JP2008546239A - 微細電子機械変換器 - Google Patents

微細電子機械変換器 Download PDF

Info

Publication number
JP2008546239A
JP2008546239A JP2008511848A JP2008511848A JP2008546239A JP 2008546239 A JP2008546239 A JP 2008546239A JP 2008511848 A JP2008511848 A JP 2008511848A JP 2008511848 A JP2008511848 A JP 2008511848A JP 2008546239 A JP2008546239 A JP 2008546239A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
top plate
layer
transducer
cavity
connector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008511848A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4885211B2 (ja
Inventor
ファン ヨンリ
Original Assignee
コロ テクノロジーズ インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by コロ テクノロジーズ インコーポレイテッド filed Critical コロ テクノロジーズ インコーポレイテッド
Publication of JP2008546239A publication Critical patent/JP2008546239A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4885211B2 publication Critical patent/JP4885211B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B06GENERATING OR TRANSMITTING MECHANICAL VIBRATIONS IN GENERAL
    • B06BMETHODS OR APPARATUS FOR GENERATING OR TRANSMITTING MECHANICAL VIBRATIONS OF INFRASONIC, SONIC, OR ULTRASONIC FREQUENCY, e.g. FOR PERFORMING MECHANICAL WORK IN GENERAL
    • B06B1/00Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency
    • B06B1/02Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy
    • B06B1/0292Electrostatic transducers, e.g. electret-type
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
    • H01L2924/0002Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49002Electrical device making
    • Y10T29/49005Acoustic transducer

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Micromachines (AREA)
  • Transducers For Ultrasonic Waves (AREA)
  • Pressure Sensors (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

微細電子機械変換器(cMUTなど)が開示されている。この変換器は、基板と、上面プレートと、それらの間にある弾性構造体とを有する。この弾性構造体は、分散された支持体を有する上面プレートを垂直方向に移送するための、デバイス素子領域一面に分散された複数のコネクタを有する。その弾性構造体は、基板上の空洞を覆う中間バネ層を利用して形成された片持ち梁であり得る。コネクタは、上面プレートの下に変換空間を画定する。弾性構造体は、ピストン状の運動によって上面プレートを移送して、変換空間を変化させ、かつエネルギー変換を引き起こす、コネクタの垂直方向の変位を可能にする。各アドレス可能な変換器素子に関して個別のセルは必要無い。複数のデバイス素子は、同一の基板上に作られることができる。

Description

本願は、それらの全体が参照によって本明細書に組み込まれる、2005年5月18日に出願された米国特許仮出願第60/682619号、2005年6月17日に出願された米国特許仮出願第60/692038号、2005年8月3日に出願された米国特許仮出願第60/705606号、および2006年4月4日に出願された米国特許仮出願第60/744242号の優先権を主張する。
本出願は、さらに以下をそれらの全体を参照によって本明細書に組み込まれる。すなわち、共通の出願人によって本出願と同じ日付に出願された、名称「THROUGH-WAFER INTERCONNECTION」(代理人番号03004.01)の国際特許出願(PCT)、共通の出願人によって本出願と同じ日付に出願された、名称「METHODS FOR FABRICATING MICRO-ELECTRO-MECHANICAL DEVICES」(代理人番号03004.02)の国際特許出願(PCT)、および共通の出願人によって本出願と同じ日付に出願された、名称「MICRO-ELECTRO-MECHANICAL TRANSDUCERS」(代理人番号03004.04)の国際特許出願(PCT)である。
本出願は、エネルギー変換のための可動機械部品を有する微細電子機械デバイスに関し、特に静電容量型超微細加工超音波変換器(cMUT:capacitance micromachined ultrasonic transducer)などの超微細加工超音波変換器(MUT)に関する。
微細電子機械変換器は、エネルギー変換に使用される可動機械部品を含む一般的な特徴を共有する。そのような微細電子機械変換器の一実例は、微細機械加工された超音波変換器(MUT)である。超音波変換器は、変換器のその機能を実施するための一連のエネルギー変換を実行する。その受信モードにおいて、変換器が配置される媒体内を伝播する超音波の音響エネルギーは、変換器内の可動部品(従来の振動膜)の機械エネルギーに変換される。さらにまた、可動部品の運動は、検出可能な電磁(通常は電気)信号に変換される。その送信モードにおいて、逆の一連のエネルギー変換が行われる。
様々なタイプの超音波変換器は、超音波を送信しかつ受信するために開発された。超音波変換器は、液体、固体、および気体を含む様々な媒体で動作できる。これらの変換器は、診断および治療のための医療撮像、生化学撮像、材料の非破壊評価、ソナー、通信、近接センサ、気体流測定、現場プロセス監視、音響顕微鏡、海底探知および撮像、ならびに他の多くに一般に使用される。離散超音波変換器に加えて、複数の変換器を含む超音波変換器のアレイも開発された。例えば、超音波変換器の二次元アレイが、撮像適用のために開発された。
広範に使用される圧電(PZT)超音波変換器に比べて、MUTは、デバイス製造方法、帯域幅、および動作温度で利点を有する。例えば、従来のPZT変換器のアレイを作ることは、個々の圧電素子をダイスカットして(dicing)接続することを含む。このプロセスは、送信/受信電子装置に対するそのような素子によって呈される大きな入力インピーダンス不整合問題は言うまでもなく、困難性および高額な費用を伴っている。それに比べて、MUTの製造で使用される微細加工技術は、そのようなアレイを作ることにさらに多く有能である。性能の点に関して、MUTは、PZT変換器の動的性能に匹敵する動的性能を示す。これらの理由のために、MUTは、圧電(PZT)型超音波変換器に対する魅力的な代替手段になっている。
幾つかのタイプのMUTの中で、静電変換器を使用する静電容量型微細加工超音波変換器(cMUT)が広く使用されている。圧電型微細加工超音波変換器(pMUT)および磁気型微細加工超音波変換器(mMUT)を使用する他のMUT(微細加工超音波変換器)もまた採用されている。従来技術のcMUT構造の実例を、図1A〜図1C、図2〜図3、および図4A〜図4Bに示す。
図1Aは、複数のセルを有する従来技術のcMUTの基本構造の断面図を示す。図1Bは、単一のcMUTセル10の拡大図を示す。図1Cは、同じ従来技術の複数セルcMUT構造の対応する概略上面図を示す。実際に、機能するcMUTは、少なくとも1つの独立にアドレス可能なcMUT素子を有することができる。従来の設計に基づいて、各cMUT素子は、並列に接続された多くのcMUTセルからなる。4個のセルが図1Aに示され、単一のセルが図1Bに示され、かつ10個のセルが図1Cに示されているが、全てのセルは、図1A〜図1Cにおける単一のcMUT素子に属する。
図1A〜図1CのcMUTは、基板11上に構築される。選択されたcMUTセル(個室)10で図示されているように、各cMUTセルは、固定した底部電極12と、隣接する媒体内の音響波を送信し、または受信するために使用される可撓性膜16上にあるまたは可撓性膜16内にある上面電極14とで構成されている、平行板コンデンサを有する。各セルにおける可撓性膜16は、絶縁壁(insulation wall)またはポスト(柱)18によって支持される。膜16は、基板11と上面電極12との間に変換空間(transducing space)19を画定するために、基板11と上面電極12から間隔をあけられている。直流バイアス電圧は、通常、感度および帯域幅を最大化する目的で、cMUT動作のための最適位置に膜16を撓ますために、電極12と電極14との間に印加される。送信の間に、交流信号がこの変換器に印加される。上面電極と底部電極との間の交流静電力が、cMUTを囲む媒体(図示されず)に音響エネルギーを送るために膜16を作動する。受信の間では、衝突する音響波が膜16を振動させ、ひいては2つの電極間の静電容量を変える。電気回路は、この容量変化を検出する。
その代わりに、膜が動かされ、膜の変位が、圧電型微細加工超音波変換器(pMUT)や磁気型微細加工超音波変換器(mMUT)を使用して検出されることができる。図2は、コンデンサ(電極12および14)が膜26上の圧電部材24で置き換えられていることを除いて、cMUTセル10に類似する構造を有するpMUTセル20を示す。図3は、コンデンサ(電極12および14)が膜36上の磁気部材34で置き換えられていることを除いて、cMUTセル10に類似する構造を有するmMUTセル30を示す。
図1A〜図1Cに示すcMUTを作る製造方法が開発されている。その例示的な方法特許文献1および特許文献2に開示されている。
米国特許第6,632,178号明細書 米国特許第6,958,255号明細書 米国特許第7,030,536号明細書
従来技術の構造および方法のcMUTには欠点がある。これら欠点の多くは、各アドレス可能なcMUT素子が、多くの個別セルで作られ、かつ各セルは、隣接するセルによって共有される縁部に締め付けられてまたは固定されているcMUT膜を有する事実に関連する。欠点の実例は以下に列挙される。
(1)膜の平均変位は、固定された縁部のために小さい。結果として、両方のデバイス送信および受信性能は不十分である。
(2)固定された領域(例えば縁部)および壁またはポストによって占められる表面領域は、非活性であり、したがってデバイスのフィルファクター(fill factor:開口率)および全体的効率を低減する。
(3)アンカー領域(anchor area)は、デバイス感度を低減する寄生容量を取り込む。
(4)cMUT素子の面内のアンカーパターンは、デバイス帯域幅を制限する超音波干渉を引き起こすことがある。
(5)膜の不均一な変位は、超音波パターンを乱すことがある。例えば、不均一な変位は、変換器表面から放出される超音波ビームパターンに影響を及ぼし、変換器表面を介する音響飛び越し結合(acoustic cross coupling)も引き起こすことがある。
(6)同じcMUT素子内の個々のセルの共振周波数は、加工のばらつきのために互いの間で異なることがある。これは、動作時に同一のcMUT素子における異なるセル間の膜運動の位相差を引き起こす。その結果として、cMUT素子の平均変位の合計は、劇的に劣化することがある。この問題点は、特にcMUTが高品質係数(Q係数)状態、例えば空気内で動作するときに、デバイス性能を劣化させる。
(7)音響エネルギーは、支持壁を介して変換器基板に連結され、かつcMUT素子間の音響飛び越し結合などの望ましくない作用を引き起こすことがある。要求音響特性を有する材料を導入することによって基板を通る飛び越し結合を低減する取り組みが、素子間の余分な空間の占有を必要することがある。
上述の問題点は、従来技術のpMUTおよびmMUTにも、図1に示したcMUTに類似した構造を有するので、存在する。
膜を支持するために基板上に構築されるコンプリアント(compliant)支持構造体を有する他のcMUTデバイスが特許文献3に開示されている。その設計によるcMUTを、図4A〜図4Bに示す。図4Aは、その特許に開示されているような単一cMUTセル40の断面図を示す。図4Bは、その特許に開示されているような複数のcMUTセルの概略上面図を示す。図1A〜図1Cに示した従来のcMUT構造に比べて、上面電極44および膜46がピストンのような仕方で移動することができるように、開示されているcMUT構造(特許文献3参照)は、各cMUTセル40の膜46の境界線端部を画定するために、従来の絶縁壁18の代わりにコンプリアント支持構造体48を使用している。これは、潜在的な利点を有するが、その特許による設計は、詳細な記述において本発明の観点から議論するように、それ自体の問題点も持ち込んでいる。
これらMUTデバイスの重要性のために、性能、機能性、および製造可能性に関する技術を改善することが望ましい。
本出願は、エネルギーを変換するための可動機械部品を有する微細電子機械変換器(cMUTなど)を開示する。この変換器は、基板と、上面プレートと、それらの間にある弾性構造体とを有する。弾性構造体は、縁部に限定されない分散された支持体で上面プレートを垂直方向に移送するために、デバイス素子領域一面に分散された複数のコネクタ(接続部材)を有する。弾性構造体は、片持ち梁、または基板上の空洞を覆う中間バネ層を使用して形成されたブリッジ(橋)またはクロスバー(横棒)などの片持ち梁を含む構造体であってよい。コネクタは、上面プレートの下に変換空間を画定する。片持ち梁などの弾性構造体は、ピストン状の運動を上面プレートを移送するコネクタの垂直方向の変位を可能にし、変換空間を変化させ、かつエネルギー変換を引き起こす。各アドレス可能な変換器素子に関して分離したセルは必要無い。複数のデバイス素子は、同一に基板上に作られることができる。
本発明の一態様によれば、微細電子機械変換器は、
(a)弾性構造体は、基板に接続する下部と上面プレート層に接続する上部とを有し、
(b)弾性構造体の上部は、上面プレート層に接続する複数のコネクタを有し、
(c)複数のコネクタは、デバイス素子領域一面に分散され、かつデバイス素子領域の内側領域に向かってデバイス素子境界線から実質的に離間して配置された少なくとも1つのコネクタを有し、
(d)変換空間は、上面プレート層の下に画定され、
(e)アドレス可能なデバイス素子は、エネルギー変換を引き起こす少なくとも1つの変換部材を有し、かつ
(f)弾性構造体は、複数のコネクタの垂直方向変位を、実質的に垂直方向で上面プレート層に移送することを可能にし、ひいては変換空間を変化させかつ変換部材を作動させることを特徴とする。
一実施形態において、弾性構造体は、基板の全体を覆って配置された中間バネ層を有する。中間バネ層および基板は、デバイス素子領域内側に少なくとも1つの空洞を画定する。空洞は、少なくとも2つの対向する側部にデバイス素子領域を分割し、少なくとも1つの側部は、中間バネ層を据え付けるアンカー(支台)を有する。複数のコネクタは、それぞれ、コネクタとアンカーとの間に片持ち梁またはブリッジを画定するために十分な長さだけ、アンカーから水平方向に離間される。この実施形態において、各コネクタは、所望の高さを有し、かつ上面プレート層の下方に変換空間を画定するために中間バネ層から上面プレートを引き離すように、中間バネ層の上面から立ち上がることができる。
一つの好ましい実施形態において、基板および中間バネ層は、それぞれデバイス素子領域よりも実質的に小さいセグメントにデバイス素子領域を分割する複数の空洞を画定する。複数の片持ち梁またはブリッジは、上面プレート層に分散された支持を提供するために、複数の空洞にわたって画定されることができる。
一実施形態において、空洞および対応するアンカーは、ともにデバイス素子領域の少なくとも半分を占める。デバイス素子領域内で、中間バネ層は、アンカーの上面を覆う連続層であってもよい。一実施形態において、連続する中間バネ層は、デバイス素子領域の少なくとも半分を覆い、かつ好ましくは連続する中間バネ層は、実質的にデバイス素子領域全体を覆う。
一実施形態において、空洞は、基板ウェーハを内側のアイランド(島)と外側部分とに分割する環状形状を有し、内側のアイランドは、アンカーを構成する。アンカーは、内側のアイランドを含む第1のアンカーと、外側領域を含む対向する第2のアンカーとを含むことができる。
一実施形態において、空洞は、基板ウェーハ上に空洞およびアンカーのパターンを形成する第1の複数の拡張空洞を含む。様々なパターンが形成されることができる。
片持ち梁は、様々に形成されることができる。例えば、空洞は、互いに対向する少なくとも2つのアンカーによって画定されることができ、デバイス素子領域内の中間バネ層は、両方の対向するアンカーに接続することができる。コネクタは、2つの対向するアンカー間に配置され、かつコネクタが配置される場所で頭から接続される2つの片持ち梁を画定するのに十分な長さだけ、それぞれ前記2つの対向するアンカーから水平方向に離間されることができる。他の実施形態に関して、アンカーは、空洞を囲む円形側壁を画定することができ、中間バネ層は、空洞全体を覆うことができ、コネクタは、二次元平面片持ち梁を画定するために空洞の中間領域の直上の位置にあってよい。
本発明の一態様は、微細電子機械変換器であり、中間バネ層は、上面プレート層に接続する複数のコネクタを有する。複数のコネクタは、領域位置(area location)毎に平均コネクタ密度を有するコネクタ密度プロファイル(density profile)を画定するために、デバイス素子領域に渡って分散される。このように形成される各片持ち梁は、バネ強度を有し、そのバネ強度は、それぞれの平均コネクタ密度と組み合わせられたとき、有効バネ強度が、一領域位置当たりのバネ強度である有効バネ強度プロファイルを定める。有効バネ強度は、デバイス素子領域にわたって実質的に均一であるか、または不均一な分配プロファイルを有することができる。例えば、有効バネ強度は、デバイス素子領域の境界線近くの位置よりも、デバイス素子領域の中心近くの領域位置で著しく大きいことができる。
複数のコネクタを有する一実施形態において、デバイス素子領域は、異なる厚さの上面プレート層と、異なるバネ強度とを有する2つの領域からなる。例えば、第1の領域は、厚い厚さの上面プレート層と、第2の領域よりも大きな有効バネ強度を有することができ、またはその逆であることができる。他の実施形態において、デバイス素子領域は、中間領域を囲む境界線を含み、上面プレート層は、境界線近くで可撓性であるが、中間領域で剛性であり、境界線側壁で固定されかつ中間領域で少なくとも1つの片持ち梁によって支持される。
微細電子機械変換器は、追加的な特徴を有することができる。例えば、アドレス可能なデバイス素子の上面プレート層は、デバイス素子領域に渡って少なくとも2つの異なる厚さを有する厚みプロファイル(輪郭、形状)を有することができる。2つの異なる厚さは、上面プレート層の基準厚さに相当する第1の厚さと、上面プレート層上に形成された空洞の底部厚さに相当する第2の厚さとを含むことができ、第1の厚さおよび第2の厚さは、デバイス素子領域に渡って規則的に交互に入れ替わる。他の実施形態に関して、アドレス可能なデバイス素子、上面プレート層は、第1の材料と第1の材料とは異なる第2の材料とを含むことができる。一実施形態において、第1の材料は、隔離トレンチ(堀溝)によって分割された複数のセグメント(切片)を含み、第2の材料は、第1の材料のセグメントを接続するためにセグメントの上方に広がる。第2の材料は、少なくとも部分的に隔離トレンチを埋めることができる。
一実施形態において、微細電子機械変換器は、静電容量型超微細加工超音波変換器(cMUT)であり、各アドレス可能なデバイス素子は、上面プレート層上の上面電極と、中間バネ層または基板ウェーハのいずれかの上の底部電極とを有する。事例として、中間バネ層は、底部電極として働く導電材料を含むことができる。代案として、上面電極は、上面プレート層上に堆積された分割導電層であるとすることができる。
他の実施形態において、微細電子機械変換器は、複数のアドレス可能なデバイス素子を有し、上面プレート層の少なくとも一部を貫いて形成された隔離トレンチによって分離されるとすることができる。基板ウェーハは導電性ウェーハであり、複数のアドレス可能なデバイス素子は、基板ウェーハ上に形成された組み込み絶縁体によって絶縁される。組み込み絶縁体(embedded insulator)は、所望の全厚(overall thickness)を有し、かつ誘電体で満たされた絶縁空洞を含む。その代替として、複数のアドレス可能なデバイス素子が、基板ウェーハ上に形成された組み込み絶縁体によって絶縁され、組み込み絶縁体が、基板ウェーハの酸化原材料の実線を含むパターン空洞を含む。組み込み絶縁体は、上面プレート層上に形成されることもできる。
一実施形態において、アドレス可能なデバイス素子は、基板ウェーハを貫いて形成されたウェーハ貫通相互接続部を介して基板ウェーハの裏面からアドレス指定される。例えば、導電基板ウェーハが使用されることができ、前記ウェーハ貫通相互接続部は、導電性ウェーハの原材料で作られたウェーハ貫通導体を囲む環状トレンチを含むことができる。誘電材料は、ウェーハ貫通導体を基板ウェーハの残りから絶縁するために、環状トレンチに充填するために使用されることができる。一つの特定の構成において、ウェーハ貫通導体は、アドレス可能なデバイス素子の真下に配置される。
微細電子機械変換器は、pMUTであることもでき、この変換部材は、中間バネ層または上面プレート層上に配置された圧電部材を含む。微細電子機械変換器は、mMUTであることもでき、この変換部材は、中間バネ層または上面プレート層上に配置された磁性部材を含む。
微細電子機械変換器の性能は、上面プレート材料または構成の慎重な選択によって強化されることができる。例えば、上面プレート層は、その中に形成された孔を有することができる。孔は、上面プレート層の剛性/質量比を最適化するサイズおよび配置プロファイルを有することができる。さらに、電気的短絡問題を避けるために、コネクタの垂直方向の最大変位は、上面プレート層と、何らかの介在層を含むアンカーの上面との間の変換空間の高さ以下、または好ましくはその未満に制限されることができる。一実施形態において、コネクタの垂直方向の最大変位は、空洞内に配置された運動ストッパ(motion stopper)によって制限される。
本発明の他の態様によれば、微細加工された超音波変換器(MUT)構造は、上面プレート層の底面が中間バネ層の上面に面し、かつ中間バネ層の底面が基板ウェーハの前面に面するような順番で配置された、基板ウェーハ、中間バネ層、および上面プレート層を有する。MUT構造は、基板ウェーハのMUT素子領域および上面プレート層の対応するMUT素子領域によってそれぞれ画定される複数のアドレス可能なMUT素子を含む。各複数のアドレス可能なMUT素子は、変換部材を有し、かつさらに、
(a)デバイス素子領域は、基板と中間バネ層との間に少なくとも1つの空洞を有し、各空洞は、中間バネ層を据え付ける少なくとも1つのアンカーによってその側壁が形成され、
(b)中間バネ層は、各空洞の少なくとも一部を覆い、
(c)所望の高さの少なくとも1つのコネクタは、各空洞の上方に配置され、そのコネクタは、中間バネ層の上面から立ち上がり、
(d)上面プレートは、該上面プレート層の下に変換空間を画定するためにコネクタ上に配置され、
(e)各コネクタは、コネクタとアンカーとの間に片持ち梁を画定するための十分な長さだけ、少なくとも1つのアンカーの1つから水平方向に離間されて、片持ち梁と空洞が、ピストン状の運動で実質的に垂直方向に上面プレート層を移送するコネクタの垂直方向変位を可能にし、ひいては変換空間を変化させ、かつ変換部材を作動させ、
(f)少なくとも1つの空洞および対応するアンカーは、MUT素子領域の少なくとも半分を占めることを特徴とする。
MUT構造は、上記で要約されたような追加的な利点を有することができる。
前述および他の特徴ならびに利点は、添付の図面を参照して進められる幾つかの実施形態の以下の詳細な記載からより明らかになる。
本発明の静電容量型超微細加工超音波変換器(cMUT)等の微細電子機械変換器を、同様の部品が、同様の参照符号または記号で示す図面とともに詳細に記載することとする。微細電子機械変換器は、所望の適切な方法を使用して、特に本願と同一の日付で共通の出願人によって出願された本明細書で特定される幾つかの他の特許出願において開示された方法を使用して製造されることができる。
本発明は、特定の実施形態を参照して以下に記載されている。ほとんどの場合において、cMUT構造は、本発明を説明するために使用されている。しかしながら、本発明がcMUTに制限されないことは十分理解されることである。様々な修正を行うことができて、他の実施形態が、本発明のより広い範囲から逸脱することなく使用されることができることは当業者にとって明らかなことである。それ故、特定の実施形態へのこれらの変形および他の変形は、本発明に包含されるということが意図される。実施形態に関連して開示す様々な特徴が、個別にまたは協働して使用されることが可能なことは、当業者に認められるものである。
用語「変換器」および「変換部材」は、作動および検知機能の両方を実行するデバイスだけを含むだけではなく、作動機能または検知機能のいずれかを実行するデバイスも含むことに、本書類においては広義で使用されるということに留意されたい。用語「片持ち梁」は、固定端と、その固定端から作用端へと延びる弾性部分と、その弾性部分を作動または移動するその作用端と、を有する構造を表現するために、広義により本記述において使用されていることも留意されたい。片持ち梁は、したがって、必ずしも文字通りの一次元ベマ(演台)状(bema−like)片持ち梁を必然的に意味するものではなく、類似する構造も含む。この類似する構造は、ブリッジ(bridge)またはクロスバー(crossbar)などの異なる方向に延びるマルチビーム(multibeam:多梁)を有し、また面または平面バネ(二次元「片持ち梁」)をも最も明確に含み、そのバネのしっかりと固定された端部が、その面または部分の閉じた境界であり得る広がったラインであり、弾性部分は、広がった領域であり、作用端は、単一の点、小さな面積、または拡張ライン(extended line)(閉鎖終端の、開放終端の、あるいはセグメント化された)であり得る。さらに、用語「円形」および「環状」は、その形状が、環状をした形態、環状に近い湾曲形状、または概ねリングに近い形状を有する広義でのみ意味していて、とりわけ円形形状や他の形状を意味していたり、あるいはループやリングが完璧あるいは完全に連続しているということを意味しているものではない。
本発明を説明するために、従来技術による設計のいくつかの態様が、まず始めに本発明に照らして議論される。本明細書における議論は、より明確に説明する目的で、本発明に照らして従来技術設計に対する後知恵に目を向けていることに留意されたい。
図4Aおよび図4Bを参照すると、従来技術のcMUT設計では、上面電極44および膜46が、底部電極42と上面電極44との間の空間45を介してピストン状の態様で移動することができるように、各cMUTセル40に関して膜46の境界の端部を画定するコンプリアント支持構造体が、従来の絶縁壁18の代わりに用いられて図示されている。上面電極44は、膜46の底部に取り付けられている。底部電極42は、台(pedestal)43の上面に載る。各cMUTセルにおいて、膜46は、コンプリアント支持構造体48に固定され、コンプリアント支持構造体48は、本質的に、図1A〜図1Cに示す固定された膜ベースのcMUT設計と同一の方法で、各cMUTセル40の境界線48(図4B)を構成する密封された側壁である。これは、図4Bに示す複数セル構造に関してより良好に見られる。
上記設計は、潜在的利点を有するが、それ自体の問題も引き込む。第1に、図4A〜図4Bに示す従来技術のcMUT設計のコンセプトは、コンプリアント支持構造体からなるコンプリアントセル側壁48を用いて、従来の剛性セル側壁18と置き換えていることを留意されるべきである。比較的に複雑なコンプリアントセル側壁48が、図1における単純で幅が狭い絶縁壁18の代替であるので、その設計に従って、それらの周囲のコンプリアントセル側壁48によって占められる作動しない領域の影響を最小化するための高度な難問があろう。コンプリアント支持構造体によって占められる作動しない領域を低減するために、補助電極がコンプリアントセル側壁48内のコンプリアント支持構造体上に作られることが示唆される。しかしながら、そのような設計が、課題を解決することを示しておらず、さらにその設計が製造の観点から実際的であるかどうかを示していない。
第2に、コンプリアントセル側壁48は、図4Bに示すように全体のcMUT構造における境界を画定している。したがって、cMUTセル40の非常に広い主要な領域は、周囲コンプリアントセル側壁48によって囲まれる(が分離されない)剛性であり可動ではない台43によって占められる。縁部上のコンプリアントセル側壁48は、セル40における膜46全体を支持するための単一構造体である。これは、図1A〜図1Cに示すcMUTの設計に存在する同じセル制限を持ち続けている。例えば、それは、各単一のcMUTセル40の全体サイズを制限する。大きなcMUTセルは、必要な共振周波数を維持するために、非常に硬く厚みがなければならない大きな膜46を必要とする。これは、その各アドレス可能なcMUT素子が複数セルで作られなければならないので、従来のcMUT構造体への最も重大な制限の1つである。例えば、医療用位相アレイにおいて使用されるcMUT構造において、cMUT素子のサイズは、音響波の半分の波長(例えば、10MHzデバイスについては75μm、5MHzデバイスについては150μm、および1MHzデバイスについては750μm)である。必要なデバイス動作波長を達成するために、従来のcMUTセルのサイズは、合理的ではない分厚い膜を使用することを必要とすることなしに、素子またはデバイスのサイズよりも非常に小さく作られなければならない。その固有の設計コンセプトのために、図4Aおよび図4Bに示すcMUTは、これに関して他のcMUT構造に極めて類似して作動する傾向があり、したがって、既述した課題を解決する見込みは無い。実際に、図1A〜図1Cに示すcMUT構造に見出されるものに類似する複数の小さなセルは、図4Aおよび図4BにおけるcMUT構造体についても使用される。
本発明は、cMUTセル要件を除くことを想定する。次に示すように、本発明は、それぞれ複数セルを有するcMUT素子を製造するのになお用いることができるが、そうであるという必要は無い。実際、本発明によるcMUT設計の固有の特徴のために、それは、何らかの内側セル境界無しに、それぞれのアドレス可能なcMUT素子を作る製造の観点から好ましいことがある。さらに、本発明によるアドレス可能なcMUT素子が、複数のより小さなセグメント(それ自体の上面プレート層セグメント、および他のセグメントから分離された中間バネ層セグメントをそれぞれ有する領域など)で作られるときでも、これらのより小さいセグメントは、固定境界線または周囲の支持壁を有する必要は無く、さらにサイズまたは形状が互いに同一である必要が無い。
図5Aは、cMUT構造体の断面図であり、cMUT構造体は、完全なcMUT素子500、およびそれぞれ側方にある隣接するcMUT素子500Aおよび500Bの一部を示している。cMUT構造体は、基板ウェーハ501上に構築され、中間バネ層520および上面プレート540も有する。基板ウェーハ501、中間バネ層520、および上面プレート層540は、上面プレート層540の底面が、中間バネ層520の上面に面しており、かつ中間バネ層520の底面が、基板ウェーハ501の前面に面しているごとき順番で底部から上面へと配置されている。cMUT素子500、500A、および500Bは、上面プレート層540および中間バネ層520を貫く隔離トレンチ(堀溝)515によって分離されている。
本記述において、cMUT素子または微細電子機械素子は、外部または内蔵制御回路の制御を介してエネルギー変換を実行することができ、かつ外部または内蔵制御回路の制御を介して個別にアドレス可能である。各アドレス可能なcMUT素子は、基板ウェーハのデバイス素子領域および上面プレート層の対応するデバイス素子領域を画定(限定)する。3つの層(基板ウェーハ501、中間バネ層520、および上面プレート層540)は、互いに実質的に平行に配置されかつ互いの上面上に直接積層されるので、基板ウェーハのデバイス素子領域および上面プレート層の対応するデバイス素子領域は、互いに垂直方向に覆い、かつ(層の表面寸法にわたって)互いに長手方向にぴったりと合う。
本発明の一態様において、デバイス素子領域一面に分散された複数のコネクタを有する弾性構造体(図5Aに示す実施例における中間バネ層520など)は、上面プレートを垂直方向に移送するために設けられている。複数のコネクタは、縁部(境界線領域)だけに制限されずに分散支持を容易にする。図5Aに示す例示的な構造体において、例えば、上面プレート540は、複数の板バネコネクタ(接続部材)530、530a、および530bを介して中間バネ層520に接続される。コネクタ530bは、隔離トレンチ515によって画定されるデバイス素子境界線近くに配置されるが、他のコネクタ530および530aは、上面プレート層540に対してより柔軟で、より効率的に、およびより分散された支持を提供するために、デバイス素子領域の中心に向かってデバイス素子境界線から実質的に離れている。この分散された支持は、大きなサイズのcMUT素子を構築することの助けとなる。
しかしながら、非常に高い動作周波数のCMUTを有するcMUTのために、図5C〜図5Dに示す基本ユニットは、完全なCMUTデバイスまたは素子として使用されることができる。
図5Bは、上面プレート540を示していないcMUT素子500の概略上面図である。図5Bに示す破線に沿って切り取られたcMUT素子500の断面図を、図5Aに示す。この例示的な構成において、cMUT素子500は、同心の正方形でパターン化されている。中心にあるのは、単純な形状の空洞502の上面上に配置された単純な個別コネクタ530であり(図5Aの断面図に示すように、コネクタ530は、空洞502を覆う中間層520上に配置される)、この空洞502は、環状の側壁アンカー(支台)503によって囲まれ、次に環状空洞502aで囲まれている。他の大きな環状コネクタ530aは、2階の円形の側壁アンカー503aによって囲まれる環状空洞502aの上面上に配置されている。しかしながら、図6〜図10に示すように、様々な異なる構成が、本発明で可能である。
図5Cは、完全cMUT素子500の一部である選択されたcMUT部分510の拡大図である。選択されたcMUT部分510は、完全cMUT素子500(および他のcMUT素子500Aおよび500B)の基本ユニットである。選択されたcMUT部分510の構造体は、完全cMUT素子500を理解するための基本(原理)を提供する。
図5Cに示すように、選択されたcMUT部分510は、上面から底部へ構造体を通る想像垂直線(図示しない)に中心がある2つの半体を含む。前述のように、高動作周波数を有するCMUTなどの一部の適用に関して、完全CMUT素子またはデバイスとして、ただ1つのcMUT部分510を使用することができる。他の適用に関して、図5Cおよび図5Dに示す複数の基本ユニットの組み合わせを使用することが好ましいことがある。
cMUT素子の基本構造ユニットは、それぞれ2つの対向する側方境界空洞502および502a上の2つの側壁を持つ立ち上がり特徴部(以降「側壁アンカー」と呼ぶ)503がその上面上に存在する基板ウェーハ501上に構築される。立ち上がり特徴部(側壁アンカー)503は、結果として空洞502および502aを形成する、形成された基板501に集積された一部であることができるが、個別の基板上に追加された追加構造体であることもできる。一実施例において、例えば、側壁アンカー503は、中間バネ層520の一部である。基板501は、非導電材料で作られることができ、またはシリコンまたはポリシリコンなどの導電材料で作られることができる。側壁アンカー503が、個別の構造体である構成において、側壁アンカー503の導電率は、基板501の導電率と同一、または基板501の導電率とは異なることができる。例えば、基板501は、非導電材料で作られることができ、一方、側壁アンカー503は、シリコンまたはポリシリコンなどの導電材料で作られることができる。
図示されているcMUT構造は、他の側の側壁アンカー503の長さの第2の空洞502aも有する。cMUT部分510は、cMUT素子500でどのようにおよびどこで引き出されたかに応じて、第2の空洞502aは、異なった個別の空洞に属するか、あるいは空洞502として同じ環状の拡張空洞のちょうど他の部分であるとすることができる。選択されたcMUT部分510は、他方の半体に第2のコネクタ530aも有する。やはり、cMUT部分510も、cMUT素子500でどのようにおよびどこで引き出されたかに応じて、第2のコネクタ530aは、異なった個別のコネクタであるか、あるいはコネクタ530として同じ環状の拡張コネクタであるとすることができる。
cMUT構造部分510は、さらに次の構成要素を有することができる。すなわち、これら構成要素は、好ましくは弾性膜である中間バネ層520、中間バネ層520上に配置される底部電極525、中間バネ層520の上面上に立ち上がるコネクタ530、コネクタ530上に載る絶縁層535、介在する絶縁層535を介してコネクタ530に接続される上面プレート540、および上面電極550である。
コネクタ530は、上面プレート540より下の変換空間(transducing space)560を画定するために中間バネ層520から突出している。変換空間560は、上面プレート540と、中間バネ層520の上面または側壁アンカー503の上面のいずれか高い方との間で全体的に画定される。上面プレート層540と、中間バネ層520の上面または側壁アンカー503の上面との間に介在層が存在する場合には、利用可能な変換空間は低減されるであろう。例えば、他の層が、側壁アンカー503の真上に堆積され、さらに他の層が、上面プレート540の底部に堆積される場合には、変換空間は、これら2つの介在層間に画定されることとなる。図5Cに示す例示的な構成において、利用可能な変換空間560の実際の高さは、絶縁層535、底部電極525、および中間バネ層520の厚さによって低減されるであろう。幾つかの実施例において、上部プレート層540と側壁アンカー503の上面との間で変換空間560用に利用可能な完全な高さを有することが可能であるということに留意すべきである。例えば、導電基板ウェーハは、個別の電極層を必要とすることなく、基板上(例えば側壁アンカー503上)の底部電極を達成するように、それ自体を使用することができ、片持ち梁は、側壁アンカー503の上面上に配置された連続する中間バネ層を使用する代わりに、側壁アンカー503の上面と同一面またはその上面よりも低い側部で、側壁アンカー503に接続された中間バネ層のセグメントで作られることができる。
幾つかの実施例において、側壁アンカー503および中間バネ層520を含む両方の基板501は、導電性である。この場合、基板501は、導電中間バネ層520をアクセスする導体としての役目をすることができ、一方、中間バネ層520は、底部電極としての役目をすることができる。
コネクタ530は、側壁アンカー503上に固定されてコネクタ530上の作用端(exerting end)522を有する片持ち梁を画定するために、十分な長さだけ側壁アンカー503から水平方向に離間されている。片持ち梁および空洞502は、上面プレート540を実質的に垂直方向にピストン状運動で移送して、ひいては変換空間560を変化させる、コネクタ530の垂直方向の変位を可能にする。cMUT構造510の両方の半体が同位相で動くとき、垂直方向のピストン状運動がさらに確実にされる。
図示したこの特定の実施例において、側壁アンカー503の上面は、中間バネ層520で覆われ、中間バネ層520は、次に底部電極525によって覆われている。さらに、上面プレート540およびコネクタ530は、互いに直接接続されていないが、それらの間に絶縁層535が介在されて接続されている。上面プレート540と側壁アンカー503の上面との間の変換空間560は、したがって、中間バネ層520と、底部電極525と、絶縁層535とによって部分的に占められる。側壁アンカー503と、底部電極525と、絶縁層535との上面を覆う中間バネ層520の部分は随意的なものであることに留意されたい。いずれの場合でも、意図されたエネルギー変換を達成するために、変換空間560は、それら余分の層が構造に含まれるなら、それら余分の層によって完全には占められないようにすべきである。
図5Dは、完全cMUT素子500の他の一部である、異なる選択されたcMUT部分511の拡大図である。図5Cに示す選択されたcMUT部分510と比べて、選択されたcMUT部分511は、移動した位置からから引き出されたものである。選択されたcMUT部分511は、基板501上に構築され、基板501は、両側の対向側部上の2つの側壁アンカー503および503aによって境界付けられた空洞502を有する。cMUT構造部分511は、さらに、次の構成要素を有する。すなわち、これら構成要素は、中間バネ層520、中間バネ層520上に配置された底部電極525、中間バネ層520の上面上に立ち上がるコネクタ530、コネクタ530上に載る絶縁層535、介在する絶縁層535を介してコネクタ530に接続される上面プレート540、および上面電極550である。
コネクタ530(図5Cにも示す)は、中間バネ層上に立ち上がり、かつ側壁アンカー503および側壁アンカー503aの両方の側壁から水平方向に離間されている。側壁アンカー503と側壁アンカー503aとの間の中間バネ層520は、側壁アンカー503および側壁アンカー503aに固定された二重片持ち梁(double−cantilever)を画定する。二重片持ち梁は、コネクタ530がブリッジを形成するための位置522で頭から(head−to−head)接続されている。
上面プレート540は、上面プレートの下に変換空間を画定するために、中間バネ層520から上面プレート540を分離するコネクタ530の上方に配置されている。二重片持ち梁および空洞502は、コネクタ530の垂直方向変位を可能にし、垂直方向変位は、上面プレート540を実質的に垂直方向に移送し、よって変換空間を変化させ、かつエネルギー変換のための変換器内の変換部材を作動させる。
cMUT素子をセルに分割し、かつ各cMUTセルの境界線で膜を支持し、かつ固定するためのセル絶縁壁を必要とする従来のコンセプト(概念)を、上記新規のcMUT設計は本質的に廃止する。米国特許(特許文献3参照)に開示されているようなcMUT設計を含む、図1に示した従来のcMUT設計は、全て、膜の境界線を支持しかつ固定するために各cMUTセルの境界線で、セル絶縁壁(例えば、図1A〜図1Cにおけるセル絶縁壁18、または図4A〜図4Bにおけるコンプリアントセル絶縁壁48)を必要とする。セル絶縁壁は、従来技術のcMUTセルを画定する。絶縁壁によって画定される境界線内で、従来技術のcMUT構造における底部電極は、基板11(図1)上に直接堆積されるか、またはセル絶縁壁から分離されている台43(図4A)の上面上に堆積される。膜(図1における16または図4Aにおける46)の大部分は支持されていないので、各セルのサイズおよび膜に関する材料の選択は、制限される。
対照的に、図5Aおよび図5Bに示すようなcMUT設計を備えた、cMUT素子は、もはやセルに分割される必要はなく、したがってセル境界線を画定する絶縁壁の必要はない。上面プレート層540および上面電極550は、複数のコネクタを介して弾性構造体(図示した実施例における複数の片持ち梁)によって支持され、複数のコネクタは、必要に応じて自由に配置され、かつ分散されることができ、したがって複数のバネ(片持ち梁)にわたって上面プレート層540の全負荷を効果的に分散する。これは、従来技術の設計に固有のセル制限の課題を解決する。中間バネ層520および底部電極525は、複数の側壁アンカー503によって支持され、側壁アンカー503は、周囲領域に制限されるのではなく、必要に応じて基板ウェーハ501全体に渡って分散されることができる。中心台および個別の周囲コンプリアント支持構造体は存在しない。デバイス素子領域全体に渡って分散される複数の側壁アンカー503だけが、中間バネ層520および底部電極525を支持するために必要である。各アンカー503は、底部電極に対する支持として、および対応する片持ち梁(または図5Aおよび図5Bに示す構成における2つの片持ち梁、それぞれ側壁アンカー503の両側にある)に対するアンカーとしての両方で作用する。
この設計で、非常に大きい能動領域(active area)を有するcMUT素子を形成することができる。cMUT素子の動作周波数または周波数応答は、上面プレート540のための材料の選択だけでなく、個々の片持ち梁のバネ強度およびcMUT素子の領域に渡る片持ち梁分布密度プロファイルを含む、複数の片持ち梁の構成によっても調整されることができる。
原理的に、本発明のcMUT素子は、従来のcMUT構造で可能である能動領域よりも著しく大きな能動領域を有することができる。cMUTの能動領域は、可動領域全体として画定されることができる。比較できる全体サイズ(cMUT素子領域)のcMUT素子に関して、本発明のcMUT素子の能動領域は、従来のcMUT素子における複数cMUTセルの全能動領域よりもまだ非常に大きいとすることができる。例えば、本発明のcMUTの能動領域は、素子(デバイス)領域の100%に近いが、一方、従来のcMUT素子における複数cMUTセルの全体能動領域は、素子(デバイス)領域の約60%〜90%をカバーするであろう。通常、動作周波数が高くなると、従来のcMUTに関する能動領域パーセンテージはより低くなる。加えて、所与の可動領域についても、本発明のcMUTは、コンデンサを作動する有効電界の領域として規定されることができる、より大きな有効能動領域を生じる可能性がある。
基板ウェーハ501の上方に形成される上面プレート540全体は、何らかの固定領域あるいは締結領域なしに可動であり得る。必要に応じて、複数個のcMUT素子は、上面プレート540と中間バネ層520とを貫いて形成される隔離トレンチ515によって形成されることができる。しかしながら、原理的に、非常に大きい能動領域を有するcMUT構造全体は、単一のcMUT素子として使用されることができる。
さらに、図5Aおよび図5BにおけるcMUT構造設計で、上面プレート540は、同一または異なるサイズおよび形状の複数のよりも小さい上面プレートに分離されることができる。それぞれより小さい上面プレートは、単一のcMUT素子としてアドレス指定されることができ、代わりに、複数個のより小さい上面プレートは、ともに組み合わされかつ単一のcMUT素子としてアドレス指定されることができる。
さらに、従来のcMUTにおけるその縁部(またはポスト)上に固定された可撓性膜と異なり、図5Aおよび図5Bに示す上面プレート540は、可撓性または剛性のいずれかに設計されることができる。剛性の上面プレートとともに、所望の数の個別のより小さい上面プレート540を含むことができるcMUTの全表面は、非常に均一な変位プロファイルで可動であり得る。
上面電極550の位置は、変換空間560の上方の所望の位置であってもよい。底部電極525は、基板ウェーハ501上および/または中間バネ層520の一部上に載ることができる。上面電極540は、超音波を媒体に伝達するために2つの電極550と525との間に印加された電界によって作動され、超音波は、それが、2つの電極550と525との間の容量を変化させる上面電極540に当たるなら検出されることができる。
図5Aおよび図5Bに示す例示的なcMUT構造500において、中間バネ層520は、複数の側壁アンカー503の上面および複数の空洞502の上方に配置された連続層である。中間バネ層520は、したがって、長手方向(すなわち、側方または表面寸法において)デバイス素子領域全体を占める。この構成は、上面プレート540全体が、素子の縁部近くに配置される制限なしに、全てデバイス素子領域全体にわたって配置または分散されることができるコネクタ530を介して片持ち梁によって支持されることを可能にする。しかしながら、中間バネ層520は、一定点で互いに接続されるまたは完全に互いから分離される複数の小さなセグメントを含むことができることが理解される。特に、中間バネ層520のセグメントは、各セグメントが、それぞれの側壁アンカー503に接続されまたは固定されており、かつ片持ち梁が形成されることを可能にするためにそれぞれの空洞502の少なくとも一部を覆うが、覆われていない側壁アンカー503の上面の部分を残す方法で使用されることもできる。そのような構成は、中間バネ層520のために異なる材料および異なる厚さの使用の柔軟性を可能にすることができるが、製造プロセスを複雑にすることがある。
中間バネ層の構成に関わらず、幾つかの好ましい実施例において、片持ち梁を形成するアンカー表面(側壁アンカー503の上面)およびcMUT素子500の関連する片持ち梁領域は、上面プレート540の効率的に分布された片持ち梁支持およびより大きな有効能動領域を達成するために、デバイス素子領域の少なくとも半分を覆うことが想定される。片持ち梁領域は、空洞の全領域として規定されることができ、または代わりに空洞を覆う中間バネ層520の全領域として規定されることができる。好ましくは、片持ち梁を形成するアンカー表面および片持ち梁領域は、デバイス素子領域の少なくとも80%、さらに好ましくは、図5Aに示す場合のようにデバイス素子領域のほぼ100%である。片持ち梁を固定するように作用しない台は、必要ではなく、好ましくは上述のように片持ち梁を形成するアンカー表面を最大化するために、基板ウェーハ501のデバイス素子領域内において全く形成されない。幾つかの実施例において、片持ち梁領域および関連するコネクタ領域は最小化され、一方、片持ち梁を形成するアンカー表面は、エネルギー変換のためのより高い有効電界領域を最大化する。所与数の片持ち梁に関して、片持ち梁領域は、より短い片持ち梁寸法を有するより薄いが、まだ所望のバネ強度を達成する中間バネ層を使用することによって最小化されることができる。これらの構成は、固定された膜に対しての境界線支持を有する従来技術の設計に対する潜在的な利点を提供する。
本発明の全体的な原理内で、各アドレス可能なデバイス素子の全体サイズ、片持ち梁のサイズ、形状、および構成、片持ち梁のためのアンカーのサイズ、形状、および構成、コネクタのサイズ、形状、および構成、各層(基板ウェーハ、中間バネ層、および上面プレート層)の厚さ、形状、セグメント(分離)パターン、および材料選択に関しての設計自由度に大きな余裕がある。
本発明によるcMUT素子は、もはや、それぞれ可撓性膜を有する複数セルで作られる必要はない。代わりにcMUT素子は、単一の(剛性または可撓性)上面プレートを有することができる。複数の上面プレートが使用されても、これらの上面プレートは、従来技術の各セルの膜のように幾つかのセル境界で固定される必要はない。複数の上面プレートは、さらに互いに同一である必要はない。一般的に、複数の上面プレートを有していても、従来のcMUT設計で必要であった個別に固定されるセルの数よりも非常に少ないわずかな数の上面プレートだけが、各アドレス可能なデバイス素子について必要である。
バネ中間層から形成される片持ち梁は、様々なバネ強度、サイズ、および密度変化であり得る組み込みバネとして機能する。これら組み込みバネは、単一の連続する可撓性膜、または同一または異なるサイズおよび形状の複数の可撓性膜で作られることができる。板バネコネクタ(例えばコネクタ530)の位置は、上面プレートのための最適変位、またはcMUT動作の間にcMUTに関する所望の周波数応答を得るために設計されることができる。より小さい上面プレートセグメントの使用などの上面プレート540の構成は、比較的大きなサイズを有するCMUT素子に関する所望の周波数応答を達成するために調整されることもできる。
要約すると、従来技術のcMUTとは異なり、本発明の変換器表面上の固定された(または締結された)領域は存在しないとすることができ、cMUTの上面は、戦略的な位置に展開されるバネ(片持ち梁)によって支持される単一の上面プレートまたは複数の上面プレートで作られることができる。結果として、本発明によるcMUTは、背景の部分で述べられた従来のcMUTの多くの課題を解消する可能性を有する。可能性がある利点は、以下を含む。
(1)変換器の上面全表面は、非常により均一な変位で可動であるので、cMUT素子の2つの電極間の平均変位および平均電界の両方が改善されることができる。これは、より良好な送信および受信性能を生じることができる。
(2)本発明の設計で、デバイスフィルファクターがほぼ完全であることができるように、不活動表面領域が無いまたは不活動表面領域が非常に少ない変換器を作ることを可能にする。これは、変換器寸法が小さいので、高周波数cMUTには本質的に重要である。
(3)変換器の寄生容量は、中間バネ層の適切な特性を選択することによって劇的に低減されることができる。例えば、非導電材料が、中間バネ層のために使用されることができる。これは、変換器感度を改善する。
(4)変換器降伏電圧は、高電界がデバイス性能を改善するために2つの電極間で得られることができるように、中間バネ層に関して適切な材料を使用することによって改善されることができる。
(5)cMUT表面変位の均一性は、上面プレートの剛性(stiffness)を増大することによってさらに改善されることができる。上面プレートの適切に選択された厚さで、cMUT表面変位は、変換器表面から放出される超音波ビームパターンへ最小の影響または影響が無いことができる。
(6)cMUT素子表面内のcMUTセル境界パターンは、新規な設計で排除されることができるので、そのようなセル境界パターンによって引き起こされる高周波数制限は無い。これは、cMUTの帯域幅を改善することができる。
(7)各cMUT素子内の非常に多数の個別セルを使用する必要が無く、cMUT表面上の異なる位置(異なるセル)での移動の位相差は、最小化される。これは、剛性上面プレートが使用されるなら本質的に当てはまる。これは、cMUTが、高品質要因(Q要因)状態、例えば空気または低圧力環境で動作するときに、本質的にデバイス性能を改善することができる。
(8)cMUTのアンカー(中間バネ層520を固定するための側壁アンカー503)は、飛び越し結合を低減するためにcMUT素子間の分離構造体を追加するためのcMUT素子縁部でもっとあき場所が存在するように、上面プレートよりもわずかに小さく作られることができる。
(9)本発明は、従来技術の設計よりもMUTに関するより多くの設計柔軟性を提供する。例えば、上面プレート540は、異なる形状および構成であるように設計されることができる。組み込みバネ(例えば、図5Aおよび図5Bに示すような中間バネ層から作られた片持ち梁)は、適切な膜寸法を選択することによって異なる形状および異なるバネ定数を有することができる。さらに、組み込みバネは、上面プレート540上の異なる位置に取り付けられることができる。
図6〜図11は、本発明によるバネ(片持ち梁)の分配の5つの例示的な設計を示す。図6は、本発明によるアドレス可能なcMUT素子の第1の実施例における、上面プレート層の下の空洞、アンカー、およびコネクタの表面パターンの概略を示す。アドレス可能なcMUT素子600は、全体的に正方形の形状を有し、かつ
(1)cMUT素子600の外側リム(周縁)を画定する環状形状を有する周囲空洞602aと、
(2)周囲空洞602aの上方に配置される円形コネクタ630aと、
(3)周囲空洞602aによって囲まれる外側アンカー603aであって、外側アンカー603aは、図示のように内側の切り欠き箇所を除く基板ウェーハのデバイス素子領域全体に連続する、外側アンカー603aと、
(4)それぞれ環状形状を有する4つの同一の内側空洞602bであって、各空洞602bは、基板ウェーハを内側のアイランド(それぞれアンカー603b)と外側領域(この特定の実施例において共通の外側アンカー603a)とに分割する、内側空洞602bと、
(5)それぞれ内側空洞602bの上方にそれぞれ配置される4つの同一の内側円形コネクタ630bと、
(6)それぞれ内側空洞602bによって囲まれる4つの同一の内側アンカー603bと、を含んでいる。
この実施例において、外側アンカー603aは、中間バネ層(図示しない)を介して円形コネクタ630aに接続される。中間バネ層は、デバイス素子領域全体を覆う単一の連続層であることができ、あるいは選択位置でアンカーに接続される個別の領域であることができる。中間バネ層は、その垂直面が薄いが、デバイス素子領域全体を覆うまでその表面(前後面または側面)で何らかの所望の全長またはサイズであり得る。好ましくは、中間バネ層は、個別の狭いストリップ片持ち梁ではなく、平面片持ち梁(plane cantilever)を作るために大きな領域にわたって連続する。図6に示す実施例において、円形コネクタ630aは、連続する閉じられた円であるので、単一の平面片持ち梁が、外側アンカー603aの円形縁部上に固定された周囲空洞602aの上方に形成されることができる。しかしながら、コネクタ630a(および本明細書の他のコネクタ)が、個別のセグメントを含む所望のパターンであってもよいことが理解される。類似形成の実現性は、4つの空洞602bの上方に形成される4つのコネクタ630bおよび片持ち梁に適用される。空洞602b、コネクタ630b、およびアンカー603bの形状および相対サイズが、本発明の全体コンセプトから逸脱することなくむしろ自由に変形され得ることが十分に理解される。特に、本記述において使用される用語「環状(circular)」は、実質的に末端が閉じた配置構成を有する形態について言及しており、好ましいとされたアイテムまたは構成物が丸い形状または何らかの他の特定の形状を多少なりとも意味しない。
さらに、空洞602bの上方に形成される片持ち梁は、外側アンカー603aまたは内側アンカー603bのいずれか、あるいは両方に(頭から接続されたブリッジ状の二重片持ち梁を形成するために)固定されることができる。
図7は、本発明によるアドレス可能なcMUT素子の第2の実施例における、上面プレート層の下の空洞、アンカー、およびコネクタの表面パターンの概略を示す。アドレス可能なcMUT素子700は、全部正方形の形状を有し、かつ
(1)それぞれがより小さいサイズのトレンチを含む(もしトレンチがあれば)、低減したサイズの複数の環状空洞702a、702b、702c、および702dと、
(2)それぞれ空洞702a、702b、702c、および702dの上方に配置される複数の環状コネクタ730a、730b、730c、および730dと、
(3)それぞれ空洞702a、702b、702c、および702dによって囲まれる複数のアンカー703a、703b、703c、および703dと、を含んでいる。
これらの空洞、コネクタ、およびアンカーを有して、上述と同様の方法で片持ち梁の様々な形成が可能である。
図8は、本発明によるアドレス可能なcMUT素子の第3の実施例における、上面プレート層の下の空洞、アンカー、およびコネクタの表面パターンの概略を示す。アドレス可能なcMUT素子800は、全体に矩形形状を有し、かつ
(1)外側環状コネクタ830aを囲む外側環状空洞802aと、
(2)互いに実質的に平行な複数の拡張直線空洞802bと、
(3)互いに実質的に平行でかつそれぞれの空洞802bの上方に配置される複数の拡張直線コネクタ830bと、
(4)互いに平行でかつそれらの間に空洞802bと交互に起こる複数の拡張直線アンカー803bと、を含む。
図9は、本発明によるアドレス可能なcMUT素子の第4の実施例における、上面プレート層の下の空洞、アンカー、およびコネクタの表面パターンの概略を示す。アドレス可能なcMUT素子900は、全体的に方形形状を有し、かつ
(1)外側環状コネクタ930aを囲む外側環状空洞902aと、
(2)互いに実質的に平行な第1の複数の拡張直線空洞902bと、
(3)互いに実質的に平行でかつそれぞれの空洞902bの上方に配置される第1の複数の拡張直線コネクタ930bと、
(4)互いに実質的に平行な第2の複数の拡張直線空洞902cと、
(3)互いに実質的に平行でかつそれぞれの空洞902cの上方に配置される第2の複数の拡張直線コネクタ930cと、を含む。
第2の複数の拡張直線空洞902cは、離散アイランド(アンカー)903のアレイを画定する空洞のグリッド(格子、マス目)を形成するために、第1の複数の拡張直線空洞902bと交差する。結果としての空洞形成は、複数の小さな方形形状環状空洞である。
図10は、本発明によるアドレス可能なcMUT素子の第5の実施例における、上面プレート層の下の空洞、アンカー、およびコネクタの表面パターンの概略を示す。アドレス可能なcMUT素子1000は、全体的に方形形状を有し、かつ
(1)外側環状コネクタ1030aおよび連続するアンカー1003を囲む外側環状空洞1002aと、
(2)互いに分離されかつ並んで配置された複数の単純な穴1002bと、
(3)それぞれ単純な穴1002の上方に配置された複数の離散コネクタ1030bと、を含む。
この構成において、複数の単純な離散空洞1002bおよび複数の離散コネクタ1030bは、共通の連続アンカー1003を共有する。
図6〜図10における例示的な形態の全ては、アドレス可能なcMUT素子の境界または境界線を画定する外側環状空洞を有するが、そのような外側環状空洞は必要ではないことに留意されるべきである。これは、図11を参照して次の実施例を使用して説明することができる。
図11は、完全cMUT素子1100、および各側に1つの隣接するcMUT素子1100Aおよび1100Bの一部を示すcMUT構造の断面図である。cMUT素子(1100、1100A、および1100B)を形成するセパレーション(隔離)が、図5Aおよび図5Bにおける基板上の位置とは異なる基板上の位置であることを除いて、cMUT素子1100は、図5Aおよび図5BにおけるcMUT素子500に非常に似ている。図5Aおよび図5BにおけるcMUT構造と同様に、図11におけるcMUT構造は、基板ウェーハ1101上に構築され、中間バネ層1120および上面プレート1140も有する。cMUT素子1100、1102、および1104は、上面プレート1140および中間バネ層1120を貫通して形成された隔離トレンチ1115によって分離される。隔離トレンチ1115は、コネクタ1130(図5Aおよび図5Bにおける場合のように)ではなく変換空間1160を貫いて切断されるので、基板ウェーハレベルでのcMUT素子1100の境界は、cMUT素子構造500におけるように空洞ではなくアンカー1103の半分である。
さらに、図6〜図10における例示的な形態の全ては、cMUT素子の大部分を囲む包括的な環状コネクタを有する。cMUT素子の外側周囲でのそのような環状コネクタは、製造の間にcMUT素子を密封するために使用されることができる。密封は、液体媒体内の適用に必要であり得るが、空気または真空内での適用には必要でないことがある。いずれにしても、外側周囲で包括的な環状コネクタは必要ではない。
上記実施例に示すように、広範な形態は、本発明の思想内で利用可能である。アイランド(島)は、空洞を形成することによって基板ウェーハ上に形成されることができる。原理的に、全てのアイランドは、片持ち梁を形成するためのアンカーとして作用しなければならないことはないが、可能な限り多くのアイランドが、性能および設計自由度を最適化するためにアンカーとして有効に用いられることが好ましい。
上述の実施例に示すように、複数の片持ち梁が、片持ち梁形成領域に形成されることができる。中間バネ層は、上面プレート層に接続する複数のコネクタを有することができる。複数のコネクタは、中間バネ層上の各位置で領域当たりの平均コネクタ密度を示すコネクタ密度プロファイルを定めるために、デバイス素子領域に渡って分散されることができる。各コネクタおよびその対応する片持ち梁は、所在地で各自の平均コネクタ密度と組み合わされたとき、有効バネ強度プロファイルを定めることができる、バネ強度を有するバネとして考えることができる。例えば、有効バネ強度は、個別の片持ち梁のバネ強度を単位領域における片持ち梁の数(バネ密度)と組み合わせることによって決定されることができる、所在地での単位領域当たりのバネ強度として規定されることができる。
本明細書に記載される実施例に示すように、アンカー(例えば、側壁アンカー503)およびそれらの対応するコネクタは、デバイス周波数応答およびモード形状などの所望の支持特性を達成するために、所望のパターンで基板ウェーハに渡って分散されることができる。
図12A〜図12Jは、バネ(片持ち梁)分配プロファイルの実施例を示す。これらの実施例も、バネ分配プロファイルを上面プレート層の特定の形状およびパターンと組み合わせしている。
図12Aは、それぞれデバイス素子領域にわたって均一に分散されたバネ記号1270によって示す、複数の同一の片持ち梁を有するcMUT素子1200Aを示す。結果としての有効バネ強度は、デバイス素子領域にわたって実質的に均一である。
図12Bは、バネ1270aおよびバネ1270bによって示す2つのタイプの片持ち梁を有する他のcMUT素子1200Bを示す。バネ1270bは、より強いバネ強度を示すために濃いバネ記号を使用する。この実施例において、有効バネ強度は、デバイス素子領域の境界線近くの位置よりもデバイス素子領域の中心近くの領域位置で著しくより高くなっている。
図12Cは、バネ1270aおよびより強いバネ1270bによって示す2つのタイプの片持ち梁を有する他のcMUT素子1200Cを示す。この実施例において、有効バネ強度は、デバイス素子領域の境界線近くの位置よりもデバイス素子領域の中心近くの領域位置でより低い。さらに、バネ1270aは、デバイス素子領域内に不均一に分散されることを妨げる。
図12Dは、バネ1270aおよびより強いバネ1270bによって示す2つのタイプの片持ち梁を有する他のcMUT素子1200Dを示す。この実施例において、デバイス素子領域は、第1の領域1210aと第2の領域1210bとを含む。上面プレート層1240Dの厚さは、第2の領域1210bよりも第1の領域1210aにおいてより厚い。第1の領域1210aにおける厚さは、上面プレート層1240Dの通常の厚さに相当するとすることができ、第2の領域1210bにおけるそれより薄い厚さは、上面プレート層1240D上に形成された空洞の底部厚さに相当するとすることができる。
図12Eは、バネ1270によって示す複数の片持ち梁を有する他のcMUT素子1200Eを示す。この実施例において、上面プレート層1240Eは、デバイス素子領域に渡って交互に起こる2つの異なる厚さ1212aおよび1212bを有する厚みプロファイルを有する。より厚い厚さは、上面プレート層1240Eの通常の厚さに相当するとすることができ、一方、より薄い厚さは、上面プレート層1240E上に形成された空洞の底部厚さに相当するとすることができる。2つの厚さ1212aおよび1212bは、デバイス素子領域に渡って規則的に交互に入れ替わることができる。この構成は、上面プレートに対する剛性/質量比を改善することを助長することができる。
図12Fは、バネ1270によって示す複数の片持ち梁を有する他のcMUT素子1200Fを示す。この実施例において、上面プレート層1240Fは、2つの異なる材料で作られる。第1の材料は、隔離トレンチ1245によって分割される複数のセグメント1241で作られることができる。第1の材料は、隔離トレンチ645によって分割される複数のセグメント641で作られることができる。第2の材料は、トレンチ645にわたって広がることによってセグメント641を接続するコネクタとして提供されることができる。第2の材料642は、トレンチ645を充填または部分的に充填することができる。
図12Gは、cMUT領域に渡って均一に分散されたバネ1270によって示す複数の片持ち梁を有する他のcMUT素子1200Gを示す。この実施例において、上面プレート層1240Gは、上面プレート層1240Gが、cMUT素子1200Gの境界線に近い領域よりも中央領域でより厚い厚みプロファイル(輪郭、形状)を有する。
図12Hは、cMUT素子1200Hが、バネ1270aおよびより強いバネ1270bによって示す2つのタイプの片持ち梁を有することを除いて、cMUT素子1200Gに類似する他のcMUT素子1200Hを示す。より強いバネ1270bは、cMUT素子1200Hの縁部(境界線)に展開される。
図12Iは、cMUT領域の中間領域に均一に分散されるバネ1270によって示す複数の片持ち梁を有する他のcMUT素子1200Iを示す。この実施例において、上面プレート層1240Iは、上面プレート層1240Gが、中間領域よりもcMUT素子の境界線において著しく薄い厚みプロファイルを有する。一実施例において、上面プレート層1240Iは、非常に薄く、境界線近くで可撓性であるが、中間領域において剛性である。上面プレート層1240Iは、片持ち梁(バネ)の支持体なしに境界線側壁1281で締め付けられ(固定され)またはほぼ締め付け固定されることもできる。しかしながら、この特定の場合でも、縁部を除いてcMUT素子の表面内に締め付けられた(固定された)領域が存在せず、cMUT素子1200Iは、ピストン状の運動で移動するように下方に配置されて組み込みバネによって支持される、上面プレート層1249Iの少なくとも中央部分をやはり有する。したがって、そのような特定形態のcMUTは、従来のcMUTを超える本発明の潜在的な利点からさらに利益をもたらすことになる。
図12Jは、上面プレート層1240Jの中間領域を支持するバネが、異なるバネ強度を有して所望の分布パターンで分配された2つのタイプを有することを除いて、cMUT素子1200Iに類似する他のcMUT素子1200Jを示す。
上面プレートおよび組み込みバネに関する多くの他の可能なcMUT設計が、本発明で作られることができる。
本発明における設計の融通性を利用して、所望の周波数応答ならびに最適な送信および受信性能を有する変換器を作ることができる。上記で示す上面プレート層の片持ち梁分配プロファイル、ならびに材料選択、質量、および厚みプロファイルの変形に加えて、実施例の他の特徴またはその変形は、本発明による微細電子機械変換器に組み込むことができる。
本発明による微細電子機械変換器の構成要素の材料特性と、サイズ、形状、および位置との多くの可能な組み合わせが存在する。電気的に、材料と望ましい補充物選択の所望の組み合わせは、2つのcMUT電極間の短絡を妨げるはずである。望ましい組み合わせは、また、所与の入力電圧に対する2つの電極間の電界を増強し、かつcMUTの寄生容量を低減するはずである。より良好な信頼性を有する材料を選択することも重要である。例えば、中間バネ層はデバイスの最大機械的応力を担うので、中間バネ層の機械的信頼性は重要である。この配慮に関して、単結晶シリコンは良好な選択である。さらに中間バネ層の導電性は、寄生容量を低減するために非常に低く設計することができる。したがって、誘電材料(例えば、窒化シリコン)が適している。中間バネ層の材料として単結晶シリコンが選択される場合は、低ドーピングレベルシリコンまたは真性シリコンは、以降に底部電極であるように設計される領域に選択的に高濃度でドーピングされることができる中間バネ層のための出発物質として使用されることができる。
図13は、シリコン中間バネ層のドーピングプロファイルの一実施例を示す。本明細書に示す他のMUT構造に類似して、図13におけるMUT構造体は、空洞1302(液浸用途において真空密封されることができる)、側壁アンカー1303、板バネコネクタ1330、および上面プレート層1340を有する。しかしながら、図13におけるMUTは、真性のまたは非常に低濃度にドーピングされたシリコン領域1320aおよび高濃度にドーピングされたシリコン領域1320bである、2つの異なるタイプの領域を有するシリコン中間バネ層を有する。高濃度にドーピングされたシリコン領域1320bは、他の実施例において示すように底部電極として中間バネ層上に堆積された個別の導電層の代わりに、底部電極として達成することができる。代わりにまたは追加して、底部電極を、導電基板ウェーハ1301を使用して達成することができる。
さらに、底部電極がどのように製造されまたは達成されるかに関わらず、ドーピングタイプは、2つの領域間にPN接合を形成するために、図13の中間バネ層において領域1320aと1320bとの間に異なって作られることができる。これは、PN接合への適切なバイアス電圧を選択することによって、変換器の降伏電圧をさらに増大しかつ寄生容量を低減することができる。
本発明のcMUT構造において、上面電極は、それが上面プレートとともに移動する限り所望の位置に配置されることができる。しかし、上面電極は、望ましくは短絡なしに2つの電極間の電界を最大化するように設計されるべきである。例えば、上面プレートが導電性(例えば、高濃度ドープシリコン)であるならば、上面電極(通常は金属層)は、上面プレートの上面上に配置されることができる。上面プレートが非導電性(例えば、窒化シリコン、LTO、またはPMMAを使用する)であるなら、上面電極は、上面プレート層の底部に、好ましくは板バネコネクタの真上に配置される絶縁層(例えば、図5Bにおける絶縁層535)の上面上に配置されることができる。これは、2つの電極間により強い電界を得ることを助長する。
本発明のcMUT構造に上面プレートを形成するまたは導入するための1つの非常に有効な方法は、主なシリコンウェーハ、または絶縁層上に所望のシリコン層を有するSOIウェーハが、基板および中間バネ層に結合されるウェーハ結合技術を使用することである。この場合、その結果生じる上面プレートは、シリコン層またはポリシリコン層を含むこととなる。そのような層は、本発明で想定される適用の目的のために比較的に導電性である。これに対して、上面電極と底部電極との間の短絡の可能性を低減する手段を用いてもよい。
図5Bにおける絶縁層535などの絶縁層は、2つの電極が動作の間に互いに接触する場合に、2つの電極間の短絡を妨げるために使用される。絶縁層は、2つの電極間に画定される変換空間の上面または底面のいずれかに配置されることができる。図5Bにおける絶縁層535は、前者の構成の実施例である。通常、中間バネ層上に絶縁層を有するのではなく、上面プレートの側方に配置された絶縁層を有することが好ましい。これは、中間バネ層の特性が良好に制御される必要があるからであり、その上に絶縁層を有することは、その特性および挙動のそのような制御に対する好ましくない制限を課す可能性があるからである。絶縁層は、連続の単一層であるかまたはパターン化されることができる。中間バネ層自体が、誘電体(例えば、窒化シリコン)で作られるならば、絶縁層は随意でよい。
絶縁層535などの絶縁層の主な機能は、cMUT動作の間に2つの電極間の短絡を妨げることである。しかしながら、絶縁層を使用することは不利益を持ち込むかもしれない。第1に、変換器の信頼性を劣化させるかもしれない、いくらかの電荷を捕らえることがある。第2に、絶縁層の両端間の電圧低下が存在し、この電圧低下が、特に小さな垂直方向の変位および高い入力電圧を必要とするcMUT(例えば、高周波数cMUT)に対して、変換器効率を低減することがある。
本発明の一つの態様によれば、上記の不利益は、絶縁層の同等の機能を実行する特定の設計を使用して、絶縁層535の必要性を取り除くことによって解消されることができる。
一つの設計において、基板ウェーハ内の空洞の深さ(垂直方向高さ)は、上面プレートと中間バネ層との間の利用可能な変換空間の深さ(垂直方向高さ)以下、好ましくはそれ未満であるように設計される。この設計において、中間バネ層は、導電上面プレートと上面電極とが底部電極に当たり、2つの電極間に短絡を引き起こす前に、基板ウェーハ内の空洞の底部によって停止される。これは、上面プレート層が短絡を引き起こす底部電極と接触するのを効果的に妨げ、ひいては上面プレート層下の絶縁層の必要性が取り除かれる。
深い深さが、中間バネ層下の空洞に望ましい場合には、運動ストッパを、図14を参照して以下に説明するように、同じ機能を達成するために空洞内に持ち込んでもよい。
図14は、上面プレートの最大の垂直方向変位を制限するために、運動ストッパを有するcMUT素子の選択された部分の拡大図を示す。選択されたcMUT部分1410は、図5における選択されたcMUT部分510に類似しているが、短絡を妨げる運動ストッパ1490を有する。選択されたcMUT部分1410は、上面から底部へ構造体を通る想像垂直線(図示しない)上に中心がある2つの半体を有する。cMUT素子の基本構造が、基板ウェーハ1401上に構築され、以下の構成要素を有する。すなわち、これら構成要素は、側壁アンカー1403によって画定される空洞1402、好ましくは弾性膜である中間バネ層1420、中間バネ層1400上に配置される底部電極1425、中間バネ層1420の上面上に立ち上がるコネクタ1430、上面プレート1440、および上面電極1450である。図5A〜図5BにおけるcMUT構造と異なり、上面プレート層1440とコネクタ1430との間に絶縁層が介在していない。
コネクタ1430は、上面プレート層1440の下方に変換空間1460を画定するために、中間バネ層1420から突出している。この特定の実施例において、変換空間1460の実際の高さDは、図14に示す構成において底部電極1425および中間バネ層1420の厚さだけ低減されている。コネクタ1430は、側壁アンカー1403に固定された片持ち梁を画定するために十分な長さだけ、側壁アンカー1403から水平方向に離間されている。片持ち梁および空洞1402は、上面プレート1440をピストン状の運動で実質的に垂直方向に運び、ひいては変換空間1460を変形する、コネクタ1430の垂直方向変位を可能にする。cMUT構造1410の両方の半体が、同位相で動くとき、垂直方向のピストン状の運動は、さらに確実にされる。
図14に示すように、コネクタ1430の最大垂直方向変位Dは、空洞1402に配置されている運動ストッパ1490によって制限される。Dは、D以下(好ましくはそれ未満)であるように設計されるとき、コネクタ1430の垂直方向変位(およびしたがって上面プレート層1440の最大垂直方向移送距離)は、変換空間の高さD未満に制限される。これは、上面プレート層1440が短絡を引き起こす底部電極1425と接触することを効果的に妨いで、それにより上面プレート層1440の下方の絶縁層の必要性が取り除かれる。好ましい一実施例においては、Dは、Dの少なくとも1/3未満である。
ストッパ1490は、所望の高さで異なる位置に配置されることができる。さらに、本明細書に記載される他の設計におけるように、基板ウェーハ1401および/または中間バネ層の少なくとも一部が導電性であるならば、底部電極1425は随意である。
一般的に、基板ウェーハおよび中間バネ層が導通されるなら、これらの層は、好ましくはともに電気的に接続される(例えば、同一の電位を有する)べきである。その代わりに、基板ウェーハまたは中間バネ層のいずれか、あるいは両方が、絶縁層で作られてもよい。
理想的には、上面プレートは、軽量で(すなわち軽い質量を有する)および剛性であるべきである。上面プレートの剛性/質量比として規定される全質量に対する一次共振周波数の音響比が、上面プレートの材料選択および構造設計を評価するために使用されることができる。剛性/質量比のより高い値は、一般に上面プレートに好ましい。幾つかの異なる設計の配慮は、以下に記載される。
(1)上面プレートが、単一材料の中実プレートで作られるならば、選択された材料自体は、低い密度および高いヤング係数を有するべきである(例えば、ダイヤモンドは、そのような目的のための最良の材料の1つである)。
(2)一定の材料が、上面プレートのために既に選択されているならば、幾つかの構造設計が、剛性/質量比をさらに改善するために使用されることができる。例えば、材料を多孔性にすることは、通常、上記で規定された剛性/質量比を増大する。多孔性シリコンは、HFに富む電解液内でシリコンの電気化学エッチングすることによって形成されることができる。他の実施例に関して、上面プレートは、全質量に対する一次共振周波数のより大きな比を達成するために、うまく設計された中空構造体を有するように微細加工されることができる。微細加工することは、所望のマスクパターンを用いてエッチングすることによって行われることができる。
(3)所与の材料に対する、いくつかの処理は、質量を増大することなく材料の等価ヤング係数を増大するために導入されることができる。これを行うための1つの可能な方法としては、材料に引っ張り応力を導入することである。例えば、その応力は、プロセスパラメータを制御することによって薄膜形態で導入されることもでき、その応力は、シリコンが使用されるならば、適切なドーピングによってシリコンに導入されることもできる。
上記の考慮および方法は、中間バネ層の材料にも適用されることができる。
上面プレートおよび中間バネ層の両方は、改質された機械特性を達成するために多孔性構造体などの微細加工された構造体であってもよい。例えば、上面プレートは、上面プレートに構築された孔を有するプレートで作られることができる。またあるいは、孔は、その全厚みを貫通することなく上面プレートの上面に形成される途中まで貫通する空洞(half−through cavity)であってもよい。くぼみ(void)などの中空構造は、上面プレートの表面上に開口が無いまたは非常に少ない開口だけを有する上面プレート内に形成されることもできる。
図15A〜図15Dは、上面プレートの剛性/質量比などの特性を最適化するために、上面プレートに適用される孔形成されまたは中空の構造体の実施例を示す。
図15A〜図15Cは、本発明の上面プレート層の3つの例示的な形態を示す。図15Dは、3つの形態においてエッチングされた孔の直径の関数として、上面プレートの全質量に対する一次共振周波数の対応比のグラフを示す。図15Aに示す第1の形態において、8μmの直径の孔1544Aのアレイは、上面プレート1540Aに形成される。隣接する孔間に10μmの分離距離が存在する。図15Bに示す第2の形態において、4μmの直径の孔1544Bのアレイは、上面プレート1540Bに形成される。隣接する孔間に10μmの分離距離が存在する。図15Cに示す第3の形態においては、形成された孔が無い中実上面プレート1540Cが使用される。
図15Dのグラフに示すように、図15Aに示す第1の形態は、それが、最高の剛性/質量比を示すので、好ましい上面プレート設計である。これらの図において、上面プレートに関する3つの異なるシリコン構造設計に関する比の結果は、中実シリコンプレートの比の結果によって正規化される。
図15A〜図15Cに示す中空構造体は、全く若干の実施例である。トレンチの異なる形状、サイズ、密度、および形態を有する多くの他の可能な中空構造パターン(例えば、六角形、方形、または三角形)が、本発明の目的のために使用されることができることは理解される。図15Eは、例えばその中に構築された孔を有する上面プレートの他の実施例を示す。上面プレート1540Eは、上面プレート1540Eの主要表面(例えば、上面)ではなく側方から構築される孔1544Eを有する。
必要であれば、孔が、望ましい特性を有する材料(例えば、軽くかつ堅い材料)を使用して再充填されまたは密封されることができるように、中空構造体が設計されることができる。
一般に、上面プレートが、中間バネ層よりも著しく剛性であり、かつコネクタの垂直方向の変位によって運ばれるときに実質的に曲げられないことが好ましい。例えば、同一または類似する材料が、上面プレート層および中間バネ層の両方に使用されるならば、上面プレート層は、中間バネ層の厚さの少なくとも3倍、さらに好ましくは少なくとも5倍の厚さであることが望ましい。
静電容量型超微細加工超音波変換器(cMUT)において、底部電極は、中間バネ層上または基板ウェーハ上のいずれかであってよい。本記述において、用語「上(on)」は、分離材料または層が他の層上に配置されることを必ずしも意味するものでは無い。底部電極は、中間バネ層または基板ウェーハの一部であってもよい。例えば、中間バネ層は、底部電極を作るために導電材料を含むことができる。
一実施例において、複数のアドレス可能なデバイス素子は、同一の基板ウェーハ上に製造されている。基板ウェーハが導電性ウェーハであるならば、複数のアドレス可能なデバイス素子は、基板ウェーハ上に形成された組み込み絶縁体によって互いから絶縁されることができる。同一日付で共通の出願人によって出願された、本明細書に特定された幾つかの特許出願に開示されたのと同一の絶縁体および製造方法が、この目的に有用であり得る。例えば、組み込み絶縁体は、所望の全厚を有しかつ誘電材料で充填された絶縁空洞を有することができる。組み込み絶縁体は、代わりに、基板ウェーハの酸化原材料の実線を含むパターン空洞を含むことができる。同様の組み込み絶縁体は、上面プレート層上に形成されることができる。
本発明の微細電機機械変換器は、本明細書に記載されるアドレス可能なデバイス素子をアドレス指定するために、様々なアドレス指定方法を使用することができる。特に、アドレス可能なデバイス素子は、同一日付で共通の出願人によって出願された、本明細書に特定された幾つかの特許出願に開示すように、基板ウェーハを貫いて形成されたウェーハ貫通相互接続部を介して基板ウェーハの裏面からアドレス指定されることができる。例えば、導電基板ウェーハが使用されることができ、導電性ウェーハの原材料で作られたウェーハ貫通導体を囲む環状トレンチを有するウェーハ貫通相互接続部が、複数の変換器素子を相互接続するために使用されることができる。ウェーハ貫通相互接続部は、ウェーハ貫通導体を基板ウェーハの残りから絶縁するために、環状トレンチを埋める誘電体をさらに含むことができる。一実施例において、ウェーハ貫通導体は、アドレス可能なデバイス素子の真下に配置される。
本発明の微細電機機械変換器は、一実施例としてcMUTを主として使用して示されたが、pMUTおよびmMUTなどの他のタイプの変換器が、本発明により同じコンセプトを使用して形成されることもできる。
図16は、本発明の例示的な実施例によるpMUT素子のセクションの断面図を示す。pMUTは、本明細書で示すcMUTに類似しており、かつ基板ウェーハ1601、空洞1602、側壁アンカー1603、中間バネ層1620、板バネコネクタ1630、上面プレート1640、および中間バネ層1620上に配置された圧電部材1675を有する。cMUTとは異なり、pMUT構造体は、静的電極および可動電極を有するコンデンサを形成するための電極を有していない。その代わりに、圧電部材1675が、弾性中間バネ層1620から形成された片持ち梁と協働する変換部材として機能する。各圧電部材1675は、それらの間に圧電層を挟む2つの電極を含むことができる。全体構造における類似性に関わらず、pMUT変換器における電気接続は、異なるエネルギー変換方法のために相違するので、材料選択は、pMUTに関して異なることがある。
図17は、本発明の例示的な実施例によるmMUT素子の一区分の断面図を示す。mMUTは、本明細書で示すcMUTおよびpMUTに類似し、かつ基板ウェーハ1701、空洞1702、側壁アンカー1703、中間バネ層1720、板バネコネクタ1730、上面プレート1740、および上面プレート層1740上に配置された磁気部材1775を有する。cMUTとは異なり、mMUT構造は、コンデンサを形成するための電極を有さない。磁気部材1775は、弾性中間バネ層1720によって形成される片持ち梁によって引き起こされる上面プレート層1740の実質的に垂直方向の移動に合わせて上面プレートを動かす変換部材またはエネルギー変換装置として機能する。全体構造における類似性に関わらず、mMUT変換器における電気接続は、異なるエネルギー変換方法のために相違するので、材料選択は、mMUTに関して異なることがある。
本明細書に記載される微細電機機械変換器の基本構造体は、集積回路(IC)と集積されることができる。図18は、ICと集積されたcMUTの断面図を示す。cMUT1800は、基板ウェーハ1801、空洞1802、側壁アンカー1803、中間バネ層1820、板バネコネクタ1830、上面プレート1840、上面電極1850、底部電極1825、および上面プレート1840上に構築された集積回路1849を有する。金属化(metallization)は、cMUT1800の上面電極1850を形成し、かつcMUT素子近くにICを接続するために使用されることができる。
上面プレート1840は、所望の特性(例えば、配向、ドーピングレベルおよびドーピングタイプ、ならびに厚さなど)を有する単結晶シリコンで作られることができるので、集積回路(IC)1849は、図18に示す集積を達成するために上面プレート層1840上に直接製造されることができる。IC1849は、そのプレート1840の上面の形成または配置の後で適切に製造されることができる。製造プロセスのその段階で、組み込み変換器を含んで製造されたウェーハの表面は、主要なウェーハの表面とほぼ同じである上面プレート層1840の露出表面である。したがって、IC1849は、標準のIC製造方法によって製造されることができる。IC1849が製造された後のプロセスは、ICが、以降のプロセス(例えば、温度およびエッチング剤)によって損傷されないように、慎重に選択されるべきである。通常、上面プレート1840の形成または配置の後で、集積を実現可能にする目的で、変換器の製造を完成するのに、高温プロセスは必要ではないであろう。
IC1849は、図示のようにデバイス素子領域内でcMUT上面プレート1840の上面上に製造されることができ、またはIC製造のために確保された2つのデバイス素子間の領域などのデバイス素子領域(図示しない)の外側の上面プレート1840上の隣接する領域に製造されることができる。
その代わりに、事前形成された所望のICを有するウェーハが、集積を達成するために変換器製造の間にcMUTウェーハに導入され、かつcMUTウェーハに結合されることができる。ICウェーハの導入後のプロセスは、残りのプロセスステップの間にICの損傷を避けるように慎重に選択されるべきである。
本発明の微細電機機械変換器は、同一日付で共通の出願人によって出願された、本明細書に特定された幾つかの特許出願に記載される製造方法を使用して製造されることができる。本発明の基本微細電機機械変換器を作る製造方法は、(1)ウェーハ結合技術を使用する製造、(2)犠牲技術(sacrificial technology)を使用する製造、および(3)ウェーハ結合技術と犠牲技術との組み合わせを使用する製造を含む。
相互接続部の所望の他の利用可能な設計および方法に加えて、本明細書で特定される幾つかの特許出願に開示している接続および相互接続部の設計および製造も使用されることができる。
微細電機機械変換器素子間のトレンチは、ある適用において密封される必要があり得る。例えば、密封構造は、トレンチ内に溶剤または湿気が漏入するのを妨げるのに役立つことができる。密封構造は、素子間の結合を最小化し、かつ素子間の電気接続を提供するために設計されることもできる。トレンチは、デバイス製造の間またはデバイス製造の後のいずれかに密封されることができる。本明細書で特定される幾つかの特許出願に開示すデバイス素子間のトレンチを密封する技術を使用することができる。
本発明のcMUTなどの微細電機機械デバイスは、結合線(ボンディングワイヤ)またはプローブ(探針)を介して外側に相互接続する必要があり得る。これを行うために、電気インタフェースパッド(例えば、ワイヤボンディングパッドまたはプロービングパッド)が必要であり得る。インタフェースパッドは、通常、幾つかの望ましくない寄生パラメータ(例えば、寄生容量またはインダクタンス)を導入する。変換器性能を改善するために、寄生パラメータは、最小化される必要があり得る。
寄生容量の低減のための所望の利用可能な方法に加えて、本明細書で特定される幾つかの特許出願に開示する、相互接続パッドの下の絶縁体の厚さを増大することによって、相互接続パッドの寄生容量を低減する新規な方法も使用することができる。この方法は、基板上の絶縁層の厚さを、膜堆積の厚さではなくエッチング深さによって画定されることを可能にし、ひいては、膜堆積技術で可能である厚さよりも著しく厚い厚さの絶縁体を製造することを可能にする。
本発明による微細電機機械変換器は、図面および例示的な実施例とともに詳細に記載された。この変換器は、既存技術で多数の問題を軽減または取り除くことができる可能性がある。本発明は、多数のより小さいセルを使用するアドレス可能な変換器素子を形成する必要性を取り除く。この技術を使用して、非常に少数のセルまたはまさに単一のセルのいずれかが、各アドレス可能な変換器素子に必要であり得る。本発明の微細電機機械変換器の設計は、静電容量型超微細加工超音波変換器(cMUT)における適用に特に適しているが、エネルギーを変換する可動機械部品を有する他の微細電機機械デバイスにも使用されることができる。
特に、本発明による微細電機機械変換器は、共通の出願人によって本特許出願とともに同じ日付に全て出願された、代理人整理番号03004.01の名称「THROUGH-WAFER INTER-CONNECTION」、代理人整理番号03004.02の名称「METHODS FOR FABRICATING MICRO-ELECTRO-MECHANICAL DEVICES」、および代理人整理番号03004.04の名称「MICRO-ELECTRO-MECHANICAL TRANSDUCERS」の国際特許出願(PCT)に開示する新規な製造方法を使用して製造されることができる。これらの特許出願は、参照によって本明細書に組み込まれる。
前述の本明細書において、本発明の開示は、その特定の実施例を参照して記載されているが、当業者は、その開示がそれらに限定されないことを理解するであろう。上述の開示の様々な特徴および態様は、個別にまたは組み合わせて使用されることができる。さらに、本開示は、明細書のより広い精神および範囲から逸脱することなく、本明細書に記載される環境および適用を超える所望の数の環境および適用で利用されることができる。請求項の範囲および精神内に入る全てのそのような修正および変形を主張する。明細書および図面は、したがって限定的ではなく例示的と考えられる。本明細書で使用される用語「から成る」、「含む」、および「有する」は、特に、技術の無制限の用語として読み取られることを目的とする。
複数セルを有する従来技術のcMUTの基本構造の断面図である。 図1Aの単一のcMUTセルの拡大図である。 同じ従来技術の複数セルcMUT構造の対応する概略上面図である。 従来技術のpMUTセルを示す図である。 従来技術のmMUTセルを示す図である。 他の議論される単一のcMUTセルの断面図を示す図である。 図4Aの複数cMUTセルの対応する概略上面図を示す図である。 完全cMUT素子および隣接するcMUT素子の一部を示す、本発明によるcMUT構造の断面図である。 上面プレートを示さない図5Aに示すcMUT素子の概略上面図である。 図5AのcMUT構造の選択されたcMUT部分の拡大図である。 図5Aの完全cMUT素子の他の部品である、異なる選択されたcMUT部分の拡大図である。 本発明によるアドレス可能なcMUT素子の第1の実施例における、上面プレート層の下の空洞、アンカー、およびコネクタの表面パターンの概略を示す図である。 本発明によるアドレス可能なcMUT素子の第2の実施例における、上面プレート層の下の空洞、アンカー、およびコネクタの表面パターンの概略を示す図である。 本発明によるアドレス可能なcMUT素子の第3の実施例における、上面プレート層の下の空洞、アンカー、およびコネクタの表面パターンの概略を示す図である。 本発明によるアドレス可能なcMUT素子の第4の実施例における、上面プレート層の下の空洞、アンカー、およびコネクタの表面パターンの概略を示す図である。 本発明によるアドレス可能なcMUT素子の第5の実施例における、上面プレート層の下の空洞、アンカー、およびコネクタの表面パターンの概略を示す図である。 完全cMUT素子および隣接するcMUT素子の一部を示す、本発明による他のcMUT構造の断面図である。 バネ(片持ち梁)分配プロファイルの実施例を示す図である。 バネ(片持ち梁)分配プロファイルの実施例を示す図である。 バネ(片持ち梁)分配プロファイルの実施例を示す図である。 バネ(片持ち梁)分配プロファイルの実施例を示す図である。 バネ(片持ち梁)分配プロファイルの実施例を示す図である。 バネ(片持ち梁)分配プロファイルの実施例を示す図である。 バネ(片持ち梁)分配プロファイルの実施例を示す図である。 バネ(片持ち梁)分配プロファイルの実施例を示す図である。 バネ(片持ち梁)分配プロファイルの実施例を示す図である。 バネ(片持ち梁)分配プロファイルの実施例を示す図である。 シリコン中間バネ層のドーピングプロファイルの実施例を示す図である。 上面プレートの垂直方向の最大変位を制限するための運動ストッパを有する、本発明のcMUT素子の選択された部分の拡大図を示す図である。 上面プレート層の例示的な構成を示す図である。 上面プレート層の例示的な構成を示す図である。 上面プレート層の例示的な構成を示す図である。 3つの構成で示すエッチングされた孔の直径の関数として、上面プレートの全体質量に対する一次共振周波数の対応する比のグラフである。 その中に構築された孔を有する上面プレートの他の実施例を示す図である。 本発明の例示的な実施例によるpMUT素子の一区画の断面図である。 本発明の例示的な実施例によるmMUT素子の一区画の断面図である。 本発明によるICと集積されたcMUTの断面図である。

Claims (66)

  1. エネルギーを変換するために可動機械部品を有する微細電子機械変換器であって、該変換器は、デバイス素子領域を画定するデバイス素子境界線を有するアドレス可能なデバイス素子を含み、前記アドレス可能なデバイス素子は、
    基板と、
    前記基板の上方に配置された上面プレート(板)層と、
    前記基板と前記上面プレート層との間にある弾性構造体とを含み、
    (a)前記弾性構造体は、前記基板に接続する下部と前記上面プレート層に接続する上部とを有し、
    (b)前記弾性構造体の前記上部は、前記上面プレート層に接続する複数のコネクタ(接続部材)を有し、
    (c)前記複数のコネクタは、前記デバイス素子領域一面に分散されており、かつ前記デバイス素子領域の内側領域に向かって前記デバイス素子境界線から実質的に離間して配置された少なくとも1つのコネクタを有し、
    (d)前記上面プレート層および前記コネクタは、前記上面プレート層の下に変換空間を画定し、
    (e)前記アドレス可能なデバイス素子は、エネルギー変換を引き起こす少なくとも1つの変換部材を有し、かつ
    (f)前記弾性構造体は、実質的に垂直方向に前記上面プレート層へ移送する前記複数のコネクタの垂直方向変位を可能にし、ひいては前記変換空間を変化させ、かつ前記変換部材を作動させることを特徴とする微細電子機械変換器。
  2. 前記弾性構造体は、前記基板の全体を覆って配置された中間バネ層を含み、前記中間バネ層および前記基板は、前記デバイス素子領域内側に少なくとも1つの空洞を画定し、前記空洞は、少なくとも2つの対向する側部に前記デバイス素子領域を分割し、少なくとも1つの側部は、前記中間バネ層を据え付けるアンカー(支台)を有し、前記複数のコネクタは、それぞれ、該コネクタと前記アンカーとの間に片持ち梁を画定するために十分な長さだけ、前記アンカーから水平方向に離間されることを特徴とする請求項1に記載の微細電子機械変換器。
  3. 前記上面プレートは、前記複数のコネクタの真上に配置され、各コネクタは、前記上面プレート層の下方に前記変換空間を画定するために前記中間バネ層から前記上面プレートを引き離すように、前記中間バネ層の上面から立ち上がる所望の高さを有することを特徴とする請求項2に記載の微細電子機械変換器。
  4. 前記基板および前記中間バネ層は、前記デバイス素子領域を、該デバイス素子領域よりもそれぞれ実質的に小さいセグメントに分割する複数の空洞を画定することを特徴とする請求項2に記載の微細電子機械変換器。
  5. 前記複数の空洞は、前記デバイス素子領域を複数のアイランド(島)に分割する第1の複数の拡張空洞を含み、少なくとも幾つかの前記アイランドが、前記中間バネ層を据え付けることを特徴とする請求項4に記載の微細電子機械変換器。
  6. 前記第1の複数の拡張空洞は、互いに実質的に平行の直線空洞を含むことを特徴とする請求項5に記載の微細電子機械変換器。
  7. 前記第1の複数の拡張空洞は、円形の空洞を含むことを特徴とする請求項5に記載の微細電子機械変換器。
  8. 前記第1の複数の拡張空洞は、それぞれより小さいサイズの扇形空洞を含む減少サイズの円形の空洞を含むことを特徴とする請求項5に記載の微細電子機械変換器。
  9. 前記第1の複数の拡張空洞は、並んで配置された同様なサイズの円形の空洞を含むことを特徴とする請求項5に記載の微細電子機械変換器。
  10. 前記複数の空洞は、第2の複数の拡張空洞を含み、前記第2の複数の拡張空洞は、複数の離散アイランドを画定する空洞の格子を形成するために、前記第1の複数の拡張空洞と交差し、前記複数の離散アイランドの少なくとも幾つかは、前記中間バネ層を据え付けることを特徴とする請求項5に記載の微細電子機械変換器。
  11. 前記基板は、並んで配置された複数の離散した単純な穴を有することを特徴とする請求項2に記載の微細電子機械変換器。
  12. 各離散した単純な穴は、前記基板をそれぞれ内側のアイランドと共通の外側部分とに分割することを特徴とする請求項11に記載の微細電子機械変換器。
  13. 少なくとも1つの前記空洞および対応する前記アンカーは、合わせて前記デバイス素子領域の少なくとも半分を占めることを特徴とする請求項2に記載の微細電子機械変換器。
  14. 前記アドレス可能なデバイス素子において、前記中間バネ層は、少なくとも1つの前記空洞および対応する前記アンカーを覆う連続層であることを特徴とする請求項2に記載の微細電子機械変換器。
  15. 前記中間バネ層は、実質的に前記デバイス素子領域全体を覆う連続層であることを特徴とする請求項2に記載の微細電子機械変換器。
  16. 少なくとも1つの前記空洞は、前記デバイス素子領域を内側のアイランドと外側領域とに分割する環状形状を有することを特徴とする請求項2に記載の微細電子機械変換器。
  17. 前記内側のアイランドは、前記中間バネ層を据え付けることを特徴とする請求項16に記載の微細電子機械変換器。
  18. 前記内側のアイランドおよび前記外側領域の両方が、前記中間バネ層を据え付けることを特徴とする請求項16に記載の微細電子機械変換器。
  19. 少なくとも1つの前記空洞の2つの対向する側面は、それぞれ前記中間バネ層を据え付ける2つの対向するアンカーであることを特徴とする請求項2に記載の微細電子機械変換器。
  20. 少なくとも1つのコネクタが、前記2つの対向するアンカー間に配置され、かつ頭から接続される2つの片持ち梁を画定するのに十分な長さだけ、それぞれ前記2つの対向するアンカーから水平方向に離間されていることを特徴とする請求項19に記載の微細電子機械変換器。
  21. 前記空洞は環状形状を有し、前記中間バネ層は前記空洞全体を覆い、かつ前記少なくとも1つのコネクタは、二次元平面片持ち梁を画定するために前記空洞の中間領域の真上に前記環状形状を囲むように配置されることを特徴とする請求項2に記載の微細電子機械変換器。
  22. 前記複数のコネクタは、一領域位置当たりの平均コネクタ密度を示すコネクタ密度プロファイルを定め、前記弾性構造体は、影響を及ぼす点として各コネクタに対応するバネ強度を有し、前記平均コネクタ密度および前記バネ強度は組み合わせて、一領域位置当たりのバネ強度を示す有効バネ強度プロファイルを定義することを特徴とする請求項1に記載の微細電子機械変換器。
  23. 前記有効バネ強度は、前記デバイス素子領域の全てにわたって実質的に均一であることを特徴とする請求項22に記載の微細電子機械変換器。
  24. 前記有効バネ強度が、前記デバイス素子領域の境界線近くの位置よりも、前記デバイス素子領域の中心近くの領域位置で著しく大きいことを特徴とする請求項22に記載の微細電子機械変換器。
  25. 前記デバイス素子領域は、第1の領域および第2の領域を含み、前記第1の領域は、前記上面プレート層の第1の厚さおよび第1の有効バネ強度を有し、かつ前記第2の領域は、前記上面プレート層の第2の厚さおよび第2の有効バネ強度を有し、前記第2の厚さは、前記第1の厚さよりも薄く、かつ前記第2の有効バネ強度は、前記第1の有効バネ強度よりも小さいことを特徴とする請求項22に記載の微細電子機械変換器。
  26. 前記デバイス素子領域は、中間領域を囲む境界線を含み、前記上面プレート層は、前記境界線近くで可撓性であるが、前記中間領域で剛性であり、境界線側壁で固定されかつ前記中間領域で少なくとも1つの片持ち梁によって支持されることを特徴とする請求項22に記載の微細電子機械変換器。
  27. 前記アドレス可能なデバイス素子において、前記上面プレート層は、前記デバイス素子領域に渡って少なくとも2つの異なる厚さを有する厚みプロファイル(輪郭)を有することを特徴とする請求項1に記載の微細電子機械変換器。
  28. 前記少なくとも2つの異なる厚さは、前記上面プレート層の基準厚さに相当する第1の厚さと、前記上面プレート層上に形成された空洞の底部厚さに相当する第2の厚さとを含み、前記第1の厚さおよび前記第2の厚さは、前記デバイス素子領域に渡って規則的に交互に入れ替わることを特徴とする請求項27に記載の微細電子機械変換器。
  29. 前記上面プレート層は、第1の材料と前記第1の材料とは異なる第2の材料とから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の微細電子機械変換器。
  30. 前記第1の材料は、隔離トレンチ(堀溝)によって分割された複数のセグメントから構成され、前記第2の材料は、該セグメントを機械的に接続するために前記トレンチの上に橋かけし、かつ/または少なくとも部分的に前記隔離トレンチを埋めていることを特徴とする請求項29に記載の微細電子機械変換器。
  31. 前記微細電子機械変換器は静電容量型超微細加工超音波変換器(cMUT)であり、前記アドレス可能なデバイス素子は、前記上面プレート層上の上面電極と、前記弾性構造体または前記基板のいずれかの上の底部電極とを有することを特徴とする請求項1に記載の微細電子機械変換器。
  32. 前記弾性構造体は、中間バネ層を含み、前記底部電極は、該中間バネ層上にあることを特徴とする請求項31に記載の微細電子機械変換器。
  33. 前記中間バネ層は、前記底部電極を達成するための導電材料を含むことを特徴とする請求項32に記載の微細電子機械変換器。
  34. 前記上面電極は、前記上面プレート層上に堆積された分離導電層であることを特徴とする請求項31に記載の微細電子機械変換器。
  35. 前記変換器は、複数のアドレス可能なデバイス素子を含むことを特徴とする請求項1に記載の微細電子機械変換器。
  36. 前記複数のアドレス可能なデバイス素子は、前記上面プレート層の少なくとも一部を貫いて形成された隔離トレンチによって分離されていることを特徴とする請求項35に記載の微細電子機械変換器。
  37. 前記基板は導電性ウェーハ(薄板)であり、前記複数のアドレス可能なデバイス素子は、前記基板上に形成された組み込み絶縁体によって互いから絶縁され、該組み込み絶縁体は、所望の全厚を有しかつ誘電体で満たされた絶縁空洞を含むことを特徴とする請求項35に記載の微細電子機械変換器。
  38. 前記基板は導電性ウェーハであり、前記複数のアドレス可能なデバイス素子は、それぞれ前記基板上に形成された組み込み絶縁体によって絶縁され、前記組み込み絶縁体は、前記基板の酸化原材料の実線を含むパターン(型模様)空洞を含むことを特徴とする請求項35に記載の微細電子機械変換器。
  39. 前記基板は導電性ウェーハであり、前記複数のアドレス可能なデバイス素子は、それぞれ前記上面プレート層上に形成された組み込み絶縁体によって絶縁され、該組み込み絶縁体は、前記上面プレート層の酸化原材料の実線を含むパターン空洞を含むことを特徴とする請求項35に記載の微細電子機械変換器。
  40. 前記アドレス可能なデバイス素子は、前記基板を貫いて形成されたウェーハ貫通相互接続部を介して前記基板の裏面からアドレス指定されることを特徴とする請求項1に記載の微細電子機械変換器。
  41. 前記基板は導電性ウェーハであり、前記ウェーハ貫通相互接続部は、前記導電性ウェーハの原材料で作られたウェーハ貫通導体を囲む環状トレンチを含むことを特徴とする請求項40に記載の微細電子機械変換器。
  42. 前記ウェーハ貫通相互接続部は、前記ウェーハ貫通導体をほかの前記基板から絶縁するために、前記環状トレンチに詰められた誘電体をさらに含むことを特徴とする請求項41に記載の微細電子機械変換器。
  43. 前記ウェーハ貫通導体は、前記アドレス可能なデバイス素子の真下に配置されることを特徴とする請求項41に記載の微細電子機械変換器。
  44. 前記微細電子機械変換器がpMUT(圧電型超微細加工超音波変換器)であり、前記変換部材は、前記上面プレートまたは前記中間バネ層上に配置された圧電部材を含むことを特徴とする請求項1に記載の微細電子機械変換器。
  45. 前記微細電子機械変換器がmMUT(磁気型超微細加工超音波変換器)であり、前記変換部材は、前記上面プレート層上に配置された磁性部材を含むことを特徴とする請求項1に記載の微細電子機械変換器。
  46. 前記上面プレートは、その中に形成された孔を含むことを特徴とする請求項1に記載の微細電子機械変換器。
  47. 前記孔は、前記上面プレート層の所望の剛性/質量比に対して最適化されたサイズと配置プロファイルを有することを特徴とする請求項46に記載の微細電子機械変換器。
  48. 前記コネクタの前記垂直方向の変位は、最大変位が前記変換空間の前記高さ以下に制限されていることを特徴とする請求項1に記載の微細電子機械変換器。
  49. 前記コネクタの前記最大変位は、前記変換空間の前記高さの少なくとも1/3未満であることを特徴とする請求項48に記載の微細電子機械変換器。
  50. 前記コネクタの前記垂直方向の最大変位は、前記空洞内に配置された運動ストッパによって制限されることを特徴とする請求項48に記載の微細電子機械変換器。
  51. 前記上面プレートは、前記弾性構造体よりも著しくより剛性であり、前記コネクタの前記垂直方向の変位によって運ばれるときに実質的に曲がらないことを特徴とする請求項1に記載の微細電子機械変換器。
  52. エネルギーを変換するために可動機械部品を有する微細電子機械変換器であって、該変換器は、上面プレート層の底面が中間バネ層の上面に面し、かつ前記中間バネ層の底面が基板の前面に面するような順番で配置された、基板、中間バネ層、および上面プレート層を含み、前記変換器は、前記基板のデバイス素子領域と前記上面プレート層の対応するデバイス素子領域を画定する少なくとも1つのアドレス可能なデバイス素子を含み、各アドレス可能なデバイス素子は、変換部材を有し、かつさらに、
    (a)前記デバイス素子領域は、前記基板と前記中間バネ層との間に少なくとも1つの空洞を有し、各空洞は、前記中間バネ層を据え付ける少なくとも1つのアンカーにより側壁が形成されており、
    (b)前記中間バネ層は、各空洞の少なくとも一部を覆っており、
    (c)所望の高さの少なくとも1つのコネクタが、各空洞の上方に配置されて、該コネクタが、前記中間バネ層の前記上面から立ち上がっており、
    (d)前記上面プレートは、該上面プレート層の下に変換空間を画定するために前記コネクタ上に配置されており、
    (e)各前記コネクタは、該コネクタと前記アンカーとの間に片持ち梁を画定するための十分な長さだけ、少なくとも1つのアンカーの1つから水平方向に離間されて、前記片持ち梁と前記空洞が、実質的に垂直方向に前記上面プレート層へ移送する前記コネクタの垂直方向変位を可能にし、ひいては前記変換空間を変化させ、かつ前記変換部材を作動させ、
    (f)前記少なくとも1つの空洞および前記対応するアンカーが、合わせて前記デバイス素子領域の少なくとも半分を占めることを特徴とする微細電子機械変換器。
  53. 少なくとも1つの前記空洞は、前記基板の内側領域にあり、かつ前記基板を少なくとも2つのセグメントに分割することを特徴とする請求項52に記載の微細電子機械変換器。
  54. 少なくとも1つの前記空洞は、前記基板を内側のアイランドと外側領域とに分割する環状形状を有することを特徴とする請求項52に記載の微細電子機械変換器。
  55. 前記空洞は、それぞれ前記中間バネ層を据え付ける2つの対向するアンカーによって側壁が形成され、前記少なくとも1つのコネクタは、前記2つの対向するアンカー間に配置され、かつ頭から接続される2つの片持ち梁を含むブリッジを画定するのに十分な長さだけ、それぞれ前記2つの対向するアンカーから水平方向に離間されていることを特徴とする請求項52に記載の微細電子機械変換器。
  56. 前記空洞は環状形状を有し、前記中間バネ層は前記空洞全体を覆い、かつ前記少なくとも1つのコネクタは、前記環状形状の周りに、二次元平面片持ち梁を画定するために前記空洞の中間領域の上方に直接に配置されることを特徴とする請求項52に記載の微細電子機械変換器。
  57. 超微細加工超音波変換器(MUT)構造体であって、上面プレート層の底面が中間バネ層の上面に面し、かつ前記中間バネ層の底面が基板の前面に面するような順番で配置された、基板、中間バネ層、および上面プレート層を含み、前記MUT構造体は、前記基板のMUT素子領域および前記上面プレート層の対応するMUT素子領域よってそれぞれ画定される、複数のアドレス可能なMUT素子を含み、各前記複数のアドレス可能なMUT素子は、変換部材を有し、かつさらに、
    (a)前記MUT素子領域は、前記基板と前記中間バネ層との間に少なくとも1つの空洞を有し、各空洞は、前記中間バネ層を据え付ける少なくとも1つのアンカーで側壁が形成されており、
    (b)前記中間バネ層は、各空洞の少なくとも一部を覆っており、
    (c)所望の高さの少なくとも1つのコネクタが、各空洞の上方に配置されて、該コネクタが、前記中間バネ層の前記上面から立ち上がっており、
    (d)前記上面プレートが、前記上面プレート層の下に変換空間を画定するために前記コネクタ上に配置されており、
    (e)各前記コネクタは、該コネクタと前記アンカーとの間に片持ち梁を画定するための十分な長さだけ、少なくとも1つのアンカーの1つから水平方向に離間されて、前記片持ち梁と前記空洞が、ピストン状の運動で実質的に垂直方向に前記上面プレート層を移送する前記コネクタの垂直方向変位を可能にし、ひいては前記変換空間を変化させ、かつ前記変換部材を作動させ、
    (f)前記少なくとも1つの空洞および前記対応するアンカーが、合わせて前記MUT素子領域の少なくとも半分を占めることを特徴とする超微細加工超音波変換器(MUT)構造体。
  58. 前記複数のアドレス可能なMUT素子は、前記上面プレート層の少なくとも一部を貫いて形成された隔離トレンチによって分離されていることを特徴とする請求項57に記載のMUT構造体。
  59. 前記隔離トレンチは、シーリング材を使用して密封されることを特徴とする請求項57に記載のMUT構造体。
  60. 前記シーリング材は、前記隔離トレンチの上面の上部に配置された密封層であることを特徴とする請求項59に記載のMUT構造体。
  61. 前記基板は導電性ウェーハであり、前記複数のアドレス可能なMUT素子は、前記導電性ウェーハの原材料で作られたウェーハ貫通導体を囲む環状トレンチを含むウェーハ貫通相互接続部を介してアドレス指定されることを特徴とする請求項57に記載のMUT構造体。
  62. 前記ウェーハ貫通導体は、前記アドレス可能なMUT素子の真下に配置されることを特徴とする請求項61に記載のMUT構造体。
  63. 前記MUT構造体がcMUT(静電容量型超微細加工超音波変換器)構造体であり、前記変換部材は、前記上面プレート層上に配置された上面電極と、前記中間バネ層または前記基板のいずれかの上に配置された底部電極とを含むことを特徴とする請求項57に記載のMUT構造体。
  64. 前記中間バネ層は、シリコン層であり、前記底部電極は、前記中間バネ層上の高濃度ドープ領域からなることを特徴とする請求項63に記載のMUT構造体。
  65. 前記上面プレート層は、それによって形成された孔を含み、該孔は、前記上面プレート層の所望の剛性/質量比に対して最適化されたサイズおよび配置プロファイルを有することを特徴とする請求項57に記載のMUT構造体。
  66. 前記上面プレート層に構築された集積回路をさらに含むことを特徴とする請求項57に記載のMUT構造体。
JP2008511848A 2005-05-18 2006-05-18 微細電子機械変換器 Expired - Fee Related JP4885211B2 (ja)

Applications Claiming Priority (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US68261905P 2005-05-18 2005-05-18
US60/682,619 2005-05-18
US69203805P 2005-06-17 2005-06-17
US60/692,038 2005-06-17
US70560605P 2005-08-03 2005-08-03
US60/705,606 2005-08-03
US74424206P 2006-04-04 2006-04-04
US60/744,242 2006-04-04
PCT/IB2006/051568 WO2006123300A2 (en) 2005-05-18 2006-05-18 Micro-electro-mechanical transducers

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008546239A true JP2008546239A (ja) 2008-12-18
JP4885211B2 JP4885211B2 (ja) 2012-02-29

Family

ID=37431650

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008511848A Expired - Fee Related JP4885211B2 (ja) 2005-05-18 2006-05-18 微細電子機械変換器
JP2008511847A Expired - Fee Related JP4791534B2 (ja) 2005-05-18 2006-05-18 超小型電気機械デバイスの製造方法

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008511847A Expired - Fee Related JP4791534B2 (ja) 2005-05-18 2006-05-18 超小型電気機械デバイスの製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (4) US8247945B2 (ja)
EP (2) EP1882127A2 (ja)
JP (2) JP4885211B2 (ja)
CA (3) CA2607887A1 (ja)
WO (3) WO2006123299A2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011507561A (ja) * 2007-12-03 2011-03-10 コロ テクノロジーズ インコーポレイテッド 積層型変換デバイス
JP2011130038A (ja) * 2009-12-16 2011-06-30 Canon Inc 電気機械変換装置及びその製造方法
JP2011522444A (ja) * 2007-12-03 2011-07-28 コロ テクノロジーズ インコーポレイテッド デュアルモード動作マイクロマシン超音波トランスデューサ
WO2013002207A1 (ja) * 2011-06-27 2013-01-03 株式会社Ingen MSL 振動素子及び振動素子の製造方法
JP2013009234A (ja) * 2011-06-27 2013-01-10 Ingen Msl:Kk 振動素子及び振動素子の製造方法
JP2013009233A (ja) * 2011-06-27 2013-01-10 Ingen Msl:Kk 振動素子及び振動素子の製造方法
WO2014077106A1 (ja) * 2012-11-15 2014-05-22 オリンパス株式会社 超音波振動子エレメント及び超音波内視鏡
JP2014534461A (ja) * 2011-10-10 2014-12-18 イノルース・ベー・フェー Memsスキャニングマイクロミラー
US9408588B2 (en) 2007-12-03 2016-08-09 Kolo Technologies, Inc. CMUT packaging for ultrasound system

Families Citing this family (243)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101573861B (zh) 2005-05-18 2012-05-23 科隆科技公司 微机电换能器
JP4885211B2 (ja) * 2005-05-18 2012-02-29 コロ テクノロジーズ インコーポレイテッド 微細電子機械変換器
EP1907133A4 (en) * 2005-06-17 2012-05-09 Kolo Technologies Inc MICROELECTROMECHANICAL TRANSDUCER HAVING AN ISOLATION EXTENSION
US9687186B2 (en) 2005-07-21 2017-06-27 Steadymed Ltd. Drug delivery device
US8372680B2 (en) 2006-03-10 2013-02-12 Stc.Unm Three-dimensional, ultrasonic transducer arrays, methods of making ultrasonic transducer arrays, and devices including ultrasonic transducer arrays
EP2316505B1 (en) 2006-03-14 2017-01-18 University Of Southern California Mems device for delivery of therapeutic agents
WO2007115283A2 (en) * 2006-04-04 2007-10-11 Kolo Technologies, Inc. Modulation in micromachined ultrasonic transducers
US9867530B2 (en) 2006-08-14 2018-01-16 Volcano Corporation Telescopic side port catheter device with imaging system and method for accessing side branch occlusions
WO2009009802A1 (en) 2007-07-12 2009-01-15 Volcano Corporation Oct-ivus catheter for concurrent luminal imaging
US9596993B2 (en) 2007-07-12 2017-03-21 Volcano Corporation Automatic calibration systems and methods of use
JP5524835B2 (ja) 2007-07-12 2014-06-18 ヴォルカノ コーポレイション 生体内撮像用カテーテル
JP5019997B2 (ja) * 2007-08-28 2012-09-05 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 超音波トランスデューサ、超音波診断装置及び超音波顕微鏡
US7843022B2 (en) * 2007-10-18 2010-11-30 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University High-temperature electrostatic transducers and fabrication method
JP5542691B2 (ja) 2007-12-20 2014-07-09 ユニバーシティ オブ サザン カリフォルニア 治療薬を送達するための装置および方法
US8498720B2 (en) 2008-02-29 2013-07-30 Neuronexus Technologies, Inc. Implantable electrode and method of making the same
DE102008001038B4 (de) * 2008-04-08 2016-08-11 Robert Bosch Gmbh Mikromechanisches Bauelement mit Schrägstruktur und entsprechendes Herstellungsverfahren
US9849238B2 (en) 2008-05-08 2017-12-26 Minipumps, Llc Drug-delivery pump with intelligent control
EP2323716B1 (en) 2008-05-08 2015-03-04 MiniPumps, LLC Drug-delivery pumps
DK2320989T3 (da) 2008-05-08 2015-06-22 Minipumps Llc Implanterbare pumper og kanyler dertil
JP5473253B2 (ja) * 2008-06-02 2014-04-16 キヤノン株式会社 複数の導電性領域を有する構造体、及びその製造方法
US8087152B2 (en) * 2008-06-24 2012-01-03 Canon Kabushiki Kaisha Manufacturing method of an electromechanical transducer
JP5376982B2 (ja) 2008-06-30 2013-12-25 キヤノン株式会社 機械電気変換素子と機械電気変換装置および機械電気変換装置の作製方法
US9132693B2 (en) 2008-09-16 2015-09-15 Koninklijke Philps N.V. Capacitive micromachine ultrasound transducer
US20100173437A1 (en) * 2008-10-21 2010-07-08 Wygant Ira O Method of fabricating CMUTs that generate low-frequency and high-intensity ultrasound
FR2939003B1 (fr) * 2008-11-21 2011-02-25 Commissariat Energie Atomique Cellule cmut formee d'une membrane de nano-tubes ou de nano-fils ou de nano-poutres et dispositif d'imagerie acoustique ultra haute frequence comprenant une pluralite de telles cellules
DE102008044371B4 (de) * 2008-12-05 2016-10-27 Robert Bosch Gmbh Verfahren zur Herstellung einer Sensoranordnung
US20110254109A1 (en) * 2008-12-23 2011-10-20 Koninklijke Philips Electronics N.V. Integrated circuit with spurrious acoustic mode suppression and method of manufacture thereof
US9024907B2 (en) * 2009-04-03 2015-05-05 Synaptics Incorporated Input device with capacitive force sensor and method for constructing the same
CN101898743A (zh) * 2009-05-27 2010-12-01 漆斌 微加工超声换能器
TWM378928U (en) * 2009-07-29 2010-04-21 Pixart Imaging Inc Mems device and spring element of mems
US8710599B2 (en) * 2009-08-04 2014-04-29 Fairchild Semiconductor Corporation Micromachined devices and fabricating the same
KR101697388B1 (ko) 2009-08-18 2017-01-17 미니펌프스, 엘엘씨 적응 제어기를 갖춘 전해 약품 운반 펌프
US8451693B2 (en) * 2009-08-25 2013-05-28 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Micromachined ultrasonic transducer having compliant post structure
KR101561663B1 (ko) * 2009-08-31 2015-10-21 삼성전자주식회사 피스톤 다이어프램을 가진 압전형 마이크로 스피커 및 그 제조 방법
KR101593994B1 (ko) * 2009-09-04 2016-02-16 삼성전자주식회사 고출력 초음파 트랜스듀서
US8563345B2 (en) 2009-10-02 2013-10-22 National Semiconductor Corporated Integration of structurally-stable isolated capacitive micromachined ultrasonic transducer (CMUT) array cells and array elements
US8324006B1 (en) * 2009-10-28 2012-12-04 National Semiconductor Corporation Method of forming a capacitive micromachined ultrasonic transducer (CMUT)
JP5473579B2 (ja) * 2009-12-11 2014-04-16 キヤノン株式会社 静電容量型電気機械変換装置の制御装置、及び静電容量型電気機械変換装置の制御方法
JP5550330B2 (ja) * 2009-12-25 2014-07-16 キヤノン株式会社 容量検出型の機械電気変換素子の製造方法
DE102010005654A1 (de) * 2010-01-19 2011-07-21 E.G.O. Elektro-Gerätebau GmbH, 75038 Signalgebeeinrichtung mit einem elektrischen akustischen Signalgeber
US8530985B2 (en) * 2010-03-18 2013-09-10 Chia-Ming Cheng Chip package and method for forming the same
US9057653B2 (en) 2010-05-11 2015-06-16 Synaptics Incorporated Input device with force sensing
WO2011146846A2 (en) * 2010-05-21 2011-11-24 Sand9, Inc. Micromechanical membranes and related structures and methods
CN103329627A (zh) * 2010-06-17 2013-09-25 M·兰德尔 比例远程控制
JP5702966B2 (ja) * 2010-08-02 2015-04-15 キヤノン株式会社 電気機械変換装置及びその作製方法
KR101443730B1 (ko) 2010-09-18 2014-09-23 페어차일드 세미컨덕터 코포레이션 미세기계화 다이, 및 직교 오차가 작은 서스펜션을 제조하는 방법
US9278845B2 (en) 2010-09-18 2016-03-08 Fairchild Semiconductor Corporation MEMS multi-axis gyroscope Z-axis electrode structure
KR101779998B1 (ko) 2010-09-18 2017-09-19 페어차일드 세미컨덕터 코포레이션 단일 구동 모드를 가진 미세기계화 모노리식 3축 자이로스코프
US9156673B2 (en) 2010-09-18 2015-10-13 Fairchild Semiconductor Corporation Packaging to reduce stress on microelectromechanical systems
US9095072B2 (en) 2010-09-18 2015-07-28 Fairchild Semiconductor Corporation Multi-die MEMS package
EP2616771B8 (en) 2010-09-18 2018-12-19 Fairchild Semiconductor Corporation Micromachined monolithic 6-axis inertial sensor
CN103209922B (zh) 2010-09-20 2014-09-17 快捷半导体公司 具有减小的并联电容的硅通孔
CN103221795B (zh) 2010-09-20 2015-03-11 快捷半导体公司 包括参考电容器的微机电压力传感器
KR101630759B1 (ko) 2010-12-14 2016-06-16 삼성전자주식회사 초음파 변환기의 셀, 채널 및 이를 포함하는 초음파 변환기
US11141063B2 (en) 2010-12-23 2021-10-12 Philips Image Guided Therapy Corporation Integrated system architectures and methods of use
US11040140B2 (en) 2010-12-31 2021-06-22 Philips Image Guided Therapy Corporation Deep vein thrombosis therapeutic methods
JP5961246B2 (ja) * 2011-03-22 2016-08-02 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 基板に対して抑制された音響結合を持つ超音波cmut
US20120271202A1 (en) * 2011-03-23 2012-10-25 Cutera, Inc. Ultrasonic therapy device with diffractive focusing
DE102011006403B4 (de) * 2011-03-30 2019-01-17 Robert Bosch Gmbh Mikromechanische Anordnung und entsprechendes Herstellungsverfahren
US9557857B2 (en) 2011-04-26 2017-01-31 Synaptics Incorporated Input device with force sensing and haptic response
KR101761819B1 (ko) 2011-08-24 2017-07-26 삼성전자주식회사 초음파 변환기 및 그 제조 방법
WO2013033489A1 (en) 2011-08-31 2013-03-07 Volcano Corporation Optical rotary joint and methods of use
US9748952B2 (en) 2011-09-21 2017-08-29 Synaptics Incorporated Input device with integrated deformable electrode structure for force sensing
EP2768396A2 (en) 2011-10-17 2014-08-27 Butterfly Network Inc. Transmissive imaging and related apparatus and methods
US9041418B2 (en) 2011-10-25 2015-05-26 Synaptics Incorporated Input device with force sensing
KR101813183B1 (ko) * 2011-12-19 2017-12-29 삼성전자주식회사 초음파 변환기의 셀, 소자, 이를 포함하는 초음파 변환기 및 그 제조 방법
US9062972B2 (en) 2012-01-31 2015-06-23 Fairchild Semiconductor Corporation MEMS multi-axis accelerometer electrode structure
US8978475B2 (en) 2012-02-01 2015-03-17 Fairchild Semiconductor Corporation MEMS proof mass with split z-axis portions
JP5874609B2 (ja) * 2012-03-27 2016-03-02 株式会社デンソー 半導体装置およびその製造方法
US8754694B2 (en) 2012-04-03 2014-06-17 Fairchild Semiconductor Corporation Accurate ninety-degree phase shifter
US9488693B2 (en) 2012-04-04 2016-11-08 Fairchild Semiconductor Corporation Self test of MEMS accelerometer with ASICS integrated capacitors
US8742964B2 (en) 2012-04-04 2014-06-03 Fairchild Semiconductor Corporation Noise reduction method with chopping for a merged MEMS accelerometer sensor
KR102058489B1 (ko) 2012-04-05 2019-12-23 페어차일드 세미컨덕터 코포레이션 멤스 장치 프론트 엔드 전하 증폭기
EP2647955B8 (en) 2012-04-05 2018-12-19 Fairchild Semiconductor Corporation MEMS device quadrature phase shift cancellation
US9069006B2 (en) 2012-04-05 2015-06-30 Fairchild Semiconductor Corporation Self test of MEMS gyroscope with ASICs integrated capacitors
EP2647952B1 (en) 2012-04-05 2017-11-15 Fairchild Semiconductor Corporation Mems device automatic-gain control loop for mechanical amplitude drive
US9625272B2 (en) 2012-04-12 2017-04-18 Fairchild Semiconductor Corporation MEMS quadrature cancellation and signal demodulation
US9094027B2 (en) 2012-04-12 2015-07-28 Fairchild Semiconductor Corporation Micro-electro-mechanical-system (MEMS) driver
US9221077B2 (en) 2012-05-09 2015-12-29 Kolo Technologies, Inc. CMUT assembly with acoustic window
DE102012210033B4 (de) * 2012-06-14 2023-02-02 Robert Bosch Gmbh Bauelement mit Durchkontaktierung und Verfahren zur Herstellung
JP6071285B2 (ja) * 2012-07-06 2017-02-01 キヤノン株式会社 静電容量型トランスデューサ
KR20140033992A (ko) 2012-09-11 2014-03-19 삼성전자주식회사 초음파 변환기
KR101909131B1 (ko) * 2012-09-11 2018-12-18 삼성전자주식회사 초음파 변환기 및 그 제조방법
DE102013014881B4 (de) 2012-09-12 2023-05-04 Fairchild Semiconductor Corporation Verbesserte Silizium-Durchkontaktierung mit einer Füllung aus mehreren Materialien
CA2887421A1 (en) 2012-10-05 2014-04-10 David Welford Systems and methods for amplifying light
US9286673B2 (en) 2012-10-05 2016-03-15 Volcano Corporation Systems for correcting distortions in a medical image and methods of use thereof
US11272845B2 (en) 2012-10-05 2022-03-15 Philips Image Guided Therapy Corporation System and method for instant and automatic border detection
US9307926B2 (en) 2012-10-05 2016-04-12 Volcano Corporation Automatic stent detection
US9858668B2 (en) 2012-10-05 2018-01-02 Volcano Corporation Guidewire artifact removal in images
US9324141B2 (en) 2012-10-05 2016-04-26 Volcano Corporation Removal of A-scan streaking artifact
US9367965B2 (en) 2012-10-05 2016-06-14 Volcano Corporation Systems and methods for generating images of tissue
US10568586B2 (en) 2012-10-05 2020-02-25 Volcano Corporation Systems for indicating parameters in an imaging data set and methods of use
US9292918B2 (en) 2012-10-05 2016-03-22 Volcano Corporation Methods and systems for transforming luminal images
US10070827B2 (en) 2012-10-05 2018-09-11 Volcano Corporation Automatic image playback
US9840734B2 (en) 2012-10-22 2017-12-12 Raindance Technologies, Inc. Methods for analyzing DNA
KR102007258B1 (ko) * 2012-11-21 2019-08-05 삼성전자주식회사 광전 집적회로 기판의 제조방법
KR101968635B1 (ko) * 2012-11-22 2019-04-12 삼성전자주식회사 잉크젯 프린팅을 이용한 배선 형성 방법
KR101946014B1 (ko) 2012-11-22 2019-02-08 삼성전자주식회사 잉크젯 프린팅을 이용한 배선 형성 방법 및 잉크젯 프린팅 장치
WO2014093374A1 (en) 2012-12-13 2014-06-19 Volcano Corporation Devices, systems, and methods for targeted cannulation
US11406498B2 (en) 2012-12-20 2022-08-09 Philips Image Guided Therapy Corporation Implant delivery system and implants
US9730613B2 (en) 2012-12-20 2017-08-15 Volcano Corporation Locating intravascular images
US10939826B2 (en) 2012-12-20 2021-03-09 Philips Image Guided Therapy Corporation Aspirating and removing biological material
US9452923B2 (en) * 2012-12-20 2016-09-27 Infineon Technologies Dresden Gmbh Method for manufacturing a micromechanical system comprising a removal of sacrificial material through a hole in a margin region
JP6785554B2 (ja) 2012-12-20 2020-11-18 ボルケーノ コーポレイション 平滑遷移カテーテル
CA2895989A1 (en) 2012-12-20 2014-07-10 Nathaniel J. Kemp Optical coherence tomography system that is reconfigurable between different imaging modes
US10942022B2 (en) 2012-12-20 2021-03-09 Philips Image Guided Therapy Corporation Manual calibration of imaging system
US10413317B2 (en) 2012-12-21 2019-09-17 Volcano Corporation System and method for catheter steering and operation
JP2016502884A (ja) 2012-12-21 2016-02-01 ダグラス メイヤー, 延在カテーテル本体テレスコープを有する回転可能超音波撮像カテーテル
CA2895990A1 (en) 2012-12-21 2014-06-26 Jerome MAI Ultrasound imaging with variable line density
US10058284B2 (en) 2012-12-21 2018-08-28 Volcano Corporation Simultaneous imaging, monitoring, and therapy
JP2016508233A (ja) 2012-12-21 2016-03-17 ナサニエル ジェイ. ケンプ, 光学スイッチを用いた電力効率のよい光学バッファリング
WO2014099896A1 (en) 2012-12-21 2014-06-26 David Welford Systems and methods for narrowing a wavelength emission of light
US9612105B2 (en) 2012-12-21 2017-04-04 Volcano Corporation Polarization sensitive optical coherence tomography system
CA2895940A1 (en) 2012-12-21 2014-06-26 Andrew Hancock System and method for multipath processing of image signals
US9486143B2 (en) 2012-12-21 2016-11-08 Volcano Corporation Intravascular forward imaging device
CA2895993A1 (en) 2012-12-21 2014-06-26 Jason Spencer System and method for graphical processing of medical data
WO2014123922A1 (en) 2013-02-05 2014-08-14 Butterfly Network, Inc. Cmos ultrasonic transducers and related apparatus and methods
US20150377837A1 (en) * 2013-02-22 2015-12-31 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Ultrasonic sensor for object and movement detection
US9351081B2 (en) 2013-02-27 2016-05-24 Texas Instruments Incorporated Capacitive micromachined ultrasonic transducer (CMUT) with through-substrate via (TSV) substrate plug
US9470710B2 (en) 2013-02-27 2016-10-18 Texas Instruments Incorporated Capacitive MEMS sensor devices
US9520811B2 (en) * 2013-02-27 2016-12-13 Texas Instruments Incorporated Capacitive micromachined ultrasonic transducer (CMUT) device with through-substrate via (TSV)
US10226597B2 (en) 2013-03-07 2019-03-12 Volcano Corporation Guidewire with centering mechanism
CN113705586A (zh) 2013-03-07 2021-11-26 飞利浦影像引导治疗公司 血管内图像中的多模态分割
WO2014164696A1 (en) 2013-03-12 2014-10-09 Collins Donna Systems and methods for diagnosing coronary microvascular disease
US20140276923A1 (en) 2013-03-12 2014-09-18 Volcano Corporation Vibrating catheter and methods of use
US11026591B2 (en) 2013-03-13 2021-06-08 Philips Image Guided Therapy Corporation Intravascular pressure sensor calibration
JP6339170B2 (ja) 2013-03-13 2018-06-06 ジンヒョン パーク 回転式血管内超音波装置から画像を生成するためのシステム及び方法
US9301687B2 (en) 2013-03-13 2016-04-05 Volcano Corporation System and method for OCT depth calibration
US10219887B2 (en) 2013-03-14 2019-03-05 Volcano Corporation Filters with echogenic characteristics
US10292677B2 (en) 2013-03-14 2019-05-21 Volcano Corporation Endoluminal filter having enhanced echogenic properties
US20160030151A1 (en) 2013-03-14 2016-02-04 Volcano Corporation Filters with echogenic characteristics
TWI663706B (zh) 2013-03-15 2019-06-21 美商蝴蝶網路公司 互補式金屬氧化物半導體(cmos)超音波換能器以及用於形成其之方法
WO2014151362A2 (en) 2013-03-15 2014-09-25 Butterfly Network, Inc. Monolithic ultrasonic imaging devices, systems and methods
US9618653B2 (en) 2013-03-29 2017-04-11 Stmicroelectronics Pte Ltd. Microelectronic environmental sensing module
US9176089B2 (en) 2013-03-29 2015-11-03 Stmicroelectronics Pte Ltd. Integrated multi-sensor module
US9082681B2 (en) 2013-03-29 2015-07-14 Stmicroelectronics Pte Ltd. Adhesive bonding technique for use with capacitive micro-sensors
US9667889B2 (en) 2013-04-03 2017-05-30 Butterfly Network, Inc. Portable electronic devices with integrated imaging capabilities
US8932893B2 (en) * 2013-04-23 2015-01-13 Freescale Semiconductor, Inc. Method of fabricating MEMS device having release etch stop layer
EP3005729B1 (en) * 2013-05-28 2020-08-05 Robert Bosch GmbH Multi-layer composite backplate for micromechanical microphone
US9000542B2 (en) 2013-05-31 2015-04-07 Stmicroelectronics Pte Ltd. Suspended membrane device
US9300227B2 (en) * 2013-06-05 2016-03-29 Silicon Laboratories Inc. Monolithic body MEMS devices
JP6257176B2 (ja) * 2013-06-07 2018-01-10 キヤノン株式会社 静電容量型トランスデューサ、及びその作製方法
US9592030B2 (en) 2013-07-23 2017-03-14 Butterfly Network, Inc. Interconnectable ultrasound transducer probes and related methods and apparatus
JP2015023994A (ja) * 2013-07-26 2015-02-05 セイコーエプソン株式会社 超音波測定装置、超音波ヘッドユニット、超音波プローブ及び超音波画像装置
US9437802B2 (en) 2013-08-21 2016-09-06 Fujifilm Dimatix, Inc. Multi-layered thin film piezoelectric devices and methods of making the same
KR102149332B1 (ko) * 2013-08-26 2020-08-31 삼성전자주식회사 정전용량 미세가공 초음파 변환기 및 그 싱귤레이션 방법
JP6221582B2 (ja) * 2013-09-30 2017-11-01 セイコーエプソン株式会社 超音波デバイスおよびプローブ並びに電子機器および超音波画像装置
US9475093B2 (en) 2013-10-03 2016-10-25 Fujifilm Dimatix, Inc. Piezoelectric ultrasonic transducer array with switched operational modes
TWI508914B (zh) * 2013-10-11 2015-11-21 Pixart Imaging Inc 具有增強結構強度之微機電元件
US20200322731A1 (en) * 2013-10-17 2020-10-08 Merry Electronics(Shenzhen) Co., Ltd. Acoustic transducer
WO2015071387A1 (en) * 2013-11-18 2015-05-21 Koninklijke Philips N.V. Ultrasound transducer assembly
DE102013224718A1 (de) * 2013-12-03 2015-06-03 Robert Bosch Gmbh MEMS-Mikrofonbauelement und Vorrichtung mit einem solchen MEMS-Mikrofonbauelement
US9525119B2 (en) 2013-12-11 2016-12-20 Fujifilm Dimatix, Inc. Flexible micromachined transducer device and method for fabricating same
EP3079837B1 (en) * 2013-12-12 2023-02-08 Koninklijke Philips N.V. Monolithically integrated three electrode cmut device
US9604255B2 (en) * 2014-01-10 2017-03-28 Fujifilm Dimatix, Inc. Method, apparatus and system for a transferable micromachined piezoelectric transducer array
US9546923B2 (en) 2014-01-24 2017-01-17 Infineon Technologies Dresden Gmbh Sensor structures, systems and methods with improved integration and optimized footprint
JP2015169822A (ja) * 2014-03-07 2015-09-28 船井電機株式会社 プロジェクタ
US9472518B2 (en) 2014-04-04 2016-10-18 Micron Technology, Inc. Semiconductor structures including carrier wafers and methods of using such semiconductor structures
KR102237662B1 (ko) 2014-04-18 2021-04-09 버터플라이 네트워크, 인크. 상보적 금속 산화물 반도체(cmos) 웨이퍼들 내의 초음파 트랜스듀서들 및 관련 장치 및 방법들
CN106456115B (zh) 2014-04-18 2020-03-20 蝴蝶网络有限公司 超声成像压缩方法及设备
KR102399314B1 (ko) 2014-04-18 2022-05-18 버터플라이 네트워크, 인크. 단일 기판 초음파 촬영 디바이스들, 관련된 장치들, 및 방법들의 아키텍처
JP6320189B2 (ja) * 2014-06-18 2018-05-09 キヤノン株式会社 静電容量型トランスデューサ、及びその製造方法
US9067779B1 (en) 2014-07-14 2015-06-30 Butterfly Network, Inc. Microfabricated ultrasonic transducers and related apparatus and methods
US9574959B2 (en) * 2014-09-02 2017-02-21 Apple Inc. Various stress free sensor packages using wafer level supporting die and air gap technique
JP5798699B1 (ja) * 2014-10-24 2015-10-21 太陽誘電株式会社 電気音響変換装置
JP2016101417A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 キヤノン株式会社 静電容量型音響波トランスデューサ及びこれを備えた被検体情報取得装置
US10150664B2 (en) * 2014-12-15 2018-12-11 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. Microelectromechanical systems (MEMS) stopper structure for stiction improvement
JP2016170018A (ja) * 2015-03-12 2016-09-23 株式会社東芝 Mems装置
JP6472313B2 (ja) * 2015-04-16 2019-02-20 キヤノン株式会社 探触子及び情報取得装置
US20160315562A1 (en) * 2015-04-22 2016-10-27 Everywhere Energy Inc. Energy harvesting systems, apparatus, and methods
US10126861B2 (en) 2015-05-08 2018-11-13 Synaptics Incorporated Force sensor substrate
DE102015221193B4 (de) * 2015-10-29 2018-05-03 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Vorrichtung zur Steuerung einer Intensität eines transmittierenden Anteils von auf die Vorrichtung einfallender elektromagnetischer Strahlung und Verfahren zur Herstellung der Vorrichtung
US11084062B2 (en) * 2015-11-02 2021-08-10 Koninklijke Philips N.V. Ultrasound transducer array, probe and system
US10413938B2 (en) 2015-11-18 2019-09-17 Kolo Medical, Ltd. Capacitive micromachined ultrasound transducers having varying properties
US9987661B2 (en) 2015-12-02 2018-06-05 Butterfly Network, Inc. Biasing of capacitive micromachined ultrasonic transducers (CMUTs) and related apparatus and methods
ITUB20159497A1 (it) * 2015-12-24 2017-06-24 St Microelectronics Srl Dispositivo piezoelettrico mems e relativo procedimento di fabbricazione
US10656255B2 (en) * 2016-05-04 2020-05-19 Invensense, Inc. Piezoelectric micromachined ultrasonic transducer (PMUT)
US10325915B2 (en) 2016-05-04 2019-06-18 Invensense, Inc. Two-dimensional array of CMOS control elements
US10670716B2 (en) 2016-05-04 2020-06-02 Invensense, Inc. Operating a two-dimensional array of ultrasonic transducers
US10315222B2 (en) 2016-05-04 2019-06-11 Invensense, Inc. Two-dimensional array of CMOS control elements
US10445547B2 (en) 2016-05-04 2019-10-15 Invensense, Inc. Device mountable packaging of ultrasonic transducers
US10632500B2 (en) 2016-05-10 2020-04-28 Invensense, Inc. Ultrasonic transducer with a non-uniform membrane
US10452887B2 (en) 2016-05-10 2019-10-22 Invensense, Inc. Operating a fingerprint sensor comprised of ultrasonic transducers
US10600403B2 (en) 2016-05-10 2020-03-24 Invensense, Inc. Transmit operation of an ultrasonic sensor
US10539539B2 (en) 2016-05-10 2020-01-21 Invensense, Inc. Operation of an ultrasonic sensor
US11673165B2 (en) 2016-05-10 2023-06-13 Invensense, Inc. Ultrasonic transducer operable in a surface acoustic wave (SAW) mode
US10706835B2 (en) 2016-05-10 2020-07-07 Invensense, Inc. Transmit beamforming of a two-dimensional array of ultrasonic transducers
US10408797B2 (en) 2016-05-10 2019-09-10 Invensense, Inc. Sensing device with a temperature sensor
US10441975B2 (en) 2016-05-10 2019-10-15 Invensense, Inc. Supplemental sensor modes and systems for ultrasonic transducers
US10562070B2 (en) 2016-05-10 2020-02-18 Invensense, Inc. Receive operation of an ultrasonic sensor
US10452211B2 (en) 2016-05-27 2019-10-22 Synaptics Incorporated Force sensor with uniform response in an axis
US10618078B2 (en) 2016-07-18 2020-04-14 Kolo Medical, Ltd. Bias control for capacitive micromachined ultrasonic transducers
US10429330B2 (en) 2016-07-18 2019-10-01 Stmicroelectronics Pte Ltd Gas analyzer that detects gases, humidity, and temperature
US10254261B2 (en) 2016-07-18 2019-04-09 Stmicroelectronics Pte Ltd Integrated air quality sensor that detects multiple gas species
US10399121B2 (en) 2016-09-12 2019-09-03 Kolo Medical, Ltd. Bias application for capacitive micromachined ultrasonic transducers
US10557812B2 (en) 2016-12-01 2020-02-11 Stmicroelectronics Pte Ltd Gas sensors
US11039814B2 (en) 2016-12-04 2021-06-22 Exo Imaging, Inc. Imaging devices having piezoelectric transducers
US10196261B2 (en) 2017-03-08 2019-02-05 Butterfly Network, Inc. Microfabricated ultrasonic transducers and related apparatus and methods
US10284963B2 (en) * 2017-03-28 2019-05-07 Nanofone Ltd. High performance sealed-gap capacitive microphone
US10891461B2 (en) 2017-05-22 2021-01-12 Invensense, Inc. Live fingerprint detection utilizing an integrated ultrasound and infrared sensor
US10474862B2 (en) 2017-06-01 2019-11-12 Invensense, Inc. Image generation in an electronic device using ultrasonic transducers
EP3642611B1 (en) 2017-06-21 2024-02-14 Butterfly Network, Inc. Microfabricated ultrasonic transducer having individual cells with electrically isolated electrode sections
US10613058B2 (en) 2017-06-27 2020-04-07 Kolo Medical, Ltd. CMUT signal separation with multi-level bias control
US10643052B2 (en) 2017-06-28 2020-05-05 Invensense, Inc. Image generation in an electronic device using ultrasonic transducers
US10997388B2 (en) 2017-12-01 2021-05-04 Invensense, Inc. Darkfield contamination detection
US10984209B2 (en) 2017-12-01 2021-04-20 Invensense, Inc. Darkfield modeling
WO2019109010A1 (en) 2017-12-01 2019-06-06 Invensense, Inc. Darkfield tracking
CA3085014A1 (en) * 2017-12-19 2019-06-27 The University Of British Columbia Layered structure and method for fabricating same
US11151355B2 (en) 2018-01-24 2021-10-19 Invensense, Inc. Generation of an estimated fingerprint
US10755067B2 (en) 2018-03-22 2020-08-25 Invensense, Inc. Operating a fingerprint sensor comprised of ultrasonic transducers
US10648852B2 (en) 2018-04-11 2020-05-12 Exo Imaging Inc. Imaging devices having piezoelectric transceivers
CN109225789B (zh) * 2018-09-06 2020-07-14 西安知象光电科技有限公司 一种组合式变刚度薄膜pMUTs及其制备方法
US20200156111A1 (en) * 2018-11-16 2020-05-21 Vermon S.A. Capacitive micromachined ultrasonic transducer and method of manufacturing the same
JP7127510B2 (ja) * 2018-11-22 2022-08-30 セイコーエプソン株式会社 超音波素子、及び超音波装置
US10936843B2 (en) 2018-12-28 2021-03-02 Invensense, Inc. Segmented image acquisition
EP3733311A1 (en) * 2019-05-02 2020-11-04 Ecole Polytechnique Federale De Lausanne (EPFL) EPFL-TTO Actuation of piezoelectric structures with ferroelectric thin films having multiple elements
KR102244601B1 (ko) * 2019-05-29 2021-04-26 인하대학교 산학협력단 정전용량형 미세가공 초음파 트랜스듀서 및 그 제조방법
DE102019208373A1 (de) * 2019-06-07 2020-12-10 Infineon Technologies Ag Herstellen eines MEMS-Bauelements mit Glasabdeckung und MEMS-Bauelement
US11188735B2 (en) 2019-06-24 2021-11-30 Invensense, Inc. Fake finger detection using ridge features
US11216681B2 (en) 2019-06-25 2022-01-04 Invensense, Inc. Fake finger detection based on transient features
US11176345B2 (en) 2019-07-17 2021-11-16 Invensense, Inc. Ultrasonic fingerprint sensor with a contact layer of non-uniform thickness
US11216632B2 (en) 2019-07-17 2022-01-04 Invensense, Inc. Ultrasonic fingerprint sensor with a contact layer of non-uniform thickness
US11232549B2 (en) 2019-08-23 2022-01-25 Invensense, Inc. Adapting a quality threshold for a fingerprint image
EP4029068A4 (en) * 2019-09-12 2023-12-13 Exo Imaging Inc. IMPROVING MUT'S COUPLING EFFICIENCY AND BANDWIDTH VIA AN EDGE GROOVE, VIRTUAL PIVOTS AND FREE BOUNDARIES
US11392789B2 (en) 2019-10-21 2022-07-19 Invensense, Inc. Fingerprint authentication using a synthetic enrollment image
CN110739391B (zh) * 2019-10-24 2022-09-02 绍兴中芯集成电路制造股份有限公司 表面声波滤波器件及其制造方法
US11189518B2 (en) * 2019-11-15 2021-11-30 Advanced Semiconductor Engineering, Inc. Method of processing a semiconductor wafer
US11522469B2 (en) 2019-12-06 2022-12-06 Alliance For Sustainable Energy, Llc Electric machines as motors and power generators
CN111372179B (zh) * 2019-12-31 2021-10-22 瑞声科技(新加坡)有限公司 电容系统及电容式麦克风
JP2023510931A (ja) * 2020-01-17 2023-03-15 ザ ユニヴァーシティ オブ ブリティッシュ コロンビア 柔軟な静電容量型微細加工超音波振動子アレイ
WO2021150519A1 (en) 2020-01-20 2021-07-29 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Contoured electrode and/or pulse train excitation for capacitive micromachined ultrasonic transducer
US11460957B2 (en) 2020-03-09 2022-10-04 Invensense, Inc. Ultrasonic fingerprint sensor with a contact layer of non-uniform thickness
US11243300B2 (en) 2020-03-10 2022-02-08 Invensense, Inc. Operating a fingerprint sensor comprised of ultrasonic transducers and a presence sensor
US11420866B2 (en) * 2020-03-23 2022-08-23 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Composite spring structure to reinforce mechanical robustness of a MEMS device
EP3900845A1 (en) * 2020-04-21 2021-10-27 Koninklijke Philips N.V. Ultrasound device
US11328165B2 (en) 2020-04-24 2022-05-10 Invensense, Inc. Pressure-based activation of fingerprint spoof detection
US11953567B2 (en) 2020-09-08 2024-04-09 Analog Devices International Unlimited Company Magnetic multi-turn sensor and method of manufacture
WO2022187467A2 (en) * 2021-03-04 2022-09-09 Butterfly Network, Inc. Micromachined ultrasound transducer with pedestal
US11951512B2 (en) 2021-03-31 2024-04-09 Exo Imaging, Inc. Imaging devices having piezoelectric transceivers with harmonic characteristics
US11819881B2 (en) 2021-03-31 2023-11-21 Exo Imaging, Inc. Imaging devices having piezoelectric transceivers with harmonic characteristics
DE102021213259A1 (de) 2021-11-25 2023-05-25 Robert Bosch Gesellschaft mit beschränkter Haftung Verfahren zur Herstellung eines Cavity SOI Substrats und mikromechanischen Strukturen darin
WO2023107433A2 (en) * 2021-12-06 2023-06-15 Orchard Ultrasound Innovation Llc Capacitive micromachined ultrasonic transducer
WO2024044853A1 (en) * 2022-08-30 2024-03-07 The University Of British Columbia Capacitive micromachined ultrasonic transducer arrays on printed circuit boards

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002250665A (ja) * 2001-02-23 2002-09-06 Omron Corp 静電容量式センサ及びその製造方法
WO2005120130A1 (ja) * 2004-06-03 2005-12-15 Olympus Corporation 静電容量型超音波振動子とその製造方法、静電容量型超音波プローブ

Family Cites Families (51)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2975307A (en) * 1958-01-02 1961-03-14 Ibm Capacitive prime mover
US4889832A (en) * 1987-12-23 1989-12-26 Texas Instruments Incorporated Method of fabricating an integrated circuit with metal interconnecting layers above and below active circuitry
US4996627A (en) 1989-01-30 1991-02-26 Dresser Industries, Inc. High sensitivity miniature pressure transducer
JPH0365084A (ja) * 1989-08-02 1991-03-20 Hitachi Ltd 静電型2次元アクチュエータ,光ヘツドおよび光デイスク装置
US5146435A (en) * 1989-12-04 1992-09-08 The Charles Stark Draper Laboratory, Inc. Acoustic transducer
JPH0547916A (ja) 1991-08-20 1993-02-26 Fujitsu Ltd 半導体装置の製造方法
FR2700003B1 (fr) 1992-12-28 1995-02-10 Commissariat Energie Atomique Procédé de fabrication d'un capteur de pression utilisant la technologie silicium sur isolant et capteur obtenu.
US5619476A (en) * 1994-10-21 1997-04-08 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Jr. Univ. Electrostatic ultrasonic transducer
US5894452A (en) * 1994-10-21 1999-04-13 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Microfabricated ultrasonic immersion transducer
FR2744285B1 (fr) 1996-01-25 1998-03-06 Commissariat Energie Atomique Procede de transfert d'une couche mince d'un substrat initial sur un substrat final
US6243474B1 (en) 1996-04-18 2001-06-05 California Institute Of Technology Thin film electret microphone
EP0969306B1 (en) * 1998-01-20 2005-05-11 Seiko Epson Corporation Optical switching device and image display device
US6002117A (en) * 1998-03-10 1999-12-14 Pak; Il Young Electric heating cord with non-heating core-conducting element and reduced EMF emissions
JP3532788B2 (ja) 1999-04-13 2004-05-31 唯知 須賀 半導体装置及びその製造方法
JP4569167B2 (ja) 1999-04-19 2010-10-27 株式会社村田製作所 外力検知センサの製造方法
JP2001015721A (ja) 1999-04-30 2001-01-19 Canon Inc 複合部材の分離方法及び薄膜の製造方法
US6314057B1 (en) * 1999-05-11 2001-11-06 Rodney J Solomon Micro-machined ultrasonic transducer array
FR2805709B1 (fr) 2000-02-28 2002-05-17 Commissariat Energie Atomique Connexion electrique entre deux faces d'un substrat et procede de realisation
US6283601B1 (en) * 2000-04-14 2001-09-04 C Speed Corporation Optical mirror system with multi-axis rotational control
EP1151962B1 (en) 2000-04-28 2007-06-13 STMicroelectronics S.r.l. Structure for electrically connecting a first body of semiconductor material overlaid by a second body of semiconductor material, composite structure using the electric connection structure, and manufacturing process thereof
US6646364B1 (en) * 2000-07-11 2003-11-11 Honeywell International Inc. MEMS actuator with lower power consumption and lower cost simplified fabrication
US6467879B1 (en) 2000-10-16 2002-10-22 Xerox Corporation Method and apparatus for preventing degradation of electrostatically actuated devices
US6512625B2 (en) * 2000-11-22 2003-01-28 Ball Semiconductor, Inc. Light modulation device and system
US6558330B1 (en) * 2000-12-06 2003-05-06 Acuson Corporation Stacked and filled capacitive microelectromechanical ultrasonic transducer for medical diagnostic ultrasound systems
US6737740B2 (en) * 2001-02-08 2004-05-18 Micron Technology, Inc. High performance silicon contact for flip chip
US6600587B2 (en) * 2001-04-23 2003-07-29 Memx, Inc. Surface micromachined optical system with reinforced mirror microstructure
JP4929538B2 (ja) 2001-06-29 2012-05-09 株式会社デンソー 半導体装置の製造方法
US6585653B2 (en) * 2001-07-31 2003-07-01 Koninklijke Philips Electronics N.V. Micro-machined ultrasonic transducer (MUT) array
JP4703061B2 (ja) 2001-08-30 2011-06-15 富士通株式会社 薄膜回路基板の製造方法およびビア形成基板の形成方法
US6750516B2 (en) 2001-10-18 2004-06-15 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Systems and methods for electrically isolating portions of wafers
EP2560199B1 (en) 2002-04-05 2016-08-03 STMicroelectronics S.r.l. Process for manufacturing a through insulated interconnection in a body of semiconductor material
US6767751B2 (en) * 2002-05-28 2004-07-27 Silicon Light Machines, Inc. Integrated driver process flow
US6958255B2 (en) * 2002-08-08 2005-10-25 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Micromachined ultrasonic transducers and method of fabrication
US6822798B2 (en) * 2002-08-09 2004-11-23 Optron Systems, Inc. Tunable optical filter
US6865140B2 (en) * 2003-03-06 2005-03-08 General Electric Company Mosaic arrays using micromachined ultrasound transducers
US7443765B2 (en) * 2003-03-06 2008-10-28 General Electric Company Reconfigurable linear sensor arrays for reduced channel count
SE526366C3 (sv) 2003-03-21 2005-10-26 Silex Microsystems Ab Elektriska anslutningar i substrat
TW567355B (en) 2003-04-21 2003-12-21 Prime View Int Co Ltd An interference display cell and fabrication method thereof
TWI232333B (en) 2003-09-03 2005-05-11 Prime View Int Co Ltd Display unit using interferometric modulation and manufacturing method thereof
US20050075572A1 (en) 2003-10-01 2005-04-07 Mills David M. Focusing micromachined ultrasonic transducer arrays and related methods of manufacture
US7030536B2 (en) * 2003-12-29 2006-04-18 General Electric Company Micromachined ultrasonic transducer cells having compliant support structure
US7052464B2 (en) * 2004-01-01 2006-05-30 General Electric Company Alignment method for fabrication of integrated ultrasonic transducer array
US7545075B2 (en) * 2004-06-04 2009-06-09 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Capacitive micromachined ultrasonic transducer array with through-substrate electrical connection and method of fabricating same
US20060004289A1 (en) * 2004-06-30 2006-01-05 Wei-Cheng Tian High sensitivity capacitive micromachined ultrasound transducer
US7489593B2 (en) * 2004-11-30 2009-02-10 Vermon Electrostatic membranes for sensors, ultrasonic transducers incorporating such membranes, and manufacturing methods therefor
TW200644165A (en) 2005-05-04 2006-12-16 Icemos Technology Corp Silicon wafer having through-wafer vias
CN101573861B (zh) 2005-05-18 2012-05-23 科隆科技公司 微机电换能器
JP4885211B2 (ja) 2005-05-18 2012-02-29 コロ テクノロジーズ インコーポレイテッド 微細電子機械変換器
EP1907133A4 (en) * 2005-06-17 2012-05-09 Kolo Technologies Inc MICROELECTROMECHANICAL TRANSDUCER HAVING AN ISOLATION EXTENSION
WO2007015218A2 (en) * 2005-08-03 2007-02-08 Kolo Technologies, Inc. Micro-electro-mechanical transducer having an optimized non-flat surface
EP2215854A1 (en) * 2007-12-03 2010-08-11 Kolo Technologies, Inc. Stacked transducing devices

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002250665A (ja) * 2001-02-23 2002-09-06 Omron Corp 静電容量式センサ及びその製造方法
WO2005120130A1 (ja) * 2004-06-03 2005-12-15 Olympus Corporation 静電容量型超音波振動子とその製造方法、静電容量型超音波プローブ

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9408588B2 (en) 2007-12-03 2016-08-09 Kolo Technologies, Inc. CMUT packaging for ultrasound system
JP2011522444A (ja) * 2007-12-03 2011-07-28 コロ テクノロジーズ インコーポレイテッド デュアルモード動作マイクロマシン超音波トランスデューサ
US8559274B2 (en) 2007-12-03 2013-10-15 Kolo Technologies, Inc. Dual-mode operation micromachined ultrasonic transducer
JP2011507561A (ja) * 2007-12-03 2011-03-10 コロ テクノロジーズ インコーポレイテッド 積層型変換デバイス
JP2011130038A (ja) * 2009-12-16 2011-06-30 Canon Inc 電気機械変換装置及びその製造方法
WO2013002207A1 (ja) * 2011-06-27 2013-01-03 株式会社Ingen MSL 振動素子及び振動素子の製造方法
JP2013009234A (ja) * 2011-06-27 2013-01-10 Ingen Msl:Kk 振動素子及び振動素子の製造方法
JP2013009233A (ja) * 2011-06-27 2013-01-10 Ingen Msl:Kk 振動素子及び振動素子の製造方法
US9564836B2 (en) 2011-06-27 2017-02-07 Seung-Mok LEE Transducer, and manufacturing method of the transducer
JP2014534461A (ja) * 2011-10-10 2014-12-18 イノルース・ベー・フェー Memsスキャニングマイクロミラー
WO2014077106A1 (ja) * 2012-11-15 2014-05-22 オリンパス株式会社 超音波振動子エレメント及び超音波内視鏡
JPWO2014077106A1 (ja) * 2012-11-15 2017-01-05 オリンパス株式会社 超音波振動子エレメント及び超音波内視鏡
US10342511B2 (en) 2012-11-15 2019-07-09 Olympus Corporation Ultrasound transducer element and ultrasound endoscope

Also Published As

Publication number Publication date
CA2607887A1 (en) 2006-11-23
US8008105B2 (en) 2011-08-30
EP1882127A2 (en) 2008-01-30
EP1881822A2 (en) 2008-01-30
WO2006123300A3 (en) 2009-06-04
US20120299439A1 (en) 2012-11-29
JP4791534B2 (ja) 2011-10-12
WO2006123301A2 (en) 2006-11-23
WO2006123300A2 (en) 2006-11-23
WO2006123301A3 (en) 2009-06-04
JP4885211B2 (ja) 2012-02-29
WO2006123299A3 (en) 2009-06-04
CA2607918A1 (en) 2006-11-23
US20080197751A1 (en) 2008-08-21
US8120229B2 (en) 2012-02-21
US8952595B2 (en) 2015-02-10
JP2009503918A (ja) 2009-01-29
US8247945B2 (en) 2012-08-21
US20090140606A1 (en) 2009-06-04
WO2006123299A2 (en) 2006-11-23
US20080194053A1 (en) 2008-08-14
CA2607916A1 (en) 2006-11-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4885211B2 (ja) 微細電子機械変換器
US7880565B2 (en) Micro-electro-mechanical transducer having a surface plate
US7564172B1 (en) Micro-electro-mechanical transducer having embedded springs
JP5128470B2 (ja) 絶縁延長を有する微小電気機械変換器
CN101589543B (zh) 微机电换能器
US6271620B1 (en) Acoustic transducer and method of making the same
JP5677016B2 (ja) 電気機械変換装置及びその作製方法
US8429808B2 (en) Method for fabrication an electrical transducer
KR20190022644A (ko) 미세제작된 초음파 트랜스듀서를 위한 전기 접촉부 배열
TW200426111A (en) A MEMS encapsulated structure and method of making same

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090501

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110708

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110914

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111111

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111207

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141216

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4885211

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees