JP2008306617A - 電気分散補償等化回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】群遅延時間偏差の周波数依存性を抑制し、出力波形の歪みが少ない電気分散補償等化回路を提供する。
【解決手段】例えば3個縦列接続し、入力データのレベル調整用の入力バッファIBUFからのデータを所定遅延時間ずつ順次遅延させる遅延回路D1〜D3、入力バッファIBUFおよび遅延回路D1〜D3それぞれからのデータと4個のタップ端子TAP1〜TAP4からのタップ電圧信号それぞれと乗算する乗算器M1〜M4、乗算器M1〜M4からのデータを順次加算して積算する2入力の加算器A1〜A3、最終段の加算器A3からのデータを外部に出力する出力バッファOBUFを備え、入力バッファIBUFを形成する差動増幅回路DA1と出力部の第2のエミッタフォロアEF2との間を所定の線路長のマイクロストリップ線路MS1により接続して、第2のエミッタフォロアEF2を、次段に接続される遅延回路D1や乗算器M1の直近に配置する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気分散補償等化回路に関し、特に、光ファイバ通信における波長分散および偏波モード分散を補償する等化回路(電気集積回路)に関する。
従来の電気分散補償等化回路の例として、例えば、非特許文献1のM.Nakamuraらによる“Electrical PMD equalizer ICs for a 40Gbit/s transmission”,0ptical Fiber Communication Conference,2004,TuG4が挙げられる。該非特許文献1に記載されている従来の電気分散補償等化回路の回路構成例を図17に示す。
図17に示す電気分散補償等化回路は、タップ電圧制御端子TAP1〜TAP4を介して外部から指定するタップ電圧信号を制御することによって波長分散および偏波モード分散により劣化した信号を整形する線形等化器を構成している。図17の電気分散補償等化回路についてさらに説明する。図17の電気分散補償等化回路は、遅延回路D1,D2,D3、乗算器M1,M2,M3,M4、加算器A1,A2,A3、入力バッファIBUFおよび出力バッファOBUFから成っている。図17において、符号IN,OUTはそれぞれ入力端子、出力端子であり、符号TAP1〜TAP4は、乗算器M1〜M4に対するタップ電圧制御端子である。
入力端子INから入力されるデータは、入力バッファIBUFにてレベル調整されて、複数個縦列接続された第1〜第3の遅延回路D1〜D3に入力される。入力バッファIBUFの出力および第1〜第3の遅延回路D1〜D3の出力は、それぞれ、第1〜第4の乗算器M1〜M4に入力される。第1〜第4の乗算器M1〜M4のそれぞれは、入力バッファIBUFの出力、第1〜第3の遅延回路D1〜D3の出力と、タップ電圧制御端子TAP1〜TAP4の出力との乗算を行う。
第1〜第4の乗算器M1〜M4それぞれの出力は、第1〜第3の加算器A1〜A3によりすべて加算され、その加算結果を、つまり、第1、第2の乗算器M1、M2の出力の加算結果となる第1の加算器A1の出力と第3の乗算器M3の出力とを加算し、さらに、第1〜第3の乗算器M1〜M3の出力の加算結果となる第2の加算器A2の出力と第4の乗算器M4の出力との加算結果となる最終段の第3の加算器A3の出力(つまり乗算器M1〜M4の加算結果)を、出力バッファOBUFを経由して出力端子OUTから出力する。
図17に示す電気分散補償等化回路は、波形劣化に対応して、タップ電圧制御端子TAP1〜TAP4の出力であるタップ電圧を制御することにより、有限長インパルス応答回路として機能する。
ここで、図17に示す経路1とは、入力バッファIBUFから第1の乗算器M1を経由する信号経路であり、経路2から4についてもそれぞれ同様であり、経路2とは、入力バッファIBUF、第1の遅延回路D1から第2の乗算器M2、第1の加算器A1を経由する信号経路であり、経路3とは、入力バッファIBUF、第1、第2の遅延回路D1,D2から第3の乗算器M3、第2の加算器A2を経由する信号経路であり、経路4とは、入力バッファIBUF、第1〜第3の遅延回路D1〜D3から第4の乗算器M4、第3の加算器A3を経由する信号経路である。
電気分散補償等化回路を構成する各回路すなわち各要素回路は、一般に、40Gbit/sという高速の速度領域においても安定した動作が得られるように、差動構成となっており、また、広帯域化のために、各要素回路の出力はエミッタフォロア出力形式とされている。
次に、図17のような電気分散補償等化回路を構成する要素回路について説明する。図17の電気分散補償等化回路を構成する第1〜第3の遅延回路D1〜D3それぞれは、入力されたデータをあらかじめ定めた所定の遅延時間分、遅延させて出力する回路であり、複数個縦列接続することにより、入力されたデータを順次遅延させて出力する。第1〜第3の遅延回路D1〜D3それぞれは、複数個縦列接続された利得がほぼ0dBの線形バッファ列によって構成される。図18に、図17の第1〜第3の遅延回路D1〜D3それぞれを形成する1ないし複数個の各線形バッファそれぞれの回路構成を示す。
図18に示すように、各線形バッファそれぞれは、差動増幅回路DA2とエミッタフォロアEF3とから形成され、回路素子として、負荷抵抗R11,R12と、エミッタ負帰還抵抗R13,R14と、増幅用トランジスタTr11,Tr12と、出力用トランジスタ(エミッタフォロア用トランジスタ)Tr13,Tr14と、差動増幅用電流源I11、エミッタフォロア用電流源I12,I13とから形成されている。なお、図18において、符号DT/DCは差動入力電圧正/補端子であり、符号QT/QCは差動出力電圧正/補端子であり、符号Vccはコレクタ側電源電圧端子、符号Veeはエミッタ側電源電圧端子である。
図18に示すように、増幅用トランジスタTr11,Tr12と、負荷抵抗R11,R12と、エミッタ負帰還抵抗R13,R14と、差動増幅用電流源I11とで形成される差動増幅回路DA2は、エミッタ負帰還抵抗付差動増幅回路と呼ばれる。増幅用トランジスタTr11,Tr12それぞれのエミッタに負帰還抵抗つまりエミッタ負帰還抵抗R13,R14が挿入された結果、広い線形入力ダイナミックレンジを有する差動増幅回路、すなわち、広い入力電圧範囲で線形動作を行う差動増幅回路を構成することができる。
一般に、増幅用トランジスタのエミッタに抵抗を挿入した差動対の差動利得は、
差動利得=gm*RL/(1+gm*Re)
と表すことができる。ここで、RL=R11=R12,Re=R13=R14であり、gmは増幅用トランジスタのトランスコンダクタンスである。
一方、図18の出力用トランジスタ(エミッタフォロア用トランジスタ)Tr13,Tr14とエミッタフォロア用電流源I12,I13とから形成される回路(エミッタフォロアEF3)は、一般に、エミッタフォロアと呼ばれる。エミッタフォロアは、高入力インピーダンス、低出力インピーダンスで、電圧利得がほぼ0dBという特性を有する回路であり、次段の回路の入力インピーダンスの影響を抑え、帯域延伸のために、出力部に挿入されて用いられる回路である。
次に、図17の電気分散補償等化回路を構成する第1〜第3の加算器A1〜A3それぞれは、2入力の加算器であり、一方の入力端子を用いて縦列接続することにより、第1〜第4の乗算器M1〜M4から入力されるデータを順次加算して積算するように、二つの差動入力電圧信号(図17の場合には、加算器A1は、第1の乗算器M1の差動出力電圧信号と第2の乗算器M2の差動出力電圧信号と、また、加算器Ai(i=2,3)は、前段の加算器A(i−1)の差動出力電圧信号と乗算器Miの差動出力電圧信号と)を足し合わせた信号が出力される回路であり、負荷抵抗を共有する二組の加算器用差動増幅回路と加算器用エミッタフォロアとから構成される。第1〜第3の加算器A1〜A3それぞれを構成する加算器用差動増幅回路についても、線形動作させるために、遅延回路D1〜D3の場合と同様に、エミッタ負帰還抵抗を挿入している。
また、図17の電気分散補償等化回路を構成する第1〜第4乗算器M1〜M4それぞれは、入力バッファIBUFおよび第1〜第3の遅延回路D1〜D3それぞれから入力されるデータ信号それぞれと第1〜第4のタップ電圧制御端子TAP1〜TAP4それぞれを介して外部から指定される制御電圧信号つまりタップ電圧信号それぞれと(図17の場合には、乗算器M1は、入力バッファIBUFの差動出力電圧信号とタップ電圧制御端子TAP1の制御電圧信号と、また、乗算器Mj(j=2,3,4)は、遅延回路D(j−1)の差動出力電圧信号とタップ電圧制御端子TAPjの制御電圧信号と)を掛け合わせ、データ信号に重み付けをする回路である。その構成は、アナログ乗算器として良く用いられるいわゆるギルバート(Gilbert)型乗算器つまり乗算器用双差動増幅回路と乗算器用エミッタフォロアとから成っている。
図17の電気分散補償等化回路に示す本従来例の入力バッファIBUFは、入力データのレベル調整とインピーダンス整合とを行う回路であり、入力データの入力波形を歪ませることなく、伝播させるべく、差動増幅回路のトランジスタ差動対にエミッタ負帰還抵抗を挿入して、広い線形ダイナミックレンジが確保されている。図19に、図17の入力バッファIBUFの回路構成を示す。すなわち、入力バッファIBUFは、図19に示すように、インピーダンス整合用のブリーダ抵抗(Bleeder Resistor)BR1、第1のエミッタフォロアEF1、差動増幅回路DA1、出力部を形成する第2のエミッタフォロアEF2から構成されている。
ブリーダ抵抗BR1を形成する抵抗R1〜R4は、差動入力電圧正/補端子DT/DCと第1のエミッタフォロアEF1のエミッタフォロア用トランジシタTr1/Tr2との間を接続するケーブルの特性インピーダンスとの整合を取るための抵抗であり、交流信号等価回路に置き換えた際に、50Ωとなるように設計されている。また、抵抗R1,R3および抵抗R2,R4は、エミッタフォロア用トランジスタTr1,Tr2とエミッタフォロア用電流源I1,I2とから成る第1のエミッタフォロアEF1にバイアス電圧を与える役目も果たしている。
差動増幅回路DA1は、増幅用トランジスタTr3,Tr4、負荷抵抗R5,R6、エミッタ負帰還抵抗R7,R8と差動増幅用電流源I3とから成り、線形動作を得るべく、エミッタ負帰還抵抗R7,R8が挿入されている。
また、第2のエミッタフォロアEF2は、エミッタフォロア用トランジスタTr5,Tr6とエミッタフォロア用電流源I4,I5とから成り、広帯域を確保するために、入力バッファIBUFの出力部に用いられている。
図17に示したように、従来の電気分散補償等化回路は、入力バッファIBUFと次段の要素回路である第1の乗算器M1および第1の遅延回路D1との間の接続方法として、入力バッファIBUFの出力部に配置した第2のエミッタフォロアEF2の出力端子QT/QCと次段の第1の遅延回路D1や第1の乗算器M1の差動入力電圧正/補端子DT/DCとの間を、ある程度の線路長を有する配線によって接続している。
M.Nakamuraら:"Electrical PMD equalizer ICs for a 40Gbit/s transmission",0ptical Fiber Communication Conference,2004,TuG4
しかしながら、前述したような従来の電気分散補償等化回路の構成の場合、群遅延時間が周波数依存性を有し、入力波形の線形性が保てない場合がある。以下に、かかる問題についてより詳しく説明する。
図17および図19に示したように、従来の電気分散補償等化回路の構成の場合、電気分散補償等化回路を構成する要素回路間を接続するために、ある程度の線路長を有する配線が必要となり、例えば、図19にて説明したように、入力バッファIBUFと第1の乗算器M1との間の接続では、入力バッファIBUFの出力部である第2のエミッタフォロアEF2の出力端子と次段に接続される第1の乗算器M1や第1の遅延回路D1の入力端子との間を例えば数100μm程度の配線長の配線によって接続することが必要であった。
また、図17には表記していないが、第1の遅延回路D1と第2の遅延回路D2との間や、その他の要素回路間についても、同様であり、数100μm程度の線路長の配線によって接続することが必要であった。
一般に、群遅延時間が周波数依存性を有することになる原因は、次のような二つの場合である。第1の原因は、次段の要素回路に接続するための配線のインダクタンス成分と該配線の接続先の次段の要素回路の入力容量とに起因する共振にある。図17〜図19に示すような従来例の回路は、化合物半導体を用いて構成されており、基板が半絶縁性の材料であるため、一般に、配線は高いインダクタンス成分を有してしまう。
第2の原因は、出力部に配置したエミッタフォロアの出力インピーダンスのインダクタンス成分と次段の要素回路に接続するための配線の容量成分とによって生じる共振にある。図20に、入力バッファIBUFの出力、つまり、第2のエミッタフォロアEF2の出力の反射係数をスミスチャート上にプロットしたものを示す。図20上にプロットされた曲線は、スミスチャートの上半円に存在しており、このため、第2のエミッタフォロアEF2の出力インピーダンスは、インダクタンス成分を有していることがわかる。かくのごとく、入力バッファIBUFの出力部を形成するエミッタフォロアEF2の出力インピーダンスとして、インダクタンス成分を有するという点については、入力バッファIBUFのみに限るものではなく、第1〜第3の遅延回路D1〜D3や第1〜第4の乗算器M1〜M4や第1〜第3の加算器A1〜A3の各要素回路についても、全く同様に、出力インピーダンスとしてインダクタンス成分を有している。
つまり、これらの第1、第2の二つの共振により、群遅延時間が、所要の帯域である高周波側においてピークが生じるという周波数依存性を有する特性となってしまう。図21に、従来の電気分散補償等化回路の回路構成における群遅延時間の周波数特性を、図17に示した経路1から経路4までの経路それぞれについて示している。図21に示すように、いずれの経路についても、群遅延時間の周波数特性が平坦ではないため、電気分散補償等化回路の出力波形が歪むという問題を回避することができない。
なお、ある程度の線路長を有する配線によって接続されることによる群遅延時間偏差の周波数依存性は、前述のように、入力バッファIBUFと第1の乗算器M1や第1の遅延回路D1との間だけで起きるのではなく、ある程度の線路長を有する配線によって接続された要素回路間すべての箇所で生じる。
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、群遅延時間偏差の周波数依存性を抑制して、出力波形の歪みが少ない電気分散補償等化回路を提供することにある。
本発明は、前述の課題を解決するために、以下のごとき各技術手段から構成されている。
第1の技術手段は、入力データのレベル調整とインピーダンス整合とを行う入力バッファと、N個(N:正整数)縦列接続され、前記入力バッファから入力されたデータを、あらかじめ定めた所定の遅延時間ずつ、順次、遅延させる第1ないし第Nの遅延回路と、前記入力バッファおよび前記第1ないし第Nの遅延回路それぞれから入力されたデータを、外部から指定した(N+1)個のタップ電圧信号それぞれと乗算した結果を出力する第1ないし第(N+1)の乗算器と、前記第1ないし第(N+1)の乗算器から入力されるデータを順次加算して積算した結果を出力する2入力の第1ないし第Nの加算器と、前記第Nの加算器から入力されるデータを外部に出力する出力バッファとを備えた電気分散補償等化回路において、前記入力バッファが、インピーダンス整合用のブリーダ抵抗と第1のエミッタフォロアと差動増幅回路と出力部を形成する第2のエミッタフォロアとから構成され、かつ、前記差動増幅回路と前記第2のエミッタフォロアとの間を、あらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路により接続し、前記入力バッファの出力部を形成する前記第2のエミッタフォロアを、次段に接続される回路の直近に配置すること、および/または、前記入力バッファの出力部を形成する前記第2のエミッタフォロアの電流源を抵抗によって構成することを特徴とする。
第2の技術手段は、入力データのレベル調整とインピーダンス整合とを行う入力バッファと、N個(N:正整数)縦列接続され、前記入力バッファから入力されたデータを、あらかじめ定めた所定の遅延時間ずつ、順次、遅延させる第1ないし第Nの遅延回路と、前記入力バッファおよび前記第1ないし第Nの遅延回路それぞれから入力されたデータを、外部から指定した(N+1)個のタップ電圧信号それぞれと乗算した結果を出力する第1ないし第(N+1)の乗算器と、前記第1ないし第(N+1)の乗算器から入力されるデータを順次加算して積算した結果を出力する2入力の第1ないし第Nの加算器と、前記第Nの加算器から入力されるデータを外部に出力する出力バッファとを備えた電気分散補償等化回路において、前記第1ないし第Nの遅延回路それぞれが、差動増幅回路とエミッタフォロアとからなる線形バッファを複数個縦列接続して構成され、かつ、前記第1ないし第Nの遅延回路のうち、いずれか1ないし複数について、1ないし複数の任意の前記線形バッファそれぞれを形成する前記差動増幅回路と前記エミッタフォロアとの間を、あらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路により接続し、それぞれの出力部を形成する前記エミッタフォロアを、次段に接続される回路の直近に配置すること、および/または、前記第1ないし第Nの遅延回路のうち、いずれか1ないし複数について、1ないし複数の任意の前記線形バッファそれぞれを形成する前記エミッタフォロアの電流源を抵抗によって構成することを特徴とする。
第3の技術手段は、前記第2の技術手段に記載の電気分散補償等化回路において、前記入力バッファが、インピーダンス整合用のブリーダ抵抗と第1のエミッタフォロアと差動増幅回路と出力部を形成する第2のエミッタフォロアとから構成され、かつ、前記差動増幅回路と前記第2のエミッタフォロアとの間を、あらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路により接続し、前記入力バッファの出力部を形成する前記第2のエミッタフォロアを、次段に接続される回路の直近に配置すること、および/または、前記入力バッファの出力部を形成する前記第2のエミッタフォロアの電流源を抵抗によって構成することを特徴とする。
第4の技術手段は、入力データのレベル調整とインピーダンス整合とを行う入力バッファと、N個(N:正整数)縦列接続され、前記入力バッファから入力されたデータを、あらかじめ定めた所定の遅延時間ずつ、順次、遅延させる第1ないし第Nの遅延回路と、前記入力バッファおよび前記第1ないし第Nの遅延回路それぞれから入力されたデータを、外部から指定した(N+1)個のタップ電圧信号それぞれと乗算した結果を出力する第1ないし第(N+1)の乗算器と、前記第1ないし第(N+1)の乗算器から入力されるデータを順次加算して積算した結果を出力する2入力の第1ないし第Nの加算器と、前記第Nの加算器から入力されるデータを外部に出力する出力バッファとを備えた電気分散補償等化回路において、前記第1ないし第(N+1)の乗算器それぞれが、乗算器用双差動増幅回路と乗算器用エミッタフォロアとから構成され、かつ、前記第1ないし第(N+1)の乗算器のうち、いずれか1ないし複数について、前記乗算器用双差動増幅回路と前記乗算器用エミッタフォロアとの間を、あらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路により接続し、それぞれの出力部を形成する前記乗算器用エミッタフォロアを、次段に接続される回路の直近に配置すること、および/または、前記第1ないし第(N+1)の乗算器のうち、いずれか1ないし複数について、それぞれの出力部を形成する前記乗算器用エミッタフォロアの電流源を抵抗によって構成することを特徴とする。
第5の技術手段は、前記第4の技術手段に記載の電気分散補償等化回路において、前記入力バッファが、インピーダンス整合用のブリーダ抵抗と第1のエミッタフォロアと差動増幅回路と出力部を形成する第2のエミッタフォロアとから構成され、かつ、前記差動増幅回路と前記第2のエミッタフォロアとの間を、あらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路により接続し、前記入力バッファの出力部を形成する前記第2のエミッタフォロアを、次段に接続される回路の直近に配置すること、および/または、前記入力バッファの出力部を形成する前記第2のエミッタフォロアの電流源を抵抗によって構成することを特徴とする。
第6の技術手段は、前記第4または第5の技術手段に記載の電気分散補償等化回路において、前記第1ないし第Nの遅延回路それぞれが、差動増幅回路とエミッタフォロアとからなる線形バッファを複数個縦列接続して構成され、かつ、前記第1ないし第Nの遅延回路のうち、いずれか1ないし複数について、1ないし複数の任意の前記線形バッファそれぞれを形成する前記差動増幅回路と前記エミッタフォロアとの間を、あらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路により接続し、それぞれの出力部を形成する前記エミッタフォロアを、次段に接続される回路の直近に配置すること、および/または、前記第1ないし第Nの遅延回路のうち、いずれか1ないし複数について、1ないし複数の任意の前記線形バッファそれぞれを形成する前記エミッタフォロアの電流源を抵抗によって構成することを特徴とする。
第7の技術手段は、入力データのレベル調整とインピーダンス整合とを行う入力バッファと、N個(N:正整数)縦列接続され、前記入力バッファから入力されたデータを、あらかじめ定めた所定の遅延時間ずつ、順次、遅延させる第1ないし第Nの遅延回路と、前記入力バッファおよび前記第1ないし第Nの遅延回路それぞれから入力されたデータを、外部から指定した(N+1)個のタップ電圧信号それぞれと乗算した結果を出力する第1ないし第(N+1)の乗算器と、前記第1ないし第(N+1)の乗算器から入力されるデータを順次加算して積算した結果を出力する2入力の第1ないし第Nの加算器と、前記第Nの加算器から入力されるデータを外部に出力する出力バッファとを備えた電気分散補償等化回路において、前記第1ないし第Nの加算器それぞれが、負荷抵抗を共有する二組の加算器用差動増幅回路と加算器用エミッタフォロアとから構成され、かつ、前記第1ないし第Nの加算器のうち、いずれか1ないし複数について、前記加算器用差動増幅回路と前記加算器用エミッタフォロアとの間を、あらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路により接続し、それぞれの出力部を形成する前記加算器用エミッタフォロアを、次段に接続される回路の直近に配置すること、および/または、前記第1ないし第Nの加算器のうち、いずれか1ないし複数について、それぞれの出力部を形成する前記加算器用エミッタフォロアの電流源を抵抗によって構成することを特徴とする。
第8の技術手段は、前記第7の技術手段に記載の電気分散補償等化回路において、前記入力バッファが、インピーダンス整合用のブリーダ抵抗と第1のエミッタフォロアと差動増幅回路と出力部を形成する第2のエミッタフォロアとから構成され、かつ、前記差動増幅回路と前記第2のエミッタフォロアとの間を、あらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路により接続し、前記入力バッファの出力部を形成する前記第2のエミッタフォロアを、次段に接続される回路の直近に配置すること、および/または、前記入力バッファの出力部を形成する前記第2のエミッタフォロアの電流源を抵抗によって構成することを特徴とする。
第9の技術手段は、前記第7または第8の技術手段に記載の電気分散補償等化回路において、前記第1ないし第Nの遅延回路それぞれが、差動増幅回路とエミッタフォロアとからなる線形バッファを複数個縦列接続して構成され、かつ、前記第1ないし第Nの遅延回路のうち、いずれか1ないし複数について、1ないし複数の任意の前記線形バッファそれぞれを形成する前記差動増幅回路と前記エミッタフォロアとの間を、あらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路により接続し、それぞれの出力部を形成する前記エミッタフォロアを、次段に接続される回路の直近に配置すること、および/または、前記第1ないし第Nの遅延回路のうち、いずれか1ないし複数について、1ないし複数の任意の前記線形バッファそれぞれを形成する前記エミッタフォロアの電流源を抵抗によって構成することを特徴とする。
第10の技術手段は、前記第7ないし第9の技術手段のいずれかに記載の電気分散補償等化回路において、前記第1ないし第(N+1)の乗算器それぞれが、乗算器用双差動増幅回路と乗算器用エミッタフォロアとから構成され、かつ、前記第1ないし第(N+1)の乗算器のうち、いずれか1ないし複数について、前記乗算器用双差動増幅回路と前記乗算器用エミッタフォロアとの間を、あらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路により接続し、それぞれの出力部を形成する前記乗算器用エミッタフォロアを、次段に接続される回路の直近に配置すること、および/または、前記第1ないし第(N+1)の乗算器のうち、いずれか1ないし複数について、それぞれの出力部を形成する前記乗算器用エミッタフォロアの電流源を抵抗によって構成することを特徴とする。
第11の技術手段は、前記第1ないし10の技術手段のいずれかに記載の電気分散補償等化回路において、前記入力バッファと前記第1の遅延回路との間、および、縦列接続された前記第1ないし第Nの遅延回路それぞれの間のうち、いずれか1ないし複数について、あらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路により接続することを特徴とする。
第12の技術手段は、前記第1ないし11の技術手段のいずれかに記載の電気分散補償等化回路において、前記入力バッファと前記第1の乗算器との間、および、前記第1ないし第Nの遅延回路それぞれと前記第2ないし第(N+1)の乗算器それぞれとの間のうち、いずれか1ないし複数について、あらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路により接続することを特徴とする。
第13の技術手段は、前記第1ないし12の技術手段のいずれかに記載の電気分散補償等化回路において、前記第1および第2の乗算器それぞれと前記第1の加算器との間、および、前記第3ないし第(N+1)の乗算器それぞれと前記第2ないし第Nの加算器それぞれとの間のうち、いずれか1ないし複数について、あらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路により接続することを特徴とする。
第14の技術手段は、前記第1ないし13の技術手段のいずれかに記載の電気分散補償等化回路において、縦列接続された前記第1ないし第Nの加算器それぞれの間、および、前記第Nの加算器と前記出力バッファとの間のうち、いずれか1ないし複数について、あらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路により接続することを特徴とする。
本発明の電気分散補償等化回路によれば、以下のごとき効果を奏することができる。
第1に、電気分散補償等化回路を構成する各回路すなわち各要素回路の出力部を形成するエミッタフォロアを、次段の要素回路の直近に配置する配置構成とすることにより、次段の要素回路に接続するための配線のインダクタンス成分と次段の要素回路の入力容量とに起因する共振の共振周波数を所要の帯域よりもさらに高周波側へ移すことによって、所要の帯域内の周波数による群遅延時間偏差を小さくし、出力波形の歪みを抑制可能な電気分散補償等化回路を提供することができる。
第2に、電気分散補償等化回路を構成する各回路すなわち各要素回路の出力部を形成するエミッタフォロアの電流源を抵抗によって構成することにより、各要素回路の出力インピーダンスのインダクタンス成分と次段の要素回路に接続するための配線の容量成分とに起因する共振のQ値を低減することによって、所要の帯域内の周波数による群遅延時間偏差を小さくし、出力波形の歪みを抑制可能な分散補償等化回路を提供することができる。
以下に、本発明に係る電気分散補償等化回路の最良の実施形態について、その一例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
(本発明の概要)
本発明に係る実施形態の説明に先立って、本発明の概要についてまず説明する。本発明は、光ファイバ通信における波長分散および偏波モード分散によって劣化した信号を、光電変換後の電気信号において補償する電気集積回路つまり電気分散補償等化回路に関するものであり、周波数による群遅延時間偏差を小さくし、出力波形の歪みを抑制可能な電気分散補償等化回路を、以下のごとき手段を用いて実現している点に、主要な特徴がある。
つまり、本発明は、補償対象の電気信号(入力データ)を入力する入力バッファIBUFと、該入力バッファIBUFに縦列接続され、あらかじめ定めた所定の遅延時間ずつ遅延させるN個(N:正整数)の遅延回路D1,D2,…と、入力バッファIBUFおよび各遅延回路D1,D2,…それぞれの出力と外部から指定された各制御電圧信号(タップ電圧信号)とをそれぞれ乗算する(N+1)個の乗算器M1,M2,…と、乗算器M1,M2,…それぞれの出力を順次加算して積算するN個の加算器(2入力加算器)A1,A2,…と、最終段の加算器からの電気信号(出力データ)を外部に出力する出力バッファOBUFと、を備えた電気分散補償等化回路に関するものである。
かかる電気分散補償等化回路において、
(1)入力バッファIBUFを形成する差動増幅回路と出力部の第2のエミッタフォロアとの間、
(2)各遅延回路D1,D2,…のうち、いずれか1ないし複数について、1ないし複数の任意の線形バッファそれぞれを形成する差動増幅回路とエミッタフォロアとの間、
(3)各乗算器M1,M2,…のうち、いずれか1ないし複数について、それぞれを形成する乗算器用双差動増幅回路と乗算器用エミッタフォロアとの間、
(4)各加算器A1,A2,…のうち、いずれか1ないし複数について、それぞれを形成する加算器用差動増幅回路と加算器用エミッタフォロアとの間、
のうち、いずれか1ないし複数をあらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路で接続することを特徴としている。
あるいは、
(5)入力バッファIBUFの出力部を形成する第2のエミッタフォロアEF2、
(6)各遅延回路D1,D2,…それぞれを形成する各線形バッファ中のそれぞれの線形バッファの出力部となるエミッタフォロアのうち、いずれか1ないし複数について、
(7)各乗算器M1,M2,M3,…それぞれの出力部を形成する乗算器用エミッタフォロアのうち、いずれか1ないし複数について、
(8)各加算器A1,A2,…それぞれの出力部を形成する加算器用エミッタフォロアのうち、いずれか1ないし複数について、
のうち、いずれか1ないし複数の電流源を抵抗で構成することを特徴としている。
さらには、
(9)入力バッファIBUFと後続の第1の遅延回路D1との間および縦列接続された各遅延回路D1,D2,…それぞれの間のうち、いずれか1ないし複数について、
(10)入力バッファIBUFと後続の第1の乗算器M1との間および各遅延回路D1,D2,…それぞれと各乗算器M2,M3,…それぞれとの間のうち、いずれか1ないし複数について、
(11)乗算器M1,M2それぞれと加算器A1との間および乗算器M3,M4,…それぞれと加算器A2,A3,…それぞれとの間のうち、いずれか1ないし複数について、
(12)縦列接続された各加算器A1,A2,…それぞれの間および最終段の加算器と出力バッファOBUFとの間のうち、いずれか1ないし複数について、
のうち、いずれか1ないし複数をあらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路で接続することを特徴としている。
かくのごとき各手段のうち、いずれか1ないし複数の手段を採用することにより、所要の帯域内において周波数による群遅延時間の偏差を小さく抑えることができるという効果が得られる。
(第1の実施形態)
図1に、本発明に係る電気分散補償等化回路の第1の実施形態の回路構成を示す。図1に示す電気分散補償等化回路は、図17の従来例の場合と同様、タップ電圧制御端子TAP1〜TAP4を介して外部から指定するタップ電圧信号を制御することによって波長分散および偏波モード分散により劣化した信号を整形する線形等化器を構成している。図1の電気分散補償等化回路も、図17の従来例の場合と同様、遅延回路D1,D2,D3、乗算器M1,M2,M3,M4、加算器A1,A2,A3、入力バッファIBUFおよび出力バッファOBUFから成っている。図1において、符号IN,OUTはそれぞれ入力端子、出力端子であり、符号TAP1〜TAP4は、乗算器M1〜M4に対するタップ電圧制御端子である。
ここで、図1の電気分散補償等化回路においては、入力バッファIBUFの構成が、図17の従来例の場合とは異なり、詳細は図2に後述するが、入力バッファIBUFを形成する差動増幅回路DA1と第2のエミッタフォロアEF2との間をあらかじめ定めた線路長例えば数100μmのマイクロストリップ線路MS1によって接続し、入力バッファIBUFの出力部を構成する第2のエミッタフォロアEF2を、次段に接続される第1の遅延回路D1や第1の乗算器M1の直近に配置する配置構成としている。
図1において、入力端子INから入力されるデータは、入力バッファIBUFにてレベル調整されて、差動増幅回路DA1から例えば数100μmのマイクロストリップ線路MS1を経由して第2のエミッタフォロアEF2に入力されて、しかる後、第2のエミッタフォロアEF2から、直近に配置され、複数個縦列接続された第1〜第3の遅延回路D1〜D3に順次入力される。入力バッファIBUFの出力および第1〜第3の遅延回路D1〜D3の出力は、図17の従来例の場合と同様、それぞれ、第1〜第4の乗算器M1〜M4に入力される。第1〜第4の乗算器M1〜M4のそれぞれは、入力バッファIBUFの出力、第1〜第3の遅延回路D1〜D3の出力と、タップ電圧制御端子TAP1〜TAP4の出力(つまりタップ制御信号)との乗算を行う。
第1〜第4の乗算器M1〜M4それぞれの出力は、図17の従来例の場合と同様、第1〜第3の加算器A1〜A3によりすべて加算され、その加算結果を、つまり、第1、第2の乗算器M1、M2の出力の加算結果となる第1の加算器A1の出力と第3の乗算器M3の出力とを加算し、さらに、第1〜第3の乗算器M1〜M3の出力の加算結果となる第2の加算器A2の出力と第4の乗算器M4の出力との加算結果となる第3の加算器A3の出力(乗算器M1〜M4の加算結果)を、出力バッファOBUFを経由して出力端子OUTから出力する。
図1に示す電気分散補償等化回路は、波形劣化に対応して、タップ電圧制御端子TAP1〜TAP4の出力であるタップ制御信号(制御電圧信号)を制御することにより、有限長インパルス応答回路として機能する。
図1の電気分散補償等化回路を構成する各回路すなわち各要素回路は、一般に、40Gbit/sという高速の速度領域においても安定した動作が得られるように、差動構成となっており、また、広帯域化のために、各要素回路の出力はエミッタフォロア出力形式とされている。
次に、図1の電気分散補償等化回路を構成する要素回路について説明する。図1の電気分散補償等化回路を構成する第1〜第3の遅延回路D1〜D3それぞれは、入力されたデータをあらかじめ定めた所定の遅延時間分、遅延させて出力する回路であり、複数個縦列接続することにより、入力されたデータを順次遅延させて出力する。第1〜第3の遅延回路D1〜D3それぞれは、複数個縦列接続された利得がほぼ0dBの線形バッファ列によって構成され、図18の従来例として示した遅延回路と全く同様の回路構成から成っている。
また、図1の電気分散補償等化回路を構成する第1〜第3の加算器A1〜A3それぞれは、従来技術として説明したように、2入力の加算器であり、一方の入力端子を用いて縦列接続することにより、第1〜第4の乗算器M1〜M4から入力されるデータを順次加算して積算するように、二つの差動入力電圧信号(図1の場合には、加算器A1は、第1の乗算器M1の差動出力電圧信号と第2の乗算器M2の差動出力電圧信号と、また、加算器Ai(i=2,3)は、前段の加算器A(i−1)の差動出力電圧信号と乗算器Miの差動出力電圧信号と)を足し合わせた信号が出力される回路であり、負荷抵抗を共有する二組の加算器用差動増幅回路と加算器用エミッタフォロアとから構成される。第1〜第3の加算器A1〜A3それぞれを構成する加算器用差動増幅回路についても、線形動作させるために、遅延回路D1〜D3の場合と同様に、エミッタ負帰還抵抗を挿入している。
また、図1の電気分散補償等化回路を構成する第1〜第4乗算器M1〜M4それぞれは、従来技術として説明したように、入力バッファIBUFおよび第1〜第3の遅延回路D1〜D3それぞれから入力されるデータ信号それぞれと第1〜第4のタップ電圧制御端子TAP1〜TAP4それぞれを介して外部から指定される制御電圧信号つまりタップ電圧信号それぞれと(図1の場合には、乗算器M1は、入力バッファIBUFの差動出力電圧信号とタップ電圧制御端子TAP1の制御電圧信号と、また、乗算器Mj(j=2,3,4)は、遅延回路D(j−1)の差動出力電圧信号とタップ電圧制御端子TAPjの制御電圧信号と)を掛け合わせ、データ信号に重み付けをする回路である。その構成は、アナログ乗算器として良く用いられるいわゆるギルバート(Gilbert)型乗算器つまり乗算器用双差動増幅回路と乗算器用エミッタフォロアとから成っている。
また、図1の電気分散補償等化回路に示す第1の実施形態の入力バッファIBUFは、入力データのレベル調整とインピーダンス整合とを行う回路であり、入力データの入力波形を歪ませることなく、伝播させるべく、差動増幅回路のトランジスタ差動対にエミッタ負帰還抵抗を挿入して、広い線形ダイナミックレンジが確保されている。図2に、図1の入力バッファIBUFの回路構成を示す。
入力バッファIBUFは、図2に示すように、ブリーダ抵抗(Bleeder Resistor)BR1、第1のエミッタフォロアEF1、差動増幅回路DA1、あらかじめ定めた所定の線路長例えば数100μmのマイクロストリップ線路MS1、第2のエミッタフォロアEF2から形成されている。つまり、図19に示した従来例の入力バッファIBUFとは異なり、出力部を形成する第2のエミッタフォロアEF2を、できる限り、後続する次段の要素回路である第1の遅延回路D1および第1の乗算器M1の近傍に配置するために、差動増幅回路DA1と第2のエミッタフォロアEF2との間をあらかじめ定めた線路長例えば数100μm程度のマイクロストリップ線路MS1によって接続している。
この結果、図19の従来例とは異なり、入力バッファIBUFと次段の要素回路である第1の乗算器M1や第1の遅延回路D1との接続は、新たな配線を用いて接続する必要はなく、直結することが可能となっている。
図2の入力バッファIBUFにおいて、ブリーダ抵抗BR1を形成する抵抗R1〜R4は、図19の従来例の場合と同様、差動入力電圧正/補端子DT/DCと第1のエミッタフォロアEF1のエミッタフォロア用トランジシタTr1/Tr2との間を接続するケーブルの特性インピーダンスとの整合を取るための抵抗であり、交流信号等価回路に置き換えた際に、50Ωとなるように設計されている。また、抵抗R1,R3および抵抗R2,R4は、エミッタフォロア用トランジスタTr1,Tr2とエミッタフォロア用電流源I1,I2とから成る第1のエミッタフォロアEF1にバイアス電圧を与える役目も果たしている。
また、差動増幅回路DA1は、増幅用トランジスタTr3,Tr4、負荷抵抗R5,R6、エミッタ負帰還抵抗R7,R8と差動増幅用電流源I3とから成り、線形動作を得るべく、エミッタ負帰還抵抗R7,R8が挿入されている。
また、第2のエミッタフォロアEF2は、エミッタフォロア用トランジスタTr5,Tr6とエミッタフォロア用電流源I4,I5とから成り、広帯域を確保するために、入力バッファIBUFの出力部に用いられている。
以上のように、本第1の実施形態においては、電気分散補償等化回路を構成する各要素回路間を配線で接続していた従来例とは異なり、入力バッファIBUFの出力部を形成する第2のエミッタフォロアEF2を、後続する次段の要素回路である第1の遅延回路D1や第1の乗算器M1の直近に配置することが可能なように、入力バッファIBUFを形成する差動増幅回路DA1と第2のエミッタフォロアEF2との間をあらかじめ定めた線路長例えば数100μmのマイクロストリップ線路MS1によって接続したことによって、所望の周波数帯域内で群遅延時間の平坦性を改善することができる。以下に、この点について説明する。
次段の要素回路に接続するための配線のインダクタンス成分と次段の要素回路の入力容量とに起因する共振は、一般に、配線幅を広げて、インダクタンス成分を減らすことによって、共振周波数を所要の帯域よりもさらに高周波側に移し、所望の周波数帯域内における群遅延時間の平坦性を改善することができる。しかしながら、配線幅を広くすると、回路占有面積の増加につながってしまい、高集積化を妨げる大きな阻害要因となってしまう。
一方、入力バッファIBUFを形成する差動増幅回路DA1と第2のエミッタフォロアEF2との間をあらかじめ定めた線路長例えば数100μmのマイクロストリップ線路MS1によって接続することにより、入力バッファIBUFの出力部を形成する第2のエミッタフォロアEF2を第1の遅延回路D1や第1の乗算器M1の直近に配置して直結することを可能とした場合、共振を起こす原因となるのは、マイクロストリップ線路MS1のインダクタンス成分と第2のエミッタフォロアEF2の入力容量とになる。
ここで、第2のエミッタフォロアEF2の入力容量は、次段の要素回路である第1の遅延回路D1を構成する線形バッファや第1の乗算器MS1を構成する双差動増幅回路の入力容量に比べてはるかに小さい。したがって、図19に示す従来例における入力バッファIBUFのように、第2のエミッタフォロアEF2の後に数100μm程度の線路長を有する配線が接続されるような配置構成に比べて、共振周波数を所要の帯域よりもさらに高周波側へ移すことができ、マイクロストリップ線路MS1として高いインダクタンス成分を示す幅の狭い配線を用いた場合であっても、所望の周波数帯域において群遅延時間を平坦にすることが可能となる。
図3に、本第1の実施形態において、図1および図17に示した経路1(つまり、入力バッファIBUFから第1の乗算器M1を経由する信号経路)を通過したときの群遅延時間の周波数特性をシミュレーションした結果について破線で示す。なお、当該シミュレーションには、回路シミュレータとして汎用的であるSPICE(Simulation Program with Integrated Cirduit Emphasis)を用いている。また、比較のために、図3には、図17の従来例の場合で経路1を通過したときの群遅延時間の周波数特性をシミュレーションした結果も図21から転記して実線で示している。図3に示すように、本第1の実施形態による電気分散補償等化回路は、図17の従来例とくらべて、群遅延時間の周波数特性が大幅に平坦化されていることが分かる。
つまり、本第1の実施形態による電気分散補償等化回路は、配線のインダクタンス成分と入力容量とに起因する共振の共振周波数を所望の帯域よりも高周波側へ移すことによって、群遅延時間の周波数特性の偏差が小さな分散補償等化回路を提供することができる。
(第2の実施形態)
図4に、本発明に係る電気分散補償等化回路の第2の実施形態の回路構成を示す。図4に示す電気分散補償等化回路は、図1の第1の実施形態の場合と同様、タップ電圧制御端子TAP1〜TAP4を介して外部から指定するタップ電圧信号を制御することによって波長分散および偏波モード分散により劣化した信号を整形する線形等化器を構成している。図4の電気分散補償等化回路も、図1の第1の実施形態の場合と同様、遅延回路D1,D2,D3、乗算器M1,M2,M3,M4、加算器A1,A2,A3、入力バッファIBUFおよび出力バッファOBUFから成っている。図4において、符号IN,OUTはそれぞれ入力端子、出力端子であり、符号TAP1〜TAP4は、乗算器M1〜M4に対するタップ電圧制御端子である。
ここで、図4の電気分散補償等化回路においては、入力バッファIBUFの内部構成は、図1の第1の実施形態の場合と同様に、入力バッファIBUFを形成する差動増幅回路DA1と第2のエミッタフォロアEF2との間をあらかじめ定めた線路長例えば数100μmのマイクロストリップ線路MS1によって接続し、入力バッファIBUFの出力部を形成する第2のエミッタフォロアEF2を、後続する次段の要素回路の一つである第1の遅延回路D1の直近に配置する構成としている。しかし、詳細は図5に後述するが、図1の第1の実施形態の場合とは異なり、入力バッファIBUFの出力部を構成する第2のエミッタフォロアEF2を、後続する次段のもう一つの要素回路である第1の乗算器M1の直近に配置するのではなく、第2のエミッタフォロアEF2を、第1の乗算器M1に対してあらかじめ定めた範囲内の任意の場所に配置することを可能とするために、第2のエミッタフォロアEF2と第1の乗算器M1との間をあらかじめ定めた線路長例えば数100μmのマイクロストリップ線路MS2によって接続する構成としている。
図4において、入力端子INから入力されるデータは、入力バッファIBUFにてレベル調整されて、図1の第1の実施形態の場合と同様、差動増幅回路DA1からあらかじめ定めた線路長例えば数100μm程度のマイクロストリップ線路MS1を経由して第2のエミッタフォロアEF2に入力されて、しかる後、第2のエミッタフォロアEF2から直近に配置され、複数個縦列接続された第1〜第3の遅延回路D1〜D3に順次入力される。また、入力バッファIBUFの出力は、図1の第1の実施形態の場合とは異なり、あらかじめ定めた線路長例えば数100μmのマイクロストリップ線路MS2を経由して、第1の乗算器M1に、また、第1〜第3の遅延回路D1〜D3の出力は、図1の第1の実施形態の場合と同様、それぞれ、第2〜第4の乗算器M2〜M4に入力される。第1〜第4の乗算器M1〜M4のそれぞれは、入力バッファIBUFの出力、第1〜第3の遅延回路D1〜D3の出力と、タップ電圧制御端子TAP1〜TAP4の出力(つまりタップ制御信号)との乗算を行う。
第1〜第4の乗算器M1〜M4それぞれの出力は、図1の第1の実施形態の場合と同様、第1〜第3の加算器A1〜A3によりすべて加算され、その加算結果を、つまり、第1、第2の乗算器M1、M2の出力の加算結果となる第1の加算器A1の出力と第3の乗算器M3の出力とを加算し、さらに、第1〜第3の乗算器M1〜M3の出力の加算結果となる第2の加算器A2の出力と第4の乗算器M4の出力との加算結果となる第3の加算器A3の出力(乗算器M1〜M4の加算結果)を、出力バッファOBUFを経由して出力端子OUTから出力する。
次に、図4の電気分散補償等化回路を構成する要素回路について説明する。図4の電気分散補償等化回路を構成する第1〜第3の遅延回路D1〜D3それぞれは、入力されたデータをあらかじめ定めた所定の遅延時間分、遅延させて出力する回路であり、複数個縦列接続することにより、入力されたデータを順次遅延させて出力する。第1〜第3の遅延回路D1〜D3それぞれは、複数個縦列接続された利得がほぼ0dBの線形バッファ列によって構成され、図18の従来例として示した遅延回路と全く同様の回路構成から成っている。
また、図4の電気分散補償等化回路を構成する第1〜第3の加算器A1〜A3それぞれは、従来技術として説明したように、2入力の加算器であり、一方の入力端子を用いて縦列接続することにより、第1〜第4の乗算器M1〜M4から入力されるデータを順次加算して積算するように、二つの差動入力電圧信号(図4の場合には、加算器A1は、第1の乗算器M1の差動出力電圧信号と第2の乗算器M2の差動出力電圧信号と、また、加算器Ai(i=2,3)は、前段の加算器A(i−1)の差動出力電圧信号と乗算器Miの差動出力電圧信号と)を足し合わせた信号が出力される回路であり、負荷抵抗を共有する二組の加算器用差動増幅回路と加算器用エミッタフォロアとから構成される。第1〜第3の加算器A1〜A3それぞれを構成する加算器用差動増幅回路についても、線形動作させるために、遅延回路D1〜D3の場合と同様に、エミッタ負帰還抵抗を挿入している。
また、図4の電気分散補償等化回路を構成する第1〜第4乗算器M1〜M4それぞれは、従来技術として説明したように、入力バッファIBUFおよび第1〜第3の遅延回路D1〜D3それぞれから入力されるデータ信号それぞれと第1〜第4のタップ電圧制御端子TAP1〜TAP4それぞれを介して外部から指定される制御電圧信号つまりタップ電圧信号それぞれと(図4の場合には、乗算器M1は、入力バッファIBUFの差動出力電圧信号とタップ電圧制御端子TAP1の制御電圧信号と、また、乗算器Mj(j=2,3,4)は、遅延回路D(j−1)の差動出力電圧信号とタップ電圧制御端子TAPjの制御電圧信号と)を掛け合わせ、データ信号に重み付けをする回路である。その構成は、アナログ乗算器として良く用いられるいわゆるギルバート(Gilbert)型乗算器つまり乗算器用双差動増幅回路と乗算器用エミッタフォロアとから成っている。
また、図4の電気分散補償等化回路に示す第2の実施形態の入力バッファIBUFは、入力データのレベル調整とインピーダンス整合とを行う回路であり、入力データの入力波形を歪ませることなく、伝播させるべく、図1の第1の実施形態の場合と同様、差動増幅回路のトランジスタ差動対にエミッタ負帰還抵抗を挿入して、広い線形ダイナミックレンジが確保されている。図5に、図4の入力バッファIBUFの回路構成を示す。
入力バッファIBUFは、図2に示す第1の実施形態の場合と同様、図5に示すように、ブリーダ抵抗(Bleeder Resistor)BR1、第1のエミッタフォロアEF1、差動増幅回路DA1、マイクロストリップ線路MS1、第2のエミッタフォロアEF2から形成されている。つまり、出力部を形成する第2のエミッタフォロアEF2を、できる限り、後続する次段の要素回路の一つである第1の遅延回路D1の近くに配置するために、差動増幅回路DA1と第2のエミッタフォロアEF2との間をあらかじめ定めた線路長例えば数100μm程度のマイクロストリップ線路MS1によって接続している。
この結果、入力バッファIBUFと次段の要素回路の一つである第1の遅延回路D1との間は、直結した接続を可能とするとともに、次段のもう一つの要素回路である第1の乗算器M1については、入力バッファIBUFに対してあらかじめ定めた範囲内の任意の場所に自由に配置することを可能とし、かつ、入力バッファIBUFと第1の乗算器M1との間を、図19の従来例の場合に比し、十分に短いマイクロストリップ線路MS2によって接続することをも可能としている。
図5の入力バッファIBUFにおいて、ブリーダ抵抗BR1を形成する抵抗R1〜R4は、図1の第1の実施形態の場合と同様、差動入力電圧正/補端子DT/DCと第1のエミッタフォロアEF1のエミッタフォロア用トランジシタTr1/Tr2との間を接続するケーブルの特性インピーダンスとの整合を取るための抵抗であり、交流信号等価回路に置き換えた際に、50Ωとなるように設計されている。また、抵抗R1,R3および抵抗R2,R4は、エミッタフォロア用トランジスタTr1,Tr2とエミッタフォロア用電流源I1,I2とから成る第1のエミッタフォロアEF1にバイアス電圧を与える役目も果たしている。
また、差動増幅回路DA1は、増幅用トランジスタTr3,Tr4、負荷抵抗R5,R6、エミッタ負帰還抵抗R7,R8と差動増幅用電流源I3とから成り、線形動作を得るべく、エミッタ負帰還抵抗R7,R8が挿入されている。
また、第2のエミッタフォロアEF2は、エミッタフォロア用トランジスタTr5,Tr6とエミッタフォロア用電流源I4,I5とから成り、広帯域を確保するために、入力バッファIBUFの出力部に用いられている。
ここで、入力バッファIBUFの出力部を形成する第2のエミッタフォロアEF2の配置構成を変更して、差動増幅回路DA1からあらかじめ定めた距離例えば数100μm離れた位置に配置することによって、所望の周波数帯域内で群遅延時間の平坦性を実現するという手法は、第1の実施形態のように、当該第2のエミッタフォロアEF2を、次段の要素回路である第1の遅延回路D1と第1の乗算器M1との双方の直近に配置するという場合のみに限るものではない。
つまり、次段の要素回路に接続するための配線のインダクタンス成分と次段の要素回路の入力容量とに起因する共振を抑える場合、配線長を短くすることによって、配線のインダクタンス成分を減らすことができる。したがって、図4の本第2の実施形態においても、入力バッファIBUFを構成する差動増幅回路DA1と第2のエミッタフォロアEF2との間をある程度の長さを有するマイクロストリップ線路MS1によって接続した構成としているので、当該入力バッファIBUFを形成する第2のエミッタフォロアEF2の出力端子と次段のもう要素一つの回路すなわち第1の乗算器M1の入力端子との間もあらかじめ定めた所定の線路長例えば数100μmのマイクロストリップ線路MS2によって接続した場合であっても、図17の従来例の場合よりも、第2のエミッタフォロアEF2と次段の要素回路すなわち第1の乗算器M1との間の配線長を短くすることができ、群遅延時間の周波数特性を平坦にすることが可能となる。
図6に、本第2の実施形態において、図4および図17に示した経路1(つまり、入力バッファIBUFから第1の乗算器M1を経由する信号経路)を通過したときの群遅延時間の周波数特性をシミュレーションした結果について破線で示す。なお、本シミュレーションにおいては、入力バッファIBUFの出力部を形成する第2のエミッタフォロアEF2と第1の乗算器M1との間のマイクロストリップ線路MS2の長さは図17の従来例の場合よりも短い100μmとしている。また、比較のために、図6には、図17の従来例の場合で経路1を通過したときの群遅延時間の周波数特性をシミュレーションした結果も図21から転記して実線で示している。図6に示すように、本第2の実施形態による電気分散補償等化回路においても、図17の従来例とくらべて、群遅延時間の周波数特性が大幅に平坦化されていることが分かる。
つまり、本第2の実施形態による電気分散補償等化回路についても、第1の実施形態の場合と同様、配線のインダクタンス成分と入力容量とに起因する共振の共振周波数を所望の帯域よりも高周波側へ移すことによって、群遅延時間の周波数特性の偏差が小さな分散補償等化回路を提供することができる。
(第3の実施形態)
図7に、本発明に係る電気分散補償等化回路の第3の実施形態の回路構成を示す。図7に示す電気分散補償等化回路は、図1の第1の実施形態の場合と同様、タップ電圧制御端子TAP1〜TAP4を介して外部から指定するタップ電圧信号を制御することによって波長分散および偏波モード分散により劣化した信号を整形する線形等化器を構成している。図7の電気分散補償等化回路も、図1の第1の実施形態の場合と同様、遅延回路D1,D2,D3、乗算器M1,M2,M3,M4、加算器A1,A2,A3、入力バッファIBUFおよび出力バッファOBUFから成っている。図7において、符号IN,OUTはそれぞれ入力端子、出力端子であり、符号TAP1〜TAP4は、乗算器M1〜M4に対するタップ電圧制御端子である。
ここで、図7の電気分散補償等化回路においては、入力バッファIBUFの内部構成は、図1の第1の実施形態の場合と同様に、入力バッファIBUFを形成する差動増幅回路DA1と第2のエミッタフォロアEF2との間をあらかじめ定めた線路長例えば数100μmのマイクロストリップ線路MS1によって接続し、入力バッファIBUFの出力部を形成する第2のエミッタフォロアEF2を第1の乗算器M1や第1の遅延回路D1の直近に配置する構成としている。しかし、詳細は図8に後述するが、図7の本第3の実施形態においては、図1の第1の実施形態の場合とは異なり、第1の遅延回路D1の最後尾の線形バッファLLBを形成する差動増幅回路DA2とエミッタフォロアEF3との間をあらかじめ定めた所定の線路長例えば数100μmのマイクロストリップ線路MS3によって接続して、最後尾の線形バッファLLBのエミッタフォロアEF3を、次段に接続される第2の遅延回路D2の直近に配置するようにしている。
図7において、入力端子INから入力されるデータは、入力バッファIBUFにてレベル調整されて、図1の第1の実施形態の場合と同様、差動増幅回路DA1からあらかじめ定めた線路長例えば数100μm程度のマイクロストリップ線路MS1を経由して第2のエミッタフォロアEF2に入力されて、しかる後、第2のエミッタフォロアEF2から直近に配置され、複数個縦列接続された第1〜第3の遅延回路D1〜D3に順次入力される。ここで、第1の遅延回路D1の最後尾の線形バッファLLBにおいては、図1の第1の実施形態の場合とは異なり、差動増幅回路DA2からあらかじめ定めた線路長例えば数100μmのマイクロストリップ線路MS3を経由して出力部のエミッタフォロアEF3に入力されて、しかる後、エミッタフォロアEF3から直近に配置されている第2の遅延回路D2の入力端子に入力される。
また、入力バッファIBUFの出力および第1〜第3の遅延回路D1〜D3の出力は、図1の第1の実施形態の場合と同様、それぞれ、第1〜第4の乗算器M1〜M4に入力される。第1〜第4の乗算器M1〜M4のそれぞれは、入力バッファIBUFの出力、第1〜第3の遅延回路D1〜D3の出力と、タップ電圧制御端子TAP1〜TAP4の出力(つまりタップ制御信号)との乗算を行う。
第1〜第4の乗算器M1〜M4それぞれの出力は、図1の第1の実施形態の場合と同様、第1〜第3の加算器A1〜A3によりすべて加算され、その加算結果を、つまり、第1、第2の乗算器M1、M2の出力の加算結果となる第1の加算器A1の出力と第3の乗算器M3の出力とを加算し、さらに、第1〜第3の乗算器M1〜M3の出力の加算結果となる第2の加算器A2の出力と第4の乗算器M4の出力との加算結果となる第3の加算器A3の出力(乗算器M1〜M4の加算結果)を、出力バッファOBUFを経由して出力端子OUTから出力する。
次に、図7の電気分散補償等化回路を構成する要素回路について説明する。図7の電気分散補償等化回路に示す第3の実施形態の入力バッファIBUFは、入力データのレベル調整とインピーダンス整合とを行う回路であり、入力データの入力波形を歪ませることなく、伝播させるべく、図1の第1の実施形態の場合と同様、差動増幅回路のトランジスタ差動対にエミッタ負帰還抵抗を挿入して、広い線形ダイナミックレンジが確保されており、図2の第1の実施形態の場合の入力バッファIBUFの回路構成と全く同様である。
また、図7の電気分散補償等化回路を構成する第1〜第3の加算器A1〜A3それぞれは、従来技術として説明したように、2入力の加算器であり、一方の入力端子を用いて縦列接続することにより、第1〜第4の乗算器M1〜M4から入力されるデータを順次加算して積算するように、二つの差動入力電圧信号(図7の場合には、加算器A1は、第1の乗算器M1の差動出力電圧信号と第2の乗算器M2の差動出力電圧信号と、また、加算器Ai(i=2,3)は、前段の加算器A(i−1)の差動出力電圧信号と乗算器Miの差動出力電圧信号と)を足し合わせた信号が出力される回路であり、負荷抵抗を共有する二組の加算器用差動増幅回路と加算器用エミッタフォロアとから構成される。第1〜第3の加算器A1〜A3それぞれを構成する加算器用差動増幅回路についても、線形動作させるために、遅延回路D1〜D3の場合と同様に、エミッタ負帰還抵抗を挿入している。
また、図7の電気分散補償等化回路を構成する第1〜第4乗算器M1〜M4それぞれは、従来技術として説明したように、入力バッファIBUFおよび第1〜第3の遅延回路D1〜D3それぞれから入力されるデータ信号それぞれと第1〜第4のタップ電圧制御端子TAP1〜TAP4それぞれを介して外部から指定される制御電圧信号つまりタップ電圧信号それぞれと(図7の場合には、乗算器M1は、入力バッファIBUFの差動出力電圧信号とタップ電圧制御端子TAP1の制御電圧信号と、また、乗算器Mj(j=2,3,4)は、遅延回路D(j−1)の差動出力電圧信号とタップ電圧制御端子TAPjの制御電圧信号と)を掛け合わせ、データ信号に重み付けをする回路である。その構成は、アナログ乗算器として良く用いられるいわゆるギルバート(Gilbert)型乗算器つまり乗算器用双差動増幅回路と乗算器用エミッタフォロアとから成っている。
また、図7の電気分散補償等化回路を構成する第1〜第3の遅延回路D1〜D3それぞれは、入力されたデータをあらかじめ定めた所定の遅延時間分、遅延させて出力する回路であり、複数個縦列接続することにより、入力されたデータを順次遅延させて出力する。第1〜第3の遅延回路D1〜D3それぞれは、複数個縦列接続された利得がほぼ0dBの線形バッファ列によって構成され、図18の従来例として示した遅延回路と全く同様の回路構成から成っているが、第1の遅延回路D1の最後尾の線形バッファLLBについては、図8に示すように、差動増幅回路DA2と出力部を形成するエミッタフォロアEF3との間は、あらかじめ定めた線路長例えば数100μm程度のマイクロストリップ線路MS3によって接続され、エミッタフォロアEF3を、次段の第2の遅延回路D2の入力端子の直近に配置可能としている。
第1の遅延回路D1の最後尾の線形バッファLLBは、図8に示すように、差動増幅回路DA2、マイクロストリップ線路MS3、エミッタフォロアEF3から形成されている。つまり、出力部を形成するエミッタフォロアEF3を、後続する次段の要素回路である第2の遅延回路D2や第2の乗算器M2の近くに配置するために、差動増幅回路DA2とエミッタフォロアEF3との間をあらかじめ定めた線路長例えば数100μm程度のマイクロストリップ線路MS3によって接続している。
この結果、第1の遅延回路D1の最後尾の線形バッファLLBと次段の要素回路である第2の乗算器M2や第2の遅延回路D2との接続は、新たな配線で接続する必要はなく、直結することが可能となっている。
なお、差動増幅回路DA2は、増幅用トランジスタTr11,Tr12、負荷抵抗R11,R12、エミッタ負帰還抵抗R13,R14と差動増幅用電流源I11とから成り、線形動作を得るべく、エミッタ負帰還抵抗R13,R14が挿入されている。
また、エミッタフォロアEF3は、エミッタフォロア用トランジスタTr13,Tr14とエミッタフォロア用電流源I12,I13とから成り、広帯域を確保するために、第1の遅延回路D1の最後尾の線形バッファLLBの出力部に用いられている。
以上のように、本第3の実施形態においては、電気分散補償等化回路を構成する要素回路間を配線で接続していた従来例とは異なり、入力バッファIBUFの出力部を形成する第2のエミッタフォロアEF2を、後続する次段の要素回路である第1の遅延回路D1や第1の乗算器M1の直近に配置することが可能なように、入力バッファIBUFを形成する差動増幅回路DA1と第2のエミッタフォロアEF2との間をあらかじめ定めた線路長例えば数100μmのマイクロストリップ線路MS1によって接続するとともに、第1の遅延回路D1の最後尾の線形バッファLLBの出力部を形成するエミッタフォロアEF3を、後続する次段の要素回路である第2の遅延回路D2や第2の乗算器M2の直近に配置することが可能なように、第1の遅延回路D1の最後尾の線形バッファLLBを形成する差動増幅回路DA2と第2のエミッタフォロアEF3との間をあらかじめ定めた線路長例えば数100μmのマイクロストリップ線路MS3によって接続する構成としたことによって、前述したような理由により、所望の周波数帯域内で群遅延時間の平坦性を改善することができる。
図9に、本第3の実施形態において、図7および図17に示した経路2(つまり、入力バッファIBUFから第1の遅延回路D1および第2の乗算器M2を経由する信号経路)を通過したときの群遅延時間の周波数特性をシミュレーションした結果について破線で示す。なお、当該シミュレーションにおいても、回路シミュレータとして汎用的であるSPICEを用いている。また、比較のために、図9には、図17の従来例の場合で経路2を通過したときの群遅延時間の周波数特性をシミュレーションした結果も図21から転記して実線で示している。図9に示すように、本第3の実施形態による電気分散補償等化回路においても、図17の従来例とくらべて、群遅延時間の周波数特性が大幅に平坦化されていることが分かる。
つまり、本第3の実施形態による電気分散補償等化回路についても、第1の実施形態の場合と同様、配線のインダクタンス成分と入力容量とに起因する共振の共振周波数を所望の帯域よりも高周波側へ移すことによって、群遅延時間の周波数特性の偏差が小さな分散補償等化回路を提供することができる。
(第4の実施形態)
図10に、本発明に係る電気分散補償等化回路の第4の実施形態の回路構成を示す。図10に示す電気分散補償等化回路は、図1の第1の実施形態の場合と同様、タップ電圧制御端子TAP1〜TAP4を介して外部から指定するタップ電圧信号を制御することによって波長分散および偏波モード分散により劣化した信号を整形する線形等化器を構成している。図10の電気分散補償等化回路も、図1の第1の実施形態の場合と同様、遅延回路D11,D12,D13、乗算器M1,M2,M3,M4、加算器A1,A2,A3、入力バッファIBUFおよび出力バッファOBUFから成っている。図10において、符号IN,OUTはそれぞれ入力端子、出力端子であり、符号TAP1〜TAP4は、乗算器M1〜M4に対するタップ電圧制御端子である。
ここで、図10の電気分散補償等化回路においては、入力バッファIBUF、乗算器M1〜M4、加算器A1〜A3の内部構成は、図17の従来例の場合と同様の構成としているが、詳細は図11に後述するが、図10の本第4の実施形態においては、図17の従来例、および、図1、図4、図7の第1、第2、第3の実施形態の場合とは異なり、第1、第2、第3の遅延回路D11、D12,D13のエミッタフォロアEF4の電流源を、それぞれ、抵抗によって置換した構成としている。
図10において、入力端子INから入力されるデータは、入力バッファIBUFにてレベル調整されて、図17の従来例の場合と同様、第2のエミッタフォロアEF2から、複数個縦列接続された第1〜第3の遅延回路D1〜D3に順次入力される。
また、入力バッファIBUFの出力および第1〜第3の遅延回路D1〜D3の出力は、図17の従来例の場合と同様、それぞれ、第1〜第4の乗算器M1〜M4に入力される。第1〜第4の乗算器M1〜M4のそれぞれは、入力バッファIBUFの出力、第1〜第3の遅延回路D1〜D3の出力と、タップ電圧制御端子TAP1〜TAP4の出力(つまりタップ制御信号)との乗算を行う。
第1〜第4の乗算器M1〜M4それぞれの出力は、図17の従来例の場合と同様、第1〜第3の加算器A1〜A3によりすべて加算され、その加算結果を、つまり、第1、第2の乗算器M1、M2の出力の加算結果となる第1の加算器A1の出力と第3の乗算器M3の出力とを加算し、さらに、第1〜第3の乗算器M1〜M3の出力の加算結果となる第2の加算器A2の出力と第4の乗算器M4の出力との加算結果となる第3の加算器A3の出力(乗算器M1〜M4の加算結果)を、出力バッファOBUFを経由して出力端子OUTから出力する。
次に、図10の電気分散補償等化回路を構成する要素回路について説明する。図10の電気分散補償等化回路に示す第4の実施形態の入力バッファIBUFは、入力データのレベル調整とインピーダンス整合とを行う回路であり、入力データの入力波形を歪ませることなく、伝播させるべく、図17の従来例の場合と同様、差動増幅回路のトランジスタ差動対にエミッタ負帰還抵抗を挿入して、広い線形ダイナミックレンジが確保されており、図19の従来例の場合の入力バッファIBUFの回路構成と全く同様である。
また、図10の電気分散補償等化回路を構成する第1〜第3の加算器A1〜A3それぞれは、従来技術として説明したように、2入力の加算器であり、一方の入力端子を用いて縦列接続することにより、第1〜第4の乗算器M1〜M4から入力されるデータを順次加算して積算するように、二つの差動入力電圧信号(図10の場合には、加算器A1は、第1の乗算器M1の差動出力電圧信号と第2の乗算器M2の差動出力電圧信号と、また、加算器Ai(i=2,3)は、前段の加算器A(i−1)の差動出力電圧信号と乗算器Miの差動出力電圧信号と)を足し合わせた信号が出力される回路であり、負荷抵抗を共有する二組の加算器用差動増幅回路と加算器用エミッタフォロアとから構成される。第1〜第3の加算器A1〜A3それぞれを構成する加算器用差動増幅回路についても、線形動作させるために、遅延回路D1〜D3の場合と同様に、エミッタ負帰還抵抗を挿入している。
また、図10の電気分散補償等化回路を構成する第1〜第4乗算器M1〜M4それぞれは、従来技術として説明したように、入力バッファIBUFおよび第1〜第3の遅延回路D1〜D3それぞれから入力されるデータ信号それぞれと第1〜第4のタップ電圧制御端子TAP1〜TAP4それぞれを介して外部から指定される制御電圧信号つまりタップ電圧信号それぞれと(図10の場合には、乗算器M1は、入力バッファIBUFの差動出力電圧信号とタップ電圧制御端子TAP1の制御電圧信号と、また、乗算器Mj(j=2,3,4)は、遅延回路D(j−1)の差動出力電圧信号とタップ電圧制御端子TAPjの制御電圧信号と)を掛け合わせ、データ信号に重み付けをする回路である。その構成は、アナログ乗算器として良く用いられるいわゆるギルバート(Gilbert)型乗算器つまり乗算器用双差動増幅回路と乗算器用エミッタフォロアとから成っている。
また、図10の電気分散補償等化回路を構成する第1〜第3の遅延回路D11〜D13それぞれは、入力されたデータをあらかじめ定めた所定の遅延時間分、遅延させて出力する回路であり、複数個縦列接続することにより、入力されたデータを順次遅延させて出力する。第1〜第3の遅延回路D11〜1D3それぞれは、複数個縦列接続された利得がほぼ0dBの線形バッファ列によって構成されるが、図11に示すように、図18の従来例の場合とは異なり、出力部を形成するエミッタフォロアEF4の電流源を抵抗に置換した構成から成っている。
第1〜第3の遅延回路D11〜D13は、図11に示すように、差動増幅回路DA2、エミッタフォロアEF4から形成され、広帯域を確保するために、エミッタフォロアEF4が第1〜第3の遅延回路D11〜D13の各出力部に用いられている。
差動増幅回路DA2は、増幅用トランジスタTr11,Tr12、負荷抵抗R11,R12、エミッタ負帰還抵抗R13,R14と差動増幅用電流源I11とから成り、線形動作を得るべく、エミッタ負帰還抵抗R13,R14が挿入されている。
一方、エミッタフォロアEF4は、従来例や第1〜第3の実施形態の場合とは異なり、エミッタフォロア用トランジスタTr13,Tr14と、エミッタフォロア用電流源I12,I13の代わりに、抵抗R15,R16が用いられている。かくのごとく、エミッタフォロアEF4の電流源を抵抗R15,R16に置換して構成することにより、群遅延時間の周波数特性の平坦性を改善することができる。
以下に、エミッタフォロアEF4の電流源を抵抗R15,R16に置換することによって群遅延時間の周波数特性の平坦性を改善するという点についてさらに説明する。
図20のスミスチャートにて説明した通り、図18の従来構成の第1〜第3の遅延回路D1〜D3つまり線形バッファそれぞれの出力インピーダンスは、インダクタンス成分を有しているので、第1〜第3の遅延回路D1〜D3それぞれの出力端子側から見たテブナン(Thevenin)の等価回路は、図12に示すように表すことができる。
図12の等価回路において、等価抵抗REと等価インダクタンスLEとは、それぞれ、図18の従来構成の遅延回路D1〜D3それぞれの出力インピーダンスのレジスタンス成分とインダクタンス成分とを表しており、符号VEは、テブナン等価回路の等価電圧源を表している。図18の従来構成の遅延回路D1〜D3それぞれの場合には、エミッタフォロアEF3を構成するエミッタフォロア用電流源I12,I13の出力インピーダンスが非常に大きいので、図12の等価回路上においては、開放状態として表現することができ、等価抵抗REと等価インダクタンスLEとが等価電圧源VEに直列接続している回路構成となる。
一方、図11の本第4の実施形態である第1〜第3の遅延回路D11〜D13においては、エミッタフォロアEF4の電流源を抵抗に置換した構成としているので、第1〜第3の遅延回路D11〜D13つまり線形バッファそれぞれの出力端子側から見たテブナンの等価回路は、図13に示すように表すことができる。 図13の等価回路においては、出力インピーダンスのレジスタンス成分を示す等価抵抗REとインダクタンス成分を示す等価インダクタンスLEとが等価電圧源VEに対して直列接続された構成にさらに加えて、エミッタフォロアEF4の電流源の代わりに挿入された抵抗R15,R16が、エミッタフォロア用等価抵抗REFとして表されている。ここで、エミッタフォロア用等価抵抗REFは、等価インダクタンスLEや等価抵抗REに対して並列に接続されることになる。このエミッタフォロア用等価抵抗REFが存在しているために、出力インピーダンスのインダクタンス成分が配線容量成分とによって生じる共振のQ値が低下することになる。したがって、図11のように、エミッタフォロアEF4の電流源を抵抗によって構成した場合、所要の帯域内の周波数による群遅延時間の偏差を、図18のような従来構成に比し、小さくすることができる。
図14に、本第4の実施形態において、図10および図17に示した経路4(つまり、入力バッファIBUFから第1〜第3の遅延回路D11〜D13および第4の乗算器M4を経由する信号経路)を通過したときの群遅延時間の周波数特性をシミュレーションした結果について破線で示す。なお、当該シミュレーションにおいても、回路シミュレータとして汎用的であるSPICEを用いている。また、比較のために、図14には、図17の従来例の場合で経路4を通過したときの群遅延時間の周波数特性をシミュレーションした結果も図21から転記して実線で示している。図14に示すように、本第4の実施形態による電気分散補償等化回路においても、図17の従来例とくらべて、群遅延時間の周波数特性が平坦化されていることが分かる。
つまり、本第4の実施形態による電気分散補償等化回路についても、要素回路である第1〜第3の遅延回路D11〜D13の出力インピーダンスのインダクタンス成分と配線の容量成分とによる共振のQ値を低減することにより、群遅延時間の周波数特性の偏差の小さな分散補償等化回路を提供することができる。
(第5の実施形態)
図15に、本発明に係る電気分散補償等化回路の第5の実施形態の回路構成を示す。図15に示す電気分散補償等化回路は、図1の第1の実施形態の場合と同様、タップ電圧制御端子TAP1〜TAP4を介して外部から指定するタップ電圧信号を制御することによって波長分散および偏波モード分散により劣化した信号を整形する線形等化器を構成している。図15の電気分散補償等化回路も、図1の第1の実施形態の場合と同様、遅延回路D11,D12,D13、乗算器M1,M2,M3,M4、加算器A1,A2,A3、入力バッファIBUFおよび出力バッファOBUFから成っている。図15において、符号IN,OUTはそれぞれ入力端子、出力端子であり、符号TAP1〜TAP4は、乗算器M1〜M4に対するタップ電圧制御端子である。
ここで、図15の電気分散補償等化回路においては、乗算器M1〜M4、加算器A1〜A3の内部構成は、図17の従来例の場合と同様の構成としているが、第1、第2、第3の遅延回路D11、D12,D13については、図10の本第4の実施形態と同様、それぞれのエミッタフォロアEF4のエミッタ側の電流源を、それぞれ、抵抗に置換した構成とするとともに、第1の遅延回路D11の最後尾の線形バッファLLBを形成する差動増幅回路DA2とエミッタフォロアEF4との間をあらかじめ定めた線路長例えば数100μmのマイクロストリップ線路MS3によって接続して、最後尾の線形バッファLLBのエミッタフォロアEF4を、後続する次段の第2の遅延回路D2や第2の乗算器M2の直近に配置するように構成する。
さらに、入力バッファIBUFの内部構成は、図1の第1の実施形態の場合と同様に、入力バッファIBUFを形成する差動増幅回路DA1と第2のエミッタフォロアEF2との間をあらかじめ定めた線路長例えば数100μmのマイクロストリップ線路MS1によって接続し、入力バッファIBUFの出力部を形成する第2のエミッタフォロアEF2を、次段の第1の乗算器M1や第1の遅延回路D1の直近に配置する構成としている。
つまり、図15に示す本第5の実施形態の電気分散補償等化回路は、図7に示す第3の実施形態と図10に示す第4の実施形態とを組み合わせた電気分散補償等化回路の構成例を示している。
図15において、入力端子INから入力されるデータは、入力バッファIBUFにてレベル調整されて、図1の第1の実施形態の場合と同様、差動増幅回路DA1からあらかじめ定めた線路長例えば数100μm程度のマイクロストリップ線路MS1を経由して第2のエミッタフォロアEF2に入力されて、しかる後、第2のエミッタフォロアEF2から直近に配置され、複数個縦列接続された第1〜第3の遅延回路D1〜D3に順次入力される。ここで、第1の遅延回路D1の最後尾の線形バッファLLBにおいては、図7の第3の実施形態の場合と同様、差動増幅回路DA2からあらかじめ定めた線路長例えば数100μmのマイクロストリップ線路MS3を経由して出力部のエミッタフォロアEF4に入力されて、しかる後、エミッタフォロアEF4から直近に配置されている第2の遅延回路D2の入力端子に入力される。なお、第1〜第3の遅延回路D11〜D13それぞれを構成するエミッタフォロアEF4の電流源は、前述のように、抵抗によって構成されている。
また、入力バッファIBUFの出力および第1〜第3の遅延回路D1〜D3の出力は、図1の第1の実施形態の場合と同様、それぞれ、第1〜第4の乗算器M1〜M4に入力される。第1〜第4の乗算器M1〜M4のそれぞれは、入力バッファIBUFの出力、第1〜第3の遅延回路D1〜D3の出力と、タップ電圧制御端子TAP1〜TAP4の出力(つまりタップ制御信号)との乗算を行う。
第1〜第4の乗算器M1〜M4それぞれの出力は、図1の第1の実施形態の場合と同様、第1〜第3の加算器A1〜A3によりすべて加算され、その加算結果を、つまり、第1、第2の乗算器M1、M2の出力の加算結果となる第1の加算器A1の出力と第3の乗算器M3の出力とを加算し、さらに、第1〜第3の乗算器M1〜M3の出力の加算結果となる第2の加算器A2の出力と第4の乗算器M4の出力との加算結果となる第3の加算器A3の出力(乗算器M1〜M4の加算結果)を、出力バッファOBUFを経由して出力端子OUTから出力する。
次に、図15の電気分散補償等化回路を構成する要素回路について説明する。図15の電気分散補償等化回路に示す第5の実施形態の入力バッファIBUFは、入力データのレベル調整とインピーダンス整合とを行う回路であり、入力データの入力波形を歪ませることなく、伝播させるべく、図1の第1の実施形態の場合と同様、差動増幅回路のトランジスタ差動対にエミッタ負帰還抵抗を挿入して、広い線形ダイナミックレンジが確保されており、図2の第1の実施形態の場合の入力バッファIBUFの回路構成と全く同様である。
また、図15の電気分散補償等化回路を構成する第1〜第3の加算器A1〜A3それぞれは、従来技術として説明したように、2入力の加算器であり、一方の入力端子を用いて縦列接続することにより、第1〜第4の乗算器M1〜M4から入力されるデータを順次加算して積算するように、二つの差動入力電圧信号(図15の場合には、加算器A1は、第1の乗算器M1の差動出力電圧信号と第2の乗算器M2の差動出力電圧信号と、また、加算器Ai(i=2,3)は、前段の加算器A(i−1)の差動出力電圧信号と乗算器Miの差動出力電圧信号と)を足し合わせた信号が出力される回路であり、負荷抵抗を共有する二組の加算器用差動増幅回路と加算器用エミッタフォロアとから構成される。第1〜第3の加算器A1〜A3それぞれを構成する加算器用差動増幅回路についても、線形動作させるために、遅延回路D1〜D3の場合と同様に、エミッタ負帰還抵抗を挿入している。
また、図15の電気分散補償等化回路を構成する第1〜第4乗算器M1〜M4それぞれは、従来技術として説明したように、入力バッファIBUFおよび第1〜第3の遅延回路D1〜D3それぞれから入力されるデータ信号それぞれと第1〜第4のタップ電圧制御端子TAP1〜TAP4それぞれを介して外部から指定される制御電圧信号つまりタップ電圧信号それぞれと(図15の場合には、乗算器M1は、入力バッファIBUFの差動出力電圧信号とタップ電圧制御端子TAP1の制御電圧信号と、また、乗算器Mj(j=2,3,4)は、遅延回路D(j−1)の差動出力電圧信号とタップ電圧制御端子TAPjの制御電圧信号と)を掛け合わせ、データ信号に重み付けをする回路である。その構成は、アナログ乗算器として良く用いられるいわゆるギルバート(Gilbert)型乗算器つまり乗算器用双差動増幅回路と乗算器用エミッタフォロアとから成っている。
また、図15の電気分散補償等化回路を構成する第1〜第3の遅延回路D11〜D13それぞれは、入力されたデータをあらかじめ定めた所定の遅延時間分、遅延させて出力する回路であり、複数個縦列接続することにより、入力されたデータを順次遅延させて出力する。第1〜第3の遅延回路D11〜D13それぞれは、複数個縦列接続された利得がほぼ0dBの線形バッファ列によって構成されるが、図11の第4の実施形態において説明したように、図18の従来例の場合とは異なり、出力部を形成するエミッタフォロアEF4の電流源を抵抗に置換した構成から成っている。なお、第1の遅延回路D11の最後尾の線形バッファLLBについては、図8の第3の実施形態において説明したように、差動増幅回路DA2と出力部を形成するエミッタフォロアEF4との間は、あらかじめ定めた線路長例えば数100μm程度のマイクロストリップ線路MS3によって接続され、エミッタフォロアEF4を、次段の要素回路である第2の遅延回路D12や第2の乗算器M2の入力端子の直近に配置可能としている。
以上のように、第3の実施形態の場合と同様、入力バッファIBUFを形成する差動増幅回路DA1と第2のエミッタフォロアEF2との間をあらかじめ定めた線路長例えば数100μmのマイクロストリップ線路MS1によって接続するとともに、第1の遅延回路D1の最後尾の線形バッファLLBを形成する差動増幅回路DA2とエミッタフォロアEF4との間をあらかじめ定めた線路長例えば数100μmのマイクロストリップ線路MS3によって接続する構成とし、かつ、第4の実施形態の場合と同様、第1〜第3の遅延回路D11〜D13それぞれの線形バッファの出力部を形成するエミッタフォロアEF4の電流源を抵抗にて置換した構成とすることによって、前述したような理由により、所望の周波数帯域内で群遅延時間の平坦性を改善することができる。
図16に、本第5の実施形態において、図15および図17に示した経路4(つまり、入力バッファIBUFから第1〜第3の遅延回路D11〜D13および第4の乗算器M4を経由する信号経路)を通過したときの群遅延時間の周波数特性をシミュレーションした結果について破線で示す。なお、当該シミュレーションにおいても、回路シミュレータとして汎用的であるSPICEを用いている。また、比較のために、図16には、図17の従来例の場合で経路4を通過したときの群遅延時間の周波数特性をシミュレーションした結果も図21から転記して実線で示している。図16に示すように、本第5の実施形態による電気分散補償等化回路においても、図17の従来例とくらべて、群遅延時間の周波数特性が大幅に平坦化されていることが分かる。
つまり、本第5の実施形態による電気分散補償等化回路においては、第3の実施形態と第4の実施形態とを組み合わせることにより、群遅延時間の周波数特性の偏差が第4の実施形態よりもさらに小さな分散補償等化回路を提供することができる。
(その他の実施形態)
以上に説明した各実施形態においては、入力バッファIBUFに縦列接続した遅延回路の段数が、第1〜第3の遅延回路D1〜D3またはD11〜D13の3段の場合について説明したが、本発明は、かかる場合のみに限るものではなく、N個(N:正整数)の第1〜第Nの遅延回路から構成されていても良い。かかる構成においては、対応する乗算器や加算器の個数も、それぞれ、第1〜第4の乗算器M1〜M4、第1〜第3の加算器A1〜A3の4個、3個ではなく、それぞれ、(N+1)個、N個となり、第1〜第(N+1)の乗算器、第1〜第Nの加算器として構成される。
また、第1の実施形態や第3、第5の実施形態においては、入力バッファIBUFを形成する差動増幅回路DA1と第2のエミッタフォロアEF2との間や、第1の遅延回路D1,D11を形成する最後尾の線形バッファの差動増幅回路DA2とエミッタフォロアEF3,EF4との間を、あらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路により接続し、それぞれの出力部を形成する第2のエミッタフォロアEF2やエミッタフォロアEF3,EF4を、次段に接続される回路の直近に配置する配置構成について説明したが、本発明は、かかる場合のみに限るものではない。
例えば、第1〜第Nの遅延回路のうち、いずれか1ないし複数について、最後尾の線形バッファに限ることなく、1ないし複数の任意の線形バッファそれぞれを形成する差動増幅回路DA2とエミッタフォロアEF3,EF4との間を、あらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路により接続し、それぞれの出力部を形成するエミッタフォロアEF3,EF4を、次段に接続される回路の直近に配置するようにしても良い。
あるいは、第1〜第(N+1)の乗算器のうち、いずれか1ないし複数について、それぞれを形成する乗算器用双差動増幅回路と乗算器用エミッタフォロアとの間を、あらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路により接続し、それぞれの出力部を形成する乗算器用エミッタフォロアを、次段に接続される回路の直近に配置するようにしても良い。
あるいは、第1〜第Nの加算器のうち、いずれか1ないし複数について、それぞれを形成する加算器用差動増幅回路と加算器用エミッタフォロアとの間を、あらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路により接続し、それぞれの出力部を形成する加算器用エミッタフォロアを、次段に接続される回路の直近に配置するようにしても良い。
ここで、入力バッファIBUF、第1〜第Nの遅延回路、第1〜第(N+1)の乗算器、第1〜第Nの加算器の各要素回路の中から、いずれか1ないし複数について、あらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路を、それぞれの要素回路の出力部を形成するエミッタフォロア(入力バッファIBUFの第二のエミッタフォロア、各遅延回路を形成するそれぞれの線形バッファのエミッタフォロア、各乗算器の乗算器用エミッタフォロア、各加算器の加算器用エミッタフォロア)の入力側に挿入するようにしても、もちろんかまわない。
さらに、第2の実施形態においては、入力バッファIBUFと第1の乗算器M1との間を互いにあらかじめ定めた範囲内の任意の位置に自由に配置可能とするように、両者の間を、あらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路を用いて接続する場合について説明したが、本発明は、かかる場合のみに限るものではない。
例えば、第1〜第Nの遅延回路それぞれと第2〜第(N+1)の乗算器それぞれとの間のうち、いずれか1ないし複数を、あらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路を用いて接続するようにしても良いし、また、入力バッファIBUFと第1の遅延回路との間および縦列接続された第1〜第Nの遅延回路それぞれの間のうち、いずれか1ないし複数について、あらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路を用いて接続するようにしても良い。
また、第1〜第(N+1)の乗算器それぞれと第1〜第Nの加算器それぞれとの間のうち、いずれか1ないし複数を、あらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路を用いて接続するようにしても良いし、縦列接続された第1〜第Nの加算器それぞれの間および最終段の第Nの加算器と出力バッファOBUFとの間のうち、いずれか1ないし複数について、あらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路を用いて接続するようにしても良い。
ここで、入力バッファIBUF、第1〜第Nの遅延回路、第1〜第(N+1)の乗算器、第1〜第Nの加算器の各要素回路の中から、いずれか1ないし複数について、それぞれの要素回路間を、あらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路を用いて接続するようにしても、もちろんかまわないし、さらには、それぞれの要素回路の出力部を形成するエミッタフォロアの入力側にあらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路を挿入する場合と任意に組み合わせるようにしてもかまわない。
また、第4の実施形態においては、第1〜第3の遅延回路D11〜13を形成するエミッタフォロアEF4の電流源を抵抗に置換して構成する例を説明したが、本発明は、かかる場合のみに限るものではない。
例えば、第1〜第Nの遅延回路のうち、いずれか1ないし複数について、それぞれの線形バッファを形成するエミッタフォロアの電流源を抵抗によって構成するようにしても良いし、さらに、1ないし複数の任意の線形バッファそれぞれを形成するエミッタフォロアの電流源を抵抗によって構成するようにしても良いし、さらには、入力バッファIBUFの出力部を形成する第2のエミッタフォロアEF2、第1〜第(N+1)の乗算器を形成する乗算器用エミッタフォロア、第1〜第Nの加算器を形成する加算器用エミッタフォロアのそれぞれについて、いずれか1ないし複数を、それぞれの電流源を抵抗によって構成するようにしても良い。
ここで、入力バッファIBUF、第1〜第Nの遅延回路、第1〜第(N+1)の乗算器、第1〜第Nの加算器の各要素回路の中から、いずれか1ないし複数について、それぞれの電流源を抵抗によって構成するようにしても、もちろんかまわないし、さらに、それぞれの要素回路の出力部を形成するエミッタフォロアの入力側にあらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路を挿入する場合と任意に組み合わせるようにしてもかまわないし、さらには、それぞれの要素回路間を、あらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路を用いて接続する場合と任意に組み合わせるようにしてもかまわない。
本発明に係る電気分散補償等化回路の第1の実施形態の回路構成を示す回路図である。 図1の入力バッファの回路構成を示す回路図である。 図1の電気分散補償等化回路における群遅延時間の周波数特性のシミュレーション結果を示す特性図である。 本発明に係る電気分散補償等化回路の第2の実施形態の回路構成を示す回路図である。 図4の入力バッファの回路構成を示す回路図である。 図4の電気分散補償等化回路における群遅延時間の周波数特性のシミュレーション結果を示す特性図である。 本発明に係る電気分散補償等化回路の第3の実施形態の回路構成を示す回路図である。 図7の第1の遅延回路の最後尾の線形バッファの回路構成を示す回路図である。 図7の電気分散補償等化回路における群遅延時間の周波数特性のシミュレーション結果を示す特性図である。 本発明に係る電気分散補償等化回路の第4の実施形態の回路構成を示す回路図である。 図7の第1〜第3の遅延回路それぞれの回路構成を示す回路図である。 図18の従来構成の遅延回路を出力側から見たテブナンの等価回路を示す等価回路図である。 図11の第4の実施形態の遅延回路を出力側から見たテブナンの等価回路を示す等価回路図である。 図10の電気分散補償等化回路における群遅延時間の周波数特性のシミュレーション結果を示す特性図である。 本発明の第5の発明の実施例を示す図である。 本発明の第5の発明の実施例のシミュレーション結果を示す図である。 従来の電気分散補償等化回路の回路構成例を示す回路図である。 図17の第1〜第3の遅延回路それぞれを形成する線形バッファの回路構成を示す回路図である。 図17の入力バッファの回路構成を示す回路図である。 入力バッファの出力の反射係数を示すスミスチャートである。 従来の電気分散補償等化回路の回路構成における群遅延時間の周波数特性を示す特性図である。
符号の説明
A1…第1の加算器、A2…第2の加算器、A3…第3の加算器、BR1…ブリーダ抵抗、D1,D11…第1の遅延回路、D2,D12…第2の遅延回路、D3,D13…第3の遅延回路、DA1,DA2…差動増幅回路、DT/DC…差動入力電圧正/補端子、EF1…第1のエミッタフォロア、EF2…第2のエミッタフォロア、EF3,EF4…エミッタフォロア、I1,I2…エミッタフォロア用電流源、I3…差動増幅用電流源、I4,I5…エミッタフォロア用電流源、I11…差動増幅用電流源、I12,I13…エミッタフォロア用電流源、IBUF…入力バッファ、IN…入力端子、LE…等価インダクタンス、M1…第1の乗算器、M2…第2の乗算器、M3…第3の乗算器、M4…第4の乗算器、MS1,MS2,MS3…マイクロストリップ線路、OBUF…出力バッファ、OUT…出力端子、QT/QC…差動出力電圧正/補端子、R1〜R4…抵抗、R5,R6…負荷抵抗、R7,R8…エミッタ負帰還抵抗、R11,R12…負荷抵抗、R13,R14…エミッタ負帰還抵抗、R15,R16…抵抗、RE…等価抵抗、REF…エミッタフォロア等価抵抗、TAP1,TAP2,TAP3,TAP4…タップ電圧制御端子、Tr1,Tr2…エミッタフォロア用トランジスタ、Tr3,Tr4…増幅用トランジスタ、Tr5,Tr6…エミッタフォロア用トランジスタ、Tr11、Tr12…増幅用トランジスタ、Tr13,Tr14…出力用トランジスタ(エミッタフォロア用トランジスタ)、Vcc…コレクタ側電源電圧端子、VE…等価電圧源、Vee…エミッタ側電源電圧端子。

Claims (14)

  1. 入力データのレベル調整とインピーダンス整合とを行う入力バッファと、N個(N:正整数)縦列接続され、前記入力バッファから入力されたデータを、あらかじめ定めた所定の遅延時間ずつ、順次、遅延させる第1ないし第Nの遅延回路と、前記入力バッファおよび前記第1ないし第Nの遅延回路それぞれから入力されたデータを、外部から指定した(N+1)個のタップ電圧信号それぞれと乗算した結果を出力する第1ないし第(N+1)の乗算器と、前記第1ないし第(N+1)の乗算器から入力されるデータを順次加算して積算した結果を出力する2入力の第1ないし第Nの加算器と、前記第Nの加算器から入力されるデータを外部に出力する出力バッファとを備えた電気分散補償等化回路において、前記入力バッファが、インピーダンス整合用のブリーダ抵抗と第1のエミッタフォロアと差動増幅回路と出力部を形成する第2のエミッタフォロアとから構成され、かつ、前記差動増幅回路と前記第2のエミッタフォロアとの間を、あらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路により接続し、前記入力バッファの出力部を形成する前記第2のエミッタフォロアを、次段に接続される回路の直近に配置すること、および/または、前記入力バッファの出力部を形成する前記第2のエミッタフォロアの電流源を抵抗によって構成することを特徴とする電気分散補償等化回路。
  2. 入力データのレベル調整とインピーダンス整合とを行う入力バッファと、N個(N:正整数)縦列接続され、前記入力バッファから入力されたデータを、あらかじめ定めた所定の遅延時間ずつ、順次、遅延させる第1ないし第Nの遅延回路と、前記入力バッファおよび前記第1ないし第Nの遅延回路それぞれから入力されたデータを、外部から指定した(N+1)個のタップ電圧信号それぞれと乗算した結果を出力する第1ないし第(N+1)の乗算器と、前記第1ないし第(N+1)の乗算器から入力されるデータを順次加算して積算した結果を出力する2入力の第1ないし第Nの加算器と、前記第Nの加算器から入力されるデータを外部に出力する出力バッファとを備えた電気分散補償等化回路において、前記第1ないし第Nの遅延回路それぞれが、差動増幅回路とエミッタフォロアとからなる線形バッファを複数個縦列接続して構成され、かつ、前記第1ないし第Nの遅延回路のうち、いずれか1ないし複数について、1ないし複数の任意の前記線形バッファそれぞれを形成する前記差動増幅回路と前記エミッタフォロアとの間を、あらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路により接続し、それぞれの出力部を形成する前記エミッタフォロアを、次段に接続される回路の直近に配置すること、および/または、前記第1ないし第Nの遅延回路のうち、いずれか1ないし複数について、1ないし複数の任意の前記線形バッファそれぞれを形成する前記エミッタフォロアの電流源を抵抗によって構成することを特徴とする電気分散補償等化回路。
  3. 請求項2に記載の電気分散補償等化回路において、前記入力バッファが、インピーダンス整合用のブリーダ抵抗と第1のエミッタフォロアと差動増幅回路と出力部を形成する第2のエミッタフォロアとから構成され、かつ、前記差動増幅回路と前記第2のエミッタフォロアとの間を、あらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路により接続し、前記入力バッファの出力部を形成する前記第2のエミッタフォロアを、次段に接続される回路の直近に配置すること、および/または、前記入力バッファの出力部を形成する前記第2のエミッタフォロアの電流源を抵抗によって構成することを特徴とする電気分散補償等化回路。
  4. 入力データのレベル調整とインピーダンス整合とを行う入力バッファと、N個(N:正整数)縦列接続され、前記入力バッファから入力されたデータを、あらかじめ定めた所定の遅延時間ずつ、順次、遅延させる第1ないし第Nの遅延回路と、前記入力バッファおよび前記第1ないし第Nの遅延回路それぞれから入力されたデータを、外部から指定した(N+1)個のタップ電圧信号それぞれと乗算した結果を出力する第1ないし第(N+1)の乗算器と、前記第1ないし第(N+1)の乗算器から入力されるデータを順次加算して積算した結果を出力する2入力の第1ないし第Nの加算器と、前記第Nの加算器から入力されるデータを外部に出力する出力バッファとを備えた電気分散補償等化回路において、前記第1ないし第(N+1)の乗算器それぞれが、乗算器用双差動増幅回路と乗算器用エミッタフォロアとから構成され、かつ、前記第1ないし第(N+1)の乗算器のうち、いずれか1ないし複数について、前記乗算器用双差動増幅回路と前記乗算器用エミッタフォロアとの間を、あらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路により接続し、それぞれの出力部を形成する前記乗算器用エミッタフォロアを、次段に接続される回路の直近に配置すること、および/または、前記第1ないし第(N+1)の乗算器のうち、いずれか1ないし複数について、それぞれの出力部を形成する前記乗算器用エミッタフォロアの電流源を抵抗によって構成することを特徴とする電気分散補償等化回路。
  5. 請求項4に記載の電気分散補償等化回路において、前記入力バッファが、インピーダンス整合用のブリーダ抵抗と第1のエミッタフォロアと差動増幅回路と出力部を形成する第2のエミッタフォロアとから構成され、かつ、前記差動増幅回路と前記第2のエミッタフォロアとの間を、あらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路により接続し、前記入力バッファの出力部を形成する前記第2のエミッタフォロアを、次段に接続される回路の直近に配置すること、および/または、前記入力バッファの出力部を形成する前記第2のエミッタフォロアの電流源を抵抗によって構成することを特徴とする電気分散補償等化回路。
  6. 請求項4または5に記載の電気分散補償等化回路において、前記第1ないし第Nの遅延回路それぞれが、差動増幅回路とエミッタフォロアとからなる線形バッファを複数個縦列接続して構成され、かつ、前記第1ないし第Nの遅延回路のうち、いずれか1ないし複数について、1ないし複数の任意の前記線形バッファそれぞれを形成する前記差動増幅回路と前記エミッタフォロアとの間を、あらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路により接続し、それぞれの出力部を形成する前記エミッタフォロアを、次段に接続される回路の直近に配置すること、および/または、前記第1ないし第Nの遅延回路のうち、いずれか1ないし複数について、1ないし複数の任意の前記線形バッファそれぞれを形成する前記エミッタフォロアの電流源を抵抗によって構成することを特徴とする電気分散補償等化回路。
  7. 入力データのレベル調整とインピーダンス整合とを行う入力バッファと、N個(N:正整数)縦列接続され、前記入力バッファから入力されたデータを、あらかじめ定めた所定の遅延時間ずつ、順次、遅延させる第1ないし第Nの遅延回路と、前記入力バッファおよび前記第1ないし第Nの遅延回路それぞれから入力されたデータを、外部から指定した(N+1)個のタップ電圧信号それぞれと乗算した結果を出力する第1ないし第(N+1)の乗算器と、前記第1ないし第(N+1)の乗算器から入力されるデータを順次加算して積算した結果を出力する2入力の第1ないし第Nの加算器と、前記第Nの加算器から入力されるデータを外部に出力する出力バッファとを備えた電気分散補償等化回路において、前記第1ないし第Nの加算器それぞれが、負荷抵抗を共有する二組の加算器用差動増幅回路と加算器用エミッタフォロアとから構成され、かつ、前記第1ないし第Nの加算器のうち、いずれか1ないし複数について、前記加算器用差動増幅回路と前記加算器用エミッタフォロアとの間を、あらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路により接続し、それぞれの出力部を形成する前記加算器用エミッタフォロアを、次段に接続される回路の直近に配置すること、および/または、前記第1ないし第Nの加算器のうち、いずれか1ないし複数について、それぞれの出力部を形成する前記加算器用エミッタフォロアの電流源を抵抗によって構成することを特徴とする電気分散補償等化回路。
  8. 請求項7に記載の電気分散補償等化回路において、前記入力バッファが、インピーダンス整合用のブリーダ抵抗と第1のエミッタフォロアと差動増幅回路と出力部を形成する第2のエミッタフォロアとから構成され、かつ、前記差動増幅回路と前記第2のエミッタフォロアとの間を、あらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路により接続し、前記入力バッファの出力部を形成する前記第2のエミッタフォロアを、次段に接続される回路の直近に配置すること、および/または、前記入力バッファの出力部を形成する前記第2のエミッタフォロアの電流源を抵抗によって構成することを特徴とする電気分散補償等化回路。
  9. 請求項7または8に記載の電気分散補償等化回路において、前記第1ないし第Nの遅延回路それぞれが、差動増幅回路とエミッタフォロアとからなる線形バッファを複数個縦列接続して構成され、かつ、前記第1ないし第Nの遅延回路のうち、いずれか1ないし複数について、1ないし複数の任意の前記線形バッファそれぞれを形成する前記差動増幅回路と前記エミッタフォロアとの間を、あらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路により接続し、それぞれの出力部を形成する前記エミッタフォロアを、次段に接続される回路の直近に配置すること、および/または、前記第1ないし第Nの遅延回路のうち、いずれか1ないし複数について、1ないし複数の任意の前記線形バッファそれぞれを形成する前記エミッタフォロアの電流源を抵抗によって構成することを特徴とする電気分散補償等化回路。
  10. 請求項7ないし9のいずれかに記載の電気分散補償等化回路において、前記第1ないし第(N+1)の乗算器それぞれが、乗算器用双差動増幅回路と乗算器用エミッタフォロアとから構成され、かつ、前記第1ないし第(N+1)の乗算器のうち、いずれか1ないし複数について、前記乗算器用双差動増幅回路と前記乗算器用エミッタフォロアとの間を、あらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路により接続し、それぞれの出力部を形成する前記乗算器用エミッタフォロアを、次段に接続される回路の直近に配置すること、および/または、前記第1ないし第(N+1)の乗算器のうち、いずれか1ないし複数について、それぞれの出力部を形成する前記乗算器用エミッタフォロアの電流源を抵抗によって構成することを特徴とする電気分散補償等化回路。
  11. 請求項1ないし10のいずれかに記載の電気分散補償等化回路において、前記入力バッファと前記第1の遅延回路との間、および、縦列接続された前記第1ないし第Nの遅延回路それぞれの間のうち、いずれか1ないし複数について、あらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路により接続することを特徴とする電気分散補償等化回路。
  12. 請求項1ないし11のいずれかに記載の電気分散補償等化回路において、前記入力バッファと前記第1の乗算器との間、および、前記第1ないし第Nの遅延回路それぞれと前記第2ないし第(N+1)の乗算器それぞれとの間のうち、いずれか1ないし複数について、あらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路により接続することを特徴とする電気分散補償等化回路。
  13. 請求項1ないし12のいずれかに記載の電気分散補償等化回路において、前記第1および第2の乗算器それぞれと前記第1の加算器との間、および、前記第3ないし第(N+1)の乗算器それぞれと前記第2ないし第Nの加算器それぞれとの間のうち、いずれか1ないし複数について、あらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路により接続することを特徴とする電気分散補償等化回路。
  14. 請求項1ないし13のいずれかに記載の電気分散補償等化回路において、縦列接続された前記第1ないし第Nの加算器それぞれの間、および、前記第Nの加算器と前記出力バッファとの間のうち、いずれか1ないし複数について、あらかじめ定めた線路長のマイクロストリップ線路により接続することを特徴とする電気分散補償等化回路。
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