JPH0671692A - 樹脂製ホイールキャップの製造方法 - Google Patents
樹脂製ホイールキャップの製造方法Info
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- JPH0671692A JPH0671692A JP4254214A JP25421492A JPH0671692A JP H0671692 A JPH0671692 A JP H0671692A JP 4254214 A JP4254214 A JP 4254214A JP 25421492 A JP25421492 A JP 25421492A JP H0671692 A JPH0671692 A JP H0671692A
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Abstract
光輝性を保持して、かつそのデメリットである腐蝕、耐
擦傷性に弱いという従来の方法における問題点を解決す
ると共に、転写フィルムにハードコート機能を織り込む
ことによって洗車時の耐擦傷性の向上を図った樹脂製ホ
イールキャップの提供を目的とする。 【構成】 本発明の樹脂製ホイールキャップの製造方法
は、意匠面1aの表面に連続した鋸歯状または波形状の
スピン加工1cを行うと共に、該スピン加工1cの表面
に、ベースフイルム2a・剥離層2b・ハードコート層
2c・着色層2d・接着層2eからなる転写箔2をイン
モールド転写工法により一体成形した後、ベースフイル
ム2aを剥離するようにした樹脂製ホイールキャップに
おいて、前記着色層2dを厚さ約5〜15μm程度の高
純度アルミ箔2f、またはアルミ蒸着層2gの裏面にメ
タリック顔料系の層2hを設けたもの、若しくはアルミ
蒸着層2gの裏面に一般材アルミ箔2iを設けたもので
ある。
Description
けを施すことができるインモールド転写工法、即ち樹脂
成形と同時に該成形品の表面もしくは裏面に、図柄を転
写絵付するようにした樹脂製ホイールキャップに関し、
アルミホイールに取り付けられた時に、アルミホイール
表面の切削目模様とマッチングさせることを目的とする
ものであり、特に着色層2d部分の耐腐蝕性・耐擦傷性
を向上させることを目的とするものである。
号においてインモールド転写を利用してホイールキャッ
プの意匠とアルミホイール表面の切削目模様とをマッチ
ングさせる発明を出願している。すなわち、樹脂製ホイ
ールキャップにおいて、意匠面1aの表面に樹脂成形加
工によって連続した鋸歯状または波形状のスピン加工1
cを行うと共に、該スピン加工1cの表面に、ベースフ
イルム2a・剥離層2b・ハードコート層2c・着色層
2d・接着層2eからなる転写箔2をインモールド転写
工法により一体成形した後、ベースフイルム2aを剥離
するようにしたものである。
は、次のような問題が発生していた。ホットスタンプも
しくはインモールド転写で使用される光輝アルミ蒸着層
の厚みは非常に薄いものであり、通常約500Å(=
0.05μm)である。これ以上厚くすると膜の製作の
段階で膜厚が不均一になったり、蒸着膜にヒビ、亀裂が
はいるという不具合が生じることになる。この理由はア
ルミ蒸着膜は、その製造原理から理解されるが如くアル
ミの粒子がただランダムに積み重なっているだけであ
り、個々のアルミ粒子の間には強固な結合力がない。そ
の為、ただ単に厚くしても層が強くなる事はない。
品に用いる時は、その薄さゆえアルミ蒸着部分が、表面
のハードコート層を浸透した水分、もしくは周囲に存在
している塩素により腐蝕されてピンホールが出来る(い
わゆる孔蝕現象)。また更に、そこに水分が入り込んだ
場合、腐蝕が拡大してアルミは水酸化アルミニウムAl
(OH)3 となって白っぽくなり、アルミ蒸着層が本来
持つ光輝色が失われる。更には、下地の樹脂色が表面に
見えてくるという現象が生ずる。また、小石、砂により
表面が傷ついた時にもこのアルミ蒸着膜が取れ、下地の
樹脂色が見えてくるという不具合が生じていた。
い光輝性を保持して、かつそのデメリットである腐蝕、
耐擦傷性に弱いという従来の方法における問題点を解決
すると共に、転写フィルムにハードコート機能を織り込
むことによって洗車時の耐擦傷性の向上を図った樹脂製
ホイールキャップを提供しようとするものである。
に、本願の発明に係る樹脂製ホイールキャップの製造方
法は、樹脂製ホイールキャップにおいて、意匠面1aの
表面に樹脂成形加工によって連続した鋸歯状または波形
状のスピン加工1cを行うと共に、該スピン加工1cの
表面に、ベースフイルム2a・剥離層2b・ハードコー
ト層2c・アルミ等の蒸着層2d・接着層2eからなる
転写箔2をインモールド転写工法により一体成形した
後、ベースフイルム2aを剥離するようにした樹脂製ホ
イールキャップにおいて、前記着色層2dを厚さ約5〜
15μm程度の高純度アルミ箔2fとしたことを特徴と
するものである。また、前記着色層2dの構成を、アル
ミ蒸着層2gの裏面にメタリック顔料系の層2hを設け
たことを特徴とするものである。また、前記着色層2d
の構成を、アルミ蒸着層2gの裏面に一般材アルミ箔2
iを設けたことを特徴とするものである。
2cを含む転写箔2をインモールド成形することによ
り、樹脂製ホイールキャップの外観意匠を向上させ、か
つ、耐擦傷性を向上させるものであるから、従来の製造
方法に比べて工程の短縮や大幅なコストダウンができ
る。
ルキャップの製造方法について、図1〜図4に基づいて
詳細に説明する。始めに、本発明に係る樹脂製ホイール
キャップの構造について説明する。図1は、射出成形機
と転写箔の送り装置とを有するインモールド成形装置
(図示せず。)によって、射出成形と同時に樹脂製ホイ
ールキャップの表面に絵付けが施こされた本発明の一実
施例を示すものであり、樹脂製ホイールキャップの内で
も特にアルミホイールの中央開口部を閉塞するために、
使用される比較的小さい樹脂製ホイールキャップの外観
斜視図であり、図2はその縦断側面図である。
レン、ABS、ポリカーボネイト、変性PPO、ポリア
ミド等の樹脂材料により成形される意匠面1aと、ホル
ダー部分1bと、前記意匠面の表面に成形されるスピン
加工1cと、このスピン加工1cの表面にインモールド
転写工法により一体化された転写箔2とからなってい
る。
縦断側面図を示すもので、この転写箔2は、インモール
ド成形加工時に転写箔を連続して送り込むためのベース
フイルム2aと、転写表面の耐摩耗性に優れ、且つベー
スフイルムからの離型性に優れた樹脂材からなる剥離層
2bと、車輌洗車時等の洗車ブラシによるホイールキャ
ップ表面への傷付きを防止するためのハードコート層2
cと、アルミを母材とする光輝膜や塗装によって絵柄が
施された着色層2dと、前記のスピン加工1cの表面に
溶着される接着層2eとからなっている。
着層2eには、例えばベンゾトリアゾール系のような紫
外線吸収剤を含ませることによってホイールキャップの
耐候性を向上させることができる。なお、上記の実施例
において、紫外線吸収剤として用いたベンゾトリアゾー
ル系の吸収剤は、アルミ蒸着層が日射光に含まれている
紫外線や雨水により侵されて透明になるという退色現象
を防止でき、耐候性を向上させるために効果的なもので
ある。なお、図中4は、成形加工の後に取り付けられる
バックアップリングである。
おいては、前記転写箔2の着色層2dが次のように構成
されている。まず、第1の実施例では、転写箔2の着色
層2dを厚さ約5〜15μm程度の高純度アルミ箔2f
としている。この高純度アルミ箔を使用する目的は、高
純度アルミが有する光輝性を利用するためである。ホイ
ールキャップは、ホイールまわりの意匠性向上を目的と
して使用されるため、アルミホイール相当の表面の光輝
性が要求される。通常のアルミ箔を使用した場合、箔自
体が白っぽくなり蒸着で得られるような輝き、アルミホ
イール切削目のような輝きが得られない。これに対して
高純度アルミは、ほぼ完全なアルミで構成される蒸着層
に近い光輝性を得ることができる。しかし、高純度であ
り、かつ膜厚も厚いということでコスト的に不利になる
ことは否定できないため、次の方法が考えられる。すな
わち、アルミ蒸着の耐性、耐擦傷性の弱さをその下地で
カバーするという方法である。
色層2dをアルミ蒸着層2gの裏面にメタリック顔料系
の層2hを設けたものにしている。このようにすること
により、蒸着層が腐蝕しても、その裏面に同色系統の顔
料層が存在し、かつその膜厚は数十μmであるから、た
とえ蒸着膜腐蝕しても目立ちにくく、顔料系の層が樹脂
下地の傷つきをカバーすることになる。
色層2dをアルミ蒸着膜2g(厚み500Å=0.05
μm)の裏面に一般材アルミ箔2iを設けたものにして
いる。つまり、この実施例では、アルミ蒸着膜を意匠面
となる表面側にして、その光輝性を活かし、欠点である
耐性、耐擦傷性をその裏側に設けた通常のアルミ箔で補
っている。この場合、表面のアルミ蒸着膜が腐蝕・傷付
きでなくなっても同じアルミである箔が、若干、光輝性
の違いはあるものの、その部分をカバーする為、目立ち
にくくなる。また、この場合のアルミ箔の厚みは5〜1
0μmであるからアルミ蒸着膜に比べて、十分な耐性、
耐擦傷性を得ることができる。
c面に転写箔2をインモールド転写工法により成形し、
樹脂製ホイールキャップの外観意匠を向上させ、かつ、
耐腐蝕性、耐擦傷性を向上させたものであるから、従来
の製造方法に比べて簡単に製造でき、かつ、飛躍的に性
能を向上させることができる。
図。
図。
部分断面図。
1b ホルダー部分。1c スピン加工。 2、
2’、2” 転写箔。 2a ベースフイルム。2b
剥離層。 2c ハードコート層。 2d
蒸着層。2e 接着層。 2f 高純度アルミ
箔。 2g アルミ蒸着層。2h メタリック顔料
層。 2i 一般材アルミ箔。
Claims (3)
- 【請求項1】 樹脂製ホイールキャップにおいて、意匠
面1aの表面に樹脂成形加工によって連続した鋸歯状ま
たは波形状のスピン加工1cを行うと共に、該スピン加
工1cの表面に、ベースフイルム2a・剥離層2b・ハ
ードコート層2c・着色層2d・接着層2eからなる転
写箔2をインモールド転写工法により一体成形した後、
ベースフイルム2aを剥離するようにした樹脂製ホイー
ルキャップにおいて、前記着色層2dを厚さ約5〜15
μm程度の高純度アルミ箔2fとしたことを特徴とする
樹脂製ホイールキャップの製造方法。 - 【請求項2】 前記着色層2dの構成を、アルミ蒸着層
2gの裏面にメタリック顔料系の層2hを設けたことを
特徴とする請求項1記載の樹脂製ホイールキャップの製
造方法。 - 【請求項3】 前記着色層2dの構成を、アルミ蒸着層
2gの裏面に一般材アルミ箔2iを設けたことを特徴と
する請求項1記載の樹脂製ホイールキャップの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25421492A JP3308603B2 (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | 樹脂製ホイールキャップの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25421492A JP3308603B2 (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | 樹脂製ホイールキャップの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0671692A true JPH0671692A (ja) | 1994-03-15 |
JP3308603B2 JP3308603B2 (ja) | 2002-07-29 |
Family
ID=17261850
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25421492A Expired - Fee Related JP3308603B2 (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | 樹脂製ホイールキャップの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3308603B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5795527A (en) * | 1994-04-29 | 1998-08-18 | Nissha Printing Co., Ltd. | Method of manufacturing decorated article using a transfer material |
EP3248731A1 (en) | 2016-05-27 | 2017-11-29 | Nakamura-Tome Precision Industry Co., Ltd. | Work processing method, spindle angle correction device, and complex lathe |
JP2019064114A (ja) * | 2017-09-29 | 2019-04-25 | 大日本印刷株式会社 | インモールドラベル容器の製造方法およびインモールドラベル容器 |
-
1992
- 1992-08-28 JP JP25421492A patent/JP3308603B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5795527A (en) * | 1994-04-29 | 1998-08-18 | Nissha Printing Co., Ltd. | Method of manufacturing decorated article using a transfer material |
EP3248731A1 (en) | 2016-05-27 | 2017-11-29 | Nakamura-Tome Precision Industry Co., Ltd. | Work processing method, spindle angle correction device, and complex lathe |
JP2019064114A (ja) * | 2017-09-29 | 2019-04-25 | 大日本印刷株式会社 | インモールドラベル容器の製造方法およびインモールドラベル容器 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3308603B2 (ja) | 2002-07-29 |
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