JP2008542733A - 電気化学センサ - Google Patents

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Abstract

FET基礎構造を有するISFETを備えた電気化学センサであって、ソース領域(25)と、ドレイン領域(26)と、ソース領域(25)とドレイン領域(26)との間に配置された導電性チャンネル(13)と、を含み、かつ、FET基礎構造上に直接形成され、かつ、FET基礎構造を完全に覆う第1の層(21)と、第1の層(21)の頂部上に形成されたイオン感応層(117、217)と、測定媒体に対してISFETを封鎖するが、ゲート領域(119、219、319)を覆われないまま残すESD保護層(118、218)とをさらに含む電気化学センサにおいて、FET基礎構造と第1の層(21)との間の第1の境界面、および、第1の層(21)とイオン感応層(117、217)との間の第2の境界面は、平面的表面領域において実質的に平坦であり、前記平面的表面領域(24)は、ソース領域(25)、ドレイン領域(26)、および、導電性チャンネル(13)の平面的表面領域への突出により画定される内部表面領域(28)を超えて延在することを特徴とする電気化学センサ。
【選択図】図3d

Description

本発明は、イオン感応電界効果トランジスタ(ISFET)を備えた電気化学センサに関する。
ISFETをセンサ要素として備えた電気化学センサは、大きな機械強度により、かつガラス電極と比較してほとんど破損しないことにより際立っている。これらの特性により、このタイプのセンサは、例えば食品産業および医薬品産業などの分野における用途に好まれている。これらのセンサを好む特定の理由は、法的要件に基づき、ガラス電極の使用が、違法とされたか、または、ガラスの破損のリスクのためにいくつかの産業部門で、少なくとも疑問とされたことである。
センサの設計によっては、ISFETを備えた電気化学センサは、様々な物質を検出するために使用でき、かつ、特に、pHの決定に使用することができる。
通常、ISFETは、FETの基礎構造(FET、電界効果トランジスタ)、および、基礎構造上の各層に堆積された別の材料からなる。FETの基礎構造は、基板、例えば、ソース領域、ドレイン領域、および、それらの間に配置された導電性チャンネルが形成されたシリコン単結晶を含む。
ISFETを使用することにより液体のイオン活動度を測定するための方法および回路配置は、DE 3 116 884 A1に開示されている。ISFETは、媒体に向かって対面するイオン感応ゲート領域が導電性チャンネルの上方に形成されるように、イオン感応層の機能を実行し、かつ、導電性チャンネルを覆う絶縁層を有する。
少なくとも1つのゲート領域を除いて媒体に対してセンサをしっかりと封鎖し、かつ、同時に、ISFETの応力のない配置を可能にするセンサ筐体を備えたセンサは、例えば、EP 1 396 718 A1に開示されている。
イオン感応電界効果トランジスタの製造は高価なプロセスであり、かつ、様々な材料、特に酸化物性および金属性の材料の層ごとの堆積を伴う。個々の層は、例えば、湿潤化学エッチングまたはフォトリソグラフィの各プロセスなどにより、材料の次の層を載せる前に少なくとも一部が処理および/または構造化されている。ISFETの異なった各層のこの機能関連構造は、特化し、かつ、複雑なマスクの使用を必要とする。イオン感応電界効果トランジスタを備えたセンサの分野におけるさらなる開発は、主に、ISFETのために使用される層材料の多様性に基づく。
層の厚さとともに連続的に変化する金属酸化物および金属窒化物の混合物のイオン選択性層を備えたpHセンサのためのISFETは、例えば、WO 2004/079355 A1に記載されている。
ISFETを備えたpHセンサは、米国特許第5814280A号明細書に開示され、そこで、イオン感応層は、ドーピング層を除去した後に、ソース領域およびドレイン領域を含むFET基礎構造の領域上に堆積された酸化アルミニウム層である。
電界効果トランジスタを備えたセンサのさらなるタイプは、所謂バイオセンサである。これらのセンサは、多くの場合、溶液中の特定の生物学的および/または生化学的な物質に感応するバイオフィルムまたは生体膜である層を、ゲート領域に有する。ゲート領域に追加の生物学的または生化学的な膜を含むバイオセンサを作成する方法は、DE 41 15 398 A1に開示されている。同方法で使用されている感応性の膜は、主に極端に薄く、かつ、繊細なラングミュアブロジェットフィルムであり、このフィルムは、フィルムが断裂するのを防止するために、ゲート領域内に平面になったシリコン窒化物層上に定置されている。ソース領域およびドレイン領域は、ここでは、基板内へのイオン注入プロセスにより形成される。
ISFETは、通常、FET基礎構造上に堆積された材料のいくつかの層を有する。材料層は、ほとんどの場合、フィールド酸化物層、ならびに、イオン感応性および/または絶縁性を有する層を含んでいる。フィールド酸化物層は、FET基礎構造上に直接に堆積され、次の工程として、イオン感応層が少なくともゲート領域上に堆積される。
ISFETを備えた知られている最先端のセンサが全般に機械的に安定している一方、これらのセンサは、腐食性の媒体、特に強力な塩基により腐食され、それにより、センサは破壊されることさえある。この挙動特質は、特に、強力な塩基が、技術的な設備の洗浄のための慣習的手段であることより、従来のISFETセンサの使用において問題および限界を提示している。強力な塩基は、例えば、CIP(現場洗浄)プロセスにおいて使用されている。特に、CIPの、または、同じくSIP(現場殺菌)のプロセスは、数サイクルで従来のISFETを破壊し得るものである。
センサの破壊を遅延または回避さえするために、例えば、洗浄プロセス中は洗浄溶液から保護するためにセンサが生産設備から取り外され、かつ、別個の室内に収納されることを可能にする技術的に精緻な交換用取付具を使用する。プロセス設備の内部の直接洗浄に比較して、このタイプのデバイスは、技術的に複雑であり、比較的高価であり、かつ、単純な取付具よりも大きなスペースを占有する。さらに、交換用取付具は制御されることを必要とし、かつ、室およびセンサは異なった方法で別個に洗浄されなければならない。
したがって、電気化学センサ、および、ほとんど全てのイオン感応性電界効果トランジスタを、センサがプロセス条件下で洗浄できるように設計することが有利となる。
このことは、腐食性の媒体、特に塩基に対して、より強い耐性を有するISFETを備えた電気化学センサを開発するという課題につながる。
驚いたことに、ISFETを備えた電気化学センサに、形状的構成、特にFET基礎構造上に堆積される材料の層の構造および配置を変更することにより、塩基に対して、かなりより強い耐性をもたせることができることが見出されている。
本発明による電気化学センサは、ソース領域と、ドレイン領域と、ソース領域とドレイン領域との間に配置された導電性チャンネルとを有するFET基礎構造を有するISFETを含む。第1の層はFET基礎構造上に直接に形成され、FET基礎構造を完全に覆っており、かつ、第1の層の頂部上にイオン感応性層が形成されている。ESD(静電気放電)保護層がISFETと測定媒体との間の境界面を形成し、ゲート領域を形成する導電性チャンネルの上方のESD保護層内の窓を備え、これにより、ゲート領域は測定媒体と直接接触することができる。
FET基礎構造上に形成された層は、FET基礎構造と第1の層との間の第1の境界面、第1の層とイオン感応性層との間の第2の境界面、および、イオン感応性層の頂部表面が、少なくとも平面的表面領域において実質的に平坦であるように配置されている。表面を平坦であるとして言及することは、境界面および頂部表面が段差およびエッジ部がなく、かつ、少なくとも平面的表面領域では表面粗さが非常に低いことを示唆している。平面的表面領域は、ソース領域(25)、ドレイン領域(26)、および、導電性チャンネル(13)の平面的表面領域への突出により画定された内部表面領域を超えて延在している。
各境界面およびイオン感応性層の頂部表面は、それ自体の平面的表面領域を有する。しかし、境界面および頂部表面ならびにそれらの個々の平面的表面領域を形成する層が互いに積層されているため、用語「平面的表面領域」は、以下、単数形で使用される。
驚いたことに、ゲート領域に比較して大きな平面的表面領域を有するISFETを備えた電気化学センサが、特に高濃度塩基に対して、大きな耐化学性を有し、これはなぜなら、平面的表面領域において平坦である異なった層について、第1の層もイオン感応層も、媒体と接触する領域にエッジ部も段差も有さないためであるからであることが見出されている。最先端ISFETは、通常、多くの場合にその後に載せられる層により完全には覆われていないエッジ部および/または段差を有し、そのため、例えば、毛筋ほどの割れおよび/または隙間が形成され、これが媒体にとっての腐食の点となり得る。平坦さにより、腐食性媒体の腐食のこれらの領域は強力に低減され、かつ、センサの耐性は有意に改善される。
本発明によるセンサは、少なくとも平面的表面領域において、層、主に第1の層、イオン感応層、および、ESD層が互いを、および、FET基礎構造を基準として平行な平面内に延在するという事実によりさらに際立っている。
平面平行配置は、これらの層の平坦な境界領域および頂部表面の利益を促進し、かつ、したがって、ISFETのより大きな化学耐性を達成するうえで有益な効果を有する。
好ましい実施形態において、ISFETは、イオン感応層とESD保護層との間に配置されたバッファ層をさらに有する。このバッファ層の目的は、ESD保護層とFET基礎構造との間の距離を広げることであり、それにより、測定信号の品質が改善される。バッファ層はイオン感応層上に形成されるが、ゲート領域からは除去され、それにより、バッファ層は、バッファ層の層厚と等しい高さをもつゲート領域の周囲に段差を形成する。測定媒体からISFETを封鎖するESD層は、バッファ層を完全に覆い、それにより、ゲート領域は、バッファ層およびESD保護層が境界をなす凹み内に横たわっている。バッファ層は、好ましくは二酸化シリコンを含むが、例えば、酸化マグネシウム、酸化チタン、窒化アルミニウム、窒化シリコン、および/または、ポリマー化合物などの他の絶縁物質を使用することも可能である。
電気化学センサは、好ましくは筐体キャップを備えたセンサ筐体を有する。筐体キャップはセンサ筐体に堅固に接続され、かつ、ISFETが筐体キャップにより収容され、かつ、媒体と接触している表面領域を除いて媒体から封止されるように、ISFETに関連して配置されている。
媒体が実質的には入り込めない電気化学センサの封止された容器は、センサを、例えば測定用または洗浄用の媒体により進入されることから主に保護し、したがって、破壊のリスクから保護する。ゲート領域も含む媒体と接触している表面領域のための筐体キャップにおける窓は、測定を実行するための能力のために必要である。なぜなら、この窓は、測定媒体がゲート領域およびイオン感応層と相互作用することを可能にするからである。
有利な実施形態において、ゲート領域、ソース領域、および、ドレイン領域の平面的表面領域上への突出により画定される内部表面領域は、媒体に露出される表面領域の一部を構成している。筐体キャップにおける切り抜き窓により画定される媒体と接触する領域は、平面的表面領域の一部を代表し、それにより、平面の平坦な表面領域は、筐体キャップの内部に少なくとも一部は配置されている。
一実施形態のさらなる実施例において、ISFETは、平面的表面領域の外側が厚さを増しており、それにより、ISFETと接触するためのダイオードを形成することができる。ダイオードは、ESD保護層において発生する電位が流れ去ることを可能にする。媒体に向かって対面しているISFETの表面における、厚さを増加させた結果として発生した段差またはエッジ部は、平面的表面領域の周囲に境界を構成する。ISFETは、ISFETが備え付けられた後、段差が好ましくはセンサ筐体の内部、あるいは、少なくともセンサ筐体および/または封止材の下方に所在し、かつ、測定媒体との接触に露出されていない形で、センサ筐体内に配置されている。
FET基礎構造上に直接に形成された第1の層は、1つまたは複数の部分層、特に誘電体および/または絶縁性部分層を含むことができる。誘電体部分層は、その後の高温での堆積プロセス中に基板内のFETドーピングのさらなる拡散を防止するように機能する。
1つまたは複数の部分層は、例えば適した堆積プロセスまたは酸化などにより形成することができる。層の材料のためには、例えば、二酸化シリコンなどの異なった金属酸化物、金属窒化物、半導体酸化物、および、半導体窒化物を使用することができる。なぜなら、この材料は誘電体部分層およびフィールド酸化物部分層のために使用できるからである。
第1の層は、好ましくは、例えば二酸化シリコンなどの絶縁体として、かつ、誘電体部分層としても機能できる材料の均一な層として形成される。
好ましい実施形態における電気化学センサは、酸化アルミニウムを好ましくは含むpH感応層を備えたISFETを含む。さらなる適したイオン感応性材料は、例えば、タンタル五酸化物、酸化スズ、酸化ジルコニウム、二酸化シリコン、および、酸化ハフニウムなどの金属酸化物、炭素窒化物、金属窒化物、シリコン窒化物、珪酸金属、非晶質炭素、ならびに、ダイアモンド状炭素、さらに、これらの材料の混合物を含む。
ESD保護層は、通常、静電気の影響をISFETから、および、特にゲートから導電して消し去るように機能する金属性層である。この層のために使用される材料は、例えば、銀、白金、チタン、金、および、それらの混合物などの特に化学的および機械的に安定した金属である。好ましいものは、チタンと白金の合金であり、この場合、より良好な接着を達成するために純粋なチタンの層が先ず堆積され、次いで、この層がチタンと白金の合金で覆われる。
電気化学センサのためのISFETの製造プロセスは複数の工程を含む。先ず、酸化を介して基板の表面にフィールド酸化物層が作成される。この層の頂部に、ドーピング層が形成され、かつ、構造化される。ドーピングが、好ましくは焼き戻しにより行なわれる。ドーピングの後、平面的表面領域が、ドーピング層およびフィールド酸化物層を完全に除去することにより基板上に形成される。次に、平面的表面領域において平坦な第1の層が、1つまたは複数の部分層から形成される。平面的表面領域において同じく平坦なイオン感応層が、この第1の層の上に堆積される。
この場合のドーピング層は、通常、少なくとも1つの構造化されたn型ドープ層および少なくとも1つの構造化されたp型ドープ層(15)から形成されている。
本発明の一実施形態において、イオン感応層は、媒体に対してISFETを封鎖するESD保護層で覆われており、静電気の影響に対する遮蔽をもたらすが、ゲート領域は露出したままに残す。
さらなる実施形態において、バッファ層が先ずイオン感応層上に堆積され、再びゲート領域を開放されたままに残し、かつ、第2の工程において、バッファ層はESD保護層で完全に覆われる。
CVD(化学気相成長法)、PECVD(プラズマ促進化学気相成長法)、熱蒸着、スパッタ、反応性スパッタ、反応性蒸着、レーザアブレーション、および、エピタクティック結晶成長法などの様々な堆積技術により様々な層を載せることができる。
ISFETを備えた電気化学センサの異なった実施形態は、添付の図面に示され、本発明のより良好な理解のために、同図面は一部極端に拡大され、かつ、縮尺に応じては描かれていない。
センサ内のISFETの配置のより良好な理解のために、図1は従来技術のセンサの媒体浸漬部分を示す断面図である。センサは、測定媒体2に浸漬された、例えば、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)または金属などのポリマーまたは他の適した材料から作成された基本的に円筒形のセンサ筐体1を含む。センサには、ディスク状のイオン感応電界効果トランジスタ3が装備され、同トランジスタ3は、本実施形態において、測定媒体2から離れて対面する背面上にソース端子4およびドレイン端子5を有し、測定媒体2に向かって対面する前面上に、ゲート領域を含み、かつ、測定媒体2と接触する媒体露出表面領域6を有する。
媒体露出表面領域6が測定媒体2と接触し、かつ、同時にISFET3が筐体キャップ7内に応力のないように配置されるように、ISFET3が2つの封止材8と9の間の筐体キャップ7内に着座されている。筐体キャップ7は、好ましくはセンサ筐体1と同じ材料からなり、かつ、センサ筐体1と、例えば超音波溶接、レーザ溶接、または、他の種類の振動溶接などの適した技術を介して堅固に接続されている。封止材8、9は、好ましくは円形のOリングとして構成される。封止材9は測定媒体2に対してISFET3を封止する一方、少なくとも媒体露出表面領域6を開いたままに残す。第2の封止8はISFET3とセンサ筐体1との間に横たわり、ソース端子4およびドレイン端子5を測定媒体2の可能な進入に対して再封止し、かつ、ISFET3をセンサ内に応力のないように保持するように機能してもいる。
ソース端子4およびドレイン端子5は、センサ筐体1に向かって対面する側のISFET3の中心領域に配置され、かつ、ワイヤリード10および11にそれぞれ接続されている。ワイヤリード10、11はセンサ筐体1内の開口部を介して図示されていない測定デバイスに通過する。
図2は長手方向の断面において示されたセンサ筐体内の最先端イオン感応性電界効果トランジスタ3の構造を示す。明確さのために、ISFET3は、測定媒体に向かって対面している筐体キャップ7の一部に関連して大幅に拡大されて示されている。図面の倍率は縮尺に合っていず、かつ、筐体キャップ7の位置は部分的な輪郭によってのみ示されている。媒体浸透不能容器の場合、筐体キャップ7の封止材9は、媒体の進入を防止するためにISFETと接触する。
ISFET3はFET基礎構造上の層内に構築されている。n型ドープソース領域25、nドープドレイン領域26、および、p型ドープ領域27は、導電性チャンネル13がソース領域25とドレイン領域26との間に延びるように、基板内に形成されている。最先端FET基礎構造は、基板12としてドーピング済みシリコン単結晶をしばしば含み、ドーピングはnpn型およびpnp型のものとすることができる。ISFETを支援するための詳細な回路については、P. Bergveld、Thirty Years of ISFETOLOGY、Sensors and Actuators B、88、1〜20(2003)、および、同書に引用された出版物などの最先端文献を参照されたい。
FET基礎構造は、約40と約150nmの間の層厚をもつ二酸化シリコンからなるフィールド酸化物層14を基板12の表面全体に形成することにより作成された。フィールド酸化物層14は、例えば、酸化を通じて、または、適した堆積技術により作成することができる。次の工程として、構造化されたドーピング層が形成された。ドーピング層は、例えばリンまたはホウ素がドープされた二酸化シリコンなどを含む少なくとも1つのp型ドープ層15および1つのn型ドープ層16を含む。p型ドープ層15は、媒体に向かって対面する基板12の表面全体に第1の工程において形成された。さらなる操作において、この層は構造化され、プロセス中に再び部分的に除去された。次に、構造化されたp型ドープ層15の頂部に、n型ドープ層16が堆積され、かつ、同様に構造化された。層15、16の構造化を介して、n型ドープ領域およびp型ドープ領域および凹みが基板の表面上に形成された。図中、凹みは導電性チャンネル13の上方に所在し、かつ、ゲート領域19の位置を示している。ドーピング層15、16の各々の層厚は、全般に150と300nmとの間である。さらなる工程において、基板12がドーピングされ、これにより、ソース領域25、ドレイン領域26、および、p型ドープ領域27を形成した。ドーピングは基板12および基板12上に形成された層15、16の加熱により行なわれた。その後、このようにして作成されたFET基礎構造上にさらなる層が堆積された。
均一な厚さのイオン感応層17がFET基礎構造上に堆積された。イオン感応層は、好ましくは酸化アルミニウムからなり、かつ、50と100nmとの間の厚さを有する。イオン感応層17は、ゲート領域19およびゲート領域19の境界を定めているエッジ部を覆っている。導電性チャンネル13の頂部に堆積された層の合計の厚さはISFETの動作中に形成される電界に影響を及ぼす。
破壊的な静電気放電からISFET3を遮蔽するために、ゲート領域19を除いて、イオン感応層17は金属性ESD(静電気放電)保護層18で覆われた。ESD保護層18は、この層がゲート領域19の境界をなすように構成されている。
ISFETを保護するために、ESD層18上に追加して、酸化物層および/またはポリマー層を堆積することができる。
ISFET3を封止および封入するために、ISFET3は、センサ筐体内に定置され(図1を参照)、同図では、この筐体の筐体キャップ7のみが図示されている。筐体キャップ7は、媒体が進入不能である障壁でISFET3を収容し、かつ、ゲート領域19が測定媒体と接触ことを可能にもする少なくとも1つの封止材9を有する。封止材9は、例えば、媒体との接触に露出される領域を画定するOリングである。
現実において見出されているように、イオン感応電界効果トランジスタを備えた最先端センサは、腐食性の化学媒体、特に高濃度の塩基により腐食される。驚いたことに、このような状況に対するISFETセンサの耐性は、イオン感応電界効果トランジスタの修正により、特に、形状的構成、層の順序、および、層の構造化の各修正の組合せにより影響され得る。改良されたセンサおよび同センサの製造のための中間工程のいくつかが図3から5に示され、図中、各図間で同一物は、同じ参照符号で示す。
図3aは、図2に示されたISFETのFET基礎構造に実質的に同じであるISFETのFET基礎構造を示している。基板12内に形成されたものは、ソース領域25、ドレイン領域26、p型ドープ領域27、および、導電性チャンネル13である。基板12上には、フィールド酸化物層14が作成され、同層14はドーピング層15および16により覆われ、ゲート領域119は覆われないまま残されている。
本発明によるセンサを作成するために、FET基礎構造上に堆積された層14、15、16は、次の工程として、完全に除去され、そのため、極端に低い表面粗さの平坦な平面的表面領域30が作成され(図3bを参照)、同領域30は、基本的に、ドープ基板12のみを含む。ドーピング層15、16およびフィールド酸化物層14の除去は、例えば、化学エッチングにより行なわれる。
この平坦な平面的表面30上には、第1の層が作成され、この場合、第1の層は、誘電体部分層31および絶縁部分層32を含む(図3cを参照)。部分層31、32は、例えば、CVD(化学気相成長法)、PECVD(プラズマ促進化学気相成長法)、熱蒸着、スパッタ、反応性スパッタ、反応性蒸着、レーザアブレーション、および、エピタクティック結晶成長法などの適した堆積プロセスにより載せられる。2つの部分層31、32は、好ましくは二酸化シリコンを含む。2つの部分層31、32を含む第1の層は、約50nmと約100nmとの間の均一な層厚を有する。
図3dに示されたさらなる工程において、第1の層31、32は、約50から100nmの層厚をもつ酸化アルミニウムを好ましくは含むイオン感応層117で覆われる。
部分層31、32およびイオン感応層117は、第1に、これらの層が互いに、かつ、基板12に対して平面平行であるという事実、および、第2に、これらの層が平坦な境界面または頂部表面を有するという事実により際立っている。これらの層が平坦な平面的表面30上に堆積されているため、個々の層の表面粗さは、基本的に堆積技術によって決定され、かつ、10nm未満、好ましくは3nm未満の範囲でさえある。
静電遮蔽板として、イオン感応層117は、ゲート領域119を除いて、ESD保護層118で覆われる(図3eを参照)。ESD保護層118は、好ましくは、約30と300nmとの間の厚さをもつチタン/白金/チタン層であり、この層は、チタン層および白金とチタンの合金層を含んでいる。この場合、チタンはイオン感応層117とチタン/白金の合金との間の一種の接着仲介物として機能している。
測定機能を果たすために、ISFETは、図1に示されたようにセンサ筐体内に備え付けられている。配置をより明確に示すために、図3eは、改良されたISFETに関連して筐体キャップ7の位置を示している。図の比率は、縮尺に従ってはいない。
筐体キャップ7の封止材9はISFET上に、より詳細には、ESD層118上に配置され、そのため、媒体は全く筐体キャップ7内に進入できない。封止材9は、例えば、ゲート領域119を含む媒体露出表面領域106、および内部表面領域を内径が区切るOリングである。この場合、内部表面領域はソース領域25、ドレイン領域26、および、導電性チャンネル13を含んでいる(図5も参照)。
図3eに示された改良されたセンサを図2の従来技術のセンサに比較すると、第1の層の部分層31、32およびイオン感応層117は平坦であり、かつ、媒体と接触している領域106においてエッジ部も段差も有さず、そのため、ISFETと接触している媒体に対して腐食のいかなる可能性もほとんどないことを見出す。
センサのさらなる好ましい実施形態が図4aおよび4bに示されている。図4aおよび4bは、各々の半分を示す非常に類似した構成の2つのセンサの断面詳細図であり、以下の説明は基本的にこれらの双方に適用される。
図3aから3eにおいて既に示されたように、ISFETはFET基礎構造からなり、図4aおよび4bにはソース領域33またはドレイン領域33のいずれかが示されている。しかし、ドーピング層15、16およびフィールド酸化物層は完全には除去されていないが、平坦な平面的表面領域のみが作成された。ドーピング層15、16の残り部分は平面的表面領域と境界をなし、かつ、ISFETの厚さを横方向領域において増大させている。横方向領域において最小限の層厚を提供することは、主に、ISFETの外部境界におけるダイオードの形成のために重要である。ダイオードは、平面的表面領域の外に配置されている。
平面的表面領域が作成された後、二酸化シリコンを含む均一な第1の層21がFET基礎構造上に作成され、かつ、酸化アルミニウム含有イオン感応層217が載せられる。
平面的表面領域において、イオン感応層217は平坦であり、かつ、基板および第1の層に対して平面平行となっている。同時に、イオン感応層217はドーピング層15、16の残り部分を覆い、段差20を形成する。
ESD保護層218が載せられる前に、イオン感応層217はバッファ層23により覆われるが、ゲート領域219は覆わずに残す。バッファ層23は厚さが500と900nmとの間にあり、かつ、好ましくは二酸化シリコンからなる。バッファ層23は、ESD保護層218とFET基礎構造との間の不十分な距離により引き起こされ得る測定結果への悪影響を最小に抑えるように機能する。
媒体に対して対面する容器として、ゲート領域219を除いたISFETは、好ましい組成が既に説明された金属性ESD保護層218で再び覆われる。ESD保護層は約40から60nmの層厚を有する。
図4aおよび4bは、ESD保護層218を備えた2つのタイプのISFETおよび筐体キャップ7に関連したISFETの配置を示している。ISFETは非常に拡大されて示されている一方、筐体キャップ7の位置は部分的な輪郭においてのみ示されている。動作状態において、筐体キャップ7の封止材9は、ISFETと接触しており、これにより、媒体は筐体キャップ7に進入することを防止されている。
図4aにおいて、ESD保護層218はバッファ層23を完全に覆っている。ゲート領域219はバッファ層23およびESD層218により境界をなされている。ISFETと接触する媒体に対して可能な限り少ない腐食点を提示するために、ISFETは、段差20が封止材9の背後に、かつ、そのため、筐体キャップ7の内部に横たわるように、筐体キャップ7により収容されている。
図4bは、ISFETのためのさらなる有利な構成を示している。この場合、ESD保護層218は、僅かに修正されたマスクを使用して堆積され、そのため、ESD保護層218はバッファ層23を完全に覆うだけでなく、ゲート領域219の境界を形成するバッファ層23のエッジ部を付加的に覆う。この実施形態において、ESD保護層218、および、ゲート領域219内に形成されたイオン感応層217の一部のみが媒体との接触に露出される。したがって、金属性ESD保護層218は、腐食性媒体に対してバッファ層23の追加の保護を提示する。
図4bは、センサ筐体内にISFETを備え付けるための代替的な可能性をさらに示している。図示の筐体キャップ7の封止材9は段差20の上方に直接に配置され、そのため、動作状態において、段差20は封止材9の下方に横たわっている。封止材9との比較における段差20の小さな寸法により、この配置におけるISFETは、同様に、基本的に媒体からきつく封鎖されている。平面的表面領域の小さな部分のみが筐体キャップ7の下方または内部に横たわっている。
ISFETの異なった表面領域の配置をさらに示すために、図5はISFETの概略平面図を示している。この場合、様々な表面領域は楕円形を以って示されているが、それらの領域は、原則として、いかなる所望の形状も有することができる。生産プロセスのためには、円形または楕円形のデザインが好ましい。様々な表面領域は互いの内部に入れ子状に収められる。ゲート領域319の周囲には、ソース領域およびドレイン領域を含む内部表面領域28が配置され、かつ、平面的表面領域へのこれらの領域の突出として画定されている。内部表面領域28は、媒体と接触している表面領域306の一部を再び提示し、かつ、筐体キャップ、特に封止材の位置により画定されている(図3d、4a、および、4bを参照)。第1の層およびイオン感応層が実質的に平坦である平面的表面領域34は、媒体と接触している表面領域306を覆って延在し、かつ、電気化学センサ内に、少なくとも一部が筐体キャップ内に配置されている。
以下は、本発明によるISFETの製造プロセスの説明である。FET基礎構造は、従来技術から知られているISFETに類似したやり方で作成される。基板表面上、特に、ドーピングされていないか、または、n型ドーピングされたシリコン単結晶の表面上に、フィールド酸化物層が第1の工程で形成される。次に、連続して、ドーピング層が形成され、かつ、構造化される。ドーピング層は、少なくとも2つの異なったドープ二酸化シリコン層の堆積により作成され、同層の各々はターゲット化学エッチングまたはフォトリソグラフィプロセスにより構造化される。
ドーピング層は、同じく構造化された少なくとも2つの層で形成される。p型ドーピング層が載せられ、例えばフォトリソグラフィ技術および/または化学エッチングなどにより構造化され、それにより、島状p型ドープ領域が基板表面上に残る。
次に、n型ドープ層が同じ技術およびプロセス工程を使用することにより形成され、それにより、ドープ層は、この時点で、n型ドープ領域およびp型ドープ領域を含む。従来技術から知られているように、リンまたはホウ素がドーピングされた二酸化シリコンは、ドーピング層のための材料としてしばしば使用されている。
ドーピングを実現させるために、基板表面の1つに形成されているドーピング層とともに、基板が焼き戻しされ、これにより、ドーピング層のドーピング原子は、基板内に少なくとも一部は拡散させられる。加熱中に起きる基板内へのドーピング原子の拡散を介して、少なくとも1つの画定済みソース領域および画定済みドレイン領域が形成されるように、ドーピング層が構造化される。
本発明によるISFETにおいて、FET基礎構造上に平坦な平面的表面領域を作成するために、ドーピング層は、例えば化学エッチングにより再び除去される。各層は、完全に除去されるか、または、平面的表面領域の少なくとも内部となる。
次に、特に平面的表面領域において、基板と平面平行、エッジ部および段差がなく、かつ、実質的に平坦である第1の層が1つまたは複数の部分層の形態で堆積される。
第1の層の頂部上に直接に、酸化アルミニウムを含むイオン感応層が形成される。FET基礎構造上に堆積された第1の層およびイオン感応層の頂部表面および境界面の粗さ値は非常に小さく、かつ、使用された堆積プロセスにより主に決定される。これらの2つの層は、通常、構造化されていないか、または、さらなる処理がされていない。堆積プロセスによっては、表面領域の粗さは、10nm未満であり、かつ、好ましくは3nm未満とさえなる。
ESD保護層は、イオン感応層上に直接に、または、バッファ層の後のいずれかに堆積される。これらの層は、導電性チャンネルの上方に形成されたゲート領域が覆われずに残り、そのため、同領域が直接に媒体と相互作用できるように載せられている。
上述の実施例において説明されたイオン感応電界効果トランジスタは、シリコン基部上のFET基礎構造を含んでいる。しかし、原則として、他の最先端FET基礎構造を使用することも可能である。
個々の層は、様々な技術により堆積することができ、酸化物層のためにはCVDプロセスが好ましく、金属性層のためにはスパッタが好ましい。個々の層は、例えば、適したマスクを使用すること、湿潤化学エッチング、および/または、フォトリソグラフィ法により個々の堆積プロセス中に既に構造化されている。本明細書において使用されている用語「構造化」は、所定のパターンに堆積すること、ならびに、個々の層に凹みおよび窓を作成することを含む。
図1に示されたISFETを備えたセンサの従来技術の設計は背面にコンタクト端子を有し、媒体から離れて対面するISFETの側面に接触端子があることを意味している。本明細書に提示されたイオン感応電界効果トランジスタが前面に接触端子を有すること、または、端子がISFETの他の知られている位置に配置されることも当然可能である。
図1に示されたISFETを備えたセンサの最先端の実施形態は、例示としてのみ使用される。本明細書に提示されたイオン感応電界効果トランジスタが他のセンサ筐体およびセンサに備え付けられ得ること、ならびに、同トランジスタが測定媒体に対して他のやり方で封止できることは、自明であると考えられる。
従来技術の電気化学センサを示す断面図である。 センサ筐体内の従来のISFETを示す断面図である。 図3aは製造プロセスの異なった段階におけるISFETの概略断面図である。 図3bは製造プロセスの異なった段階におけるISFETの概略断面図である。 図3cは製造プロセスの異なった段階におけるISFETの概略断面図である。 図3dは製造プロセスの異なった段階におけるISFETの概略断面図である。 図3eは平面的表面領域を有するISFETおよび筐体キャップに関連したISFETの配置を示す断面図である。 図4aは平面的表面領域および追加のバッファ層を有するISFETならびに筐体キャップに関連したISFETの配置を示す断面図である。 図4bは平面的表面領域および追加のバッファ層を有するISFETならびに筐体キャップに関連したISFETの配置を示す断面図である。 本発明によるISFETの非常に概略的な平面図である。
符号の説明
1 センサ筐体
2 測定媒体
3 ISFET
4 ソース端子
5 ドレイン端子
6、106、306 媒体と接触している表面領域
7 筐体キャップ
8 封止材
9 封止材
10 ワイヤリード
11 ワイヤリード
12 基板
13 導電性チャンネル
14 フィールド酸化物層
15 ドーピング層(p型二酸化シリコン)
16 ドーピング層(n型二酸化シリコン)
17、117、217 イオン感応層
18、118、218 ESD保護層
19、119、219、319 ゲート領域
20 段差
21 第1の層
23 バッファ層
25 ソース領域
26 ドレイン領域
27 ドープ領域(p型二酸化シリコン)
28 内部表面領域
30 平面的表面領域
31 誘電体部分層
32 絶縁部分層
33 ソースまたはドレイン領域
34 平面的表面領域

Claims (13)

  1. FET基礎構造を有するISFETを備えた電気化学センサであって、
    ソース領域(25)と、
    ドレイン領域(26)と、
    前記ソース領域(25)と前記ドレイン領域(26)との間に配置された導電性チャンネル(13)と、を含み、かつ、
    前記FET基礎構造上に直接形成され、かつ、前記FET基礎構造を完全に覆う第1の層(21)と、
    前記第1の層(21)の頂部上に形成されたイオン感応層(117、217)と、
    測定媒体に対して前記ISFETを封鎖するが、ゲート領域(119、219、319)を覆われないまま残すESD保護層(118、218)と、をさらに含む電気化学センサにおいて、
    前記FET基礎構造と前記第1の層(21)との間の第1の境界面、および、前記第1の層(21)と前記イオン感応層(117、217)との間の第2の境界面は、平面的表面領域において実質的に平坦であり、
    前記平面的表面領域(24)は、前記ソース領域(25)、前記ドレイン領域(26)、および、前記導電性チャンネル(13)の前記平面的表面領域への突出により画定される内部表面領域(28)を超えて延在することを特徴とする電気化学センサ。
  2. 前記第1の層(21)、前記イオン感応層(117、217)、および、前記ESD層(118、218)は、少なくとも前記平面的表面領域(34)内で、互いに、および、前記FET基礎構造に平面平行に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電気化学センサ。
  3. 前記ISFETは、前記イオン感応層(217)と前記ESD保護層(218)との間に配置されたバッファ層(23)を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の電気化学センサ。
  4. 前記電気化学センサは筐体キャップ(7)を備えたセンサ筐体(1)を含み、
    前記筐体キャップ(7)は、前記ISFETが収容され、かつ、前記媒体と接触している表面領域(106、306)を除いて前記媒体から封止されるように、前記ISFETに関連して配置されていることを特徴とする請求項1から3の一項に記載の電気化学センサ。
  5. 前記平面的表面領域(34)は、前記内部表面領域(28)、および、前記媒体と接触している前記表面領域(106、306)を含むことを特徴とする請求項1から4の一項に記載の電気化学センサ。
  6. 前記ISFETは、前記平面的表面領域(34)の外側が、前記ISFETのコンタクトのために厚さを増していることを特徴とする請求項1から5の一項に記載の電気化学センサ。
  7. 前記第1の層は1つまたは複数の部分層(31、32)を含むことを特徴とする請求項1から6の一項に記載の電気化学センサ。
  8. 前記イオン感応層(117、217)は酸化アルミニウムを含むことを特徴とする請求項1から7の一項に記載の電気化学センサ。
  9. 前記ESD保護層(118、218)は金属系層であることを特徴とする請求項1から8の一項に記載の電気化学センサ。
  10. 請求項1から9の一項に記載の電気化学センサのためのISFETを製造する方法であって、少なくとも
    基板(12)上にフィールド酸化物層(14)を作成する工程と、
    前記基板(12)の表面上にドーピング層(15、16)を形成し、かつ、構造化する工程と、
    前記基板(12)および前記基板(12)上に形成された前記ドーピング層(15、16)を焼き戻しすることにより前記基板(12)にドーピングする工程と、
    平面的表面領域(30)を作成するために、前記ドーピング層(15、16)および前記フィールド酸化物層(16)を除去する工程と、
    1つまたは複数の部分層(31、32)から構成される第1の層(21)を作成する工程と、
    イオン感応層(117、217)を堆積する工程と、を含む方法。
  11. 前記ドーピング層は、少なくとも1つの構造化されたn型ドープ層(16)および少なくとも1つの構造化されたp型ドープ層(15)から形成されていることを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. ESD保護層(118)は前記イオン感応層(117)上に堆積され、ゲート領域(119)を覆われずに残すことを特徴とする請求項10または11に記載の方法。
  13. バッファ層(23)およびESD保護層(218)は前記イオン感応層(217)上に堆積され、ゲート領域(219)を覆われずに残すことを特徴とする請求項10から12の一項に記載の方法。
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