JP5443136B2 - 役物装置及び遊技機 - Google Patents

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本発明は、遊技機の遊技盤に配置される役物装置及び該役物装置を備える遊技機に関する。
従来、遊技盤に配設される役物装置を備える遊技機が知られている(特許文献1参照)。
この遊技機では、通常時には、役物装置が、遊技者から見えない位置に配置されている。そして、所定の遊技状態となった場合に、役物装置が遊技者が視認可能な位置に出現し、所定の演出を実行する。
特開2009−112658号公報
しかしながら、上記従来の遊技機では、通常時には、役物装置が遊技者から見えない位置に配置されているため、役物装置による演出効果が不十分である。
本発明の課題は、役物装置による演出効果を向上することである。
上記目的を達成するために、第一の発明に係る役物装置は、遊技機の遊技盤に配設される役物装置であって、前記遊技盤における遊技者が視認可能な位置に常時配設される複数の構成部と、前記複数の構成部の形態を所定形態に制御する形態制御手段と、を備え、前記複数の構成部のそれぞれは、所定の第一モチーフによって形成され、前記所定形態として、前記複数の構成部において、それぞれの前記第一モチーフを個別に表示する第一形態と、前記複数の構成部において、全ての前記第一モチーフが一体となって、前記第一モチーフとは異なる第二モチーフを表示する第二形態と、を有するものであり、さらに、前記複数の構成部を駆動する駆動手段を備え、前記駆動手段は、駆動源と、所定の動力伝達経路によって、前記駆動源からの動力を、前記複数の構成部のうち駆動対象となる構成部である複数の駆動構成部に対して伝達する動力伝達手段と、を有し、前記動力伝達手段は、前記所定の動力伝達経路において、前記駆動源からの動力を、前記複数の駆動構成部のうち一の駆動構成部及び他の駆動構成部のそれぞれに対して伝達する可変動力伝達手段を有し、前記可変動力伝達手段は、前記一の駆動構成部に対して動力を伝達するとともに、前記一の駆動構成部に対する動力の伝達において過負荷が発生した場合に、該一の駆動構成部に対する動力の伝達を規制して、前記他の駆動構成部に対して動力を伝達する動力伝達機構と、前記一の駆動構成部に対する動力の伝達において過負荷を発生させる過負荷発生機構と、を備え、前記動力伝達機構は、第一摩擦面を有し、前記一の駆動構成部に固定された第一回転体と、前記第一摩擦面に接触した状態で配設される第二摩擦面を有し、前記駆動源からの動力が伝達される第二回転体と、からなり、前記過負荷発生機構は、前記一の駆動構成部の駆動を規制する規制手段からなり、前記可変動力伝達手段は、前記第二回転体に伝達された動力を、前記第一摩擦面と前記第二摩擦面との摩擦力によって、前記第一回転体に対して伝達し、前記規制手段が前記一の駆動構成部の駆動を規制することによって、前記第二回転体から前記第一回転体に対する動力の伝達において、前記第一摩擦面と前記第二摩擦面との最大摩擦力を超える過負荷を発生させ、該過負荷が発生した場合に、前記第二回転体に伝達された動力を、前記他の駆動構成部に対して伝達することを特徴とする。
第一の発明に係る役物装置では、複数の構成部が、遊技盤における遊技者が視認可能な位置に常時配設される。そして、複数の構成部が、それぞれの第一モチーフを個別に表示する第一形態と、全ての第一モチーフが一体となって第一モチーフとは異なる第二モチーフを表示する第二形態と、を形成する。
したがって、第一の発明に係る役物装置では、複数の構成部によって複数のモチーフを表示することができるため、役物装置による演出効果を向上することが可能となる。
ここで、役物装置としては、例えば、後述する電動役物300が該当する。遊技盤としては、例えば、後述する遊技盤面102が該当する。構成部としては、例えば、後述する発光部330が該当する。形態制御手段としては、例えば、後述する役物制御部157が該当する。
また、可変動力伝達手段が、一の駆動構成部に対する動力の伝達における負荷が所定未満である場合には、一の駆動構成部に対して動力を伝達する。一方、可変動力伝達手段が、一の駆動構成部に対する動力の伝達における負荷が所定以上となった場合には、一の駆動構成部に対する動力の伝達を規制(遮断)して、他の駆動構成部に対して動力を伝達する。
したがって、第四の発明に係る役物装置では、単一の駆動源によって複数の構成部のそれぞれを異なるタイミングで駆動することができるため、簡易な構成で役物装置による演出効果を向上することが可能となる。
ここで、駆動手段としては、例えば、後述する駆動部800が該当する。また、駆動源としては、例えば、後述するモータ810が該当する。動力伝達手段としては、例えば、後述する上側動力伝達部822及び下側動力伝達部832が該当する。
さらに、第一回転体と第二回転体との摩擦力を利用して駆動源からの動力の伝達状態を変更するため、さらに簡易な構成で役物装置による演出効果を向上することが可能となる。
ここで、第一回転体としては、例えば、外方部材835が該当する。第二回転体としては、例えば、後述する内方部材836が該当する。規制手段としては、例えば、後述する上側第二回転軸515及び規制孔414が該当する。
また、第二の発明に係る役物装置は、第一の発明に係る役物装置において、前記複数の構成部によって演出を実行する演出制御手段を備え、前記演出制御手段は、前記複数の構成部が前記第一形態を形成している場合と、前記複数の構成部が前記第二形態を形成している場合とで、互いに異なる種類の遊技に関する演出を実行することを特徴とする
第二の発明に係る役物装置では、複数の構成部が第一形態を形成している場合と、複数の構成部が第二形態を形成している場合とで、互いに異なる種類の遊技に関する演出を実行する。
例えば、複数の構成部のそれぞれに発光手段を配設し、該発光手段の発光パターンによって、遊技に関する演出を実行する。
したがって、第二の発明に係る役物装置では、役物装置に複数種類の遊技に関する演出を実行するため、役物装置による演出効果を向上することが可能となる。
ここで、演出制御手段としては、例えば、後述する演出制御装置150が該当する。
また、第三の発明に係る役物装置は、第一又は第二の発明に係る役物装置において、前記第一モチーフは、ハート形のモチーフであり、前記第二モチーフは、桜花の形のモチーフであることを特徴とする。
第三の発明に係る役物装置によれば、役物装置による演出効果をより向上することが可能となる。
本発明によれば、役物装置による演出効果を向上するが可能となる。
パチンコ機1における遊技盤面102の正面部、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。 パチンコ機1の制御系の構成を示すブロック図である。 電動役物300の分解構成図である。 上側可動部500の分解構成図である。 下側可動部600の分解構成図である。 第一形態に係る電動役物の駆動部800を示す斜視図である。 第一の中間形態に係る電動役物の駆動部800を示す斜視図である。 第二形態に係る電動役物の駆動部800を示す斜視図である。 可変動力伝達部822,832の分解図である。 電動役物300の正面図である。 第一形態に係る電動役物300の構成を示す図である。 第一の中間形態に係る電動役物300の構成を示す図である。 第二形態に係る電動役物300の構成を示す図である。 変形例に係る電動役物を示す正面図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
本実施形態では、本発明に係る遊技機を、図1に示すように、演出図柄表示装置104で複数の演出図柄を変動表示するパチンコ機1に適用している。
(遊技盤面102の構成)
まず、パチンコ機1における遊技盤面102の構成を説明する。
図1は、パチンコ機1における遊技盤面102の正面部、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。図2は、パチンコ機1の制御系の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、遊技盤面102のほぼ中央部には、演出画像を表示することが可能な演出図柄表示装置104が設けられている。演出図柄表示装置104は、複数の表示領域を有している。各表示領域では、独立して演出図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、演出図柄表示装置104では、複数の表示領域で停止表示される演出図柄の組み合わせによって、当たり抽選の結果を表示する。
演出図柄表示装置104の下方には、遊技球を転動させることが可能なステージ108が設けられている。また、演出図柄表示装置104の左側には、流入した遊技球をステージ108に放出させるワープ入口112が設けられている。ステージ108は、正面側が開放しており、放出された遊技球を転動させた後、遊技盤面102に放出する。
演出図柄表示装置104の左側には、普通図柄始動ゲート122が設けられている。普通図柄始動ゲート122は、遊技球が通過すると、パチンコ機1内部の始動ゲートスイッチ(図示せず)の検出信号により遊技球の入賞を検知し、普通図柄による抽選の契機を与える。
演出図柄表示装置104の下方には、始動入賞装置111が設けられている。始動入賞装置111は、第一始動入賞口111aと、第一始動入賞口111aの下側に設けられた第二始動入賞口111bとを有している。第一始動入賞口111aは、常時、遊技球が入賞可能となるように上向きに開口した入賞口(いわゆるヘソ)である。第二始動入賞口111bは、入賞確率を変更することが可能な電動役物(いわゆる電動チューリップ)である。第二始動入賞口111bは、通常時は、遊技球が入賞することができないように閉止状態であるが、普通図柄による抽選に当選した場合、所定パターンで開放状態となって遊技球が入賞可能となる。
始動入賞口111a,111bは、遊技球が入賞すると、パチンコ機1内部の始動入賞口スイッチ131a,131b(図2参照)の検出信号により遊技球の入賞を検知し、当たり抽選の契機を与える。
始動入賞装置111の右側には、遊技状態表示装置107が設けられている。遊技状態表示装置107は、特別図柄表示部107aと、普通図柄表示部107bと、特別図柄始動情報記憶数表示部107cと、普通図柄始動情報記憶数表示部107dと、を有している。
特別図柄表示部107aは、特別図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、特別図柄表示部107aは、停止表示された特別図柄の態様によって、当たり抽選の結果を表示する。この際、特別図柄表示部107aは、第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞を契機として行われた当たり抽選の結果及び第二始動入賞口111bへの遊技球の入賞を契機として行われた当たり抽選の結果を、それぞれ個別に表示する。
普通図柄表示部107bは、普通図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、普通図柄表示部107bは、停止表示された普通図柄の態様によって、普通図柄による抽選の結果を表示する。
特別図柄始動情報記憶数表示部107cは、連続して特別図柄及び演出図柄の変動表示を行うことが可能な回数(いわゆる、保留数)を表示する。この際、特別図柄始動情報記憶数表示部107cは、第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞に基づく始動情報記憶数及び第二始動入賞口111bへの遊技球の入賞に基づく始動情報記憶数を、それぞれ個別に表示する。
普通図柄始動情報記憶数表示部107dは、連続して普通図柄の変動表示を行うことが可能な回数を表示する。
始動入賞装置111の下方には、大入賞口115が設けられている。大入賞口115は、通常時は閉止状態であるが、当たり抽選によって特賞状態が生起された場合に、所定パターンで開放状態となり、遊技球が入賞可能となる。大入賞口115の開放動作は、所定の時間(例えば、30秒)経過するか、所定数(例えば10個等)の遊技球が入賞するまで(1ラウンド)継続する。また、大入賞口115の開放動作は、特賞状態の種類に応じて設定されたラウンド数だけ繰り返し行われる。そして、大入賞口115に遊技球が入賞すると、パチンコ機1内部の大入賞口スイッチ132(図2参照)の検出信号により入賞した遊技球数が検出され、入賞した遊技球数に応じて賞球を払い出す。
さらに、演出図柄表示装置104の右側上方には、電動役物300が配設されている。電動役物300は、遊技盤面102において、常時、遊技者が視認することが可能な位置に配設されている。なお、電動役物300は、遊技盤面102における遊技球の転動に影響を与えない位置に配設されている。
電動役物300は、複数(本実施形態では5つ)の発光部330を有している。そして、電動役物300は、その形態の変化及び複数の発光部330における発光手段の点灯状態の組み合わせによって、遊技に関する演出を実行する。
また、大入賞口115の下方であって遊技盤面102の最下方には、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を回収するためのアウト口110が設けられている。
なお、遊技盤面102においては、各入賞口に遊技球を導くように複数の釘(図示せず)が配置されている。
(電動役物の構成)
次に、電動役物300の構成について詳細に説明する。
図3は、電動役物300の分解構成図である。図4は、上側可動部500の分解構成図である。図5は、下側可動部600の分解構成図である。
図3に示すように、電動役物300は、固定部400と、固定部400に対して可動となるように取り付けられた上側可動部500及び下側可動部600と、を有している。
上側可動部500は、上側第一可動部510と、上側第一可動部510に対して可動となるように取り付けられた上側第二可動部520と、を有している。また、下側可動部600は、下側第一可動部610と、下側第一可動部610に対して可動となるように取り付けられた下側第二可動部620と、を有している。
図3に示すように、固定部400は、ベース部材410と、発光部330aと、を有している。
ベース部材410は、平板状に形成されている。ベース部材410の略中心部には、前方に向かって膨出するモータ配設部411が設けられている。モータ配設部411の正面には、上側第一可動部510を駆動させる際の軸となる上側第一回転軸412と、下側第一可動部610を駆動させる際の軸となる下側第一回転軸413と、が配設されている。また、モータ配設部411の正面側には、後述する下側第一中継ギア831aの回転孔831cに挿通されるギア回転軸416が配設されている。ベース部材410におけるモータ配設部411の上側には、上側第一可動部510の駆動を規制する規制孔414が設けられている。また、ベース部材410におけるモータ配設部411の下側には、下側第一可動部610の駆動を規制する規制孔415が設けられている。規制孔414,415は、ベース部材410を貫通する貫通孔として、所定の長さで形成されている。
発光部330aは、モータ配設部411の正面側に固定されている。発光部330aには、LED等の発光手段が配設されており、任意の色を発光することが可能となっている。
図3及び図4に示すように、上側第一可動部510は、第一アーム部511と、発光部330bと、を有している。
第一アーム部511は、所定の長さで形成されている。第一アーム部511は、正面側部材512及び背面側部材513によって、箱状に形成されている。第一アーム部511の長手方向の一方側の端部には、ベース部材410に配設された上側回転軸412が挿通される回転軸挿通孔514が設けられている。また、第一アーム部511の長手方向の他方側の端部には、上側第二可動部520を駆動させる際の軸となる上側第二回転軸515が配設されている。正面側部材512における上側第二回転軸515の周囲には、後述する固定柱522が挿通される挿通孔518が設けられている。正面側部材512の内面には、後述する可変動力伝達部822が固定される固定溝(図示せず)が設けられている。また、背面側部材513の内面には、可変動力伝達部822の回転軸827が嵌合する軸受穴517が設けられている。
発光部330bは、第一アーム部511の正面側部材512の長手方向の他方側の端部の正面側において固定されている。発光部330bには、LED等の発光手段が配設されており、任意の色を発光することが可能となっている。
上側第二可動部520は、第二アーム部521と、発光部330cと、を有している。
第二アーム部521は、所定の長さで形成されている。第二アーム部521の長手方向の一方側の端部には、該第二アーム部521に固定ギア823を固定するための一対の固定柱522が設けられている。
発光部330cは、第二アーム部521の長手方向の他方側の端部の正面側において固定されている。発光部330cには、LED等の発光手段が配設されており、任意の色を発光することが可能となっている。
図3及び図5に示すように、下側第一可動部610は、第一アーム部611と、発光部330dと、を有している。
第一アーム部611は、所定の長さで形成されている。第一アーム部611は、正面側部材612及び背面側部材613によって、箱状に形成されている。第一アーム部611の長手方向の一方側の端部には、ベース部材410に配設された下側回転軸413が挿通される回転軸挿通孔614が設けられている。また、第一アーム部611の長手方向の他方側の端部には、下側第二可動部620を駆動させる際の軸となる下側第二回転軸615が配設されている。正面側部材612における下側第二回転軸615の周囲には、後述する固定柱622が挿通される挿通孔618が設けられている。正面側部材612の内面には、後述する可変動力伝達部832が固定される固定溝(図示せず)が設けられている。また、背面側部材613の内面には、可変動力伝達部832の回転軸837が嵌合する軸受穴617が設けられている。
発光部330dは、第一アーム部611の正面側部材612の長手方向の他方側の端部の正面側において固定されている。発光部330dには、LED等の発光手段が配設されており、任意の色を発光することが可能となっている。
下側第二可動部620は、第二アーム部621と、発光部330eと、を有している。
第二アーム部621は、所定の長さで形成されている。第二アーム部621の長手方向の一方側の端部には、該第二アーム部621に固定ギア833を固定するための一対の固定柱622が設けられている。
発光部330eは、第二アーム部621の長手方向の他方側の端部の正面側において固定されている。発光部330eには、LED等の発光手段が配設されており、任意の色を発光することが可能となっている。
そして、電動役物300では、固定部400のベース部材410に配設された上側第一回転軸412が、上側第一可動部510の回転軸挿通孔514に挿通される。これによって、上側第一可動部510(上側可動部500)は、固定部400に対して回転(駆動)することが可能となっている。また、上側第一可動部510に配設された上側第二回転軸515が、固定部400のベース部材410に設けられた規制孔414に挿通される。これにより、固定部400に対する上側第一可動部510の回転は、上側第二回転軸515が規制孔414の一端面414aに接触した状態と、上側第二回転軸515が規制孔414の他端面414bに接触した状態との間に規制される。
また、固定ギア823が、一対の固定柱522によって、上側第二可動部520に固定される。そして、上側第一可動部510に配設された上側第二回転軸515が、上側第二可動部520に固定された固定ギア823の回転孔823aに挿通される。これによって、上側第二可動部520は、上側第一可動部510に対して回転(駆動)することが可能となっている。この際、一対の固定柱522のそれぞれは、上側第一可動部510に設けられた挿通孔518に挿通される。これにより、上側第一可動部510に対する上側第二可動部520の回転は、固定柱522が挿通孔518の一端面518aに接触した状態と、固定柱522が挿通孔518の他端面518bに接触した状態との間に規制される。
また、電動役物300では、固定部400のベース部材410に配設された下側第一回転軸413が、下側第一可動部610の回転軸挿通孔614に挿通される。これによって、下側第一可動部610(下側可動部600)は、固定部400に対して回転することが可能となっている。また、下側第一可動部610に配設された下側第二回転軸615が、固定部400のベース部材410に設けられた規制孔415に挿通される。これにより、固定部400に対する下側第一可動部610の回転は、下側第二回転軸615が規制孔415の一端面415aに接触した状態と、下側第二回転軸615が規制孔415の他端面415bに接触した状態との間に規制される。
さらに、固定ギア833が、一対の固定柱622によって、下側第二可動部620に固定される。そして、下側第一可動部610に配設された下側第二回転軸615が、下側第二可動部620に固定された固定ギア833の回転孔833aに挿通される。これによって、下側第二可動部620は、下側第一可動部610に対して回転することが可能となっている。この際、一対の固定柱622のそれぞれは、下側第一可動部610に設けられた挿通孔618に挿通される。これにより、下側第一可動部610に対する下側第二可動部620の回転は、固定柱622が挿通孔618の一端面618aに接触した状態と、固定柱622が挿通孔618の他端部618bに接触した状態との間に規制される。
次に、電動役物を駆動するための駆動部800の構成について説明する。
図6は、第一形態に係る電動役物の駆動部800を示す斜視図である。図7は、第一の中間形態に係る電動役物の駆動部800を示す斜視図である。図8は、第二形態に係る電動役物の駆動部800を示す斜視図である。図9は、可変動力伝達部822,832の分解図である。
図6から図8に示すように、駆動部800は、モータ810と、モータ810の回転力(動力)を所定の動力伝達経路によって上側可動部500に伝達する上側動力伝達部820と、モータ810の回転力を所定の動力伝達経路によって下側可動部600に伝達する下側動力伝達部830と、を有している。
図3に示すように、モータ810は、ベース部材410のモータ配設部411内に配設されている。モータ810は、その駆動軸811をモータ配設部411の裏面側から正面側に貫通させた状態で配設されている。駆動軸811におけるベース部材410の正面側には、モータギア812が固定されている。本実施形態では、モータ810として、ステッピングモータが用いられている。
上側動力伝達部820は、上側中継ギア821と、可変動力伝達部822と、固定ギア823と、を有している。
図3に示すように、上側中継ギア821の軸芯部には、回転孔821aが設けられている。上側中継ギア821は、回転孔821aにベース部材410の上側第一回転軸412が挿通され、上側第一回転軸412に対して回転自在に配設されている。また、上側中継ギア821は、モータ810のモータギア812と可変動力伝達部822のギア828との間に配設され、モータギア812及びギア828のそれぞれに噛合(互いに噛み合うように嵌合)している。
図9に示すように、可変動力伝達部822は、外方部材825と、内方部材826と、回転軸827と、ギア828と、を有している。
外方部材825は、有底円筒状に形成されている。外方部材825は、樹脂、ゴム等によって形成されている。図4に示すように、外方部材825の底面には、回転軸827が挿通される回転軸挿通孔825aが設けられている。また、外方部材825の底面の外面側には、第一アーム部511の固定溝に嵌合する固定凸部825bが設けられている。
内方部材826は、円柱状に形成されている。内方部材826は、樹脂、ゴム等によって形成されている。内方部材826の外径は、外方部材825の内径と略同一となっている。内方部材826の軸芯部には、回転軸827が挿通される回転軸挿通孔826aが設けられている。また、内方部材826の回転軸挿通孔828aの側方には、回転軸827に設けられた凸片827aが嵌合される嵌合凹部826bが設けられている。
ギア828の軸芯部には、回転軸827が挿通される回転軸挿通孔828aが設けられている。また、図4に示すように、ギア828の回転軸挿通孔828aの側部には、回転軸827に設けられた凸片827aが嵌合される嵌合凹部828bが設けられている。
回転軸827には、内方部材826の嵌合凹部826b及びギア828の嵌合凹部828bのそれぞれに嵌合する凸片827aが設けられている。
そして、可変動力伝達部822では、内方部材826が、外方部材825の内側に同軸状に嵌合される。この際、内方部材826及び外方部材825は、内方部材826の外周面(摩擦面)と外方部材825の内周面(摩擦面)が互いに接触した状態で、互いに嵌合される。この際、内方部材826の外周面と外方部材825の内周面との間において、所定の最大摩擦力(以下、設定最大摩擦力とする)を得るように設定されている。また、互いに嵌合された内方部材826及び外方部材825において、内方部材826の回転軸挿通孔826a及び外方部材825の回転軸挿通孔825aに、回転軸827における凸片827aの一方側が挿通される。この際、回転軸827の凸片827aが内方部材826の嵌合凹部826bに嵌合される。さらに、回転軸827における凸片827aの他方側が、ギア828の回転軸挿通孔828aに挿通される。この際、回転軸827の凸片827aがギア828の嵌合凹部828bに嵌合される。
これにより、可変動力伝達部822では、内方部材826と外方部材825との間に発生した負荷が設定最大摩擦力を超えていない場合には、外方部材825、内方部材826、回転軸827及びギア828が、一体として回転する。一方、内方部材826と外方部材825との間に発生した負荷が設定最大摩擦力を超えている場合(過負荷が発生している場合)には、外方部材825の内側において、該外方部材825に対して内方部材826が回転する。したがって、この場合には、内方部材826、回転軸827及びギア828は一体として回転するが、外方部材825は他の部材に対して独立した状態となる。
そして、可変動力伝達部822は、回転軸827の一端部が背面側部材513の軸受穴517に回転自在に嵌合された状態で、第一アーム部511の内側に配設される。この際、外方部材825の固定凸部825bが、正面側部材512の固定溝に嵌合した状態で配設される。これにより、可変動力伝達部822の外方部材825は、第一アーム部511(上側第一可動部510)に対して固定された状態となる。
また、ギア828は、上側中継ギア821と固定ギア823との間に配設され、上側中継ギア821及び固定ギア823のそれぞれに噛合している。
固定ギア823の軸芯部には、回転孔823aが設けられている。また、固定ギア823の正面側には、第二アーム部521に設けられた一対の固定柱522が嵌合される固定穴823bが設けられている。固定ギア823は、回転孔823aに第一アーム部511に配設された上側第二回転軸515が挿通された状態で、第一アーム部511の内側に配設される。この際、固定ギア823は、上側第二回転軸515に対して回転自在に配設される。また、固定ギア823の固定穴823bには、正面側部材512設けられた挿通孔518を介して第一アーム部511の内側に挿通された第二アーム部521の一対の固定柱522が嵌合される。これにより、固定ギア823は、第二アーム部521(上側第二可動部520)に対して固定された状態となる。
以上の構成により、上側動力伝達部820では、モータ810を作動して駆動軸811を回転させると、駆動軸811の回転力は、モータギア812及び上側中継ギア821を介して、可変動力伝達部822のギア828に対して伝達される。
そして、可変動力伝達部822のギア828に伝達された回転力は、内方部材826と外方部材825との間に発生した負荷が設定最大摩擦力を超えていない場合には、内方部材826の外周面と外方部材825の内周面との摩擦力によって、外方部材825に対して伝達される。すなわち、可変動力伝達部822のギア828に伝達された回転力は、外方部材825に固定された第一アーム部511(上側第一可動部510)に対して伝達される。
一方、内方部材826と外方部材825との間に発生した負荷が設定最大摩擦力を超えている場合には、内方部材826が、外方部材825に対して回転する。これによって、内方部材826から外方部材825(第一アーム部511)への回転力の伝達が停止(遮断)される。また、内方部材826が外方部材825に対して回転することによって、可変動力伝達部822のギア828に伝達された回転力は、固定ギア823に対して伝達される。すなわち、可変動力伝達部822のギア828に伝達された回転力は、固定ギア823に固定された第二アーム部521(上側第二可動部520)に対して伝達される。
図6から図8に示すように、下側動力伝達部830は、下側第一中継ギア831aと、下側第二中継ギア831bと、可変動力伝達部832と、固定ギア833と、を有している。
図3に示すように、下側第一中継ギア831aの軸芯部には、回転孔831cが設けられている。下側第一中継ギア831aは、回転孔831cにベース部材410のギア回転軸416が挿通され、ギア回転軸416に対して回転自在に配設されている。また、下側第一中継ギア831aは、モータ810のモータギア812と下側第二中継ギア831bとの間に配設され、モータギア812及び下側第二中継ギア831bのそれぞれに噛合している。
図3に示すように、下側第二中継ギア831bの軸芯部には、回転孔831dが設けられている。下側第二中継ギア831bは、回転孔831dにベース部材410の下側第一回転軸413が挿通され、下側第一回転軸413に対して回転自在に配設されている。また、下側第二中継ギア831bは、下側第一中継ギア831aと可変動力伝達部832のギア838との間に配設され、下側第一中継ギア831a及びギア838のそれぞれに噛合している。
ここで、下側動力伝達部830では、上側動力伝達部820と比較して、モータ810のモータギア812からの動力伝達経路において、ギア(下側第一中継ギア831a)が1つ多く配設されている。これにより、下側動力伝達部830によれば、下側可動部600を上方に向かって駆動する際に、勢い良く駆動することが可能となる。
図9に示すように、可変動力伝達部832は、外方部材835と、内方部材836と、回転軸837と、ギア838と、を有している。
外方部材835は、有底円筒状に形成されている。外方部材835は、樹脂、ゴム等によって形成されている。図5に示すように、外方部材835の底面には、回転軸837が挿通される回転軸挿通孔835aが設けられている。また、外方部材835の底面の外面側には、第一アーム部611の固定溝に嵌合する固定凸部835bが設けられている。
内方部材836は、円柱状に形成されている。内方部材836は、樹脂、ゴム等によって形成されている。内方部材836の外径は、外方部材835の内径と略同一となっている。内方部材836の軸芯部には、回転軸837が挿通される回転軸挿通孔836aが設けられている。また、内方部材836の回転軸挿通孔838aの側方には、回転軸837に設けられた凸片837aが嵌合される嵌合凹部836bが設けられている。
ギア838の軸芯部には、回転軸837が挿通される回転軸挿通孔838aが設けられている。また、図5に示すように、ギア838の回転軸挿通孔838aの側部には、回転軸837に設けられた凸片837aが嵌合される嵌合凹部838bが設けられている。
回転軸837には、内方部材836の嵌合凹部836b及びギア838の嵌合凹部838bのそれぞれに嵌合する凸片837aが設けられている。
そして、可変動力伝達部832では、内方部材836が、外方部材835の内側に同軸状に嵌合される。この際、内方部材836及び外方部材835は、内方部材836の外周面(摩擦面)と外方部材835の内周面(摩擦面)が互いに接触した状態で、互いに嵌合される。この際、内方部材836の外周面と外方部材835の内周面との間において、所定の設定最大摩擦力を得るように設定されている。また、互いに嵌合された内方部材836及び外方部材835において、内方部材836の回転軸挿通孔836a及び外方部材835の回転軸挿通孔835aに、回転軸837における凸片837aの一方側が挿通される。この際、回転軸837の凸片837aが内方部材836の嵌合凹部836bに嵌合される。さらに、回転軸837における凸片837aの他方側が、ギア838の回転軸挿通孔838aに挿通される。この際、回転軸837の凸片837aがギア838の嵌合凹部838bに嵌合される。
これにより、可変動力伝達部832では、内方部材836と外方部材835との間に発生した負荷が設定最大摩擦力を超えていない場合には、外方部材835、内方部材836、回転軸837及びギア838が、一体として回転する。一方、内方部材836と外方部材835との間に発生した負荷が設定最大摩擦力を超えている場合(過負荷が発生している場合)には、外方部材835の内側において、該外方部材835に対して内方部材836が回転する。したがって、この場合には、内方部材836、回転軸837及びギア838は一体として回転するが、外方部材835は他の部材に対して独立した状態となる。
そして、可変動力伝達部832は、回転軸837の一端部が背面側部材613の軸受穴617に回転自在に嵌合された状態で、第一アーム部611の内側に配設される。この際、外方部材835の固定凸部835bが、正面側部材612の固定溝に嵌合した状態で配設される。これにより、可変動力伝達部832の外方部材835は、第一アーム部611(下側第一可動部610)に対して固定された状態となる。
また、ギア838は、下側第二中継ギア831bと固定ギア833との間に配設され、下側第二中継ギア831b及び固定ギア833のそれぞれに噛合している。
固定ギア833の軸芯部には、回転孔833aが設けられている。また、固定ギア833の正面側には、第二アーム部621に設けられた一対の固定柱622が嵌合される固定穴833bが設けられている。固定ギア833は、回転孔833aに第一アーム部611に配設された下側第二回転軸615が挿通された状態で、第一アーム部611の内側に配設される。この際、固定ギア833は、下側第二回転軸615に対して回転自在に配設される。また、固定ギア833の固定穴833bには、正面側部材612設けられた挿通孔618を介して第一アーム部611の内側に挿通された第二アーム部621の一対の固定柱622が嵌合される。これにより、固定ギア833は、第二アーム部621(下側第二可動部620)に対して固定された状態となる。
以上の構成により、下側動力伝達部830では、モータ810を作動して駆動軸811を回転させると、駆動軸811の回転力は、モータギア812、下側第一中継ギア831a及び下側第二中継ギア831bを介して、可変動力伝達部832のギア838に対して伝達される。
そして、可変動力伝達部832のギア838に伝達された回転力は、内方部材836と外方部材835との間に発生した負荷が設定最大摩擦力を超えていない場合には、内方部材836の外周面と外方部材835の内周面との摩擦力によって、外方部材835に対して伝達される。すなわち、可変動力伝達部832のギア838に伝達された回転力は、外方部材835に固定された第一アーム部611(下側第一可動部610)に対して伝達される。
一方、内方部材836と外方部材835との間に発生した負荷が設定最大摩擦力を超えている場合には、内方部材836が、外方部材835に対して回転する。これによって、内方部材836から外方部材835(第一アーム部611)への回転力の伝達が停止(遮断)される。また、内方部材836が外方部材835に対して回転することによって、可変動力伝達部832のギア838に伝達された回転力は、固定ギア833に対して伝達される。すなわち、可変動力伝達部832のギア838に伝達された回転力は、固定ギア833に固定された第二アーム部621(下側第二可動部620)に対して伝達される。
次に、電動役物300が構成する形態について説明する。
図10は、電動役物300の正面図である。なお、図10(a)は、第一形態に係る電動役物300を示し、図10(b)は、第二形態に係る電動役物300を示す。図11は、第一形態に係る電動役物300の構成を示す図である。なお、図11(a)は、電動役物300の正面図、図11(b)は、電動役物300の側面図、図11(c)は、電動役物300の裏面図である。図12は、第一の中間形態に係る電動役物300の構成を示す図である。なお、図12(a)は、電動役物300の正面図、図12(b)は、電動役物300の側面図、図12(c)は、電動役物300の裏面図である。図13は、第二形態に係る電動役物300の構成を示す図である。なお、図13(a)は、電動役物300の正面図、図13(b)は、電動役物300の側面図、図13(c)は、電動役物300の裏面図である。
上述したように、上側可動部310及び下側可動部320のそれぞれは、複数の発光部330(本実施形態では2こ)を有している。また、固定部305は、1つの発光部330aを有している。すなわち、電動役物300は、5つの発光部330を有している。
そして、電動役物300では、固定部305の発光部330aを中心として、発光部330aから上側に向かって連続するように上側可動部310の発光部330b,330cが配設され、発光部330aから下側に向かって連続するように下側可動部320の発光部330d,330eが配設されている。
ここで、各発光部330は、所定の第一のモチーフで構成されている。本実施形態では、各発光部330は、平面視でハート形のモチーフで構成されている。また、5つの発光部330の大きさは、発光部330aが「大」、発光部330b,330dが「中」、発光部330c,330eが「小」となるように形成されている。
そして、電動役物300は、上側可動部310及び下側可動部320のそれぞれを駆動させることによって、形態を変化させることが可能となっている。電動役物300は、上側可動部310及び下側可動部320のそれぞれを駆動させることによって、第一形態(図10(a)及び図11参照)、中間形態(図12参照)及び第二形態(図10(b)及び図13参照)を構成することが可能となっている。
図10(a)及び図11に示すように、第一形態は、5つの発光部300が略直線状に配置された形態である。そして、第一形態は、各発光部330の第一のモチーフ(ハート形のモチーフ)が個別に表示される形態となっている。本実施形態では、第一形態は、各発光部330の第一のモチーフが個別に表示され、全体で5連のハートのモチーフを表示する。
図12に示すように、中間形態(第一の中間形態及び第二の中間形態)は、第一形態と第二形態との間の変形過程の形態であり、依然、各発光部330の第一のモチーフが個別に表示される形態である。
図10(b)及び図13に示すように、第二形態は、5つの発光部330が一体に集まった状態で配置された形態である。第二形態は、複数の発光部330の第一のモチーフが組み合わされることによって、第一のモチーフとは異なる所定の第二のモチーフを構成する形態となっている。本実施形態では、第二形態は、全ての発光部330の第一のモチーフが一体に組み合わされることによって、桜花の形のモチーフを構成する形態となっている。
電動役物300は、固定部305を中心として、上側可動部310及び下側可動部320を駆動させることによって、その形態を第一形態、中間形態、第二形態に変化させる。そして、電動役物300は、5連のハートのモチーフを表示する第一形態から、上側可動部310の発光部330cと下側可動部320の発光部330eとを互いに接触させるように上側可動部310及び下側可動部320を駆動することによって、中間形態を介して、桜花のモチーフを表示する第二形態に変形する。また、電動役物300は、桜花のモチーフを表示する第二形態から、上側可動部310の発光部330cと下側可動部320の発光部330eとを互いに離すように上側可動部310及び下側可動部320を駆動することによって、中間形態を介して、5連のハートのモチーフを表示する第一形態に変形する。
次に、電動役物300が形態を変化させる際の作用について説明する。
図6及び図11に示すように、第一形態の電動役物300では、上側可動部500が最も上方に駆動されるとともに、下側可動部600が最も下方に駆動された状態となっている。具体的には、上側可動部500では、上側第一可動部510の上側第二回転軸515が、ベース部材410の規制孔414の一端面414aに接触した状態となっている。また、上側可動部500では、上側第二可動部520の固定柱522が、上側第一可動部510の挿通孔518の一端面518aに接触した状態となっている。また、下側可動部600では、下側第一可動部610の下側第二回転軸615が、ベース部材410の規制孔415の一端面415aに接触した状態となっている。また、下側可動部600では、下側第二可動部620の固定柱622が、下側第一可動部610の挿通孔618の一端面618aに接触した状態となっている。
そして、第一形態の電動役物300において、モータ810を作動して、駆動軸811を第一の回転方向に回転させると、駆動軸811の回転力は、モータギア812及び上側中継ギア821を介して、可変動力伝達部822のギア828に対して伝達される。この際、可変動力伝達部822では、内方部材826と外方部材825との間に発生した負荷が設定最大摩擦力を超えていない状態であるため、内方部材826及び外方部材825が一体となって回転される。したがって、上側第一可動部510及び上側第二可動部520は、一体となった状態で、ベース部材410の上側第一回転軸412を回転軸として下方に向かって回転される。また、駆動軸811の回転力は、モータギア812、下側第一中継ギア831a及び下側第二中継ギア831bを介して、可変動力伝達部832のギア838に対して伝達される。この際、可変動力伝達部832では、内方部材836と外方部材835との間に発生した負荷が設定最大摩擦力を超えていない状態であるため、内方部材836及び外方部材835が一体となって回転される。したがって、下側第一可動部610及び下側第二可動部620は、一体となった状態で、ベース部材410の下側第一回転軸413を回転軸として上方に向かって回転される。
そして、モータ810の駆動軸811を第一の回転方向にさらに回転させると、第一の中間形態が構成される。図7及び図12に示すように、第一の中間形態の電動役物300では、上側可動部500において、上側第一可動部510の上側第二回転軸515が、ベース部材410の規制孔414の他端面414bに接触した状態となっている。なお、上側可動部500では、上側第二可動部520の固定柱522は、依然として、上側第一可動部510の挿通孔518の一端面518aに接触した状態となっている。また、下側可動部600において、下側第一可動部610の下側第二回転軸615が、ベース部材410の規制孔415の他端面415bに接触した状態となっている。なお、下側可動部600では、下側第二可動部620の固定柱622は、依然として、下側第一可動部610の挿通孔618の一端面618aに接触した状態となっている。
そして、第一の中間形態の電動役物300において、モータ810の駆動軸811を第一の回転方向にさらに回転させると、上側第一可動部510の上側第二回転軸515がベース部材410の規制孔414の他端面414bに接触していることによって、上側第一可動部510の動力の伝達において過負荷が発生する。具体的には、可変動力伝達部822では、内方部材826と外方部材825との間に発生した負荷が設定最大摩擦力を超えた状態(以下、過負荷状態とする)となる。そして、内方部材826と外方部材825との間に過負荷状態が発生すると、内方部材826が、外方部材825に対して回転する。これによって、内方部材826から外方部材825への回転力の伝達が停止され、上側第一可動部510の回転が停止される。また、内方部材826が外方部材825に対して回転することによって、可変動力伝達部822のギア828に伝達された回転力は、固定ギア823に対して伝達される。したがって、上側第二可動部520は、上側第一可動部510の上側第二回転軸515を回転軸として下方に向かって回転される。
同様に、下側第一可動部610の上側第二回転軸615がベース部材410の規制孔415の他端面415bに接触していることによって、下側第一可動部610の動力の伝達において過負荷が発生する。具体的には、可変動力伝達部832では、内方部材836と外方部材835との間に過負荷状態が発生する。そして、内方部材836と外方部材835との間に過負荷状態が発生すると、内方部材836が、外方部材835に対して回転する。これによって、内方部材836から外方部材835への回転力の伝達が停止され、下側第一可動部610の回転が停止される。また、内方部材836が外方部材835に対して回転することによって、可変動力伝達部832のギア838に伝達された回転力は、固定ギア833に対して伝達される。したがって、下側第二可動部620は、下側第一可動部610の下側第二回転軸615を回転軸として上方に向かって回転される。
そして、モータ810の駆動軸811を第一の回転方向にさらに回転させると、第二形態が構成される。図8及び図13に示すように、第二形態の電動役物300では、上側可動部500が最も下方に駆動されるとともに、下側可動部600が最も上方に駆動された状態となっている。具体的には、上側可動部500では、上側第一可動部510の上側第二回転軸515が、ベース部材410の規制孔414の他端面414bに接触した状態となっている。また、上側可動部500では、上側第二可動部520の固定柱522が、上側第一可動部510の挿通孔518の他端面518bに接触した状態となっている。また、下側可動部600では、下側第一可動部610の下側第二回転軸615が、ベース部材410の規制孔415の他端面415bに接触した状態となっている。また、下側可動部600では、下側第二可動部620の固定柱622が、下側第一可動部610の挿通孔618の他端面618bに接触した状態となっている。
一方、第二形態の電動役物300において、モータ810を作動して、駆動軸811を第二の回転方向に回転させると、駆動軸811の回転力は、モータギア812及び上側中継ギア821を介して、可変動力伝達部822のギア828に対して伝達される。この際、可変動力伝達部822では、内方部材826と外方部材825との間に過負荷状態が発生していないため、内方部材826及び外方部材825が一体となって回転される。したがって、上側第一可動部510及び上側第二可動部520は、一体となった状態で、ベース部材410の上側第一回転軸412を回転軸として上方に向かって回転される。また、駆動軸811の回転力は、モータギア812、下側第一中継ギア831a及び下側第二中継ギア831bを介して、可変動力伝達部832のギア838に対して伝達される。この際、可変動力伝達部832では、内方部材836と外方部材835との間に過負荷状態が発生していないため、内方部材836及び外方部材835が一体となって回転される。したがって、下側第一可動部610及び下側第二可動部620は、一体となった状態で、ベース部材410の下側第一回転軸413を回転軸として下方に向かって回転される。
そして、モータ810の駆動軸811を第二の回転方向にさらに回転させると、第二の中間形態(図示せず)が構成される。第二の中間形態の電動役物300では、上側可動部500において、上側第一可動部510の上側第二回転軸515が、ベース部材410の規制孔414の一端面414aに接触した状態となっている。なお、上側可動部500では、上側第二可動部520の固定柱522は、依然として、上側第一可動部510の挿通孔518の他端面518bに接触した状態となっている。また、下側可動部600において、下側第一可動部610の下側第二回転軸615が、ベース部材410の規制孔415の一端面415aに接触した状態となっている。なお、下側可動部600では、下側第二可動部620の固定柱622は、依然として、下側第一可動部610の挿通孔618の他端面618bに接触した状態となっている。
そして、第二の中間形態の電動役物300において、モータ810の駆動軸811を第二の回転方向にさらに回転させると、上側第一可動部510の上側第二回転軸515がベース部材410の規制孔414の一端面414aに接触していることによって、上側第一可動部510の動力の伝達において過負荷が発生する。具体的には、可変動力伝達部822において、内方部材826と外方部材825との間に過負荷状態が発生し、内方部材826が、外方部材825に対して回転する。これによって、内方部材826から外方部材825への回転力の伝達が停止され、上側第一可動部510の回転が停止される。また、内方部材826が外方部材825に対して回転することによって、可変動力伝達部822のギア828に伝達された回転力は、固定ギア823に対して伝達される。したがって、上側第二可動部520は、上側第一可動部510の上側第二回転軸515を回転軸として上方に向かって回転される。
同様に、下側第一可動部610の上側第二回転軸615がベース部材410の規制孔415の一端面415aに接触していることによって、下側第一可動部610の動力の伝達において過負荷が発生する。具体的には、可変動力伝達部832において、内方部材836と外方部材835との間に過負荷状態が発生し、内方部材836が、外方部材835に対して回転する。これによって、内方部材836から外方部材835への回転力の伝達が停止され、下側第一可動部610の回転が停止される。また、内方部材836が外方部材835に対して回転することによって、可変動力伝達部832のギア838に伝達された回転力は、固定ギア833に対して伝達される。したがって、下側第二可動部620は、下側第一可動部610の下側第二回転軸615を回転軸として下方に向かって回転される。
そして、モータ810の駆動軸811を第二の回転方向にさらに回転させると、第一形態が構成される。
(制御系の構成)
次に、パチンコ機1における制御系の構成を説明する。
図2に示すように、パチンコ機1は、第一始動入賞口スイッチ131aと、第二始動入賞口スイッチ131bと、大入賞口スイッチ132と、各種入賞口スイッチ133とを備えている。
第一始動入賞口スイッチ131aは、第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞を検出し、検出信号を主制御装置210に出力する。第二始動入賞口スイッチ131bは、第二始動入賞口111bへの遊技球の入賞を検出し、検出信号を主制御装置210に出力する。大入賞口スイッチ132は、大入賞口115への遊技球の入賞を検出し、検出信号を主制御装置210に出力する。各種入賞口スイッチ133は、普通図柄始動ゲート122への遊技球の通過等を検出し、検出信号を主制御装置210に出力する。
また、パチンコ機1は、制御部として、主に、主制御装置210及び演出制御装置150を備えている。不正行為防止等のため、主制御装置210及び演出制御装置150は、それぞれ別々の基板に実装される。また、主制御装置210から演出制御装置150への一方向にのみデータの送信が可能となっている。
主制御装置210は、主として、始動入賞口111a,111bへの遊技球の入賞の検出に応じて、各種の乱数を取得する。そして、主制御装置210は、取得した各種乱数に基づいて、制御コマンドの送信及び遊技全体の制御を行う。また、主制御装置210は、遊技状態表示装置107、賞球払出制御装置156、大入賞口ソレノイド158及び電動チューリップ(図示せず)を直接制御(ポート出力制御)する。
主制御装置210は、CPU220と、ROM230と、RAM240と、入力ポート250と、出力ポート255とを備える。
入力ポート250は、第一始動入賞口スイッチ131a、第二始動入賞口スイッチ131b、大入賞口スイッチ132及び各種入賞口スイッチ133のそれぞれから出力された検出信号をCPU220に出力する。
出力ポート255は、演出制御装置150、遊技状態表示装置107、賞球払出制御装置156及び大入賞口ソレノイド158のそれぞれに制御コマンドや制御信号を出力する。また、出力ポート255は、パチンコ機1の出玉情報や異常信号をホールコンピュータ1000に出力する。これにより、ホールコンピュータ1000においてパチンコ機1の遊技状況等を遠隔監視する。
ROM230には、主制御装置210で実行されるパチンコ機1を制御するためのプログラム、遊技制御用のデータ等が記憶されている。遊技制御用のデータには、演出制御装置150を制御するための各種制御コマンド等が含まれる。
RAM240は、主制御装置210に対する入出力データ、演算処理のためのデータ、遊技に関連する乱数カウンタを始めとする各種カウンタ、抽選結果や遊技状態を管理するフラグ等を一時的に記憶する。また、RAM240は、特別図柄用の始動情報記憶領域及び普通図柄用の始動情報記憶領域を有する。
特別図柄用の始動情報記憶領域には、第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞を契機として取得される始動情報及び第二始動入賞口111bへの遊技球の入賞を契機として取得される始動情報が、それぞれ個別に所定上限数(本実施形態では、4つ)まで記憶される。ここで、始動情報とは、始動入賞口111a,111bへの遊技球の入賞を契機として取得された各種乱数値等の情報(例えば、当たり決定乱数、当たり種別決定乱数、停止図柄決定乱数、リーチ決定乱数、変動パターン決定乱数等)をいう。主制御装置210は、始動情報記憶領域に記憶されている始動情報について、所定の順序(本実施形態では、取得された順序)により当たり判定を行って消化する。また、主制御装置210は、始動情報記憶領域に記憶されている始動情報の数を、特別図柄始動情報記憶数表示部107cに表示する。
また、普通図柄の始動情報記憶領域には、普通図柄始動ゲート122への遊技球の通過を契機として取得された乱数等の情報が、所定上限数(本実施形態では、4つ)まで記憶される。
また、RAM240は、演出制御装置150等に出力すべき制御コマンドを一時的に記憶しておくためのコマンド記憶領域を有する。
また、主制御装置210には、電源供給を行うための電源回路212が接続されている。
演出制御装置150は、主制御装置210と同様に、CPU、ROM、RAM、入力ポート及び出力ポートを備える。
演出制御装置150のROMには、演出を制御するためのプログラム、各種データ等が記憶されている。演出制御装置150のRAMには、主制御装置210から入力された制御コマンド、演算処理を行うためのデータ等が一時的に記憶される。演出制御装置150のCPUは、ROMに記憶されたプログラムにしたがって処理を実行することにより、各種演出の制御を行う。
演出制御装置150は、演出図柄表示装置104における表示を制御する表示制御部151と、ランプ154の点灯、点滅等を制御するランプ制御部152と、スピーカ155からの効果音の出力を制御する効果音制御部153と、電動役物300の制御を行う役物制御部157と、を備える。演出制御装置150は、主制御装置210から受信した制御コマンドにしたがって演出制御装置150内で送信される制御コマンドを生成し、該制御コマンドを送信することによって、表示制御部151、ランプ制御部152、効果音制御部153及び役物制御部157のそれぞれを制御する。
ランプ制御部152は、演出制御装置150から入力される制御コマンドに応じて、実行すべきランプ演出を決定し、該ランプ演出に対応する制御データをROMから読み出し、該制御データに基づいてランプ154の点灯、点滅等を行う。
効果音制御部153は、演出制御装置150から入力される制御コマンドに応じて、実行すべき効果音演出を決定し、該効果音演出に対応する音響データをROMから読み出してスピーカ155に出力する。
表示制御部151は、CPU、ROM、RAM、画像処理用VDP(Video Display Processor)、入力ポート及び出力ポートを備える。そして、表示制御部151のCPUは、演出制御装置150から入力された制御コマンドに応じて、ROMに記憶されたプログラムにしたがって、該制御コマンドに応じた画像データをROMから読み出し、該画像データをVDPに出力する。そして、画像処理用VDPは、表示制御部151のCPUからの出力指示にしたがって、画像データを、出力ポートを介して演出図柄表示装置104に出力する。
役物制御部157は、演出制御装置150から入力される制御コマンドに応じて、電動役物300の作動パターンを決定し、決定した作動パターンで電動役物130を作動させる。
(遊技状態及び当たりの種別について)
パチンコ機1では、遊技状態として、当たり抽選の当選確率が低確率(通常確率)となる「低確率状態」と、当たり抽選の当選確率が低確率状態と比較して高確率(例えば、通常確率の10倍)となる「確率変動状態」と、が設定されている。また、遊技状態として、特別図柄及び演出図柄の変動時間が短縮する「時短状態」が設定されている。「時短状態」では、普通図柄の抽選確率が通常時の抽選確率と比較して高確率(例えば、10倍)になると共に、第二始動入賞口111bの開放時間が通常時の開放時間と比較して延長される。
また、パチンコ機1では、複数の当たりの種別が設定されている。本実施形態では、当たりの種別として、「通常大当たり」、「確変1大当たり」、「確変2大当たり」及び「小当たり」が設定されている。
通常大当たりが生起された場合、15ラウンドの大入賞口115の開放動作が行われ、当たり終了後の遊技状態が低確率状態に設定される。
確変1大当たりが生起された場合、15ラウンドの大入賞口115の開放動作が行われ、当たり終了後の遊技状態が確率変動状態に設定される。
確変2大当たりが生起された場合、2ラウンドの大入賞口115の開放動作が行われ、当たり終了後の遊技状態が確率変動状態に設定される。なお、確変2大当たりが生起された場合、各ラウンドにおける大入賞口115の開放時間が、通常大当たりと比較して短く(数ms程度)設定され、ラウンド数も2回しかないため、遊技者に対しては、当たりとならずに確率変動状態に突然移行したかのような意外性を与えることができる。
小当たりが生起された場合、2ラウンドの大入賞口115の開放動作が行われ、当たり終了前後で遊技状態が変化しないように設定される。なお、「確変2大当たり」を生起させる際に停止表示させる演出図柄の組み合わせ及び「小当たり」を生起させる際に停止表示させる演出図柄の組み合わせは互いに区別がつかないように設定されている。
(制御コマンドについて)
次に、主制御装置210から演出制御装置150に出力される演出制御コマンドの構造及び内容を説明する。
演出制御コマンドは、制御コマンドの分類を識別するための識別子で1バイト長のディジタルデータであるモード(MODE)と、実行される制御コマンドの内容(機能)を示す1バイト長のディジタルデータであるイベント(EVENT)とからなる。
演出制御コマンドとしては、図柄指定コマンド、変動パターンコマンド、図柄停止コマンド、事前判定情報コマンド、始動情報記憶数コマンド、演出開始コマンド、状態指定コマンド等がある。
図柄指定コマンドは、演出図柄表示装置104において停止表示される演出図柄の組み合わせを指定するコマンドである。図柄指定コマンドは、演出図柄の変動開始時に出力される。ここで、演出図柄の変動開始時は、特別図柄の変動開始時とほぼ一致している。
変動パターンコマンドは、演出図柄表示装置104において変動表示する演出図柄の変動パターンを指定するコマンドである。変動パターンコマンドは、図柄指定コマンドと共に、演出図柄の変動開始時に出力される。
図柄停止コマンドは、演出図柄の停止表示を指定するためのコマンドである。図柄停止コマンドは、演出図柄の停止表示時に出力される。ここで、演出図柄の停止表示時は、特別図柄の停止表示時とほぼ一致している。
事前判定情報コマンドは、事前判定情報を通知するためのコマンドである。ここで、事前判定情報とは、始動情報が指定する各種抽選(当たり抽選、当たり種別抽選、リーチ抽選、変動パターン抽選等)の結果を示す情報をいう。主制御装置210は、始動情報を取得した際に、該始動情報が指定する各種抽選結果を判定して、判定した各種抽選結果に応じた事前判定情報コマンドを演出制御装置150に出力する。例えば、主制御装置210は、取得した始動情報について、当たり抽選の結果及び当たり種別抽選の結果(「通常大当たり」、「確変1大当たり」、「確変2大当たり」、「小当たり」、「はずれ」)に応じた事前判定コマンドを演出制御装置150に出力する。
演出開始コマンドは、15R当たり(通常大当たり、確変1大当たり)の演出開始、確変2大当たりの演出開始及び小当たりの演出開始をそれぞれ指定するためのコマンドである。演出開始コマンドは、当たり開始時に出力される。
状態指定コマンドは、時短の終了及び開始のそれぞれを指定するためのコマンドである。状態指定コマンドは、時短の終了時及び時短の開始時のそれぞれに出力される。
(主制御装置の処理について)
次に、主制御装置210で実行される遊技制御処理を説明する。
CPU220は、所定の動作クロック(例えば、4[ms])で1サイクルを実行可能な遊技制御プログラムに基づいて動作し、ROM230の所定領域に格納されている遊技制御プログラムを起動させ、遊技制御処理を実行する。
具体的に、主制御装置120は、始動入賞口スイッチ131a,131bから検出信号を入力した場合、当たり決定乱数、当たり種別決定乱数、リーチ決定乱数、変動パターン決定乱数、停止図柄決定乱数等を対応の乱数カウンタから取得し、取得した各乱数値(始動情報)を、RAM240の始動情報記憶領域における所定の記憶部に記憶する。
また、主制御装置210は、始動情報を取得した際に、取得した始動情報の当たり決定乱数及び当たり種別決定乱数に基づいて、当たり抽選の結果及び当たり種別を判定する。そして、主制御装置210は、該判定の結果に応じた事前判定情報コマンドを演出制御装置150に送信する。
また、主制御装置210は、始動情報記憶領域に記憶されている始動情報について、所定の順序により当たり判定処理を実行する。具体的には、主制御装置210は、RAM240の始動情報記憶領域から当たり決定乱数を読み出し、読み出した当たり決定乱数の値が当たり値と一致しているか否かを判定する。
そして、主制御装置210は、当たり判定処理で読み出した当たり決定乱数の値が当たり値と一致していると判定した場合は、当たり種別決定乱数の値に基づいて当たり種別を決定する。また、主制御装置210は、決定した当たり種別及び停止図柄決定乱数の値に基づいて停止表示する演出図柄の組み合わせを決定し、決定した組み合わせに対応する停止図柄指定コマンドを演出制御装置150に送信する。さらに、主制御装置210は、決定した当たり種別、リーチ決定乱数及び変動パターン決定乱数に基づいて演出図柄の変動パターンを決定し、決定した変動パターンに対応する変動パターンコマンドを演出制御装置150に送信する。
一方、主制御装置210は、当たり判定処理で読み出した当たり決定乱数の値が当たり値と一致していないと判定した場合は、演出図柄をはずれ図柄で停止表示させることを示す停止図柄指定コマンドを演出制御装置150に送信する。また、主制御装置210は、現在の遊技状態、リーチ決定乱数及び変動パターン決定乱数に基づいて演出図柄の変動パターンを決定し、決定した変動パターンに対応する変動パターンコマンドを演出制御装置150に送信する。
(演出制御装置の処理について)
次に、演出制御装置150で実行される処理を説明する。
演出制御装置150のCPUは、所定の動作クロック(例えば、2[ms])で1サイクルを実行可能な制御プログラムに基づいて動作し、ROM230の所定領域に格納されている制御プログラムを起動させ、演出制御処理を繰り返し実行する。
具体的に、演出制御装置150は、主制御装置210から変動パターンコマンドを受信した場合、受信した変動パターンコマンドに対応する制御コマンド(以下、変動表示制御コマンドとする)を生成し、生成した変動表示制御コマンドを表示制御部151に送信する。そして、表示制御部151は、変動表示制御コマンドを受信すると、演出図柄表示装置104において、変動表示制御コマンドで指定されている変動パターンによる演出図柄の変動表示を開始させる。
また、演出制御装置150は、主制御装置210から図柄指定コマンドを受信した場合、受信した図柄指定コマンドに対応する制御コマンド(以下、停止図柄制御コマンドとする)を生成し、生成した停止図柄制御コマンドを表示制御部151に送信する。また、演出制御装置150は、主制御装置210から図柄指定コマンドを受信した場合、後述する当たり予告演出制御処理を実行する。
また、演出制御装置150は、主制御装置210から図柄停止コマンドを受信した場合、受信した図柄停止コマンドに対応する制御コマンド(以下、停止制御コマンドとする)を生成し、生成した停止制御コマンドを表示制御部151に送信する。そして、表示制御部151は、停止制御コマンドを受信すると、演出図柄表示装置104において、演出図柄を停止表示させる。この際、表示制御部151は、予め受信した停止図柄制御コマンドで指定されている組み合わせで、演出図柄を停止表示させる。
また、演出制御装置150は、主制御装置210から演出開始コマンドを受信した場合、受信した演出開始コマンドに応じて当たり演出を実行する。
また、演出制御装置150は、主制御装置210から事前判定コマンドを受信した場合、後述する事前予告演出制御処理を実行する。
(当たり予告演出制御処理について)
当たり予告演出制御処理は、演出図柄の変動表示に対応させて、当該変動表示に係る始動情報の当たり抽選の結果を示唆する当たり予告演出を実行するための処理である。
当たり予告演出制御処理では、演出制御装置150は、図柄指定コマンドを受信した場合、当たり予告演出を実行するか否かを決定するための乱数(以下、当たり予告演出乱数という)を対応の乱数カウンタから取得する。
本実施形態では、演出制御装置150は、受信した図柄指定コマンドが指定する停止図柄の種類に基づいて、当該図柄指定コマンドに係る始動情報(以下、当たり予告抽選対象始動情報とする)の当たり抽選の結果を判定する。そして、演出制御装置150は、当たり予告抽選対象始動情報の当たり抽選の結果が、「通常大当たり」、「確変1大当たり」又は「はずれ」である場合に、当たり予告演出乱数を取得する。
そして、演出制御装置150は、取得した当たり予告演出乱数に基づいて当たり予告演出を実行するか否かを決定する。
ここで、演出制御装置150のROMには、当たり予告演出乱数と当たり予告演出当たり値との対応が登録された当たり予告演出抽選用テーブルが格納されている。本実施形態では、当たり予告演出抽選用テーブルとして、当たり予告抽選対象始動情報の当たり抽選の結果(「通常大当たり」、「確変1大当たり」及び「はずれ」)のそれぞれに対応する当たり予告演出抽選用テーブルが設定されている。そして、「当たり」(「通常大当たり」又は「確変1大当たり」)に対応する当たり予告演出抽選用テーブルでは、「はずれ」に対応する当たり予告演出抽選用テーブルと比較して、当たり予告演出当たり値が多く登録されている。
また、演出制御装置150は、当たり予告演出を実行することを決定した場合、取得した当たり予告演出乱数に基づいて実行する当たり予告演出の種類を決定する。
本実施形態では、当たり予告演出の種類として、低信頼度当たり予告演出、中信頼度当たり予告演出、高信頼度当たり予告演出、当たり確定予告演出が設定されている。そして、当たり確定予告演出、高信頼度当たり予告演出、中信頼度当たり予告演出、低信頼度当たり予告演出の順に、当該変動表示に係る始動情報について当たりが生起されることに対する信頼度が高く設定されている。ここで、当該変動表示に係る始動情報について当たりが生起されることに対する信頼度とは、当該変動表示に係る始動情報について当たりとなる場合に当該当たり予告演出が選択される割合を、全体の当該当たり予告演出が選択される割合で除した値である。
また、演出制御装置150のROMには、当たり予告演出乱数と当たり予告演出の種類との対応が登録された当たり予告演出種類抽選用テーブルが格納されている。本実施形態では、当たり予告演出種類抽選用テーブルとして、当たり予告抽選対象始動情報の当たり抽選の結果(「通常大当たり」、「確変1大当たり」及び「はずれ」)のそれぞれに対応する当たり予告演出種類抽選用テーブルが設定されている。そして、「当たり」(「通常大当たり」又は「確変1大当たり」)に対応する当たり予告演出種類抽選用テーブルでは、「はずれ」に対応する当たり予告演出種類抽選用テーブルと比較して、信頼度の高い当たり予告演出が選択され易くなるように設定されている。なお、当たり確定予告演出は、「当たり」(「通常大当たり」又は「確変1大当たり」)に対応する当たり予告演出種類抽選用テーブルにのみ登録されている。
そして、演出制御装置150は、当たり予告演出の種類を決定すると、決定した当たり予告演出の種類に対応する制御コマンド(以下、当たり予告演出制御コマンドとする)を生成し、生成した当たり予告演出制御コマンドを役物制御部157に送信する。そして、役物制御部157は、当たり予告演出制御コマンドを受信すると、当たり予告演出制御コマンドで指定されている当たり予告演出の種類に応じて電動役物300を作動させる。
本実施形態では、役物制御部157は、当たり予告演出制御コマンドを受信すると、演出図柄表示装置104における演出図柄の変動表示に対応させて、電動役物300を作動させる。
例えば、役物制御部157は、当たり予告演出制御コマンドが低信頼度当たり予告演出を指定している場合、電動役物300を、第一形態(図3、図4(a)〜(c)、図7参照)から中間形態(図5(a)〜(c)、図8参照)に変形させた後、中間形態から第一形態に変形させる。
また、役物制御部157は、当たり予告演出制御コマンドが中信頼度当たり予告演出を指定している場合、電動役物300を第一形態から中間形態を経て第二形態(図6(a)〜(c)、図9参照)に変形させる。そして、役物制御部157は、第二形態に変形させた電動役物300において、全ての発光部330の発光手段を「青色」に発光させる。その後、役物制御部157は、電動役物300を第二形態から中間形態を経て第一形態に変形させる。
また、役物制御部157は、当たり予告演出制御コマンドが高信頼度当たり予告演出を指定している場合、電動役物300を、第一形態から中間形態を経て第二形態に変形させる。そして、役物制御部157は、第二形態に変形させた電動役物300において、全ての発光部330の発光手段を「ピンク色」に発光させる。その後、役物制御部157は、電動役物300を第二形態から中間形態を経て第一形態に変形させる。
さらに、役物制御部157は、当たり予告演出制御コマンドが当たり確定予告演出を指定している場合、電動役物300を第一形態から中間形態を経て第二形態に変形させる。そして、役物制御部157は、第二形態に変形させた電動役物300において、全ての発光部330の発光手段を「ピンク色」に発光させた後、「金色」に発光させる。その後、役物制御部157は、電動役物300を第二形態から中間形態を経て第一形態に変形させる。
このように、パチンコ機1では、電動役物300の形態によって、当該変動表示に係る始動情報の当たり抽選の結果を示唆する情報を表示する。すなわち、電動役物300が、各発光部330のハート形のモチーフが個別に認識される第一形態から、桜花の形のモチーフを構成する第二形態に変形するか否かによって、現在の演出図柄の変動表示に係る始動情報について当たりが生起される信頼度を表示する。また、パチンコ機1では、桜花のモチーフを構成する第二形態となった電動役物300の発光状態によって、当該変動表示に係る始動情報の当たり抽選の結果を示唆する情報を表示する。すなわち、桜花のモチーフを構成する第二形態となった電動役物300の発光色によって、現在の演出図柄の変動表示に係る始動情報について当たりが生起される信頼度を表示する。
(事前予告演出制御処理について)
事前予告演出制御処理は、RAM240の始動情報記憶領域に記憶されている始動情報において当たりを示すものが存在することを示唆する演出である事前予告演出を実行するための処理である。
事前予告演出制御処理では、演出制御装置150は、事前判定コマンドを受信した場合、事前予告演出を実行するか否かを決定するための乱数(以下、事前予告演出乱数という)を対応の乱数カウンタから取得する。
本実施形態では、演出制御装置150は、第一始動情報に基づく事前判定コマンドを受信した場合に、事前予告演出乱数を取得する。また、演出制御装置150は、第一始動情報記憶数が2以上の場合に、事前予告演出乱数を取得する。
そして、演出制御装置150は、取得した事前予告演出乱数に基づいて事前予告演出を実行するか否かを決定する。
ここで、演出制御装置150のROMには、事前予告演出乱数と事前予告演出当たり値との対応が登録された事前予告抽選用テーブルが格納されている。本実施形態では、事前予告演出抽選用テーブルとして、当該事前判定コマンドが示す内容(「通常大当たり」、「確変1大当たり」、「確変2大当たり」、「小当たり」及び「はずれ」)のそれぞれに対応する事前予告演出抽選用テーブルが設定されている。そして、「当たり」(「通常大当たり」、「確変1大当たり」、「確変2大当たり」又は「小当たり」)に対応する事前予告演出抽選用テーブルでは、「はずれ」に対応する事前予告演出抽選用テーブルと比較して、事前予告演出当たり値が多く登録されている。
また、演出制御装置150は、事前予告演出を実行することを決定した場合、取得した事前予告演出乱数に基づいて実行する事前予告演出の種類を決定する。
本実施形態では、事前予告演出の種類として、低信頼度事前予告演出、中信頼度事前予告演出、高信頼度事前予告演出が設定されている。そして、高信頼度事前予告演出、中信頼度事前予告演出、低信頼度事前予告演出の順に、始動情報記憶領域に記憶されている始動情報において当たりを生起させることを示すものが存在することに対する信頼度が高く設定されている。ここで、始動情報記憶領域に記憶されている始動情報において当たりを生起させるものが存在することに対する信頼度とは、当該事前判定コマンドに係る始動情報が当たりを生起させる場合に当該事前予告演出が選択される割合を、全体の当該事前予告演出が選択される割合で除した値である。
また、演出制御装置150のROMには、事前予告演出乱数と事前予告演出の種類との対応が登録された事前予告演出種類抽選用テーブルが格納されている。本実施形態では、事前予告演出種類抽選用テーブルとして、事前判定コマンドが示す内容(「通常大当たり」、「確変1大当たり」、「確変2大当たり」、「小当たり」及び「はずれ」)及び現在の第一始動情報記憶数の組み合わせのそれぞれに対応する事前予告演出種類抽選用テーブルが設定されている。そして、「当たり」(「通常大当たり」、「確変1大当たり」、「確変2大当たり」又は「小当たり」)に対応する事前予告演出種類抽選用テーブルでは、「はずれ」に対応する事前予告演出種類抽選用テーブルと比較して、信頼度の高い事前予告演出が選択され易くなるように設定されている。
そして、演出制御装置150は、事前予告演出の種類を決定すると、RAM240の始動情報記憶領域に記憶されている第一始動情報のそれぞれに基づく演出図柄の変動表示に対応して、事前予告演出を実行する。
すなわち、演出制御装置150は、事前予告演出の種類を決定すると、決定した事前予告演出の種類に対応する制御コマンド(以下、事前予告演出制御コマンドとする)を生成する。そして、演出制御装置150は、始動情報記憶領域に記憶されている第一始動情報のそれぞれに係る演出図柄の変動表示を行う際に、生成した事前予告演出制御コマンドを役物制御部157に送信する。そして、役物制御部157は、事前予告演出制御コマンドを受信すると、事前予告演出制御コマンドで指定されている事前予告演出の種類に応じて電動役物300を作動させる。
本実施形態では、役物制御部157は、事前予告演出制御コマンドを受信すると、演出図柄表示装置104における演出図柄の変動表示に対応させて、電動役物300を作動させる。
例えば、始動情報記憶領域の4番目の第一始動情報として記憶された第一始動情報に係る事前判定コマンドに基づいて事前予告演出を実行することが決定された場合、該1番目から4番目の第一始動情報のそれぞれに基づく演出図柄の変動表示に対応させて、事前予告演出が実行される。
この際、役物制御部157は、事前予告演出制御コマンドが低信頼度事前予告演出を指定している場合、各第一始動情報に基づく演出図柄の変動表示に対応させて、第一形態の電動役物300において、2つの発光部330の発光手段を「ピンク色」に発光させる。
また、役物制御部157は、事前予告演出制御コマンドが中信頼度事前予告演出を指定している場合、各第一始動情報に基づく演出図柄の変動表示に対応させて、第一形態の電動役物300において、4つの発光部330の発光手段を「ピンク色」に発光させる。
さらに、役物制御部157は、事前予告演出制御コマンドが高信頼度事前予告演出を指定している場合、各第一始動情報に基づく演出図柄の変動表示に対応させて、第一形態の電動役物300において、全ての発光部330の発光手段を「ピンク色」に発光させる。
このように、パチンコ機1では、各発光部330のハート形のモチーフが個別に認識される第一形態の電動役物300の発光状態によって、RAM240の始動情報記憶領域に記憶されている始動情報において当たりを示すものが存在することを示唆する情報を表示する。すなわち、各発光部330のハート形のモチーフが個別に認識される第一形態の電動役物300において発光している発光部330の数によって、始動情報記憶領域に記憶されている始動情報において当たりを生起させるものが存在することに対する信頼度を表示する。
以上説明したように、電動役物300では、複数の発光部330が、遊技盤面102における遊技者が視認可能な位置に常時配設される。そして、複数の発光部330が、それぞれの第一モチーフを個別に表示する第一形態と、全ての第一モチーフが一体となって第一モチーフとは異なる第二モチーフを表示する第二形態と、を形成する。したがって、電動役物300では、複数の発光部330によって複数のモチーフを表示することができるため、演出効果を向上することが可能となる。
また、電動役物300では、第一形態を構成している場合と、第二形態を構成している場合とで、互いに異なる種類の遊技に関する演出を実行する。したがって、電動役物300によれば、複数種類の遊技に関する演出を実行するため、演出効果をさらに向上することが可能となる。
また、電動役物300では、可変動力伝達部822を備えることによって、単一の駆動源によって複数の構成部(上側第一可動部510及び上側第二可動部520)のそれぞれを異なるタイミングで駆動することができるため、簡易な構成で演出効果を向上することが可能となる。同様に、電動役物300では、可変動力伝達部832を備えることによって、単一の駆動源によって複数の構成部(下側第一可動部610及び下側第二可動部620)のそれぞれを異なるタイミングで駆動することができるため、簡易な構成で演出効果を向上することが可能となる。
さらに、パチンコ機1によれば、電動役物300を備えることによって、遊技に関する演出をさらに多様化することができ、遊技者の興趣の向上を図ることができる。
(変形例)
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態では、種々の変更を行うことが可能である。
例えば、電動役物300は、電動役物300全体を、遊技盤面102において水平方向に移動させるような駆動手段900を備えることが可能である。
図14は、変形例に係る電動役物を示す正面図である。なお、図14(a)は、移動前の状態の電動役物を示し、図14(b)は、移動後の電動役物を示す。
図14に示すように、駆動手段900は、モータ910と、クランク部920と、ベース部材410に固定された固定軸930と、を有している。
クランク部920には、貫通孔921が設けられている。貫通孔921は、所定の長さにより形成されている。また、クランク部920には、モータ910に設けられたモータギア(図示せず)が噛合されるギア部922が設けられている。
そして、ベース部材410に固定された固定軸930は、クランク部920の貫通孔921に挿通される。
これにより、モータ910を作動することによって、クランク部920を介して、電動役物300が水平方向に移動される。
具体的には、モータ910を作動すると、モータギアを介してクランク部920が回転される。そして、クランク部920が回転されることによって、貫通孔921に挿通された固定軸930が、水平方向に移動される。これによって、電動役物300が水平方向に移動される。
このような電動役物300の水平方向への移動動作は、上述した上側可動部500及び下側可動部600の動作と別々に、又は、同時に行うことができる。また、電動役物300の水平方向への移動動作は、演出図柄表示装置104における演出図柄の変動表示等の所定の遊技に関する演出に対応させることもできる。
また、電動役物300は、各種演出(予告演出、当たり生起中の演出、演出図柄の変動表示中の演出等)、遊技状態(低確率状態、確率変動状態、時短状態等)、時短回数、始動情報記憶数、エラーの発生等、様々な遊技に関する情報を表示することが可能である。
例えば、電動役物300が、第一形態において通常遊技中であることを表示し、第二形態においてエラーが発生したことを表示する構成としても構わない。
また、パチンコ機1に遊技者が操作可能な外部入力手段(プッシュボタン等)を配設し、電動役物300が、第一形態における発光状態によって外部入力手段を操作することが可能な期間を表示し、第二形態において外部入力手段が操作されたことに応じて実行される予告演出を表示する構成としても構わない。
さらに、電動役物300が、第一形態において、他のランプ154と同様に、演出図柄の変動表示に伴う発光演出を行い、第二形態において当たり予告演出を行う構成としても構わない。
また、電動役物300の形態は、様々な形態を適用することが可能である。
例えば、5つの発光部330のそれぞれを、ひし形のモチーフによって構成する。そして、第一形態では、各発光部330のひし形のモチーフが個別に認識され、第二形態では、5つの発光部330のひし形のモチーフが組み合わされることによって、星形のモチーフを形成する構成としても構わない。
また、複数の発光部330のそれぞれを、所定のキャラクタ(例えば、ロボット等)の構成部分のモチーフによって構成する。そして、第一形態では、各発光部330の所定のキャラクタの構成部分のモチーフが個別に認識され、第二形態では、複数の発光部330のモチーフが組み合わされることによって、所定のキャラクタのモチーフを形成する構成としても構わない。
なお、上記の実施形態では、パチンコ機である遊技機に本発明を適用した場合について説明した。しかしながら、本発明はこれに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他のアミューズメントゲーム機等の遊技機にも適用可能である。
1 パチンコ機
102 遊技盤面
300 電動役物
400 固定部
500 上側可動部
600 下側可動部
510 上側第一可動部
520 上側第二可動部
610 下側第一可動部
620 下側第二可動部
330 発光部
410 ベース部材
412 上側第一回転軸
413 下側第一回転軸
416 ギア回転軸
414 規制孔
415 規制孔
511 第一アーム部
514 回転軸挿通孔
515 上側第二回転軸
521 第二アーム部
611 第一アーム部
614 回転軸挿通孔
615 上側第二回転軸
621 第二アーム部
800 駆動部
810 モータ
820 上側動力伝達部
830 下側動力伝達部
811 駆動軸
812 モータギア
821 上側中継ギア
822 可変動力伝達部
823 固定ギア
825 外方部材
826 内方部材
827 回転軸
828 ギア
831a 下側第一中継ギア
831b 下側第二中継ギア
832 可変動力伝達部
833 固定ギア
835 外方部材
836 内方部材
837 回転軸
838 ギア

Claims (4)

  1. 遊技機の遊技盤に配設される役物装置であって、
    前記遊技盤における遊技者が視認可能な位置に常時配設される複数の構成部と、
    前記複数の構成部の形態を所定形態に制御する形態制御手段と、を備え、
    前記複数の構成部のそれぞれは、所定の第一モチーフによって形成され、
    前記所定形態として、
    前記複数の構成部において、それぞれの前記第一モチーフを個別に表示する第一形態と、
    前記複数の構成部において、全ての前記第一モチーフが一体となって、前記第一モチーフとは異なる第二モチーフを表示する第二形態と、を有するものであり、
    さらに、前記複数の構成部を駆動する駆動手段を備え、
    前記駆動手段は、
    駆動源と、所定の動力伝達経路によって、前記駆動源からの動力を、前記複数の構成部のうち駆動対象となる構成部である複数の駆動構成部に対して伝達する動力伝達手段と、を有し、
    前記動力伝達手段は、
    前記所定の動力伝達経路において、前記駆動源からの動力を、前記複数の駆動構成部のうち一の駆動構成部及び他の駆動構成部のそれぞれに対して伝達する可変動力伝達手段を有し、
    前記可変動力伝達手段は、
    前記一の駆動構成部に対して動力を伝達するとともに、前記一の駆動構成部に対する動力の伝達において過負荷が発生した場合に、該一の駆動構成部に対する動力の伝達を規制して、前記他の駆動構成部に対して動力を伝達する動力伝達機構と、
    前記一の駆動構成部に対する動力の伝達において過負荷を発生させる過負荷発生機構と、を備え、
    前記動力伝達機構は、
    第一摩擦面を有し、前記一の駆動構成部に固定された第一回転体と、
    前記第一摩擦面に接触した状態で配設される第二摩擦面を有し、前記駆動源からの動力が伝達される第二回転体と、からなり、
    前記過負荷発生機構は、
    前記一の駆動構成部の駆動を規制する規制手段からなり、
    前記可変動力伝達手段は、
    前記第二回転体に伝達された動力を、前記第一摩擦面と前記第二摩擦面との摩擦力によって、前記第一回転体に対して伝達し、
    前記規制手段が前記一の駆動構成部の駆動を規制することによって、前記第二回転体から前記第一回転体に対する動力の伝達において、前記第一摩擦面と前記第二摩擦面との最大摩擦力を超える過負荷を発生させ、
    該過負荷が発生した場合に、前記第二回転体に伝達された動力を、前記他の駆動構成部に対して伝達することを特徴とする役物装置。
  2. 前記複数の構成部によって演出を実行する演出制御手段を備え、
    前記演出制御手段は、
    前記複数の構成部が前記第一形態を形成している場合と、前記複数の構成部が前記第二形態を形成している場合とで、互いに異なる種類の遊技に関する演出を実行することを特徴とする請求項1に記載の役物装置。
  3. 前記第一モチーフは、ハート形のモチーフであり、
    前記第二モチーフは、桜花の形のモチーフであることを特徴とする請求項1又は2に記載の役物装置。
  4. 請求項1乃至のうちいずれか一項に記載の役物装置を備えることを特徴とする遊技機。
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