JP2660787B2 - 金属蒸着−金属粉体樹脂層転写材 - Google Patents
金属蒸着−金属粉体樹脂層転写材Info
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Description
ャップやセンターエンブレムなどに用いられる外装物品
に、金属光沢を表わすために用いられる金属蒸着−金属
粉体樹脂層転写材に関する。
には、次のようにしていた。 (1)金属紛が練り込まれた樹脂を、外装物品表面に塗
装する。
層、金属蒸着層、接着層が順次形成された蒸着転写材を
用意し、蒸着転写材の接着層を、外装物品表面に重ね合
わせ、加圧加熱し、最後に基体フィルムのみを剥離し、
剥離層、アンカー層、金属蒸着層、接着層の各層すなわ
ち転写層を、外装物品表面に転写する。あるいは、蒸着
転写材を、射出成形用金型に挟み込み、成形樹脂を射出
することによって外装成形品を成形すると同時にその表
面に転写層を転写する。
金属紛が練り込まれた樹脂を用いるので、外装物品表面
の金属光沢が欠ける。また、金属紛が練り込まれた樹脂
は外装物品表面に露出するので、雨や空気中の酸素など
によって、金属紛が腐食され、外装物品表面の金属光沢
が退化する。
0.04μmから0.08μmと小さいので、雨や空気
中の酸素などによって、金属蒸着層の蒸着膜が腐食さ
れ、外装物品表面の金属光沢が退化する。この問題を解
決するために、蒸着時間を長くしたり、蒸着を2回行い
金属蒸着層を2重にして金属蒸着層の膜厚を大きくする
ことが考えられる。しかし、金属蒸着層の膜厚が大きい
場合は、外装物品表面に転写するときの加熱加圧あるい
は成形樹脂の圧力によって、折り曲げ角度の大きいコー
ナー部に蒸着転写材が押しつけられると、金属蒸着層に
クラックが発生し、外装物品表面の金属光沢が部分的に
落ちてしまう。したがって、この発明の目的は、腐食に
よる金属光沢の退化や、クラックによる金属光沢の低下
がない金属蒸着−金属粉体樹脂層転写材を提供すること
にある。
めに、この発明の金属蒸着−金属粉体樹脂層転写材は、
基体フィルム上に剥離層、アンカー層、金属蒸着層、金
属粉体樹脂層、補助顔料層、接着層が順次形成されてい
るように構成した。
詳しく説明する。この発明の金属蒸着−金属粉体樹脂層
転写材は、基体フィルム1上に剥離層2、アンカー層
4、金属蒸着層5が順次形成され、その上に金属粉体樹
脂層6が形成され、その上に補助顔料層9が形成され、
その上に接着層7が形成されている。基体フィルム1
は、ポリエチレンテレフタレートやポリプロピレン・ポ
リエチレン・ナイロン・セロハンなどのプラスチックフ
ィルム、あるいはこれらと紙との複合フィルムなど通常
の転写材の基体フィルム1として用いられるものを使用
する。
層間剥離可能であり、外装物品の表面となるため、物理
的・化学的に強固であることが要求される。剥離層2
は、アクリル系樹脂・炭化水素系樹脂・塩素化オレフィ
ン系樹脂などの樹脂、あるいはパラフィンワックス・合
成ワックスなどのワックスを使用して、グラビア印刷法
・スクリーン印刷法などの通常の印刷法やロールコータ
ー法などで形成される。
成されてもよい。図柄層3は、塩化ビニル酢酸ビニル共
重合体・ポリアミド・ポリエステル・ポリアクリル・ポ
リウレタン・ポリビニルアセタール・塩化ゴムなどの樹
脂をバインダーとして用い、適切な色の染顔料を着色材
として含有するものを使用して、グラビア印刷法・スク
リーン印刷法などの通常の印刷法によって形成される。
る蒸着の曇りや転写絵付時に発生する蒸着ヤケを防止
し、かつ、剥離層2と容易に剥がれないように密着させ
美麗な金属光沢を得るために形成する層である。アンカ
ー層4は、ウレタン樹脂・硝化綿・塩化ビニル酢酸ビニ
ルマレイン酸共重合樹脂・アクリル樹脂などを使用し
て、グラビア印刷法・スクリーン印刷法などの通常の印
刷法によって形成される。
光沢を表わす金属を使用して、真空蒸着法、スッパタリ
ング法、イオンプレーティング法などによって形成され
る。
リルビニル樹脂、ビニルウレタン樹脂、ウレタンアクリ
ル樹脂、ウレタンビニル樹脂などの樹脂中に、アルミニ
ウムなどの金属粉体を分散させたものを用いて、グラビ
ア印刷法・スクリーン印刷法などの通常の印刷法によっ
て形成される。
装物品表面に接着固定させるための層である。接着層7
に使用する材料は、外装物品の種類により適宜変更する
必要がある。たとえば、外装物品の材質がポリスチレン
・アクリロニトリルスチレン・アクリロニトリルブタジ
エンスチレン共重合体・メタクリル酸メチル・ノリル・
ポリカーボネートなどの場合は、アクリル樹脂・スチレ
ン樹脂などのバインダーを使用すればよい。また、外装
物品の材質がポリエチレン・ポリプロピレンなどの場合
は、塩素化ポリオレフィン樹脂・塩素化エチレン酢酸ビ
ニル共重合樹脂・環化ゴム・クマロンインデン樹脂など
のバインダーが使用可能である。また、外装物品の材質
が、塩化ビニル系樹脂の場合は、塩化ビニル酢酸ビニル
共重合樹脂が使用可能である。また、その他の各種外装
物品の材質に対応して、飽和ポリエステル樹脂、硝化綿
なども使用することができる。接着層7の形成方法とし
ては、グラビア印刷法・スクリーン印刷法などの通常の
印刷法やロールコーター法などがある。
材では、前記した金属粉体樹脂層6と接着層7との間
に、補助顔料層9を形成する(図1、2参照)。補助顔
料層9は、金属粉体樹脂層6と同様の樹脂中に通常の着
色顔料を含有したものを用いて、グラビア印刷法・スク
リーン印刷法などの通常の印刷法によって形成される。
を調節するための層である。たとえば、金属粉体樹脂層
6の隠蔽性を向上させたいときは、通常の白色の有機顔
料あるいは無機顔料をもちいて補助顔料層9を形成する
とよい。あるいは、金属粉体樹脂層6を深みのある色調
に見せたいときは、通常の白色の有機顔料あるいは無機
顔料をもちいて補助顔料層9を形成するとよい。
材では、離型性を有した基体フィルム1とアンカー層4
との間に、ハードコート層11を形成してもよい(図2
参照)。離型性を有した基体フィルム1は、前記した基
体フィルムのハードコート層11を形成する面に、離型
層10を形成したものである。離型層9は、エポキシ、
メラミン、エポキシ・メラミン共重合体などの樹脂から
なり、外装物品に転写された後、基体フィルム1ととも
にハードコート層11の表面から剥離されるものであ
る。ハードコート層11としては、紫外線硬化性樹脂や
電子線硬化性樹脂を用いて、グラビア印刷法・スクリー
ン印刷法などの通常の印刷法によって形成される。紫外
線硬化性樹脂としては、反応性二重結合または反応性エ
ポキシ基を有するプレポリマー、反応性希釈剤、光開始
剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤から構成されているものが
ある。電子線硬化性樹脂としては、反応性二重結合また
は反応性エポキシ基を有するプレポリマー、反応性希釈
剤、電子線吸収剤、抗酸化剤から構成されているものが
ある。
は、金属光沢を表わすための層として、金属蒸着層と金
属粉体樹脂層とを有している。そして、金属粉体樹脂層
は、雨や空気中の酸素などによる腐食や曲げに対し、金
属蒸着層に比べて極めて強い。したがって、腐食される
ことによって退化した金属蒸着層の金属光沢は、金属粉
体樹脂層と補助顔料層とが補う。また、転写時に発生す
るクラックによって低下した金属蒸着層の金属光沢も、
金属粉体樹脂層と補助顔料層とが補う。
の上にアクリル樹脂を剥離層2として形成し、次にアク
リル・ビニル樹脂中に灰色顔料を含有させたものを図柄
層3として部分的に形成し、その上にウレタン硬化樹脂
をアンカー層4として全面に形成し、次にアルミニウム
を用いて金属蒸着を施すことにより、膜厚が0.08μ
mの金属蒸着層5を形成し、次にアクリル樹脂中にアル
ミニウム粉体を分散させたものを用いて、膜厚が0.2
μmの金属粉体樹脂層6を形成し、次に前記金属粉体樹
脂層6上に、パール発色のインキで補助顔料層9を形成
し、次に補助顔料層9上にアクリル樹脂を接着層7とし
て形成し、この発明の金属蒸着−金属粉体樹脂層転写材
を得た(図1参照)。
剥離層、アンカー層、膜厚が0.08μmの金属蒸着
層、接着層が順次形成された蒸着転写材を用意した。さ
らに、比較例2として、基体フィルム上に剥離層、アン
カー層、膜厚が0.2μmの金属蒸着層、接着層が順次
形成された蒸着転写材を用意した。以上3種類の転写材
を、射出成形用金型にそれぞれ挟み込み、キャビティに
成形樹脂を射出することによって、外装成形品を成形す
ると同時にその表面に前記転写層を転写して、外装物品
とした。その結果、比較例1の蒸着転写材では、金属蒸
着層の膜厚が小さいためクラックは発生しなかったが、
腐食されるのが早く、金属光沢が退化してしまった。こ
れに対し、この発明の金属蒸着−金属粉体樹脂層転写材
では、比較例1の場合とほぼ同時期に金属蒸着層5が腐
食されたが、その部分は金属粉体樹脂層6や補助顔料層
9によって補われ、全体として良好な輝度の金属光沢を
表わした。
着層は膜厚が大きいため、折り曲げ角度の大きいコーナ
ー部に蒸着転写材が成形樹脂によって押しつけられる
と、金属蒸着層にクラックが発生し、金属光沢が部分的
に低下してしまった。これに対し、この発明の金属蒸着
−金属粉体樹脂層転写材では、たとえ、金属蒸着層5に
クラックが発生して金属蒸着層5自体の金属光沢が部分
的に低下しても、その部分は、金属粉体樹脂層6や補助
顔料層9によって補われ、良好な輝度の金属光沢を表わ
した。
写材は、この発明の金属蒸着−金属粉体樹脂層転写材
は、基体フィルム上に剥離層、アンカー層、金属蒸着
層、金属粉体樹脂層、補助顔料層、接着層が順次形成さ
れているように構成した。
体樹脂層転写材は、金属蒸着層と金属粉体樹脂層との2
層によって金属光沢を表わし、さらに補助顔料層によっ
て補助されるので、金属光沢の退化や低下がない。
の一実施例を示す断面図である。
の一実施例を示す断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 基体フィルム上に剥離層、アンカー層、
金属蒸着層、金属粉体樹脂層、補助顔料層、接着層が順
次形成されていることを特徴とする金属蒸着−金属粉体
樹脂層転写材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4313924A JP2660787B2 (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | 金属蒸着−金属粉体樹脂層転写材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4313924A JP2660787B2 (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | 金属蒸着−金属粉体樹脂層転写材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06135198A JPH06135198A (ja) | 1994-05-17 |
JP2660787B2 true JP2660787B2 (ja) | 1997-10-08 |
Family
ID=18047164
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4313924A Expired - Lifetime JP2660787B2 (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | 金属蒸着−金属粉体樹脂層転写材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2660787B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ATE257091T1 (de) | 1999-08-27 | 2004-01-15 | Heineken Tech Services | Transferetikette |
KR100415683B1 (ko) * | 2001-01-15 | 2004-01-24 | 용강호 | 액자장식용 전사지 및 전사액의 조성물 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5643345A (en) * | 1979-09-18 | 1981-04-22 | Matsushita Electric Works Ltd | Amino resin composition |
-
1992
- 1992-10-28 JP JP4313924A patent/JP2660787B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06135198A (ja) | 1994-05-17 |
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