JPH0632253Y2 - バニシングドリル - Google Patents

バニシングドリル

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JPH0632253Y2
JPH0632253Y2 JP1987135635U JP13563587U JPH0632253Y2 JP H0632253 Y2 JPH0632253 Y2 JP H0632253Y2 JP 1987135635 U JP1987135635 U JP 1987135635U JP 13563587 U JP13563587 U JP 13563587U JP H0632253 Y2 JPH0632253 Y2 JP H0632253Y2
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JP
Japan
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drill
groove
cutting
reamer
blade
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JP1987135635U
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JPS6442815U (ja
Inventor
義彦 瀧泉
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大見工業株式会社
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【考案の詳細な説明】 この考案は孔あけ切削とその孔内周面のバニシ仕上げを
行うバニシングドリルに関するものである。
(従来の技術) 従来、この種のバニシングドリルとしては、例えば、実
開昭57−100419号公報に開示されたリーマ付ド
リルが知られている。即ち、このリーマ付ドリルにおい
てはドリル本体の外周面にドリル溝とリーマ溝が形成さ
れ、ドリル本体の円錐状頭頂部に形成された切刃により
孔あけ切削を行う一方、ドリル本体の回転方向に対する
前記ドリル溝及びリーマ溝の後方縁にそれぞれ形成され
たドリル周刃及びリーマ周刃により前記孔の内周面を切
削し、その後、各周刃の後方側に連続するランドにて孔
内周面を研摩仕上げするようになっていた。
(考案が解決しようとする問題点) ところが、前記した従来のリーマ付ドリルの場合には、
ドリル周刃とリーマ周刃からなる孔内周面を切削するた
めの構成が複雑でありドリルの製造コストを上昇させる
一因となっていた。
即ち、前記リーマ付ドリルにおいては、ドリル周刃の後
から孔内周面を切削するリーマ周刃の外径を先行するド
リル周刃の外径よりも拡径するように設定する必要があ
る上、リーマ溝が複数ありドリル周刃の後方へ複数のリ
ーマ周刃が連続して形成されるような場合には、前記ド
リル周刃の外径とドリル本体の外径との間に僅かな隙間
内において互いに先後する各リーマ周刃の外径を先行す
るリーマ周刃よりも後行するリーマ周刃の方が拡径する
ように差を持たせて設定しなければならず、各リーマ周
刃の設定に際しては面倒な精密加工が要求されて、これ
がドリルを製造する上でコストアップの大きな要因とな
っていた。
この考案はかかる問題点を解決するためになされたもの
であり、簡単な構成にて孔あけ切削と、その孔内周面の
バニシ仕上げを行うことができるとともに、ドリル自体
の製造コストを低く維持し得るバニシングドリルの提供
を目的としている。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するため、この考案はシャンクに連なる
円柱状のドリル本体の外周上にドリル溝を設けると共
に、同ドリル溝に対してリーマ溝を並列状に設け、前記
ドリル本体の先端側に略円錐状の頭頂部を設け、その頭
頂部の前記ドリル溝に連続する端縁上に切刃を設ける一
方、前記ドリル本体の切削回転方向に対するドリル溝の
後方縁及びリーマ溝の後方縁にそれぞれ連続するドリル
本体の外周面にはランドをそれぞれ設けたバニシングド
リルであって、前記ドリル溝の後方縁に対応するランド
の先端部にはドリル本体の外径よりも若干凹ませた段差
部を形成し、前記リーマ溝の後方縁に対応するランドの
先端部にはリーマ食付き部を形成したことを要旨として
いる。
(作用) 即ち、ドリルが前進すると頭頂部の切刃による孔あけ切
削に連続して、その孔内周面にはリーマ食付き部が摺接
する。そして、前記切刃による孔あけ切削の際に段差部
の部分で残された孔内周面の荒い切削面がリーマ食付き
部により微細切削される。
(実施例) 以下、この考案を、孔あけとともに孔内周のバニツシユ
仕上げを行うバニシングドリルに具体化した一実施例を
第1図〜第5図に基いて詳細に説明する。
第5図に示すように、シャンク1に連なるドリル本体2
の外周上には、切削屑排出用の一対のドリル溝3がドリ
ル本体2の中心軸線L方向に沿って平行に延びるように
形成されている。即ち、ねじれのない真直ぐなドリル溝
3が形成されている。又、両ドリル溝3の間においてド
リル本体2の外周上には、クーラント液供給用の複数
(この場合4本)のリーマ溝4がそれぞれドリル溝3に
並列状に設けられている。
そして、ドリル本体2の切削回転方向Xに対するドリル
溝3の後方縁3a及び同切削回転方向Xに対するリーマ
溝4の後方縁4aにそれぞれ連続するドリル本体2の外
周面には、このドリルにてあけられた孔の内周面を押圧
するためのランド5,6がそれぞれ設けられている。
各ランド5の先端部には、ドリル本体2の外径よりも
0.03〜0.04mmだけ凹ませた段差部7が形成され
ている。この段差部7は中心軸線L方向に沿って所定の
長さを備えている。又、各ランド6の先端部にはリーマ
食付き部8が形成されている。
第1〜3図に示すように、ドリル本体2の先端側には略
円錐状の頭頂部9が設けられている。この頭頂部9の頂
点10はドリル本体2の中心軸線L上に設定されて頭頂
部9の中心に配置されている。
頭頂部9には頂点10を中心にして各ドリル溝3に連続
するクロスシンニング11が設けられ、各シンニング1
1の一側縁上には第1の刃部12aが設けられている。
又、各ドリル溝3の一側縁上には前記第1の刃部12a
に連続する第2の刃部12bが設けられている。そし
て、前記両刃部12a,12bにより切刃12が構成さ
れ、両刃部12a,12bの間には所定の角度θ1(こ
の場合30度)が設けられて角部12cが形成されてい
る。
前記切刃12は頂点10を中心にして点対称に配置され
ている。又、第2図に示すように、第1の刃部12aの
なす先端角θ2は、第2の刃部12bのなす先端角θ3
よりも大きく設けられている(この場合、θ2=162
度,θ3=140度)。又、ドリル本体2の切削回転方
向Xに対する切刃12の後方において頭頂部9の外側面
上には逃げ面13が設けられている。更に、逃げ面13
の外周部には、逃げ面13とは別の角度をなす小逃げ面
13aが設けられている。そして、この小逃げ面13a
により、第2図に示すように、第2の刃部12bの内側
部と外側部との間に所定角度θ5が設けられている。
又、小逃げ面13aにより、第2の刃部12bのエツジ
部12dの剛性が高められている。
次に、前記ドリル溝3について詳しく説明すると、ドリ
ル溝3の断面は略V字状をなしている。
第1,2図に示すように、ドリル溝3の先端部分の切刃
12に連続するドリル溝3の外壁には、その切刃12が
側がドリル本体2の切削回転方向Xに傍出して傾斜する
傾斜部14が設けられている。この傾斜部14はドリル
本体2の中心軸線Lに対して角度θ4(この場合15
度)をなしている。又、傾斜部14の基部14aは円弧
状に形成されている。そして、傾斜部14に連続するド
リル溝3の外壁はその基端部まで略平坦に形成されてい
る。
次に、上記のように構成されたドリルの作用を説明す
る。
さて、この実施例のドリルでは、ドリル本体2の中心軸
線方向Lに沿って平行に延びる、ねじれのない真直ぐな
ドリル溝3が形成されているので、ドリル本体2の心厚
を比較的大きくとることができ、よってドリル本体2の
剛性を確保しながらドリル溝3の断面積を比較的大きく
することができる。これにより、切削時における切削屑
の排出性を向上させることができる。
又、この実施例のドリルを使用してワークの孔あけを行
うには、シャンク1を回転ボール盤等のチャック(図示
略)に咬着する。そして、そのボール盤の動作に基きド
リル本体2を切削回転方向Xに回転させながらその頭頂
部9をワークに当接させる。又、その切削時の発熱を冷
却するために、孔あけ部分にクーラント液を供給する。
この時、まず頭頂部9の頂点10付近の第1の刃部12
aがワークに当接して同刃部12aによりワークが切削
される。そして、引き続きドリルを前進させると、第2
の刃部12bにより孔の外周部分が切削される。
又、ドリルの前進に伴い、頭頂部9の切刃12による孔
あけに連続して、その孔内側面にはリーマ食付き部8が
摺接すると共に、各ランド5,6が摺接する。この時、
リーマ食付き部8により前記孔内周面が仕上げ切削さ
れ、更に各ランド5,6により同孔内周面の細かい凹凸
が押圧され、これによって孔内周面のバニシ仕上げが行
われる。
そして、この実施例ではランド5の先端側に段差部7が
設けてあるので、切刃12による切削の際に段差部7の
部分で残された荒い切削面がリーマ食付き部8によって
微細切削される。この結果、ドリル本体2の外径に等し
い高精度で且つ仕上がりのきれいな孔をあけることがで
きる。
又、孔あけに伴う切削屑はドリル溝3から排出される。
更に、孔あけ部分に供給されるクーラント液はドリル溝
3からの切削屑の排出に伴ってリーマ溝4に沿って孔内
へ吸い込まれるように円滑に流入し、孔内の発熱を冷却
した後、切削屑と共にドリル溝3から排出される。
しかも、この実施例ではドリル溝3の先端部分に傾斜部
14が設けられているので、切刃12により切削された
切削屑には傾斜部14の斜面に沿ってドリル溝3内に折
り込まれる送りが付与され、これによって切削屑の排出
性を向上することができる。又、この実施例ではドリル
溝3の断面積を大きくとることができるので、その大断
面積のドリル溝3と、前記傾斜部14の送り作用との相
乗効果に基き、切削屑の排出性を更に向上することがで
きる。この結果、難削材用の超硬ドリルとして切削屑の
排出性に優れたドリルを提供することができる。
更に、この実施例では切刃12が第1の刃部12a及び
第2の刃部12bに分割されている。そして、切刃12
にて切削される切削屑が各刃部12a,12bの分割部
分で分断されることになり、よって切削屑を小さくして
排出することができる。
尚、この考案は前記実施例に限定されるものではなく、
例えば傾斜部14の角度を適宜に増減したり、ドリル溝
3を3本設けると共にそれらドリル溝3の間に1本ずつ
のリーマ溝4を設けたドリルに適用したり、リーマ溝4
の数を増減したドリルに適用したりする等、この考案の
趣旨を逸脱しない範囲内ならば構成の一部を適宜に変更
して実施することも可能である。
(考案の効果) 以上詳述しように、この考案によれば、頭頂部に形成さ
れた切刃による孔あけ切削に連続して段差部にて残され
た孔内周面の荒い切削面がリーマ食付き部により微細切
削されるので、ドリル本体の外径に等しい高精度で且つ
仕上がりのきれいな孔を開けることができるとともに、
孔内周面を微細切削するための構成としては、ドリル溝
の後方縁に連続するランドの先端部に段差部を形成する
一方、リーマ溝の後方縁に連続するランドの先端部にリ
ーマ食付き部を形成するだけの簡単な構成ですむため、
バニシングドリル自体の製造コストを低く維持すること
ができるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図はこの考案を具体化した一実施例を示す
図面であって、第1図はドリル先端部の部分破断正面
図、第2図は第1図の左側面図、第3図はドリル先端部
の平面図、第4図は第1図のA−A線断面図、第5図は
ドリル全体の正面図である。 1……シャンク、2……ドリル本体、3……ドリル溝、
9……頭頂部、12……切刃、14……傾斜部、L……
中心軸線、X……切削回転方向。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャンク(1)に連なる円柱状のドリル本
    体(2)の外周上にドリル溝(3)を設けると共に、同
    ドリル溝(3)に対してリーマ溝(4)を並列状に設
    け、前記ドリル本体(2)の先端側に略円錐状の頭頂部
    (9)を設け、その頭頂部(9)の前記ドリル溝(3)
    に連続する端縁上に切刃(12)を設ける一方、前記ド
    リル本体(2)の切削回転方向(X)に対するドリル溝
    (3)の後方縁(3a)及びリーマ溝(4)の後方縁
    (4a)にそれぞれ連続するドリル本体(2)の外周面
    にはランド(5,6)をそれぞれ設けたバニシングドリ
    ルであって、 前記ドリル溝(3)の後方縁(3a)に対応するランド
    (5)の先端部にはドリル本体(2)の外径よりも若干
    凹ませた段差部(7)を形成し、前記リーマ溝(4)の
    後方縁(4a)に対応するランド(6)の先端部にはリ
    ーマ食付き部(8)を形成したことを特徴とするバニシ
    ングドリル。
JP1987135635U 1987-09-05 1987-09-05 バニシングドリル Expired - Lifetime JPH0632253Y2 (ja)

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JPS6442815U JPS6442815U (ja) 1989-03-14
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5191699B2 (ja) * 2007-07-10 2013-05-08 東芝機械株式会社 切削工具
CN102802851B (zh) * 2009-06-11 2014-11-19 株式会社钨钛合金 开孔工具
JP2012176453A (ja) * 2011-02-25 2012-09-13 Honda Motor Co Ltd ドリルリーマ

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JPS61144905U (ja) * 1985-02-26 1986-09-06
JPS6412716U (ja) * 1987-07-09 1989-01-23

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