JP2008294202A - ファブリペロー型共振器レーザとその設計方法 - Google Patents

ファブリペロー型共振器レーザとその設計方法 Download PDF

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JP2008294202A
JP2008294202A JP2007137757A JP2007137757A JP2008294202A JP 2008294202 A JP2008294202 A JP 2008294202A JP 2007137757 A JP2007137757 A JP 2007137757A JP 2007137757 A JP2007137757 A JP 2007137757A JP 2008294202 A JP2008294202 A JP 2008294202A
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健太郎 多田
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Abstract

【課題】共振器端面での入射波と反射波の位相差を正しく計算する設計方法を提供することにより、ファブリペロー共振器型レーザの光学損傷レベルを高める。
【解決手段】ファブリペロー共振器型レーザで光学損傷レベルを高めようとする場合、端面近傍に定在波の節を位置させるのが望ましい。従来、多層コーティング膜と屈折率がnであるレーザ出射光の伝搬媒体(通常は空気)との界面に関して反射特性を計算していた。それに対し、多層コーティング膜と屈折率がnである共振器媒体との界面に関して反射特性を計算することにより、定在波の腹・節の位置が正しく計算される。こうした計算により、ファブリペロー共振器の端面近傍に定在波を位置させる設計方法が可能になる。
【選択図】図4A

Description

本発明は、ファブリペロー型共振器レーザとその設計方法に関する。
ファブリペロー共振器型レーザの共振器端面には、コーティング膜が形成される。コーティング膜が複数の組成または材料からなる3層以上の多層膜である場合、その設計は、以下のように行われる。多層膜を構成するそれぞれの膜を共振器端面に遠い側から、第1層、第2層、・・・、第k層、・・・、第n層(kは1以上の自然数、nは3以上の自然数)とし、第k層の光学特性行列をMとしたときに、光学アドミタンスYを、
Figure 2008294202
:第k層の屈折率
δ:第k層の位相厚さ
i:虚数単位
Figure 2008294202
λ:レーザ発振波長
:厚さ
Figure 2008294202
:コーティング膜を含まない共振器部分の実効屈折率
Figure 2008294202
により求める。複素振幅反射率ρを、
Figure 2008294202
:ファブリペロー共振器型レーザからの出射光が伝搬する媒体(普通は空気)の屈折率
とし、強度反射率Rを
Figure 2008294202
としたときに、各コーティング膜の屈折率と厚さを調節することにより、所望のRが実現される。
特許文献1には、複数の膜のトータル膜厚がλ/4とは異なる値の場合においても、無反射膜の設計の自由度を向上させることができる半導体素子装置が記載されている。
非特許文献1、2には、ファブリペロー共振器型レーザの一種である半導体レーザの端面をこのように設計する方法が記載されている。
特開2004−363534号公報 Steffen Lorch著、「Optical Coatings for Laser Facets Fabricated by Reactive Ion−Beam Sputter Deposition」、ANNUAL REPORT 2001、University of Ulm、2001年、pp.67−72 Jungkeun Lee他著、「Novel Design Procedure of Broad−Band Multilayer Antireflection Coatings for Optical and Optoelectronic Devicesg」、JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOLOGY、16巻、1998年5月、pp.884−891
しかしながら、この非特許文献1、2に開示された設計方法には問題がある。それは、共振器内部を伝搬した後、反射面である共振器端面へ入射した入射波と、その共振器端面で反射した後、共振器内部を伝搬する反射波との、共振器端面位置での位相差に関して、誤った情報が得られるか、あるいは全く情報が得られないということである。この結果、たとえば半導体レーザの光学損傷レベルを高めようとして、レーザ発振時に共振器内部に生ずる光の電界成分の定在波を、定在波の節が共振器端面の位置に来るように位相差を制御しようとしても、うまくいかないことがある。その結果、光学損傷レベルはほとんど改善されないか、場合によっては悪化することさえ、ありえる。位相差に関する問題は、背景技術の項で述べた式(1)および(2)の内容が不適切なことに起因する。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明に係るコーティング膜の設計方法は、ファブリペロー共振器型レーザの共振器端面に施され、前記共振器端面に近い側から第1層、第2層、…、第k層、…、第n層(kは1以上の自然数、nは3以上の自然数)によって示される各層を含む多層コーティング膜の第k層の光学特性行列をMとし、光学アドミタンスY
Figure 2008294202
:第k層の屈折率
δ:第k層の位相厚さ
i:虚数単位
Figure 2008294202
λ:レーザ発振波長
:厚さ
Figure 2008294202
:前記ファブリペロー共振器型レーザからの出射光が伝搬する媒体の屈折率
Figure 2008294202
により計算するステップと、前記共振器端面での複素振幅反射率ρについて成り立つ式
Figure 2008294202
:コーティング膜を含まない共振器部分の実効屈折率
及び強度反射率Rを示す式
Figure 2008294202
とに基づき、複素反射率ρを
Figure 2008294202
r:1以下の実数
φ:0≦φ<2πを満たす実数
i:虚数単位
と表したとき、
Figure 2008294202
が満たされるようにrとφとの条件を決定するステップと、そのrとφとの条件が満たされるように多層コーティング膜の各層の屈折率と厚さとを決定するステップとを備える。
本発明によるファブリペロー型共振器レーザは、そのファブリペロー共振器型レーザの共振器端面に施され、共振器端面に近い側から第1層、第2層、…、第k層、…、第n層(kは1以上の自然数、nは3以上の自然数)によって示される各層を含む多層コーティング膜の第k層の屈折率をnとし、共振器をなす媒体の屈折率をnとしたとき、
Figure 2008294202
が成立し且つ、前記複素反射率ρを
Figure 2008294202
r:1以下の実数
φ:0≦φ<2πを満たす実数
i:虚数単位
と表したとき、
Figure 2008294202
が満たされる多層コーティング膜を備える。
光学アドミタンスの計算に、
Figure 2008294202
が用いられていることに注目されたい。分かりやすく説明するために、非特許文献1、2に記載の設計方法と比べてみる。これらの文献では、光学アドミタンスを求めるのに、
Figure 2008294202
が用いられている。
これらを図で説明すると、図4A、4Bのようになる。図4Aが本発明の方法の式(3)に対応し、図4Bが非特許文献の式(1)に対応する。図からわかるように、本発明の場合には、反射特性を、多層コーティング膜と屈折率がnである共振器媒体100との界面に関して計算していることになる一方、従来方法の場合には、多層コーティング膜と屈折率がnであるレーザ出射光が伝搬する媒体(空気であることが多い)との界面に関して計算していることになる。
コーティング膜に光吸収が無い場合、両者の強度反射率は同じになるため、強度反射率のみを問題にする場合は、一般に知られている式(1)を用いても間違いは無い。
しかし、入射波と反射波との位相差を問題にする場合には、このことは誤りであるにもかかわらず、通常、非特許文献1、2に例示される計算方法が用いられてきた。式(3)を用いることにより、入射波と反射波の位相差が適切に計算される。
また別の側面により表現すれば、本発明によるファブリペロー型共振器レーザは、その共振器端面に施され、その共振器端面に近い側から第1層、第2層、…、第k層、…、第n層(kは1以上の自然数、nは3以上の自然数)によって示される各層を含む多層コーティング膜の第k層の屈折率をnとし、共振器をなす媒体の屈折率をnとし、第k層の厚さをdとし、前記ファブリペロー共振器型レーザのレーザ発振光の真空中での波長をλとしたとき、
Figure 2008294202
であり且つ、dが10nm以上30nm以下であり且つ、dの値が
Figure 2008294202
の±10%以内の範囲にある多層コーティング膜を備える。
このような条件が満たされることは、[数17]に示される条件が満たされることの必要条件である。即ち、こうした条件が満たされることにより、共振器端面に定在波の節が位置するように多層コーティングを形成することが可能である。
[数20]、[数21]に示された条件により、具体的な多層コーティングを設計することができる。その結果、一例として、以下のような設計が可能となる:波長が600nmから700nmまでの範囲にあるレーザを発振するレーザ発振部と、そのレーザが共振し、共振器端面に近い側から第1層、第2層、…、第k層、…、第n層(kは1以上の自然数、nは3以上の自然数)によって示される各層を含む多層のコーティング膜によってコーティングされた共振器とを備え、コーティング膜の第1層はアルミナ、第2層はチタンであり、且つ、第1層の厚さが10nm以上30nm以下であり、且つ、第2層の厚さが40nm以上70nm以下であるファブリペロー型共振器レーザ。チタンに替えてタンタルが用いられる場合、あるいはレーザの波長が400nmから500nmの範囲にあるレーザについても、それぞれ適切な条件を導くことができる。
本発明の第1の効果は、本発明に係る設計方法によりファブリペロー共振器型レーザの端面コーティング膜を形成する各層の屈折率と厚さを調整することで、いかなる構成のコーティング膜に関しても、適切な複素振幅反射率が得られることである。
第2の効果は、光学損傷レベルの高い半導体レーザが得られることである。
[実施の第一形態]
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1に、本発明の第一の実施の形態としてファブリペロー共振器型半導体レーザの断面図を示した。図1のA−A’線に沿った方向が共振器に平行な方向である。図中向かって右側の端面がファブリペロー共振器の前端面である。前端面は図中向かって左側の後端面に比べて、低い反射率とするのが普通である。そのような場合、レーザ光は主に前端面から出射する。両方の端面には端面保護および反射率制御の目的で、誘電体からなるコーティング膜が設けられている。コーティング膜は複数の層を備える多層膜である。コーティング膜は、前端面に近い側から順に前端面コーティング膜第1層101、前端面コーティング膜第2層102、前端面コーティング膜第3層103、前端面コーティング膜第4層104及び前端面コーティング膜第5層105を含む。コーティング膜は更に、後端面に近い側から順に後端面コーティング膜第1層111、後端面コーティング膜第2層112、後端面コーティング膜第3層113、後端面コーティング膜第4層114及び後端面コーティング膜第5層115を含む。
レーザ共振器の半導体部分には、GaInP井戸とAlGaInP障壁からなる多重量子井戸活性層が設けられている。その発振波長は655nm前後である。AlGaInP系の活性層を有する半導体レーザでは、半導体と誘電体との間の構成原子の相互拡散を抑制するために、半導体に接する誘電体コーティング膜の第1層をアルミナとすることが、デバイスの長期安定動作の観点から望ましい。
本実施の形態において、ファブリペロー共振器型レーザのコーティング膜は、以下のように設計される。共振器端面のコーティング膜は複数の組成または材料からなる3層以上の多層膜であるとする。共振器端面での所定の複素振幅反射率をρとする。その多層膜を構成するそれぞれの膜を共振器端面に近い側から、第1層、第2層、・・・、第k層、・・・、第n層(kは1以上の自然数、nは3以上の自然数)とする。図1に示された例では、前端面コーティング膜第1層101から前端面コーティング膜第5層105がそれぞれ第1層から第5層(n=5)に相当する。また、後端面コーティング膜第1層111から後端面コーティング膜第5層115がそれぞれ第1層から第5層(n=5)に相当する。第k層の光学特性行列をMとする。第k層の光学アドミタンスYを、
Figure 2008294202
:第k層の屈折率
δ:第k層の位相厚さ
i:虚数単位
Figure 2008294202
λ:レーザ発振波長(655nm)
:厚さ
Figure 2008294202
:前記ファブリペロー共振器型レーザからの出射光が伝搬する媒体の屈折率
Figure 2008294202
により計算する。
複素振幅反射率ρ
Figure 2008294202
:コーティング膜を含まない共振器部分の実効屈折率
とし、強度反射率Rを
Figure 2008294202
とする関係式に基づいて、各コーティング膜の屈折率と厚さを調整する。
光学アドミタンスの計算に、
Figure 2008294202
を用いていることが、本実施の形態における設計方法の本質的な部分である。この式(3)を用いることの意味及び効果は記述の通りである。
本発明と従来の方法との違いを具体的な例をあげて説明する。図2に示した構造のコーティング膜について、2つの方法で計算した結果を示したのが、図3A、3Bのグラフである。図3Aは本実施の形態の方法による計算結果を示す。図3Bは非特許文献1、2など従来の方法による計算結果を示す。グラフの曲線はレーザ共振器端面近傍の定在波の様子を示している。曲線の谷が定在波の節を、曲線の山が定在波の腹を表している。同一の構造に関して計算しているにも拘らず、結果が異なる。しかしながら、強度反射率に関しては同じ結果が得られる。ファブリペロー共振器型半導体レーザで光学損傷レベルを高めようとする場合、同一の反射率であれば、端面近傍に定在波の節を位置させるのが望ましい。光学損傷のきっかけとなる光吸収は端面近傍で最も激しいからである。本実施の形態の設計方法を用いることにより、定在波の位置を適切に制御することができる。
さらに、上記の設計方法をより有効に機能させるために、光学アドミタンス軌道図を描く方法を説明する。図5に、図2で示した構造に関して、本発明の設計方法に基づいて、複素数である光学アドミタンス軌道を描いたグラフを示す。このグラフは横軸が実数軸、縦軸が虚数軸である光学アドミタンス座標という複素座標上に描かれている。コーティング膜の成膜は、半導体結晶などの共振器媒体側からなされるので、第1層から第5層まで順に光学アドミタンスを計算し、その変遷を描写した。
式(3)の形から分かるように、新たに追加される成膜層は、外部媒体である空気と成膜済みのコーティング膜との間に挿入される。図5には、すぐ後で説明する等反射率曲線を併せて示した。光学アドミタンス座標上には、注目する界面、すなわち今の場合には、共振器媒体と多層コーティング膜との界面における強度反射率と、入射波と反射波との位相差を、それぞれ図6A、6Bのように図示することができる。したがって、多層コーティング膜の成膜過程を光学アドミタンス軌道として描くことにより、その多層コーティング膜の反射特性を視覚的に把握することができる。
次に、光学損傷を高めるための構造とその作用について説明する。ファブリペロー共振器型レーザのひとつである半導体レーザでは、コーティング膜の第1層の材料が限定される場合が少なくない。たとえば、発振波長600nmから700nmを有するAlGaInP系半導体レーザの場合には、半導体と誘電体との間の構成原子の相互拡散を抑制するために、半導体に接するコーティング膜の第1層をアルミナとすることが、デバイスの長期安定動作の観点から望ましい。しかしながら、アルミナの屈折率は1.63前後であり、半導体共振器の屈折率をnとすると、nは3.5前後であることが多いため、
Figure 2008294202
となり、アルミナ単層で共振器端面に定在波の節を位置させることはできない。アルミナの後に
Figure 2008294202
なる屈折率nを有する材料を成膜する限り、この状況は打開できない。また、第1層のアルミナを厚くしすぎると、その後に酸化チタンのような高い屈折率の膜を足しても、共振器端面に定在波の節を位置させることはできない。
このことを光学アドミタンス軌道図で説明する。図7に示すのは、AlGaInP系半導体レーザの端面コーティング膜として、第1層に厚さ100nmのアルミナを成膜し、その後、厚さ70nmの酸化チタンを成膜した場合の、光学アドミタンス軌道である。共振器端面に定在波の節を位置させるためには、光学アドミタンス軌道の終点が、実数軸上のnより大きい(軸上で右側)位置になければならない。しかし、酸化チタンの厚さを変えるだけでは、そうは成り得ないことが分かる。すなわち、酸化チタンをどれほど厚くしようとも、アルミナ成膜以降の光学アドミタンス軌道は円を描くだけで、最初のポイントから右へは移動しない。
図8には、第1層のアルミナの厚さを20nmとし、第2層の酸化チタンの厚さを50nmとした場合の、光学アドミタンス軌道を示した。今度は光学アドミタンス軌道の終点が、実数軸上のnより大きい位置に来ており、共振器端面での入射波と反射波との位相差が7/8π(157.5°)以上9/8π(270°)以下の範囲に入る。そのため、共振器端面には定在波の節が位置することとなる。
3層以上の多層膜コーティングにおいても、所定の反射率で、最小の層数、最小の膜厚で共振器端面に定在波の節を位置させたい場合、第2層までの屈折率と膜厚は、以下の条件を満たす範囲内にあるのが最適である。
ファブリペロー共振器型レーザの共振器端面に施され、前記共振器端面に近い側から第1層、第2層、…、第k層、…、第n層(kは1以上の自然数、nは3以上の自然数)によって示される各層を含む多層コーティング膜の第k層の屈折率をnとし、共振器をなす媒体の屈折率をnとし、第k層の厚さをdとし、前記ファブリペロー共振器型レーザのレーザ発振光の真空中での波長をλとしたとき、
Figure 2008294202
であり且つ、dが10nm以上30nm以下であり且つ、dの値が
Figure 2008294202
の±10%以内の範囲である。
また、ある層の膜厚をどんどん大きくしていった場合、光学アドミタンス軌道は半波長の膜厚周期で円軌道を描く。そのため、膜厚が厚い方にも同一の反射特性をもたらす解は存在する。しかし、製作する上での膜厚制御性を考慮して、反射特性が同じならば、できるだけ薄い膜厚で実現させようとするのが普通である。したがって、2種類以上の材料からなる3層以上の多層コーティング膜において、なんらかの制約により第1層を
Figure 2008294202
なる屈折率nを有する材料としなければならない場合、共振器端面に定在波の節を位置させるためには、第2層は
Figure 2008294202
なる屈折率nを有する材料でなければならず、且つ第1層は十分に薄いことが必要である。
また、光学損傷(COD)を起こす光出力レベルは、共振器端面境界での電界強度の共振器外と共振器内との比(Pout/Pin)が大きいほど高い。図9に入射波と反射波の位相差(φ)とPout/Pinとの関係を表したグラフを示す。縦軸はPout/Pinが最大となるφ=πのときの値(Max(Pout/Pin))で規格化されている。
反射率20%の場合に、光学損傷レベルをMax(Pout/Pin)の80%より高く保とうとすると、φの範囲は、7/8π<φ<9/8π(図9中の一点鎖線に挟まれた領域)に制限される。反射率30%の場合には、この範囲はやや狭まる。一般に反射率が高いほど、Max(Pout/Pin)の80%以上を確保できる範囲は狭まる。そのため、低出力LDで用いられることの多い20%以上の反射率では、φが7/8π<φ<9/8の範囲か、更に狭い範囲に定められることが望ましい。
以上に示した設計方法に基づいて、本第一の実施の形態においては、前端面に第1層アルミナ(厚さ20.0nm)、第2層酸化チタン(厚さ50.7nm)、第3層アルミナ(厚さ100.5nm)、第4層酸化チタン(厚さ59.1nm)、第5層アルミナ(厚さ20.0nm)からなる多層膜のコーティングが施されている。また、後端面には、第1層アルミナ(厚さ100.5nm)、第2層酸化チタン(厚さ69.7nm)、第3層アルミナ(厚さ100.5nm)、第4層酸化チタン(厚さ69.7nm)、第5層アルミナ(厚さ200.9nm)からなる多層膜のコーティングが施されている。アルミナ、酸化チタンの屈折率を、それぞれ、1.63、2.35とし、半導体導波路部分の実効屈折率を3.50とした。
前端面側のコーティング膜に関する光学アドミタンス軌道を図10に、前端面近傍の定在波の様子を図11に示した。図10には光学アドミタンス軌道とともに、一点鎖線で強度反射率曲線も併記した。図11の共振器方向の座標は、端面位置を0として、共振器内部側を負としている。光学アドミタンス軌道の終端点の位置および定在波の様子から、半導体とコーティング膜の境界に定在波の節が位置していることがわかる。
本実施例の前端面に見られるような、多層コーティング膜の複素振幅反射率を適切に設計するには、上述した方法によることが望まれる。特に、各層の厚さがまちまちの場合に、所望の複素振幅反射率を得ようとするならば、光学アドミタンス軌道図を描いて、視覚的に把握できるようにすることが必須である。このようにして設計、製作した半導体レーザの光学損傷レベルは、同一の強度反射率で、半導体とコーティング膜の境界が定在波の腹になるものに比べて、約1.9倍であった。
このような多層コーティング膜を備えるファブリペロー型共振器レーザが好適に適用される製品の例として、DVDなどの光ディスクのピックアップに使用される半導体レーザが挙げられる。
[実施の第二形態]
実施の第一形態における酸化チタンに代えて、酸化タンタルを採用することも可能である。酸化タンタルは、酸化チタンに比べて、屈折率が小さいため高反射率の膜を得にくい。その一方で、酸素欠損が起こりにくく、組成の安定した膜が得やすいという利点がある。そのため酸化タンタルは、少ない層数で高い反射率を得る必要が無い場合には適した材料である。本実施の第二形態の構成においては、図1を参照して実施の第一形態において説明された構成における酸化チタンが酸化タンタルに置き換えられ、実施の第一形態において説明された設計方法に基づいて厚さが適宜調整されている。
前端面に第1層アルミナ(厚さ20.0nm)、第2層酸化タンタル(厚さ55.4nm)、第3層アルミナ(厚さ100.5nm)、第4層酸化チタン(厚さ64.5nm)、第5層アルミナ(厚さ20.0nm)からなる多層膜のコーティングが施されている。また、後端面には、第1層アルミナ(厚さ100.5nm)、第2層酸化タンタル(厚さ76.2nm)、第3層アルミナ(厚さ100.5nm)、第4層酸化タンタル(厚さ76.2nm)、第5層アルミナ(厚さ200.9nm)からなる多層膜のコーティングが施されている。レーザ共振器の半導体部分には、GaInP井戸とAlGaInP障壁からなる多重量子井戸活性層が設けられている。レーザ共振器の発振波長は655nm前後である。アルミナ、酸化タンタルの屈折率を、それぞれ、1.63、2.15とし、半導体導波路部分の実効屈折率を3.50とした。
前端面側のコーティング膜に関する光学アドミタンス軌道を図12に示した。光学アドミタンス軌道の終端点の位置は、実施の第一形態と同様に、入射波と反射波の位相差が180°となる位置の近傍にある。即ち、半導体とコーティング膜の境界に定在波の節が位置していることになる。しかしその終端点の位置は、強度反射率20%の線より内側にあるので、実施の第一形態に比べて強度反射率が小さめであることがわかる。このようにして設計、製作した半導体レーザの光学損傷レベルは、同一の強度反射率で、半導体とコーティング膜の境界が定在波の腹になるものに比べて、約1.6倍であった。
[実施の第三形態]
更に本発明の形態は実施の第一、第二形態とは異なるレーザ発振波長でも有効である。本実施の第三形態に用いたレーザ共振器の半導体部分には、InGaN井戸とGaN障壁からなる多重量子井戸活性層が設けられている。その発振波長は405nm前後である。半導体導波路部分の実効屈折率2.50である。本実施の第三形態では、実施の第一形態において説明された設計方法に基づいて、前端面に第1層アルミナ(厚さ12.4nm)、第2層酸化チタン(厚さ31.3nm)、第3層アルミナ(厚さ62.1nm)、第4層酸化チタン(厚さ36.5nm)、第5層アルミナ(厚さ12.4nm)からなる多層膜のコーティングが施されている。また、後端面には、第1層アルミナ(厚さ62.1nm)、第2層酸化チタン(厚さ43.1nm)、第3層アルミナ(厚さ62.1nm)、第4層酸化チタン(厚さ43.1nm)、第5層アルミナ(厚さ124.2nm)からなる多層膜のコーティングが施されている。アルミナ、酸化チタンの屈折率を、それぞれ、1.63、2.35とした。前端面側のコーティング膜に関する光学アドミタンス軌道を図13に示した。光学アドタンス軌道の位置は、実施の第一、第二形態と異なるが、全体の形は良く似ている。発振波長や半導体導波路の実効屈折率が変わっても、光学損傷を高めるためのコーティング膜の構成は共通していることがわかる。
実施の第一形態を示す断面図である。 実施の形態と従来方法の違いを説明するために計算に用いられた反射膜の構造を表す。 実施の形態による方法で計算された定在波を示す。 従来の方法で計算された定在波を示す。 実施の形態における設計方法を説明するための図である。 従来の方法による設計方法を説明するための図である。 実施の形態による設計方法に基づいて描かれた光学アドミタンス軌道図である。 光学アドミタンス座標上に描かれた共振器媒体と多層コーティング膜との界面における強度反射率を示す。 光学アドミタンス座標上に描かれた共振器媒体と多層コーティング膜との界面における入射波と反射波との位相差を示す。 AlGaInP系半導体レーザの端面コーティング膜の光学アドミタンス図である。 AlGaInP系半導体レーザの端面コーティング膜の光学アドミタンス図である。 位相差と電界強度の共振器端面外内比との関係を示す。 実施の第一の形態に関する光学アドミタンス軌道図である。 実施の第一の形態に関する定在波を示す。 実施の第二の形態に関する光学アドミタンス軌道図である。 実施の第三の形態に関する光学アドミタンス軌道図である。
符号の説明
100 共振器媒体
101 前端面コーティング膜第1層
102 前端面コーティング膜第2層
103 前端面コーティング膜第3層
104 前端面コーティング膜第4層
105 前端面コーティング膜第5層
111 後端面コーティング膜第1層
112 後端面コーティング膜第2層
113 後端面コーティング膜第3層
114 後端面コーティング膜第4層
115 後端面コーティング膜第5層

Claims (8)

  1. ファブリペロー共振器型レーザの共振器端面に施され、前記共振器端面に近い側から第1層、第2層、…、第k層、…、第n層(kは1以上の自然数、nは3以上の自然数)によって示される各層を含む多層コーティング膜の第k層の光学特性行列をMとし、光学アドミタンスY
    Figure 2008294202
    :第k層の屈折率
    δ:第k層の位相厚さ
    i:虚数単位
    Figure 2008294202
    λ:レーザ発振波長
    :厚さ
    Figure 2008294202
    :前記ファブリペロー共振器型レーザからの出射光が伝搬する媒体の屈折率
    Figure 2008294202
    により計算するステップと、
    前記共振器端面での複素振幅反射率ρについて成り立つ式
    Figure 2008294202
    :コーティング膜を含まない共振器部分の実効屈折率
    及び強度反射率Rを示す式
    Figure 2008294202
    とに基づき、
    前記複素振幅反射率ρを
    Figure 2008294202
    r:1以下の実数
    φ:0≦φ<2πを満たす実数
    i:虚数単位
    と表したとき、
    Figure 2008294202
    が満たされるようにrとφとの条件を決定するステップと、
    前記rとφとの条件が満たされるように前記多層コーティング膜の各層の屈折率と厚さとを決定するステップ
    とを具備するコーティング膜の設計方法。
  2. 請求項1に記載のコーティング膜の設計方法に基づいて各層の屈折率と厚さとが決定された多層コーティングが共振器端面に施され、前記φの実測値が
    Figure 2008294202
    を満たすファブリペロー共振器型レーザ。
  3. ファブリペロー共振器型レーザの共振器端面に施され、前記共振器端面に近い側から第1層、第2層、…、第k層、…、第n層(kは1以上の自然数、nは3以上の自然数)によって示される各層を含む多層コーティング膜の第k層の屈折率をnとし、共振器をなす媒体の屈折率をnとしたとき、
    Figure 2008294202
    が成立し且つ、前記複素反射率ρを
    Figure 2008294202
    r:1以下の実数
    φ:0≦φ<2πを満たす実数
    i:虚数単位
    と表したとき、
    Figure 2008294202
    が満たされる
    ファブリペロー型共振器レーザ。
  4. ファブリペロー共振器型レーザの共振器端面に施され、前記共振器端面に近い側から第1層、第2層、…、第k層、…、第n層(kは1以上の自然数、nは3以上の自然数)によって示される各層を含む多層コーティング膜の第k層の屈折率をnとし、共振器をなす媒体の屈折率をnとし、第k層の厚さをdとし、前記ファブリペロー共振器型レーザのレーザ発振光の真空中での波長をλとしたとき、
    Figure 2008294202
    であり且つ、dが10nm以上30nm以下であり且つ、dの値が
    Figure 2008294202
    の±10%以内の範囲にある
    ファブリペロー型共振器レーザ。
  5. 波長が600nmから700nmまでの範囲にあるレーザを発振するレーザ発振部と、
    前記レーザが共振し、共振器端面に近い側から第1層、第2層、…、第k層、…、第n層(kは1以上の自然数、nは3以上の自然数)によって示される各層を含む多層のコーティング膜によってコーティングされた共振器
    とを具備し、
    前記コーティング膜の第1層はアルミナ、第2層はチタンであり、且つ、第1層の厚さが10nm以上30nm以下であり、且つ、第2層の厚さが40nm以上70nm以下である
    ファブリペロー型共振器レーザ。
  6. 波長が600nmから700nmまでの範囲にあるレーザを発振するレーザ発振部と、
    前記レーザが共振し、共振器端面に近い側から第1層、第2層、…、第k層、…、第n層(kは1以上の自然数、nは3以上の自然数)によって示される各層を含む多層のコーティング膜によってコーティングされた共振器
    とを具備し、
    前記コーティング膜の第1層はアルミナ、第2層はタンタルであり、且つ、第1層の厚さが10nm以上30nm以下であり、且つ、第2層の厚さが45nm以上75nm以下である
    ファブリペロー型共振器レーザ。
  7. 波長が400nmから500nmまでの範囲にあるレーザを発振するレーザ発振部と、
    前記レーザが共振し、共振器端面に近い側から第1層、第2層、…、第k層、…、第n層(kは1以上の自然数、nは3以上の自然数)によって示される各層を含む多層コーティング膜によってコーティングされた共振器
    とを具備し、
    前記多層コーティング膜の第1層はアルミナ、第2層はチタンであり、且つ、第1層の厚さが10nm以上30nm以下であり、且つ、第2層の厚さが20nm以上50nm以下である
    ファブリペロー型共振器レーザ。
  8. 波長が400nmから500nmまでの範囲にあるレーザを発振するレーザ発振部と、
    前記レーザが共振し、共振器端面に近い側から第1層、第2層、…、第k層、…、第n層(kは1以上の自然数、nは3以上の自然数)によって示される各層を含む多層コーティング膜によってコーティングされた共振器
    とを具備し、
    前記多層コーティング膜の第1層はアルミナ、第2層はタンタルであり、且つ、第1層の厚さが10nm以上30nm以下であり、且つ、第2層の厚さが23nm以上53nm以下である
    ファブリペロー型共振器レーザ。
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