JP3025995U - 燐光柄付きキートップ - Google Patents

燐光柄付きキートップ

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JP3025995U JP1995014288U JP1428895U JP3025995U JP 3025995 U JP3025995 U JP 3025995U JP 1995014288 U JP1995014288 U JP 1995014288U JP 1428895 U JP1428895 U JP 1428895U JP 3025995 U JP3025995 U JP 3025995U
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祐三 中村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外観的に美しく、耐磨耗性に優れている燐光
柄付きキートップを提供する。 【構成】 長尺のポリエステル樹脂フィルムからなる38
μmの基体シート1に、メラミン樹脂からなる2μmの離
型層、アクリル樹脂からなる2μmの剥離層を形成し、
その上にアクリル樹脂をバインダーとしカーボンブラッ
クを含有する2μmの図柄層、アクリル樹脂をバインダ
ーとしアルミン酸ストロンチウムを含有する150μmの燐
光柄層、アクリル樹脂からなる2μmの接着層を形成し
た燐光柄転写材3の必要部分を間欠的に成形用金型4内
に送り込み、金型を閉じた後、溶融状態の白色アクリル
樹脂のキャビティ内に射出充満させ、キートップ基材6
を成形するのと同時にその表面に燐光柄転写材3を接着
させ、冷却後に成形用金型を開いてキートップ基材6を
取り出し、基体シート1を剥離して燐光柄付きキートッ
プを得た。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、外観的に美しく、耐磨耗性に優れている燐光柄付きキートップに関 する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、プッシュ式電話機、タイプライター、ワードプロセッサー、パーソ ナルコンピューターなどのキーボードにキートップが用いられている。これらの キートップを製造する方法としては、一般にスクリーン印刷法のほか、タンポ印 刷法や転写法が用いられている。
【0003】 タンポ印刷法によるキートップの製造方法は、弾性体からなるパッドに文字・ 記号などの図柄層を印刷版より一度写し取り、キートップ基材表面にパッドを押 しつけて図柄層を転移する方法である。
【0004】 転写法によるキートップの製造方法は、剥離性を有する基体シート上に少なく とも図柄層、接着層が形成されている転写材を図柄層の設けられた面とキートッ プ基材の被転写面とが対向するように重ね合わせ、転写材の基体シート側よりで 加熱しつつ加圧して転写材をキートップ基材の被転写面に密着させ、その後基体 シートを剥離してキートップ基材表面に図柄層などを転移させる方法である。
【0005】 最近では、樹脂バインダー中に燐光体を含有する燐光インキを用い、キートッ プについて燐光柄を設けることが考えられている。燐光とは、光を照射したのち 光を取り除いても発光が比較的長く残存する現象であり、キートップに燐光柄を 設けることにより暗闇でもキー表示可能となる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、燐光柄層をキートップ基材表面に形成する場合、燐光の効果は燐光体 の絶対量に依存するため、燐光柄層の厚みは60μm以上でないと十分に光らない 。これに対し、キートップ基材表面に形成され得る燐光柄層以外の層の厚みは通 常10μm以下である。したがって、スクリーン印刷法やタンポ印刷法、転写法に より絵付けされた燐光柄付きキートップは、燐光柄のみが盛り上がり、外観的に 醜くいものであった。また、燐光柄のみが盛り上がっているため、キータッチ時 に盛り上がり部分が磨耗することにより燐光柄に損傷を受けやすかった。
【0007】 したがって、本考案は、以上のような問題点を解決し、外観的に美しく、耐磨 耗性に優れている燐光柄付きキートップを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の燐光柄付きキートップは、剥離性を有す る基体シート上に少なくとも燐光柄層が形成されている燐光柄転写材を成形用金 型内に送り込み、成形用金型を閉じた後にキャビテイ内に溶融樹脂を射出充満さ せ、キートップ基材を成形するのと同時にその表面に燐光柄転写材を接着させ、 冷却後に成形用金型を開いてキートップ基材を取り出し、基体シートを剥離して 得られるように構成した。
【0009】 また、上記構成において、燐光柄層を、M1Al2O4で表される化合物を母結晶に した燐光体、M2Al14O25で表される化合物を母結晶にした燐光体(M1およびM2 はカルシウム、ストロンチウム、バリウムからなる金属元素群から選ばれた少な くとも1つ以上であり、M1とM2は同じでも異なってもよい)の一方または両方 を含有するようにしてもよい。
【0010】
【考案の実施の形態】
図面を参照しながら本考案をさらに詳しく説明する。図1〜図4は本考案の燐 光柄付きキートップの製造工程の一実施例を示す断面図である。1は基体シート 、2は燐光柄層、3は燐光柄転写材、4は成形用金型、5は溶融樹脂、6はキー トップ基材、7は燐光柄付きキートップをそれぞれ示す。
【0011】 まず、本考案の燐光柄付きキートップ7を得るために用いる燐光柄転写材3に ついて説明する。
【0012】 基体シート1の材質としては、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、 ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル 系樹脂などの樹脂シート、アルミニウム箔、銅箔などの金属箔、グラシン紙、コ ート紙、セロハンなどのセルロース系シート、あるいは以上の各シートの複合体 などを使用することができる。基体シート1の膜厚としては、20〜200μmのも のを使用することができる。
【0013】 燐光柄層2の材質としては、ポリビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエス テル系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリビニルアセタール 系樹脂、ポリエステルウレタン系樹脂、セルロースエステル系樹脂、アルキド樹 脂などの樹脂をバインダーとし、適切な発光を行う単数又は複数の燐光体を含有 する燐光インキを用いるとよい。
【0014】 燐光体としては、従来より硫酸亜鉛系蛍光体などが一般的である。
【0015】 また、最も好ましい燐光体は、M1Al2O4で表される化合物を母結晶にしたグリ ーン系発光をするものや、M2Al14O25で表される化合物を母結晶にしたブルー系 発光をするもので、M1およびM2はカルシウム、ストロンチウム、バリウムから なる金属元素群から選ばれた少なくとも1つ以上であり、M1とM2は同じでも異 なってもよい。このタイプの燐光体は、硫酸亜鉛系蛍光体などと比べて、(1) 放射性物質を添加しなくても一晩中発光することができる、(2)輝度が10倍 以上明るく、しかも10倍以上長く発光する、(3)照射する光が強いほどよく 発光する、(4)耐光性が強く、屋外でも使用できるなどの特徴を有する。市販 されているものでは、根本特殊化学(株)製のN夜光、ケミテック(株)のケミ テックピカリコCP-04,同CP-05などがある。
【0016】 燐光柄層2の形成方法としては、オフセット印刷法、グラビア印刷法、スクリ ーン印刷法などの通常の印刷法などを用いるとよい。燐光柄層2は、表現したい 燐光柄に応じて、全面的に設ける場合や部分的に設ける場合もある。燐光柄層2 の乾燥膜厚は、蓄光の効果を得るために通常60μm以上必要である。
【0017】 次に、上記燐光柄転写材3を用いた燐光柄付きキートップ7の製造工程につい て説明する。
【0018】 まず、上記燐光柄転写材3を成形用金型4内に送り込む(図1参照)。この際 、枚葉の燐光柄転写材3を1枚づつ送り込んでもよいし、長尺の燐光柄転写材3 の必要部分を間欠的に送り込んでもよい。
【0019】 成形用金型4を閉じた後、金型に設けたゲートより溶融樹脂5をキャビティ内 に射出充満させ、キートップ基材6を成形するのと同時にその表面に燐光柄転写 材3を接着させる(図2参照)。キートップ基材6を成形する樹脂としては、ポ リオレフィン系樹脂、ABS樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ フェニレンオキサイド樹脂、PBT樹脂、ナイロン系樹脂、ポリスチレン系樹脂 などを使用することもできる。
【0020】 冷却後に成形用金型4を開いてキートップ基材6を取り出し(図3参照)、基 体シート1を剥離して燐光柄付きキートップ7を得る(図4参照)。このように して得られた燐光柄付きキートップ7は、外観的に美しく、耐磨耗性にも優れて いる。
【0021】 なお、本考案は、上記した態様に限定されるものではなく、たとえば、基体シ ート1上の離型面に、離型性向上のために離型層を形成していてもよい。離型層 の材質としてはメラミン樹脂系離型剤、シリコーン樹脂系離型剤、フッ素樹脂系 離型剤、セルロース誘導体系離型剤、尿素樹脂系離型剤、ポリオレフィン樹脂系 離型剤、パラフィン系離型剤およびこれらの複合型離型剤などを用いることがで きる。離型層の形成方法としては、ロールコート法、スプレーコート法などのコ ート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの印刷法がある。離型層の乾燥 膜厚は、0.1μm〜10μmとするのが一般的である。
【0022】 また、基体シート1上の離型面に、剥離層を形成していてもよい。剥離層は、 転写後は基体シート1から剥離してキートップ基材6上に残るものであり、その 材質としては、ポリアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹 脂、セルロース系樹脂、ゴム系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹 脂などのほか、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂、エチレン−酢酸ビニル 共重合体系樹脂などのコポリマーを用いるとよい。剥離層に硬度が要求される場 合には、紫外線硬化性樹脂などの光硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂などの放射線 硬化性樹脂、熱硬化性樹脂などを選定して用いるとよい。剥離層は、着色したも のでも、未着色のものでもよい。剥離層の形成方法としては、グラビアコート法 、ロールコート法、コンマコート法などのコート法、グラビアコート法、スクリ ーン印刷法などの印刷法がある。剥離層の乾燥膜厚は、0.5μm〜10μmとする のが一般的である。
【0023】 また、燐光柄層2以外に通常の図柄層を形成してもよい。図柄層は、通常は印 刷層として形成する。印刷層の材質としては、ポリビニル系樹脂、ポリアミド系 樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリビ ニルアセタール系樹脂、ポリエステルウレタン系樹脂、セルロースエステル系樹 脂、アルキド樹脂などの樹脂をバインダーとし、蓄光性を有さない適切な色の顔 料または染料を着色剤として含有する着色インキを用いるとよい。印刷層の形成 方法としては、オフセット印刷法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの通 常の印刷法などを用いるとよい。特に、多色刷りや階調表現を行うには、オフセ ット印刷法やグラビア印刷法が適している。また、単色の場合には、グラビアコ ート法、ロールコート法、コンマコート法などのコート法を採用することもでき る。印刷層は、表現したい図柄に応じて、全面的に設ける場合や部分的に設ける 場合もある。印刷層の乾燥膜厚は、0.1μm〜10μmとするのが一般的である。
【0024】 また、図柄層は、金属薄膜層からなるもの、あるいは印刷層と金属薄膜層との 組み合わせからなるものでもよい。金属薄膜層は、図柄層として金属光沢を表現 するためのものであり、真空蒸着法、スパッターリング法、イオンプレーティン グ法、鍍金法などで形成する。この場合、表現したい金属光沢色に応じて、アル ミニウム、ニッケル、金、白金、クロム、鉄、銅、スズ、インジウム、銀、チタ ニウム、鉛、亜鉛などの金属、これらの合金又は化合物を使用する。部分的な金 属薄膜層を形成する場合の一例としては、金属薄膜層を必要としない部分に溶剤 可溶性樹脂層を形成した後、その上に全面的に金属薄膜を形成し、溶剤洗浄を行 って溶剤可溶性樹脂層と共に不要な金属薄膜を除去する方法がある。この場合に よく用いられる溶剤は、水又は水溶液である。また、別の一例としては、全面的 に金属薄膜を形成し、次に金属薄膜を残しておきたい部分にレジスト層を形成し 、酸又はアルカリでエッチングを行い、レジスト層を除去する方法がある。
【0025】 また、接着層を設けてもよい。接着層としては、キートップ基材6の素材に適 した感熱性あるいは感圧性の樹脂を適宜使用する。たとえば、キートップ基材6 の材質がポリアクリル系樹脂の場合はポリアクリル系樹脂を用いるとよい。また 、キートップ基材6の材質がポリフェニレンオキシド・ポリスチレン系樹脂、ポ リカーボネート系樹脂、スチレン共重合体系樹脂、ポリスチレン系ブレンド樹脂 の場合は、これらの樹脂と親和性のあるポリアクリル系樹脂、ポリスチレン系樹 脂、ポリアミド系樹脂などを使用すればよい。さらに、キートップ基材6の材質 がポリプロピレン樹脂の場合は、塩素化ポリオレフィン樹脂、塩素化エチレン− 酢酸ビニル共重合体樹脂、環化ゴム、クマロンインデン樹脂が使用可能である。 接着層の形成方法としては、グラビアコート法、ロールコート法、コンマコート 法などのコート法、グラビアコート法、スクリーン印刷法などの印刷法がある。 接着層の乾燥膜厚は、0.5〜10μmとするのが一般的である。
【0026】
【実施例】 実施例1 長尺のポリエステル樹脂フィルムからなる38μmの基体シートに、メラミン樹 脂からなる2μmの離型層、アクリル樹脂からなる2μmの剥離層をグラビア印刷 法にて形成し、その上にアクリル樹脂をバインダーとしカーボンブラックを含有 する2μmの図柄層、アクリル樹脂をバインダーとしアルミン酸ストロンチウム を含有する150μmの燐光柄層、アクリル樹脂からなる2μmの接着層をスクリー ン印刷法にて形成して燐光柄転写材を得た。
【0027】 次に、この燐光柄転写材の必要部分を間欠的に成形用金型内に送り込み、成形 用金型を閉じた後、金型に設けたゲートより溶融状態の白色アクリル樹脂のキャ ビティ内に射出充満させ、キートップ基材を成形するのと同時にその表面に燐光 柄転写材を接着させ、冷却後に成形用金型を開いてキートップ基材を取り出し、 基体シートを剥離して燐光柄付きキートップを得た。
【0028】 このようにして得られた燐光柄付きキートップは、外観的に美しく、耐磨耗性 にも優れていた。
【0029】 実施例2 ポリエステル樹脂フィルムからなる38μmの基体シートに、アクリル樹脂から なる2μmの剥離層をグラビア印刷法にて形成し、その上にアクリル樹脂をバイ ンダーとし市販の根本特殊化学(株)製のN夜光顔料をウエット時に50重量%含 有する65μmの燐光柄層をスクリーン印刷法にて形成し、アクリル樹脂からなる 2μmの接着層をスクリーン印刷法にて形成して燐光柄絵付け材を得た。
【0030】 次に、この燐光柄絵付け材を一枚ずつ成形用金型内に送り込み、成形用金型を 閉じた後、金型に設けたゲートより溶融状態のABS樹脂のキャビティ内に射出 充満させ、キートップ基材を成形するのと同時にその表面に燐光柄絵付け材を接 着させ、冷却後に成形用金型を開いてキートップ基材を取り出し、基体シートを 剥離して燐光柄付きキートップを得た。
【0031】 このようにして得られた燐光柄付きキートップは、外観的に美しく、耐磨耗性 にも優れていた。
【0032】 実施例3 燐光柄絵付け材の燐光柄層の膜厚を135μmとし、その他の条件を実施例2と 同様にして、燐光柄付きキートップを得た。
【0033】 比較例1 表面にデキストリンからなる50μmの水溶性糊層を有する一枚の吸収紙を台紙 としてを用い、その上にアクリル樹脂をバインダーとし市販の根本特殊化学(株 )製のN夜光顔料をウエット時に50重量%含有する80μmの燐光柄層をスクリー ン印刷法にて形成し、さらに塩化ビニル樹脂からなる20μmのカバーコート層を スクリーン印刷法にて形成しスライド転写用の燐光柄絵付け材を得た。
【0034】 次に、この燐光柄絵付け材を用い、スライド転写法により、つまり30℃の温水 に燐光柄絵付け材を浸漬して水溶性糊層を半溶解し、引き上げて台紙側を実施例 2、3と同じ樹脂からなるキートップ基材上に重ね合わせた後、カバーコート層 側より保持しつつ台紙をスライド剥離して燐光柄層をキートップ基材に沿わせ、 カバーコート層を乾燥後に引き剥がして燐光柄付きキートップを得た。
【0035】 比較例2 スライド転写用の燐光柄絵付け材の燐光柄層の膜厚を140μmとし、その他の 条件を比較例1と同様にして、燐光柄付きキートップを得た。
【0036】 上記実施例2、実施例3、比較例1、比較例2の燐光柄付きキートップを遮光 した状態で1晩放置し、完全に残光を除去した後、標準光源(JIS Z8720)を用 い400 lx(40w昼光色蛍光灯を1〜1.5mの距離から当てるのに相当する)で20 分間励起した時の残光輝度を測定した。
【0037】
【表1】
【0038】 その結果、燐光柄層の膜厚比がほぼ1:2である実施例2と実施例3とは、 その残光輝度の比が1:3であった。燐光柄層の膜厚を厚くすることにより残光 輝度を向上できるとの予測はできたが、実施例2と実施例3との結果は、膜厚比 以上で向上するという予期しない効果であった。これに対して、比較例1と比較 例2とは、燐光柄層の膜厚比がほぼ1:2でも、その残光輝度の比が1:2程度 にしかならなかった。
【0039】
【考案の効果】
本考案の燐光柄付きキートップは、上記のような構成を有するので次のような 効果を奏する。
【0040】 すなわち、製造工程において、剥離性を有する基体シート上に少なくとも燐光 柄層が形成されている燐光柄転写材を成形用金型内に送り込み、成形用金型を閉 じた後にキャビテイ内に溶融樹脂を射出充満するので、燐光柄付きキートップの 表面形状は成形用金型のキャビテイ形状にしたがい、燐光柄表面とその周囲のキ ートップ基材表面との間に段差はない。
【0041】 したがって、本考案の燐光柄付きキートップは、外観的に美しく、耐磨耗性に 優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の燐光柄付きキートップの製造工程の一
実施例を示す断面図である。
【図2】本考案の燐光柄付きキートップの製造工程の一
実施例を示す断面図である。
【図3】本考案の燐光柄付きキートップの製造工程の一
実施例を示す断面図である。
【図4】本考案の燐光柄付きキートップの製造工程の一
実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 基体シート 2 燐光柄層 3 燐光柄転写材 4 成形用金型 5 溶融樹脂 6 キートップ基材 7 燐光柄付きキートップ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剥離性を有する基体シート上に少なくと
    も燐光柄層が形成されている燐光柄転写材を成形用金型
    内に送り込み、成形用金型を閉じた後にキャビテイ内に
    溶融樹脂を射出充満させ、キートップ基材を成形するの
    と同時にその表面に燐光柄転写材を接着させ、冷却後に
    成形用金型を開いてキートップ基材を取り出し、基体シ
    ートを剥離して得られたことを特徴とする燐光柄付きキ
    ートップ。
  2. 【請求項2】 剥離性を有する基体シート上にM1Al2O4
    で表される化合物を母結晶にした燐光体、M2Al14O25
    表される化合物を母結晶にした燐光体(M1およびM2
    カルシウム、ストロンチウム、バリウムからなる金属元
    素群から選ばれた少なくとも1つ以上であり、M1とM2
    は同じでも異なってもよい)の一方または両方を含有す
    る燐光柄層が少なくとも形成されている燐光柄転写材を
    成形用金型内に送り込み、成形用金型を閉じた後にキャ
    ビテイ内に溶融樹脂を射出充満させ、キートップ基材を
    成形するのと同時にその表面に燐光柄転写材を接着さ
    せ、冷却後に成形用金型を開いてキートップ基材を取り
    出し、基体シートを剥離して得られたことを特徴とする
    燐光柄付きキートップ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3495696B2 (ja) 2000-11-08 2004-02-09 株式会社アトライズヨドガワ キートップ及びその製造方法
JP2017199646A (ja) * 2016-04-29 2017-11-02 現代自動車株式会社Hyundai Motor Company 非常灯スイッチの製作方法

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