JPH05162010A - ドリル - Google Patents
ドリルInfo
- Publication number
- JPH05162010A JPH05162010A JP33094591A JP33094591A JPH05162010A JP H05162010 A JPH05162010 A JP H05162010A JP 33094591 A JP33094591 A JP 33094591A JP 33094591 A JP33094591 A JP 33094591A JP H05162010 A JPH05162010 A JP H05162010A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- edge
- shank
- drill
- body part
- land
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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- Drilling Tools (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 バリ取りの工程を無くし穴明け工程を短縮化
するようなドリルを提供することにある。 【構成】 穴明加工用ドリルにおいて、刃体部1の中心
軸C1とシャンク2の中心軸C2とを偏心させた。又、
シャンク2の中心軸C2から離れる側のランド5の先端
部に円周方向に延びる溝6を形成し、その溝6から先端
側のランド5のエッジを切刃7とした。このため、チャ
ックでシャンク2を把持し全体を回転させると、刃体部
1は偏心回転する。穿孔が開始されると、切削抵抗及び
求心力により刃体部1とシャンク2との中心軸が一致
し、先端切刃4により刃体部1と同径の穴が切削加工さ
れる。貫通した刃体部1は再び偏心回転し、そのままド
リル全体を後退させるとランド5の先端部のエッジの切
刃7によりバリを同時に削り取ることができる。
するようなドリルを提供することにある。 【構成】 穴明加工用ドリルにおいて、刃体部1の中心
軸C1とシャンク2の中心軸C2とを偏心させた。又、
シャンク2の中心軸C2から離れる側のランド5の先端
部に円周方向に延びる溝6を形成し、その溝6から先端
側のランド5のエッジを切刃7とした。このため、チャ
ックでシャンク2を把持し全体を回転させると、刃体部
1は偏心回転する。穿孔が開始されると、切削抵抗及び
求心力により刃体部1とシャンク2との中心軸が一致
し、先端切刃4により刃体部1と同径の穴が切削加工さ
れる。貫通した刃体部1は再び偏心回転し、そのままド
リル全体を後退させるとランド5の先端部のエッジの切
刃7によりバリを同時に削り取ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械加工における穴明
加工用ドリルに関するものである。
加工用ドリルに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ドリル
によりワークに対して貫通穴を加工すると、その貫通穴
の加工終了側開口にはバリが形成される。通常このバリ
は不要なものである。従って、穴明け加工後にバリ取り
を行わなければならず、二重の工程が必要である。特に
パイプや交差穴の内部に形成したバリの除去は困難であ
り、このバリが内部を流れる流体の通過の障害になった
り、部品の組付けの障害となる。
によりワークに対して貫通穴を加工すると、その貫通穴
の加工終了側開口にはバリが形成される。通常このバリ
は不要なものである。従って、穴明け加工後にバリ取り
を行わなければならず、二重の工程が必要である。特に
パイプや交差穴の内部に形成したバリの除去は困難であ
り、このバリが内部を流れる流体の通過の障害になった
り、部品の組付けの障害となる。
【0003】そこで本発明の目的は、バリ取りの工程を
無くし穴明け工程を短縮化するようなドリルを提供する
ことにある。
無くし穴明け工程を短縮化するようなドリルを提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では穴明加工用ドリルにおいて、刃体部の中
心軸とシャンクの中心軸とを偏心させたことをその要旨
としている。
に、本発明では穴明加工用ドリルにおいて、刃体部の中
心軸とシャンクの中心軸とを偏心させたことをその要旨
としている。
【0005】
【作用】上記構成により、チャックでシャンクを把持し
全体を回転させると、刃体部は偏心回転する。穿孔が開
始されると、切削抵抗及び求心力により刃体部とシャン
クとの中心軸が一致し、先端切刃により刃体部と同径の
穴が切削加工される。貫通した刃体部は再び偏心回転
し、そのままドリル全体を後退させるとランドの先端部
のエッジによりバリを同時に削り取ることができる。
全体を回転させると、刃体部は偏心回転する。穿孔が開
始されると、切削抵抗及び求心力により刃体部とシャン
クとの中心軸が一致し、先端切刃により刃体部と同径の
穴が切削加工される。貫通した刃体部は再び偏心回転
し、そのままドリル全体を後退させるとランドの先端部
のエッジによりバリを同時に削り取ることができる。
【0006】
【実施例】以下に本発明を二条ドリルに具体化した一実
施例について図1〜図5に従って説明する。
施例について図1〜図5に従って説明する。
【0007】このドリルは図1及び図2に示すように、
刃体部1の中心軸C1とシャンク2の中心軸C2とをS
だけ偏心させたものである。刃体部1の先端にはチゼル
ポイント3を中心に先端切刃4が形成されている。シャ
ンク2の中心軸C2から離れる側のランド5の先端部に
は円周方向に延びる溝6が刻設されている。その溝6の
先端側におけるランド5の回転方向前部側のエッジが切
刃7になっている。図3に示すように、刃体部1の先端
部を除いた部分1a(溝6よりもシャンク側の部分)は
偏心量Sだけ細く形成されている。
刃体部1の中心軸C1とシャンク2の中心軸C2とをS
だけ偏心させたものである。刃体部1の先端にはチゼル
ポイント3を中心に先端切刃4が形成されている。シャ
ンク2の中心軸C2から離れる側のランド5の先端部に
は円周方向に延びる溝6が刻設されている。その溝6の
先端側におけるランド5の回転方向前部側のエッジが切
刃7になっている。図3に示すように、刃体部1の先端
部を除いた部分1a(溝6よりもシャンク側の部分)は
偏心量Sだけ細く形成されている。
【0008】次に、上記のように構成したドリルの作用
について説明する。チャックでシャンク2を把持し回転
させると、刃体部1はSだけ偏心しながら回転する。ド
リルが前進して被加工物8に接触し、穿孔切削を開始す
ると、切削抵抗と求心作用とにより、刃体部1の中心軸
C1はシャンク2の中心軸C2と一致し、刃体部1の先
端部はシャンク2と同心軸上で回転する。この時偏心量
Sはドリルのたわみに吸収されている。すなわち、刃体
部1の先端部には切削抵抗が作用するとともに、刃体部
1の先端が円錐状をなしているため、刃体部1に対して
求心力が作用する。そして、刃体部1の先端部を除いた
部分1aは偏心量Sだけ細く形成されているため、ドリ
ル回転時加工穴9に当たってしまう恐れがない。従っ
て、ドリル先端部と同径の穴が穿孔切削される。この状
態で先端切刃4による切削加工が進み、貫通によってバ
リ10が発生する。貫通したドリルの先端部は切削抵抗
及び求心力が作用しなくなって、再びSだけ偏心して回
転し、刃体部1の先端は図5に示すようにSだけ加工穴
から飛び出る。そのまま後退させると切刃7により、穴
径として偏心量Sの2倍分大きく切削加工する事にな
る。こうして貫通時に発生したバリ10を切刃7により
切削に引き続いて削り取ることができる。
について説明する。チャックでシャンク2を把持し回転
させると、刃体部1はSだけ偏心しながら回転する。ド
リルが前進して被加工物8に接触し、穿孔切削を開始す
ると、切削抵抗と求心作用とにより、刃体部1の中心軸
C1はシャンク2の中心軸C2と一致し、刃体部1の先
端部はシャンク2と同心軸上で回転する。この時偏心量
Sはドリルのたわみに吸収されている。すなわち、刃体
部1の先端部には切削抵抗が作用するとともに、刃体部
1の先端が円錐状をなしているため、刃体部1に対して
求心力が作用する。そして、刃体部1の先端部を除いた
部分1aは偏心量Sだけ細く形成されているため、ドリ
ル回転時加工穴9に当たってしまう恐れがない。従っ
て、ドリル先端部と同径の穴が穿孔切削される。この状
態で先端切刃4による切削加工が進み、貫通によってバ
リ10が発生する。貫通したドリルの先端部は切削抵抗
及び求心力が作用しなくなって、再びSだけ偏心して回
転し、刃体部1の先端は図5に示すようにSだけ加工穴
から飛び出る。そのまま後退させると切刃7により、穴
径として偏心量Sの2倍分大きく切削加工する事にな
る。こうして貫通時に発生したバリ10を切刃7により
切削に引き続いて削り取ることができる。
【0009】なお、この発明は前記実施例に限定される
ものではなく、例えば溝6を省略したり、ランドと溝と
が直線状をなすバニッシュドリルに本発明を具体化する
等、発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
ものではなく、例えば溝6を省略したり、ランドと溝と
が直線状をなすバニッシュドリルに本発明を具体化する
等、発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、穿孔切削とほぼ同時に
バリ取りを容易に行うことができるという効果を奏す
る。
バリ取りを容易に行うことができるという効果を奏す
る。
【図1】本発明を具体化した突抜けバリ除去兼用ドリル
の一実施例を示す平面図である。
の一実施例を示す平面図である。
【図2】シャンクと刃体部の先端部との関係を示す説明
図である。
図である。
【図3】シャンクと刃体部の先端部を除いた部分との関
係を示す説明図である。
係を示す説明図である。
【図4】突抜けバリ除去兼用ドリルによる穴明加工状態
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図5】突抜けバリ除去兼用ドリルによる穴明加工作用
を示す断面図である。
を示す断面図である。
1 刃体部、2 シャンク、5 ランド、6 溝、7
切刃、C1,C2 中心軸。
切刃、C1,C2 中心軸。
Claims (2)
- 【請求項1】 穴明加工用ドリルにおいて、刃体部の中
心軸とシャンクの中心軸とを偏心させたことを特徴とす
る突抜けバリ除去兼用ドリル。 - 【請求項2】 シャンクの中心軸から離れる側のランド
先端部に円周方向に延びる溝を形成し、その溝から先端
側のランドのエッジを切刃とした請求項1に記載のドリ
ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3330945A JP2635258B2 (ja) | 1991-12-13 | 1991-12-13 | ドリル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3330945A JP2635258B2 (ja) | 1991-12-13 | 1991-12-13 | ドリル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05162010A true JPH05162010A (ja) | 1993-06-29 |
JP2635258B2 JP2635258B2 (ja) | 1997-07-30 |
Family
ID=18238177
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3330945A Expired - Lifetime JP2635258B2 (ja) | 1991-12-13 | 1991-12-13 | ドリル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2635258B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7226250B2 (en) * | 2003-12-22 | 2007-06-05 | Hayes Lemmerz International, Inc. | Tool and method for forming a lug hole |
CN108356330A (zh) * | 2018-04-12 | 2018-08-03 | 广东星联精密机械有限公司 | 一种专用于塑料瓶模具上的台阶钻及台阶孔加工方法 |
US10213847B2 (en) | 2017-03-14 | 2019-02-26 | Kreuz Co., Ltd. | Chamfering tool, tool support set and chamfering system |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5454180A (en) * | 1977-09-19 | 1979-04-28 | Siemens Ag | Method of processing clean hole in synthetic resin print board |
-
1991
- 1991-12-13 JP JP3330945A patent/JP2635258B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5454180A (en) * | 1977-09-19 | 1979-04-28 | Siemens Ag | Method of processing clean hole in synthetic resin print board |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7226250B2 (en) * | 2003-12-22 | 2007-06-05 | Hayes Lemmerz International, Inc. | Tool and method for forming a lug hole |
US10213847B2 (en) | 2017-03-14 | 2019-02-26 | Kreuz Co., Ltd. | Chamfering tool, tool support set and chamfering system |
TWI660801B (zh) * | 2017-03-14 | 2019-06-01 | 日商Kreuz股份有限公司 | 去角工具、工具支撐組及去角系統 |
CN108356330A (zh) * | 2018-04-12 | 2018-08-03 | 广东星联精密机械有限公司 | 一种专用于塑料瓶模具上的台阶钻及台阶孔加工方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2635258B2 (ja) | 1997-07-30 |
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