JP2002250665A - 静電容量式センサ及びその製造方法 - Google Patents

静電容量式センサ及びその製造方法

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JP2002250665A
JP2002250665A JP2001048999A JP2001048999A JP2002250665A JP 2002250665 A JP2002250665 A JP 2002250665A JP 2001048999 A JP2001048999 A JP 2001048999A JP 2001048999 A JP2001048999 A JP 2001048999A JP 2002250665 A JP2002250665 A JP 2002250665A
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electrode
gap
diaphragm
film
pressure sensor
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JP2001048999A
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Masayoshi Higuchi
誠良 樋口
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Omron Corp
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Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 最大撓み領域の面積を広くすることにより、
静電容量式センサの感度を向上させる。 【解決手段】 半導体基板22の上に固定電極24を形
成し、絶縁膜28によって形成されたギャップ29を隔
てて固定電極24の上方に可動電極32を設ける。可動
電極32は、固定電極24の上に立てられた柱状の支持
部材35によって中央部を支持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ギャップを隔てて
対向する電極間の静電容量の変化によって物理量を検出
する静電容量式センサと、その製造方法に関する。
【0002】
【背景技術】静電容量の変化により物理量の変化を検出
する静電容量式のセンサがあり、このような静電容量式
のセンサは、圧力センサ、加速度センサ、あるいは振動
検出センサ等として用いられている。
【0003】静電容量式のセンサは、応力によるピエゾ
抵抗の変化を検出するピエゾ式センサに比較して温度特
性が安定している点で有利であり、また、特にシリコン
半導体基板を用いた静電容量型半導体センサはIC製造
技術を用いて製造できるので、均一性に富み、小型化や
軽量化が可能で、回路との一体化も容易である。また、
バッチ処理により大量生産が可能で、低コスト化を実現
できる。
【0004】静電容量式センサの構造の一つとしては、
シリコン基板を裏面側からディープエッチングすること
によりシリコン基板の一部を薄くして薄膜状のダイアフ
ラムを形成し、このシリコン基板に別なシリコン基板、
あるいは熱膨張係数がシリコン基板に近いガラス基板を
接合させ、前記シリコン基板のダイアフラムを可動電極
とし、後者のシリコン基板もしくはガラス基板に固定電
極を設けたものがある。この静電容量式センサにあって
は、外力がダイアフラムに加わったとき、ダイアフラム
に生じる変位による静電容量変化に基づいて外力を測定
している。
【0005】しかし、このような構造の静電容量式セン
サでは、裏面側からシリコン基板をディープエッチング
する必要があるので、基板の表面に信号処理回路を作り
込む場合には、基板を表面側と裏面側とで加工する必要
があり、製造工程が複雑になる。また、基板の裏面をデ
ィープエッチングするとき斜面[例えば(100)面基
板の(111)面]が発生するので、斜面の専有面積の
ためにセンサの小型化が困難になる問題がある。
【0006】これに対し、特開平7−7162号公報に
開示されている静電容量式センサでは、図1及び図2に
示すような構造により、裏面からのディープエッチング
を不要にしている。この静電容量式センサ1では、基板
2の上に犠牲酸化物層3とシリコン膜4を形成されたS
OI(Silicon on Insulator)基板を使用し、基板裏面
からエッチングすることなく、中間の犠牲酸化物層3を
部分的に犠牲層エッチングすることによってギャップ
(密閉空洞)5を形成し、その上にシリコン膜4からな
るダイアフラム6を形成している。この静電容量式セン
サ1は絶対圧センサとなっており、ダイアフラム6の下
のギャップ5が真空封止され、ギャップ5を挟んで基板
2に固定電極7が形成され、ダイアフラム6が可動電極
8となっている。
【0007】製造工程において犠牲酸化物層3をエッチ
ングしてギャップ5を形成するためには、ダイアフラム
6となる領域の周囲領域9においてシリコン膜4に犠牲
層エッチング用の開口10をあけ、この開口10から犠
牲酸化物層3をエッチングしてギャップ5を形成した
後、開口10をシール部11でギャップ封止している。
【0008】このような構造によれば、基板2を表面側
からのみ加工することができるので、同一基板内への信
号処理回路の作り込みが容易になる。また、基板2をデ
ィープエッチングしないので、斜面の発生もなく、セン
サの小型化が可能になる。さらに、ダイアフラム6の下
のギャップ5をクリーンな状態で封止しているので、ギ
ャップ5内への異物の浸入がなく、異物によりダイアフ
ラム6の変位が妨げられることもなく、耐環境性と信頼
性に優れた構造を得ることができる。
【0009】しかし、SOI基板を使用した後者の静電
容量式センサ1では、図2に表されているように、ダイ
アフラム6の周囲だけが支持されていて、ダイアフラム
6の形状が正方形となっていたので、ダイアフラム6に
圧力が加わった時にダイアフラム6が最も大きく撓む領
域12(以下、この領域を有効領域という。)は、図3
に・印で示すような点状の極めて狭い領域となる。静電
容量式センサ1は、可動電極8と固定電極7の間の静電
容量の変化ΔCを検出することによって外力を検出して
いるから、同じ外力に対して静電容量の変化ΔCが大き
い方が高感度のセンサとなるが、図3のように有効領域
12が点状となっていて有効領域12の面積が極めて狭
い場合には、静電容量の変化ΔCを大きくすることがで
きず、静電容量式センサ1の感度を高くすることが困難
であった。
【0010】また、円形のダイアフラムが用いられるこ
ともあるが、このような円形のダイアフラムでも、図4
に示すように、有効領域12が・印で示すような点状の
極めて狭い領域となり、静電容量式センサの感度を高く
することが困難であった。
【0011】また、従来の静電容量式センサでは、ダイ
アフラム領域外に犠牲層エッチングのための開口を設
け、犠牲層エッチング後に当該開口を封止している。そ
のため、ダイアフラム領域以外のスペースも必要とな
り、静電容量センサの小型化が困難であった。
【0012】
【発明の開示】本発明の目的とするところは、有効領域
を広くすることによって感度を大きくすることができる
静電容量式センサとその製造方法を提供することにあ
る。
【0013】本発明にかかる静電容量式センサは、基板
に第1の電極を形成し、当該第1の電極とギャップを隔
てて第2の電極を形成し、前記第1及び第2の電極のう
ち少なくとも一方の電極が物理量の印加によって変形
し、第1及び第2の電極間の静電容量の変化によって前
記物理量が計測されるようになった静電容量式センサに
おいて、前記第1及び第2の電極のうち少なくとも一方
の電極が物理量によって変形したときの、これら電極の
最大撓み領域が線状ないし帯状となるようにしている。
【0014】このような静電容量式センサによれば、第
1の電極又は第2の電極、あるいは第1及び第2の双方
の電極が物理量の印加によって変形することによって第
1の電極と第2の電極の間の静電容量が変化するので、
この静電容量を検知することでセンサに加わっている物
理量を計測することができる。
【0015】本発明にかかる静電容量式センサにあって
は、第1及び第2の電極のうち少なくとも一方の電極が
物理量によって変形したとき、第1及び/又は第2の電
極(以下、単に電極という。)の有効領域(最大撓み領
域)が線状ないし帯状となるようにしているので、有効
領域がほぼ点状となる従来の静電容量式センサに比較し
て、第1及び第2の電極の有効領域の面積が広くなり、
静電容量式センサの初期静電容量や静電容量の変化分が
増加し、変化分が信号処理回路等のノイズに埋もれにく
くなる。この結果、静電容量式センサの感度が向上す
る。
【0016】第1及び第2の電極のうち少なくとも一方
の電極の最大撓み領域が線状ないし帯状になるようにす
る方法としては、ギャップの平面形状が円形及び正多角
形(点対称な形状)以外の形状になるようにする方法
と、第1の電極と第2の電極との間に支持部材を立てる
方法とがある。
【0017】前者の方法では、電極がギャップの長さ方
向に沿って撓むので、電極の最大撓み領域が線状ないし
帯状になる。よって、第1の電極と第2の電極との間の
ギャップが平面視でいずれかの方向へ延びていればよ
く、典型的には、ギャップを例えば長方形状や楕円形状
(例えば、短軸方向の長さ:長軸方向の長さの比率を
1:Nとするとき、N≧2であるもの)、十文字形など
の形状にすればよい。
【0018】また、後者の方法では、ギャップ内に支持
部材を立てることで電極の最大撓み領域が支持部材の周
囲に沿った領域に形成され、線状ないし帯状となる。支
持部材は、ギャップ内部を仕切ってギャップを分割しな
いように設ける必要があるが、支持部材は一部がギャッ
プの内周面に接触して一体となっていてもよく、ギャッ
プの内周面から離間するように設けられていてもよい。
もっとも、支持部材がギャップの内周面から離間してい
る方が、電極の最大撓み領域が支持部材の周囲で均一に
分布し易くなるので、この態様のほうが望ましい。ま
た、支持部材は、電極の中央に立てられているのが望ま
しい。
【0019】また、異なる実施態様においては、ギャッ
プを介して対向させられた第1及び第2の電極は、基板
に複数組配置してもよい。物理量を検知する第1及び第
2の電極を複数組設けることによって全体の静電容量を
大きくすることができるので、静電容量の変化分が信号
処理回路等のノイズに埋もれにくくなり、静電容量式セ
ンサの検知精度を向上させることができる。しかも、複
数組に分割されているので、個々の電極の面積が大きく
なることが無く、耐衝撃性が低下するおそれがない。ま
た、ギャップを介して対向する第1及び第2の電極を複
数組設けてあれば、信号処理回路の特性に合わせてその
数を増減させることができ、例えば△C/Co(Coは初
期静電容量、ΔCは静電容量の変化分)を変化させるこ
となく容易に設計変更できる。
【0020】さらに異なる実施態様においては、第2の
電極の間に形成されたギャップの内部を減圧封止(真空
封止を含む。)しておいてもよい。ギャップ内を減圧封
止しておくことにより、ギャップ内に異物が侵入しにく
くなり、センサの信頼性が向上する。
【0021】また、本発明のさらに別な実施態様におい
ては、前記第1の電極と対向する部分で前記基板に空洞
を設けることにより、前記第1の電極が物理量の変化に
よって変形できるようにしてもよい。基板に空洞を設け
て第1の電極が変形できるようにすれば、第1及び第2
の電極がいずれも変形するので、第1の電極と第2の電
極との間の静電容量の変化が大きくなり、物理量の検知
感度が高くなる。
【0022】本発明にかかる静電容量式センサの製造方
法は、基板の上方に第1の電極を形成し、第1の電極の
上に犠牲層を形成し、犠牲層の上に第2の電極を形成
し、第2の電極に前記犠牲層に通じる開口をあけ、当該
開口を通じて第1の電極と第2の電極との間で前記犠牲
層を除去した後、前記開口を封止するための封止材料に
よって第1及び第2の電極間を部分的に支持させるため
の支持部材を形成することを特徴としている。
【0023】本発明にかかる静電容量式センサの製造方
法にあっては、第2の電極の開口から犠牲層をエッチン
グ等によって除去して第1の電極と第2の電極の間にギ
ャップを形成した後、第2の電極の開口を塞いで圧力検
出用の絶対圧センサを製作することができる。また、支
持部材によって第1の電極と第2の電極の間を部分的に
支持させることにより両電極の最大撓み領域の面積を大
きくして検知感度を向上させることができる。しかも、
電極領域内に犠牲層を除去するための開口を設けている
ので、電極領域と別に開口を設けるためのスペースが必
要なくなり、静電容量式センサの小型化を図ることがで
きる。さらに、犠牲層を除去するための開口の封止と第
1及び第2の電極間を支持する支持部の形成を一度に行
え、製造工程を簡略化することができる。
【0024】なお、この発明の以上説明した構成要素
は、可能な限り組み合わせることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる静電容量式
センサの実施形態として、圧力センサを例にとって説明
する。本発明は、圧力センサと同様、加速度センサ、振
動検出センサ等にも使用することができるが、加速度や
振動を検出する場合には、加速度や振動にダイアフラム
が感応し易いようダイアフラムに重りとなる部材を形成
しておくと一層効果的である。
【0026】(第1の実施形態)図5は本発明の一実施
形態による圧力センサ21の基本的構造を示す断面図で
ある。この圧力センサ21にあっては、p型シリコンか
らなる半導体基板22の上に信号処理回路23と固定電
極24とが形成されている。図6(a)は半導体基板2
2上に形成されている固定電極24のパターンと信号処
理回路23を示す図であって、図5のX1−X1線にお
ける水平断面図である。固定電極24は円環状もしくは
円板状をしており、半導体基板22の表面に縦横に配列
されている。各固定電極24間は図6(a)に示すよう
に配線された固定電極接続配線25によって互いに接続
されている。また、固定電極24は固定電極接続配線2
5によって信号処理回路23の一方の入力端子に接続さ
れている。
【0027】固定電極24の形成方法としては、例えば
p型シリコンからなる半導体基板22の所定領域にリン
イオンをドーピングした後、ドーピングされたリンイオ
ンを拡散炉において高温でドライブインして半導体基板
22の表面にn型領域を形成し、このn型領域を固定電
極24及び固定電極接続配線25にする。あるいは、半
導体基板22の全面にポリシリコン(多結晶シリコン)
を堆積させ、このポリシリコン膜にリンイオンをドーピ
ングし熱拡散させて電極化した後、このポリシリコン膜
をパターニングして固定電極24及び固定電極接続配線
25を形成してもよい。なお、固定電極24を作製する
工程は、信号処理回路23を作製する工程とは別に行な
ってもよく、また信号処理回路23を作製する工程中で
同時に固定電極24及び固定電極接続配線25を作製し
てもよい。
【0028】また、図6(a)に示すように、半導体基
板22の表面には、信号出力用のワイヤパッド26a、
26bが設けられており、ワイヤパッド26a,26b
には接続用配線27によって信号処理回路23の出力端
子が接続されている。なお、この接続用配線27は、固
定電極接続配線25と同時に作製されたものである。
【0029】半導体基板22の上面には、熱酸化膜ある
いはCVDによる堆積酸化膜により、ギャップ厚さとな
る絶縁膜28が形成されている。図6(b)は絶縁膜2
8を形成した様子を示す図であって、図5のX2−X2
線における断面を表している。絶縁膜28は、固定電極
24及びワイヤパッド26a、26bを露出させるよう
に部分的に開口されており、特に固定電極24の上には
円柱状のギャップ(空間)29が形成される。固定電極
接続配線25及び接続用配線27は絶縁膜28によって
覆われている。なお、このときギャップ29の内面(す
なわち、固定電極24のギャップ側表面、絶縁膜28の
ギャップ内周面)には窒化膜などを形成しておくとよ
い。
【0030】さらに、ギャップ29を隔てて固定電極2
4の上方には、ダイアフラム用薄膜30が形成されてお
り、ダイアフラム用薄膜30は、ギャップ29の上に位
置する部分がダイアフラム31となっており、このダイ
アフラム31には固定電極24とほぼ同形状の可動電極
32が形成されている。図6(c)は図5のX3−X3
線断面図であって、可動電極32の配置パターンを示し
ている。ダイアフラム用薄膜30は、窒化膜、ポリシリ
コン膜、酸化窒化膜、堆積酸化膜などのいくつかの薄膜
を組み合わせて形成されており、これらの薄膜の組み合
わせにより若干の引張応力が残るようにし、それによっ
てダイアフラム31(可動電極32)に弛みが生じない
ようにしている。
【0031】ダイアフラム用薄膜30のダイアフラム領
域外には、可動電極32を電気的に接続するための可動
電極接続配線33が設けられており、可動電極接続配線
33の端部は信号処理回路23の入力端子に接続されて
いる。固定電極接続配線25と可動電極接続配線33
は、図6(a)(c)に示すように、上面から見て互い
に重なり合わないように配線されている。固定電極接続
配線25と可動電極接続配線33は圧力印加時に変位す
ることがないので寄生容量となるが、可動電極接続配線
33と固定電極24が上から見て重なり合わないように
することで両電極接続配線25、33間の寄生容量を減
少させることができる。リング状の可動電極32及び可
動電極接続配線33は、例えばダイアフラム用薄膜30
の一部として絶縁膜28上に堆積させられたポリシリコ
ン膜にリンイオンをドーピングし熱拡散させた後、これ
を所定形状にパターニングすることにより形成される。
なお、ポリシリコン膜によって形成された可動電極32
の両面には、保護膜として酸化窒化膜や窒化膜を形成し
ておくとよい。
【0032】信号処理回路23は、例えば発振回路を形
成してそのコンデンサ部分を固定電極24及び可動電極
32に接続したものであり、圧力によって静電容量変化
が生じると発振周波数が変化して圧力変化が周波数変化
として出力される。信号処理回路23と圧力センサ21
との関係は、上記のように圧力センサ21の半導体基板
22上に信号処理回路23を形成してもよく、圧力セン
サ21を信号処理回路23の基板上に実装してもよい。
【0033】固定電極24の中心には、可動電極32を
支持させるための支持部材35が立てられており、支持
部材35の上端部にはダイアフラム31の中心部が固定
されている。この支持部材35は、ダイアフラム31の
中心を開口してその開口からギャップ領域における絶縁
膜28をエッチング除去し、ついでCVDにより形成さ
れた堆積酸化膜やポリシリコン膜でダイアフラム31の
開口をギャップ封止されている。この際、ダイアフラム
31の開口を封止した後、拡散炉でアニールすることに
より支持部材35を焼き締めて封止効果を向上させるこ
とができる。また、封止した後、その上から撥水性の窒
化膜で覆うことによりギャップ29内に湿気が浸入しに
くくなり、圧力センサ21の湿度特性が向上する。ある
いは支持部材35はギャップ厚を決める絶縁膜28と同
時に形成されていてもよく、その場合はダイアフラム領
域外に開口をあけてギャップ領域の絶縁膜28をエッチ
ングする。
【0034】このように、該圧力センサ21にあって
は、半導体基板22上に固定電極24が形成され、絶縁
膜28の上にダイアフラム用薄膜30を堆積させ、絶縁
膜28によって形成されたギャップ29を介して固定電
極24に対向させるようにしてダイアフラム用薄膜30
に可動電極32を設けている。このギャップ29内は減
圧封止または真空封止されており、ダイアフラム31
(又は、可動電極32)はギャップ29内に立てられた
支持部材35によって中心を支持されている。また、複
数設けられた固定電極24と可動電極32は、固定電極
接続配線25と可動電極接続配線33によって各々並列
に接続されており、同一基板上に形成された信号処理回
路23に接続され、さらに信号処理回路23はワイヤパ
ッド26a、26bに接続されている。
【0035】しかして、この圧力センサ21に常圧が加
わっている場合には、ダイアフラム31は図7(a)の
ようにギャップ29内に僅かに吸引されている。この状
態よりダイアフラム31に加わる圧力が大きくなると、
増加した圧力によってダイアフラム31がギャップ29
内へ押し込まれる。これによって可動電極32が撓み、
可動電極32と固定電極24の間の極間距離が変化する
ので、可動電極32と固定電極24の間の静電容量が変
化する。よって、この静電容量の変化を測定すること
で、信号処理回路23により圧力または圧力変化量が計
測される。
【0036】しかも、この圧力センサ21では、可動電
極32の中心部が支持部材35によって支持されていて
撓まないので、可動電極32の最大撓み領域、すなわち
有効領域36は、図7(b)及び図8に示すように、支
持部材35の周囲を囲むように環状をした帯状ないし線
状の領域(図8に破線で示す領域、もしくは破線の部分
を含む帯状の領域)となり、従来の圧力センサに比較し
て(図4参照)有効領域36が広くなり、圧力センサ2
1の感度が向上する。
【0037】高圧を測定する場合やギャップ29内を真
空封止して絶対圧センサにする場合には、可動電極32
が設けられているダイアフラム31の剛性を高くし、高
圧印加時にしかダイアフラム31が撓まないようにする
必要がある。ダイアフラム31の剛性をあげるためには
ダイアフラム31を厚くするか、その面積を小さくする
必要があるが、ダイアフラム31を小さくした場合に
は,電極面積が小さくなるので、固定電極24と可動電
極32の間の初期静電容量と静電容量の変化分も小さく
なり、信号処理回路等のノイズに埋もれて圧力を検出で
きなくなる。これに対し、この圧力センサ21によれ
ば、個々の小さいダイアフラム31の中心を固定するこ
とで有効領域の面積を増加させ、さらに、これを複数並
べて並列に接続することで、初期静電容量と静電容量の
変化分を増加させて圧力を検出可能にし、感度も向上さ
せることができる。
【0038】図5に示した圧力センサ21では、固定電
極24及び可動電極32は半導体基板22上の一部に設
けたが、図9に示す圧力センサ37のように、固定電極
24及び/又は可動電極32を半導体基板22の全面に
設けてもよい。半導体基板22の全面に固定電極24や
可動電極32を設ければ、固定電極接続配線25や可動
電極接続配線33を設ける必要がなくなる。この場合で
も、可動電極32はギャップ29の部分だけが圧力で撓
むので、実質的にはギャップ29を挟む部分だけが固定
電極24及び可動電極32となる。
【0039】また、上記実施形態では、シリコン基板の
表面に表面マイクロマシニング、犠牲層エッチング等を
用いて圧力センサの構造を形成しているが、シリコン基
板にガラス基板やシリコン基板を接合して形成してもよ
く、SOI基板やエピタキシャル成長させた基板を用い
てもよい。また、上記圧力センサでは、ギャップ内に封
止された気体の圧力(基準圧力)を基準として圧力を計
測する絶対圧センサとなっているが、ギャップ部分を開
放構造とし、ダイアフラムの両面にかかる圧力差を計測
する差圧式センサとしてもよい。
【0040】つぎに、図5に示したような基本構造の圧
力センサ21の製造方法の一例を図10(a)〜図13
(m)に従って説明する。まず、図10(a)に示すよ
うなp型シリコンからなる半導体基板(ウエハ)22を
準備し、半導体基板22の表面にレジストを塗布してレ
ジスト膜41を形成する。ついで、図10(b)に示す
ように、固定電極24及び固定電極接続配線25を形成
しようとする領域を露出させるようにレジスト膜41を
パターニングする。そして、レジスト膜41の開口領域
を通して半導体基板22の表層部にリンイオンをドーピ
ングする。
【0041】レジスト膜41を半導体基板22の表面か
ら除去した後、半導体基板22を拡散炉でアニールし、
リンイオンを半導体基板22内にドライブインして活性
化し、n型領域(固定電極24)を形成する。この結
果、半導体基板22の表面には円環状をした固定電極2
4、固定電極接続配線25、接続用配線27が形成され
る(図6(a)参照)。このとき同時に、半導体基板2
2の表裏両面には、図10(c)に示すように、ギャッ
プの厚みとなる酸化膜(SiO)等からなる絶縁膜2
8を形成する。なお、図9のような構造の圧力センサ3
7を製造する場合には、この工程でリンイオンをドープ
せずにp型シリコンの半導体基板22の表面全面が固定
電極24となるようにしてもよい。
【0042】こうして固定電極24の上から半導体基板
22の表面を絶縁膜28で覆ったら、絶縁膜28をフッ
酸でエッチングしてパターニングし、図10(d)に示
すように、ギャップ29を形成しようとする領域の周囲
で絶縁膜28を部分的にエッチング除去する。このとき
ギャップ領域に残っている絶縁膜28が犠牲層となる。
【0043】ついで、図11(e)に示すように、絶縁
膜28の上から半導体基板22の表裏両面に窒化膜(S
iN)や酸化膜(SiO)を堆積させ、この堆積被膜
42によって絶縁膜28の表面を覆うと共に絶縁膜28
を除去した跡の隙間(犠牲層の周囲の隙間)に堆積被膜
42を充填させる。さらに、図11(f)に示すよう
に、堆積被膜42の上から半導体基板22の表裏両面に
ポリシリコンを堆積させ、ポリシリコン被膜43を形成
する。この表面側のポリシリコン被膜43は、可動電極
32の構成部材となるものである。
【0044】図11(g)に示すように、ポリシリコン
被膜43の表面にレジストを塗布してレジスト膜44を
形成した後、レジスト膜44をパターニングし、可動電
極32及び可動電極接続配線33を形成しようとする領
域でレジスト膜44を開口する。ついで、レジスト膜4
4の開口を通してポリシリコン被膜43にリンイオンを
ドーピングし、リンイオンのドーピング領域に可動電極
32及び可動電極接続配線33を形成する。この後、図
12(h)に示すようにレジスト膜44を除去し、拡散
炉で半導体基板22をアニールして可動電極32及び可
動電極接続配線33となる部分を活性化させる。つい
で、図12(i)に示すように、リンイオンをドーピン
グした領域を残してポリシリコン被膜43をドライエッ
チングで除去し、堆積被膜42の上に可動電極32及び
可動電極接続配線33を形成する。
【0045】次に、図12(j)に示すように、可動電
極32等と堆積被膜42の上に窒化膜や酸化窒化膜等か
らなる保護膜45を堆積させる。こうして堆積被膜4
2、可動電極32及び保護膜45によってダイアフラム
用薄膜30が構成され、ダイアフラム31となる領域で
は、堆積被膜42と保護膜45の間に可動電極32が挟
み込まれている。ついで、ダイアフラム31となる領域
の中央部をドライエッチングによって除去し、エッチン
グホール46を開口する。このエッチングホール46は
犠牲層(絶縁膜28)に通じる開口となる。
【0046】このエッチングホール46を通じてフッ酸
などにより絶縁膜28をエッチングして除去し、エッチ
ング後に水洗し、図13(k)に示すように、ダイアフ
ラム31の下にギャップ29を形成する。このとき、ギ
ャップ29内の水を徐々に表面張力の小さい液体に置換
していき、イソプロピルアルコール等に置換してベーパ
ー乾燥する。また、犠牲層エッチング後の乾燥方法とし
ては、凍結乾燥、昇華乾燥等を用いることもできる。
【0047】図13(l)に示すように、プラズマCV
DやLP−CVD等により真空中で封止用薄膜47を堆
積させることによりエッチングホール46を塞いでギャ
ップ29を真空(減圧)封止する。封止用薄膜47とし
ては、NSGやポリシリコン等を使用するとよい。エッ
チングホール46を封止用薄膜47で塞いだ後、拡散炉
でアニールして封止用薄膜47を焼き締めることにより
封止効果が向上する。このとき、エッチングホール46
内の封止用薄膜47は、固定電極24もしくは固定電極
24から露出している半導体基板22の表面に堆積して
いる。
【0048】ついで、図13(m)に示すように、ダイ
アフラム31の中心部でエッチングホール46を塞いで
いる部分を残して封止用薄膜47をエッチングで除去す
る。こうしてダイアフラム31の中心部に残った封止用
薄膜47は支持部材35となり、固定電極24の中心部
に柱状に立てられた支持部材35によってダイアフラム
31の上端部が支持される。封止用薄膜47を除去した
後、支持部材35及び保護膜45の表面に、さらに撥水
性の薄膜、窒化膜や酸化窒化膜等を堆積させてもよい。
また、封止用薄膜47を除去せず、図13(l)の状態
のままでもよい。
【0049】この後、半導体基板22上に堆積した各薄
膜層に接続用配線27に通じる開口をあけ、アルミニウ
ムや金(Au)等をスパッタや蒸着することによりワイ
ヤパッド26a、26bを形成する。信号処理回路23
を形成する場合には、圧力センサの製作工程と同時に形
成してもよく、圧力センサの製作後に信号処理回路を形
成し、ワイヤパッド26a、26bを最後に形成しても
よい。
【0050】次に、図5に示したような基本構造の圧力
センサ21の別な製造方法を図14(a)〜図18
(s)に従って説明する。まず、図14(a)に示すよ
うなp型シリコンからなる半導体基板(ウエハ)22を
準備し、図14(b)に示すように、拡散炉で半導体基
板22の表面に熱酸化膜51を形成する。さらに、図1
4(c)に示すように、熱酸化膜51の上に固定電極2
4を形成するためのポリシリコン膜52を堆積させる。
【0051】図14(d)に示すように、上面側のポリ
シリコン膜52の上にレジストを塗布してレジスト膜4
1を形成し、レジスト膜41をパターニングして固定電
極24や固定電極接続配線25等を形成する領域でレジ
スト膜41を開口させる。ついで、図15(e)に示す
ように、レジスト膜41の開口を通してポリシリコン膜
52にリンイオンをドーピングし、図15(f)のよう
にポリシリコン膜52のドーピング領域に固定電極24
を形成する。そして、レジスト膜41の除去後、拡散炉
で半導体基板22をアニールする。
【0052】図15(g)に示すように、ポリシリコン
膜52の表面に、LP−CVDやプラズマCVDを用い
て窒化膜や酸化窒化膜等の被覆層53を形成し、さらに
図15(h)に示すように、その表面にNSG等からな
る絶縁膜28をギャップ29の厚さ分だけ堆積させる。
ついで、図16(i)に示すように、絶縁膜28をフッ
酸などを用いたウエットエッチングで部分的に除去し、
ギャップ29を形成しようとする領域の周囲で絶縁膜2
8を開口する。なお、絶縁膜28のエッチング方法とし
ては、ドライエッチングを用いてもよい。
【0053】さらに、図16(j)に示すように、絶縁
膜28の表面に窒化膜や酸化窒化膜等からなる堆積被膜
42を堆積させ、ギャップ29となる領域の周囲の開口
に堆積被膜42を埋め込む。
【0054】図16(k)に示すように、堆積被膜42
の表面にポリシリコン被膜43を堆積させ、さらに図1
6(l)に示すように、ポリシリコン被膜43の上にレ
ジストを塗布してレジスト膜44を形成する。ついで、
レジスト膜44をパターニングして可動電極32や可動
電極接続配線33等を形成しようとする領域でレジスト
膜44を開口し、レジスト膜44の開口を通してポリシ
リコン被膜43の一部に選択的にリンイオンを注入し、
リンイオンの注入領域に可動電極32や可動電極接続配
線33等を形成する。この後、図17(m)のようにレ
ジスト膜44を除去し、拡散炉でアニールして注入した
リンイオンを活性化させる。なお、図15(f)の工程
でアニールせず、この本工程で同時にアニールしてもよ
い。
【0055】次に、図17(n)に示すように、リンイ
オンを注入されなかった領域のポリシリコン被膜43を
エッチング等によって除去し、堆積被膜42の上に可動
電極32と可動電極接続配線33だけを残す。ついで、
図17(o)に示すように、可動電極32及び可動電極
接続配線33の上から窒化膜や酸化窒化膜等からなる保
護膜45を堆積させた後、図17(p)に示すように、
ダイアフラム31の中心部でエッチングにより保護膜4
5及び堆積被膜42にエッチングホール46を開口す
る。
【0056】この後、図18(q)に示すように、エッ
チングホール46を通して、フッ酸などによりギャップ
形成領域の絶縁膜28を犠牲層エッチングし、堆積被膜
42の下にギャップ29を形成する。このとき同時に、
ギャップ29の上には、堆積被膜42と保護膜45の間
に可動電極32が挟まれた構造のダイアフラム31が形
成される。絶縁膜28をエッチングした後、半導体基板
22を水洗するが、この水洗時には、ギャップ29内の
水を徐々に表面張力の小さい液体に置換していき、イソ
プロピルアルコール等に置換してベーパー乾燥する。ま
た、ギャップ29の乾燥方法としては、凍結乾燥、昇華
乾燥等も用いることができる。
【0057】ついで、図18(r)に示すように、プラ
ズマCVDやLP−CVD等により真空中で保護膜45
の上に封止用薄膜47を堆積させ、封止用薄膜47によ
ってエッチングホール46を塞ぐと共にギャップ29の
中心部にも封止用薄膜47を堆積させ、ギャップ29を
封止用薄膜47によって真空(減圧)封止する。ギャッ
プ29の中心部では、封止用薄膜47は被覆層53の上
に堆積する。封止用薄膜47としては、NSGやポリシ
リコン等を使用するとよい。封止用薄膜47を形成した
後、拡散炉でアニールして封止用薄膜47を焼き締める
ことにより封止効果を向上させる。
【0058】この後、図18(s)に示すように、ダイ
アフラム31の中心部分に位置する領域だけを残して封
止用薄膜47をエッチングにより除去し、圧力センサ2
1を作製する。なお、封止用薄膜47をエッチング除去
した後、圧力センサ21の表面にさらに撥水性の薄膜や
窒化膜、酸化窒化膜等を堆積させてもよい。また、封止
用薄膜47を除去せず、図18(r)のままの状態で完
成品としても良い。
【0059】これらの製造方法によれば、ギャップ29
を形成するためのエッチングホール46を塞ぐ工程と支
持部35を形成する工程を一度に行え、製造工程が簡略
化される。また、エッチングホール46を電極領域から
外れた領域に設けると、センササイズが大きくなった
り、その部分に寄生容量が生じたりすることがあるが、
本発明のように電極領域にエッチングホール46を設け
れば、センササイズを小さくできると共にエッチングホ
ール46による余分な寄生容量が発生しないようにでき
る。また、1枚の基板に複数のダイアフラム領域を設け
ることにより、1つのダイアフラム領域を有する基板を
接合させる場合に比べてセンサの製造工程を簡単にする
ことができる。
【0060】なお、上記実施形態では、半導体基板22
としてp型シリコン基板を使用しているが、n型シリコ
ン基板を用いてもよい。また、センサチップ内に信号処
理回路を形成しない場合や、固定電極を基板上に形成せ
ずにポリシリコンなどで形成する場合には、シリコン基
板はp型、n型どちらの導電型でもよく、比抵抗も管理
しておく必要がないため、より安価な基板を採用するこ
とが可能となる。
【0061】また、上記実施形態では、ギャップ29の
中心にエッチングホール46を設けているが、固定電極
24及び可動電極32の形成領域の外側にエッチングホ
ールを設けておき、そのエッチングホールからギャップ
29を犠牲層エッチングした後にエッチングホールを封
止してもよい。その場合、ダイアフラム31の支持部材
35はギャップ29を形成するための絶縁膜28と同一
材料で形成することとし、図10(d)の工程におい
て、絶縁膜28のギャップ形成領域となる部分と支持部
材35となる領域との境界をエッチングしておき、ギャ
ップ29となる領域を犠牲層エッチングする際、支持部
材35はエッチングしないで残すようにすればよい。
【0062】(第2の実施形態)図19は本発明の別な
実施形態による圧力センサ61の基本構造を示す断面図
である。この圧力センサ61にあっては、シリコン基板
等の半導体基板22の表面にダイアフラム用薄膜62と
下面側の可動電極63を形成するためのポリシリコン膜
63aが形成されている。半導体基板22の表面は、ダ
イアフラム用薄膜62の裏面側においてエッチングさ
れ、半導体基板22の表面とダイアフラム用薄膜62の
裏面との間に凹所64が設けられている。図20(a)
(b)は半導体基板22の表面にダイアフラム用薄膜6
2とポリシリコン膜63aが形成された状態を示してお
り、ダイアフラム用薄膜62とポリシリコン膜63aに
はエッチングホール66が開口されている。このエッチ
ングホール66を通して半導体基板22の表面にTMA
HやKOH等の薬液を接触させると、エッチングホール
66から半導体基板22の異方性エッチングが進行し、
図20(a)(b)に示すように、半導体基板22の表
面に角錐台状の凹所64が形成される。
【0063】ポリシリコン膜63aには、リンイオンの
ドーピング等によって複数の可動電極63と可動電極接
続配線67が形成される。図21(a)は可動電極63
及び可動電極接続配線67のパターンを示す図であっ
て、各可動電極63及び可動電極接続配線67はエッチ
ングホール66を避けるように配置されている。この上
には図21(b)に示すように絶縁膜28が形成され、
絶縁膜28には可動電極63に対向する個所で円柱状の
ギャップ29が開口されており、ギャップ29内に可動
電極63が露出し、ダイアフラム用薄膜62のギャップ
対向部分がダイアフラム65となっている。また、ダイ
アフラム用薄膜62及びポリシリコン膜63aのエッチ
ングホール66は絶縁膜28によって封止される。
【0064】さらに、絶縁膜28の上には、上面側の可
動電極32及び可動電極接続配線33の層とダイアフラ
ム用薄膜30が設けられている。可動電極32及び可動
電極接続配線33は図21(c)に示すようなパターン
で配置されており、上面側の可動電極32は下面側の可
動電極63と対向するように配置され、上面側の可動電
極接続配線33と下面側の可動電極接続配線67とは平
面視で互いに重なり合わないように形成されている。ま
た、ダイアフラム用薄膜30のギャップ対向部分がダイ
アフラム31となっている。なお、この圧力センサ61
も第1の実施形態による圧力センサ21と同様な工程で
製造することができる。
【0065】この圧力センサ61にあっては、ギャップ
29は減圧封止もしくは真空封止されており、測定対象
となる圧力はギャップ29の上面側のダイアフラム31
と下面側のダイアフラム65(つまり、凹所64内)に
導かれるようになっている。しかして、測定圧力が大き
くなると、この圧力を受けている上下のダイアフラム3
1、65が撓み、上下の可動電極32、63間の静電容
量が変化、その静電容量変化から圧力の変化が測定され
る。このように圧力によって上下のダイアフラム31、
65が撓むので、第1の実施形態のように片面のみが可
動電極となっている場合に比べ、ダイアフラムの変位量
が2倍になり、静電容量変化も増加して高感度の圧力セ
ンサ61を得ることができる。
【0066】(第3の実施形態)図23は本発明のさら
に別な実施形態による圧力センサ71の構造を模式的に
表した概略説明図である。例えば、第1の実施形態で
は、円柱状のギャップ29の上に円形の可動電極32を
形成していたが、このこの圧力センサ71では、四角柱
状のギャップ29の上に四角形の可動電極32を形成
し、この可動電極32の中心部を支持部材35で支持し
ている。このような圧力センサ71でも、ダイアフラム
31(可動電極32)に圧力が加わると、最大撓み領域
は支持部材35の周囲に図23に破線で示すように分布
し、広い有効領域36が得られる。
【0067】(第4の実施形態)図24は本発明のさら
に別な実施形態による圧力センサ72の構造を模式的に
表した概略説明図である。この圧力センサ72にあって
は、円柱状や角柱状をしたギャップ内に柱状又は環状を
した複数の支持部材35を同心状に配置し、各支持部材
35によって可動電極32を支持するようにしたもので
ある。このような構造の圧力センサ72によれば、可動
電極32等の有効領域36が幾重にも生じるので、圧力
センサ72の測定感度をより向上させることができる。
【0068】(第5の実施形態)図25は本発明のさら
に別な実施形態による圧力センサ73の構造を模式的に
表した概略説明図である。この圧力センサ73にあって
は、一方向に延びた平面視で長方形状をした複数の各支
持部材35をギャップ29内に立て、各支持部材35に
よって可動電極32を支持するようにしたものである。
このような構造によれば、長く延びた支持部材35に沿
って有効領域36が生じるので、圧力センサ73の測定
感度が向上する。
【0069】(第6の実施形態)図26は本発明のさら
に別な実施形態による圧力センサ74の構造を模式的に
表した概略平面図である。この圧力センサ74にあって
は、形状の異なる複数種類の支持部材35を設けてい
る。例えば、図26では平面視で正方形状をした支持部
材35と平面視で長方形状をした支持部材35とを設け
ている。
【0070】(第7の実施形態)図27は本発明のさら
に別な実施形態による圧力センサ75の構造を模式的に
表した概略平面図である。この圧力センサ74にあって
は、各ギャップ29の形状を平面視で長方形状に形成し
ている。特に、短軸方向の長さに対する長軸方向の長さ
の比が2以上の長方形が望ましい。このようなギャップ
29を設けていると、各可動電極32がギャップ29の
長さ方向に沿って撓み、各可動電極32の有効領域36
が線状ないし帯状に長くなるので、圧力センサ75の測
定感度が向上する。
【0071】なお、第3〜第7の実施形態は、第2の実
施形態のように上面側と下面側のダイアフラム31、6
5が圧力によって変形する圧力センサに適用してもよ
い。また、これらの圧力センサも第1の実施形態で説明
したような製造工程により製造することができる。
【0072】また、第1及び第2の実施形態では、ギャ
ップを隔てた一対の電極からなるキャパシタ構造を複数
個並べたものを示したが、単一のキャパシタ構造によっ
て圧力センサを構成してもよく、逆に第3〜第7の実施
形態で説明したようなキャパシタ構造を複数配列して圧
力センサとしてもよい。
【0073】(第8の実施形態)図28は本発明のさら
に別な実施形態による圧力センサ76の構造を示す断面
図である。この圧力センサ76は、第2の実施形態で説
明した圧力センサ61と同様、絶縁膜28の犠牲層エッ
チングによりギャップ29を形成し、このギャップ29
内を減圧封止又は真空封止してあり、ギャップ29の上
面側のダイアフラム31と下面側のダイアフラム65と
に測定対象となる気体を導き、上面側の可動電極32と
下面側の可動電極63とを撓ませ、その静電容量の変化
から圧力ないし圧力変化を測定するものである。
【0074】一方、この圧力センサ76にあっては、半
導体基板22の表面にダイアフラム用薄膜62とポリシ
リコン膜63aを形成した後、半導体基板22を裏面側
からディープエッチングして半導体基板22の裏面に凹
所77を形成し、凹所77内にダイアフラム用薄膜62
を露出させるようにしている。
【0075】このような圧力センサ76は、通常は半導
体基板22の下面を基板等に実装され、凹所77の下面
が塞がれる。このため、下面側のダイアフラム65に測
定対象となる気体を導くための工夫が必要となる。図2
9は、下面側のダイアフラム65へ気体を導くための方
法の一例を示している。すなわち、ギャップ29とギャ
ップ29の間を仕切っている絶縁膜28の領域で、ダイ
アフラム31からダイアフラム用薄膜62へ貫通させる
ように通気孔78を設け、この通気孔78を通じて下面
側のダイアフラム65へ測定対象となる気体が導かれる
ようにしている。
【0076】図30は別な方法を示しており、半導体基
板22の下面に半導体基板22外部から凹所77内へ貫
通する溝や孔等の除去部79を設けたものである。この
ような除去部79を設けておくことにより、除去部79
を通じて気体が下面のダイアフラム65へ導かれる。
【0077】図31はさらに別な方法を示しており、圧
力センサ76を中空の実装基板80内に納めている。実
装基板80は中空内部81を有しており、内部の実装面
82に圧力センサ76が実装されている。また、実装基
板80は、1個ないし複数個の通気口83を備えてい
る。実装面82の下方には通気路84が形成されてお
り、通気路84の一端は圧力センサ76の凹所77内に
導かれ、他端は圧力センサ76の外部に導かれている。
しかして、実装基板80の通気口83から気体が流入す
ると、流入した気体は直接上面側のダイアフラム31に
印加されると共に通気路84を通じて凹所77内に入
り、下面側のダイアフラム65に接触し、上下のダイア
フラム31、65を撓ませる。
【0078】なお、上記各実施形態ではギャップを真空
封止する絶対圧センサとして説明してきたが、半導体基
板の裏面からギャップに通じる開口を設けたり、ギャッ
プの横方向に開口を設けるなどして、ギャップ内を大気
開放し、相対圧センサとしてもよい。また、上記実施形
態では、圧力センサの場合について説明したが、加速度
センサや振動センサ等として使用する場合も同様であ
る。
【0079】
【発明の効果】本発明の静電容量式センサによれば、第
1及び第2の電極のうち少なくとも一方の電極が物理量
によって変形したとき、第1又は第2の電極、あるいは
第1及び第2の電極の有効領域(最大撓み領域)が線状
ないし帯状となり、第1及び第2の電極の有効領域の面
積が広くなり、静電容量式センサの初期静電容量や静電
容量の変化分が増加し、変化分が信号処理回路等のノイ
ズに埋もれにくくなる。この結果、静電容量式センサの
測定感度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の静電容量式センサの構造を示す断面図で
ある。
【図2】同上の静電容量式センサの平面図である。
【図3】同上の静電容量式センサにおける可動電極の最
大撓み領域を示す図である。
【図4】円形をした可動電極の最大撓み部分を示す図で
ある。
【図5】本発明の第1の実施形態による圧力センサの基
本構造を示す概略断面図である。
【図6】(a)(b)(c)は、それぞれ図5のX1−
X1線断面図、X2−X2線断面図、X3−X3線断面
図である。
【図7】(a)(b)は同上の圧力センサの動作状態を
説明する図である。
【図8】同上の圧力センサの最大撓み領域を示す平面図
である。
【図9】図5の圧力センサの変形例を示す概略断面図で
ある。
【図10】(a)(b)(c)(d)は、図5に示す圧
力センサの製造工程を示す断面図である。
【図11】(e)(f)(g)は図10の続図である。
【図12】(h)(i)(j)は図11の続図である。
【図13】(k)(l)(m)は図12の続図である。
【図14】(a)(b)(c)(d)は、図5に示す圧
力センサの異なる製造工程を示す断面図である。
【図15】(e)(f)(g)(h)は図14の続図で
ある。
【図16】(i)(j)(k)(l)は図15の続図で
ある。
【図17】(m)(n)(o)(p)は図16の続図で
ある。
【図18】(q)(r)(s)は図17の続図である。
【図19】本発明の第2の実施形態による圧力センサの
断面図である。
【図20】(a)(b)は、同上の圧力センサにおい
て、半導体基板の上にダイアフラム用薄膜及びポリシリ
コン膜を形成し、半導体基板の表面にをリセスエッチン
グした状態を示す断面図及び平面図である。
【図21】(a)(b)(c)は、図19に示した圧力
センサにおいて、半導体基板の上方に形成された下面側
の可動電極等のパターンを示す平面図、半導体基板の上
方に形成された絶縁膜を示す平面図、半導体基板の上方
に形成された上面側の可動電極等のパターンを示す平面
図である。
【図22】(a)(b)は、図19に示した圧力センサ
の動作を説明する断面図である。
【図23】本発明の第3の実施形態による圧力センサの
平面図である。
【図24】本発明の第4の実施形態による圧力センサの
平面図である。
【図25】本発明の第5の実施形態による圧力センサの
平面図である。
【図26】本発明の第6の実施形態による圧力センサの
平面図である。
【図27】本発明の第7の実施形態による圧力センサの
平面図である。
【図28】本発明の第8の実施形態による圧力センサの
平面図である。
【図29】同上の圧力センサにおいてギャップの上面側
と下面側とに等しい圧力が掛かるようにする方法を説明
する一部破断した断面図である。
【図30】図28の圧力センサにおいてギャップの上面
側と下面側とに等しい圧力が掛かるようにする別な方法
を説明する一部破断した断面図である。
【図31】図28の圧力センサにおいて、ギャップの上
面側と下面側とに等しい圧力が掛かるようにするさらに
別な方法を説明する一部破断した断面図である。
【符号の説明】
22 半導体基板 23 信号処理回路 24 固定電極 28 絶縁膜 29 ギャップ 30 ダイアフラム用薄膜 31 ダイアフラム 32 可動電極 35 支持部材 36 有効領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F055 AA40 BB20 CC02 DD05 EE25 FF11 GG01 GG15 4M112 AA01 AA02 AA06 BA07 CA03 CA04 CA06 CA11 CA12 CA13 CA14 DA03 DA06 DA10 DA14 EA03 EA04 EA06 EA07 EA11 EA13 FA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に第1の電極を形成し、当該第1の
    電極とギャップを隔てて第2の電極を形成し、前記第1
    及び第2の電極のうち少なくとも一方の電極が物理量の
    印加によって変形し、第1及び第2の電極間の静電容量
    の変化によって前記物理量が計測されるようになった静
    電容量式センサにおいて、 前記第1及び第2の電極のうち少なくとも一方の電極が
    物理量によって変形したときの、これら電極の最大撓み
    領域が線状ないし帯状となるようにしたことを特徴とす
    る静電容量式センサ。
  2. 【請求項2】 前記ギャップの内周面から離間するよう
    に設けた支持部材によって前記第1及び第2の電極間を
    支持させたことを特徴とする、請求項1に記載の静電容
    量式センサ。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2の電極を前記基板に複
    数組配置したことを特徴とする、請求項1に記載の静電
    容量式センサ。
  4. 【請求項4】 前記第1の電極と前記第2の電極の間に
    形成されたギャップの内部を減圧封止したことを特徴と
    する、請求項1に記載の静電容量式センサ。
  5. 【請求項5】 前記第1の電極と対向する部分で前記基
    板に空洞を設けることにより、前記第1の電極が物理量
    の変化によって変形するようにした、請求項1に記載の
    静電容量式センサ。
  6. 【請求項6】 基板の上方に第1の電極を形成し、第1
    の電極の上に犠牲層を形成し、犠牲層の上に第2の電極
    を形成し、第2の電極に前記犠牲層に通じる開口をあ
    け、当該開口を通じて第1の電極と第2の電極との間で
    前記犠牲層を除去した後、前記開口を封止するための封
    止材料によって第1及び第2の電極間を支持させるため
    の支持部材を形成することを特徴とする静電容量式セン
    サの製造方法。
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