JP2009001918A - 塗工紙 - Google Patents

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Abstract

【課題】光沢性、表面平滑性が良好で見栄えに優れ、表面強度が強く、塗工層の剥がれによる白抜けのない、印刷適性に優れた塗工紙を得る。
【解決手段】基紙4上に少なくとも一層の塗工層を有する塗工紙1であって、バインダーとして、少なくともアルキル−シラノール変性ポリビニルアルコールを含有させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光沢性、平滑性、表面強度に優れた塗工紙に関するものである。詳しくは、光沢性、表面平滑性が良好で見栄えに優れ、表面強度が強く塗工層の剥がれによる白抜けのない、オフセット印刷やグラビア印刷、インクジェット印刷等における印刷適性に優れた塗工紙に関するものである。
オフセット印刷やグラビア印刷においては、従来から白抜け(ミスドット)や紙紛などの印刷トラブルが依然として発生しており、印刷効率の改善の点から、抜本的な対策を行い、印刷品質と印刷作業性を向上するよう求められている。一方で印刷物については、近年、雑誌やチラシ、パンフレット、カタログなどの商業印刷用途において、商品の見栄えがより良くなるよう、白紙光沢や印刷光沢といった、印刷品質の向上が求められている。
特にオフセット印刷では、高速大量印刷化、自動化など大きな進歩を遂げており、これに伴い、用紙に対しても作業性、印刷適性の面から各種の物性の改良が求められている。かかるオフセット印刷は、版からブランケットと呼ばれるゴムロールに文字や画像などの情報を印刷し、ブランケットから用紙に転写する印刷方法であるが、印刷機の高速印刷化により、印刷時にブランケットから用紙が剥がれる際に、インクと共に用紙の一部が剥離する白抜けトラブルが発生し易くなっており、より表面強度が強い印刷用紙の需要が高まっている。また、用いられる用紙のグレードとしては、一般コート紙(A2、A3グレードコート紙)が商業印刷では多く用いられるが、これら印刷物にも、高級印刷物並の白紙光沢、印刷光沢が求められるようになり、よりグレードの高いアート紙(A0、A1コート紙)やキャストコート紙と遜色のない白紙光沢、印刷光沢が必要とされている。
また、グラビア印刷は階調再現性に優れているため、より見栄えが必要とされる雑誌、カタログ、パンフレットなどの商業印刷でよく用いられている。かかるグラビア印刷は、オフセット印刷と比べて版が硬質の金属ロールで、印刷時に版面が完全に被印刷物に密着しにくいためにミスドット(印刷模様を構成する網点に盛られたインキが印刷用紙に転写しない現象)を生じやすいという特有の問題を有している。この問題に対応すべく、グラビア印刷用塗工紙には、特に平滑性とクッション性が良好であることが求められている。
一方、インクジェットプリンタによる記録は、騒音が少なく高速記録が可能であり、かつ多色化が容易なために多方面で利用されている。インクジェット記録に用いるインク中には多量の溶媒が含まれているため速やかに用紙に浸透させる必要があり、当初は上質紙やマット調塗工紙のインクジェット記録用紙が主体であったが、銀塩写真に近い画像が求められるにつれて、いわゆるキャストコート紙等の高光沢インクジェット記録用紙も増加している。
近年では、デジタルカメラ及びインクジェットプリンタが急速に普及しており、デジタルカメラからの画像をインクジェットプリンタで印字し、年賀葉書等を作成するといった用途もあり、この用途では、反光沢面である宛名面について、郵便番号や切手部分にオフセット印刷を行うため、印刷ムラのない用紙が要求される。
また、光沢感についても従来の光沢度ではなく、塗膜表面に物体が映ったときに、その像がどの程度鮮明かつ歪みなく映し出されるかを指標とした、いわゆる写像性を測定する技術が発達しており、要求品質の1つになっている。
特許文献1は優れた光沢と写像性を持たせるため、光沢層用塗料を塗布した湿潤状態の塗工層を凝固液等の凝固処理によりゲル状態にして、鏡面仕上げした加熱ドラムに圧着し乾燥する、いわゆるゲル化キャスト法(凝固法)を用い、光沢層にはアルミナ水和物を含有するインクジェット記録用紙が開示されている。また、アルミナ水和物の形状は、インク吸収性のよい平板状が好ましいとも記載されている。また、特許文献2はインクの吸収性に優れ、銀塩写真用印画紙並の写像性を有すると共に、高い耐傷性、塗層強度さらには高い印字濃度が得られるインクジェット記録媒体(用紙)として、キャストコート法で製造され、かつキャスト処理される記録層が、平均粒子径が10〜90nm以下のコロイダルシリカと、平均粒子径が100〜300nmのコロイダルシリカとを含有するものを開示している。同文献はキャスト処理が凝固法であると好ましいとしている。
しかしながら、インクジェットプリンタの解像度が高まるにつれて、更に高水準の写像性が求められてきている。
特開2005−246806号公報 特開2005−280147号公報
本発明が解決しようとする主たる課題は、光沢性、表面平滑性が良好で見栄えに優れ、表面強度が強く塗工層の剥がれによる白抜けのない、オフセット印刷やグラビア印刷、インクジェット印刷等における印刷適性に優れた塗工紙を得ることにある。
この課題を解決した本発明は、次のとおりである。
〔請求項1記載の発明〕
基紙およびこの基紙上の顔料とバインダーとを主成分とする少なくとも一層の塗工層を有する塗工紙であって、
前記バインダーとして、少なくともアルキル−シラノール変性ポリビニルアルコールを含有させた、ことを特徴とする塗工紙。
〔請求項2記載の発明〕
前記アルキル基が低級アルキル基である、請求項1記載の塗工紙。
〔請求項3記載の発明〕
前記アルキル基がメチル基である、請求項1または請求項2記載の塗工紙。
〔請求項4記載の発明〕
前記顔料として針状のアルミナ水和物を含有させた、請求項1〜3のいずれか1項に記載の塗工紙。
〔請求項5記載の発明〕
前記バインダーとして、少なくともアクリル酸エステル樹脂またはその誘導体、および/または、ウレタン樹脂またはその誘導体を含有させた、請求項1〜4のいずれか1項に記載の塗工紙。
〔請求項6記載の発明〕
前記塗工層が2層以上とされ、
前記基紙の表面と接する塗工層のバインダーとして、少なくともアルキル−シラノール変性ポリビニルアルコールを含有させ、
前記塗工層の最表層の顔料として、少なくとも針状のアルミナ水和物を含有させ、かつバインダーとして少なくともアクリル酸エステル樹脂またはその誘導体、および/または、ウレタン樹脂またはその誘導体を含有させた、請求項1〜5のいずれか1項に記載の塗工紙。
〔請求項7記載の発明〕
前記塗工層の最表層が、リウェットキャスト法により設けられている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の塗工紙。
塗工層のバインダーとしてアルキル−シラノール変性ポリビニルアルコールを使用することで、塗工層を均一に形成させることができ、光沢性、表面平滑性、表面強度に優れた塗工紙を得た。
次に、本発明の実施の形態を説明する。
図1に示すように、本実施の形態の塗工紙は、基紙4上に、少なくとも1層の、図示例では下層2とこの下層2上に形成された表層3とからなる2層の塗工層を有する。
本実施の形態において、基紙4に用いるパルプは特に限定されないが、例えば、針葉樹未晒クラフトパルプ(NUKP)や針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、広葉樹未晒クラフトパルプ(LUKP)や広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)等の化学パルプ;サーモメカニカルパルプ(TMP)、ケミサーモメカニカルパルプ(CTMP)、リファイナーメカニカルパルプ(RMP)、リファイナーグランドパルプ(RGP)、ケミグランドパルプ(CGP)、サーモグランドパルプ(TGP)、砕木パルプ(GP)、ストーングランドパルプ(SGP)、加圧ストーングランドパルプ(PGW)等の機械パルプ;デインキングパルプ(DIP)、ウェストパルプ(WP)等の化学パルプや機械パルプ由来の古紙パルプ等が挙げられ、これらの中から1種又は2種以上を選択して用いることができる。
本実施の形態において、基紙4は、JIS P 8251に準じた灰分率が1〜20質量%となるように、填料を含有することが好ましい。填料は、平滑性向上により印刷でのムラを改善し、印刷像の裏抜けを防止するための不透明度を向上させ、さらにはパルプの繊維間結合を抑え基紙に空隙を生じさせることでクッション性を向上させ、印刷時のクッション性を向上させることで、印刷ムラを低減する。上記灰分率が1質量%未満では印刷ムラが発生しやすく、20質量%を超えるとパルプの繊維間結合が低下しすぎて、印刷時には基紙の一部が脱落して発生する白抜け、断裁時には紙粉が発生しやすくなる。
本実施の形態において、以上の填料の種類は特に限定されず、酸化チタン、クレー、タルク、炭酸カルシウム等が挙げられる。
オフセット印刷時の表面強度向上や紙粉低減の観点から、基紙4は、酸化澱粉、アセチル化澱粉、エステル化澱粉、エーテル化澱粉、カチオン化澱粉、ヒドロキシルエチルエーテル化澱粉(HES)、自家変性澱粉(APS澱粉)、酵素変性澱粉、尿素燐酸エステル化澱粉等の各種澱粉を、内添及び/又は表面塗工によって含有することが好ましい。基紙4中の含有量は1〜20g/m2が好ましい。
基紙4は、その他の添加薬品として、紙力増強剤、内添サイズ剤、外添サイズ剤、歩留向上剤等の公知のものを含むことができる。また、基紙4には、表面の平滑性や白色度を向上させる目的で、顔料及びバインダーを含む塗工層を設けたものを含むことができる。塗工顔料やバインダーは特に限定されないが、顔料としては、例えば、非晶質シリカ、コロイダルシリカ、アルミナ、クレー、炭酸カルシウム、タルク、炭酸マグネシウム、過硫酸バリウム、珪酸マグネシウム等の無機顔料が挙げられ、バインダーとしては、例えば、シラノール変性ポリビニルアルコール、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、スチレンブタジエン共重合体、酢酸ビニル、ポリビニルアセタール、酸化澱粉、エーテル化澱粉、アクリル酸エステル系樹脂、アクリルアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン樹脂等が挙げられ、これらのうち少なくとも1種類又は2種類以上を選択して使用することができる。
さらに、基紙4は、表面の光沢性や平滑性を向上させる目的で、カレンダーによる平坦化処理を施すことができる。平坦化する方法は特に限定されないが、例えば、スーパーカレンダーやソフトカレンダー、マシンカレンダーなどが挙げられ、これらのうち少なくとも1種類又は2種類以上を選択して使用することができる。
この基紙4上に、顔料及びバインダーを含む少なくとも1層の塗工層(2,3)を設ける。この塗工層(2,3)の顔料としては特に限定されないが、例えば、非晶質シリカ、コロイダルシリカ、アルミナ、クレー、炭酸カルシウム、タルク、炭酸マグネシウム、過硫酸バリウム、珪酸マグネシウム等の無機顔料が挙げられる。
以上の顔料の粒子径は特に限定されないが、コールカウンター法による平均2次粒子径が1〜10μmの範囲が好ましい。1μm未満では層内の空隙がなくインキセット性(印刷後の乾燥性)が低下する傾向があり、10μmを超えると層内の空隙が大きく印刷ムラが発生する傾向がある。
顔料を基紙4に接着させるバインダーとしてはアルキル−シラノール変性ポリビニルアルコール(PVA)を含有することが好ましい。アルキル−シラノール変性ポリビニルアルコールのアルキル基としては、低級アルキル基、好ましくは炭素数6個以下の分岐している低級アルキル基であり、たとえば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、2−メチルペンチル基、ネオペンチル基、n−ヘキシル基、4−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、3,3−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、1,1−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル基などが挙げられ、メチル基がより好ましい。アルキル−シラノール変性ポリビニルアルコールを使用すると、塗料固形分を上げることができるため、均一な塗工層(2,3)を形成することができる。その結果、塗工層(2,3)を均一に形成することができ、光沢及び平滑性が向上する。また、塗料固形分を上げることで、塗工直後に塗料が基紙4に沈み込みにくく、バインダーが塗工層(2,3)内に留まるため、層内強度が向上できるため、印刷時に塗工層が剥離する白抜けトラブルを防止することができ、また、ギロチン断裁時の紙粉発生量が低減するため、紙紛由来の白抜けトラブルを防止できる効果もある。
ただし、バインダーとしては他のバインダーも含ませることができる。他のバインダーの種類は特に限定されず、例えば、シラノール変性ポリビニルアルコール、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、スチレンブタジエン共重合体、酢酸ビニル、ポリビニルアセタール、酸化澱粉、エーテル化澱粉、アクリル酸エステル系樹脂、アクリルアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン樹脂等が挙げられ、これらのうち少なくとも1種類又は2種類以上を選択して使用することができる。
ただし、他のバインダーを含ませる場合においても、アルキル−シラノール変性ポリビニルアルコールは顔料100質量部に対して有効成分基準で1〜50質量部、好ましくは5〜30質量部であるのが、光沢性、平滑性と印刷品質の両方を満足する上で望ましい。塗工量自体は特に限定されず、例えば、乾燥質量で5〜30g/m2である。また、塗工層(2,3)は、下層2上に顔料及びバインダーを含む表層3を設けた構成とすることができる。当該顔料やバインダーとしては特に限定されないが、顔料として針状のアルミナ水和物およびバインダーとしてアクリル酸エステル系樹脂及びウレタン樹脂を含有するのが好ましい。
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討した結果、オフセット印刷用紙、グラビア印刷用紙、インクジェット記録用紙の全てにおいて、塗工層内部にアルキル−シラノール変性PVAを含有ことで、塗工層の光沢性、平滑性、表面強度を高めることができ、かつ、印刷品質をも向上させることができることを見出した。更に、表層3が含有するアルミナ水和物として形状が針状のものを用いることで写像性を高めることができることを見出した。しかしこの場合には、塗工層強度の向上や、印刷のにじみ改善が完全でなかった。この塗工層強度及び表面強度はバインダー使用量の増減により調整可能なものの、例えばバインダーを増やすと塗工層の剥離による白抜けは減少するもののインク吸収性が悪化したり、微細印刷性が低下したりするという、相反するものであり、両立させることが困難であった。そこで本発明者らはさらに鋭意研究をした結果、表層3のバインダーとしてアクリル酸エステル系樹脂またはその誘導体、および/または、ウレタン樹脂またはその誘導体を用いることでインク吸収性及び塗工層の剥離による白抜けの両問題を解決できることを見出した。
ここで、アクリル酸エステル系樹脂とは、主要モノマーとしてアクリル酸エステル及び/又はメタクリル酸エステルを重合したものをいい、塩化ビニル、酢酸ビニル、ブタジエン等を共重合したものも含む。また、ウレタン樹脂とは、ジイソシアネートとジアルコールとを反応させて得られるウレタン結合含有重合体のことをいい、ポリオールやポリイソシアネートを反応させて網状構造を有するものも含む。
本形態において、アルミナ水和物は、式Al23・nH2O(nは1以上の整数)で表される化合物である。組成や結晶形態の違いにより、ジプサイト、バイアライト、ノルストランダイト、ベーマイト、ベーマイトゲル(擬ベーマイト)、ジアスポア、無定形非晶質等に分類されるがベーマイトはインクのにじみが少ないため好ましい。針状とは顕微鏡観察による長径/短径比が5〜50、好ましくは10〜30である形状のことを示す。針状のアルミナ水和物の大きさは特に限定されず、例えば長径は100〜200nmである。
針状のアルミナ水和物以外の顔料としては、下層2におけるのと同様のものを使用することができるが、なかでもコロイダルシリカを使用することが好ましい。針状のアルミナ水和物とコロイダルシリカとを組み合わせて使用する場合には、両者の配合比率(質量基準)が、針状のアルミナ水和物:コロイダルシリカ=30〜70:70〜30とすることがインク吸収性と光沢・写像性を満足させることができ好ましい。
本形態において、アクリル酸エステル系樹脂及びウレタン樹脂の配合部数は特に限定されないが、アクリル酸エステル系樹脂は顔料100質量部に対して有効成分基準で5〜40質量部が好ましく、10〜40質量部がより好ましい。アクリル酸エステル系樹脂が少なすぎると塗工層内部の強度が低下して白抜けが多く発生する場合があり、アクリル酸エステル系樹脂が多すぎると表層3表面が被膜化され、インク吸収性が劣る場合がある。一方、ウレタン樹脂は顔料100質量部に対して有効成分基準で1〜20質量部が好ましく、2〜10質量部がより好ましい。ウレタン樹脂が少なすぎると、塗工層内部の強度が低下して白抜けが発生する場合があり、針状のアルミナ水和物によるインク吸収性低下も発生しやすくなる。逆に多すぎると、表層3表面が被膜化され、インク吸収性が劣る場合がある。
アルキル−シラノール変性ポリビニルアルコールの含有質量は、下層2に含有させる場合は、顔料100質量部に対して有効成分基準で1〜50質量部、好ましくは5〜30質量部である。表層3に含有させる場合は、顔料100質量部に対して有効成分基準で1〜30質量部、好ましくは2〜20質量部である。アルキル−シラノール変性ポリビニルアルコールが少なすぎると、塗工液を高濃度化できず、光沢性、平滑性、表面強度が低下する。逆に多すぎると、アルキル−シラノール変性ポリビニルアルコールを含有する塗工層(2,3)が被膜化され、インク吸収性が劣る場合がある。但し、下層(塗工層)2及び表層(塗工層)3の少なくとも一方がアルキル−シラノール変性ポリビニルアルコールを含有すれば、高水準の光沢及び写像性を有する塗工紙1となる。
なお、下層2および表層3においては、アクリル酸エステル系樹脂、ウレタン樹脂、アルキル−シラノール変性ポリビニルアルコール以外のバインダーを含有してもよい。
表層3の塗工量は特に限定されず、例えば、乾燥質量で5〜159/m2である。
塗工層2及び塗工層3の塗工液の塗布方法としては特に限定されず、例えば、エアーナイフコーター、ロールコーター、バーコーター、コンマコーター、ブレードコーター等の公知の塗工機を用いて塗工することができる。
本形態の塗工紙1は、平坦化処理を行い、光沢性と平滑性を向上させても良い。平坦化する方法は特に限定されないが、例えば、スーパーカレンダーやソフトカレンダー、マシンカレンダーなどが挙げられ、これらのうち少なくとも1種類又は2種類以上を選択して使用することができる。
また、銀塩写真並の高い光沢を持たせるために、競面仕上げを行ってもよい。その方法としては、塗工層3用塗料を塗布した塗工層3の表面が湿潤状態にある間に、当該塗工層3を加熱した鏡面に圧接した後、乾燥して行う、いわゆるキャストコート法によることが好ましい。キャストコート法は、一般に、(1)塗工層が湿潤状態にある間に、鏡面仕上げした加熱ドラムに圧着(圧接)して乾燥するウェットキャスト法(直接法)、(2)湿潤状態の塗工層を一旦(半)乾燥した後に再湿潤液により膨潤可塑化(湿潤)させて、鏡面仕上げした加熱ドラムに圧着し乾燥するリウェットキャスト法(再湿潤法)、(3)湿潤状態の塗工層を凝固液等の凝固処理によりゲル状態にして、鏡面仕上げした加熱ドラムに圧着し乾燥するゲル化キャスト法(凝固法)の3種類に分けることができる。本形態では、リウェットキャスト法が白紙光沢を下げることなく塗工層3を形成することができるため好ましい。なお、ゲル化キャスト法(凝固法)によると、塗工層3がポーラスになるため、塗工層厚に関わらず、白紙光沢度が低下し、また、ギロチン断裁時の紙粉発生量が低下する。
本形態の塗工紙1は、白紙光沢度70%以上、写像性50%以上を達成することができ、さらに、光沢性、平滑性、インク吸収性に優れている。また、表面強度が良好であり、ギロチン断裁で紙紛が発生せず、印刷時にインクと共に用紙の一部が剥離しないことから白抜けトラブルが発生せず、プリンタによる印刷においては、印刷時に用紙の表面が、他の用紙やプリンタ内部のロールやバーにこすれることによる、表面性の低下が少ないものである。
以下に実施例を挙げて本発明による作用効果を明らかにするが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(基紙)
原料として広葉樹晒クラフトパルプ100%のパルプを使用し、フリーネスを370mlとした。紙力剤、サイズ剤を絶乾パルプ1tに対してそれぞれ有効成分基準で5kgずつ内添し、填料としてタルクを灰分13%となるよう内添した。長網抄紙機で抄造・乾燥後、サイズプレスを用いて酸化澱粉を乾燥質量3.0g/m2となるよう塗工し、米坪157g/m2の基紙を得た。
(塗工層(下層))
非晶質シリカ(グレース社製、品番:ED5)100質量部に対して、バインダーとしてメチル−シラノール変性PVA(WACKER社製、品番:2907)又はシラノール変性PVA(WACKER社製、品番:P6060)を表1に記載のとおりに含む塗工液を調製し、これを前記基紙の表面にエアーナイフコーターで乾燥重量10g/m2となるように塗工した。なお、各部数は有効成分基準の数字である(以下も同様)。
(塗工層(表層))
針状のアルミナ水和物(グレース社製、品番:EM5075、長径/短径比=15、長径150nm)60質量部、コロイダルシリカ(グレースジャパン株式会社製、品番:ルドックスCL−P)20質量部及びコロイダルシリカ(触媒化成工業株式会社製、品番:ファインカタロイドC−125)50質量部からなる顔料130質量部に対して、バインダーとしてアクリル酸エステル系樹脂(日本エヌエスシー株式会社製、品番:ヨドゾールKE35)、ウレタン樹脂(日華化学社製、品番:ネオフィックスIJ−170)及びメチル−シラノール変性PVA(WACKER社製、品番:2907)を表1記載の部数で含む塗工液を調整し、これを、下層の塗工・乾燥後の表面に、エアーナイフコーターで乾燥質量12g/m2となるよう塗工し、リウェットキャスト法(再湿潤法)により鏡面仕上げを行った。
ただし、実施例34および比較例8では鏡面仕上げをゲル化キャスト法で行い、実施例6,11,16,17および比較例2,5では針状アルミナ水和物の代わりに平板状アルミナ水和物(サソール社製、品番:ディスペラルHP14、長径/短径比=1.2)を使用した。また、配合量も表1記載のとおり適宜変更した。
(測定・評価方法)
以上のようにして製造したインクジェット記録用紙について、以下のとおり測定・評価を行った。結果は表1に示す。
1)白紙光沢
JIS P 8142に準じて75度白紙光沢度を測定した。
2)ベック平滑度
JIS P 8119準じて測定した。
3)正反射平滑
全反射型印刷平滑度計(東洋精機社製のマイクロトポグラフ)にて、設定圧力25Kg/cm2の条件で測定した。
4)PPS平滑度
空気漏洩による平滑度試験機(パーカープリントサーフ、Lorentzen&Wettre社)にて、クランプ圧490Kpa、エアー圧1MPaで測定した。
5)写像性
JIS H 8686−2に準じて測定した。
6)インク吸収性
ベタ印字を行い、終了10秒後に上質紙と貼り合わせて上質紙への転写を評価した。印刷方法と評価基準は以下のとおりとした。
(印刷方法)
(1)インクジェット用紙(実施例1〜34、比較例1〜9)
インクジェットプリンタ(エプソン社製、PM−820)にて印刷した。
(2)コート紙(実施例35〜44、比較例10〜11)
オフセット枚葉印刷機(型番:RVK3B、MAN ROLAND社製)にて、酸化重合型プロセスインキ(型番:FusionG、大日本インキ化学工業株式会社製)を用いて印刷した。
(評価基準)
◎:上質紙への転写が見られなかった。
○:上質紙への転写がわずかであった。
△:上質紙への転写が明確に見られた。
×:上質紙への転写が著しく見られた。
なお、前記評価基準のうち、◎及び○の場合を実使用可能と判断する。
7)表面強度(塗工層剥離)
RI印刷適性試験機(明製作所製)を使用し、用紙表面に印刷インク(品番:FINEINK、大日本インキ化学工業(株)製)にて単色印刷を行った。25cm2あたりの白抜け個数を計測し、以下の評価基準に基づいて評価した。
(評価基準)
◎:白抜けが発生せず、印刷適性に非常に優れる。
○:白抜けが1〜2個であり、印刷適性に優れる。
△:白抜けが3〜5個であり、印刷適性にやや劣る。
×:白抜けが6個を超え、印刷適性に非常に劣る。
なお、前記評価基準のうち、◎及び○の場合を実使用可能と判断する。
8)印刷性(微細印刷性)
インクジェットプリンタ(エプソン社製、PM−820)にて文字および画像を印刷し、目視およびルーペ(10倍拡大)にて、以下の評価基準に基づいて評価した。
◎:文字・画像のにじみがない。
○:文字・画像のにじみがわずかに発生しているが、目視で確認できない程度である。
△:文字・画像のにじみが多少発生しており、目視で確認できる。
×:文字・画像のにじみが著しく発生している。
なお、前記評価基準のうち、◎及び○の場合を実使用可能と判断する。
Figure 2009001918
表1に示すように、実施例1〜34では、白色光沢、ベック平滑度及び写像性が高く、塗工層強度が強く白抜けが少なく、かつ、インク吸収性、微細印刷性は良好であった。他方、塗工層の顔料に平板状のアルミナ水和物を使用すると写像性が低下した。また、塗工層顔料に針状のアルミナ水和物を使用しても、バインダーとしてアクリル酸エステル系樹脂、ウレタン樹脂を単体で使用すると、表面強度と微細印刷性が悪化することが分かる。また、市販のインクジェット用紙(比較例9、品番:デジカメ用光沢紙 WP2827、アピカ株式会社製)よりも、実施例1〜34は表面強度が向上した。
本発明は、白紙光沢、平滑性、表面強度が良好な塗工紙として、適用可能である。
本形態の塗工紙の部分断面図である。
符号の説明
1…塗工紙、2…塗工層(下層)、3…塗工層(表層)、4…基紙。

Claims (7)

  1. 基紙およびこの基紙上の顔料とバインダーとを主成分とする少なくとも一層の塗工層を有する塗工紙であって、
    前記バインダーとして、少なくともアルキル−シラノール変性ポリビニルアルコールを含有させた、ことを特徴とする塗工紙。
  2. 前記アルキル基が低級アルキル基である、請求項1記載の塗工紙。
  3. 前記アルキル基がメチル基である、請求項1または請求項2記載の塗工紙。
  4. 前記顔料として針状のアルミナ水和物を含有させた、請求項1〜3のいずれか1項に記載の塗工紙。
  5. 前記バインダーとして、少なくともアクリル酸エステル樹脂またはその誘導体、および/または、ウレタン樹脂またはその誘導体を含有させた、請求項1〜4のいずれか1項に記載の塗工紙。
  6. 前記塗工層が2層以上とされ、
    前記基紙の表面と接する塗工層のバインダーとして、少なくともアルキル−シラノール変性ポリビニルアルコールを含有させ、
    前記塗工層の最表層の顔料として、少なくとも針状のアルミナ水和物を含有させ、かつバインダーとして少なくともアクリル酸エステル樹脂またはその誘導体、および/または、ウレタン樹脂またはその誘導体を含有させた、請求項1〜5のいずれか1項に記載の塗工紙。
  7. 前記塗工層の最表層が、リウェットキャスト法により設けられている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の塗工紙。
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