JPH1191809A - 容器用キャップ - Google Patents

容器用キャップ

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Publication number
JPH1191809A
JPH1191809A JP26928997A JP26928997A JPH1191809A JP H1191809 A JPH1191809 A JP H1191809A JP 26928997 A JP26928997 A JP 26928997A JP 26928997 A JP26928997 A JP 26928997A JP H1191809 A JPH1191809 A JP H1191809A
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JP
Japan
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sheet
container
cap
perforated
top surface
Prior art date
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Application number
JP26928997A
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English (en)
Inventor
Takayuki Iwanami
孝幸 岩波
Isamu Harada
勇 原田
Osamu Nakanishi
修 中西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujimori Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Fujimori Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 天面に開口部を有し、容器の注出口に取
り付けられるキャップ本体と、上記天面の開口部をキャ
ップ内側から覆うように上記キャップ本体に取り付けら
れた穿孔用シートとからなり、常時は上記容器を密封し
ており、容器内の内容品を容器外部に排出する際に上記
穿孔用シートが穿孔管によって穿孔されると共に、該穿
孔管を排出管として使用する容器用キャップにおいて、
上記穿孔用シートと上記天面との間に上記穿孔管の外壁
に密着する大きさを有する挿通孔が開設された保護シー
トを介在させてなることを特徴とする容器用キャップ。 【効果】 本発明の容器用キャップによれば、穿孔し易
いように穿孔用シートを薄くすることが可能となる上、
穿孔後に容器内の内容品が穿孔管の外側から外へこぼれ
出たり、穿孔管の外壁を伝わって漏れ出ることなく穿孔
管から内容品を排出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャップ天面の開
口部に配設されたシートを穿孔管によって穿孔した後、
該穿孔管を排出管として使用することによって、容器か
らキャップを外すことなく、容器内の液体、粘性体、粉
体等の内容品を好適に排出することができる容器用キャ
ップに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、容器のキャップ天面の開口部を覆う例えば発泡プラ
スチックシートを穿孔管によって穿孔し、この穿孔管を
シートに刺し通した状態で排出管として使用することに
よって容器内の内容品を排出する容器用キャップが各種
分野において使用されている。
【0003】しかしながら、このような容器用キャップ
は、その内容品、用途、材質によっては、上記発泡プラ
スチックシートをキャップ本体の天面に取り付ける際に
接着剤又は粘着剤を用いたり、熱溶着等で溶着すること
ができないことがあり、この場合、発泡プラスチックシ
ートは容器に取り付けられたキャップと容器の口金部の
先端との押圧力によってのみ容器用キャップに固定され
ているために、容器用キャップの発泡プラスチックシー
トを穿孔しようとすると、発泡プラスチックシートが穿
孔されずに穿孔管の先端によってキャップの内側に押し
込まれたり、場合によってはこの発泡プラスチックシー
トが容器用キャップから脱落して、容器内の内容品が穿
孔管の外側から外へ溢れ出てしまうことがあった。
【0004】一方、発泡プラスチックシートの厚さを穿
孔し易いように薄くすると、シートの強度が不足した
り、穿孔後にシートに刺し通した状態で使用される穿孔
管の外壁と穿孔されたシートとの密着性が不足して内容
品を排出させる際に該内容品が穿孔管の外壁を伝わって
外に漏れる等の問題があった。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、穿孔管によって穿孔される穿孔用シートと該穿孔管
の外壁に密着するような大きさの挿通孔が予め開設され
た保護シートとを組み合わせることにより、軽い力で穿
孔することができ、且つ穿孔後に保護シートのパッキン
グ効果により、内容品が穿孔管の外に溢れにくい容器用
キャップを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、天面に開口部を有し、容器の注出口に取り
付けられるキャップ本体と、上記天面の開口部をキャッ
プ内側から覆うように上記キャップ本体に取り付けられ
た穿孔用シートとからなり、常時は上記容器を密封して
おり、容器内の内容品を容器外部に排出する際に上記穿
孔用シートが穿孔管によって穿孔されると共に、該穿孔
管を排出管として使用する容器用キャップにおいて、上
記穿孔用シートと上記天面との間に上記穿孔管の外壁に
密着する大きさを有する挿通孔が開設された保護シート
を介在させてなることを特徴とする容器用キャップを提
供する。ここで、上記保護シートが上記キャップ本体の
天面の内面に載置され、更に該保護シートの上面に上記
穿孔用シートが載置されており、上記保護シート及び穿
孔用シートは上記容器の注出口先端面と該注出口に取り
付けられた上記キャップ本体の天面との押圧力によって
上記キャップ本体に固定され、且つ押圧されていない部
分では上記保護シート及び穿孔用シートは互いに離間可
能であると共に、上記キャップ本体から離間可能であれ
ば、より好適である。また、上記保護シートがポリエチ
レン、ポリプロピレン又はポリスチレンからなる発泡プ
ラスチックシートであれば、更に好適である。
【0007】即ち、本発明の容器用キャップは、穿孔管
により穿孔される穿孔用シートと容器用キャップの天面
との間に、予め穿孔管の外壁に密着する大きさの挿通孔
が開設された保護シートを介在させることによって、こ
の保護シートが容器の落下時等に穿孔用シートの周縁部
にかかる内容品による圧力への耐性を補強する緩衝材と
して機能し、穿孔用シートのシート強度が補われて穿孔
用シートの厚さを穿孔し易いように薄くすることが可能
となる上、上記保護シートによって穿孔後に穿孔用シー
トに刺し通した状態で使用される穿孔管の外壁との密着
性が補強され、内容品を排出させる際に内容品が外に漏
れ出ることがないと共に、仮に穿孔管によって穿孔する
際に、穿孔用シートが穿孔されずにキャップ内側に押し
込まれたとしても、保護シートが穿孔管の外壁と密着す
るので、穿孔容器内の内容品が穿孔管の外側から外へこ
ぼれ出るのを最小限に押さえることができる。
【0008】ここで、上記保護シートが上記キャップ本
体の天面の内面に載置され、更に該保護シートの上面に
上記穿孔用シートが載置されており、上記保護シート及
び穿孔用シートは上記容器の注出口先端面と該注出口に
取り付けられた上記キャップ本体の天面との押圧力によ
って上記キャップ本体に固定され、且つ押圧されていな
い部分では上記保護シート及び穿孔用シートは互いに離
間可能であると共に、上記キャップ本体から離間可能で
あれば、上記保護シートはキャップ本体の天面と穿孔用
シートとの間に非接着状態で介在し、両シートの容器の
注出口先端面に対応する部分のみがキャップ本体に固定
された状態となるので、穿孔前は上記穿孔用シートに重
なった状態となって、上述したような緩衝材としての機
能を果たして穿孔用シートの厚さを薄くすることを可能
とする上、穿孔時に上記穿孔用シートが保護シートの挿
通孔を挿通した穿孔管によってキャップ内方向に押され
る際には、上記保護シートの上記固定部以外の部分は穿
孔用シートから離間するので、保護シートが穿孔用シー
トと共にキャップ内方向に押されることはなく、仮に穿
孔用シートが穿孔されずにキャップ内側に押し込まれた
としても保護シートは上記キャップ本体に固定されて穿
孔管の外壁に密着した状態となる。更に、上記保護シー
ト及び穿孔用シートは非接着状態で上記キャップ本体に
取り付けられているので、上記保護シート及び穿孔用シ
ートを上記キャップ本体に取り付けるために接着剤、粘
着剤を用いたり、キャップ本体と熱溶着等によって溶着
する必要がない。
【0009】ここで、上記保護シートがポリエチレン、
ポリプロピレン又はポリスチレンからなる発泡プラスチ
ックシートであれば、このようなシートは弾力性がある
ため、上記のような緩衝材として機能することによって
穿孔用シートの強度を補強するのにより好適であり、且
つ穿孔後の穿孔管の外壁との密着性もより良好なものと
なる。
【0010】
【発明の実施の形態及び実施例】以下、本発明につき図
面を参照して更に詳しく説明する。図1,2は本発明の
容器用キャップの一例を示すキャップ1の縦断面図であ
り、図1は穿孔管2によって穿孔する前の状態を示し、
図2は穿孔管2によって穿孔された後の状態を示してい
る。
【0011】このキャップ1は、容器口金部(注出口)
3に取り付けられる円筒部4及び該円筒部4と一体に形
成され、その中央部に開口部5aが開設された天面5と
からなるキャップ本体6と、上記天面5の内面に配設さ
れた保護シート7と、更にこの保護シート7のキャップ
内側に配設された穿孔用シート8とからなる。ここで、
上記キャップ1は、上記円筒部4が上記容器口金部3に
取り付けられることによって、常時は図示しない容器を
密封するものであり、その取り付け方式としては、上記
容器口金部3と上記円筒部4とが嵌合する打栓式のもの
であってもよいが、円周方向での取り付け強度の均一性
を考慮すれば、図面に示すように容器口金部3の外周面
に雄ネジ部3aを形成すると共に、上記円筒部4の内周
面に雌ネジ部4aを設けたネジ式とすると好適である。
この場合、容器口金部3、この容器口金部3に螺合する
円筒部4、該円筒部4と一体に形成された天面5の開口
部5a及びこの開口部5aに挿通される穿孔管2の大き
さは特に制限されるものではないが、上記のような取り
付け方式による容器口金部3先端と上記キャップ本体6
の天面5との押圧によるシートの保持力と穿孔強度との
バランス、即ち穿孔に要する力を考慮すれば、通常容器
口金部3の内径は10〜120mm、特に20〜60m
mが好適であり、キャップ1の天面5の開口部5aは上
記容器口金部3の内径より小さいことが必要であり、特
に保護シート7がキャップ1の天面5に接着されていな
い場合は、穿孔時に穿孔管2が保護シート7の挿通孔7
aを挿通する際に保護シート7が挿通孔7aに密着した
穿孔管2によってキャップ1内方向に押された場合、穿
孔管2と容器口金部3との間に保護シート7が穿孔用シ
ート8と共に入り込む隙間を設けることを考慮すれば、
特に穿孔管2の外径<キャップ1の天面5の開口部5a
の直径≦[容器口金部3の内径−(穿孔用シート8の厚
み+保護シート7の厚み)×2]が好適である。ここ
で、キャップ本体6及び穿孔管2の材質は特に制限され
るものではないが、それぞれの機能を発揮するのに十分
な強度、剛性等を考慮すれば、キャップ本体6は、高密
度ポリエチレン(HDPE),ポリプロピレン(P
P),中密度ポリエチレン(MDPE),ポリアミド
(Ny)等の合成樹脂材及び金属材など、穿孔管2は、
金属材及びHDPE,Ny,PP等の合成樹脂材などが
好適である。
【0012】次に、保護シート7は、穿孔後に図示しな
い内容品を穿孔管2の外に漏らさないようにするための
シートであり、その形状は中央部に挿通孔7aが開設さ
れたリング形状で、挿通孔7aの大きさは、図2に示す
ように挿通孔7aに挿通された穿孔管2の外壁が保護シ
ート7と密着するようにその直径が穿孔管2の外径と同
等か、それよりやや小さい径、例えば1〜4mm、特に
2〜3mm程度小さい径にすることが望ましい。なお、
穿孔管2が横断面形状で円形以外の場合もその形状に合
わせて同等かそれより小さい相似形とする。ここで、保
護シート7の材質は、特に限定されるものではないが、
強度、パッキング性を考慮すれば発泡プラスチックシー
トであることが望ましく、特にポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリスチレン等からなる発泡プラスチックシー
トが好適であり、更にその発泡倍率が3〜30倍、好ま
しくは5〜10倍であればより好適である。
【0013】そして、保護シート7のシート厚さは、使
用する発泡プラスチックシートの材質及び発泡倍率によ
り適宜選定することができるが、穿孔後に穿孔管2の外
周面にしっかりと密着し、内容品を漏らさないようにす
ることを考慮すれば約1〜6mm、特に2〜4mmとす
ると好適である。また、その大きさも適宜選定すること
ができ、通常直径を上記容器口金部3の内径よりも約2
〜10mm、特に5〜7mm大きく、具体的には12〜
130mm、特に25〜67mmとすると好適である。
直径が大きすぎるとキャップが大型化してコスト高とな
る場合があり、小さすぎると穿孔時にシートが外れる場
合がある。なお、本発明の容器用キャップ1に取り付け
られる上記保護シート7の枚数は特に制限されるもので
はないが、少なくとも1枚取り付ければ本発明の目的を
達成することができる。
【0014】そして、穿孔用シート8は、その材質、シ
ート厚さ等が特に制限されるものではないが、常時は容
器を密封するために要求される強度を有し、且つできる
だけ穿孔する力が小さくなるような材質、シート厚さを
選択することが望ましく、材質としては発泡プラスチッ
クシートであることが望ましく、特にポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリスチレン等からなる発泡プラスチッ
クシートが好適であり、更にその発泡倍率が3〜30
倍、好ましくは5〜10倍であればより好適である。そ
のシート厚さは、発泡プラスチックシートの厚み及び発
泡倍率にもよるが、通常約0.2〜3mm、特に0.5
〜2mmとすると好適である。また、その直径は、適宜
選定されるが、通常上記容器口金部3の内径よりも約2
〜10mm、特に5〜7mm大きく、具体的には12〜
130mm、特に25〜67mmとすると好適である。
直径が大きすぎるとキャップが大型化してコスト高とな
る場合があり、小さすぎると穿孔時にシートが外れる場
合がある。なお、この穿孔用シート8の枚数も特に制限
されるものではないが、穿孔容易性を考慮すれば1枚で
あることが望ましい。
【0015】上記保護シート7及び穿孔用シート8は、
保護シート7を上記キャップ本体6の天面5の内側に接
着状態で載置し、更に保護シート7の上面に穿孔用シー
ト8を接着状態で載置して、これらの接着力及び上記容
器口金部3先端とキャップ本体6の天面5との押圧力に
よって固定されていてもよいが、本発明の場合、上記保
護シート7が上記キャップ本体6の天面5の内面に非接
着状態で載置され、更に保護シート7の上面に上記穿孔
用シート8が非接着状態で載置されており、上記保護シ
ート7及び穿孔用シート8が上記容器口金部3先端面と
上記キャップ本体6の天面5との押圧力によってのみ上
記キャップ本体6に固定され、且つ上記保護シート7及
び穿孔用シート8の押圧されていない部分では、上記保
護シート7及び穿孔用シート8は互いに離間可能である
と共に、上記保護シート7が上記キャップ本体6の天面
5から離間可能な状態でこれらシート7,8を上記キャ
ップ本体6に取り付けると、穿孔時に保護シート7が穿
孔用シート8と共に穿孔管2によってキャップ1内側に
押されることがなく、更にこれらシート7,8を上記キ
ャップ本体6に取り付ける際に、接着剤や粘着剤を用い
たり、熱溶着等の溶着を行なう必要がないので、接着剤
や粘着剤を使用することが好ましくない内容品を収容し
た容器やキャップ本体6の材質が上記保護シート7と溶
着し難い場合であっても使用することができるので、よ
り好適である。
【0016】上記容器用キャップ1を製造するには、ま
ず、常法により、上記キャップ本体6を成形する。ま
た、上記保護シート7及び穿孔用シート8は、常法によ
り成形することができ、この場合、予め所定形状のシー
ト状に成形してもよいが、通常シート成形したものを上
記形状に打ち抜いて使用することが好ましい。そして、
上記保護シート7をその挿通孔7aとキャップ本体6の
天面5の開口部5aとが一致するように天面5の内面に
取り付け、次に、更に上記穿孔用シート8を上記保護シ
ート7の内面に天面5の開口部5a、保護シート7の挿
通孔7aを覆うように取り付ける。
【0017】ここで、上記保護シート7及び穿孔用シー
ト8は、これらを上述したように接着状態で取り付ける
場合には、適宜接着剤、粘着剤を使用したり、熱溶着等
によって溶着する必要があるが、上記保護シート及び穿
孔用シートが非接着状態で取り付けられて、上記容器口
金部3先端と上記キャップ本体6の天面5との押圧力だ
けで固定される場合は、これらの手段によらず、上記容
器口金部3に上記キャップ本体6をかしめるだけで上記
保護シート7及び穿孔用シート8を取り付けることがで
きる。
【0018】なお、このように上記保護シート7及び穿
孔用シート8を、キャップ本体6に取り付ける際に接着
剤、粘着剤を使用せず、且つ溶着もしない場合は、キャ
ップ本体6に図示しないキャッピング前のシート脱落防
止構造、具体的には、例えばキャップ本体6の円筒部4
内周面の天面5近傍にリブ状突起物(内リブ)を設け
て、上記キャップ本体6の天面5に固着されていないキ
ャッピング前の上記保護シート7及び穿孔用シート8が
天面から脱落するのをこれらのシートを上記リブ状突起
物に引っ掛けることによって防ぐと、より好適である。
【0019】また、保護シート7及び穿孔用シート8を
容器口金部3とキャップ本体6とのかしめによる容器口
金部3先端とキャップ本体6の天面5との押圧力のみに
よってキャップ本体6に固定する場合、図3に示すよう
に容器本体6の天面5の上記容器口金部3先端に対向す
る位置に、所定間隔をおいて予め複数の突起物9又はリ
ング状突起物(図示せず)を突設しておくと、かしめに
よる押圧力が増強されるのでより好適である。
【0020】このようにして形成された上記容器用キャ
ップ1は、上記容器口金部3に取り付けられて容器を密
封する。そして、上記内容品を容器から排出する際に
は、図1に示すようにキャップ1が下を向くように容器
を配設し、キャップ1の下に用意した穿孔管2を押し上
げて、図2に示すように穿孔管2の先端がキャップ1の
天面5の開口部5a、保護シート7の挿通孔7aを挿通
した後、穿孔用シート8を突き破るようにキャップ1の
天面5の外側から穿孔管2を押し込むことによって、穿
孔用シート8を容易に穿孔することができる。なお、保
護シート7及び穿孔用シート8が非接着状態で取り付け
られている場合、穿孔管2によって穿孔している間は、
上述したように保護シート7の挿通孔7a周縁近傍は穿
孔用シート8と離間しているが、内容品を容器から排出
する場合は、内用品による圧力によって、図2に示すよ
うに重なった状態となる。
【0021】ここで、上記容器としては、その種類は特
に制限されるものではないが、上記容器用キャップ1の
場合、キャップ1の穿孔が容易にでき、穿孔管2を排出
管として使用する際に穿孔管の外側から内容品が漏れた
り、溢れ出ることがなく、また、仮に穿孔用シート8が
穿孔されずにキャップ1の内側に押し込まれたとして
も、保護シート7が穿孔管2の外壁に密着して内容品が
穿孔管2の外側からこぼれ出るのを最小限に防ぐことが
できることを鑑みれば、例えば現像液、液体肥料、接着
剤、油剤、醤油、酒、乳類などの飲食品、医療用の液
体,粘性体,粉体等のように人体に触れないように容器
から排出することが要求されたり、排出する際にこぼれ
ると容器周辺を汚すおそれがある各種液体,粘性体,粉
体を収容する容器、キャップと発泡プラスチックシート
との接着性が良くない容器等がより好適である。
【0022】更に、上記容器用キャップ1が上記保護シ
ート7及び穿孔用シート8を容器用キャップ本体6にキ
ャッピングによる押圧力のみによって取り付けたもので
あれば、上記作用効果を奏する上、特に接着剤、粘着剤
を用いたり、溶着をすることなく保護シート7及び穿孔
用シート8が容器用キャップ本体6に取り付けられるの
で、内容品が上述したものの中でも、特に接着剤、粘着
剤の使用が望ましくないものである場合、キャップ本体
6が例えば発泡プラスチックシートと溶着し難い金属材
等の材料によって形成されている場合などに特に有用で
ある。
【0023】以上、説明したように、上記容器用キャッ
プ1によれば、穿孔管2が挿通することができ、且つ穿
孔管2の外壁に密着する大きさの挿通孔7aが開設され
た保護シート7がキャップ1の天面5と穿孔用シート8
との間に介装されているので、穿孔用シート8のシート
厚さを比較的薄くして穿孔し易くすることが可能であ
り、また、穿孔後に穿孔管を排出管として使用する際の
内容品の漏れを防止することができるので、内容品を別
の容器に移し替える際の作業性に優れる。従って、上記
容器用キャップ1は、内容品が別の容器に移し替える際
に手に触れたり、移し替える容器の口部周辺に付着する
のを防止することが望まれる現像液、液体肥料、接着
剤、油剤、上記飲食品、医療用の各種液体,粘性体,粉
体等である場合に有用であり、特に上記内容品の中でも
接着剤、粘着剤の使用が望ましくない現像液、接着剤、
医療用又は飲食用の各種液体,粘性体,粉体等が内容品
である場合、キャップ本体6が例えば発泡プラスチック
シートと溶着し難い金属材等の材料によって形成されて
いる場合などの容器用のキャップとして特に有用であ
る。
【0024】なお、本発明の容器用キャップは、上記構
成に制限されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更して差し支えない。
【0025】次に、本発明を実施例を用いてより詳細に
説明する。上記構成例において、容器を5リットル容の
可撓性プラスチック容器、内容品を現像液、容器用キャ
ップの取り付け方式をネジ式のものとし、キャップ本体
の天面に穿孔管の外径と同じ大きさの挿通孔が開設され
た保護シート(厚さ2mm、発泡倍率10倍の発泡ポリ
エチレンシート)及び穿孔用シート(厚さ1mm、発泡
倍率10倍の発泡ポリエチレンシート)を非接着状態で
取り付けて実施例の容器用キャップとした。この実施例
の容器用キャップと保護シートが取り付けられず、穿孔
用シートの厚さが3mmである以外は上記実施例の容器
用キャップと同一の構成の比較例の容器用キャップとを
用いて、同じ構成の穿孔刃を有する同径の棒体で穿孔用
シートをキャップ内側に押し込んで穿孔の容易性を比較
したところ、実施例の容器用キャップでは4kgfであ
ったのに対し、比較例の容器用キャップでは12kgf
であった。
【0026】次に、実施例及び比較例の容器用キャップ
を下に向けて、穿孔用シートを穿孔管によって穿孔し、
容器内の現像液が排出されなくなるまで上記穿孔管を排
出管として使用して容器下側から排出したところ、実施
例の容器用キャップでは現像液が上記穿孔管の外側から
漏れ出なかったのに対して、比較例の容器用キャップで
は40ml程度の現像液が外側から漏れ出た。また、実
施例及び比較例の容器用キャップを下に向けて、穿孔用
シートを穿孔刃を有さない棒体で下から押し上げて強制
的に外したところ、実施例の容器用キャップでは溢れ出
た現像液は5〜10ml程度であったのに対して、比較
例の容器用キャップでは漏れ出た現像液は200ml程
度であった。
【0027】
【発明の効果】本発明の容器用キャップによれば、穿孔
管により穿孔される穿孔用シートと容器用キャップの天
面との間に、予め穿孔管の外壁に密着する大きさの挿通
孔が開設された保護シートを介在させているので、穿孔
し易いように穿孔用シートを薄くすることが可能となる
上、穿孔後に容器内の内容品が穿孔管の外側から外へこ
ぼれ出たり、穿孔管の外壁を伝わって漏れ出ることなく
穿孔管から内容品を排出することができる。従って、本
発明の容器用キャップは、内容品として現像液、液体肥
料、接着剤、油剤、医療用又は飲食用等の各種液体,粘
性体,粉体が充填され、これらを他の容器に移し替えて
使用する容器のキャップとして好適に使用することがで
き、特に内容品が現像液、接着剤、医療用又は飲食用の
各種液体,粘性体,粉体等の接着剤、粘着剤の使用が望
ましくないものである場合、キャップ本体が例えば発泡
プラスチックシートと溶着し難い金属材等の材料によっ
て形成されている場合などに特に効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の容器用キャップの一例を示す容器用キ
ャップの縦断面図である。
【図2】図1の容器用キャップを穿孔した後の状態を示
す縦断面図である。
【図3】上記容器用キャップの他の例を説明する容器用
キャップ本体の縦断面図である。
【符号の説明】
1 容器用キャップ 2 穿孔管 3 容器口金部(注出口) 5 天面 5a 開口部 6 キャップ本体 7 保護シート 7a 挿通孔 8 穿孔用シート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天面に開口部を有し、容器の注出口に取
    り付けられるキャップ本体と、上記天面の開口部をキャ
    ップ内側から覆うように上記キャップ本体に取り付けら
    れた穿孔用シートとからなり、常時は上記容器を密封し
    ており、容器内の内容品を容器外部に排出する際に上記
    穿孔用シートが穿孔管によって穿孔されると共に、該穿
    孔管を排出管として使用する容器用キャップにおいて、
    上記穿孔用シートと上記天面との間に上記穿孔管の外壁
    に密着する大きさを有する挿通孔が開設された保護シー
    トを介在させてなることを特徴とする容器用キャップ。
  2. 【請求項2】 上記保護シートが上記キャップ本体の天
    面の内面に載置され、更に該保護シートの上面に上記穿
    孔用シートが載置されており、上記保護シート及び穿孔
    用シートは上記容器の注出口先端面と該注出口に取り付
    けられた上記キャップ本体の天面との押圧力によって上
    記キャップ本体に固定され、且つ押圧されていない部分
    では上記保護シート及び穿孔用シートは互いに離間可能
    であると共に、上記キャップ本体から離間可能である請
    求項1記載の容器用キャップ。
  3. 【請求項3】 上記保護シートがポリエチレン、ポリプ
    ロピレン又はポリスチレンからなる発泡プラスチックシ
    ートである請求項1又は2記載の容器用キャップ。
JP26928997A 1997-09-16 1997-09-16 容器用キャップ Pending JPH1191809A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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