以下、本発明の実施形態について、図1〜図13を用いて説明する。
なお、以下の実施の形態の説明において記す前後上下左右とは、遊技者が遊技機1に向かって見た方向を指すものとする。
図1は、本発明の実施形態の遊技機1の外観斜視図である。
遊技機(パチンコ遊技装置)1の前面枠3は本体枠(外枠)2にヒンジ4を介して開閉回動可能に組み付けられる。遊技盤5(図2参照)は前面枠3の表側に形成された収納部(図示省略)に収装される。また、前面枠3には、遊技盤5の前面を覆うカバーガラス(透明部材)を備えたガラス枠18が取り付けられている。
ガラス枠18のカバーガラスの周囲には、装飾光が発光される装飾部材9が備えられている。この装飾部材9の内部にはランプやLED等からなる装飾装置9A(図3参照)が備えられている。この装飾装置9Aを所定の発光態様によって発光することによって、装飾部材9が所定の発光態様によって発光する。
ガラス枠18の左右には、音響(例えば、効果音)を発するスピーカ30が備えられている。また、前面枠3の上方には照明ユニット10が備えられている。照明ユニット10の内部には、装飾装置9Aが備えられている。
照明ユニット10の右側には、遊技機1のエラー発生や前面枠3の開放をホール店員に通知するためのエラー/ガラス枠解放表示ランプ29が備えられている。
前面枠3の下部の開閉パネル20には図示しない打球発射装置に遊技球を供給する上皿21が、固定パネル22には灰皿15、下皿23及び打球発射装置の操作部24等が備えられている。下皿23には、下皿23に貯まった遊技球を排出するための下皿球抜きロック機構16が備えられる。前面枠3下部右側には、ガラス枠18を施錠するための鍵25が備えられている。
また、遊技者が操作部24を回動操作することによって、打球発射装置は、上皿21から供給される遊技球を発射する。
また、上皿21の上縁部には、遊技者からの操作入力を受け付けるためのセレクトスイッチ40及び操作スイッチ41が備えられている。
遊技者がセレクトスイッチ40を操作することによって、演出表示装置8(図2参照)における変動表示ゲームの演出内容を選択することができる。また、遊技者が操作スイッチ41を操作することによって、演出表示装置8における変動表示ゲームに、遊技者の操作を介入させた演出を行うことができる。
図2は、本発明の実施の形態の遊技機の遊技盤5の正面図である。
遊技盤5の表面には、ガイドレール55で囲われた略円形状の遊技領域51が形成される。遊技領域51は、遊技盤5の四方に各々設けられた樹脂製のサイドケース52及びガイドレール55によって構成される。遊技領域51の右下側のサイドケース52は、前面の中央部が黒色透明の証紙プレート53で覆われている。また、遊技領域51の右上及び右下に設けられたサイドケース52には、遊技盤5を前面枠3に対して固定するための取付部54が設けられている。
遊技領域51には、ほぼ中央に変動表示装置(演出表示装置)8が設けられるセンターケース26が配置される。演出表示装置8はセンターケース26に設けられた凹部に、センターケース26の前面より奥まった位置に取り付けられている。すなわち、センターケース26は演出表示装置8の周囲を囲い、演出表示装置8の表示領域から突出して設けられている。
演出表示装置8は、例えば、LCD(液晶表示器)、CRT(ブラウン管)等で表示画面が構成されている。表示画面の画像を表示可能な領域(表示領域)には、複数の変動表示領域が設けられており、各変動表示領域に識別情報(特別図柄)や特図変動表示ゲームを演出するキャラクタが表示される。表示画面の左、中、右に設けられた変動表示領域には、識別情報として割り当てられた特別図柄(例えば、「0」〜「9」までの図柄及び「A」、「B」の英文字による12種類の図柄)が変動表示(可変表示)して特図変動表示ゲームが行われる。その他、表示画面には遊技の進行に基づく画像(例えば、大当たり表示、ファンファーレ表示、エンディング表示等)が表示される。
センターケース26の左側には、普通図柄始動ゲート31が設けられる。センターケース26の左下側には、三つの一般入賞口32が備えられ、センターケース26の右下側には、一つの一般入賞口32が備えられている。
センターケース26の下側には、球見せ演出装置43が配置される。球見せ演出装置43は、開閉可能な普通変動入賞装置33を備える第1始動入賞口34、球見せ演出部44、入賞した遊技球を球見せ演出装置43内へ導く第2始動入賞口42を備える。なお、第1始動入賞口34の上側には、入賞した遊技球を球見せ演出装置43へ導く第2始動入賞口42が配置されている。
球見せ演出部44では、変動表示ゲームにおいて擬似連変動表示が行われる場合に、擬似連変動表示で行われる擬似変動のうち、いずれかの擬似変動において、第2始動入賞口42へ入賞した遊技球を遊技者に視認可能にする。
第1特図始動センサ34A(図3参照)及び第2特図始動センサ42Aが検知する遊技球の通過毎に記憶される特図入賞記憶数は、演出表示装置8の図示しない特図入賞記憶数表示部に表示される。また、演出表示装置8の特図入賞記憶数表示部には、変動表示ゲームの特別図柄が変動表示中か否かを示す情報も表示される。
また、センターケース26の上側には、図示しない大入賞口と、遊技球を大入賞口へ受け入れない閉状態(遊技者に不利な状態)又は遊技球を大入賞口へ受け入れやすい開状態に変換するアーム37と、を備えた特別変動入賞装置36が配置される。
遊技機1では、図示しない発射装置から遊技領域51に向けて遊技球(パチンコ球)が打ち出されることによって遊技が行われる。打ち出された遊技球は、遊技領域51内の各所に配置された釘や風車等の方向転換部材によって転動方向を変えながら遊技領域51を流下し、普通図柄始動ゲート31、一般入賞口32、第1始動入賞口34、第2始動入賞口42又は特別変動入賞装置36に入賞するか、遊技領域51の最下部に設けられたアウト口39から排出される。
なお、第1始動入賞口34の状態には、普通変動入賞装置33の開閉によって、遊技球が入賞しやすい状態と遊技球が入賞しにくい状態とがある。
通常、普通変動入賞装置33は閉状態であり、第1始動入賞口34は、遊技球が入賞しにくい状態である。普通図柄始動ゲート31を遊技球が通過することによって、普図変動表示ゲームが実行され、普図変動表示ゲームの結果、当たり状態が発生すると、普通変動入賞装置33が開状態に変換され、第1始動入賞口34は遊技球が入賞し易い状態となる。
一般入賞口32への遊技球の入賞は、一般入賞口32に備えられた一般入賞口センサ32a〜32n(図3参照)によって検出される。
第1始動入賞口34への遊技球の入賞は第1特図始動センサ34A(図3参照)によって検出される。また、第2始動入賞口42への遊技球の入賞は、第2特図始動センサ42Aによって検出される。この遊技球の通過タイミングによって抽出された特別図柄乱数カウンタ値は、遊技制御装置100内の特図記憶領域に特別図柄入賞記憶として所定回数(例えば、最大で連続した4回分)を限度に記憶される。そして、この特別図柄入賞記憶の記憶数は、演出表示装置8の特別図柄入賞記憶数表示部に表示される。遊技制御装置100は、特別図柄入賞記憶数表示部の表示に基づいて、演出表示装置8にて特図変動表示ゲームを行う。
第1始動入賞口34又は第2始動入賞口42へ遊技球の入賞があると、演出表示装置8では、前述した数字等で構成される特別図柄(識別情報)が左(第一特別図柄)、右(第二特別図柄)、中(第三特別図柄)の順に変動表示を開始して、特図変動表示ゲームに関する画像が表示される。つまり、演出表示装置8では、特別図柄入賞記憶の記憶数に対応する特別図柄変動表示ゲームが行われ、興趣向上のために多様な表示を演出する。なお、擬似連変動表示は、第2始動入賞口42に遊技球が入賞した場合にのみ行われる。
擬似連変動表示において最後に行われる擬似変動表示では識別情報が完全に停止する。しかし、擬似連変動表示において行われる最後以外の擬似変動表示では識別情報が完全に停止せずに、ゆれ変動を続ける仮停止状態で停止する。
第1始動入賞口34又は第2始動入賞口42への入賞が所定のタイミングでなされたとき(具体的には、入賞検出時の当たり乱数値が当たり値であるとき)には特図変動表示ゲームの結果として表示図柄により特定の結果態様(特別結果態様)が導出されて、大当たり状態となる。具体的には、演出表示装置8の特別図柄入賞記憶表示部では、当たり図柄である一桁の特別図柄で停止して、演出表示装置8は、三つの特別図柄が揃った状態(大当り図柄)で停止する。このとき、特別変動入賞装置36は、大入賞口ソレノイド38(図3参照)への通電によって、アーム37が閉状態から図2に示す開状態になり、大入賞口が所定の時間(例えば、30秒)だけ、遊技球を受け入れない閉状態から遊技球を受け入れやすい開状態に変換される。すなわち、特別変動入賞装置36に備えられた大入賞口が所定の時間又は所定数の遊技球が入賞するまで大きく開くので、この間遊技者は多くの遊技球を獲得することができるという特典が付与される。
特別変動入賞装置36への遊技球の入賞は、カウントセンサ36A(図3参照)によって検出される。
普通図柄始動ゲート31への遊技球の通過は、普図始動センサ31A(図3参照)で検出される。この遊技球の通過タイミングによって抽出された普通図柄乱数カウンタ値は、遊技制御装置100内の普図記憶領域に普通図柄入賞記憶として所定回数(例えば、最大で連続した4回分)を限度に記憶される。そして、この普図入賞記憶の記憶数は、演出表示装置8の図示しない普図入賞記憶数表示部に表示される。
普図入賞記憶があると、遊技制御装置100は、普図入賞記憶に基づいて普図入賞記憶数表示部で普図変動表示ゲームを開始する。すなわち、普通図柄始動ゲート31への通過検出が所定のタイミングでなされたとき(具体的には、通過検出時の普図乱数カウンタ値が当たり値であるときには)には、普図入賞記憶数表示部に表示される普通図柄が当たり状態で停止し、当たり状態となる。このとき、普通変動入賞装置33は、普電ソレノイド90(図3参照)への通電により、第1始動入賞口34への入口が所定の時間だけ開放するように変換され、遊技球の第1始動入賞口34への入賞が許容される。なお、普通変動入賞装置33の開放時間は、例えば、確率変動状態及び変動時間短縮状態では2.9秒間、通常遊技状態では0.5秒間として、遊技状態に応じて開放態様が変化するとよい。
このようにして、一般入賞口32、第1始動入賞口34、又は特別変動入賞装置36に遊技球が入賞すると、入賞した入賞口の種類に応じた数の賞球が排出制御装置210(図3参照)によって制御される払出ユニットから、前面枠3の上皿21又は下皿23に排出される。
図3は、本発明の実施形態の遊技機の遊技制御装置100及び演出制御装置150を中心とする制御系を示すブロック構成図である。
遊技制御装置100は、遊技用マイコン101、入力I/F(Interface)105、出力I/F(Interface)106及び外部通信端子107を備える。
遊技用マイコン101は、CPU102、ROM(Read Only Memory)103及びRAM(Random Access Memory)104を備える。
CPU102は、遊技を統括的に制御する主制御装置であって、遊技制御を司る。ROM103は、遊技制御のための不変の情報(プログラム、データ等)を記憶している。RAM104は、遊技制御時にワークエリアとして利用される。
遊技制御装置100には外部通信端子107が設けられており、外部通信端子107からは、遊技制御装置100に一意に設定された識別番号を出力することができ、この外部通信端子107に検査装置や管理用コンピュータ(いわゆる、ホールコン)を接続することで、管理用コンピュータが遊技機1を識別することができる。
CPU102は、入力I/F105を介して各種検出装置(第1特図始動センサ34A、第2特図始動センサ42A、普図始動センサ31A、カウントセンサ36A、及び一般入賞口センサa32a〜一般入賞口センサn32n)からの検出信号を受けて、大当り抽選等、種々の処理を行う。
また、CPU102は、出力I/F106を介して、普電SOL(ソレノイド)90、大入賞口SOL(ソレノイド)38及び排出制御装置210に指令信号を送信して、遊技を統括的に制御する。
普電SOL90は、第1始動入賞口34に備わる普通変動入賞装置33を開放して、第1始動入賞口34への入口が所定の時間だけ開放させる。
大入賞口SOL38は、アーム37を動作させ、特別変動入賞装置36の大入賞口が所定の時間だけ、遊技球を受け入れない閉状態(遊技者に不利な状態)から遊技球を受け入れやすい開状態(遊技者に有利な状態)にする。
排出制御装置210は、遊技制御装置100からの賞球指令信号に基づいて、払出ユニットを動作させ、賞球を排出させるための装置である。また、排出制御装置210は、遊技機1に併設されるカード球貸ユニットからの貸球要求信号に基づいて、払出ユニットの動作を制御し貸球を排出させるための装置である。
また、CPU102は、出力I/F106を介して、遊技機1に関する情報である盤用外部情報125を管理用コンピュータに出力する。
遊技制御装置100は、変動開始コマンド、客待ちデモコマンド、ファンファーレコマンド、確率情報コマンド、及びエラー指定コマンド等を、演出制御指令信号として、演出制御装置150へ送信する。
また、遊技制御装置100は、停電時に遊技制御装置100に電源を供給するバックアップ電源(図示省略)に接続されている。これによって、停電時においても、遊技制御装置100は動作可能である。
演出制御装置150は、これらのコマンドを受信することによって、遊技制御装置100が管理している遊技状態の遷移を把握することができる。
演出制御装置150は、演算処理を実行するCPU151、プログラム及びデータを記憶するROM152、CPU151の動作時のワークエリアとなるRAM153、通信I/F154、CPU151の演算処理の結果に基づいて実際に画像を演出表示装置8に表示制御するGDP(Grapphics Drawing Processor)155、及び演出表示装置8に表示される画像データを記憶する画像ROM156を備える。
CPU151は、ROM152に記憶されたプログラムを実行し、遊技制御装置100からの信号に基づいて、種々の演出を行うための演算処理を行う。
また、CPU151は、画像制御情報(スプライトデータやポリゴンデータ等で構成される図柄表示情報、背景画面情報、動画オブジェクト画面情報等)を演算して、演出表示装置8に表示する画像信号を生成する。
GDP155は、画像ROM156に記憶された画像データ及びCPU151が画像制御情報を演算した内容に基づいて、例えば、画像のポリゴン描画(または、通常のビットマップ描画)を行うとともに、各ポリゴンに所定のテクスチャを貼り付けてRAM153のフレームバッファに記憶する。
GDP155は、点描画、線描画、トライアングル描画、テクスチャマッピング、アルファブレンディング、シェーディング処理(グローシェーディングなど)、陰面消去(Zバッファ処理など)等の描画処理も行う。これらの描画処理がされた画像信号は、RAM153のフレームバッファに記憶される。
そして、GDP155は、RAM153のフレームバッファに記憶された画像を所定のタイミング(垂直同期信号V_SYNC、水平同期信号H_SYNCのタイミング)で演出表示装置8へ送信する。
ここで、フレームバッファは複数のフレームバッファをそれぞれRAM153の所定の記憶領域に設定しておき、GDP155は任意の画像に重ね合わせて(オーバーレイ)出力することも可能である。
GDP155には、クロック信号を供給する発振器(図示省略)が接続されている。発振器が生成するクロック信号はGDP155の動作周期を規定し、また、発振器から出力されるクロック信号に基づいて、垂直同期信号(V_SYNC)及び水平同期信号(H_SYNC)が生成され、演出表示装置8へタイミング信号として出力される。
演出制御装置150と遊技制御装置100とを接続する通信I/F154には、信号伝達方向規制手段であるバッファが設けられる。よって、遊技制御装置100と演出制御装置150との間の通信は、遊技制御装置100から演出制御装置150への信号入力のみが許容され、演出制御装置150から遊技制御装置100への信号出力は禁止されている。これによって、演出制御装置150から遊技制御装置100に不正な信号が入力されることを防止することができる。なお、遊技制御装置100と演出制御装置150との間で双方向通信を行う場合には、バッファに双方向バッファを用いることもできる。
演出制御装置150には、演出表示装置8、スピーカ30、装飾装置9A、球停留部材用モータ157(図6参照)及び位置センサ158(図6参照)が接続される。
スピーカ30は、演出制御装置150からの音制御指令信号に基づいて、遊技中に再生される楽曲、及び遊技の効果音等を出力する。
装飾装置9Aは、演出制御装置150からの装飾制御指令信号に基づいて、発光する。
なお、スピーカ30及び装飾装置9Aを、演出制御装置150に接続せずに、遊技制御装置100に直接接続するように構成してもよい。
次に、球見せ演出装置43を図4〜図6(主に図4)を用いて説明する。
図4は、本発明の実施形態の球見せ演出装置43の分解斜視図である。図5は、本発明の実施形態の球見せ演出装置43の拡大正面である。図6は、本発明の実施形態の球見せ演出装置43の拡大背面図である。
球見せ演出装置43は、取付ベース部材45、モータ保持部材46及び普電SOL保持部材47から構成される。
球見せ演出装置43は、図2に示すように、遊技盤5の下方に設けられた図示しない開口部に取り付けられる。具体的には、取付ベース部材45の三つの取付穴43A〜43Cを介して図示しないネジによって、遊技盤5に取り付けられる。
まず、取付ベース部材45について説明する。
取付ベース部材45は、第1始動入賞口34、第2始動入賞口42及び球見せ演出部44を備える。
図5に示すように、取付ベース部材45の中央付近に第1始動入賞口34に備わる普通変動入賞装置33及びかざり48が取り付けられる。そして、第1始動入賞口34の上方に第2始動入賞口42が設けられる。第1始動入賞口34の右側には、球見せ演出部44が設けられる。
第1始動入賞口34は、取付ベース部材45の中央付近に設けられた開口である。第1始動入賞口34の左右両側には、それぞれ普通変動入賞装置33が回動可能に取り付けられる。
普通変動入賞装置33の取付凸部331を取付ベース部材45に回動可能に取り付けるための普通変動入賞装置保持部453が第1始動入賞口34の左右両側に設けられる。そして、普通変動入賞装置33の取付凸部331と同軸上であって、普通変動入賞装置33の前方側に設けられるかざり取付穴332にかざり48が取り付けられる。これによって、普通変動入賞装置33は、前後方向に位置決めされ、取付ベース部材45に回動可能に取り付けられる。
二つの普通変動入賞装置33の間を通過した遊技球は、かざり48の底壁に案内されて、第1始動入賞口34に入賞する。
第1始動入賞口34の上方には、第2始動入賞口42が設けられる。
第2始動入賞口42は、取付ベース部材45の上方が前方に突出することによって形成される。
第2始動入賞口42に入賞した遊技球は、取付ベース部材45の後方に設けられた流下経路451(図7A参照)によって球停留部材49に導かれる。さらに、流下経路451には、第2始動入賞口42に入賞し、流下経路451を流下する遊技球を検出する第2特図始動センサ42Aの前方を保持する第2特図始動センサ前方保持部452(図7A参照)が形成される。
なお、第2始動入賞口42に入賞した遊技球の流下については、図7A〜図7Cで詳細を説明する。
第1始動入賞口34の右側には、球見せ演出部44が設けられる。
球見せ演出部44には、遊技球を停留した球停留部材49が回動した場合に、球停留部材49に停留した遊技球を遊技者が視認できるようにするための球見せ開口441が形成される。
さらに、球見せ開口441には、球見せカバー442が嵌合する。球見せカバー442は、透明なカバーであり、球見せカバー442の中央に設けられた区画部443によって、図5に示すように、第1球見せ窓部444及び第2球見せ窓部445が区画される。
第1球見せ窓部444は、球停留部材49に遊技球が停留している状態を遊技者に視認させ、第2球見せ窓部445は、球停留部材49への遊技球の停留が解除され、遊技球が落下する状態を遊技者に視認させる。
また、取付ベース部材45の球見せ演出部44の下方の底壁には、球停留部材49の位置を検出する位置センサ158を保持するための位置センサ保持部455が形成される。
次に、モータ保持部材46について説明する。
モータ保持部材46は、取付ベース部材45の後方に取り付けられる。
モータ保持部材46には、第2特図始動センサ42Aの後方を保持する第2特別図柄始動センサ後方保持部461が形成される。
また、モータ保持部材46の後方には、球停留部材49を回転させる球停留部材用モータ157が取り付けられる。なお、球停留部材用モータ157は、図6に示すように、二つのネジによってモータ保持部材に取り付けられる。
球停留部材用モータ157の回転軸157Aは、モータ保持部材46の回転軸挿通穴462を挿通する。そして、回転軸挿通穴462を挿通した回転軸157Aに球停留部材49が取り付けられる。
球停留部材49は、流下経路451を流下する遊技球を停留可能な球停留部491及び球停留部材49の回転位置が遊技球を停留可能な回転位置であることを示す位置検出用凸部492を有する。
位置センサ158は、光センサである。球停留部材49の回転位置が遊技球を停留可能な回転位置である場合に、位置センサ158の一方側から発せられる光が位置検出用凸部492によって遮断される。これによって、位置センサ158は、球停留部材49の回転位置が遊技球を停留可能な回転位置であるか否かを検出できる。
さらに、モータ保持部材46には、遊技球が球停留部材49に停留できない場合に、流下経路451を流下する遊技球を排出するための排出経路464の球流入開口463が形成される。
遊技球が球停留部材49に停留できない場合とは、球停留部材49が回転したことによって、球停留部材49が遊技球を停留可能な回転位置にない場合、及び球停留部材49が遊技球を停留可能な回転位置であっても、球停留部491にすでに1個の遊技球が停留している場合のことをいう。
球流入開口463から流入した遊技球は、モータ保持部材46の後方に設けられた排出経路464(図6参照)を流下する。そして、排出経路464を流下した遊技球は、取付ベース部材45の下端に設けられ、取付ベース部材45にモータ保持部材46が取り付けられた場合に、排出経路の下端に位置する球排出部454(図6及び図7A参照)から遊技機1の外に排出される。
次に、普電SOL保持部材47について説明する。
普電SOL保持部材47は、普電SOL90を保持し、取付ベース部材45の後方に取り付けられる。
普電SOL保持部材47は、普通変動入賞装置33の回動中心軸の内側に設けられるロッド係合部(図示省略)に係合するロッド471を備える。なお、ロッド471は、先端に設けられた略コの字上の係合部471Aによって、普通変動入賞装置33と係合する。
普電SOL90が通電した場合、ロッド471は上方向に移動する。よって、普通変動入賞装置33は、開状態になるように回動する。
また、普電SOL保持部材47には、第1特図始動センサ34Aを保持する第1特図始動センサ保持部材50が取り付けられる。
具体的には、普電SOL保持部材47の取付穴472に、第1特図始動センサ保持部材50の係合部501が係合して、普電SOL保持部材47に第1特図始動センサ保持部材50が取り付けられる。
次に、第2始動入賞口42に入賞した遊技球の流下について、図7A〜図7Cを用いて説明する。また、球停留部材49の各回転位置における球見せ状態を図8A〜図8Cを用いて説明する。
図7Aは、本発明の実施形態の球停留部材49の回転位置が停留可能状態である場合のモータ保持部材46を取り外した球見せ演出装置43の背面斜視図である。図7Bは、本発明の実施形態の球停留部材49の回転位置が第1球見せ状態である場合のモータ保持部材46を取り外した球見せ演出装置43の背面図である。図7Cは、本発明の実施形態の球停留部材49の回転位置が第2球見せ状態である場合のモータ保持部材46を取り外した球見せ演出装置43の背面図である。
図8Aは、本発明の実施形態の球停留部材49の回転位置が停留可能状態である場合の球見せ演出部44の拡大正面図である。図8Bは、本発明の実施形態の球停留部材49の回転位置が第1球見せ状態である場合の球見せ演出部44の拡大正面図である。図8Cは、本発明の実施形態の球停留部材49の回転位置が第2球見せ状態である場合の球見せ演出部44の拡大正面図である。
図7Aに示すように、第2始動入賞口42に遊技球が入賞すると、入賞した遊技球は流下経路451を転動して、球停留部材49まで導かれる。
図7Aの場合、球停留部491が流下経路451の下端(球流出開口)に臨み、球停留部491と流下経路451(球流出開口)とが連通している。つまり、球停留部材49の回転位置は、球停留部491に遊技球を停留可能な回転位置である。このため、球停留部材49に導かれた遊技球は、球停留部491に停留する。
この場合、停留可能な回転位置の球停留部材49に遊技球が停留しても、図8Aに示すように、遊技者は、球見せ演出部44の第1球見せ窓部444及び第2球見せ窓部445から停留している遊技球を視認できない。
また、遊技球が球停留部材49に停留した状態で、新たに第2始動入賞口42に遊技球が入賞した場合について、図9Aを用いて説明する。
図9Aは、本発明の実施形態の球停留部材49の回転位置が停留可能状態である場合のモータ保持部材46を取り外した球見せ演出装置43の断面図である。
球停留部491に1個の遊技球が停留しているので、第2始動入賞口42に新たに入賞した遊技球は、流下経路451によって球停留部材49に導かれても、球停留部491に停留できない。
また、球停留部材49の球停留部491は、前方側(図9Aの右側)に向かって下り傾斜している。よって、球停留部491に停留した遊技球は、前方側に寄って停留している。具体的には、遊技球は、取付ベース部材45の後面と当接して、球停留部491に停留している。
このため、流下経路451を流下する遊技球は、球停留部491に停留する遊技球の中央よりも、後方側(図9Aの左側)に衝突するため、球停留部491に停留する遊技球の上方(流下経路451内)に停留することなく、球排出口463に流下して、遊技機1の外部に排出される。
よって、流下経路451が入賞した遊技球によってオーバーフローすることを防止できる。また、入賞した遊技球が流下経路451内に停留して、球停留部材49に無駄な力を加えることを防止するので、球停留部材49の回転が不安定になってしまうことを防止できる。
次に、球停留部材49の回転位置が第1球見せ状態になった場合について説明する
変動表示ゲームが図柄を擬似的に複数回連続して変動表示する擬似連変動表示である場合、擬似連変動表示におけるいずれかの擬似変動表示の開始時(厳密に言えば、開始直前)に、演出制御装置150は、球停留部材用モータ157を駆動し、球停留部材49の回転位置を第1球見せ状態にする。
第1球見せ状態では、図8Bに示すように、球停留部491が第1球見せ窓部444に位置し、遊技者は、球停留部材49に停留した遊技球を第1球見せ窓部444から視認できる状態である。
球停留部材49の回転位置が第1球見せ状態になった場合、球停留部材49の外周面に形成された球誘導部493が、図7Bに示すように、流下経路451の最下端(球流出開口)に臨む。
球誘導部493について、図9Bを用いて説明する。
図9Bは、本発明の実施形態の球停留部材49の回転位置が停留可能状態でない場合のモータ保持部材46を取り外した球見せ演出装置43の断面図である。
球誘導部493は、球停留部材49の回動位置が停留可能状態でない場合に、新たに第2始動入賞口42に入賞した遊技球を球流入開口463へ誘導するために、球停留部材49の外周面に形成される。具体的には、図9Bに示すように、球誘導部493は、流下経路451に臨む場合に、球流入開口463よりも上方側に位置し、後方側(図9Bの左側)に向かって傾斜する。
このため、流下経路451を流下する遊技球は、球誘導部493を転動して、球流入開口463へ誘導されるため、球誘導部493の上方(流下経路451内)に停留することなく、遊技機1の外部に排出される。
よって、流下経路451が入賞した遊技球によってオーバーフローすることを防止できる。また、入賞した遊技球が流下経路451内に停留して、球停留部材49に無駄な力を加えることを防止するので、球停留部材49の回転が不安定になってしまうことを防止できる。
次に、球停留部材49の回転位置が第2球見せ状態になった場合について説明する
球停留部材49の回転位置を第1球見せ状態にした後、擬似変動表示の開始時に、演出制御装置150は、球停留部材用モータ157を駆動し、球停留部材49の回転位置を第2球見せ状態にする。
第2球見せ状態では、図7Cに示すように、球停留部491が第2球見せ窓部445に位置し、球停留部491に停留していた遊技球が、球停留部491から落下し、球排出部454から遊技機1の外部へ排出される。
よって、第2球見せ状態では、図8Cに示すように、遊技者は、球停留部材49に停留した遊技球が落下する様子を第2球見せ窓部445から視認できる。
なお、球停留部材49の回転位置が第2球見せ状態になった場合、球停留部材49の外周面に形成された球誘導部493が、図7Cに示すように、流下経路451の最下端(球流出開口)に臨む。よって、流下経路451を流下する遊技球は、球誘導部493を転動して、球流入開口463へ誘導されるため、球誘導部493の上方(流下経路451内)に停留することなく、遊技機1の外部に排出される。
次に、演出制御装置150の各種処理について図10〜図13を用いて説明する。
演出制御装置150は、所定のタイミングで割込信号を発生させている。そして、割込信号が発生した場合、演出制御装置150は、各種演出を行うためのメイン処理を実行する。図10〜図13に示す各種処理は、メイン処理の中で実行される。
図10は、本発明の実施形態の変動パターン決定処理のフローチャートである。
まず、演出制御装置150は、遊技制御装置100から受信したコマンドに変動表示ゲームを開始するコマンドである変動開始コマンドがあるか否かを判定する(1001)。
そして、演出制御装置150は、受信した変動開始コマンドに含まれる変動パターン情報の値が、変動表示ゲームにおいて擬似連変動表示を行うように設定された特定値であるか否かを判定する(1002)。
ステップ1002の処理で、受信した変動開始コマンドに含まれる変動パターン情報の値が特定値でないと判定された場合、演出制御装置150は、変動表示ゲームにおいて擬似連変動表示を行わず、通常の変動表示を行う。
演出制御装置150は、通常の変動表示を行う変動パターンを含む複数の通常変動パターンテーブルから、受信した変動開始コマンドに含まれる変動パターン情報に対応する変動パターンテーブルを任意に選択する。そして、演出制御装置150は、選択した変動パターンテーブルに含まれる複数の変動パターンから一つの変動パターンを任意に選択する(1003)。
一方、ステップ1002の処理で、受信した変動開始コマンドに含まれる変動パターン情報の値が特定値であると判定された場合、擬似連変動を禁止する擬似連禁止フラグが設定されているか否かを判定する(1004)。なお、擬似連禁止フラグは、図11に示すステップ1105の処理で設定される。
ステップ1004の処理で、擬似連禁止フラグが設定されていると判定された場合、擬似連変動表示が禁止されているので、演出制御装置150は、ステップ1003の処理に進み、通常変動パターンテーブルに含まれる変動パターンから一つの変動パターンを任意に選択し、選択した変動パターンで通常変動表示を行う。
一方、ステップ1004の処理で、擬似連禁止フラグが設定されていないと判定された場合、擬似連変動表示を行えるので、演出制御装置150は、擬似連変動表示パターンテーブルに含まれる擬似連変動表示を行う場合の複数の擬似連変動パターンから、一つの擬似連変動パターンを任意に選択する(1005)。
次に、演出制御装置150は、擬似連変動表示で行われる複数の擬似変動のうち、何回目の擬似変動で球見せ演出を行うかを決定し、決定された球見せ演出を行う擬似変動が行われる回を球見せ演出実行値として設定する(1006)。
そして、演出制御装置150は、変動パターン決定処理を終了し、メイン処理に戻る。
図11は、本発明の実施形態の擬似連禁止フラグ設定処理のフローチャートである。
まず、演出制御装置150は、擬似連禁止フラグが設定されているか否かを判定する(1101)。
ステップ1101の処理で、擬似連禁止フラグが設定されていないと判定された場合、演出制御装置150は、擬似連変動を行える状況であるか否かを判定し、擬似連変動が行えない状況と判定された場合、擬似連禁止フラグを設定するために、ステップ1102の処理〜ステップ1105の処理を実行する。
まず、演出制御装置150は、擬似連変動が実行中であるか否かを判定する(1102)。
ステップ1102の処理で、擬似連変動が実行中であると判定された場合、球停留部材49が停留可能状態でない場合がある。この場合、変動表示ゲームの契機となった第2始動入賞口42へ入賞した遊技球は球停留部材49に停留できず、擬似連変動表示の実行中に球見せ演出できない。球見せ演出ができないのにも関わらず、擬似連変動表示を行うと、遊技者にとって、球見せ演出の信頼性が低下してしまう。
よって、ステップ1102の処理で、擬似連変動が実行中でないと判定された場合、演出制御装置150は、変動表示ゲームの契機となった第2始動入賞口42へ入賞した遊技球は球停留部材49に停留し、擬似連変動を行っても球見せ演出を行えるため、擬似連禁止フラグを設定せずに、擬似連禁止フラグ設定処理を終了し、メイン処理に戻る。
したがって、ステップ1102の処理で、擬似連変動が実行中であると判定された場合、球停留部材49が停留可能状態であることを示す停留準備完了フラグが設定されているか否かを判定する(1103)。
ステップ1103の処理で、停留準備完了フラグが設定されていると判定された場合、変動表示ゲームの契機となった第2始動入賞口42へ入賞した遊技球は球停留部材49に停留し、擬似連変動を行っても球見せ演出を行えるため、擬似連禁止フラグを設定せずに、擬似連禁止フラグ設定処理を終了し、メイン処理に戻る。
一方、ステップ1103の処理で、停留準備完了フラグが設定されていないと判定された場合、変動表示ゲームの契機となった第2始動入賞口42へ入賞した遊技球は球停留部材49に停留できない。
また、ステップ1103の処理を実行するまでに、第2始動入賞口42へ遊技球が入賞している可能性もあるため、演出制御装置150は、現在の保留記憶数を、擬似連変動表示を禁止する擬似連禁止変動回数として設定する(1104)。
そして、演出制御装置150は、擬似連禁止フラグを設定し(1105)、擬似連禁止フラグ設定処理を終了し、メイン処理に戻る。
一方、ステップ1102の処理で、擬似連禁止フラグが設定されていると判定された場合、演出制御装置150は、通常の変動表示が終了したか否かを判定する(1106)。
ステップ1106の処理で、通常の変動表示が終了していないと判定された場合、演出制御装置150は、擬似連禁止設定フラグの設定を解除せずに、擬似連禁止フラグ設定処理を終了し、メイン処理に戻る。
一方、ステップ1106の処理で、通常の変動表示が終了したと判定された場合、演出制御装置150は、ステップ1104の処理で設定された擬似連禁止変動回数をデクリメントする。そして、演出制御装置150は、擬似連禁止変動回数が消化されたか否か、つまり、デクリメントした擬似連禁止変動回数がゼロになったか否かを判定する(1107)。
ステップ1107の処理で、擬似連禁止変動回数が消化されていないと判定された場合、演出制御装置150は、擬似連禁止設定フラグの設定を解除せずに、擬似連禁止フラグ設定処理を終了し、メイン処理に戻る。
一方、ステップ1107の処理で、擬似連禁止変動回数が消化されたと判定された場合、演出制御装置150は、擬似連禁止フラグの設定を解除し(1108)、擬似連禁止フラグ設定処理を終了し、メイン処理に戻る。
図12は、本発明の実施形態の球見せ演出制御処理のフローチャートである。
まず、演出制御装置150は、擬似連変動パターンが選択されているか否かを判定する(1201)。
ステップ1201の処理で、擬似連変動パターンが選択されていないと判定された場合、通常の変動表示が行われるため、球見せ演出を行わないので、球見せ演出制御処理を終了し、メイン処理に戻る。
一方、ステップ1201の処理で、擬似連変動パターンが選択されていると判定された場合、擬似連変動表示が行われ、球見せ演出を行うので、まず、演出制御装置150は、擬似連変動表示において、新たな擬似変動が開始されたか否かを判定する(1202)。
ステップ1202の処理で、新たな擬似変動が開始されていないと判定された場合、ステップ1206の処理に進む。
一方、ステップ1202の処理で、新たな擬似変動が開始されたと判定された場合、演出制御装置150は、一つの擬似連変動において擬似変動が実行された回数をカウントする擬似変動実行数カウンタの値をインクリメントする(1203)。
そして、演出制御装置150は、ステップ1203の処理でインクリメントされた擬似変動実行数カウンタの値が図10に示すステップ1006の処理で設定された球見せ演出実行値であるか否かを判定する(1204)。
ステップ1204の処理で、インクリメントされた擬似変動実行数カウンタの値が球見せ演出実行値であると判定された場合、演出制御装置150は、球停留部材49の目標回転位置情報を第1球見せ状態位置情報に設定する(1205)。
一方、ステップ1204の処理で、インクリメントされた擬似変動実行数カウンタの値が球見せ演出実行値でないと判定された場合、演出制御装置150は、球見せ演出を実行する擬似変動ではないので、球停留部材49の目標回転位置を設定しないで、ステップ1206の処理に進む。
次に、演出制御装置150は、擬似変動が停止したか否かを判定する(1206)。
ステップ1206の処理で、擬似変動が停止したと判定された場合、演出制御装置150は、擬似変動実行数カウンタの値が図10に示すステップ1006の処理で設定された球見せ演出実行値であるか否かを判定する(1207)。
ステップ1207の処理で、擬似変動実行数カウンタの値が球見せ演出実行値であると判定された場合、演出制御装置150は、球停留部材49の目標回転位置情報を第2球見せ状態位置情報に設定する(1208)。
一方、ステップ1207の処理で、擬似変動実行数カウンタの値が球見せ演出実行値でないと判定された場合、演出制御装置150は、球見せ演出を実行する擬似変動ではないので、球停留部材49の目標回転位置情報を設定しないで、ステップ1209の処理に進む。
次に、演出制御装置150は、擬似連変動表示が終了するか否かを判定する(1209)。
ステップ1209の処理で、擬似連変動表示が終了すると判定された場合、演出制御装置150は、球停留部材49の目標回転位置情報を停留可能状態位置情報に設定し(1210)、球見せ演出制御処理を終了し、メイン処理に戻る。
一方、ステップ1209の処理で、擬似連変動表示が終了しないと判定された場合、擬似連変動表示を引き続き行うので、球停留部材49の目標回転位置を停留可能状態の位置に設定せずに、球見せ演出制御処理を終了し、メイン処理に戻る。
図13は、本発明の実施形態の回転体制御処理のフローチャートである。
まず、演出制御装置150は、球停留部材49の目標回転位置情報が設定されているか否かを判定する(1301)。
ステップ1301の処理で、球停留部材49の目標回転位置情報が設定されていると判定された場合、演出制御装置150は、設定された目標回転位置情報に対応する回転位置を設定する(1302)。
例えば、目標回転位置情報が第1球見せ状態位置情報に設定されている場合には、演出制御装置150は、球停留部材49を第1球見せ状態位置まで回転させるために、回転させる球停留部材49の回転位置を設定する。
次に、演出制御装置150は、ステップ1302の処理で設定された回転位置に対応する更新中フラグを設定する(1303)。
例えば、ステップ1302の処理で、球停留部材49を第1球見せ状態位置まで回転させるための回転位置が設定された場合、第1球見せ状態位置更新中フラグを設定する。
そして、演出制御装置150は、ステップ1302の処理で設定された回転位置まで球停留部材49を回転させるので、球停留部材49は遊技球を停留可能な状態でなくなる。このため、演出制御装置150は、球停留部材49が遊技球を停留可能な状態であることを示す停留準備完了フラグが設定されていれば、停留準備完了フラグの設定を解除する(1304)。
次に、演出制御装置150は、更新中フラグが設定されているか否かを判定する(1305)。
ステップ1305の処理で、更新中フラグが設定されていると判定された場合、演出制御装置150は、球停留部材49を実際に回転させる回転位置更新処理を実行する(1306)。
一方、ステップ1305の処理で、更新中フラグが設定されていないと判定された場合、演出制御装置150は、球停留部材49を回転させないので、球停留部材制御処理を終了し、メイン処理に戻る。
次に、演出制御装置150は、現在の球停留部材49の回転位置が、ステップ1302の処理で設定された回転位置であるか否かを判定する(1307)。
ステップ1307の処理で、現在の球停留部材49の回転位置がステップ1302の処理で設定された回転位置でないと判定された場合、球停留部材49を引き続き回転させるので、球停留部材制御処理を一旦終了し、メイン処理に戻る。
この場合、次に球停留部材制御処理が実行された場合、更新中フラグの設定が解除されていないので、ステップ1305の処理で、更新中フラグが設定されている判定され、ステップ1306の処理で、球停留部材制御処理が再度実行される。
一方、ステップ1307の処理で、現在の球停留部材49の回転位置がステップ1302の処理で設定された回転位置であると判定された場合、演出制御装置150は、ステップ1303の処理で設定された更新中フラグの設定を解除する(1308)。
そして、演出制御装置150は、現在の球停留部材49の回転位置が停留可能位置であるか否か判定する(1309)。
ステップ1309の処理で、現在の球停留部材49の回転位置が停留可能位置であると判定された場合、演出制御装置150は、停留準備完了フラグを設定し(1310)、球停留部材制御処理を終了し、メイン処理に戻る。
一方、ステップ1309の処理で、現在の球停留部材49の回転位置が停留可能位置でないと判定された場合、演出制御装置150は、球停留部材制御処理を終了し、メイン処理に戻る。
なお、今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではない。また、本発明の範囲は前述した発明の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び内容の範囲での全ての変更が含まれることが意図される。