JP2000005906A - 多目的刃具およびその使用方法 - Google Patents
多目的刃具およびその使用方法Info
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- JP2000005906A JP2000005906A JP16971798A JP16971798A JP2000005906A JP 2000005906 A JP2000005906 A JP 2000005906A JP 16971798 A JP16971798 A JP 16971798A JP 16971798 A JP16971798 A JP 16971798A JP 2000005906 A JP2000005906 A JP 2000005906A
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- cutting
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ワークの表面のフライス加工と、前記ワーク
の貫通孔の内周面のボーリング加工と、前記貫通孔の両
開口端の面取り加工とを１個の刃具で行えるようにす
る。 【解決手段】 多目的刃具Ｔのヘッド２の先端面に設け
た第１切刃８でワークＷの表面Ｓをフライス加工し
［（Ａ）参照］、前記ヘッド２の外周面に設けた第２切
刃９で貫通孔Ｈの内周面をボーリング加工する［（Ｂ）
参照］。また多目的刃具Ｔの軸線ＬT を貫通孔Ｈの軸線
ＬH を中心とする半径δの円周に沿って移動させること
により、第４切刃１１で貫通孔Ｈの第２開口端Ｈ2 を面
取り加工するとともに、第３切刃１０で貫通孔Ｈの第１
開口端Ｈ1 を面取り加工する［（Ｃ）、（Ｄ）参照］。
１本の多目的刃具Ｔで３種類の加工を全て済ますことが
可能になり、加工に要する作業時間や刃具の管理コスト
を削減することができる。
の貫通孔の内周面のボーリング加工と、前記貫通孔の両
開口端の面取り加工とを１個の刃具で行えるようにす
る。 【解決手段】 多目的刃具Ｔのヘッド２の先端面に設け
た第１切刃８でワークＷの表面Ｓをフライス加工し
［（Ａ）参照］、前記ヘッド２の外周面に設けた第２切
刃９で貫通孔Ｈの内周面をボーリング加工する［（Ｂ）
参照］。また多目的刃具Ｔの軸線ＬT を貫通孔Ｈの軸線
ＬH を中心とする半径δの円周に沿って移動させること
により、第４切刃１１で貫通孔Ｈの第２開口端Ｈ2 を面
取り加工するとともに、第３切刃１０で貫通孔Ｈの第１
開口端Ｈ1 を面取り加工する［（Ｃ）、（Ｄ）参照］。
１本の多目的刃具Ｔで３種類の加工を全て済ますことが
可能になり、加工に要する作業時間や刃具の管理コスト
を削減することができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、フライス加工、ボ
ーリング加工および面取り加工に兼用することが可能な
多目的刃具と、その刃具の使用方法とに関する。
ーリング加工および面取り加工に兼用することが可能な
多目的刃具と、その刃具の使用方法とに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、ワークの表面のフライス加工と、
前記ワークの貫通孔の内周面のボーリング加工と、前記
貫通孔の両開口端の面取り加工とを行う場合に、それぞ
れの加工に適したフライス加工用刃具、ボーリング加工
用刃具および面取り加工用刃具を、それぞれの加工工程
毎に工作機械のチャックに順次クランプして加工を行っ
ていた。
前記ワークの貫通孔の内周面のボーリング加工と、前記
貫通孔の両開口端の面取り加工とを行う場合に、それぞ
れの加工に適したフライス加工用刃具、ボーリング加工
用刃具および面取り加工用刃具を、それぞれの加工工程
毎に工作機械のチャックに順次クランプして加工を行っ
ていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の方法では、フライス加工、ボーリング加工および面取
り加工をそれぞれ別個の刃具で行う必要があるため、刃
具の交換に要する時間が無駄であるだけでなく、多数の
刃具が必要になるために該刃具の管理コストが嵩むとい
う問題があった。
の方法では、フライス加工、ボーリング加工および面取
り加工をそれぞれ別個の刃具で行う必要があるため、刃
具の交換に要する時間が無駄であるだけでなく、多数の
刃具が必要になるために該刃具の管理コストが嵩むとい
う問題があった。
【０００４】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、ワークの表面のフライス加工と、前記ワークの貫通
孔の内周面のボーリング加工と、前記貫通孔の両開口端
の面取り加工とを１個の刃具で行えるようにすることを
目的とする。
で、ワークの表面のフライス加工と、前記ワークの貫通
孔の内周面のボーリング加工と、前記貫通孔の両開口端
の面取り加工とを１個の刃具で行えるようにすることを
目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１に記載された発明は、工作機械のチャック
にクランプされるシャンクの先端に該シャンクよりも大
径のヘッドを一体に備えてなり、前記ヘッドによりワー
クの表面のフライス加工と、前記表面に開口してワーク
を貫通する貫通孔の内周面のボーリング加工と、前記貫
通孔の第１開口端および第２開口端の面取り加工とを行
い得る多目的刃具であって、前記ヘッドは、その先端面
に設けられて前記フライス加工を行う第１切刃と、その
外周面に設けられて前記ボーリング加工を行う第２切刃
と、その先端外周部に設けられて前記第１開口端の面取
り加工を行う第３切刃と、その基端外周部に設けられて
前記第２開口端の面取り加工を行う第４切刃とを備えた
ことを特徴とする。
に、請求項１に記載された発明は、工作機械のチャック
にクランプされるシャンクの先端に該シャンクよりも大
径のヘッドを一体に備えてなり、前記ヘッドによりワー
クの表面のフライス加工と、前記表面に開口してワーク
を貫通する貫通孔の内周面のボーリング加工と、前記貫
通孔の第１開口端および第２開口端の面取り加工とを行
い得る多目的刃具であって、前記ヘッドは、その先端面
に設けられて前記フライス加工を行う第１切刃と、その
外周面に設けられて前記ボーリング加工を行う第２切刃
と、その先端外周部に設けられて前記第１開口端の面取
り加工を行う第３切刃と、その基端外周部に設けられて
前記第２開口端の面取り加工を行う第４切刃とを備えた
ことを特徴とする。
【０００６】上記構成によれば、多目的刃具のヘッドの
先端面に設けた第１切刃でワークの表面をフライス加工
し、前記ヘッドの外周面に設けた第２切刃で貫通孔の内
周面をボーリング加工し、前記ヘッドの先端外周部およ
び基端外周部にそれぞれ設けた第３切刃および第４切刃
で貫通孔の第１開口端および第２開口端をそれぞれ面取
り加工するので、１本の多目的刃具で前記フライス加
工、ボーリング加工および面取り加工を全て済ますこと
が可能になり、加工に要する作業時間や刃具の管理コス
トを大幅に削減することができる。
先端面に設けた第１切刃でワークの表面をフライス加工
し、前記ヘッドの外周面に設けた第２切刃で貫通孔の内
周面をボーリング加工し、前記ヘッドの先端外周部およ
び基端外周部にそれぞれ設けた第３切刃および第４切刃
で貫通孔の第１開口端および第２開口端をそれぞれ面取
り加工するので、１本の多目的刃具で前記フライス加
工、ボーリング加工および面取り加工を全て済ますこと
が可能になり、加工に要する作業時間や刃具の管理コス
トを大幅に削減することができる。
【０００７】また請求項２に記載された発明は、請求項
１の構成に加えて、前記ヘッドに固定されたチップに前
記第１切刃、第２切刃および第３切刃を一体に形成した
ことを特徴とする。
１の構成に加えて、前記ヘッドに固定されたチップに前
記第１切刃、第２切刃および第３切刃を一体に形成した
ことを特徴とする。
【０００８】上記構成によれば、共通のチップに第１切
刃、第２切刃および第３切刃が形成されているので、チ
ップの数を最小限に抑えて多目的刃具の部品点数を削減
することができる。
刃、第２切刃および第３切刃が形成されているので、チ
ップの数を最小限に抑えて多目的刃具の部品点数を削減
することができる。
【０００９】また請求項３に記載された発明は、請求項
１に記載された多目的刃具の使用方法であって、回転す
る多目的刃具の第１切刃でワークの表面をフライス加工
する工程と、回転する多目的刃具の第２切刃でワークの
貫通孔の内周面をボーリング加工する工程と、回転する
多目的刃具の軸線を前記貫通孔の軸線を中心とする円周
に沿って移動させながら第３切刃および第４切刃で該貫
通孔の第１開口端および第２開口端をそれぞれ面取り加
工する工程とを含むことを特徴とする。
１に記載された多目的刃具の使用方法であって、回転す
る多目的刃具の第１切刃でワークの表面をフライス加工
する工程と、回転する多目的刃具の第２切刃でワークの
貫通孔の内周面をボーリング加工する工程と、回転する
多目的刃具の軸線を前記貫通孔の軸線を中心とする円周
に沿って移動させながら第３切刃および第４切刃で該貫
通孔の第１開口端および第２開口端をそれぞれ面取り加
工する工程とを含むことを特徴とする。
【００１０】上記構成によれば、第１開口端および第２
開口端をそれぞれ面取り加工する工程において、回転す
る多目的刃具の軸線を貫通孔の軸線を中心とする円周に
沿って移動させるので、貫通孔の直径に等しい直径のヘ
ッドを用いながら前記直径よりも大径の面取り加工を行
うことが可能となる。
開口端をそれぞれ面取り加工する工程において、回転す
る多目的刃具の軸線を貫通孔の軸線を中心とする円周に
沿って移動させるので、貫通孔の直径に等しい直径のヘ
ッドを用いながら前記直径よりも大径の面取り加工を行
うことが可能となる。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【００１２】図１〜図３は本発明の一実施例を示すもの
で、図１は多目的刃具の正面図、図２は図１の２方向矢
視図、図３は作用の説明図である。
で、図１は多目的刃具の正面図、図２は図１の２方向矢
視図、図３は作用の説明図である。
【００１３】図１および図２に示すように、多目的刃具
Ｔは工作機械のチャックにクランプされる円柱状のシャ
ンク１と、このシャンク１の軸線ＬT 上に一体に連設さ
れて前記シャンク１よりも大きい直径を有するヘッド２
とから構成される。ヘッド２は先端面３、外周面４およ
び基端面５を有しており、外周面４には前記軸線ＬTと
平行に延びる１０本の溝６…が３６°間隔で形成され
る。
Ｔは工作機械のチャックにクランプされる円柱状のシャ
ンク１と、このシャンク１の軸線ＬT 上に一体に連設さ
れて前記シャンク１よりも大きい直径を有するヘッド２
とから構成される。ヘッド２は先端面３、外周面４およ
び基端面５を有しており、外周面４には前記軸線ＬTと
平行に延びる１０本の溝６…が３６°間隔で形成され
る。
【００１４】ヘッド２の先端面３および外周面４に跨が
る位置に１０個のチップ７…が固定される。各チップ７
には、ヘッド２の先端面３と平行に延びる第１切刃８
と、ヘッド２の外周面と平行に延びる第２切刃９と、前
記先端面３および外周面４に対して傾斜した第３切刃１
０とが一体に形成される。またヘッド２の基端面５およ
び外周面４に跨がる位置に、前記基端面５および外周面
４に対して傾斜した１０個の第４切刃１１…が形成され
る。
る位置に１０個のチップ７…が固定される。各チップ７
には、ヘッド２の先端面３と平行に延びる第１切刃８
と、ヘッド２の外周面と平行に延びる第２切刃９と、前
記先端面３および外周面４に対して傾斜した第３切刃１
０とが一体に形成される。またヘッド２の基端面５およ
び外周面４に跨がる位置に、前記基端面５および外周面
４に対して傾斜した１０個の第４切刃１１…が形成され
る。
【００１５】シャンク１の軸線ＬT に沿って盲の切削油
通路１３が穿設されており、この切削油通路１３の先端
から分岐した１０本の切削油通路１４…がヘッド２の溝
６…内に開口する１０個の切削油出口１５…にそれぞれ
連通する。従って、切削油通路１３，１４…および切削
油出口１５…を介して供給された切削油で、ヘッド２の
第１切刃８…乃至第４切刃１１…の潤滑および冷却を図
ることができる。
通路１３が穿設されており、この切削油通路１３の先端
から分岐した１０本の切削油通路１４…がヘッド２の溝
６…内に開口する１０個の切削油出口１５…にそれぞれ
連通する。従って、切削油通路１３，１４…および切削
油出口１５…を介して供給された切削油で、ヘッド２の
第１切刃８…乃至第４切刃１１…の潤滑および冷却を図
ることができる。
【００１６】次に、上記構成を備えた多目的刃具Ｔの作
用について説明する。
用について説明する。
【００１７】先ず、図３（Ａ）に示すように、図示せぬ
工作機械のチャックに多目的刃具Ｔのシャンク１をクラ
ンプし、軸線ＬT 回りに回転させながら該軸線ＬT に対
して直交する方向に往復移動させることにより、そのヘ
ッド２に設けたチップ７…の第１切刃８…でワークＷの
表面Ｓをフライス加工する。続いて、図３（Ｂ）に示す
ように、回転する多目的刃具Ｔの軸線ＬT をワークＷの
貫通孔Ｈの軸線ＬH に一致させ、ヘッド２がワークＷの
貫通孔Ｈを貫通するように軸方向に移動させることによ
り、ヘッド２に設けたチップ７…の第２切刃９…で前記
貫通孔Ｈの内周面をボーリング加工する。
工作機械のチャックに多目的刃具Ｔのシャンク１をクラ
ンプし、軸線ＬT 回りに回転させながら該軸線ＬT に対
して直交する方向に往復移動させることにより、そのヘ
ッド２に設けたチップ７…の第１切刃８…でワークＷの
表面Ｓをフライス加工する。続いて、図３（Ｂ）に示す
ように、回転する多目的刃具Ｔの軸線ＬT をワークＷの
貫通孔Ｈの軸線ＬH に一致させ、ヘッド２がワークＷの
貫通孔Ｈを貫通するように軸方向に移動させることによ
り、ヘッド２に設けたチップ７…の第２切刃９…で前記
貫通孔Ｈの内周面をボーリング加工する。
【００１８】続いて、図３（Ｃ）に示すように、回転す
る多目的刃具Ｔの軸線ＬT を、ワークＷの貫通孔Ｈの軸
線ＬH を中心とする半径δの円周上を偏心回転運動させ
ながら軸方向に移動させることにより、ヘッド２の基端
側に形成した第４切刃１１…で貫通孔Ｈの第２開口端Ｈ
2 を面取り加工する。そして多目的刃具Ｔの軸線ＬTを
貫通孔Ｈの軸線ＬH に一致させてヘッド２を貫通孔Ｈか
ら引き抜いた後に、図３（Ｄ）に示すように、回転する
多目的刃具Ｔの軸線ＬT を、ワークＷの貫通孔Ｈの軸線
ＬH を中心とする半径δの円周上を偏心回転運動させな
がら軸方向に移動させることにより、ヘッド２の先端側
に形成した第３切刃１０…で貫通孔Ｈの第１開口端Ｈ1
を面取り加工する。
る多目的刃具Ｔの軸線ＬT を、ワークＷの貫通孔Ｈの軸
線ＬH を中心とする半径δの円周上を偏心回転運動させ
ながら軸方向に移動させることにより、ヘッド２の基端
側に形成した第４切刃１１…で貫通孔Ｈの第２開口端Ｈ
2 を面取り加工する。そして多目的刃具Ｔの軸線ＬTを
貫通孔Ｈの軸線ＬH に一致させてヘッド２を貫通孔Ｈか
ら引き抜いた後に、図３（Ｄ）に示すように、回転する
多目的刃具Ｔの軸線ＬT を、ワークＷの貫通孔Ｈの軸線
ＬH を中心とする半径δの円周上を偏心回転運動させな
がら軸方向に移動させることにより、ヘッド２の先端側
に形成した第３切刃１０…で貫通孔Ｈの第１開口端Ｈ1
を面取り加工する。
【００１９】前記面取り加工を行うに際して、多目的刃
具Ｔの軸線ＬT を貫通孔Ｈの軸線Ｌ H を中心とする半径
δの円周上を偏心回転運動させるので、面取り加工部の
直径よりも小さい直径のヘッド２で支障なく面取り加工
を行うことができる。
具Ｔの軸線ＬT を貫通孔Ｈの軸線Ｌ H を中心とする半径
δの円周上を偏心回転運動させるので、面取り加工部の
直径よりも小さい直径のヘッド２で支障なく面取り加工
を行うことができる。
【００２０】このように、１本の多目的刃具Ｔを用い
て、ワークＷの表面Ｓのフライス加工と、貫通孔Ｈの内
周面のボーリング加工と、その貫通孔Ｈの第１開口端Ｈ
1 および第２開口端Ｈ2 の面取り加工とを行うことがで
きるので、刃具の交換に要する時間が不要になって加工
時間が大幅に削減されるだけでなく、刃具の個数を減少
させて管理コストの削減に寄与することができる。また
単一のチップ７に第１切刃８、第２切刃９および第３切
刃１０を形成したので、各チップにそれぞれ１個の切刃
を形成する場合に比べて部品点数を大幅に削減すること
ができる。
て、ワークＷの表面Ｓのフライス加工と、貫通孔Ｈの内
周面のボーリング加工と、その貫通孔Ｈの第１開口端Ｈ
1 および第２開口端Ｈ2 の面取り加工とを行うことがで
きるので、刃具の交換に要する時間が不要になって加工
時間が大幅に削減されるだけでなく、刃具の個数を減少
させて管理コストの削減に寄与することができる。また
単一のチップ７に第１切刃８、第２切刃９および第３切
刃１０を形成したので、各チップにそれぞれ１個の切刃
を形成する場合に比べて部品点数を大幅に削減すること
ができる。
【００２１】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は前記実施例に限定されるものでなく、種々の設計変
更を行うことが可能である。
明は前記実施例に限定されるものでなく、種々の設計変
更を行うことが可能である。
【００２２】例えば、実施例ではワークＷの表面Ｓのフ
ライス加工→貫通孔Ｈの内周面のボーリング加工→貫通
孔Ｈの第２開口端Ｈ2 の面取り加工→貫通孔Ｈの第１開
口端Ｈ1 の面取り加工の順序で加工を行っているが、フ
ライス加工をボーリング加工および面取り加工の終了後
に行うことも可能である。
ライス加工→貫通孔Ｈの内周面のボーリング加工→貫通
孔Ｈの第２開口端Ｈ2 の面取り加工→貫通孔Ｈの第１開
口端Ｈ1 の面取り加工の順序で加工を行っているが、フ
ライス加工をボーリング加工および面取り加工の終了後
に行うことも可能である。
【００２３】
【発明の効果】以上のように請求項１に記載された発明
によれば、多目的刃具のヘッドの先端面に設けた第１切
刃でワークの表面をフライス加工し、前記ヘッドの外周
面に設けた第２切刃で貫通孔の内周面をボーリング加工
し、前記ヘッドの先端外周部および基端外周部にそれぞ
れ設けた第３切刃および第４切刃で貫通孔の第１開口端
および第２開口端をそれぞれ面取り加工するので、１本
の多目的刃具で前記フライス加工、ボーリング加工およ
び面取り加工を全て済ますことが可能になり、加工に要
する作業時間や刃具の管理コストを大幅に削減すること
ができる。
によれば、多目的刃具のヘッドの先端面に設けた第１切
刃でワークの表面をフライス加工し、前記ヘッドの外周
面に設けた第２切刃で貫通孔の内周面をボーリング加工
し、前記ヘッドの先端外周部および基端外周部にそれぞ
れ設けた第３切刃および第４切刃で貫通孔の第１開口端
および第２開口端をそれぞれ面取り加工するので、１本
の多目的刃具で前記フライス加工、ボーリング加工およ
び面取り加工を全て済ますことが可能になり、加工に要
する作業時間や刃具の管理コストを大幅に削減すること
ができる。
【００２４】また請求項２に記載された発明によれば、
共通のチップに第１切刃、第２切刃および第３切刃が形
成されているので、チップの数を最小限に抑えて多目的
刃具の部品点数を削減することができる。
共通のチップに第１切刃、第２切刃および第３切刃が形
成されているので、チップの数を最小限に抑えて多目的
刃具の部品点数を削減することができる。
【００２５】また請求項３に記載された発明によれば、
第１開口端および第２開口端をそれぞれ面取り加工する
工程において、回転する多目的刃具の軸線を貫通孔の軸
線を中心とする円周に沿って移動させるので、貫通孔の
直径に等しい直径のヘッドを用いながら前記直径よりも
大径の面取り加工を行うことが可能となる。
第１開口端および第２開口端をそれぞれ面取り加工する
工程において、回転する多目的刃具の軸線を貫通孔の軸
線を中心とする円周に沿って移動させるので、貫通孔の
直径に等しい直径のヘッドを用いながら前記直径よりも
大径の面取り加工を行うことが可能となる。
【図１】多目的刃具の正面図
【図２】図１の２方向矢視図
【図３】作用の説明図
１ シャンク ２ ヘッド ７ チップ ８ 第１切刃 ９ 第２切刃 １０ 第３切刃 １１ 第４切刃 ＬH 貫通孔の軸線 ＬT 多目的刃具の軸線 Ｈ 貫通孔 Ｈ1 第１開口端 Ｈ2 第２開口端 Ｓ ワークの表面 Ｗ ワーク
Claims (3)
- 【請求項１】 工作機械のチャックにクランプされるシ
ャンク（１）の先端に該シャンク（１）よりも大径のヘ
ッド（２）を一体に備えてなり、前記ヘッド（２）によ
りワーク（Ｗ）の表面（Ｓ）のフライス加工と、前記表
面（Ｓ）に開口してワーク（Ｗ）を貫通する貫通孔
（Ｈ）の内周面のボーリング加工と、前記貫通孔（Ｈ）
の第１開口端（Ｈ1 ）および第２開口端（Ｈ2 ）の面取
り加工とを行い得る多目的刃具であって、 前記ヘッド（２）は、その先端面に設けられて前記フラ
イス加工を行う第１切刃（８）と、その外周面に設けら
れて前記ボーリング加工を行う第２切刃（９）と、その
先端外周部に設けられて前記第１開口端（Ｈ1 ）の面取
り加工を行う第３切刃（１０）と、その基端外周部に設
けられて前記第２開口端（Ｈ2 ）の面取り加工を行う第
４切刃（１１）とを備えたことを特徴とする多目的刃
具。 - 【請求項２】 前記ヘッド（２）に固定されたチップ
（７）に前記第１切刃（８）、第２切刃（９）および第
３切刃（１０）を一体に形成したことを特徴とする、請
求項１に記載の多目的刃具。 - 【請求項３】 請求項１に記載された多目的刃具（Ｔ）
の使用方法であって、 回転する多目的刃具（Ｔ）の第１切刃（８）でワーク
（Ｗ）の表面（Ｓ）をフライス加工する工程と、 回転する多目的刃具（Ｔ）の第２切刃（９）でワーク
（Ｗ）の貫通孔（Ｈ）の内周面をボーリング加工する工
程と、 回転する多目的刃具（Ｔ）の軸線（ＬT ）を前記貫通孔
（Ｈ）の軸線（ＬH ）を中心とする円周に沿って移動さ
せながら第３切刃（１０）および第４切刃（１１）で該
貫通孔（Ｈ）の第１開口端（Ｈ1 ）および第２開口端
（Ｈ2 ）をそれぞれ面取り加工する工程と、を含むこと
を特徴とする多目的刃具の使用方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16971798A JP2000005906A (ja) | 1998-06-17 | 1998-06-17 | 多目的刃具およびその使用方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16971798A JP2000005906A (ja) | 1998-06-17 | 1998-06-17 | 多目的刃具およびその使用方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000005906A true JP2000005906A (ja) | 2000-01-11 |
Family
ID=15891566
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16971798A Pending JP2000005906A (ja) | 1998-06-17 | 1998-06-17 | 多目的刃具およびその使用方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000005906A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100744995B1 (ko) * | 2006-09-12 | 2007-08-02 | 호일정공 주식회사 | 가변사판식 압축기의 허브 가공용 툴을 이용한 허브 가공공법 |
| CN103586494A (zh) * | 2013-09-30 | 2014-02-19 | 沈阳黎明航空发动机(集团)有限责任公司 | 一种鼓筒腹板间深腔型面的组合加工刀具及加工方法 |
| CN104400036A (zh) * | 2014-10-28 | 2015-03-11 | 芜湖世特瑞转向系统有限公司 | 倒角成型刀具及其成型工艺 |
| CN104439334A (zh) * | 2014-10-28 | 2015-03-25 | 芜湖世特瑞转向系统有限公司 | 转向机壳体定位孔反面倒角用刀具及其加工工艺 |
| CN107876889A (zh) * | 2017-11-09 | 2018-04-06 | 重庆威诺克智能装备股份有限公司 | 汽车盘毂正反倒角加工工艺 |
-
1998
- 1998-06-17 JP JP16971798A patent/JP2000005906A/ja active Pending
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