JP2005006953A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の回転体を有する遊技機を備える遊技機であって、1の回転動力源により複数の回転体を回転させ、切換手段に回転体の回転・停止を切り換えることができる遊技機を提供すること。
【解決手段】特別球受け部52及び普通球受け部53が遊技者から視認不可能に形成される振り分け部材51と、この特別球受け部53の位置を報知する報知部材55と、振り分け部材51及び報知部材55の共通の回転動力源であるステッピングモータ100と、ステッピングモータ100の回転動力の伝達を切り換えるクラッチ102を備え、振り分け部材51はステッピングモータ100に常に連繋され、報知部材55とステッピングモータ100の連繋はクラッチにより切換可能に構成される。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はパチンコ機やアレンジボール機などの遊技機に関し、さらに詳しくは、複数の回転体を有する遊技装置が遊技盤面に配設され、その複数の回転体を共通する1の回転動力源により個別にあるいは選択的に回転を制御することができる回転動力機構を備える遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機やアレンジボール機などの遊技機は、その遊技盤面に入賞装置、図柄表示装置などの各種遊技装置や、遊技に関する補助的な装置、装飾、電飾、音声発生装置などが配設される。
【0003】
図8は従来のパチンコ機の遊技盤の例を示した正面図である。この遊技機の遊技盤601には、略中央に図柄表示装置602が配設され、その下方にはその図柄表示装置の図柄変動を行うための変動起動用入賞口603が配設される。そしてさらにその下方には遊技球振り分け装置604が配設され、遊技球が変動起動用入賞口603に入賞すると、図柄表示装置602は表示する図柄の変動を開始し、特定の態様で図柄の変動が停止した場合には、遊技球振り分け装置604の入賞口606に配設される開閉部材605が開放される。
【0004】
この遊技球振り分け装置604は、入賞口606に入賞した遊技球を複数備える入賞領域の何れかに振り分ける遊技装置であり、図に示す例では、内部に2箇所の入賞領域611、612を備えると共に、2箇所の球受け部609、610が形成される振り分け部材608を備え、この振り分け部材608が所定の速度で矢印aの向きに回転し、入賞した遊技球が球受け部609、610の何れに落入したかによって振り分けられる入賞領域611、612が決定され、その振り分けられた入賞領域に応じてその後の遊技状態に変化が与えられる。
【0005】
そしてこのように、遊技球振り分け装置604に入賞した遊技球の振り分けられた入賞領域611、612に応じてその後の遊技状態が変化することから、遊技者は遊技球振り分け装置604の動作に注目して遊技を続けることになるが、従来のこのような遊技球振り分け装置は、振り分け部材608が一定速度で回転するのみでその運動は単調であることから、遊技者の遊技に対する興味を維持し続けることが困難であった。
【0006】
このため、遊技球振り分け装置に振り分け部材以外の何らかの動きのある部材を配設し、これにより装置の動作に変化を与えて遊技者の遊技に対する興味を持続させ続けることも考えられるが、このような部材を追加するとその動力源がさらに必要となり、振り分け装置の複雑化・大型化を招く。振り分け装置が複雑化すると遊技機の価格が上昇し、振り分け装置が大型化すると遊技球振り分け装置のみならず他の遊技装置の設置スペースを圧迫するため、製造時やメンテナンス時において不便となるほか、その他の遊技装置を配設できるスペースが減少して結果的に遊技性を高めた遊技機を提供できなくなる。
【0007】
一方、複数の回転体を独立的に制御でき、かつ装置の小型化を図る構成としては、例えば、複数個の回転体に円筒部をそれぞれ設け、各回転体の回転中心にそれぞれステッピングモータの駆動軸を結合し、かつそれぞれの駆動軸を同軸に配置すると共に、各回転体のうち少なくとも1個の回転体の円筒部には該回転体に結合されたステッピングモータ以外の他のステッピングモータが収納されるように配置した構造が開発されている(特許文献1参照)。
【0008】
この構成によれば、従来の同様の装置に比較して小型化を図ることができるものの、各回転体ごとにそれぞれ別個のステッピングモータを備える構成であることには変わりはなく、回転体と同数のステッピングモータが必要となり、装置の低価格化、小型化には限界がある。特にステッピングモータを同軸の直列に配設する構成であるため、遊技盤裏面への突出量を小さくできず、遊技盤裏面の配設スペースの確保が困難である。
【0009】
【特許文献1】
特開平8−206291号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、複数の回転体を有する遊技装置などが配設される遊技機において、その遊技装置が有する複数の回転体の回転を、1の共通の回転動力源と連繋手段を用いて行うことにより、遊技装置の小型化、構造の単純化、低価格化を図ると共に、複数の回転体の回転運動を組み合わせることで遊技盤面に動きの変化を与え、遊技者の遊技に対する興味を維持し続けることができる遊技機を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するため、本願請求項1に記載の発明は、複数の回転体を有する遊技装置を備え、該遊技装置の1の回転体には遊技球が落入可能な複数の球受け部が遊技者から視認不可能に形成され、他の回転体の回転により前記複数の球受け部のうち特定の球受け部の位置を遊技者に報知する報知手段を備えることを要旨とするものである。
【0012】
かかる構成によれば、例えば複数の球受け部が形成される1の回転体については、球受け部が何れの位置にあるかを遊技者に判別不可能な状態で回転させ続け、通常の遊技状態においては他の回転体を停止させておき球受け部の位置を遊技者に報知せず、特別な遊技状態においては、他の回転体を回転させることにより遊技球の落入により遊技者に特別な権利を発生させる特定の球受け部の位置を遊技者に報知する。そのため遊技者は特別な遊技状態が生じた場合にはその遊技装置の特定の球受け部の位置を把握しながら遊技を楽しめることになる。
【0013】
請求項2に記載の発明は、前記遊技装置には、前記複数に回転体の共通の回転動力源を備え、前記1の回転体が前記回転動力源に常時連繋された状態で、前記他の回転体と前記回転動力源との連繋又は解除を切り換える切換手段と、前記切換手段により前記他の回転体と前記回転動力源との連繋又は解除を切換制御する制御手段とを備えることを要旨とするものである。かかる構成によれば、遊技装置の備える複数の回転体のうち、複数の球受け部を備える1の回転体は回転動力源により常に回転駆動されるが、他の回転体については切換手段により例えば遊技状態に応じてその連繋が構成されて回転動力源により回転駆動し、又は連繋が解除されて回転が停止するよう制御され、そのために単一の回転動力源で複数の回転体の回転に変化を持たせることができ、遊技内容に変化がもたらされることになる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、複数の図柄を変動表示可能な図柄表示手段と、該図柄表示手段に表示させる図柄の組み合わせ態様を抽選する抽選手段とをさらに備え、前記報知手段は、抽選手段が特定の図柄の組み合わせ態様を抽選することに基づいて前記報知手段を作動させるように制御されることを要旨とするものである。係る構成によれば、例えば大当たり態様を表示するように抽選すると報知部材が作動して特定の球受け部の位置を遊技者に報知するという演出が行われ、これにより遊技の演出性を高めることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に本発明に係る遊技機の各種実施形態について図面を参照して詳細に説明する。本実施の形態は、複数の回転体を備える装置として遊技球振り分け手段(例えば遊技球振り分け装置)が遊技盤面上に配設されるパチンコ機に適用されるものである。
【0016】
最初に、この複数の回転体を備える遊技球振り分け手段について説明する。図1は本実施の形態に係る遊技球振り分け手段について、その回転動力源を除いた外観斜視図である。この遊技球振り分け手段50は、入賞口60に入賞した遊技球を遊技盤15の裏面に配設される特別領域あるいは普通領域(いずれも図示せず)の何れかに振り分け、遊技球が特別領域に振り分けられた場合には、遊技者に特別な利益を供与する機能を有する遊技装置である。
【0017】
この遊技球振り分け手段50は、回転動力源(図示せず。図4参照)から伝達される回転動力により所定の速度で回転する振り分け部材51と、この振り分け部材51に同心に配設され、振り分け部材51と共通の回転動力源から伝達される回転動力により回転する報知部材55を備え、枠体59、飾り板58及び裏板62が振り分け部材51及び報知部材55を取り囲むように組み付けられ、裏板62の裏面には回転動力源が配設される。
【0018】
この遊技球振り分け手段50の構成要素について説明する。図3は振り分け部材51の外観斜視図であり、(a)は前面側から見た図、(b)は裏面側から見た図である。振り分け部材51は少なくとも遊技球の直径以上の厚さを備える円盤を備え、その円盤の中心から中空の回転軸54が裏面側へ向かって突設される構成を有する。円盤部分の外周面には略「U」字形状の窪み領域である特別球受け部52及び普通球受け部53が円盤の中心を対称に対向して形成される。これら特別球受け部52及び普通球受け部53は、何れもその内部に遊技球を収納することができるように形成されるが、特別球受け部52は円盤の外周面側のみが開口して円盤の外周面側からのみ遊技球が出入り可能に形成されるのに対し、普通球受け部53は円盤の外周面側及び裏面側が開放しており、それら何れの側からも遊技球が出入り可能に形成される。また、普通球受け部53の内周面は円盤の裏面側に向かってその断面積が大きくなるような傾斜面となっており、普通球受け部53に収納された遊技球はこの傾斜面を転動して円盤の裏面側から落下するように形成される。
【0019】
なお、振り分け部材51の円盤の前面側には、回転軸54に形成される貫通孔以外の開口部は形成されず、前面側からは特別球受け部52及び普通球受け部53が何れの位置にあるかを視認することができないように形成される。
【0020】
報知部材55(図2参照)は、例えば矢印形状に形成される板状の本体56と、この矢印形状の本体56の付け根側近傍から裏面側に向かって突設される回転軸57とを有し、この回転軸57は前記振り分け部材51の回転軸54の中空孔に挿通可能な直径を有する。
【0021】
そして、振り分け部材51の回転軸54の先端近傍には振り分け部材位相報知部材66及び振り分け部材従動ギア68が嵌合・固定され、報知部材55の回転軸57の後側の先端近傍には、この回転軸57が振り分け部材51の回転軸54の中空孔に挿通した状態で報知部材位相報知部材67及び報知部材従動ギア69が嵌合・固定される。
【0022】
枠体59は、振り分け部材51及び報知部材55を収納する枠状の部材でありその中央部には、開口部である振り分け部材収納領域70が形成される。また、頂部には入賞口60が形成されて入賞した遊技球を振り分け部材収納領域70に導かれるように形成されると共に、開閉部材80が配設されてこの入賞口60の開閉を交互に切り換えられるように構成される。この入賞口60の開閉部材80及びその駆動機構(図示せず)は広く一般に用いられる遊技機の入賞口の開閉機構を適用することができる。また、枠体59の下部には遊技球を特別領域に誘導するための特別領域誘導路61が形成される。
【0023】
飾り板58は枠体59の前面に装着される部材であり、前面側から振り分け部材51及び報知部材55を視認可能なように、少なくとも振り分け部材51の前面側に重畳する部分については透明の部材で形成される。また、図中では省略してあるが、枠体59及び飾り板58には装飾が施され、発光手段を備える。
【0024】
裏板62は枠体59の裏面側に装着される部材であり、振り分け部材51の回転軸54を挿通可能な軸孔63と、遊技球を特別領域に誘導する特別領域誘導孔65と、遊技球を普通領域に誘導する普通領域誘導孔64が形成される。なお、裏板62が枠体59に装着された状態で、軸孔63は振り分け部材収納領域70の略中心に位置するように、特別領域誘導孔65は特別領域誘導路61の下端に位置するように、普通領域誘導孔64は振り分け部材収納領域70の斜め上部に位置するように形成される。
【0025】
図4は、遊技球振り分け手段50の動力伝達機構の構成を示した断面模式図である。この遊技球振り分け手段50は、振り分け部材51及び報知部材55の共通の回転動力源であるステッピングモータ100と、このステッピングモータ100の回転動力を振り分け部材51と報知部材55とに分配するクラッチ102とを備える。
【0026】
このクラッチ102は、枠体103と、この枠体103に回転可能に支持される略円筒形状の動力伝達部材105と、この動力伝達部材105の外周面に所定の締め付け力で嵌合される報知部材駆動ギア106及びこの報知部材駆動ギア106に一体に結合される係止板107とを備える。この報知部材駆動ギア106は、無負荷状態あるいは加わっている負荷が所定の値以下である場合には、締め付け力(動力伝達部材105との間の摩擦力)によって動力伝達部材105と一体となって回転するが、負荷が所定の値以上(摩擦力以上)である場合には、動力伝達部材105の回転とは独立して停止するように構成される。
【0027】
前記係止板107は略円盤形状の部材で、その円盤面上の外周縁近傍には係止突起108が突設される。また、この係止板107の近傍には、強磁性体により形成され、枠体103との係合部111を支点に揺動可能な揺動板109と、この揺動板109を磁力により揺動させるソレノイド104が配設される。この揺動板109の一側には略「コ」の字形状の係止片110が形成されて係止板107の外周縁を囲むように配設されると共に、揺動板109の他の一側にはバネ112が枠体103との間に架設される。
【0028】
この揺動板109は、ソレノイド104が消磁される状態においては、揺動板109がバネの付勢力により付勢され、係止板107には接触しないが係止突起108には干渉する位置に固定される。この状態で動力伝達部材105が回転すると、報知部材駆動ギア106及び係止板107は動力伝達部材105と一体となって回転しようとするが、係止板107の係止突起108が揺動板109の係止片110に引っ掛かるため、動力伝達部材105のみが回転し、報知部材駆動ギア及び係止板107は回転することができない。そしてソレノイド104を励磁すると、揺動板109がソレノイド104の磁力によりバネの付勢力に抗して揺動し、係止片110が係止板107及び係止板107上の係止突起108と干渉しない位置に移動して固定され、報知部材駆動ギア106および係止板107は動力伝達部材105と一体となって回転する。
【0029】
そしてこのクラッチ102の動力伝達部材105の一端には、ステッピングモータ100の主軸101が挿入されて固定され、他の一端には振り分け部材駆動ギア113の回転軸114が挿入されて固定される。この振り分け部材駆動ギア113は振り分け部材51の回転軸54に嵌合・固定される振り分け部材従動ギア68と噛合しており、ステッピングモータ100の主軸101の回転を振り分け部材51に伝達するように構成される。また、報知部材駆動ギア106は報知部材従動ギア69と噛合してステッピングモータ100の主軸101の回転が報知部材55に伝達される。
【0030】
ここで、振り分け部材駆動ギア113と振り分け部材従動ギア68のギア比、及び報知部材駆動ギア106と報知部材従動ギア69のギア比は同一の値に設定され、これによりソレノイド104が励磁している状態においては、振り分け部材51と報知部材55とは同一の回転速度で一体的に回転する。
【0031】
このような構成によれば、振り分け部材51はステッピングモータ100の主軸101と常に一体的に回転するが、報知部材55はソレノイド104が消磁している状態においては停止し、ソレノイド104を励磁した場合はステッピングモータ100の主軸101の回転に従って回転する。このため、ソレノイド104の消磁と励磁を切り換えることにより、ステッピングモータ100の主軸101を回転させて振り分け部材51の回転を維持しつつ、報知部材55のみその停止と回転を切り換えることができる。
【0032】
また、振り分け部材位相報知部材66はその外周縁近傍に単数或いは複数の貫通孔が形成される円盤であり、この外周縁に対向して発光手段(例えばLED)と受光手段(例えばフォトトランジスタ)を備える振り分け部材位相検知センサ115が配設されて光学式のロータリエンコーダである特別球受け部位相検知手段117が構成され、これにより振り分け部材51に形成される特別球受け部52が何れの位置にあるかを検知できる。同様に、報知部材位相報知部材67もその外周縁近傍に単数或いは複数の貫通孔が形成される円盤であり、その外周縁に対向して発光手段及び受光手段を備える報知部材位相検知センサ116が配設されて報知部材位相検知手段118が構成され、報知部材55の本体56が何れの向きを指し示しているかを検知できる。なお、これら特別球受け部位相検知手段117及び報知部材位相検知手段118は、光学式のロータリエンコーダに限られるものではなく、公知の各種位相検知手段を適用することができる。
【0033】
このような構成によれば、ステッピングモータ100は回転動力を伝達して振り分け部材51を回転させている間において、ソレノイド104を消磁して報知部材55の回転を停止させておき、特別球受け部位相検知手段117により検知される特別球受け部52の位置と、報知部材位相検知手段118により検知される報知部材55が指し示す向きとを照合手段510(図7参照)により比較照合して、振り分け部材51が回転して特別球受け部52の位置と報知部材55の指し示す向きとが一致した瞬間にソレノイド104を励磁すると、揺動板109がバネ112の付勢力に抗して揺動して係止突起108と係止片110との係合が解除され、報知部材55は特別球受け部52の位置を指し示す状態で振り分け部材51と一体的に回転を開始する。
【0034】
そして再びソレノイド104を消磁すると、バネに付勢力により係止片110が係止突起108に干渉する位置に移動し、係止板107の回転により係止突起108と揺動板109の係止片110とが係合して報知部材55の回転が停止する。
【0035】
次に、前記遊技球振り分け手段50を備えるパチンコ機の構成について説明する。図5はこのようなパチンコ機の正面図である。パチンコ機1は外枠2を備え、その外枠2の前面には前枠20が装着される。そしてこの前枠20の内側には遊技盤15が設けられ、その前面には遊技盤15の前面を覆う前扉3が開閉自在に設けられる。
【0036】
そして前扉3の下方には、遊技球を貯留するための上受皿4が取り付けられ、この上受皿4上に貯留される遊技球はパチンコ機内部に配設される遊技球発射手段504(図示せず。図7参照)へ導かれるように構成される。また上受皿4の下方には、この上受皿4上に貯留される遊技球を移し替えて貯留するための下受皿5が設けられる。この上受皿4には球抜きボタン(図示せず)が配設され、この球抜きボタンを操作すると上受皿4上の遊技球が下受皿5に流下するように構成される。さらにこの下受皿5には、この下受皿5上の遊技球を外部に排出するための球抜きボタン(図示せず)が配設される。
【0037】
下受皿5の右方には、上受皿4上に貯留される遊技球を遊技盤15に発射する遊技球発射ハンドル6が設けられ、この遊技球発射ハンドル6を回転させるように操作すると、遊技球発射手段504が遊技球を連続して弾発的に発射するように構成される。遊技球を発射する強さは遊技球発射ハンドル6の回転量により調整することができ、またこの遊技球発射ハンドル6に設けられるストップボタン(図示せず)を操作することにより遊技球の発射を停止できるため、遊技者は容易に任意の強さと間隔で遊技球を発射させることができる。
【0038】
図6はこのパチンコ機1の遊技盤15の正面図である。遊技盤15にはガイドレール230a、230bに囲まれた遊技領域231が形成される。この遊技領域231の略中央には、例えば液晶パネルなどの図柄表示パネル233を備え、遊技中に遊技状態に応じて各種の図柄を表示することができる図柄表示手段232(例えば図柄表示装置)が配設される。
【0039】
この図柄表示手段232の下方には図柄変動手段236(例えば入賞口)が配設される。この図柄変動手段236には遊技球検知手段310(図7参照)を備え、この遊技球検知手段310が遊技球の入賞を検知すると、図柄表示手段232の表示パネル233は表示される図柄の変動を開始する。その変動は例えば次のような態様で行われる。遊技球検知手段310による遊技球の入賞の検知を受けて、表示パネル233はまず第1図柄234a、第2図柄234b、第3図柄234cが横に並べて表示される態様に切り換わる。これら表示される各図柄234a〜234cは例えば「0」〜「9」の10種類の数字を示す図柄の何れかである。そして続けてこれら表示される各図柄234a〜234cが変動を開始する。各図柄234a〜234cの変動が開始してから所定時間経過後、図柄の変動を停止して表示する図柄の組み合わせの態様を確定する。
【0040】
また、前記図柄表示手段232には、図柄変動手段236に入賞した遊技球の個数を表示する4個の変動保留ランプ235、235、・・・が設けられ、図柄変動手段236の遊技球検知手段310が検知した遊技球の個数から図柄の変動を行った回数を差し引いた数、言い換えれば図柄変動手段236に入賞していながら図柄変動の契機とされていない遊技球(変動保留球)の個数分のランプが点灯し、その個数分の図柄変動が順次繰り返される。この図柄変動に寄与する変動保留球の個数は最大4個とされる。
【0041】
図柄変動手段236の下方には、前記遊技球振り分け手段50が配設される。この遊技球振り分け手段50の裏面には特別領域508及び普通領域511(図7参照)へ遊技球を誘導する特別領域誘導孔65及び普通領域誘導孔64を備え、遊技球振り分け手段50に入賞した遊技球は振り分け部材51により前記何れかの誘導孔64、65から対応する領域に振り分けられて遊技盤15の裏面に排出される。この特別領域508には特別検知手段509が、普通領域511には普通検知手段512が配設されてそれぞれ遊技球の通過を検知する。
【0042】
また、図柄表示手段232の右方には特別始動手段237(例えば特別始動装置)が配設される。この特別始動手段237は、頂部に入賞口241と背面に特別始動経路誘導孔242が形成される枠体239と、この枠体239内部に配設され、その外周面には略「U」字形状の球受け部240が形成される遊技球誘導部材238を備え、この遊技球誘導部材238が図示しない回転動力源により枠体239内部で所定の速度で回転(例えば1周を10秒で回転)するように構成される。遊技球が入賞口241に入賞すると遊技球誘導部材238の球受け部240に落入し、遊技球誘導部材238の回転に従って回転し、球受け部240と特別始動経路誘導孔242の位置が一致すると遊技球は特別始動経路誘導孔242から遊技盤裏面に配設される特別始動経路(図示せず)へ落下する。この構成は、前記遊技球振り分け手段50の普通球受け部53へ落入した遊技球が普通領域誘導孔64から普通領域へ落下する構成と略同一である。なお、この特別始動経路には遊技球検知手段506(図7参照)が配設されて遊技球の通過を検知する。
【0043】
前記特別始動手段237の下方には特別入賞手段243(例えば特別入賞装置)が配設される。この特別入賞手段243は、遊技球の入賞口244と、この入賞口244を開閉を切り換える開閉部材249を備える。開閉部材249は例えば略方形で下辺を支点に前後に揺動するように動作して入賞口244を開閉する部材であり、例えば開閉部材249が前面側に振れた場合には入賞口244を開放して遊技球が入賞しやすい状態となり、遊技盤面側に振れた場合には入賞口244を覆って遊技球が入賞できなくなるように構成され、通常は入賞口244を覆った状態に維持される。この入賞口244にも図示しない遊技球検知手段507(図7参照)が配設されており、遊技球の通過を検知する。
【0044】
この他、図柄表示手段232の上部、左方、遊技球振り分け手段50の右方及び左方には、それぞれ普通入賞手段245が配設され、これら普通入賞手段245に配設される遊技球検知手段309(図7参照)が遊技球の入賞(通過)を検知すると、所定の個数(例えば5個)の賞品球が払い出される。また、遊技領域231の最下部には遊技球排出口246が形成され、遊技球は遊技球排出口246から遊技盤面15の裏側へ排出される。
【0045】
遊技領域231には多数の釘247、247、・・・やランプ風車248、248、・・・が配設され、これらに衝突した遊技球の経路をランダムに変化させる。また、遊技領域231のみならずパチンコ機1の前面には図示しない種々の装飾や発光手段502(図7参照)が施してあるほか、パチンコ機1の内部にはスピーカ501(図7参照)が配設され、遊技状態に応じて変動、発光や音声の発生を行うように構成される。
【0046】
次いで、本発明に係るパチンコ機1の制御手段とその機能及びパチンコ機1の動作について、図7に示す制御手段の機能ブロック図を参照して説明する。図に示すように、このパチンコ機1の制御手段は、パチンコ機1の遊技全般に関する制御を行う主制御手段300と、この主制御手段300から各種制御信号を受信し、受信する制御信号に基づいて各種遊技装置を制御する副制御手段(表示制御手段320、サウンド制御手段321、ランプ制御手段322など)からなる。これら各制御手段は、CPU、RAM、ROMなどの電子部品が基板上に実装され、制御プログラムにより各種機能を達成するように構成され、制御基板として基板ケース内に収納されて遊技盤の裏側に設けられる。
【0047】
主制御手段300は、抽選用乱数値を発生させる抽選手段301と、所定の条件により抽出する抽選用乱数値を一時的に記憶する抽選値記憶手段302と、抽選値記憶手段302が記憶する抽選用乱数値に基づいて「当たり」態様、「外れ」態様の判定を行う判定手段303と、判定手段303による判定結果に基づいて図柄表示手段232が表示する図柄の変動パターンを決定する図柄変動パターン決定手段304と、遊技球振り分け手段50の入賞口60に配設される開閉部材80の開閉を切り換える開閉切換手段305と、特別球受け部52の位置を報知するか否かを決定する報知抽選手段306と、特別権利を発生させる利益状態発生手段307と、必要に応じて各副制御手段に制御信号を送信するコマンド送信手段308とを備える。
【0048】
パチンコ機1の主電源が投入されると、各制御手段は各遊技装置を遊技開始可能な状態となるように初期化される。ここで遊技球振り分け手段50においてはソレノイド104を消磁した状態でステッピングモータ100を回転させて振り分け部材51及び報知部材55を矢印b(図6参照)の向きに回転させ、特別球受け部位相検知手段117により特別球受け部52が何れの位置にあるかを検知し、報知部材位相検知手段118により報知部材55の本体56が何れの向きを指し示しているかを検知する。その後ステッピングモータ100を回転させた状態を維持しつつ、ソレノイド104を励磁して報知部材55の回転を停止させ、遊技の開始に備える。なお、遊技中はステッピングモータ100が回転し、振り分け部材51は矢印bの向きに回転するよう制御される。
【0049】
抽選手段301は遊技中、短い周期である範囲の抽選用乱数値を発生させ続ける。例えば、0〜999の範囲において2msの周期で初期値に1を加算し続け、999に達した場合には再び0に戻って加算を繰り返すというカウンタである。遊技球が図柄変動手段236に入賞し、図柄変動手段236に配設される遊技球検知手段310が遊技球の入賞(通過)を検知すると、これを受けて抽選値記憶手段302はその瞬間に抽選手段301が発生させた抽選用乱数値を記憶する。そして判定手段303は、記憶された抽選用乱数値が予め設定された特定の数値である場合には、数値に応じて「当たり」態様と判定し、それ以外の場合には「外れ」態様と判定する。例えば記憶される抽選用乱数値が、「7」、「207」、「407」、「607」、「807」である場合には当たり態様と判定する。
【0050】
図柄変動パターン決定手段304は、判定手段303の判定結果を受け、予め設定されている複数の図柄変動パターン(例えば図柄が変動する時間が異なるなど)から1つのパターンを選択し決定する。コマンド送信手段308は決定された図柄変動パターンに基づいて表示制御手段320、サウンド制御手段321及びランプ制御手段322に制御信号を送信する。
【0051】
表示制御手段320は、遊技球が図柄変動手段236に入賞して遊技球検知手段310が遊技球の入賞を検知することを契機として、コマンド送信手段308から受信する制御信号に基づき、図柄変動パターン決定手段304により決定される変動パターンで図柄表示手段232の表示パネル233に表示される図柄を変動させる。そしてその後、判定結果に応じた図柄表示態様となるように図柄の変動を停止させる。
【0052】
また記憶手段311は、最大4個までの前記変動保留球の個数を記憶し、記憶された個数分だけの変動保留ランプ235を点灯させると共に、図柄変動を繰り返させる。
【0053】
開閉切換手段305は、停止後の図柄が特定の態様(例えば「7、7、7」など)になった場合に、所定の時間をおいて開閉部材80を所定の時間(例えば5秒)だけ開放し遊技球が所定の個数(例えば1個)入賞するまで遊技球が入賞しやすい状態に維持し、その後再び閉鎖する。ここで所定の時間とは、例えば報知部材位相検知手段118からの信号と、特別球受け部位相検知手段117からの信号を検知して照合手段510により比較照合に要する最大の時間であり、照合後に直ちに開閉部材80を開放する。
【0054】
報知抽選手段306は、判定手段303が判定すると、その抽選用乱数値が「当たり」態様の乱数値(「7」、「207」、「407」、「607」、「807」)のうちの予め定められた数値(例えば「7」である「大当たり」態様)であった場合には、前述のように報知部材位相検知手段118からの信号と、特別球受け部位相検知手段117からの信号を検知して照合手段510により比較照合し、両者の向きが一致した瞬間にソレノイド104を励磁して所定の時間(例えば30秒)報知部材55の回転を開始させる。これにより、ソレノイド104が励磁している間は、特別球受け部52が何れの位置にあるかが判断することができるようになる。
【0055】
利益状態発生手段307は、「当たり」態様の判定を受けて遊技球振り分け手段50の開閉部材80が「開」状態に切り換わっている状態において、遊技球が入賞口60に入賞し、さらに特別球受け部52に落入して特別領域508に誘導された場合に、特別領域508に配設される特別検知手段509からの検知信号を受けて「特別権利」を発生させる。この「特別権利」状態において特別始動手段237に遊技球が入賞すると遊技球検知手段506が遊技球を検知し、この検知信号を受けて特別入賞制御手段326は特別入賞手段243の入賞口244の開閉部材249を「閉」状態から「開」状態へ切り換える。そして入賞口244に配設される遊技球検知手段507が特定の個数(例えば10個)の遊技球が入賞することを検知するか、「開」状態へ移行してから所定の時間(例えば8秒)経過するかの何れかの条件を充足する場合には、再び「閉」状態へ切り換える。この特別権利が発生している状態において特別入賞装置の入賞口が「閉」状態から「開」状態に切り換わり、再び「閉」状態に切り換わるまでの間が「1ラウンド」のゲーム単位であり、「特別権利」が発生している状態においてはこのゲーム単位を16ラウンド実行可能に制御され、16ラウンド実行すると「特別権利」を終了させる。
【0056】
一方、入賞口60から入賞した遊技球が普通球受け部53に落入して普通領域511に誘導され、普通検知手段512が遊技球の通過を検知すると、所定の個数の遊技球を賞品球として遊技者に払い出す。
【0057】
このような制御によれば、「当たり」態様判定後に報知部材55を作動させるものであるから、遊技者は特別球受け部52に落入しやすいタイミングを見計らって遊技球を発射させることができ、これにより「特別権利」を発生させやすくなるという利益を享受することができる。従って遊技者は「特別権利」が発生し易いという期待感の下に遊技を続けることができる。
【0058】
この他、表示制御手段320、ランプ制御手段322は遊技機1に配設される電飾などの発光手段を有する装置を制御するための手段であり、主制御手段300のコマンド送信手段308からの制御信号を受信し、それに応じて各種装置を制御する。
【0059】
このような構成を有するパチンコ機によれば、遊技者が遊技球発射ハンドル6を操作すると、発射制御手段324は遊技球発射手段504を制御して遊技球を発射し、発射された遊技球はガイドレール230a、230bにより形成される遊技球誘導路230cに沿って遊技領域231に放出される。遊技領域231に放出された遊技球は、遊技領域231内に配設される釘247、247、・・・やランプ風車248、248、・・・に衝突しつつ落下し、その一部が遊技盤15に配設される各種入賞装置に入賞し、何れの入賞装置にも入賞しなかった遊技球は遊技球排出口246から排出されて回収される。遊技球誘導路230cから遊技領域231に放出された遊技球が再び遊技球誘導路230cに戻らないように、ガイドレール230bの先端には戻り球防止手段24が配設される。また、遊技領域231の右上部には弾発部材25が配設され、この弾発部材25に衝突する遊技球を領域231の内側に向けて弾き返し、これにより遊技球誘導路230cから放出された遊技球が再度、遊技球誘導路230cに戻ってくることを防止する。
【0060】
そして、遊技球が図柄変動手段236に入賞した場合には、前記のような制御及び動作が行われ、遊技球が普通入賞手段245、245、・・・に入賞した場合には、各普通入賞手段245に配設される遊技球検知手段309が遊技球の通過を検知し、これを受けて払出制御手段323は遊技球払出手段503を制御して所定の個数の遊技球を賞品球として遊技者に払い出す。
【0061】
報知部材55を作動させる条件として、前記抽選値記憶手段302が「当たり」態様の乱数値のうちの特定の値(「大当たり」態様の乱数値である「7」)を記憶する場合のほか、以下に示す条件が挙げられる。
【0062】
(1)抽選値記憶手段302が記憶する抽選用乱数値が「当たり」態様以外の乱数値である場合において、図柄変動パターン決定手段304が決定する図柄態様が、当たり態様(「0、0、0」〜「9、9、9」の10種類のいわゆる「ゾロ目」態様)のうち、特定の当たり態様(「7、7、7」など5種類の奇数の「ゾロ目」態様)となった場合に作動させる。このような条件で作動させることにより、遊技者は遊技球を特別領域508に誘導しやすくできるという利益を享受することができる。
【0063】
(2)表示制御手段320、サウンド制御手段321、ランプ制御手段322の何れかの副制御手段が、特定パターンを選択する場合において始動させる。このような動作条件で始動させることにより、抽選手段301などによる「当たり」態様、「外れ」態様の判定とは別に、パチンコ機1が特定の演出を行う場合に突発的に報知部材55が始動することになるため、遊技者は判定結果に基づく図柄変動の結果のみならず、パチンコ機の演出自体にも注意を向けることになり、遊技に対する興味の対象を増やし興味を維持することができる。
【0064】
(3)コマンド送信手段308が所定のコマンドを所定の回数又は所定の回数以上連続して送信する場合に作動させる。例えば、遊技球が図柄変動手段236に入賞し遊技球検知手段310が遊技球を検知してそれを契機に抽選が行われた場合に、抽選値記憶手段302の抽選用乱数値が「当たり」態様の乱数値ではなく、この判定を受けて図柄変動パターン決定手段304が図柄変動パターンとして「リーチなし外れ」パターンを決定することが所定回数(例えば20回)以上連続した後に「当たり」態様の乱数値を抽選する場合に作動させる。また、所定の態様(例えば「外れ」態様)の図柄変動パターンが所定の回数以上(例えば1000回)選択された場合に「当たり」態様が抽選された場合に作動させる。このような条件で作動させると、遊技者は、「外れ」判定など遊技者にとって残念な内容が数多く出現した場合であっても、その後に報知部材55が作動して「特別権利」を発生させやすくできるという期待感の下に遊技を続けることができるため、「外れ」判定が続いたことなどにより遊技に対する興味を失って遊技を終了することを防止できる。そしてこの条件の成立により報知部材55を作動させる場合には、その後の抽選手段301による抽選において「当たり」態様の乱数値を抽出する確率を高く変更するという制御を付け加えても良い。このような制御を追加すると、さらに遊技者の期待感を向上させることが可能となる。
【0065】
(4)「特別権利」の終了後から、所定の個数の遊技球が図柄変動手段236に入賞して所定の回数(例えば50回)の図柄変動が完了するまでの間に作動させる。このような条件で作動させると、遊技者は「特別権利」終了後も特別球受け部52の位置を知りつつ遊技を続けることができるため、遊技者に有利な遊技状態が発生しやすいという期待感を維持しつつ遊技を続けることができ、「特別権利」終了後すぐに遊技を終了することを防ぐことができる。そしてこの条件により報知部材55を作動させる場合には、その後の抽選手段301による抽選において「当たり」態様の乱数値を抽出する確率を高く変更するという制御を付け加えても良い。このような制御を追加すると、さらに遊技者の期待感を向上させることが可能となる。
【0066】
このような構成によれば、特定の条件においてのみ報知部材55を作動させ、遊技者に特別球受け部52の位置を報知するため、パチンコ機1の遊技の演出性を高めることができる。この場合、振り分け部材51及び報知部材55の2個の回転体を1個の共通する回転動力源により回転させることができるため、装置を大型化・複雑化することなく、演出性の高い装置を提供することができる。
【0067】
なお、この実施例においては報知部材位相報知部材67及び報知部材位相センサ116を備え、これにより報知部材55が何れの向きを指し示すかを検知する構成であるが、例えばクラッチ102の係止板107上に突設される係止突起108を1箇所にのみ形成する構成とすれば、ソレノイド104が励磁した場合において報知部材55は必ず特定の向きを指し示す状態で停止するため、指し示す向きを検知する必要がなく、報知部材位相検知手段118とこれらに関する制御手段を省略することができ、さらに装置の小型化、構造の単純化による低価格化、メンテナンスの容易化や信頼性の向上を図ることができる。
【0068】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は前記実施の形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能であることはいうまでもない。例えば、本実施の形態では、回転体に特別球受け部と普通球受け部をそれぞれ1箇所ずつ形成する構成を示しているが、これら球受け部が合計2箇所に形成されるものに限らず、例えば特別球受け部を1箇所、普通球受け部を2箇所の計3箇所に形成する構成であっても良く、球受け部の数は適宜増減することができる。また、遊技中に回転体が常に回転するよう制御される構成の他、遊技者が球受け部の位置を推定するのを防止するために回転体の回転を所定のタイミングで停止するように制御される構成であっても良く、回転体の回転速度も一定ではなく可変であっても良い。
【0069】
また図7に示す構成では、報知抽選手段306は主制御手段300に構成されるが、この報知抽選手段を副制御手段(表示制御手段320、サウンド制御手段321、ランプ制御手段322など)に構成しても良い。
【0070】
この他、本実施の形態においては遊技球振り分け手段に適用する例を用いて説明したが、複数の回転体を有する各種装置に適用できる。また、回転動力源としてステッピングモータを適用しているが、これに限らず各種のDCモータ、ACモータを適用することが可能である。またクラッチについても、前記実施の形態においてはソレノイドに励磁した場合に特別球受け部報知部材を回転させる構成を示しているが、ソレノイドを消磁した場合に回転するような構成を有するクラッチを適用してもよい。また、クラッチは電磁クラッチに限られるものではなく、前記のような機能を有するものであればその種類は問わない。
【0071】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、通常の遊技状態においては特定の球受け部の位置を報知する回転体の回転を停止させておき、特別な遊技状態が発生するときに遊技球の落入により特別な権利を発生させる特定の球受け部の位置を指し示しつつ回転させることにより、特別な遊技状態において当該特定の球受け部の位置を遊技者に報知し、これにより遊技機の演出性を高め、遊技者に遊技に対する興味の持続及び向上を図ることができる。
【0072】
請求項2に記載の発明によれば、前記複数の回転体を共通の1の回転動力源により回転駆動させるため、遊技装置の小型化及び構造の単純化により遊技機の低価格化を達成できるのみならず、取り付けスペースを小さくすることによりその他の遊技装置を取り付けるスペースを確保することができ、全体としてさらに演出性を高めた遊技機を提供することができる。
【0073】
請求項3に記載の発明によれば、抽選手段により図柄表示手段に表示させる図柄の組み合わせ態様を抽選し、この図柄表示装置が表示する図柄の態様により報知部材を作動させるか否かが決定されるため、遊技の演出性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技機の遊技球振り分け手段の外観斜視図である。
【図2】本発明に係る遊技機の遊技球振り分け手段の分解斜視図である。
【図3】遊技球振り分け手段に収納される技球振り分け部材の外観斜視図であり、(a)は前面から見た図、(b)は裏面から見た図である。
【図4】遊技球振り分け手段の動力伝達機構を示した断面模式図である。
【図5】本発明に係る遊技機の正面外観図である。
【図6】本発明に係る遊技機の遊技盤の正面外観図である。
【図7】本発明に係る遊技機が備える制御手段の機能ブロック図である。
【図8】従来の遊技機の遊技盤の正面外観図である。
【符号の説明】
50 遊技球振り分け手段
51 振り分け部材
52 特別球受け部
53 普通球受け部
55 報知部材
68 振り分け部材従動ギア
69 報知部材従動ギア
100 ステッピングモータ
101 ステッピングモータの主軸
102 クラッチ
106 振り分け部材駆動ギア
113 報知部材駆動ギア
117 振り分け部材位相検知手段
118 報知部材位相検知手段

Claims (3)

  1. 複数の回転体を有する遊技装置を備え、該遊技装置の1の回転体には遊技球が落入可能な複数の球受け部が遊技者から視認不可能に形成され、他の回転体の回転により前記複数の球受け部のうち特定の球受け部の位置を遊技者に報知する報知手段を備えることを特徴とする遊技機。
  2. 前記遊技装置には、前記複数に回転体の共通の回転動力源を備え、前記1の回転体が前記回転動力源に常時連繋された状態で、前記他の回転体と前記回転動力源との連繋又は解除を切り換える切換手段と、前記切換手段により前記他の回転体と前記回転動力源との連繋又は解除を切換制御する制御手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 複数の図柄を変動表示可能な図柄表示手段と、該図柄表示手段に表示させる図柄の組み合わせ態様を抽選する抽選手段とをさらに備え、前記報知手段は、抽選手段が特定の図柄の組み合わせ態様を抽選することに基づいて前記報知手段を作動させるように制御されることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
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