JP2009007046A - インモールドラベル容器 - Google Patents

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【課題】容器本体を薄肉化した場合においても、使用環境に耐え得るだけの強度が確保されたインモールドラベル容器を提供する。
【解決手段】インモールドラベル容器1は、合成樹脂により成形されるとともに筒状の側壁20及び底壁10を備え、開口を有する有底筒状の容器本体2の外面にはラベル3が接着又は溶着されている。側壁20の内周面には、容器本体2の内方へ突出するとともに縦方向に延びる縦リブ24が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、インモールド成形法により、開口を有する有底筒状をなす容器本体の外面にラベルが接着又は溶着され、例えばヨーグルト、プリン、コーヒー、清涼飲料等の食品を収容するための容器として用いられるインモールドラベル容器に関するものである。
インモールドラベル容器とは、金型内において合成樹脂を射出して容器本体の成形を行なうと同時に、同金型内で容器本体の表面にラベルの接着又は溶着を行なうインモールド成形法によって成形された容器である。従来、このようなインモールドラベル容器としては、例えば特許文献1に開示されている容器が知られている。この特許文献1のインモールドラベル容器は、インモールド成形したポリエチレン系樹脂製射出成形容器であって、その容器の側壁の外周面及び底壁の外面に対してラベルが溶着されている。このラベルは、最内層と最外層とが同質の層からなり、その層間に樹脂フィルム層及びバリアー性基材層とが少なくとも積層されている点に特徴がある。このインモールドラベル容器は、遮光性及び酸素、水蒸気等に対するバリアー性を有し、さらに乳及び乳製品の成分規格等に関する省令の衛生基準に合致するように構成されている。
特開平11−28741号公報
ところで、合成樹脂の原料である石油は、いずれ枯渇してしまう限りある資源であるため、有効利用する必要がある。また、石油の消費などにより排出される二酸化炭素は、地球温暖化を引き起こす原因になっているため、削減を行なっていかなければならない。本発明に係るインモールドラベル容器においても、製品コストの抑制及び廃棄時の減容化等の観点から、容器本体を軽量化し、使用する樹脂量を抑制することが求められている。容器本体を軽量化する方法の一つとして容器本体の厚みを小さくして薄肉化することが挙げられる。しかしながら、現在製造されている容器は、その使用環境に耐え得るだけの強度を確保することのできる限度の厚みまで薄肉化されており、これ以上の薄肉化による軽量化を行なうことは強度確保の面から非常に困難となっている。
この発明は、こうした従来の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、容器本体を薄肉化した場合においても、使用環境に耐え得るだけの強度が確保されたインモールドラベル容器を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1のインモールドラベル容器は、合成樹脂により成形されるとともに筒状の側壁及び底壁を備え、開口を有する有底筒状の容器本体と、該容器本体の外面に接着又は溶着されるラベルとを備えたインモールドラベル容器であって、前記側壁の内周面には、前記容器本体の内方へ突出するとともに縦方向に延びる複数の縦リブが設けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、とくにインモールドラベル容器の縦方向における強度を向上させることができる。また、側壁の他の部分よりも厚みのある縦リブは、容器をインモールド成形する際における樹脂の流路として機能する。すなわち、樹脂は最初に縦リブを形成するための厚みのある領域を流れるとともにその領域から溢れた樹脂が次第に側壁全体へと広がるように充填される。これにより、側壁に縦リブを設けずにただ単に側壁を肉薄にする場合と比較して、小さな射出圧力で樹脂を充填することが可能となる。インモールド成形時に樹脂に高い圧力が作用すると、樹脂の分子鎖が流動方向すなわち縦方向に配向され、この配向にしたがって、分子鎖間方向の強度が弱くなり、容器の強度低下、とくに衝撃強度の低下を引き起こす。しかし、上記構成によれば、小さな射出圧力で樹脂を充填することが可能であるため、樹脂の分子鎖の配向を緩和して分子鎖の並びを乱すことで、容器の衝撃強度を向上させることができる。したがって、上記構成によれば、容器本体を薄肉化した場合においても、使用環境に耐え得るだけの強度が確保される。もちろん、側壁に設けられる複数の縦リブそのものの構成によって容器としての所定の強度を確保するとともに、容器の軽量化を実現する。また、側壁の外周面は従来通り凹凸のない湾曲した面であるため、側壁の外周面に対するラベルの接着又は溶着工程、及び容器の意匠性に影響を与えることはない。
請求項2のインモールドラベル容器は、請求項1に記載の発明において、前記側壁は、ラベルに覆われている被覆部と、ラベルの側縁とラベルの側縁との間に形成された縦方向に延びる隙間部とを有し、前記縦リブの一つは、前記側壁における前記隙間部の内側に設けられていることを特徴とする。
インモールドラベル容器の成形時において、金型内に射出された樹脂を急冷却させると、樹脂の分子鎖が配向され、容器の衝撃強度の低下を引き起こす要因となる。樹脂の冷却は金型を介して行なわれるため、容器の側壁において、金型と樹脂との間にラベルが介在する被覆部と介在しない隙間部とを比較すると、隙間部は金型と樹脂とが直接接触しているため冷却効率が高く、それだけ分子鎖が配向しやすい。しかし、上記構成によれば、容器本体における隙間部の内側に縦リブを設け、隙間部を厚肉にすることで樹脂の冷却効率を小さくしている。これにより、隙間部における分子鎖の配向が緩和されて容器の衝撃強度低下を抑制している。
請求項3のインモールドラベル容器は、請求項2に記載の発明において、前記隙間部の内側に設けられている縦リブは、他の縦リブに比べて幅広に形成されていることを特徴とする。上記構成によれば、金型内においてラベルを接着又は溶着する際、仮に、容器の周方向にラベルの位置ずれが生じたとしても、隙間部の内側に縦リブを位置させることができる。
請求項4のインモールドラベル容器は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載された発明において、前記底壁は、その周縁部が下方向に向けて膨出する膨出面を形成してなることを特徴とする。上記構成によれば、インモールド成形時において、底壁と側壁との間を流れる樹脂の流動抵抗が抑えられるため、小さな射出圧力でもって容器を成形することが可能となる。これにより、分子鎖の配向が緩和されて容器の衝撃強度低下を抑制することができる。
請求項5のインモールドラベル容器は、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載された発明において、前記底壁は、その中央部に下方に突出する環状リブを設けていることを特徴とする。
上記構成によれば、とくに底壁の強度を向上させることができる。また、インモールドラベル容器の成形時には、容器の底壁の外面側中央に樹脂を射出するゲートを位置させることが一般的であり、底壁には樹脂の残留応力により分子鎖が配向されやすくなっている。しかし、上記構成によれば、環状リブによって残留応力が分散されることにより、分子鎖の配向が緩和されて容器の衝撃強度低下を抑制することができる。
本発明のインモールドラベル容器によれば、容器本体を薄肉化した場合においても、使用環境に耐え得るだけの強度が確保される。
以下、本実施形態を具体化したインモールドラベル容器1を図1〜図4に基づいて説明する。図1に示すように、インモールドラベル容器1は、円板状の底壁10とその底壁10の外周に立設される円筒状の側壁20とにより形成される容器本体2の外面にラベル3が接着又は溶着(以下、単に密着という。)されたものである。
本実施形態の容器本体2は、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂を材料としてインモールド成形(以下、単に成形という。)によって成形される。図1及び図3に示すように、側壁20は下端側から上端側へ向かって拡径するテーパ状をなしている。そして、図3に示すように、側壁20は、下端に位置するとともにその内側に底壁10が接続される基部20Aと、基部20A上に位置する胴部20Bと、胴部20B上に位置するとともに開口を有する開口部20Cとから形成されている。基部20Aにおいて、底壁10との接続部位よりも下端側には、同基部20Aの他の壁面よりも厚肉に形成された脚部21が設けられている。また、基部20Aの内周面上端には、上側に水平面を有する縦断面三角形状の横リブ22が基部20Aの全周にわたって突設されている。この横リブ22は、単に基部20Aの補強部として機能するのみでなく、複数のインモールドラベル容器1を積み重ねた際には、上に積み重ねられたインモールドラベル容器1の脚部21の受止め部として機能する。そのため、複数のインモールドラベル容器1を積み重ねた状態からインモールドラベル容器1を引き離すことが容易である。なお、本実施形態では、基部20Aの壁面における肉厚を0.7mmとするとともに、脚部21の肉厚を0.85mmとしている。
図3に示すように、胴部20Bは、その壁面における肉厚が基部20Aの壁面における肉厚よりも小さくなるように形成されている。そして、その内周面側の上端には、開口部20C側へ向かって壁面の肉厚がしだいに大きくなるような傾斜面23が設けられている。また、図2及び図3に示すように、胴部20Bの内周面には、縦方向、すなわち側壁20の高さ方向に延びる8本の縦リブ24が突設されている。この縦リブ24は、胴部20Bの周方向に等間隔に設けられるとともに、傾斜面23においては、その幅が開口部20C側へ向かって先細りするような形状に形成されている。また、これら8本の縦リブ24のうちの1つの縦リブ24aは、その幅が他の縦リブ24よりも幅広に形成されている(図2参照。)。なお、本実施形態では、胴部20Bの壁面における肉厚を0.45mmとするとともに、縦リブ24の突出高さを0.25mmとしている。つまり、縦リブ24は、その突出高さと胴部20Bの壁面における肉厚との和が基部20Aの壁面における肉厚と等しくなるように形成されている。
図3及び図4に示すように、開口部20Cの上端には、その開口縁に沿って側壁20の外方へ向かって水平に延びるフランジ25が設けられている。また、開口部20Cの壁面における肉厚は、基部20Aの壁面における肉厚と同じ肉厚に形成されている。
次に底壁10について説明する。図3及び図4に示すように、底壁10は円形の板状をなすとともに、側壁20側からインモールドラベル容器1の中央側へ向かうほど下方へ膨出する膨出面を形成する周縁部11と、その周縁部11の内側に位置する中央部12とから形成されている。
周縁部11は側壁20との接続部位であり、周縁部11が形成する膨出面は、側壁20と周縁部11とがなす内角Θが100度以上180度未満となるように形成されている。これにより、たとえば内角Θが90度である場合に比べ、容器本体2を成形する際における底壁10と側壁20との間を流れる樹脂の流動抵抗が抑えられて樹脂の流動性が向上する。本実施形態の容器本体2は、ポリプロピレンを用いて成形した場合のL/t(樹脂の流動距離/容器の平均厚み)が200以上であり、本実施形態のインモールドラベル容器1は樹脂が流れやすい形状に構成されている。なお、従来のインモールドラベル容器はポリプロピレンを用いて成形した場合のL/tが160程度である。
図3に示すように、中央部12は底壁10の中央側ほど上方へ向かって膨出する球面状に形成されている。このように中央部12を上方へ向かって膨出させることにより、インモールドラベル容器1に内容物を入れた際に生じる内圧の上昇による容器の膨張を抑制することができる。また、本実施形態では、底壁10の中央部12の外面中央に対応する位置にゲート孔を配置させた状態でインモールドラベル容器1の成形を行なっており、中央部12の外面中央にはゲート孔跡14が形成される。図3及び図4に示すように、中央部12の外面には、下方へ突出する2つの環状リブ15が同心円状に設けられ、中央部12の内面中央には、上方へ膨出する略半球状の厚肉部13が設けられている。これら各環状リブ15及び厚肉部13はいずれもゲート孔跡14を中心とするように形成されている。
なお、本実施形態では、周縁部11及び中央部12の肉厚を0.95mmとするとともに、厚肉部13における頂部の肉厚を1.35mmとしている。
次に、容器本体2の外面に密着されるラベル3について説明する。本実施形態では、ラベル3は弓形に反った帯状をなす一枚のシート材であり、側壁20の外周面に対してその側縁同士を対向させるようにして密着されている。このラベル3の横方向の長さ、すなわち側壁20の周方向の長さは、側壁20の外周よりも小さくなるように設定されており、ラベル3を容器本体2に取り付けた際には、その対向する側縁間に縦方向に一定幅で延びる隙間Sが形成される(図1及び図2参照。)。そのため、図2に示すように、側壁20にはラベル3により覆われている被覆部20D(図2における破線の外側)と、隙間Sが位置する部位である隙間部20E(図2における破線の内側)とが存在する。なお、上記の幅広に形成される縦リブ24aは、隙間部20Eの内周面側に設けられている。
また、ラベル3の縦方向の長さは、図3に示すように、フランジ25の一部を覆うとともに、脚部21の大部分を覆うことのできる長さに設定されている。このようにラベル3の寸法を設定することで、ラベル3の剥がれの原因となる側縁同士におけるラベル3の重なりやしわ等の発生が起こり難くなっている。
次に本実施形態における作用効果について、以下に記載する。
(1)本実施形態では、側壁20の胴部20Bの内周面には、容器本体2の内方へ突出するとともに縦方向に延びる縦リブ24が設けられている。これにより、インモールドラベル容器1の縦方向における強度を向上させることができる。また、容器本体2を成形する際に、胴部20Bにおける壁面と比較して厚肉に形成される縦リブ24は樹脂の流路として機能する。具体的には、成形時において、樹脂は最初に縦リブ24を流れるとともに縦リブ24から溢れた樹脂が次第に側壁20全体へと広がるように充填される。そのため、縦リブ24を設けていない構成と比較して、成形時に樹脂が流れやすくなり、小さな射出圧力で樹脂を充填することが可能となる。したがって、射出圧力を抑制することができるため、樹脂に高い圧力が作用することに起因する樹脂の分子鎖の配向が緩和されて容器本体2の衝撃強度を向上させることができる。よって、容器本体2、とくに胴部20Bを薄肉化したとしても、それに伴う強度の低下を抑制することができる。
また、射出圧力を抑制することにより、成形時に使用する金型を小型化することが可能となり、インモールドラベル容器1の製造コストを抑えることができる。なお、本実施形態では、縦リブ24を胴部20Bの内周面側に設けているため、側壁20の外周面に対するラベル3の密着工程、及びインモールドラベル容器1の意匠性に影響を与えることはない。
(2)本実施形態では、側壁20において、隙間部20Eの内周面側に縦リブ24のうちの1つを設けている。そのため、隙間Sが位置する部位である隙間部20Eが肉厚となり、隙間部20Eにおける樹脂の冷却効率が小さくなる。したがって、隙間部20Eにおける分子鎖の配向が緩和されて容器の衝撃強度低下を抑制することができる。
(3)本実施形態では、隙間部20Eの内周面側に設けられた縦リブ24aを他の縦リブ24よりも幅広に形成している。これにより、成形時に金型内においてラベル3を密着させる際に、仮に、容器本体2の周方向においてラベル3の位置ずれが生じたとしても、隙間部20Eの内周面に縦リブ24aを位置させることができる。
(4)本実施形態では、底壁10には、下方向に向けて膨出する膨出面を形成する周縁部11が設けられている。これにより、成形時において、底壁10と側壁20との間を流れる樹脂の流動抵抗が抑えられるため、樹脂が流れやすくなり、小さな射出圧力でもってインモールドラベル容器1を成形することが可能となる。よって、分子鎖の配向が緩和されてインモールドラベル容器1の衝撃強度低下を抑制することができる。
(5)本実施形態では、底壁10の中央部12に下方に突出する環状リブ15を設けている。これにより、とくに底壁10の強度を向上させることができる。また、この環状リブ15は、ゲート孔跡14を中心とするように形成されているため、成形時においてゲート孔付近に作用しやすい残留応力を分散させることができる。そのため、残留応力に起因する樹脂の分子鎖の配向が緩和されてインモールドラベル容器1の衝撃強度が向上する。
(6)上記(1)〜(5)に記載するとおり、本実施形態のインモールドラベル容器1は、とくに樹脂の分子鎖の配向を緩和して分子鎖の並びを乱すことで、容器本体2全体の肉厚を変化させることなくインモールドラベル容器1の強度の向上を実現している。そのため、本実施形態のインモールドラベル容器1は、使用環境に耐え得るだけの強度を維持したまま容器本体2の薄肉化を行なうことが可能である。よって、インモールドラベル容器1の成形に使用する樹脂量を抑えることができ、製品コストの抑制及び廃棄時の減容化をすることが可能となる。
なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 本実施形態では、8本の縦リブ24が設けられていたが、縦リブ24の数はこれに限られるものではなく、2〜7本の範囲で設けてもよいし、9本以上設けてもよい。
・ 本実施形態では、側壁20の隙間部20Eの内周面側に縦リブ24aを設けるとともに、この縦リブ24aを他の縦リブ24よりも幅広に形成していたが、縦リブ24aの構成はこれに限られるものではない。例えば、縦リブ24aを他の縦リブ24と同幅に形成してもよいし、隙間部20Eの位置とは無関係に設けてもよい。
・ 本実施形態では、側壁20側から内方に向かって次第に下方へ膨出する膨出面を形成する環状の周縁部11と、中央側ほど上方へ向かって膨出する球面状の中央部12とにより底壁10を形成していたが、底壁10の形状はこれに限られるものではない。例えば、底壁10全体を下向きに膨出した半球状に形成してもよい。このように形成した場合には、上記(4)の作用効果に加え、成形時に底壁10における樹脂の流動性も高められる。また、周縁部11及び中央部12のうちの少なくとも一方を水平面状に形成してもよい。
・ 本実施形態では、底壁10の中央部12に2つの環状リブ15を設けたが、環状リブ15の数はこれに限られるものではなく、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。また、環状リブ15は設けなくてもよい。
・ 本実施形態では、容器本体2における各部位の肉厚について具体的な数値を示して説明したが、この数値は本発明の一実施形態のものにすぎず、適宜変更してもよいことはいうまでもない。
・ 本実施形態では、ラベル3の側縁間に形成される隙間Sは、側壁20に対して縦方向に延びるように形成されていたが、この隙間Sは斜めに傾斜していてもよい。この場合、隙間Sが位置する部位である隙間部20Eの延びる方向と縦リブ24aの延びる方向とが異なることになるが、隙間部20Eのうちの相当部分に重なるように縦リブ24aが設けられていれば上記(2)の作用効果を得ることができる。なお、隙間部20Eが厳密なる縦方向に対して傾斜している場合であっても、上記(2)の作用効果を相当に得ることのできる範囲においては、その傾斜した隙間部20Eは、本願の請求項2に規定する縦方向に延びる隙間部に含まれると解する。
・ 本実施形態では、側壁20の外周面に対して1枚のラベル3を取り付けていたが、側壁20の外周面に対して複数枚のラベル3を取り付けるようにしてもよい。この場合、隣接するラベル3間に形成される隙間Sが位置する隙間部20Eのそれぞれに対応するように、各隙間部20Eの内側に幅広の縦リブ24aが形成されることになる。また、ラベル3を容器本体2に接着又は溶着しなくともよい。
・ 本実施形態では、ラベル3は、その横方向の長さが側壁20の外周よりも小さく、かつ縦方向の長さがフランジ25の一部を覆うとともに、脚部21の大部分を覆うことのできる長さに設定されていたが、ラベル3の寸法はこれに限られるものではない。例えば、隙間Sが形成されないような寸法に設定されていてもよいし、隙間Sの幅が一定でなく、上下方向で異なるように設定されていてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について記載する。
● 合成樹脂により成形されるとともに筒状の側壁及び底壁を備え、開口を有する有底筒状の容器本体と、該容器本体の外面に接着又は溶着されるラベルとを備えたインモールドラベル容器であって、前記底壁は、その周縁部が下方向に向けて膨出する膨出面を形成してなることを特徴とするインモールドラベル容器。
● 合成樹脂により成形されるとともに筒状の側壁及び底壁を備えたインモールド容器であって、前記側壁の内周面には、該側壁の内部へ突出するとともに縦方向に延びる複数の縦リブが設けられていることを特徴とするインモールド容器。
本実施形態のインモールドラベル容器を示す斜視図。 図1におけるX−X断面図。 図2におけるY−Y断面図。 本実施形態のインモールドラベル容器の底壁周辺を示す斜視図。
符号の説明
1…インモールドラベル容器、2…容器本体、3…ラベル、10…底壁、11…周縁部、12…中央部、15…環状リブ、20…側壁、20D…被覆部、20E…隙間部、24,24a…縦リブ。

Claims (5)

  1. 合成樹脂により成形されるとともに筒状の側壁及び底壁を備え、開口を有する有底筒状の容器本体と、該容器本体の外面に接着又は溶着されるラベルとを備えたインモールドラベル容器であって、
    前記側壁の内周面には、前記容器本体の内方へ突出するとともに縦方向に延びる複数の縦リブが設けられていることを特徴とするインモールドラベル容器。
  2. 前記側壁は、ラベルに覆われている被覆部と、ラベルの側縁とラベルの側縁との間に形成された縦方向に延びる隙間部とを有し、前記縦リブの一つは、前記側壁における前記隙間部の内側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のインモールドラベル容器。
  3. 前記隙間部の内側に設けられている縦リブは、他の縦リブに比べて幅広に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のインモールドラベル容器。
  4. 前記底壁は、その周縁部が下方向に向けて膨出する膨出面を形成してなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のインモールドラベル容器。
  5. 前記底壁は、その中央部に下方に突出する環状リブを設けていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のインモールドラベル容器。
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