JP2008286449A - 断熱箱体の開口部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】断熱材の漏れ止めを図る。
【解決手段】外装天板50の角孔51の開口縁と、内装天板60の角孔61の開口縁とに、互いに向き合うように屈曲部52,62が形成される。合成樹脂製の枠状をなす連結体70が設けられ、その上下両端面に設けられた差込溝75U,75Dに両屈曲部52,62が差し込まれることで両開口縁間が連結され、併せて上下両端面の密着面83U,83Dが、角孔51,61の内側の口縁部51A,61Aに密着される。両密着面83U,83Dに、断熱材13を溜めることが可能な凹部85が設けられている。
【選択図】図12

Description

本発明は、断熱箱体に設けられた開口部の構造に関する。
冷蔵庫の本体等を構成する断熱箱体は、金属板製の外箱内に同金属板製の内箱を間隔を開けて収容して両箱の間に発泡樹脂からなる断熱材を発泡充填することで形成されており、冷蔵庫の種類によっては、断熱箱体の天井壁に、冷却ユニットを取り付けるべく角孔状の開口部が形成されている。
従来、この種の天井壁の開口部構造としては、特許文献1に記載されているように、外箱の開口縁と内箱の開口縁とに亘って略チャンネル形をなす合成樹脂製の連結体が装着されることで、開口部の周面が形成されている。連結体はより具体的には、一方の側壁の突出端から弾性接触片が延出形成されるとともに、他方の側壁の内側に間隔を開けて弾性舌片が形成されていて、同連結体は、弾性接触片を外箱の開口縁の内面に挿入して弾性的に密着させるとともに、他方の側壁と弾性舌片との間に内箱の開口縁を弾性的に挟持することにより、両箱の開口縁間を塞いで装着されるようになっている。
実公平5−22786号公報
しかるに上記従来の開口部構造では、外箱と内箱との間に発泡樹脂が充填されるに当たり、外箱の開口縁の内面や、内箱の開口縁の内面に弾性的に密着している弾性接触片や弾性舌片の内側に発泡樹脂が侵入し、それらを押し広げつつ樹脂漏れを生ずるおそれがあり、その改良が切望されていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、断熱材の漏れ止めを図るところにある。
本発明は、外箱内に内箱を間隔を開けて収容して両箱の間に発泡樹脂からなる断熱材を充填した断熱箱体に設けられた開口部の構造であって、前記外箱の開口縁と前記内箱の開口縁とに亘って装着される合成樹脂製の連結体が設けられ、この連結体の幅方向の両端部には、前記外箱の開口縁と前記内箱の開口縁とがそれぞれ差し込まれる差込溝と、前記外箱の開口縁の内面と前記内箱の開口縁の内面とにそれぞれ密着する密着面とが設けられ、この密着面には前記断熱材を溜めることが可能な凹部が設けられている構成としたところに特徴を有する。
上記構成によれば、連結体は、両端部の差込溝に外箱と内箱の開口縁が差し込まれ、両密着面が外箱と内箱の開口縁の内面に密着されることで、外箱と内箱の開口縁の間を塞いで装着される。この状態から外箱と内箱の間に発泡樹脂からなる断熱材が発泡充填され、このとき断熱材の一部が密着面と対向した外箱または内箱の内面との間に侵入する可能性があるが、仮に侵入したとしても密着面に設けられた凹部に溜められ、外部に漏出することが防止される。
また、以下のような構成としてもよい。
前記外箱の開口縁の先端と前記内箱の開口縁の先端とが互いに対向するように屈曲されるとともに、前記連結体の両端部の前記差込溝が、前記各屈曲部を差し込み可能に互いに背中合わせの向きに形成されており、各差込溝における前記断熱材と接触する側の側壁の突出端から前記密着面が延出形成されている。連結体の内面に掛かる発泡圧に対して、ほぼ直角をなす姿勢で外箱と内箱の屈曲部が差し込まれているから、連結体の外れ止めに有効である。
前記開口部が前記断熱箱体の天井壁に形成された方形孔であり、前記連結体は、前記方形孔の4周面を構成するべく一体に繋がった方形の枠状に形成されている。連結体をまとめて、外箱、内箱の開口縁に差し込むことができ、組付作業が能率良く行える。
前記連結体は、前記外箱の開口縁側と連結される上端部が外側に拡がるように後退した段差状に形成されている。段差部分を、例えば各種配線等の仮収容部として利用できる。
本発明によれば、連結体の密着面に凹部を設けるといった簡単な構造により、断熱材の漏れ止めをより確実に図ることができる。
<実施形態>
以下、本発明の一実施形態を図1ないし図12に基づいて説明する。この実施形態では、4ドア型の冷蔵庫を例示している。
本実施形態の冷蔵庫は、図1ないし図3に示すように、前面開口のやや縦長の断熱箱体からなる本体10を有している。本体10は大まかには、亜鉛鋼板等の金属板製の複数枚のパネルを組み付けてなる前面開口の外箱11内に、ステンレス鋼板等の金属板製の複数枚のパネルを組み付けてなる内箱12が間隔を開けて収容され、両箱11,12の間に、発泡ウレタン樹脂等の発泡樹脂からなる断熱材13が発泡充填されることで形成されている。
本体10内は冷蔵室15とされ、棚柱16を介して棚網17が多段に設置できるようになっているとともに、本体10の前面開口部18には、十字形に組まれた断熱性の仕切枠19が装着されることで計4個の出入口20が形成され、観音開き式の断熱扉21が上下2段に分かれて装着されている。
本体10は、底面に配された図示4本の脚22で支持されているとともに、本体10の上面には、パネルで囲まれることにより機械室24が形成されている。機械室24には、冷凍ユニット25が装備されている。
冷凍ユニット25は、平面方形をなす断熱性の基台26の上面に、圧縮機28、空冷式の凝縮器29等からなる冷凍装置27が載置されるとともに、下面側に冷却器30が吊り下げて取り付けられ、冷凍装置27と冷却器30とが冷媒配管により循環接続された構造となっている。
一方、機械室24の底面、言い換えると本体10の天井壁32には、詳しくは後記するように、基台26よりも一回り小さい方形孔からなる天面開口部33が形成されており、上記した冷凍ユニット25の基台26が、冷却器30を天面開口部33の下面側に通しつつ天面開口部33を塞いで取り付けられている。
上記した天面開口部33の下面側には、ドレンパンを兼ねたエアダクト35が張られることで冷却器室36が形成されている。冷却器室36内には上記した冷却器30が収容され、またエアダクト35の手前側(図1の左側)には吸込口37が設けられて冷却ファン38が装備されているとともに、奥側には吹出口39が設けられている。
したがって冷却ファン38が駆動されると、図1の矢線に示すように、冷蔵室15の空気が吸込口37から冷却器室36内に吸い込まれ、冷却器30を流通したのち吹出口39から冷蔵室15に向けて吹き出されるといった循環流が生じ、冷蔵室15内が冷却される。
なお適宜に除霜運転が行われ、冷却器30等からの除霜水は、エアダクト35の奥端に設けられたドレンパイプ41から、本体10の奥壁等に設けられた排水路42を通って、庫外に排水されるようになっている。
続いて、本体10の天井壁32に設けられた天面開口部33の構造について説明する。本体10の天井壁32の外殻は、図4に示すように、外箱11の天板50(以下、外装天板50という)と、内箱12の天板60(以下、内装天板60という)と、連結体70とによって形成されている。
外装天板50は、上記したように亜鉛鋼板等の金属板製であって、正面から見て左右方向に長い平面長方形に形成されており、その横幅方向の中央部で、かつ奥行方向の奥側に寄った位置に、左右方向に長い角孔51が開口されている。この角孔51の開口縁には、下向きに直角曲げされた短寸の屈曲部52が、全周に亘って形成されている。なお、同角孔51の右手前の隅部には、逃がし孔53が手前側に向けて切り欠き形成されている。
内装天板60は、外装天板50の下面側において所定間隔を開けて配されるようになっており、上記したようにステンレス鋼板等の金属板製であって、外装天板50よりも一回り小さい左右方向に長い平面長方形に形成されている。内装天板60にも、外装天板50の角孔51の直下における同心位置に、同角孔51よりも一回り小さい角孔61が開口されている。内装天板60の角孔61の開口縁には、上向きに直角曲げされた短寸の屈曲部62が、全周に亘って形成されている。
外装天板50の角孔51の開口縁と、内装天板60の角孔61の開口縁との間に亘って、連結体70が装着されている。この連結体70は合成樹脂製であって、図4及び図5に示すように、外装天板50と内装天板60の配設間隔にほぼ等しい高さを有する4枚の周壁71を巡らせた方形の枠状に一体形成されている。
各周壁71の断面形状は、図8にも示すように、縦壁72の上端部から横壁73が外方に張り出し形成され、同横壁73の張り出し端の全周に亘る上面に、厚肉部74Uが立ち上がり形成された段差状となっている。同周壁71の上側厚肉部74Uの上面には、外装天板50の角孔51の開口縁に下向きに形成された屈曲部52が差し込まれる差込溝75Uが、全周に亘って形成されている。差込溝75Uは、外側の側面76Aが鉛直面であるのに対して、内側の側面76Bが、上部に向けて次第に内方に開いた傾斜面となっている。
上記した差込溝75Uにおける外側の側面76Aの上縁位置、詳細には、長辺側の2本の差込溝75Uでは、全長をほぼ3等分する2位置における外側の側面76Aの上縁に沿った箇所に、また短辺側の2本の差込溝75Uでは、長さ方向の両端部に寄った2位置における外側の側面76Aの上縁に沿った箇所に、それぞれ横長の係止突起77Uが形成されている。係止突起77Uは、下面側が水平な係止面78Aで、上面側がテーパ状のガイド面78Bとなっている。一方、外装天板50の屈曲部52の根元部分には、各係止突起77Uと対応する位置ごとに、係止突起77Uが嵌る係止孔55が開口されている。
また、差込溝75Uの内側の側壁79Aにおける係止突起77Uの形成位置と対向した位置には、係止突起77Uよりも幅広で、かつ上縁に向けて次第に幅広となる逆台形をなす逃がし用の切欠部80Uが形成されている。
差込溝75Uの外側の側壁79Bの突出端には、外向きのフランジ82Uが全周にわたって形成されており、このフランジ82Uの上面が、外装天板50の角孔51の開口縁における下面側(内面側)の口縁部51Aに密着する密着面83Uとなっている。
また、各周壁71の縦壁72の下端部における外面には、下側厚肉部74Dが全周に亘って形成されており、この下側厚肉部74Dの下面には、内装天板60の角孔61の開口縁に上向きに形成された屈曲部62が差し込まれる差込溝75Dが、全周に亘って形成されている。差込溝75Dは同様に、その外側の側面76Aが鉛直面であるのに対して、内側の側面76Bが、下部に向けて次第に内方に開いた傾斜面となっている。
下側の差込溝75Dにおける外側の側面76Aの下縁位置、同様に、長辺側の2本の差込溝75Dでは、全長をほぼ3等分する2位置における外側の側面76Aの下縁に沿った箇所に、また短辺側の2本の差込溝75Dでは、長さ方向の両端部に寄った2位置における外側の側面76Aの下縁に沿った箇所に、それぞれ横長の係止突起77Dが形成されている。下側の係止突起77Dは、長さ方向の中央部が盛り上がった段付き形状とされているが、上面側が水平な係止面78Aで、下面側がテーパ状のガイド面78Bとなっている。一方、内装天板60の屈曲部62の根元部分には、各係止突起77Dと対応する位置ごとに、係止突起77Dが嵌る係止孔65が開口されている。
また、差込溝75Dの内側の側壁79Aにおける係止突起77Dの形成位置と対向した位置には、係止突起77Dよりも幅広で、かつ下縁に向けて次第に幅広となる台形をなす逃がし用の切欠部80Dが形成されている。
差込溝75Dの外側の側壁79Bの突出端には、同様に外向きのフランジ82Dが全周にわたって形成されており、このフランジ82Dの下面が、内装天板60の角孔61の開口縁における上面側(内面側)の口縁部61Aに密着する密着面83Dとなっている。
さて、上下のフランジ82U,82Dの密着面83U,83Dには、それぞれの突出端寄りの位置において、後記するように発泡充填された断熱材13を溜めて逃がすことが可能な溝状の凹部85が、全周に亘って凹み形成されている。各凹部85は、図12に示すように、その深さが、フランジ82U,82Dの厚さの1/3程度、その幅が、フランジ82U,82Dの幅の1/6程度となっている。
なお、図6にも示すように、連結体70の上縁部において横壁73により方形の環状に形成された段差面87は、上記した外装天板50の角孔51の逃がし孔53と対応するようにして、右手前の隅部で手前に延出して形成され、同延出部87Aには、電線の挿通孔88が開口されている。また、同段差面87における内側の四隅には、コーナ壁部90が立ち上がり形成されている。同コーナ壁部90は、上側厚肉部74Uの約半分の高さである。したがって、上記の段差面87は、挿通孔88から引き出された電線を一時的に収納する等に利用することができる。
連結体70の周壁71における縦壁72の外面には、ほぼ中央高さ位置において、補強等に機能するフランジ92が全周にわたって形成されている。
手前側と左右の縦壁72には、上記のフランジ92の下側において、保護壁93が設けられている。同保護壁93は詳細には、2枚の縦向きの壁を所定間隔を開けて配した構造であって、図9に示すように、手前側の縦壁72では、長さ方向の中央部と両端部の3箇所、左右の縦壁72では、長さ方向の両端部の2箇所において、それぞれ設けられている。
上記したエアダクト35は、天面開口部33の下面に当てられて固定される際、エアダクト35の周縁に設けられた挿通孔にねじを通して、内装天板60の角孔61の開口縁に沿って形成されたねじ孔63(図4参照)にねじ込むことで固定されるが、内装天板60の上面側に突出したねじの突出端を保護壁93内に収めて、その付近に配線された電線と干渉することを回避するように機能する。
本実施形態のエアダクト35は、ねじ止め箇所が手前側の縁部における3箇所だけであるから、手前側の縦壁72に形成された保護壁93のみが実質的に使用される。左右の縦壁72の保護壁93は、エアダクトの種類が異なって、左右の周縁部でもねじ止めするような場合に使用される。
また、連結体70の左右の周壁71の内面には、図5及び図6に示すように、エアダクト35を吊り下げ掛止するための前後一対ずつの掛止部95が形成されている。
続いて、本体10の製造手順の一例を、天面開口部33付近を中心に説明する。
外箱11は、既述したように前面開口の箱形に組み付けられ、例えば、その奥面に排水路42が設けられ、また前面開口部18の口縁の裏面側に前面枠ヒータが配設される。このような外箱11の外装天板50の角孔51における下側の開口縁に対して、連結体70が組み付けられる。それには、連結体70が、電線の挿通孔88が右手前隅部に来る姿勢として角孔51の下側に入れられ、上面の差込溝75Uに対して、外装天板50の角孔51の開口縁に設けられた下向きの屈曲部52が差し込まれるようにして、連結体70が押し上げられる。
図8の状態から、下向きの屈曲部52が差込溝75Uに差し込まれると、屈曲部52の下縁が、係止突起77Uのガイド面78Bに当たり、屈曲部52が同図の手前側に弾性的に拡がり変形しつつ押し込まれる。ここで、差込溝75Uの内側(同図の手前側)の側壁79Aにおける係止突起77Uと対向した箇所、言い換えると、屈曲部52が拡がり変形する箇所には、逃がし用の切欠部80Uが形成されているから、屈曲部52が拡がり変形した場合に側壁79Aと干渉することがなく、屈曲部52が差込溝75U内にスムーズに差し込まれ、結果、連結体70の組付作業が簡単となる。
図10及び図12に示すように、外装天板50の角孔51の下面側の口縁部51Aが、連結体70における上側の密着面83Uに当たるまで押し込まれると、係止孔55の下縁が係止突起77Uを通過するために、屈曲部52が復元変形しつつ係止突起77Uが係止孔55に嵌り、係止突起77Uの係止面78Aが係止孔55の下縁に係止する。係る係止動作が、係止突起77Uと係止孔55の組が設けられた箇所ごとに行われ、これにより、連結体70の上縁が、外装天板50の角孔51における下側の開口縁に対して、外れ止めされて組み付けられる。
このとき、前面枠ヒータのリード線は、外装天板50の裏面に貼り付けられたのち、挿通孔88を通して外装天板50の上面に引き出され、一旦段差面87に沿って配線される。
内箱12も同様に前面開口の箱形に組み付けられ、同内箱12が外箱11内に収容され、本体10における天井壁32の外殻を構成する部分では、図4及び図9に示すように、内箱12の内装天板60が、連結体70の下縁に対して組み付けられる。
詳細には、内装天板60の角孔61の開口縁に設けられた上向きの屈曲部62が、連結体70の下面の差込溝75Dに差し込まれるようにして、内装天板60すなわち内箱12が持ち上げられる。
図8に参照して示すように、上向きの屈曲部62が差込溝75Dに差し込まれると、屈曲部62の上縁が、係止突起77Dのガイド面78Bに当たり、屈曲部62が同図の手前側に弾性的に拡がり変形しつつ押し込まれる。同じく差込溝75Dの内側(同図の手前側)の側壁79Aにおける係止突起77Dと対向した箇所には、逃がし用の切欠部80Dが形成されているから、屈曲部62が拡がり変形した場合に側壁79Aと干渉することがなく、屈曲部62が差込溝75D内にスムーズに差し込まれ、内装天板60の組付作業が簡単となる。
図10及び図12に示すように、内装天板60の角孔61の上面側の口縁部61Aが、連結体70における下側の密着面83Dに当たるまで押し込まれると、係止孔65の上縁が係止突起77Dを通過するために、屈曲部62が復元変形しつつ係止突起77Dが係止孔65に嵌り、係止突起77Dの係止面78Aが係止孔65の上縁に係止する。このような係止動作が、係止突起77Dと係止孔65の組が設けられた箇所ごとに行われ、これにより連結体70の下縁が、内装天板60の角孔61における上側の開口縁に対して、外れ止めされて組み付けられる。
以上により、天面開口部33の外殻が形成されるとともに、図示しないスペーサを介して、外箱11内に内箱12が所定の間隔を開けて収容される。そののち、外箱11と内箱12の前面の開口縁同士の間が合成樹脂製のジョイナで閉鎖されつつ連結され、これにより、前面開口部18と天面開口部33とを備えた断熱箱体の外殻体が形成される。
このような断熱箱体の外殻体が、発泡治具内にセットされて内外両面から押さえられ、例えば外箱11に形成された注入口(図示せず)から断熱材13である発泡ウレタン樹脂の原液が注入されて、これが両箱11,12の間の中空内で発泡し充填されることにより、断熱箱体が形成される。
ここで、天面開口部33付近の発泡ウレタン樹脂(断熱材13)の充填状態を見ると、同発泡ウレタン樹脂は、図12に示すように、外装天板50と内装天板60との間で、かつ連結体70の周壁71の外側に発泡充填される。ここで、外装天板50と内装天板60とが、発泡治具により上下両側から押さえられている限りは、外装天板50の角孔51の裏側の口縁部51Aと、内装天板60の角孔61の裏側の口縁部61Aとが、それぞれ連結体70の上下の密着面83U,83Dに対して密着され、すなわち、外装天板50と内装天板60の角孔51,61の開口縁同士が閉鎖されているために、発泡ウレタン樹脂(断熱材13)の漏れは生じない。
ただし、発泡ウレタン樹脂は相応の発泡圧を持って発泡するため、その一部が、外装天板50の口縁部51Aと上側の密着面83Uの間、あるいは内装天板60の口縁部61Aと下側の密着面83Dの間を拡げつつ、図12の矢線に示すように、同隙間に侵入する可能性がある。しかしながら、仮に発泡ウレタン樹脂が侵入したとしても、密着面83U,83Dに設けられた凹部85に溜められ、それ以上侵入すること、ひいては外部に漏れ出ることが防がれる。
上記のように断熱箱体が形成されたら、一部既述したように、冷却ファン38を装備したエアダクト35が、左右の側板部を、連結体70の左右の周壁71に設けられた掛止部95に掛止して吊り下げつつ天面開口部33の下面側を覆うように当てられ、手前側の周縁部が3箇所でねじ止めされることで固定されるとともに、冷却ユニット25の基台26が、天面開口部33の上面を塞いで設置される。
また、前面開口部18には、十字形に組まれた断熱性の仕切枠19が装着され、それによって形成された出入口20に断熱扉21が装着されることになる。
本実施形態では、以下のような数々の利点を得ることができる。
連結体70の周壁71の上下両縁にフランジ82U,82Dが設けられ、同フランジ82U,82Dに設けられた密着面83U,83Dが、外装天板50における角孔51の口縁部51Aと、内装天板60における角孔61の口縁部61Aにそれぞれ密着されることで、外装天板50と内装天板60の角孔51,61の開口縁同士が閉鎖されていることに加え、両密着面83U,83Dには凹部85が形成されている構造であるから、仮に断熱材13である発泡ウレタン樹脂が、外装天板50の口縁部51Aまたは内装天板60の口縁部61Aと、対向する密着面83U,83Dの間に侵入したとしても、密着面83U,83Dに設けられた凹部85に溜められ、それ以上侵入すること、ひいては外部に漏出することが防止される。
外装天板50の角孔51の開口縁と内装天板60の角孔61の開口縁同士を連結体70で連結するに当たり、それぞれの開口縁から屈曲部52,62が互いに対向するように形成され、各屈曲部52,62が、連結体70の上下両面に背中合わせに形成された差込溝75U,75Dに差し込まれた構造となっている。発泡ウレタン樹脂が発泡充填される際には、連結体70の周壁71の内面に発泡圧が作用するが、外装天板50と内装天板60の屈曲部52,62は、同発泡圧に対して直角をなす姿勢で連結体70の上下両面に差し込まれているから、連結体70の外れ止めを図る上で有効である。
連結体70は、天面開口部33の4周面を構成するべく一体に繋がった方形の枠状に形成されているから、連結体70をまとめて外装天板50の角孔51の開口縁と、内装天板60の角孔61の開口縁とに差し込むことができ、組付作業を能率良く行うことができる。
外装天板50の屈曲部52並びに内装天板60の屈曲部62と、それらが差し込まれる差込溝75U,75Dとの間には、各屈曲部52,62を抜け止めする手段を設けたから、連結体70を定位置に位置決めして組み付ける際に有利である。なお、抜け止め位置の設定によっては、上下両密着面83U,83Dを対応する外装天板50の角孔51の口縁部51Aまたは内装天板60の角孔61の口縁部61Aに対して密着状態をより強固に保持することが可能となる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、連結体が、天井開口部の4周面を構成するべく一体に繋がった方形の枠状に形成された場合を例示したが、同枠体は、各周面ごとの4本が備えられたもの、あるいは隣り合う2面を構成するL型をなす2本を有する等、複数本備えた形式であってもよい。
(2)外装天板と内装天板の開口縁が、直角曲げした屈曲部を設けることなく互いに平行に延出した形状をなし、両開口縁を、連結体の裏面に互いに平行に形成した差込溝に差し込むことで両開口縁間を連結する形式のものにも、本発明は同様に適用することができる。
(3)連結体の密着面に形成される凹部の位置、断面形状、並びに大きさ等は、上記実施形態に例示したものに限らず、発泡治具の挟圧力、発泡樹脂の樹脂圧等の条件に応じて任意に変更可能である。また、フランジの強度低下を防ぐ等のために、凹部は所定長さずつ間隔を開けて形成してもよい。
(4)本発明に係る開口部の構造は、天井開口部に限らず、前面開口部さらには他の壁面に形成された開口部についても同様に適用することができる。
(5)本発明は冷蔵庫に限らず、冷凍庫、急速凍結庫等の冷却貯蔵庫全般の本体を構成する断熱箱体の開口部構造に適用することができる。
本発明の一実施形態に係る冷蔵庫の縦断面図 同外観斜視図 断熱箱体の斜視図 天井壁の外殻の分解斜視図 同一部切欠分解断面図 連結体の平面図 同底面図 天井開口部の外殻の一部における分解斜視図 連結体と内装天板の下面側から見た斜視図 天井開口部の外殻の一部を示す斜視図 天井壁の外殻の一部切欠断面図 天井開口部の一側面付近の部分拡大断面図
符号の説明
10…本体(断熱箱体) 11…外箱 12…内箱 13…断熱材 32…天井壁 33…天井開口部(開口部,方形孔) 50…外装天板 51…角孔 51A…口縁部 52…屈曲部 55…係止孔(抜け止め部) 60…内装天板 61…角孔 61A…口縁部 62…屈曲部 65…係止孔(抜け止め部) 70…連結体 71…周壁 75U,75D…差込溝 77U,77D…係止突起(抜け止め部) 82U,82D…フランジ 83U,83D…密着面 85…凹部 87…段差面

Claims (4)

  1. 外箱内に内箱を間隔を開けて収容して両箱の間に発泡樹脂からなる断熱材を充填した断熱箱体に設けられた開口部の構造であって、
    前記外箱の開口縁と前記内箱の開口縁とに亘って装着される合成樹脂製の連結体が設けられ、この連結体の幅方向の両端部には、前記外箱の開口縁と前記内箱の開口縁とがそれぞれ差し込まれる差込溝と、前記外箱の開口縁の内面と前記内箱の開口縁の内面とにそれぞれ密着する密着面とが設けられ、この密着面には前記断熱材を溜めることが可能な凹部が設けられていることを特徴とする断熱箱体の開口部構造。
  2. 前記外箱の開口縁の先端と前記内箱の開口縁の先端とが互いに対向するように屈曲されるとともに、前記連結体の両端部の前記差込溝が、前記各屈曲部を差し込み可能に互いに背中合わせの向きに形成されており、各差込溝における前記断熱材と接触する側の側壁の突出端から前記密着面が延出形成されていることを特徴とする請求項1記載の断熱箱体の開口部構造。
  3. 前記開口部が前記断熱箱体の天井壁に形成された方形孔であり、前記連結体は、前記方形孔の4周面を構成するべく一体に繋がった方形の枠状に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の断熱箱体の開口部構造。
  4. 前記連結体は、前記外箱の開口縁側と連結される上端部が外側に拡がるように後退した段差状に形成されていることを特徴とする請求項3記載の断熱箱体の開口部構造。
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