JP2009002907A - 圧電落下センサ及び圧電落下センサを用いた落下検出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構造でありながら小形化が容易で、回転運動をともなった電子機器の落下検出も可能な圧電型落下センサを提供すること。
【解決手段】圧電落下センサ1は、外枠部材2と、外枠部材2の2点間で連接される両持梁部材4と、両持梁部材4に連接される片持梁部材3と、を備える。そして、圧電落下センサ1は、両持梁部材4の厚さの略半分の領域であって、両持梁部材4の幅方向に非対称な位置に、互いに異なるパターンを有する電極層12,13を、圧電セラミックス層14を介して交互に積層する。そして、同じパターンを有する隣り合う電極層を接続して、一対の電極部を形成し、電極層12,13に挟まれた圧電セラミックス層14は、電極層12,13により積層方向に分極されるようにしている。
【選択図】図1

Description

本発明は、外力によって、圧電体がたわみ変形やねじれ変形する際に得られる圧電効果を利用し、例えば携帯機器等の落下を検出可能とした圧電落下センサ及び圧電落下センサを用いた落下検出方法に関するものである。
従来、圧電体を備えた圧電型加速度センサは、自動車や電子機器などの異常振動を検出したり、携帯型電子機器の落下や自動車等の移動体の衝突時の衝撃を検出したりするセンサとして広く採用されている。この圧電型加速度センサに加速度が作用したときには、ニュートンの運動方程式により算出される慣性力によって圧電体が変形し、電圧が生じる。この電圧の大きさから、加速度の大きさを検出できる。このような、圧電型加速度センサを組み込んだ小型の電子機器には、例えば、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk drive)を内蔵した電子機器がある。
ハードディスクドライブを内蔵した電子機器に搭載される圧電型加速度センサは、電子機器の落下を検出する落下センサとして用いられている。電子機器が落下すると、落下センサにかかる加速度により、電子機器が落下したことを検出する。そして、電子機器が床面に衝突する前にハードディスクドライブの磁気ヘッドを記録媒体面から退避させることができる。このため、ハードディスクドライブの記録内容や電子機器の破損を防ぐことができる。ただし、電子機器に各種デバイスを搭載できる空間は限られており、落下センサの小型化・高性能化が要求されている。
ここで、最も一般的な圧電型加速度センサであるバイモルフ両持梁構造加速度センサの構成例について、図15を参照して説明する。図15は、バイモルフ両持梁構造加速度センサ100の構成例を示す斜視図である。
バイモルフ両持梁構造加速度センサ100は、厚さ方向に分極された2枚の圧電板101,102で構成される。外部からの圧力により電圧を生じる圧電板101,102は、それぞれ両面に電極が形成され、分極の向きが対向して接合されることでバイモルフ素子105として構成される。バイモルフ素子105の両端部は、固定台103,104に接合される。圧電板101,102の電極面からは図示しないリード線が引き出され、外部接続用端子を有するケース(不図示)に装着される。
バイモルフ素子105の電極面に垂直な方向の加速度が印加されると、バイモルフ素子105はたわむように変形する。例えば、圧電板101の中央部が伸びるようにたわみ変形すると、圧電板102の中央部は縮むようにたわみ変形する。圧電板101,102は、分極の向きが逆向きに接合されているので、圧電板101,102に生じた電圧は足し合わされる。足し合わされた電圧は、それぞれ接合されていない側の電極間に生じる。たわみ変形の量は、印加される加速度に比例し、出力電圧はたわみ変形の量に比例する。つまり、出力電圧は印加された加速度に比例することになり、バイモルフ両持梁構造加速度センサ100は加速度センサとして動作する。
次に、別の構造の圧電型加速度センサである圧電バルク型加速度センサ110の構成例について、図16の断面図を参照して説明する。
圧電バルク型加速度センサ110は、厚さ方向に分極された圧電リング111,112で構成される。圧電リング111,112の両面には電極が形成され、分極の向きが対向するように重ねられる。重ねられた圧電リング111,112は、おもり113が介された状態で固定ネジ114により、金属製のセンサボディ115に締め付け固定される。圧電リング111,112の電極面の一方はセンサボディ115とおもり113が接触しているため、センサボディ115がアース端子となる。2つの圧電リングの接合面には電極板116が挟み込まれ、この電極板116から出力端子117へリード線が引き出されている。固定ネジ114は、印加された加速度の向きにより、おもり113が圧電リング111から離れるような力が生じた場合でも、おもり113が離れないようにする与圧を加えるために使用されている。
圧電バルク型加速度センサ110に対して、固定ネジ114の軸方向の加速度が印加されると、おもり113と固定ネジ114の質量に対する慣性力が圧電リング111,112に作用する。圧電リング111,112に力が加わると、圧電リング111,112に形成された対向電極間に圧電効果による電圧が生じる。圧電リング111,112のそれぞれ他方の電極は、金属製のおもり113と固定ネジ114とセンサボディ115を通して電気的に短絡されているため、電気回路的に2個の圧電素子が並列に接続された形で出力電圧を生じる。
圧電リング111,112に生じる圧縮歪みの量は、印加された加速度に比例し、出力電圧は圧縮歪みの量に比例する。このため、出力電圧は印加された加速度に比例することになり、圧電バルク型加速度センサ110は、加速度センサとして動作する。
ところで、図15と図16を参照して、圧電型加速度センサの出力電圧が加速度に比例すると説明してきたが、出力電圧が印加された加速度に比例するためには一定の条件が必要である。つまり、圧電型加速度センサに対して、加速度が周期的に変化する交流的な加速度が印加された場合には、印加された加速度の大きさと出力電圧は比例して、加速度センサとして動作する。しかし、重力加速度のように、加速度の大きさが時間に対して一定の場合は、加速度の変化により生じた電荷が、圧電素子の内部と検出回路の入力抵抗を介して放電されてしまう。このため、等速運動(加速度ゼロ)、あるいは等加速度運動(加速度一定)の場合はもちろん、加速度の変化の周波数成分が低い場合には、加速度を正しく検出することができない。
ここで、従来の落下センサの例として、ピエゾ抵抗方式によりX,Y,Z3軸の加速度を検出することが可能なMEMS型落下センサ120(以下、単に落下センサ120と称する。)を取り上げて説明する。
特許文献1には、半導体マイクロマシン技術(MEMS:Micro Electro Mechanical Systemsの略語。以下、単にMEMS技術あるいはMEMS型という。)を利用するMEMS型3軸加速度センサで構成される落下センサ120が開示されている。
特許文献1には図示されていないが、MEMS技術を用いて製造される落下センサ120の構成例について、図17を参照して説明する。
図17(a)は、落下センサ120の外観構成例を示す概略斜視図である。
落下センサ120は、閉じた枠形状の外枠部材121と、外枠部材121の中心に位置する重り部122と、外枠部材121の四辺に接続された梁であって、重り部122を支える第1の梁部材123a〜第4の123dとで構成される。
外枠部材121と重り部122は同じ厚みである。一方、第1の梁部材123a〜第4の123dは、外枠部材121と重り部122に対して厚みが少ない。
図17(b)は、落下センサ120の加速度検出用電極の例を示す。
落下センサ120は、シリコン等を主材としており、外枠部材121と、第1の梁部材123a〜第4の123dと、重り部122とが一体的に形成された筐体を有する。第1の梁部材123a〜第4の123d上にはそれぞれX,Y,Z軸方向の加速度を検出するために、複数のピエゾ抵抗と検出用電極が形成されている。
第1の梁部材123aには、第3のX軸抵抗124RX3と第4のX軸抵抗124RX4と、第3のZ軸抵抗124RZ3と第4のZ軸抵抗124RZ4がそれぞれ接続される。
第2の梁部材123bには、第3のY軸抵抗124RY3と第4のY軸抵抗124RY4が接続される。
第3の梁部材123cには、第1のX軸抵抗124RX1と第2のX軸抵抗124RX2と、第1のZ軸抵抗124RZ1と第2のZ軸抵抗124RZ2がそれぞれ接続される。
第4の梁部材123dには、第1のY軸抵抗124RY1と第2のY軸抵抗124RY2が接続される。
第1の梁部材123a〜第4の123dの各抵抗により変化した電圧は、第1の梁部材123a〜第4の123d上に形成された導体パターンを介してX,Y,Z軸検出回路に供給される。
図17(c)は、X軸方向の加速度を検出する加速度検出回路125xの構成例を示す。加速度検出回路125は、第1のX軸抵抗124RX1と、第2のX軸抵抗124RX2と、第3のX軸抵抗124RX3と、第4のX軸抵抗124RX4とで構成される。
図17(d)は、Y軸方向の加速度を検出する加速度検出回路125yの構成例を示す。加速度検出回路125は、第1のY軸抵抗124RY1と、第2のY軸抵抗124RY2と、第3のY軸抵抗124RY3と、第4のY軸抵抗124RY4とで構成される。
図17(e)は、Z軸方向の加速度を検出する加速度検出回路125zの構成例を示す。加速度検出回路125は、第1のZ軸抵抗124RZ1と、第2のZ軸抵抗124RZ2と、第3のZ軸抵抗124RZ3と、第4のZ軸抵抗124RZ4とで構成される。
このような構成によって、落下センサ120に加速度が印加されると、慣性力が作用して重り部122に変位が生じ、第1の梁部材123a〜第4の123dもたわみ変形する。この結果、ピエゾ抵抗から生じる落下検出信号を、図17(c)〜図17(e)に示す回路によって検出することができる。
落下センサ120は、電子機器がどのような角度で保持されていても、電子機器に常に加わる重力加速度を検出することができる。重力加速度を検出するため、それぞれの検出軸には電子機器が保持されている角度に応じて、重力加速度の各成分が検出される。X,Y,Z3軸の二乗和の平方根は、常に重力加速度(1G=9.8m/s)に対応した大きさの電圧になっている。
自由落下時には、X,Y,Z3軸の加速度が全てゼロになる。このため、X,Y,Z3軸の二乗和の平方根(以下、落下検出信号と称する。)もゼロとなる。したがって、この落下検出信号の値がゼロ近傍の所定の値以下となる時間の長さを測ることによって、電子機器の自由落下を判断することができる。
電子機器の自由落下は、電子機器に印加されていた重力加速度がゼロとなることで検出できるが、振動が加わった場合にも検出される加速度がゼロとなり得る。このため、特許文献1には、加速度がゼロとなる時間の長さを測定することで自由落下を検出する方法が示されている。この方法では、落下開始から約25cm落下するのに要する時間が約200ミリ秒であることから、加速度がゼロあるいはゼロ近くの値になる時間が200ミリ秒程度継続した場合を「落下した」と判断している。
したがって、電子機器を手で持って揺らしたときや、ポケットに入れて歩いたり走ったりして振動が加わるときには、落下センサの出力電圧は振動的になる。このため、出力電圧の値がゼロ近傍の所定の値以下になっても、その継続時間が短いために自由落下ではなく、振動であると判断できる。
ここで、落下検出信号の波形の例について、図18を参照して説明する。
図18は、電子機器が落下した場合と、外部から電子機器に振動が加わった場合に生じる出力電圧の波形を模擬的に示したものである。電子機器には、1軸検出型の圧電型加速度センサが搭載されており、この圧電型加速度センサの検出軸は重力の方向に合わせてある。
図18の横軸は時間であり、縦軸は圧電型加速度センサの出力電圧を示す。縦軸の目盛りの数字は、重力加速度1Gが一目盛りに対応している。また、時間ゼロで、電子機器は安定な状態で停止していると仮定している。
図18において、電子機器が落下した場合の波形を曲線131とする。同様に、外部から振動が加わった場合における周期と振幅が異なる波形を曲線132,133,134とする。そして、重力加速度がマイナス1G近傍における閾値電圧を、閾値電圧135,136とする。重力加速度がマイナス1Gの状態では、圧電型加速度センサに対していかなる加速度もかからない状態となる。
曲線131から分かるように、電子機器が自由落下した場合、出力電圧は、0からマイナス1に変化して、一定の値を示す。ただし、圧電型加速度センサは、検出回路を含めた時定数が十分に大きいため、図18に示した時間の範囲では、出力電圧の減少はほとんどない。
曲線131の波形の変化に対して、曲線132,133,134の波形は、外部から加えられる振動に対する出力電圧はゼロを中心に大きく変化(振幅)している。
つまり、圧電型加速度センサで自由落下を検出する場合は、曲線131に示したように、出力電圧が閾値電圧135,136で定めた基準電圧の範囲内にある時間が、例えば200ミリ秒を越えたときを「落下した」と判断している。
特開2000−241442号公報
ところで、図15と図16に示した圧電型加速度センサは、基本的に1つのセンサで1軸の加速度しか検出できない。全方位においても落下を検出するためには、同様の圧電型加速度センサが複数個必要となる。この結果、圧電型加速度センサを格納する電子機器が大型になるという問題がある。
また、X,Y,Z3軸における加速度を個別に検出し、3軸の二乗和の平方根を計算して落下検出信号とすることは、回路が複雑になるばかりか、調整に手間が掛かるなどの問題がある。
また、図17に示したMEMS型の落下センサ120は、X,Y,Z3軸の加速度成分を分離して検出した上で、X,Y,Z3軸の二乗和の平方根を計算して落下検出信号としている。このため、上述した圧電型加速度センサと同様、検出回路が複雑になり、調整に手間が掛かるなどの問題がある。
また、落下センサ120は、電子機器が回転しながら落下する場合に、回転に伴って生じる遠心力をも検出してしまう。このため、回転運動をともなう自由落下時には、落下検出信号がゼロにならない場合がある。この結果、落下検出の精度を損なうという問題があり、電子機器の回転を検出するために別のセンサを必要とする場合がある。
一般的に、MEMS型落下センサの製造時には、半導体製造プロセスが用いられるため、設備投資が大掛かりになるが、同じ製品を多量に生産する場合には有利である。しかしながら、MEMS型落下センサの場合、仕様を変更するための細かい対応が難しい。例えば、落下センサ120は、シリコン等を主材とするため、積層プロセスで形成することが困難である。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、簡素な構造でありながら小形化が容易で、回転運動をともなった電子機器の落下検出も可能な圧電型落下センサを提供することを目的とする。
本発明は、圧電セラミックス材を用いて形成される圧電落下センサにおいて、外枠部材と、外枠部材の2点間で連接される両持梁部材と、両持梁部材に連接される片持梁部材と、備えたことを特徴とする圧電落下センサと、この圧電落下センサを用いた落下検出方法としたものである。
本発明の圧電落下センサは、外枠部材と、加速度を検出する部位である両持梁部材、複数の片持梁部材とが、圧電セラミックスによって一体的に形成されており、いわゆるモノモルフ型の構造としてある。このため、圧電落下センサの構造を非常に簡素とすることができ、素子設計の簡素化、素子の小型化、コストの低減等の効果が得られる。
以下、本発明の一実施の形態例について、図1〜図13を参照して説明する。
本実施の形態例では、圧電型加速度センサの一例として、圧電セラミックス材によって一体的に形成され、いわゆるモノモルフ型の構造とした圧電落下センサ1に適用した例として説明する。この圧電落下センサ1は、主に携帯型電子機器に搭載され、携帯型電子機器の落下を検出するために用いられる。
まず、本発明の圧電落下センサの外観構成例について、図1の斜視図を参照して説明する。圧電落下センサ1の実装面は、X−Y面に相当する。圧電落下センサ1の外枠に相当する外枠部材2は、「枠」状に形成され、さらに望ましくは「閉じた枠」状として矩形状(本例では、正方形)に形成される。外枠部材2は、落下にともなう加速度を検出するためではなく、外枠部材2の内部に形成される両持梁部材4を保持する部材である。
両持梁部材4は、外枠部材2の対向する2辺における任意の2点間を連接する直線状の部材である。両持梁部材4には、片持梁部材3の一端が両持梁部材4に直交した状態で連接される。なお、片持梁部材3は、両持梁部材4に対して直交した状態で連接されていなくても、本発明から得られる機能、効果を損なうことはない。
両持梁部材4の適切な位置には、携帯型電子機器の落下により生じる加速度を検出するための検出電極部5が形成される。検出電極部5の詳細な構成例は後述する。検出電極部5からは、導体パターンが引き出されており、外枠部材2の枠上に形成された外部接続端子6a,6bに接続されている。
図2は、圧電落下センサ1の両持梁部材4に形成される検出電極部5の拡大図である。
図2(a)は、検出電極部5を拡大視した例を示す斜視図である。
検出電極部5は、両持梁部材4の略半分の厚さの領域であって、さらに両持梁部材4の幅方向(Y軸方向)に非対称な位置に形成されている。
なお、検出電極部5の形成位置や面積、形状や寸法等の最適条件は、使用する圧電セラミックスの特性や圧電落下センサ1の各部の寸法を基に、有限要素法などの解析手法を活用して求められる。また、この最適条件は、落下により生じる加速度が任意の方向に加わったときに、できるだけ一定の大きさの出力電圧が得られる範囲で決定されるため、本実施の形態に限定されない。
検出電極部5は、圧電セラミックス層14と異なる形状の電極層12,13が交互に積層されて形成される。
積層された電極層12は、接続電極15bにより表面電極11bに接続される。
積層された電極層13は、接続電極15aにより表面電極11aに接続される。
そして、両持梁部材4の表面に形成された導体パターンにより、表面電極11aは外部接続端子6aに接続される。同様に、表面電極11aは外部接続端子6bに接続される。
以下の説明では、表面電極11aと接続電極15a、表面電極11bと接続電極15bを、電極部とも称する。検出電極部5には、一対の電極部が形成される。
外部接続端子6a,6bの間に直流高電圧が印加されると、電極層12,13に挟まれた圧電セラミックス層14は、積層方向(Z方向)に分極される。このような電極構成を採用する理由は、圧電落下センサ1の静電容量Cと負荷抵抗Rの積で与えられる時定数CRの値を大きくするためである。
図2(b)は、積層された電極層のパターンの例を示す斜視図である。
電極層12には、表面に露出する露出電極部16が同じ位置に形成される。同様に、電極層13には、表面に露出する露出電極部17が同じ位置に形成される。ただし、露出電極部16,17は互いに異なる位置である。
後述する圧電セラミックス層と電極層の積層工程と焼結工程が終了した後に、露出電極部16は、接続電極15bを介して電気的に接続される。同様に、露出電極部17は、接続電極15aを介して電気的に接続される。この結果、検出電極部5は、接続電極15a,15bを有する2端子構造となる。
次に、圧電落下センサ1の主構成部材である外枠部材2,両持梁部材4,片持梁部材3と電極層12,13の製造プロセスの例について、図3を参照して説明する。
本実施の形態に係る圧電落下センサ1は、積層セラミックコンデンサや積層チップコイル等の製造プロセスとして量産実績が高い積層プロセスを適用することが可能である。
この積層プロセスには、一般的に、スクリーン印刷工法、または、シート積層工法が代表的な工法として採用される。
スクリーン印刷工法は、圧電セラミックス粉体や導体粉を樹脂,溶剤と混錬したペーストを作成し、メタルマスクを用いて位置精度良く塗工する工法である。
シート積層工法は、予め所望の形状に加工された圧電セラミックスシートや電極シート(この場合、圧電セラミックスシート上に電極パターンをスクリーン印刷することによって製造する方法が一般的である。)を、位置精度良く貼り合わせる工法である。
なお、圧電落下センサ1と同様の形態になるならば、本例の積層プロセスを適用するだけでなく、いかなる工法を用いて製造してもよい。
以下、スクリーン印刷工法を例とした積層プロセスについて詳細に説明する。
(第1の工程)
図3(a)は、圧電セラミックス層14が印刷された状態の例である。まず、所望の厚み寸法となるまで、圧電セラミックス層14を繰り返し印刷する。このとき、寸法の目安としては、完成した圧電落下センサ1の高さ寸法の半分程度までとすればよい。
(第2の工程)
図3(b)は、電極層13が印刷された状態の例である。所望の厚みとなるまで電極層13を印刷する。
(第3の工程)
図3(c)は、圧電セラミックス層14が印刷された状態の例である。第2の工程で形成した電極層を覆うように、圧電セラミックス層14を印刷する。印刷した圧電セラミックス層14は、電極間の絶縁層としても機能する。
(第4の工程)
図3(d)は、電極層12が印刷された状態の例である。所望の厚みとなるまで電極層12を印刷する。
(第5の工程)
図3(e)は、圧電セラミックス層14が印刷された状態の例である。第4の工程で形成した電極層を覆うように、圧電セラミックス層14を印刷する。
(第6の工程)
図3(f)は、圧電セラミックス層14が印刷された状態の例である。最終工程として、圧電落下センサ1の最終的な厚み寸法と一致するまで、圧電セラミックス層14を繰り返し印刷する。
以上の積層プロセスを経て、検出電極部5を有する圧電落下センサ1の筐体の製造が完了する。このように、検出電極部5は、互いに異なるパターンを有する電極層12,13を、圧電セラミックス層14を介して交互に積層して得られる。一対以上の電極層12,13の組を積層する場合は、第2の工程〜第5の工程を必要な回数繰り返せばよい。
その後、同じパターンを有する隣り合う電極層12,13を接続して、一対の電極部を備えた検出電極部5を形成する。
図3に示した製造プロセスによって得られる圧電落下センサ1は、焼結が完了していない生状態である。このため、所望の温度環境下で焼結する焼結工程を行う。焼結工程を経た後、外部接続端子6a,6bを形成し、この外部接続端子6a,6b間に直流高電圧を印加する。この結果、電極層12,13に挟まれた圧電セラミックス層14は、積層方向(Z方向)に分極される。
次に、検出電極部5を、両持梁部材4の略半分の厚さの領域とし、さらに両持梁部材4の幅方向(Y軸方向)に非対称な位置に形成する理由について、図4を参照して説明する。図4は、3種類の圧電セラミック板について、長さ方向の断面図の例を示す概略図である。それぞれの圧電セラミック板の両面には電極31,32が形成される。圧電セラミック板の中央付近は、外力F1を加えることによって、たわみ歪みを生じさせた状態としている。
図4(a)は、厚さ方向(+Z軸方向)に一様に分極された圧電セラミック板30の例である。
図4(b)は、厚さの上下半分の領域が互いに逆向き方向(±Z軸方向)に分極された圧電セラミック板34の例である。
図4(c)は、厚さの下半分の領域だけが厚さ方向(+Z軸方向)に分極された圧電セラミック板35の例である。
図4(a)に示す圧電セラミック板30は、外力F1が加えられることによって、圧電セラミック板30の厚さの上半分の領域30aには縮み歪みが生じる。厚さの下半分の領域30bには伸び歪みが生じる。その結果、厚さの上半分の領域30aに“−”の電荷が生じ、厚さの下半分の領域30bには“+”の電荷が生じる。ところで、“+”と“−”の電荷は互いに打ち消し合うため、電極31,32の間に電圧は生じない。つまり、圧電セラミック板30が一様に分極されていると、圧電セラミック板30を曲げても電圧は生じないことが分かる。
図4(b)に示す圧電セラミック板34は、厚さ方向の上半分の領域である圧電セラミック板34aと、厚さ方向の下半分の領域である圧電セラミック板34bで構成される。
圧電セラミック板34に外力F1が加えられることによって、圧電セラミック板34aには縮み歪みが生じ、圧電セラミック板34bには、伸び歪みが生じる。
圧電セラミック板34a,34bの分極の向きは、互いに逆向きである。このため、圧電セラミック板34aに生じた“+”の電荷と、圧電セラミック板34bに生じた“+”の電荷が足し合わされ、電極31,32の間には電圧が生じる。このような圧電セラミック板34の構造は、バイモルフ構造と言われる。
図4(b)において、中心面33は、圧電セラミック板34a,34bの貼合わせ面である。中心面33には、電極が形成されていてもいなくてもどちらでもよい。
図4(c)に示す圧電セラミック板35は、厚さ方向の上半分の領域である圧電セラミック板35aと、厚さ方向の下半分の領域である圧電セラミック板35bで構成される。ただし、圧電セラミック板35bは分極されているが、圧電セラミック板35aは分極されていない。したがって、圧電セラミック板35bに生じた“+”電荷だけにより、圧電セラミック板35の電極31,32の間に電圧が生じる。このような圧電セラミック板35の構造は、ユニモルフ構造と言われる。圧電セラミック板をユニモルフ構造とする場合、厚さ方向の上半分の領域を金属などの別の材料で構成することも可能である。
以上の説明から明らかなように、一様に分極されている圧電セラミック板にたわみ歪みが生じても電圧は生じない。このため、生じた歪みの極性(圧縮歪み又は伸び歪み)により、分極の極性を逆極性とするか、片方の歪みに対応した領域だけを一様に分極する必要がある。
さらに、圧電落下センサ1に検出電極部を形成するための位置や形状,寸法は、落下にともない生じる歪みの分布に合わせて形成する必要がある。その結果、検出電極部5を、両持梁部材4の略半分の厚さの領域で、さらに両持梁部材4の幅方向に非対称な位置に形成することに格別の意味を有する。
以下、圧電落下センサ1の動作例について、図5を参照して説明する。
図5は、圧電落下センサ1において、X,Y,Z3軸方向の加速度が印加された場合に、両持梁部材4と片持梁部材3に生じる歪みの概略の様子を示している。図5では、伸び歪みを“+”、縮み歪みを“−”で示している。
図5(a)は、X軸方向に加速度が加えられた場合における圧電落下センサ1の動作例を示す。この場合、片持梁部材3はX−Y面内で、X軸方向に大きくたわむ。その結果、両持梁部材4に歪みが生じる。
図5(b)は、Y軸方向に加速度が加えられた場合における圧電落下センサ1の動作例を示す。この場合、片持梁部材3がX−Y面内で、Y軸方向に大きく移動するように変形し、両持梁部4が大きくたわむ。その結果、両持梁部材4に歪みが生じる。
図5(c)は、Z軸方向に加速度が加えられた場合における圧電落下センサ1の動作例を示す。この場合、片持梁部材3がX−Z面内で、Z軸方向に大きくたわみ、両持梁部材4がねじれるように変形する。その結果、両持梁部材4に歪みが生じる。
これまでに説明したように、任意の方向の加速度が圧電落下センサ1に加わった場合、言い換えると、圧電落下センサ1が搭載された電子機器がいかなる向きで落下した場合であっても、両持梁部材4に歪みが生じ、電圧が生じる。このため、出力電圧を検出することにより、電子機器の落下を求めることができる。
このとき、出力電圧の大きさは、できるだけ任意の方向の感度が等しくなるように設計される必要がある。
ここで、本発明に係る圧電落下センサ1に負荷抵抗Rを接続した場合における電気的な等価回路40の構成例について、図6を参照して説明する。圧電落下センサ1は、電源V1とコンデンサCの直列回路で表され、この直列回路から出力電圧を得るために負荷抵抗Rが接続される。負荷抵抗Rは、検出回路の入力インピーダンスと圧電落下センサ1自身の絶縁抵抗も含んでいる。このような構成の回路を等価回路40と称する。
図7は、等価回路40を用いて実験を行って得られたグラフである。
電源V1は、パルス幅0.2ミリ秒、周期1秒、電圧1Vの方形波パルスを出力する。このとき、圧電落下センサ1の静電容量Cを200pFで固定し、負荷抵抗Rを100MΩから10000MΩまで変化させた場合における端子電圧の計算結果より、以下の波形51〜55が描画される。
・波形51は、負荷抵抗Rを100MΩとした場合に描画される電圧波形である。
・波形52は、負荷抵抗Rを316MΩとした場合に描画される電圧波形である。
・波形53は、負荷抵抗Rを1000MΩとした場合に描画される電圧波形である。
・波形54は、負荷抵抗Rを3160MΩとした場合に描画される電圧波形である。
・波形55は、負荷抵抗Rを10000MΩとした場合に描画される電圧波形である。
印加電圧は印加された加速度に対応する。つまり、圧電落下センサ1に、方形波状の加速度が印加されたことを意味する。波形51より、負荷抵抗Rの値が小さい場合(例えば、100MΩ)、生じた電圧がすぐに減衰することが示される。一方、波形55より、負荷抵抗Rの値が大きくなるほど(例えば、10000MΩ)、印加電圧の方形波の形に近い出力電圧波形となることが示される。
つまり、加速度が印加されて生じた電圧を長時間保持させるためには、圧電落下センサ1の静電容量Cと負荷抵抗Rの積で与えられる時定数CRの値を大きくする必要がある。言い換えれば、静電容量Cの大きな圧電落下センサ1を用いて、極端に高い入力インピーダンスの検出回路を用いれば、数Hz以下の低周波の加速度、すなわち振幅周波数の低い振動と、落下とを検出し、区別できることを意味する。しかしながら、負荷抵抗Rを高めると、形状が大型化するため小型の電子機器に備えることができない。このため、複数の電極層を積層し、静電容量Cを高めることで時定数CRの値を大きくすることができる。
このように、一対以上の電極層12で形成される検出電極部5を有し、静電容量Cを高めた圧電落下センサ1は、時定数を大きくするために好適な構成であるといえる。
次に、本発明に係る圧電落下センサ1を用いた電子機器の落下検出方法について説明する。
図8(a)は、圧電落下センサ1を任意の向きで落下させた場合における端子電圧の計算結果から以下の波形61〜64が描画される。ここで、圧電落下センサ1の実装面を「圧電落下センサ1の下面」、実装面の対面を「圧電落下センサ1の上面」と称している。また、落下方向は、重力加速度に沿う方向である。
・波形61は、圧電落下センサ1の上面が落下方向に向いている場合に描画される電圧波形である。
・波形62は、圧電落下センサ1の上面が落下方向に向かって約45°傾いている場合に描画される電圧波形である。
・波形63は、圧電落下センサ1の下面が落下方向に向かって約45°傾いている場合に描画される電圧波形である。
・波形64は、圧電落下センサ1の下面が落下方向に向いている場合に描画される電圧波形である。
図8(a)に示したように、圧電落下センサ1をそれぞれの角度で落下させると、落下開始直後に出力電圧が変化した後、すぐに一定の電圧を示す。また、落下開始直前に圧電落下センサ1に振動が加わっていても、すぐに一定の電圧を示す。落下開始直後の電圧の大きさは、直前の出力電圧の状態と圧電落下センサ1の重力方向に対する角度に依存して変化するが、前述したように、任意の方向の感度をできるだけ一定となるように設計することにより、出力電圧の大きさは±約15%以内に抑えることができる。
図8(b)に示す電圧波形61′〜64′は、図8(a)に示す電圧波形61〜64をそれぞれ全波整流して描画される波形である。図8(b)から分かるように、落下直後の電圧の大きさは、いずれの角度で落下させた場合でもほぼ同じように変化する。
以下、交流電圧波形の正・負両波を整流し、波形の向きを同じ方向に揃えることを、全波整流という。
ここで、例えば、圧電落下センサ1に落下以外の振動などによる加速度が加わった場合には、出力電圧は振動的な波形になり、この電圧を全波整流した場合には、やはり、振動的な波形になる。
したがって、図8(b)に示す全波整流した出力電圧(以下、全波整流出力電圧とも称する。)が、ほぼ一定の値となり継続している状態を「落下している」状態として判断できる。図示しない検出回路又は検出器では、予め特定の全波整流出力電圧範囲において閾値電圧を設定し、それぞれ閾値電圧65a,65bとする。閾値電圧65aは、閾値電圧の上限であるVThreshold-Highの値を示し、閾値電圧65bは、閾値電圧の下限であるVThreshold-lowの値を示す。全波整流出力電圧が閾値電圧65a,65bのいずれかをまたいだ瞬間に落下検出処理を開始すれば、特定の時間が継続した場合に、電子機器が「落下している」ことを識別することができる。
ここで、圧電落下センサ1を用いた落下検出処理の例について、図9のフローチャートを参照して説明する。圧電落下センサ1が搭載された電子機器には、図示しない検出回路等により本実施形態の落下検出処理が行われ、電子機器の落下が判断されることになる。検出回路で行われる落下検出処理は、例えばマイクロコンピュータによるソフトウェア処理で代用してもよい。
検出回路は、圧電落下センサ1から出力される電圧信号を常に取得する(ステップS1)。そして、電圧信号を全波整流する(ステップS2)。
次に、検出回路は、全波整流出力電圧信号が閾値電圧65a,65bをまたぎ、かつ、閾値電圧65a,65bの範囲内であるか否かを判断する(ステップS3)。
検出回路は、全波整流出力電圧信号が閾値電圧65a,65bの範囲内である場合、“High”レベルに符号化する(ステップS4)。一方、全波整流出力電圧信号が閾値電圧65a,65bの範囲外である場合、“Low”レベルに符号化する(ステップS5)。
次に、検出回路は、“High”レベルが所定時間以上継続しているか否かを判断する(ステップS6)。
“High”レベルが所定時間以上継続している場合、「落下」と判断する(ステップS7)。“High”レベルが所定時間以上継続しない場合、「落下ではない」と判断する(ステップS8)。
このようにして、落下検出処理を簡素化しながら、確実に「落下」を判断することが可能となる。
次に、上述した落下検出処理を採用した場合における、本実施の形態に係る圧電落下センサ1と、従来のMEMS型の落下センサ120との落下検出精度の差異について、図10〜図13を参照して説明する。図10〜図13の横軸は時間であり、縦軸は出力電圧を示す。縦軸の目盛りの数字は、重力加速度1Gが一目盛りに対応している。また、時間ゼロで、電子機器は安定な状態で停止していると仮定している。
この実験では、圧電落下センサ1と、落下センサ120のそれぞれに対して、以下に示す3種類の運動モードを与え、落下信号の検出を行なうことにした。
(1)自由落下運動
(2)1周期が200ミリ秒である振幅運動
(3)1周期が400ミリ秒である振幅運動
初めに、発明者は、表計算ソフトウェアを用いて試算することで、圧電落下センサ1の自由落下時と周期振動時の出力電圧信号波形を擬似的に再現し、その波形から自由落下を検出する方法を検討した。
この結果、「出力電圧信号を全波整流」し、「適当な閾値電圧を設定」することで自由落下の検出が可能となることが確認できた。
この試算において、センサ出力の時定数が大きいと仮定したことにより、自由落下を検出することができたことに基づいて、実デバイスにおいて、落下センサ1の容量値Cを上げ、検出回路(チャージアンプ)の抵抗値Rを大きくすることが課題となる。
また、比較のため従来のMEMS型の落下センサ120の出力電圧信号波形についても、表計算ソフトウェアを用いて擬似波形による検証を行った。このとき、MEMS型の落下センサ120の特徴である0V以下がカットされる(マイナス出力は出ない)ことに起因した、低周波振動時に自由落下と判定してしまう(誤検出)可能性があることが判明した。
ここで、表計算ソフトウェア上で擬似的に再現した圧電落下センサ1の自由落下時と周期振動時の出力電圧信号波形の例について、図10を参照して説明する。
図10(a)は、圧電落下センサ1の自由落下時と周期振動時の出力電圧信号波形の例を示す。
波形71,73は、手に持って歩くなどの動作による周期振動によって生じる出力電圧信号波形である。波形71の周期は、200ミリ秒である。波形73の周期は、400ミリ秒である。
波形72は、圧電落下センサ1が上向きに落下するときの出力電圧信号波形である。
なお、圧電落下センサ1の落下方向は、説明のために方向性(上向き)を示したが、実装時には、落下する方向は任意である。
図10(b)は、圧電落下センサ1の自由落下時と周期振動時の出力電圧信号を全波整流した波形の例を示す。図10(b)に示す電圧波形71′,72′,73′は、図10(a)に示す電圧波形71,72、73をそれぞれ全波整流して描画される波形である。
次に、図10に示した全波整流波形に対して、閾値電圧を基にして行う符号化の例について、図11を参照して説明する。
図11(a)は、図10(b)の波形を元にして、特定の全波整流電圧の電圧範囲を示す閾値電圧74a,74bを設定したグラフの例を示す。閾値電圧74a,74bは、図示しない検出回路又は検出器に予め設定される値であり、閾値電圧74a,74bの範囲内には、落下信号成分を含む。閾値電圧74aは、上限であるVThreshold-Upperの値を示し、閾値電圧74bは、下限であるVThreshold-lowerの値を示す。
図11(b)は、図11(a)の波形を元にして、全波整流した電圧信号波形が閾値電圧74a,74bの範囲内にあるときを”High”、範囲外にあるときを”Low”とする論理で符号化したタイミングチャートの例を示す。
図11より、周期振動(周期200ミリ秒)の波形71′は、一定の周期(約50ミリ秒)毎に、一定時間(約10ミリ秒)だけ”High”レベルが維持された後、”Low”レベルとなることが示される。
同様に、周期振動(周期400ミリ秒)の波形73′は、一定の周期(約200ミリ秒)毎に、一定時間(約10ミリ秒×2)だけ”High”レベルが維持された後、”Low”レベルとなることが示される。
一方、自由落下の信号波形は、”Low”レベルからすぐに”High”レベルに変化した後、”High”レベルが維持される。
この結果、周期振動の波形はパルス幅の短い信号となり、自由落下の信号は”High”レベルが維持されるため、”High”レベルの持続時間で自由落下を判定することが可能となる。
ところで、閾値電圧74a,74bの範囲内に収まる小さな振幅の周期振動は、符号化した結果、信号波形が”High”レベルに固定される。しかし、落下検出処理では、閾値電圧74a,74bをまたぐときに落下検出を開始するアルゴリズム(図9のフローチャートを参照)とする。この結果、小さな振幅の周期振動から導かれる全波整流波形は、閾値電圧74a,74bをまたがないため、「落下」と判定されることはない。
次に、従来のMEMS型の落下センサ120の自由落下時と周期振動時の出力電圧信号波形の例について、図12を参照して説明する。
従来の落下センサ120と圧電落下センサ1との大きな違いは、
(1)出力電圧のセンター値が電圧オフセットされていること(グラフでは1Vオフセットの状態を表示している。)
(2)出力は常に正であるため、周期振動などで負電圧領域に入るものはカットオフされること
(3)常に自身の向きを検出し、方向補正を行っていること
の3点が挙げられる。
波形81,83は、手に持って歩くなどの動作による周期振動によって生じる出力電圧信号波形である。波形81の周期は、200ミリ秒である。波形83の周期は、400ミリ秒である。
波形82は、落下センサ120が上向きに落下するときの出力電圧信号波形である。
なお、落下センサ120の落下方向は、説明のために方向性(上向き)を示したが、製品への実装時には、落下する方向は任意である。
従来の落下センサ120は、静止状態であっても、重力によって重り部が歪むことで、常に電圧信号(例えば、+1V)を出力している。そして、落下時には、重り部が元に戻ることにより、歪みがなくなり、電圧信号はゼロとなる。
次に、図12に示した信号波形に対する、閾値電圧による符号化の例について、図13を参照して説明する。
図13(a)は、図12に示した電圧信号を示しており、特定の電圧範囲を示す閾値電圧84a,84bを設定している。閾値電圧84a,84bは、図示しない検出回路又は検出器に予め設定される値であり、閾値電圧84a,84bの範囲内には、落下信号成分を含む。閾値電圧84aは、上限であるVThreshold-Upperの値を示し、閾値電圧84bは、下限であるVThreshold-lowerの値を示す。
図13(b)は、図13(a)の波形を元にして、電圧信号波形が閾値電圧84a,84bの範囲内に信号があるときを”High”、範囲外にあるときを”Low”とする論理で符号化したタイミングチャートの例を示す。
なお、図12と図13の経過時間軸は、図10と図11で示した圧電型落下センサ1の倍のスケールとなっている。
図13より、圧電型の落下センサ1と同様に周期振動波形はパルス幅の短い信号として検出され、自由落下の信号は”High”レベルが維持されることが示される。このため、”High”レベルの持続時間で自由落下を判定することが可能となることが分かる。
また、周期振動の符号化において電圧オフセットの影響によるパルス幅に違いが生ずることが特徴である。
図13(b)より、周期振動(周期200ミリ秒)の波形81は、一定の周期(約200ミリ秒)毎に、一定時間(約100ミリ秒)だけ”High”レベルが維持された後、”Low”レベルとなることが示される。
同様に、周期振動(周期400ミリ秒)の波形83は、一定の周期(約400ミリ秒)で、一定時間(約200ミリ秒)だけ”High”レベルが維持された後、”Low”レベルとなることが示される。
一方、自由落下の信号波形は、”Low”レベルからすぐに”High”レベルに変化した後、”High”レベルが維持される。
周期400ミリ秒の波形83において、周期振動などで負電圧領域に入る出力電圧は、長時間にわたり(例えば、200ミリ秒弱)カットオフされる。このことから、符号化出力がこの時間内は”High”レベルとなる。
このような符号化は、「”High”レベルの維持時間で落下を判定する」ステップに対し、落下を誤検出する可能性があることを示している。つまり、周期振動であるにもかかわらず「落下」と検出することがある。
上述のように、発明者は、圧電落下センサ1の自由落下時と周期振動時の出力電圧信号波形を表計算ソフトウェアにて擬似的に再現し、その波形から自由落下を検出する方法を検討した。この検証結果より、「出力電圧信号の全波整流」と「閾値の設定」を用いた検出アルゴリズムを用いることで、自由落下を検出することが可能となることが確認できた。このような落下検出を行う回路は、アンプを数個組み合わせることで実現が可能である。
また、従来の落下センサ120(MEMS型加速度センサ)の出力電圧信号波形についても同様の検証を行った結果、負電圧をカットオフする特徴のため、低周波振動を自由落下と判定してしまう(誤検出)可能性があることが判明した。そのため従来の技術では、0V出力の持続時間や二乗和を用いるなどの手法をとっていると想定される。しかしながら、これらの判定手法では回路規模が大きくなることが想定され、コスト面で圧電落下センサ1に優位差があると考えられる。
以上説明した本発明の一実施の形態に係る圧電落下センサ1は、外枠部材2と、加速度を検出する部位である両持梁部材4と、片持梁部材3とが、圧電セラミックスによって一体的に形成されており、いわゆるモノモルフ型の構造としてある。このため、圧電落下センサ1の構造を非常に簡素とすることができる。
このため、素子設計の簡素化、素子の小型化、コストの低減等の効果が得られる。また、それぞれの梁部材は柱状に形成されていることから強度に優れており、高信頼性の圧電型加速度センサが得られるという構造上の利点がある。
また、圧電落下センサ1には、外枠部材2に両端が固定された両持梁部材4と、この両持梁部材4に少なくとも1個の片持梁部材3が直交するように形成されている。このため、圧電落下センサ1にいずれの方向の加速度が加わった場合でも両持梁部材4が変形する。
したがって、梁の設計を、任意の方向の加速度が印加された場合に両持梁部材4のどの部分の応力が大きくなるかを事前に把握し、その応力が大きくなる部分に落下検出用の電極を形成している。このことにより、任意の方向の加速度が印加された場合、すなわち、電子機器がどのような向きで落下した場合であっても、そのときの加速度を一対の電極端子により高感度で検出することができる。したがって、周辺回路としては、1軸分の回路だけで十分であり、従来のMEMS型落下センサに比較して、感度の調整等が簡単になるという効果がある。
また、圧電落下センサ1では、検出電極を厚さ方向に電極層と圧電セラミックス層が積層された構造としている。このため、圧電落下センサ1の静電容量を大きくすることができる。結果、検出回路の入力インピーダンスによって定まる時定数を大きくすることが容易になる。このため、重力加速度のような直流的な加速度であっても、所定の時間の範囲で正確に検出することができる。
また、圧電落下センサ1は、圧電体の歪みによって電圧を生じることから、電子機器が回転しながら落下する場合においても、等速回転運動を行っている範囲では遠心力等の影響を受けることなく、純粋に電子機器の落下を検出することができる。このため、遠心力をも検知してしまう従来のMEMS型センサと比較して、回転検出センサを別個に付加する必要がないという利点がある。
また、圧電落下センサ1は、検出電極部5を、両持梁部材4の略半分の厚さの領域で、さらに両持梁部材4の幅方向に非対称な位置に形成している。このように検出電極部5を形成することで、片持梁部材3と両持梁部材4がたわんだ際に発生する電荷は打ち消しあわず、偏りが生じるため、効率的に電荷を検出することができるという効果がある。
また、圧電型落下センサ1は、積層セラミックコンデンサや積層チップコイル等の製造プロセスとして量産実績が高い積層プロセスの適用が可能である。このため、MEMS型落下センサと比較して、設備費用が格段に安くなるという効果がある。また、客先からの要求仕様に対する対応性も向上するという利点がある。
また、圧電落下センサ1は、1対の外部接続端子が両持梁部材4に形成されているために、電極形成が容易であり、外部の電子機器との接続もまた容易になるという利点を有する。
また、圧電落下センサ1から得られる信号を全波整流する落下検出方法によれば、落下運動と、例えば1周期が200ミリ秒以上となるような低周波の振幅運動(振動)とを確実に区別することが可能となる。このため、周期振動を落下と誤検出することがなく、落下検出の精度が高まるという効果がある。
なお、上述した実施の形態によれば、落下を検出することを主な目的としたが、検出する電圧の波形、閾値を変えることで回転、移動等を検出するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態によれば、圧電落下センサ1が検出可能な加速度として、落下にともなう加速度を例に挙げたが、他にも、モノの移動、接触、衝撃、自動車等の推進力にともなって生じる加速度も含まれる。
また、上述した実施の形態によれば、圧電落下センサ1を構成する両持梁部材4に対して、1個の片持梁部材3を連接するようにしたが、用途に応じて両持梁部材に複数の片持梁部材を連接してもよい。
また、圧電落下センサ1を構成する片持梁部材3と両持梁部材4に対して、外枠部材2の厚みを増すことで蓋部を取り付ける構成としてもよい。図14は、蓋部97を取り付けることが可能な圧電落下センサ91の構成例を示す斜視図である。圧電落下センサ91に蓋部97を取り付けることで、実装した圧電落下センサ91の内部にチリ、ホコリ等が混入する可能性が少なくなる。このため、チリ、ホコリ等の影響により、片持梁部材と両持梁部材のたわみが遮られることがない。また、チリ、ホコリ等の付着による検出電極部、片持梁部材3、両持梁部材4の劣化を抑制できるため、圧電落下センサ91の品質を長期間保つことができるという効果がある。
本発明の一実施の形態例に係る圧電落下センサの構成例を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態例に係る圧電落下センサの両持梁部材に形成された検出電極部の拡大図である。 本発明の一実施の形態例において、外枠部材,両持梁部材,片持梁部材と電極層の製造プロセスを説明するための図である。 本発明の一実施の形態例において、検出電極部を、両持梁部材の略半分の厚さの領域で、さらに両持梁部材の幅方向に非対称な位置に形成する理由を説明するための図である。 本発明の一実施の形態例の圧電落下センサにおいて、X,Y,Z3軸方向の加速度が印加された場合に、両持梁部材とこれと連成された片持梁部材に生じる歪みの例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態例において、圧電型加速度センサの負荷抵抗を含む電気的な等価回路の例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態例において、負荷抵抗による出力電圧波形の変化の例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態例において、圧電型落下センサを任意の向きで落下させた場合における出力電圧波形を模擬的に示す説明図である。 本発明の一実施の形態例に係る圧電落下センサを用いて「落下」を検出する落下検出方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態例に係る圧電落下センサの自由落下時と周期振動時の出力電圧信号波形の例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態例に係る圧電落下センサの自由落下時と周期振動時の出力電圧信号波形から導かれる閾値による符号化の例を示す説明図である。 従来のMEMS型落下センサの自由落下時と周期振動時の出力電圧信号波形の例を示す説明図である。 従来のMEMS型落下センサの自由落下時と周期振動時の出力電圧信号波形から導かれる閾値による符号化の例を示す説明図である。 本発明の他の実施の形態例に係る圧電落下センサの構成例を示す斜視図である。 従来のバイモルフ両持梁構造加速度センサの構造を示す斜視図である。 従来の圧電バルク型加速度センサの構成例を示す断面図である。 従来のMEMS型落下センサの構成例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態例において、1軸検出型の圧電型加速度センサを検出軸が重力の方向に合うように搭載した電子機器が落下した場合と、外部から振動が加わった場合の出力電圧波形を模擬的に示す説明図である。
符号の説明
1…圧電落下センサ、2…外枠部材、3…片持梁部材、4…両持梁部材、5…検出電極部、6a,6b…外部接続端子、11a,11b…表面電極、12,13…電極層、14…圧電セラミックス層、15a,15b…接続電極、16,17…露出電極部、30…圧電セラミック板、40…等価回路、91…圧電落下センサ

Claims (3)

  1. 圧電セラミックス材を用いて形成される圧電落下センサにおいて、
    外枠部材と、
    前記外枠部材の2点間で連接される両持梁部材と、
    前記両持梁部材に連接される片持梁部材と、備えたことを特徴とする
    圧電落下センサ。
  2. 請求項1記載の圧電落下センサにおいて、
    前記両持梁部材の厚さの略半分の領域であって、前記両持梁部材の幅方向に非対称な位置に、互いに異なるパターンを有する電極層を、圧電セラミックス層を介して交互に積層し、同じパターンを有する隣り合う電極層を接続して、一対の電極部を形成し、前記電極層に挟まれた圧電セラミックス層は、前記電極層により積層方向に分極されていることを特徴とする
    圧電落下センサ。
  3. 請求項1又は2に記載の圧電落下センサを用いた落下検出方法。
JP2007166527A 2007-06-25 2007-06-25 圧電落下センサ及び圧電落下センサを用いた落下検出方法 Expired - Fee Related JP5205619B2 (ja)

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