JP2008524005A - 研削主軸ロータにセンタリング装置を備えるクランプ装置、およびこのような種類のセンタリング装置を備える回転部品 - Google Patents
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Abstract
Description
力をかけられるべき支持ピンは、その長さ全体にわたって延び、その際に半径方向へ突出する複数のキーを有している。リング形砥石の内穴には、それぞれのキーに割り当てられた、相応に成形された溝が構成されている。突出するキーは、断面形状で見たときに、湾曲の中心点が一定の偏心度だけ支持ピンの中心点からオフセットされた半径をもつ円弧の輪郭を有している。それにより、半径方向の許容差が比較的広くなるので、遊びの少ない正確なセンタリングが可能であるものの、製造技術の面からすると、湾曲の中心点が偏心的に配置された輪郭をもつ円弧状のキーを製作するのは高いコストがかかるとともに、高い要求が課せられる。その大きな理由は、リング形砥石の内穴に、これに適合する相応の切欠きも同じく設けられていなくてはならないからである。
るのがよい。もっとも単純な場合には、すべての当接体について好ましくは120度の相互の角度間隔が同じく選択される。ただし、利用ケースによってはこれ以外の角度間隔も可能であるが、当付け部材の作用線は角の二等分線上に位置しているのが好ましい。それでも、従来技術に比べると取扱がはるかに容易になる。組付けや取外しをするのに、センタリング区域に対する回転部品の正確な角度位置や、見当の正しい回転に留意しなくてよくなるからである。当接体とセンタリング区域との間の圧着力の大きさは、可動に支承された当付け部材の調整によってのみ規定され、回転部品とセンタリング区域の組み付けに影響を与えることなく保たれる。しかも、センタリング区域は突起や溝のない一貫して平滑な円筒状の輪郭をもつように構成されていてよいので、製造技術上の利点が得られる。したがって円筒状のセンタリング区域を、精度がμm単位の直径値になるように、容易に研削することができる。本発明によるクランプ装置の改善された取扱性は、回転体とセンタリング区域が比較的大きい軸方向長さを有しているときに特別に効果を発揮し、このことは、ローラ形状をした研削工具の場合や、隣接する個々の多数の砥石車で構成された研削工具の場合に当てはまる。後者は、シャフト部品を研削するときや、カム研削およびクランクシャフト研削のときに考慮の対象になる。本発明は、CBN砥石車やダイヤモンド砥石車で格別に好ましく適用することができる。
たとえば、可動に支承された当付け部材は、回転部品の中でその回転軸と平行に延びる回転軸を備えるように支承され、回転工具を端面側で挿入するための係合開口部を有するカムディスクの形態で構成するのが好ましい。このような種類のカムディスクは、安価に製造することができる平坦なコンポーネントであり、このようなコンポーネントは、回転部品の切欠きに、当該切欠きの内側輪郭に対して短い間隔で支承することができ、たとえばカムディスクの係合開口部に挿入されたボックススパナ(六角スパナ)を用いて容易に回すことができる。周囲の切欠きに対して短い間隔しか有していなくてよい、このような種類の平坦なコンポーネントは、回転に関して均等に配分されている回転工具の質量のわずかな妨げにしかならないことを意味しており、したがって、不都合なアンバランスさに及ぼされる可能性がある影響を容易に補償することができる。このとき、質量アンバランスを最低限に抑えるために、砥石車と中間リングはその製造後にバランス調節が行われる。
置の突起が研削主軸ロータのセンタリング区域に上側から当接し、重力によってこの当接位置にとどまるように、研削主軸ロータのセンタリング区域に外嵌され、このとき、センタリング区域の下面では、当付け部材がばね力によってセンタリング区域に同じく当接し、その結果、研削主軸ロータのセンタリング区域で回転部品のセンタリングが成立する。
図1に示す縦断面図では、符号1により、研削主軸ロータ2の上でセンタリングをするように取り付けられるべき回転部品が示されている。この場合、回転部品1は、本体1aと、これを円周側で取り囲む研削砥粒1bとで構成される砥石車である。砥石車はCBN砥石車またはダイヤモンド砥石車として製作されていてよい。このとき、その結合の種類は重要ではないので、たとえばセラミック、人工樹脂、金属等による通常のあらゆる結合が可能である。電気めっきされたCBN砥石車も考慮の対象となる。本発明のクランプ装置にとっては、一般に金属をベースとして製作される、砥石車の本体1aが特に重要である。あるいは、今日同じく普及しているプラスチックや炭素繊維で補強された素材も、本発明のクランプ装置では同じように適している。
1a 本体
1b 研削砥粒
1c 内輪
2 研削主軸ロータ
3 当接フランジ
4 センタリング区域
5 センタリングカラー
6 クランプフランジ
7 平坦面
8 クランプネジ
9 カムディスク
10 内面切欠き
11 定置の突起
12 回転軸
13 軸受ピン
14 係合開口部
15 回転工具
16 回転方向の矢印
17 切欠き
18 蓋
19 取付ネジ
20 挿通開口部
21 外套線
22 ピン
23 穴
24 圧縮ばね
25 旋回レバー
26 係合開口部
27 旋回軸
28 中間リング
Claims (14)
- 研削主軸ロータに受けられる回転部品(1)と、
前記回転部品の内面切欠きを貫通してこれをセンタリングするように受ける、前記研削主軸ロータに構成されたセンタリング区域と、
互いに角度間隔をおいて配置された3つの当接体を通じて前記回転部品の前記内面切欠きと前記研削主軸ロータの前記センタリング区域との間で相互にセンタリングをする接触部と、
前記研削主軸ロータの上で前記回転部品を軸方向にクランプ固定するための取外し可能な装置とを備えるクランプ装置において、
3つの前記当接体のうち2つは前記回転部品の前記内面切欠き(10)へ突入する前記回転部品(1)の定置の突起(11)として構成されており、第3の当接体は、半径方向外側に向かって繰り込まれた位置と、半径方向内側に向かって繰り出されたセンタリング位置との間で可動である、前記回転部品(1)の中で可動に支承された当付け部材であり、
前記センタリング区域(4)に関する前記センタリング位置は前記センタリング区域(4)に当接することを特徴とするクランプ装置。 - 前記センタリング区域(4)は円筒状に構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のクランプ装置。
- 前記当付け部材は、前記回転部品(1)の中でその回転軸(12)と平行に延びる回転軸を備えるように支承され、回転工具(15)を端面側で挿入するための係合開口部(14)を有するカムディスク(9)であることを特徴とする、請求項1または2に記載のクランプ装置。
- 前記カムディスク(9)はその外側輪郭で、前記回転部品(1)の中でその回転軸(12)と平行に配置された2つの軸受ピン(13)に支持されていることを特徴とする、請求項3に記載のクランプ装置。
- 前記当付け部材は、その位置固定に関して、前記センタリング区域(4)に当接した後にセルフロック式に作用するように構成されていることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項に記載のクランプ装置。
- 前記当付け部材は、半径方向に延びる前記回転部品(23)の穴の中でスライド可能に支承され、フィーラーピンのような形式で前記センタリング区域に当接する、圧縮ばね(24)で初期応力をかけられたピン(22)であることを特徴とする、請求項1に記載のクランプ装置。
- 前記圧縮ばね(24)は内方に向かって前記内面切欠き(10)へ入り込むように初期応力をかけられており、前記ピン(22)には、前記回転部品(1)の中でその回転軸(12)と平行に延びる旋回軸(27)を備えるように支承され、回転工具(15)を端面側で挿入するための係合開口部(26)を有する旋回レバー(25)が作用することを特徴とする、請求項6に記載のクランプ装置。
- 前記カムディスク(9)または前記旋回レバー(25)は、前記回転工具(15)のための挿通開口部(20)を有する蓋(18)によって前記回転部品(1)の中で外方に向かって覆われていることを特徴とする、請求項3から7までのいずれか1項に記載のクランプ装置。
- 前記蓋(18)は前記カムディスク(9)または前記旋回レバー(25)の位置を固定する固定部材としての役目を同時に果たすことを特徴とする、請求項8に記載のクランプ装置。
- 前記回転部品(1)は、円周側に取り付けられた研削砥粒(1b)を本体(1a)が備えている砥石車であり、または、複数の砥石車で構成された円筒状の研削工具の中間リング(28)であることを特徴とする、前記請求項のうちいずれか1項に記載のクランプ装置。
- 前記回転部品(1)の両方の定置の前記突起(11)は前記回転部品と一体的に構成されており、軸方向に伸びる隆起部の形態と、断面で見て湾曲した形状とを有していることを特徴とする、前記請求項のうちいずれか1項に記載のクランプ装置。
- 前記当付け部材は前記回転部品(1)の回転軸(12)に向かう方向で中高の輪郭を有していることを特徴とする、前記請求項のうちいずれか1項に記載のクランプ装置。
- 内面切欠きを備える本体を有し、該内面切欠きには3つの個所を基本とするセンタリングのための3つの当接体が半径方向に延びており、2つの前記当接体は定置の突起(11)として構成されている、特に請求項1から12までのいずれか1項に記載のクランプ装置のための回転部品において、
第3の前記当接体は、前記本体の中で可動に支承され、半径方向へその前記内面切欠きに入るように位置調節可能な当付け部材であり、該当付け部材は、前記本体へ繰り込まれた位置から、前記本体から出てその前記内面切欠きへ入るように繰り出されたセンタリング位置へと可動であることを特徴とする回転部品。 - 前記研削車は複合部品として構成されるとともに内輪(1c)を有しており、該内輪に3つの前記当接体が取り付けられており、該内輪は前記本体(1a)で取り囲まれていて金属で構成されていることを特徴とする、研削車の形態の請求項13に記載の回転部品。
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