JP2008504287A - 変性植物油ベースのポリオール類 - Google Patents

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    • C07D303/42Acyclic compounds having a chain of seven or more carbon atoms, e.g. epoxidised fats

Abstract

【課題】変性植物油ベースのポリオール類
【解決手段】不飽和の変性植物油ベースのポリオール類の製造方法が記載されている。また記載されているのは、オリゴマー変性植物油ベースのポリオール類の製造方法である。変性脂肪酸トリグリセライド構造を有するオリゴマー組成物もまた記載されている。さらに、触媒及び担体の存在下における、油脂のヒドロホルミル化及び水素化を含むポリオールの製造方法も記載される。
【選択図】なし

Description

本発明は、植物油ベースのポリオール類に関する。
ポリオール類は一般に石油から製造される。ポリオール類は、塗装、粘着剤、封止剤、エラストマー類、樹脂及びフォームに使用され得るので、様々な用途において有用である。ポリオール類は織物、プラスチック、医薬、化学、製造及び化粧品工業などの広く様々な分野で使用され得る。
近年の研究は代替物、すなわち非石油ベースの原料のポリオールに焦点を当ててきた。焦点の一分野は、天然油からのポリオール類の製造であり、植物油が特に焦点となってきた。
非石油ベースのポリオール類の幾つかの例は、ペトロビッチらによって米国特許第6,107,433号明細書、米国特許第6,433,121号明細書、米国特許第6,573,354号明細書及び米国特許第6,686,435号明細書に記載されたものが含まれる。他の例は、クースの米国特許第6,180,686号明細書に記載されている。
米国特許第6,107,433号明細書 米国特許第6,433,121号明細書 米国特許第6,573,354号明細書 米国特許第6,686,435号明細書 米国特許第6,180,686号明細書
未反応の二重結合を含む変性植物油ベースのポリオール類が記載される。加えて、部分キシ化された植物油(それもまた未反応の二重結合を含む)が記載される。
一つの局面において、部分エポキシ化植物油、プロトン供与体及びフルオロホウ酸を反応させて、不飽和の変性植物油ベースのポリオールを形成させることを含む、不飽和の変性植物油ベースのポリオールの製造方法が記載される。
さらなる実施態様において、該方法はまた、不飽和の変性植物油ベースのポリオールを中和することも含む。幾つかの例において、中和は、Ca(OH)2、CaO、ヒドロタ
ルサイト、炭酸アンモニウム、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、又はアルカリ若しくはアルカリ土類の水酸化物の添加を含む。
さらなる実施態様において、該方法はまた、反応可能な植物油の二重結合の100%未満をエポキシ化するという反応条件下において、植物油とペルオキシ酸とを反応させて、部分エポキシ化植物油を形成することを含む。幾つかの例において、該反応は反応の間に精製をせずに実施される。
幾つかの実施態様において、プロトン供与体はアルコールを含む。さまざまに、アルコールはポリオールを含むか又はメタノールを含む。他の実施態様において、プロトン供与体は水を含む。反応は、約5時間未満、約3時間未満で進行し、約60分以下で進行し、又は約20乃至約40分で進行し得る。
幾つかの例において、不飽和の変性植物油ベースのポリオールは実質上保護されたトリグリセライド構造を優する。
さまざまに、不飽和の変性植物油ベースのポリオールは、25℃で測定された約0.05Pa.s乃至約12.0Pa.sの粘度を有する。不飽和の変性植物油ベースのポリオールは、約20乃至約300mgKOH/ポリオールの水酸価を有し得る。不飽和の変性植物油ベースのポリオールは、約1.0乃至約6.0の官能性を有し得る。不飽和の変性植物油ベースのポリオールは、約5乃至約120のヨウ素価を有し得る。不飽和の変性植物油ベースのポリオールは、約3.0未満のガードナー色数を有し得る。不飽和の変性植物油ベースのポリオールは、約2.5未満のガードナー色数を有し得る。
幾つかの実施態様において、フルオロホウ酸は自己制御性である。
さまざまに、不飽和の変性植物油ベースのポリオールは、約0%乃至約3%のエポキシ酸素含量(EOC)を有し得る。或いは、不飽和の変性植物油ベースのポリオールは、約0%乃至約0.1%のエポキシ酸素含量(EOC)を有し得る。
他の局面において、部分エポキシ化植物油、アルコール及び触媒量の酸を混合して不飽和の変性植物油ベースのポリオールを形成することを含むポリオールの製造方法が記載される。所望により、水が存在し得る。好ましくは酸はフルオロホウ酸である。
他の局面において、エポキシ化植物油及び開環剤を含む混合物を反応させてオリゴマー変性植物油ベースのポリオールを形成することが含み、該オリゴマー変性植物油ベースのポリオールは少なくとも約20%のオリゴマーを含み、25℃において約8Pa.sの粘度を有する、オリゴマー変性植物油ベースのポリオールの製造方法が記載される。
幾つかの実施態様において、混合物は酸もまた含み得る。幾つかの例において酸はフルオロホウ酸を含む。幾つかの場合において、フルオロホウ酸は自己制御性である。他の例において、酸はカルボン酸、ルイス酸及びブレンステッド−ローリー無機酸(プロトン供与体)を含む。
幾つかの実施態様において、オリゴマー変性植物油ベースのポリオールは、少なくとも約40%のオリゴマーを含む。幾つかの実施態様において、オリゴマー変性植物油ベースのポリオールは、少なくとも約50%のオリゴマーを含む。
様々な実施態様において、開環剤はアルコールを含む。幾つかの場合において、アルコールは分枝鎖アルコールを含む。他の場合において、アルコールは直鎖アルコールを含む。幾つかの実施態様において、開環剤は植物油ベースのポリオールを含む。幾つかの実施態様において、開環剤はプロトン供与体を含む。幾つかの実施態様において、開環剤はヒドロキシ基を含み、その場合、開環剤中に存在するヒドロキシ基とエポキシ化植物油中に存在するエポキシ基の比率は約0.1乃至約1.0である。
幾つかの実施態様において、該方法は、石油化学ベースのポリオール類もまた重合反応に供するために、該石油化学ベースのポリオール類をエポキシ化植物油及び開環剤と混合することも含む。
幾つかの実施態様において、エポキシ化植物油は本質的に、植物油中に存在する全ての不飽和基において完全にエポキシ化されたものを含む。他の場合には、エポキシ化植物油は、植物油中に存在する全ての不飽和基において約90%エポキシ化されたものを含む。他の場合には、エポキシ化植物油は、植物油中に存在する全ての不飽和基において約80
%エポキシ化されたものを含む。幾つかの場合において、オリゴマー変性植物油ベースのポリオールは、残留エポキシ官能性を有する。他の場合において、オリゴマー変性植物油ベースのポリオールは残留オレフィン官能性を有する。他の場合において、オリゴマー変性植物油ベースのポリオールは残留エポキシ官能性と残留オレフィン官能性を有する。
さまざまに、オリゴマー変性植物油ベースのポリオールは約1.0乃至約6.0の官能性を有し得る。オリゴマー変性植物油ベースのポリオールは、約20乃至約300mgKOH/gポリオールのヒドロキシル価を有し得る。オリゴマー変性植物油ベースのポリオールは、約1,200乃至約8,000の平均分子量を有し得る。オリゴマー変性植物油ベースのポリオールは約1500乃至約50,000の平均分子量を有し得る。
幾つかの実施態様において、エポキシ化植物油は酸の存在下で植物油からそのまま形成される。
幾つかの実施態様において、該方法は、エポキシ化植物油をアルコール及び酸触媒を用いて開環させ、エポキシ化植物油を開環されたエポキシ化植物油と反応させることを含む。
他の局面において、エポキシ化植物油、フルオロホウ酸、及び開環剤を含む混合物を反応させてオリゴマー変性植物油ベースのポリオールを形成することを含む、オリゴマー変性植物油ベースのポリオールの製造方法が記載される。
他の局面において、エポキシ化植物油及び開環剤を含む混合物を反応させてオリゴマー変性植物油ベースのポリオールを形成することを含むオリゴマー変性植物油ベースのポリオールの製造方法であって、該オリゴマー変性植物油ベースのポリオールは少なくとも約40%のオリゴマーを含むところの方法が記載される。
他の局面において、エポキシ化植物油、酸触媒及びポリオールを含む混合物を反応させてオリゴマー変性植物油ベースのポリオールを形成することを含む、オリゴマー変性植物油ベースのポリオールの製造方法が記載される。
様々な局面において、酸触媒の存在下においてエポキシ化植物油をカチオン性重合させるか、又はポリオールをエポキシ化植物油と反応させるか、又は変性植物油ベースのポリオール、触媒量の酸、及びエポキシ化植物油を混合することで、オリゴマー変性植物油ベースのポリオールを形成することを含む、オリゴマー植物油ベースのポリオールの製造方法が記載される。
他の局面において、エポキシ化植物油を開環剤と反応させて変性植物油ベースのポリオール形成させることを含むポリオールの製造方法であって、該開環剤は還元型ヒドロホルミル化化合物であるところの方法が記載される。幾つかの実施態様において、還元型ヒドロホルミル化化合物は、還元型ヒドロホルミル化植物油ベースのポリオールを含む。他の実施態様において、還元型ヒドロホルミル化化合物は還元型ヒドロホルミル化メチルエステルの脂肪酸を含む。
他の局面において、触媒の存在下で植物油をヒドロホルミル化してアルデヒド中間体を形成し、触媒及び担体の存在下でアルデヒド中間体を水素化してポリオールを形成することを含む、ポリオールの製造方法が記載される。幾つかの実施態様において、該方法はまた担体上の金属を含む触媒を活性化させて金属カルボニルを含む触媒を形成することを含む。
幾つかの実施態様において、担体上の触媒は有機媒体中にある。有機媒体は水素化工程の後に回収され得る。有機媒体は真空ストリッピングによって回収され得る。幾つかの実施態様において、有機媒体は芳香族化合物類、炭化水素類及びそれらの組合せを含む。さまざまに、有機媒体としてはヘキサン、ヘプタン、ベンゼン、トルエン、アセトン、クロロホルム、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、エチルアセテート及びそれらの組合せ等が挙げられる。
幾つかの実施態様において、触媒、担体及び有機媒体は水素化工程の後に回収される。幾つかの実施態様は、回収された触媒、担体及び有機媒体を一緒にして触媒が再活性化する条件にて混合することを含み得る。再活性化触媒はヒドロホルミル化反応及び水素化反応にて使用され得る。
触媒は金属、又は金属カルボニルを含み得る。幾つかの実施態様において、金属は周期表のVIIIB群の遷移金属を含む。幾つかの実施態様において、金属カルボニルはコバルトカルボニルを含む。
幾つかの実施態様において、担体はカーボンブラックを含む。さまざまに、担体はカーボンブラック、アルミナ、シリカ、TiO2、MgO、ZnO、CaCO3、CaSO4
MgSO4又はそれらの組合せを含む。
幾つかの実施態様において、ヒドロホルミル化工程は約1000−5000psigのガス圧にて、約100℃乃至約300℃の温度にて実施される。ガスは一酸化炭素及び水素を含む合成ガスであり得る。
前記方法は、水素化工程の後に担体上の触媒を回収することを含み得る。触媒は担体に付着せられ得る。回収された担体上の触媒は、ヒドロホルミル化反応及び水素化反応において再利用される。触媒はろ過によって回収され得る。
他の局面において、油を触媒を用いてヒドロホルミル化してアルデヒド中間体を形成し、アルデヒド中間体を同じ触媒を担体の存在下で使用して水素化してポリオールを形成することを含む、ポリオールの製造方法が記載される。触媒及び担体はヒドロホルミル化の前に加えられ得る。他の方法において、触媒はヒドロホルミル化の前に加えられ得、担体は水素化の前に加えられ得る。幾つかの実施態様はヒドロホルミル化に使用するために、触媒及び担体を水素化に続いて回収することもまた含む。
本発明の一種以上の実施態様の詳細が以下の記載において説明される。本発明の他の特徴、課題及び有利点は該記載及び請求の範囲から明らかである。
本明細書において、「ポリオール」とは、1分子当たり平均1.0以上のヒドロキシ基を有する分子を言及する。それはまた他の官能基も含み得る。
本明細書において、「変性植物油ベースのポリオール」とは、植物油の化学構造を変性するために植物油を処理することによって製造され、それによりポリオールが得られる、非天然由来のポリオールを言及する。
本明細書において、「部分エポキシ化植物油」とは、植物油に存在する二重結合の全てではないがいくつかをエポキシ化するため、分子の化学構造を変性するために植物油を処理することによって製造される非天然由来の油を言及する。
本明細書において、「不飽和の変性植物油ベースのポリオール」とは、残留二重結合を有する植物油ベースのポリオールを言及する。
本明細書において、「オリゴマー変性植物油ベースのポリオール」とは、存在する少なくとも2つのトリグリセライドベースのモノマーユニットを有するポリオールを言及する。それはまた「オリゴマーポリオール」として言及される。
本明細書において、「EOC」とは、%で表される、1分子当たりのエポキシ酸素の質量を表す、エポキシ酸素含量を言及する。
部分エポキシ化植物油
部分エポキシ化植物油は、植物油の二重結合の100%未満をエポキシ基に変換する条件下で、植物油をペルオキシ酸と反応させることを含む方法で製造され得る。概して、該方法は、別の酸を植物油及びペルオキシ酸成分と混合し、反応して部分エポキシ化植物油を形成する混合物を形成することを含み得る。部分エポキシ化植物油は、植物油中に存在する二重結合を、元の量の少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%又はそれ以上で含み得る。部分エポキシ化植物油は、植物油中に存在する二重結合を、元の量の約90%以下で、約80%以下で、約75%以下で、約70%以下で、約65%以下で、約60%以下で、又はそれ以下で含み得る。
反応混合物の一成分は植物油である。好適な植物油の例としては、大豆油、紅花油、アマニ油、コーン油、ヒマワリ油、オリーブ油、カノーラ油、ゴマ油、綿実油、パーム油、菜種油、キリ油、魚油、ピーナッツ油及びそれらの組合せが挙げられる。天然植物油が使用され得、また、高オレイン酸紅花油、高オレイン酸大豆油、高オレイン酸ピーナッツ油、高オレイン酸ヒマワリ油、及び高エルカ酸菜種油(ハマナ油)などの、部分的に水素化された植物油及び遺伝子組み換え植物油も有用である。植物油中に存在する二重結合の数は測定され得、ヨウ素価(IV)は1分子当たりの二重結合の数の指標である。1分子当たり1つの二重結合は大体ヨウ素価28に相当する。例えば、市販の大豆油は該して約4.6の二重結合/1分子を有し、該して127乃至140のヨウ素価を有する。カノーラ油は該して約115のヨウ素価を有し、約4.1の二重結合/1分子に相当する。一般に、使用される植物油に対するヨウ素価は、約40乃至約240の範囲にある。好ましくは、約80以上の、約100以上の、又は約110以上のヨウ素価を有する油が使用される。好ましくは、約240未満の、約200未満の、又は約180未満のヨウ素価を有する油が使用される。
反応混合物の別の成分はペルオキシ酸である。使用され得るペルオキシ酸の例としては、ペルオキシギ酸、ペルオキシ酢酸、トリフルオロペルオキシ酢酸、ベンジルオキシペルオキシギ酸、3,5−ジニトロペルオキシ安息香酸、m−クロロペルオキシ安息香酸、及びそれらの組合せが挙げられる。好ましくはペルオキシギ酸及びペルオキシ酢酸が使用される。ペルオキシ酸は反応物に直接加えられ得、又はヒドロペルオキシドをギ酸、安息香酸、オレイン酸などの脂肪酸、又は酢酸といった対応する酸と反応させることによってそのまま形成され得る。使用され得るヒドロペルオキシドの例としては、過酸化水素、第三ブチルヒドロペルオキシド、トリフェニルシリルヒドロペルオキシド、クミルヒドロペルオキシド、及びそれらの組合せが挙げられる。最も好ましくは、過酸化水素が使用される。好ましくは、ペルオキシ酸の形成に使用される酸の量は、植物油中の二重結合のモル当たり約0.25乃至約1.0モルの酸であり、より好ましくは、植物油中の二重結合のモル当たり約0.45乃至約0.55モルの酸である。好ましくは、ペルオキシ酸の形成に使用されるヒドロペルオキシドの量は、物油の二重結合のモル当たり0.5乃至1.5モルのヒドロペルオキシドであり、より好ましくは、植物油中の二重結合のモル当たり0.
8乃至1.2モルのペルオキシドである。
概して、付加的な酸成分もまた反応混合物に存在する。好適な付加的な酸の例としては、硫酸、トルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、フルオロホウ酸、ルイス酸、酸性粘土、又は酸性イオン交換樹脂などが挙げられる。
所望により、溶媒が反応物に加えられ得る。好適な溶媒としては、非プロトン性溶媒などの化学的に不活性な溶媒が挙げられる。例えば、これらの溶媒としては求核剤を含まず、酸と反応しない。芳香族又は脂肪族炭化水素などの疎水性溶媒が特に望ましい。好適な溶媒の例としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン、ペンタン、ヘプタン、及び四塩化炭素などの塩素化溶媒が挙げられる。反応混合物に溶媒が使用される場合、好ましくはトルエンが用いられる。溶媒は、反応速度を減少させるため、あるいは、側鎖の反応数を減少させるために使用され得るのに有用である。一般に、溶媒はまた得られる組成物の粘度抑制剤としての役割も果たす。
エポキシ化反応の後、反応生成物を中和し得る。中和剤は反応生成物中に残存するいずれの酸性成分をも中和するために加えられ得る。好適な中和剤としては、弱塩基、金属重炭酸塩又はイオン交換樹脂等が挙げられる。使用され得る中和剤の例としては、アンモニア、炭酸カルシウム、重炭酸ナトリウム、炭酸マグネシウム、アミン類及び樹脂、そして中和剤の水性溶液が挙げられる。好ましくは中和剤は、アニオン性イオン交換樹脂である。好適な弱塩基性イオン交換樹脂の例はレバチット(Lewatit)MP−64イオン交換樹脂(バイエル社製)である。イオン交換樹脂などの固体中和剤を使用する場合、中和後に油を濾過して中和剤を除去し得る。あるいは、反応混合物を、樹脂又は他の物質を含む中和床を介して混合物を通過することによって中和され得る。あるいは、反応生成物を生成物から酸成分を分離・除去するために、繰り返し洗浄し得る。加えて、上記プロセス一種以上が反応生成物の中和において組合わせられ得る。例えば、生成物は洗浄され、樹脂材料で中和され、続いてろ過され得る。
エポキシ化反応の後、反応生成物(部分的にエポキシ化された植物油)から過剰の溶媒を除去し得る。これら過剰な溶媒は、反応によって発生した溶媒であり得、又は反応物に添加されたものであり得る。過剰な溶媒は分別、吸引又は他の方法によって除去され得る。好ましくは、過剰な溶媒は低真空に晒すことによって達成させられる。
本明細書に記載されたタイプの植物油は該して脂肪酸類のトリグリセライドからなる。これら脂肪酸類は飽和、一価不飽和または多価不飽和のいずれでもあり得、炭素原子数12乃至24の範囲の様々な鎖長を含む。最も一般的な脂肪酸としては、ラウリン酸(ドデカン酸)、ミリスチン酸(テトラデカン酸)、パルミチン酸(ヘキサデカン酸)、ステアリン酸(オクタデカン酸)、アラキン酸(エイコサン酸)、及びリグノセリン酸(テトラコサン酸)などの飽和脂肪酸が挙げられ、不飽和酸としてはパルミトレイン(C16酸)、及びオレイン酸(C18酸)等が挙げられ、多価不飽和酸としてはリノレイン酸(二価不飽和C18酸)、リノレン酸(三価不飽和C18酸)、アラキドン酸(四価不飽和C20酸)等が挙げられる。トリグリセライド油は、三官能性グリセリン分子の三部位におけるランダム配置の、これら脂肪酸のエステル類から構成される、異なる植物油類は様々な比率のこれら脂肪酸を有し得、任意の植物油内においても、植物又は農作物の生育地、植物又は農作物の成熟度、成長期間の天候などの要因に依存して、多様なこれらの酸が存在する。このため、任意の植物油に対する特定の又は固有の構造を有することは困難であるが、むしろ構造は該して幾つかの統計的平均に基づく。例えば、大豆油はステアリン酸、オレイン酸、リノール酸及びリノレン酸の15:24:50:11の割合での混合物を含み、これは、約800−860ダルトンの平均分子量及びトリグリセライド当たり4.4−4.7の平均二重結合数と解釈される。二重結合数を定量化する一つの方法はヨウ素価
(IV)であり、植物油100gに対して反応するヨウ素のグラム数として定義される。従って大豆油に対して、平均ヨウ素価は120−140の範囲にある。
完全又は部分エポキシ化植物トリグリセライド油の様々な実施態様は以下の一般的な化学構造を有する。
Figure 2008504287
式中、Ra”、Rb”及びRc”は独立して上述の脂肪酸物質から選択される。このタイプの物質は本発明の一実施態様のための出発物質である。他の実施態様において、これら出発物質はペルオキシ酸によって完全又は部分エポキシ化植物油に変換される。Ra”は−(CO)Za”からなり;Rb”は−(CO)Zb”からなり;Rc”は−(CO)Zc”からなる。式中、Za”、Zb”、Zc”は独立して炭素原子数15乃至17の直鎖炭素鎖を含む。これら直鎖炭素鎖は、メチレン単位、2,3−オキシラニル単位、1,2−エテンジイル単位、又はそれらの組合せを含み、さらにエンドキャップメチル基を含む。Za”、Zb”及びZc”の代表例としては、
Figure 2008504287
が挙げられる。本発明の目的のために、メチレン基は−CH2−として定義され;2,3
−オキシラニル基は
Figure 2008504287
として定義され;並びに1,2−エテンジイル基は−CH=CH−として定義される。
不飽和の変性植物油ベースのポリオール類
不飽和の変性植物油ベースのポリオール類は、部分エポキシ化植物油を開環剤及び酸と
組合わせることによって製造され得る。
好適な部分エポキシ化植物油は、上述の通り調製され得る。
開環剤は部分エポキシ化植物油のエポキシ環を開環し、不飽和の変性植物油ベースのポリオールを形成するために用いられる。アルコール類や水(残留量の水を含む)などのプロトン供与体といった様々な開環剤が使用され得る。好ましくはアルコールが使用される。不飽和の変性植物油ベースのポリオール類を形成する反応混合物において使用され得る好適なアルコール類の例としては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール及びそれらの混合物が挙げられる。好ましくはメタノール、エタノール又はそれらの混合物が使用される。最も好ましくはメタノールが使用される。加えて、高次アルコール類が開環剤として使用され得、本明細書の他の場所に記載されたポリオール類が含まれる。
アルコールなどの他の開環剤に加えて、水も所望により反応混合物中に存在し得る。
反応混合物への使用に好適な酸の例としては硫酸及びフルオロホウ酸が挙げられる。好ましくはフルオロホウ酸が使用される。使用される酸の量は、全反応混合物に対して、好ましくは少なくとも0.01質量%、少なくとも0.02質量%、又は少なくとも0.05質量%である。使用される酸の量は、全反応混合物に対して、好ましくは約0.5質量%未満、約0.3質量%未満又は約0.2質量%未満である。
反応混合物は、成分が一緒に加えられるとき、又は成分の混合後に加熱され得る。好ましくは、反応混合物は最初から少なくとも約35℃又は少なくとも約50℃の温度に加熱される。好ましくは、反応混合物は約120℃未満、約100℃未満、約80℃未満又は約70℃未満に加熱される。この加熱の間に成分の幾つかの反応があり得る。
所望の温度に到達後、反応はさらなる時間の間継続される。好適には、反応は10分乃至12時間以上の期間継続される。好ましくは、反応はさらに10分以上、20分以上又は30分以上継続される。好ましくは、反応はさらに5時間以下、3時間以下、100分以下、75分以下、60分以下、又は40分以下継続される。このさらなる反応時間の間、反応混合物の温度は約40℃以上又は約60℃以上に到達し得る。反応混合物は約100℃以下又は約80℃以下の温度に到達し得る。一般に、反応物の温度は溶媒又はアルコールの沸点によって、或いは、水浴など、反応外部からの温度調整システムを用いることによって制御される。
このさらなる反応時間の後、反応混合物の温度を減少させ得る。
反応に続いて、触媒を中和し得る。中和剤は、反応生成物中に残存する酸性成分のいずれをも中和させるために加えられ得る。中和剤の好適な例としては、弱塩基、金属重炭酸塩、塩基性粘土、又はイオン交換樹脂が挙げられる。好適な中和剤の例としては、アンモニア、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、酸化カルシウム、ハイドロタルサイト、炭酸アンモニウム、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、重炭酸ナトリウム、炭酸マグネシウム、アミン類、アルカリ又はアルカリ土類水酸化物塩、及びイオン交換樹脂が挙げられる。中和剤は添加前に水性スラリー又は水溶液に調製され得る。好ましくは、塩基性イオン交換樹脂が中和剤として使用され得る。好適なイオン交換樹脂の例は、レバチット(Lewatit)MP−64イオン交換樹脂である。中和剤の好ましい量は、実質的に遊離酸が残存しないことを確実にするのに十分な量である。炭酸アンモニウムを使用する場合、炭酸アンモニウムの量は好ましくは混合物の0.05−1質量%、より好ましくは0.1−0.2質量%の範囲である。イオン交換樹脂などの固体の中和剤を使用する場
合、油は中和剤を除去するために中和後にろ過され得る。或いは、混合物を樹脂又は他の物質を含む中和床を通過させることによって、反応混合物は中和され得る。或いは、反応生成物は、生成物から酸性成分を分離・除去するために、繰り返し洗浄され得る。加えて、上記プロセスの一種以上が反応生成物の中和において組合わせられ得、一種以上の中和剤が使用され得る。例えば、ポリオール生成物は洗浄され、樹脂物質で中和され、次にろ過される。
反応の後、残存する開環剤成分や反応によって発生した成分などの、反応生成物以外の残存する過剰成分を反応生成物から除去し得る。これら過剰な成分は分別、吸引又は他の方法によって除去され得る。好ましくは、過剰成分は低真空への曝露によって除去され得る。
不飽和の変性植物油ベースのポリオール類は、使用した成分、反応時間、反応温度及び開環剤の濃度などの様々なパラメーターに応じて多様な所望の特性を有し得る。しかしながら、一般には、不飽和の変性植物油ベースのポリオール類は、約0.05Pa.s乃至約12.0Pa.s(25℃における)の粘度を有し得る。好ましくは、不飽和の変性植物油ベースのポリオール類は約0.1Pa.s乃至約3.0Pa.sの、より好ましくは約2.0Pa.s(25℃における)の粘度を有し得る。いずれの理論にも制約されることを意図することなしに、本方法は重合及び架橋などの多くの副反応を避けることから、これらポリオール類の粘度は低いものとみられている。
概して、不飽和の変性植物油ベースのポリオール類は約20mgKOH/g乃至約300mgKOH/gのヒドロキシル価を有する。好ましくは、不飽和の変性植物油ベースのポリオール類は、少なくとも約50mgKOH/g以上の、又は少なくとも約75mgKOH/g以上のヒドロキシル価を有する。好ましくは、不飽和の変性植物油ベースノポリオール類は、約200mgKOH/g以下の、又は約180mgKOH/g以下のヒドロキシル価を有する。
一般に、不飽和の変性植物油ベースのポリオール類は、約0.1mgKOH/g乃至約3.0mgKOH/gの酸価を有する。一般に、不飽和の変性植物油ベースのポリオール類は、約0.5以上の、又は約1.0以上の官能性を有する。概して、不飽和の変性植物油は、約10.0未満の、又は約6.0未満の平均官能性を有する。
一般に、不飽和の変性植物油ベースのポリオール類は、ガードナー色数による約3.0未満の明度を有する。好ましくは、不飽和の変性植物油ベースのポリオール類は、約2.5未満のガードナー色数を有する。ガードナー色数は、視覚的な値であり、ASTM D1544「透明溶液色彩標準試験法(ガードナー色数)」及びASTM D6166「ネーバルストア(海軍軍需品)及び関連製品色彩標準試験法(ガードナー色の計器測定)」に記載されている。ガードナー色数は最も明るいものを1、最も暗いものを18と番号をつけたガラス基準の色度によって定義される淡黄色から赤色の色分布である。該色数は、樹脂類、ワニス類、ラッカー類、乾性油類、脂肪酸類、レシチン類、ひまわり油及び亜麻仁油などの化学品類及び油類に使用される。
概して、不飽和の変性植物油ベースのポリオール類は、約5gI2/100g乃至約1
50gI2/100gの範囲のヨウ素価を有する。好ましくは、不飽和の変性植物油ベー
スのポリオール類は、約10gI2/100g以上の、約30gI2/100g以上のヨウ素価を有する。好ましくは、不飽和の変性植物油ベースのポリオール類は、約100gI2/100g以下の、約80gI2/100g以下のヨウ素価を有する。
不飽和の変性植物油ベースのポリオール類の様々な実施態様は以下の一般的な化学構造
を有する。
Figure 2008504287
式中、Ra’、Rb’及びRc’は独立して、上述の部分エポキシ化植物トリグリセライド油物質に由来する。このタイプの物質は、本発明の一実施態様の出発物質である。別の実施態様において、これら出発物質は、ペルオキシ酸によって部分エポキシ化植物油に変換される。Ra’は−(CO)Za’からなり、Rb’は−(CO)Zb’からなり、Rc’は−(CO)Zc’からなる。式中、Za’、Zb’及びZc’は独立して炭素原子数15乃至17の直鎖炭素鎖を含む。これら直鎖炭素鎖はメチレン単位、隣接ヒドロキシメチレンアルコキシメチレン単位、2,3−オキシラニル単位、1,2−エテンジイル単位、又はそれらの組合せであり、さらにエンドキャップメチル基を含む。
Za’、Zb’及びZc’はそれぞれ独立して、
Figure 2008504287
(式中、RはH、炭素原子数1乃至10のアルキル基、炭素原子数7乃至15のアルカリール基、アルコキシアルキル基又はアルキルアミノアルキル基及びそれらの組み合わせを表す。)からなる群から選択される。
本特許の目的のために、メチレン基は−CH2−として定義され、2,3−オキシラニ
ル基は
Figure 2008504287
として定義され、並びに、1,2−エテンジイル基は−CH=CH−として定義され、
並びに隣接ヒドロキシメチレンアルコキシメチレン基は−CH(OH)−CH(OR)−(式中、Rはヒドロキシ基、アルコキシ基及び置換アルコキシ基を表す)として定義され
る。一般に、不飽和の変性植物油ベースのポリオールは、少なくとも一つの1,2−エテンジイル単位を含む。加えて、2,3−オキシラニル単位及び隣接ヒドロキシメチレンアルコキシメチレン単位及び1,2−エテンジイル単位の総数は、一般に、エポキシ化及び開環前の出発植物油に存在する元々の二重結合数と大体等価である。
オリゴマーポリオール類
オリゴマー変性植物油ベースのポリオール類はエポキシ化植物油、開環剤及び酸を含む反応混合物から製造され得る。
第一成分はエポキシ化植物油である。エポキシ化植物油は完全又は部分エポキシ化され得る。飽和及び不飽和のエポキシ化植物油の何れも使用可能である。残留エポキシ基を有する飽和エポキシ化植物油の使用は優れた酸化安定性を有するオリゴマーポリオール類につながる。不飽和のエポキシ化植物油の使用は、飽和エポキシ化植物油を使用して製造した生成物と比較して低粘度を有するオリゴマーポリオール類を生み出すとも考えられている。
エポキシ化植物油を形成する混合物に溶媒を使用した場合、一般に溶媒はオリゴマー化反応に使用される前に除去される。一般に予備反応からの過剰な反応物質もまたオリゴマー反応の前に除去される。
反応混合物の第二成分は酸である。好ましい酸触媒はフルオロホウ酸である。酸は、好ましくは、反応混合物の総質量に対して約0.01乃至約0.3質量%の量で存在し、より好ましくは約0.05乃至約0.15質量%の量で存在する。
第三成分は開環剤であり、それはプロトン供与体として機能する。アルコール類、水(残留量の水を含む)及び、一種以上の求核基を有する他の成分といった、様々な開環剤が使用され得る。開環剤の組み合わせも使用され得る。好ましくは、アルコールが使用される。好ましいアルコールとしては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、ポリオール類及び植物油ベースのポリオール類が挙げられる。好適な植物油ベースのポリオール類としては、ヒドロホルミル化植物油ベースのポリオール類、部分エポキシ化植物油ベースのポリオール類、及び不飽和変性植物油ベースのポリオール類が挙げられる。開環剤は還元型ヒドロホルミル化化合物であり得る。好適な還元型ヒドロホルミル化化合物としては還元型ヒドロホルミル化脂肪酸誘導体が挙げられる。好適な還元型ヒドロホルミル化脂肪酸誘導体の例としては、脂肪酸の還元型ヒドロホルミル化メチルエステル類などのエステル類、アミド類及び塩類が挙げられる。開環剤は反応混合物中に存在する微量の水であり得る。ある条件下において、反応混合物中に存在する酸は開環剤として働き得る。
アルコールが開環剤として用いられる場合、好ましくは、存在するヒドロキシ基のモル量とエポキシ基のモル量の比は0.1乃至1.0の範囲である。より好ましくは、上記比はヒドロキシ基のモル量対エポキシ基のモル量が0.3乃至0.6の範囲である。
所望により、溶媒が反応混合物に加えられ得る。トルエン、ベンゼン、キシレン、ヘキサン、ヘプタン又は塩素化溶媒などのどんな非プロトン性の溶媒でも、好適な溶媒として働き得る。一般には、溶媒は得られた組成物の粘度抑制剤としての役割を果たす。
所望により、水もまた他のどんな開環剤に加えて存在し得る。存在する場合、水の量は、反応混合物の総量に対して約0.1質量%以上、約1質量%以上、約5質量%以上、又は約10質量%以上であり得る。存在する場合、水の量は約25質量%未満、約20質量%未満、又は約15質量%未満であり得る。
植物油ベースのポリオール及びエポキシ化植物油が反応混合物に用いられる場合、変性植物油ベースのポリオールとエポキシ化植物油の比率は得られるオリゴマーポリオールの分子量に影響を及ぼす。両方が使用される場合、好ましくは、存在するヒドロキシ基のモル量とエポキシ基のモル量の比率は0.2乃至1.0の範囲であり、より好ましくはヒドロキシ基のモル量対エポキシ基のモル量が0.25乃至0.5の範囲である。
反応は、少なくとも10分間の期間進行し得る。概して、反応は約30分間乃至約10時間の期間進行し得る。好ましくは、反応時間は約1時間乃至約3時間である。概して、反応は約25℃乃至約100℃の温度に調整される。好ましくは、反応温度は約50℃乃至約100℃である。一般に、50℃乃至100℃の温度範囲で反応が速やかに進行することが観察される。
反応が高温で実施される際には少ない開環剤が使用され得る。しかしながら、より少ない量の開環剤の使用は、反応混合物においてより高濃度の開環剤を用いて製造した場合と比べ、より低い酸価を有する植物油ベースのオリゴマー化ポリオールにつながり得る。
一般に、不飽和の変性植物油ベースのポリオール類は使用成分、反応時間、反応温度及び開環剤の濃度などの様々なパラメーターに応じて、多様な所望の特性を有し得る。
しかしながら、得られるオリゴマー変性植物油ベースのポリオール類は概して約1200以上の数平均分子量を有する。好ましくは、ポリオール類は約1500以上又は約2000以上の数平均分子量を有する。好ましくは、ポリオール類は約5000未満の数平均分子量を有する。概して、得られるオリゴマー変性植物油ベースのポリオール類は、約2000乃至約50,000の範囲の重量平均分子量を有する。一般に、重量平均分子量は、数平均分子量の約2乃至約10倍である。また、オリゴマーポリオール類の粘度はオリゴマー含量によってある程度変化する。
好ましくは、得られるオリゴマーポリオールはまた、約500乃至約200のヒドロキシル当量を有する。
一般に、得られるオリゴマーポリオール類は、約20mgKOH/g乃至約300mgKOH/gのヒドロキシル価を有する。好ましくは、オリゴマーポリオールは、少なくとも約50mgKOH/g以上、又は少なくとも約75mgKOH/以上のヒドロキシル価を有する。好ましくは、オリゴマーポリオールは、約200mgKOH/g以下、又は約180mgKOH/g以下のヒドロキシル価を有する。
一般に、オリゴマーポリオールは、約0.6乃至約10の官能性を有する。好ましくは、オリゴマーポリオールの官能性は約1.0以上、約1.5以上、又は約2.0以上である。オリゴマーポリオールの官能性は6.0以下、5.0以下、又は3.0以下であり得る。
ヒドロキシル開環剤に部分エポキシ化大豆油を用いた植物油ベースのオリゴマー化ポリオールの製造は、さまざまな有利点を有する。部分エポキシ化大豆油の製造は、完全エポキシ化油の製造に比べて、より少ないエポキシ化剤とより少ない反応時間を必要とする。部分エポキシ化植物油から製造される得られるポリオール類は、低粘度に寄与し得る二重結合数を有する。さらに見込まれる有利点は、低分子量分布のポリオールをもたらし得る制御された方法でオリゴマー化反応を実施できることである。他の見込まれる有利点は、得られるオリゴマー化ポリオールが低粘度を有し得ることである。これらの特性は、オリゴマー化ポリオール類を用いて得られるフォームなどの生成物の特性においてプラスの効
果をもたらし得る。
オリゴマー含量は触媒の濃度に大きく影響され得る。高濃度の触媒は、8000以上の高重量平均分子量のオリゴマー種の形成に寄与する。しかしながら、ある特定の触媒濃度(例えば0.3%以上)では、100℃、20分未満の反応時間で、反応条件は反応物質のゲル化につながる。
反応混合物中における酸としてのフルオロホウ酸の使用は、様々な理由で有利であり得る。反応混合物に添加された少なくとも少量のフルオロホウ酸は非活性化し、消費され、又はやがて反応混合物中に組み込まれるとされている。これは、自己制御挙動として言及される。少量のフルオロホウ酸が使用される場合、全ての酸触媒が自己制御され得、反応混合物から触媒を除去する必要がなくなる。加えて、オリゴマー化反応に続く中和工程も必要でなくなり得る。加えて、得られるオリゴマー化ポリオールの酸価は、反応後の酸の除去の有無によらず同一であり得る。反応容器又は下流容器における腐食の可能性の問題は減少し得る。自己制御性はまた反応条件における優れた制御をもたらし得、得られるオリゴマー化変性植物油ベースのポリオールの得られるオリゴマー特性の調整に使用され得る。
変性脂肪酸トリグリセライドのオリゴマー混合物の様々な実施態様は、以下の構造を含む:
Figure 2008504287
及び
Figure 2008504287
(式中、Za、Zb及びZcは独立して炭素原子数15乃至17の直鎖炭素鎖を含み、メチレン単位、近接アルコキシ及びヒドロキシ置換メチレン単位、2,3−オキシラニル単位、1,2−エテンジイル単位、又はそれらの組み合わせを含み、さらにエンドキャップメチル基を含む;そして式中、Za、Zb又はZcが分子内架橋を含む場合、架橋はヒドロキシ基の反応又は2,3−オキシラニル基の開環からもたらされる;そして式中、混合物の少なくとも20%についてn=2−8、X=Oである。)
Za、Zb及びZcはそれぞれ独立して
Figure 2008504287
(式中、RはH、炭素原子数1乃至10のアルキル基、炭素原子数7乃至15のアルカリール基、アルコキシアルキル基またはアルキルアミノ基及びそれらの組み合わせを表す。)からなる群から選択される。
ヒドロホルミル化植物油ベースのポリオール類
還元型ヒドロホルミル化植物油ベースのポリオールは、植物油と触媒を反応系に加え、内容物をヒドロホルミル化反応させることによって製造され得る。ヒドロホルミル化プロセスで製造されるポリオール類は、上述したオリゴマー化ポリオール類の製造で使用され得る。これら還元型ヒドロホルミル化ポリオール類は、典型的なヒドロホルミル化プロセスによって、又は本明細書に記載の新たなヒドロホルミル化プロセスによって製造されるヒドロホルミル化ポリオール類を含む。この新たなヒドロホルミル化プロセスは、従来のヒドロホルミル化プロセスよりも有利点をもたらし、本発明の別の局面である。
植物油ベースのポリオール類は、ヒドロホルミル化工程及びポリオールを製造する水素化工程の何れに対しても触媒としての担持された形態の単一金属を用いて、植物油から連続的に製造され得る。水素化工程後、この金属触媒は単純ろ過プロセスによって回収され得、その後の反応に再利用され得る。
図1に示される好ましい実施態様において、担体上に微細に分散され、有機媒体中にある触媒は、第一リアクター1にチャージされる。第一リアクター1の内容物は、特定の期間、高圧合成ガス及び高温度下で撹拌される。内容物をそれから、特定の期間、高圧合成ガス及び高温度下で特定量の植物油と撹拌される第二リアクター2に移す。第二リアクター2の内容物は、それから、特定の期間、高圧水素ガス及び特定温度下で撹拌する第三リアクター3へ移す。その後、第三リアクター3の内容物をタワー4におけるろ過に付し、担体上の触媒を収集する。収集された担体上の触媒は、再利用のためにリアクター1に再度移され、ろ液は有機媒体を除去するためにタワー5内で真空ストリッピングを受けさせられる。ストリップされた有機媒体は、それから、再利用されるために、再利用の担体上の触媒と共にリアクター1に戻される。ろ液を真空ストリップ後、植物油ベースのポリオール生成物がタワー5に存在することになる。
触媒は、固体担体上に微細に分散され得る。固体担体は微細パウダーであり得る。触媒もまた、微細パウダー形態であり得る。触媒は固体担体と混合され得、又は、担体表面上に吸着又は被覆され得る。或いは、固体担体上に触媒を配置する上記2種の方法の組み合
わせが使用され得る。
このプロセスで好適な触媒としては、周期表のVIIIBグループ中の遷移金属、すなわち、Fe、Ru、Os、Co、Rh、Ir、Ni、Pd及びPtのいずれもが挙げられる。遷移金属の組合せが使用され得る。好ましくはCo及び/又はRhが使用され、最も好ましくはCoが使用される。
好適な固体担体はとしては、無機化合物が挙げられる。特に有用な担体としては、カーボンブラック、アルミナ、シリカ、TiO2、MgO、ZnO、CaCO3、CaSO4
MgSO4又はそれらの組み合わせなどの物質が挙げられる。好ましくは、固体担体はカ
ーボンブラック、アルミナ及び/又はシリカであり、より好ましくはカーボンブラックである。固体担体は不活性化形態又は活性化形態の何れでも使用される。好ましくは、これらは活性形態で使用される。
金属−対−担体の比率は広く様々である。好ましくは、金属−対−担体の比率は、質量で約0.1−10、より好ましくは約0.1−2、最も好ましくは約0.1−1である。
リアクター1の内容物は、金属を活性化させるために高圧合成ガス及び高温下で撹拌される。より特には、この手順は金属を金属カルボニル類に変換し、それはヒドロホルミル化触媒の前駆体である。金属カルボニルがいったん形成されると、有機媒体の抽出作用によって表面から除去され、そしてさらに金属カルボニルが形成される。
触媒の活性化は、特定の期間、高圧合成ガス及び高温下で達成される。合成ガスにおける一酸化炭素と水素の比率は好ましくは約0.5−2の範囲であり、より好ましくは約1である。合成ガス混合物の圧力は約1000−5000psigの範囲にあり、好ましくは約3000−4000psigである。活性化のための好適な温度は、約100−300℃の範囲であり、好ましくは約150−200℃である。活性化は約1乃至24時間、好ましくは約1乃至8時間、実施される。
好ましくは、有機媒体は形成された金属カルボニル類を可溶化し、好ましくは固体担体を可溶化せず又は分解しない。従って混合物は触媒活性化の完全な進行の間、スラリーとして残存する。好ましくは、有機媒体は、植物油、アルデヒド中間体、及び最終ポリオール生成物と混合可能であるべきである。有機媒体は好ましくは、植物油に比べより低い沸点を有するため、タワー5の真空ストリッピングを用いて容易に再利用できる。
好適な有機媒体としては、液体有機化合物が挙げられる。好ましい有機媒体としては、ヘキサン類、ヘプタン類、ベンゼン、トルエン、アセトン、クロロホルム、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、酢酸エチル及びそれらの組合せが挙げられる。最も好ましくは、有機媒体は、トルエン及びヘキサン類などの芳香族類及び/又は炭化水素類から選択される。
触媒活性化後、活性化触媒をリアクター2へ移す。植物油もまたリアクター2へ加えられる。活性化触媒と植物油の反応混合物は、圧力下で撹拌され、植物油をアルデヒド中間体に変換するために加熱する。ヒドロホルミル化は、約1000−5000psigの合成ガス圧力下で、好ましくは約3000−4000psigで、約90−200℃の温度で、好ましくは約100−150℃で、達成される。合成ガスにおける一酸化炭素と水素のモル比率は、好ましくは約0.5−2の範囲であり、より好ましくは約1である。アルデヒド中間体への変換の反応時間は約0.4乃至24時間、好ましくは約1乃至5時間である。
植物及び石油ベースの油が使用され得る。ヒドロホルミル化反応が完了した後、アルデヒド油、有機媒体、可溶化された金属カルボニル触媒、スラリーとして分散された固体担体を含む粗生成物を、ポリオールを生成するためにアルデヒド中間体を水素化するリアクター3にそのまま移す。従来のヒドロホルミル化プロセスとは対照的に、触媒/生成物の分離や精製は本プロセスにおいて不必要である。
アルデヒド油の水素化は、特定の期間、特定圧力の水素ガス及び特定温度下でリアクター3にてヒドロホルミル化粗生成物を撹拌することによって達成される。水素圧力は約500−2500psig、好ましくは約1000−2000psigである。水素化反応温度は約120−200℃、好ましくは約150−180℃である。水素化反応は約1−5時間、好ましくは約1−3時間実施される。
水素化工程の完了後に、粗生成物を、ろ過を行うタワー4へ移す。粗生成物はポリオール、有機媒体及び固体担体と混合されるか又は担体上にコートされた金属形態の触媒のスラリーである。ろ過処理は2種の成分を生成する:固体成分、すなわち触媒及び担体を含む沈殿物、並びに液体成分、すなわち有機媒体と混合したポリオールを含むろ液である。抽出などの他の触媒/生成物分離手法も使用され得る。しかしながら、ろ過が好ましい。
ポリオール及び有機媒体を含む液体成分は、次に、有機媒体からポリオールを分離するために真空ストリッピングを行うタワー5に移される。ストリッピングプロセスから回収された有機媒体は、リアクター1に戻されることにより再利用される。
回収された担体上の触媒及び収集された有機媒体は、リアクター1に別々に戻すことができる。しかしながら、目詰まりを避けるために、それらを混合して、それらをスラリー形態でリアクター1に戻すことが望ましい。
上述のサイクルは、植物油から連続して生産される植物油ベースのポリオールを連続して生産するために、何度も繰り返される。
前記ヒドロホルミル化プロセスは、より少ない時間、より少ないエネルギー、さらに触媒/生成物分離工程及び精製工程を回避できるため、従来のヒドロホルミル化工程に比べてより効率的でより安価である。さらに、本工程によって製造されるポリオール類は、触媒が180℃より低い温度で活性化するため、従来工程によって形成されるものと比して、より少ないヒドロキシル含量損失となる。前記プロセスが180℃未満で実施される場合、実質上ヒドロキシル含量損失はない。
本発明のヒドロホルミル化工程の他の有利点は、同じ金属触媒が二つの連続したプロセス、すなわちヒドロホルミル化工程及び水素化工程の触媒として使用し得ることである。ポリオールは、本発明のこのヒドロホルミル化工程によって直接的にそして連続して製造される。水素化工程のための第二の金属を用いる必要がないため、より少ない工程が要求されることとなる。好ましくは、非腐食性試薬が本発明のヒドロホルミル化工程において使用される。ヒドロホルミル化後の高圧操作は必要としなくて良い。
本発明のヒドロホルミル化工程のさらなる別の有利点は、金属触媒がろ過によって簡単に再利用し得、そして触媒がその後の反応において再使用し得ることである。本発明の触媒システムを用いることで、リアクター壁への触媒の沈殿又は鏡面形成は避けられる。加えて、従来プロセスにおける複雑な触媒/生成物分離工程や精製工程に付随する廃液排出問題を避け、エネルギーを確保する。したがって、廃液排出は皆無か殆ど無い。したがって、このプロセスは従来プロセスに比べて環境面で優れている。
このヒドロホルミル化方法によって生成されるポリオール類は、非常に反応性であり得る。さらに、これらポリオール類が塗料の製造に用いられる場合、これらは一般に、被覆基材のより優れた耐候性能のためのUV耐性を提供する。さらに、これらポリオール類は、とても優れた貯蔵安定性を有する、湿気硬化形接着剤の一成分として使用され得る。
ポリオールを製造する他の方法としては、触媒担体の存在下、触媒を用いて油をヒドロホルミル化してアルデヒド中間体を形成し、同じ触媒を用いてアルデヒド中間体を水素化してポリオールを形成することが挙げられる。該方法は、水素化に続き触媒と担体を回収することを含み得る。回収した触媒及び担体は、ヒドロホルミル化反応及び水素化反応において再使用され得る。好適な油としては植物油類及び石油ベースの油類が挙げられる。好適な触媒としては、上述したもの等が挙げられる。この方法は、ブレンドを含めて幅広い供給原料を用いることができるという有利点を有する。加えて、複数の反応において同一触媒が使用できるため、触媒の分離又は除去の費用が最小化或いは排除される。加えて、触媒は分離され更なる使用のために再利用できるため、触媒の費用は製造されるより大量の物質全体にかかる。触媒はヒドロホルミル化反応の前に加えられる。触媒担体はヒドロホルミル化反応に加えられ得、或いは、後の水素化反応の前に加えられ得る。好ましくは、該担体はヒドロホルミル化反応の前に触媒と一緒に加えられる。
水素化反応の間、担体の存在下、触媒は担体に付着し得る。様々な実施態様において、存在する触媒の少なくとも約50%が触媒担体に付着し、存在する触媒の少なくとも約75%が触媒担体に付着し、存在する触媒の少なくとも約90%が触媒担体に付着し、存在する触媒の少なくとも約95%が触媒担体に付着し、存在する触媒の少なくとも約99%が触媒担体に付着し、或いは、存在する触媒の少なくとも約99.9%が触媒担体に付着する。
部分エポキシ化植物油類、ヒドロホルミル化ポリオール類、不飽和変性植物油ベースのポリオール類及びオリゴマーポリオール類の様々な実施例が以下に記載される。
実施例1
部分エポキシ化大豆油を、以下のとおり調製した。
5リットルの3口丸底フラスコに温度調節器、添加用漏斗、還流冷却器、及び撹拌器を備え付けた。このリアクターシステムに大豆油(131g I2/100gのヨウ素価、
62mPasの粘度を有するRBDグレード、アーチャー ダニエルズ ミッドランド カンパニー社より入手可能)1500g;氷酢酸(フィッシャー社より入手可能)225g;及び50%硫酸水溶液(アルドリッチ社より入手可能)19gを加えた。リアクターシステムを温度70℃に昇温させながら、これら成分を十分に混合した。温度到達後、70℃の温度到達点を維持し、勢いよく撹拌を続けながら、過酸化水素35%水溶液(アルドリッチ社より入手可能)729gを滴下漏斗より30分かけて加えた。
さらに45分の反応時間経過後、リアクターシステムの内容物を3リットルの分液漏斗に移し、冷却した。冷却期間の間、水と粗製部分エポキシ化大豆油が二層に分離した。この第一水相を排出し、次に1リットルアリコートの蒸留水を用いて、粗製部分エポキシ化大豆油層を別個に3回水洗することによって生成物の製造を継続した。洗浄された部分エポキシ化大豆油をそれから再度単離し、それから三角フラスコに加え、塩基性イオン交換樹脂(レバチット(Lewatit)MP−64(バイエル社製))100gを加えた。この混合物を2時間撹拌し、残存する酸を中和させた。生成物をそれから濾過してイオン交換樹脂を除去し、減圧下で残余水を除去した。
部分エポキシ化大豆油の最終生成物は、88gI2/100gのヨウ素価と1.89%
のエポキシ酸素含量を有して得られた。使用したプロセスと得られた値の概要は表1中の例1の行にみることができる。
Figure 2008504287
実施例2−5
一連の部分エポキシ化大豆油を、反応時間及び反応物質の量を変えた以外は、実施例1に従って調製した。用いた反応物質の量と反応時間は、これら実施例に対応する表1中の例2、例3、例4及び例5の行に記載されている。得られた部分エポキシ化大豆油の最終生成物は表1の同じ行に示された特性を有した。
実施例6−9
一連の部分エポキシ化大豆油を、反応時間及び反応物質の量を変えた以外は、実施例1に従って調製した。加えて、過酸化水素は滴下漏斗より30分かけてではなく、蠕動ポンプによって7.5ml/分の速度で加えた。用いた反応物質の量と反応時間は、これら実施例に対応する表1中の例6、例7、例8及び例9の行に記載されている。得られた部分エポキシ化大豆油の最終生成物は表1の同じ行に示された特徴を有した。
実施例10
部分エポキシ化大豆油を、以下のとおり調製した。
2リットルの3口丸底フラスコに温度調節器、添加用漏斗、還流冷却器、及び撹拌器を備え付けた。このリアクターシステムに大豆油500g(127g I2/100gのヨ
ウ素価、60mPasの粘度を有するRBDグレード、アーチャー ダニエルズ ミッドランド カンパニー社より入手可能);氷酢酸75g;及び50%硫酸水溶液6.36gを加えた。リアクターシステムを温度70℃に昇温させながら、これら成分を十分に混合した。温度到達後、70℃の温度到達点を維持し、勢いよく撹拌を続けながら、過酸化水素35%水溶液(アルドリッチ社より入手可能)243gを滴下漏斗より30分かけて加えた。さらに4.5時間の反応時間経過後、リアクターシステムの内容物を2リットルの分液漏斗に移し、冷却した。冷却期間の間、水と粗製部分エポキシ化大豆油が二層に分離した。
この第一水相を排出し、次に1リットルアリコートの蒸留水を用いて、粗製部分エポキ
シ化大豆油層を別個に3回水洗することによって生成物の製造を継続した。洗浄された部分エポキシ化大豆油をそれから再度単離し、塩基性イオン交換樹脂(レバチット(Lewatit)MP−64(バイエル社製))40gを加えた。この混合物を2時間撹拌し、残存する酸を中和させた。生成物をそれから濾過してイオン交換樹脂を除去し、減圧下で残余水を除去した。部分エポキシ化大豆油の最終生成物は、25.6gI2/100gの
ヨウ素価と5.4%のエポキシ酸素含量を有して得られた。
実施例11
このポリオールの調製は、2リットルの3口丸底フラスコに温度調節器、添加用漏斗、還流冷却器、及び撹拌器を備え付けることから始めた。リアクターにメタノール330g(10.33モル)、水83g(4.59モル)、及びフルオロホウ酸6.731g(水との48%混合物として、アルドリッチ社より入手可能)を加えた。
これら成分を、リアクターシステムを沸騰に到達させる間、十分に混合した。続いて、勢いよく混合したリアクターに実施例6で製造した部分エポキシ化大豆油510g(エポキシ基1.72モル)をすばやく加えた。
さらなる60分の反応時間後、塩基性イオン交換樹脂(レバチット(Lewatit)MP−64(バイエル社製))100gを加え、酸を中和した。この混合物を1時間撹拌し、冷却した。生成物の回収は、固体イオン交換樹脂をろ別し、減圧蒸留によって残余する水及びアルコールを除去することによって続けた。回収された最終変性大豆油ベースのポリオールは淡黄色であり、192mgKOH/gのヒドロキシル価及び5,500mPa sの粘度(25℃)を有した。
実施例12
変性大豆油ベースのポリオールを、実施例6に記載された手順(米国特許第6,433,121号明細書、ペトロビッチ)に従って調製した。生成物の典型的な特徴は、イソシアネート化合物との陽性反応性、事実上二次的なヒドロキシ基末端、ヒドロキシル官能性3.8、ヒドロキシル価200、及び12,000mPas程度の25℃粘度が挙げられる。生成物は淡黄色であり、とても軽い特徴的な臭気を示した。
実施例13
ヒドロホルミル化ポリオールを以下のとおり調製した。
500ミリリットルのステンレススチール製高圧リアクターに温度調節器、さらにガス端子及び撹拌器を備え付けた。このリアクターシステムに、アーチャー ダニエルズ ミッドランド カンパニー社より127g I2/127gのヨウ素価、0.06Pasの
粘度を有するRBDグレードとして入手した大豆油100g(二重結合0.512モル)を加えた。
さらに、リアクターに活性炭素(アルドリッチ社より入手可能)5g、コバルトカルボニル(ストレム ケミカルズ社より入手可能)5gを加えた。リアクターを閉鎖し、リアクターシステムを水素と一酸化炭素の等量モル比からなる合成ガスの混合物(エアーガス社、タルサ、オクラホマ州より入手可能)50−100psigで4回フラッシュしながら、これら成分を十分に混合した。リアクターを前記ガス組成物を用いて3,200psigに加圧し、撹拌しながら120℃に加熱したが、その時点までにリアクターの圧力は4,000psigに増加した。
1,000rpmにて1時間撹拌を続け、その後圧力を開放した。リアクターに、続いて50−100psigの水素ガス(エアーガス社、タルサ、オクラホマ州より入手可能)を4回フラッシュし、水素ガス1,800psigまで加圧し、175℃に加熱したが
、その時点までにリアクターの圧力は2,000psigに増加した。リアクターの内容物を175℃、2,000psigの水素下で、1,000rpmで2時間撹拌した。40−50℃に冷却してガス圧を開放し、リアクターを開けて内容物を移し、フリットガラス漏斗でろ過した。漏斗に回収された黒色粉末は湿っており大体13gの重さであり、黄色粘性液体ろ液は約110gであった。ポリオールは147mgKOH/g及び25℃において約4000cpsの粘度を有していた。
実施例14
ヒドロホルミル化ポリオールを以下の通り調製した。
500mlのステンレススチール製高圧リアクターに温度調節器、さらにガス添加口及び撹拌器を備え付けた。このリアクターシステムに、127g I2/100gのヨウ素
価、60mPasの粘度を有する大豆油(RBDグレード、アーチャー ダニエルズ ミッドランド カンパニー社より入手可能)100gを加えた。さらに、ロジウムジカルボニルアセチルアセトネート(ジョンソン マーシー社より入手可能)0.129g、トリフェニルホスフィン(アルドリッチ社より入手可能)0.66gをリアクターに加えた。
リアクターを閉鎖し、リアクターシステムを水素と一酸化炭素の等量モル比からなる合成ガスの混合物で3回フラッシュしながら、これら成分を十分に混合した。次にリアクターを前記ガス組成物を用いて13.4MPaに加圧した。
リアクターシステムを、混合物成分の混合を続けながら、25分間かけて90℃まで温度を加熱した。90℃で2時間経過後、リアクターの温度を70℃に下げた。リアクターに水素を3回フラッシュした。
リアクターをそれから密封し、水素ガスを用いて3.4MPaに加圧した。加熱並びに内容物の混合を続けることによって、リアクター内容物の温度を130℃に上昇させた。130℃で30分経過後、リアクターを冷却した。リアクターの内容物が30℃に到達したとき、圧力を開放し、リアクターを開けた。
ラネーニッケル(ストレム ケミカルズ社より入手可能)9g、イソプロパノール(試薬グレード、シグマケミカルズ社より入手可能)50mlをリアクターに加えた。システムを再閉鎖し、水素ガスで3回フラッシュし、水素ガスで4.1MPaに加圧した。撹拌を開始し、温度を110℃に昇温した。反応をこれらの条件で、水素の圧力を3−5MPaに保ち、5時間続けた。
リアクターを室温に冷却し、ガス圧力を開放した。リアクター内容物をセライト(Celite、フィッシャーサイエンティフィック社より入手可能)を用いてろ過し、真空ろ過させることによって残留溶媒を除去した。回収された最終変性大豆油ベースのポリオールは、2200mgKOH/gのヒドロキシル価及び25℃において14,000mPa.sの粘度を有する淡茶色液体であった。
Figure 2008504287
Figure 2008504287
実施例15
ポリオールの調製は、1リットルの3口丸底フラスコに温度調節器、添加用漏斗、還流冷却器、及び撹拌器を備え付けることから始めた。このリアクターシステムにメタノール80g、及びフルオロホウ酸0.7g(水との48%混合物として、アルドリッチ社より入手可能)を加えた。これら成分を、リアクターシステムを沸騰に到達させる間に、十分に混合した。続いて、実施例2で調製した部分エポキシ化大豆油250gを勢いよく混合したリアクターにすばやく加えた。
さらなる40分の反応時間後、混合物を50−60℃に冷却し、塩基性イオン交換樹脂(レバチット(Lewatit)MP−64(バイエル社製))15gを加え、酸を中和した。この混合物を1時間撹拌し、冷却した。生成物の回収は、固体イオン交換樹脂をろ別し、減圧蒸留によって残留する水及びアルコールを除去することによって継続した。プロセス及び使用した反応物質の量の概要を表2に示した。得られた不飽和変性大豆油ベースのポリオールの特性の概要を表3に示した。
実施例16
1リットルの三角フラスコに温度調節器、添加用漏斗、還流冷却器、及び撹拌器を備え付けた。実施例15に従って調製されたポリオール250g、炭酸アンモニウム2.5gをフラスコに加えた。リアクターシステムが60−70℃になるまで成分を十分に混合した。
15分間の撹拌後、リアクターシステムの内容物を1リットルの分液漏斗に移し、冷却した。冷却期間の間、水及び粗製部分エポキシ化大豆油は二層に分離した。この第一水層を排出し、次に500ミリットルアリコートの蒸留水で粗製部分エポキシ化大豆油層を5回別々に水洗することによって生成物の製造を継続した。生成物を減圧下にさらして残留水を除去した。概要を表2に示した。
回収された最終不飽和変性大豆油ベースのポリオールは、表3に示した特性を有した。
実施例17及び18
ポリオール類を、用いた反応物質の量及び時間を表2中の例17及び例18の行に示したものを使用したほかは、実施例15及び16による手順に従って製造した。回収された最終不飽和変性大豆油ベースのポリオール類は、表3に示した特性を有していた。
実施例19
オリゴマーポリオールを以下の通り調製した:
1リットルの3口丸底フラスコに温度調節器、添加用漏斗、還流冷却器、及び撹拌器を備え付けた。このリアクターシステムに実施例13で調製したポリオール63g及びフルオロホウ酸(水との48%混合物として、アルドリッチ社より入手可能)0.5gを加えた。これら成分を、リアクターシステムを100℃に到達させる間、十分に混合した。続いて、実施例1で製造した部分エポキシ化大豆油150gを勢いよく混合したリアクターにすばやく加えた。
さらなる40分の反応時間後、混合物を50℃に冷却し、塩基性イオン交換樹脂(レバチット(Lewatit)MP−64(バイエル社製))10gを加え、酸を中和した。この混合物を1時間撹拌し、次にイオン交換樹脂を除去するために濾過した。生成物の回収は、減圧蒸留によって残留する水を除去することによって続けた。プロセス及び使用した反応物質の量の概要を表4に示した。
回収された最終オリゴマーポリオールは淡黄色を示し表5に示す特性を有した。
Figure 2008504287
Figure 2008504287
実施例20
1リットルの3口丸底フラスコに温度調節器、添加用漏斗、還流冷却器、窒素パージ及び撹拌器を備え付けた。このリアクターシステムに実施例12で調製したポリオール50g、0.1%BHT、及びフルオロホウ酸(水との48%混合物として、アルドリッチ社より入手可能)0.5gを加えた。これら成分を、リアクターシステムを100℃に到達させる間、十分に混合した。続いて、実施例2で製造した部分エポキシ化大豆油200gを勢いよく混合したリアクターにすばやく加え、さらに30分間反応させた。
アルコール混合物(メタノール(ACS認証、フィッシャー社より入手可能)75gとフルオロホウ酸(水との48%混合物として、アルドリッチ社より入手可能)0.1gの混合によって調製される)を反応フラスコに加え、該混合物を120分間反応させた。
その後、30gの水をリアクターに加えた。さらなる30分間の反応時間後、システムを50℃に冷却し、塩基性イオン交換樹脂(レバチット(Lewatit)MP−64(バイエル社製))15gを加え、酸を中和した。この混合物を1時間撹拌し、次にイオン交換樹脂を除去するために濾過し、残留する水を減圧蒸留によって除去した。
調製されたオリゴマーポリオールの混合物230gを別のフラスコに移し変え、炭酸アンモニウム(フィッシャー社より入手可能)0.275gを蒸留水1mlに分散させ、フラスコに加えた。この混合物を数分間混合した。ろ過後、試料を80−90℃に加熱し、ロータリーエバポレーター(60分、〜1mmHg)を用いて低圧下に曝露した。プロセス及び使用した反応物質の量の概要を表4に示した。
得られたオリゴマーポリオールは表5に示す特性を有した。
実施例21
表4の「例21」の行に記載された反応物質の量と時間を用いたほかは、オリゴマーポリオールを実施例20の手順に従って調製した。得られたオリゴマーポリオールは表5に示す特徴を有した。
実施例22
このオリゴマーポリールの調製は、2リットルの3口丸底フラスコに温度調節器(水浴)、還流冷却器及び機械撹拌器を備え付けることから始めた。このリアクターシステムにメタノール(ACS認証、フィッシャー社より入手可能)35.5g及びフルオロホウ酸(水との48%混合物として、アルドリッチ社より入手可能)1.12gを加えた。これら成分を、リアクターシステムを50℃に到達させる間、十分に混合した。温度到達後、エポキシ化大豆油(フレキソール(Flexol)、ユニオンカーバイド社より入手可能)400gをリアクターに加えた。勢いよく撹拌を続け、リアクター温度を90℃に増加させた。この条件で30分間の反応後、さらにエポキシ化大豆油(フレキソール(Flexol))100gをリアクターに加え、反応をさらに3時間続けた。
リアクターを60℃まで冷却し、塩基性イオン交換樹脂(レバチット(Lewatit)MP−64(バイエル社製))15gを加えた。この混合物を1時間撹拌して、残存する酸を中和した。生成物をイオン交換樹脂を除去するために濾過し、残留する水及び溶媒を除去するため減圧下に晒した。
調製パラメーターの概要を表6の例22の行に示した。
回収された最終オリゴマー変性大豆油ベースのポリオールは淡黄色を示し、表7の例22の行に示される特性を有した。加えて、GPC分析下のポリオールは、モノマー47%、二量体12%、三量体8%、及び四量体または高オリゴマー類33%の組成を示した。
Figure 2008504287
Figure 2008504287
実施例23
オリゴマーポリオールを以下の手順に従って調製した。
温度調節器(水浴)、還流冷却器及び機械撹拌器を備え付けた2リットルの3口丸底フラスコを含むリアクターシステムを準備した。メタノール(0.838モル)26.8g及びBHF触媒48%水溶液1.10gをフラスコに加えた。反応物質の全質量の0.1
%の触媒濃度が得られるように、十分な触媒を加えた。メタノール対エポキシ基が0.4:1のモル比率を得られるように、十分なメタノールを加えた。混合物を40℃に加熱し、エポキシ化大豆油(エポキシ基1.675モル)の第一部分である400gをフラスコに加えた(添加する全量のうち80%)。反応をすばやく開始し、反応混合物の温度を115℃に急上昇させ、数秒間非常に強く沸騰させた。次に、反応混合物の温度を下げ、沸騰強度を減少させた。水浴の温度を90℃に上昇させ、反応を続けた。30分経過後、エポキシ化大豆油100g(0.419モル)(これは添加する全量のうち残る20%である)を他の成分とともにフラスコに加えた。添加後、反応を続けた。
さらに60分後、全反応混合物の質量の3%量となる、イオン交換樹脂(レバチット(Lewatit)MP−64)16gをリアクターに加え、酸成分を中和した。
これと同時に蒸留水約2−3mL及びトルエン〜100mLを、中和を向上させ、反応混合物を希釈するために加えた。中和を約60℃の温度で60分間続けた。60分後、ペーパーフィルター(空孔率:粗目)でろ過することにより、イオン交換樹脂を液体部分から分離した。その後、溶媒及び水を減圧蒸留(ロータリーエバポレーター)によって5時間除去した。最初の2時間は、オイルレス真空ポンプを用い、後の3時間は高圧下でオイル真空ポンプを用いて行った。このプロセス中の水浴の温度を90℃に設定した。
調製パラメーターの概要を表6の例23の行に示した。
回収された最終オリゴマー変性大豆油ベースのポリオールは、表7の例23の行に示す特性を有した。加えて、GPC分析下のポリオールは、48%モノマー、二量体11%、三量体7%、四量体及び高オリゴマー34%の組成を示した。蒸気圧オストメモリー(VPO)による数平均分子量は1678g/molであり、オリゴマーポリオールの官能性は2.1であった。
実施例24−26
一連のオリゴマーポリオール類は実施例23に記載された手順に従って調製した。しかしながら、表6に示したように、夫々は僅かな違いを有している。
実施例24:
回収された最終オリゴマー変性大豆油ベースのポリオールは、表7の例24の行に示す特性を有した。加えて、GPC分析下における例24で製造したポリオールは、モノマー49%、二量体11%、三量体7%、四量体及び高オリゴマー類33%の組成を示した。蒸気圧オストメモリー(VPO)による数平均分子量は1755g/molであり、オリゴマーポリオールの官能性は2.35であった。
実施例25:
回収された最終オリゴマー変性大豆油ベースのポリオールは、表7の例25の行に示す特性を有した。加えて、GPC分析下における例25で製造したポリオールは、モノマー41%、二量体12%、三量体8%、四量体及び高オリゴマー類39%の組成を示した。
実施例26:
回収された最終オリゴマー変性大豆油ベースのポリオールは、表7の例26の行に示す特性を有した。加えて、GPC分析下における例25で製造したポリオールは、モノマー56%、二量体9%、三量体6%、四量体及び高オリゴマー類29%の組成を示した。蒸気圧オストメモリー(VPO)による数平均分子量は1505g/molであり、オリゴマーポリオールの官能性は1.95であった。
実施例27−44
他の一連のオリゴマーポリオール類を、実施例23に示された手順に従って調製した。しかしながら、これら試料において、エポキシ化植物油はすべて、エポキシ化大豆油の最初の添加による添加であり、第二のエポキシ化大豆油の添加は生じなかった。
使用した条件の違いを、使用した様々な処理パラメーターが示されている、表8の適切な行に示した。
回収された最終オリゴマー変性大豆油ベースのポリオール類は表9の適切な行に示した特性を有した。
Figure 2008504287
Figure 2008504287
実施例45
1リットルの3口丸底フラスコに温度調節器、添加用漏斗、還流冷却器、窒素パージ及び撹拌器を備え付けた。リアクターに実施例14に従って調製したポリオール24g及びフルオロホウ酸(水との48%混合物として、アルドリッチ社より入手可能)0.1gを加えた。これら成分をリアクターシステムが100℃に到達する間、十分に混合した。続いて、実施例1に従って調製した部分エポキシ化大豆油82.5gを勢いよく撹拌したリアクターにすばやく添加し、さらに60分間反応させた。
反応後、システムを50℃まで冷却し、塩基性イオン交換樹脂(レバチット(Lewatit)MP−64(バイエル社))10gを加え、酸成分を中和した。この混合物を1時間撹拌し、イオン交換樹脂を除去するためにろ過し、残留する水を減圧蒸留によって除去した。プロセス及び使用した反応物質の概要を表10に示した。
得られたオリゴマーポリオールは表11に示す特性を有した。
Figure 2008504287
Figure 2008504287
実施例46−49
一連のオリゴマーポリオール類を、表10の例46、例47、例48、及び例49の行に記載された反応物質の量及び時間を用いた以外は、実施例23の手順に従って調製した。
実施例46試料において、エポキシ化植物油を反応に用いる前に洗浄及び乾燥した。油は等量の温められた蒸留水を用いて洗浄し、無水硫酸ナトリウム10gを有するフラスコ中において乾燥させた。
実施例47、実施例48及び実施例49において、エポキシ化植物油を反応に加える前に、等量の温められた蒸留水で洗浄した。
得られたオリゴマーポリオール類は表11に示した特性を有していた。
実施例50
オリゴマーポリオールを以下の手順に従って調製した。
250mlの3口丸底フラスコに、温度調節器、添加用漏斗、還流冷却器、窒素パージ及び撹拌器を備え付けた。リアクターに実施例12に従って調製したポリオール10g、水0g、フルオロホウ酸0.05gを添加した。これら成分を、リアクターシステムが100℃に到達する間、十分に撹拌した。
90分間の反応時間後、混合物をサンプリングし、さらに触媒としてHBF4の0.1%を加えた。反応の概要を表12に示し、得られたオリゴマーポリオールの特性の概要を
表13に示した。
Figure 2008504287
Figure 2008504287
実施例51−54
一連のオリゴマーポリオール類を、表12の例51、例52、例53及び例54の行に示した反応物質の量及び時間を用いたほかは、実施例50の手順に従って調製した。
実施例51の試料を90分の時点で採取した。
実施例52における反応は非常に迅速であり、反応混合物は反応の10分経過後にゲル化し、試料を採取できなかった。
実施例53の試料を30,60及び150分の時点で採取した。
実施例54の試料を30,60,90及び120分の時点で採取した。
採取した試料の結果を表13に示す。
実施例55
このオリゴマーポリオールの調製は、添加用漏斗、還流冷却器及び撹拌器を備え付けた2リットルの三口丸底フラスコの実験準備で開始した。このリアクターシステムに、実施例12に従って調製したポリオール100gを加えた。フラスコを沸騰している水浴に沈めた。数分経過後、フルオロホウ酸(水との48%混合物として、アルドリッチ社より入手可能)1.0gをフラスコに加え、混合した。数分間の混合の後、実施例2に従って調製したポリオール400gをフラスコに加えた。30分間の反応後、メタノール(ACSSグレード認証、アルドリッチ社より入手可能)80gをフラスコに加えた。120分後、水20gをフラスコに加えた。さらに30分後、フラスコを50−60℃に冷却し、塩基性イオン交換樹脂(レバチット(Lewatit)MP−64(バイエル社より入手可能))約30gを加え、1時間撹拌した。次に、加圧フィルターにてろ過を実施して樹脂を除去し、過剰な水及びメタノールを低圧真空によって除去した。反応物質の量及び使用プロセスの概要を表14に示した。
回収された最終オリゴマーポリオールは表15の例55行に示された特性を有していた。加えて、GPC分析下のポリオールは、表16の例55の列に示した組成プロファイルを示した。
Figure 2008504287
Figure 2008504287
Figure 2008504287
実施例56
オリゴマーポリオールを表14の例56の行に記載された反応物質の量を用いたほかは、実施例55の手順に従って調製した。回収された最終オリゴマーポリオールは、表15の「例56」の行に示された特性を有していた。加えて、GPC分析したポリオールは、表16の例56の列に示された組成プロファイルを示した。
実施例57
このオリゴマーポリオールの製造は、添加用漏斗、還流冷却器、窒素注入口及び撹拌器を備え付けた1リットルの3口丸底フラスコの実験準備によりで開始した。このリアクターシステムに、実施例12に従って調製したポリオール60g及びBHT抗酸化剤(2,6−ジ−第三ブチル−4−メチルフェノール、アルドリッチ社より入手可能)0.3gを加えた。フラスコを沸騰している水浴に沈めた。反応の間、反応混合物を常に窒素雰囲気下に維持した。
数分経過後、フルオロホウ酸(水との48%混合物として、アルドリッチ社より入手可能)1.2gをリアクターに加え、混合した。数分間の混合後、実施例2に従って調製したポリオール240gをフラスコに加えた。反応30分後、メタノール(ACSグレード認証、アルドリッチ社より入手可能)90g及びさらにHBF4触媒0.18gをリアクターに加えた。60g分後、リアクターを50−60℃に冷却し、塩基性イオン交換樹脂(レバチット(Lewatit)MP−64(バイエル社より入手可能))約15gを加え、1時間撹拌した。続いて、加圧フィルターによってろ過を実施し、樹脂を除去し、過剰の水及びメタノールを低圧真空によって除去した。反応物質の量及び使用プロセスの概要を表14に示した。
回収された最終オリゴマーポリオールは表15の例57の行に示した特性を有していた。加えて、GPC分析下のポリオールは、表16の例57の列に示した組成プロファイルを示した。
実施例58
オリゴマーポリオールを以下の手順に従って調製した。
250mlの三口丸底フラスコに、温度調節器、添加用漏斗、還流冷却器及び撹拌器を備え付けた。実施例6に従って調製したエポキシ化大豆油60g、メタノール(ACSグレード、アルドリッチ社より入手可能)0.72g、及びフルオロホウ酸0.12gをリアクターに加えた。リアクターを水浴に設置し60℃に到達するまで、これら成分を十分且つ持続的に混合した。
180分の反応時間後、メタノール15g及びさらにHBF4の0.1gをリアクターに加えた。さらなる30分後、リアクターを50−60℃に冷却し、レバチットMP−64の5gを加えた。混合物を2時間撹拌し、得られたポリオールをろ過して樹脂を除去し、30分間低圧真空で、30分間高圧真空で吸引した。使用した反応物質の量の概要を表17に示した。
形成されたオリゴマーポリオールは、180分時の試料として報告された特性及び最終ポリオール組成と共に、表18に示した特性を有した。
実施例59
オリゴマーポリオールを、表17の例59の行に記載した反応物質の量及び温度を使用したほかは、実施例58の手順に従って調製した。オリゴマーポリオールは180分時の試料及び最終試料として表18に示す特性を有した。
実施例60
オリゴマーポリオールを、表17の例60の行に記載された反応物質の量及び温度を使用したほかは、実施例58の手順に従って調製し、実験は試料を採取する反応時間60分後に中断した。実施例58の後半の工程は完了しなかった。オリゴマーポリオールは、表18に、試料の採取した時間と共に示した特性を有していた。
Figure 2008504287
実施例61
オリゴマーポリオールを、表17の例61の行に記載された反応物質の量及び温度を用いたほかは、実施例58の手順に従って調製した。実験は、試料を採取する反応時間60分後に中断された。試料が採取された時間のオリゴマーポリオールは表18に示す特性を有していた。
実施例62
オリゴマーポリオールを、表17の例62の行に記載された反応物質の量を用いたほかは、実施例58の手順に従って調製した。実験は、試料を採取する反応時間120分後に中断された。試料が採取された時間のオリゴマーポリオールは、表18に示す特性を有していた。
Figure 2008504287
実施例63
オリゴマーポリオールを、表17の例63の行に記載された反応物質の量を用いたほかは、実施例58の手順に従って調製した。加えて、水浴ではなくジャケット付きフラスコを温度のコントロールのために用い、温度を反応開始時に82℃に急上昇させ、その後60℃まで下げた。実験は試料を採取する反応時間120分後に中断した。オリゴマーポリオールは、試料を採取した時間とともに表18に示す特性を有した。
実施例64
オリゴマーポリオールを、表17の例64の行に記載された反応物質の量を用いたほかは、実施例58の手順に従って調製した。水浴を用い、反応開始時に温度を65℃に急上昇させ、その後60℃に下げた。実験は試料を採取する反応時間120分経過後に中断した。オリゴマーポリオールは、試料を採取した時間とともに表18に示す特性を有した。
Figure 2008504287
実施例65
オリゴマーポリオールを、表19例65の行に記載された反応物質の量を用いたほかは、実施例58の手順に従って調製した。オリゴマーポリオールは、試料を採取した時間と共に表20に示す特性を有していた。最終試料は75分時に採取された。
実施例66
オリゴマーポリオールを、表19例66の行に記載された反応物質の量を用いたほかは、実施例58の手順に従って調製した。オリゴマーポリオールは、試料を採取した時間と共に表20に示す特性を有していた。最終試料は90分時に採取された。
Figure 2008504287
実施例67
オリゴマーポリオールを、表19の例67の行に記載された反応物質の量を用いたほかは、実施例58の手順に従って調製した。示されているように、MEK(メチルエチルケトン,アルドリッチ社より入手可能)をメタノールの代わりに反応に加えた。オリゴマーポリオールは、試料が採取した時間と共に表21に示す特性を有した。最終試料は160分時に採取された。
Figure 2008504287
実施例68
不飽和オリゴマーポリオールを以下の手順に従って調製した。1リットルの3口丸底ジャケット付き反応フラスコに、温度調節器、添加用漏斗、還流冷却器、温度調節器及び機
械撹拌器を備え付けた。
実施例8の手順に従って調製された不飽和変性エポキシ化大豆油を60℃に予熱し、フラスコに加えた。次に、メタノール1.2gをHBF4の初期触媒量0.2gとともにフ
ラスコに加えた。全ての成分を加えた後、1分で反応温度を約65℃に急上昇させ、数分後、反応温度を60℃に下げた。
混合物を勢いよく撹拌をしながら反応を持続して10分後、メタノール混合物36gをHBF4のさらなる0.1gと共にフラスコに加え、反応を持続した。さらに反応20分
経過後、レバチット(Lewatit)MP−64の4gを反応混合物に加えた。混合物を加熱することなくさらに2時間撹拌した。その後、生成物をろ過し、低圧真空で30分間、高圧真空で30分間吸引した。
使用した反応物質の量の概要を表22に示した。形成されたオリゴマーポリオールは表23及び表24に示されるような特性を有していた。
実施例69−76
一連の不飽和オリゴマーポリオールを、表22に示された反応物質、量及び条件を用いたほかは、実施例68の手順に従って調製した。形成された不飽和オリゴマーポリオールは表23及び表24に示されるような特性を有していた。
Figure 2008504287
Figure 2008504287
Figure 2008504287
実施例77
実施例13で回収された黒色粉末(約13g)を500mLの圧力リアクターに戻した。
トルエン(フィッシャー サイエンティフィック社、ピッツバーグ、ペンシルバニア州)50mLをリアクターに加え、リアクターを密封した。内部を50−100psigの合成ガス(1:1 CO/H2)を用いて4回フラッシュした。その後、リアクターを合成
ガスを用いて2,700psigまで加圧し、撹拌しながら180℃に加熱した。このとき、リアクターの圧力は4,000psigに到達した。リアクターの内容物を180℃で合成ガスの4,000psig下で5時間、1,000rpmにて撹拌した。5時間後、内容物を3,500−4,000psigの合成ガスの圧力下で室温まで冷却し、圧力
を開放した。大豆油(RBDグレード、アーチャー ダニエルズ ミッドランド社より入手可能)100gを加え、リアクターを再度密封した。内容物を50−100psigの合成ガスにて4回フラッシュした。その後、リアクターを3,200psigの合成ガスで加圧し、撹拌しながら120℃に加熱した。加熱後、リアクターの圧力は4,000psigに達した。リアクターの内容物を120℃、4,000psigの合成ガス下、1,000rpmで1.5−2時間撹拌し、その後圧力を開放した。リアクターを50−100psigの水素ガスで4回フラッシュし、1,800psigに水素で加圧し、175℃に加熱し、その際リアクターの圧力は2,000psigに達した。リアクターの内容物を175℃、2,000psigの水素ガス下で、1,000rpmで2時間撹拌した。40−50℃まで冷却した後、リアクターの圧力を開放し、内容物を移し変え、フリットガラス漏斗でろ過した。漏斗に回収された黒色粉末は湿っており、約12gの重さであり、黄色の粘性のある液体は約110gの重さであった。黄色の粘性液体に存在したポリオール類は、161mgKOH/gのヒドロキシル含量(収率:67%)、25℃においておよそ4,000cpsの粘度を有した。
実施例78
実施例77から回収した触媒を用いて、実施例77に記載された手順を追随した。得られたポリオールは161mgKOH/gのヒドロキシル含量(収率:67%)、25℃においておよそ4,000cpsの粘度を有した。
実施例79
実施例13の手順に従って調製した黒色粉末を、トルエン50mLと共に、500mLの圧力リアクター内へ戻した。リアクターを密封し、内容物を50−100psigの合成ガスで4回フラッシュした。その後、リアクターを、合成ガスで2,700psigに加圧し、撹拌しながら180℃に加熱したが、その時点までにリアクターの圧力は4,000psigに到達した。リアクターの内容物を180℃、4,000psigの合成ガス下で、1,000rpmで5時間撹拌した。リアクター内容物を、3,500−4,000psigの合成ガス圧力下で室温に冷却し、圧力を開放した。RBDグレードの大豆油100gをリアクターに加えた。リアクターを再度密封し、内容物を50−100psigの合成ガスで4回フラッシュした。その後、リアクターを3,200psigの合成ガスで加圧し、撹拌しながら120℃に加熱したが、その時点までにリアクターの圧力は4,000psigに到達した。リアクター内容物を120℃、4,000psigの合成ガス下、1,000rpmで1.5−2時間撹拌した。リアクターの内容物を室温に冷却し、圧力を開放した。粗生成物をフリットガラス漏斗でろ過し、可溶化された少量の触媒と共にアルデヒド油を得た。ろ液のコバルトに対する原子吸光分光解析は、カルボニル形態として元の触媒の54%が存在していることを示した。
実施例80
炭素量を1gとしたほかは、実施例13に記載された手順を追随した。回収された黒色粉末は湿っており、3.5グラムの重さであった。
実施例81
実施例80から回収した黒色粉末を用いて実施例79に記載された手順を追随した。ろ液のコバルトに対する原子吸光分光分析は、カルボニル形態として元の触媒のたった8%のみが存在していることを示した。
実施例82
炭素量を10gとしたほかは、実施例13に記載された手順を追随した。回収された黒色粉末は湿っており、25.0グラムの重さであった。
実施例83
実施例82から回収された黒色粉末を用い、実施例79に記載された手順を追随した。ろ液のコバルトに対する原子吸光分光分析は、カルボニル形態として元の触媒の63%が存在していることを示した。
実施例84
500mLのステンレススチール製撹拌圧力リアクターにRDMグレード大豆油100g、活性炭素2.5g、コバルトカルボニル2.5gをいれた。リアクターを密封し、内容物を50−100psigの合成ガスで4回フラッシュした。その後、リアクターを3,200psigの合成ガスに加圧し、撹拌しながら120℃に加熱したが、そのときまでにリアクターの圧力は4,000psigに到達した。リアクターの内容物を、120℃、4,000psigの合成ガス下、1,000rpmで1時間撹拌し、その後圧力を開放した。リアクターをその後50−100psigの水素ガスで4回フラッシュし、1,800psigの水素で加圧し、150℃に加熱したが、そのときまでにリアクターの圧力は2,000psigに到達した。リアクターの内容物を、150℃、2,000psigの水素下、1,000rpmで3時間撹拌した。リアクター内容物を40-50℃
に冷却し、リアクターの圧力を開放した。内容物を移し変え、ろ過した。粘性液状ろ液のFT−IR分析は、ヒドロホルミル化によるアルデヒドの24%が未だ残っていることを示した。
実施例85−88
これらの実施例は、ポリオールの品質が合成ガス−対−担体の容積比率に大きく依存することを、実証する。リアクターのヘッドスペースは、ヒドロホルミル化反応を実施するために可能な合成ガスの容積を表している。より多くの合成ガスを反応に供給するとはいえ、この工程は分散制御される(すなわち、液体へのガス類の分散を反応速度よりもより遅くする)。
表25に示す反応を、炭素担体を用いないことのほかは、実施例13に記載された手順に従って実施した。コバルトカルボニル5部を全てのこれら反応に用いた。実施例13とは対照的に、コバルト鏡面が、全てのこれら実施例において、リアクターの内部壁上に形成された。
Figure 2008504287
実施例89−91
これらの実施例は、ポリオール品質が水素化時間に依存することを実証する。ポリオールの最高収率は、水素化を175℃で2時間実施したときに得られた。
表26に示したこれらの反応は、炭素担体を用いないほかは、実施例13に記載された手順に従って実施した。全てのこれら反応において、コバルトカルボニル5gを使用した
。コバルト鏡面が、これら全ての実施例においてリアクター内部表面に形成された。
Figure 2008504287
実施例92
ポリオールを以下の手順によって調製した。メタノール61g及びHBF4の0.44gを、還流冷却器及び機械撹拌器が備え付けられた3口丸底ジャケット付きフラスコに加えた。混合物を約65℃の沸騰温度に予熱した。EOC=3.35及びIV=69を有する部分エポキシ化大豆油150gを混合物に加え、混合物を強く撹拌した。反応を40分間進行させた。その後、加熱を停止し、レバチット(Lewatit)MP−64の10gを加えた。混合物をさらに2時間加熱せずに撹拌した。中和された混合物をろ過し、ロータリーエバポレーターで吸引した。得られたポリオールはOH#=119、EOC=0.006、粘度=1.3Pa.s(25℃にて)、酸価=0.52、算出ヨウ素価=65を有した。ポリオールの数平均分子量は1135、重量平均分子量は1332、官能性は2.34であった。
ガードナー色数試験などの総合カラー試験を、試料及び水性試料で行った。結果を表27に示す。
Figure 2008504287
実施例93
一連のオリゴマーポリオール類を、非常に強力な撹拌器及び還流冷却器を整備した3口丸底ガラスリアクター内で、開環反応によって調製した。触媒溶液を、実施例13の手順に従って調製したヒドロホルミル化ポリオールに、注意深く加えた。混合物を60℃に予熱し、強力に混合した。温度を90−95℃に昇温させ、所定量のエポキシ化大豆油(「フレキソール(Flexol)」、ユニオンカーバイド社より入手可能)量をゆっくりとリアクターに加えた。混合物を特定時間反応させた。反応物質の量及び反応時間を表28に示す。
Figure 2008504287
反応後、混合物を、60℃で1時間、レバチット(Lewatite)MP 64樹脂を混合することによって中和し、その後反応混合物をエーテルを用いて希釈し、レバチット樹脂をろ別した。溶媒をロータリーエバポレーター(オイルレスポンプにて70℃で45分間、高吸引ポンプで90℃で90分間)を用いてポリオールから除去した。得られたポリオール類は表29に示す特性を有した。
Figure 2008504287
本発明の多くの実施態様が説明された。とはいえ、本発明の精神と範囲をから離れることなしに、様々な変更をでき得ることが理解されるであろう。従って、他の実施態様が次の請求の範囲の範囲内にある。
図1は植物油ベースのポリオール類を製造する好ましい実施態様を示す図である。

Claims (39)

  1. オリゴマー変性植物油ベースのポリオールの製造方法であって、エポキシ化植物油及び開環剤を含む混合物を反応させてオリゴマー変性植物油ベースのポリオールを形成することを含み、前記オリゴマー変性植物油ベースのポリオールは約20%のオリゴマーを含み、25℃における粘度が約8Pa.s未満であるところの方法。
  2. 前記混合物がさらに酸を含む、請求項1記載の方法。
  3. 前記酸がフルオロホウ酸を含む、請求項2記載の方法。
  4. 前記フルオロホウ酸が自己制御性である、請求項3記載の方法。
  5. 前記酸がカルボン酸、ルイス酸及びブレンステッド−ローリー無機酸を含む、請求項2記載の方法。
  6. 前記オリゴマー変性植物油ベースのポリオールが少なくとも約40%のオリゴマーを含む、請求項1記載の方法。
  7. 前記オリゴマー変性植物油ベースのポリオールが少なくとも約50%のオリゴマーを含む、請求項1記載の方法。
  8. 前記開環剤がアルコールを含む、請求項1記載の方法。
  9. 前記アルコールが分枝鎖アルコールを含む、請求項8記載の方法。
  10. 前記アルコールが直鎖アルコールを含む、請求項8記載の方法。
  11. 石油化学ベースのポリオール類もまた重合反応させるために、該石油化学ベースのポリオール類を前記エポキシ化植物油及び開環剤と混合することを更に含む、請求項1記載の方法。
  12. 前記開環剤が植物油ベースのポリオールを含む、請求項1記載の方法。
  13. 前記エポキシ化植物油が、植物油中に存在する全ての不飽和基において本質的に完全にエポキシ化されたものを含む、請求項1記載の方法。
  14. 前記エポキシ化植物油が、植物油中に存在する全ての不飽和基において約90%未満エポキシ化されたものを含む、請求項1記載の方法。
  15. 前記エポキシ化植物油が、植物油中に存在する全ての不飽和基において約80%未満エポキシ化されたものを含む、請求項1記載の方法。
  16. 前記オリゴマー変性植物油ベースのポリオールが約1.0乃至約6.0の官能性を有する、請求項1記載の方法。
  17. 前記オリゴマー変性植物油ベースのポリオールが約20乃至約300mgKOH/gポリオールのヒドロキシル価を有する、請求項1記載の方法。
  18. 前記オリゴマー変性植物油ベースのポリオールが約1,200乃至約8,000の数平均
    分子量を有する、請求項1記載の方法。
  19. 前記オリゴマー変性植物油ベースのポリオールが約1500乃至約50,000の重量平均分子量を有する、請求項1記載の方法。
  20. 前記エポキシ化植物油が酸の存在下で植物油からそのまま形成される、請求項1記載の方法。
  21. 前記オリゴマー変性植物油ベースのポリオールが残留エポキシ官能性を有する、請求項1記載の方法。
  22. 前記オリゴマー変性植物油ベースのポリオールが残留エポキシ官能性及び残留オレフィン官能性を有する、請求項1記載の方法。
  23. 前記開環剤がヒドロキシ基を含み、開環剤に存在するヒドロキシ基とエポキシ化植物油に存在するエポキシ基の比率が約0.1乃至約1.0である、請求項1記載の方法。
  24. アルコール及び酸触媒を用いてエポキシ化植物油を開環させること、
    エポキシ化植物油を開環されたエポキシ化植物油と反応させること、
    を含む請求項1記載の方法。
  25. エポキシ化植物油、フルオロホウ酸及び開環剤を含む混合物を反応させてオリゴマー変性植物油ベースのポリオールを形成することを含む、オリゴマー変性植物油ベースのポリオールの製造方法。
  26. オリゴマー変性植物油ベースのポリオールの製造方法であって、エポキシ化植物油及び開環剤を含む混合物を反応させてオリゴマー変性植物油ベースのポリオールを形成することを含み、前記オリゴマー変性植物油ベースのポリオールは少なくとも約40%のオリゴマーを含むところの方法。
  27. エポキシ化植物油、酸触媒及びポリオールを含む混合物を反応させてオリゴマー変性植物油ベースのポリオールを形成することを含む、オリゴマー変性植物油ベースのポリオールの製造方法。
  28. 構造
    Figure 2008504287
    及び
    Figure 2008504287
    (式中、Za、Zb及びZcはそれぞれ独立して炭素原子数15乃至17の直線状炭素鎖を含み、メチレン単位、隣接置換又は非置換のアルコキシ及びヒドロキシ置換メチレン単位、2,3−オキシラニル単位、1,2−エテンジイル単位、又はそれらの組み合わせを含み、さらにエンドキャップメチル基を含み;そして
    混合物の少なくとも20%においてnが2−8のとき、
    XはOである)、
    を含む、変性脂肪酸トリグリセライドのオリゴマー混合物。
  29. Za、Zb及びZcがそれぞれ独立して
    Figure 2008504287
    (式中、RはH,炭素原子数1乃至10のアルキル基、炭素原子数7乃至15のアルカリール基、アルコキシアルキル基、又はアルキルアミノアルキル基、及びそれらの混合物を含む。)からなる群から選択される、請求項28記載のオリゴマー混合物。
  30. 少なくとも約20%のオリゴマー含量及び0.1乃至8.0Pa.sの粘度(25℃)を有するオリゴマー植物油ベースのポリオール組成物。
  31. 前記組成物が20乃至300gKOH/gポリオールのヒドロキシル価を有する、請求項30記載のオリゴマー植物油ベースの組成物。
  32. 前記オリゴマーポリオール組成物が残留エポキシ基を有する、請求項30記載のオリゴマー植物油ベースの組成物。
  33. 前記オリゴマーポリオール組成物が少なくとも約40%のオリゴマー含量を有する、請求項30記載のオリゴマー植物油ベースの組成物。
  34. 前記オリゴマーポリオール組成物が約500乃至約5000のヒドロキシル当量を有する、請求項30記載のオリゴマー植物油ベースの組成物。
  35. 前記オリゴマーポリオール組成物が約1.0乃至約3.0の官能性を有する、請求項30記載のオリゴマー植物油ベースの組成物。
  36. エポキシ化植物油を開環剤と反応させて変性植物油ベースのポリオールを形成することを含み、該開環剤が還元型ヒドロホルミル化化合物である、ポリオールの製造方法。
  37. 前記還元型ヒドロホルミル化化合物が還元型ヒドロホルミル化植物油ベースのポリオールを含む、請求項36記載の方法。
  38. 前記還元型ヒドロホルミル化化合物が還元型ヒドロホルミル化脂肪酸誘導体を含む、請求項36記載の方法。
  39. 前記還元型ヒドロホルミル化化合物が脂肪酸の還元型ヒドロホルミル化メチルエステルを含む、請求項36記載の方法。
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