JP2019064114A - インモールドラベル容器の製造方法およびインモールドラベル容器 - Google Patents

インモールドラベル容器の製造方法およびインモールドラベル容器 Download PDF

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【課題】外観不良を抑制するとともに、成形不良を抑制することができるインモールドラベル容器の製造方法を提供する。【解決手段】インモールドラベル容器10の製造方法は、コア21とキャビティ付金型22とを有する金型20を準備する工程と、金型20内に、射出樹脂8が通過するゲート穴7aが形成されたラベル4を装着する工程と、金型20内に装着されたラベル4に、射出樹脂8を射出する工程とを備えている。金型20のコア21およびキャビティ付金型22のうち少なくとも一方には、ラベル4が装着された状態においてラベル4の周縁4aおよびゲート穴7aのうち少なくとも一方を跨ぐ位置に、表面処理が施されている。【選択図】図7A

Description

本発明は、外観不良を抑制するとともに、成形不良を抑制することができるインモールドラベル容器の製造方法およびインモールドラベル容器に関する。
インモールドラベル容器は、射出成形時に金型にあらかじめヒートシール層をもつラベルをセットしておき、成形時の樹脂のもつ熱でラベルのヒートシール層を射出樹脂表面に融着させることにより得られる。このようなインモールドラベル容器に使用されるラベルは、一般に、ラベル材を所定の形状に打ち抜くことにより形成され、この際、ラベルには、射出樹脂を射出するためのゲート穴が形成される(例えば特許文献1)。
特開2003−200919号公報
しかしながら、ラベル材からラベルを打ち抜いた際、ラベルの周縁や射出樹脂を射出するためのゲート穴の端縁に、ラベル材のカスが付着する可能性がある。このようなカスが付着した状態のラベルを使用してインモールドラベル容器を連続して成形すると、金型内にラベル材のカスが堆積する場合がある。この場合、インモールドラベル容器の表面に、当該カスの転写痕が形成され、外観不良につながるおそれがある。また、金型内にラベル材のカスが堆積することにより、成形不良が発生し、生産性が低下するおそれがある。
また、ラベルを金型内にセットする際、ラベルの位置合わせ時にラベルが金型に密着してしまい、ラベルの位置合わせが困難になる場合がある。ラベルが所定の位置にセットされていない状態においてインモールドラベル容器の成形が行われると、インモールドラベル容器の表面にラベルのシワが発生する場合があり、この場合においても、外観不良につながる。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、インモールドラベル容器の外観不良を抑制するとともに、成形不良を抑制することができるインモールドラベル容器の製造方法およびインモールドラベル容器を提供することを目的とする。
本発明は、インモールドラベル容器の製造方法において、コアとキャビティ付金型とを有する金型を準備する工程と、前記金型内に、射出樹脂が通過するゲート穴が形成されたラベルを装着する工程と、前記金型内に装着された前記ラベルに、前記射出樹脂を射出する工程とを備え、前記金型の前記コアおよび前記キャビティ付金型のうち少なくとも一方には、前記ラベルが装着された状態において前記ラベルの周縁および前記ゲート穴のうち少なくとも一方を跨ぐ位置に、表面処理が施されていることを特徴とするインモールドラベル容器の製造方法である。
本発明は、前記金型の前記コアおよび前記キャビティ付金型のうち少なくとも一方には、前記表面処理により、微細な凹凸形状が形成されていることを特徴とするインモールドラベル容器の製造方法である。
本発明は、前記コアおよび前記キャビティ付金型のうち少なくとも一方には、前記表面処理により剥離層がコーティングされていることを特徴とするインモールドラベル容器の製造方法である。
本発明は、前記剥離層は、フッ素系樹脂を含むことを特徴とするインモールドラベル容器の製造方法である。
本発明は、胴部と、底部とを備えたインモールドラベル容器において、少なくとも前記底部に対応する底部ラベルと、前記胴部に対応する胴部ラベルとを有するラベルと、前記ラベル上に形成された射出樹脂とを備え、前記ラベルの前記底部ラベルに前記射出樹脂を射出するためのゲート穴が形成され、前記ラベルの周縁および前記ゲート穴の周囲のうち少なくとも一方の光沢度は、前記ラベルのその他の部分の光沢度より低いことを特徴とするインモールドラベル容器である。
以上のように本発明によれば、インモールドラベル容器の外観不良を抑制するとともに、成形不良を抑制することができる。
図1Aは本発明の実施の形態によるインモールドラベル容器を示す側断面図。 図1Bは本発明の実施の形態によるインモールドラベル容器を示す平面図。 図2は胴部ラベルと底部ラベルとを有するラベルを示す展開図。 図3Aは胴部ラベルと底部ラベルとを有するラベルを示す組立図。 図3Bは胴部ラベルと底部ラベルとを有するラベルを示す組立図。 図4はシート成形体の積層構造を示す側断面図。 図5はラベルの積層構造を示す側断面図。 図6は金型を示す側断面図。 図7Aは図6の金型の一例を示す拡大図。 図7Bは図6の金型の他の例を示す拡大図。 図8Aは本発明によるインモールドラベル容器の製造方法を示す図。 図8Bは本発明によるインモールドラベル容器の製造方法を示す図。 図9Aは本発明によるインモールドラベル容器の製造方法を示す図。 図9Bは本発明によるインモールドラベル容器の製造方法を示す図。 図9Cは本発明によるインモールドラベル容器の製造方法を示す図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから適宜変更し誇張してある。
図1A乃至図9Cは、本発明の実施の形態を示す図である。
図1Aおよび図1Bに示すように、インモールドラベル容器10はフランジ部14を有する略角筒状の胴部11と、胴部11の下方に連結された底部12とを備えている。
また、インモールドラベル容器10は、シート成形体3と、少なくとも胴部ラベル5と底部ラベル7とを有するラベル4と、ラベル4上に形成され、シート成形体3とラベル4との間に介在された射出樹脂8とを有している。
このうちシート成形体3は射出樹脂8の内側に位置し、胴部11に対応する胴部シート3aと、底部12に対応する底部シート3bと、フランジ部14に対応するフランジ部シート3cとを含む容器形状をもつ。このようなシート成形体3は、全体としてガスバリア性を有していてもよい。またシート成形体3の底部シート3bの中央部には、後述するゲート受部33が形成されている。
また、ラベル4は射出樹脂8の外側に位置し、胴部11に対応する胴部ラベル5と、底部12に対応する底部ラベル7とを有している。このようなラベル4は、全体としてガスバリア性を有していてもよい。また底部ラベル7の中央には、射出樹脂8を射出するためのゲート穴7aが形成されている。なお、ここでいうガスバリア性とは、少なくとも酸素バリア性を意味しているが、酸素バリア性に加え、水蒸気バリア性であっても良い。
また、図2に示すように、ラベル4を構成する胴部ラベル5および底部ラベル7は一体に形成されている。そして胴部ラベル5は底部ラベル7の周縁から外方へ延びる複数の部分5a、5b、5c、5dを有している。このようにして、ラベル4の周縁4aは、底部ラベル7と、胴部ラベル5の4つの部分5a、5b、5c、5dとによって画定されている。このようなラベル4は、後述する積層体24を、レーザー等により打ち抜くことによって作製することができる。
さらに、胴部ラベル5の各部分5a、5b、5c、5d間は胴部ラベル5が存在せず、隙間が形成されている。この場合、図3A及び図3Bに示すように、インモールドラベル容器10において、各部分5a、5b、5c、5d同士が重なり合うことはなく、胴部ラベル5の部分5a、5b、5c、5d間に隙間が形成される。
このようなインモールドラベル容器10において、図3Bに示すように、ラベル4の周縁4aおよびゲート穴7aの周囲の光沢度は、ラベル4のその他の部分の光沢度より低くなっている。この場合、例えば、JIS−Z−8741に準拠する鏡面光沢度測定方法により測定される、ラベル4の周縁4aおよびゲート穴7aの周囲の60度鏡面光沢度は、70以下とすることができる。また、その他の部分の60度鏡面光沢度は、70以上とすることができる。なお、図3Bにおいて、ラベル4の周縁4aおよびゲート穴7aの周囲のうち光沢度が低くなっている領域を網掛けで示している。この光沢度が低くなっている領域(低光沢領域)は、ラベル4の周縁4aおよびゲート穴7aの周縁に沿って帯状に延びている。また、光沢度は、光沢計(例えば、株式会社掘場製作所製1G−331)によって測定することができる。
ところで、図1Aおよび図1Bに示すように、インモールドラベル容器10の胴部11はフランジ部14を有している。そしてこのフランジ部14はシート成形体3の胴部シート3a上端に設けられたフランジ部シート3cと、このフランジ部シート3c上に射出された射出樹脂8とを有する。
このような構成からなるインモールドラベル容器10内に内容物が充てんされる。次にインモールドラベル容器10のフランジ部14にアルミ層30aと、ヒートシール層30bとからなる蓋材30が接着されて、インモールドラベル容器10が密閉される。
次に、図1A及び図4により、シート成形体3について更に説明する。
図1Aに示すように、シート成形体3には、ラベル4側の面に、後述する金型20の後述するゲート22aを受入れ(図6乃至図7B参照)、かつゲート22aからの射出樹脂8を受けるゲート受部33が設けられている。このゲート受部33は後述する金型20のコア21側へ引込むようなテーパ形状をもった凹状に形成されている。また、金型20のコア21には、ゲート受部33に対応する形状の凹部21aが形成されている。これにより、コア21の凹部21a内にシート成形体3のゲート受部33を嵌込むことができ、コア21にシート成形体3を確実に装着することができるようになっている(図6乃至図7B参照)。
ところで、シート成形体3は、上述のようにフランジ部シート3cを有する胴部シート3aと、底部シート3bとを含み、容器形状をもっている。この場合、シート成形体3は、図4に示すような層構成をもつシート状の積層体23から構成されている。
すなわち、図4に示すように、シート成形体3を構成する積層体23は、外側から順次配置された合成樹脂層としてのポリプロピレン層(PP)23aと、ガスバリア性を有するガスバリア層としてのエチレンビニルアルコール共重合体層(EVOH)23bと、接着層としてのポリプロピレン層(PP)23cとを含む。
そして、このように構成されたシート状の積層体23に対して真空成形を施すことにより、容器形状をもつシート成形体3を得ることができる。
次に、胴部ラベル5および底部ラベル7を有するラベル4、並びに射出樹脂8について、以下説明する。
まず、ラベル4について説明する。胴部ラベル5および底部ラベル7を有するラベル4は、図5に示すような層構成をもつ積層体24からなる。
すなわち、図5に示すように、胴部ラベル5および底部ラベル7を有するラベル4は、(i)射出樹脂8との接着層24aと、(ii)合成樹脂層24bと、(iii)ガスバリア層24cと、(iv)印刷基材層24dとから成る(ここで(i)の層と(ii)の層は兼用可能)。これら各層24a、24b、24c、24dは、それぞれ独立して製膜し接着剤を介して貼合(ドライラミネーション)するか、または、その一部もしくは全層を溶融押出(EC、共押出)することで形成することもできる。また、用途・目的に応じて印刷基材層を省略することもできる。
接着層24aとしては、射出樹脂8と接着するものであれば特に限定されないが、通常、射出樹脂8と同材質のプラスチックや、EVA(エチレン・酢酸ビニル共重合体)を含有するポリエチレン等の接着性を有する樹脂、又はそれら樹脂が共押し出し加工、あるいは、コーティング加工されたプラスチックフィルム等が好適に使用できる。
また、合成樹脂層24bとしては、ポリプロピレン(PP)を用いることができる。
ガスバリア層24cとしては、例えば、(a)アルミ箔(7〜25μm)、(b)金属又は金属酸化物を蒸着等でプラスチックフィルム等に積層したもの、例えば、酸化珪素蒸着プラスチックフィルム、酸化アルミ蒸着プラスチックフィルム、アルミ蒸着プラスチックフィルム、(c)その他、ポリアクリロニトリル系樹脂、EVOH(エチレンビニルアルコール共重合体)、PVDC(ポリ塩化ビニリデン)フィルム、PVDCコート二軸延伸プラスチックフィルム等が挙げられ、所望の性能に応じて適宜選択され得る。なお、シート成形体3が十分なガスバリア性を有する場合、ラベル4は必ずしもガスバリア層24cをもつ必要はない。
印刷基材層24dとしてのフィルムは、一般に印刷可能なものであれば特に限定されず、例えば、ポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ナイロンフィルム等が適宜使用できる。
なお、上記各層は常法に従い、ドライラミネーション法、押出ラミネーション法、押出コーティング法その他のコーティング法によって形成される。
具体的には、胴部ラベル5および底部ラベル7を有するラベル4として、例えば以下の層構成のラベルを用いることができる。
(1)ヒートシール延伸ポリプロピレン層(HSOPP)30μm/アルミ箔7μm/延伸ポリプロピレン層(OPP)30μm
(2)ヒートシール延伸ポリプロピレン層(HSOPP)30μm/VM−PET12μm/延伸ポリプロピレン層(OPP)30μm
(3)ヒートシール剤コーティング/延伸ポリプロピレン層(OPP)30μm/アルミ箔7μm/延伸ポリプロピレン層(OPP)30μm
また、本発明のインモールドラベル容器10に用いられる射出樹脂8としては、射出成形可能な熱可塑性樹脂、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン等が使用され得る。
次に、インモールド成形を行う金型20について、説明する。
図6に示すように、金型20は、シート成形体3を吸着するコア21と、ラベル4を吸着するキャビティ付金型22とを有している。このうち、コア21には、上述したシート成形体3のゲート受部33に対応するテーパ形状をもった凹部21aが形成されている(図7A参照)。これにより、コア21の凹部21a内にシート成形体3のゲート受部33を嵌込み、コア21にシート成形体3を確実に装着することができるようになっている。
キャビティ付金型22には、ラベル4が装着された際に、ラベル4のゲート穴7aを貫通する突起22bが形成されている。この突起22bには、射出樹脂8を射出する注出口22aが形成されており、注出口22aから射出樹脂8を射出することにより、ラベル4上に射出樹脂が形成される。
また、キャビティ付金型22には、ラベル4が装着された状態においてラベル4の周縁4aおよびゲート穴7aを跨ぐ位置に、表面処理が施されている。すなわち、ラベル4の周縁4aおよびゲート穴7aの周縁が、表面処理が施された領域の幅方向内側に位置する。これにより、キャビティ付金型22の滑り性を向上させることができ、キャビティ付金型22とラベル4との間の密着性を低下させることができる。このため、金型20内においてラベル4が所望の位置以外に密着する不具合を防止することができる。なお、図6において、表面処理が施された領域を網掛けで示している。
図7Aに示すように、キャビティ付金型22には、表面処理により剥離層25がコーティングされている。この剥離層25は、例えばフッ素系樹脂や、セラミックを含んでいても良い。キャビティ付金型22に、表面処理により剥離層25がコーティングされていることにより、キャビティ付金型22の非粘着性を向上させることができるとともに、金型20からのインモールドラベル容器10(ラベル4)の離型性を向上させることができる。このため、ラベル4に付着した積層体24のカスが、金型20に付着するとともに堆積する不具合を抑制することができる。
また、剥離層25がフッ素系樹脂を含んでいる場合、キャビティ付金型22の非粘着性を効果的に向上させることができるとともに、金型20からのインモールドラベル容器10(ラベル4)の離型性を向上させることができる。このため、ラベル4に付着した積層体24のカスが、金型20に付着するとともに堆積する不具合をより抑制することができる。さらに、剥離層25がフッ素系樹脂を含んでいる場合、キャビティ付金型22の滑り性を向上させることができる。これにより、キャビティ付金型22とラベル4との間の密着性を低下させることができ、金型20内においてラベル4が所望の位置以外に密着する不具合を防止することができる。このため、インモールドラベル容器10の表面にラベル4のシワが発生することを抑制することができ、外観不良を抑制することができる。
また、キャビティ付金型22には、剥離層25に加え、表面処理により微細な凹凸形状26が形成されている。剥離層25は、凹凸形状26を覆っている。あるいは、剥離層25の表面に凹凸形状26が形成されている。キャビティ付金型22に微細な凹凸形状26を形成することにより、金型20とラベル4との接触面積を低減させることができ、金型20とラベル4との間の密着性を低下させることができる。この場合、凹凸形状26の表面粗さは、使用するキャビティ付金型22やラベル4の構成にもよるが、例えば、凹凸形状26の最大高さ粗さRzが、1μm以上50μm以下とすることができる。なお、最大高さ粗さは、JIS−B0601−2013に準拠している。
このような表面処理は、ラベル4が装着された状態においてラベル4の周縁4aまたはゲート穴7aから1mm以上の範囲内において施されていることが好ましい。表面処理が施される範囲をラベル4が装着された状態においてラベル4の周縁4aまたはゲート穴7aから1mm以上とすることにより、後述するようにラベル4に付着した積層体24のカスがキャビティ付金型22に付着することを効果的に抑制することができる。なお、表面処理はキャビティ付金型22の全面に施されていてもよい。この場合、キャビティ付金型22とラベル4との間の密着性を低下させることができ、金型20内においてラベル4が所望の位置以外に密着する不具合を防止することができる。
なお、図7Bに示すように、キャビティ付金型22に剥離層25をコーティングすることなく、凹凸形状26のみが形成されていてもよい。この場合、例えばキャビティ付金型22にショットピーニング加工を施すことにより、凹凸形状26を形成することができる。
次に、図8A乃至図9Cにより、インモールドラベル容器の製造方法について述べる。
まず、シート状の積層体23に対して真空成形を施すことにより、容器形状をもつシート成形体3を得る。
また、シート成形体3を作製することと並行して、胴部ラベル5と底部ラベル7とを有するラベル4を準備する。この際、まず、積層体24を準備する。次いで、積層体24を、レーザー等により打ち抜くことによって、ラベル4を得る。
次に、図8Aに示すようにコア21と、キャビティ付金型22とを有する金型20を準備する。
次いで、図8Bに示すように、金型20内に、シート成形体3を装着する。この場合、金型20のコア21にシート成形体3を吸着させる。
次に、図9Aに示すように、金型20内に、射出樹脂8が通過するゲート穴7aが形成されたラベル4を装着する。この場合、金型20のキャビティ付金型22にラベル4を吸着させる。この際、キャビティ付金型22には、表面処理により剥離層25がコーティングされており、剥離層25がフッ素系樹脂を含んでいる。これにより、キャビティ付金型22の滑り性が向上し、キャビティ付金型22とラベル4との間の密着性が低下する。また、キャビティ付金型22には、表面処理により微細な凹凸形状26が形成されている。これにより、金型20とラベル4との接触面積が低減し、キャビティ付金型22とラベル4との間の密着性が低下する。このため、キャビティ付金型22にラベル4を装着させたとき、ラベル4がキャビティ付金型22上で動きやすくなり、金型20内においてラベル4が所望の位置以外に密着する不具合が防止される。この結果、インモールドラベル容器10の表面にラベル4のシワが発生することを抑制することができ、外観不良を抑制することができる。
次いで、金型20に装着されたラベル4に、射出樹脂8を射出する。この際、まず、キャビティ付金型22に対してコア21を接近させ、キャビティ付金型22内にコア21を挿着し、キャビティ付金型22とコア21とを型締めする。次に、この状態で、キャビティ付金型22とコア21との間の空間に、キャビティ付金型22に設けられた射出樹脂8のゲート(注入口)22aから射出樹脂8を射出する(図9B)。この場合、注出口22aは、キャビティ付金型22に形成された突起22bに形成されており、底部ラベル7のゲート穴7aを貫通して金型20内に突出している。このような注出口22aから射出された射出樹脂8は、ラベル4に設けられたゲート穴7aからシート成形体3とラベル4との間に侵入し、この射出樹脂8によりシート成形体3とラベル4とが接着され、インモールドラベル容器10が成形される。
また、この際、ゲート穴7aからシート成形体3とラベル4との間に侵入した射出樹脂8は、シート成形体3の底部シート3bと、ラベル4の底部ラベル7との間において放射状に拡がっていく。この場合、シート成形体3に射出樹脂8を受けるテーパ形状をもったゲート受部33が設けられているので、注出口22aから射出された射出樹脂8をこのゲート受部33により受けた後、テーパ形状をもったゲート受部33により、射出樹脂8をシート成形体3とラベル4との間に水平方向にスムーズに導くことができる。
そして、図9Cに示すように、得られたインモールドラベル容器10が、金型20から外方へ取出される。
ところで、本実施の形態によるインモールドラベル容器10は、上述したように、ラベル4の周縁4aおよびゲート穴7aの周囲のうち少なくとも一方の光沢度が、ラベル4のその他の部分の光沢度より低くなっている。これは以下の理由によるものと考えられる。すなわち、キャビティ付金型22には、表面処理により剥離層25がコーティングされており、凹凸形状26が形成されている。これにより、インモールド成形時にラベル4の表面が凹凸形状26の形状に追従するようになる。このため、表面処理が施された領域におけるラベル4の表面粗さは、表面処理が施されていない領域におけるラベル4の表面粗さよりも粗くなる。この結果、表面処理が施された領域においては、表面処理が施されていない領域よりもラベル4の光沢度が低くなるものと考えられる。
以上のように本実施の形態によれば、金型20のキャビティ付金型22に、ラベル4が装着された状態においてラベル4の周縁4aおよびゲート穴7aを跨ぐ位置に、表面処理が施されている。これにより、ラベル4に付着した積層体24のカスが、金型20に付着するとともに堆積する不具合を抑制することができる。また、キャビティ付金型22の滑り性を向上させることができ、キャビティ付金型22とラベル4との間の密着性を低下させることができる。このため、金型20内においてラベル4が所望の位置以外に密着する不具合を抑制することができる。
また、本実施の形態によれば、金型20のキャビティ付金型22に、表面処理により、微細な凹凸形状26が形成されている。これにより、キャビティ付金型22の滑り性を効果的に向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、金型20のキャビティ付金型22に、表面処理により剥離層25がコーティングされている。これにより、キャビティ付金型22の非粘着性を向上させることができるとともに、金型20からのインモールドラベル容器10(ラベル4)の離型性を向上させることができる。このため、ラベル4に付着した積層体24のカスが、金型20に付着するとともに堆積する不具合を抑制することができる。
さらに、本実施の形態によれば、剥離層25は、フッ素系樹脂を含んでいる。これにより、キャビティ付金型22の非粘着性を効果的に向上させることができるとともに、金型20からのインモールドラベル容器10(ラベル4)の離型性を効果的に向上させることができる。このため、ラベル4に付着した積層体24のカスが、金型20に付着するとともに堆積する不具合を抑制することができる。さらに、この場合、キャビティ付金型22の滑り性を効果的に向上させることができ、キャビティ付金型22とラベル4との間の密着性を効果的に低下させることができる。これにより、金型20内においてラベル4が所望の位置以外に密着する不具合をより効果的に抑制することができる。このため、インモールドラベル容器10の表面にラベル4のシワが発生することを抑制することができ、外観不良を抑制することができる。
なお、上記実施の形態において、シート成形体3が射出樹脂8の内側に位置し、ラベル4が射出樹脂8の外側に位置する例を示したが、これに限らずシート成形体3を射出樹脂8の外側に配置し、ラベル4を射出樹脂8の内側に配置してもよい。この場合、上記実施の形態において説明した表面処理は、コア21に施されていても良い。この場合においても、ラベル4に付着した積層体24のカスが金型20内に堆積する不具合を抑制することができる。
また、上記実施の形態において、インモールドラベル容器10がシート成形体3を備える例を示したが、これに限らず、インモールドラベル容器10がシート成形体3を備えることなく、ラベル4と、射出樹脂8とによって構成されていてもよい。この場合、上記実施の形態において説明した表面処理は、コア21およびキャビティ付金型22のうち一方に施されていても良く、両方に施されていても良い。
さらに、上記実施の形態において、キャビティ付金型22には、金型20にラベル4が装着された状態においてラベル4の周縁4aおよびゲート穴7aを跨ぐ位置に、表面処理が施されている例を示したが、これに限らず、ラベル4の周縁4aおよびゲート穴7aのうち一方のみを跨ぐ位置に表面処理が施されていても良い。
次に、上述した本実施の形態の具体的実施例について説明する。
(実施例1)
射出樹脂8としてポリプロピレンを使用し、ラベル4として以下の層構成の積層体24を使用した。この際、ラベル4は、積層体24をレーザーカットによって打ち抜くことにより作製した。
OPP/印刷層/接着層/PET/接着層/HSOPP
ここで、「OPP」と、延伸ポリプロピレンフィルムを意味する。「PET」は、ポリエチレンテレフタレートフィルムを意味する。「HSOPP」は、ヒートシール性を有する延伸ポリプロピレンフィルムを意味する。
これらの射出樹脂8およびラベル4を用いて、図8A乃至図9Cに示す方法により、本実施の形態によるインモールドラベル容器10を作製した。インモールドラベル容器10の作製は、連続して1時間行った。また、この際、金型20のキャビティ付金型22に表面処理としてニフグリップ(登録商標)を施し、キャビティ付金型22にフッ素系樹脂を含む剥離層をコーティングした。その後、金型20に積層体24のカスが付着しているか否かを確認した。また、得られたインモールドラベル容器10において、ラベル4にシワが発生しているか否かを確認した。この結果を表1に示す。なお、表1において、評価基準「◎」は「優(excellent)」を示し、評価基準「○」は「良(good)」を示し、評価基準「×」は「不可(poor)」を示す。
(実施例2)
金型20のキャビティ付金型22に、表面処理としてショットピーニング加工を施して、微細な凹凸形状26を形成したこと、以外は、実施例1と同様にして、金型20に積層体24のカスが付着しているか否かを確認した。また、得られたインモールドラベル容器10において、ラベル4にシワが発生しているか否かを確認した。この結果を表1に示す。
(比較例)
金型のキャビティ付金型に、表面処理を施さなかったこと、以外は、実施例1と同様にして、金型に積層体のカスが付着しているか否かを確認した。また、得られたインモールドラベル容器において、ラベルにシワが発生しているか否かを確認した。この結果を表1に示す。
Figure 2019064114
この結果、キャビティ付金型に表面処理が施されていない比較例においては、金型への積層体のカスの付着が多く確認された。これに対して表面処理により、キャビティ付金型22にフッ素系樹脂を含む剥離層25がコーティングされた実施例1においては、金型20への積層体24のカスの付着が確認されなかった。また、表面処理により、キャビティ付金型22に凹凸形状26が形成された実施例2においては、金型20への積層体24のカスの付着を低減することができた。
また、比較例においては、インモールドラベル容器10において、ラベル4へのシワの発生が確認された。これに対して実施例1および実施例2においては、ラベル4へのシワの発生が確認されなかった。
このように、本実施の形態によれば、本実施の形態によれば、ラベル4に付着した積層体24のカスが、金型20に付着するとともに堆積する不具合を抑制することができる。また、インモールドラベル容器10の表面にラベル4のシワが発生することを抑制することができる。これにより、外観不良を抑制するとともに、成形不良を抑制することができる。
上記実施の形態に開示されている複数の構成要素を必要に応じて適宜組合せることも可能である。あるいは、上記実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
4 ラベル
4a 周縁
5 胴部ラベル
7 底部ラベル
7a ゲート穴
8 射出樹脂
10 インモールドラベル容器
11 胴部
12 底部
20 金型
21 コア
22 キャビティ付金型
25 剥離層
26 凹凸形状

Claims (5)

  1. インモールドラベル容器の製造方法において、
    コアとキャビティ付金型とを有する金型を準備する工程と、
    前記金型内に、射出樹脂が通過するゲート穴が形成されたラベルを装着する工程と、
    前記金型内に装着された前記ラベルに、前記射出樹脂を射出する工程とを備え、
    前記金型の前記コアおよび前記キャビティ付金型のうち少なくとも一方には、前記ラベルが装着された状態において前記ラベルの周縁および前記ゲート穴のうち少なくとも一方を跨ぐ位置に、表面処理が施されていることを特徴とするインモールドラベル容器の製造方法。
  2. 前記金型の前記コアおよび前記キャビティ付金型のうち少なくとも一方には、前記表面処理により、微細な凹凸形状が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のインモールドラベル容器の製造方法。
  3. 前記コアおよび前記キャビティ付金型のうち少なくとも一方には、前記表面処理により剥離層がコーティングされていることを特徴とする請求項1または2に記載のインモールドラベル容器の製造方法。
  4. 前記剥離層は、フッ素系樹脂を含むことを特徴とする請求項3に記載のインモールドラベル容器の製造方法。
  5. 胴部と、底部とを備えたインモールドラベル容器において、
    少なくとも前記底部に対応する底部ラベルと、前記胴部に対応する胴部ラベルとを有するラベルと、
    前記ラベル上に形成された射出樹脂とを備え、
    前記ラベルの前記底部ラベルに前記射出樹脂を射出するためのゲート穴が形成され、
    前記ラベルの周縁および前記ゲート穴の周囲のうち少なくとも一方の光沢度は、前記ラベルのその他の部分の光沢度より低いことを特徴とするインモールドラベル容器。
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