JP2014094777A - インモールドラベル容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】インモールドラベルの間隙近傍の割れを防止することができ、把持される容器上部の剛性を高めること。
【解決手段】インモールドラベル容器10は、胴部1と、フランジ部2と、底部4とを備え、胴部1は内周面を形成する射出樹脂部5と、外周面を形成するインモールドラベル6とを有する。胴部1の射出樹脂部5に、上下方向に延びかつ平坦内面21を有する複数の面取部20が設けられ、そのうち1つの面取部20は、インモールドラベル6の両端部6a、6b間の間隙6Aに対応して設けられている。各面取部20は胴部1の中心1cに対して点対称に配置され、スタックリブ8が面取部20に対応する円周方向位置の下方に設けられている。各面取部20は胴部1の内周面に沿って互いに連続し、胴部1の内周面に多角形の水平断面を形成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、インモールドラベル容器に係り、とりわけ剛性に優れたインモールドラベル容器に関する。
従来、各種飲料やデザート食品などを密封包装するカップ状容器としては、容器の保形性がよいことからプラスチックの射出成形によるカップ状容器が多く用いられている。更に意匠性と共に、内容物の保存性を高めるため、容器の射出成形の際、アルミニウム箔や、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニリデン、MXD6(ポリメタキシリレンアジパミド)などのガスバリヤー性樹脂層を積層したインモールドラベルを用い、このインモールドラベル表面に射出樹脂を射出することにより得られるインモールドラベル容器が知られている。
特開2008−110805号公報 特開2009−7046号公報 特開2003−312678号公報
ところで、インモールドラベル容器のインモールドラベルは両端部を有するとともに、インモールドラベル容器の両端部間に間隙が形成されている。
この場合、インモールドラベルの間隙近傍では、容器の剛性が低下して割れが生じ易くなっている。また近年、容器に対して薄肉化の要請があり、この薄肉化によって、よりインモールドラベルの剛性は低下している。このためとりわけ落下した際に割れにくくするよう、衝撃強度の向上が求められている。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、インモールドラベルの間隙近傍における容器の割れを防止することができ、かつ薄肉化された容器について落下した際に割れにくくするよう容器上部においてその剛性を高めることができ、さらに内方へ突出するスタックリブを設けた上で容器全体としての剛性を高めることができるインモールドラベル容器を提供することを目的とする。
本発明は、ラベル表面に射出樹脂を射出することにより得られた円筒状のインモールドラベル容器において、胴部と、胴部上端に設けられたフランジ部と、胴部下端に設けられた底部とを備え、胴部は内周面を形成する射出樹脂部と、外周面を形成するとともに両端部間に間隙が形成されたインモールドラベルとを有し、胴部の射出樹脂部に、上下方向に延びかつ平坦内面を有する複数の面取部を設け、少なくとも1つの面取部はインモールドラベルの間隙に対応して設けられ、各面取部は胴部の中心に対して点対称となるよう配置され、胴部内周面から内方へ突出するスタックリブが、各面取部のうち、少なくともいずれかに対応する円周方向位置下方に設けられ、各面取部は胴部の内周面に沿って互いに連続して形成され、胴部の内周面に多角形の水平断面を形成することを特徴とするインモールドラベル容器である。
本発明は、各面取部は胴部の内周面に沿って互いに連続して形成され、胴部の内周面に8角形から36角形の水平断面が形成されていることを特徴とするインモールドラベル容器である。
本発明は、スタックリブは直上の面取部より内方へ突出していることを特徴とするインモールドラベル容器である。
本発明は、各面取部は、フランジ部からスタックリブまで上下方向に延びることを特徴とするインモールドラベル容器である。
以上のように本発明によれば、胴部の射出樹脂部に上下方向に延びかつ平坦内面を有する複数の面取部が設けられ、少なくとも1つの面取部はインモールドラベルの間隙に対応して設けられている。このため面取部によってインモールドラベルの間隙近傍における割れを防ぐことができ、かつ把持される頻度が高い胴部上部を面取部によってその剛性を高めることができる。また、各面取部は胴部の中心に対して点対称となるよう配置され、胴部内周面から内方へ突出するスタックリブが面取部に対応する円周方向下方に設けられている。このため射出成形金型内で射出樹脂をバランス良く流動させることができ、インモールドラベル容器の成形性を高めることができる。また容器を載置したときの安定性も確保される。さらに面取部は胴部の内周面に沿って互いに連続して形成されて、胴部の内周面に多角形の水平断面を形成する。このため胴部の内周面全域を面取部により補強することができる。
図1は本実施の形態によるインモールドラベル容器を示す縦断面図。 図2はインモールドラベル容器が含むインモールドラベルの外形を示す展開図。 図3は図1に示すインモールドラベル容器を示す背面図。 図4はインモールドラベル容器に設けられた面取部およびスタックリブを示す図。 図5はインモールドラベル容器を示す平面図。 図6は面取部とインモールドラベルの間隙との関係を示す図であって、便宜上スタックリブを取外して示す図。 図7はインモールドラベル容器の胴部を示す拡大断面図。
発明の実施の形態
以下に、本発明によるインモールドラベル容器の実施の形態について、図1乃至図7を用いて説明する。図1は、インモールドラベル容器を示す縦断面図であり、図2は、インモールドラベル容器が含むインモールドラベルの外形の外形を示す展開図である。また、図3は、図1に示したインモールドラベル容器の背面図であって、インモールドラベルの両端部間に形成された隙間を説明する図である。
また図4はインモールドラベル容器に設けられた面取部を示す図であり、図5はインモールドラベル容器を示す平面図であり、図6は面取部とインモールドラベルの間隙との関係を示す図であり、図7はインモールドラベル容器の胴部を示す拡大断面図である。
図1乃至図7に示すように、インモールドラベル容器10はインモールドラベル6の表面に射出樹脂5を射出することにより得られた円筒状の容器からなる。すなわちインモールドラベル容器10は胴部1と、胴部1上端に設けられたフランジ部2と、胴部1の下端に設けられた底部4と、底部4の周縁に設けられ下方へ突出する脚部3とを備えている。
このうち、フランジ部2、底部4および脚部3は、射出樹脂を射出成形金型(図示せず)内に射出することにより得られる射出樹脂部5を有する。
また胴部1は、胴部1の内周面を形成する(内周面側の)射出樹脂部5と、胴部1の外周面を形成する(外周面側の)インモールドラベル6とを有する。
また、胴部1の射出樹脂部5に、上下方向に延びかつ平坦内面21を有する複数、例えば12本の面取部20が設けられ、さらに各面取部20の下方にスタックリブ8が設けられている。この面取部20およびスタックリブ8については後述する。
次に射出樹脂部5を形成する射出樹脂およびインモールドラベル6について説明する。
射出樹脂部5を形成する射出樹脂の材料としては、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂を用いることができる。
次に、インモールドラベル6について図2を参照して説明する。図2に示すようにインモールドラベル6は、扇形状をなしており、インモールドラベル6の両端部6a、6bの下方の角部は切り欠かれている。
ラベル6の高さ方向の長さは、図1に示したように、胴部1の上方ではフランジ部2に僅かに突き出し、下方では脚部3の中間部程度まで達することが好ましく、また、インモールドラベル6の円周方向の長さは、図3および図6に示すように、突き合わされる両端部6a、6b同士の間に、幅が0.6〜1.5mm程度の隙間6Aが生じる程度の長さであることが好ましい。このようなインモールドラベル6を形成することにより、図示しない射出成形金型の雌型の所定位置にインモールドラベル6を挿入し真空吸引により固定し、型閉じ後、射出樹脂5を雌型の底部の中心部のゲートから注入した時、インモールドラベル6に重なり部や、めくれ、しわなどの不良を発生することなく、スムーズに射出樹脂5が注入されインモールドラベル6と射出樹脂5とを一体化して成形することができる。
このようなインモールドラベル6は、透明な積層シートや、アルミニウム箔もしくはアルミニウム蒸着されたPETで形成することができるが、ガスバリヤー性を有することが更に望ましい。また意匠性を高めるために一部に絵柄、文字などの印刷層を設けることができる。インモールドラベル6に用いる積層シートの代表的な構成例として、以下のような構成が挙げられる。
(1)(外側)延伸ポリプロピレンフィルム(厚み30μm)/接着剤/延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)・印刷層/接着剤/延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)・無機酸化物の蒸着層/接着剤/ヒートシール性を有する延伸ポリプロピレンフィルム(厚み30μm)
(2)(外側)延伸ポリプロピレンフィルム(厚み30μm)・印刷層/接着剤/延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)・無機酸化物の蒸着層/接着剤/ヒートシール性を有する延伸ポリプロピレンフィルム(厚み30μm)
(3)(外側)無延伸ポリプロピレンフィルム(厚み30μm)/接着剤/延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)・印刷層/接着剤/延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)・無機酸化物の蒸着層/接着剤/無延伸ポリプロピレンフィルム(厚み30μm)
上記のほか、様々な構成を採ることができる。インモールドラベル6はできる限りカールのないことが容器成形の際の歩留りをよくする点で好ましく、そのためには中間層の両面に熱収縮率などが近似したフィルム(同様な材質のフィルム)を積層し、中間層を中心として両側が対称形の層構成とすることが好ましい。また、各フィルムの厚みは、一例を示したものであり、容器の寸法などにより適宜に設定することができる。
インモールドラベル6を構成する前記(1)〜(3)の積層構成において、内側のフィルムは、射出樹脂5と接着されるフィルムであるため、射出樹脂5と同一の材料からなることが好ましい。またガスバリヤー層は無機酸化物の蒸着層であり、延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)を蒸着基材として、その表面に透明な無機酸化物の蒸着層を形成したものである。無機酸化物としては、前述した通り、アルミナ、シリカ、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、ITOなどを使用することができ、これらを蒸着やスパッタリング、イオンプレーティングなどの手段で、厚みが200〜1000Å程度になるように堆積させて無機酸化物の蒸着層することができる。
このような無機酸化物の蒸着層は単独の層で形成してもよいが、複数の層で形成することにより一層優れたガスバリヤー性を得ることができる。また、これらの無機酸化物の蒸着層は、その接着性を向上させ、或いは亀裂などの損傷を防止して優れたガスバリヤー性を有効に発揮させるため、その上下の面に接着性向上層、保護層、ガスバリヤー性向上層などの目的で、反応型アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、シランカップリング剤を含有させたアクリル系樹脂、金属アルコキシドを含有させた水溶性高分子、エチレン−ビニルアルコール共重合体などの樹脂層を設けて複合層としてガスバリヤー層を形成することができる。
インモールドラベル6を構成する積層シートの構成において、各フィルムの間の接着剤は、インモールドラベル6をインモールド成形する際、ポリプロピレン樹脂の射出圧と共に熱が加わるため耐熱性を有することが必要であり、この点から一液または二液反応型のポリウレタン系またはアクリル系接着剤を用い、ドライラミネート方式で貼り合わせることが好ましい。
例えば、二液反応型のポリウレタン系接着剤は、高分子末端に水酸基を有するポリオール成分とイソシアネート基を有するポリイソシアネート成分を主成分とし、水酸基とイソシアネート基の反応でウレタン結合を形成して硬化するものである。
このような二液反応型のポリウレタン系接着剤のポリオール成分としては、ポリエステルポリオール、ポリエステルポリウレタンポリオール、ポリエーテルポリウレタンポリオールなどを使用することができる。また、ポリイソシアネート成分としては、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、トリス(イソシアネートフェニル)、メタン−トリス(イソシアネートフェニル)チオホスフェートなどのイソシアネートモノマーや、トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートなどイソシアネートモノマーをトリメチロールプロパンに付加したウレタンプレポリマー、ヘキサメチレンジイソシアネートビューレット、ヘキサメチレンジイソシアネート及びイソホロンジイソシアネートトリマーなどのイソシアネート変性体などを使用することができる。
一液反応型のポリウレタン系接着剤としては、イソシアネート基を末端にもつプレポリマーポリウレタン接着剤、例えば、ポリエーテルポリオールとジイソシアネートを反応させて得られるポリエーテルポリウレタンポリイソシアネートや、ポリエステルポリオールとジイソシアネートを反応させて得られるポリエステルポリウレタンポリイソシアネートなどを使用することができる。
上述のように、胴部1の射出樹脂部5に、上下方向に延びかつ平坦内面21を有する複数、例えば12本の面取部20が設けられている。
この面取部20について図4乃至図7により説明する。
面取部20は胴部1の内周面に30°の間隔をおいて12本設けられている。このため、各面取部20は胴部1の中心1cに対して点対称となるよう配置されている。
また12本の面取部20のうち1つの面取部20はインモールドラベル6の間隙6Aに対応して配置され、この面取部20によって間隙6Aの内側が覆われている。さらに各面取部20に対応する円周方向位置の下方に胴部1の内周面から内方へ突出するスタックリブ8が設けられている。このスタックリブ8は、インモールドラベル容器10を積み重ねてスタックする際、上方に位置するインモールドラベル容器10の脚部3を支持するものである。また各スタックリブ8は、対応する直上の面取部20より内方へ突出している。これに対して胴部1の内周面に膨出/突出するリブ(補強部)を設けた場合には、スタックリブを膨出/突出するリブより内方へ突出させることはむずかしい。
このように各スタックリブ8は、対応する面取部20の下方に設けられている。このためスタックリブ8も面取部20と同様、胴部1の内周面に30°の間隔をおいて12個設けられ、スタックリブ8は胴部1の中心1cに対して点対称となるよう配置されている(図5参照)。
図5に示すように、各面取部20は、任意の水平断面において、その円周方向の両端20a、20bと、胴部1の中心1cとを結ぶ直線l、l間に角度αが形成される。
面取部20はフランジ部2近傍の上端20cからスタックリブ8近傍の下端20dまで上下方向に延びており、各面取部20の両端20a、20bと、胴部1の中心1cとを結ぶ直線l、l間に形成された角度αは上端20cから下端20dまで一定となっている。
ところで、12本の面取部20は胴部1の内周面に沿って互いに連続して形成されて、胴部1の内周面に正多角形の水平断面、すなわち正12角形の水平断面が形成される。
このため各面取部20の両端20a、20bは、隣接する面取部20の両端20a、20bと互いに重なり合う。また各面取部20の両端20a、20bと、胴部1の中心1cとを結ぶ直線l、l間に形成された角度αは30°となる。
なお、面取部20の数は、12本に限られることなく、8本から36本まで任意に選択することができる。この場合8本の面取部20を設けることにより、胴部1の内周面に正8角形の水平断面が形成され、36本の面取部20を設けることにより、胴部1の内周面に正36角形の水平断面が形成される。
ここで、胴部1の内周面に37本以上の面取部20を設けた場合、面取部20の肉厚が小さくなるため、後述のような強度の補強効果を発揮することはできない。また面取部20の両端20a、20b間の長さが短くなるため、インモールドラベル6が射出成形金型内でずれた場合、インモールドラベル6の間隙6Aを面取部20により覆うことはむずかしくなる。
他方、胴部1の内周面に7本以下の面取部20を設けた場合、面取部20の肉厚は大きくなり、面取部20の両端20a、20b間の長さは長くなり、インモールドラベル6の間隙6Aを面取部20により覆うことはできるが、面取部20の肉厚が大きくなるため、スタックリブ8が面取部20より大きく内方へ突出することはない。このことによりインモールドラベル容器10を積み重ねた場合、上方に位置するインモールドラベル容器10の脚部3が面取部20に引掛かってしまうことも考えられる。
このことにより、本実施の形態においては、面取部20の数を8本〜36本とし、胴部1の内周面に正8角形〜正36角形の水平断面を形成している。
ところで、インモールドラベル容器10に対しては薄肉化の要請があり、射出樹脂部5は全体として薄肉化されている(肉厚0.5mm)。このため胴部1のうちインモールドラベル6の両端部6a、6b間の間隙6A近傍において、射出樹脂部5の剛性が低下し、このインモールドラベル6の間隙6A近傍において割れが生じることも考えられる。
本実施の形態においては、上述のように少なくとも1つの面取部20はインモールドラベル6の間隙6Aに対応する位置に設けられ、この間隙6Aを完全に覆って設けられている(図6参照)。このため、薄肉化されて肉厚が0.5mmとなった射出樹脂部5のうち、とりわけインモールドラベル6の間隙6A近傍の射出樹脂部5を、間隙6Aを覆う面取部20により強度の補強をすることができる。このため、胴部1の剛性を高めることができ、間隙6A近傍の割れを防止することができる。
また12本の面取部20はフランジ部2近傍からスタックリブ8近傍まで上下方向に延びている。一般にインモールドラベル容器10の使用者は、インモールドラベル容器10の上方部を把持する。このため4本の面取部20により胴部1の上方部の剛性をより高めることができる。このため、使用者がインモールドラベル容器10を把持する際、インモールドラベル容器10が変形したりゆがむことはなく、使用者は容易かつ確実にインモールドラベル容器10を把持することができる。また、上方部が側面からの衝撃に弱いので、インモールドラベル容器10の落下強度も向上する。
次に図4および図5により、面取部20とスタックリブ8の配置関係について説明する。
上述のように射出樹脂部5に設けられたスタックリブ8は、胴部1の射出樹脂部5内周面に30°ずつの間隔をおいて配置され、スタックリブ8は対応する面取部20の直下に配置されている。この場合、スタックリブ8は対応する面取部20の下端に連続して設けられていてもよく、面取部20の下方領域の途中に設けられていてもよい。またスタックリブ8の突出高さは、対応する面取部20よりも大きい。このようにスタックリブ8は対応する面取部20の直下に配置され、かつ30°ずつの等間隔をおいて射出樹脂部5内周面に配置されている。このため面取部20と別個にスタックリブ8を設けた場合でも、射出成形金型内において射出樹脂をバランス良く流動させることができ、インモールドラベル容器10の成形性を高めることができる。
以上のように本実施の形態によれば、少なくとも1本の面取部20はインモールドラベル6の間隙6Aを覆うように設けられているため、射出樹脂部5のうちとりわけ間隙6A近傍の射出樹脂部5の強度補強を図ることができる。また12本の面取部20により胴部1の上方部の剛性を高めることができ、インモールドラベル容器10を把持する際、インモールドラベル容器10が変形したりゆがむことはない。さらにスタックリブ8と面取部20を射出樹脂部5の内周面に30°ずつの間隔をおいて配置することにより、射出成形金型内において射出樹脂をバランス良く流動させてインモールドラベル容器10の成形性を高めることができる。
さらに12本の面取部20は胴部1の内周面に沿って互いに連続して形成されて胴部1の内周面に多角形の水平断面を形成する。このため胴部1の内周面全域を面取部12により補強することができる。
なお、上記実施の形態において、胴部1の内周面に12本の面取部20を設けるとともに、各面取部20に対応して面取り部20の下方に12個スタックリブ8を設けた例を示したが、12本の面取部20のすべてに対応してスタックリブ8を設ける必要はない。例えば12本の面取部20のうち、60°の間隔をおいて配置された6本の面取部20に対応して、この6本の面取部20の下方に6個のスタックリブ8を設けてもよい。あるいは12本の面取部20のうち、90°の間隔をおいて配置された4本の面取部20に対応して、この4本の面取部20の下方に4個のスタックリブ8を設けてもよい。但し、いずれの場合も、各スタックリブ8は対応する面取部8の円周方向位置下方に設けられている。
1 胴部
1c 胴部の中心
2 フランジ部
3 脚部
4 底部
5 射出樹脂部
6 インモールドラベル
6a、6b 両端部
6A 間隙
8 スタックリブ
10 インモールドラベル容器
20 面取部
20a、20b 両端
20c 上端
20d 下端
21 平坦内面
、l 直線
α 角度

Claims (4)

  1. ラベル表面に射出樹脂を射出することにより得られた円筒状のインモールドラベル容器において、
    胴部と、
    胴部上端に設けられたフランジ部と、
    胴部下端に設けられた底部とを備え、
    胴部は内周面を形成する射出樹脂部と、外周面を形成するとともに両端部間に間隙が形成されたインモールドラベルとを有し、
    胴部の射出樹脂部に、上下方向に延びかつ平坦内面を有する複数の面取部を設け、
    少なくとも1つの面取部はインモールドラベルの間隙に対応して設けられ、
    各面取部は胴部の中心に対して点対称となるよう配置され、
    胴部内周面から内方へ突出するスタックリブが、各面取部のうち、少なくともいずれかに対応する円周方向位置下方に設けられ、
    各面取部は胴部の内周面に沿って互いに連続して形成され、胴部の内周面に多角形の水平断面を形成することを特徴とするインモールドラベル容器。
  2. 各面取部は胴部の内周面に沿って互いに連続して形成され、胴部の内周面に8角形〜36角形の水平断面が形成されていることを特徴とする請求項1記載のインモールドラベル容器。
  3. スタックリブは直上の面取部より内方へ突出していることを特徴とする請求項1または2記載のインモールドラベル容器。
  4. 各面取部は、フランジ部からスタックリブまで上下方向に延びることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載のインモールドラベル容器。
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