JPH1086019A - エンドミル付きタップおよびこのエンドミル付きタップによるねじ穴の加工方法 - Google Patents

エンドミル付きタップおよびこのエンドミル付きタップによるねじ穴の加工方法

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JPH1086019A
JPH1086019A JP24820996A JP24820996A JPH1086019A JP H1086019 A JPH1086019 A JP H1086019A JP 24820996 A JP24820996 A JP 24820996A JP 24820996 A JP24820996 A JP 24820996A JP H1086019 A JPH1086019 A JP H1086019A
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JP
Japan
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end mill
tap
hole
center
pilot hole
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JP24820996A
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English (en)
Inventor
Tsuneo Nishikawa
恒生 西川
Koji Yamaguchi
浩二 山口
Naohiko Sakurai
直彦 桜井
Hiroto Sugano
浩人 菅野
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O S G KK
Honda Motor Co Ltd
OSG Mfg Co
Original Assignee
O S G KK
Honda Motor Co Ltd
OSG Mfg Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 下穴の修正加工を同時に行うことができ、か
つ、タップによるねじ切りの際の高速回転を可能にする
エンドミル付きタップを提供する。 【課題解決手段】 底刃8を有し、前記底刃が先端外周
縁側から底部中心Oに向けて所定寸法hだけ後退して形
成されたエンドミル部3と、前記エンドミル部の底部中
心よりも後方に形成され、前記底刃が描く最大円周径よ
りも若干小さいおねじの谷の径を有し、全長にわたって
完全山部が形成されたエキセントリックレリーフのタッ
プ部4と、このタップ部の後方に形成されたシャンク部
2と、前記エンドミル部から前記タップ部にわたって連
続して形成された切りくず排出のための螺旋状の溝6
a,6bと、前記シャンク部から前記タップ部を通って
エンドミル部3の底部中心Oに開口する貫通状のクーラ
ントの供給穴5と、この供給穴と前記螺旋状の溝とを連
通状に連結する連通部8aとから構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、タップの先端にエン
ドミルを設けたエンドミル付きタップおよびこのエンド
ミル付きタップによるねじ穴の加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ドリル加工およびタップ加工
を一つの工具で行えるようにしたドリルタップが知られ
ている。また、例えば実開昭60−39428号公報で
提案された底刃付きタップは、コーナ部から回転中心に
向けて後退傾斜する底刃を有するもので、ダイカスト工
程で予め形成された下穴の開口部の肉幕の除去と下穴の
リーマ加工とねじ切り加工とを同一の工具で行うように
したものである。しかしながら、この底刃付きタップ
は、切削加工時における底刃を含めた工具全体へのクー
ラント(切削液)の供給が困難で、特に工具を高速で回
転させて切削,ねじ切りを行うことができなかった。ま
た、下穴の中心がずれていたり、下穴が基準軸線に対し
て傾いて形成されたような場合に、そのままでリーマや
タップを立てて加工を行うと、リーマやタップが折損し
たり刃が欠けたりするという不具合があるため、別工程
で下穴の修正を行わなければならなかった。また、本願
出願人の出願による実公平5−25783号公報に記載
の鋳抜き孔用タップは、上記したような問題がないもの
のタップ部の先に連設したガイド部にマージンとリリー
フとを夫々形成しているため、タップ部が下穴に挿入さ
れる際の摩擦抵抗が大きく、高速回転には適さないとい
う欠点がある。そのため、ねじ穴加工の加工時間の短縮
には限界があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記の問題
点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、
切削加工中においてクーラントが工具の全体まで行き渡
るようにするとともに切りくずの排出を良好にし、下穴
の穴中心がずれていたり、下穴が基準軸線に対して傾い
て形成されたような場合でも、これら下穴の修正加工を
同時に行うことができ、かつ、タップによるねじ切りの
際の高速回転を可能にしてねじ穴加工の加工時間を大幅
に短縮することのできるエンドミル付きタップを提供し
ようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題に鑑
みてなされたもので、本発明のエンドミル付きタップ
は、底刃を有し、前記底刃が先端外周縁側から底部中心
に向けて所定寸法だけ後退して形成されたエンドミル部
と、前記エンドミル部の底部中心よりも後方に形成さ
れ、前記底刃が描く最大円周径よりも若干小さいおねじ
の谷の径を有し、全長にわたって完全山部が形成された
エキセントリックレリーフのタップ部と、このタップ部
の後方に形成されたシャンク部と、前記エンドミル部か
ら前記タップ部にわたって連続して形成された切りくず
排出のための螺旋状の溝と、前記シャンク部から前記タ
ップ部を通ってエンドミル部の底部中心に開口する貫通
状のクーラントの供給穴と、この供給穴と前記螺旋状の
溝とを連通状に連結する連通部とからなることを特徴と
する。また、前記底刃は、加工されるねじ穴の下穴に応
じた径を有するようにしてもよい。また、本発明のねじ
穴の加工方法は、底刃を有し、前記底刃が先端外周縁側
から底部中心に向けて後退して形成されたエンドミル部
と、前記底部中心よりも後方に形成され、前記底刃が描
く最大円周径よりも若干小さいおねじの谷の径を有し全
長にわたって完全山部が形成されたエキセントリックレ
リーフのタップ部と、前記エンドミル部から前記タップ
部に連続して形成された螺旋状の切りくずの排出溝と、
前記エンドミル部の底部中心に開口するクーラントの供
給穴とからなるエンドミル付きタップによるねじ穴の加
工方法であって、前記エンドミル部の先端外周縁側から
底部中心までの距離より薄肉の穴底部を残して下穴を形
成した素材の前記下穴に、前記クーラントの供給穴から
クーラントを前記下穴に供給しながら前記エンドミル部
を挿入し、所定内径寸法の下穴に加工する下穴加工工程
と、前記エンドミル付きタップを回転させ、かつ、ねじ
山のピッチに応じた送りで前記エンドミル付きタップを
送りながら前記タップ部を前記下穴に挿入し、前記下穴
にねじ部を形成する工程と、前記エンドミル部の先端が
前記穴底部に達したときに、前記エンドミル部の先端を
ワークの他側に突き抜けさせて前記穴底部を脱落させ、
下穴を貫通させるとともにねじ穴を完成させる工程と、
前記ねじ山のピッチに応じた送りで前記エンドミル付き
タップを逆転,逆送りしながら前記エンドミル付きタッ
プを前記ねじ穴から離脱させる工程とからなることを特
徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面に従っ
て説明する。なお、この実施形態においてエンドミル部
は、3つの底刃を有する3枚刃の場合について説明する
が、3枚刃に限らず2枚刃、あるいは4枚刃以上の多刃
としてもよい。図1は本発明の一実施形態にかかり、エ
ンドミル付きタップの全体側面図、図2はエンドミル部
の拡大正面図、図3は図2のI−I方向矢視断面図であ
る。図に示すように、本発明のエンドミル付きタップ1
は、工作機械の主軸等に挿着されるシャンク部2と、先
端部に形成されたエンドミル部3と、このエンドミル部
3とシャンク部2との間に形成されたタップ部4とから
なっている。
【0006】[エンドミル部の説明]エンドミル部3
は、図示するように、外周部に一定のねじれ角を有する
螺旋状の外周バックテーパ部7が形成され、底部には底
刃8が形成されている。エンドミル部3の底部中心O
は、図2および図3に示すように、エンドミル部3の先
端から所定寸法hだけ後退して位置し、底刃8はエンド
ミル付きタップ1の底部中心Oに向かうように所定角度
θだけ傾斜して形成されている。また、底刃8と外周バ
ックテーパ部7とが連続するコーナ部は、鋭角状の切れ
刃9として形成され、ワークの切削が行えるようになっ
ている。さらに、外周バックテーパ部7,7の間には、
チップポケット10に連続する螺旋状の溝6aが形成さ
れている。エンドミル部3の底部中心Oには、クーラン
トが流通するクーラント供給穴5の一端が開口してい
る。そして、クーラント供給穴5から供給されたクーラ
ントが、チップポケット10の中心側から溝6aが形成
された外周側まで流れることができるように、底刃8の
底部中心O側には溝6aに連通する連通部8aが形成さ
れている。
【0007】[タップ部の説明]タップ部4は、そのお
ねじの谷の径がエンドミル部3の底刃8が描く最大円周
(図2において二点鎖線で示す円)の外径よりも小さく
なるように形成され、かつ、エンドミル部3の先端から
タップ部4の先端部までの寸法lが、エンドミル部3の
先端から底部中心Oまでの寸法hよりも大きくなる位置
に形成されている。このタップ部4は、エンドミル部3
の溝6aに連続する螺旋状の切りくず排出用の溝6bを
有するスパイラルタップとして形成されている。さら
に、タップ部4は、全長にわたって鋭角状の切れ刃を有
するエキセントリックレリーフのタップとして形成され
ている。エキセントリックレリーフのタップは、切削抵
抗の大きいマージンを有しない分だけタップを高速で回
転させてねじ切り加工を行うことができるという特徴を
有している。
【0008】[クーラント供給穴の説明]エンドミル付
きタップ1の回転中心には、シャンク部2からタップ部
4を通ってエンドミル部3の底部中心Oまで達する貫通
状のクーラント供給穴5が形成されている。クーラント
供給穴5から供給された高圧のクーラントは、エンドミ
ル部3の底部中心Oからワークに向けて噴射され、チッ
プポケット10から外周部の溝6a,6bに沿って流れ
るが、この際、底刃8または切れ刃9がワークを切削す
ることにより生じた切りくずを被加工部位から除去する
とともに、前記被加工部位およびエンドミル付きタップ
1の先端部の冷却を行う。
【0009】上記のように構成されたエンドミル付きタ
ップ1は、工作機械の主軸等に直接シャンク部を把持さ
せて装着するものとしてもよいが、工具ホルダを介して
工作機械の主軸や刃物台等に装着するものとしてもよ
い。この場合は、クーラント供給のためのアタッチメン
トを有する工具ホルダにエンドミル付きタップ1を取り
付け、工作機械側から供給されたクーラントを前記アタ
ッチメント,工具ホルダを介してエンドミル付きタップ
1に供給するようにしてもよいし、クーラントスルー用
の貫通穴を主軸中心に有するタイプの工作機械において
は、工具ホルダの端面に形成された穴から直接エンドミ
ル付きタップ1のクーラント供給穴5にクーラントを供
給するようにしてもよい。
【0010】[作用および加工方法の説明]次に、上記
構成のエンドミル付きタップの作用を本発明のエンドミ
ル付きタップによるねじ穴加工方法の発明とともに説明
する。図4および図5は、本発明のエンドミル付きタッ
プによるねじ穴の加工手順を示す図である。 [下穴の形成工程]ねじ穴を形成するために、ワークW
には予め下穴Waが形成される(図4(a)参照)。この
下穴Waの穴径は、エンドミル付きタップ1によって形
成しようとするねじ穴Wcのねじ部の谷の径よりも小さ
くなければならないことは勿論である。この実施形態に
おいて下穴Waは、鋳造工程において外形形状とともに
一体に形成される。この場合、下穴Waは、一定肉厚k
の穴底部Wbを残して形成される。穴底部Wbの肉厚k
は、エンドミル部3の先端から底部中心Oまでの距離で
示される寸法hよりも小さいものでなければならない。
この寸法hは、以下の式によって決定される。 h=tanθ×s ここで、θは底刃8の中低角,sは底刃8の有効長さで
ある。例えば、呼び径8mm(下穴内径6.85mm),ピ
ッチ1.25mmのねじ穴を加工する場合において、底刃
の中低角をθ=20°,クーラント供給穴5の内径を
1.5mmとすると、 h=tan20°×(6.85−1.5)/2=0.9
7mm すなわち、約1mmである。従って、上記の場合において
肉厚kは、1mmより小さいものでなければならない。
【0011】[エンドミル部による下穴加工工程]次い
で、エンドミル付きタップ1を時計回り方向(図4中矢
印C1 で示す方向)に回転させ、エンドミル付きタップ
1の回転中心を下穴Waの穴中心に合わせる。そして、
エンドミル部3の底部中心Oに開口するクーラント供給
穴5からクーラントを噴射させた状態で、エンドミル付
きタップ1を図中矢印Z1 の方向に移動させ、エンドミ
ル部3の先端を下穴Waに挿入する(図4(a) 〜(b) 参
照)。なお、クーラントの供給圧力は、40〜80kgf/
cm2 程度とすることが望ましい。下穴Wa内に噴射され
た高圧のクーラントは、下穴Waが穴底部Wbを有して
いることから、図4(b) に示すように穴底部Wbで流れ
の向きを変え(図においてクーラントの流れを矢印fで
示す)、高圧のままチップポケット10から溝6aを通
って下穴Waの外へ排出される。このとき、切れ刃9等
が下穴Waの内周面を切削することにより生じた切りく
ずが、高圧のクーラントとともに被加工部位から除去さ
れる。また、クーラントが下穴Waの被加工部位および
エンドミル部3を冷却する。そのため、被加工部位にお
いて切れ刃9が切りくずを噛み込むことによる刃の欠け
(チッピング)や、切削時の摩擦による刃先の急速な摩
耗を防止して、エンドミル付きタップ1の高寿命化を図
ることができる。
【0012】下穴Waに挿入されたエンドミル部3は、
まず鋭角状の切れ刃9がワークWに切り込み、エンドミ
ル付きタップ1の回転とともに切れ刃9に連続する底刃
8が下穴Waの内周面を切削する(図4(b) 参照)。す
なわち、切れ刃9がエンドミル付きタップ1の切削方向
を決定するので、下穴Waの穴中心が、形成しようとす
るねじ穴Wcの穴中心に対してずれている場合や、下穴
Waが基準軸線に対して傾いて形成されているような場
合であっても、エンドミル部3が下穴Waの内周面を加
工して正常なねじ穴Wcに修正することができる。
【0013】[タップによるねじ切り工程]エンドミル
部3が下穴Waに寸法lを超えて挿入されると、エンド
ミル部3に後続するタップ部4が下穴Waに挿入される
(図4(c) 参照)。この際、図示しないマシニングセン
タ等の工作機械の制御装置は、加工するねじのピッチに
応じた送りに切り換える。例えば、呼び径8mm,ピッチ
1.25mmのねじ穴を形成する場合には、エンドミル付
きタップ1の一回転あたりの送り量を1.25mmに制御
する。この場合、タップ部4は全長にわたって切れ刃が
形成されたエキセントリックレリーフのタップであるた
め、3000min-1以上の回転速度、好ましくは30
00〜8000min-1の高速回転でねじ穴の切削を行
うことができる。タップ部4が下穴Waの内周面を切削
することにより生じた切りくずは、切れ刃9の場合と同
様に、クーラントとともに溝6bに沿って図中矢印で示
す方向に流れ、下穴から排出される。また、クーラント
によってワークの被加工部位およびタップ部4の冷却が
行われる。
【0014】[穴底部の打ち抜き工程]エンドミル部3
が穴底部Wbに達すると、切れ刃9が穴底部Wbの切削
を開始する(図5(a) 参照)。穴底部Wbの肉厚kは、
エンドミル部3の寸法hよりも僅かに小さく形成されて
いるで、切れ刃9がワークWの他側に突き抜けると、穴
底部Wbは下穴Waから脱落し、下穴Waが貫通する
(図5(b) 参照)。この場合、クーラントがエンドミル
部3の先端から40〜80kgf/cm2 の高圧で噴射されて
いるので、切れ刃9がワークWの他側に突き抜けるとほ
ぼ同時に穴底部Wbが下穴Waから脱落する。
【0015】また、穴底部Wbが下穴Waから脱落する
と、クーラントはワークWを突き抜けて噴射されること
になり、一時的にクーラントによる切りくずの除去が困
難になるが、この実施形態では寸法l(図1参照)を寸
法h(図3参照)に近づけて形成しているので、エンド
ミル部3による下穴Waの貫通とほぼ同時にねじ穴Wc
が完成され、クーラントの不足による切りくずの排除困
難という不都合を回避することができる。 [エンドミル付きタップをねじ穴から離脱させる工程]
上記の手順によりタップ部4が下穴Waを貫通し、ねじ
穴Wcが形成されると(図5(b) 参照)、工作機械はエ
ンドミル付きタップ1を逆転(図5(c) 中矢印C2 で示
す方向)させるとともにねじ山のピッチに等しい送りで
図中矢印Z2 で示す方向に逆送りし、エンドミル付きタ
ップ1をねじ穴Wcから離脱させる(図5(c) 参照)。
【0016】
【発明の効果】本発明のエンドミル付きタップによれ
ば、タップ部を全長にわたって鋭角状の切れ刃を有する
エキセントリックレリーフのタップとして形成するとと
もに、クーラントの供給穴から高圧のクーラントを常時
噴射させ、連通部を通してクーラントがエンドミル部か
らタップ部に流れるようにしたので、切削時における切
りくずの除去や工具および被加工部の冷却効率を向上さ
せることができ、工具寿命を向上させ、切削速度を向上
させて加工時間の短縮を図ることができる。また、底刃
と外周バックテーパ部の間のコーナを切れ刃として形成
したものは、この切れ刃が下穴の加工を行うので、下穴
の穴中心がずれていたり、下穴が基準線に対して傾いて
形成されたような場合でも、下穴の修正加工を行うと同
時にねじ切り加工を行うことができ、ねじ穴加工の加工
時間を短縮することができるようになる。さらに、本発
明のねじ穴加工方法によれば、穴底部を残して下穴を形
成するので、穴底部で流れを変えた高圧のクーラントが
切りくずの排除や被加工部位の冷却等を効率良く行うの
で、工具寿命を向上させて低コストの加工を実現すると
ともに、切削速度を向上させて加工時間の短縮を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかり、エンドミル付き
タップの全体側面図である。
【図2】エンドミル部の拡大正面図である。
【図3】エンドミル部の先端部を説明するための図2の
I−I方向矢視断面図である。
【図4】本発明のエンドミル付きタップによるねじ穴の
加工手順を示す図で、エンドミル付きタップが下穴に挿
入されてからタップ部によりねじ部が形成される状態を
説明するためのものである。
【図5】図4に連続する加工手順を示す図で、エンドミ
ル付きタップの先端が穴底部に達してから穴底部を打ち
抜き、ねじ穴が完成された後エンドミル付きタップがね
じ穴から離脱されるまでの過程を説明するためのもので
ある。
【符号の説明】
W ワーク Wa 下穴 Wb 穴底部 Wc ねじ穴 1 エンドミル付きタップ 2 シャンク部 3 エンドミル部 4 タップ部 5 クーラント供給穴 6a 溝 6b 溝 7 外周バックテーパ部 8 底刃 8a 連通部 9 切れ刃(コーナ部) 10 チップポケット C エンドミル付きタップの回転方向を示
す矢印 Z エンドミル付きタップの送り方向を示
す矢印 f クーラントの流れる方向を示す矢印
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桜井 直彦 三重県鈴鹿市平田町1907番地 本田技研工 業株式会社鈴鹿製作所内 (72)発明者 菅野 浩人 愛知県新城市吉川字後貝津2番地

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底刃(8)を有し、前記底刃が先端外周
    縁側から底部中心(O)に向けて所定寸法(h)だけ後
    退して形成されたエンドミル部(3)と、 前記エンドミル部の底部中心よりも後方に形成され、前
    記底刃が描く最大円周径よりも若干小さいおねじの谷の
    径を有し、全長にわたって完全山部が形成されたエキセ
    ントリックレリーフのタップ部(4)と、 このタップ部の後方に形成されたシャンク部(2)と、 前記エンドミル部から前記タップ部にわたって連続して
    形成された切りくず排出のための螺旋状の溝(6a,6
    b)と、 前記シャンク部から前記タップ部を通ってエンドミル部
    (3)の底部中心(O)に開口する貫通状のクーラント
    の供給穴(5)と、 この供給穴と前記螺旋状の溝とを連通状に連結する連通
    部(8a)と、 からなることを特徴とするエンドミル付きタップ。
  2. 【請求項2】 前記底刃は、加工されるねじ穴の下穴に
    応じた径を有すること、を特徴とする請求項1に記載の
    エンドミル付きタップ。
  3. 【請求項3】 底刃を有し、前記底刃が先端外周縁側か
    ら底部中心に向けて後退して形成されたエンドミル部
    と、前記底部中心よりも後方に形成され、前記底刃が描
    く最大円周径よりも若干小さいおねじの谷の径を有し全
    長にわたって完全山部が形成されたエキセントリックレ
    リーフのタップ部と、前記エンドミル部から前記タップ
    部に連続して形成された螺旋状の切りくずの排出溝と、
    前記エンドミル部の底部中心に開口するクーラントの供
    給穴とからなるエンドミル付きタップによるねじ穴の加
    工方法であって、 前記エンドミル部の先端外周縁側から底部中心までの距
    離より薄肉の穴底部を残して下穴を形成した素材の前記
    下穴に、前記クーラントの供給穴からクーラントを前記
    下穴に供給しながら前記エンドミル部を挿入し、所定内
    径寸法の下穴に加工する下穴加工工程と、 前記エンドミル付きタップを回転させ、かつ、ねじ山の
    ピッチに応じた送りで前記エンドミル付きタップを送り
    ながら前記タップ部を前記下穴に挿入し、前記下穴にね
    じ部を形成する工程と、 前記エンドミル部の先端が前記穴底部に達したときに、
    前記エンドミル部の先端をワークの他側に突き抜けさせ
    て前記穴底部を脱落させ、下穴を貫通させるとともにね
    じ穴を完成させる工程と、 前記ねじ山のピッチに応じた送りで前記エンドミル付き
    タップを逆転,逆送りしながら前記エンドミル付きタッ
    プを前記ねじ穴から離脱させる工程と、 からなることを特徴とするエンドミル付きタップによる
    ねじ穴の加工方法。
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