JPH1034441A - ねじ切りフライス - Google Patents

ねじ切りフライス

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Publication number
JPH1034441A
JPH1034441A JP9114547A JP11454797A JPH1034441A JP H1034441 A JPH1034441 A JP H1034441A JP 9114547 A JP9114547 A JP 9114547A JP 11454797 A JP11454797 A JP 11454797A JP H1034441 A JPH1034441 A JP H1034441A
Authority
JP
Japan
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thread
milling
cutting edge
blade
cutting
Prior art date
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Pending
Application number
JP9114547A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Matsushita
敬之 松下
Tsugio Hayashi
亜雄 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
O S G KK
OSG Mfg Co
Original Assignee
O S G KK
OSG Mfg Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by O S G KK, OSG Mfg Co filed Critical O S G KK
Publication of JPH1034441A publication Critical patent/JPH1034441A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23GTHREAD CUTTING; WORKING OF SCREWS, BOLT HEADS, OR NUTS, IN CONJUNCTION THEREWITH
    • B23G5/00Thread-cutting tools; Die-heads
    • B23G5/18Milling cutters
    • B23G5/182Milling cutters combined with other tools
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23GTHREAD CUTTING; WORKING OF SCREWS, BOLT HEADS, OR NUTS, IN CONJUNCTION THEREWITH
    • B23G1/00Thread cutting; Automatic machines specially designed therefor
    • B23G1/32Thread cutting; Automatic machines specially designed therefor by milling
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23GTHREAD CUTTING; WORKING OF SCREWS, BOLT HEADS, OR NUTS, IN CONJUNCTION THEREWITH
    • B23G2200/00Details of threading tools
    • B23G2200/02Tools in which the shank and the cutting part are made from different materials or from separate components
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T408/00Cutting by use of rotating axially moving tool
    • Y10T408/89Tool or Tool with support
    • Y10T408/904Tool or Tool with support with pitch-stabilizing ridge
    • Y10T408/9048Extending outwardly from tool-axis
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T409/00Gear cutting, milling, or planing
    • Y10T409/30Milling
    • Y10T409/300056Thread or helix generating
    • Y10T409/30056Thread or helix generating with planetary cutter

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Drilling Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被加工物の周縁部に接近してねめじ加工を行
うことができるねじ切りフライスを提供する。 【手段】 フライス本体11の刃部20において外周側
へ延びる底刃30の最大半径RC が、ねじ切れ刃22a
と22bとの間のねじ山の谷底径半RV よりも大きく且
つそのねじ切れ刃22a、22bのねじ山の山頂半径R
M よりも小さくされているので、被加工物44の周縁部
においてめねじ42の谷と隣接する部位の肉厚Sが限界
となるまでその周縁部に接近してめねじ42を形成する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明はめねじを切削加工する
ねじ切りフライスに関し、特に、前工程としての下穴加
工が不要なねじ切りフライスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】 めねじを切削加工するための工具とし
てねじ切りフライスがある。これは、形成すべきめねじ
のねじ溝に対応する形状のねじ切れ刃を外周部に備え、
例えばNCフライス盤やマシニングセンタなどに取り付
けられて軸心まわりに回転駆動されつつ、被加工物の下
穴内周面に切込みを加える状態でその下穴の周方向およ
び軸方向に両者を連動させて相対送りを与えることによ
り、その下穴内周面にめねじを切削加工するものであ
る。
【0003】 特表平1−502012号公報は、上記
ねじ切りフライスの一種を提案している。これによれ
ば、ねじ切りフライスをその先端を被加工物へ向けて軸
方向へ移動させることにより下穴加工を行い、その後
で、軸心まわりに回転した状態でその下穴の軸心を中心
とする円に沿って公転させつつ軸方向へ移動させること
により、下穴の内周面のめねじが切削加工される。この
ため、下穴加工とめねじ切削加工とが共通の工具で行え
る利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、上記
従来のねじ切りフライスでは、フライス本体の先端面に
おいて外周側へ延びるように設けられた底刃(先端切れ
刃)の最外周径(回転軌跡の外径)およびその底刃から
軸心に平行な方向に延びる外周刃の外径は、めねじを形
成するためのねじ切れ刃の山頂径よりも大きく形成され
ていることから、被加工物の周縁部にめねじを加工する
ときに上記底刃および外周刃により形成された空間に隣
接する部位の肉厚が小さくなるので、被加工物の周縁部
に接近してねめじ加工を行うことが比較的困難であっ
た。
【0005】 また、上記従来のねじ切りフライスで
は、フライス本体の先端面に設けられた底刃は、穴明け
ドリルと同様に、その回転軌跡が円錐面となるように形
成されていることから、たとえば被加工物の底面近傍ま
でめねじを加工するときに上記フライス本体の先端から
円錐状に突き出す底刃により切削されるスペースを必要
とするので、被加工物の底面近傍までめねじを接近して
加工することが比較的困難となる場合があった。
【0006】 本発明は以上の事情を背景として為され
たものであり、その第1の目的とするところは、被加工
物の周縁部に接近してめねじ加工を行うことができるね
じ切りフライスを提供することにある。また、第2の目
的とするところは、被加工物の底面近傍までめねじを接
近して加工することができるねじ切りフライスを提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための第1の手段】 前記第1の目的
を達成するための本発明の要旨とするところは、形成す
べきめねじのねじ溝に対応する形状のねじ切れ刃をフラ
イス本体の外周部に備え、軸心まわりに回転駆動されつ
つ被加工物に対して相対移動させられることにより前記
めねじを切削加工するねじ切りフライスにおいて、前記
ねじ切れ刃のねじ山形の谷底からの高さを前記形成すべ
きめねじのねじ山高さと略同じ寸法とし、底刃を前記フ
ライス本体の端面に設けるとともに、外周側へ延びるそ
の底刃の最大径を、そのねじ切れ刃のねじ山形の谷底径
よりも大きく且つそのねじ切れ刃のねじ山形の山頂径よ
りも小さくしたことにある。
【0008】
【第1発明の効果】 このようにすれば、フライス本体
の端面において外周側へ延びるその底刃の最大径が、前
記ねじ切れ刃の谷底径よりも大きく且つそのねじ切れ刃
のねじ山形の山頂径よりも小さくされているので、めね
じの谷と隣接する部位の肉厚が限界となるまで被加工物
の周縁部に接近してめねじを形成することができる。
【0009】
【課題を解決するための第2の手段】 前記第2の目的
を達成するための本発明の要旨とするところは、前記フ
ライス本体の先端面に設けられた底刃は、前記フライス
本体の先端側に位置するねじ切れ刃に連続して形成され
たものである。
【0010】
【第2発明の効果】 このように、フライス本体の端面
において外周側へ延びる底刃がねじ切れ刃に連続して形
成される場合には、底刃とねじ切れ刃との間に軸心に平
行な外周刃が存在しないので、その外周刃の軸方向長さ
分だけめねじの不完全長さが形成されなくなって穴底際
までめねじ加工が可能となるとともに、被加工物の底面
近傍までめねじが形成されることができる。
【0011】
【発明の他の態様】 ここで、好適には、前記フライス
本体の先端面に設けられた底刃は、前記フライス本体の
先端側に位置するねじ切れ刃と、回転軌跡が回転軸心に
略平行となる外周刃を介して、連らなるように形成され
る。
【0012】 また、好適には、前記フライス本体の先
端面に設けられた底刃は、そのフライス本体の回転軸心
付近に位置する中心刃を備えるものである。このように
すれば、ねじ切りフライスがその回転軸心まわりに回転
させられつつ回転軸心方向へ所定の深さだけ送られてか
ら少なくとも一回公転させられることによって一挙にめ
ねじを形成するねじ切り方式が用いられるに先立って、
鋳抜き穴やドリリング工程を用意する必要がない利点が
ある。
【0013】 また、好適には、前記ねじ切れ刃は、前
記フライス本体の先端部において少なくとも軸方向に2
個形成されている。この場合、底刃の最大径がねじ切れ
刃の谷底径よりも大きいので、フライス本体の最先端側
のねじ切れ刃は不完全山となるが、その最先端側のねじ
切れ刃に隣接するねじ切れ刃は完全山となることから、
少なくとも2個のねじ切れ刃が備えられることによっ
て、めねじが形成され得るのである。
【0014】 また、好適には、前記フライス本体は、
回転主軸のチャックに把持させるためにシャンク部をそ
の基端部に備え、前記ねじ切れ刃は、そのフライス本体
のそのシャンク部を除く外周面において軸方向に等間隔
に連続的に設けられたものである。このようにすれば、
ねじ切りフライスがその回転軸心まわりに回転させられ
つつ回転軸心方向へ所定の深さだけ送られてから少なく
とも一回公転させられることによって一挙にめねじを形
成するねじ切り方式が用いられるに際して、長い(深
い)めねじであっても公転の周回回数が少なくなって高
い作業能率が得られるとともに、ねじ切りフライスの先
端の撓みがあっても正確なめねじを形成することができ
る。
【0015】 また、好適には、前記外周刃は、前記ね
じ切れ刃のうち先端面側に位置するもののねじ山形の山
頂部が回転軸心に平行な円筒面によって除去されること
により形成されたものである。このようにすれば、回転
軸心まわりに回転させられたねじ切りフライスがねじの
中心まわりに周回させられつつ回転軸心方向へ送られる
ねじ切り方法に用いられる場合に、外周刃により切削さ
れた部分は、それに続くねじ切れ刃による切削範囲内と
なる利点がある。
【0016】 また、好適には、前記ねじ切れ刃は、軸
方向において等間隔に位置し、前記ねじ切りフライスの
先端側に位置するほどそのねじ切れ刃のねじ山形の谷底
からの高さが低く形成される。このような場合には、ね
じ切りフライスをその先端から軸方向へ被加工物へ向か
って移動させたとき、複数のねじ切れ刃に付与される切
削負荷が分散されるので、めねじ仕上げ面粗さが向上す
るとともに、工具寿命が長くなる利点がある。
【0017】 また、好適には、前記底刃は、そのすか
し角が零または正の値に設定されたものである。このよ
うにすれば、底刃がその底刃とねじ切れ刃との連接点よ
りもフライス本体の先端側へ突き出すことがないので、
一層被加工物の底面近傍までめねじが形成されることが
できる。
【0018】 また、好適には、前記ねじ切れ刃および
底刃は、高速度工具鋼、超微粒子超硬合金、超硬合金、
サーメット、セラミックス、ダイヤモンド焼結体、CB
N焼結体のいずれかの材質から構成される。
【0019】 また、好適には、前記ねじ切れ刃および
底刃は、Tiの炭化物、Tiの炭窒化物、TiのAl窒
化物、ダイヤモンド若しくはCBNのいずれかの1層ま
たは2層以上の被覆が施される。このようにすれば、一
層、工具寿命が長くされる利点がある。
【0020】 また、好適には、フライス本体のシャン
ク部端面からその軸心を貫通して底刃側端面に開口する
切削流体供給穴、或いは、フライス本体のシャンク部端
面からその軸心を通り且つ分岐してフライス本体先端側
のねじ切れ刃或いは底刃の回転方向前方位置に開口する
切削流体供給穴が備えられる。このようにすれば、切削
流体が切削部位に直接的に供給される利点がある。
【0021】
【発明の好適な実施の態様】 以下、本発明の一実施例
を図面に基づいて詳細に説明する。
【0022】 図1および図2は、本発明が2山のねじ
切りフライスに適用された場合の一例を示す正面図およ
び先端側からの視図である。このねじ切りフライス10
は、円柱状のフライス本体11の基端部であってNCフ
ライス盤等に把持されるシャンク部12と、円柱状のフ
ライス本体11の先端部であって2個のインサートチッ
プ(以下、単にチップという)14,16がボルト18
により着脱可能に取り付けられた刃部20とから構成さ
れている。上記チップ14,16は、超硬合金、超微粒
子超硬合金、サーメット、セラミックス、ダイヤモンド
焼結体、CBN焼結体などの耐摩耗性材料から互いに同
様の形状に構成されたものであるか、或いはTiの炭化
物、Tiの炭窒化物、TiのAl窒化物、ダイヤモンド
若しくはCBNのいずれかの1層または2層以上の被覆
が施されたものであり、形成すべきめねじのねじ溝に対
応する三角形状の各2個のねじ切れ刃22a、22bを
取付中心点まわりの点対称位置に備えており、刃部20
の先端面から軸方向に設けられた直溝24のチップ取付
け座26に、そのねじ切れ刃22が外周側へ突き出す姿
勢で取り付けられている。上記直溝24は切りくず排出
溝としても機能するものであり、チップ取付け座26は
その直溝24の一対の壁面のうちねじ切りフライス10
の回転切削方向Aにおける後方側の壁面に設けられてい
る。
【0023】 上記チップ14,16に備えられた各2
個のねじ切れ刃22a、22bは、図3に示すように、
形成すべきめねじのねじ溝に対応する三角形状であって
そのめねじの谷深さすなわちねじ山高さと同じ高さの山
とそのめねじの山頂に対応する谷とを有するものであっ
て、フライス本体11の最先端側に位置するねじ切れ刃
22aは、ねじ切りフライス10がその先端方向へ移動
させられたときに被加工物を切削するために回転中心部
から外周側へ延びる直線状或いは曲線状の底刃30と直
接に連接させられている。この底刃30は、零度のすか
し角αであってもよいが、好適には、その底刃30と最
先端側のねじ切れ刃22aとの連接点Rよりも回転軸心
Cへ向かうに従ってシャンク部12側へ向かうようにた
とえば1°乃至10°の範囲内の正のすかし角αで傾斜
させられている。
【0024】 上記底刃30は、その最大径が上記ねじ
切れ刃切れ刃22a、22bのねじ山形の谷底径よりも
大きく且つそのねじ切れ刃22a、22bのねじ山形の
山頂径よりも小さくされている。すなわち、上記の底刃
30と最先端側のねじ切れ刃22aとの連接点Rは、ね
じ切れ刃22aのねじ山形の山頂半径RMよりも小さく
且つねじ切れ刃22aとねじ切れ刃22bとの間のねじ
山形の谷底半径RV よりも大きい位置とされ、その連接
点Rの回転半径すなわち底刃30の最大半径をRC とす
ると、RV <RC <RM という関係がある。したがっ
て、ねじ切れ刃22bは形成すべきめねじの形状に対応
する完全山形であるが、ねじ切れ刃22aは僅かに不完
全山形となっている。
【0025】 上記フライス本体11には、シャンク部
12側の端面の回転中心位置に開口し、その開口からシ
ャンク部12の軸心を通り、シャンク部12と刃部20
との間付近において分岐し、直溝24内に開口する切削
流体供給穴32が形成されている。この切削流体供給穴
32は、図2の先端面視において、ねじ切れ刃22a、
22bおよび底刃30の回転方向前方位置に開口させら
れている。
【0026】 上記のように構成されたねじ切りフライ
ス10は、NCフライス盤等に取り付けられて使用され
るが、例えば、図4および図5に示されているように、
内径2R1 のめねじ42を被加工物44に切削加工する
場合について具体的に説明すると、被加工物44の上面
に対して回転軸心Cが略垂直となる姿勢でその回転軸心
Cまわりに回転方向Aへ回転駆動しつつ、前記ねじ切れ
刃22の谷の半径寸法RV を寸法R1 から差し引いた半
径R2 (R1 −RV )でめねじ42の軸中心Oを中心と
して右ねじの場合には矢印B方向へ公転させるととも
に、その公転の1回転でめねじ42の1ピッチPだけ回
転軸心C方向先端側へ前進させれば良い。すなわち、か
かるねじ切りフライス10の先端部にはチップ14およ
び16が設けられ、エンドミルとして機能するようにな
っているため、回転軸心Cまわりに回転駆動されること
により被加工物44に穴開け加工が行われ、めねじ42
の軸中心Oを中心として半径R2 で公転させられ且つそ
の公転と同期して軸方向へ前進させられることにより、
半径R1 の内径のめねじ42が次第に深く切削加工され
るのである。
【0027】 このように、本実施例のねじ切りフライ
ス10によれば、前工程としての下穴加工すなわちドリ
リング加工が不要になるため、工具交換等の無駄な時間
が無くなるなど、めねじ42を加工するための全体とし
ての加工能率が向上するのである。また、ねじ山形状や
ピッチが同じであれば、1つのねじ切りフライス10を
用いて径寸法が異なる種々の大きさのめねじ42を高能
率で切削加工することができる。
【0028】 また、本実施例では、フライス本体11
の刃部20において外周側へ延びるその底刃30の最大
半径RC が、ねじ切れ刃22aと22bとの間のねじ山
形の谷底半径RV よりも大きく且つそのねじ切れ刃22
a、22bのねじ山形の山頂半径RM よりも小さくされ
ているので、被加工物44の周縁部においてめねじ42
の谷と隣接する部位の肉厚S(図4)がたとえば設計上
許容される材料強度の限界値となるまでその周縁部に接
近してめねじ42を形成することができる。
【0029】 また、本実施例では、フライス本体11
の最先端側に位置するねじ切れ刃22aが、回転中心部
から外周側へ延びる直線状或いは曲線状の底刃30と直
接に連接させられており、後述の図13に示されるよう
な外周刃92が設けられていないので、被加工物44の
底面近傍において底刃30と隣接する部位の肉厚T(図
4)がたとえば設計上許容される材料強度の限界値とな
るまでその底面に接近してめねじ42を形成することが
できる。また、その底刃30も、零度のすかし角αであ
るか、或いは、その底刃30と最先端側のねじ切れ刃2
2aとの連接点Rよりも回転軸心Cへ向かうに従ってシ
ャンク部12側へ向かうようにたとえば1°乃至10°
の範囲内の正のすかし角αで傾斜させられているので、
被加工物44の底面に一層接近してめねじ42を形成す
ることができる。
【0030】 また、本実施例では、切削流体供給穴3
2が、図2の先端面視において、ねじ切れ刃22a、2
2bおよび底刃30の回転方向前方位置に開口させられ
ていることから、ねじ切りフライス10の切削作用部へ
クーラント或いは切削油などの切削流体が十分に供給さ
れる利点がある。
【0031】 次に、本発明の他の実施例を説明する。
なお、以下の説明において前述の実施例と共通する部分
には同一の符号を付して説明を省略する。
【0032】 図6および図7は、ねじ切れ刃56a、
56bおよび底刃62a、62b、62cが一体に形成
されたねじ切りフライス50を示している。すなわち、
ねじ切りフライス50のシャンク部51とは反対側の先
端部に位置する刃部52には、切りくず排出用の6本の
ねじれ溝54が形成されており、1対の環状の突条がそ
のねじれ溝54によって分断されることにより、分断さ
れた突条のうち回転方向Aに向かう側の端部に、前記ね
じ切れ刃22a、22bと同様の、形成されるべきめね
じのねじ山に対応したねじ溝形状を有するねじ切れ刃5
6a、56bがフライス本体と一体に形成されている。
そして、上記ねじ切りフライス50の刃部52側の端面
には、図7に示すように底刃62a、62b、62cが
周方向に順次設けられている。それら底刃62a、62
b、62cは、ねじ切りフライス50が軸方向へ移動さ
せられたときに被加工物44を切削するためのものであ
る。径方向において最も長い底刃62cは、略回転軸心
Cに到達しており、回転軸心C方向へ送られるだけでめ
ねじの下穴を形成することが可能とされている。上記底
刃62cの回転軸心C付近の部分は、中心刃として機能
している。
【0033】 上記底刃62a、62b、62cは、前
述の図1の底刃30と同様に、すかし角αが零または1
°〜10°の範囲内の正であって、先端側のねじ切れ刃
56aと連接しており、その連接点Rの半径RC は、前
記図3の実施例に示す場合と同様に、ねじ切れ刃56a
と56bとの間のねじ山形の谷底半径RVよりも大きく
且つねじ切れ刃56aと56bのねじ山形の山頂半径R
M よりも小さくされている。このため、本実施例におい
ても、図4に示す場合と同様に、被加工物44の周縁部
においてめねじ42の谷と隣接する部位の肉厚Sが限界
となるまでその周縁部に接近してめねじ42を形成する
ことができる。
【0034】 また、本実施例でも、前記図3の実施例
に示す場合と同様に、フライス本体の最先端側に位置す
るねじ切れ刃56aが、回転中心部から外周側へ延びる
直線状或いは曲線状の底刃62a、62b、62cと直
接に連接させられており、後述の図13に示されるよう
な外周刃92が設けられていないので、被加工物44の
底面近傍において底刃62a、62b、62cと隣接す
る部位の肉厚T(図4)がたとえば設計上許容される材
料強度の限界値となるまでその底面に接近してめねじ4
2を形成することができる。また、その底刃62a、6
2b、62cも、零度のすかし角αであるか、或いは、
その底刃62a、62b、62cと最先端側のねじ切れ
刃56aとの連接点Rよりも回転軸心Cへ向かうに従っ
てシャンク部12側へ向かうようにたとえば1°乃至1
0°の範囲内の正のすかし角αで傾斜させられているの
で、被加工物44の底面に一層接近してめねじ42を形
成することができる。
【0035】 また、本実施例では、周方向においてそ
れぞれ6個のねじ切れ刃56aおよび56bと底刃62
が設けられているので、各々のねじ切れ刃56aおよび
56bと底刃62の切込み量が図1のねじ切りフライス
10に比較して少なくなり、切削抵抗が低減されるとと
もに加工能率が高められる。なお、上記ねじ切りフライ
ス50には、そのシャンク部51側の端面の回転中心位
置に開口し、軸心を貫通するとともに分岐し、刃部52
側の端面の2か所に開口する切削流体供給穴58が形成
されており、切削流体が切削部に対して十分に供給され
る利点がある。
【0036】 また、本実施例のねじ切りフライス50
は、フライス本体のうちの少なくともねじ切れ刃56a
および56bと底刃62は、高速度工具鋼、超微粒子超
硬合金、超硬合金、サーメット、セラミックス、ダイヤ
モンド焼結体、CBN焼結体のいずれかから構成される
か、或いはTiの炭化物、Tiの炭窒化物、TiのAl
窒化物、ダイヤモンド若しくはCBNのいずれかの1層
または2層以上の被覆が施されたものであり、長寿命或
いは高耐久性が得られる。
【0037】 図8および図9は、軸方向において等間
隔に位置する多数のねじ切れ刃78がフライス本体のシ
ャンク部71を除く外周面に一体に形成された多山ねじ
切りフライス70を示している。すなわち、ねじ切りフ
ライス70のシャンク部71とは反対側の先端部に位置
する刃部72には、切りくず排出用の4本の直溝74が
形成されており、複数本(本実施例では8本)の環状の
突条がその直溝74によって分断されることにより、分
断された突条のうち回転方向Aに向かう側の端部に、前
記ねじ切れ刃22a、22bと同様の、形成されるべき
めねじのねじ山に対応したねじ溝形状を有するねじ切れ
刃78がフライス本体と一体に形成されている。すなわ
ち、上記多山ねじ切りフライス70のねじ切れ刃78
は、フライス本体のシャンク部71を除く外周面におい
て軸方向に等間隔に連続的に設けられているのである。
そして、上記ねじ切りフライス70の刃部72側の端面
には、図9に示すように底刃82が周方向に順次設けら
れている。それら底刃82は、ねじ切りフライス70が
軸方向へ移動させられたときに被加工物44を切削する
ためのものである。
【0038】 また、上記底刃82は、前述の図1の底
刃30と同様に、すかし角αが零或いは1°から10°
の範囲内の正であって、軸方向において最も先端側に位
置するねじ切れ刃78aと連接しており、その連接点R
の半径RC は、図10に示すようにまた前記図3に示す
場合と同様に、複数のねじ切れ刃78aの間のねじ山形
の谷底半径RV よりも大きく且つねじ切れ刃78のねじ
山形の山頂半径RM よりも小さくされている。そして、
ねじ切りフライス70の先端面には円形凹部86が同心
に設けられており、ねじ切りフライス70の軸心を縦通
する切削流体供給穴88が形成されている結果、切削流
体供給穴88は円形凹部86の中心に開口させられてい
る。
【0039】 以上のように構成された多山ねじ切りフ
ライス70は、図11および図12に示されているよう
に、前記2山のねじ切りフライス10の場合と同様にし
て使用される。すなわち、従来の多山のねじ切りフライ
スは、通常、予め形成された下穴内に挿入して複数のね
じ切れ刃を同時に下穴の内周面に切り込ませながら、1
回の公転で多数のねじ山を同時に切削加工するのである
が、本実施例のねじ切りフライス70は、先端の底刃8
2により被加工物44に穴開け加工を行いながら、刃部
72のねじ切れ刃78によってめねじ42をねじ切り加
工するため、1回の公転で1リードずつ前進させながら
切削加工する必要があるのである。なお、上記図11お
よび図12の(a),(b),(c),(d),(e) は互いに同一過程を
示したもので、図11は縦断面図であり、図12は平面
図である。また、かかる図11および図12は、被加工
物44を貫通した通り穴のめねじ42を加工する場合
で、(e) はねじ切りフライス70を抜き出すためにめね
じ42の軸中心Oへ移動させた状態である。また、かか
る多山のねじ切りフライス70においては、1回の公転
における前進量をねじ切れ刃78のピッチの整数倍とす
ることにより、多条ねじを加工することもできる。
【0040】 このため、本実施例のねじ切りフライス
70においても、別工程で行われていた下穴加工や工具
交換などが不要になるとともに、径寸法が異なる種々の
大きさのめねじ42や止り穴のめねじを切削加工するこ
とができるだけでなく、底刃82と最先端側に位置する
ねじ切れ刃78aとの連接点Rの半径RCは、前記図3
に示す場合と同様に、複数のねじ切れ刃78aの間の谷
径RV よりも大きく且つねじ切れ刃78の山頂径RM
りも小さくされているので、図4に示す場合と同様に、
被加工物44の周縁部においてめねじ42の谷と隣接す
る部位の肉厚Sが限界となるまでその周縁部に接近して
めねじ42を形成することができる。
【0041】 また、本実施例のねじ切りフライス70
では、主として軸方向の最先端のねじ切れ刃78aによ
りめねじ42の切削加工が行われるため、後続のねじ切
れ刃78は微量の仕上げ切削を行うこととなり、前述し
た2山のねじ切りフライス10,50や従来の多山ねじ
切りフライスに比較して、めねじ42の仕上げ面粗さが
向上するとともに、先端のねじ切れ刃78が摩耗しても
後続のねじ切れ刃78で切削加工が行われるため、工具
寿命が長くなる利点がある。同時に、最先端のねじ切れ
刃78aに大きな切削抵抗が作用するだけであり、その
最先端のねじ切れ刃78aによって1リード分のめねじ
42を切削加工した後は、工具の側面にかかる曲げ応力
が略一定となるため、従来の多山ねじ切りフライスに比
べて工具の倒れが軽減され、めねじ42の円筒度が向上
する利点がある。
【0042】 また、本実施例でも、フライス本体の最
先端側に位置するねじ切れ刃78aが、回転中心部から
外周側へ延びる直線状或いは曲線状の底刃82と直接に
連接させられており、後述の図13に示されるような外
周刃92が設けられていないので、被加工物44の底面
近傍において底刃30と隣接する部位の肉厚T(図4)
がたとえば設計上許容される材料強度の限界値となるま
でその底面に接近してめねじ42を形成することができ
る。また、その底刃30も、零度または1°乃至10°
の範囲内の正のすかし角αであるので、被加工物44の
底面に一層接近してめねじ42を形成することができ
る。
【0043】 また、本実施例のねじ切りフライス70
は、先端面の中心に円形凹部86が設けられており、そ
の円形凹部86の中心に切削剤等を供給する切削流体供
給穴88が開口させられているので、切削流体の流通抵
抗が低くなり、切削部への切削流体の供給が十分に得ら
れる利点がある。
【0044】 また、本実施例のねじ切りフライス70
は、フライス本体の外周面のうちのシャンク部71を除
く部分に、多数のねじ切れ刃78を軸方向等間隔に且つ
一体的に有する刃部72が備えられていることから、た
とえば被切削材に形成された鋳抜き穴或いはそれと同程
度の小径穴内に、軸心Cまわりに回転させられた状態で
先端から回転軸心C方向へ所定深さだけ送り込んでドリ
リングした後、めねじ穴の中心Oを中心として少なくと
も1回公転させることにより一挙にめねじを形成すると
いう他のねじ切り切削方法に用いることができる。この
ような切削方法を用い得ることにより、高い能率でめね
じを形成できる。
【0045】 また、本実施例のねじ切りフライス70
も、フライス本体のうちの少なくともねじ切れ刃78と
底刃82は、高速度工具鋼、超微粒子超硬合金、超硬合
金、サーメット、セラミックス、ダイヤモンド焼結体、
CBN焼結体のいずれかから構成されるか、或いはTi
の炭化物、Tiの炭窒化物、TiのAl窒化物、ダイヤ
モンド若しくはCBNのいずれかの1層または2層以上
の被覆が施されたものであり、長寿命或いは高耐久性が
得られる。
【0046】 図13および図14に示す多山ねじ切り
フライス94は、前記多山ねじ切りフライス70の先端
部において、前記連接点Rの半径RC を有する外周面を
備えた円柱部90を設け、上記底刃82とねじ切れ刃7
8aとの間に回転軸心Cと平行な外周刃92を設けた点
を除いて、図8の多山ねじ切りフライス70と同様に構
成されている。そして、図8と同様に、ねじ切りフライ
ス94の先端面には円形凹部86が同心に設けられてお
り、ねじ切りフライス94の軸心を縦通する切削流体供
給穴88が形成されている結果、切削流体供給穴88は
円形凹部86の中心に開口させられている。
【0047】 このように構成された多山ねじ切りフラ
イス94の場合は、図8の多山ねじ切りフライス70と
同様に、底刃82の最外周部分の半径RC は、複数のね
じ切れ刃78aの間のねじ山形の谷径RV よりも大きく
且つねじ切れ刃78のねじ山形の山頂径RM よりも小さ
くされており、底刃82のすかし角αは零または1°〜
10°の範囲内の正とされている。このため、外周刃9
2が、最先端側のねじ切れ刃78に等間隔で隣接する仮
想ねじ切れ刃内にある場合たとえばその外周刃92と同
じ径位置におけるねじ切れ刃78の軸方向寸法よりも短
い軸方向寸法の場合には、上記図8と同様に、被加工物
44の外周縁部の肉厚S或いは底面付近の肉厚Tが限界
値となるまでめねじ42を形成することができるととも
に、フライス本体の外周面のうちのシャンク部71を除
く部分に、多数のねじ切れ刃78を軸方向等間隔に且つ
一体的に有する刃部72が備えられているので、たとえ
ば被切削材に形成された鋳抜き穴或いはそれと同程度の
小径穴内に、軸心Cまわりに回転させられた状態で先端
から回転軸心C方向へ所定深さだけ送り込んでドリリン
グした後、めねじ穴の中心Oを中心として少なくとも1
回公転させるという高能率のねじ切り切削方法に用いる
ことができる。
【0048】 しかし、上記外周刃92が、最先端側の
ねじ切れ刃78に等間隔で隣接する仮想ねじ切れ刃から
外れる場合すなわちその外周刃92と同じ径位置におけ
るねじ切れ刃78の軸方向寸法よりも長い軸方向寸法の
場合には、図11および図12に示したねじ切り切削方
法を用いることができないので、ねじ切りフライス94
の先端から回転軸心C方向へ所定深さだけ送り込んでド
リリングした後、めねじ穴の中心Oを中心として少なく
とも1回公転させるというねじ切り切削方法が専ら用い
られる。
【0049】 図15の多山ねじ切りフライス100
は、上記図13の多山ねじ切りフライス94の外周刃9
2の幅寸法すなわち軸心方向長さが、ねじ切れ刃78に
おける同一径での軸心方向長さとされた点を除いて同様
に構成され、図8や図13に示すものと同様の底刃82
を備えると共に、ねじ切りフライス94の先端面には円
形凹部86が同心に設けられており、ねじ切りフライス
94の軸心を縦通する切削流体供給穴88が形成されて
いる結果、切削流体供給穴88は円形凹部86の中心に
開口させられている。すなわち、本実施例の多山ねじ切
りフライス100は、フライス本体のシャンク部71を
除く外周面において回転軸心C方向に等間隔に形成され
た複数のねじ切れ刃78のうちの最先端側に位置するね
じ切れ刃のねじ山形のうち、破線に示す山頂が円筒面に
よって除去されることによって形成された外周刃102
を備えており、この外周刃102の幅寸法すなわち軸心
方向長さが、ねじ切れ刃78における同一径での軸心方
向長さと同一とされている。
【0050】 上記のように構成された多山ねじ切りフ
ライス100においては、図8の多山ねじ切りフライス
70と同様に、底刃82の最外周部分の半径RCは、複
数のねじ切れ刃78aの間のねじ山形の谷径RV よりも
大きく且つねじ切れ刃78のねじ山形の山頂径RM より
も小さくされており、底刃82のすかし角αは零または
1°〜10°の範囲内の正とされているので、上記図8
と同様に、被加工物44の肉圧S或いはTが限界値とな
るまでめねじ42を形成することができるとともに、フ
ライス本体の外周面のうちのシャンク部71を除く部分
に、多数のねじ切れ刃78を軸方向等間隔に且つ一体的
に有する刃部72が備えられているので、たとえば被切
削材に形成された鋳抜き穴或いはそれと同程度の小径穴
内に、軸心Cまわりに回転させられた状態で先端から回
転軸心C方向へ所定深さだけ送り込んでドリリングした
後、めねじ穴の中心Oを中心として少なくとも1回公転
させるという高能率のねじ切り切削方法にも用いること
ができる。
【0051】 また、本実施例の多山ねじ切りフライス
100は、軸方向において等間隔の位置に複数設けられ
た切れ刃78のうちの最先端側に位置する切れ刃の山頂
部(破線に示す部分)に山払い加工が施されることによ
って、外周刃102の軸方向寸法がそれと同じ径位置の
切れ刃78の軸方向寸法と同様とされていることから、
上記図13の多山ねじ切りフライス94であって外周刃
92がそれと同じ径位置の切れ刃78の軸方向寸法より
も大きくされている場合とは異なり、前記図4、図5或
いは図11、図12に示すねじ切り切削法を用いること
ができる。
【0052】 また、本実施例の多山ねじ切りフライス
100、軸方向において等間隔の位置に複数設けられた
切れ刃78のうちの最先端側に位置する切れ刃の山頂部
(破線に示す部分)に山払い加工が施されることによっ
て、ねじ切りフライス100の先端側に位置するほどそ
のねじ切れ刃78のねじ山形の谷底からの高さが低く形
成されていることから、ねじ切りフライス100をその
先端から軸方向へ被加工物44へ向かって移動させたと
き、複数のねじ切れ刃78に付与される切削負荷が分散
されるので、めねじ仕上げ面粗さが向上するとともに、
工具寿命が長くなる利点がある。
【0053】 図16は、図8、図13、図15の多山
ねじ切りフライス70、94、100の先端面に形成さ
れる底刃の他の例を示している。図16において、底刃
104a、104bが周方向に順次設けられている。そ
れら底刃104a、104bは、ねじ切りフライス7
0、94、100が軸方向へ移動させられたときに被加
工物44を切削するためのものである。径方向において
最も長い底刃104bは、略回転軸心Cに到達してお
り、鋳抜穴或いはそれと同程度の小径穴がなくても回転
軸心C方向へ送られるだけでドリリングにより下穴を形
成することが可能とされ、ドリリングの後にその下穴の
軸心を中心とする所定の半径で公転させるこによりめね
じを形成する形式のねじ切りフライス方式が用いられ得
る。上記底刃104bの回転軸心C付近の部分は、中心
刃として機能している。
【0054】 上記底刃104a、104bは、前述の
図10、図14の底刃82と同様に、すかし角αが零ま
たは1°〜10°の範囲内の正であって、最先端に位置
するねじ切れ刃78aと連接し、或いは外周刃92、1
02を介して連接しており、その連接点R或いは外周刃
92、102の半径RC は、前記図10に示す場合と同
様に、複数のねじ切れ刃78間のねじ山形の谷底半径R
V よりも大きく且つねじ切れ刃78のねじ山形の山頂半
径RM よりも小さくされている。このため、本実施例に
おいても、図8に示す場合と同様に、被加工物44の周
縁部においてめねじ42の谷と隣接する部位の肉厚Sが
限界となるまでその周縁部に接近してめねじ42を形成
することができる。
【0055】 上記図16の実施例のねじ切りフライス
70、94、100には、そのシャンク部71側の端面
の回転中心位置に開口し、軸心を貫通するとともに分岐
し、刃部72側の端面の2か所であって底刃104bの
回転方向前方位置に開口する切削流体供給穴88が形成
されており、切削流体が切削部に対して十分に供給され
る利点がある。
【0056】 また、上記ねじ切りフライス94、10
0も、フライス本体のうちの少なくともねじ切れ刃78
と底刃82、104a、104bは、高速度工具鋼、超
微粒子超硬合金、超硬合金、サーメット、セラミック
ス、ダイヤモンド焼結体、CBN焼結体のいずれかから
構成されるか、或いはTiの炭化物、Tiの炭窒化物、
TiのAl窒化物、ダイヤモンド若しくはCBNのいず
れかの1層または2層以上の被覆が施されたものであ
り、長寿命或いは高耐久性が得られる。
【0057】 なお、前記図6、図8、図13、図1
5、図16の実施例のねじ切りフライス50、70、9
4、100において、底刃62、82、105のすかし
角αが零に設定された場合には、回転軸心に直角な研磨
平面で平面研削を施すことにより、上記底刃62、8
2、105の再生が可能となる。
【0058】 以上、本発明の実施例を図面に基づいて
詳細に説明したが、本発明は更に別の態様で実施するこ
ともできる。
【0059】 例えば、前記実施例ではねじ切りフライ
ス10、50、70、94、100を、その回転切削方
向Aと同じ方向Bへ公転させて右ねじを加工する場合に
ついて説明したが、反対方向へ公転させて左ねじを加工
することもできる。
【0060】 また、前記実施例ではねじ切りフライス
10、50、70、94、100を被加工物44に対し
て相対移動させるようになっているが、ねじ切りフライ
ス10、50、70を軸心まわりに回転駆動しながら、
被加工物44を相対移動させるようにすることも可能で
ある。
【0061】 また、ねじ切りフライス50、70、9
4、100についても、ねじ切りフライス10と同様に
スローアウェイチップを用いて製作できることは勿論で
ある。
【0062】 また、前述の図1或いは図6の実施例の
ねじ切りフライス10或いは50においては、軸方向に
おいて2個のねじ切れ刃22a、22b或いは56a、
56bが設けられていたが、3個以上設けられていても
よい。底刃30と最先端側のねじ切れ刃22aとの連接
点Rは、ねじ切れ刃22aのねじ山形の山頂半径RM
りも小さく且つねじ切れ刃22aとねじ切れ刃22bと
の間のねじ山形の谷底半径RV よりも大きい位置とされ
ていることから、上記最先端側のねじ切れ刃22aは不
完全山とされ、それに隣接するねじ切れ刃22bが完全
山とされているので、少なくとも2個のねじ切れ刃が設
けられていればよいのである。また、前述の実施例の多
山ねじ切りフライス94、100において、ねじ切れ刃
78を先端側に2個程度備えて構成することもできる。
【0063】 また、前述の図15の実施例において、
外周刃102の幅寸法すなわち軸心方向長さが、ねじ切
れ刃78における同一径での軸心方向長さと同一とされ
ていたが、そのねじ切れ刃78における同一径での軸心
方向長さ以下であっても差し支えない。
【0064】 また、前述の図15の実施例のねじ切り
フライス100では、フライス本体の外周面において軸
方向において等間隔に配置された複数のねじ切れ刃78
のうちの先端側に位置するもの程ねじ山形の谷底からの
高さが低くなるように、最先端に位置する1個のねじ切
れ刃に山払い加工が施されていたが、2つ以上のねじ切
れ刃に高さが異なる山払いが順次施されてもよい。
【0065】 その他一々例示はしないが、本発明は当
業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で
実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である2山のねじ切りフラ
イスの構成を説明する正面図である。
【図2】 図1の実施例のねじ切りフライスの端面を示
す図である。
【図3】 図1の実施例のねじ切りフライスにおいて、
底刃とねじ切れ刃との連接形状を拡大して説明する図で
ある。
【図4】 図1の実施例のねじ切りフライスを用いたね
じ切削加工を、被加工物を断面を用いて説明する図であ
る。
【図5】 図1の実施例のねじ切りフライスを用いたね
じ切削加工を、そのシャンク部から見て説明する図であ
る。
【図6】 本発明の他の実施例における図1に相当する
図である。
【図7】 図6の実施例のねじ切りフライスの先端面を
示す図である。
【図8】 本発明の他の実施例における図1に相当する
図である。
【図9】 図8の実施例のねじ切りフライスの先端面を
示す図である。
【図10】 図8の実施例のねじ切りフライスにおい
て、底刃とねじ切れ刃との連接形状を拡大して説明する
図である。
【図11】 図8の実施例のねじ切りフライスを用いた
ねじ切削加工を、側方から見て、(a) 乃至 (e)の5段階
で説明する図である。
【図12】 図8の実施例のねじ切りフライスを用いた
ねじ切削加工を、上方から見て、(a) 乃至 (e)の5段階
で説明する図である。
【図13】 本発明の他の実施例における図1に相当す
る図である。
【図14】 図13に示されるねじ切りフライスの先端
面を示す図である。
【図15】 本発明の他の実施例における図1に相当す
る図である。
【図16】 本発明の他の実施例におけるねじ切りフラ
イスの先端面を示す図である。
【符号の簡単な説明】
10、50、70、94、100:ねじ切りフライス 11:フライス本体 22a、22b、56a、56b、78:ねじ切れ刃 30、62、82、104:底刃 32、58、88:切削流体供給穴 42:めねじ 44:被加工物 92、102:外周刃

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 形成すべきめねじのねじ溝に対応する形
    状のねじ切れ刃をフライス本体の外周部に備え、軸心ま
    わりに回転駆動されつつ被加工物に対して相対移動させ
    られることにより前記めねじを切削加工するねじ切りフ
    ライスにおいて、 前記ねじ切れ刃のねじ山形の谷底からの高さを前記形成
    すべきめねじのねじ山高さと略同じ寸法とし、底刃を前
    記フライス本体の先端面に設けるとともに、外周側へ延
    びる該底刃の最大径を、該ねじ切れ刃のねじ山形の谷底
    径よりも大きく且つ該ねじ切れ刃のねじ山形の山頂径よ
    りも小さくしたことを特徴とするねじ切りフライス。
  2. 【請求項2】 前記フライス本体の先端面に設けられた
    底刃は、前記フライス本体の先端側に位置するねじ切れ
    刃に連続して形成されたものである請求項1のねじ切り
    フライス。
  3. 【請求項3】 前記フライス本体の先端面に設けられた
    底刃は、前記フライス本体の先端側に位置するねじ切れ
    刃と、回転軌跡が回転軸心に略平行となる外周刃を介し
    て連らなるように形成されたものである請求項1のねじ
    切りフライス。
  4. 【請求項4】 前記フライス本体の先端面に設けられた
    底刃は、該フライス本体の回転軸心付近に位置する中心
    刃を備えるものである請求項1乃至3のいずれかのねじ
    切りフライス。
  5. 【請求項5】 前記フライス本体は、回転主軸のチャッ
    クに把持させるためにシャンク部をその基端部に備え、
    前記ねじ切れ刃は、該フライス本体の該シャンク部を除
    く外周面において軸方向に等間隔に連続的に設けられた
    ものである請求項1乃至4のいずれかのねじ切りフライ
    ス。
  6. 【請求項6】 前記外周刃は、前記ねじ切れ刃のうち先
    端面側に位置するもののねじ山形の山頂部が回転軸心に
    平行な円筒面によって除去されることにより形成された
    ものである請求項3のねじ切りフライス。
  7. 【請求項7】 前記ねじ切れ刃は、前記フライス本体の
    外周面においてその先端側から等間隔に複数個設けら
    れ、且つ該先端側となる程ねじ山形の谷底からの高さが
    低く形成されたものである請求項1乃至6のいずれかの
    ねじ切りフライス。
  8. 【請求項8】 前記底刃は、そのすかし角が零または正
    の値に設定されたものである請求項1乃至7のいずれか
    のねじ切りフライス。
  9. 【請求項9】 前記ねじ切れ刃および底刃は、高速度工
    具鋼、超微粒子超硬合金、超硬合金、サーメット、セラ
    ミックス、ダイヤモンド焼結体、CBN焼結体のいずれ
    かの材質から構成され、或いはTiの炭化物、Tiの炭
    窒化物、TiのAl窒化物、ダイヤモンド若しくはCB
    Nのいずれかの1層または2層以上の被覆が施されたも
    のである請求項1乃至8のいずれかのねじ切りフライ
    ス。
  10. 【請求項10】 形成すべきめねじのねじ溝に対応する
    形状のねじ切れ刃をフライス本体の外周部に備え、軸心
    まわりに回転駆動されつつ被加工物に対して相対移動さ
    せられることにより前記めねじを切削加工するねじ切り
    フライスであって、 ねじ山形の谷底からの高さを前記形成すべきめねじのね
    じ山高さと略同じ寸法とした少なくとも2個のねじ切れ
    刃と、該ねじ切れ刃に連続して形成され、外周側へ延び
    る最大径が該ねじ切れ刃のねじ山形の谷底径よりも大き
    く且つ該ねじ切れ刃のねじ山形の山頂径よりも小さくさ
    れた底刃とを備えたインサートチップと、 該インサートチップを前記フライス本体の先端側に設け
    られたチップ取付け座に固定する固定手段とを、含むこ
    とを特徴とするねじ切りフライス。
  11. 【請求項11】 形成すべきめねじのねじ溝に対応する
    形状のねじ切れ刃をフライス本体の外周部に備え、軸心
    まわりに回転駆動されつつ被加工物に対して相対移動さ
    せられることにより前記めねじを切削加工するねじ切り
    フライスであって、 前記フライス本体の先端部において一体的に形成され、
    ねじ山形の谷底からの高さを前記形成すべきめねじのね
    じ山高さと略同じ寸法としたねじ切れ刃と、 前記フライス本体の先端部において該ねじ切れ刃に連続
    して一体的に形成され、外周側へ延びる最大径が該ねじ
    切れ刃のねじ山形の谷底径よりも大きく且つ該ねじ切れ
    刃のねじ山形の山頂径よりも小さくされ、前記フライス
    本体の回転軸心付近に位置する中心刃を有する底刃と、 を、含むことを特徴とするねじ切りフライス。
  12. 【請求項12】 形成すべきめねじのねじ溝に対応する
    形状のねじ切れ刃をフライス本体の外周部に備え、軸心
    まわりに回転駆動されつつ被加工物に対して相対移動さ
    せられることにより前記めねじを切削加工するねじ切り
    フライスであって、 前記フライス本体のシャンク部を除く外周面において軸
    方向に等間隔に連続して一体的に形成され、ねじ山形の
    谷底からの高さを前記形成すべきめねじのねじ山高さと
    略同じ寸法とした複数のねじ切れ刃と、 前記フライス本体の先端部において該ねじ切れ刃に連続
    して一体的に形成され、外周側へ延びる最大径が該ねじ
    切れ刃のねじ山形の谷底径よりも大きく且つ該ねじ切れ
    刃のねじ山形の山頂径よりも小さくされた底刃と、 を、含むことを特徴とするねじ切りフライス。
  13. 【請求項13】 形成すべきめねじのねじ溝に対応する
    形状のねじ切れ刃をフライス本体の外周部に備え、軸心
    まわりに回転駆動されつつ被加工物に対して相対移動さ
    せられることにより前記めねじを切削加工するねじ切り
    フライスであって、 前記フライス本体のシャンク部を除く外周面において軸
    方向に等間隔に連続して一体的に形成され、ねじ山形の
    谷底からの高さを前記形成すべきめねじのねじ山高さと
    略同じ寸法とした複数のねじ切れ刃と、 前記フライス本体の先端部において該ねじ切れ刃に連続
    して一体的に形成され、外周側へ延びる最大径が該ねじ
    切れ刃のねじ山形の谷底径よりも大きく且つ該ねじ切れ
    刃のねじ山形の山頂径よりも小さくされた底刃と、 回転軌跡が前記フライス本体の回転軸心に略平行となる
    ように形成され、該フライス本体の先端側に位置するね
    じ切れ刃と前記底刃との間を連結する外周刃とを、含む
    ことを特徴とするねじ切りフライス。
  14. 【請求項14】 前記フライス本体の先端面に設けられ
    た底刃は、該フライス本体の回転軸心付近に位置する中
    心刃を備えるものである請求項12または13のねじ切
    りフライス。
  15. 【請求項15】 前記ねじ切れ刃は、前記フライス本体
    の先端側となる程ねじ山形の谷底からの高さが低く形成
    されたものである請求項13または14のねじ切りフラ
    イス。(図15)
  16. 【請求項16】 前記外周刃は、前記ねじ切れ刃のうち
    先端面側に位置するもののねじ山形の山頂部が回転軸心
    に平行な円筒面によって除去されることにより形成され
    たものである請求項13乃至15のいずれかのねじ切り
    フライス。
  17. 【請求項17】 前記フライス本体のシャンク部側端面
    からその軸心を通り且つ分岐して該フライス本体の先端
    面において前記底刃の回転方向前方位置に開口する切削
    流体供給穴をさらに備えたものである請求項14のねじ
    切りフライス。
  18. 【請求項18】 前記フライス本体のシャンク部側端面
    からその軸心を貫通して底刃側端面に開口する切削流体
    供給穴をさらに備えたものである請求項12または13
    のねじ切りフライス。
  19. 【請求項19】 前記ねじ切れ刃および底刃は、高速度
    工具鋼、超微粒子超硬合金、超硬合金、サーメット、セ
    ラミックス、ダイヤモンド焼結体、CBN焼結体のいず
    れかの材質から構成され、或いはTiの炭化物、Tiの
    炭窒化物、TiのAl窒化物、ダイヤモンド若しくはC
    BNのいずれかの1層または2層以上の被覆が施された
    ものである請求項10乃至18のいずれかのねじ切りフ
    ライス。
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