以下では、本発明の実施形態について説明する。なお以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.遊技機の構成
図1は、本実施形態に係る遊技機の外観構成を示す斜視図である。本実施形態の遊技機は、遊技場から貸し出された遊技球(遊技媒体)を用いて遊技を行うものであり、遊技機の外側面を形成する外枠2と、遊技機の内部に設けられ、遊技球が移動する遊技領域4を形成する遊技盤6と、遊技領域4を遊技者が視認可能かつ接触不可能にするガラスユニット8と、遊技機の前面において遊技領域4を取り囲むように形成された前枠10を備えている。そして前枠10は、遊技領域4を遊技者が視認可能となるように遊技領域4に対応する範囲の前枠開口11を形成しつつ、前枠開口11を塞ぐようにして背面側からガラスユニット8が取り付けられることにより、ガラスユニット8とともに遊技機の前面を形成している。
そして前枠10の一部は、光が透過する半透明の素材により構成されており、半透明の素材により構成されている部分の内部には、遊技を盛り上げるための演出光などを出力する複数の前枠ランプ12が設けられている。また、前枠10の左部および右部には、遊技を盛り上げるための演出音などを出力するスピーカー14が設けられている。
特に本実施形態では前枠10の右部に、半円形の第1演出物100、第2演出物102および第3演出物104を備える可動演出部105(演出装置)が設けられている。そして第1演出物100、第2演出物102および第3演出物104のそれぞれには、前面に半円形の半透明レンズが設けられており、内部に設けられたLED基板から出力された光を外部に透過させるようになっている。そして第1演出物100は前枠10に対して固定的に設けられているが、第2演出物102および第3演出物104のそれぞれは、前枠10に対して上下に往復移動可能に設けられている。
また前枠10の下部中央には、遊技球を貯留するための上皿16が設けられており、上皿16の内側面の奥側の左部には、遊技機から遊技者に遊技球を払い出すための払出口18が設けられている。また前枠10の下部右側には、グリップユニット20が設けられており、遊技者がグリップユニット20を遊技機に向かって右回りに回転させる操作を行うと、遊技機内部に設けられた図示しない発射装置が作動して、遊技領域4内に遊技球が発射されるようになっている。なお本実施形態の発射装置は、1分間に99個(1秒間に1.65個)の遊技球を発射することができる。
そして上皿16の内側面の奥側の右部には、上皿16から遊技球を発射装置に供給するための供給口22が設けられている。また上皿16の下方には、上皿16に遊技球を貯留しきれなくなった場合に余剰の遊技球を貯留しておく下皿24が設けられている。
また上皿16の手前側には、銃の形状を模した操作部110(可動部、第1部分)と、操作部110の下方で操作部110を支持する支持部112(可動部、第2部分)を備えた演出入力装置114が設けられており、遊技者が操作部110に設けられたトリガー116(操作子)を引く操作を行うことにより操作情報を入力することができるようになっている。そして本実施形態の演出入力装置114では、操作部110および支持部112が図1に示す下限位置(第1位置)と図2に示す上限位置(第2位置)との間で、前枠10に対して斜め上下に(所定経路に沿って)往復移動可能に設けられており、操作部110および支持部112が下限位置にある場合には、支持部112の大部分(第2部分)が前枠10(外装)の内部に収納され、操作部110および支持部112が上限位置にある場合には、支持部112の大部分(第2部分)が外部に露出している。
本実施形態では、操作部110が下限位置にある状態が初期状態となっており、遊技者がトリガー116を引く操作を行うべきタイミングである操作タイミングが到来すると、操作部110および支持部112を下限位置から上限位置に移動させることにより、操作タイミングが到来したことを遊技者に認識させるようにしている。特に本実施形態では、操作部110および支持部112が、上限位置にある場合よりも下限位置にある場合の方が奥側に配置されるようにしており、下限位置から上限位置に移動する場合には奥側から手前側に斜め上に移動するように、上限位置から下限位置に移動する場合には手前側から奥側に斜め下に移動するように設けられており、操作タイミングが到来するまでは操作部110が遊技者の邪魔にならないようにしている。なお本実施形態では、操作部110および支持部112が下限位置にあっても上限位置にあっても、遊技者が操作部110に触れてトリガー116を引く操作を行うことができるようになっている。
図3は、図1で示した遊技盤6の外観構成を示す正面図である。図3に示すように遊技盤6には、円形状に外レール28が設けられており、外レール28に囲まれた領域が、遊技球が移動する遊技領域4となっている。また遊技領域4の左端部には、外レール28に沿うように円弧状に内レール30が設けられており、外レール28と内レール30は、遊技盤6の下方に設けられた図示しない発射装置から発射された遊技球を遊技領域4に誘導する。
また遊技盤6の中央部には、遊技を盛り上げるための演出画像などを表示する液晶ディスプレイ31(演出画像表示手段)と、液晶ディスプレイ31の表示領域を囲むように形成された装飾部32を備える演出ユニット33が設けられている。ここで装飾部32は、光が透過する半透明の素材により構成された部分を有しており、半透明の素材により構成されている部分の内部には、遊技を盛り上げるための演出光などを出力する複数の装飾部ランプ34が設けられている。
そして本実施形態では、演出ユニット33の手前側を遊技球が通過できないようになっており、発射装置から発射された遊技球は、演出ユニット33の左側の遊技領域4か演出ユニット33の右側の遊技領域4を落下するようになっている。そして遊技領域4には、遊技盤6の表面に交差するように図示しない多数の遊技釘が打ち付けられており、遊技領域4を移動する遊技球の移動方向がランダムに変化するようになっている。
また装飾部32の左部には、演出ユニット33の左側の遊技領域4を落下する遊技球が通過できる左開口40が形成されており、この左開口40を通過した遊技球は装飾部32の内部に設けられている通路42を通過して、装飾部32の下部に設けられたステージ44に落下するようになっている。このステージ44の上面は滑らかな曲面となっているとともに、ステージ44とガラスユニット8との間に遊技球がステージ44から下方に落下できる隙間が形成されており、通路42からステージ44上に落下した遊技球がステージ44上を左右に往復移動した後にステージ44の中央部付近から下方に落下するようになっている。
そしてステージ44の中央部の下方には、ステージ44の中央部付近から下方に落下した遊技球が進入可能な第1始動入賞口46が設けられている。この第1始動入賞口46は、遊技球が進入したことを検出するセンサ(検出手段)を内蔵し、遊技球が進入すると遊技球が遊技機内部に回収されるように構成されており、第1始動入賞口46に遊技球が進入するたびに、遊技者に対して所定個数(1個以上の規定数、例えば3個)の遊技球が払い出されるとともに、乱数値を取得して大当たりの当否を決定する特別抽選が行われる。
また演出ユニット33の右側の遊技領域4には、遊技球が遊技機内部に回収されずに通過する通過ゲート48が設けられている。この通過ゲート48は、遊技球が通過したことを検出するセンサを内蔵し、通過ゲート48を遊技球が通過するたびに、乱数値を取得して普通当たりの当否を決定する普通抽選が行われる。
また演出ユニット33の右側の遊技領域4には、通過ゲート48の下方に、遊技球が進入すると遊技球が遊技機内部に回収される第2始動入賞口50が設けられている。この第2始動入賞口50は、遊技球が進入したことを検出するセンサ(遊技媒体検出手段)を内蔵するとともに、第2始動入賞口50に遊技球が進入しにくい縮小状態(進入を補助しない状態・非補助状態)と遊技球が進入しやすい拡大状態(進入を補助する状態・補助状態)との間で動作可能な補助部材を備える普通役物52(補助手段)が設けられている。そして普通役物52は、補助部材を動作させるソレノイドなどの駆動装置を内蔵しており、普通抽選で普通当たりが当選すると所定条件下で拡大状態となるように制御される。そして第2始動入賞口50に遊技球が進入するごとに、遊技者に対して所定個数(1個以上の規定数、例えば3個)の遊技球が払い出されるとともに、乱数値を取得して大当たりの当否を決定する特別抽選が行われる。
なお、第1始動入賞口46に遊技球が進入するごとに遊技者に払い出される遊技球の個数と、第2始動入賞口50に遊技球が進入するごとに遊技者に払い出される遊技球の個数は、同一の個数であっても異なる個数であってもよい。
また演出ユニット33の右側の遊技領域4には、遊技球が進入すると遊技球が遊技機内部に回収される大入賞口54が設けられている。この大入賞口54は、遊技球が進入したことを検出するセンサを内蔵するとともに、大入賞口54を塞ぐ板状部材を備える特別役物56が設けられており、特別役物56は、大入賞口54に遊技球が進入可能な開状態(第1状態、進入可能状態)と遊技球が進入不可能な閉状態(第2状態、進入不可状態)との間で動作可能に構成されている。そして特別役物56は、板状部材を動作させるソレノイドなどの駆動装置を内蔵しており、特別抽選で大当たりが当選すると開始される特別遊技状態において所定条件下で開状態となるように制御される。そして大入賞口54に遊技球が進入するたびに、遊技者に対して所定個数(例えば15個)の遊技球が払い出される。
また遊技領域4の最下部には、いずれの入賞口にも進入せずに遊技領域4を落下した遊技球を遊技機内部に回収するアウト口62が設けられている。
そして遊技球の発射装置は、図1で示したグリップユニット20の回転量を調節することにより遊技球の射出力が変化するように構成されており、グリップユニット20の回転量が少ない場合には演出ユニット33の左側の遊技領域4を遊技球が落下するように遊技球が発射され、グリップユニット20の回転量が多い場合には演出ユニット33の右側の遊技領域4を遊技球が落下するように遊技球が発射される。
従って遊技者は、遊技状況に応じてグリップユニット20の回転量を調節し、遊技球が左側の遊技領域4を落下して、あるいは左開口40と通路42とステージ44を通過して第1始動入賞口46に入賞するように遊技球を発射させたり(左打ち)、遊技球が右側の遊技領域4を落下して、通過ゲート48を遊技球が通過するように、あるいは第2始動入賞口50に遊技球が入賞するように、あるいは大入賞口54に遊技球が入賞するように遊技球を発射させたりする(右打ち)。
なお本実施形態の遊技機では、遊技球が左側の遊技領域4を落下する場合には、通過ゲート48を遊技球が通過することがなく、第2始動入賞口50や大入賞口54に遊技球が入賞することがなく、また遊技球が右側の遊技領域4を落下する場合には、第1始動入賞口46に遊技球が入賞することがないようになっている。
また遊技盤6の右下部であって、遊技領域4の外側には、普通抽選の結果、特別抽選の結果、遊技状態など、遊技機の各種状態をランプ等の点灯および消灯により示す状態表示装置70が設けられている。
2.演出入力装置の詳細
以下では、図1および図2で示した演出入力装置114の詳細を説明する。図4は、前枠10から取り外した状態の演出入力装置114の斜視図であるが、図4では、操作部110および支持部112が下限位置にある状態が示されている。図4に示すように、本実施形態の演出入力装置114は、銃の形状を模した樹脂製の操作部110と、操作部110の下方において操作部110に対して連結されている樹脂製の支持部112と、支持部112が図中矢印で示すように奥側から手前側に斜め上下方向に往復移動可能に取り付けられる金属製(電気伝導体)のベース部118(基礎部)を備えている。
操作部110は、実物の銃と同様に、遊技者が手で握ることができるグリップ120を備えており、遊技者がグリップ120を手で握った状態で人差し指でトリガー116を引く操作を行うことができるように形成されている。また操作部110は、銃身122と、銃身122の下部に設けられたトリガーカバー124と、銃身122の先端に設けられた銃口126を備えている。ここで以下の演出入力装置114の説明では、銃口126が向く方向を前方として説明する。
また操作部110は、銃身122に対して前後にスライドする遊底128を備えており、遊底128は、遊技者により図4に示す基準位置から後方にスライドされると、内部に設けられた図示しないバネによって基準位置に戻るように付勢されている。
支持部112は、操作部110を銃の形状にしつつも、ベース部118に対して上下に往復移動可能かつ強固に取り付けるために操作部110に連結されているものであり、遊技者がグリップ120を握ることができるようにグリップ120の前方に空間を形成しつつ、グリップ120の底部において操作部110と強固に連結されているとともに、銃身122の下部からトリガーカバー124の一部にわたる部分において操作部110と強固に連結されている。そして支持部112の前面および後面は、支持部112の移動方向と平行になるように、後方に傾斜するように形成されている。
ベース部118は、前枠10に対して固定的に取り付けられるものであり、ベース部118の底部を構成する金属製のベース板金130と、ベース板金130の上面前部においてベース板金130に対して強固に取り付けられている金属製の前側板金132と、ベース板金130の上面後部においてベース板金130に対して強固に取り付けられている金属製の後側板金134を備えている。
前側板金132は、支持部112の前部の左側面および前面を覆うようにベース板金130に取り付けられ、前側板金132のうち支持部112の前部の左側面を覆う部分の内部には、支持部112の移動方向と平行に金属製の左シャフト136が強固に取り付けられている。そして左シャフト136は、支持部112の左側面の下部に設けられた左取付部138に形成された左貫通孔140を貫通しており、支持部112が左シャフト136に沿ってベース部118に対して上下に往復移動できるように取り付けられている。そして左取付部138の下方には、左取付部138を上方に付勢する圧縮コイルバネにより構成された補助バネ142が設けられており、支持部112の上方への移動を補助している。
図5は、演出入力装置114を右斜め前方から見た斜視図である。図5に示すように、前側板金132のうち支持部112の前面を覆う部分の内部には、左シャフト136と平行に金属製の前シャフト144(取付シャフト)が強固に取り付けられている。そして前シャフト144は、支持部112の前面の下部中央に設けられた前取付部146に形成された前貫通孔148を貫通しており、支持部112が前シャフト144に沿ってベース部118に対して上下に往復移動できるように取り付けられている。ここで本実施形態では、支持部112が前シャフト144に沿って上下に往復移動できるようにしつつも、ベース部118に対する支持部112のガタつきを極力抑えるために、前シャフト144と前貫通孔148の間の隙間を最小限に留めており、前シャフト144によってベース部118に対する支持部112の前部の位置決めがなされている。
また図5に示すように、ベース板金130の前部には、支持部112の右側面に隣接するように、支持部112を左シャフト136および前シャフト144に沿ってベース部118に対して上下に往復移動させる昇降機構150が設けられている。詳細には図1に示すように、支持部112の奥側には、上皿16を設ける空間を確保する必要があるため、支持部112の奥側ではなく右側面に隣接するように昇降機構150を設けている。
図6は、支持部112と昇降機構150の接続部分を示す斜視図である。なお図6では、昇降機構150がベース板金130から取り外されている状態が示されているため、前取付部146の前貫通孔148には前シャフト144が貫通しておらず、左取付部138の左貫通孔140には左シャフト136が貫通していない。
図6に示すように、本実施形態の昇降機構150では、表面に螺旋状の溝151(誘導部)が形成された金属製のスパイラルシャフト152(特殊シャフト)が、左シャフト136および前シャフト144と平行に設けられている。そしてスパイラルシャフト152は、スパイラルシャフト152の中心を通るシャフト軸154を中心として回転可能となっており、スパイラルシャフト152の上端には、シャフト軸154を中心としてスパイラルシャフト152を回転させるためのシャフトギア156が設けられている。そして昇降機構150は昇降モーター158(駆動部)を備えており、昇降モーター158により回転する駆動ギア160がシャフトギア156と噛み合うことにより、昇降モーター158を正転あるいは逆転させると、スパイラルシャフト152が右回りあるいは左回りに回転する。
そしてスパイラルシャフト152は、支持部112の右側面に設けられた右接続部162(接続部)に形成された右貫通孔164を貫通しており、右貫通孔164の内側面には、スパイラルシャフト152の螺旋状の溝151と噛み合う螺旋状の山165(被誘導部)が形成されている。そして支持部112は、左シャフト136および前シャフト144によってスパイラルシャフト152を中心とした回転が制限されているため、昇降モーター158を正転あるいは逆転させると、右接続部162の螺旋状の山165がスパイラルシャフト152の螺旋状の溝151に誘導され、右接続部162がスパイラルシャフト152に沿って上下に移動する。すなわち、右接続部162の螺旋状の山165とスパイラルシャフト152の螺旋状の溝151によって、昇降モーター158の回転運動が直進運動に変換されることにより、スパイラルシャフト152の回転方向に応じて、支持部112がスパイラルシャフト152、左シャフト136および前シャフト144に沿ってベース部118に対して上下に往復移動する。なお本実施形態では、支持部112がスパイラルシャフト152に沿って円滑に往復移動できるようにするため、スパイラルシャフト152と右貫通孔164の間の隙間は、前シャフト144と前貫通孔148の間の隙間よりも大きくなっている。
このように本実施形態の演出入力装置114では、ベース部118の前部において、図4に示す左シャフト136により支持部112の前部の位置決めの補助と補助バネ142による支持部112の上方向への移動の補助がなされ、図5に示す前シャフト144により支持部112の前部の位置決めがなされ、図6に示すスパイラルシャフト152により支持部112が上下に往復移動される。
そして本実施形態では、ベース部118に設けられたスパイラルシャフト152が回転することにより支持部112が上下に往復移動されるようにしているため、遊技者が操作部110あるいは支持部112を強引に引っ張り上げたり押し下げたりしたとしても、昇降モーター158が制御に反して回転してしまうものの、操作部110あるいは支持部112に加えられた力をスパイラルシャフト152の回転によって吸収することができる。
従って本実施形態の演出入力装置114では、支持部112をベース部118に対して上下に往復移動させるようにしつつ、遊技者により操作部110あるいは支持部112を上方向あるいは下方向に移動させる大きな力が加えられても演出入力装置114が破壊されないようにして、耐久性を高めることができる。
また図4および図5に示すように、ベース部118の後部では、後側板金134の内側で支持部112の後部が上下に往復移動できるようにしつつ、支持部112の後部の左右側面および後面を取り囲むように後側板金134がベース板金130に取り付けられている。
図7(A)は、操作部110および支持部112が下限位置にある演出入力装置114の斜視図であり、図7(B)は、操作部110および支持部112が上限位置にある演出入力装置114の斜視図である。ここで図7(A)および図7(B)では、後側板金134の内側における支持部112の様子を説明するため、後側板金134の左側面が外された状態が示されている。
図7(A)に示すように、操作部110および支持部112が下限位置にある場合には、支持部112の底部がベース板金130の上面と接触し、支持部112の後部の左右側面および後面が後側板金134の内側に収納された状態となっているが、操作部110および支持部112が上方に移動するにつれて、支持部112の底部とベース板金130の上面との間の空間が拡がっていき、支持部112の後部が後側板金134の上方に露出していく。そして図7(B)に示すように、操作部110および支持部112が上限位置にある場合には、支持部112の後部の大部分は後側板金134の上方に露出するものの、支持部112の後部の下端部となる支持下端部166は、後側板金134の内側に収納された状態となっている。
このように本実施形態では、操作部110および支持部112が下限位置にある場合であっても上限位置にある場合であっても、支持部112の一部が後側板金134の内側に収納された状態となっていることにより、支持部112が左シャフト136、前シャフト144およびスパイラルシャフト152に沿って上下に往復移動できるようにしつつ、後側板金134によってベース部118に対する支持部112の後部の位置決めをするとともに、前シャフト144を中心として支持部112の後部を左右に回転させる方向へのガタつきを抑制している。
ここで本実施形態の演出入力装置114では、遊技者はグリップ120を握って操作部110を操作するため、グリップ120の下方となる支持部112の後部から後側板金134に対して大きな力が加えられるが、支持部112の前部は前シャフト144によってベース部118に対する位置決めがなされているので、特に前シャフト144を中心として支持部112の後部を左右に回転させる方向に大きな力が加えられる。更に本実施形態では、図7(B)に示すように、操作部110および支持部112が上限位置にある場合には、支持下端部166から後側板金134の上部に対して大きな力が加えられるため、後側板金134自体の強度およびベース板金130に対する後側板金134の取り付けの強度を高くしておく必要がある。
そこで本実施形態では、ベース部118の後部において、後側板金134をベース板金130に対して強固に取り付けることにより、遊技者により前シャフト144を中心として支持部112の後部を左右に回転させる方向に大きな力が加えられても、演出入力装置114が破壊されないようにしている。
図8は、ベース板金130に取り付けられた後側板金134を後斜め上方から見た斜視図である。図8に示すように、後側板金134は、支持部112の後部の左右側面および後面の3面を取り囲むような形状を有している。そして後側板金134には、後側板金134の左側面の底部から内側にベース板金130と平行に折れ曲がるように左固定部168が形成されているとともに、後側板金134の右側面の底部から内側にベース板金130と平行に折れ曲がるように右固定部170が形成されている。
そして左固定部168と右固定部170のそれぞれには2つのネジ穴172が形成されており、ベース板金130には、左固定部168の2つのネジ穴172に対応する位置に2つのネジ穴172が形成され、右固定部170の2つのネジ穴172に対応する位置に2つのネジ穴172が形成されている。そして、左固定部168の2つのネジ穴172とそれらに対応するベース板金130の2つのネジ穴172のそれぞれにネジ174が貫通し、右固定部170の2つのネジ穴172とそれらに対応するベース板金130の2つのネジ穴172のそれぞれにネジ174が貫通することにより、ベース板金130に対して後側板金134が強固に固定される。
ここで本実施形態では、ベース板金130の前部には、支持部112の前部を受け入れるための空間や、前側板金132や昇降機構150を配置するための空間が必要であるため、ベース板金130の前部の横幅が広く形成されているが、ベース板金130の後部には、支持部112の後部を受け入れるための空間と、その周囲を取り囲む後側板金134を配置するための空間が確保できれば、ベース板金130の後部は遊技者に向かって突出する部分となるため、なるべく横幅を狭く形成することが好ましい。
詳細には図1に示すように、操作部110の下方手前側にベース板金130の後部が配置されるが、かかる操作部110の下方手前側には、下皿24を設ける空間を確保する必要がある他、遊技機が遊技場に設置された状況下では、払い出された遊技球を収納する箱が置かれるため、箱に収納されている遊技球を手で取り出すための空間を確保する必要があるし、遊技者が遊技機の前に設けられた椅子に座るための空間を確保する必要があることなどから、なるべく横幅を狭く形成することが好ましい。
しかしベース板金130の後部を、後側板金134が取り付けられる部分を残すように横幅を狭くしてしまうと、大きな力が加えられる後側板金134が取り付けられる部分の強度が不足してしまうおそれがある。
そこで本実施形態のベース板金130では、図8に示すように、後側板金134が取り付けられる部分のうち図中の破線より手前側の後半部分については、後側板金134が取り付けられる部分を残すようにベース板金130の横幅を狭くしているが、後側板金134が取り付けられる部分のうち図中の破線より奥側の前半部分については、ベース板金130の前部の横幅が維持されている。
これにより本実施形態では、左固定部168と右固定部170のそれぞれの2つのネジ穴172のうち、後側のネジ穴172が形成されている部分については、ベース板金130の横幅が狭くなるものの、前側のネジ穴172が形成されている部分については、ベース板金130の横幅が広くなっているため、後側板金134が取り付けられる部分の強度を高めることができる。
こうして本実施形態の演出入力装置114では、ベース板金130の後部の横幅をなるべく狭く形成して、ベース板金130の後部が配置される操作部110の下方手前側になるべく空間が確保できるようにしつつ、後側板金134自体の強度およびベース板金130に対する後側板金134の取り付けの強度を高めることにより、遊技者により前シャフト144を中心として支持部112の後部を左右に回転させる方向に大きな力が加えられても、演出入力装置114が破壊されないようにして、耐久性を高めることができる。
以上のように本実施形態の演出入力装置114では、ベース部118の前部において左シャフト136および前シャフト144によって支持部112の前部の位置決めがなされ、ベース部118の後部において後側板金134によって支持部112の後部の位置決めがなされ、スパイラルシャフト152により支持部112が上下に往復移動されるようにしているため、遊技者がグリップ120を手で握った状態で人差し指でトリガー116を引く操作を行うことができる操作部110および支持部112を下限位置と上限位置の間で往復移動させるように構成しても、遊技者によって演出入力装置114が破壊されないようにして、耐久性を高めることができる。
図9は、前枠10の下部に取り付けられた状態の演出入力装置114を示す斜視図である。図9では、操作部110および支持部112が上限位置にある状態が示されている。本実施形態の演出入力装置114は、図4〜図7で示したように、ベース板金130、前側板金132、後側板金134、昇降機構150などを備えるベース部118が演出入力装置114の下部を構成しているが、図9に示すように、演出入力装置114が前枠10の下部に取り付けられると、前枠10の下部の意匠部分200によってベース部118が覆い隠されるようになっている。
そして意匠部分200には、ベース部118を覆い隠しつつも支持部112を上下に往復移動可能にするための開口部202が形成されている。そして開口部202は、支持部112が上下に往復移動する際に意匠部分200と干渉しないようにするために、支持部112と意匠部分200の間にわずかな隙間204が生じるように形成されている。
そして、操作部110および支持部112が下限位置に移動すると、図10に示すように、支持部112の多くの部分が開口部202を通過して意匠部分200の内部に隠れるようになっている。
ここで本実施形態の演出入力装置114では、グリップ120を握る遊技者の手がグリップ120の下方の支持部112にまではみ出した状態で操作部110および支持部112が下方に移動すると、支持部112が開口部202を通過して意匠部分200の内部に移動することにともなって、グリップ120を握る遊技者の手が隙間204に挟まれてしまうおそれがある。
そこで本実施形態の演出入力装置114では、図9および図10に示すように、グリップ120の下端にグリップ120を握る遊技者の手が隙間204に挟まれないようにするための規制部206が設けられている。詳細には本実施形態の規制部206は、図9に示すように、グリップ120の下端から左右方向および前方向のそれぞれに30mmほど水平に伸びるような板状に形成されており、グリップ120と支持部112を区切るようにして、グリップ120を握る遊技者の手がグリップ120の下方の支持部112にまではみ出ないようにしている(第1部分に触れている手の位置を規制する)。これにより本実施形態の演出入力装置114では、グリップ120を握る遊技者の手が隙間204に挟まれないようにしている。
しかし、グリップ120の下端に規制部206を設けると、グリップ120を握る遊技者の手が隙間204に挟まれないようにすることができるものの、もう一方の手を支持部112の近傍に置いている場合には、操作部110および支持部112が下方に移動する際に、規制部206と意匠部分200の間にもう一方の手が挟まれてしまうおそれがある。
ここで規制部206の下面(外装と向かい合う面)が滑らかな面に形成されていれば、遊技者の手が規制部206と意匠部分200の間に挟まれたとしても痛みを緩和することができるが、規制部206は、操作部110および支持部112と同様に樹脂製であり、上面および側面は遊技者から見える部分であるから意匠を施す必要があるため、規制部206の強度を保ちつつ規制部206の下面を滑らかな面に形成しようとすると、製造コストがかさんでしまう。
そこで本実施形態では、規制部206の上面および側面に意匠を施しつつ、図11に示すように、規制部206の下面に多数のリブ208をそれぞれが交差するように設けており、遊技者の手が規制部206と意匠部分200の間に挟まれた際には、遊技者の手がリブ208の下面(外装と向かい合う面)に接触するようにしている。
そして本実施形態では、多数のリブ208のそれぞれは、幅が3mmほどに形成されており、多数のリブ208のそれぞれの下面は、段差がなく滑らかに連続するように、共通の面に沿って形成されており、遊技者の手が規制部206と意匠部分200の間に挟まれた際に遊技者の手と接触するリブ208の下面の面積がなるべく広くなるようにして、遊技者の手にかかる圧力が少なくなるようにしている。
こうして本実施形態では、規制部206の強度を保ちつつ製造コストを抑えても、遊技者の手が規制部206と意匠部分200の間に挟まれた際の痛みを緩和することができるようにしている。
3.機能ブロック
図12は、本実施形態の遊技機の機能ブロック図である。本実施形態の遊技機は、メイン基板500およびサブ基板600を含む制御基板によって制御される。メイン基板500は、通過ゲートセンサ502、第1始動入賞口センサ504、第2始動入賞口センサ505、大入賞口センサ506、払出センサ508等の入力手段からの入力信号を受けて、遊技を実行するための各種の演算を行い、演算結果に基づいて、普通役物駆動装置520、特別役物駆動装置522、払出装置524等の出力手段の動作制御を行う。
またサブ基板600は、メイン基板500から送られてくる信号や、演出入力装置スイッチ602からの入力信号を受けて、遊技の進行状況に合わせた演出を実行するための各種の演算を行い、演算結果に基づいて、演出表示装置620、音響装置622、可動物駆動装置624等の演出装置626の動作制御を行う。またメイン基板500やサブ基板600等の各基板の機能は各種のプロセッサ(CPU、DSPなど)、ASIC(ゲートアレイなど)、ROM(情報記憶媒体の一例)、あるいはRAMなどのハードウェアや、ROMなどに予め記憶されている所与のプログラムからなるソフトウェアにより実現される。
そしてメイン基板500は、乱数発生手段540、普通抽選手段542、普通駆動制御手段544、特別抽選手段546、遊技状態移行制御手段548、特別駆動制御手段550、払出制御手段552、通信制御手段554、メインメモリ570を含んで構成されている。
乱数発生手段540は、抽選用の乱数値を発生させる手段であり、ハードウェア乱数を発生させる乱数発生器や、ソフトウェア乱数を発生させるプログラムにより実現される。ソフトウェア乱数は、例えば、インクリメントカウンタ(所定のカウント範囲を循環するように数値をカウントするカウンタ)のカウント値に基づいて発生させることができる。なお本実施形態において「乱数値」には、数学的な意味でランダムに発生する値のみならず、その発生自体は規則的であっても、その取得タイミング等が不規則であるために実質的に乱数として機能しうる値も含まれる。
普通抽選手段542は、1個の遊技球が通過ゲート48を通過するごとに作動する通過ゲートセンサ502からの検出信号に基づいて、乱数発生手段540から乱数値(抽選用乱数値)を取得して、取得した乱数値について普通当たりの当否を決定する普通抽選を行う。
普通駆動制御手段544は、普通抽選で普通当たりが当選すると、普通役物52が所定条件下で拡大状態となるように普通役物駆動装置520を制御する。
特別抽選手段546は、1個の遊技球が第1始動入賞口46に進入するごとに作動する第1始動入賞口センサ504からの検出信号に基づいて、あるいは1個の遊技球が第2始動入賞口50に進入するごとに作動する第2始動入賞口センサ505からの検出信号に基づいて、乱数発生手段540から乱数値(抽選用乱数値)を取得して、取得した乱数値について大当たりの当否を決定するとともに、大当たりが当選した場合には、複数種類の大当たり図柄のうちいずれの図柄が当選したかを判定する特別抽選を行う。
遊技状態移行制御手段548は、所定の移行条件の成立に基づいて、通常状態、特別遊技状態、確変状態、時短状態の間で遊技状態を移行させる遊技状態移行制御処理を行う。
通常状態は、複数種類の遊技状態の中で初期状態に相当する遊技状態で、通常状態からは特別遊技状態への移行が可能となっている。
特別遊技状態は、通常状態、確変状態あるいは時短状態における特別抽選において大当たりが当選したことに基づいて開始され、大当たり図柄の種類に応じて予め定められたラウンド数(実行回数)の特別遊技が実行されると終了する。そして大当たり図柄が確変図柄であった場合には、特別遊技状態が終了すると確変状態に移行され、大当たり図柄が通常図柄であった場合には、特別遊技状態が終了すると時短状態に移行される。
確変状態は、通常状態よりも大当たりが当選する確率が高くなるように、あるいは大当たりが当選した場合に確変図柄が当選する確率が高くなるように、特別抽選が行われるとともに、通常状態よりも普通当たりが当選する確率が高くなるように普通抽選が行われる遊技状態である。また確変状態では、1回の特別抽選にかかる時間および1回の普通抽選にかかる時間が通常状態よりも短縮されることにより、特別抽選および普通抽選の実行契機を頻繁に到来させることができるように制御される。そして確変状態からは特別遊技状態への移行が可能となっているが、確変状態において特別抽選が行われた回数が9999回に達したことを条件に終了して通常状態に移行される。ただし確変状態では、特別抽選における大当たりの当選確率が約1/39に設定されるため、確変状態において特別抽選が行われた回数が9999回に達する前に特別遊技状態が開始され、確変状態から通常状態に移行することはほとんどないようになっている。
時短状態は、大当たりが当選する確率が通常状態と同一となるように特別抽選が行われるが、通常状態よりも普通当たりが当選する確率が高くなるように普通抽選が行われる遊技状態である。また時短状態では、1回の特別抽選にかかる時間および1回の普通抽選にかかる時間が通常状態よりも短縮されることにより、特別抽選および普通抽選の実行契機を頻繁に到来させることができるように制御される。そして時短状態からは特別遊技状態への移行が可能となっているが、時短状態において特別抽選が行われた回数が100回に達したことを条件に終了して通常状態に移行される。
特別駆動制御手段550は、特別遊技状態における各特別遊技において、大当たり図柄の種類に応じて予め定められた態様で特別役物56が開状態となるように特別役物駆動装置522の駆動制御を行う。
払出制御手段552は、第1始動入賞口センサ504、第2始動入賞口センサ505あるいは大入賞口センサ506からの検出信号に基づいて、検出信号ごとに予め定められている賞球数に相当する払出数の遊技球を払出装置524に払い出させる制御を行う。
通信制御手段554は、サブ基板600に信号を送信する制御を行っている。なお本実施形態の遊技機では、メイン基板500とサブ基板600との間では、メイン基板500からサブ基板600への単方向通信のみが可能となっており、サブ基板600からはメイン基板500へ信号を送信することができないように通信接続されている。
続いて、サブ基板600について説明する。サブ基板600は、演出制御手段640と、サブメモリ670とを含んで構成されている。
演出制御手段640は、メイン基板500から送信された通知信号や、演出入力装置スイッチ602からの入力信号や、サブメモリ670に記憶されている演出データに基づいて、演出表示装置620を制御して前枠ランプ12や装飾部ランプ34を点灯あるいは点滅させたり、液晶ディスプレイ31に演出画像を表示させたり、音響装置622を制御してスピーカー14から演出音を出力させたり、可動物駆動装置624を駆動して可動物を動作させたりするなど、演出装置626を制御することにより、遊技を盛り上げたり、遊技を補助したりするための演出を実行させる。
例えば、第1始動入賞口46や第2始動入賞口50への遊技球の入賞、演出入力装置114に対する操作、遊技状態の変動などの遊技イベントの発生に応じて、特別抽選演出処理、状態演出処理などを行う。
特別抽選演出処理では、演出制御手段640は、メイン基板500から送信された通知信号に基づいて、特別抽選を演出する特別変動演出を演出装置626に実行させる。本実施形態では演出制御手段640は、液晶ディスプレイ31において特別図柄画像を変動表示させた後に、特別抽選の結果に応じた態様で特別図柄画像を停止表示させるとともに、液晶ディスプレイ31においてキャラクター画像を動作させたり、背景画像を変化させたりする変動演出画像を表示させることにより、特別変動演出を液晶ディスプレイ31において実行する。また演出制御手段640は、特別変動演出として、特別図柄画像や変動演出画像の進行に合わせて可動物駆動装置624を制御して可動物を動作させる。
詳細には本実施形態では、可動物駆動装置624として、第3演出物104を上下に往復移動させる駆動モーターが設けられており、演出制御手段640(制御手段)は、特別図柄画像や変動演出画像の進行に合わせて駆動モーターを制御して、第3演出物104を下限位置、中間位置、上限位置の間で上下に移動させることにともなって、第2演出物102を下限位置と上限位置の間で上下に移動させる。
特に本実施形態では、可動物駆動装置624として、操作部110および支持部112を上下に往復移動させる昇降モーター158が設けられており、演出制御手段640は、特別図柄画像や変動演出画像の進行に応じた操作タイミングが到来すると、昇降モーター158を制御して、操作部110および支持部112を下限位置から上限位置に移動させ、操作タイミングが終了すると、昇降モーター158を制御して、操作部110および支持部112を上限位置から下限位置に移動させる。
そして演出制御手段640は、操作部110および支持部112を上限位置に制御している場合に(所定条件下で)、トリガーセンサー196の検出結果を有効化することによりトリガー116を引く操作を有効化する。そして演出制御手段640は、トリガー116を引く操作が有効化されている状態でトリガー116を引く操作が行われたことを検出すると、直ちにスピーカー14から銃声などの演出音を出力させたり、液晶ディスプレイ31に銃が撃たれたことを示す演出画像を表示させたりする。
また演出制御手段640は、操作部110および支持部112を下限位置に制御している場合には(所定条件下で)、トリガーセンサー196の検出結果を無効化することによりトリガー116を引く操作を無効化する。そして演出制御手段640は、トリガー116を引く操作が無効化されている状態では、トリガー116を引く操作が行われても、スピーカー14から銃声などの演出音を出力させず、液晶ディスプレイ31に銃が撃たれたことを示す演出画像を表示させない。
ここで本実施形態では、特別変動演出の実行種別としてプレミアムリーチ、スーパーリーチ1、スーパーリーチ2、ノーマルリーチ、リーチ無しが用意されており、演出制御手段640は、特別抽選の結果に基づいて、特別変動演出の実行種別を複数の実行種別のいずれにするかを決定する。そして各実行種別の特別変動演出は、特別図柄画像や変動演出画像の表示パターンや、第2演出物102および第3演出物104の動作パターンが異なるとともに、特別抽選の結果に応じて選択される確率や、開始から終了までにかかる実行時間が異なっている。これにより各実行種別の特別変動演出は、各実行種別の特別変動演出が実行された場合における大当たりの当選に対する期待度や、確変図柄あるいは通常図柄の当選に対する期待度が異なるようになっている。
状態演出処理では、演出制御手段640は、メイン基板500から送信された通知信号に基づいて、現在の遊技状態に応じて液晶ディスプレイ31においてキャラクター画像を動作させたり、背景画像を変化させたり、可動物を動作させたりすることにより、現在の遊技状態を遊技者に示唆する状態演出を実行する。
例えば、現在の遊技状態が通常状態である場合には、演出制御手段640は、特別抽選が行われるごとに演出状態移行抽選を行い、演出状態を複数種類の演出状態のうちいずれの演出状態に設定するかを決定する。そして演出制御手段640は、設定されている演出状態に応じた通常状態画像を液晶ディスプレイ31に表示させる。また演出制御手段640は、現在の遊技状態が確変状態である場合には、液晶ディスプレイ31に現在の遊技状態が確変状態であることを示唆する確変状態画像を表示させ、現在の遊技状態が時短状態である場合には、液晶ディスプレイ31に現在の遊技状態が時短状態であることを示唆するとともに、特別抽選が行われた回数が100回に達するまでの残り回数を示す時短状態画像を表示させ、現在の遊技状態が特別遊技状態である場合には、液晶ディスプレイ31に現在の遊技状態が特別遊技状態であることを示すとともに、消化したラウンド数や残りラウンド数を示す特別遊技状態画像を表示させる。
4.変形例
本発明は、上記の実施形態で説明したものに限らず、種々の変形実施が可能であり、以下に変形例を紹介する。なお、上記実施形態や、以下において変形例として説明する各種の手法は、本発明を実現する制御手法として適宜組み合わせて採用することができる。
まず上記実施形態では、規制部206が、グリップ120の下端から左右方向および前方向のそれぞれに30mmほど水平に伸びるような板状に形成されている例を挙げて説明したが、グリップ120に触れている手が支持部112に触れないようにグリップ120に触れている手の位置を規制するものであれば、規制部206の形状は演出入力装置114の形状や意匠部分200の形状に応じて種々の形状を採用することができる。
また上記実施形態では、多数のリブ208のそれぞれが交差するように設けられている例を挙げて説明したが、多数のリブ208のそれぞれが平行に設けられているようにしてもよい。
また上記実施形態では、操作部110が銃の形状を模している例を挙げて説明したが、操作部110の形状は銃の形状に限らず、種々の形状のものを採用することができる。また上記実施形態では、操作部110においてトリガー116が銃身122に対して回転することにより操作情報が入力される例を挙げて説明したが、操作部110に設けられたボタンが押下されることにより操作情報が入力されるようにしてもよいし、操作部110に設けられた接触センサが遊技者に触れられることにより操作情報が入力されるようにしてもよいし、遊技者が操作部110および支持部112をベース部118に対して動作させることにより操作情報が入力されるようにしてもよい。
また上記実施形態では、ベース部118に対して動作する可動部として遊技者が操作情報を入力する操作部110および支持部112が設けられている例を挙げて説明したが、可動部を遊技者が接触可能に設けつつも可動部に操作部110を設けないようにしてもよい。
また上記実施形態では、操作部110および支持部112を下限位置と上限位置の間で上下に往復移動させる例を挙げて説明したが、操作部110および支持部112を下限位置、中間位置、上限位置の間で段階的に上下に往復移動させるようにしてもよい。
また上記実施形態では、操作部110および支持部112が斜め上下方向に往復移動する例を挙げて説明したが、垂直方向に往復移動するようにしてもよいし、左右方向、あるいは斜め左右方向に往復移動するようにしてもよい。
また上記実施形態では、ベース部118の前部において支持部112が前シャフト144と左シャフト136に対して上下に往復移動可能に取り付けられ、ベース部118の後部では、支持部112の後部の左右側面および後面を取り囲むように後側板金134がベース板金130に取り付けられている例を挙げて説明したが、支持部112が前シャフト144と左シャフト136に対して取り付けられるのではなく、支持部112の周囲を取り囲む板金がベース板金130に取り付けられているようにし、支持部112の周囲を取り囲む板金の内側で支持部112が上下に往復移動できるようにしてもよい。そしてこのような場合でも、スパイラルシャフト152により支持部112をベース部118に対して上下に往復移動させることができる。
また上記実施形態では、遊技球が移動する遊技領域を備え、遊技者の操作に応じて遊技領域に遊技球を発射するぱちんこ遊技機に本発明を適用した例を説明したが、外周面に図柄が配列されている複数のリールを備え、遊技者の操作に応じて複数のリールを回転させ、抽選の結果に応じた態様で複数のリールを停止させるスロットマシンに本発明を適用してもよい。