JP2008271044A - 並列接続トランジスタ - Google Patents

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Abstract

【課題】配線のための面積増加なしに各トランジスタの入力信号の強度及び位相を均一にできる並列接続トランジスタを提供する。
【解決手段】並列接続トランジスタ50は、信号入力端子60に接続される伝送線路70、72と、伝送線路70及び72に沿って一列に配列されたトランジスタ84−1〜84−8及び88−1〜88−8と、伝送線路70、72に沿って一列に配列され、伝送線路70、72に一端が接続され、トランジスタ84−1〜84−8及び88−1〜88−8の対応する1つのベース端子に他端が接続された複数の容量素子82−1〜82−8及び86−1〜86−8とを含み、容量素子82−1〜82−8及び86−1〜86−8の容量値は、信号入力端子60からの伝送線路の線路長が大きいほど、小さくなっている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数のトランジスタ素子を並列に接続して動作させる並列接続トランジスタ(マルチユニットトランジスタ)に関し、特に、並列接続トランジスタを均一に動作させるための技術に関する。
従来、信号等を増幅するための増幅器の出力電力を増加させるために、複数のトランジスタを並列させて使用する構成が用いられている。こうしたトランジスタを並列接続トランジスタ又はマルチユニットトランジスタと呼ぶ。
この場合、各トランジスタに入力される入力信号の強度差、及び、入力信号の位相差を小さくすることが必要である。そのために、トランジスタを均一に動作させるよう、トランジスタをトーナメント状に接続し、1つの入力から各トランジスタに入力信号を伝搬させることが行なわれている。しかしそのようにしても、各トランジスタへの入力信号の強度差及び位相のずれが生じることが知られている。すなわち、外観上対称を保つようにトーナメント状に接続しても、配線(伝送線路)に平行に配置された部分ができてしまうと、配線間のカップリングにより、電気的には非対称となってしまうのである。
こうした問題を解決するために、後掲の特許文献1では、複数のトランジスタをトーナメント状に接続した上で、信号強度、信号位相のずれを修正するための構成を提供している。すなわち特許文献1は、トーナメント状にトランジスタを接続する分配器の線路の曲げ部分に近いT字状分岐部において、左右に分配される信号に生じる非対称性をさらに補正するために、トーナメント状の接続のT字型分岐部の左右の線路長をわざと異ならせたり、さらに先端開放スタブを追加したりする補正方法を開示している。
特開2001―168656号公報(第7頁、第2図、第3図、第4図、第5図)
トーナメント状に接続された複数のトランジスタからなる並列接続トランジスタにおいては、トランジスタの数が多くなると、トーナメント接続のための配線の占有面積が大きくなってしまう欠点がある。さらに、特許文献1にもあるように、トーナメント接続する構成を用いたとしても、入力信号の強度及び位相が各トランジスタにおいて完全に等価となるわけではなく、更なる調整を行なう必要がある。特許文献1に記載のように分岐を非対称にしたり、追加の開放型スタブを設けたりすると、そのためにトーナメント接続のための配線の占有面積がより大きくなってしまうという問題点がある。
それ故にこの発明の目的は、並列接続トランジスタにおいて、配線のための面積の増加をもたらすことなく、各トランジスタの入力信号における強度及び位相に生じる不均一を少なくできる並列接続トランジスタを提供することである。
本発明の第1の局面に係る並列接続トランジスタは、信号入力端子に接続される第1の伝送線路と、第1の伝送線路に沿って一列に配列された複数のトランジスタと、第1の伝送線路に沿って一列に配列され、第1の伝送線路に一端が接続され、複数のトランジスタの対応する1つのベース端子に他端が接続された、複数のトランジスタに対応して設けられた複数の第1の容量素子とを含み、複数の第1の容量素子の容量値は、信号入力端子から第1の容量素子までの伝送線路の線路長が大きいほど、小さくなっていることを特徴とする。
一般的に並列接続トランジスタでは、信号入力端子から遠ざかるほど伝送線路のインダクタンス成分が増す。本発明の第1の局面に係る並列接続トランジスタでは、信号入力端子から遠ざかるほど容量素子の容量値を小さくすることで、伝送線路のインダクタンスによる影響を打消し、各トランジスタへの入力信号の強度分布と位相分布とを均一化させることができる。
好ましくは、複数の第1の容量素子のうち、互いに隣接して配置されている2つの容量素子の容量値は、信号入力端子から2つの容量素子までの、伝送線路の線路長が大きいほど、2つの容量素子の容量値の差が小さくなるように選ばれている。
並列接続トランジスタでは、トランジスタを信号入力端子に接続するための伝送線路をそれ以遠の素子への入力信号が通過する。伝送線路の各部を通過する信号の量は、信号入力端子に近い部分ほど大きくなるため、信号入力端子に近いほど、伝送線路のインダクタンス成分が大きく見える。そのため信号入力端子から容量素子までの伝送線路の線路長が短いほど、容量値の減少量を増加させてインダクタンスの影響を打消す必要が生じると考えられる。そのため、容量値を線路長の増加に応じて均等に減少させるより、信号入力端子に近い隣接容量素子間では容量値の減少量が大きく、離れた部分にある隣接容量素子間では容量の減少量が小さくなるよう設定することが好ましい。こうすることにより、各トランジスタに対する入力信号の強度分布と位相分布とがより均一になることがシミュレーションにより確認できた。
より好ましくは、複数のトランジスタは、伝送線路に沿って、信号入力端子を伝送線路と接続する配線を中心に互いに線対称に配置されている。
さらに好ましくは、並列接続トランジスタは、第1の伝送線路と平行に配置され、かつ信号入力端子とは反対側の端部において第1の伝送線路に接続された第2の伝送線路と、第1の伝送線路に沿って一列に配列され、第2の伝送線路に一端が接続され、複数のトランジスタの対応する1つのベース端子に他端が接続された、複数のトランジスタに対応して設けられた複数の第2の容量素子とを含み、複数の第2の容量素子の容量値は、信号入力端子から第2の容量素子までの第1及び第2の伝送線路の線路長の合計が大きいほど、大きくなっていることを特徴とする。
信号入力端子から容量素子までの伝送線路の線路長に応じて、容量素子の容量値を小さくさせたり、さらに隣接容量素子間の容量値の差を小さくさせたりすることによって、伝送線路のインダクタンス成分の影響を打消す作用は、伝送線路の接地容量が存在するため、完全ではない。したがって打消すことができないインダクタンス成分に対応するだけ、位相に差が残ってしまう。しかし、上記したように第2の伝送線路を設け、この第2の伝送線路と各トランジスタとの間に第2の容量素子を接続し、各容量素子の容量値を上記したように設定することによって、この位相分布もさらに均一化させることができる。
複数のトランジスタのうち、同一のトランジスタのベース端子に一端が接続されている第1及び第2の容量素子の容量値は互いに等しくされていてもよい。
以上のように本発明によると、並列接続トランジスタにおいて、各トランジスタに入力される信号強度、信号位相の不均一が少ない並列接続トランジスタを提供することが可能となる。トーナメント状の配線を設ける必要がないので、配線の占有面積による並列接続トランジスタの面積の増加を少なくすることができる。
その結果、並列接続トランジスタにおいて、配線のための面積の増加をもたらすことなく、各トランジスタの入力信号における強度及び位相に生じる不均一を少なくできる並列接続トランジスタを提供することができる。
以下、本発明の第1及び第2の実施の形態を説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の参照番号を付してある。それらの名称及び機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る並列接続トランジスタ50の構成を示す回路図である。ただし、この回路構成自体は、従来のものと同様である。本実施の形態は、後に述べるように容量素子の容量の大きさの選び方に特徴を持つ。
図1を参照して、並列接続トランジスタ50は、信号入力端子60に一端が接続されたT字型線路62と、T字型線路62の左右(図1における上下)に分岐した線路にそれぞれ接続された第1のトランジスタ群64及び第2のトランジスタ群66とを含む。
第1のトランジスタ群64及び第2のトランジスタ群66はT字型線路62の部分を中心として互いに線対称である。
第1のトランジスタ群64は、伝送線路70−1〜70−8(まとめて「伝送線路70」と呼ぶことがある。)と、伝送線路70に沿って一列に配列された8個の容量素子82−1〜82−8と、伝送線路70に沿って一列に配列され、容量素子82−1〜82−8の一方端にそれぞれベース端子が接続された8個のトランジスタ84−1〜84−8とを含む。容量素子82−1の他端は伝送線路70−1を介して信号入力端子60に、容量素子82−2〜82−8の他端は、それぞれ伝送線路70−2〜70−8を介して隣接する容量素子に、それぞれ接続される。
図1に示す並列接続トランジスタ50では、縦一列に同様にベース端子に容量が接続されたトランジスタが8個配置された第1のトランジスタ群64と第2のトランジスタ群66とが設けられている。すなわち、合計16個のトランジスタが配置されている。信号入力端子60がこれらのトランジスタ配列の中央の伝送線路に接続されている。前述したように第1のトランジスタ群64と第2のトランジスタ群66とは互いに線対称に配置されている。したがって、以下の説明は主として第1のトランジスタ群64について行なうが、第2のトランジスタ群66についても同様である。
図1では、トランジスタ84−1〜84−8のコレクタ端子(各出力端子)の接続は示していないが、これらには各トランジスタ毎に等価な負荷が接続され、出力電力が合成されて出力されているものとする。このための合成回路は、従来のトーナメント状の接続等で実現することができる。
また、図1には図示しないが、第1のトランジスタ群64は、第1のトランジスタ群64のためのバイアス供給回路を有する。その一例を図2に示す。
図2を参照して、例えば第1のトランジスタ群64内のベースバイアス回路100は、トランジスタ84−1〜84−8に対応して設けられ、これらトランジスタ84−1〜84−8の熱暴走を防止するためのバラスト抵抗を構成する8個の抵抗110と、バイアス電源端子112とを含む。抵抗110の一方端子はいずれも電源端子112に接続されている。抵抗110の他方端子は、いずれも対応するトランジスタ84−1〜84−8のベース端子に接続されている。
このようなベースバイアス回路100では、特に、増幅されるべき信号が抵抗110を通過して減衰することを防ぐために、増幅される信号は、トランジスタ毎に異なる容量素子を介してトランジスタに入力される場合がある。このような回路形式の場合、このトランジスタ毎の容量素子を本実施の形態の容量素子と兼ねて用いることで、以下の説明から明らかなように、特に回路構成を増加させることなく本実施の形態に係る並列接続トランジスタ50を実現することができる。
本実施の形態では、上記容量素子の容量値を個別に調整するため、上記した各トランジスタ84−1〜84−8にそれぞれ1〜8までの番号を付す。後にトランジスタの入力信号強度、入力信号位相の分布を示す場合にもこの番号を使用するものとする。また、図1では、信号入力端子60をはさんで第1のトランジスタ群64と第2のトランジスタ群66とは対称なので、第2のトランジスタ群66の各トランジスタについては、第1のトランジスタ群64のトランジスタと対称のトランジスタに同じ番号を付すものとする。すなわち、図1を参照して、第2のトランジスタ群66が8個のトランジスタ88−1〜88−8を含むものとし、それらには、対応する容量素子86−1〜86−8が接続されている。そして、これら容量素子86−1〜86−8は、対応する伝送線路72−1〜72−8(これらをまとめて「伝送線路72」と呼ぶことがある。)を介して互いに、又は信号入力端子60に、それぞれ接続されている。これら容量素子についても、以下の説明では、対応するトランジスタと同じ番号によって参照することにする。
本実施の形態では、トランジスタ84−1〜84−8及び88−1〜88−8の各々はエミッタ面積320μm2のトランジスタとし、容量素子82−1〜82−8及び86−1〜86−8の容量の平均値は1pFとし、伝送線路70及び72はいずれも幅30μmとし、トランジスタ間隔は70μmである。
このような構成の並列接続トランジスタ50において、以下に述べるように、容量素子82−1〜82−8及び86−1〜86−8の容量の値を特定の関係を持つように定めることにより、各トランジスタへの入力信号の強度差及び位相差を小さく抑えることができる。なお、上記した各値は、あくまでシミュレーションのための値であって、本発明に係る並列接続トランジスタが常にこの値を採用しなければならないわけではない。
以下では、この並列接続トランジスタ50における各トランジスタへの入力信号の強度差及び位相差をシミュレートするが、そのシミュレーション周波数は2.45GHzである。
図3は、横軸に容量素子の番号(1−8、すなわち対応するトランジスタの位置)を、縦軸に平均容量値1pFに対する実際の容量値の倍率を、それぞれ示す。図3に示す曲線130から分かるように、トランジスタ番号が小さいほど、対応する容量素子の容量は大きく、トランジスタ番号が大きいほど、対応する容量素子の容量は小さく選ばれている。すなわち、信号入力端子60から遠ざかるほど、容量素子の値が小さくなるように選ばれている。しかもこの例では、曲線130により示されるように、容量素子の容量の大きさは距離とともに線形に変化するわけではなく、中心からの距離が大きくなるほど、隣接する容量素子の間の容量差が小さくなるように、すなわち容量値の変化がなだらかになるように選ばれている。
図4は、図3に示すように各容量素子の容量値を設定した場合の、各トランジスタの入力信号強度分布(容量番号1のトランジスタに対するdB値)及び入力信号位相分布(容量番号1のトランジスタに対する角度)の、中心からのトランジスタの距離との関係をシミュレーション計算した結果をそれぞれ示す曲線140及び142を示すグラフである。
図5は、容量素子及びトランジスタの間の接続関係は図1に示すものと同様であるが、各容量値が互いに等しい値となるようにした場合に、同様にシミュレーション計算を行なった結果である。ここでは、容量値はいずれも1pFであるものとした。図5における縦軸は、入力信号強度分布(容量番号1のトランジスタに対するdB値)の曲線150と入力信号位相分布(容量番号1のトランジスタに対する角度)の曲線152とを示している。
図5を参照して、容量素子の容量値を全て等しいものとして行なったシミュレーション結果によれば、入力信号強度分布については、中央と端とで2.3dBもの差を生じてしまうことが分かる。また、入力信号位相分布についても、約1.2°の差が生じている。
一方、図3のように容量を調整したシミュレーションの結果、図4の曲線140から分かるように、入力信号強度分布はほとんどなくなっている。一方、入力信号位相分布は曲線142から分かるように約0.7°の幅になっている。したがって、各トランジスタへの入力信号の強度及び位相の均一性が向上していることが読取れる。
図6は、第1の実施の形態に係る並列接続トランジスタ50との比較のための、従来技術に係る並列接続トランジスタ170の回路構成を示す。
図6を参照して、並列接続トランジスタ170は、第1〜第4のトランジスタ群204、206、210及び212を含む。さらに、各トランジスタの入力線路長の差を少しでも少なくするために、T字型線路62から左右(図6における上下)に分岐する一方の伝送線路200から第1及び第2のトランジスタ群204及び206への給電箇所202と、他方の伝送線路220から第3及び第4のトランジスタ群210及び212への給電箇所222とを設けてある。この構成は、部分的にトーナメント的な接続をした構成といえる。
この図6においても、第1の実施の形態と同様の番号付けをトランジスタ及び容量素子に対して行なう。ただし、この並列接続トランジスタ170では、給電線路の構成が第1の実施の形態と異なる。
すなわち、第1のトランジスタ群204は、トランジスタ84−1〜84−4及び容量素子82−1〜82−4に加え、伝送線路230−1〜230−4を含む(伝送線路230−1及び230−4の参照符号のみを図示してあり、伝送線路230−2及び伝送線路230−3については参照符号の図示を省略してある。これは他のトランジスタ群についても同様である。)。これらはそれぞれ、容量素子82−1及び82−2、容量素子82−2及び82−3、容量素子82−3及び82−4、並びに容量素子82−4及び給電箇所202を接続する。
同様に、第2のトランジスタ群206は、トランジスタ84−5〜84−8及び容量素子82−5〜82−8に加え、伝送線路230−5〜230−8を含む。これらはそれぞれ、給電箇所202及び容量素子82−5、容量素子82−5及び82−6、容量素子82−6及び82−7、並びに容量素子82−7及び82−8を接続する。
第3のトランジスタ群210は第1のトランジスタ群204と線対称である。第3のトランジスタ群210は、トランジスタ88−1〜88−4及び容量素子86−1〜86−4に加え、伝送線路232−1〜232−4を含む。これらはそれぞれ、容量素子86−1及び86−2、容量素子86−2及び86−3、容量素子86−3及び86−4、並びに容量素子86−4及び給電箇所222を接続する。
同様に、第4のトランジスタ群212は、トランジスタ88−5〜88−8及び容量素子86−5〜86−8に加え、伝送線路232−5〜232−8を含む。これらはそれぞれ、給電箇所222及び容量素子86−5、容量素子86−5及び86−6、容量素子86−6及び86−7、並びに容量素子86−7及び86−8を接続する。
図1と同じく、各トランジスタのコレクタ端子(各出力端子)の接続は示していないが、各トランジスタ毎に等価な負荷が接続され、出力電力が合成されて出力されているものとする。また、図6には図示しないが、並列接続トランジスタ170は、各トランジスタのベース端子にバイアス供給を行なうための回路を有する。
この従来の技術では、容量素子82−1〜82−8及び86−1〜86−8の容量値はいずれも同一の大きさに選ばれている。
図6のような構成を有する並列接続トランジスタ170において、各容量の値を全て1pFとした場合の、入力信号強度分布(容量番号1のトランジスタに対するdB値)と入力信号位相分布(容量番号1のトランジスタに対する角度)とのシミュレーション計算結果を図7に示す。
図7を参照して、図6に示すような回路のシミュレーションでは、各容量素子の容量を同じ値に設定しても、入力信号強度分布は、曲線240により示されるように0.5dBの幅に入っており、入力信号位相分布も曲線242により示されるように0.3°の幅に入っている。
しかし、この構成では、当然のことながら、2箇所で給電するための伝送線路200及び220が余分に必要となる。このとき、伝送線路200及び220と、トランジスタを接続する伝送線路230−1〜230−8(これらを以下まとめて「伝送線路230」と呼ぶことがある。)及び伝送線路232−1〜232−8(これらを以下まとめて「伝送線路232」と呼ぶことがある。)が平行して配置されているため、相互のカップリングにより入力信号強度及び入力信号位相に悪影響が生じる。図7に結果を示すシミュレーションでは、そのようなカップリングについては考慮していない。
図8は、伝送線路200及び220と伝送線路230及び232との間隔を10μmとし、カップリングを考慮した場合の、各トランジスタへの入力信号の強度分布及び位相分布をそれぞれ示す曲線250及び252を示すグラフである。図8を参照して、曲線250及び252からそれぞれ分かるように、入力信号強度分布として1.3dB程度、入力位相分布として0.4°の範囲となっており、いずれも図7に示す値よりも増加している。これらはいずれもカップリングにより入力信号に悪影響が及ぼされたことを示している。
これに対し、図4に示す本実施の形態に係る並列接続トランジスタ50におけるシミュレーション結果によれば、入力信号強度分布が図8と比較して大幅に改善され、入力信号位相分布も同等程度(0.6°)となっている。したがって、本実施の形態に係る並列接続トランジスタ50における容量素子の大きさを採用することにより、一部をトーナメント状に接続する、図6に示すような構成に対して各トランジスタへの入力信号の強度分布及び位相分布の双方について、改善が見込まれる。
図3に示した例では、容量素子の容量値は信号入力端子60からの距離が大きくなるほど小さくなっているが、その変化の仕方は線形ではなく、距離が大きくなるほど容量の減少量は小さくなっている。これに対し図9は、図3と異なり、各容量の容量値を距離に単純に比例して変化させた場合の、各トランジスタへの入力信号の強度分布及び位相分布をそれぞれ示す曲線260及び262からなるグラフである。
図9を参照して、容量値を全て1pFとしたときのシミュレーション結果である図5と比較すると、強度分布及び位相分布のいずれにおいても均一性が増し、容量素子の容量値を距離とともに小さくすることによる効果が見られる。しかし、図4に示した入力信号の強度分布及び位相分布の均一性と比較すると、効果が少ないことが分かる。すなわち、容量素子と信号入力端子60との距離が大きくなるにつれて容量値を小さくすることによってある程度の効果が得られるが、容量値が距離に対し線形的に減少するような場合よりも、容量値の減少量が距離とともに小さくなっていくような構成の方がより高い効果が得られることが分かる。
本実施の形態では、信号入力端子から遠ざかるほど配線のインダクタンス成分が増すため、容量素子の容量値を小さくすることでその影響を打消すことによって、上記したような効果を得ていると考えられる。また、信号入力端子に近いほど、それ以遠の素子への入力信号が通過するので、配線のインダクタンス成分が大きく見え、容量値の調整量を増加させてインダクタンスの影響を打消す必要が生じると考えられる。そのため、容量値を均等に変化させるより、図3に示すように信号入力端子に近いほど容量値の減少量が大きく、離れるほど減少量が小さくなるよう設定することが好ましいと考えられる。なお、このように容量値の変化によりインダクタンス成分の影響を打消す作用は、配線の接地容量が存在するため、完全ではない。したがって打消すことができないインダクタンス成分に対応するだけ、位相に差が残ってしまっていることが、例えば図4から分かる。
以上に述べたような容量素子の容量値の調整結果は、決して偶然に得られたわけではない。図10及び図11に示したグラフによりそれを示す。すなわち、図5に示す、容量値が全て1pFの場合と、図4に示す容量を調整した場合との間で、中間的な3段階の容量値を決め、それらの容量値を用いて各トランジスタへの入力信号の強度の分布と位相の分布とを求める。図10には、容量値が図4にしたがって変化しているときの容量値を曲線270で、容量値が全て1pFのときの、トランジスタ位置(距離)に対する容量値を曲線278で、その中間の容量値を、曲線270に近いほうからそれぞれ曲線272,274及び276で、それぞれ示す。そして、曲線270,272,274,276及び278により示される容量値を用いたシミュレーションにより得られた各トランジスタへの入力信号の強度分布をそれぞれ図11の曲線290,292,294,296,及び298により示す。
図11から分かるように、容量値を全て等しくしたときの曲線298から、図10の曲線270で示される容量値を用いたときの曲線290まで、入力信号強度の均一性が、矢印320により示されるように順次好ましい形に変化していくことがわかる。
また、図11にはスペースの関係で全て示しているわけではないが、信号の位相分布の均一性も、全て同じ値を用いたときの曲線312から、図10の曲線270で示される容量値を用いたときの曲線310に向かって、矢印322により示されるように順次好ましい形に変化していくことがわかる。
なお、この第1の実施の形態の説明では、配線の線路幅及び線路長を一定としている。しかし、線路幅及び線路長を変化させたとしても、容量値を変化させることによって、上記したシミュレーションと同様の効果を得ることができることは明らかである。
[第2の実施の形態]
図12は、本発明の第2の実施の形態に係る並列接続トランジスタ330の構成を示す回路図である。図12を参照して、第1の実施の形態に係る並列接続トランジスタ50との違いは、並列接続トランジスタ330が、第1のトランジスタ群64及び第2のトランジスタ群66にそれぞれ代えて、後述する伝送線路の折返し構造を有する第1のトランジスタ群344及び第2のトランジスタ群346を含むことである。第1のトランジスタ群344及び第2のトランジスタ群346は、信号入力端子60及びT字型線路62を中心として左右(図12における上下)に線対称である。したがって、以下では主として第1のトランジスタ群344のみについてその構造を述べる。
第1のトランジスタ群344が図1に示す第1のトランジスタ群64と異なるのは、図1の伝送線路70に加えて、伝送線路70と平行に配置された伝送線路352、及び伝送線路352及び伝送線路70−2〜70−8(図12においては、図を簡略にするために、伝送線路70−2及び70−8の参照符号のみを示し、伝送線路70−3〜70−7の参照符号は省略してある。後述の伝送線路72及び372についても同様。)の信号入力端子60と反対側の端部を互いに接続する配線350を含むことと、各トランジスタのベース端子と伝送線路352とを接続する容量素子360−1〜360−8を新たに含むこととである。なお、図12において、図1に示す伝送線路70−1は特に示していないが、これは伝送線路70の一部を構成している。
図1と同じく、トランジスタのコレクタ端子(各出力端子)の接続は示していないが、各トランジスタ毎にコレクタ端子には等価な負荷が接続され、出力電力が合成されて出力されている。これは、周知の合成回路(例えば特許文献1に開示のもの)により実現できる。また、本実施の形態でも、図示しないが、第1のトランジスタ群344は、各トランジスタのベース端子にバイアス供給をするための回路を有するものとする。
第2のトランジスタ群346も基本的に図1に示す第2のトランジスタ群66に、図12に示す第1のトランジスタ群344の配線350、伝送線路352、及び容量素子360−1〜360−8を加えたものと同様の構成を有する。第2のトランジスタ群346において、配線350、伝送線路352、及び容量素子360−1〜360−8に対応するものを、それぞれ配線370、伝送線路372(372−2〜372−8)、及び容量素子362−1〜362−8とする。
すなわち、第1のトランジスタ群344においては、伝送線路70、配線350及び伝送線路352によって、折返した形状の伝送線路が形成されている。同様に、第2のトランジスタ群346においては、伝送線路72、配線370及び伝送線路372によって、折返した形状の伝送線路が形成されている。
この第2の実施の形態では、第1の実施の形態に係る並列接続トランジスタ50と同じく、第1のトランジスタ群344及び第2のトランジスタ群346に含まれる容量素子82−1〜82−8及び360−1〜360−8、並びに容量素子86−1〜86−8及び容量素子362−1〜362−8の容量値を個別に調整する。各容量素子の値を示すため、各容量素子を参照符号の末尾の番号で参照する。後にトランジスタの入力信号強度及び入力信号位相の分布を示す場合にもこの番号を使用するものとする。
以下、本実施の形態に係る並列接続トランジスタ330についてのシミュレーション結果について説明する。以下のシミュレーションでは、同じトランジスタに接続されている2つの容量素子(例えば容量素子82−1と360−1、又は容量素子82−7と360−7)とは同じ容量値であるものとする。そして、各容量素子の容量値は、第1の実施の形態と比較するため、第1の実施の形態の半分の値(容量素子82−1〜82−8及び容量素子360−1〜360−8、並びに容量素子86−1〜86−8及び容量素子362−1〜362−8の容量値の平均値はいずれも0.5pF)とした。
以下に述べるシミュレーションでは、各トランジスタはエミッタ面積320μm2のトランジスタとし、伝送線路はいずれも、幅30μm、トランジスタ間隔は70μmとした。伝送線路70と伝送線路352、及び伝送線路72と伝送線路372との間隔はいずれも10μmとして、両者のカップリングを考慮した。また、シミュレーション周波数は2.45GHzとした。
図13は、シミュレーションで用いた容量値を示し、横軸が容量素子の番号、縦軸が平均容量値0.5pFに対する実際の容量値の倍率を示す。図13により示されるように、このシミュレーションでも、図3に示すものと同様、トランジスタ番号が小さいほど、対応する容量素子の容量値は大きく、トランジスタ番号が大きいほど、対応する容量素子の容量値は小さく選ばれている。すなわち、容量素子82−1〜82−8及び容量素子86−1〜86−8については、信号入力端子60からの伝送線路上の距離が大きくなるほど、容量素子の容量値が小さくなるように選ばれている。一方、容量素子360−1〜360−8及び容量素子362−1〜362−8については、信号入力端子60からの伝送線路70及び伝送線路352上の距離の合計が大きくなるほど、容量値が大きくなるように容量値が選ばれている。その結果、信号入力端子60からの直線距離が短いほど、容量素子の容量値が大きく、大きくなるほど容量値が小さくなる。
この例でも、容量素子の容量値の大きさは信号入力端子60からの直線距離とともに線形に変化するわけではなく、信号入力端子60からの直線距離が大きくなるほど、隣接する容量素子間の容量値の差が小さくなるように、すなわち容量素子の変化がなだらかになるように選ばれている。
図14は、図13に示すように各容量素子の容量値を設定した場合の、各トランジスタの入力信号強度分布(容量番号1のトランジスタに対するdB値)と入力信号位相分布(容量番号1のトランジスタに対する角度)とをシミュレーション計算した結果を示すグラフである。
第1の実施の形態のシミュレーション結果では、入力信号強度分布を容量の分布により打消しても、入力位相分布に0.7°程度の打消しきれない差が残っていた。しかし、本実施の形態の構成を採用した回路のシミュレーション結果では、入力位相分布も非常に小さくなっていることがグラフから読取れる。すなわち、図12に示すように伝送線路を折返し構造にした場合、強度分布だけではなく、位相分布も均一にすることができるという効果が得られる。
図15は、伝送線路70及び72、並びに伝送線路352及び372の線路幅10μm、両者の線路間隔10μmで、図16に示すように各容量素子の容量値を設定した場合の各トランジスタの入力信号強度分布(容量番号1のトランジスタに対するdB値)と入力信号位相分布(容量番号1のトランジスタに対する角度)とをシミュレーション計算した結果を示すグラフである。
図16を参照して、このシミュレーションでも、各容量素子の値を図13に示すように定めたときの曲線450と、各容量素子の容量値を一定としたときの曲線458と、両者の間の容量値を三段階で定める3つの曲線452,454及び456とにしたがって、各容量素子の値を設定した。
図15を参照して、この結果得られる各トランジスタへの入力信号の強度分布の曲線は、曲線458から曲線450に近づくように容量値を変えるにしたがって、曲線408、406、404、402、400により示されるように変化する。すなわち、入力信号強度の均一性が、矢印430により示されるように順次好ましい形に変化していくことがわかる。
図15ではスペースの関係で全ては示していないが、同様に図16に示す曲線458から450に近づくように容量値を変えるにしたがって、矢印432により示されるように、入力信号の位相分布の均一性も、曲線422から曲線420に向かって順次変化し、好ましい状態となることが分かる。
このシミュレーション結果により示されたとおり、本実施の形態によれば、伝送線路の線路幅を変えても、前のシミュレーション結果と同様に、入力信号強度分布及び入力信号位相分布が均一になるように容量素子の容量値を調整することが可能である。
なお、図15の曲線420によって明らかなように、本実施の形態の構成では、容量素子の容量値の調整を図16の曲線450に近い形にせず、全て0.5pFと一定とした場合でも、位相の分布が元々少ないという特徴がある。そのため、第1の実施の形態で説明した容量値の調整によるインダクタンス成分の影響の打消し効果とあいまって、位相分布及び強度分布ともに小さくすることができていると思われる。
なお、図12に示す構成では、一見すると、図1に示す構成よりも回路面積が多く必要となるように思われる。しかし、位相分布を解消できるという、図1に示す構成では得られない効果を実現できる上、その効果を最大限に利用して、さらに配線幅、配線間隔を小さく(10μm)配置することにより、実質的に回路面積の増加量を小さくすることも可能である。
以上のように本発明の第1の実施の形態によれば、従来技術のトーナメント状の配線によらず、入力信号強度分布をほぼ解消し、さらに入力信号位相分布も小さくすることが可能な並列接続トランジスタを供給することができる。さらに、第2の実施の形態によれば、入力信号の強度分布及び位相分布をともにほぼ均一にすることができる。その上、トーナメント状の配線を用いないため、回路面積の増大を抑え、少ない回路面積で上記した効果を達成することができる。
今回開示された実施の形態は単に例示であって、本発明が上記した実施の形態のみに制限されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含む。
第1の実施の形態に係る並列接続トランジスタ50の構成を示す回路図である。 並列接続トランジスタ50におけるバイアス供給回路の構成の一例を示す回路図である。 並列接続トランジスタ50のシミュレーションで用いた容量素子の容量値とトランジスタの位置との関係を示すグラフである。 図3に示す容量値を採用して行なったシミュレーションにより得られた、並列接続トランジスタ50の入力信号強度及び入力信号位相の均一性を示すグラフである。 容量素子の容量値を一定として行なったシミュレーションにより得られた、入力信号強度及び入力信号位相の均一性を示すグラフである。 一部にトーナメント接続を採用した、従来技術に係る並列接続トランジスタ170の構成を示す回路図である。 並列接続トランジスタ170に対するシミュレーションにより得られた入力信号強度及び入力信号位相の均一性を示すグラフである。 並列接続トランジスタ170において、配線間のカップリングを考慮したシミュレーションにより得られた入力信号強度及び入力信号位相の均一性を示すグラフである。 第1の実施の形態に係る並列接続トランジスタ50において、各容量の容量値を距離に単純に比例して変化させたシミュレーションにより得られた、各トランジスタへの入力信号の強度分布及び位相分布の均一性を示すグラフである。 第1の実施の形態に係る並列接続トランジスタ50に対するシミュレーションにおいて使用した、複数段階の容量値と、トランジスタ位置との関係を示すグラフである。 図10に示す複数段階の容量値を採用して行なった並列接続トランジスタ50のシミュレーションにより得られた、入力信号強度及び入力信号位相の均一性を示すグラフである。 本発明の第2の実施の形態に係る並列接続トランジスタ330の構成を示す回路図である。 図13は、並列接続トランジスタ330に対するシミュレーションで用いた容量値とトランジスタの位置との関係を示すグラフである。 図13に示すように各容量素子の容量値を設定した場合の、各トランジスタの入力信号強度分布と入力信号位相分布とのシミュレーション結果を示すグラフである。 第2の実施の形態に係る並列接続トランジスタ330の構成で、伝送線路線路幅及び線路間隔を変えてシミュレーションした結果を示すグラフである。 図15に示すシミュレーションで用いた容量素子の容量値とトランジスタ位置との関係を示すグラフである。
符号の説明
50,170,330 並列接続トランジスタ
60 信号入力端子
62 T字型線路
64,204,344 第1のトランジスタ群
66,206,346 第2のトランジスタ群
70,72,200,220,352,372 伝送線路
82,86,360,362 容量素子
100 ベースバイアス回路
110 抵抗
112 電源端子
202,222 給電箇所
210 第3のトランジスタ群
212 第4のトランジスタ群

Claims (5)

  1. 信号入力端子に接続される第1の伝送線路と、
    前記第1の伝送線路に沿って一列に配列された複数のトランジスタと、
    前記第1の伝送線路に沿って一列に配列され、前記第1の伝送線路に一端が接続され、前記複数のトランジスタの対応する1つのベース端子に他端が接続された、前記複数のトランジスタに対応して設けられた複数の第1の容量素子とを含み、
    前記複数の第1の容量素子の容量値は、前記信号入力端子から前記第1の容量素子までの前記伝送線路の線路長が大きいほど、小さくなっていることを特徴とする、並列接続トランジスタ。
  2. 前記複数の第1の容量素子のうち、互いに隣接して配置されている2つの容量素子の容量値は、前記信号入力端子から前記2つの容量素子までの、前記伝送線路の線路長が大きいほど、前記2つの容量素子の容量値の差が小さくなるように選ばれていることを特徴とする、請求項1に記載の並列接続トランジスタ。
  3. 前記複数のトランジスタは、前記伝送線路に沿って、前記信号入力端子を前記伝送線路と接続する配線を中心に互いに線対称に配置されている、請求項1又は請求項2に記載の並列接続トランジスタ。
  4. さらに、前記第1の伝送線路と平行に配置され、かつ前記信号入力端子とは反対側の端部において前記第1の伝送線路に接続された第2の伝送線路と、
    前記第1の伝送線路に沿って一列に配列され、前記第2の伝送線路に一端が接続され、前記複数のトランジスタの対応する1つのベース端子に他端が接続された、前記複数のトランジスタに対応して設けられた複数の第2の容量素子とを含み、
    前記複数の第2の容量素子の容量値は、前記信号入力端子から前記第2の容量素子までの前記第1及び第2の伝送線路の線路長の合計が大きいほど、大きくなっていることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の並列接続トランジスタ。
  5. 前記複数のトランジスタのうち、同一のトランジスタのベース端子に一端が接続されている前記第1及び第2の容量素子の容量値は互いに等しい、請求項4に記載の並列接続トランジスタ。
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