JP2008308510A - 発光組成物及びこれを用いた光学装置並びにこれを用いた表示装置 - Google Patents

発光組成物及びこれを用いた光学装置並びにこれを用いた表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008308510A
JP2008308510A JP2007154693A JP2007154693A JP2008308510A JP 2008308510 A JP2008308510 A JP 2008308510A JP 2007154693 A JP2007154693 A JP 2007154693A JP 2007154693 A JP2007154693 A JP 2007154693A JP 2008308510 A JP2008308510 A JP 2008308510A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phosphor
light
light source
blue
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007154693A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Yamaura
潔 山浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2007154693A priority Critical patent/JP2008308510A/ja
Publication of JP2008308510A publication Critical patent/JP2008308510A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Led Device Packages (AREA)
  • Led Devices (AREA)
  • Luminescent Compositions (AREA)

Abstract

【課題】安定した発光輝度をもつ発光組成物及びこれを用いた光学装置、並びに、この光学装置を用いた表示装置を提供すること。
【解決手段】発光組成物28は、表面が透明フッ素樹脂(ポリフッ化ビニリデン又はペルフルオロポリ(4−ビニルオキシ−1−ブテン))27によって被覆された蛍光体23を有する。蛍光体が硫黄を含む硫化物蛍光体である。光学装置は、上記発光組成物と、上記蛍光体を励起させる光を出射する光源とを有する。また、上記発光組成物の蛍光体を第1の蛍光体として、第2の蛍光体21及び第3の蛍光体22を有し、光源が紫外光を出射する光源24aであり、紫外光によって励起された第1、第2、第3の蛍光体から発光された蛍光が混合されて白色光を出射する光源装置20aとして構成される。表示装置は、複数の画素が配列された画素部を照射する上記光源装置を有し、光源装置は画素部をその背面から照射するバックライトである。
【選択図】図1

Description

本発明は、蛍光体を有する発光組成物に関し、特に、EL発光素子、液晶バックライト用発光素子に使用される硫化物蛍光体の耐久性を向上させて安定した発光輝度を有する発光組成物、及び、この発光組成物を用いた光学装置、並びに、この光学装置を用いた表示装置に関する。
蛍光体は、古くから材料開発が進められており、その構成元素の種類や組成比に応じて発光波長帯が変化する発光材料であり、所望の発光波長帯をもつ蛍光体を選択することができ、酸化物、硫化物、窒化物等を主流としている。一般的に酸化物蛍光体、例えば、バリウム・アルミニウム酸化物(BAM)を母体とする蛍光体)が主流であったが、昨今、輝度向上と広色域の要求により、例えば、SrGa24、BaAl24、CaS等の母体に、発光中心としてEu等の希土類が添加された硫化物蛍光体が登場している。
蛍光体は、液晶ディスプレイ(LCD(Liquid Crystal Display))、プラズマディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence;電界発光)ディスプレイ等の、所謂FPD(Flat Panel Display)と呼称される薄型の表示装置への応用が検討されている。
これらの表示装置は、通常、バックライト等の光源装置(白色光源)を有しており、光源装置として、これまで、冷陰極蛍光ランプCCFL(Cold Cathode Fluorescent Lamp)が使用されていたが、近年、小型(小占有面積)、低消費電力、高速応答性、長寿命等の特徴を有する発光ダイオード(LED(Light Emitting Diode))と蛍光体とを組み合わせて白色光を出射する光源装置(白色LED)が注目され有望視されている。
なお、以下、明細書の記載において、「黄色領域の蛍光を発光する蛍光体」を「黄色蛍光体」と略記し、「赤色領域の蛍光を発光する蛍光体」を「赤色蛍光体」と略記し、「緑色領域の蛍光を発光する蛍光体」を「緑色蛍光体」と略記する。
LEDを用いて白色光を出射する光源装置(白色LED)には、赤色光を出射する赤色LED、緑色を出射する緑色LED、青色光を出射する青色LEDの3つのLEDのそれぞれによる青色光、赤色光、緑色光を混合することによって白色光を出射する第1の基本方式(例えば、後記の特許文献1を参照。)、青色LED又は紫外光〜近紫外光を出射する紫外LEDと蛍光体を組み合わせて白色光を出射する第2の基本方式が知られている。上記第2の基本方式には、以下の方式が知られている。
(1)青色光を出射する青色LEDによって黄色蛍光体(例えば、YAG(Yttrium Aluminum Garnet))を励起して発光した黄色光と、青色LEDによる青色光とを混合することによって白色光を出射する(例えば、後記の特許文献2、特許文献10を参照。)。
(2)青色LEDによって黄色蛍光体(例えば、YAG)及び赤色蛍光体を励起して発光した黄色光、赤色光と、青色LEDによる青色光とを混合することによって白色光を出射する(例えば、後記の特許文献3を参照。)。
(3)青色LEDによって赤色蛍光体と緑色蛍光体を励起して発光した赤色光、緑色光と、青色LEDによる青色光とを混合することによって白色光を出射する(例えば、後記の特許文献1を参照。)。
(4)黄色蛍光体、緑色蛍光体、赤色蛍光体を青色LEDと組合せ、青色LEDによって励起され発光した赤色光、緑色光、黄色光と、青色LEDによる青色光とを混合することによって白色光を出射する(例えば、後記の非特許文献1を参照。)。
(5)紫外光〜近紫外光を出射するLEDによって3種類以上の蛍光体を励起して発光された赤色光、青色光、緑色光を混合することによって白色光を出射する(例えば、後記の特許文献4を参照。)。
(6)紫外光を出射する紫外LEDによって、従来、蛍光灯用に開発されたハロ燐酸塩等の蛍光体を励起して白色光を発光させる。
以上の各方式にはそれぞれ、長所、短所があり、例えば、上記(1)〜(4)の方式は、上記第1の基本方式に比較して、構造を単純にすることができ、LEDの駆動回路を簡潔にすることができ、また、前記(5)や(6)の方式に比較して、光源装置を構成する部材(例えば、蛍光体、樹脂、LEDチップ等)の紫〜近紫外光による劣化を抑制することができる。前記(1)〜(4)の方式は、各種用途に使用される照明装置や表示装置の白色照明を実現する光源装置に適していると考えられている。
青色LEDを用いる光源装置は、LCDのバックライト、装飾照明、懐中電灯、自動車のヘッドライト、医療用内視鏡の照明、外科手術用照明灯等の各種の用途に使用することが検討されている。
上記各種用途に使用される照明装置や表示装置の白色照明を実現する光源装置には、小型化、高輝度化、長寿命化、低価格化、低消費電力等が要求される。従って、例えば、蛍光体材料、封止用樹脂材料、コーティング用樹脂材料、LEDチップ材料等の光源装置を構成する各種材料の長期間にわたる、耐湿性、耐光性等の耐久性が要求される。
従来、LEDを用いて白色光を出射する光源装置に使用される蛍光体の耐湿性を向上させるために、様々な検討がなされている。
「電界発光素子及び蛍光体の製造方法」と題する後記の特許文献5に、以下の記載がある。
図6(A)、図6(B)はそれぞれ、特許文献5に記載の図1、図3であり、蛍光体の表面へのフッ素樹脂膜の形成を説明する図である。
図6(A)の左側図に示す蛍光体80と、フッ素樹脂(PTFE)の微粒子81(粒径20nm)とをボールミル装置内に投入し、このボールミル装置により、蛍光体80の表面にフッ素樹脂の微粒子81を均一に分散させる分散処理を行い、図6(A)の中央図に示す如く、蛍光体80の表面にフッ素樹脂の微粒子81を均一に付着させる。
次に、このフッ素樹脂の微粒子81が付着した蛍光体80を、フッ素の融点(320℃)以上の温度、例えば400〜700℃で10〜20分間加熱することにより、蛍光体80の表面に付着したフッ素樹脂の微粒子81を融解させ、図6(A)の右側図の示す如く、蛍光体80の表面にフッ素樹脂膜82を形成する。
上記のようにして、蛍光体80の表面にフッ素樹脂膜82を形成すれば、このフッ素樹脂膜82にはピンホールが形成されることはなく、かつ、フッ素樹脂は吸水率が0.01%と非常に小さく、防水性が高いため、蛍光体80の防湿性を大幅に向上できる。
また、図6(B)に示す如く、蛍光体80の表面に、先ず、無機酸化物からなる被膜83を形成し、この被膜83の表面にフッ素樹脂膜82を形成することにより、フッ素樹脂膜82が形成された蛍光体80に電界がかかりやすいようにしておいてもよい。
「被覆蛍光体及び蛍光体の被覆処理方法及び被覆蛍光体を用いた電界発光灯」と題する後記の特許文献6に、以下の記載がある。
特許文献6の発明は、蛍光体の損傷が防止され、かつ耐湿性に優れた高輝度、長寿命の被覆蛍光体を安定かつ量産性よく得ることおよび高輝度、長寿命の電界発光灯を得ることを目的として提案されたもので、以下の特徴を有する。
(1)蛍光体粒子の表面に高温による劣化を防止すための第1の皮膜が形成され、その上に水分を遮蔽するための第2の皮膜が形成された被覆蛍光体。
(2)第1の皮膜が金属酸化物であり、第2の皮膜が窒化物である(1)項に記載の被覆蛍光体。
(3)透明電極と、背面電極との間に、(1)項に記載の被覆蛍光体をフッ素系樹脂バインダに分散した発光層と、高誘電体粉末をフッ素系樹脂バインダに分散した反射絶縁層とを積層配設した電界発光灯。
フッ素系樹脂バインダとしては、例えば、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体、フッ化ビニリデン系共重合体などが好適する。また、前記フッ化ビニリデン系共重合体の共重合成分としては、テトラフルオロエチレン、トリフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレンなどの1種以上が使用できる。
「蛍光体粒子の外面の組成物を化学的に変性する方法、ランプの光束維持の改善方法、蛍光体粉末、及び蛍光体被覆組成物」と題する後記の特許文献7に、以下の記載がある。
特許文献7の発明は、蛍光体物質の個別の粒子を含む蛍光体粉末であり、それぞれの粒子の外面は、蛍光体物質の陽イオンが蛍光体物質陽イオンとは異なる陽イオンにより置換されている層である。より狭い態様においては、異なる陽イオンは、金属またはメタロイド、例えばアルミニウム、バリウム、カルシウム、ランタン、マグネシウム、ストロンチウム、イットリウム、亜鉛、チタン、タンタル、ホウ素、およびケイ素のイオンである。
「発光素子」と題する後記の特許文献8に、以下の記載がある。
特許文献8の発明の目的は、発光ダイオード及び蛍光層が設けられた耐用年数が向上した発光素子を提供することである。
この目的は、少なくとも1個の発光ダイオード及び蛍光層を設け、この蛍光体が、コーティングを有する少なくとも一つの蛍光体を具えることを特徴とする発光素子によって達成される。空気中の水分によって生じる劣化は、高密度の耐水フィルムを有する蛍光体粒子のコーティングによって防止される。
好適には、前記コーティングを、有機材料、無機材料及びガラス材料からなる群から選択する。更に好適には、前記有機材料を、ラテックス及びポリオルガノシロキサンからなる群から選択する。更に好適には、前記ガラス材料を、ホウケイ酸塩、ホスホケイ酸塩、アルカリケイ酸塩からなる群から選択する。更に好適には、前記無機材料を、酸化物、ホウ酸塩、リン酸塩及びこれら材料の組合せからなる群から選択する。
これら有機材料、ガラス材料及び無機材料は、蛍光体粒子に対して肉薄で水に対して不溶性のコーティングを形成し、そのコーティングは蛍光体と反応せず、且つ、UV放射、即ち、410−450nmの波長を有する放射によって劣化されない。更に、コーティングは無色であり、従って、蛍光体の色の値に影響を及ぼさない。
図7は、特許文献8に記載の図1であり、発光素子を説明する図である。
図7に示すように、発光素子101は、最も簡単な場合において、UV放射又は青色光を発するダイオード103と、ダイオード103に設けられた蛍光層102とを具える。蛍光層102は、耐水コーティングを行った蛍光体104を有する透明層105を具える。透明層105の材料を、例えば、ポリアクリレート(polyacrylate)、ポリスチロール(polystyrol)、エポキシ樹脂(epoxide resin)、ポリプロピレン、ポリカーボネート又は他の一部の重合体とすることができる。
大量生産される製品のような発光素子101は、通常、エポキシ樹脂のレンズが成形されるエポキシハウジング106によって保護される。このレンズは、発光素子101からの光の案内を向上させる役割を果たす。蛍光層102を透明層105とエポキシハウジング106との間に設けてもよい。蛍光層102を、エポキシハウジング106の外側のコーティングとして設けることもできる。
これらの場合において、蛍光層102は、コーティングを設けた蛍光体104を具える蛍光体混合物(phosphor)を含む。他の実施の形態では、蛍光層102がエポキシ樹脂から形成され、蛍光体104にコーティングを設ける。特許文献8の実施の形態では、蛍光層102はエポキシハウジング106を形成する。
蛍光層102で使用される蛍光体を、例えば、酸化蛍光体、硫化蛍光体、アルミン酸蛍光体、ほう酸蛍光体、バナジン酸蛍光体又は珪酸蛍光体とする。蛍光体104の粒子は、肉薄で平坦な耐水層によって被覆される。耐水コーティングの層の厚さは、通常、0.001−0.2μmであり、従って、非常に薄いので、光子が、エネルギーをほとんど損失することなく層を通過することができる。
「発光装置とその製造方法」と題する後記の特許文献9に、以下の記載がある。
特許文献9の発明の形態であるSMD型発光ダイオードは凹部を有し、発光素子を封止するように、この凹部内に透光性部材であるエポキシ樹脂にアクリル樹脂にてマイクロカプセル化された蛍光体粒子が含有されてなる封止部材が充填されている。
特許文献9の発明に好適に用いられる透光性部材の具体的材料としては、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂など耐候性に優れた透明樹脂やガラス等が好適に用いられる。これらの透光性部材に、蛍光体粒子が透光性部材と異なる有機被膜により包囲された蛍光体マイクロカプセルが含有されている。
「発光装置」と題する後記の特許文献10に、以下の記載がある。
特許文献10の発明の特徴の1つは、半導体発光素子を囲むように配置された蛍光部材を透明樹脂材料で形成し、この蛍光部材に導体発光素子からの発光によって励起されて発光する蛍光物質を分散させて、蛍光物質の密度が基面からの高さに応じて連続的又はステップ的に変化しているようにした点にある。
また特許文献10の発明において、蛍光部材の透明樹脂材料は、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、非晶質ポリアミド樹脂又はフッ素樹脂であることが好ましい。これによって材料中に分散した蛍光物質が確実に発光するようになる。
「発光ダイオード」と題する後記の特許文献3に、透光性を有する耐湿材としての非透水性のガラスによって蛍光体を被覆することの記載がある。
以上が、LEDを用いて白色光を出射する光源装置における耐湿性、耐光性等の耐久性に関する従来技術に関する説明である。
「発光装置及び発光装置の製造方法」と題する後記の特許文献11に、以下の記載がある。
図8は、特許文献11に記載の図1であり、発光装置を説明する図である。
図8(A)、図8(B)は、それぞれ実施の形態1に係る発光装置1の横断面(発光装置1を主発光面に垂直な面で切った面)及び上断面(発光装置1を主発光面で切った断面)を示す概略図である。発光装置1の各部の詳細な説明に先立ち、この発光装置1の概要を示す。
発光装置115は、基板110と、基板110上に実装された半導体発光素子111と、この半導体発光素子を覆う蛍光部材112と、基板110上に蛍光部材112を囲むように配置された反射部材113と、蛍光部材112の上面を覆うように配置された光透過性部材114とを備えている。
この構成により、半導体発光素子111から放出された光の一部は、蛍光部材112を通過する際に蛍光体120により波長変換される。この波長変換された光と、波長変換されずに蛍光部材112を通過した光との混色により所望の色の光が得られる。この光は、反射部材113と光透過性部材114とにより所望の方向に集光または分光される(例えば、図8においては矢印116の方向)。
ここで、蛍光部材112は、蛍光体120と、樹脂121と、90%以上が粒径1μm以上48μm以下の光透過性の粒体122とを含んでいる。
樹脂121は、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂及びフッ素樹脂から選択される一種かまたは2種以上の組合せかで構成されている。特にシリコーン樹脂は、弾性が大きく、発光素子を外力から保護でき、また耐熱性及び耐光性に優れるので、より好ましい。また製造時においても、シリコーン樹脂は、熱硬化時の粘度低下が小さく、熱硬化時に蛍光体120が沈降を防止するために好ましい。従って、2種以上の樹脂を組み合わせる場合でもシリコーン樹脂を主成分として選択することが好ましい。
この樹脂121は、蛍光部材112としての好適な粘度を得るためには、蛍光部材112中に30cm3%以上含ませることが好ましい。但し、樹脂121は、他の構成部材(蛍光体120、光透過性粒体122)に比べれば耐熱性は低いため、蛍光部材112中の分量は、上限を設定することがより好ましい。具体的には、蛍光部材112中に、52cm3%以下含ませることが好ましい。
以上より、樹脂は、蛍光部材12に30cm3%%以上52cm3%以下含ませることが好ましい(ここで、例えば、密度が、1.01g/cm3のシリコーン樹脂を用いた場合は、蛍光部材112中に14g%以上22g%以下含ませることが好ましい)これにより、蛍光部材112の耐熱性が向上し、ひいては発光装置115全体の高寿命化を図ることができる。
尚、樹脂121としては、光硬化性または熱硬化性を有し、さらに光透過性を有すれば特に限定されない。熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、紫外線などの輻射によって硬化する樹脂、無機高分子、およびガラスを含むものでもよいし、これらに光安定剤などの添加剤が添加されていてもよい。なお、樹脂121としては、半導体発光素子111の発光ピーク波長における分光透過率が70%以上であればより好ましい。
以上が、LEDを用いて白色光を出射する白色LEDにおける耐湿性、耐光性に関する従来技術に関する説明である。
なお、透明フッ素樹脂は広く知られている(例えば、後記の非特許文献2、非特許文献3を参照。)。
特開2001−184921号公報(段落0020〜0023、段落0038〜0041) 特許第2927279号公報(段落0019〜0021) 特開2004−152993号公報(段落0007〜0008、段落0021、図1、図3) 特開2004−88011号公報(段落0007〜0010、段落0014〜0016、図1) 特開平07−078683号公報(図1、図3、段落0014〜0016、段落0023) 特開平09−104863号公報(図3、段落0014〜0021、段落0025、段落0030) 特開平10−195427号公報(段落0016) 特開2002−223008号公報(段落0006〜0013、段落0023〜0024、段落0028〜0029、図1) 特開2003−046141号公報(図1、段落0007、段落0019、段落0035、段落0037) 特開2003−142737号公報(図1、段落0041、段落0046、段落0075〜0076) 特開2006−210490号公報(図1、段落0011〜0014、段落0041〜0044) 広崎他、「照明用白色LED」、フジクラ技報、第109号、pp.1-4(2005)(5.窒化物蛍光体を用いた白色LEDの発光特性) 中村他、「ラジカル重合で得られる先端的電子・光学向け材料としてのペルフルオロ透明樹脂の開発」、日本化学会誌、2001、No.12、pp.659−pp.668(6.ペルフルオロ(4−ビニルオキシ−1−ブテン)重合体の物性、7.ペルフルオロ(4−ビニルオキシ−1−ブテン)重合体の用途) 尾川他、「透明フッ素樹脂「サイトップ」−基本特性とパーフルオロジエンの重合速度に関する研究−」旭硝子研究報告、55(2005)pp.47−pp.51(2.サイトップの物性、3.サイトップの用途)
発光ダイオード(LED)素子と蛍光体とを組み合わせて白色光を出射する光源装置である白色LEDを、長時間にわたって安定して駆動させることを可能とするために、蛍光体の耐久性の改善は、白色LEDを構成する部材の耐久性の改善と共に、非常に重要である。蛍光体が温度、湿度、紫外線等によって変質又は分解してしまうと、その発光強度が劣化して、白色LEDの出射光の発光輝度が低下し、しかも、白色LEDの出射光の発光スペクトルも変化して、出射される白色光の色度が変化し、演色性が低下するという問題を生じてしまう。
従来、白色LEDの耐久性の対策のために、耐久性の高いと考えられている酸化物蛍光体、窒化物蛍光体の使用、耐久性向上のための対策を施した硫化物蛍光体の使用が検討されてきている。
硫化物蛍光体の輝度改善は著しいが、硫化物蛍光体における硫黄Sと金属Mとの結合MSは、酸化物蛍光体における酸素Oと金属Mとの結合MOや窒化物蛍光体における窒素Nと金属Mとの結合MNの結合に比較して、酸や熱に弱いため、湿度、短波長光の照射、加熱等の因子によって、硫化物蛍光体は分解されて、硫黄化合物(H2S、SOx)を発生する。発生したガス状の硫黄化合物は、白色LEDを構成する金属部分の腐食を促進させる作用をもつ。
蛍光体が分散された封止樹脂によってLED素子は覆われており、この封止樹脂によって、ガス状の硫黄化合物の拡散が抑制されるが、封止樹脂がガス透過性を有する場合、封止樹脂に気泡やクラックが存在する場合には、ガス状の硫黄化合物の拡散が、白色LEDを構成する金属部分に達する場合がある。例えば、この金属部分が無垢のAgである場合には、ガス状の硫黄化合物がAgと反応してAg2Sを生成し、Ag表面の平滑性が低下し着色してしまい、Agが光反射体として使用されている場合には、その反射効率が劣化し、白色LEDの光出射効率が低下してしまう。
硫化物蛍光体から発生する硫化物(この硫化物は金属を腐食させる等の悪影響を及ぼす。)を抑制して、硫化物蛍光体の耐久性を改善する対策として、(1)酸や熱等の外因に対する安定性を蛍光体自身に付与すること、(2)蛍光体の表面改質によって、蛍光体の表面への酸等の到達を阻止すると同時に、蛍光体の分解生成物を粒子近辺に封じ込めること等が考えられる。
従来、酸化物や窒化物等の無機化合物によって蛍光体粒子の表面に無機物被覆を形成することが検討されている。この無機物被覆を構成する無機化合物には、蛍光体の励起波長、蛍光波長に対して透明であることが要求されるため、材料が限定されてしまうこと、形成された無機物被覆は応力に「脆い」ため被覆膜に割れが発生すること等の問題がある。特に、無機ガラスによる無機被覆は脆性のため剥がれ、割れが生じやすく柔らかな有機被膜が望まれていた。
現在、封止樹脂としてはシリコーン樹脂やエポキシ樹脂等が使用されているが、これらは、短波長(400nm以下)領域に吸収を持ち、長期間の露光で封止樹脂は着色していまい、SiO2のような透明な無機酸化物と比較すると、封止樹脂の着色によって、LED素子から出射する光の原色の劣化を無視することができないという問題がある。
また、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フッ素樹脂等の封止樹脂を使用して、封止樹脂中に蛍光体を分散させ封止しようとする場合、大気、湿度、腐食性ガス、反応性ガス等が外部から侵入して蛍光体と接触することを防止して、蛍光体の劣化を抑制するために、封止樹脂に気泡やクラックが存在しないようにする必要がある。
封止樹脂が僅かでも吸水(湿)性をもつ場合には、気泡を含んだ形で封止樹脂が硬化されてしまうという問題がある。硬化後の封止樹脂に含まれる気泡は、封止樹脂の機械的、熱的な劣化の要因となり、信頼性の低下原因となる。
短波長領域に透明性(高透過率)をもち、励起光の照射による劣化が少なく、ガス低透過性であり、硫化物蛍光体等の蛍光体の表面への良好な濡れ性を有する被覆用透明樹脂が望まれていた。封止樹脂の性能の改善とともに、蛍光体の表面に形成する被覆膜の性能向上によって、蛍光体の分解を抑制し分解生成物を抑制することが望まれていた。
本発明は、上述したような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、蛍光体とくに硫化物蛍光体の耐久性を向上させて硫化物の発生を抑制し、安定した発光輝度を有する発光組成物、及び、この発光組成物を用いた光学装置、並びに、この光学装置を用いた表示装置を提供することにある。
即ち、本発明は、蛍光体を有する発光組成物であって、前記蛍光体の表面が透明フッ素樹脂によって被覆され、前記透明フッ素樹脂がポリフッ化ビニリデン又は/及びペルフルオロエーテル系である発光組成物に係るものである。
また、本発明は、前記発光組成物と、前記蛍光体を励起させる光を出射する光源とを有する、光学装置に係るものである。
また、本発明は、前記光学装置が光源装置として構成され、この光源装置が、複数の画素が配列された画素部を照射する表示装置に係るものである。
また、本発明は、前記光学装置によって画素部が構成された表示装置に係るものである。
本発明の発光組成物によれば、前記蛍光体の表面が透明フッ素樹脂によって被覆され、前記透明フッ素樹脂がポリフッ化ビニリデン又は/及びペルフルオロエーテル系であるので、前記蛍光体の表面に被覆された不透湿性の透明な前記透明フッ素樹脂によって、水分(湿度)、ガスの透過が抑制され、前記蛍光体の特性劣化を抑制することができ、前記蛍光体が励起され発光される蛍光の強度の低下を抑制することができ、耐久性に優れ、安定した発光輝度を有する発光組成物を提供することができる。前記透明フッ素樹脂樹脂によって被覆された前記蛍光体が封止樹脂に封止された場合でも、仮に封止樹脂に気泡やクラックが含まれる場合でも、前記蛍光体が前記透明フッ素樹脂によって被覆されているので、前記蛍光体の特性劣化を抑制することができる。
本発明の光学装置よれば、前記発光組成物と、前記蛍光体を励起させる光を出射する光源とを有するので、前記発光組成物は、耐久性に優れ、安定した発光輝度を有し、前記発光組成物を、青色光を出射する青色光源、又は、近紫〜紫外光を出射するLEDと組み合わせることによって、優れた性能を有する光源装置を実現することができる。
本発明の表示装置によれば、光学装置が光源装置として構成され、この光源装置が、複数の画素が配列された画素部を照射するので、前記発光組成物の特性劣化が抑制されており安定した表示を行うことができ、耐久性に優れ安定した輝度と色度を有する表示装置を提供することができる。
本発明の発光組成物では、前記ペルフルオロエーテル系樹脂がペルフルオロポリ(4−ビニルオキシ−1−ブテン)である構成とするのがよい。この構成によれば、前記ペルフルオロエーテル系樹脂として、ペルフルオロポリ(4−ビニルオキシ−1−ブテン)を使用して蛍光体表面を被覆するので、ペルフルオロポリ(4−ビニルオキシ−1−ブテン)の優れた低吸水(湿)性、透明性等によって、湿度、短波長の光の照射による前記蛍光体の分解が抑制され、耐久性を向上させることができ、安定した発光輝度を有する発光組成物を提供することができる。
本発明の発光組成物では、前記蛍光体が硫黄を含む硫化物蛍光体である構成とするのがよい。この構成によれば、前記硫化物蛍光体は、湿度、水分、紫外線等によって劣化を生じ易いが、前記硫化物蛍光体の表面が、ポリフッ化ビニリデン又は/及びペルフルオロ系樹脂によって被覆されているので、湿度、短波長の光の照射による前記硫化物蛍光体の分解が抑制され、耐久性を向上させることができ、安定した発光輝度を有する発光組成物を提供することができる。
本発明の光学装置では、前記蛍光体を第1の蛍光体とし、第2の蛍光体を有し、前記光源が青色光を出射する青色光源であり、前記青色光によって励起された前記第1の蛍光体から発光された蛍光、前記青色光によって励起された前記第2の蛍光体から発光された蛍光、及び、前記青色光が混合されて白色光を出射する光源装置として構成されるのがよい。この構成によれば、前記第1の蛍光体は、耐久性に優れ、安定した発光輝度を有するので、耐久性に優れ安定した発光輝度と色度を有する白色光を出射することができ、優れた発光性能を有する光源装置として構成された光学装置を提供することができる。
また、前記第2の蛍光体の表面が、前記透明フッ素樹脂によって被覆されている構成とするのがよい。この構成によれば、前記第2の蛍光体として、湿度、水分、紫外線等に対して耐久性が小さい硫化物蛍光体等が使用される場合、前記第2の蛍光体の耐久性を向上させることができ、光学装置の信頼性を向上させることができる。
また、前記蛍光体を第1の蛍光体とし、第2の蛍光体及び第3の蛍光体を有し、前記光源が紫外光を出射する光源であり、前記紫外光によって励起された前記第1の蛍光体から発光された蛍光、前記紫外光によって励起された前記第2の蛍光体から発光された蛍光、及び、前記紫外光によって励起された前記第3の蛍光体から発光された蛍光が混合されて白色光を出射する光源装置として構成されるのがよい。この構成によれば、前記第1の蛍光体は、耐久性に優れ、安定した発光輝度を有し、耐久性に優れ安定した発光輝度と色度を有する白色光を出射することができ、優れた発光性能を有する光源装置として構成された光学装置を提供することができる。
また、前記第2の蛍光体、前記第3の蛍光体の少なくとも一方の蛍光体の表面が、前記透明フッ素樹脂によって被覆されている構成とするのがよい。この構成によれば、前記第2の蛍光体、前記第3の蛍光体の少なくとも一方の蛍光体として、湿度、水分、紫外線等に対して耐久性が小さい硫化物蛍光体等が使用される場合、前記第2の蛍光体の耐久性を向上させることができ、光学装置の信頼性を向上させることができる。
本発明の表示装置では、前記光源装置は前記画素部をその背面から照射するバックライトである構成とするのがよい。この構成によれば、この光源装置を液晶ディスプレイのような表示装置のバックライト装置として使用することができ、表示装置が置かれた環境の湿度等の環境によらず安定した輝度と色度を有し、優れた性能を有する表示装置を提供することができる。
また、前記光学装置によって前記画素部が構成された表示装置では、前記光源装置をバックライトとする構成とするのがよい。表示装置が置かれた環境の湿度等の環境によらず安定した輝度と色度を有し、優れた性能を有する表示装置を提供することができる。
以下、図面を参照しながら本発明による実施の形態について詳細に説明する。
各種用途の照明装置として使用される光源装置として構成された光学装置には、安定した発光輝度と色度を保持することが要求され、温度、湿度等の変化する環境条件において、発光輝度と色度安定し演色性が一定に保持された白色光の出射が要求される。
一般に、光源装置は、常温常湿での信頼性試験に加えて、加温、加湿条件下での信頼性試験をクリアする必要がある。
本発明による発光組成物は、蛍光体を含み、この蛍光体の表面が透明フッ素樹脂によって被覆されている。この透明フッ素樹脂として、吸水性、透湿性の小さなポリフッ化ビニリデン(Polyvinylidinedifluoride、PVDF)、ペルフルオロポリ(4−ビニルオキシ−1−ブテン)(perfluoropoly(4-vinyloxy-1-butene)、poly−BVE)等が使用される。
蛍光体粒子の表面が耐水性、耐薬品性に優れた透明フッ素樹脂によって被覆されているので、水分、酸やアルカリ等の薬品、腐食性ガス等による蛍光体の分解反応が抑制され、蛍光体が保護されるので、励起光の蛍光体の照射によって発光する蛍光の低下を抑制することができる。
一般に、蛍光体と発光素子(LED)を組み合わせた光学装置では、蛍光体は封止樹脂中に分散されて封止されることが多い。このような場合でも、本発明では、蛍光体は透明フッ素樹脂樹脂によって被覆されているので、光学装置において、蛍光体が封止樹脂に封止されて使用される場合でも、仮に封止樹脂に気泡やクラックが含まれる場合でも、蛍光体が透明フッ素樹脂によって被覆されているので、蛍光体の特性劣化を抑制することができる。
蛍光体が、特に、硫黄を含む硫化物蛍光体である場合には、蛍光体単体では、水分、酸やアルカリ等の薬品、腐食性ガス等によって分解され易いが、蛍光体粒子の表面を、ポリフッ化ビニリデン、ペルフルオロポリ(4−ビニルオキシ−1−ブテン)等の透明フッ素樹脂によって被覆して発光組成物を構成することによって、外部からの水分、酸やアルカリ等の薬品、腐食性ガス等と蛍光体との直接的な接触を抑制することができるので、蛍光体の変質又は分解を抑制することができる。
従って、上記発光組成物を、青色光を出射する青色光源、又は、近紫〜紫外光を出射するLEDと組み合わせることによって、耐久性に優れ安定した発光輝度と色度を有する白色光を出射することができ、優れた発光性能を有する光源装置として構成された光学装置を実現することができる。
本発明による光源装置として構成された光学装置は、ポリフッ化ビニリデン、ペルフルオロポリ(4−ビニルオキシ−1−ブテン)等の透明フッ素樹脂によって被覆された蛍光体粒子と、この蛍光体粒子を励起する励起光を出射する発光素子と、この発光素子を封止する封止樹脂とを有し、透明フッ素樹脂によって被覆された蛍光体粒子は、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂等の透明な封止樹脂中に分散されている。
以上説明した光学装置においては、蛍光体粒子は透明フッ素樹脂によって被覆されているので、外部からの水分、酸やアルカリ等の薬品、腐食性ガス等と蛍光体との直接的な接触を抑制することができるので、蛍光体の変質又は分解を抑制することができ、耐久性に優れ安定した発光輝度を有し優れた発光性能を有する光学装置を実現することができる。
また、上記のように、蛍光体の変質又は分解を抑制することができるので、封止樹脂が金属銀等からなる反射板(反射体)と接触する構成を有する場合でも、蛍光体の分解生成物によって生じる反射板(反射体)の反射率の低下を抑制することができ、光源装置の光出射効率の低下を抑制することができる。
なお、蛍光体粒子を励起する励起光を出射する発光素子として、青色光を出射する発光素子(青色LED)、又は、近紫〜紫外光を出射する発光素子(LED)が使用され、励起光によって所望の波長領域の蛍光を発光する蛍光体を、発光素子(LED)と組み合わせることによって、所望の色の光を出射する光源装置として構成された光学装置を実現することができる。
また、蛍光体粒子を励起する励起光を出射する発光素子として、青色光を出射する発光素子(青色LED)、又は、近紫〜紫外光を出射する発光素子(紫外LED)が使用され、単数又は複数種類の蛍光体が使用される。単数又は複数種類の蛍光体の少なくとも1種類の蛍光体は、ポリフッ化ビニリデン、ペルフルオロポリ(4−ビニルオキシ−1−ブテン)等の透明フッ素樹脂によって被覆されている。
上記の単数又は複数種類の蛍光体と青色LEDとを組み合わせた光源装置(白色LED)では、上記の単数又は複数種類の蛍光体が励起され発光された蛍光と、青色LEDから出射する青色光の混合によって、白色光が出射される。
上記の複数種類の蛍光体と近紫〜紫外光を出射するLEDとを組み合わせた光源装置(白色LED)では、複数種類の蛍光体が励起され発光され異なる波長領域の色を有する蛍光の混合によって、白色光が出射される。
図1は、本発明の実施の形態における、透明フッ素樹脂によって被覆された蛍光体を用いた光源装置(白色LED)として構成された光学装置を説明する断面図である。
本実施の形態による光源装置20aは、紫外LED素子(発光ダイオード)24aと、この発光素子24aを封止する透明樹脂26と、及び、透明樹脂26中に分散された赤色蛍光体21、緑色蛍光体22、青色蛍光体23を有している。青色蛍光体23と硫化物蛍光体が使用されている。青色蛍光体23はその表面が透明フッ素樹脂(フッ素含有高分子)27によって被覆され発光組成物28を構成している。なお、赤色蛍光体21、緑色蛍光体22はそれぞれ単独で発光組成物を構成している。
より具体的に説明すると、光源装置20aは、凹部を有するレフレクタ(反射カップ)25と、このレフレクタ25の凹部内に配置された発光素子24aとを有し、この発光素子24aを封止するようにレフレクタ25の凹部の内部は、赤色蛍光体21、緑色蛍光体22、発光組成物28が分散された透明樹脂(封止樹脂)26によって満たされている。封止樹脂として使用される透明樹脂26として、エポキシ、シリコーン、ウレタンの他、様々の透明樹脂を用いることができる。
紫外LED24は、例えば、GaN系半導体等によって構成される。紫外LED24aから出射された紫外光によって、赤色蛍光体21、緑色蛍光体22、青色蛍光体23からそれぞれ発光する赤色領域の蛍光、緑色領域の蛍光、青色領域の蛍光は混合されて、光源装置20aから白色光が出射されるが、この白色光の色度は、透明樹脂26に分散された赤色蛍光体21、緑色蛍光体22、青色蛍光体23の混合比によって、任意に設定することができる。
本実施の形態による白色LED20aは、形態電話、ゲーム機器等の携帯型電子機器、及び、テレビジョン、パソコン等の液晶表示装置のための照明装置として使用される。図1には、面発光型の光源装置を示したが、砲弾型、端面発光型の光源装置とすることもできる。
本実施の形態では、発光組成物28は、青色蛍光体23とその表面に形成された透明フッ素樹脂27から構成され優れた耐久性を有しているので、青色蛍光体23の分解による特性劣化を抑制することができ、青色蛍光体23から発光する青色領域の蛍光の強度の低下を抑制することができるので、安定した発光輝度と色度をもつ白色光を出射する光源装置20a、及び、これを有する表示装置を実現することができる。
本実施の形態では、透明フッ素樹脂27によって蛍光体23の粒子を被覆することによって、湿度、水分、反応性ガス等と蛍光体の接触を抑制し、湿度、短波長光の照射、加熱等の因子によって、硫化物蛍光体が分解されて発生した腐食性ガス(例えば、硫黄化合物(H2S、SOx))を、透明フッ素樹脂の被覆によって阻止し、装置を構成する金属、例えば、銀等の金属との接触を抑制する。このような抑制を実現するには、透明フッ素樹脂27として、エーテル結合を持つペルフルオロ透明樹脂(ペルフルオロポリ(4−ビニルオキシ−1−ブテン)(poly−BVE))、又は、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、或いはこれらの混合物 が、好適である。
蛍光体への透明樹脂の被覆(コーティング膜)は、フッ素樹脂微粒子を蛍光体に付着させた後に加熱によってフッ素樹脂微粒子を溶融させ冷却する。また、C66(ヘキサフルオルベンゼン)等の溶剤処理によりフッ素樹脂を溶解する溶媒にフッ素樹脂を溶解させた溶液を用いて形成することができ、フッ素樹脂が溶媒に溶解された溶液中に蛍光体を分散させて、次に、加熱によって溶媒を除去して蛍光体の表面にフッ素樹脂膜を付着させることによって行うことができる。何れの場合にも、蛍光体がフッ素樹脂によって塊状となる場合には、粉砕して微粒化すればよい。
上記のpoly−BVEは、旭硝子社製の透明フッ素樹脂サイトップ(「サイトップ」は旭硝子社の商標登録)、サイトップ溶液CTXとして入手でき、これを使用できる。この透明フッ素樹脂は、非晶質フッ素樹脂であり、水吸収率(重量%)<0.01(60℃水中、1週間)であり低水吸収率である。また、400nm〜700nm(200μmシート)において、可視光透過率(%)>95であり、250nm(200μmシート)において、紫外光透過率(%)>90であり、高い光透過率を有している。また、ガス透過係数は酸素、窒素に対して、それぞれ1.9×10-15、4.5×10-16(mol・m/m2・S・Pa)である。
PVDFとして、分子量300000の市販品を用いることができる。PVDFを溶解する溶媒として、DMF(N,N−ジメチルフォルムアミド)、DMA(N,N−ジメチルアセトアミド)を使用することができる。PVDFも低水吸収率を有している。
上記以外の透明フッ素樹脂として、テトラフルオロエチレンとエチレンとを含む共重合体、ビニリデンフロオライド系樹脂、テトラフルオロエチレン−パーフルオロジオキソールコポリマー(三井・デュポンフロロケミカル社、TEF/PDD)等を使用することができる。
なお、透明フッ素樹脂による被覆は、ZnS:Ag、ZnS:Ag,Al、ZnS:Ag,Cl、ZnS:Ag,Cu,Ga,Cl、ZnS:Cu、ZnS:Cu,Al、ZnS:Cu,Au,Al、ZnS:Mn、(Zn,Cd)S:Ag、(Zn,Cd)S:Ag,Cl、(Zn,Cd)S:Cu、(Zn,Cd)S:Cu,Al、(Zn,Cd)S:Mn、CaS:Eu、(Ca,Sr)S:Eu、(CaBaSr)S:Eu、SrS:Eu、BaAl24:Eu、(CaSrBa)Ga24:Eu、GaLa24:Ce、(MgSrBa)Ga24:Ce、(Sr,Ca,Ba)(Al,Ga)24:Eu、Gd22S:Eu、La22S:Eu、Y22S:Eu等のSを含む蛍光体に好適に適用することができ、蛍光体の発光特性劣化を抑制することができる。
窒化物、酸化物、酸窒化物等の硫黄(S)を含まない蛍光体を透明フッ素樹脂で被覆してもよいことは言うまでもない。
また、透明フッ素樹脂で被覆される蛍光体は紫外線で励起されるものに限定されず、近紫外光、青色領域の光によって励起されるものであっても構わない。
図1に示す構成において、紫外LED24aに代えて青色光を出射する青色LEDを使用し、蛍光体として、この青色LEDによって励起され蛍光を出射する、赤色蛍光体、緑色蛍光体、黄色蛍光体、青色蛍光体の少なくとも1種類を使用することもでき、使用される少なくとも1種類の蛍光体を、上述の透明フッ素樹脂で被覆して使用することができ、白色LEDを構成することができる。
蛍光体として、例えば、(1)黄色蛍光体、(2)赤色蛍光体及び緑色蛍光体、(3)黄色蛍光体及び赤蛍光体、(4)緑色蛍光体、黄色蛍光体及び赤色蛍光体の何れかを使用する構成としてそれぞれ、(1)青色光と黄色光、(2)青色光と赤色光及び緑色光、(3)青色光と黄色光及び赤光、(4)青色光と緑色光、黄色光及び赤色光の混色によって、白色光を出射する構成とすることができる。
図2は、本発明の実施の形態における、透明フッ素樹脂によって被覆された蛍光体を用いた光源装置として構成された光学装置を説明する断面図である。
本実施の形態による光学装置20bは、近紫〜紫外光を出射する、又は、青色光を出射するLED素子(発光ダイオード)24b、この発光素子24bを封止する透明樹脂(封止樹脂)26、及び、透明樹脂26中に分散され封止された青色蛍光体23を有している。図1に示す例と同じように、青色蛍光体23は透明フッ素樹脂27によって被覆されている。
LED素子24bが近紫〜紫外光を出射するLEDである場合、近紫〜紫外光によって青色蛍光体23が励起され青色光が出射される。LED素子24bが青色光を出射する青色LEDである場合、青色LEDから出射された青色光によって青色蛍光体23が励起され青色蛍光が発生するが、青色LEDから出射された青色光、及び、青色蛍光体23からの青色蛍光から、フィルタを用いて所望の波長領域の光が選択され、外部に出射される。
青色蛍光体23は、例えば、透明フッ素樹脂27によって被覆されている硫化物蛍光体が使用され、耐久性の高い青色光源として構成された光学装置を実現することができる。
図2に示す構成において、青色蛍光体23に代えて、赤色蛍光体、緑色蛍光体、黄色蛍光体等のように所望の色の蛍光が出射される蛍光体を使用することもできる。LED素子24bとして近紫〜紫外光を出射するLEDを用いる場合、近紫〜紫外光によって蛍光体が励起され所望の色の蛍光が出射される。LED素子24bとして青色光を出射する青色LEDを用いる場合、青色LEDから出射された青色光によって蛍光体が励起され所望の色の蛍光が発生するが、青色LEDから出射された青色光、及び、蛍光体からの所望の色の蛍光から、フィルタを用いて所望の波長領域の光が選択され、外部に出射される。ここで所望の色の蛍光が出射される蛍光体として例えば、透明フッ素樹脂27によって被覆されている硫化物蛍光体が使用され、高い所望の色の光を出射する光源装置を実現することができる。
本実施の形態による光学装置は、単一色の光を出射する光源装置として構成され、モノクロ照明装置として使用される。図2には、面発光型の光源装置を示したが、砲弾型、端面発光型の光源装置とすることもできる。
図1、図2で説明した光源装置として構成された光学装置において、例えば、GaN系半導体によって構成された紫外LEDから出射された紫外光によって励起される赤色蛍光体、緑色蛍光体、青色蛍光体として、例えば、以下のものを使用することができる。
赤色蛍光体として、Y23:Eu、YVO4:Eu、Y(P,V)O4:Eu、3.5MgO・0.5MgF2・Ge2:Mn、CaSiO3:Pb,Mn、Mg6AsO11:Mn、(Sr,Mg)3(PO43:Sn、La22S:Eu、Y22S:Euを挙げることができる。
緑色蛍光体として、LaPO4:Ce,Tb、BaMgAl1017:Eu,Mn、Zn2SiO4:Mn、MgAl1119:Ce,Tb、Y2SiO5:Ce,Tb、MgAl1119:Ce,Tb,Mn、Si6-zAlzz8-z:Euを挙げることができる。
青色蛍光体として、BaMgAl1017:Eu、BaMg2Al1627:Eu、Sr227:Eu、Sr5(PO43Cl:Eu、(Sr,Ca,Ba,Mg)5(PO43Cl:Eu、CaWO4、CaWO4:Pbを挙げることができる。
なお、赤色蛍光体、緑色蛍光体、青色蛍光体はそれぞれ、1種類であってもよいし、2種類以上を混合して用いてもよい。
また、上述の赤色蛍光体、緑色蛍光体、青色蛍光体を、透明フッ素樹脂で被覆して使用すると、蛍光体の耐久性を向上させることができる。
また、図1、図2で説明した光源装置として構成された光学装置において、青色LEDから出射された青色光によって励起される赤色蛍光体、緑色蛍光体、黄色蛍光体として、例えば、以下のものを使用することができる。なお、以下の説明において、「ME」は、Ca、Sr及びBaからなる群から選択された少なくとも1種類の元素、「M」は、Li、Mg及びCaからなる群から選択された少なくとも1種類の元素を意味し、「RE」は、Tb及びYbを意味する。
赤色蛍光体として、(Sm)x(Si,Al)12(O,N)16、ME2Si58:Eu、(Ca,Eu)SiN2、(Ca,Eu)AlSiN3を挙げることができる。
緑色蛍光体として、(ME:Eu)Ga24、(M:RE)x(Si,Al)12 (O,N)16、(M:Tb)x(Si,Al)12(O,N)16、(M:Yb)x(Si,Al)12(O,N)16、Si6-zAlzz8-z:Euを挙げることができる。
黄色蛍光体として、YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系蛍光体粒子を挙げることができる。
なお、赤色蛍光体、緑色蛍光体、黄色蛍光体はそれぞれ、1種類であってもよいし、2種類以上を混合して用いてもよい。
また、上述の赤色蛍光体、緑色蛍光体、黄色蛍光体を、透明フッ素樹脂で被覆して使用すると、蛍光体の耐久性を向上させることができる。
図3は、本発明の実施の形態における、光源装置とこれを用いた表示装置の構成を説明する断面図である。
本実施の形態における表示装置1は、光学装置3としての液晶装置とを備え、この液晶装置に対する光源装置2をバックライト装置としている。
図3に示すように、光源装置2の透明樹脂によって構成される導光部7内には、例えば、GaN系LEDによる青色レーザー光を発生する青色LEDによる青色光源を覆うようにこの光源の表面に、多数の蛍光体粒子が分散された透明樹脂が塗布されて構成される白色LED、例えば、図1において説明したような面発光型白色LEDが、発光体6として設けられている。
導光部7を構成する樹脂は、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、フッ素樹脂の他、様々の透明樹脂を用いることができる。また、発光体6を構成する青色光源の形状も、側面発光型(サイドエミッタータイプ)や砲弾タイプ等、様々な種類のものから適宜選択して用いることができる。
光源装置2の光学装置3に対向する最近接部には、拡散シート9が設けられている。この拡散シート9は、青色光源の出射光やこの出射光によって励起された各蛍光体からの蛍光を、光学装置3側へ面状に均一に導くものである。光源装置2の裏面側にはリフレクタ4が設けられており、更に、必要に応じてリフレクタ4と同様のリフレクタ5が、導光部7の側面にも設けられている。
光学装置3は、光源装置2の発光に対して変調を施すことにより所定の出力光を出力する液晶装置である。この光学装置3において、光源装置2に近い側から、偏向板10と、TFT(Thin Film Transistor;薄膜トランジスタ)用のガラス基板11及びその表面に形成されたドット状電極12と、液晶層13及びその表裏面に被着された配向膜14と、電極15と、電極15上に形成された複数のブラックマトリクス16と、このブラックマトリクス16の間に設けられる画素に対応した第1カラーフィルタ(赤色フィルタ)17a、第2カラーフィルタ(緑色フィルタ)17b、第3カラーフィルタ(青色フィルタ)17cと、ブラックマトリクス16及びカラーフィルタ17a〜17cと離れて設けられたガラス基板18と、偏向板19とが、この順に配置されている。
偏向板10、19は、特定の方向に振動する光を形成するためのものである。TFTガラス基板11とドット電極12及び電極15は、特定の方向に振動している光のみを透過する液晶層13をスイッチングするために設けられるものであり、配向膜14が併せて設けられることにより、液晶層13内の液晶分子の傾きが一定の方向に揃えられる。ブラックマトリクス16により、各色に対応するカラーフィルタ17a〜17cから出力される光のコントラストの向上が図られている。これらのブラックマトリクス16及びカラーフィルタ17a〜17cは、ガラス基板18に取着される。
発光体6を構成する蛍光体のうち、青色領域の光によって励起され緑色領域の蛍光を発光する緑色蛍光体(青緑色蛍光体又は緑色蛍光体)としてアルカリ土類珪酸塩蛍光体が用いられる。青色領域の光によって励起される緑色蛍光体の例としては、SrxBa2-xSiO4:Eu(但し、0≦x≦2である。)等が挙げられる。
発光体6を構成する蛍光体のうち、青色領域の光によって励起され赤色領域の蛍光を発光する赤色蛍光体の例としては、窒化物蛍光体CaAlSiN3:Eu等が挙げられる。
また、赤色蛍光体として、CaAlSiN3:Euの他に硫化物蛍光体等を使用することができる。
本実施形態におけるように、表示装置1等の内部で光源装置2を構成するにあたって、全ての色をLED等の直接駆動型光源によって得る構成を回避することによって、光源装置2の駆動回路を簡潔化することができること、近紫外光〜紫外光を励起光として用いる構成を回避することによって、周辺部材(樹脂やLEDチップ等)の近紫外光〜紫外光による劣化を抑制することができること等に加えて、優れた発光特性を有する発光組成物38により、光源装置2の光学特性向上を図ることができる。
以上説明した構成による光源装置2においては、青色光源から出射する青色領域の光、この青色領域の光によって緑色蛍光体が励起され発光する緑色領域の蛍光、及び、上記青色領域の光によって赤色蛍光体が励起され発光する赤色領域の蛍光の混合によって、光源装置2全体から出射される白色色度が規定され、目的とする色に対応する光の出力が可能である。
本実施形態の光源装置2、表示装置1では、蛍光体粒子の表面が透明フッ素樹脂によって被覆され、この被覆された蛍光体は導光部7を構成する透明樹脂(封止樹脂)によって封止されているため、蛍光体は封止樹脂及び表面を被覆している透明フッ素樹脂によって二重に保護されており、蛍光体と大気中の水分との反応を抑制することができ、蛍光体の湿度による特性劣化を抑制して耐湿性を向上させることができ、白色LEDを液晶装置3のバックライトとして安定した表示を行うことができる高信頼性の表示装置を実現することができる。
図4は、本発明の実施の形態における、発光組成物の信頼性評価の試験片の作成例と信頼性試験方法を説明する図であり、図4(A)は発光組成物の信頼性評価の試験片の作成例を説明する図、図4(B)は信頼性試験方法を説明する図である。
図4(A)に示すように、発光組成物の信頼性評価の試験片を作製する。先ず、透明フッ素樹脂によって蛍光体粒子の表面を被覆する。この被覆は、透明フッ素樹脂が溶媒に溶解された樹脂溶液に蛍光体粒子を混練りした後、加熱して溶媒を蒸発除去して乾燥物を作成し、乾燥物を粉砕して微粒化する。被覆は、透明フッ素樹脂の微粒子と蛍光体粒子を混合して、蛍光体粒子の表面に透明フッ素樹脂を付着させた後、蛍光体粒子の表面に付着された透明フッ素樹脂を加熱によって融解させることによって、行うこともできる。
透明フッ素樹脂として、上述の旭硝子社製サイトップの溶液を用いた。この樹脂は405nm近傍ではほぼ100%の過率を持つため、励起光(405nm)の吸収は無視できる。ガス透過係数は酸素、窒素に対して、それぞれ1.9×10-15、4.5×10-16(mol・m/m2・S・Pa)である。また、市販のPVDF(分子量300000)を用いた。
次に、透明フッ素樹脂によって被覆された蛍光体粒子を封止用樹脂に分散させる。封止用樹脂として、例えば、エポキシ樹脂を使用する。被覆された蛍光体粒子が分散された封止用樹脂を、鏡面研磨した後にアセトン洗浄された銀(Ag)片上に塗布して、これを加温して塗布膜を加熱硬化させる。以上のようにして、試験片を作製する。なお、比較例の試験片として、蛍光体粒子を汎用エポキシ樹脂に分散させたものを銀片上に塗布して試験片を作成した。
図4(B)に示すように、温度40℃、湿度60%RH(Relative Humidity)の環境下で、試験片に405nmのレーザー光(100mW/cm2)を100時間照射する。透明フッ素樹脂による蛍光タ粒子の表面の被覆の効果の確認は、銀片の硫黄系ガスによる変色と、硫化銀の還元による電気量評価によって行った。試験片から塗布膜(封止用樹脂による膜)を剥離して、Agの還元量を求めこれから反応硫黄(S)量の相対値を求め、これを信頼性試験結果の評価尺度とする。
以下、発光組成物の信頼性評価の結果について説明する。
比較例
2液混合タイプの市販のエポキシ樹脂(コニシ社の市販品エポキシ樹脂「商品名:クイック5」(型番#16131))1gとBaAl24蛍光体粒子(平均粒径12μm:高純度化学株式会社)0.20gを混練りし、鏡面研磨した銀片(JIS H 2141「銀地金」で規定されている純度99.5%以上であり、厚さ3mm、直径15mmφ)上に塗布し、40℃で約2時間、加熱硬化を行い、評価用サンプル(比較試験片)を作成した。膜厚は約200μmであった。
実施例1
フッ素樹脂溶液(旭硝子社製サイトップ10wt%溶液(型番CTL−809M)とBaAl24蛍光体粒子を混練し、100℃で約2時間、加熱して溶媒(ペルフルオロトリブチルアミン)を蒸発除去して表面が被覆された乾燥体を得た。次に、この乾燥体を、比較例と同仕様のエポキシ樹脂に混練し、比較例と同仕様の銀片上に塗布し、比較例と同じ条件で加熱硬化を行い、評価用サンプル(試験片1)を作成した。蛍光体粒子に形成されたサイトップによる被膜厚さは約1μm、銀片上に形成されたエポキシ樹脂と蛍光体の混合インクの塗布膜厚は約220μmであった。
実施例2
PVDF(分子量300000)粉末のDMF溶液(濃度10wt%)とBaAl24蛍光体粒子を混練し、次に、100℃で約2時間、加熱してDMFを蒸発除去して乾燥体を得て、次に、この乾燥体を比較例と同仕様のエポキシ樹脂に混練りし、比較例と同仕様の鏡面研磨した銀片上に塗布し、比較例と同じ条件で加熱硬化を行い、評価用サンプル(試験片2)を作成した。蛍光体粒子に形成されたPVDFによる被膜厚さは約1μm、銀片上に形成された塗布膜厚は約240μmであった。
なお、比較例、実施例1、実施例2における作業は全て、乾燥空気(N2:O2=80:20)内で行った。
比較例、実施例1、実施例2の各試験片を温度40℃、湿度60%の環境下において、GaN系LEDによる青色レーザー光(中心波長405nm)を100時間照射した(照射強度100mW/cm2)。光照射後、エポキシ樹脂を銀片から剥がした。この剥がされた銀片を、ガラス製の電解槽にKCl0.1N水溶液を100ml導入した電解液に陰極として浸漬固定し、銀塩化銀電極(Ag/AgCl)電極(北斗電工製 RX−100)を基準として、100μA/cm2で定電流還元した。このとき還元初期にはAg2S+e→2Ag+S2-の反応が0.7V付近に現れ、Ag2Sがすべて消費されると陰極電位は1.2〜1.3Vに変化する。0.7Vに現れた定電位域の時間をt(s)、銀片の面積をS(cm2)とすると、i(電流値)、M(Ag2S分子量237.8g/mol)、S(面積)、n(反応電子数2)、F(ファラデー定数9.6489×104C/mol)、ρ(Ag2S密度7.326g/cm3)、C(定数17.6)の値を用いて、Agに反応したSの量Tは、T=(i×t×M/S×ρ×n×F)×10=C×i×t/S×10-4となる。当式からTを求め、反応硫黄量に比例する値とした。この値を相対値(比較例を基準)として表した値が図5のAg還元電荷量である。
図5は、本発明の実施例における、発光組成物の信頼性試験の結果例を説明する図であり、比較例(エポキシ樹脂によって蛍光体が封止された塗膜)、実施例1(透明フッ素樹脂によって被覆された蛍光体が封止された塗膜)、実施例2(PVDFによって被覆された蛍光体が封止された塗膜)における被覆効果を示している。
図5に示すように、試験片は上述の青色レーザー光によって照射され、銀片は硫化されて、比較試験片では褐色に、試験片1及び試験片2では薄茶色に変化した。また、試験片における反応硫黄量の尺度を与えるAg還元電荷量(比較試験片における値を1.00とする相対値で示す。)は、実施例1での試験片1において0.11、実施例2での試験片2において0.14であった。反応硫黄量はそれぞれ、実施例1での試験片1では、比較例の約9分の1であり、実施例2での試験片2では、比較例の約7分の1であると評価でき、青色レーザー光とBaAl24蛍光体粒子との反応が生起して、この結果、銀が硫化されることを抑制する被覆効果は、PVDF、ペルフルオロエーテル系樹脂(サイトップ)の順に大きくなっていることが明らかである。
即ち、硫化物蛍光体を上記のようなエポキシ樹脂で封止するよりは、予め、PVDF、ペルフルオロカーボン樹脂のような透明フッ素樹脂によって被覆された硫化物蛍光体を、上記のようなエポキシ樹脂で封止することによって、銀の硫化の抑制をより図ることができる。
以上説明したように、本発明によれば、ペルフルオロエーテル系の透明フッ素樹脂、又は、PVDFによって被覆された蛍光体では、エポキシ樹脂によって封止された硫化物蛍光体に比較して、蛍光体の劣化に起因して生じる、銀の硫化量が少なく、硫化物蛍光体の分解が抑制されていることが明らかである。
即ち、本発明によれば、硫化物蛍光体を、ペルフルオロエーテル系の透明樹脂、又は、PVDF樹脂によって被覆することによって、蛍光体の耐久性を向上させることができ、蛍光体の分解作用によって生じる腐食性ガスによって、LED素子に使用されている銀などの金属部の腐食を抑制することができ、LED素子の信頼性を向上させることができる。
以上、本発明に係る発光組成物及びこれを用いる光源装置として構成された光学装置の実施の形態及び実施例を説明したが、実施の形態において示した、構成、使用材料等は一例に過ぎず、実施例において示した、使用材料、処理時間及び重量等の数値的条件は一例に過ぎず、説明に用いた各図における寸法形状及び配置関係も概略的なものである。即ち、本発明は、この実施の形態に限られるものではない。
例えば、実施形態において、光源装置内の青色光源としてLEDを用いる場合を例として説明したが、他の発光体を青色光源として用いる構成とすることもできる。
また、実施形態において、光源装置の例として、紫外光光源又は青色光源を有する例について説明したが、紫外光光源及び青色光源の両方を有し、これらの両光源によって蛍光体が励起される構成をとることも可能である等、種々の変更及び変形が可能である。
以上説明したように、本発明によれば、各種の用途に好適に使用することができる発光組成物を提供することができ、この発光組成物を用いることによって、安定した発光輝度をもつ光を出射する光源装置として構成された光学装置及びこれを有する表示装置を提供することができる。
本発明の実施の形態における、透明フッ素樹脂によって被覆された蛍光体を用いた白色LEDを説明する断面図である。 同上、透明フッ素樹脂によって被覆された蛍光体を用いた光学装置を説明する断面図である。 同上、光源装置とこれを用いた表示装置の構成を説明する断面図である。 同上、発光組成物の信頼性評価の試験片の作成例と信頼性試験方法を説明する図である。 同上、発光組成物の信頼性試験の結果例を説明する図である。 従来技術における、蛍光体の表面へのフッ素樹脂膜の形成を説明する図である。 同上、発光素子を説明する図である。 同上、発光装置を説明する図である。
符号の説明
1…表示装置、2…光源装置、3…光学装置、4…リフレクタ、5…リフレクタ、
6…発光体、7…導光部、9…拡散シート、10…偏向板、11…TFTガラス基板、
12…ドット電極、13…液晶層、14…配向膜、15…電極、
16…ブラックマトリクス、17a…第1カラーフィルタ、
17b…第2カラーフィルタ、17c…第3カラーフィルタ、18…ガラス基板、
19…偏向板、20a…光源装置(白色LED)、20b…光学装置、
21…赤色蛍光体、22…緑色蛍光体、23…青色蛍光体、24a…紫外LED、
24b…LED、25…リフレクタ、26…透明樹脂、27…透明フッ素樹脂、
28…発光組成物

Claims (12)

  1. 蛍光体を有する発光組成物であって、前記蛍光体の表面が透明フッ素樹脂によって被覆され、前記透明フッ素樹脂がポリフッ化ビニリデン又は/及びペルフルオロエーテル系樹脂である発光組成物。
  2. 前記ペルフルオロエーテル系樹脂がペルフルオロポリ(4−ビニルオキシ−1−ブテン)である、請求項1に記載の発光組成物。
  3. 前記蛍光体が硫黄を含む硫化物蛍光体である、請求項1に記載の発光組成物。
  4. 請求項1から請求項3の何れか1項に記載の発光組成物と
    前記蛍光体を励起させる光を出射する光源と
    を有する、光学装置。
  5. 前記蛍光体を第1の蛍光体とし、第2の蛍光体を有し、前記光源が青色光を出射する青色光源であり、前記青色光によって励起された前記第1の蛍光体から発光された蛍光、前記青色光によって励起された前記第2の蛍光体から発光された蛍光、及び、前記青色光が混合されて白色光を出射する光源装置として構成された、請求項4に記載の光学装置。
  6. 前記第2の蛍光体の表面が、前記透明フッ素樹脂によって被覆されている、請求項5に記載の光学装置。
  7. 前記蛍光体を第1の蛍光体とし、第2の蛍光体及び第3の蛍光体を有し、前記光源が紫外光を出射する光源であり、前記紫外光によって励起された前記第1の蛍光体から発光された蛍光、前記紫外光によって励起された前記第2の蛍光体から発光された蛍光、及び、前記紫外光によって励起された前記第3の蛍光体から発光された蛍光が混合されて白色光を出射する光源装置として構成された、請求項4に記載の光学装置。
  8. 前記第2の蛍光体、前記第3の蛍光体の少なくとも一方の蛍光体の表面が、前記透明フッ素樹脂によって被覆されている、請求項7に記載の光学装置。
  9. 請求項5から請求項7の何れか1項に記載の光源装置を有し、この光源装置は、複数の画素が配列された画素部を照射する表示装置。
  10. 前記光源装置は前記画素部をその背面から照射するバックライトである、請求項9に記載の表示装置。
  11. 請求項4に記載の光学装置によって画素部が構成された表示装置。
  12. 請求項5から請求項7の何れか1項に記載の光源装置をバックライトとする、請求項11に記載の表示装置。
JP2007154693A 2007-06-12 2007-06-12 発光組成物及びこれを用いた光学装置並びにこれを用いた表示装置 Pending JP2008308510A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007154693A JP2008308510A (ja) 2007-06-12 2007-06-12 発光組成物及びこれを用いた光学装置並びにこれを用いた表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007154693A JP2008308510A (ja) 2007-06-12 2007-06-12 発光組成物及びこれを用いた光学装置並びにこれを用いた表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008308510A true JP2008308510A (ja) 2008-12-25

Family

ID=40236410

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007154693A Pending JP2008308510A (ja) 2007-06-12 2007-06-12 発光組成物及びこれを用いた光学装置並びにこれを用いた表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008308510A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101807654A (zh) * 2009-02-13 2010-08-18 夏普株式会社 发光装置以及发光装置的制造方法
WO2011040391A1 (ja) * 2009-09-29 2011-04-07 日立化成工業株式会社 波長変換用蛍光材料、これを含む波長変換用樹脂組成物、これらを用いた太陽電池モジュール、波長変換用樹脂組成物の製造方法及び太陽電池モジュールの製造方法
JP2011195709A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Sumitomo Electric Ind Ltd 白色樹脂成形体及びled用リフレクタ
WO2013008703A1 (ja) * 2011-07-12 2013-01-17 住友電気工業株式会社 Led発光素子搭載用フレキシブルプリント配線板、led発光素子搭載フレキシブルプリント配線板及び照明装置
WO2013084921A1 (ja) * 2011-12-07 2013-06-13 デクセリアルズ株式会社 被覆蛍光体及び被覆蛍光体の製造方法
JP2014044367A (ja) * 2012-08-28 2014-03-13 Nitto Kogaku Kk 光学フィルタ、光源装置、照明装置
JP2014508818A (ja) * 2010-12-21 2014-04-10 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ 高分子含有母材を有する照明装置
JP5486733B2 (ja) * 2011-04-05 2014-05-07 三井金属鉱業株式会社 発光デバイス
WO2014178288A1 (ja) * 2013-04-30 2014-11-06 創光科学株式会社 紫外線発光装置
JP2015505869A (ja) * 2011-11-30 2015-02-26 マイクロン テクノロジー, インク. コーティングされた色変換粒子、ならびに関連したデバイス、システム、および方法
KR20160100617A (ko) * 2015-02-16 2016-08-24 엘지이노텍 주식회사 발광 소자 패키지, 발광 소자 패키지 제조 방법 및 광원 유닛
US9803138B2 (en) 2014-07-29 2017-10-31 Dexerials Corporation Fluorescent substance and production method thereof
CN111106225A (zh) * 2019-12-31 2020-05-05 厦门市三安光电科技有限公司 一种紫外led封装结构

Citations (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63216291A (ja) * 1987-03-03 1988-09-08 日東電工株式会社 分散型電場発光素子
JPH08134441A (ja) * 1994-11-08 1996-05-28 Japan Synthetic Rubber Co Ltd 蛍光体粒子
JPH0940946A (ja) * 1995-07-28 1997-02-10 Tokyo Kagaku Kenkyusho:Kk 残光特性を有する蛍光成形体
JP2001524575A (ja) * 1997-11-26 2001-12-04 ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー 無機燐光体上のダイヤモンド状炭素コーティング
JP2003046141A (ja) * 2001-07-31 2003-02-14 Nichia Chem Ind Ltd 発光装置とその製造方法
WO2003055274A1 (fr) * 2001-12-17 2003-07-03 Uezawa, Toshikazu Element electroluminescent et procede permettant de produire cet element
JP2004071726A (ja) * 2002-08-05 2004-03-04 Nichia Chem Ind Ltd 発光装置
JP2004088011A (ja) * 2002-08-29 2004-03-18 Okaya Electric Ind Co Ltd 発光ダイオード
JP2004285160A (ja) * 2003-03-20 2004-10-14 Konica Minolta Holdings Inc 輝尽性蛍光体、その製造方法及び放射線画像変換パネル
JP2004346110A (ja) * 2003-05-20 2004-12-09 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 輝尽性蛍光体粒子の製造方法、輝尽性蛍光体及び放射線画像変換パネル
JP2004359942A (ja) * 2003-05-13 2004-12-24 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 輝尽性蛍光体、輝尽性蛍光体の製造方法及び放射線画像変換パネル
JP2005113011A (ja) * 2003-10-08 2005-04-28 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 輝尽性蛍光体の製造方法、輝尽性蛍光体及び放射線像変換パネル
JP2005187797A (ja) * 2003-12-05 2005-07-14 Toshiba Corp 蛍光体およびこれを用いた発光装置
JP2005303289A (ja) * 2004-02-23 2005-10-27 Lumileds Lighting Us Llc 燐光体変換型発光デバイス
JP2006078333A (ja) * 2004-09-09 2006-03-23 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 放射線画像変換パネル
JP2006520836A (ja) * 2003-03-17 2006-09-14 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 放射源及び蛍光物質を有する照明システム
JP2007036042A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Sony Corp 発光装置及び光学装置

Patent Citations (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63216291A (ja) * 1987-03-03 1988-09-08 日東電工株式会社 分散型電場発光素子
JPH08134441A (ja) * 1994-11-08 1996-05-28 Japan Synthetic Rubber Co Ltd 蛍光体粒子
JPH0940946A (ja) * 1995-07-28 1997-02-10 Tokyo Kagaku Kenkyusho:Kk 残光特性を有する蛍光成形体
JP2001524575A (ja) * 1997-11-26 2001-12-04 ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー 無機燐光体上のダイヤモンド状炭素コーティング
JP2003046141A (ja) * 2001-07-31 2003-02-14 Nichia Chem Ind Ltd 発光装置とその製造方法
WO2003055274A1 (fr) * 2001-12-17 2003-07-03 Uezawa, Toshikazu Element electroluminescent et procede permettant de produire cet element
JP2004071726A (ja) * 2002-08-05 2004-03-04 Nichia Chem Ind Ltd 発光装置
JP2004088011A (ja) * 2002-08-29 2004-03-18 Okaya Electric Ind Co Ltd 発光ダイオード
JP2006520836A (ja) * 2003-03-17 2006-09-14 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 放射源及び蛍光物質を有する照明システム
JP2004285160A (ja) * 2003-03-20 2004-10-14 Konica Minolta Holdings Inc 輝尽性蛍光体、その製造方法及び放射線画像変換パネル
JP2004359942A (ja) * 2003-05-13 2004-12-24 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 輝尽性蛍光体、輝尽性蛍光体の製造方法及び放射線画像変換パネル
JP2004346110A (ja) * 2003-05-20 2004-12-09 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 輝尽性蛍光体粒子の製造方法、輝尽性蛍光体及び放射線画像変換パネル
JP2005113011A (ja) * 2003-10-08 2005-04-28 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 輝尽性蛍光体の製造方法、輝尽性蛍光体及び放射線像変換パネル
JP2005187797A (ja) * 2003-12-05 2005-07-14 Toshiba Corp 蛍光体およびこれを用いた発光装置
JP2005303289A (ja) * 2004-02-23 2005-10-27 Lumileds Lighting Us Llc 燐光体変換型発光デバイス
JP2006078333A (ja) * 2004-09-09 2006-03-23 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 放射線画像変換パネル
JP2007036042A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Sony Corp 発光装置及び光学装置

Cited By (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101807654A (zh) * 2009-02-13 2010-08-18 夏普株式会社 发光装置以及发光装置的制造方法
JP2010186968A (ja) * 2009-02-13 2010-08-26 Sharp Corp 発光装置および発光装置の製造方法
US9175818B2 (en) 2009-02-13 2015-11-03 Sharp Kabushiki Kaisha Light-emitting apparatus and method for manufacturing same
US8736160B2 (en) 2009-02-13 2014-05-27 Sharp Kabushiki Kaisha Light-emitting apparatus and method for manufacturing same
WO2011040391A1 (ja) * 2009-09-29 2011-04-07 日立化成工業株式会社 波長変換用蛍光材料、これを含む波長変換用樹脂組成物、これらを用いた太陽電池モジュール、波長変換用樹脂組成物の製造方法及び太陽電池モジュールの製造方法
EP2485271A4 (en) * 2009-09-29 2015-08-05 Hitachi Chemical Co Ltd FLUORESCENT MATERIAL FOR WAVELENGTH CONVERSION, RESIN COMPOSITION FOR WAVELENGTH CONVERSION BY FLUORESCENT MATERIAL FROM THE FLUORESCENT MATERIAL OR RESIN COMPOSITION MADE SOLAR CELL MODULE, METHOD FOR PRODUCING THE RESIN COMPOSITION FOR WAVELENGTH CONVERSION AND METHOD FOR PRODUCING THE SOLAR CELL MODULE
JPWO2011040391A1 (ja) * 2009-09-29 2013-02-28 日立化成株式会社 波長変換用蛍光材料、これを含む波長変換用樹脂組成物、これらを用いた太陽電池モジュール、波長変換用樹脂組成物の製造方法及び太陽電池モジュールの製造方法
JP2011195709A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Sumitomo Electric Ind Ltd 白色樹脂成形体及びled用リフレクタ
JP2014508818A (ja) * 2010-12-21 2014-04-10 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ 高分子含有母材を有する照明装置
US9166119B2 (en) 2011-04-05 2015-10-20 Mitsui Mining & Smelting Co., Ltd. Light-emitting device
JP5486733B2 (ja) * 2011-04-05 2014-05-07 三井金属鉱業株式会社 発光デバイス
JP2014096602A (ja) * 2011-04-05 2014-05-22 Mitsui Mining & Smelting Co Ltd 発光デバイス
WO2013008703A1 (ja) * 2011-07-12 2013-01-17 住友電気工業株式会社 Led発光素子搭載用フレキシブルプリント配線板、led発光素子搭載フレキシブルプリント配線板及び照明装置
JP2015505869A (ja) * 2011-11-30 2015-02-26 マイクロン テクノロジー, インク. コーティングされた色変換粒子、ならびに関連したデバイス、システム、および方法
US9540563B2 (en) 2011-12-07 2017-01-10 Dexerials Corporation Coated phosphor and method for producing coated phosphor
WO2013084921A1 (ja) * 2011-12-07 2013-06-13 デクセリアルズ株式会社 被覆蛍光体及び被覆蛍光体の製造方法
JP2014044367A (ja) * 2012-08-28 2014-03-13 Nitto Kogaku Kk 光学フィルタ、光源装置、照明装置
JP5702898B1 (ja) * 2013-04-30 2015-04-15 創光科学株式会社 紫外線発光装置
US9450157B2 (en) 2013-04-30 2016-09-20 Soko Kagaku Co., Ltd. Ultraviolet light emitting device using metal non-bondable amorphous fluororesin molding compound
KR101539206B1 (ko) * 2013-04-30 2015-07-23 소코 가가쿠 가부시키가이샤 자외선 발광 장치
CN104813492B (zh) * 2013-04-30 2016-05-04 创光科学株式会社 紫外线发光装置
RU2589449C1 (ru) * 2013-04-30 2016-07-10 Соко Кагаку Ко., Лтд. Излучающий ультрафиолетовое излучение прибор
WO2014178288A1 (ja) * 2013-04-30 2014-11-06 創光科学株式会社 紫外線発光装置
CN104813492A (zh) * 2013-04-30 2015-07-29 创光科学株式会社 紫外线发光装置
US9803138B2 (en) 2014-07-29 2017-10-31 Dexerials Corporation Fluorescent substance and production method thereof
WO2016133337A1 (ko) * 2015-02-16 2016-08-25 엘지이노텍 주식회사 발광 소자 패키지, 발광 소자 패키지 제조 방법 및 광원 유닛
KR20160100617A (ko) * 2015-02-16 2016-08-24 엘지이노텍 주식회사 발광 소자 패키지, 발광 소자 패키지 제조 방법 및 광원 유닛
US10103295B2 (en) 2015-02-16 2018-10-16 Lg Innotek Co., Ltd. Manufacturing method of light emitting device package
KR102408619B1 (ko) 2015-02-16 2022-06-14 쑤저우 레킨 세미컨덕터 컴퍼니 리미티드 발광 소자 패키지, 발광 소자 패키지 제조 방법 및 광원 유닛
CN111106225A (zh) * 2019-12-31 2020-05-05 厦门市三安光电科技有限公司 一种紫外led封装结构
CN111106225B (zh) * 2019-12-31 2021-07-02 厦门市三安光电科技有限公司 一种紫外led封装结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008308510A (ja) 発光組成物及びこれを用いた光学装置並びにこれを用いた表示装置
JP5863291B2 (ja) 平面発光モジュール
JP5399617B2 (ja) 発光組成物及びこれを用いた光源装置並びにこれを用いた表示装置
JP5721873B2 (ja) 発光素子
JP5422721B2 (ja) 白色ledランプ、バックライトおよび照明装置
EP2573454B1 (en) Lighting device
US20050077532A1 (en) Light emitting device
JP2008007644A (ja) 赤色発光蛍光体及び発光装置
WO2005097938A1 (ja) 蛍光体及び発光ダイオード
WO2006098132A1 (ja) 白色発光ランプとそれを用いたバックライト、表示装置および照明装置
CN106433625B (zh) 表面改性磷光体、制造其的方法和包括其的发光器件
US20150204492A1 (en) Device for providing electromagnetic radiation
JP2007294894A (ja) 発光装置およびその製造方法
JP2007116133A (ja) 発光装置
KR20200068022A (ko) Led 광원, led 광원의 제조 방법 및 직하형 표시 장치
JP2007059898A (ja) 半導体発光装置
JP4238980B2 (ja) 赤色発光蛍光体及び発光装置
JP2006348262A (ja) 発光装置及び赤色発光蛍光体粒子
JP2002118292A (ja) 半導体発光装置
JP4535236B2 (ja) 蛍光部材、蛍光部材の製造方法及び半導体発光装置
JP2006147549A (ja) 面状発光体、その製造方法及び用途
JP2007059667A (ja) 発光装置
KR20130017067A (ko) 발광다이오드 소자 및 이를 포함하는 발광다이오드 소자 램프
WO2014068907A1 (ja) 蛍光体、波長変換部材及び発光装置
KR100512600B1 (ko) 사마륨을 포함하는 알루미늄산이트륨계 적색형광체를 갖는발광다이오드

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090529

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100607

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120919

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121002

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121106

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20130208

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20130410

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20130410

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20130411

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130813

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140107