JPH0212022Y2 - - Google Patents

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JPH0212022Y2
JPH0212022Y2 JP17895885U JP17895885U JPH0212022Y2 JP H0212022 Y2 JPH0212022 Y2 JP H0212022Y2 JP 17895885 U JP17895885 U JP 17895885U JP 17895885 U JP17895885 U JP 17895885U JP H0212022 Y2 JPH0212022 Y2 JP H0212022Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は雌ねじを切削形成するためのタツプに
関する。
〔従来の技術〕
タツプを用いて雌ねじをたてる際には、被加工
物には始めて下穴が穿設され、この下穴にタツプ
が螺入されて穴壁に螺旋溝が切削されるようにな
つている。タツプには螺旋溝を切削するねじ部が
形成されているが、下穴が止まり穴の場合や、下
穴が通し穴であつてもタツプ先端部を通し穴から
貫通させないで退出させるような場合には、螺旋
溝の終端部には切削が中断された部分が発生す
る。
このため、この切削中断部分には、下穴の穴壁
から切離されていない切屑が残留して、所謂バリ
が発生する。この切削中断部分は、予じめ不完全
ねじ部として見込まれている部分に含まれるの
で、前記バリの発生は通常問題とはならない。
しかしながら、バリが下穴の中心方向へ向けて
大きく成長している場合や、さらにタツプ退出方
向へ向けても成長したような場合には、螺入され
たボルトの先端部がバリと当接して不都合を生じ
ることがある。特に、このようなバリが残在した
被加工物を油圧機器に使用する場合には、ボルト
先端部がバリと当接して油圧漏れが発生する。ま
た、ねじ深さがボルト螺入深さに比して充分に長
く、ボルトの先端部がバリと当接することがない
場合でも、前記のような大きなバリの発生は見映
を損ね、商品価値を低下させると云つたようなこ
ともあつて、いずれにしろ大きなバリの発生は好
ましいものではない。
このバリは、ねじ切削加工後に別途切削工具に
より切除する等して除去可能ではあるが、極めて
コスト高となるので、バリ除去は通常実施されて
いないのが現状である。
〔考案が解決しようとする問題点〕
本考案は上記事実を考慮して、別途切削工具等
を用いることなく大きなバリを除去することがで
きるタツプを得ることが目的である。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案に係るタツプでは、下穴の穴壁に螺旋溝
を切削するねじ部の螺入先端側に、下穴に挿通可
能でかつすくい面がねじ部のすくい面と逆方向と
なるバリ切削刃が形成されている。
〔作用〕
上記構成のタツプでは、下穴へのねじ部の螺入
が終了し、それまでとは逆方向に旋回されつつ下
穴から退出される際に、螺旋溝の終端部より下穴
の奥方へ進入していたばり切削刃が螺旋溝の終端
部を通過する。この際、下穴の中心へ向けて穴壁
から突出している部分のバリは、バリ切削刃によ
つて切削される。
〔実施例〕
第1図乃至第3図には本考案に係るタツプの第
1実施例が示されており、第4図及び第5図には
同実施例のタツプによるねじたて作業が示されて
いる。
第1図に示されるように、タツプ10には軸線
方向に沿つて順次、柄部12と、ねじ部14と、
バリ切削部16とが形成されている。柄部12に
は端部に横断面正方形の四角部18が形成されて
いる。ねじ部14には、完全ねじ部20と、食付
部22とが形成されている。完全ねじ部20は三
角形断面の右巻の螺旋体26によつて構成されて
いる。食付部22は前記螺旋体26に連続し螺旋
体26から離間する方向へ向けて外径が漸減する
ように前記三角形断面の頭部が欠落された断面形
状の右巻の螺旋体30によつて構成されている。
また、ねじ部14には、第2図にも示されるよ
うに、軸線方向に沿つて周方向に等間隔で4条の
溝32が形成されており、この溝32によつて前
記ねじ部14の螺旋体26,30は分断されてい
る。この溝32は隣接する柄部12及びバリ切削
部16へも延出されており、バリ切削部16では
タツプ10の軸線方向端部へ抜け出されている。
なお、第1図中符号Aで示される線は、ねじ部1
4とバリ切削部16との境界部において、溝32
を構成する面が滑らかに連続していないことを示
している。
第2図に示されるように、溝32によつて螺旋
体26が分断されて形成された分断螺旋体26A
は、時計方向側に位置する溝32に対向する端面
26Bがすくい面とされ、この端面と隣接する面
との角部に切刃が形成されている。また、螺旋体
30の部分についても、これと同様となつてい
る。
なお、上記柄部12及びねじ部14の構成は、
従来のタツプと基本的に同一であり、ねじ部14
の谷径D1は本実施例のタツプ10によつて雌ね
じがたてられる第4図図示の被加工物34に穿設
される下穴36の直径D2よりも小とされてい
る。
第1図に示されるように、バリ切削部16に
は、溝32によつて分離された4つのバリ切削刃
38が形成されている。バリ切削刃38は、第3
図に示されるように、反時計方向側に位置する溝
32に対向する面がすくい面40とされ、すくい
面40と隣接する外周面が逃げ面42とされ、す
くい面40と逃げ面42との角部に切刃44が形
成されている。また、バリ切削刃38の先端部は
テーパ状とされて案内部46(第1図)を構成し
ている。前記4つの切刃44を通る仮想円周の直
径、即ちバリ切削刃38の最大直径D3は、前記
下穴36の直径D2よりも小さく、かつ前記ねじ
部14の谷径D1よりも大とされている。
なお、上記バリ切削刃38の構成は、左ねじが
締め込まれる方向に旋回されつつ送られて機能す
る従来のリーマと基本的に同一である。但し、本
実施例のバリ切削刃38では、下穴36の穴壁を
切削してしまうことはなく、また、案内部46は
食付部として作用することはない。
次に本実施例によるねじたて作業を説明する。
第4図に示されるように、雌ねじがたてられる
被加工物34には、ドリルおよびリーマによつて
始めに下穴36が穿設される。下穴36の直径D
2は前述したようにねじ部14の谷部D1よりも
大とされている。
タツプ10は柄部12の4角部18を咬着した
タツプハンドル48を作業者が把持して作業がな
される。タツプ10はバリ切削部16から下穴3
6へ挿入されるが、案内部46のテーパ形状によ
つて挿入は容易になされる。バリ切削部16の下
穴36への挿入は、バリ切削刃38の最大直径D
3が下穴36の直径D2よりも小とされているた
め、大きな抵抗を伴うことなく円滑になされる。
バリ切削部16が下穴36に完全に挿入される
と、ねじ部14の食付部22が下穴36の穴壁開
始部に当接し、タツプ10は直線動によつては下
穴36への進入がそれ以上不可能となる。
この時点から、タツプ10の右ねじの進む方向
(第2図において時計方向)に旋回されると、食
付部22が下穴36の穴壁に食い付いて、タツプ
10は穴壁に螺旋溝50を切削しつつ下穴36へ
螺入されて行く。切屑は溝32を介して排出され
る。タツプ10は下穴36へ所定深さ螺入された
ところで旋回が停止される。この場合には、ねじ
部14が下穴36の穴壁終了部を貫通しないの
で、穴壁に切削された螺旋溝50の終端部には、
切削が中断されたことで第5図に示されるように
大きなバリ52が発生していることが多い。
次いで、タツプ10は今までとは逆方向に旋回
されて下穴36から退出されるが、この時、バリ
切削刃38がバリ52の発生している部分を通過
するので、バリ52は切刃44と当接する部分近
傍から先端側まで(第5図において右上りの斜線
で示される部分)が切削されて除去される。除去
されたバリ52は溝32を介して排出される。
このように本実施例では、ねじ部14の螺入先
端側にバリ切削部16を形成し、バリ切削部16
に形成されたバリ切削刃38でバリ52を切除可
能としている。従つて、別途の工具を用いること
なく、しかも従来の作業に何ら他の作業を付加す
ることなく大きなバリを除去することができる。
これにより、バリがボルトの先端部と当接するよ
うな不都合を生じることがなく、また、バリ切除
面が滑らかな切削面となるので見映を損なうこと
もない。
なお、上記のように手回しで作業がなされるハ
ンドタツプでは、3本のタツプによつて序々に雌
ねじが形成されるようになつているので、バリ切
削部16はこれら3本のタツプの全てに形成する
か、あるいは最後のタツプのみに形成する等、適
宜に実施可能である。
第6図には本考案の第2実施例が示されてお
り、この実施例では第7図に示されるように、下
穴の深さを螺旋溝形成深さに比して充分に長くと
れない袋ねじ等の被加工物に適用することができ
るようになつている。タツプ10はバリ切削部1
6の形状が若干異なる他は、前記第1実施例のも
のと基本的に同一構成で、主要部にのみ前記第1
実施例と共通の符号を付与して以下では詳細な説
明を省略している。
この実施例のバリ切削部16は、タツプ10の
軸線方向の長さが前記第1実施例に比較して短か
く、かつバリ切削刃38が第1切削刃54及び第
2切削刃56に分離されている。第2切削刃56
には、第6図2に詳細に示されるように、テーパ
状とされた食付部58と、前記第1実施例と同様
の案内部46が形成されている。
この実施例では、バリ切削部16の長さが短か
いので、下穴の余裕寸法が僅かしかない被加工物
に適用可能で、バリは第1切削刃54及び第2切
削刃56の両者によつて切除される。本実施例で
はバリ切削部16の長さが短かいために、バリ切
除の点で不利ではあるが、第1切削刃54で充分
なバリ切除がなされなかつた場合でも、第2切断
刃56の食付部58が特に効果的に作用して確実
にバリを除去することができる。
なお、食付部58は第1切削刃54に形成して
も良く、また、前記第1実施例のものに形成して
も良く、いずれも効果的に作用する。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案に係るタツプでは、
バリ切削刃が形成されているので、別途切削工具
等を用いることなく大きなバリを除去することが
できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本考案に係るタツプの第1
実施例を示し、第1図は拡大正面図、第2図は第
1図の−線矢視断面図、第3図は第1図の
−線矢視断面図、第4図はねじたて作業中の状
態を被加工物を断面にして示す正面図、第5図は
バリの発生状況を示す第4図の−線矢視相当
図、第6図1は第2実施例を示すタツプの拡大正
面図、第6図2は第6図1のA部詳細図、第7図
は第2実施例を用いるのに好適な被加工物の仕上
り形状を示す断面図である。 10……タツプ、14……ねじ部、16……バ
リ切削部、34……被加工物、36……下穴、3
8……バリ切削刃、40……すくい面、42……
逃げ面、44……切刃、50……螺旋溝、52…
…バリ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 穿設された下穴の穴壁に螺旋溝を切削しつつ螺
    入されるねじ部を備えたタツプにおいて、前記ね
    じ部の螺入先端側に、下穴に挿通可能でかつすく
    い面が前記ねじ部のすくい面と逆方向となるバリ
    切削刃を形成したことを特徴とするタツプ。
JP17895885U 1985-11-20 1985-11-20 Expired JPH0212022Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17895885U JPH0212022Y2 (ja) 1985-11-20 1985-11-20

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17895885U JPH0212022Y2 (ja) 1985-11-20 1985-11-20

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JPS6288528U JPS6288528U (ja) 1987-06-06
JPH0212022Y2 true JPH0212022Y2 (ja) 1990-04-04

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JP17895885U Expired JPH0212022Y2 (ja) 1985-11-20 1985-11-20

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JP7454204B2 (ja) * 2018-11-12 2024-03-22 株式会社田野井製作所 タップ、タップの不要部位除去体並びにタップ素材

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