JP2009222241A - 断熱箱体 - Google Patents

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Hisashi Komazawa
恒史 駒澤
Toshiaki Miyatake
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Abstract

【課題】内箱を構成する際にビス等の取付具を不要とし、内箱と外箱間に断熱材を満遍に行き渡らせることを可能とする断熱箱体を提供する。
【解決手段】本発明の断熱箱体2は、内箱24を構成する側面板材(第1の板材)31は、本体31Aの後縁部に渡って略直角に折曲形成されたフランジ31Bと、本体31Aからフランジ31Bに渡って穿設された係合孔31Cを有すると共に、背面板材(第2の板材)32は、側縁部に位置して略直角に折曲形成された係合辺32Dを有し、背面板材32の係合辺32Dは側面板材31のフランジ31Bが起立した方向から係合孔31Cの本体31A側の部分に挿入係合され、その状態で背面板材32は、側面板材31に対して回動自在とされている。
【選択図】図3

Description

本発明は、低温ショーケースや冷蔵庫等の外箱と内箱間に断熱材を発泡充填して成る断熱箱体に関するものである。
従来この種の低温ショーケースなどの断熱箱体は、例えば特許文献1に示される如く、鋼板製の外面材(外箱)と内面材(内箱)間に発泡ポリウレタンなどの断熱材を現場発泡方式にて充填することにより構成されている。
このような断熱箱体の外箱或いは内箱を複数の鋼板(板材)を継ぎ合わせて形成する場合、従来では、図21に示す如くネジ止めにて継ぎ合わせていた。即ち、図21において101は従来の断熱壁102を構成する外面材であり、103は内面材である。
外面材101は鋼板製の板材106、107を継ぎ合わせて形成されており、一方の板材106の端部には内方に略直角に折曲されたフランジ108が形成されると共に、他方の板材107にも同様に内方に略直角に折曲された後、更に直角に折り返されたフランジ109が形成されている。
そして、各フランジ108、109を相互に突き合わせ、フランジ109側からネジ111で固定することにより、板材106、107を継ぎ合わせる。このようにフランジ108、109を形成して固定するのは、外面材101の外観を考慮して、ネジ111を隠蔽するためである。また、内面材102も鋼板製の板材112、113を継ぎ合わせて形成されており、この場合は、各板材112、113の端部を重合させた状態で外側からネジ111で固定する構造であった。
両面材101、102は相互に間隔を存して図示しない治具内にセットされ、その状態で断熱材原液が両面材101、102間に注入発泡されるものであった。
しかし、かかる構成では、ネジ止めによって内外面材103、101を継ぎ合わせていたため、組立作業効率が低下すると共に、部品点数が増大し、コストが高騰する問題があった。また、両板材112、113間及びネジ止め部分のシール性が悪く、断熱材が漏れてしまうため、多量のシール剤を塗布する必要がある。特に、内面材102に結露が生じた場合、ネジ止め部分の隙間に結露水が浸入してさびが発生する問題があった。
そこで、上述した如き問題を解決するため図22に示される如き構成が採用されていた。即ち、図22に示される構成では、内面材115は鋼板製の板材116、117の継ぎ合わせで構成されると共に、外面材118は鋼板製の板材119、120の継ぎ合わせで構成される。
相互に継ぎ合わされる一方の板材119、116端部を断熱材側となる方向に折曲して形成された被嵌合辺121、122と、この被嵌合辺121、122の先端部を折り返して形成された折返部123、124と、他方の板材120、117端部を断熱材側となる方向に折曲して形成された嵌合辺125、126とし、これら嵌合辺125、126を被嵌合辺121、122及び折返部123、124間に挿入嵌合することにより、これらを密着し、両板材を略面一となるように構成していた。
特公平6−27613号公報
しかしながら、上述した如き構成では、断熱材側となる方向に突出した被嵌合辺や嵌合辺、折返部が形成されているため、断熱材原液の充填位置によっては、内面材と外面材間に断熱材を充填発泡した際に、当該嵌合辺等が断熱材が満遍なく行き渡るのを阻害する問題がある。これにより、断熱箱体全体の断熱性能が低下する問題が招来する。
そこで、本発明が従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、内箱を構成する際にビス等の取付具を不要とし、内箱と外箱間に断熱材を満遍に行き渡らせることを可能とする断熱箱体を提供する。
本発明の断熱箱体は、矩形状の内箱と外箱間に断熱材を発泡充填して成るものであって、内箱は、一面を構成する第1の板材と、該第1の板材に隣接して当該内箱の他の面を構成する第2の板材を少なくとも備え、第1の板材は、本体の縁部に渡って略直角に折曲形成されたフランジと、本体からフランジに渡って穿設された係合孔を有すると共に、第2の板材は、縁部に位置して略直角に折曲形成された係合辺を有し、第2の板材の係合辺は第1の板材のフランジが起立した方向から係合孔の本体側の部分に挿入係合され、その状態で第2の板材は、第1の板材に対して回動自在とされていることを特徴とする。
請求項2の発明の断熱箱体は、上記発明において、内箱の隣接する少なくとも3面が第1の板材又は第2の板材にて構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、矩形状の内箱と外箱間に断熱材を発泡充填して成る断熱箱体において、内箱は、一面を構成する第1の板材と、該第1の板材に隣接して当該内箱の他の面を構成する第2の板材を少なくとも備え、第1の板材は、本体の縁部に渡って略直角に折曲形成されたフランジと、本体からフランジに渡って穿設された係合孔を有すると共に、第2の板材は、縁部に位置して略直角に折曲形成された係合辺を有し、第2の板材の係合辺は第1の板材のフランジが起立した方向から係合孔の本体側の部分に挿入係合され、その状態で第2の板材は、第1の板材に対して回動自在とされているので、当該内箱の組立時には、第1の板材の縁部に渡って略直角に形成されるフランジの係合孔に、第2の板材の縁部に略直角に折曲された係合辺を第1の板材のフランジが起立した方向から挿入し、その状態で、第2の板材を第1の板材に対して約90°回動させることで、両板材を略直角に交わった状態で係合させることができる。
これにより、両板材が略直角に交わった状態では、第1の板材の縁部に形成されたフランジは、第2の板材の縁部外面(断熱材側)に当接し、第2の板材の縁部に形成された係合辺は、第1の板材の縁部外面に当接する。そのため、内箱の内側(断熱箱体の内面)に係合辺が露出されることなく、且つ、各板材の外面に向けて係合部が突出されることなく内箱を構成することが可能となる。
従って、内箱を構成する際にビス等の取付具を不要とすることができ、かかるビス等の突出部に影響されることなく当該内箱と外箱間に断熱材を満遍に行き渡らせることが可能となる。これにより、断熱箱体の断熱性能の向上を図ることができる。また、係合辺やフランジは、内箱の外面に位置して他方の板材に重合されるため、断熱材の発泡漏れを防ぐテープ張りも容易となる。これにより、組立作業性の向上を図ることができる。
特に、両板材が係合された状態では、外方に突出する突出部がないため、組立作業に際し、載置面を考慮する必要がなく、組立作業性の向上を図ることができる。
請求項2の発明によれば、上記発明において、内箱の隣接する少なくとも3面が第1の板材又は第2の板材にて構成されているので、各板材が相互に支え合って係合状態を保持することができ、組立作業性の向上を図ることができる。
以下、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明を適用した実施例としての低温ショーケース1の斜視図、図2は図1のショーケース1の縦断側面図を示している。
本実施例の低温ショーケース1は飲食店やスーパーマーケット、コンビニエンスストアなどの店舗に設置されて飲料などの商品を冷蔵しながら陳列するショーケースであり、前面が開口する断熱箱体2により本体が構成され、この断熱箱体2内に貯蔵室6が形成されている。そして、貯蔵室6内には所定の間隔を存して上下に複数段の棚7・・・が架設されている。
断熱箱体2の前面開口にはガラス扉3が設けられており、このガラス扉3によって貯蔵室6の開口は開閉自在に閉塞されている。また、断熱箱体2の下方には、機械室10が形成されている。この機械室10内には冷却装置の冷却サイクルを構成する圧縮機11と及び凝縮器12等が設置されている。尚、3Aはガラス扉3を開閉するための把手であり、17はドレンパンである。また、断熱箱体2の前部内方、即ち、貯蔵室6の開口縁部には、上下に渡って貯蔵室6内を照明するための図示しない照明装置が配設されている。
一方、貯蔵室6の背部には断熱箱体2の背壁2Aと所定の間隔を存してその内側に仕切板5が設けられており、この仕切板5と断熱箱体2との間に上下に渡るダクト8が形成されている。また、この仕切板5の下部前方には断熱箱体2の底壁2Cと間隔を存してデックパン4が取り付けられており、このデックパン4と断熱箱体2との間に前後に渡り前記ダクト8と連通する下ダクト8Aが形成されている。この下ダクト8Aの前端には、冷気吐出口16が形成されている。
また、断熱箱体2の天壁2Bの下側には、当該天壁2Bと所定の間隔を存してその内側に仕切板9が設けられており、この仕切板9と断熱箱体2との間には、前後に渡り前記ダクト8と連通する上ダクト8Bが形成されている。このダクト8Bの前端には、冷気吸込口15が形成されている。
そして、この上ダクト8B、ダクト8、下ダクト8Aの一連のダクト内には、前記圧縮機11と共に冷却装置を構成する冷却器13が縦設されていると共に、冷気循環用送風機14が配設されている。
かかる構成により、冷却装置を構成する圧縮機11、冷気循環用送風機14が運転されることにより、貯蔵室6内は所定の冷蔵温度に冷却される。
次に、上記断熱箱体2の構造及びその製造方法について説明する。断熱箱体2は、前面に開口する矩形状の鋼板製の外箱23と、この外箱23内に間隔を存して組み込まれたステンレスなどの矩形状の鋼板製の前面に開口する内箱24と、これら外箱23及び内箱24間に構成される空間に現場発泡方式にて充填される発泡ポリウレタン断熱材26などから構成されている。
ここで、内箱24の構成について図3及び図4を参照して説明する。図3は内箱24の後方斜視図、図4は図3の分解斜視図である。内箱24は、上面を構成する天面板材30と、両側面それぞれを構成する側面板材31、31と、背面を構成する背面板材32と、底面を構成する底面板材33とを組み合わせて構成される。各板材30、31、32、33は、上述したようにステンレスなどの鋼板製により構成されており、本実施例では、厚さ0.5mm程度の板材を使用している。
まず、図5乃至図9を参照して側面板材31について説明する。図5は側面板材31(正面から向かって右側面)の平面図、図6は図5の右側面図、図7は図5の下部拡大図、図8は図5の天面図、図9は側面板材31の上部拡大展開図をそれぞれ示している。
側面板材31の本体31Aの後縁部は、上下に渡って内方に向けて略直角に折曲されたフランジ31Bが形成されており、このフランジ31Bと側面板材32の本体31Aに渡って所定間隔を存して複数の係合孔31Cが穿設されている。
本実施例では、当該側面板材31と係合する背面板材32の板厚を0.5mm程度としており、当該背面板材32に形成される係合辺32Dが当該係合孔31Cに挿入可能とするため、係合孔31Cは、当該板厚よりも十分に大きい1.5mm程度とする。またこのとき、組み立てられた状態で、係合孔31Cの本体31A側の部分に係合辺32D(連結辺32F)が位置するように、係合孔31Cは、本体31Aとフランジ31Bに渡って穿設されている。
側面板材31の本体31Aの前部は、上下に渡って貯蔵室6側が開口する断面略コ字状の凹部41が折曲形成されている(図8)。この凹部41内には、上述した如く照明装置を構成する蛍光灯などが上下に渡って収容される。
側面板材31の本体31Aの上縁部には、図9の拡大展開図に示されるように、所定間隔を存して複数の係合辺31Dが形成されている。これら係合辺31Dは、図8の天面図に示されるように、外方(即ち外箱23側)に向けて略直角に折曲されている。なお、この係合辺31Dと本体31Aとの間には、容易に係合辺31Dを折曲形成可能とするため、案内孔42が形成されている。
同様に、側面板材31の本体31Aの下縁部にも、所定間隔を存して複数の係合辺31Eが形成されている。尚、本実施例では、上縁部には、3つの係合辺31Dが形成されているのに対し、下縁部には、2つの係合辺31Eが形成されている。
次に、図10乃至図を参照して背面板材32について説明する。図10は背面板材32の平面図、図11は図10の左側面図、図12は図10の上部隅角部の拡大図、図13は図10の天面図をそれぞれ示している。
背面板材32の本体32Aの両側縁部には、所定間隔を存して複数の係合辺32Dが形成されている。これら係合辺32Dは、図12の拡大図に示されるように、本体32Aの側縁部端面よりも少許、例えば当該背面板材32と係合される側面板材31の板厚0.5mm程度、外側に位置して前方に向けて略直角に折曲されている。これにより、本体32Aとその側縁部より折曲形成される係合辺32Dとの間には、連結辺32Fが形成されることとなる。各係合辺32Dは、係合される側面板材31の後縁部において本体31Aとフランジ31Bに渡って形成されるそれぞれの係合孔31Cに対応して相互に係合可能に設けられている。
背面部材32の本体32Aの上下縁部は、前後に渡って内方に向けて略直角に折曲されたフランジ32Bが形成されており、このフランジ32Bと背面板材32の本体32Aに渡って所定間隔を存して複数の係合孔32Cが穿設されている。
本実施例において、当該背面板材32と係合する天面板材30(底面板材33)はその板厚を0.5mm程度としており、天面部材30に形成される係合辺30Dが当該係合孔32Cに挿入可能とするため、係合孔32Cは当該板厚よりも十分に大きい1.5mm程度とする。またこのとき、組み立てられた状態で、係合孔32Cの本体32A側の部分に係合辺30Dが位置するように、係合孔32Cは、本体32Aとフランジ32Bに渡って穿設されている。また、本実施例では、本体32Aの上縁部には、2つの係合孔32Cが穿設されているのに対し、下縁部には、3つの係合孔32Cが穿設されている。
次に、図14乃至図を参照して天面板材30について説明する。図14は天面板材30の平面図を示している。天面板材30の本体30Aの前側縁部は、係合される両側面板材31の前部に形成される凹部41の形状に対応して外方に突出して形成されている。
そして、天面板材30の本体30Aの両側縁部は、前記突出形成されている部分を含めて前後に渡って下方(貯蔵室6側)に向けて略直角に折曲されたフランジ30Bが形成されており、このフランジ30Bと天面板材30の本体30Aに渡って所定間隔を存して複数の係合孔30Cが穿設されている。本実施例において、当該天面板材30と係合する側面板材31の板厚を0.5mm程度としており、当該係合孔30Cは、当該板厚よりも十分に大きい1.5mm程度とする。
そして、天面板材30の本体30Aの後縁部には、所定間隔を存して複数の係合辺30Dが形成されている。これら係合辺30Dは、組立作業時において、貯蔵室6側に略直角に折曲形成するものであり、この係合辺30Dと本体30Aとの間には、容易に係合辺30Dを折曲形成可能とするため、案内孔43が形成されている。
尚、内箱24の底面を形成する底面板材33も当該天面板材30と略同様に構成されており、両側縁部には、図示しないフランジが折曲形成され、当該フランジには、係合孔33Cが形成されていると共に、後縁部には、貯蔵室6側に向けて略直角に折曲形成された係合辺33Dが複数(ここでは3つ)形成されている。但し、当該底面板材33には、機械室10内とダクト8内とを連通するための連通孔44などが形成されている。
かかる構成により、図15乃至図20を参照して内箱24の組立手順について説明する。まずはじめに、側面板材31の凹部41等の凹凸形状による組立への影響がある側面板材31と天面板材30との組立に先立ち、これらの影響のない背面板材32と側面板材31とを組み立てる。尚、ここでは、側面板材31がフランジ31B及び係合孔31Cが形成される第1の板材とされ、背面板材32が係合辺32Dが形成される第2の板材とされる。
第2の板材である背面板材32は、貯蔵室6側となる面を上側として寝かせておき、この状態で、側縁部に形成された係合辺32Dが上方に向けて起立する。図15、図16に示すように、かかる背面板材32に対し一方の第1の板材である側面板材31を後縁部に形成されたフランジ31Bを下向きとして側面板材31を重ね合わせる。このとき、背面板材32の係合辺32Dは、側面板材31のフランジ31Bの内側に位置して、図17及び図18に示すように、フランジ31Bが起立した方向からフランジ31Bと本体31Aとに渡って形成される係合孔31C内に挿入する。
この状態で、それぞれの係合辺32Dと係合孔31Cの係合箇所を中心として、即ち、背面板材32の側縁部及び側面板材31の後縁部を中心として側面板材31を回動させて起立させる。このとき、背面板材32の係合辺32Dは、側面板材31の係合孔31C内で回動されて、係合孔31Cの本体31A側に収容された状態で、側面板材31の後縁部外面(外箱23側)に当接した状態で挿入係合されている。また、側面板材31の後縁部に形成されたフランジ31Bは、背面板材32の側縁部外面(外箱23側)に当接した状態で支持される(図20)。従って、側面板材31の前端部を例えば90°より大きく回動させることで、当該側面板材31から手を離しても、安定して背面板材32に支持される。
その後、背面板材32の他方の側縁部に上記と同様に側面板材31を取り付ける。
そして、背面板材32と、両側面板材31、31によって、断面略コ字状が形成された状態で、先に底面板材33を取り付け、その後、天面板材30を取り付ける。ここでは、天面板材30を取り付ける方法を説明する。
まず、天面板材30を背面板材32に取り付ける。即ち、背面板材32の上端部に形成されるフランジ32Bと本体32Aに渡って形成される係合孔32Cに天面板材30の後縁部に形成される係合辺30Dを挿入する。この際、フランジ32Bの貯蔵室6側から係合辺30Dを係合孔32C内に挿入する。
この状態で、それぞれの係合辺30Dと係合孔32Cの係合箇所を中心として、即ち、背面板材32の上縁部及び天面板材30の後縁部を中心として天面板材30を回動させて、起こす。このとき、背面板材32の上縁部に形成されたフランジ32Bは、天面板材30の後縁部外面(外箱23側)に当接した状態で支持される。従って、天面板材30の前端部を例えば90°より大きく回動させることで、当該天面板材30から手を離しても、安定して背面板材32に支持される。
次に、上述した如き凹部41による凹凸形状が組立に影響する天面板材30及び底面板材33を各側面板材31と係合させる。尚、ここでは、天面板材30(底面板材33)がフランジ30B(33B)及び係合孔30C(33C)が形成される第1の板材とされ、側面板材31が係合辺31Dが形成される第2の板材とされる。
まず、背面板材32に係合されている側面板材31の前端部を一旦貯蔵室6側に回動させて、当該側面板材31の上縁部及び下縁部を天面板材30及び底面板材33の側縁部よりも内方に位置させる。
その後、天面板材30及び底面板材33の側縁部に形成されるフランジ30Bの貯蔵室6側から側面板材31の上縁部に形成される係合辺31Dを天面板材30のフランジ30Bと本体30Aに渡って形成される係合孔30C内に挿入係合させ、同様に、側面板材31の下縁部に形成される係合辺31Eを底面板材33のフランジ33Bとその本体に渡って形成される係合孔内に挿入係合させる。一方の側面板材31と天面板材30及び底面板材33との係合を行った後、同様に他方の側面板材31とも係合させる。
そして、天面板材30及び底面板材33の後縁部に形成された係合辺30D、33Dを案内孔43に沿って折り曲げて、当該係合辺を背面板材32の外面に沿わせる。
これにより、内箱24は、側面板材31と背面板材32との関係では、第1の板材を構成する側面板材31と第2の板材を構成する背面板材32とを略直角に交わった状態で係合させることができ、側面板材31と天面板材30(底面板材33)との関係では、第1の板材を構成する天面板材30(底面板材33)と第2の板材を構成する側面板材31とを略直角に交わった状態で係合させることができる。
そのため、それぞれの第1の板材と第2の板材との係合関係において、第1の板材の縁部に形成されたフランジ31B、30B(33B)は、第2の板材の縁部外面(断熱材26側)に当接し、第2の板材の縁部に形成された係合辺32Dは、第1の板材の縁部外面に当接させることができる。尚、天面板材30や底面板材33に形成される係合辺31D、31Eは、案内孔42に沿って折り曲げて、当該係合辺を側面板材31の外面に沿わせてもよい。
従って、内箱24の内側(断熱箱体2の内面)に係合辺や板材のフランジ等の端面が露出されることないため、貯蔵室6側からの外観を向上させることができる。また、係合辺やフランジは、内箱の外面に位置して他方の板材に重合されるため、各板材の外面(断熱材26側)に向けて係合部が突出されることなく内箱24を構成することが可能となる。そのため、断熱材26の発泡漏れを防ぐテープ張り作業を容易とすることができ、組立作業性を向上させることができる。また、外面に向けて係合部等が突出されていないため、組立作業に際し、載置面を考慮する必要がなくなり、組立作業性の向上を図ることができる。
また、本実施例では、内箱24の隣接する少なくとも3面、即ち、背面板材32、側面板材31、天面板材30、若しくは、背面板材32、側面板材31、底面板材33とが、それぞれフランジ及び係合孔が形成される第1の板材又は係合辺が形成される第2の板材にて構成されて、互いに係合されているため、各板材が相互に支え合って係合状態を保持することができる。
これにより、ビス留めを行うことなく、内箱24の箱体としての歪みや傾きを最小限にとどめることができ、これによっても、組立作業性の向上を図ることができる。
また、内箱24を構成する背面板材32、側面板材31、天面板材30、底面板材33は、少なくとも一辺に、即ち、背面板材32は上下縁部に、側面板材31は後縁部に、天面板材30及び底面板材33は、両側縁部にフランジが折曲形成されているため、板材自体の変形を抑制することができ、板材としての強度を確保することが可能となる。
上述したように、本実施例では、前部に凹部41を形成する都合上、凹凸形状が施されている天面板材30や底面板材33は、側面板材31と背面板材32とを組み立てた後で行うため、当該凹凸形状によって、組立作業時に各板材の貯蔵室6側の面を傷つけてしまう不都合を抑制することができる。
上述した如く構成された内箱24は、外箱23と共に相互に間隔を存して図示しない治具内にセットし、その状態で、発泡ポリウレタン断熱材の原液を注入し、発泡させて、断熱箱体2を構成する。
この際、内箱24は、上述した如き構成とされているため、ビス等の突出部が内箱24と外箱23間に突出されていない。そのため、突出部に影響されることなく、当該内箱24と外箱23間に断熱材26を満遍に行き渡らせることが可能となる。これにより、断熱箱体2の断熱性能の向上を図ることができる。
本発明を適用した実施例としての低温ショーケースの斜視図である。 図1の低温ショーケースの縦断側面図である。 内箱の後方斜視図である。 図3の分解斜視図である。 側面板材(正面から向かって右側面)の平面図である。 図5の右側面図である。 図5の下部拡大図である。 図5の天面図である。 側面板材の上部拡大展開図である。 背面板材の平面図である。 図10の左側面図である。 図10の上部隅角部の拡大図である。 図10の天面図である。 天面板材の平面図である。 第1の板材と第2の板材の取り付け状態を示す上方からみた斜視図である。 第1の板材と第2の板材の取り付け状態を示す下方からみた斜視図である。 第1の板材と第2の板材を係合させた状態を示す上方からみた斜視図である。 第1の板材と第2の板材を係合させた状態を示す下方からみた斜視図である。 第1の板材を回動させた状態を示す上方からみた斜視図である。 第1の板材を回動させた状態を示す下方からみた斜視図である。 従来の断熱箱体の拡大断面図である。 従来の断熱箱体の拡大断面図である。
符号の説明
1 低温ショーケース
2 断熱箱体
6 貯蔵室
8 ダクト
23 外箱
24 内箱
26 断熱材
30 天面板材
30A 本体
30B フランジ
30C 係合孔
30D 係合辺
31 側面板材
31A 本体
31B フランジ
31C 係合孔
31D、31E 係合辺
32 背面板材
32A 本体
32B フランジ
32D 係合辺
32F 連結辺
33 底面板材
33B フランジ
33C 係合孔
33D 係合辺
41 凹部
42、43 案内孔

Claims (2)

  1. 矩形状の内箱と外箱間に断熱材を発泡充填して成る断熱箱体であって、
    前記内箱は、一面を構成する第1の板材と、該第1の板材に隣接して当該内箱の他の面を構成する第2の板材を少なくとも備え、
    前記第1の板材は、本体の縁部に渡って略直角に折曲形成されたフランジと、前記本体からフランジに渡って穿設された係合孔を有すると共に、
    前記第2の板材は、縁部に位置して略直角に折曲形成された係合辺を有し、
    前記第2の板材の係合辺は前記第1の板材のフランジが起立した方向から前記係合孔の前記本体側の部分に挿入係合され、その状態で前記第2の板材は、前記第1の板材に対して回動自在とされていることを特徴とする断熱箱体。
  2. 前記内箱の隣接する少なくとも3面が前記第1の板材又は第2の板材にて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の断熱箱体。
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