JP2008517142A - 感圧接着剤の製造方法 - Google Patents

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Abstract

(A)溶液重合反応の初期反応生成物を提供する工程であって、初期反応生成物が、ポリマー、未反応の重合性反応物、非重合性物質、および溶媒を含む工程;および(B)酸化剤と還元剤とを初期反応生成物に添加して、初期反応生成物中の未反応の重合性反応物をさらに反応させることにより初期反応生成物を精製し、それにより、追加のポリマーを含むと共に初期反応生成物に存在するよりも低いレベルの未反応の重合性反応物を含む第2反応生成物を提供する工程を含む、接着剤の製造方法が記載されている。任意に、本発明の方法は、第2反応生成物からポリマーを沈殿させて沈殿ポリマーを提供する工程;および沈殿ポリマーを第2反応生成物の残りの部分から分離する工程をさらに含むことができ、沈殿ポリマーは、第2反応生成物中に存在するよりも低いレベルの非重合性物質または未反応の重合性反応物、あるいは非重合性物質および未反応の重合性反応物の両方を含む。

Description

本発明は、残留成分の濃度が低い接着剤の製造方法に関する。
1種または複数種のポリマーを含む接着剤組成物は、人間の皮膚に接触するような用途向けの医療品の製造に使用されることがよくある。接着創傷被覆材は、傷をおおって保護する成分、液体を吸収する成分および/または傷ついた皮膚に薬剤を放出する成分を含むことがある。そのような被覆材は、典型的には、被覆材が傷をおおって所定の位置に保持されるように皮膚に直接貼り付けることができる粘着バッキングを含む。さらに、経皮パッチ(transdermal patch)は、皮膚の層を通過して特定分子が送達されるようする一般に認められた手段になってきており、注射の必要がなくなってきた。経皮パッチは、適切な媒体中に保存し接着剤で被覆されたバッキングに付着させることができる、薬物製剤(drug dosage)を含む。経皮パッチのバッキングは、人間の皮膚の一部分に離れないように付着して、薬物保持媒体を皮膚に直接接触するように配置および保持し、それによって薬物が皮膚を通過して送達されるのを促進することを意図したものである。場合によっては、薬物製剤は経皮パッチを皮膚に固定するのに使用する接着剤に直接含有させることもできる。医療品を人間の皮膚に固定するのに使用される接着剤組成物には、残留モノマー成分、開始剤物質、抑制剤またはその他の試剤などの未反応の物質が、影響を及ぼすほどの濃度で存在しないことが好ましい。接着剤の付着性、凝集力、伸びおよび/または粘着力(adhesive tack)を高めることに加えて、最終生成物のある種の不要な特色(不快な臭いなど)を避けるために、そうした接着剤配合物中の主な不純物のレベルが低いことも望ましい。
従来のラジカル溶液重合で調製された接着剤ポリマーは、一般には、残留モノマー、開始剤物質、抑制剤または他の試剤などの不純物を含む。残留モノマーは、スカベンジャー(またはスカベンジング(scavenging))モノマーを使用して接着剤ポリマーから除去できるが、この方法の場合、スカベンジャーモノマーを除去する必要もあり、結果として生じるポリマーは、一般には主重合反応時に得られる最初の接着剤ポリマーと同じではない。あるいはまた、ラジカル溶液重合の後に残る不純物は、揮発性成分を除去する加熱と蒸発の工程を繰り返すことにより除去することもできる。しかし、この方法は、ポリマーの架橋、ゲル化または劣化が起こることがあり、時間と費用がかかり、任意の不純物が揮発性であることに依拠することになる。
ラジカル溶液重合によって調製されるきれいな接着剤ポリマーを提供すること、およびそのような接着剤ポリマーから不純物を除去する能力を改善することが必要とされている。
本発明は、接着剤の製造方法を提供する。実施形態によっては、本発明は、
(A)溶液重合反応の初期反応生成物を提供する工程であって、前記初期反応生成物が、ポリマー、未反応の重合性反応物、非重合性物質、および溶媒を含む工程;および
(B)酸化剤と還元剤とを前記初期反応生成物に添加して、前記初期反応生成物中の前記未反応の重合性反応物をさらに反応させることにより前記初期反応生成物を精製し、それにより、追加のポリマーを含むと共に前記初期反応生成物に存在していたよりも低いレベルの未反応の重合性反応物を含む第2反応生成物を提供する工程を含む、接着剤の製造方法を提供する。
別の実施形態では、本発明は、上に記載の方法であって、
(C)前記第2反応生成物から前記ポリマーを沈殿させて沈殿ポリマーを提供する工程;および
(D)前記沈殿ポリマーを前記第2反応生成物の残りの部分から分離する工程をさらに含み、前記沈殿ポリマーが、前記第2反応生成物に存在していたよりも低レベルの非重合性物質または未反応の重合性反応物、あるいは非重合性物質および未反応の重合性反応物の両方を含む方法を提供する。
さらに別の実施形態では、本発明は、
(A)溶液重合反応の初期反応生成物を提供する工程であって、前記初期反応生成物が、イソオクチルアクリレートとアクリルアミドとのコポリマー、未反応の重合性反応物、非重合性物質、および溶媒を含む工程;
(B)酸化剤と還元剤とを前記初期反応生成物に添加して、前記初期反応生成物中の前記未反応の重合性反応物をさらに反応させることにより前記初期反応生成物を精製し、それにより、追加のポリマーを含むと共に前記初期反応生成物に存在していたよりも低いレベルの未反応の重合性反応物を含む第2反応生成物を提供する工程;および
(C)前記非重合性物質を前記反応生成物から沈殿させて、約200ppm未満の未反応のイソオクチルアクリレートまたはアクリルアミドを含む、イソオクチルアクリレートとアクリルアミドとの精製コポリマーを提供する工程
を含む、接着剤の製造方法を提供する。
1つの実施形態では、精製されたコポリマー中のアクリルアミドの量は、検出限界より少なくなる。
本発明は、好ましい実施形態の詳細な説明および添付の特許請求の範囲を含め、開示内容の残りの部分を考慮すれば、当業者にさらに理解されるであろう。
本発明は、医療用接着剤として使用するのに好適な溶液重合ポリマーを製造するための方法を提供する。1つの実施形態では、本発明の方法は、未反応の重合性反応物(例えば、 モノマー)のレベルの低減を含め望ましくない反応物の含量が低減されかつ非重合性物質のレベルが低減された、アクリレートコポリマーを提供する。
本明細書に記載されるように、本発明のアクリレート(またはメタクリレート)ポリマーは、主アルキルアクリレート(またはアルキルメタクリレート)モノマーと任意の極性コモノマーとのコポリマーである。
上に定義されたアクリレート(またはメタクリレート)ポリマーの主アルキルアクリレート(またはアルキルメタクリレート)モノマーは、重合すると粘着性物質または粘着性を付与する(tackifiable)物質が得られるように選択する。組み合わせて使用できる主モノマーの代表的な例は、イソオクチル、2−エチルヘキシル、n−ブチル、エチル、メチル、およびジメチルヘキシルなどのアルキルアクリレート、ならびにラウリル、イソデシル、およびトリデシルなどのアルキルメタクリレートである。ある実施形態では、主アクリレートモノマーは、以下の群:イソオクチルアクリレート(「IOA」)、2−エチルヘキシルアクリレート、2−メチルブチルアクリレート、およびブチルアクリレート、ならびにこれらの2つ以上の組合わせから選択されるようなC4〜C12のアクリル酸エステルを含む。
本発明によって提供される接着剤組成物は、一般にはアクリレート(またはメタクリレート)コポリマーを含む。典型的には、この組成物は、約0.2dL/gより大きい内部粘度、時として約0.5dL/gより大きい内部粘度を有し、重合した主モノマーおよび任意の極性コモノマーを含む。本発明に従って使用される好適な極性モノマーとしては、ヒドロキシル、アミド、カルボン酸、スルホン酸、またはホスホン酸の官能基を有するものがある。代表的な例として、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−ビニル−2−ピロリドン、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、アクリル酸、メタクリル酸、ピロリドニル(pyrrolidonyl)エチルアクリレート、およびアルコキシエチルアクリレート(2−カルボキシエチルアクリレートなど)がある。実施形態によっては、極性モノマーの量(質量)は、最終PSA生成物が過度に堅くなるのを避けるため、全モノマーの全質量の約40%を超えない。典型的には、極性モノマーは、約1質量%から約20質量%程度まで含める。1つの実施形態では、極性モノマーはアクリルアミドである。
実施形態によっては、コポリマーは、主モノマーと極性モノマーおよび追加の任意のモノマーの反応生成物を含むことができ、追加の任意のモノマーは、存在する場合にはPSA組成物が非粘着性とならないような量だけ重合反応に含められる。追加の任意のモノマーは、例えば、性能の改善、コストの削減、または他の目的のために加えることができる。そのような任意のモノマーの例としては、酢酸ビニルなどのビニルエステル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、スチレン、および、他のモノマーと共重合可能なマクロモノマーがある。好適なマクロモノマーとしては、ポリメタクリル酸メチル、スチレン/アクリロニトリルコポリマー、ポリエーテル、およびポリスチレンのマクロモノマーがある。有用なマクロモノマーの例およびその調製については、米国特許第4,693,776号明細書(クランペ(Krampe)ら)に記載されており、その開示内容を本明細書に援用する。
主モノマーおよび極性モノマーの共重合は、従来のラジカル溶液重合によって実施される。モノマーは、最初に有機溶媒に溶かし、その後、熱活性化または光化学的活性化可能な好適なラジカル開始剤を使用して重合させる。好適な熱活性化開始剤としては、2,2'−アゾビス(イソブチロニトリル)などのアゾ化合物および過酸化ベンゾイルなどの過酸化物がある。好適な光化学的活性化開始剤としては、例えば、ベンゾインエチルエーテルおよび2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノンがある。反応混合物中に存在する開始剤の量は、一般には重合性組成物全体の約0.01質量%から約5質量%の範囲内になる。
接着剤ポリマーのラジカル共重合に使用する有機溶媒は、反応物および生成物と化学作用を起こさず、普通なら反応に悪影響を及ぼさない任意の有機液体であってよい。好適な溶媒としては、酢酸エチル、ならびに溶媒の混合物(酢酸エチルとさまざまな量のトルエン、イソプロパノール、メタノールなどを組み合わせたものなど)があるが、これらに限定されない。使用する溶媒の量は、一般には、全反応物と溶媒の総質量の約30から70質量%を構成することになる。
主モノマーおよび極性モノマーの重合は、一般にはアクリレート(またはメタクリレート)コポリマーを含む初期反応生成物を提供するために、モノマーの変換によって行われる。この重合は、本明細書では、一般には約24時間以内に達成できる「主」重合反応と呼ぶ。重合は、前述の時間内に実質的に完了できるが、重合しない不純物が所望のポリマーと共に初期反応生成物中に残る。不純物には、典型的には残留主モノマーなどの未反応の重合性物質が含まれるであろうが、これは、最初のモノマーの投入質量に基づいて、一般には約1%から5%(ガスクロマトグラフィーで測定)の範囲のレベルで初期反応生成物中に存在する。主重合反応に非重合性物質が存在することが原因で、初期反応生成物中に不純物が存在することもある。反応生成物中の非重合性物質は、分解した開始剤物質、抑制剤、原料の不純物、および、一般には反応もせず接着剤ポリマーに組み込まれることもない他の試剤を含むことがある。
本発明の方法は、最終接着剤ポリマー中の不純物のレベルを低減させる精製工程を提供する。本発明の方法は、酸化剤および還元剤を初期反応生成物に添加して、未反応モノマーのさらなる重合を開始させることを含む。任意に、少なくとも1つの沈殿工程をこの方法に組み込むこともできる。未反応モノマーの重合および沈殿工程は、初期反応生成物中にある重合性物質(例えば、残留モノマー)および非重合性物質の両方のレベルを低減させ、それによって精製アクリレートポリマーを提供するのに効果的である。
上述のように、酸化剤および還元剤を初期反応生成物に加える工程は、主重合反応の後に初期反応生成物に存在する重合性物質のレベルを低減させるために実施する。主重合反応から得られる初期反応生成物は、アクリレートポリマー、未反応の重合性物質および非重合性物質を含むことになるが、それらはすべて好適な溶媒中に溶解している。酸化剤および還元剤は、互いに反応して、初期反応生成物中に存在する未反応モノマーおよび他の重合性物質のさらなる重合を開始させることのできるラジカルを生成するようなものを選択する。酸化剤および還元剤を加えた後に形成されて得られるポリマーは、典型的には主重合反応時に生成されるポリマーと同じものである。すなわち、それは同じタイプのモノマーから形成されるものであり、他のタイプのポリマーまたは化合物をもたらす副反応の量は最小限である。酸化剤を加え、還元剤を加えて、初期反応生成物中の未反応の重合性反応物をさらに反応させ、それによって追加のポリマーを含む第2反応生成物を提供する工程も、本明細書では「精製反応工程」と呼ぶ。好適な酸化剤としては、tert−アミルヒドロペルオキシド(TAHP)およびtert−ブチルヒドロペルオキシド(TBHP)などのアルキルヒドロペルオキシドがある。好適な還元剤としては、アルキルアミン、ビタミンCおよびナトリウムホルムアルデヒドスルホキシド(sodium formaldehydesulfoxide)(SFS)がある。任意の促進剤を入れて、後に続く反応を促進させてもよい。好適な促進剤としては、硫酸バナジル(VOSO4)および硫酸第一鉄(FeSO4)などの遷移金属塩がある。1種または複数種の酸化剤を組み合わせたものを、1種または複数種の還元剤の組合わせと一緒に、および任意に1種または複数種の促進剤と一緒に使用してもよい。理論に縛られるのを望むわけではないが、酸化剤と還元剤との間で反応が起きて、従来の主重合反応のラジカル重合時に達成されるレベルを越えるレベルまで、残っている重合性物質を反応させることができる強力なラジカルが生成されると考えられている。
主重合反応が完了した後、酸化剤および還元剤を1回もしくはそれ以上反応器に加え(これは加熱しながら行うことが多い)、その結果行われる重合反応は、通常はさらに時間をかけて継続させる。実施形態によっては、反応は24時間にわたって行わせる。他の実施形態では、反応は6時間追加で行わせることになる。一般に、本明細書に記載されているアクリレートポリマーの場合、6〜24時間の反応時間で十分であることが分かっている。追加の酸化剤および還元剤の反応によって生成されるラジカルは、典型的には、残留モノマーのレベルを500ppm未満に減らすのに十分なほど反応性がある。実施形態によっては、残留モノマーは、100ppm未満のレベルまで、多くは50ppm未満のレベルまで、時として10ppm未満のレベルまで低減される。実施形態によっては、酸化剤および還元剤は、追加の重合を推進させるのに使用した後十分に分解するので、それらによってポリマー溶液中に残される望ましくない物質はほとんどないか、まったくない。
1つの精製反応工程(例えば、酸化剤の1回の添加と還元剤の1回の添加)ならびに複数の精製反応工程(例えば、酸化剤および還元剤を加える工程が2回以上)を含んだ方法も本発明に包含されることは理解されるであろう。任意の精製反応工程で使用する酸化剤および/または還元剤は、他の精製反応工程と同じであっても、異なっていてもよいことも理解されるであろう。精製反応工程により、重合性物質のさらなる重合が促進され、ポリマーを含む第2反応生成物、残りの未反応モノマー(ある場合)、および非重合性物質すべてが適切な溶媒中に溶解した状態で得られる。
実施形態によっては、精製反応工程を行うために、酸化剤および還元剤を別々に好適な溶媒に溶かして、酸化剤および還元剤の原液を別個に用意する。それぞれの原液を初期反応生成物に加えて、さらなる重合を開始させてよい。実施形態によっては、酸化剤または還元剤の一方のみを好適な溶媒に溶かして、初期反応生成物に加えることができる原液を用意する。それから残りの酸化剤または還元剤を初期反応生成物に直接加えることができる。実施形態によっては、任意の促進剤を好適な溶媒に溶かして、初期反応生成物にさらに加えることができる原液を用意する。
実施形態によっては、酸化剤または酸化剤原液を初期反応生成物に加え、その混合物を、還元剤または還元剤原液の添加に先立って、均質になるまで混合する。実施形態によっては、還元剤または還元剤原液を初期反応生成物に加え、その混合物を、酸化剤または酸化剤原液の添加に先立って、均質になるまで混合する。一般に、酸化剤および還元剤は別々に初期反応生成物に加えて、重合効率が最大になるようにする。酸化剤は還元剤と直接反応して、未反応モノマーのさらなる重合を開始させるラジカルを生成することになる。未反応モノマーが初期反応生成物中に残っていない場合、酸化剤と還元剤の反応によって作り出されたラジカルは、開始剤として作用することなく消滅することになる。
精製反応工程の後、本発明では任意に、ポリマーを余分の未反応モノマー(ある場合)から、また溶媒中に溶けている非重合性物質から分離できるよう、ポリマーを溶媒から沈殿させる1つまたは複数の沈殿工程を実施する。沈殿は、ポリマーをさらに精製することを意図しており、典型的には反応精製工程の後に行われる。1つまたは複数の沈殿工程を実施できる。実施形態によっては、ポリマーの沈殿は、最初にポリマーを溶かした溶媒系の極性を変化させることにより行う。例えば、酢酸エチルに溶かしたイソオクチルアクリレート/アクリルアミド(IOA/ACM)のコポリマーは、溶媒の極性がPSAポリマーの極性と適合しなくなるまで、適当な量のメタノールを添加して溶媒の極性を変化させれば、沈殿させることができる。
本発明の実施形態によっては、最初のモノマーをポリマーへ変換し、さらに非重合性物質の除去も行うために、2つから3つの別個の精製反応工程を実施し、その後2つから3つの沈殿工程を行うことができる。従来のラジカル重合の後に残る未反応の重合性物質のレベルは典型的には1〜5%であり、これは沈殿によって効率的に低減させるには高すぎるため、初期反応生成物の沈殿は望ましくない。沈殿工程を組み込むのは、未反応の残留重合性物質のレベルが従来のラジカル重合の後に残る残留重合性物質のレベルより低減される1つまたは複数の精製反応工程の後のほうが、より望ましくなる。精製反応と沈殿を組み合わせると、最終ポリマー中の残留モノマー含量(例えば、精製反応と沈殿の後)を、約200ppm未満に、多くの場合約100ppm未満に、時として約10ppm未満に低減させることができる。
精製反応と沈殿を組み合わせると、最終ポリマー中の残留非重合性物質の含量(例えば、精製反応と沈殿の後)も、約200ppm未満に、多くの場合約100ppm未満に、時として約50ppm未満に低減すると考えられる。
本発明によって得られる精製ポリマーは、人間の皮膚に付着させる必要のある医療品に使用するのに一般に適している。事実、本発明によって提供される接着剤は、一般に人間の皮膚に直接接触させるような用途に適している。
1つまたは複数の精製反応(1つまたは複数の任意の沈殿工程を伴っているかどうかにかかわらず)の後、結果として得られたアクリレート(またはメタクリレート)コポリマーは、得られる感圧接着剤(PSA)組成物の粘着性および剥離性を最適化するために、相溶性の粘着付与樹脂および/または可塑剤などの任意の成分とブレンドしてもよい。有用な粘着付与樹脂の例としては、ロジン、ロジン誘導体、水素化ロジン誘導体、ポリテルペン樹脂、フェノール樹脂、クマロンインデン樹脂などがある。使用できる可塑剤としては、よく知られているエキステンダー油(芳香族、パラフィン系、またはナフテン系)、ならびに多種多様な液体ポリマーがある。使用する場合、粘着付与樹脂は、コポリマー100質量部当たり約150質量部を超えない量だけ加えることが好ましく、可塑剤は、コポリマー100質量部当たり約50質量部までの量を加えてよい。
本発明によって提供される接着剤配合物には、他の任意の成分を加えてよい。そのような追加成分の例としては、顔料、充填剤、安定剤、薬剤(本明細書では薬物とも呼ぶ)、経皮薬物送達システムにおいて皮膚浸透促進剤(skin penetration enhancer)(すなわち、薬物の皮膚浸透速度を増大させる物質)または可溶化剤(すなわち、薬物の溶解度を効果的に高める物質)として使用できる薬学的に許容される物質および種々の高分子添加剤がある。
例示的薬物としては、皮膚に塗布したときに局所作用または全身作用をもたらす任意の物質がある。好ましい実施形態では、薬物は、皮膚に塗布されると全身作用を及ぼすことができるようになる。経皮的手段の形態で市販されている薬物の例としては、クロニジン、エストラジオール、ニコチン、ニトログリセリン、スコポラミン、およびフェンタニルがある。その他のものとしては、抗炎症剤(ステロイド系(例えば、ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン、トリアムシノロン)および非ステロイド系(例えば、ナプロキセン、ピロキシカム)の両方);静菌薬(例えば、クロルヘキシジン、ヘキシルレソルシノール);抗菌薬(例えば、ペニシリン(ペニシリンVなど)、セファロスポリン(セファレキシンなど)、エリスロマイシン、テトラサイクリン、ゲンタマイシン、スルファチアゾール、ニトロフラントイン、およびキノロン類(ノルフロキサシン、フルメキン、およびイバフロキサシン(ibafloxacin)など));抗原虫剤(例えば、メトロニダゾール);抗真菌薬(例えば、ナイスタチン);冠血管拡張薬;カルシウム拮抗薬(calcium channel blockers)(例えば、ニフェジピン、ジルチアゼム);気管支拡張薬(例えば、テオフィリン、ピルブテロール、サルメテロール、イソプロテレノール);酵素阻害剤(コラゲナーゼ阻害剤、プロテアーゼ阻害剤、エラスターゼ阻害剤、リポキシゲナーゼ阻害剤(例えば、A64077)、およびアンギオテンシン転換酵素阻害剤(例えば、カプトプリル、リジノプリル);他の抗高血圧症薬(例えば、プロプラノロール);ロイコトリエン拮抗薬(例えば、ICI204,219);抗潰瘍薬(anti−ulceratives)(H2拮抗薬など);ステロイド系ホルモン(例えば、プロゲステロン、テストステロン、エストラジオール);抗ウイルス薬および/または免疫調節剤(例えば、1−イソブチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン、1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン、およびアシクロビル);局所麻酔薬(例えば、ベンゾカイン、プロポフォール);強心薬(例えば、ジギタリス、ジゴキシン);鎮咳薬(例えば、コデイン、デキストロメトルファン);抗ヒスタミン薬(例えば、ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン、テルフェナジン);麻薬性鎮痛薬(例えば、モルヒネ、ブプレノルフィン);ペプチドホルモン(例えば、人間または動物の成長ホルモン、LHRH);心臓作用性の製品(アトリオペプチド(atriopeptides)など);タンパク質性の製品(例えば、インシュリン);酵素(例えば、抗歯垢酵素(anti−plaque enzymes)、リゾチーム、デキストラナーゼ);制吐薬(antinauseants);抗痙攣薬(例えば、カルバマジン(carbamazine));免疫抑制剤(例えば、シクロスポリン);精神療法剤(psychotherapeutics)(例えば、ジアゼパム);鎮静剤(例えば、フェノバルビタール);血液凝固阻止剤(例えば、ヘパリン);鎮痛薬(例えば、アセトアミノフェン);抗偏頭痛剤(antimigraine agents)(例えば、エルゴタミン、メラトニン、スマトリプタン(sumatripan));抗不整脈薬(例えば、フレカイニド);鎮吐薬(例えば、メトクロプラミド(metaclopromide)、オンダンセトロン);抗癌剤(例えば、メトトレキセート);抗不安薬などの神経薬剤(neurologic agents);止血剤;抗肥満剤(anti−obesity agents)など、ならびに薬学的に許容されるこれらの塩およびエステルがある。治療的に有効な量となる薬物の量は、特定の薬物、特定の担体、および所望の治療効果について十分考慮すれば、当業者が容易に決定できる。
例示的皮膚浸透促進剤および/または可溶化剤としては、C8〜C20の脂肪酸(イソステアリン酸、オクタン酸、およびオレイン酸など);C8〜C20の脂肪アルコール(オレイルアルコールおよびラウリルアルコールなど);C8〜C20の脂肪酸の低級アルキルエステル(オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、およびラウリン酸メチルなど);C6〜C8の二酸のジ(低級)アルキルエステル(ジイソプロピルアジペートなど);C8〜C20の脂肪酸のモノグリセリド(グリセリルモノラウレートなど);テトラグリコール(テトラヒドロフルフリルアルコールポリエチレングリコールエーテル);テトラエチレングリコール(エタノール,2,2'−(オキシビス(エチレンオキシ))ジグリコール);C6〜C20のアルキルピロリドンカルボキシレート;ポリエチレングリコール;プロピレングリコール;2−(2−エトキシエトキシ)エタノール;ジエチレングリコールモノメチルエーテル;N,N−ジメチルドデシルアミン−N−オキシドおよびそれらの組合わせがある。ポリエチレンオキシドのアルキルアリールエーテル、ポリエチレンオキシドモノメチルエーテル、ポリエチレンオキシドジメチルエーテル、グリセリン、およびN−メチルピロリドンも好適である。医薬品賦形剤の別の有用な部類としてテルペン類があり、それには、ピネン、d−リモネン、カレン、テルピネオール、テルピネン−4−オール、カルベオール、カルボン、プレゴン、ピペリトン、メントン、メントール、ネオメントール、チモール、樟脳、ボルネオール、シトラール、イオノン、およびシネオール(これらの単独のものまたは任意の組合わせ)が挙げられる。
接着剤組成物に加えて、バッキング部材と接着剤コーティングとを含む被覆シート材料を提供することもでき、接着剤コーティングは、本明細書に記載のアクリレート(またはメタクリレート)組成物を含み、バッキング部材の1つの主表面の少なくとも一部を覆う。そのような被覆シート材料を含む特定の製品、例えば、ロールテープ、転写テープ(transfer tape)、粘着包帯、経皮パッチなどが提供される。ロールテープは、少なくとも1つの主表面が本明細書に記載の接着剤で被覆されている柔軟なバッキングシートを含む。転写テープは、少なくとも1つのはく離性ライナー上に接着剤組成物のフィルムを含む。
実施形態によっては、被覆シート材料は、粘着包帯の形態で提供される。粘着包帯は、さまざまな構造の任意のものを有していてよく、包帯は、本明細書に記載の接着剤がバッキングの主表面の一方に塗布されていて包帯が人間の皮膚に付着しやすいようになっているバッキング材料を含んでいる。本明細書に記載の接着剤は、一般に、創傷被覆材または包帯での使用に好適である。
実施形態によっては、被覆シート材料は、治療的に有効な量の適切な薬剤を連続的に経皮的に送達するのに好適な経皮パッチの形態で提供される。好適な経皮的薬物送達手段には、ゲル化されたまたは液体状のレザバー(米国特許第4,834,979号明細書(ゲール(Gale))に記載されているようないわゆる「レザバー」パッチなど);隣接した接着剤層で皮膚に貼付されるマトリックスレザバーを含んでいる手段(米国特許第6,004,578号明細書(リー(Lee)ら)に記載されているようないわゆる「マトリックス」パッチ);およびPSAレザバーを含んでいる手段(米国特許第6,365,178号明細書(ヴェンガデュワラン(Venkateshwaran)ら)、同第6,024,976号明細書(ミランダ(Miranda)ら)、同第4,751,087号明細書(ウィック(Wick))および同第6,149,935号明細書(チャン(Chiang)ら)に記載されているようないわゆる「薬物含有接着剤」パッチ)があり、それらの開示内容全体を本明細書に援用する。
1つの実施形態では、本発明による経皮パッチは、(a)柔軟なバッキング;(b)前記の柔軟なバッキングの少なくとも1つの主表面上に被覆された本明細書に記載の接着剤;および(c)治療的に有効な量を長時間にわたって対象に対して実質的に連続的に経皮的送達を行うのに好適な量のニトログリセリンを含む。経皮パッチ用の接着剤コーティングは、任意選択的に、(i)約14〜20個の炭素原子を含んでいる脂肪酸および2〜約6個の炭素原子と1つのヒドロキシルを含んでいるアルキルアルコールから調製される脂肪酸エステルと(ii)グリセリルモノラウレートとを組み合わせたものなどの皮膚浸透促進剤を含み、前記脂肪酸エステルは接着剤コーティングの全質量の約1〜30質量パーセントの量だけ存在し、グリセリルモノラウレートは接着剤コーティングの全質量の約0.2〜5質量パーセントの量だけ存在する。皮膚浸透を促進するこのような組合わせを使用する場合、接着剤コーティング中のニトログリセリン含量は接着剤コーティングの全質量の約10〜45質量パーセントであってよい。
本発明による接着剤組成物は、従来の塗布技術によって柔軟なまたは柔軟でない好適なバッキング材料上に容易に塗布されて、感圧接着剤(PSA)被覆シート材料が提供される。柔軟なバッキングは、粘着バッキングに適切なバッキングまたはテープとして使用できる任意の材料であるか、または他の任意の柔軟な材料であってよい。柔軟なテープバッキング材料の代表的な例としては、紙、プラスチックフィルムがあり、プラスチックフィルムとしては、ポリ(プロピレン)、ポリ(エチレン)、ポリ(塩化ビニル)、ポリエステル(例えば、ポリ(エチレンテレフタレート)、酢酸セルロース)、およびエチルセルロースなどがある。バッキングは、綿、ナイロン、レーヨン、ガラス、またはセラミック物質などの合成または天然材料の糸で形成され織布であってもよく、あるいは天然繊維または合成繊維あるいはそれらのブレンドからなるエアレイドウェブ(air−laid web)などの不織布であってもよい。さらに、バッキングは、金属、金属蒸着高分子フィルム(metallized polymeric film)、またはセラミックシート材料で形成されていてもよい。PSA組成物は、粘着剤転写フィルム(adhesive transfer film)を提供するために、好適なはく離性ライナー上にフィルムとしてコーティングしてもよい。
本発明で提供されるPSA組成物は、ロール塗布、ナイフ塗布、またはカーテンコーティングなど、従来のさまざまな塗布技術の任意のもので表面に塗布できる。プライマーを使用できるが、必ずしも必要ではない。結果として得られた被覆を硬化または架橋する必要はない。しかし、溶媒などに対する耐性を増大させることが望ましい場合、放射線硬化(電子ビームまたは紫外線)または化学架橋など、当技術分野でよく知られている標準的な方法で、架橋を実施することができる。
試験方法
残留N,N−ジメチルアミノエチルアクリレートジメチルサルフェート第四級(N,N−dimethylaminoethyl acrylate dimethyl sulfate quaternary)(DMAEAMS)およびメトキシル化された(methoxylated)ポリ(エチレングリコール)アクリレート(サンエステル(San Esters)からのAM−90G)を、MS検出器を備えたアジレント(Agilent)LC−MSD(カラム:ハミルトン(Hamilton)PRP−1、5μm、150×2.1mm)を使用して高速液体クロマトグラフィー(HPLC)で測定した。50/50の水/アセトニトリル中100から0.1μg/mLの範囲の濃度の2種類のモノマーの標準液を調製した。標準液を分析し、ピーク面積対濃度に2次多項式を当てはめて各標準液の検量線を作成した。残留DMAEAMSおよびメトキシル化されたポリ(エチレングリコール)アクリレートを、乾燥ポリマー質量に基づきppmで報告した。
残留アクリルアミド(ACM)は、水素炎イオン化検出器(FID)、HP 7683A自動試料採取装置、および30mのHP−イノワックス(HP−Innowax)毛管カラムを備えたHP 6890プラス(Plus)ガスクロマトグラフを使用して、ガスクロマトグラフィー(GC)で測った。内部標準として1−メチル−2−ピロリジノン(NMP)500ppb(w/v)を添加した、酢酸エチル中10ppm(w/v)から10ppb(w/v)の間の標準液を調製した。試料は、500ppb(w/v)のNMPを添加した酢酸エチルに溶かして10%(w/v)に希釈した。残留アクリルアミドは、乾燥ポリマー質量を基準にしてppmで報告してある。
残留イソオクチルアクリレート(IOA)は、水素炎イオン化検出器(FID)、HP 7683A自動試料採取装置、および105mのRtx−1701毛管カラムを備えたHP 6890プラス(Plus)ガスクロマトグラフ使用して、ガスクロマトグラフィー(GC)で測った。内部標準として5ppm(w/v)のブチルアクリレート(BA)を添加した、酢酸エチル中100ppm(w/v)から100ppb(w/v)の間の標準液を調製した。試料は、5ppm(w/v)のBAを添加した酢酸エチルに溶かして10%(w/v)に希釈した。
初期反応生成物A1〜A4
4つの初期反応生成物を調製して、A1、A2、A3、およびA4と名づけた。これらの生成物は、米国特許第4,751,087号明細書の実施例5および6に記載されている一般的な方法に従ってイソオクチルアクリレートおよびアクリルアミド(93:7)から調製された感圧接着剤コポリマー溶液であった。得られたコポリマー溶液は、酢酸エチルとメタノール(90:10)のブレンド中に固形分23%が含まれたものであった。各コポリマー溶液の内部粘度(IV)は1.32dL/gであった。内部粘度は、27℃の酢酸エチル中0.15g/dLの濃度で測定した。
A1〜A4の各ポリマー溶液のアリコートをガスクロマトグラフィー(GC)で検査して、残留アクリルアミドのレベルを求めた。残留ACMおよびIVを表1に示す。
Figure 2008517142
初期反応生成物B
感圧接着剤コポリマー溶液を含む初期反応生成物は、2−エチルヘキシルアクリレート(420g)、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレートジメチルサルフェート第四級(溶液150g、水中80%、チバ(Ciba)からエージフレックス(Ageflex)FA1Q80DMSとして入手可能)、メトキシル化されたポリ(エチレングリコール)アクリレート(60g、サン・エステル(San Esters)からAM−90Gとして入手可能)、アセトン(502g)、メタノール(200g)および2,2’−アゾビス(2−メチルブタンニトリル)(1.50g)(VAZO−67という商品名でデュポン(DuPont)から市販されている)を一緒に混ぜることにより調製した。得られた均質な溶液を、333gずつ4本のびんに分割して入れた。それらのびんを窒素でパージし、密封してから、16時間にわたり58℃の水浴中で加熱した。結果として得られたポリマー溶液の内部粘度は0.43dL/gであった。内部粘度は、27℃のテトラヒドロフラン中0.50g/dLの濃度で測定した。
原液
以下の酸化剤、還元剤、および促進剤の原液を、以下に続く実施例で使用するために調製した。
TAHP: 85%TAHP水溶液(5.88g、アクゾーノーベル(Akzo Nobel)から入手可能)とメタノール(94.12g)を混合して、固形分5%の第3アミルヒドロペルオキシドの溶液を調製した。
VOSO4: VOSO4・3H2O(0.50g)を水(99.5g)に加えて、固形分0.5%の硫酸バナジル水和物の溶液(VOSO4・3H2O溶液)を調製した。
ビタミンC: ビタミンC(5.0g)をメタノール(95.0g)に加えて、固形分5%のビタミンCの溶液を調製した。
TBHP: 70%TBHP水溶液(7.14g、アクゾーノーベル(Akzo Nobel)から入手可能)とエタノール(92.86g)を混合して、固形分5%の第3ブチルヒドロペルオキシドの溶液を調製した。
SFS: ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシド(sodium formaldehydesulfoxide)(5.0g)を水(95.0g)に加えて、固形分5%のナトリウムホルムアルデヒドスルホキシドの溶液を調製した。
FeSO4: 硫酸第一鉄(0.50g)を水(99.5g)に加えて、固形分0.50%の硫酸第一鉄の溶液を調製した。
実施例1
工程1:初期反応生成物のアリコート(初期反応生成物A2、溶液543.5g、固形分125g)を、1クォート(0.95L)のこはく色ガラスびんに加えた。この溶液に、TAHP溶液(溶液2.50g、固形分0.125g)およびVOSO4溶液(溶液0.50g、固形分0.0025g)を加えた。びんを閉じて10分間混ぜた。ビタミンC溶液(溶液2.50g、固形分0.125g)をびんに加えてから、窒素パージを行ってすべての酸素を除去した。このびんを密封し、2時間にわたり60℃の水浴で加熱した。これを周囲温度に下がるまで冷やした。
工程2:びんを開けて、追加のTAHP溶液(溶液2.50g、固形分0.125g)を加えた。びんを閉じて10分間混ぜた。追加のビタミンC溶液(溶液2.50g、固形分0.125g)をびんに加えてから、窒素パージを行ってすべての酸素を除去した。その後びんを密封し、2時間にわたり60℃の水浴で加熱した。これを周囲温度に下がるまで冷やした。
工程3:びんを開けて、追加のTAHP溶液(溶液2.50g、固形分0.125g)を加えた。びんを閉じて10分間混ぜた。追加のビタミンC溶液(溶液3.75g、固形分0.188g)をびんに加えてから、窒素パージを行ってすべての酸素を除去した。その後びんを密封し、2時間にわたり60℃の水浴で加熱した。これを周囲温度に下がるまで冷やした。
工程4:びんを開けて、追加のTAHP溶液(溶液2.50g、固形分0.125g)を加えた。びんを閉じて10分間混ぜた。追加のビタミンC溶液(溶液3.75g、固形分0.188g)をびんに加えてから、窒素パージを行ってすべての酸素を除去した。その後びんを密封し、24時間にわたり60℃の水浴で加熱した。これを周囲温度に下がるまで冷やした。
精製溶液の残留アクリルアミドを上記のようにガスクロマトグラフィーで測定した。残留アクリルアミドの量は、検出限界である5ppm未満であった。添加した酸化剤および還元剤の総量(ppm)および精製反応時間の合計を表2に示す。
実施例2〜12
以下の点を除けば、初期反応生成物A1〜A4のアリコートを実施例1に記載したように処理した。一部の実施例では、4つではなく、3つの反応工程を伴った。一部の実施例では、ビタミンCの代わりにSFSを使用した。VOSO4の代わりに、またはVOSO4と組み合わせて、FeSO4を使用した。各工程における添加した酸化剤および還元剤の総量(ppm)および精製反応時間の合計を表2に示す。
Figure 2008517142
実施例13
沈殿サイクル1:精製初期反応生成物のアリコート(実施例4、溶液203g、固形分46.7g、残留IOA:550、ACM:27ppm(乾燥ポリマー重量に基づいて))にメタノール(100g)を加えて、ポリマーを沈殿させた。この混合物を周囲温度で3時間にわたって振盪して、残留モノマーが溶媒と沈殿ポリマー相との間で確実に平衡状態に達するようにした。その後、溶媒相(165g)を沈殿ポリマーから相分離させた。ポリマーに酢酸エチル(65g)を加えて、ポリマーを再溶解させて透明な溶液にした。
沈殿サイクル2:この溶液に、もう一回メタノール(100g)を加えてポリマーを沈殿させ、その後、さらに3時間振盪させて沈殿ポリマーを洗浄した。溶媒(163g)をポリマーから分離した。酢酸エチル(63g)を加えてポリマーを再溶解させて透明な溶液にした。この試料をGCで分析して残留IOAおよびACMを調べた。残留IOAおよびACMの結果(沈殿の前および後の両方)を以下の表3に示す。結果の要約を表3に示す。
実施例14〜16
出発精製初期反応生成物を変え、3つの沈殿サイクルを実行した点を除けば実施例13で上に記載したのと同じ手順を使用して、試料を調整した。出発精製初期反応生成物、沈殿サイクルの数、および残留IOAおよびACM(沈殿の前および後の両方)を以下の表3に示す。
Figure 2008517142
実施例17
初期反応生成物Bのアリコート(333g、固形分は150g)を、1クォート(0.95L)のこはく色ガラスびんに加えた。この溶液に、TBHP溶液(溶液3.0g、固形分0.15g)を加えた。びんを周囲温度で20分間にわたって混合して、それが均質になるようにした。SFS溶液(溶液3.0g、固形分0.15g)をびんに加えてから、窒素パージを行ってすべての酸素を除去した。このびんを密封し、2時間にわたり60℃の水浴で加熱した。これを周囲温度に下がるまで冷やした。
びんを開けて、追加のTBHP溶液(溶液3.0g、固形分0.15g)を加えた。びんを周囲温度で20分間にわたって混合した。追加のSFS溶液(溶液3.0g、固形分0.15g)をびんに加えてから、窒素パージを行ってすべての酸素を除去した。このびんを密封し、2時間にわたり60℃の水浴で加熱した。
残留DMAEAMSおよびAM−90GをHPLCで測ると、それぞれ90ppmおよび330ppmであった。
未処理のコポリマーB溶液のアリコートをHPLCで検査すると、残留DMAEAMSおよびAM−90Gはそれぞれ3500ppmおよび2900ppmであった。
実施例18
感圧接着剤コポリマー溶液は、ブチルアクリレート(18.0g)、DMAEAMS(2.5g、水中に80%)、アセトン(26g)、メタノール(20g)およびVAZO−67(0.06g)を4オンスのガラスびんに加え、均質になるまで混合することによって調製した。びんを窒素でパージし、密封してから24時間にわたって57℃で加熱した。結果として得られたコポリマー溶液は、1.3:1のアセトン/メタノール混合物(8.0g)を加えて、固形分30%に希釈した。
TAHP溶液(1000ppm、溶液0.36g、固形分0.018g)をコポリマー溶液に加え、10分間混合した。ビタミンC溶液(溶液0.36g、固形分0.018g)および2滴の1%VOSO4水溶液をびんに加えてから、窒素パージを行ってすべての酸素を除去した。このびんを密封し、2時間にわたり57℃の水浴で加熱した。これを周囲温度に下がるまで冷やした。
追加のTAHP溶液(1000ppm、溶液0.36g、固形分0.018g)をコポリマー溶液に加え、10分間混合した。追加のビタミンC溶液(1000ppm、溶液0.36g、固形分0.018g)をびんに加えてから、窒素パージを行ってすべての酸素を除去した。このびんを密封し、2時間にわたり57℃の水浴で加熱した。
追加のTAHP溶液(800ppm、溶液0.29g、固形分0.0144g)をコポリマー溶液に加え、10分間混合した。追加のビタミンC溶液(800ppm、溶液0.29g、固形分0.0144g)をびんに加えてから、窒素パージを行ってすべての酸素を除去した。このびんを密封し、2時間にわたり57℃の水浴で加熱した。
残留DMAEAMSをHPLCで測ると259ppmであった。

Claims (17)

  1. (A)溶液重合反応の初期反応生成物を提供する工程であって、前記初期反応生成物が、ポリマー、未反応の重合性反応物、非重合性物質、および溶媒を含む工程;および
    (B)酸化剤と還元剤とを前記初期反応生成物に添加して、前記初期反応生成物中の前記未反応の重合性反応物をさらに反応させることにより前記初期反応生成物を精製し、それにより、追加のポリマーを含むと共に前記初期反応生成物に存在していたよりも低いレベルの未反応の重合性反応物を含む第2反応生成物を提供する工程
    を含む、接着剤の製造方法。
  2. 溶液重合反応の初期反応生成物を提供する工程(A)が、C4〜C12のアルキルアクリレートを含む主アクリレートモノマーを重合させることを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 溶液重合反応の初期反応生成物を提供する工程(A)が、アルキルアクリレートを含む主アクリレートモノマーと極性モノマーとを重合させることを含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記主アクリレートモノマーが、イソオクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−メチルブチルアクリレート、ブチルアクリレートおよびこれらの2つ以上の組合わせよりなる群から選択される、請求項2または3に記載の方法。
  5. 前記極性モノマーが、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−ビニル−2−ピロリドン、2−ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、アクリル酸、メタクリル酸、ピロリドニルエチルアクリレート、2−カルボキシエチルアクリレート、およびこれらの2つ以上の組合わせよりなる群から選択される、請求項3または4に記載の方法。
  6. ラジカルが前記酸化剤と前記還元剤との反応によって生成する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記酸化剤が、tert−アミルヒドロペルオキシド、tert−ブチルヒドロペルオキシドおよびこれらの2つ以上の組合わせよりなる群から選択されるアルキルヒドロペルオキシドである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記還元剤が、アルキルアミン、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシド、ビタミンCおよびこれらの2つ以上の組合わせよりなる群から選択される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記初期反応生成物を精製する工程(B)が前記初期反応生成物に促進剤を添加することをさらに含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記促進剤が、硫酸バナジル水和物、硫酸第一鉄およびこれらの2つ以上の組合わせよりなる群から選択される遷移金属塩を含む、請求項9に記載の方法。
  11. 前記第2反応生成物が約500ppm未満のレベルの未反応の重合性反応物を含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記第2反応生成物が約100ppm未満のレベルの未反応の重合性反応物を含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記第2反応生成物から前記ポリマーを沈殿させて沈殿ポリマーを提供する工程;および
    前記沈殿ポリマーを前記第2反応生成物の残りの部分から分離する工程をさらに含み、前記沈殿ポリマーが、前記第2反応生成物に存在していたよりも低レベルの非重合性物質または未反応の重合性反応物、あるいは非重合性物質および未反応の重合性反応物の両方を含む、
    請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記ポリマーを前記第2反応生成物から沈殿させる工程が、前記溶媒中に前記ポリマーが溶けなくなるまで前記溶媒の極性を変更することを含む、請求項13に記載の方法。
  15. 前記沈殿ポリマーが約500ppm未満のレベルの未反応の重合性反応物を含む、請求項13または14に記載の方法。
  16. 前記沈殿ポリマーが約100ppm未満のレベルの未反応の重合性反応物を含む、請求項13または14に記載の方法。
  17. (A)溶液重合反応の初期反応生成物を提供する工程であって、前記初期反応生成物が、イソオクチルアクリレートとアクリルアミドとのコポリマー、未反応の重合性反応物、非重合性物質、および溶媒を含む工程;
    (B)酸化剤と還元剤とを前記初期反応生成物に添加して、前記初期反応生成物中の前記未反応の重合性反応物をさらに反応させることにより前記初期反応生成物を精製し、それにより、追加のポリマーを含むと共に前記初期反応生成物に存在していたよりも低いレベルの未反応の重合性反応物を含む第2反応生成物を提供する工程;および
    (C)前記非重合性物質を前記反応生成物から沈殿させて、約200ppm未満の未反応のイソオクチルアクリレートまたはアクリルアミドを含む、イソオクチルアクリレートとアクリルアミドとの精製コポリマーを提供する工程
    を含む、接着剤の製造方法。
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