JP2008307113A - パチンコ機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】始動入賞口への入賞により、所定確率で大当たりとする抽選を行い、抽選結果に応じた抽選結果報知演出を表示器により行わせ、遊技状態を、抽選結果報知演出終了時に表示器が表示する態様に応じた状態とするパチンコ機であって、時短機能や確変機能を有し、始動入賞口への入賞球を抽選結果に応じた遊技球排出口に振り分けて排出する振分け回転体23、振分け回転体23の駆動源28、及び時短機能や確変機能の作動時にそれを報知する報知旗32を目視可能に出現させて、その機能が作動中である旨を報知する機能報知機構31とを備える構成において、この機能報知機構31の駆動源を振分け回転体23の駆動源28に兼用させた。1つの駆動源28で振分け回転体23及び機能報知機構31を駆動する構成とした。
【選択図】図3
Description
大入賞口が開放動作する遊技状態を大当たり状態というが、大当たりになるか否かは、始動入賞口に遊技球が入賞したときのカウンタのカウント値が予め設定された大当たり値に合致するか否かの大当たり抽選により行われる。
上記カウンタは、パチンコ機の電源ON時から、例えば0〜1079を繰り返しカウントするものであり、これら0〜1079までの数値中、例えば3種類の数値が大当たり値として設定されていると、360分の1の確率で大当たりになる。
また、予め定められた条件を満たすことによって図柄の変動表示時間(抽選結果報知演出時間)を短縮させて、図柄変動表示(抽選結果報知演出)をはかどらせた機種も多い。
図柄変動表示のための始動入賞球の個数の記憶値には上限が定められている。この上限値を超え、始動入賞球が無効となる事態は、図柄の変動表示時間の短縮(以下、変動時間短縮と略称する。)、つまり図柄変動表示をはかどらせることによって避けることができる。これによれば、単位時間当たりの大当たり抽選回数が増えて、大当たりを生じさせやすくするので、遊技者にとって有利であり望むところである。
なお、上記変動時間短縮は、パチンコ機内において図柄変動表示のために選択される図柄変動パターンの種類を変動時間短縮用の図柄変動パターンに変更したり、図柄変動パターンの種類を変えずに図柄変動表示を行わせ、図柄変動表示の途中で強制的に図柄変動表示を終了させる等により行われる。
例えば変動時間短縮は、実行開始後、100回の図柄変動表示が行われるまでその状態を継続し、図柄変動表示回数が100回に達すると通常変動時間状態に戻る。
そこで従来、このような遊技状態において、可動物報知手段の例えばキャラククタ人形を駆動してこの人形を遊技者が目視可能に出現させ、有利な遊技状態を報知するようにしたパチンコ機が開発された(例えば、特許文献1参照)。
各手段は、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、本発明の理解を容易にするためであって、本明細書に記載の技術的特徴が以下の各項に記載のものに限定されるものではない。
以下の各手段のうち、(1)項が請求項1に、(2)項が請求項2に、(3)項が請求項3に、各々対応する。
(2)前記振分け回転体は、前記抽選結果報知演出時間短縮機能又は確率変動機能のいずれか選択された機能の作動時に所定の回転角度で停止し、前記機能報知機構は、前記振分け回転体が所定の回転角度で停止するときにその機能の報知体を前記盤面上に目視可能に出現させ、前記選択された機能の作動が終了して前記振分け回転体が回転するときに前記報知体を目視不能に退出させるように構成されたことを特徴とする(1)項に記載のパチンコ機。
(3)前記始動入賞口又はゲートは、前記盤面のほぼ中央に設けられた入賞装置の入賞口又はゲートをなし、前記振分け回転体、機能報知機構、報知体、及び振分け回転体と機能報知機構とで兼用される駆動源が前記入賞装置に備えられ、この入賞装置内で前記報知体を起立により出現させ、横倒しにより退出させるように構成されたことを特徴とする(2)項に記載のパチンコ機。
(2)項に記載の発明によれば、(1)項に記載の発明の効果に加えて、振分け回転体の回転角度に同期した、抽選結果報知演出の時間短縮機能(時短機能)又は確率変動機能(確変機能)の報知が可能なパチンコ機を提供できる。
(3)項に記載の発明によれば、(2)項に記載の発明において、遊技者が最も注目する盤面のほぼ中央で、振分け回転体の演出や、報知体による時短機能、確変機能の作動開始の報知を楽しむことができる。
図1は、本発明によるパチンコ機の一実施形態の要部を示す正面図である。
この図において、1はパチンコ機遊技盤の盤面であり、この盤面1上には、ほぼ円弧状にレール2が取り付けられており、このレール2の内側には、遊技領域3が設定されている。レール2は、図示しないハンドルの操作により発射された遊技球(図示せず)を盤面1の左側上部から遊技領域3へ送り込むように案内する。
盤面1上のレール2の内側の最下部には、入賞しなかった遊技球が入球するアウト口10が設けられ、更に、上記各部品4〜9やアウト口10を避けた適宜箇所には、多数の遊技釘11が打ち込まれている。
盤面1は透明ガラス板(図示せず)により覆われ、遊技球の遊技領域3からの離脱が阻止される。
上記始動入賞口21は、ゲート7を遊技球が通過することによって、対向する一対の可動片21a,21aが各々外側に開いて遊技球入賞を容易にする所謂電動チューリップと称される入賞口で、入賞装置4の入賞口となっている。
ここでは、各々発光源にLEDが用いられた☆形の3つの表示部と×形の4つの表示部を備えてなる。これらの表示部は、始動入賞口21に遊技球が入賞した時(抽選時)の、カウンタのカウント値に応じたパターン(点消灯の順序及び時間等のパターン)で点消灯する。そして、そのパターンに応じた時間の経過後、☆形表示部又は×形表示部のいずれかを点灯した状態で演出を終了する。上記カウンタは、パチンコ機を統括制御する主制御装置(図示せず)内に備えられている。
抽選結果が当たりであれば☆形表示部が点灯した状態で演出を終了する。外れであれば、基本的には×形表示部が、例外的には☆形表示部が、点灯した状態で演出を終了する。演出終了時の☆形表示部又は×形表示部の点灯は一定時間後に終了する。
抽選結果が当たりであれば3、3又は7、7の数字が表示された状態で演出を終了する。抽選結果が外れであれば3、3と7、7以外の数字が表示された状態で演出を終了する。
3、3又は7、7の数字が表示された状態で演出を終了(図柄変動表示停止)すると、つまり、抽選結果が当たりであると、この図柄変動停止後に大入賞口5が開放動作する。また、抽選結果報知演出時間短縮機能が作動を開始し、以後、抽選結果報知演出が所定回数行われるまでの間、第1表示器22による第1の抽選結果報知演出が省略され、始動入賞口21に遊技球が入賞すると、直接、この第2表示器24による第2の抽選結果報知演出が行われる。つまり、入賞装置4における全体の抽選結果報知演出時間が短縮されることになって、抽選結果報知演出がはかどり、遊技者にとって有利な遊技状態となる。
なお、上記抽選結果報知演出時間の短縮は、主制御装置において抽選結果報知演出のために選択される第1表示器22や第2表示器24による表示のパターンの種類を抽選結果報知演出時間短縮用のパターンに変更することにより行われる。また、抽選結果報知演出時間短縮用のパターンの種類を変えずに抽選結果報知演出(表示)を行わせ、抽選結果報知演出の途中で強制的に抽選結果報知演出を終了させる等によっても可能である。
振分けは、振分け回転体23の外周に間隔を置いて形成される長短2つの切欠き23a,23bと、この振分け回転体23を回転させる後述するモータとによって行われる。
またこの振分けは、第1表示器22による第1の抽選結果報知演出終了後に行われる。第1の抽選結果報知演出終了時の第1表示器22の表示結果(☆形表示部が点灯して演出終了したのか、×形表示部が点灯して演出終了したのかの別)と、振分け回転体23による遊技球の振分け結果とが一致することは勿論である。
図2においては図示を省略しているが、振分け回転体23の正面側は、この振分け回転体23からの遊技球離脱防止用兼装飾用の透光性窓板27で覆われている(図1参照)。
主制御装置は、上記大当たり抽選を行い、この抽選結果に応じた抽選結果報知演出を、上述したように第1表示器22により行わせ、又は第1及び第2表示器24により順次行わせ、所定時間後にその抽選結果報知演出を停止させる。そして、その停止時の第1表示器22、第2表示器24による報知表示態様に応じた遊技状態(大当たり状態や大当たり状態以外の遊技状態)にパチンコ機各部を制御する。
この主制御装置は、所定の抽選結果報知演出時間短縮条件が充足されると上記抽選結果報知演出の時間を短縮させる抽選結果報知演出時間短縮機能(時短機能)や、所定の確率変動条件が充足されると上記大当たり抽選において大当たりとする確率を高い値に変動させる確率変動機能(確変機能)を有する。
すなわち、抽選結果が外れの場合は、基本的には、遊技球を受けた短切欠き23bを上記外れ球排出口26に対向させ、外れに係る入賞球を外れ球排出口26に、自重と短切欠き23b底面に形成された傾斜によって転動させ、排出させる。例外的には、遊技球を受けた短切欠き23bを当たり球排出口25に対向させ、抽選結果が外れに係る入賞球をその当たり球排出口25から自重と短切欠き23b底面に形成された傾斜によって転動させて、排出させる。
抽選結果が当たりの場合は、遊技球を受けた短切欠き23bを例外なく当たり球排出口
25に対向させ、当たりに係る入賞球をその当たり球排出口25に、自重と短切欠き23
b底面に形成された傾斜によって転動させ、排出させる。
入賞球が当たり球排出口25から排出された場合には、第2表示器24により第2の抽選結果報知演出が行われる。
図3及び図5において、各々(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は右側面図である。また、図4及び図6は斜視図である。図3及び図4は時短機能報知前の、図5及び図6は時短機能報知時の状態を示す。
図3及び図4において、振分け回転体23は、時短機能の作動時には所定の角度に回転してその角度で停止し、時短機能の作動終了時には元の位置に復帰回転するようになされている。
時短機能報知機構31は、振分け回転体23が上記所定の角度に回転した際、時短機能の報知体、ここでは旗(時短報知旗)32を起立により出現させて、入賞装置4(図2参照)を正面視したときに(つまり遊技者から)見えるようにする。また時短機能報知機構31は、時短機能の作動終了時、振分け回転体23が元の位置に復帰回転するときには時短報知旗32を横倒しにより退出して遊技者から見えないようにしている。この場合、上記のように時短機能報知機構31を駆動するモータは振分け回転体23のモータ28に兼用されている。
図3及び図4に示すように、時短機能報知機構31と振分け回転体23の駆動機構の複合機構は、モータ28、ジョイント33、第1〜第3歯車34〜36、振分け回転体駆動軸37及び時短報知旗起倒動機構38を備えて構成されている。
なお、振分け回転体23は振分け回転体駆動軸37の、時短報知旗は時短報知旗起倒動機構38の、各々先端部に取り付けられている。第1〜第3歯車34〜36には平歯車が用いられている。
上記スプリング38dは、軸体38bを常にカム38a外周に押圧接触させ、カム38aの回転に応じ、カム38a外周形状に倣って軸体38bをカム38a半径方向に移動可能とし、回動体38cを回動させるための偏倚力を与える。
この時短報知旗起倒動機構38は、更に、回動体38cの回動支軸をなし、この回動体38cの回動に伴って軸回りに回転する時短報知旗駆動軸38eを備える。この時短報知旗駆動軸38eは、適宜箇所に固定された軸受け38fに支持されている。
時短報知旗32は、時短報知旗駆動軸38eの先端に連結され、同駆動軸38eの回転に伴い、同駆動軸38eと同方向に回動(起倒動)する。
カム38aの形状は、上述したように、振分け回転体23の長切欠き23aの位置に対応する外周部分が、半径方向にほぼV字状に落ち込んだV字形状となっている。
したがって、時短機能が作動する時、つまり図7に示すように、振分け回転体23の長切欠き23aが、上部側において入賞球の入口41に対向し、下部側において当たり球排出口25に対向する際には、時短機能報知機構31の軸体38bがカムV字形状部38gの直線状部分に沿ってカム回転軸近傍に一気に落ち込み、時短報知旗32を垂直に起立させる(図5〜図7参照)。すなわち時短報知旗32を、遊技者から見えるように入賞装置4内に出現させ、時短機能の作動が開始したことを報知する。
時短報知旗32の起立は、時短機能の作動中、つまり振分け回転体23が停止している間、継続され、時短機能が作動中であることを知らせる。
時短機能の作動が終了して振分け回転体23が再び時計回りに回転を開始すると、カム38aも再び時計回りに回転して時短報知旗32を横倒しにし(図3、図4参照)、遊技者から見えなくして時短機能の作動終了を知らせる。
また、振分け回転体23の回転角度に同期した時短機能の報知が可能であり、更に、盤面1のほぼ中央で、振分け回転体23の演出や時短報知旗32による時短機能の報知を楽しむことができる効果もある。
また、上述実施形態では、始動入賞口への遊技球の入賞を契機として大当たり抽選を行わせ、かつ、振分け回転体を、始動入賞口に入賞した遊技球を大当たり抽選の結果に応じた遊技球排出口に振り分けて排出するように構成した。しかしこれを、ゲートへの遊技球の通過を契機として大当たり抽選を行わせ、かつ、振分け回転体を、ゲートを通過した遊技球を大当たり抽選の結果に応じた遊技球排出口に振り分けて排出するように構成してもよい。
Claims (3)
- 盤面上に設けられた、始動入賞口への遊技球の入賞又はゲートへの遊技球の通過により、所定の確率で大当たりとする大当たり抽選を行い、この抽選結果に応じた抽選結果報知演出を表示器により行わせ、所定時間後にその抽選結果報知演出を停止させ、この停止時の前記表示器による報知表示態様に応じた遊技状態にパチンコ機各部を制御する主制御装置を備え、
この主制御装置は、所定の抽選結果報知演出時間短縮条件が充足されると前記抽選結果報知演出の時間を短縮させる抽選結果報知演出時間短縮機能、又は所定の確率変動条件が充足されると前記大当たり抽選において大当たりとする確率を高い値に変動させる確率変動機能を有するパチンコ機において、
前記始動入賞口に入賞又はゲートを通過した遊技球を前記抽選結果に応じた遊技球排出口に振り分けて排出する振分け回転体と、
この振分け回転体を回転させる駆動源と、
前記抽選結果報知演出時間短縮機能又は確率変動機能の作動時に、その機能の報知体を目視可能に出現させてその機能が作動中である旨を報知する機能報知機構とを備え、
この機能報知機構の駆動源として前記駆動源を兼用させたことを特徴とするパチンコ機。 - 前記振分け回転体は、前記抽選結果報知演出時間短縮機能又は確率変動機能のいずれか選択された機能の作動時に所定の回転角度で停止し、
前記機能報知機構は、前記振分け回転体が所定の回転角度で停止するときにその機能の報知体を前記盤面上に目視可能に出現させ、前記選択された機能の作動が終了して前記振分け回転体が回転するときに前記報知体を目視不能に退出させるように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。 - 前記始動入賞口又はゲートは、前記盤面のほぼ中央に設けられた入賞装置の入賞口又はゲートをなし、
前記振分け回転体、機能報知機構、報知体、及び振分け回転体と機能報知機構とで兼用される駆動源が前記入賞装置に備えられ、
この入賞装置内で前記報知体を起立により出現させ、横倒しにより退出させるように構成されたことを特徴とする請求項2に記載のパチンコ機。
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