JP2008272657A - Dnaの固定化方法、dna多孔質複合体及びdna多孔質複合体を用いた浄化システム - Google Patents

Dnaの固定化方法、dna多孔質複合体及びdna多孔質複合体を用いた浄化システム Download PDF

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Abstract

【課題】DNAの有する2重らせん構造の吸着能力を安定に発現し、水等の浄化に好適なDNA多孔質複合体を提供し得るDNA固定化方法を提供すること。
【解決手段】固化成分を含む処理液にDNA含有多孔質部材を接触させ、この処理液との接触によりDNA含有多孔質部材中に取り込まれた固化成分を固化させて多孔質部材中にDNAを固定化する。
【選択図】なし

Description

本発明は、2重らせん構造を有するDNAを多孔質部材の表面または、部材の内部に固定化する方法に関し、特にDNAの脱離や溶出を抑制し、DNAを該部材に強固に固定化する方法に関する。本発明は、更に、この固定化方法より得られたDNA多孔質複合体及び該DNA多孔質複合体を用いた浄化システムにも関する。
従来、DNAは2重らせん構造を形成し、生体内で遺伝子情報を担うことが知られている。DNAの二重らせんには、平面的な化学構造をもつ芳香族系化合物が選択的にインターカレートされやすく、これによってDNA自身の異変が起こって、発ガン性などを起こすと言われている。このDNAの特異性を利用し、2重らせんDNAを用いて発ガン性化合物などの有害物質を選択的に除去する方法が提案されている(非特許文献1)。
2重らせんDNAを環境浄化材料として使用するために、2重らせんDNAを支持体に固定化する技術が検討されている。特許文献1には、デオキシリボ核酸の固定化方法として、デオキシリボ核酸のアルカリ金属塩とアルギン酸のアルカリ金属塩を2価の金属含有化合物で凝固させることによりデオキシリボ核酸を固定化する方法が開示されている。
特許文献2には、DNAを環境浄化材料とする際に、紫外線照射によりDNAを含む硬化物を得る方法が開示されている。この方法では、支持体上の水溶液もしくはその液膜、又は支持体上の水溶性DNAの薄層に、波長が250〜270nmの範囲の紫外線を照射することによってDNAを硬化させ、支持体にDNAを固定化させている。特許文献3には、カルシウム含有物質などの無機質固体にDNAを固定化した複合体が開示されている。
更に、担持体中のDNAの有効利用及び浄化速度の向上の観点から、多孔質のDNA担持体の開発も行われている。しかし、多孔質物質としては、無機質からなる各部分間の結合が弱い状態で集合しているものがあり、そのような他多孔質物質では固体マトリックス自体の強度がまだ不十分である。
一方、DNAを利用した吸着処理としては、中空糸を用いた方法が非特許文献2に開示されている。ここでは、中空系透析膜を介し、中空部内のDNA水溶液と中空糸膜外壁側にあるダイオキシン類を含む水溶液を接触させると、ダイオキシンが透析膜を透過し、DNAに吸着されることが確認されている。とことが、このようなDNA水溶液の処理においては、場合によっては、酵素などによるDNAの劣化などの課題を克服する必要がある。
機能材料、Vol.19、1999年 高分子、52巻、2003年、P134〜137 特開平7−41494公報 特開2001−81098号公報 特開10-175994号公報
上記の各文献においては、DNAの2重らせん構造を維持し、固定化率の向上及び高強度の安定なDNA固定化材料が必要されている。特に、水処理において高い浄化効率が期待されるDNAを含む多孔質材料において、水中において広い使用条件下で如何にDNAの溶出を抑え、DNA含有多孔質材料を高強度化させるかという問題に対する解決方法が求められている。
本発明は、このような従来技術における問題を解消するためになされたものであり、DNAの有する2重らせん構造の吸着能力を安定に発現し、水等の浄化に好適な多孔質DNA多孔質複合体を提供し得るDNA固定化方法を提供することをその目的とする。
本発明にかかるDNAの固定化方法は、DNAを多孔質部材に固定するためのDNAの固定化方法において、
固化成分を含む処理液にDNA含有多孔質部材を接触させる工程と、
前記処理液との接触によりDNA含有多孔質部材中に取り込まれた固化成分を固化させて前記多孔質部材中にDNAを固定化する工程と、
を有することを特徴とするDNAの固定化方法である。
本発明のDNA多孔質複合体は、上記のDNA固定化方法によりDNAを多孔質材料に固定化して得られることを特徴とする多孔質複合体である。また、本発明にかかる浄化システムは、上記のDNA多孔質複合体を用いたことを特徴とする浄化システムである。
本発明によれば、DNA含有多孔質部材を、固化成分を含む処理液と接触させ、後に多孔質部材中で固化成分を固化させることにより、DNAが多孔質部材に強固に固定化され、高強度のDNA固定化複合体が得られる。これによって、水中におけるDNAの離脱、DNA多孔質複合体の割れや強度低下などが極端に抑制され、幅広い環境下でDNAの吸着性能に基づく浄化機能が発現する環境浄化システムが可能となった。
本発明にかかるDNAの固定化方法においては、まず、DNA含有多孔質部材に固化成分含有処理液を接触させることによって、DNA含有多孔質部材のDNAを含む細孔内に固化成分が付与される。次に、細孔内に供給された固化成分を固化させることで、DNAが多孔質部材に強固に固定化される。処理液中の固化成分とは、処理液に溶解または分散されており、固化した場合に耐水性を有する固体となる成分を指す。
本発明において、処理液をDNA含有多孔質部材に接触させる方法は特に制限されないが、処理液にDNA含有多孔質部材を浸漬する方法や、処理液をDNA含有多孔質部材に対してスプレーする方法等が利用できる。処理液をDNA含有多孔質部材に接触させると、処理液は、主に毛管現象により、多孔質部材の細孔内に浸み込み、これにより、DNA含有多孔質部材に処理液が含浸した状態を得ることができる。細孔内に処理液が浸み込んだ状態のDNA含有多孔質部材に対して固化成分の固化のための処理を行う。
固化成分の固化には、固化成分の種類に応じて選択できる。処理液からの分散媒や溶媒の揮発等による固化成分の濃縮や更なる乾燥によって固化する固化成分を用いた場合は、分散媒や溶媒を揮発させるための処理や、乾燥処理を固化のための処理として利用できる。これらの処理は必要に応じて加熱条件下で行うことができる。更に、光などの他の刺激による固化処理も利用できる。
固化成分としては、例えば、分散媒体に分散または溶解されており、かつ乾燥などによって、架橋して不溶化できるものが利用できる。有機成分としては、光又は熱による有機ポリマーのラジカル重合、塩濃度の変化や成分揮発に伴うイオン性有機ポリマーの凝集、金属イオンによるアニオン性ポリマーの架橋などにより固化する有機成分を挙げることができる。無機成分としては、金属酸化物の凝集、ゲル化等により、固化する無機成分をあげることができる。これらの中、浄化処理における捕集効率を上げる観点から、固化後の状態が多孔質であることが好ましい。このような固化成分としては、金属塩化合物、金属アルコキシド、金属錯体、オルガノシラン、またはこれらの加水分解生成物等が好適に使用できる。
金属塩化合物としては、例えば水に可溶で最終的に酸化アルミニウムになるものとして、AlCl3、Al(NO3)3、NaAlO2などの化合物を挙げることができる。他の類似の固化酸化物として、TiOCl2、ZrOCl2等の化合物も挙げることができる。また、部分架橋物も都合よく用いることができ、例えばAlCl3の部分架橋物としてのAl4(OH)9Cl3、Al2(OH)5Cl(高塩基性塩化アルミニウム)の分散液を挙げることができる。
金属アルコキシドとしては、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシランなどのシリコンアルコキシシラン、アルミニウムエトキシド、アルミニウムイソプロポキシド、アルミニウム−n−ブトキシド、アルミニウム−sec−ブトキシド、アルミニウム−tert−ブトキシドなどのアルミニウムアルコキシド、テトラメトキシチタン、テトラエトキシチタン、テトラn−プロポキシチタン、テトライソプロポキシチタン、テトラn−ブトキシチタン、テトライソブトキシチタン等のチタニウムアルコキシド、ジルコニウムテトラメトキシド、ジルコニウムテトラエトキシド、ジルコニウムテトラn−プロポキシド、ジルコニウムテトライソプロポキシド、ジルコニウムテトラn−ブトキシド、ジルコニウムテトラt−ブトキシド等のジルコニウムアルコキシドを挙げることができる。金属錯体としては、酢酸アルミニウム、酢酸チタニウム、トリス(アセチルアセトナト)アルミニウム(III)、ビス(アセチルアセトナト)モノ(ポロポキシ)アルミニウム(III)、モノ(アセチルアセトナト)ビス(ポロポキシ)アルミニウム(III)、トリス(エチルアセトアセタト)アルミニウム(III)、トリス(ジエチルマロナト)アルミニウム(III)、ビス(アセチルアセトナト)銅(II)、テトラキス(アセチルアセトナト)ジルコニウム(IV)、トリス(アセチルアセトナト)クロム(III)、トリス(アセチルアセトナト)コバルト(III)、酸化チタン(II)アセチルアセトネート[(CH3COCHCOCH3)2TiO]などのキレート化合物を挙げることができる。オルガノシランとしては、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、ジメチルジメトキシシランなどを挙げることができる。これらの金属アルコキシド、金属錯体、オルガノシランを予め架橋したオリゴマーも用いることができる。
固化成分として、必要に応じて2以上の異なる固化成分を組み合わせて用いることができる。
処理液の分散媒または溶媒としては、安定な処理液が得られれば、特に限定されないが、水、メタノール、エタノール、イソポロパノール等の親水性溶媒を挙げることができる。
処理液中の固化成分が好ましくは、pHの変動により、ゲル化することがこのましい。ゲル化とは、pHをシフトする効果をもつ酸、アルカリ、塩類などの成分を加えることにより、処理液中の固化成分の架橋が促進され、不溶化の方向に変化することを指す。顕著の場合では、これによって処理液中の固化成分が白濁・沈殿したり、場合によって分散液がゲルしたりする。処理液が酸性成分を含み、pHの上昇により、処理液の固化成分がゲル化する性質を持つものが特に好ましい。酸性成分とは、アルカリイオン、アルカリ土類イオン、アンモニウムイオンなどと反応し、塩を形成するものを指し、具体的には、Cl-、NO3 -、HSO4 -、SO4 2-等イオンと、遊離の塩酸、硝酸、硫酸、酢酸、βジケトン等を挙げることができる。これらの酸性分も必要に応じてその2種以上を組み合わせて用いることができる。処理液のpH範囲は好ましく0〜7で、より好ましく1〜6である。
処理液中の固化成分の濃度が固形分換算(質量基準)で0.1%〜30%、より好ましく0.5〜20%である。固化成分の濃度が0.1%未満であると、固化成分による効果が少ない場合がある。一方、固化成分が30%を超えると、処理液の安定性が低下する場合がある。
本発明に用いられるDNAとしては、インターカレーション機能を有する2重らせん構造を有するものであれば、本使用目的に使用できる。例えば、哺乳類の精巣又は動物の胸腺から得られるDNAが挙げられる。特に、サケ、ニシンまたはタラの白子(精巣)から得られるものが好ましい。又、哺乳動物もしくは鳥類、例えばウシ、ブタ、ニワトリ等の胸腺から得られるものが好ましい。他の水溶性DNAの例としては、合成DNA特に(dA)−(dT)の塩基対を持つDNA配列、特に例えばpoly(dA)−poly(dT)型の配列を持つDNAであってもよい。これらの水溶性形態として、アルカリ塩、アンモニウム塩の形態を用いる。好ましく、アルカリ塩で、より好ましくナトリウム塩である。DNAの分子量として、好ましくは10万以上、より好ましく50万以上である。
酸性成分を含有する処理液で、アルカリ、アンモニア塩など塩形態のDNA含有多孔質部材を処理すると、DNAより放出されたアルカリ成分が処理液の酸性成分に作用して、多孔質部材中への浸透に伴い、固化成分が固化する。これによって、処理液中の固化成分が多孔質部材に吸収され、結果的にDNAの固定化へ働き、多孔質部材の強度を強くする。
DNA含有多孔質部材としては、DNAが多孔質部材に含まれ、DNA以外の構成主成分が水に不溶で、かつ液が該多孔質部材内に浸透できるものが、本発明に使用できる。多孔質部材としては、酸化物、ハロゲン金属などの無機マトリックスやポリウレタンなどの有機マトリックス、金属マトリックスを用いることができる。安定性の観点から酸化物マトリックス(基体)がより好ましい。酸化物マトリックスとしては、粒子状酸化物マトリックス、DNAのバインダーとしての酸化物マトリックス、アルコキシドモノマーから低温で形成させるマトリックスや、ガラスの相分離やセラミックス焼成より得られる高温タイプの酸化物微マトリックスなどを挙げることができる。これらの中では、無機多孔質酸化物マトリックス、特に多孔質シリカが更に好ましい。
DNA含有多孔質部材はこのような多孔質マトリックスにDNA水溶液を含浸させ、乾燥して得たものを用いることができる。また、多孔質マトリックスになる成分とDNAとの分散液から固化したものでも良い。その中、コロイドの粒子とNDAとの分散液から形成させたDNA含有多孔質部材が最も好ましい。
酸化物粒子として酸化物コロイドを用い、DNA含有多孔質部材を形成する場合は、コロイドの粒子径が好ましく5〜100nmであり、より好ましくは10〜50nmである。粒子径が5nm以上であると、細孔のサイズが小さくなる恐れがなくなり、DNA高分子が都合よく担持できる。一方、粒子径が100nm以下であると、細孔の数が減少する恐れがなくなる。
酸化物コロイドとしては、例えば、コロイダルシリカ、コロイダル酸化アルミニウム、コロイダル酸化鉄、コロイダル酸化ガリウム、コロイダル酸化ランタン、コロイダル酸化チタニウム、コロイダル酸化セリウム、コロイダル酸化ジルコニウム、コロイダル酸化すず及びコロイダル酸化ハフニウム等の無機酸化物コロイドを挙げることができる。これらは単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。経済性から、入手しやすいシリカコロイドをマトリックスの主成分とすることが好ましい。コロイダルシリカの具体例として、日産化学工業株式会社からスノーテックス20、スノーテックス30、スノーテックスN、スノーテックスO、スノーテックスC等の水系ゾル銘柄、メタノール系ゾル、IPA−ST、EG−ST、MEK−STなどの溶剤系ゾル銘柄や触媒化成工業株式会社からOSCAL−1132、OSCAL−1432、OSCAL−1232等の溶剤系ゾル銘柄等を提供されている。コロイダル酸化アルミニウムの具体例としては、日産化学工業株式会社が市販しているアルミナゾル100、アルミナゾル520などの銘柄をあげることができる。
更に酸化物マトリックスを修飾する成分として、塩基官能基を有するオルガノシロキサンを用いてもよい。塩基性官能基はDNAのリン酸基と酸塩基構造を形成しうる窒素を含む官能基を指す。塩基性官能基を有するシロキサンは、該官能基を有するアルコキシシランを加水分解させることにより得る。アルコキシシランの具体例として、下記の化合物を挙げる。
Figure 2008272657
ここで、各式ごとに、R1は水素又は炭素数1〜8の一価炭化水素基で、R3、R4、R5、R6及びR9はそれぞれ独立して炭素数1〜8の一価炭化水素基、R7及びR8はそれぞれ独立して2価の炭化水素基で、R2は炭素数1〜8の二価の炭化水素基または、−NH-を有する二価基である。
これらの化合物の具体例として、H2NC36 Si(OCH33、H2NC36 SiCH3(OCH32、H2NC36 Si(OC253、H2NC36SiCH3(OC252、(CH3)HNC36 Si(OCH33、(CH3)HNC36 SiCH3(OCH32、(CH3)HNC36 Si(OC253、(CH3)HNC36SiCH3(OC252、(CH32NC36 Si(OCH33、(CH32NC36 SiCH3(OCH32、(CH32NC36 Si(OC253、(CH32NC36 SiCH3(OC252、(C252NC36 Si(OCH33、(C252NC36 Si(OC253、H2NC24NHC36 Si(OCH33、H2NC24NHC36 SiCH3(OCH32、H2NC24NHC36 Si(OC253、H2NC24NHC36 SiCH3(OC252、(CH3)HNC24NHC36 Si(OCH33、(CH3)HNC24NHC36 SiCH3(OCH32、(CH3)HNC24NHC36 Si(OC253、CH3HNC24NHC36 SiCH3(OC252、(CH32NC24NHC36 Si(OCH33、(CH32NC24NHC36 SiCH3(OCH32、(CH32NC24NHC36 Si(OC253、(CH32NC24NHC36 SiCH3(OC252、Cl-(CH33+36Si(OCH33、Cl-(C493+36Si(OCH33などを挙げることができる。これらの少なくとも1種を用いることができる。
塩基性官能基が環状である場合では、具体例として以下の化合物を挙げることができる。
Figure 2008272657
上記の塩基性官能基を持つアルコキシドの加水分解方法としては、直接に水に添加して加水分解させる方法を用いることができる。また、有機溶媒に溶かし、加水分解させることもできる。必要に応じて、加水分解後、水への溶媒置換を行い、水系の塩基性官能基を有するシロキサン溶液を得る。酸化物マトリックスへの修飾方法としては、酸化物マトリックス形成用の原料から形成したマトリックスを、塩基性官能基を有するオルガノシロキサン液に浸漬し、酸化物マトリックスを修飾する方法を用いることができる。あるいは、塩基性官能基を有するシロキサンと酸化物マトリックス形成用の原料を含む分散液から修飾された酸化物マトリックスを直接形成させる方法も用いることができる。
このような塩基性官能基があると、処理液と接触させる工程で塩基性官能基とDNAのリン酸官能基との相互作用が強くなる。固化成分の固化による効果と共に、DNAが強固に多孔質マトリックスに固定化される。
DNA含有多孔質部材中のDNAの含有量(質量基準)は、0.01%〜15%、より好ましく0.1%〜10%とすることが望ましい。DNAの含有量が0.01%以上であると、DNA由来の性質の発現効率をより良好とすることができる。一方、含有量が15%以下であると、経済性の問題も無くなる。これによって、DNA含有多孔質部材中へ水の移動が速く、表面層のDNAの他に、細孔内部のDNAの特性が素早く発現することが可能となる。
コロイド分散液にDNAを混合した混合液からDNA含有多孔質部材を形成させる場合では、混合液を加熱する方法、噴霧乾燥する方法、真空乾燥する方法などの各種の方法を用いることができる。これらの処理においては、得られたDNA含有多孔質部材中でのDNAの分解が起こらない程度の熱を与えることが好ましい。DNA含有多孔質部材の熱処理温度として、200℃以下、より好ましくは150℃以下である。
上述したDNA含有多孔質部材と処理液との間、塩などの副生成物を取り除く必要がある場合は、固化液で処理した後、水やアルコールなどの液または混合液より洗浄する工程を入れても良い。処理液中に含まれている酸性成分が残り、特にpHが低い処理液がDNA含有多孔質部材に長時間に渡って残存する場合、DNA高分子が酸性成分より加水分解される恐れがあるため、洗浄工程より、酸成分を除去することが好ましい。洗浄処理がpHの変化を伴う場合、固化成分の固化が促進される。これによって、可溶成分や副生成物などが完全に取り除かれることができ、高性能のDNA含有多孔質複合体を得ることが出来る。
更に、必要に応じ、固化処理後乾燥工程を入れても良い。乾燥すると、上記のpHシフトによる効果と共に、固化成分の固化が一層促進される。乾燥方法とし、室温で風乾させる方法と、熱乾燥する方法を用いることができる。熱乾燥の場合は、乾燥温度が好ましく25℃〜150℃、より好ましく30℃〜100℃である。また、固化促進の目的の場合では、乾燥工程は、洗浄工程の前に行ってもよい。
この様に得られるDNA多孔質複合体の形態とし、粉末及びバルク(任意の形状の塊)の他に、板、管状体、繊維、織布及び不織布などの基体表面へのコーティング膜などの形態を挙げることができる。更に、上記したDNA多孔質複合体の粉末、DNA多孔質複合体より被覆した板、管状体、繊維、織布及び不織布などを用い、モジュール化することできる。例えば、DNA含有多孔質複合体の粉末を充填し、カラム化することができる。
このように得た固化成分によりDNAが多孔質材料の少なくとも細孔中に固定化されたDNA多孔質複合体を用いて各種処理水の浄化処理を行うことができる。浄化対象物質とは、インターカレーションや吸着などによって、2重らせんDNAと相互作用し、2重らせんDNAに保持される物質をいう。例えば、このような相互作用により、DNA構造に悪影響を与えたり、DNAの遺伝情報に影響を及ぼす有害物質も分離対象物質に含まれる。相互作用しうる物質に関し、未解明の部分があるが、DNAにインターカレートされる芳香族官能基を持つ物質、DNAに選択的に吸着される重金属イオンを挙げることができる。その具体例としては、ポリクロロジベンゾ−パラ−ジオキシン、ポリクロロジベンゾフラン及びポリクロロビスフェニル(PCB)などのダイオキシン類;ベンツ[a]ピレン;ジクロロジフェニルトリクロロエタン(DDT);ジエチルスチルベストロール(DES);臭化エチジウム;アクリジンオレンジ;及びこれらの誘導体などを挙げることができる。
浄化処理は通常の方法により行うことができる。例えば、DNA多孔質複合体と処理水とを混合して、所定時間接触させた後、処理水からDNA多孔質複合体を分離する方法や、DNA多孔質複合体の層に処理水を通過させる方法や、DNA多孔質複合体を固定した担体に処理水を接触させる方法などがある。
以下、実施例等を用いて本発明を更に詳細に説明する。以下において「%」は質量基準である。
(合成例1)
40gのN-2(アミノエチル)3-アミノプロピルトリメトキシシラン)を200gの蒸留水に滴下し、室温で3日間加水分解させた。得られたオリゴマー液を60℃でエパポレーターを用いて濃縮した。その後、95gの蒸留水を加え、約180gの塩基性官能基を有するシロキサン溶液N1を得た。固形分は15.1%であった。
(合成例2)
40gの下記の有機ケイ素化合物を200gの蒸留水に滴下し、室温で3日間加水分解させた。
Figure 2008272657
得られたオリゴマー液を60℃でエパポレーターを用いて濃縮した。その後、70gの蒸留水を加え、約200gの塩基性官能基を有するシロキサン溶液N2を得た。固形分濃度は約14.7%であった。
(調製例1)
900gの50%のメタノール水溶液にそれぞれシリカ100gのメチルシリケートオリゴマー(シリカ含有量:56%)と3.0gの濃塩酸(35%)を添加し、攪拌した。1日間反応させた後、得られたシリカ含有量が約5.6%の液を処理液T1(塩酸濃度:0.1%)とした。
(調製例2)
300gメタノールに20gのテトラエトキシシランを添加し、0.5%塩酸の水溶液180gを攪拌しながら加えた。1日間反応させた後、得られたシリカ含有量が約1.4%の液を処理液T2(塩酸濃度:0.18%)とした。
(実施例1)
5重量部のサケの白子から得られた二本鎖DNA(分子量,6×106)を1000重量部のイオン交換水に1日間かけて溶かし、DNAの水溶液を得た。30%(重量)のシリカゾル(日産化学工業(株)、スノーテックスCM)20
0重量部に8重量部の塩基性官能基を有するシロキサン溶液N1を添加し、30分間攪拌した後、350重量部のDNAの水溶液を加えた。更に、ゆっくり30分間攪拌した後、エバポレーターを用いて50℃で分散媒を除去した。その後、60℃で15時間乾燥した。得られたかたまりを解碎し、篩を用いて1〜2mmのサイズの粒子を取り出し、DNA含有多孔質部材1(DNAの含有量が約2.7重量%)を得た。
20gのDNA含有多孔質部材1を150g処理液T1に浸漬し、攪拌しながら、2日間処理した。その後、上澄液を取り、200gのイオン交換水で30分間洗浄した。その洗浄を3回繰り返した後、得られた処理粒子を60℃で30分間乾燥した。最終的に約21gのDNA多孔質複合体1を得た。0.5gのDNA多孔質複合体を100gのイオン交換水に入れ、3日間放置した。その上澄液を分光光度計で確認したところ、260nm付近におけるDNAによる吸収が測定誤差の範囲内で、ほとんど保持されていることを確認した。10gのDNA多孔質複合体を直径1cmのガラスカラムに充填し、そのカラムに50ppmの臭化エチジウムを50g流したところ、通過した液は無色で、臭化エチジウムが完全に吸着されていることも確認された。366nmの紫外線を当てたところ、DNA多孔質複合体がオレンジの蛍光色を示し、平面構造を有する有害物化合物に対してインターカレーション機能が保たれていることを確認した。吸着実験後、割れなどによる1mm以下のDNA含有複合体粉末は観察されなかった。
(実施例2)
300重量部の30%のシリカゾル(日産化学工業(株)、スノーテックスCM
)に10重量部のシロキサン溶液N1を加え、2時間攪拌した。得られた液をエバポレーターで水を除去した。得られたシリカ粉末に実施例1のDNAの水溶液を含浸させて、50℃で乾燥した。その後、トータルで約200重量部のDNA水溶液を使い、繰り返してDNA水溶液をシリカ粉末に含浸させた。更に、DNA水溶液を含浸したシリカ粉末を乾燥させてDNA含有多孔質部材2を得た。乾燥した粉末から10gを取り出し、100gの処理液T1に浸漬し、攪拌しながら、2日間処理した。その後、上澄液を取り、200gのイオン交換水で30分間洗浄した。その洗浄を3回繰り返した後、得られた処理粒子を60℃で30分間乾燥した。最終的に約10.5gのDNA多孔質複合体2を得た。0.5gのDNA多孔質複合体を100gのイオン交換水に入れ、3日間放置した。その上澄液を分光光度計で確認したところ、260nm付近におけるDNAによる吸収が測定誤差の範囲内で、ほとんど保持されていることを確認した。
2gのDNA多孔質複合体を10gの50ppmの臭化エチジウムに浸漬した。3日間静置下後、366nmの紫外線を当てたところ、DNA多孔質複合体がオレンジの蛍光色を示し、平面構造を有する有害物化合物に対してインターカレーション機能が保たれていることを確認した。DNA多孔質複合体の割れは観察されなかった。
(実施例3)
5重量部のサケの白子から得られた二本鎖DNA(分子量,6×106)を1000重量部のイオン交換水に1日間かけて溶かし、DNAの水溶液を得た。30%(重量)のシリカゾル(日産化学工業(株)、スノーテックスCM)20
0重量部に7重量部の塩基性官能基を有するシロキサン溶液N2を添加し、30分間攪拌した後、300重量部のDNAの水溶液を加えた。更に、ゆっくり30分間攪拌した後、エバポレーターを用いて50℃で分散媒を除去した。その後、60℃で15時間乾燥した。得られたかたまりを解碎し、篩を用いて1〜2mmのサイズの粒子を取り出し、DNA含有多孔質部材3(DNAの含有量が約1.6重量%)を得た。
20gのDNA含有多孔質部材3を300g処理液T1に浸漬し、攪拌しながら、2日間処理した。その後、上澄液を取り、200gのイオン交換水で30分間洗浄した。その洗浄を3回繰り返した後、得られた処理粒子を60℃で30分間乾燥した。最終的に約22gのDNA多孔質複合体3を得た。0.5gのDNA多孔質複合体を100gのイオン交換水に入れ、3日間放置した。その上澄液を分光光度計で確認したところ、260nm付近におけるDNAによる吸収が測定誤差の範囲内で、ほとんど保持されていることを確認した。10gのDNA多孔質複合体を直径1cmのガラスカラムに充填し、そのカラムに50ppmの臭化エチジウムを50g流したところ、通過した液は無色で、臭化エチジウムが完全に吸着されていることも確認された。366nmの紫外線を当てたところ、DNA多孔質複合体がオレンジの蛍光色を示し、平面構造を有する有害物化合物に対してインターカレーション機能が保たれていることを確認した。
(実施例4)
実施例3の15gのDNA含有多孔質部材3を150g処理液T1に浸漬し、攪拌しながら、2日間処理した。その後、上澄液を取り、200gのイオン交換水で30分間洗浄した。その洗浄を3回繰り返した後、得られた処理粒子を60℃で30分間乾燥した。最終的に約15.1gのDNA多孔質複合体1を得た。0.5gのDNA多孔質複合体を100gのイオン交換水に入れ、3日間放置した。その上澄液を分光光度計で確認したところ、260nm付近におけるDNAによる吸収が測定誤差の範囲内で、ほとんど保持されていることを確認した。10gのDNA多孔質複合体を直径1cmのガラスカラムに充填し、そのカラムに50ppmの臭化エチジウムを50g流したところ、通過した液は無色で、臭化エチジウムが完全に吸着されていることも確認された。366nmの紫外線を当てたところ、DNA多孔質複合体がオレンジの蛍光色を示し、平面構造を有する有害物化合物に対してインターカレーション機能が保たれていることを確認した。
(実施例5)
5重量部のサケの白子から得られた二本鎖DNA(分子量,6×106)を1000重量部のイオン交換水に1日間かけて溶かし、DNAの水溶液を得た。30%(重量)のシリカゾル(日産化学工業(株)、スノーテックスCM)20
0重量部に10重量部の塩基性官能基を有するシロキサン溶液N1を添加し、30分間攪拌した後、400重量部のDNAの水溶液を加えた。更に、ゆっくり30分間攪拌した後、エバポレーターを用いて50℃で分散媒を除去した。その後、60℃で15時間乾燥した。得られたかたまりを解碎し、篩を用いて1〜2mmのサイズの粒子を取り出し、DNA含有多孔質部材4(DNAの含有量が約3.1重量%)を得た。
20gのDNA含有多孔質部材4を400g処理液T1に浸漬し、攪拌しながら、2日間処理した。その後、上澄液を取り、200gのイオン交換水で30分間洗浄した。その洗浄を3回繰り返した後、得られた処理粒子を60℃で30分間乾燥した。最終的に約23gのDNA多孔質複合体1を得た。0.5gのDNA多孔質複合体を100gのイオン交換水に入れ、3日間放置した。その上澄液を分光光度計で確認したところ、260nm付近におけるDNAによる吸収が測定誤差の範囲内で、ほとんど保持されていることを確認した。

Claims (7)

  1. DNAを多孔質材料に固定するためのDNAの固定化方法において、
    固化成分を含む処理液にDNA含有多孔質部材を接触させる工程と、
    前記処理液との接触によりDNA含有多孔質部材中に取り込まれた固化成分を固化させて前記多孔質部材中にDNAを固定化する工程と、
    を有することを特徴とするDNAの固定化方法。
  2. 前記固化成分が、金属塩化合物、金属アルコキシド、金属錯体、オルガノシラン、またはこれらの加水分解生成物である請求項1記載のDNAの固定化方法。
  3. 前記の処理液が酸成分を含み、pHの変動よりゲル化するものである請求項2記載のDNAの固定化方法。
  4. 前記DNAが2重らせんDNAのアルカリ塩である請求項1ないし3のいずれかに記載のDNAの固定化方法。
  5. 前記多孔質部材が多孔質シリカである請求項1ないし4のいずれかに記載のDNAの固定化方法。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載のDNA固定化方法より、DNAを多孔質材料に固定化して得られることを特徴とするDNA多孔質複合体。
  7. 請求項6記載のDNA多孔質複合体を用いたことを特徴とする浄化システム。
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