JP4612380B2 - ストローにより開口形成が可能なプラスチックキャップ - Google Patents

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本発明は、容器口部からキャップを取外すことなくストローを通して容器内の飲料を飲むことが可能なプラスチックキャップに関し、より詳細には、ストローによって確実に開口形成が可能であると共に、キャップシェル及びライナーから成る2ピース構造のキャップにおけるキャップシェルとライナーの接着性にも優れたプラスチックキャップに関する。
従来より、キャップの頂板部にストローで穿孔して、キャップを容器口部から取外すことなく、容器内の飲料を飲むことを可能にしたキャップは知られており、例えば下記特許文献1及び2には、キャップの頂板部の上面に円形沈降部が形成され、かかる沈降部内にストローの挿通を可能にする破断可能ラインが形成されたキャップが記載されている。
特開2002−205756号公報 特開2002−255203号公報
上記特許文献に記載されたキャップにおいても、容器口部からキャップを取外すことなくストローを使用して容器内の飲料を消費することが可能であるが、このタイプのキャップにおいては、破断可能ラインによって囲繞された部位が容器内に落下することがないように、かかる部位に連続する一部に基部が形成されており、この基部にストローが当ってしまうと、容易に開口を形成することができない場合がある。
また上記特許文献に記載されたキャップのように、頂板部に形成されている破断可能ラインをストローを使用して容易に破断できるようにするためには、キャップを比較的軟質で機械的強度が小さい合成樹脂から形成することが必要である。
しかしながら、比較的軟質で機械的強度が小さい合成樹脂からキャップを形成するとキャップの強度が不十分になり、耐落下特性及び耐衝撃性に劣る傾向がある。その一方、キャップの強度を十分なものにするために、比較的硬質で機械的強度が大きい合成樹脂から形成すると、上記破断可能ラインのストローでの破断が困難になる。
このような観点から、頂板部中央に開口が形成されたキャップシェルと、かかるキャップシェルの開口を覆うようにキャップシェル内に設けられるライナーから成る、キャップシェルとライナーが異なる樹脂からなる2ピースのプラスチックキャップも本出願人から提案されているが(特願2003−91108)、ライナー材料によっては、ライナーに形成された破断可能ライン(薄肉部)が解りにくいため、破断可能ラインが見た目には明らかでない場合にも確実にストローによる破断可能ラインの破断が可能であることが望ましい。
更にこのような2ピースのキャップにおいては、キャップの構造上ライナーとキャップシェルの接合部分の面積が小さいため、キャップシェル及びライナーの接着性の点から多様な充填条件に対応し得るように材料を選択することができないという問題がある。
従って本発明の目的は、キャップとしての強度や密封性を有しながら、容易且つ確実にストローにより開口形成が可能なキャップを提供することである。
本発明の他の目的は、キャップシェルとライナーが異なる樹脂からなる2ピース構造のキャップであっても、キャップシェルとライナーの接着性に優れたキャップを提供することである。
本発明によれば、頂板部及び頂板部から垂下するスカート部から成り、ストローにより開口形成が可能なプラスチックキャップにおいて、前記頂板部には、側面及び底部から成り且つ該側面がすり鉢状に傾斜する凹部が形成されており、前記凹部の少なくとも側面には、該側面上方付近に形成された非破断薄肉部から凹部中心に向かって延びる厚肉部が形成され、該厚肉部の非破断薄肉部と接する外縁以外が破断可能な薄肉部により囲繞されており、前記厚肉部が凹部の下面側に突出部を形成することにより形成され、該厚肉部に対応する凹部の側面には凹部の底部側から放射状に延びるリブが形成されていることを特徴とするプラスチックキャップが提供される。
本発明によればまた、頂板部及び頂板部から垂下するスカート部から成り、該頂板部のほぼ中央に開口が形成されて成るキャップシェルと、該キャップシェルの開口を覆うようにキャップシェル頂板部内面に形成されているライナーとから成り、ストローにより開口形成が可能なプラスチックキャップにおいて、前記ライナーのキャップシェル開口に対応する部分の上面には、側面及び底部から成り且つ該側面がすり鉢状に傾斜する凹部が形成されており、前記凹部の少なくとも側面には、該側面上方付近に形成された非破断薄肉部から凹部中心に向かって延びる厚肉部が形成され、該厚肉部の非破断薄肉部と接する外縁以外が破断可能な薄肉部により囲繞されており、前記厚肉部が凹部の下面側に突出部を形成することにより形成され、該厚肉部に対応する凹部の側面には凹部の底部側から放射状に延びるリブが形成されていることを特徴とするプラスチックキャップが提供される。
本発明においては、厚肉部を囲繞する破断可能な薄肉部が、凹部中心に形成された中央薄肉部及び該中央薄肉部から放射状に形成された放射状薄肉部から成ること、が好ましい。
またキャップシェルとライナーが別途形成される2ピースのキャップにおいては、キャップシェル頂板部内面とライナー上面の接合部分において、キャップシェル頂板部内面及び/又はライナー上面に係合用凹部が形成されていることが好ましい。
本発明においては、キャップシェル頂板部、或いはキャップシェル頂板部に形成された開口に対応するライナー上面に、すり鉢状の側面を有する凹部が形成され、この凹部の底面が広い領域で破断可能な薄肉部になっていることにより、ストロー先端がすり鉢状の側面に沿って確実に凹部底面に位置し、しかも底面は広い領域で薄肉部であることから、ストロー先端は確実に破断可能な薄肉部に当接され、容易且つ確実に開口形成をすることが可能となる。しかも少なくとも凹部側面には凹部中心に向かって延びる厚肉部が形成され、この厚肉部の外縁の一部が非破断薄肉部と接し、それ以外の外縁が破断可能な薄肉部により囲繞されているので、非破断薄肉部がヒンジとなって厚肉部がキャップ内方に撓んで空気孔を形成できると共に、この厚肉部はキャップから離脱することが無く、容器内に落下することも防止されている。
またストローによる開口形成を更に容易にすべく、頂板部に開口を有するキャップシェルと、この開口を覆うようにキャップシェル頂板部内面に施されるライナーから成る2ピースタイプのキャップとした場合にも、キャップシェル頂板部内面及びライナーの上面の接合面に係合用凹部が形成されていることにより、キャップシェルとライナーの接着性を向上させることができ、多様な充填条件に対応し得る材料を選択できるという利点がある。
以下本発明のキャップを添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1(A)は本発明のキャップの一例の側断面図、図1(B)は図1のキャップの平面図である。また図2(A)は、図1のX部分を拡大して示す部分側断面図であり、図2(B)は図2(A)の矢印Y方向からの部分平面図である。
図1に示す本発明のキャップは、キャップシェル1とライナー20の組み合わせからなる2ピースタイプのキャップである。キャップシェル1は、概略的に言って頂板部2及び頂板部2の周縁から垂下するスカート部3から成り、スカート部3の内面には螺子部4が形成されていると共に、スカート部3の下端には弱化部5を介して、下端から上方に向くフラップ片6を複数個備えて成るタンパーエビデントバンド7が形成されている。
キャップシェル1の頂板部2の内面には、外側から順に容器口部(図示せず)の外面と接触するアウターリング8、容器口部先端と接触する小突条9、容器口部内面と圧着するインナーリング10が形成されており、これらによってキャップの密封性が確保されている。
本発明のキャップにおいては、ストローを挿通するために、キャップシェル頂板部2の中央に開口15が形成されている。また頂板部2内面の開口15の周囲は切欠かれ、後述するライナー20の外径に相当する係合用の環状凹部11が形成されており、ライナー20は開口15を覆うように、係合用環状凹部11に嵌合接着されてキャップシェルと一体化されている。
ライナー20は、図2(A)から明らかなように、開口15に対応する位置に、側面21及び底部22から成り且つ該側面21がすり鉢状に傾斜している凹部23が形成されている。図2に示す具体例においては、凹部23には、側面21の上部に環状の非破断薄肉部24が形成されていると共に、凹部中心に破断可能な中央薄肉部25a、中央薄肉部25aから放射状に延びる破断可能な放射状薄肉部25bが形成されており、非破断薄肉部24、中央薄肉部25a及び隣合う放射状薄肉部25b,25bで区画される部位が厚肉部26を形成している。
図2(A)から明らかなように、厚肉部26は、ライナーの凹部23の下面側に突出部を形成することにより形成されており、ライナー20の凹部23の側面21及び底面22はストローが当接する側には一切凹凸がなく、ライナー20のキャップ内面側に凹凸が形成されることにより、上述した非破断薄肉部24、破断可能な薄肉部25、厚肉部26が形成されている。これにより、ストローを側面に沿って中央薄肉部に案内することが可能になる。
図1及び図2に示す具体例においては、ストローによる開口形成を行おうとすると、ストロー先端は凹部23のすり鉢状側面21に沿って容易に凹部底部22に位置することが可能となる。しかも凹部中心(底部22の中心)は破断可能な中央薄肉部25aであり、この部分から放射状薄肉部25bへと破断が容易に進行する。ストローを更に容器内に挿入するのに伴って厚肉部26が容器内に脱落することなく非破断薄肉部24をヒンジとしてキャップ内方に撓むため、空気孔の形成も同時に行うことができる。
また前述した通り、ライナー20はキャップシェル頂板部の係合用環状凹部11内に嵌合するように接着固定されているため、水平方向の接着面11aのみならず、軸線方向の接着面11bでもキャップシェルに接着されているため、係合用凹部を設けずにキャップシェル頂板部内面に接着固定した場合に比して接着面積が多く、ライナーを強固にキャップシェルに固定することが可能となる。
図3は、図1及び図2に示した本発明のキャップの成形法を説明するための側断面図であり、右半分がキャップシェルを成形する工程を説明する図であり、左半分がライナーを成形する工程を説明する図である。
キャップシェル2に対応する金型30中にキャップシェル2を形成する樹脂Aが射出されて、キャップシェル2が先に成形されると、キャップシェルの開口15周囲に係合用凹部11を形成するための型31が下方に移動する(図5右半分)。次いでライナー20を形成する樹脂Bがライナー形成空間32に射出されることにより、ライナーの形成とキャップシェルとライナーの接着固定を同時に行うことが可能となる。
本発明のプラスチックキャップは上記具体例に限定されず、種々の変更が可能である。
図4及び図5は、本発明の他の態様を示すものであり、図4(A)は本発明のキャップの一例の側断面図、図5(B)は図3のキャップの平面図である。また図5(A)は、図4のX部分を拡大して示す部分側断面図であり、図5(B)は図4(A)の矢印Y方向からの部分平面図である。
図4及び図5に示す本発明のキャップは、ライナーのキャップシェル頂板部の開口に対応する部分の形状、及びキャップシェル頂板部とライナーの接合部分の形状を除いて、図1及び図2と同一形状を有している。
この態様においても、ライナー20には、キャップシェルの開口15に対応する位置に、側面21及び底部22から成り且つ該側面がすり鉢状に傾斜している凹部23が形成されている。図4及び図5示す具体例においては、凹部23には、側面21の上部の一部に弧状の非破断薄肉部24が形成され、図5(B)から明らかなように、この非破断薄肉部24から凹部中心(底部22の中心O)に至る側面21a及び底部22aが厚肉に形成されて厚肉部26が形成されている。この態様においては、開口形成の際ストロー先端が厚肉部に当接すると破断可能薄肉部の破断が容易に行われなくなるため、厚肉部26は底部22の中心Oを超えて形成されないことが重要である。
また側面21には、厚肉部26を構成する側面21aの外縁に非破断薄肉部24よりも薄肉の破断可能な薄肉部25aが形成され、また底部22は厚肉部26を構成する底部22a以外の部分が非破断薄肉部24よりも薄肉に形成されて破断可能な薄肉部25bとなっており、これにより厚肉部26は非破断薄肉部24と接する外縁以外が破断可能な薄肉部25によって囲繞されている。
図5(A)から明らかなように、この態様においても、ライナー20の凹部23の側面21及び底面22はストローが当接する側には一切凹凸がなく、ライナー20のキャップ内面側に凹凸が形成されることにより、上述した非破断薄肉部24、破断可能な薄肉部25、厚肉部26が形成されている。これにより、ストローによる開口形成を行おうとすると、ストロー先端は凹部23のすり鉢状側面21に沿って容易に凹部底部22に位置することが可能となる。凹部中心(底部22の中心O)は破断可能な薄肉部25bと厚肉部26の境界であるため、この部分から厚肉部26の周囲に形成された破断可能な薄肉部25aへと破断が容易に進行する。ストローを更に容器内に挿入するのに伴って厚肉部26が非破断薄肉部24をヒンジとしてキャップ内方に撓むため、空気孔の形成も同時に行われ、しかも厚肉部26はキャップから離脱することがなく、厚肉部がキャップ内に脱落してしまうこともないのである。
図5(A)から明らかなように、この態様においては、キャップシェル頂板部2の内面側には、ライナーの外縁に対応する部分に、係合用の環状凹部12が形成されている。一方、ライナー20上面にもこの係合用環状凹部12に嵌合する環状係合突起27が形成されており、ライナー20は開口15を覆うように、キャップシェル頂板部内面に接着固定されると共に、係合用環状凹部12及び環状係合突起27の係合部での接着固定によりキャップシェルと一体化されている。このため、キャップシェル2とライナー20の水平方向の接着面13のみならず、係合用凹部12でも接着されているため、係合用凹部を設けない場合に比して接着面積が多く、ライナーを強固にキャップシェルに固定することが可能となる。
図4及び図5に示した態様においても、図3に示した方法と同様の方法により成形することができ、キャップシェル頂板部内面に形成される係合用凹部を形成するための型31が下方に移動することによりライナー形成用の型の一部をなすため、ライナーの下面の外周部分28に係合用凹部12の一部と同じ形状が形成されている。
キャップシェル及びライナーから成る2ピース構造のキャップにする場合、キャップシェル頂板部内面及びライナー上面の接着固定のための係合用凹部の場所及び形状は種々の態様を採用でき、例えば図2及び図5に示したもの以外に図6及び図7を例示することができる。
図6に示す具体例は、キャップシェル頂板部及びライナーの接着面に複数の同心円状の係合用環状凹部27a及び27bを形成することにより、接着面積を増加させた例である。この場合においても図3に示した製法により同様に成形することができるため、ライナー下面にもキャップシェル頂板部内面に形成された係合用環状凹部27a及び27bと同様の凹部が形成されている。
図7は、ライナー20の一部に突出部28を形成させて、キャップシェルの開口15の側面14に当接させることにより、キャップシェル頂板部内面とライナー上面の水平方向の接着面11aのみならず、軸方向の接着面11bを設けてキャップシェルとライナーの接着面積を増加させた例である。
また、図1及び図4に示した具体例では、ライナーはキャップシェルの開口周縁にだけ設けられているが、勿論インナーリング近傍まで形成してライナーとキャップシェルの接着面積を多くすることもできる。
図8乃至図10は、図1及び図2に示した本発明のキャップを、空気孔の形成を更に確実に行うことができるように変形した態様を示す図であり、図8(A)は側断面図、図8(B)は平面図であり、図9は、図8のX部分を拡大して示す断面図であり、図10は、図8及び図9に示すキャップにストローを差し込んだ状態を示す部分平面図である。
図8及び図9に示すキャップにおいては、ライナーの凹部23の側面21の上面に、厚肉部26に対応する位置に、凹部23の底部22側から放射状に延びるリブ29が形成されている点を除いて、図1及び図2と同一形状を有している。
図10から明らかなように、ストロー40が凹部23の破断可能な薄肉部25を破断すると、ストローのキャップ内への進入に伴って凹部の側面21及び底部22がキャップ内方に撓むが、この際ストロー40はリブ29と接触し、ストロー29と側面21の間にはリブ29の厚みの分だけ空間41が形成されるため、空気孔を確実に形成することが可能となる。
本発明のキャップにおいては、キャップシェルとライナーを別途形成する2ピース構造の場合においても、図1乃至図10に示した形状に限定されるものではない。例えば図1乃至図10においては、キャップシェルにインナーリングを形成して、インナーリングによりキャップの密封性を確保しているが、勿論、ライナーをキャップシェル頂板部の内面の全面に形成して、密封部をライナーによって形成することもできる。
また本発明のキャップにおいて、キャップシェルとライナーを同一の樹脂で一体的に成形することも勿論でき、この場合においても、図1、図4及び図8に示したライナーの形状をキャップシェルの開口部分に形成することにより同様に成形することができる。
またキャップシェルの形状は図に示した螺子キャップであればストローによる内容物の取り出しのほかキャップを取り外すことによる内容物の取り出しが可能であるが、勿論これに限定されず、スカート内周面に設けられた係合手段を容器口部の係合手段と係合させて容器口部に打込みにより装着するタイプのキャップにも適用可能である。
本発明のプラスチックキャップは、図1乃至10に示した具体例のようにキャップシェル及びライナーを異なる樹脂から成形する2ピース構造を採用することにより、キャップシェルには、機械的強度の高い樹脂を用い、ライナーにはストローによる開口形成が容易な樹脂を用いることが可能になる。
キャップシェル及びライナーに使用し得る樹脂としては、従来キャップシェル及びライナーに使用されていた、ポリエチレン、ポリプロピレン等を使用することができるが、特にキャップシェルとライナーを異なる樹脂で成形する2ピース構造の場合には、キャップシェルには高密度ポリエチレン、ライナーには線状低密度ポリエチレンの組み合わせを採用することが望ましい。またこの場合ライナー材料には酸素吸収剤を配合することもできる。
またキャップシェル及びライナーを同一の樹脂で成形する場合には、低密度ポリエチレンを用いることが好ましい。
本発明のキャップにおいて、キャップシェルに形成されるべき開口は、キャップの大きさにもよるが一般にストローの外径に対して1.5乃至2.5倍の大きさで形成されることが望ましい。また、ライナーに形成される凹部の深さはキャップハイトにもよるが、一般に2.0乃至5.0mmの範囲にあることが望ましい。更に、凹部の底部の径は使用するストローの外径よりも小さいことが、ライナーのキャップ内への脱落を防止する上で重要であり、好適には、ストロー外径の30乃至80%の径であることが望ましい。
また、厚肉部、非破断薄肉部、破断可能薄肉部の厚みは、厚肉部≧非破断薄肉部>破断可能薄肉部であり、具体的な厚みは用いる樹脂の種類や形成する薄肉部の幅等によっても相違し一概に規定できないが、線状低密度ポリエチレンから成るライナーで、使用するストローの外径が6.0mmの場合には、厚肉部で1.0乃至2.5mm、非破断薄肉部で0.3乃至0.6mm、破断可能薄肉部で0.13乃至0.30mmの範囲にあることが望ましい。
本発明のキャップの一例を示す図であり、(A)は側断面図、(B)は平面図である。 図1のX部分を拡大して示す図であり、(A)は断面図、(B)は底面図である。 図1に示すキャップの成形法を説明するための図である。 本発明のキャップの他の一例を示す図であり、(A)は側断面図、(B)は平面図である。 図4のX部分を拡大して示す図であり、(A)は断面図、(B)は底面図である。 キャップシェルとライナーの接合面の他の形状を説明するための一部拡大断面図である。 キャップシェルとライナーの接合面の他の形状を説明するための一部拡大断面図である。 本発明のキャップの他の一例を示す図であり、(A)は側断面図、(B)は平面図である。 図8のX部分を拡大して示す断面図である。 図8に示すキャップにストローを差し込んだ状態を示す部分平面図である。
1 キャップシェル、2 頂板部、3 スカート部、11 係合用環状凹部、
12 係合用環状凹部、15 開口、20 ライナー、21 側面、22 底部、
23 凹部、24 非破断薄肉部、25 破断可能薄肉部、26 厚肉部、
27 係合用環状凹部、28 突出部。

Claims (4)

  1. 頂板部及び頂板部から垂下するスカート部から成り、ストローにより開口形成が可能なプラスチックキャップにおいて、
    前記頂板部には、側面及び底部から成り且つ該側面がすり鉢状に傾斜する凹部が形成されており、前記凹部の少なくとも側面には、該側面上方付近に形成された非破断薄肉部から凹部中心に向かって延びる厚肉部が形成され、該厚肉部の非破断薄肉部と接する外縁以外が破断可能な薄肉部により囲繞されており、前記厚肉部が凹部の下面側に突出部を形成することにより形成され、該厚肉部に対応する凹部の側面には凹部の底部側から放射状に延びるリブが形成されていることを特徴とするプラスチックキャップ。
  2. 頂板部及び頂板部から垂下するスカート部から成り、該頂板部のほぼ中央に開口が形成されて成るキャップシェルと、該キャップシェルの開口を覆うようにキャップシェル頂板部内面に形成されているライナーとから成り、ストローにより開口形成が可能なプラスチックキャップにおいて、
    前記ライナーのキャップシェル開口に対応する部分の上面には、側面及び底部から成り且つ該側面がすり鉢状に傾斜する凹部が形成されており、前記凹部の少なくとも側面には、該側面上方付近に形成された非破断薄肉部から凹部中心に向かって延びる厚肉部が形成され、該厚肉部の非破断薄肉部と接する外縁以外が破断可能な薄肉部により囲繞されており、前記厚肉部が凹部の下面側に突出部を形成することにより形成され、該厚肉部に対応する凹部の側面には凹部の底部側から放射状に延びるリブが形成されていることを特徴とするプラスチックキャップ。
  3. 前記厚肉部を囲繞する破断可能な薄肉部が、凹部中心に形成された中央薄肉部及び該中央薄肉部から放射状に形成された放射状薄肉部から成る請求項1又は2記載のプラスチックキャップ。
  4. 前記キャップシェル頂板部内面とライナー上面の接合部分において、キャップシェル頂板部内面及び/又はライナー上面に係合用凹部が形成されている請求項2記載のプラスチックキャップ。
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