JP2014091563A - インモールドラベル容器 - Google Patents

インモールドラベル容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2014091563A
JP2014091563A JP2012243840A JP2012243840A JP2014091563A JP 2014091563 A JP2014091563 A JP 2014091563A JP 2012243840 A JP2012243840 A JP 2012243840A JP 2012243840 A JP2012243840 A JP 2012243840A JP 2014091563 A JP2014091563 A JP 2014091563A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold label
horizontal
rib
ribs
peripheral surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012243840A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5971085B2 (ja
Inventor
Katsumi Kameda
田 克 巳 亀
Suguru Kato
戸 卓 加
Mitsuru Bushida
満 武士田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2012243840A priority Critical patent/JP5971085B2/ja
Publication of JP2014091563A publication Critical patent/JP2014091563A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5971085B2 publication Critical patent/JP5971085B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】インモールドラベルの間隙近傍の割れを防止することができ、容器中央から上部付近の耐衝撃性を高めること。
【解決手段】インモールドラベル容器10は、胴部1と、フランジ部2と、底部4とを備え、胴部1は内周面を形成する射出樹脂部5と、外周面を形成するインモールドラベル6とを有する。胴部1の射出樹脂部5に、内方へ突出する水平リブ20が設けられている。水平リブ20は3段に形成された水平断続リブ21を有し、各水平断続リブ21は8個の分割水平リブ22を含み、そのうち1つの分割水平リブ22は、インモールドラベル6の両端部6a、6b間の間隙6Aに対応して設けられている。
【選択図】図4

Description

本発明は、インモールドラベル容器に係り、とりわけ耐衝撃性に優れたインモールドラベル容器に関する。
従来、各種飲料やデザート食品などを密封包装するカップ状容器としては、容器の保形性がよいことからプラスチックの射出成形によるカップ状容器が多く用いられている。更に意匠性と共に、内容物の保存性を高めるため、容器の射出成形の際、アルミニウム箔や蒸着PET、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニリデン、MXD6(ポリメタキシリレンアジパミド)などのガスバリヤー性樹脂層を積層したインモールドラベルを用い、このインモールドラベル内面に射出樹脂を射出することにより得られるインモールドラベル容器が知られている。
特開2008−110805号公報 特開2009−7046号公報 特開2003−312678号公報
ところで、インモールドラベル容器のインモールドラベルは両端部を有するとともに、インモールドラベル容器の両端部間に間隙が形成されている。
この場合、インモールドラベルの間隙近傍では、インモールドラベルの端面がノッチ効果となり容器の耐衝撃性が低下して割れが生じ易くなっている。また近年、容器に対して薄肉化の要請があり、この薄肉化によって、よりインモールドラベル容器の耐衝撃性は低下する傾向にある。しかしながら使用環境に耐えるだけの強度を有することが求められており、とりわけラベルの合わせ目の中でも衝撃に弱い容器中央部から容器上部において、その耐衝撃性を高めることが求められている。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、インモールドラベルの間隙近傍における容器の割れを防止することができ、かつ薄肉化された容器について把持される頻度が高い容器上部においてその耐衝撃性を高めることができるインモールドラベル容器を提供することを目的とする。
本発明は、ラベル表面に射出樹脂を射出することにより得られた円筒状のインモールドラベル容器において、胴部と、胴部上端に設けられたフランジ部と、胴部下端に設けられた底部とを備え、胴部は内周面を形成する射出樹脂部と、外周面を形成するとともに両端部間に間隙が形成されたインモールドラベルとを有し、胴部の射出樹脂部に、胴部内周面から内方へ突出する水平リブを設け、水平リブは胴部内周面のうち、インモールドラベルの両端部間に形成された間隙に対応する位置であって、かつ胴部の上下方向の中央部分とフランジ部との間の領域に配置されていることを特徴とするインモールドラベル容器である。
本発明は、水平リブは胴部内周面に全周に渡って連続して形成された水平連続リブからなることを特徴とするインモールドラベル容器である。
本発明は、水平リブは複数段に形成された水平連続リブを有することを特徴とするインモールドラベル容器である。
本発明は、水平リブは胴部内周面に全周に渡って断続的に形成された複数の分割水平リブを有する水平断続リブを含み、少なくとも1つの分割水平リブはインモールドラベルの両端部間に形成された間隙に対応する位置に配置されていることを特徴とするインモールドラベル容器である。
本発明は、水平リブは複数段に形成された水平断続リブを含むことを特徴とするインモールドラベル容器である。
本発明は、水平断続リブの各分割水平リブは、各々同一水平方向長さをもち、各分割水平リブは、等間隔で設けられていることを特徴とするインモールドラベル容器である。
本発明は、胴部の射出樹脂部であって水平リブの下方に、胴部内周面から内方へ突出するスタックリブを設けたことを特徴とするインモールドラベル容器である。
本発明は、スタックリブは胴部内周面に全周に渡って断続的に形成された複数の分割スタックリブを有することを特徴とするインモールドラベル容器である。
以上のように本発明によれば、胴部の射出樹脂部に胴部内周面から内方へ突出する水平リブを設け、水平リブはインモールドラベルの両端部間の間隙に対応する位置であって、かつ胴部の上下方向の中央部分とフランジ部との間の領域に配置されている。このため水平リブによってインモールドラベルの間隙近傍における割れを防ぐことができ、かつ把持される頻度が高い胴部上部を水平リブによってその耐衝撃性を高めることができる。
図1は第1の実施の形態によるインモールドラベル容器を示す縦断面図。 図2はインモールドラベル容器が含むインモールドラベルの外形を示す展開図。 図3は図1に示すインモールドラベル容器を示す背面図。 図4はインモールドラベル容器に設けられた水平リブを示す図。 図5はインモールドラベル容器を示す平面図。 図6は水平リブとインモールドラベルの間隙との関係を示す図。 図7はインモールドラベル容器の胴部を示す拡大断面図。 図8は第2の実施の形態によるインモールドラベル容器に設けられた水平リブを示す図。 図9はインモールドラベル容器を示す平面図。 図10は水平リブとインモールドラベルの間隙との関係を示す図。 図11はインモールドラベル容器の胴部を示す拡大断面図。
発明の実施の形態
第1の実施の形態
以下に、本発明によるインモールドラベル容器の第1の実施の形態について図1乃至図7を用いて説明する。図1は、インモールドラベル容器を示す縦断面図であり、図2は、インモールドラベル容器が含むインモールドラベルの外形を示す展開図である。また、図3は、図1に示したインモールドラベル容器の背面図であって、インモールドラベルの両端部間に形成された隙間を説明する図である。
また図4はインモールドラベル容器に設けられた水平リブを示す図であり、図5はインモールドラベル容器を示す平面図であり、図6は水平リブとインモールドラベルの間隙との関係を示す図であり、図7はインモールドラベル容器の胴部を示す拡大断面図である。
図1乃至図7に示すように、インモールドラベル容器10はインモールドラベル6の内面に射出樹脂5を射出することにより得られた円筒状の容器からなる。すなわちインモールドラベル容器10は胴部1と、胴部1上端に設けられたフランジ部2と、胴部1の下端に設けられた底部4と、底部4の周縁に設けられ下方へ突出する脚部3とを備えている。
このうち、フランジ部2、底部4および脚部3は、射出樹脂を射出成形金型(図示せず)内に射出することにより得られる射出樹脂部5を有する。
また胴部1は、胴部1の内周面を形成する(内周面側の)射出樹脂部5と、胴部1の外周面を形成する(外周面側の)インモールドラベル6とを有する。なお、脚部3は胴部1の延長であってもよく、インモールドラベル6が脚部3まで達していてもよい。
また、胴部1の射出樹脂部5に、胴部1の内周面から内方へ突出する水平リブ20が設けられ、さらに水平リブ20の下方にスタックリブ8が設けられている。この水平リブ20およびスタックリブ8については後述する。
次に射出樹脂部5を形成する射出樹脂およびインモールドラベル6について説明する。
射出樹脂部5を形成する射出樹脂の材料としては、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂を用いることができる。
次に、インモールドラベル6について図2を参照して説明する。図2に示すようにインモールドラベル6は、扇形状をなしており、インモールドラベル6の両端部6a、6bの上方および下方の角部は小さいR状で面取りがされている。
ラベル6の高さ方向の長さは、図1に示したように、胴部1の上方ではフランジ部2に僅かに突き出し、下方では脚部3の中間部程度まで達することが好ましく、また、インモールドラベル6の円周方向の長さは、図3および図6に示すように、突き合わされる両端部6a、6b同士の間に、幅が0.2〜2.0mm程度の隙間6Aが生じる程度の長さであることが好ましい。このようなインモールドラベル6を形成することにより、図示しない射出成形金型の雌型の所定位置にインモールドラベル6を挿入し真空吸引により固定し、型閉じ後、射出樹脂5を雌型の底部の中心部のゲートから注入した時、インモールドラベル6に重なり部や、めくれ、しわなどの不良を発生することなく、スムーズに射出樹脂5が注入されインモールドラベル6と射出樹脂5とを一体化して成形することができる。
このようなインモールドラベル6は、単層や2層で構成されてもよいが、ガスバリアー層の付与や印刷層の付与の為、3層で構成されることが多い。バリアー性を付与する構成では少なくともガスバリヤー層を含む積層シートで形成するが、意匠性を高めるために一部に絵柄、文字などの印刷層を設けることができる。インモールドラベル6に用いる積層シートの代表的な構成例として、以下のような構成が挙げられる。
(1)(外側)延伸ポリプロピレンフィルム(厚み30μm)・印刷層/接着剤/延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)・アルミ蒸着層/接着剤/ヒートシール性を有する延伸ポリプロピレンフィルム(厚み30μm)
(2)(外側)延伸ポリプロピレンフィルム(厚み30μm)・印刷層/接着剤/延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)・無機酸化物の蒸着層/接着剤/ヒートシール性を有する延伸ポリプロピレンフィルム(厚み30μm)
(3)(外側)延伸ポリプロピレンフィルム(厚み30μm)・印刷層/接着剤/アルミ箔(厚み7μm)/接着剤/無延伸ポリプロピレンフィルム(厚み30μm)
上記のほか、様々な構成を採ることができる。インモールドラベル6はできる限りカールのないことが容器成形の際の歩留りをよくする点で好ましく、そのためには中間層の両面に熱収縮率などが近似したフィルム(同様な材質のフィルム)を積層し、中間層を中心として両側が対称形の層構成とすることが好ましい。また、各フィルムの厚みは、一例を示したものであり、容器の寸法などにより適宜に設定することができる。
インモールドラベル6を構成する前記(1)〜(3)の積層構成において、内側のフィルムは、射出樹脂5と接着されるフィルムであるため、射出樹脂5と同一の材料からなることが好ましい。またガスバリヤー層はアルミ、アルミ蒸着層、無機酸化物の蒸着層であり、蒸着の場合は延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)を蒸着基材として、その表面にアルミまたは、透明な無機酸化物の蒸着層を形成したものである。
インモールドラベル6を構成する無機酸化物の蒸着層としては、前述した通り、アルミナ、シリカ、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、ITOなどを使用することができ、これらを蒸着やスパッタリング、イオンプレーティングなどの手段で、厚みが200〜1000Å程度になるように堆積させて無機酸化物の蒸着層することができる。
このような無機酸化物の蒸着層は単独の層で形成してもよいが、複数の層で形成することにより一層優れたガスバリヤー性を得ることができる。また、これらの無機酸化物の蒸着層は、その接着性を向上させ、或いは亀裂などの損傷を防止して優れたガスバリヤー性を有効に発揮させるため、その上下の面に接着性向上層、保護層、ガスバリヤー性向上層などの目的で、反応型アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、シランカップリング剤を含有させたアクリル系樹脂、金属アルコキシドを含有させた水溶性高分子、エチレン−ビニルアルコール共重合体などの樹脂層を設けて複合層としてガスバリヤー層を形成することができる。
インモールドラベル6を構成する積層シートの構成において、各フィルムの間の接着剤は、インモールドラベル6をインモールド成形する際、ポリプロピレン樹脂の射出圧と共に熱が加わるため耐熱性を有することが必要であり、この点から一液または二液反応型のポリウレタン系またはアクリル系接着剤を用い、ドライラミネート方式で貼り合わせることが好ましい。
例えば、二液反応型のポリウレタン系接着剤は、高分子末端に水酸基を有するポリオール成分とイソシアネート基を有するポリイソシアネート成分を主成分とし、水酸基とイソシアネート基の反応でウレタン結合を形成して硬化するものである。
このような二液反応型のポリウレタン系接着剤のポリオール成分としては、ポリエステルポリオール、ポリエステルポリウレタンポリオール、ポリエーテルポリウレタンポリオールなどを使用することができる。また、ポリイソシアネート成分としては、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、トリス(イソシアネートフェニル)、メタン−トリス(イソシアネートフェニル)チオホスフェートなどのイソシアネートモノマーや、トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートなどイソシアネートモノマーをトリメチロールプロパンに付加したウレタンプレポリマー、ヘキサメチレンジイソシアネートビューレット、ヘキサメチレンジイソシアネート及びイソホロンジイソシアネートトリマーなどのイソシアネート変性体などを使用することができる。
一液反応型のポリウレタン系接着剤としては、イソシアネート基を末端にもつプレポリマーポリウレタン接着剤、例えば、ポリエーテルポリオールとジイソシアネートを反応させて得られるポリエーテルポリウレタンポリイソシアネートや、ポリエステルポリオールとジイソシアネートを反応させて得られるポリエステルポリウレタンポリイソシアネートなどを使用することができる。
次に胴部1の射出樹脂部5に、胴部1の内周面から内方へ突出する水平リブ20について図4乃至図7により説明する。
水平リブ20は胴部1の内周面に上下方向に多段、例えば3段に形成された水平断続リブ21からなる。そして3段に形成された水平断続リブ21のうち、各段の水平断続リブ21は、各々胴部1の内周面に全周に渡って断続的に形成された複数の分割水平リブ22を有する。
すなわち各段の水平断続リブ21は、図5に示すように、胴部1の内周面に全周に渡って断続的に形成された複数、例えば8個の分割水平リブ22を有し、各分割水平リブ21は射出樹脂部5の内周面から内方へ0.1〜0.3mm、例えば0.2mmだけ突出して射出樹脂部5を補強している。
また図7に示すように、各分割水平リブ22はその下端22aから上方に向って徐々に内方へ突出し、上端22bにおいて引込み、射出樹脂部5の残りの部分に合流する。
ところで、インモールドラベル容器10に対しては薄肉化の要請があり、射出樹脂部5は全体として薄肉化されている(肉厚0.4〜0.6mm、例えば0.5mm)。このため胴部1のうちインモールドラベル6の両端部6a、6b間の間隙6A近傍において、射出樹脂部5の耐衝撃性が低下し、このインモールドラベル6の間隙6A近傍において割れが生じることも考えられる。
本実施の形態においては、各段の水平断続リブ21を構成する8個の分割水平リブ22のうち、少なくとも1つの分割水平リブ22は、インモールドラベル6の間隙6Aに対応する位置に設けられ、この間隙6Aを完全に覆って設けられている(図6参照)。すなわち各水平断続リブ21に関し、1つの分割水平リブ22がインモールドラベル6の間隙6Aを完全に覆うため、インモールドラベル容器10全体としては3個の分割水平リブ22がインモールドラベル6の間隙6Aを覆う。このため、薄肉化されて肉厚が0.4〜0.6mm、例えば0.5mmとなった射出樹脂部5のうち、とりわけインモールドラベル6の間隙6A近傍の射出樹脂部5を、内方へ0.1〜0.3mm、例えば0.2mmだけ突出する水平断続リブ21の分割水平リブ22により補強することができる。このため、胴部1の耐衝撃性を高めることができ、間隙6A近傍の割れを防止することができる。
また3段の水平断続リブ21のうち、上方2段の水平断続リブ21は、胴部1の上下方向中央部分Hと、フランジ部2との間の領域に配置されている。
一般にインモールドラベル容器10は底部4近傍と上部のフランジ部2は高い強度をもつが、その間、特にインモールドラベル容器10の上方部(胴部1の上下方向中央部分Hとフランジ部2との間の領域に相当する)は側面からの衝撃に弱い。このため上方2段の水平断続リブ21を胴部1の上方部に配置することで容器の割れを防止することができる。
ところで、図4および図5に示すように各段の水平断続リブ21を構成する各分割水平リブ22は、各段毎に同一の水平方向長さlをもち、各分割水平リブ22は同一間隔lをおいて配置されている。また、上段の水平断続リブ21の分割水平リブ22の下方に、中段および下段の水平断続リブ21の分割水平リブ22が各々上下方向に直線上に並んで配置されている。
このように各段の水平断続リブ21を構成する各分割水平リブ22が、胴部1の円周方向に同一の水平方向長さlをもち、同一間隔lをおいて配置され、さらに上下方向に直線上に並んで配置されているため、インモールドラベル容器1の成形時に、射出樹脂をバランス良く射出成形金型内に流入させることができ、インモールドラベル容器10の成形性を高めることができる。
次に図4および図5により、胴部1の射出樹脂部5に設けられたスタックリブ8について説明する。
図4および図5に示すように、射出樹脂部5に設けられたスタックリブ8は、インモールドラベル容器10を積み重ねてスタックする際、上方に位置するインモールドラベル容器10の脚部3を支持するものである。このようなスタックリブ8は、胴部1の射出樹脂部5内周面に設けられ例えば90°ずつの間隔をおいて配置された4個の分割スタックリブ8aからなり、各分割スタックリブ8aは対応する水平断続リブ21の分割水平リブ22の直下に配置されている。また分割スタックリブ8aの突出高さは、対応する分割水平リブ22よりも大きい。このように分割スタックリブ8aは対応する分割水平リブ22の直下に配置され、かつ90°ずつの等間隔をおいて射出樹脂部5内周面に配置されている。このため水平リブ20と別個にスタックリブ8を設けた場合でも、射出成形金型内において射出樹脂をバランス良く流動させることができ、インモールドラベル容器10の成形性を高めることができる。なお、スタックリブは4個に限らず、何個設けてもよく、分割していなくてもよい。
第2の実施の形態
次に本発明の第2の実施の形態について図8乃至図11により説明する。
ここで図8は本発明によるインモールドラベル容器に設けられた水平リブを示す図であり、図9はインモールドラベル容器を示す平面図であり、図10は水平リブとインモールドラベルの間隙との関係を示す図であり、図11はインモールドラベル容器を示す平面図である。
図8乃至図11に示す第2の実施の形態は、水平リブ20を3段に形成された水平断続リブ21から構成する代わりに、水平リブ20を3段に形成された水平断続リブ23から構成したものであり、他の構成は図1乃至図7に示す第1の実施の形態と略同一である。
図8乃至図11に示す第2の実施の形態において、図1乃至図7に示す第1の実施の形態と同一部分については同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図8乃至図11に示すように、水平リブ20は胴部1の内周面に上下方向に多段、例えば3段に形成された水平連続リブ23からなる。そして3段に形成された水平連続リブ23は、各々胴部1の射出樹脂部5の内周面に全周に渡って連続的に延びている。
すなわち各段の水平連続リブ23は、図9に示すように、胴部1の射出樹脂部5の内周面に全周に渡って連続的に形成され、各水平連続リブ23は射出樹脂部5の内周面から内方へ0.1〜0.3mm、例えば0.2mmだけ突出して射出樹脂部5を補強している。
また図11に示すように、各水平連続リブ23はその下端22aから上方に向って徐々に内方へ突出し、上端22bにおいて引込み、射出樹脂部5の残りの部分に合流する。
ところで、インモールドラベル容器10に対しては薄肉化の要請があり、射出樹脂部5は全体として薄肉化されている(肉厚0.4〜0.6mm、例えば0.5mm)。このため胴部1のうちインモールドラベル6の両端部6a、6b間の間隙6A近傍において、射出樹脂部5の耐衝撃性が低下し、このインモールドラベル6の間隙6A近傍において割れが生じることも考えられる。
本実施の形態においては、各段の水平連続リブ23は、射出樹脂部5の内周面に全周に渡って設けられているため、インモールドラベル6の間隙6Aを完全に覆っている(図10参照)。この場合、各水平連続リブ23はすべてインモールドラベル6の間隙6Aを覆う。このため、薄肉化されて肉厚が0.4〜0.6mm、例えば0.5mmとなった射出樹脂部5のうち、とりわけインモールドラベル6の間隙6A近傍の射出樹脂部5を、内方へ0.1〜0.3mm、例えば0.2mmだけ突出する水平連続リブ23により補強することができる。このため、胴部1の耐衝撃性を高めることができ、間隙6A近傍の割れを防止することができる。
また3段の水平連続リブ23のうち、上方2段の水平連続リブ23は、胴部1の上下方向中央部分Hと、フランジ部2との間の領域に配置されている。
一般にインモールドラベル容器10は底部4近傍と上部のフランジ部2は高い強度をもつが、その間、特にインモールドラベル容器10の上方部(胴部1の上下方向中央部分Hとフランジ部2との間の領域に相当する)は側面からの衝撃に弱い。このため上方2段の水平断続リブ23を胴部1の上方部に配置することで容器の割れを防止することができる。
次に図8および図9により、胴部1の射出樹脂部5に設けられたスタックリブ8について説明する。
図8および図9に示すように、射出樹脂部5に設けられたスタックリブ8は、インモールドラベル容器10を積み重ねてスタックする際、上方に位置するインモールドラベル容器10の脚部3を支持するものである。このようなスタックリブ8は、胴部1の射出樹脂部5内周面に設けられ例えば90°ずつの間隔をおいて配置された4個の分割スタックリブ8aからなる。また分割スタックリブ8aの突出高さは、水平連続リブ23よりも大きい。このように分割スタックリブ8aは例えば90°ずつの等間隔をおいて射出樹脂部5内周面に配置されている。このため水平リブ20と別個にスタックリブ8を設けた場合でも、射出成形金型内において射出樹脂をバランス良く流動させることができ、インモールドラベル容器10の成形性を高めることができる。なお、スタックリブは4個に限らず、何個設けてもよく、分割していなくてもよい。
次に本発明の具体的実施例について説明する。
本実施例では本発明によるインモールドラベル容器10のサンプルを準備し、このインモールドラベル容器10のサンプルに対して金属球を落下させて、サンプルの破損を評価した。
評価方法
インモールドラベル容器10のサンプルを準備しサンプルを5℃に24時間以上保管し、重量260gの金属球を所定の高さからサンプルに対して自由落下させ、ラベル合わせ目の破損強度を評価した。10cmより落下させ、破損しなければ次サンプルは+10cm、破損すれば次サンプルは−10cmより落下させる。このような落球試験を繰り返した。(なお下限は10cmとし、1サンプルに対しては1回のみ金属球を落下させた)
容器の配置角度 ラベル合わせ目を頂点から60°傾けた
金属球の落球位置 容器の高さの3/4の位置に金属球を落球した
試験結果
落球試験の結果を表1に示す。
Figure 2014091563
表1の結果から明らかなように、破損強度は以下の通りとなった。
水平連続を有する容器 ≧ 分割水平リブを有する容器 >> 水平リブのない容器
まとめ
胴部内面に水平リブを設けることにより、ラベル合わせ目の破損強度の向上が確認できた。
水平連続リブと分割水平リブに関しては、胴部内面が部分的に肉厚になり、荷重が掛かった際の形状変化がリブにより抑制され破損強度が向上している。
1 胴部
2 フランジ部
3 脚部
4 底部
5 射出樹脂部
6 インモールドラベル
6a、6b 両端部
6A 間隙
8 スタックリブ
8a 分割スタックリブ
10 インモールドラベル容器
20 水平リブ
21 水平連続リブ
22 分割水平リブ
23 水平断続リブ
上下方向の中央部分

Claims (8)

  1. ラベル表面に射出樹脂を射出することにより得られた円筒状のインモールドラベル容器において、
    胴部と、
    胴部上端に設けられたフランジ部と、
    胴部下端に設けられた底部とを備え、
    胴部は内周面を形成する射出樹脂部と、外周面を形成するとともに両端部間に間隙が形成されたインモールドラベルとを有し、
    胴部の射出樹脂部に、胴部内周面から内方へ突出する水平リブを設け、
    水平リブは胴部内周面のうち、インモールドラベルの両端部間に形成された間隙に対応する位置であって、かつ胴部の上下方向の中央部分とフランジ部との間の領域に配置されていることを特徴とするインモールドラベル容器。
  2. 水平リブは胴部内周面に全周に渡って連続して形成された水平連続リブからなることを特徴とする請求項1記載のインモールドラベル容器。
  3. 水平リブは複数段に形成された水平連続リブを有することを特徴とする請求項2記載のインモールドラベル容器。
  4. 水平リブは胴部内周面に全周に渡って断続的に形成された複数の分割水平リブを有する水平断続リブを含み、
    少なくとも1つの分割水平リブはインモールドラベルの両端部間に形成された間隙に対応する位置に配置されていることを特徴とする請求項1記載のインモールドラベル容器。
  5. 水平リブは複数段に形成された水平断続リブを含むことを特徴とする請求項4記載のインモールドラベル容器。
  6. 水平断続リブの各分割水平リブは、各々同一水平方向長さをもち、各分割水平リブは、等間隔で設けられていることを特徴とする請求項4または5のいずれか記載のインモールドラベル容器。
  7. 胴部の射出樹脂部であって水平リブの下方に、胴部内周面から内方へ突出するスタックリブを設けたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか記載のインモールドラベル容器。
  8. スタックリブは胴部内周面に全周に渡って断続的に形成された複数の分割スタックリブを有することを特徴とする請求項7記載のインモールドラベル容器。
JP2012243840A 2012-11-05 2012-11-05 インモールドラベル容器 Active JP5971085B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012243840A JP5971085B2 (ja) 2012-11-05 2012-11-05 インモールドラベル容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012243840A JP5971085B2 (ja) 2012-11-05 2012-11-05 インモールドラベル容器

Related Child Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016139477A Division JP6380475B2 (ja) 2016-07-14 2016-07-14 インモールドラベル容器
JP2016139490A Division JP6380476B2 (ja) 2016-07-14 2016-07-14 インモールドラベル容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014091563A true JP2014091563A (ja) 2014-05-19
JP5971085B2 JP5971085B2 (ja) 2016-08-17

Family

ID=50935930

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012243840A Active JP5971085B2 (ja) 2012-11-05 2012-11-05 インモールドラベル容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5971085B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005043937A (ja) * 2003-07-22 2005-02-17 Sanden Corp カップ自動販売機のカップミキシング方法及びカップ自動販売機用カップ
JP2009007046A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Risu Pack Co Ltd インモールドラベル容器
JP2011031937A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Yoshino Kogyosho Co Ltd インモールドラベル付きカップ状容器
JP2011042397A (ja) * 2009-08-24 2011-03-03 Dainippon Printing Co Ltd プラスチック容器
JP2013540652A (ja) * 2010-08-09 2013-11-07 ネステク ソシエテ アノニム インモールドラベリングされた容器

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005043937A (ja) * 2003-07-22 2005-02-17 Sanden Corp カップ自動販売機のカップミキシング方法及びカップ自動販売機用カップ
JP2009007046A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Risu Pack Co Ltd インモールドラベル容器
JP2011031937A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Yoshino Kogyosho Co Ltd インモールドラベル付きカップ状容器
JP2011042397A (ja) * 2009-08-24 2011-03-03 Dainippon Printing Co Ltd プラスチック容器
JP2013540652A (ja) * 2010-08-09 2013-11-07 ネステク ソシエテ アノニム インモールドラベリングされた容器

Also Published As

Publication number Publication date
JP5971085B2 (ja) 2016-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3999029B2 (ja) 透明インモールドラベル容器
TWI602692B (zh) Forming packaging materials
US9759282B2 (en) Air spring
JP6380476B2 (ja) インモールドラベル容器
KR101153608B1 (ko) 인몰드 용기 및 그 제조장치
JP6380475B2 (ja) インモールドラベル容器
JP5971085B2 (ja) インモールドラベル容器
KR102179800B1 (ko) 인몰드 라벨 용기
JP2014101130A (ja) インモールドラベル容器
JP2014094777A (ja) インモールドラベル容器
JP4930793B2 (ja) 複合容器
JP2014094776A (ja) インモールドラベル容器
JP4672569B2 (ja) インモールドラベル容器およびその製法
KR101357153B1 (ko) 배리어성 커버체와 보형물의 이중 구조로 조합된 수도 계량기 동파방지용 체적팽창 흡수부재 및 그 제조방법
KR102179882B1 (ko) 인 몰드 라벨 용기 및 그 제조 방법
US20210316538A1 (en) Eco-friendly container label and method of manufacturing eco-friendly container
JP6955690B2 (ja) インモールドラベル容器、その製造方法、および蓋体付容器
JP5533546B2 (ja) インモールドラベル容器および蓋材付きインモールドラベル容器
WO2015166709A1 (ja) インモールドラベル付きブロー容器、及びインモールドラベル付きブロー容器の製造方法
CN217049376U (zh) 一种粮仓形食品包装杯
CN105129179A (zh) 具有改进强度的塑料罐和包括该塑料罐的包装系统
JP2007062389A (ja) ガスパック包装用複合フィルム及び容器
KR101357155B1 (ko) 배리어성 커버체와 고탄성 보형물의 이중 구조로 조합된 수도 계량기 동파방지용 체적팽창 흡수부재 및 그 제조방법
JP7350471B2 (ja) 容器
CN210679944U (zh) 一种新型抗冷冻包装膜

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150930

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160609

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160614

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160627

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5971085

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02