JPH0557517A - ツイストドリル - Google Patents

ツイストドリル

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JPH0557517A
JPH0557517A JP3245241A JP24524191A JPH0557517A JP H0557517 A JPH0557517 A JP H0557517A JP 3245241 A JP3245241 A JP 3245241A JP 24524191 A JP24524191 A JP 24524191A JP H0557517 A JPH0557517 A JP H0557517A
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JP
Japan
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drill
margin
cutting
cutting edge
tip
Prior art date
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Withdrawn
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JP3245241A
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English (en)
Inventor
Kiyohide Ishikane
清英 石金
Kazuo Hirono
和雄 広野
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Nachi Fujikoshi Corp
Original Assignee
Nachi Fujikoshi Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ドリルの先端の切刃に充分に切削油を供給し、
切刃を完全に冷却すると共に、潤滑を良好にして加工穴
壁とマージンとの擦過現象を軽減し、ドリル直径におけ
るマージンの摩耗を大幅に減少させ、ドリルの寿命を増
大させる。 【構成】先端切刃5の外周コーナ6からシャンク11側
に向けて0.5D乃至2.0D(但しDはドリルの直径
を示す)の距離を隔ててスタートする複数の溝10を、
マージン2部に直交、又は略直交させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、金属等の穴明け加工
に用いられるツイストドリルに関する。
【0002】
【従来技術】ツイストドリルによる穴明け加工の際に、
ドリル切刃の摩耗や損傷を軽減すると共に、加工穴の精
度や品質を維持向上するために、切削油剤(以下、単に
油という)をドリル先端の切削点、つまり先端切刃まで
供給しなければならない。ところが、加工穴が深くな
り、またドリルの回転周速度も非常に早くなった場合、
例えば図4に示すツイストドリル1に、毎分約7000
回転以上の回転数を与えて高速切削するには、通常、ド
リルの先端の切刃5の刃先に給油しながら切削する。こ
の場合に使用するドリルの捩じれ溝9は右捩じれ右回転
が一般であり、このために当該ドリルを用いて高速回転
切削すると、捩じれ溝が切屑排出作用をして先端切刃で
切削された切り屑を外部に排出する。
【0003】さらに、難削材等を高速回転で穴明けをす
るために、図5に示すようにシャンク11側から先端の
切刃5に向けて油穴8を穿設して、該油穴を経てドリル
の先端に油を送ることができるようにした、所謂油穴付
ドリルが従来から用いられている。また、実開昭58−
76513号公報に開示されているように、マージン部
に逃げ角とコーナ切刃角をもつ副切刃を設けたツイスト
ドリルもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ツイストドリルによる
穴明け加工では、ドリルの直径に相当する穴が加工され
るため、マージン部と加工穴壁とが絶えず接触して擦り
を起こして加工穴壁面及びマージン部に損傷を与えるこ
とがある。この弊害をなくするために、マージン部の切
刃外周コーナからシャンク部側に向かってバックテーパ
を設け、ドリル送り方向に対して逃げを与えているが、
バックテーパは僅かであり、ドリルの切刃近傍のマージ
ン部は加工穴内壁と接触しており、擦りは不可避であ
る。
【0005】そこで、上記のように、捩じれ溝9の切屑
排出作用により切り屑を外部に排出するようにした場合
には、外部から給油しても油はドリルの捩じれ溝9の途
中までは達するが、この段階で切削油は切り屑と共に外
部に排出されてしまい、折角高圧でドリルに給油して
も、先端の切刃まで油を送ることができない。そのため
にドリルの刃先を充分に冷却することができず、ドリル
の切刃の摩耗のみならず、マージン部も摩耗したり、損
傷を受けることになる。加工穴が深い場合や、ドリルの
回転周速度が非常に高くなった場合には、切刃やマージ
ン部の摩耗、損傷が一層早くなり、寿命の短縮化を招い
ている。
【0006】また、油穴付ドリルでは、ドリル自体が高
価になるうえ、油を供給するためにに専用の給油装置が
必要となるばかりでなく、給油機構のない汎用の機械で
は使用できない。さらに、マージン部に逃げ角とコーナ
切刃角をもつ副切刃を設けたツイストドリルは、弾性体
の切削を主目的とするために、これを用いて鋼を切削し
た場合に切り屑は副切刃に引っ掛かってしまい、高速回
転切削を行うと切り屑が副切刃に詰まり、遂にはドリル
が折損して使用不可能になってしまう。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決すべくなされたツイストドリルに関するものであ
り、先端切刃5の外周コーナ6からシャンク11側に向
けて0.5D乃至2.0D(但し、Dはドリルの外径を
示す)の距離を隔ててスタートする、コーナ切刃角のな
い複数の溝10を、マージン部2に直交、又は略直交さ
せ形成したこと、あるいは先端切刃5の外周コーナ6か
らシャンク11側に向けて0.5D乃至2.0D(但
し、Dはドリルの外径を示す)の距離を隔ててスタート
するコーナ切刃角のない複数の溝10を、マージン部2
を含むランド3面に略直交させて形成したことによりツ
イストドリルの先端の切刃に油を充分に供給可能とした
ものである。
【0008】
【作用】ツイストドリルを回転させワークに穴明けを行
うと、捩じれ溝9の切屑排出作用により先端の切刃で切
られた切り屑は捩じれ溝に沿って外部に排出される。一
方、捩じれ溝9に対し略直交するマージン、あるいはマ
ージンを含むランド3面に形成された複数の溝10は切
削油供給(以下ポンプ作用という)作用を行い、前記の
溝10に沿って加工穴をへて先端の切刃5に給油する。
【0009】
【実施例】次に、この発明の実施例を図1について説明
する。図面は本発明の要部を拡大して示すもので、ドリ
ル本体1は先端に切刃5を有し、該切刃に達する捩じれ
溝9が長手方向に形成されている。該捩じれ溝によって
ランド部3が形成されると共に、該捩じれ溝9に沿って
ランド部3が形成されている。切刃5とマージン部2と
の交点である外周コーナ6から0.5D〜2.0D(D
はツイストドリルの直径)の距離L1 を隔てシャンク側
に向けてスタートする複数の溝10が形成されている。
各溝には逃げ角やコーナ切刃角が設けれていない、つま
り副切刃は形成されていない。さらに、該溝10の外周
コーナ6からの長手方向長さL2 は2.5D乃至5.0
D(Dはツイストドリルの直径)の範囲に設けてある。
また、上記複数の溝10の捩じれ溝9に対する交差角θ
は直角又は直角に近似(略直角)に形成されている。
【0010】外部から供給された油は、マージン2の上
記複数の溝10に流入し、さらに該溝のポンプ作用によ
りドリルの先端の切刃5に送り込まれ、切刃の冷却と潤
滑を行うのである。上記の複数の溝10の外周コーナ6
からのスタート位置L1 を0.5以上としたのは、マー
ジン2の先端の外周コーナ6に強度をもたせるためであ
って、この値以下にすると外周コーナには刃欠けが発生
するからである。従って、切刃を再研削しないで使い捨
てにする場合には0.5Dで充分である。また、L1
2.0D以下にしたのは、溝のポンプ作用により、先端
の切刃に給油させるために、使用できる範囲はせいぜい
2.0Dが限度であるからである。
【0011】複数の溝10の長手方向長さL2 を2.5
乃至5.0Dとしたのは、加工穴深さが通常ドリル外径
の2.0Dから3.0Dの範囲であり、複数の溝が切刃
5に油を送るポンプ作用を行うのはこの範囲である。こ
の範囲を越えるとドリルの剛性が小さくなり、穴明け切
削が高速で行われるためにドリルが折損することになる
からである。従って、ドリルの再研磨しろを必要としな
い場合は、L1 を2.5D以上としてもよいが、通常再
研磨しろを0.5D程度は必要であるので、この実施例
ではL1 を1D、L2を5.0Dとした。
【0012】図2に示すのは本発明の他の実施例であ
り、マージン2を含むランド3にマージンからヒール4
まで、ねじれ溝9に直交θまたは略直交θする溝10が
形成されている。ランド3の溝深さはマージン高さCと
同程度に設けてある。このため、外部からの給油された
切削油はドリルが回転によって生じた溝10のポンプ作
用によってドリルの先端の切刃5に送り込まれ、切刃5
の冷却及び潤滑を行う。なお、溝10の位置及び範囲は
図1と同じである。
【0014】下記の条件により従来品ドリルと本発明に
係るドリルの切削試験をしたところ、図7に示すような
結果を得た。 被削材.......アルミニュウム合金(AC2B−
T6) ドリル.......直径:φ6mm 切削条件......回転数:25,000回転/毎分 ......送り速度:10,000mm/毎分 ......穴明け深さ:20mm(止まり穴) ......回転数:25,000回転/毎分
【0015】上記の結果によれば、切削抵抗のうちスラ
ストは従来品も本発明品と同じである。しかし、トルク
(切削トルク)を比較したところ、図8に示すように従
来品で明けられた穴の穴明け開始から終了に至るまでト
ルクが大きく、また穴明け後にドリルを引き抜く時にも
トルクが発生しいる。このことから、従来品では充分に
給油がなされていないことが分かる。このことは、従来
品のドリルにより明けられたいずれの穴も同じ状態であ
る。ドリルを引き抜くときのトルク発生原因はマージン
が穴壁を擦っているためであり、この擦りが穴の拡大の
原因になっている。本発明に係るドリルでは図6から明
らかなように、穴明け時のトルクも小さく、ドリルをワ
ークから抜くときも滑らかな線で示されており、切刃に
充分に給油がなされていることが分かる。
【0016】
【効果】本発明に係わるドリルは、先端切刃5の外周コ
ーナ6からシャンク11側に0.5D乃至2.0D(但
し、Dはドリルの外径を示す)の距離を隔ててシャンク
側に向けてスタートする複数の溝10を、マージン部2
またはマージン部を含むランド3面に直交、または略直
交させて形成したものであるから、ドリルを回転させ被
削材に穴を明けるときに、外部からドリルに給油する
と、切削油は複数の溝10のポンプ作用により該溝に沿
ってドリル先端の切刃5に充分に供給されるから、切刃
を完全に冷却することができた。
【0017】また、複数の溝のポンプ作用により切削油
を穴内に急速に送り込むことが可能となり、このために
穴内におけるドリル全体の潤滑がきわめて良好となり、
従来品に比して切刃摩耗が50〜65%も小さくなっ
た。さらに、上記のように切削油を切刃に充分に供給で
きるから、穴壁面とマージンとの擦過現象も殆どなくな
り、マージンの摩耗もドリルの外径において従来品に比
して半分に減少し、寿命が2倍以上に延びた。また、加
工穴内壁とマージンとの擦過現象が軽減されたため、加
工穴の拡大も従来品では40〜70μmであったもの
が、本発明ではそれが10〜30μmとなり、加工穴精
度も向上するばかりでなく、穴加工終了の際にも加工穴
内壁とマージンとの擦過現象がなくなり、これに起因す
る異常トルクの発生によるドリルの突発的な折損おそれ
は完全に無くなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の要部の部分正面図である。
【図2】この発明の他の実施例の要部の部分正面図であ
る。
【図3】一般的なドリルの先端の正面図である。
【図4】従来品のドリルの正面図である。
【図5】従来品の油穴付ドリルの部分正面図である。
【図6】図6のドリルの断面図である。
【図7】この発明に係るドリルの切削抵抗線図である。
【図8】従来品のドリルの切削抵抗線図である。
【符号の説明】
1 ドリル本体 2 マージン 3 ランド 5 切刃 6 外周コーナ 10 複数の溝 11 シャンク θ 交差角
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年10月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来技術】ツイストドリルによる穴明け加工の際に、
ドリル切刃の摩耗や損傷を軽減すると共に、加工穴の精
度や品質を維持向上するために、切削油剤(以下、単に
油という)をドリル先端の切削点、つまり先端切刃に供
しなければならない。ところが、加工穴が深くなった
り、またドリルの回転周速度も非常に早くなった場合、
先端切刃への油の供給不足等により早期にドリル切刃が
損傷する。例えば図4に示すツイストドリル1に、毎分
約7000回転以上の回転数を与えて高速切削する場
合、使用するドリルの捩じれ溝9は右捩じれ右回転が一
般であり、このために当該ドリルを用いて高速回転切削
すると、捩じれ溝が切屑排出作用をして先端切刃で切削
された切り屑を外部に排出する。このため、切削油がド
リル先端の切刃5の刃先に供給されないことになる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】そこで、上記のように、捩じれ溝9の切屑
排出作用により切り屑を外部に排出するようにした場合
には、外部から給油しても油はドリルの捩じれ溝9の途
中までは達するが、この段階で切削油は切り屑と共に外
部に排出されてしまい、折角高圧でドリルに給油して
も、先端の切刃まで油を送ることができない。そのため
にドリルの刃先を充分に冷却と潤滑をすることができ
ず、ドリルの切刃の摩耗のみならず、マージン部も摩耗
したり、損傷を受けることになる。加工穴が深い場合
や、ドリルの回転周速度が非常に高くなった場合には、
切刃やマージン部の摩耗、損傷が一層早くなり、寿命の
短縮化を招いている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決すべくなされたツイストドリルに関するものであ
り、先端切刃5の外周コーナ6からシャンク11側に向
けて0.5D乃至2.0D(但し、Dはドリルの外径
示す)の距離を隔ててスタートするコーナ切刃角のない
複数の溝10を、マージン部2に直交、又は略直交させ
形成したこと、あるいは先端切刃5の外周コーナ6から
シャンク11側に向けて0.5D乃至2.0D(但し、
Dはドリルの外径を示す)の距離を隔ててスタートする
コーナ切刃角のない複数の溝10を、マージン部2を含
むランド3面に略直交させて形成したことによりツイス
トドリルの先端の切刃に油を充分に供給可能としたもの
である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】外部から供給された油は、マージン2の上
記複数の溝10に流入し、さらに該溝のポンプ作用によ
りドリルの先端の切刃5に送り込まれ、切刃の冷却と潤
滑を行うのである。上記の複数の溝10の外周コーナ6
からのスタート位置L1 を0.5D以上としたのは、マ
ージン2の先端の外周コーナ6に強度をもたせるためで
あって、この値以下にすると外周コーナには刃欠けが発
生するからである。従って、切刃を再研削しないで使い
捨てにする場合には0.5Dで充分である。また、L1
を2.0D以下にしたのは、溝のポンプ作用により、先
端の切刃に給油させるために、使用できる範囲はせいぜ
い2.0Dが限度であるからである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】複数の溝10の長手方向長さL2 を2.5
乃至5.0Dとしたのは、加工穴深さが通常ドリル直径
の2.0Dから3.0Dの範囲であり、複数の溝が切刃
5に油を送るポンプ作用を行うのはこの範囲である。こ
の範囲を越えるとドリルの剛性が小さくなり、穴明け切
削が高速で行われるためにドリルが折損することになる
からである。従って、ドリルの再研磨しろを必要としな
い場合は、L1 を2.5D以上としてもよいが、通常再
研磨しろを0.5D程度は必要であるので、この実施例
ではL1 を1D、L2 を5.0Dとした。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】下記の条件により従来品ドリルと本発明に
係るドリルの切削試験をしたところ、図7に示すような
結果を得た。 被削材.......アルミニュウム合金(AC2B−
T6) ドリル.......直径:φ6mm 切削条件......回転数:25,000回転/毎分 ......送り速度:10,000mm/毎分 ......穴明け深さ:20mm(止まり穴)
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】上記の結果によれば、切削抵抗のうちスラ
ストは従来品も本発明品と同じである。しかし、トルク
(切削トルク)を比較したところ、図8に示すように従
来品で明けられた穴の穴明け開始から終了に至るまでト
ルクが大きく、また穴明け後にドリルを引き抜く時にも
トルクが発生しいる。このことから、従来品では充分に
給油がなされていないことが分かる。従来品のドリルに
より明けられたいずれの穴も同じ状態であり、ドリル
引き抜くときのトルク発生原因はマージンが穴壁を擦っ
ているためである。本発明に係るドリルでは図6から明
らかなように、穴明け時のトルクも小さく、ドリルをワ
ークから抜くときも滑らかな線で示されており、切刃に
充分に給油がなされていることが分かる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】
【効果】本発明に係わるドリルは、先端切刃5の外周コ
ーナ6からシャンク11側に0.5D乃至2.0D(但
し、Dはドリルの直径を示す)の距離を隔ててシャンク
側に向けてスタートする複数の溝10を、マージン部2
またはマージン部を含むランド3面に直交、または略直
交させて形成したものであるから、ドリルを回転させ被
削材に穴を明けるときに、外部からドリルに給油する
と、切削油は複数の溝10のポンプ作用により該溝に沿
ってドリル先端の切刃5に充分に供給されるから、切刃
を完全に冷却することができた。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】また、複数の溝のポンプ作用により切削油
を穴内に急速に送り込むことが可能となり、このために
穴内におけるドリル全体の潤滑がきわめて良好となり、
従来品に比して切刃摩耗が50〜65%も小さくなっ
た。さらに、上記のように切削油を切刃に充分に供給で
きるから、穴壁面とマージンとの擦過現象も殆どなくな
り、マージンの摩耗も従来品に比して半分に減少し、寿
命が2倍以上に延びた。また、加工穴内壁とマージンと
の擦過現象が軽減されたため、加工穴の拡大も従来品で
は40〜70μmであったものが、本発明ではそれが1
0〜30μmとなり、加工穴精度も向上するばかりでな
く、穴加工終了の際にも加工穴内壁とマージンとの擦過
現象がなくなり、これに起因する異常トルクの発生によ
るドリルの突発的な折損のおそれは完全に無くなった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端切刃(5)の外周コーナ(6)から
    シャンク(11)側に向けて0.5D乃至2.0D(但
    し、Dはドリルの外径を示す)の距離を隔ててスタート
    する複数の溝(10)を、マージン部(2)に直交、又
    は略直交させて形成したことを特徴とするツイストドリ
    ル。
  2. 【請求項2】 先端切刃(5)の外周コーナ(6)から
    シャンク(11)側に向けて0.5D乃至2.0D(但
    し、Dはドリルの外径を示す)の距離を隔ててスタート
    する複数の溝(10)を、マージン部(2)を含むラン
    ド(3)面に直交、又は略直交させて形成したことを特
    徴とするツイストドリル。
  3. 【請求項3】 前記の複数の溝(10)は外周コーナ
    (6)からシャンク(11)側に2.5乃至5.0D
    (但し、Dはドリルの外径を示す)の長手方向長さとし
    た請求項1記載のツイストドリル。
JP3245241A 1991-08-30 1991-08-30 ツイストドリル Withdrawn JPH0557517A (ja)

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