JP2001054810A - ドリル - Google Patents

ドリル

Info

Publication number
JP2001054810A
JP2001054810A JP11228970A JP22897099A JP2001054810A JP 2001054810 A JP2001054810 A JP 2001054810A JP 11228970 A JP11228970 A JP 11228970A JP 22897099 A JP22897099 A JP 22897099A JP 2001054810 A JP2001054810 A JP 2001054810A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drill
diameter portion
diameter
hole
small diameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11228970A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Goto
隆弘 後藤
Yuichi Katsuki
勇一 勝木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP11228970A priority Critical patent/JP2001054810A/ja
Publication of JP2001054810A publication Critical patent/JP2001054810A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Drilling Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工された穴のうちドリル抜け側の開口縁に
リング状の切屑がばりとして付帯したままとなるのを防
ぐ。 【解決手段】 ドリル先端部に小径部6を形成して段付
きドリル形状とする。小径部6の直径dは大径部5の直
径Dの30〜80%の大きさに設定するとともに、小径
部6の長さLは大径部5の直径Dの20〜150%の大
きさに設定し、さらに小径部6と大径部5との間に鈍角
のテーパ部7を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属切削の穴明け
加工に多用されるドリルの改良に関し、特に被削材側に
切屑がばりとして残ってしまうのを防止するようにした
ドリルの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ドリル先端部に小径部を形成したサブラ
ンドドリルやステップドリル等の段付きドリル(例え
ば、特開平7−164225号公報参照)は、専ら一回
の穴明け作業で段付き穴を形成するか、もしくは穴明け
と同時に面取りを行うことを目的とするものであるが、
例えば実開平1−99517号公報に示されているよう
に、通常の穴加工用のドリルの先端部の直径をわずかに
小径化することで穴明けに伴うばりの発生を極力抑制す
るようにしたものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記実開平1−995
17号公報に記載された構造では、大径部を仕上げ穴明
け部とするとともに先端の小径部を荒引き穴明け部と
し、この荒引き穴明け部の直径を仕上げ穴明け部のそれ
よりも0.3〜0.6mm程度小さく設定したものであ
るが、例えば薄板鋼板等の延性の大きな材料に穴明け加
工を施した場合に、その加工された穴のうちドリル抜け
側の開口縁に切屑がばりとして付着したままとなる事態
が頻繁に発生する。このばりの発生形態としては、中心
部に穴のあいたリング状の切屑が略陣笠状に反り返った
上で穴の開口縁から切り離されずにそのまま付帯してい
たり、あるいは上記リング状の切屑が穴の開口縁から切
り離されたとしてもその開口縁に糸状のばりが付帯した
ままとなることが多い。
【0004】本発明は以上のような課題に着目してなさ
れたもので、大径部と小径部の直径の比を特定の範囲内
のものとするとともに、小径部の長さについても特定の
範囲内のものとすることで、上記ばりの発生を防止した
ドリル構造を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ドリル先端部に小径部を備えていて、その小径部の
直径は大径部の直径の30〜80%の大きさに設定され
ているとともに、小径部の長さは大径部の直径の20〜
150%の大きさに設定されていることを特徴としてい
る。
【0006】上記小径部の直径を大径部の直径の30〜
80%の大きさとしているのは、一般的なドリルの場
合、心厚(ドリル先端部でのウェブの厚さ)が大径部の
直径の25%程度に相当することから30%未満では現
実的ではなく、また80%を越えてもかえってばり発生
防止効果が小さくなるからである。
【0007】また、小径部の長さを大径部の直径の20
〜150%の大きさとしているのは、20%未満ではば
り発生防止効果が充分ではなく、150%を越えてもそ
れ以上のばり発生防止効果は期待できないからである。
【0008】したがって、この請求項1に記載の発明で
は、被削材(ワーク)に加工された穴が貫通する瞬間に
中心部に穴のあいたリング状の切屑が発生して穴の開口
縁にばりとして付帯していることになるものの、この切
屑にはドリルの小径部が貫通している故に切屑はその小
径部にほぼ軸直角のままで保持されていることになり、
この状態で、さらなるドリル推力によって大径部のショ
ルダー部が穴から突き出ようとする瞬間に、該大径部の
ショルダー部によってリング状の切屑があたかもピアス
カッティングのごとき形態で穴の開口縁から奇麗に抜き
落とされて、その穴の開口縁には糸状のばり等は一切発
生しないことになる。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明における小径部と大径部との間に鈍角のテ
ーパ部が形成されていることを特徴としている。
【0010】したがって、この請求項2に記載の発明で
は、上記のようなリング状の切屑が、加工された穴の開
口縁から切り離される過程で、上記テーパ部が切屑を積
極的に押圧することにより、リング状のばりとして残っ
ていた切屑の切り離しもしくは抜き落としがよりスムー
ズに行われる。
【0011】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ドリル
先端部に形成した小径部の直径および長さを大径部の直
径を基準に特定の数値範囲内のものに設定したことによ
り、ばりとして付帯しているリング状の切屑が穴の開口
縁から確実に抜き落とされるようになるとともに、その
開口縁側に糸状のばりが発生することがなく、真の意味
でのばりなし穿孔作業を容易に実現できる効果がある。
【0012】また、請求項2に記載の発明のように、小
径部と大径部との間にテーパ部を設定すれば、その押圧
効果によりリング状の切屑の抜き落としが一段とスムー
ズに行われ、より確実にばりの発生を防止できる効果が
ある。
【0013】
【発明の実施の形態】図1〜4は本発明に係るドリルの
好ましい第1の実施の形態を示す図であって、ストレー
トシャンクドリルの例を示している。
【0014】図1〜3に示すように、ドリル1はシャン
ク2とそれ以外の溝3を有するボデー4とからなり、さ
らにボデー4はシャンク2寄りの大径部5とこれよりも
小径の先端の小径部6とで形成されていて、大径部5と
小径部6との間にはテーパ部7が形成されている。
【0015】上記小径部6の直径dは大径部5の直径D
の30〜80%の範囲内のものとするのが望ましく、同
時に小径部6の長さはその小径部6の単純円筒面の長さ
Lとして大径部の直径Dの20〜150%の範囲内のも
のとするのが望ましく、本実施の形態では板厚が2.0
mmの被削材(ワーク)である鋼板に直径12mmの穴
をあけるためのドリルとして、全長を100mm、ボデ
ー長を50mm、大径部5の直径Dを12mmとしたと
き、小径部6の直径dは6mm、小径部6の長さLは4
mmにそれぞれ設定されている。
【0016】そして、小径部の先端角αは135°に設
定されているとともに、テーパ部7の角度βは170°
に設定されている。すなわち、必要な長さLだけその直
径をD−d分だけ小さくすることにより、ドリル1とし
ては段付きドリルの一つであるステップドリルと同様な
形態となっている。なお、図2,3に示すように大径部
5のランド5aはマージン8を有しているのに対して小
径部6のランド6aはマージンを有していない。
【0017】したがって、本実施の形態によれば、図4
に示すようにドリル1を回転駆動しながら所定の推力を
与えて被削材(ワーク)Wに穴明け加工を施した場合、
小径部6による穿孔作業が先行しつつその小径部6によ
る穿孔跡を後追いするようなかたちで大径部5による穿
孔作業が行われ、大径部5のショルダー部9が加工され
た穴Hから抜け出る直前になると、従来と同様に中心部
に穴のあいたリング状の切屑がばりSとして発生し、こ
のばりSはその円周上の一部である接続部bにて穴Hの
開口縁部につながったままとなっている。
【0018】より詳しくは、小径部6による穿孔によっ
て発生した切屑細片をS1とすると、この切屑細片S1
ばりSから切り離されることなく円周上の一部にてばり
S自体に付帯しており、これと同様な形態でばりS自体
もまた穴Hの開口縁に接続部bにてつながったまま付帯
している。
【0019】この状態のもとでなおもドリル1に推力が
与えられると、テーパ部7がばりSを押圧してこれを打
ち抜くべく接続部bを支点として矢印Q方向に回転させ
ようとするものの、ばりSはこれを貫通している小径部
6とA部にて干渉しているために、ばりSは接続部bを
中心としてそれ以上回転することができずに小径部6に
対してほぼ軸直角の姿勢を保持していることになる。
【0020】そして、さらなるドリル推力によって大径
部5のショルダー部9が上記接続部bに接触すると、こ
の時点で初めてばりSが穴Hの開口縁からあたかもピア
スカッティングごとく奇麗に切り離されて分離し、同時
に穴Hの開口縁にも糸状のばり等は一切発生しないで済
むことになる。つまり、中心部に穴のあいたばりSは大
径部5が完全に穴Hから抜け出るまで小径部6によって
ほぼ軸直角の姿勢で保持されていて、大径部5が穴Hか
ら抜け出る瞬間にそのショルダー部9によってカッティ
ングされることから、結果として加工された穴Hの開口
縁は奇麗に仕上げれ、ばりが切り離し不完全のまま穴H
の開口縁側に残ってしまうこともなければ、その開口縁
に糸状のばりが発生するようなこともないことになる。
【0021】図5は、上記実施の形態に係るドリル1を
含む種々のドリルについてそのばり除去率を比較した図
である。なお、V(m/min)は切削速度(ドリルと
ワークとの相対的な円周方向の速度)を示し、f(mm
/rev)は送りもしくは送り量(ドリル1回転当たり
の軸方向の移動量)を示す。また、ドリルの大径部の直
径は全て12mmとした。
【0022】同図から明らかなように、ばり除去率の上
で上記の実施の形態のドリル1が最もすぐれていること
が理解できる。
【0023】図6,7は本発明に係るドリルの好ましい
第2の実施の形態を示す図であって、互いに直径の異な
る二つのリーディングエッジを有する複溝段付きタイプ
(サブランドドリル)のドリル11として形成したもの
で、主要な構成は第1の実施の形態のものと同様であ
る。この実施の形態においても上記第1の実施の形態の
ものと全く同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るドリルの好ましい第1の実施の形
態を示す構成説明図。
【図2】図1のa−a線に沿う断面図。
【図3】図1の左側面図。
【図4】図1〜3に示すドリルによる加工形態を示す説
明図。
【図5】刃先形状の相違によるばり除去率を比較するた
めの説明図。
【図6】本発明に係るドリルの好ましい第2の実施の形
態を示す構成説明図。
【図7】図6のe−e線に沿う断面図。
【符号の説明】
1…ドリル 4…ボデー 5…大径部 6…小径部 7…テーパ部 11…ドリル D…大径部の直径 d…小径部の直径 L…小径部の長さ S…ばり(切屑)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドリル先端部に小径部を備えていて、そ
    の小径部の直径は大径部の直径の30〜80%の大きさ
    に設定されているとともに、小径部の長さは大径部の直
    径の20〜150%の大きさに設定されていることを特
    徴とするドリル。
  2. 【請求項2】 前記小径部と大径部との間に鈍角のテー
    パ部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載
    のドリル。
JP11228970A 1999-08-13 1999-08-13 ドリル Pending JP2001054810A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11228970A JP2001054810A (ja) 1999-08-13 1999-08-13 ドリル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11228970A JP2001054810A (ja) 1999-08-13 1999-08-13 ドリル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001054810A true JP2001054810A (ja) 2001-02-27

Family

ID=16884732

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11228970A Pending JP2001054810A (ja) 1999-08-13 1999-08-13 ドリル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001054810A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030084082A (ko) * 2002-04-24 2003-11-01 고성림 버형성을 최소화하기 위한 스텝 드릴
WO2011049095A1 (ja) 2009-10-21 2011-04-28 福井県 複合材料用ドリル並びにそれを用いた機械加工方法及び機械加工装置
WO2013099841A1 (ja) * 2011-12-27 2013-07-04 住友電気工業株式会社 ドリル
JP2014034079A (ja) * 2012-08-08 2014-02-24 Nachi Fujikoshi Corp 段付きドリル
JP2014037008A (ja) * 2012-08-10 2014-02-27 Tochigi Prefecture 穿孔用ドリル
JP2014054680A (ja) * 2012-09-11 2014-03-27 Nachi Fujikoshi Corp 段付きドリル
WO2014073610A1 (ja) * 2012-11-09 2014-05-15 株式会社ミヤギタノイ ドリル及び穿孔の形成方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030084082A (ko) * 2002-04-24 2003-11-01 고성림 버형성을 최소화하기 위한 스텝 드릴
WO2011049095A1 (ja) 2009-10-21 2011-04-28 福井県 複合材料用ドリル並びにそれを用いた機械加工方法及び機械加工装置
WO2013099841A1 (ja) * 2011-12-27 2013-07-04 住友電気工業株式会社 ドリル
US9308589B2 (en) 2011-12-27 2016-04-12 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Drill
JP2014034079A (ja) * 2012-08-08 2014-02-24 Nachi Fujikoshi Corp 段付きドリル
JP2014037008A (ja) * 2012-08-10 2014-02-27 Tochigi Prefecture 穿孔用ドリル
JP2014054680A (ja) * 2012-09-11 2014-03-27 Nachi Fujikoshi Corp 段付きドリル
WO2014073610A1 (ja) * 2012-11-09 2014-05-15 株式会社ミヤギタノイ ドリル及び穿孔の形成方法
CN103987482A (zh) * 2012-11-09 2014-08-13 株式会社宫城田野井 钻头及穿孔的形成方法
US9475128B2 (en) 2012-11-09 2016-10-25 Miyagitanoi Co., Ltd. Drill and method for forming hole

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11309624A (ja) 切削タップ及び盛上げタップ
JP2001054810A (ja) ドリル
JPH11170114A (ja) ドリル刃付きねじ切りフライス
JPH1133807A (ja) 交差穴加工方法および穴加工用工具
JPH11197923A (ja) スローアウェイ式ドリル
JP2000198010A (ja) ダブルツイストドリル
JP2003334709A (ja) 段付ドリル
JPS61100306A (ja) 穴明け工具
JP2001328016A (ja) ツイスト用ドリル
JP2006198685A (ja) ねじ加工工具
JP2005022003A (ja) 回転切削工具
JPH07251312A (ja) ドリル
JPH0212022Y2 (ja)
JPH10217030A (ja) リーマ
JP2635258B2 (ja) ドリル
JPH0347782Y2 (ja)
JPH0222177Y2 (ja)
JPH07276139A (ja) ねじ立て用タップ
JPS6125938Y2 (ja)
JPH11104916A (ja) 加工穴のかえり取り工具
JP2007130737A (ja) リーマ及びドリル並びに加工方法
JPS63318207A (ja) ドリル
JPS6225297Y2 (ja)
JPS5852009Y2 (ja) ドリル
JPS63267108A (ja) 深穴加工用ドリル

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050726

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051122