JP2008302445A - バリ除去方法、バリ除去工具及びバリ除去装置 - Google Patents

バリ除去方法、バリ除去工具及びバリ除去装置 Download PDF

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【課題】容易かつより確実にバリを除去できるバリ除去方法、バリ除去工具及びバリ除去装置を提供する。
【解決手段】第1孔部5の内面に開口部7を有するように第1孔部と交差する第2孔部6を加工した後、前記開口部の縁部に前記第1孔部側へ突出して形成されたバリを除去するバリ除去方法であり、開口部と異なる位置にバリ取り部18を位置させた状態でバリ除去工具14を第1孔部に挿入した後に、周方向にバリ取り部を回転させて開口部と一致させて、バリ除去工具を挿入方向手前側に移動させつつバリを除去する。
【選択図】図12

Description

本発明は、バリ除去方法、バリ除去工具及びバリ除去装置に関するものである。
例えば車両用部材のナックルステアリングやリアアスクルでは、他の軸部材と連結するための交差穴が設けられ、先に第1孔部を加工した後に、第1孔部と交差するように第2孔部を加工して加工される。交差穴を穴開けする場合には、第2孔部を加工する際に、第1孔部と第2孔部が交差して互いに連通する開口部において、先に加工された第1孔部側に突出したバリが形成される。このようなバリを除去する方法として、第2孔部にピンを挿入して穴を閉塞した後、第1孔部に工具を挿入して、バリが第2孔部側に倒れることを防止しつつバリを取り除く方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかし、この方法では、ピンを挿入する手間がかかり、また、先に加工された穴とピンの間に多少の隙間があるため、バリが第2孔部側に倒れて完全に除去することは困難である。
特開2000−254846
本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決するためになされたものであり、容易かつより確実にバリを除去できるバリ除去方法、バリ除去工具及びバリ除去装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係るバリ除去方法は、第1孔部の内面に開口部を有するように第1孔部と交差する第2孔部を加工した後、前記開口部の縁部に前記第1孔部側へ突出して形成されたバリを除去するバリ除去方法であって、前記第1孔部の内径よりも細い細軸部の先端側に、細軸部の半径方向へ突出するバリ取り部が周方向に部分的に形成されたバリ除去工具を、前記第1孔部において開口部が位置する周方向位置と異なる位置にバリ取り部を位置させた状態で、前記バリ取り部が開口部の縁部に形成されるバリよりも挿入方向奥側に達するまで挿入する挿入工程と、前記バリ除去工具を、前記バリ取り部が、前記開口部の位置する周方向位置と一致するように前記バリ除去工具を回転させるとともに、前記バリ除去工具を挿入方向手前側に移動させつつ、前記バリ取り部により前記開口部の挿入方向手前側の縁部に形成されたバリを除去する除去工程と、を有することを特徴とする。
上記目的を達成する本発明に係るバリ除去工具は、第1孔部の内面に開口部を有するように第1孔部と交差して第2孔部が形成されて前記開口部の縁部に前記第1孔部側へ突出して形成されたバリを除去するバリ除去工具であって、前記第1孔部の内径よりも細い細軸部の先端側に、細軸部の半径方向へ突出するバリ取り部が周方向に部分的に形成されたことを特徴とする。
上記目的を達成する本発明に係るバリ除去装置は、第1孔部の内面に開口部を有するように第1孔部と交差する第2孔部を加工した後、前記開口部の縁部に前記第1孔部側へ突出して形成されたバリを除去するバリ除去装置であって、前記第1孔部の内径よりも細い細軸部の先端側に、細軸部の半径方向へ突出するバリ取り部が周方向に部分的に形成されたバリ除去工具と、前記バリ除去工具を先端側と反対側で保持し、バリ除去工具を回転させるとともに、先端方向へ進退動させることが可能な工具保持手段と、を有することを特徴とする。
上記のように構成した本発明に係るバリ除去方法は、開口部と異なる位置にバリ取り部を位置させた状態でバリ除去工具を第1孔部に挿入した後に、周方向にバリ取り部を回転させて開口部と一致させて、バリ除去工具を挿入方向手前側に移動させつつバリを除去するため、開口部においてバリ除去工具の挿入方向手前側に形成されたバリを、第2孔部側に倒すことなく容易かつより確実に除去することができる。
上記のように構成した本発明に係るバリ除去工具は、第1孔部の内径よりも細い細軸部の先端側に、細軸部の半径方向へ突出するバリ取り部が周方向に部分的に形成されているため、バリの除去のために使用する際に、回転させることでバリが設けられる開口部と異なる位置にバリ取り部を位置させ、または開口部とことなる位置に位置させることができる。これにより、開口部と異なる位置にバリ取り部を位置させた状態でバリ除去工具を第1孔部に挿入した後に、周方向にバリ取り部を回転させて開口部と一致させて、バリ除去工具を挿入方向手前側に移動させつつバリを除去することができ、開口部においてバリ除去工具の挿入方向手前側に形成されたバリを、第2孔部側に倒すことなく容易かつより確実に除去することができる。
上記のように構成した本発明に係るバリ除去装置は、第1孔部の内径よりも細い細軸部の先端側に、細軸部の半径方向へ突出するバリ取り部が周方向に部分的に形成されたバリ除去工具が、工具保持手段により回転および進退動可能に保持されているため、バリの除去のために使用する際に、回転させることでバリが設けられる開口部と異なる位置にバリ取り部を位置させ、または開口部とことなる位置に位置させることができる。これにより、開口部と異なる位置にバリ取り部を位置させた状態でバリ除去工具を第1孔部に挿入した後に、周方向にバリ取り部を回転させて開口部と一致させて、バリ除去工具を挿入方向手前側に移動させつつバリを除去することができ、開口部においてバリ除去工具の挿入方向手前側に形成されたバリを、第2孔部側に倒すことなく容易かつより確実に除去することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は、被加工部材であるリアアスクルの斜視図、図2は、図1のII−II線に沿う部分断面図、図3は、図1のIII−III線に沿う部分断面図、図4は、本発明の実施形態に係るバリ除去装置を示す部分斜視図、図5は、バリ除去工具を示す斜視図、図6は、図5のV−V線に沿う断面図、図7は、図5のVII−VII線に沿う断面図である。
被加工部材であるリアアスクル1は、図1〜3に示すように、他の軸部材が挿通されて固定するためのアッパリンク部2およびロアリンク部3に交差穴4が設けられ、それぞれの交差穴4には、第1孔部5および第2孔部6が、軸心が偏心するとともに90度で交差して形成される。第1孔部5および第2孔部6は、内部で開口部7により連通している。第2孔部6には、軸方向に沿ってすり割り8が形成されており、第1孔部5は、すり割り8によって2つの孔に分割されている。したがって、他の軸部材を第2孔部6に挿通するとともに、第1孔部5にボルトを挿入してボルトを締め付けることにより、すり割り8の幅が減少して、第2孔部6において他の軸部材が固定される。この交差穴4を加工する際には、第1孔部5をドリルにより穴開けした後に、第2孔部6をドリルで穴開けするが、第2孔部6を加工する際に、開口部7の縁部に、第1孔部5側へ突出するバリが形成される。なお、被加工部材1には、ナックルステアリング等も適用することができ、また自動車部品に限られず、種々の部品に適用できる。
本実施形態に係るバリ除去装置10は、上述のように形成された開口部7の縁部に形成されるバリを除去する装置である。
バリ除去装置10は、図4に示すように、マシニングセンタ11と、マシニングセンタ11のヘッド12に取り付けられるホルダ13と、ホルダ13に固定されるバリ除去工具14とを有している。
マシニングセンタ11は、ヘッド12が3次元的に移動することによってホルダ13およびバリ除去工具14を移動させるとともに、ヘッド12が回転することによって保持されたホルダ13およびバリ除去工具14を回転させることができる。
バリ除去工具14は、図5〜7に示すように、長尺な部材であり、ホルダ13に保持される円柱形状の保持部16と、保持部16の端部から保持部16と同軸上に延在し、保持部16よりも外径が小さい円柱形状の細軸部17と、細軸部17の、保持部16と連結される側(後端部側)の反対側の先端部側に設けられるバリ取り部18とを備えている。細軸部17は、外径が第1孔部5の内径よりも細く形成される。
バリ取り部18は、細軸部17と同軸で細軸部17よりも外径の大きい円柱を、周方向に180度の範囲で形成した形状を有しており、すなわち、細軸部17の半径方向へ突出し、周方向に部分的に形成されている。なお、周方向の形成範囲は必ずしも180度でなくてもよい。バリ取り部18の軸方向先端部側および後端部側には、それぞれ先端側すくい面19および後端側すくい面20が設けられて先端刃(加工刃)21および後端刃(加工刃)22が形成される。それぞれのすくい面19,20は、工具使用時に軸直角面から被切削物の逃げる方向に傾く方向を正とするすくい角αが設けられて形成される。バリ取り部18の外周面23の軸心に沿う縁部には、面取りされた面取り部24が形成されている。バリ取り部18の外径は、第1孔部5に挿通可能に第1孔部5の内径と略一致して形成されている。バリ除去工具14は、保持部16から細軸部17に亘って軸心に沿う貫通孔25が形成される。
ホルダ13は、例えば内部にチャックが設けられてバリ除去工具14を固定することができる。ホルダ13の内部には、バリ除去工具14の貫通孔25と連通するホルダ貫通孔が設けられている。
次に、上述のバリ除去装置10を用いたバリ除去方法について説明する。
図8は、第2孔部を穴開けする際の第1穴部における被加工部材の断面図、図9は、図8のIX−IX線に沿う断面図、図10は、バリを除去する前にバリ除去工具を位置決めした際を示す被加工部材の部分断面図、図11は、第1孔部にバリ除去工具を挿入した際を示す被加工部材の部分断面図、図12は、第1孔部内のバリ除去工具を回転させつつ移動させる際を示す被加工部材の部分断面図、図13は、図12のXII−XII線に沿う断面図、図14は、第1孔部内のバリ除去工具を回転させつつ移動させる際を示す被加工部材の部分断面図、図15は、他の方法によりバリを除去する際を説明するための被加工部材の部分断面図、図16は、開口部の挿入方向奥側に形成されたバリを除去する際を示す被加工部材の部分断面図である。
まず、被加工部材1に第1孔部5を穴開けした後に、図8,9に示すように、第2孔部6を穴開けする。このとき、第2孔部6を穴開けするドリル30により、第1孔部5の内壁が削られて開口部7が形成されるが、この開口部7の縁部には、第2孔部6を穴開けする際のドリル30の挿入方向手前側(図8の紙面上側であって、図9の紙面奥側)に、第1孔部5側に突出するバリ31が形成される。さらに、ドリル30は回転しているため、開口部7におけるドリル30の回転方向上流側(図8,9の紙面右側)に、第1孔部5に突出するバリ31が形成され易い。
次に、バリ除去工具14をホルダ13に固定し、ホルダ13をマシニングセンタ11のヘッド12に固定する。この後、図10に示すように、ヘッド12を移動させてバリ除去工具14の軸心が第1孔部5の軸心と一致するように位置決めする。なお、開口部7におけるバリ31は、第1孔部5におけるバリ除去工具14の挿入方向手前側(図10の紙面右側)に形成されているものとする。
この後、図11に示すように、バリ除去工具14のバリ取り部18を、第1孔部5において開口部7が位置する周方向位置(図11の紙面下側)と異なる周方向位置(図11の紙面上側)に位置させた状態で、バリ取り部18が開口部7の縁部に形成されるバリ31よりも挿入方向奥側(図11の紙面左側)に達するまで挿入する(挿入工程)。この際に、バリ取り部18の周方向位置が、開口部7の位置と異なり、また細軸部17が第1孔部5の内径よりも細いため、挿入する際に、開口部7の縁部の挿入方向手前側のバリ31にバリ取り部18が触れず、バリ取り部18によりバリ31が第2孔部6側へ倒れることを防止できる。
次に、図12,13に示すように、バリ除去工具14を例えば2000rpmで回転させ、回転が安定するまで約0.5秒間保持した後、図14に示すように、バリ除去工具14を挿入方向手前側に約1cm/秒で移動させて、バリ取り部18の後端刃22によりバリを除去する(除去工程)。なお、回転数や移動速度は、材料や第2孔部6の大きさ等により適宜設定される値であり、上述の値に限定されるものではない。
除去工程においては、バリ除去工具14の後端側すくい面20がすくい角αを有して形成されるため、切削された削りかすを適切に除去することができる。また、バリ取り部18の縁部には、面取り部24が形成されているため、回転するバリ取り部18によって第1孔部5の内面が損傷することを抑制できる。
ここで、例えば図15の例のように、開口部7の挿入方向手前側(図14の紙面右側)に形成されるバリ31を、挿入方向手前側から工具40を接触させて除去しようとすると、バリ31が第2孔部6側へ倒れてしまい、バリ31を適切に除去することが困難となる。
しかし、本実施形態のように、バリ取り部18をバリ31よりも奥側へ挿入した後に、バリ除去工具14を回転しつつ移動させることにより、開口部7の縁部の挿入方向手前側のバリ31を、第2孔部6側へ倒すことなく除去することができる。
また、第1孔部5において、開口部7の挿入方向手前側に形成されたバリ31は、上述したように第2孔部6を穴開けする際のドリル30の回転方向上流側に形成され易く、したがって周方向の一方向側へ偏って形成される。このため、図13に示すように、バリ除去工具14を、この周方向の一方向側に向かって回転させることにより、バリ31が第2孔部6側へ倒れることを抑制しつつバリ31を除去することができる。
除去工程においては、バリ除去工具14の内部を貫通する貫通孔25からエアーやクーラント等の流体を供給することができる。これらの流体は、貫通孔25と連通するホルダ13のホルダ貫通孔を通って供給される。エアーを供給する場合には、エアーブロアとして機能し、研削の妨げとなる削られたバリ31を吹き飛ばすことができ、バリ31の除去を適切に実施することができる。
また、貫通孔25からクーラントを供給することにより、バリの除去工程においてバリ31の除去部分およびバリ除去工具14を冷却することができる。
また、図16に示すように、バリ31が開口部7の挿入方向奥側に形成されている場合には、バリ除去工具14を回転させつつ挿入することにより、バリ31の第2孔部6側への倒れを抑制しつつ、バリ31をバリ取り部18の先端刃21により除去することができる。したがって、本実施形態によれば、バリ31の形成される位置によってバリ除去工具14の挿入方向が限定されず、挿入方向が限定されるような被加工部材であっても、第2孔部をピン等により閉塞することなしに適切にバリ31を除去できる。
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の範囲内で種々改変することができる。例えば、バリ除去工具14に貫通孔25が形成されなくてもよい。また、第1孔部5と第2孔部6が必ず90度で交差する必要はなく、また、軸心が偏心していなくてもよい。また、除去工程において、バリ取り部18の回転を維持しつつバリ31を除去するのではなく、バリ取り部18を開口部7の位置する周方向位置と一致する位置で保持した状態のまま、バリ除去工具14を、挿入方向手前側に移動させてバリを除去することも可能である。
被加工部材であるリアアスクルの斜視図である。 図1のII−II線に沿う部分断面図である。 図1のIII−III線に沿う部分断面図である。 本発明の実施形態に係るバリ除去装置を示す部分斜視図である。 バリ除去工具を示す斜視図である。 図5のV−V線に沿う断面図である。 図5のVII−VII線に沿う断面図である。 第2孔部を穴開けする際の第1穴部における被加工部材の断面図である。 図8のIX−IX線に沿う断面図である。 バリを除去する前にバリ除去工具を位置決めした際を示す被加工部材の部分断面図である。 第1孔部にバリ除去工具を挿入した際を示す被加工部材の部分断面図である。 第1孔部内のバリ除去工具を回転させつつ移動させる際を示す被加工部材の部分断面図である。 図12のXII−XII線に沿う断面図である。 第1孔部内のバリ除去工具を回転させつつ移動させる際を示す被加工部材の部分断面図である。 他の方法によりバリを除去する際を説明するための被加工部材の部分断面図である。 開口部の挿入方向奥側に形成されたバリを除去する際を示す被加工部材の部分断面図である。
符号の説明
1 リアアスクル(被加工部材)、
4 交差穴、
5 第1孔部、
6 第2孔部、
7 開口部、
10 バリ除去装置、
14 バリ除去工具、
16 保持部、
17 細軸部、
18 バリ取り部、
19 先端側すくい面、
20 後端側すくい面、
21 先端刃(加工刃)、
22 後端刃(加工刃)、
23 外周面、
24 面取り部、
25 貫通孔、
30 ドリル、
31 バリ、
α すくい角。

Claims (20)

  1. 第1孔部の内面に開口部を有するように第1孔部と交差する第2孔部を加工した後、前記開口部の縁部に前記第1孔部側へ突出して形成されたバリを除去するバリ除去方法であって、
    前記第1孔部の内径よりも細い細軸部の先端側に、細軸部の半径方向へ突出するバリ取り部が周方向に部分的に形成されたバリ除去工具を、前記第1孔部において開口部が位置する周方向位置と異なる位置にバリ取り部を位置させた状態で、前記バリ取り部が開口部の縁部に形成されるバリよりも挿入方向奥側に達するまで挿入する挿入工程と、
    前記バリ除去工具を、前記バリ取り部が、前記開口部の位置する周方向位置と一致するように前記バリ除去工具を回転させるとともに、前記バリ除去工具を挿入方向手前側に移動させつつ、前記バリ取り部により前記開口部の挿入方向手前側の縁部に形成されたバリを除去する除去工程と、
    を有することを特徴とするバリ除去方法。
  2. 前記除去工程において、前記バリ除去工具の回転を維持しつつ前記バリ除去工具を挿入方向手前側に移動させることを特徴とする請求項1に記載のバリ除去方法。
  3. 前記バリ除去工具は、前記開口部の挿入方向手前側の縁部に形成されたバリが、周方向の一方向側へ偏って形成される際に、当該周方向の一方向側に回転することを特徴とする請求項2に記載のバリ除去方法。
  4. 前記第1孔部および第2孔部のそれぞれの軸心は、互いに偏心していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のバリ除去方法。
  5. 前記周方向の一方向側は、前記第2孔部を穴開けする際の、穴開け用のドリルの挿入方向手前側であることを特徴とする請求項4に記載のバリ除去方法。
  6. 前記バリ取り部は、バリ除去工具の軸を中心とする部分的な円弧形状を有し、軸方向の端部に、加工刃が形成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のバリ除去方法。
  7. 前記加工刃は、すくい面を有することを特徴とする請求項6に記載のバリ除去方法。
  8. 前記バリ取り部は、外周面の縁部が、細軸部の軸心に沿って面取りされていることを特徴とする請求項6または7に記載のバリ除去方法。
  9. 前記除去工程において、前記バリ除去工具を軸心に沿って貫通する貫通孔から、流体を供給して先端側から吐出することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のバリ除去方法。
  10. 第1孔部の内面に開口部を有するように第1孔部と交差して第2孔部が形成されて前記開口部の縁部に前記第1孔部側へ突出して形成されたバリを除去するバリ除去工具であって、
    前記第1孔部の内径よりも細い細軸部の先端側に、細軸部の半径方向へ突出するバリ取り部が周方向に部分的に形成されたことを特徴とするバリ除去工具。
  11. 前記バリ取り部は、バリ除去工具の軸を中心とする部分的な円弧形状を有し、軸方向の端部に、加工刃が形成されることを特徴とする請求項10に記載のバリ除去工具。
  12. 前記加工刃は、すくい面を有することを特徴とする請求項10または11に記載のバリ除去工具。
  13. 前記バリ取り部は、外周面の縁部が、細軸部の軸心に沿って面取りされていることを特徴とする請求項10〜12のいずれか1項に記載のバリ除去工具。
  14. 軸心に沿って貫通し、先端側に流体を供給する貫通孔を有することを特徴とする請求項10〜13のいずれか1項に記載のバリ除去工具。
  15. 第1孔部の内面に開口部を有するように第1孔部と交差する第2孔部を加工した後、前記開口部の縁部に前記第1孔部側へ突出して形成されたバリを除去するバリ除去装置であって、
    前記第1孔部の内径よりも細い細軸部の先端側に、細軸部の半径方向へ突出するバリ取り部が周方向に部分的に形成されたバリ除去工具と、
    前記バリ除去工具を先端側と反対側で保持し、バリ除去工具を回転させるとともに、先端方向へ進退動させることが可能な工具保持手段と、
    を有することを特徴とするバリ除去装置。
  16. 前記第1孔部および第2孔部のそれぞれの軸心は、互いに偏心していることを特徴とする請求項15に記載のバリ除去装置。
  17. 前記バリ取り部は、バリ除去工具の軸を中心とする部分的な円弧形状を有し、軸方向の端部に、加工刃が形成されることを特徴とする請求項15または16に記載のバリ除去装置。
  18. 前記加工刃は、すくい面を有することを特徴とする請求項17に記載のバリ除去装置。
  19. 前記バリ取り部は、外周面の縁部が、細軸部の軸心に沿って面取りされていることを特徴とする請求項17または18に記載のバリ除去装置。
  20. 前記バリ除去工具は、軸心に沿って貫通するとともに先端側に流体を供給する貫通孔を有することを特徴とする請求項15〜19のいずれか1項に記載のバリ除去装置。
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