JP2000128141A - カップ容器 - Google Patents
カップ容器Info
- Publication number
- JP2000128141A JP2000128141A JP30928398A JP30928398A JP2000128141A JP 2000128141 A JP2000128141 A JP 2000128141A JP 30928398 A JP30928398 A JP 30928398A JP 30928398 A JP30928398 A JP 30928398A JP 2000128141 A JP2000128141 A JP 2000128141A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bottom wall
- cup container
- reinforcing rib
- gate trace
- container
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
Abstract
壁の中央部にゲート跡部を有し、上端開口が蓋体により
封閉される飲料物用のカップ容器であって、耐落下衝撃
性を向上したものを提供する。 【解決手段】 底壁2bにゲート跡部2eを囲むように
補強リブ2fが形成されたことを特徴とする。
Description
によって射出成形され、底壁の中央部にゲート跡部を有
し、上端開口が蓋体により封閉される飲料物用のカップ
容器に関し、より詳しくは、耐落下衝撃性を向上したカ
ップ容器に関するものである。
して、ガラスより成るカップ容器と、このカップ容器の
上端開口を封閉する金属製の蓋体とから成る飲料物容器
や、合成樹脂製の骨組と、この骨組を覆う紙製の外装体
とから成る飲料物容器(所謂ピラード容器)等が用いら
れている。前者の場合、カップ容器が重くて輸送コス
トが高い、蓋体をカップ容器に取り付けるのにかしめ
工程が必要で製造工程が複雑であるとともに製造コスト
が高い、カップ容器と蓋体を分別して廃棄しなければ
ならないため手間がかかる、等の問題点が有った。ま
た、後者の場合には、外装体が不透明で内容物が見え
ないため外観が良くない、製造コストが高い等の問題
点が有った。
によって射出成形されたカップ容器と、このカップ容器
の上端開口を封閉する蓋体とから成る飲料物容器が提案
された。カップ容器の素材としては、当初、成形性等の
点から、ポリエチレン、ポリプロピレン等が用いられて
いたが、これらの素材には、透明性が低い、樹脂臭
が強く、内容物の風味に悪影響を与える、等の問題点が
有るため、ポリエステル樹脂を用いることが検討され始
めている。
容器をポリエステル樹脂で射出成形した場合、耐落下衝
撃性が良くないという問題点があった。即ち、カップ容
器を成形する金型は、カップ容器の底壁の中央部から溶
融樹脂を注入する構造になっているが、ポリエステル樹
脂は流動方向に分子が配向する傾向が高いため、成形さ
れたカップ容器の底壁はポリエステル樹脂の分子がゲー
ト跡部を中心として放射状に配向した状態となってい
る。そのため、カップ容器内に内容物を封入した状態で
地面に落下したとき、内容物によって底壁に与えられる
衝撃荷重によって、底壁に分子の配向方向に沿った放射
状のクラックが生じ易い。
ものであって、その目的は、ポリエステル樹脂によって
射出成形され、底壁の中央部にゲート跡部を有し、上端
開口が蓋体により封閉される飲料物用のカップ容器であ
って、耐落下衝撃性を向上したものを提供することにあ
る。
ために、本発明は、ポリエステル樹脂によって射出成形
され、底壁の中央部にゲート跡部を有し、上端開口が蓋
体により封閉されるカップ容器であって、前記底壁に前
記ゲート跡部を囲むように補強リブが形成されたことを
特徴とするものである。
すると有効である。
ために、ゲート跡部を、その上部が底壁の内面から上方
に突出するように形成して、ゲート跡部の部分を底壁の
他の部分よりも厚くすることが好ましい。
から上方に突出した部分を、内部に収容された飲料物に
よって与えられる衝撃荷重を全周方向に分散するように
形成すると、底壁の耐落下衝撃性がさらに向上する。
跡部の近傍に形成することが好ましく、具体的には、補
強リブが円形状(真円形状、楕円形状、長円形状等)に
形成されている場合には、その最長の径が20mm以下
となるように、多角形状に形成されている場合には、そ
の最長の対角線が20mm以下となるように形成するの
が好ましい。
を確保しつつ軽量にするために、0.5〜1.5mmで
あることが好ましい。
樹脂の固有粘度は、成形性の点から、0.5〜0.65
dl/gであることが好ましい。
樹脂をポリエチレンテレフタレートにすると、透明性が
高くなるとともに、安価に製造することができるように
なるので好ましい。
を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施
形態であるカップ容器2を備えた飲料物容器1の分解斜
視図、図2は飲料物容器1の底面図、図3は飲料物容器
1の一部破断側面図である。
するためのものであって、図1に示すように、上端が開
口したカップ容器2と、このカップ容器2の上端開口2
aを封閉する蓋体3とから成っている。
トによって射出成形されたもので、図3に示すように、
真円形状の底壁2bと、この底壁2bの周縁部から上方
に向けて延びる円筒状の周壁2cとから成り、周壁2c
の上端には外方に張り出したフランジ2dが形成されて
いる。
入用のゲートによって形成されたゲート跡部2eを有し
ている。ゲート跡部2eは、その上部が底壁2bの内面
から上方に突出しており、その突出した部分はドーム状
を呈している。ゲート跡部2eの突出部分をこのような
形状にすることにより、落下時にカップ容器2内に収容
された飲料物によって与えられる衝撃荷重を全周方向に
分散することができる。また、射出成形時に樹脂の流動
性が良くなり、成形性が向上する。そして、底壁2bの
外面には、ゲート跡部2eを囲むように、真円形状の補
強リブ2fが形成されている。
2aの径は61.23mm、高さは89mm、底壁2b
の径は48.9mm、底壁2bの肉厚は1.5mm、周
壁2cの肉厚は0.95mm、ゲート跡部2eにおける
上方に突出した部分の径は6mm、その高さは1mm、
補強リブ2fの径は13.5mm、その肉厚は1.5m
mとなっている。
またはこれらの複合材により形成されており、内面にヒ
ートシール層を有している。蓋体3は、カップ容器2内
部に内容物Lが収容された状態でカップ容器2のフラン
ジ2dにヒートシールされる。
(改良後と記してある)を備えた飲料物容器1と改良前
のカップ容器(底壁に補強リブが形成されておらず、か
つゲート跡部が底壁の内面から上方に突出していないも
の)を備えた飲料物容器の落下試験のデータであり、カ
ップ容器内に180gの水を収容して蓋体をヒートシー
ルし、常温環境下で底面を下にしてコンクリート面上に
自由落下させ、カップ容器の底壁にクラックが生じた場
合を×、クラックが生じなかった場合を○で示してい
る。なお、図4はカップ容器の素材の固有粘度が0.5
6dl/g、図5は0.77dl/gの場合であり、図
5中の蓋開とは蓋の一部または全部が外れたことを示し
ている。これらの試験データから、本実施形態のカップ
容器2の耐落下衝撃性は改良前のものと比べて著しく向
上していることが判る。
ものではなく、種々の変更が可能である。
リブ2fは真円形でない円形(楕円形や長円形等)ある
いは多角形であっても良い。
突出部分がドーム状に形成されているが、飲料物によっ
て与えられる衝撃荷重を全周方向に分散させることがで
きるのであれば、他の形状(例えば円錐状)であっても
良い。
容器2にヒートシールによって取り付けるように構成さ
れているが、カップ容器2に嵌着するように構成しても
よい。
囲で種々の変更が可能である。
底壁にゲート跡部を囲むように補強リブを形成したこと
により、落下した際に内部に収容された飲料物によって
底壁に与えられる衝撃荷重によって底壁にクラックが生
じにくくなり、耐落下衝撃性が向上する。
ト跡部を、その上部が底壁の内面から上方に突出するよ
うに形成したことにより、強度が低いゲート跡部の部分
が底壁の他の部分よりも厚くなるため落下時に底壁にク
ラックがより生じにくくなり、耐落下衝撃性がさらに向
上する。
ト跡部における底壁の内面から上方に突出した部分を、
内部に収容された飲料物によって与えられる衝撃荷重を
全周方向に分散する形状に形成したことにより、落下時
に底壁にクラックがより生じにくくなり、耐落下衝撃性
がさらに向上する。
リブを、その最も長い径または対角線が20mm以下と
なるように形成したことにより、衝撃強度の低いゲート
跡部近傍を有効に補強することができるため、耐落下衝
撃性がさらに向上する。
の肉厚を0.5〜1.5mmとしたことにより、周壁の
耐落下衝撃性を確保しつつ軽量にすることができる。
プ容器を形成するポリエステル樹脂をポリエチレンテレ
フタレートにしたことにより、透明性が高くなるととも
に、安価に製造することができる
最長の対角線)Dと高さHとの比H/Dが0.5〜3で
あるとともに容積が100〜500ccであるカップ容
器に適用した場合に特に有効である。
えた飲料物容器1の分解斜視図。
0.56dl/g)を備えた飲料物容器1と改良前のカ
ップ容器を備えた飲料物容器の落下試験のデータ。
0.77dl/g)を備えた飲料物容器1と改良前のカ
ップ容器を備えた飲料物容器の落下試験のデータ。
Claims (8)
- 【請求項1】 ポリエステル樹脂によって射出成形さ
れ、底壁の中央部にゲート跡部を有し、上端開口が蓋体
により封閉されるカップ容器であって、前記底壁に前記
ゲート跡部を囲むように補強リブが形成されたことを特
徴とするカップ容器。 - 【請求項2】 前記補強リブが前記底壁の外面に形成さ
れたことを特徴とする請求項1に記載のカップ容器。 - 【請求項3】 前記ゲート跡部は、その上部が前記底壁
の内面から上方に突出するように形成されたことを特徴
とする請求項1または請求項2に記載のカップ容器。 - 【請求項4】 前記ゲート跡部における前記底壁の内面
から上方に突出した部分が、前記容器本体内に収容され
た飲料物によって与えられる衝撃荷重を全周方向に分散
するように形成されたことを特徴とする請求項3に記載
のカップ容器。 - 【請求項5】 前記補強リブは、その最長の径または対
角線が20mm以下となるように形成されたことを特徴
とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のカッ
プ容器。 - 【請求項6】 底壁の最長の径または対角線Dと高さH
との比H/Dが0.5〜3であるとともに容積が100
〜500ccであることを特徴とする請求項1〜請求項
5のいずれか一項に記載のカップ容器。 - 【請求項7】 周壁の肉厚が0.5〜1.5mmである
ことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に
記載のカップ容器。 - 【請求項8】 前記ポリエステル樹脂がポリエチレンテ
レフタレートであることを特徴とする請求項1〜請求項
7のいずれか一項に記載のカップ容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30928398A JP2000128141A (ja) | 1998-10-30 | 1998-10-30 | カップ容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30928398A JP2000128141A (ja) | 1998-10-30 | 1998-10-30 | カップ容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000128141A true JP2000128141A (ja) | 2000-05-09 |
Family
ID=17991140
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30928398A Pending JP2000128141A (ja) | 1998-10-30 | 1998-10-30 | カップ容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000128141A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006030790A1 (ja) * | 2004-09-14 | 2006-03-23 | Toyo Seikan Kaisha, Ltd. | カップ型容器の殺菌充填方法及びその装置並びに該装置により製造されたカップ型容器詰め飲料 |
JP2011042397A (ja) * | 2009-08-24 | 2011-03-03 | Dainippon Printing Co Ltd | プラスチック容器 |
JP2012196947A (ja) * | 2011-03-23 | 2012-10-18 | Hayashi Engineering Inc | 発泡射出成形品 |
JP2012218807A (ja) * | 2011-04-14 | 2012-11-12 | Dic Plastics Inc | 合成樹脂製容器 |
JP2018002220A (ja) * | 2016-06-30 | 2018-01-11 | 株式会社吉野工業所 | カップ容器 |
JP2020050414A (ja) * | 2018-09-28 | 2020-04-02 | 大日本印刷株式会社 | 合成樹脂製容器 |
-
1998
- 1998-10-30 JP JP30928398A patent/JP2000128141A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006030790A1 (ja) * | 2004-09-14 | 2006-03-23 | Toyo Seikan Kaisha, Ltd. | カップ型容器の殺菌充填方法及びその装置並びに該装置により製造されたカップ型容器詰め飲料 |
US7685794B2 (en) | 2004-09-14 | 2010-03-30 | Toyo Seikan Kaisha, Ltd. | Apparatus for sterilization and filling of cup type container |
JP2011042397A (ja) * | 2009-08-24 | 2011-03-03 | Dainippon Printing Co Ltd | プラスチック容器 |
JP2012196947A (ja) * | 2011-03-23 | 2012-10-18 | Hayashi Engineering Inc | 発泡射出成形品 |
JP2012218807A (ja) * | 2011-04-14 | 2012-11-12 | Dic Plastics Inc | 合成樹脂製容器 |
JP2018002220A (ja) * | 2016-06-30 | 2018-01-11 | 株式会社吉野工業所 | カップ容器 |
JP2020050414A (ja) * | 2018-09-28 | 2020-04-02 | 大日本印刷株式会社 | 合成樹脂製容器 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20210245947A1 (en) | Apparatus for receiving heterogeneous materials | |
US11738904B2 (en) | Container | |
US4489844A (en) | Crew-type all plastic closure | |
US4341317A (en) | Biaxially oriented bottle of saturated polyester resin | |
JP4318754B2 (ja) | 一体成形したフリップ・キャップ閉鎖体 | |
US7048883B2 (en) | Method of manufacturing a plastic container | |
JP4974786B2 (ja) | インモールドラベル容器 | |
WO2006046730A1 (en) | Bottle cap | |
US6179142B1 (en) | Wire-frame bottle and method of manufacturing same | |
KR101147139B1 (ko) | 특히 식료품 포장용 플라스틱 용기의 프리폼 | |
TW200307633A (en) | Multiple component container and method of molding same | |
JP2000128141A (ja) | カップ容器 | |
US20110056947A1 (en) | Multi-faceted container and reclosable lid for food products | |
GB2078194A (en) | Reinforced biaxially-oriented bottle | |
JP4612380B2 (ja) | ストローにより開口形成が可能なプラスチックキャップ | |
US6325235B1 (en) | Receptacle structure and a method of packaging a product and more particularly a beverage such as beer by means of the receptacle | |
JP4061340B2 (ja) | 注ぎ口付き中空容器とその成形方法 | |
JP2000141397A (ja) | インジェクション成形品 | |
US20040112919A1 (en) | Closure with integrated ventilation | |
JP6845646B2 (ja) | カップ容器およびカップ包装体 | |
JP3697083B2 (ja) | プラスチック容器およびプラスチック容器の製造方法 | |
EP0337484A1 (en) | Inner plug of synthetic resin container for dried powders | |
JP2001206337A (ja) | 密封容器 | |
JP4307769B2 (ja) | ゲート部の割れ防止手段を具えた容器 | |
JP2000109044A (ja) | カップ容器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051019 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080613 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080624 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080818 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090310 |