JPH1057468A - 医療用粘着性組成物 - Google Patents

医療用粘着性組成物

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JPH1057468A
JPH1057468A JP8221283A JP22128396A JPH1057468A JP H1057468 A JPH1057468 A JP H1057468A JP 8221283 A JP8221283 A JP 8221283A JP 22128396 A JP22128396 A JP 22128396A JP H1057468 A JPH1057468 A JP H1057468A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薬物の放出に悪影響を与えず、しかも貼付中
に十分な粘着性を発現し、皮膚のかぶれや剥離時の痛み
の少ない医療用粘着性組成物を提供する。 【解決手段】 アクリル系共重合体と炭素数12〜20
の脂肪族アルコールとからなり、該アクリル系共重合体
は、2−エチルヘキシルメタクリレートとそれを除くア
ルキル基の炭素数6〜16の(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステルとを構成成分とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚に対して低刺
激性であって、粘着性の良好な医療用粘着性組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】薬物を皮膚から体内に吸収させる方法
は、薬物血中濃度の急激な立ち上がりを抑える、肝
臓での代謝を回避できる、副作用が著しい場合に途中
で投与を中止できる、などの点で特徴がある。特に、こ
のような目的に使用される貼付剤は、軟膏に比べて持続
性に優れるため、様々な薬物について貼付剤化が試みら
れている。しかし、貼付剤を使用する場合、大きな問題
となっているのが皮膚刺激である。皮膚刺激には、感作
性のものと、接触による一次刺激性とがあり、感作を起
こさない材料を用いても、貼付剤を剥がした後に赤みが
残ったり、色素沈着を生じることがあった。
【0003】これに対して、今までに種々の方法で皮膚
刺激を低減化するための検討が行われている。例えば、
特開平6−256183号公報には、ポリオキシアルキ
レングリコール及びそのブロック共重合体を粘着剤中に
溶融混合し、透湿性を有する不織布等の支持体に塗布す
ることで製剤全体の透湿性を向上させ、刺激を低減化す
る方法が開示されている。
【0004】しかしながら、この方法において、添加物
が吸水性をもつだけでは貼付剤に配合した状態で、十分
な吸水性を付与することは難しい。即ち、皮膚からの水
分排泄速度は状況によって変化し、例えば、大量に発汗
した場合には、速やかに対応するだけの透湿性をもたせ
ることは難しく、その効果は余り期待できない。
【0005】また、例えば、特開平7−206710号
公報には、粘着剤中の吸湿性物質が剥離時に皮膚面に残
存するような組成とすることにより、剥離力を低減する
方法が提案されている。しかし、この方法では、確かに
剥離時の皮膚損傷を低減できるが、貼付中に吸湿性物質
によって保持された水分によって皮膚表面にむれが発生
することがあり、皮膚刺激を低減化する効果は十分では
なかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決するものであって、その目的は、薬物の放出に悪
影響を与えず、しかも貼付中に十分な粘着性を発現し、
皮膚のかぶれや剥離時の痛みが少ない医療用粘着性組成
物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の医療用粘着性組
成物は、アクリル系共重合体80〜99.5重量%と炭
素数12〜20の脂肪族アルコール0.5〜20重量%
とからなり、該アクリル系共重合体は、2−エチルヘキ
シルメタクリレートとそれを除くアルキル基の炭素数6
〜16の(メタ)アクリル酸アルキルエステルとを構成
成分とし、前記アクリル系共重合体を構成する単量体成
分中に、2−エチルヘキシルメタクリレートを40〜9
0重量%含有することを特徴とするものである。
【0008】本発明の医療用粘着性組成物は、アクリル
系共重合体と脂肪族アルコールとからなり、該アクリル
系共重合体は、2−エチルヘキシルメタクリレートとそ
れを除く(メタ)アクリル酸アルキルエステルとを構成
成分とする。
【0009】本発明で用いられる(メタ)アクリル酸ア
ルキルエステルとしては、アルキル基の炭素数6〜16
のものが用いられる。アルキル基の炭素数が6未満で
は、得られるアクリル系共重合体の凝集力が小さくなり
過ぎるため、皮膚へ長時間貼付した際に糊残りの原因と
なる。また、アルキル基の炭素数が16を超えると、後
述する脂肪族アルコールの溶解性が低下し、十分な粘着
性能が発揮されなくなる。
【0010】このような(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステルとしては、例えば、2−エチルヘキシルアクリレ
ート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メ
タ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、ド
デシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アク
リレート等が挙げられる。
【0011】本発明で用いられるアクリル系共重合体を
構成する成分中、2−エチルヘキシルメタクリレートの
割合は、40〜90重量%に制限され、好ましくは60
〜80重量%である。2−エチルヘキシルメタクリレー
トの使用量を上記範囲とすることにより、脂肪族アルコ
ールを配合した時に良好な貼付性を発現する。
【0012】上記アクリル系共重合体には、多官能性単
量体が添加されてもよい。上記多官能性単量体は、内部
凝集力を向上させ、糊残りのない貼付剤を得るために、
薬物の放出性や皮膚低刺激性に悪影響を及ぼさない範囲
で添加される。このような多官能性単量体としては、
(メタ)アクリル酸と反応させて得られる、ヘキサメチ
レングルコール等のポリメチレングリコール;ポリエチ
レングリコール等のポリアルキレングリコール;グリセ
リン、ペンタエリスリトール等の、ジ(メタ)アクリレ
ート、トリ(メタ)アクリレート、テトラ(メタ)アク
リレートなどが好適に用いられる。
【0013】上記多官能性単量体の使用量は、少なくな
ると効果が得られず、多くなると粘着剤がゲル化を起こ
し易くなるので、上記アクリル系共重合体中、0.00
5〜0.5重量%が好ましい。
【0014】上記アクリル系共重合体は、通常の公知の
方法で重合され、例えば、重合開始剤の存在下で、上記
単量体を配合して、溶液重合を行うことによって調製さ
れる。ただし、重合条件は主として単量体の種類によ
り、適宜選択される。
【0015】本発明で用いられる脂肪族アルコールは、
炭素数12〜20のものに制限される。炭素数が12未
満では、揮発性が高くなり、上記アクリル系共重合体と
の相溶性が低くなる。また、炭素数が20を超えると、
疎水性が高くなり過ぎて十分な効果が得られなくなる。
【0016】このような脂肪族アルコールとしては、例
えば、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セ
チルアルコール、ステアリルアルコール、セトステアリ
ルアルコール、オイレルアルコールなどが挙げられ、こ
れらは単独で使用されてもよく、二種以上が併用されて
もよい。特にこれらの中で、セチルアルコールが好まし
い。
【0017】本発明の医療用粘着性組成物において、上
記脂肪族アルコールの含有量は、0.5〜20重量%に
制限され、好ましくは1〜7重量%である。脂肪族アル
コールの含有量が0.5重量%未満では、十分な効果が
得られず、多くなると粘着物性が低下し、貼付時に糊残
りや剥がれが起こり易くなる。
【0018】上記医療用粘着性組成物には、必要に応じ
て、可塑化剤、吸収促進剤、安定化剤、充填剤等が配合
されてもよい。
【0019】上記可塑化剤は、上記粘着性組成物の貼付
性を調節すると同時に、後述の薬物の粘着性組成物中に
おける拡散速度を高め、皮膚への薬物吸収量を向上させ
る。上記可塑化剤としては、流動パラフィン等の炭化水
素;ミリスチン酸イソプロピル、モノラウリン酸グリセ
リン、セバシン酸ジエチル等の脂肪酸と1価又は多価ア
ルコールとのエステル;その他ラノリン、オリーブ油等
の天然物由来の油脂などが挙げられる。
【0020】上記可塑化剤の配合量は、少なくなると効
果が発現せず、多くなると貼付性が悪くなるので、上記
粘着性組成物中1〜15重量%が好ましい。
【0021】上記吸収促進剤は、皮膚に作用して薬物の
皮膚透過性を高めるために使用され、皮膚の構造をルー
ズにするもの;皮膚の水和を高めるもの;薬物を良好に
溶解して皮膚内に運ぶキャリヤーとなるもの等に分類さ
れる。吸収促進剤としては、例えば、ポリソルベート、
ラウリン酸ジエタノールアミド、ラウロイルサルコシ
ン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレンアルキルアミン等が挙げられ、これらは貼付性
や皮膚刺激性を悪化させない範囲で使用される。
【0022】上記安定化剤は、薬物や他の成分の酸化・
分解を抑え、製剤の経時変化を防ぐために用いられ、例
えば、ブチルヒドロキシトルエン、ソルビン酸等の酸化
防止剤;その他シクロデキストリン、エチレンジアミン
四酢酸等が挙げられる。
【0023】上記充填剤は、粘着剤層、リザーバー層等
に貼付性の調節及び薬剤の均一分散・保持のために用い
られ、例えば、炭酸カルシウム、酸化チタン、乳糖、結
晶セルロース、無水ケイ酸等が挙げられる。
【0024】上記粘着性組成物には、薬物が配合されて
もよい。薬物の配合には、種々の方法が採用可能であ
り、例えば、粘着剤層に溶解させてもよいし、一部分散
した状態で配合されてもよい。また、マイクロカプセル
等に封入された状態で配合されてもよいし、粘着剤層と
は別に薬物のリザーバー層が設けられてもよい。薬物を
粘着剤層に溶解または分散させる場合は、粘着剤層の貼
付性を損なわない範囲で配合され、その配合量は粘着剤
層中0.1〜30重量%好ましい。
【0025】上記薬物としては、皮膚に適用して体内に
吸収されるものであれば、特に限定されず、例えば、ニ
フェジピン、クロジニン等の降圧剤;ニトログリセリ
ン、硝酸イソソルビド等の血管拡張剤;エストラジオー
ル、プロゲステロン等のステロイドホルモン剤;リドカ
イン等の麻酔剤;インドメタシン、ケトプロフェン等の
消炎鎮痛剤;プレドニゾロン、デキサメタゾン等のステ
ロイド系抗炎症剤;ジフェンヒドラミン、クロルフェニ
ラミン等の抗ヒスタミン剤などが挙げられる。
【0026】本発明の医療用粘着性組成物を用いて貼付
剤を製造するには、粘着テープ製造の常法に従い調製す
ることができ、例えば、溶剤塗工法、ホットメルト塗工
法、電子線硬化エマルジョン塗工法等を用いることがで
きるが、中でも溶剤塗工法が好ましい。上記溶剤塗工法
では、上記粘着性組成物に、必要に応じて、薬物及びそ
の他の添加剤を配合し、支持体片面に塗布し、溶剤を乾
燥により除去することにより、支持体上に所定の厚さの
粘着剤層が形成された貼付剤を得ることができる。ま
た、上記粘着性組成物(必要に応じて、薬物及びその他
の添加剤を含む)を剥離紙上に一旦塗工し乾燥させて粘
着剤層を形成した後、粘着剤層を支持体に転写し積層し
てもよい。
【0027】上記剥離紙としては、特に限定されず、例
えば、ポリエチレンテレフタレートのフィルムのシリコ
ン処理したもの等が用いられる。
【0028】上記支持体としては、皮膚表面の動きに追
随できる柔軟性と、薬物及びその他の添加剤の損失を防
ぐバリヤー性を有するものが好適に用いられる。このよ
うな支持体としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン・
(メタ)アクリル酸メチル共重合体、ポリ塩化ビニル、
ポリ塩化ビニリデン、ナイロン、ポリエステル等を素材
とする、単層フィルム、多孔質フィルム、不織布又はこ
れらの積層体、アルミ蒸着フィルムのいずれの形態で使
用されてもよい。
【0029】
【作用】本発明で用いられるアクリル系共重合体は、エ
ステル以外の極性基をもたないため、安定性が高く、皮
膚に対して化学的な刺激性が高い化合物を含まない。ま
た、上記アクリル系共重合体に高級アルコールが加えら
れることによって、皮膚に対する刺激をより低減させる
ことができ、粘着剤層を軟化させ、親水性と疎水性の両
方の性質を備えた粘着性組成物が得られる。さらに、脂
肪族アルコール自身、皮膚に対して高い保湿効果を有す
る。
【0030】本発明の医療用粘着性組成物が、皮膚に対
する刺激を低減させる理由は明らかではないが、次のよ
うに考えられる。 粘着性組成物の物性が、貼付中に皮膚に対して刺激を
与え難い。 アクリル系共重合体と脂肪族アルコールの疎水性・親
水性のバランスとによってが皮膚から水分や排泄物を良
好に吸収する。 剥がす時に角質が剥離したり、毛がむしり取られて皮
膚を引張るという機械的刺激を受けることが少なく、さ
らに皮膚表面での角質剥離が生じても、皮膚の深部への
損傷が小さい。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に実施例を掲げて本発明を更
に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定
されるものではない。
【0032】〔アクリル系共重合体(A)の調製〕ドデ
シルメタクリレート2286g、2−エチルヘキシルメ
タクリレート14256g、2−エチルヘキシルアクリ
レート1656g、ヘキサンジオールジメタクリレート
2.3g及び酢酸エチル8500gを40リットル重合
器に入れ、80℃に加熱した。次いで、この混合液に、
ラウロイルパーオキサイド16gをシクロヘキサン15
00gに溶解した溶液を分割しながら添加し、6時間か
けて重合反応を行うことにより、重量平均分子量1.0
5×106 、固形分58重量%のアクリル系共重合体
(A)溶液を得た。
【0033】〔アクリル系共重合体(B)の調製〕ブチ
ルアクリレート70g、2−エチルヘキシルアクリレー
ト130g、ヘキサンジオールジメタクリレート0.0
25g及び酢酸エチル136gを重合器に入れ、60℃
に加熱した。次いで、この混合液に、ラウロイルパーオ
キサイド0.6gをシクロヘキサン10gに溶解した溶
液を分割しながら添加し、10時間かけて重合反応を行
うことにより、粘度350,000cps、固形分59
重量%のアクリル系共重合体(B)溶液を得た。
【0034】〔ゴム系粘着剤(C)溶液の調製〕スチレ
ン−イソプレン−スチレン/ブロック共重合体(SI
S)〔シェル化学社製「カリフレックスTR110
7」〕16重量部、ポリブテン(日本石油社製、平均分
子量1350)5重量部、脂環族飽和炭化水素樹脂(荒
川化学社製「アルコンP90」)36.5重量部、流動
パラフィン42.5重量部及びブチルヒドロキシトルエ
ン0.6重量部を混合槽内に入れ、窒素置換雰囲気下、
150℃に加熱して溶解混合し、ゴム系粘着剤(C)を
調製した。
【0035】(実施例1〜5、比較例1〜9)表1に示
した配合量の、アクリル系共重合体(A)、(B)又は
ゴム系粘着剤(C)、薬物としてインドメタシン、ニト
ログリセリン又はエストラジオール、脂肪族アルコール
としてセチルアルコール(局方品)、可塑化剤としてミ
リスチン酸イソプロピル、充填剤として無水珪酸、およ
び、希釈剤として酢酸エチルを混合槽に入れ、ディゾル
バーで均一に混合して、不揮発分30重量%の医療用粘
着性組成物を得た。この粘着性組成物を、ナイフコータ
ーで厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフィル
ム(支持体)上に塗工、乾燥して、粘着剤層を形成した
後、この粘着剤層を厚さ31μmのポリエステル/エチ
レン・酢酸ビニル共重合体積層フィルムのエチレン・酢
酸ビニル共重合体側に貼り合わせ、貼付剤を得た。
【0036】上記実施例及び比較例で得られた貼付剤に
ついて、下記の性能評価を行い、その結果を表2及び3
に示した。 (1)薬物放出性試験 ヘアレスマウス(雄、7週齢)の皮膚透過性試験により
行った。ヘアレスマウスの背部摘出皮膚をフランツの拡
散セルに固定し、皮膚の上側に3.14cm2 (直径2
cmの円形)に打ち抜いた貼付剤を試験片として貼り付
けた。貼付後24時間まで皮膚下側に設けられたリセプ
ター液を経時的にサンプリングし、液中の薬物量を高速
液体クロマトグラフ法により測定した。拡散セルは37
℃の一定温度に設定し、リセプター液にはpH7.2に
調整した生理食塩水を用いた。尚、薬物放出性は、比較
例4及び6の貼付剤で測定された24時間後の薬物透過
量(インドメタシン=26.2μg/cm2 、ニトログ
リセリン=1305μg/cm2)を100とする相対値
でに示した。また、表3には、実施例2及び3、比較例
4〜7について、貼付後2、6、20及び24時間にお
ける薬物透過量(μg/cm2)を示した。
【0037】(2)刺激性試験 貼付剤を3.14cm2 (直径2cmの円形)の大きさ
に切断し、試験片とした。この試験片をモルモット
(雄、5週齢)の腹部に24時間貼付し、剥離30分後
の貼付部皮膚の紅斑生成状態を目視で観察し、紅斑の生
成状態をDraiz法(1959年FDA、1973年
Federal Register)により評価した。
試験は、試料数n=6(1試験片につき1匹)で行い、
下記の判定基準に従って評点をつけ、評点の平均値を皮
膚刺激指数とした。 紅斑全くなし ・・・・0点 非常に軽度の紅斑 ・・・・1点 (やっと認められる程度の紅斑) 明らかな紅斑 ・・・・2点 中程度ないし強い紅斑 ・・・・3点 深赤色の強い紅斑に軽い痂皮形成・・4点
【0038】(3)貼付性試験 (2)と同様な試験片をモルモット(雄、5週齢)の腹
部に24時間貼付した後剥離して糊残りの有無を目視観
察した。表中には、試料数(分母)n=6のうち糊残り
のあった個数(分子)を示した。尚、この試験で、浮腫
や痂皮の形成は認られなかった。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】
【発明の効果】本発明の粘着性組成物は、上述の通りで
あり、貼付中に十分な粘着性を発現し、皮膚刺激が少な
く、かつ薬物放出性が優れるので、貼付剤の粘着剤とし
て好適に用いられる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクリル系共重合体80〜99.5重量
    %と炭素数12〜20の脂肪族アルコール0.5〜20
    重量%とからなる医療用粘着性組成物であって、該アク
    リル系共重合体は、2−エチルヘキシルメタクリレート
    とそれを除くアルキル基の炭素数6〜16の(メタ)ア
    クリル酸アルキルエステルとを構成成分とし、アクリル
    系共重合体を構成する単量体成分中に、2−エチルヘキ
    シルメタクリレートを40〜90重量%含有することを
    特徴とする医療用粘着性組成物。
  2. 【請求項2】 薬物を含有することを特徴とする請求項
    1記載の医療用粘着性組成物。
  3. 【請求項3】 高級アルコールがセチルアルコールであ
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の医療用粘着性
    組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005049004A1 (ja) * 2003-11-21 2005-06-02 Sekisui Chemical Co.,Ltd. 貼付剤
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KR101170704B1 (ko) 2005-09-29 2012-08-07 헨켈 아게 운트 코. 카게아아 아크릴계 감압성 접착제

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