JP2008270739A - 光学装置、多層膜反射鏡、露光装置、及びデバイス製造方法 - Google Patents

光学装置、多層膜反射鏡、露光装置、及びデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】望ましくない光を広い波長域で良好に減少、あるいは除去でき、光学性能の劣化を抑制できる光学装置を提供する。
【解決手段】光学装置は、極端紫外域の電磁波を反射可能な多層膜反射鏡を複数備えている。複数の前記多層膜反射鏡は、前記電磁波の光路に沿ってそれぞれ配置され、少なくとも2つの前記多層膜反射鏡の前記極端紫外域以外の波長域における反射波長特性が相互に異なる。
【選択図】図2

Description

本発明は、多層膜反射鏡を備えた光学装置、多層膜反射鏡、露光装置、及びデバイス製造方法に関する。
フォトリソグラフィ工程で用いられる露光装置において、例えば下記特許文献1に開示されているような、露光光として極端紫外(EUV:Extreme Ultra-Violet)光を用いるEUV露光装置が案出されている。EUV露光装置の光学系には多層膜反射鏡が用いられる。
米国公開第2006/245058号公報
EUV露光装置の光源から射出される光が、極端紫外領域(軟X線領域)のスペクトルを有する光のみならず、紫外領域、可視領域、及び赤外領域のスペクトルを有する光を含む可能性がある。極端紫外領域以外のスペクトルを有する光が、その光の照射が想定されていない部分に照射されると、その部分の温度が光の照射によって上昇する可能性がある。その場合、例えば照明光学系及び投影光学系の光学性能が劣化し、露光装置の性能が劣化する可能性がある。また、極端紫外領域以外のスペクトルを有する光が基板に照射されると、基板が不要に露光されたり、基板が加熱されたりして、露光不良が発生する可能性がある。
極端紫外領域以外のスペクトルを有する光等、望ましくない光を減少させるために、例えば多層膜に別の膜を付加することが考えられる。しかしながら、1つの多層膜反射鏡によって、望ましくない光を広い波長域で十分に減少させることは困難となる可能性がある。また、膜の構成によっては、望ましくない光を十分に減少することが困難となる可能性がある。
本発明の態様は、望ましくない光を広い波長域で良好に減少、あるいは除去でき、光学性能の劣化を抑制できる光学装置を提供することを目的とする。また、他の目的は、望ましくない光を良好に減少できる多層膜反射鏡を提供することである。また、別の目的は、性能の劣化を抑制でき、基板を良好に露光できる露光装置、及びその露光装置を用いるデバイス製造方法を提供することである。
本発明を例示する各態様として実施の形態に示す各図に対応付けした以下の構成を採用している。但し、各要素に付した括弧付き符号はその要素の例示に過ぎず、各要素を限定するものではない。
本発明を例示する第1の態様に従えば、極端紫外域の電磁波(L1)を反射可能な多層膜反射鏡(10〜15、21〜24)を複数備えた光学装置であって、複数の多層膜反射鏡(41、42)は、電磁波(L1)の光路に沿ってそれぞれ配置され、少なくとも2つの多層膜反射鏡(41、42)の極端紫外域以外の波長域における反射波長特性が相互に異なる。
本発明を例示する第1の態様によれば、望ましくない光を広い波長域で良好に減少、あるいは除去でき、光学性能の劣化を抑制できる。
本発明を例示する第2の態様に従えば、基材(39)と、基材(39)上に交互に積層された第1層(31)及び第2層(32)を含み、極端紫外域の電磁波(L1)を反射可能な多層膜(33)と、多層膜(33)の表面に接触するように形成された、極端紫外域以外の波長域の少なくとも一部の電磁波(L2)を吸収する吸収層(60)と、を備え、吸収層(60)は、多層膜(33)の表面に接触するように形成された第1材料からなる第1吸収層(61)と、第1吸収層(61)の表面に接触するように形成された第2材料からなる第2吸収層(62)とを含む多層膜反射鏡(42)が提供される。
本発明を例示する第2の態様によれば、望ましくない光を良好に減少、あるいは除去でき、光学性能の劣化を抑制できる。
本発明を例示する第3の態様に従えば、露光光(L1)で基板(P)を露光する露光装置(EX)であって、上記態様の光学装置(IL、PL)を備えた露光装置(EX)が提供される。
本発明を例示する第3の態様によれば、光学性能の劣化が抑制された光学装置を備えているので、基板を良好に露光できる。
本発明を例示する第4の態様に従えば、上記態様の露光装置(EX)を用いて基板(P)を露光することと、露光された基板(P)を現像することと、を含むデバイス製造方法が提供される。
本発明を例示する第4の態様によれば、基板を良好に露光できる露光装置を用いてデバイスを製造することができる。
本発明の態様によれば、望ましくない光を良好に減少、あるいは除去することができ、光学性能の劣化を抑制できる。したがって、基板を良好に露光でき。所望の性能を有するデバイスを製造できる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。なお、以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。そして、水平面内の所定方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれに直交する方向(すなわち鉛直方向)をZ軸方向とする。また、X軸、Y軸、及びZ軸まわりの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θX、θY、及びθZ方向とする。
<第1実施形態>
第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係る露光装置EXの一例を示す概略構成図である。図1において、露光装置EXは、パターンが形成されたマスクMを保持しながら移動可能なマスクステージ1と、デバイスを形成するための基板Pを保持しながら移動可能な基板ステージ2と、露光光を発生する光源装置3と、光源装置3から射出される露光光でマスクステージ1に保持されているマスクMを照明する照明光学系ILと、露光光で照明されたマスクMのパターンの像を基板Pに投影する投影光学系PLとを備えている。
本実施形態の露光装置EXは、極端紫外光で基板Pを露光するEUV露光装置である。極端紫外光は、例えば波長5〜50nm程度の極端紫外領域(軟X線領域)の電磁波である。以下の説明において、極端紫外光を適宜、EUV光、と称する。
基板Pは、半導体ウエハ等の基材上に感光材(レジスト)等の膜(感光膜)が形成されたものを含む。マスクMは、基板P上に投影されるデバイスパターンが形成されたレチクルを含む。本実施形態では、露光光としてEUV光が用いられ、マスクMは、EUV光を反射可能な多層膜を有する反射型マスクである。反射型マスクの多層膜は、例えばMo/Si多層膜、あるいはMo/Be多層膜を含む。露光装置EXは、多層膜が形成されたマスクMの反射面(パターン形成面)を露光光(EUV光)で照明し、そのマスクMで反射した露光光で基板Pを露光する。一例として、本実施形態では、波長13.5nmのEUV光を露光光として用いる。
また、本実施形態の露光装置EXは、少なくとも露光光が通過する所定空間を形成し、その所定空間を真空状態(例えば、1.3×10−3Pa以下)にする真空システムを有するチャンバ装置4を備えている。
本実施形態の光源装置3は、レーザ励起型プラズマ光源装置であって、ハウジング5と、レーザ光を射出するレーザ装置6と、キセノンガス等のターゲット材料をハウジング5内に供給する供給部材7とを含む。レーザ装置6は、赤外領域及び可視領域の波長のレーザ光を発生する。レーザ装置6は、例えば半導体レーザ励起によるYAGレーザ、エキシマレーザ等を含む。
また、光源装置3は、レーザ装置6から射出されたレーザ光を集光する集光光学系8を備えている。集光光学系8は、レーザ装置6から射出されたレーザ光を、ハウジング5内の位置9に集光する。供給部材7は、位置9にターゲット材料を供給する供給口を有する。集光光学系8で集光されたレーザ光は、供給部材7から供給されるターゲット材料に照射される。レーザ光が照射されたターゲット材料は、レーザ光のエネルギーによって高温になり、プラズマ状態に励起され、低ポテンシャル状態へ遷移する際に、EUV光を含む光を発生する。供給部材7の先端で発生した光は、集光ミラー(コンデンサ)10で反射し、集光される。集光ミラー10は、EUV光を反射可能な多層膜を備えた多層膜反射鏡を含む。集光ミラー10を介した光は、ハウジング5の外側に配置されている照明光学系ILの光学素子11に入射する。光学素子11は、コリメータミラーを含む。なお、光源装置3は、放電型プラズマ光源装置でもよい。
光源装置3は、極端紫外領域のスペクトルを有する光(EUV光)のみならず、紫外領域、可視領域、及び赤外領域のスペクトルを有する光も発生する可能性がある。すなわち、光源装置3から射出される光は、極端紫外領域の光(電磁波)と、極端紫外領域以外の波長領域の光(電磁波)とを含む可能性がある。以下の説明において、光源装置3から射出される、紫外領域、可視領域、及び赤外領域等、極端紫外領域以外の波長領域の光を適宜、OoB(Out of Band)光、と称する。
すなわち、本実施形態においては、光源装置3から射出される光L0は、極端紫外領域のEUV光(露光光)L1と、極端紫外領域以外の波長領域のOoB光L2とを含む。本実施形態においては、OoB光L2の波長は、EUV光L1の波長よりも長い。
照明光学系ILは、光源装置3からの露光光L1でマスクMを照明する。照明光学系ILは、複数の光学素子11、12、13、14、15を含み、マスクM上の所定の照明領域を均一な照度分布の露光光L1で照明する。光学素子11〜15のそれぞれは、EUV光L1を反射可能な多層膜を備えた多層膜反射鏡を含む。照明光学系ILにより照明され、マスクMの反射面で反射した露光光L1は、投影光学系PLの物体面側から投影光学系PLに入射する。
マスクステージ1は、マスクMを保持しながら、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZ方向の6方向に移動可能な6自由度ステージである。本実施形態においては、マスクステージ1は、マスクMの反射面とXY平面とがほぼ平行となるように、マスクMを保持する。マスクステージ1(マスクM)の位置情報(X軸、Y軸、及びθZ方向に関する位置情報)は、不図示のレーザ干渉計を含む干渉計システムによって計測される。また、マスクステージ1に保持されているマスクMの表面の面位置情報(Z軸、θX、及びθYに関する位置情報)は、不図示のフォーカス・レベリング検出システムによって検出される。干渉計システムの計測結果及びフォーカス・レベリング検出システムの検出結果に基づいて、マスクステージ1に保持されているマスクMの位置が制御される。
投影光学系PLは、複数の光学素子21、22、23、24を含み、マスクMのパターンの像を所定の投影倍率で基板Pに投影する。光学素子21〜24のそれぞれは、EUV光L1を反射可能な多層膜を備えた多層膜反射鏡を含む。投影光学系PLの物体面側から投影光学系PLに入射した露光光L1は、投影光学系PLの像面側に射出され、基板Pに入射する。露光光L1で照明されたマスクMのパターンの像は、投影光学系PLを介して、感光膜が形成された基板Pに投影される。
基板ステージ2は、基板Pを保持しながら、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZ方向の6方向に移動可能な6自由度ステージである。本実施形態においては、基板ステージ2は、基板Pの表面とXY平面とがほぼ平行となるように、基板Pを保持する。基板ステージ2(基板P)の位置情報(X軸、Y軸、及びθZ方向に関する位置情報)は、不図示のレーザ干渉計を含む干渉計システムによって計測される。また、基板ステージ2に保持されている基板Pの表面の面位置情報(Z軸、θX、及びθYに関する位置情報)は、不図示のフォーカス・レベリング検出システムによって検出される。干渉計システムの計測結果及びフォーカス・レベリング検出システムの検出結果に基づいて、基板ステージ2に保持されている基板Pの位置が制御される。
露光光L1を用いてマスクMのパターンの像を基板Pに投影するために、図1に示すように、マスクMがマスクステージ1に保持され、基板Pが基板ステージ2に保持される。光源装置3より露光光(EUV光)L1が射出されると、照明光学系ILは、光源装置3からの露光光L1を、多層膜反射鏡からなる複数の光学素子11〜15のそれぞれで反射して、マスクMへ導く。マスクMは、照明光学系ILからの露光光L1で照明される。マスクMの反射面に照射され、その反射面で反射した露光光L1は、投影光学系PLに入射する。投影光学系PLは、マスクMからの露光光L1を、多層膜反射鏡からなる複数の光学素子21〜24のそれぞれで反射して、基板Pへ導く。感光性の基板Pは、投影光学系PLからの露光光L1で露光される。これにより、マスクMのパターンの像が投影光学系PLを介して基板Pに投影される。
本実施形態においては、照明光学系ILは、極端紫外領域以外の波長領域の少なくとも一部の光(電磁波)、すなわちOoB光L2の反射を抑制する(減少させる)多層膜反射鏡を少なくとも2つ含む。本実施形態においては、少なくとも2つの多層膜反射鏡により反射が抑制される波長領域は、互いに異なる。すなわち、照明光学系ILの複数の多層膜反射鏡のうち、第1の多層膜反射鏡は、第1波長領域のOoB光の反射を主に抑制し、第2の多層膜反射鏡は、第1波長領域と異なる第2波長領域のOoB光の反射を主に抑制する。
上述のように、本実施形態においては、OoB光L2の波長を、EUV光L1の波長よりも長い波長とする。すなわち、本実施形態においては、多層膜反射鏡によって反射が抑制される波長領域は、極端紫外領域よりも長い波長領域を含む。極端紫外領域よりも長い波長領域は、紫外領域、可視領域、及び赤外領域の少なくとも1つの波長領域を含む。
本実施形態においては、OoB光L2の反射を抑制する多層膜反射鏡が、極端紫外領域よりも長い紫外領域のOoB光L2の反射を抑制する場合を例にして説明する。
後述するように、本実施形態において、OoB光L2の反射を抑制する多層膜反射鏡は、極端紫外領域以外の波長領域の少なくとも一部の光(電磁波)を吸収する吸収層を備えている。吸収層を備える多層膜反射鏡は、OoB光L2を吸収することによって、OoB光L2の反射を抑制する。
本実施形態においては、照明光学系ILの複数の多層膜反射鏡のうち、第1の多層膜反射鏡が第1波長領域のOoB光L2の反射を良好に抑制できるように、第1波長領域に応じて第1の多層膜反射鏡に設けられる吸収層が調整され、第2の多層膜反射鏡が第2波長領域のOoB光L2の反射を良好に抑制できるように、第2波長領域に応じて第2の多層膜反射鏡に設けられる吸収層が調整されている。第1の多層膜反射鏡の吸収層の構成と、第2の多層膜反射鏡の吸収層の構成とは異なる。吸収層の構成は、吸収層を形成する材料の種類(物性)、及び吸収層の厚みの少なくとも一方を含む。
すなわち、第1の多層膜反射鏡の吸収層は、第1波長領域のOoB光L2を主に吸収し、第2の多層膜反射鏡の吸収層は、第1波長領域と異なる第2波長領域のOoB光L2を主に吸収するように調整されている。換言すれば、本実施形態においては、第1の多層膜反射鏡の吸収層に対して吸収効率が高い波長と、第2の多層膜反射鏡の吸収層に対して吸収効率が高い波長とは異なる。
本実施形態の照明光学系ILは、第1波長領域のOoB光L2の反射を主に抑制できる第1の多層膜反射鏡と、第2波長領域のOoB光L2の反射を主に抑制できる第2の多層膜反射鏡とを備えているので、それら第1の多層膜反射鏡と第2の多層膜反射鏡とを組み合わせて、広い波長領域においてOoB光L2を十分に減少、あるいは除去することができる。
例えば、第1の多層膜反射鏡で短い波長のOoB光L2の反射を十分に抑制できるように、その第1の多層膜反射鏡の吸収層の構成を調整し、第2の多層膜反射鏡で長い波長のOoB光L2の反射を十分に抑制できるように、その第2の多層膜反射鏡の吸収層の構成を調整することによって、第1の多層膜反射鏡と第2の多層膜反射鏡との両方で、広い波長領域のOoB光L2を吸収して、反射を抑制することができる。したがって、マスクM、投影光学系PL、及び基板P等、照明光学系ILの光路の下流側の物体にOoB光L2が導かれることを良好に抑制できる。
図2の(A)部は、吸収層が設けられていない多層膜反射鏡のOoB光L2に対する反射波長特性の一例を模式的に示す。横軸は多層膜反射鏡に入射する光(電磁波)の波長、縦軸は入射した光に対する多層膜反射鏡の反射率である。図2の(A)部中、波長λは、紫外領域のうち、基板Pの感光膜が感光する(感光膜が感度を有する)波長の最大値である。すなわち、基板Pの感光膜は、極端紫外領域の波長λのEUV光L1で感光するとともに、紫外領域における波長λよりも短い波長領域のOoB光L2でも感光する。
以下の説明において、基板Pの感光膜が感光する(感光膜が感度を有する)極端紫外領域以外の波長領域を適宜、所定波長領域Hs、と称する。本実施形態においては、所定波長領域Hsは、極端紫外領域の波長λよりも長い紫外領域であって、波長λよりも短い波長領域、換言すれば、紫外領域における最小値の波長から波長λまでの波長領域を含む。
図2の(A)部に示すような反射波長特性を有する多層膜反射鏡は、EUV光L1のみならず、所定波長領域HsのOoB光L2に対しても高い反射率を有する。したがって、照明光学系ILの光学素子として、図2の(A)部に示すような反射波長特性を有する多層膜反射鏡を用いた場合、光源装置3から射出された光L0のうち、EUV光L1のみならず、基板Pの感光膜を感光させてしまうOoB光L2も多層膜反射鏡で反射してしまう。その場合、OoB光L2は、マスクMに到達し、マスクM、及び投影光学系PLを介して、基板Pに到達してしまう。OoB光L2が基板Pに照射されると、基板Pが不要に露光されたり、基板Pが加熱されたりして、露光不良が発生する可能性がある。
図2の(B)部は、第1波長領域H1のOoB光L2の反射を主に抑制する第1の多層膜反射鏡のOoB光L2に対する反射波長特性の一例を模式的に示す。横軸は多層膜反射鏡に入射する光(電磁波)の波長、縦軸は入射した光に対する多層膜反射鏡の反射率である。図2の(B)部に示すように、波長λから波長λまでの第1波長領域H1のOoB光L2に対する第1の多層膜反射鏡の反射率は抑制されている。波長λ、λは、紫外領域の波長であって、波長λよりも短く、且つ極端紫外領域(EUV光L1の波長)よりも長い。すなわち、第1波長領域H1は、所定波長領域Hsの一部である。なお、波長λは、波長λよりも長い。
本実施形態においては、第1波長領域H1の反射を抑制するように、第1の多層膜反射鏡の吸収層の構成が調整されている。上述のように、第1波長領域H1は所定波長領域Hsの一部であり、第1の多層膜反射鏡は、極端紫外領域よりも長く、且つ所定波長領域Hsの少なくとも一部の波長領域の反射を抑制する。
しかし、第1の多層膜反射鏡は、所定波長領域Hsのうち、波長λから波長λまでの波長領域の光の反射を十分に抑制することができない。そのため、照明光学系ILの複数の多層膜反射鏡のうち、吸収層を備える多層膜反射鏡が第1の多層膜反射鏡のみであって、他の多層膜反射鏡は吸収層を備えていない場合、光源装置3から射出されたOoB光L2のうち、波長λから波長λまでの波長領域の光は、マスクMに到達し、マスクM、及び投影光学系PLを介して、基板Pに到達してしまう。この場合においても、露光不良が発生する可能性がある。
図2の(C)部は、第2波長領域H2のOoB光L2の反射を主に抑制する第2の多層膜反射鏡のOoB光L2に対する反射波長特性の一例を模式的に示す。横軸は多層膜反射鏡に入射する光(電磁波)の波長、縦軸は入射した光に対する多層膜反射鏡の反射率である。図2の(C)部に示すように、波長λから波長λまでの第2波長領域H2のOoB光L2に対する第2の多層膜反射鏡の反射率は抑制されている。波長λ、λは、紫外領域の波長であって、極端紫外領域(EUV光L1の波長)よりも長い。本実施形態においては、波長λは、波長λよりも短く、波長λは、波長λよりも長い。すなわち、第2波長領域H2は、所定波長領域Hsの少なくとも一部を含む。
本実施形態においては、第2波長領域H2の反射を抑制するように、第2の多層膜反射鏡の吸収層の構成が調整されている。上述のように、第2波長領域H2は所定波長領域Hsの一部を含み、第2の多層膜反射鏡は、極端紫外領域よりも長く、且つ所定波長領域Hsの少なくとも一部の波長領域の反射を抑制する。
しかし、第2の多層膜反射鏡は、所定波長領域Hsのうち、その所定波長領域Hsの最小値の波長から波長λまでの波長領域の光の反射を十分に抑制することができない。そのため、照明光学系ILの複数の多層膜反射鏡のうち、吸収層を備える多層膜反射鏡が第2の多層膜反射鏡のみであって、他の多層膜反射鏡は吸収層を備えていない場合、光源装置3から射出されたOoB光L2のうち、所定波長領域Hsの最小値の波長から波長λまでの波長領域の光は、マスクMに到達し、マスクM、及び投影光学系PLを介して、基板Pに到達してしまう。この場合においても、露光不良が発生する可能性がある。
図2の(D)部は、第1波長領域H1のOoB光L2の反射を主に抑制する第1の多層膜反射鏡と、第2波長領域H2のOoB光L2の反射を主に抑制する第2の多層膜反射鏡とを組み合わせた場合のOoB光L2に対するトータルの反射波長特性の一例を模式的に示す。横軸は多層膜反射鏡に入射する光(電磁波)の波長、縦軸は入射した光に対する多層膜反射鏡の反射率である。第1の多層膜反射鏡と第2の多層膜反射鏡とを組み合わせることによって、図2の(D)部に示すように、波長λから波長λまでの広い波長領域のOoB光L2の反射を抑制することができる。したがって、マスクM、投影光学系PL、基板P等、照明光学系ILの光路の下流側の物体にOoB光L2が導かれることを良好に抑制できる。第1の多層膜反射鏡と第2の多層膜反射鏡とを組み合わせることによって、反射が抑制される波長領域は、極端紫外領域よりも長く、且つ所定波長領域Hsである波長域の少なくとも一部を含むので、基板Pが不要に露光されることを抑制できる。図2の(D)部に示す例では、第1の多層膜反射鏡と第2の多層膜反射鏡とによって、基板Pの感光膜が感光する所定波長領域Hsのほぼ全ての光の反射を抑制することができる。
次に、吸収層を備えた多層膜反射鏡の一例について説明する。図3は、本実施形態に係る第1の多層膜反射鏡41を示す模式図である。図4は、本実施形態に係る第2の多層膜反射鏡42を示す模式図である。本実施形態においては、集光ミラー10、及び照明光学系ILの複数の多層膜反射鏡11〜15のうち、少なくとも1つの多層膜反射鏡が、図3に示す第1の多層膜反射鏡41で構成され、少なくとも1つの多層膜反射鏡が、図4に示す第2の多層膜反射鏡42で構成される。
まず、第1の多層膜反射鏡41について説明する。図3において、第1の多層膜反射鏡41は、基材39と、基材39上に所定の周期長で交互に積層された第1層31及び第2層32を含み、EUV光L1を反射可能な多層膜33と、多層膜33の表面に接触するように形成された、極端紫外領域以外の波長領域(紫外領域)の少なくとも一部のOoB光L2を吸収する吸収層50とを備えている。
基材39は、例えば超低膨張ガラスで形成される。基材39としては、例えばコーニング社製ULE、ショット社製Zerodur(登録商標)等を用いることができる。
多層膜33は、所定の周期長dで交互に積層された第1層31及び第2層32を含む。周期長dは、第1層31の厚みdと第2層32の厚みdとの和(d+d)である。光干渉理論に基づいて、第1層31と第2層32との各界面で反射した反射波の位相が一致するように、第1層31の厚みd及び第2層32の厚みdのそれぞれが設定されている。多層膜33は、例えば60%以上の高い反射率でEUV光を反射可能である。
一例として、本実施形態における周期長dは、7nmである。以下の説明において、1組の第1層31と第2層32とを適宜、層対34、と称する。
なお、周期長d(層対34の厚み)は、多層膜33の表面に対するEUV光L1の入射角に応じて調整される。本実施形態においては、多層膜33の表面に対するEUV光L1の入射角がほぼ90度である場合に、EUV光L1を良好に反射できるように、周期長d(層対34の厚み)が調整されている。
基材39上には、例えば数十〜数百組の層対34が積層される。一例として、本実施形態においては、基材39上に50組の層対34が積層されている。なお、図では、層対34の一部を省略して図示してある。
第1層31は、EUV光L1に対する屈折率と真空の屈折率との差が大きい物質で形成されている。第2層32は、EUV光L2に対する屈折率と真空の屈折率との差が小さい物質で形成されている。すなわち、第1層31のEUV光に対する屈折率と真空の屈折率との差は、第2層32の前記差よりも大きい。本実施形態においては、第1層(重原子層)31は、モリブデン(Mo)で形成されており、第2層(軽原子層)32は、シリコン(Si)で形成されている。すなわち、本実施形態の多層膜33は、モリブデン層(Mo層)とシリコン層(Si層)とを交互に積層したMo/Si多層膜である。
真空の屈折率n=1である。また、例えば波長13.5nmのEUV光に対するモリブデンの屈折率nMo=0.92であり、シリコンの屈折率nSi=0.998である。このように、第2層32は、EUV光L1に対する屈折率が真空の屈折率とほぼ等しい物質で形成される。
また、本実施形態においては、多層膜33の表面は、第2層(Si層)32で形成されている。これにより、多層膜33の表面の酸化を抑制できる。
図3において、第1の多層膜反射鏡41の吸収層50は、一酸化珪素(SiO)で形成されている。一例として、本実施形態における吸収層50の厚みは、29nmである。
次に、第2の多層膜反射鏡42について説明する。図4において、第2の多層膜反射鏡42は、基材39と、基材39上に所定の周期長dで交互に積層された第1層31及び第2層32を含み、EUV光L1を反射可能な多層膜33と、多層膜33の表面に接触するように形成された、極端紫外領域以外の波長領域(紫外領域)の少なくとも一部のOoB光L2を吸収する吸収層60とを備えている。
本実施形態においては、第2の多層膜反射鏡42の基材39、第1層31、及び第2層32は、第1の多層膜反射鏡41の基材39、第1層31、及び第2層32と同等である。第2の多層膜反射鏡42の基材39、第1層31、及び第2層32についての説明は省略する。
図4において、第2の多層膜反射鏡42の吸収層60は、2つの吸収層で形成されている。吸収層60は、多層膜33の表面に接触するように形成された第1材料からなる第1吸収層61と、第1吸収層61の表面に接触するように形成された第2材料からなる第2吸収層62とを含む。本実施形態においては、第1吸収層61は、一酸化珪素(SiO)で形成され、第2吸収層62は、シリコン(Si)で形成されている。一例として、本実施形態における第1吸収層61の厚みは、16nmであり、第2吸収層62の厚みは、9nmである。
図5は、図3に示した第1の多層膜反射鏡41の反射波長特性を示す図である。横軸は多層膜反射鏡に入射するOoB光L2の波長、縦軸は入射したOoB光L2に対する多層膜反射鏡の反射率である。図5には、波長100nmから波長900nmまでの波長領域のOoB光L2に対する第1の多層膜反射鏡41の反射率が実線で示されている。また、図5には、多層膜33の表面(吸収層50の表面)に対する光の入射角がほぼ90度である場合が示されている。なお、比較例として、吸収層が設けられていない多層膜反射鏡のOoB光L2に対する反射率を破線で示す。
図5に示すように、本実施形態の第1の多層膜反射鏡41は、波長300nm付近の波長領域のOoB光L2の反射を良好に抑制できる。
図6は、図4に示した第2の多層膜反射鏡42の反射波長特性を示す図である。横軸は多層膜反射鏡に入射するOoB光L2の波長、縦軸は入射したOoB光L2に対する多層膜反射鏡の反射率である。図6には、波長100nmから波長900nmまでの波長領域のOoB光L2に対する第2の多層膜反射鏡42の反射率が実線で示されている。また、図6には、多層膜33の表面(吸収層60の表面)に対する光の入射角がほぼ90度である場合が示されている。なお、比較例として、吸収層が設けられていない多層膜反射鏡のOoB光L2に対する反射率を破線で示す。
図6に示すように、本実施形態の第2の多層膜反射鏡42は、波長600nm付近の波長領域のOoB光L2の反射を良好に抑制できる。
図7は、図3に示した第1の多層膜反射鏡41と図4に示した第2の多層膜反射鏡42とを組み合わせた場合の反射波長特性を示す図である。横軸は多層膜反射鏡に入射するOoB光L2の波長、縦軸は入射したOoB光L2に対する多層膜反射鏡の反射率である。図7には、波長100nmから波長900nmまでの波長領域のOoB光L2に対する第1の多層膜反射鏡41及び第2の多層膜反射鏡42のトータルの反射率が実線で示されている。また、図7には、多層膜33の表面(吸収層50、60の表面)に対する光の入射角がほぼ90度である場合が示されている。なお、比較例として、吸収層が設けられていない多層膜反射鏡を2つ組み合わせた場合のOoB光L2に対する反射率を破線で示す。
図7に示すように、第1の多層膜反射鏡41と第2の多層膜反射鏡42とを組み合わせることによって、波長100nmから波長900nmまでの広い波長領域において、OoB光L2の反射を良好に抑制できる。
以上説明したように、本実施形態によれば、OoB光L2の反射が抑制される波長領域が互いに異なる少なくとも2つの多層膜反射鏡41、42を設けることによって、広い波長領域においてOoB光L2を良好に減少、あるいは除去することができる。したがって、例えば光源装置3から射出されたOoB光L2が、照明光学系ILの光路の下流側の物体に導かれたり、光の照射が想定されていない部分に照射されたりすることが抑制される。したがって、例えばOoB光L2の照射による照明光学系ILの加熱を抑制できるので、照明光学系ILの光学性能の劣化を抑制できる。また、OoB光L2の照射によるマスクMの加熱を抑制できるので、マスクMの熱変形等を抑制でき、露光不良の発生を抑制できる。また、例えばOoB光L2の照射による投影光学系PLの加熱を抑制できるので、投影光学系PLの光学性能(結像特性)の劣化を抑制できる。また、OoB光L2の基板Pへの入射を抑制できるので、基板Pの不要な露光、基板Pの加熱等を抑制できるので、露光不良の発生を抑制できる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分について同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
本実施形態においては、集光ミラー10、及び照明光学系ILの複数の多層膜反射鏡11〜15のうち、少なくとも1つの多層膜反射鏡が、図8に示す第1の多層膜反射鏡41Bで構成され、少なくとも1つの多層膜反射鏡が、図9に示す第2の多層膜反射鏡42Bで構成される場合について説明する。
まず、第1の多層膜反射鏡41Bについて説明する。図8において、第1の多層膜反射鏡41Bは、基材39と、基材39上に所定の周期長dで交互に積層された第1層31及び第2層32を含み、EUV光L1を反射可能な多層膜33と、多層膜33の表面に接触するように形成された、極端紫外領域以外の波長領域(紫外領域)の少なくとも一部のOoB光L2を吸収する吸収層51とを備えている。
本実施形態においては、第1の多層膜反射鏡41Bの基材39、第1層31、及び第2層32は、上述の第1実施形態で説明した第1の多層膜反射鏡41の基材39、第1層31、及び第2層32と同等である。第1の多層膜反射鏡41Bの基材39、第1層31、及び第2層32についての説明は省略する。
図8において、吸収層51は、窒化硼素(BN)で形成されている。一例として、本実施形態における吸収層51の厚みは、24nmである。
次に、第2の多層膜反射鏡42Bについて説明する。図9において、第2の多層膜反射鏡42Bは、基材39と、基材39上に所定の周期長dで交互に積層された第1層31及び第2層32を含み、EUV光L1を反射可能な多層膜33と、多層膜33の表面に接触するように形成された、極端紫外領域以外の波長領域(紫外領域)の少なくとも一部のOoB光L2を吸収する吸収層63とを備えている。
本実施形態においては、第2の多層膜反射鏡42Bの基材39、第1層31、及び第2層32は、上述の第1実施形態で説明した第1の多層膜反射鏡41の基材39、第1層31、及び第2層32と同等である。第2の多層膜反射鏡42Bの基材39、第1層31、及び第2層32についての説明は省略する。
図9において、吸収層63は、多層膜33の表面に接触するように形成された第1材料からなる第1吸収層64と、第1吸収層64の表面に接触するように形成された第2材料からなる第2吸収層65、66とを含む。本実施形態においては、第1吸収層64は、炭素(C)で形成され、第2吸収層65、66は、モリブデン(Mo)で形成された層65、及びそのモリブデンで形成された層65の表面に接触するようにシリコン(Si)で形成された層66を含む。すなわち、第2の多層膜反射鏡42Bに設けられる吸収層63は、炭素(C)からなる吸収層64、モリブデン(Mo)からなる吸収層65、及びシリコン(Si)からなる吸収層66の3つの吸収層で形成されている。一例として、本実施形態における吸収層64の厚みは、30nmであり、吸収層65の厚みは、1nmであり、吸収層66の厚みは、6nmである。
図10は、図8に示した第1の多層膜反射鏡41Bの反射波長特性を示す図である。横軸は多層膜反射鏡に入射するOoB光L2の波長、縦軸は入射したOoB光L2に対する多層膜反射鏡の反射率である。図10には、波長100nmから波長900nmまでの波長領域のOoB光L2に対する第1の多層膜反射鏡41Bの反射率が実線で示されている。また、図10には、多層膜33の表面(吸収層51の表面)に対する光の入射角がほぼ90度である場合が示されている。なお、比較例として、吸収層が設けられていない多層膜反射鏡のOoB光L2に対する反射率を破線で示す。
図10に示すように、本実施形態の第1の多層膜反射鏡41Bは、波長300nm付近の波長領域のOoB光L2の反射を良好に抑制できる。
図11は、図9に示した第2の多層膜反射鏡42Bの反射波長特性を示す図である。横軸は多層膜反射鏡に入射するOoB光L2の波長、縦軸は入射したOoB光L2に対する多層膜反射鏡の反射率である。図11には、波長100nmから波長900nmまでの波長領域のOoB光L2に対する第2の多層膜反射鏡42Bの反射率が実線で示されている。また、図11には、多層膜33の表面(吸収層63の表面)に対する光の入射角がほぼ90度である場合が示されている。なお、比較例として、吸収層が設けられていない多層膜反射鏡のOoB光L2に対する反射率を破線で示す。
図11に示すように、本実施形態の第2の多層膜反射鏡42Bは、波長600nm付近の波長領域のOoB光L2の反射を良好に抑制できる。
図12は、図8に示した第1の多層膜反射鏡41Bと図9に示した第2の多層膜反射鏡42Bとを組み合わせた場合の反射波長特性を示す図である。横軸は多層膜反射鏡に入射するOoB光L2の波長、縦軸は入射したOoB光L2に対する多層膜反射鏡の反射率である。図12には、波長100nmから波長900nmまでの波長領域のOoB光L2に対する第1の多層膜反射鏡41B及び第2の多層膜反射鏡42Bのトータルの反射率が実線で示されている。また、図12には、多層膜33の表面(吸収層51、63の表面)に対する光の入射角がほぼ90度である場合が示されている。なお、比較例として、吸収層が設けられていない多層膜反射鏡を2つ組み合わせた場合のOoB光L2に対する反射率を破線で示す。
図12に示すように、第1の多層膜反射鏡41Bと第2の多層膜反射鏡42Bとを組み合わせることによって、波長100nmから波長900nmまでの広い波長領域において、OoB光L2の反射を良好に抑制できる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分について同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
本実施形態においては、集光ミラー10、及び照明光学系ILの複数の多層膜反射鏡11〜15のうち、少なくとも1つの多層膜反射鏡が、上述した図3に示す第1の多層膜反射鏡41で構成され、少なくとも1つの多層膜反射鏡が、図13に示す第2の多層膜反射鏡42Cで構成される場合について説明する。
本実施形態における第1の多層膜反射鏡は、上述の図3を参照して説明した第1の多層膜反射鏡41であるため、その説明を省略する。また、第1の多層膜反射鏡41の反射波長特性は、図5を参照して説明したので、その説明を省略する。
次に、第2の多層膜反射鏡42Cについて説明する。図13において、第2の多層膜反射鏡42Cは、基材39と、基材39上に所定の周期長dで交互に積層された第1層31及び第2層32を含み、EUV光L1を反射可能な多層膜33と、多層膜33の表面に接触するように形成された、極端紫外領域以外の波長領域(紫外領域)の少なくとも一部のOoB光L2を吸収する吸収層67とを備えている。
本実施形態においては、第2の多層膜反射鏡42Cの基材39、第1層31、及び第2層32は、上述の第1実施形態で説明した第1の多層膜反射鏡41の基材39、第1層31、及び第2層32と同等である。第2の多層膜反射鏡42Cの基材39、第1層31、及び第2層32についての説明は省略する。
図13において、吸収層67は、多層膜33の表面に接触するように形成された第1材料からなる第1吸収層68と、第1吸収層68の表面に接触するように形成された第2材料からなる第2吸収層69とを含む。本実施形態においては、第1吸収層68は、窒化硼素(BN)で形成され、第2吸収層69は、シリコン(Si)で形成されている。一例として、本実施形態における第1吸収層68の厚みは、24nmであり、第2吸収層69の厚みは、6nmである。
図14は、図13に示した第2の多層膜反射鏡42Cの反射波長特性を示す図である。横軸は多層膜反射鏡に入射するOoB光L2の波長、縦軸は入射したOoB光L2に対する多層膜反射鏡の反射率である。図14には、波長100nmから波長900nmまでの波長領域のOoB光L2に対する第2の多層膜反射鏡42Cの反射率が実線で示されている。また、図14には、多層膜33の表面(吸収層67の表面)に対する光の入射角がほぼ90度である場合が示されている。なお、比較例として、吸収層が設けられていない多層膜反射鏡のOoB光に対する反射率を破線で示す。
図14に示すように、本実施形態の第2の多層膜反射鏡42Cは、波長600nm付近の波長領域のOoB光L2の反射を良好に抑制できる。
図15は、図3に示した第1の多層膜反射鏡41と図13に示した第2の多層膜反射鏡42Cとを組み合わせた場合の反射波長特性を示す図である。横軸は多層膜反射鏡に入射するOoB光L2の波長、縦軸は入射したOoB光L2に対する多層膜反射鏡の反射率である。図15には、波長100nmから波長900nmまでの波長領域のOoB光L2に対する第1の多層膜反射鏡41及び第2の多層膜反射鏡42Cのトータルの反射率が実線で示されている。また、図15には、多層膜33の表面(吸収層50、67の表面)に対する光の入射角がほぼ90度である場合が示されている。なお、比較例として、吸収層が設けられていない多層膜反射鏡を2つ組み合わせた場合のOoB光L2に対する反射率を破線で示す。
図15に示すように、第1の多層膜反射鏡41と第2の多層膜反射鏡42Cとを組み合わせることによって、波長100nmから波長900nmまでの広い波長領域において、OoB光L2の反射を良好に抑制できる。
<第4実施形態>
次に、第4実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分について同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
本実施形態においては、集光ミラー10、及び照明光学系ILの複数の多層膜反射鏡11〜15のうち、少なくとも1つの多層膜反射鏡が、上述した図8に示す第1の多層膜反射鏡41Bで構成され、少なくとも1つの多層膜反射鏡が、図16に示す第2の多層膜反射鏡42Dで構成される場合について説明する。
本実施形態における第1の多層膜反射鏡は、上述の図8を参照して説明した第1の多層膜反射鏡41Bであるため、その説明を省略する。また、第1の多層膜反射鏡41Bの反射波長特性は、図10を参照して説明したので、その説明を省略する。
次に、第2の多層膜反射鏡42Dについて説明する。図16において、第2の多層膜反射鏡42Dは、基材39と、基材39上に所定の周期長dで交互に積層された第1層31及び第2層32を含み、EUV光L1を反射可能な多層膜33と、多層膜33の表面に接触するように形成された、極端紫外領域以外の波長領域(紫外領域)の少なくとも一部のOoB光L2を吸収する吸収層70とを備えている。
本実施形態においては、第2の多層膜反射鏡42Dの基材39、第1層31、及び第2層32は、上述の第1実施形態で説明した第1の多層膜反射鏡41の基材39、第1層31、及び第2層32と同等である。第2の多層膜反射鏡42Dの基材39、第1層31、及び第2層32についての説明は省略する。
図16において、吸収層70は、多層膜33の表面に接触するように形成された第1材料からなる第1吸収層71と、第1吸収層71の表面に接触するように形成された第2材料からなる第2吸収層72とを含む。本実施形態においては、第1吸収層71は、炭化硼素(BC)で形成され、第2吸収層72は、シリコン(Si)で形成されている。一例として、本実施形態における第1吸収層71の厚みは、31nmであり、第2吸収層72の厚みは、3nmである。
図17は、図16に示した第2の多層膜反射鏡42Dの反射波長特性を示す図である。横軸は多層膜反射鏡に入射するOoB光L2の波長、縦軸は入射したOoB光L2に対する多層膜反射鏡の反射率である。図17には、波長100nmから波長900nmまでの波長領域のOoB光L2に対する第2の多層膜反射鏡42Dの反射率が実線で示されている。また、図17には、多層膜33の表面(吸収層70の表面)に対する光の入射角がほぼ90度である場合が示されている。なお、比較例として、吸収層が設けられていない多層膜反射鏡のOoB光に対する反射率を破線で示す。
図17に示すように、本実施形態の第2の多層膜反射鏡42Dは、波長600nm付近の波長領域のOoB光L2の反射を良好に抑制できる。
図18は、図8に示した第1の多層膜反射鏡41Bと図16に示した第2の多層膜反射鏡42Dとを組み合わせた場合の反射波長特性を示す図である。横軸は多層膜反射鏡に入射するOoB光L2の波長、縦軸は入射したOoB光L2に対する多層膜反射鏡の反射率である。図18には、波長100nmから波長900nmまでの波長領域のOoB光L2に対する第1の多層膜反射鏡41B及び第2の多層膜反射鏡42Dのトータルの反射率が実線で示されている。また、図18には、多層膜33の表面(吸収層51、70の表面)に対する光の入射角がほぼ90度である場合が示されている。なお、比較例として、吸収層が設けられていない多層膜反射鏡を2つ組み合わせた場合のOoB光L2に対する反射率を破線で示す。
図18に示すように、第1の多層膜反射鏡41Bと第2の多層膜反射鏡42Dとを組み合わせることによって、波長100nmから波長900nmまでの広い波長領域において、OoB光L2の反射を良好に抑制できる。
<第5実施形態>
次に、第5実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分について同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
本実施形態においては、集光ミラー10、及び照明光学系ILの複数の多層膜反射鏡11〜15のうち、少なくとも1つの多層膜反射鏡が、図19に示す第1の多層膜反射鏡41Cで構成され、少なくとも1つの多層膜反射鏡が、図20に示す第2の多層膜反射鏡42Eで構成される場合について説明する。
まず、第1の多層膜反射鏡41Cについて説明する。図19において、第1の多層膜反射鏡41Cは、基材39と、基材39上に所定の周期長dで交互に積層された第1層31及び第2層32を含み、EUV光L1を反射可能な多層膜33と、多層膜33の表面に接触するように形成された、極端紫外領域以外の波長領域(紫外領域)の少なくとも一部のOoB光L2を吸収する吸収層80と、吸収層80の表面に接触するように形成された保護層90とを備えている。
本実施形態においては、第1の多層膜反射鏡41Cの基材39、第1層31及び第2層32は、上述の第1実施形態で説明した第1の多層膜反射鏡41の基材39、第1層31及び第2層32と同等である。第1の多層膜反射鏡41Cの基材39、第1層31及び第2層32についての説明は省略する。
図19において、第1の多層膜反射鏡41Cの吸収層80は、炭化珪素(SiC)で形成されている。一例として、本実施形態における吸収層80の厚みは、17nmである。
また、図19において、第1の多層膜反射鏡41Cの保護層90は、ルテニウム(Ru)で形成されている。一例として、本実施形態における保護層90の厚みは、2nmである。
なお、本実施形態における保護層90は、多層膜反射鏡の表面の酸化防止膜、又は、多層膜反射鏡の表面に付着する汚染物(例えば、炭素を主成分とするカーボンコンタミネーション)を除去する際の保護膜として作用する。また、保護層90は、ルテニウムを含む化合物(例えば、ルテニウム合金)、ルテニウムを含む酸化物、シリコン(Si)、あるいはチタン(Ti)、などで形成されてもよい。
次に、第2の多層膜反射鏡42Eについて説明する。図20において、第2の多層膜反射鏡42Eは、基材39と、基材39上に所定の周期長dで交互に積層された第1層31及び第2層32を含み、EUV光L1を反射可能な多層膜33と、多層膜33の表面に接触するように形成された、極端紫外領域以外の波長領域(紫外領域)の少なくとも一部のOoB光L2を吸収する吸収層81と、吸収層81の表面に接触するように形成された、第1層31と第2層32とからなる層対34を2組含む多層膜35とを備えている。
本実施形態においては、第2の多層膜反射鏡42Eの基材39、第1層31、及び第2層32は、上述の第1実施形態で説明した第1の多層膜反射鏡41の基材39、第1層31、及び第2層32と同等である。第2の多層膜反射鏡42Eの基材39、第1層31、及び第2層32についての説明は省略する。
図20において、第2の多層膜反射鏡42Eの吸収層81は、一酸化珪素(SiO)で形成されている。一例として、本実施形態における吸収層81の厚みは、28nmである。
また、図20において、第2の多層膜反射鏡42Eの多層膜35は、2組の層対34で形成されている。一例として、本実施形態における多層膜35の厚みは、1組の層対34の厚みを7nmとして、14nmである。
図21は、図19に示した第1の多層膜反射鏡41Cの反射波長特性を示す図である。横軸は多層膜反射鏡に入射するOoB光L2の波長、縦軸は入射したOoB光L2に対する多層膜反射鏡の反射率である。図21には、波長190nmから波長900nmまでの波長領域のOoB光L2に対する第1の多層膜反射鏡41Cの反射率が実線で示されている。また、図21には、多層膜33の表面(保護層90の表面)に対する光の入射角がほぼ90度である場合が示されている。なお、比較例として、吸収層及び保護層が設けられていない多層膜反射鏡のOoB光L2に対する反射率を破線で示す。
図21に示すように、本実施形態の第1の多層膜反射鏡41Cは、特に波長270nm付近の波長領域のOoB光L2の反射を良好に抑制できる。
図22は、図20に示した第2の多層膜反射鏡42Eの反射波長特性を示す図である。横軸は多層膜反射鏡に入射するOoB光L2の波長、縦軸は入射したOoB光L2に対する多層膜反射鏡の反射率である。図22には、波長100nmから波長900nmまでの波長領域のOoB光L2に対する第2の多層膜反射鏡42Eの反射率が実線で示されている。また、図22には、多層膜33の表面(多層膜35の表面)に対する光の入射角がほぼ90度である場合が示されている。なお、比較例として、吸収層及び多層膜35が設けられていない多層膜反射鏡のOoB光L2に対する反射率を破線で示す。
図22に示すように、本実施形態の第2の多層膜反射鏡42Eは、特に波長600nm付近の波長領域のOoB光L2の反射を良好に抑制できる。
次に、本実施形態において、少なくとも1つの多層膜反射鏡が、図23に示す第2の多層膜反射鏡42Fで構成される場合について説明する。
図23において、第2の多層膜反射鏡42Fは、基材39と、基材39上に所定の周期長dで交互に積層された第1層31及び第2層32を含み、EUV光L1を反射可能な多層膜33と、多層膜33の表面に接触するように形成された、極端紫外領域以外の波長領域(紫外領域)の少なくとも一部のOoB光L2を吸収する吸収層81と、吸収層81の表面に接触するように形成された、第1層31と第2層32とからなる層対34を1組含む多層膜36と、多層膜36の表面に接触するように形成された保護層90とを備えている。
本実施形態においては、第2の多層膜反射鏡42Fの基材39、第1層31及び第2層32は、上述の第1実施形態で説明した第1の多層膜反射鏡41の基材39、第1層31及び第2層32と同等である。また、第2の多層膜反射鏡42Fの吸収層81は、本実施形態で説明した第2の多層膜反射鏡42Eの吸収層81と同等である。さらに、第2の多層膜反射鏡42Fの保護層90は、本実施形態で説明した第1の多層膜反射鏡41Cの保護層90と同等である。第2の多層膜反射鏡42Fの基材39、第1層31、第2層32、吸収層81及び保護層90についての説明は省略する。
また、図23において、第2の多層膜反射鏡42Fの多層膜36は、1組の層対34で形成されている。一例として、本実施形態における多層膜36の厚みは、7nmである。
図24は、図23に示した第2の多層膜反射鏡42Fの反射波長特性を示す図である。横軸は多層膜反射鏡に入射するOoB光L2の波長、縦軸は入射したOoB光L2に対する多層膜反射鏡の反射率である。図24には、波長190nmから波長900nmまでの波長領域のOoB光L2に対する第2の多層膜反射鏡42Fの反射率が実線で示されている。また、図24には、多層膜33の表面(保護層90の表面)に対する光の入射角がほぼ90度である場合が示されている。なお、比較例として、吸収層、多層膜36及び保護層が設けられていない多層膜反射鏡のOoB光L2に対する反射率を破線で示す。
図24に示すように、本実施形態の第2の多層膜反射鏡42Fは、特に波長650nm付近の波長領域のOoB光L2の反射を良好に抑制できる。
このように、第1の多層膜反射鏡41Cと第2の多層膜反射鏡42Eとを組み合わせることによって、波長100nmから波長900nmまでの広い波長領域において、OoB光L2の反射を良好に抑制できる。また、第1の多層膜反射鏡41Cと第2の多層膜反射鏡42Fとを組み合わせることによって、波長100nmから波長900nmまでの広い波長領域において、OoB光L2の反射を良好に抑制できる。
なお、上述の第1〜第5実施形態においては、照明光学系ILが、OoB光L2の反射が抑制される波長領域が互いに異なる2つの多層膜反射鏡を備えている場合を例にして説明したが、もちろん、OoB光L2の反射が抑制される波長領域が互いに異なる3つ以上の任意の複数の多層膜反射鏡を備えることができる。これにより、より広い波長領域におけるOoB光L2の反射を抑制できる。
なお、上述の各実施形態においては、OoB光L2の反射を抑制する多層膜反射鏡が照明光学系ILに配置されている場合を例にして説明したが、マスクMからの光を基板Pへ導く投影光学系PLが、OoB光L2の反射を抑制する多層膜反射鏡を備えることができる。こうすることによっても、投影光学系PLの光学性能の劣化を抑制し、露光不良の発生を抑制できる。
なお、上述の各実施形態においては、OoB光L2の反射を抑制する多層膜反射鏡が、露光装置EXの光学装置(照明光学系IL、投影光学系PL)に配置される場合を例にして説明したが、もちろん、露光装置EX以外の光学装置に、OoB光L2の反射を抑制する多層膜反射鏡を配置することができる。光学装置が、第1の位置からの極端紫外領域の光(電磁波)を、複数の多層膜反射鏡のそれぞれで反射して、第2の位置へ導く場合、その光学装置に、OoB光L2の反射を抑制する多層膜反射鏡を配置することによって、その光学装置の光学特性の劣化を抑制でき、第2の位置にOoB光L2が照射されることを抑制できる。
なお、上述の各実施形態においては、多層膜33、35、36がMo/Si多層膜である場合を例にして説明したが、例えばEUV光L1の波長帯域に応じて、多層膜33を形成する材料を変更することができる。例えば、11.3nm付近の波長帯域のEUV光を用いる場合には、モリブデン層(Mo層)とベリリウム層(Be層)とを交互に積層したMo/Be多層膜を用いることで、高い反射率を得ることができる。
また、上述の各実施形態において、多層膜33、35、36の第1層31を形成するための物質として、ルテニウム(Ru)、炭化モリブデン(MoC)、酸化モリブデン(MoO)、珪化モリブデン(MoSi)等を用いてもよい。また、多層膜33、35、36の第2層32を形成する物質として、炭化シリコン(SiC)を用いることができる。
なお、上述の各実施形態において、例えば、基材39と多層膜33との間に銀合金、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等の熱伝達率が大きい金属層が設けられてもよいし、基材39と多層膜33との間に、フッ化リチウム(LiF)、フッ化マグネシウム(MgF)、フッ化バリウム(BaF)、フッ化アルミニウム(AlF)、フッ化マンガン(MnF)、フッ化亜鉛(ZnF)等の水溶性の下地層や、共晶合金、Bi、Pb、In、Sn、及びCdからなる群から選ばれる2種類以上の組合せからなる2元系から5元系の共晶合金、Au−Na共晶合金、Na−Tl共晶合金、K−Pb共晶合金等の低融点の合金を含む下地層が設けられてもよい。
なお、上述の実施形態の基板Pとしては、半導体デバイス製造用の半導体ウエハのみならず、ディスプレイデバイス用のガラス基板、薄膜磁気ヘッド用のセラミックウエハ、あるいは露光装置で用いられるマスク又はレチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)、またはフィルム部材等が適用される。また、基板はその形状が円形に限られるものではなく、矩形など他の形状でもよい。
露光装置EXとしては、マスクMと基板Pとを同期移動してマスクMのパターンを走査露光するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置(スキャニングステッパ)の他に、マスクMと基板Pとを静止した状態でマスクMのパターンを一括露光し、基板Pを順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパ)にも適用することができる。
さらに、ステップ・アンド・リピート方式の露光において、第1パターンと基板Pとをほぼ静止した状態で、投影光学系を用いて第1パターンの縮小像を基板P上に転写した後、第2パターンと基板Pとをほぼ静止した状態で、投影光学系を用いて第2パターンの縮小像を第1パターンと部分的に重ねて基板P上に一括露光してもよい(スティッチ方式の一括露光装置)。また、スティッチ方式の露光装置としては、基板P上で少なくとも2つのパターンを部分的に重ねて転写し、基板Pを順次移動させるステップ・アンド・スティッチ方式の露光装置にも適用できる。
また、例えば米国特許第6,611,316号に開示されているように、2つのマスクのパターンを、投影光学系を介して基板上で合成し、1回の走査露光によって基板上の1つのショット領域をほぼ同時に二重露光する露光装置などにも本発明を適用することができる。
また、本発明は、米国特許6,341,007号、米国特許6,400,441号、米国特許6,549,269号、及び米国特許6,590,634号、米国特許6,208,407号、米国特許6,262,796号などに開示されているような複数の基板ステージを備えたツインステージ型の露光装置にも適用できる。
更に、例えば米国特許第6,897,963号等に開示されているように、基板を保持する基板ステージと基準マークが形成された基準部材及び/又は各種の光電センサを搭載した計測ステージとを備えた露光装置にも本発明を適用することができる。また、複数の基板ステージと計測ステージとを備えた露光装置にも適用することができる。
露光装置EXの種類としては、基板Pに半導体素子パターンを露光する半導体素子製造用の露光装置に限られず、液晶表示素子製造用又はディスプレイ製造用の露光装置、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)、マイクロマシン、MEMS、DNAチップ、あるいはレチクル又はマスクなどを製造するための露光装置などにも広く適用できる。
以上のように、上記実施形態の露光装置EXは、各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度及びクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
半導体デバイス等のマイクロデバイスは、図25に示すように、マイクロデバイスの機能・性能設計を行うステップ201、この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作するステップ202、デバイスの基材である基板を製造するステップ203、前述した実施形態に従って、マスクのパターンの像で基板に露光し、露光した基板を現像する基板処理(露光処理)を含む基板処理ステップ204、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程などの加工プロセスを含む)205、検査ステップ206等を経て製造される。
なお、法令で許容される限りにおいて、上述の各実施形態及び変形例で引用した露光装置等に関する全ての公開公報及び米国特許の開示を援用して本文の記載の一部とする。
なお、上述のように本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述した全ての構成要素を適宜組み合わせて用いる事が可能であり、また、一部の構成要素を用いない場合もある。
第1実施形態に係る露光装置の一例を示す模式図である。 第1実施形態に係る光学装置の光学特性を説明するための図である。 第1実施形態に係る多層膜反射鏡の一例を示す模式図である。 第1実施形態に係る多層膜反射鏡の一例を示す模式図である。 第1実施形態に係る多層膜反射鏡の光学特性を説明するための図である。 第1実施形態に係る多層膜反射鏡の光学特性を説明するための図である。 第1実施形態に係る光学装置の光学特性を説明するための図である。 第2実施形態に係る多層膜反射鏡の一例を示す模式図である。 第2実施形態に係る多層膜反射鏡の一例を示す模式図である。 第2実施形態に係る多層膜反射鏡の光学特性を説明するための図である。 第2実施形態に係る多層膜反射鏡の光学特性を説明するための図である。 第2実施形態に係る光学装置の光学特性を説明するための図である。 第3実施形態に係る多層膜反射鏡の一例を示す模式図である。 第3実施形態に係る多層膜反射鏡の光学特性を説明するための図である。 第3実施形態に係る光学装置の光学特性を説明するための図である。 第4実施形態に係る多層膜反射鏡の一例を示す模式図である。 第4実施形態に係る多層膜反射鏡の光学特性を説明するための図である。 第4実施形態に係る光学装置の光学特性を説明するための図である。 第5実施形態に係る多層膜反射鏡の一例を示す模式図である。 第5実施形態に係る多層膜反射鏡の一例を示す模式図である。 図19に示した多層膜反射鏡の反射波長特性を示す図である。 図20に示した多層膜反射鏡の反射波長特性を示す図である。 第5実施形態に係る多層膜反射鏡の別の一例を示す模式図である。 図23に示した多層膜反射鏡の反射波長特性を示す図である。 マイクロデバイスの製造工程の一例を示すフローチャート図である。
符号の説明
3…光源装置、31…第1層、32…第2層、33…多層膜、35、36…多層膜(第2多層膜)、39…基材、41、41B、41C…多層膜反射鏡、42、42B、42C、42D、42E、42F…多層膜反射鏡、50、51、60、63、67、70…吸収層、61、64、68、71…第1吸収層、62、65、66、69、72…第2吸収層、80、81…吸収層、90…保護層、EX…露光装置、IL…照明光学系、L1…EUV光、L2…OoB光、M…マスク、P…基板、PL…投影光学系

Claims (37)

  1. 極端紫外域の電磁波を反射可能な多層膜反射鏡を複数備えた光学装置であって、
    複数の前記多層膜反射鏡は、前記電磁波の光路に沿ってそれぞれ配置され、
    少なくとも2つの前記多層膜反射鏡の前記極端紫外域以外の波長域における反射波長特性が相互に異なる光学装置。
  2. 前記極端紫外域以外の波長域は、前記極端紫外域よりも長い波長域を含む請求項1記載の光学装置。
  3. 前記多層膜反射鏡の多層膜は、基材上に交互に積層された第1層及び第2層を含み、
    前記多層膜反射鏡は、前記多層膜の表面に接触するように形成された、前記極端紫外域以外の波長域の少なくとも一部の電磁波を吸収する吸収層を備える請求項1又は2記載の光学装置。
  4. 前記第1層の、極端紫外光に対する屈折率と真空の屈折率との差は、前記第2層の、極端紫外光に対する屈折率と真空の屈折率との差よりも大きい請求項3記載の光学装置。
  5. 前記第1層は、Moを含み、前記第2層は、Si又はBeを含み、前記多層膜の表面は、前記第2層で形成される請求項3又は4記載の光学装置。
  6. 前記吸収層は、SiO、BN、C、BC、Si、SiC、及びMoの少なくとも1つを含む請求項3〜5のいずれか一項記載の光学装置。
  7. 前記吸収層は、前記多層膜の表面に接触するように形成された第1材料からなる第1吸収層と、前記第1吸収層の表面に接触するように形成された第2材料からなる第2吸収層とを含む請求項3〜6のいずれか一項記載の光学装置。
  8. 前記第1吸収層は、SiOを含み、前記第2吸収層は、Siを含む請求項7記載の光学装置。
  9. 前記第1吸収層は、BNを含み、前記第2吸収層は、Siを含む請求項7記載の光学装置。
  10. 前記第1吸収層は、BCを含み、前記第2吸収層は、Siを含む請求項7記載の光学装置。
  11. 前記第1吸収層は、Cを含み、前記第2吸収層は、Moを含む層、及び前記Moを含む層の表面に接触するように形成されたSiを含む層を含む請求項7記載の光学装置。
  12. 前記多層膜反射鏡は、前記吸収層の表面に接触するように形成された保護層を備える請求項3〜11のいずれか一項記載の光学装置。
  13. 前記保護層は、Ru、Ruを含む化合物、Ruを含む酸化物、Si、及びTiの少なくとも1つを含む請求項12記載の光学装置。
  14. 前記多層膜反射鏡は、前記吸収層の表面に接触するように形成された第2多層膜を備える請求項3〜6のいずれか一項記載の光学装置。
  15. 前記第2多層膜は、交互に積層された前記第1層及び前記第2層から成る層対を少なくとも1組含む薄膜である請求項14記載の光学装置。
  16. 前記多層膜反射鏡は、前記第2多層膜の表面に接触するように形成された保護層を備える請求項14又は15記載の光学装置。
  17. 前記保護層は、Ru、Ruを含む化合物、Ruを含む酸化物、Si、及びTiの少なくとも1つを含む請求項16記載の光学装置。
  18. 第1の位置からの極端紫外域の電磁波を、前記複数の多層膜反射鏡のそれぞれで反射して、第2の位置へ導く請求項1〜17のいずれか一項記載の光学装置。
  19. 前記第1の位置には光源装置が配置され、前記第2の位置にはパターンが形成されたマスクが配置され、
    前記光源装置からの電磁波を、前記マスクへ導く請求項18記載の光学装置。
  20. 前記第1の位置にはパターンが形成されたマスクが配置され、前記第2の位置には感光性の基板が配置され、
    前記マスクからの電磁波を、前記基板へ導く請求項18記載の光学装置。
  21. 前記基板は、所定波長域の電磁波で感光し、
    前記極端紫外域以外の波長域は、前記極端紫外域よりも長く、且つ前記所定波長域である波長域の少なくとも一部を含む請求項20記載の光学装置。
  22. 基材と、
    前記基材上に交互に積層された第1層及び第2層を含み、極端紫外域の電磁波を反射可能な多層膜と、
    前記多層膜の表面に接触するように形成された、前記極端紫外域以外の波長域の少なくとも一部の電磁波を吸収する吸収層と、を備え、
    前記吸収層は、前記多層膜の表面に接触するように形成された第1材料からなる第1吸収層と、前記第1吸収層の表面に接触するように形成された第2材料からなる第2吸収層とを含む多層膜反射鏡。
  23. 前記第1吸収層は、SiOを含み、前記第2吸収層は、Siを含む請求項22記載の多層膜反射鏡。
  24. 前記第1吸収層は、BNを含み、前記第2吸収層は、Siを含む請求項22記載の多層膜反射鏡。
  25. 前記第1吸収層は、BCを含み、前記第2吸収層は、Siを含む請求項22記載の多層膜反射鏡。
  26. 前記第1吸収層は、Cを含み、前記第2吸収層は、Moを含む層、及び前記Moを含む層の表面に接触するように形成されたSiを含む層を含む請求項22記載の多層膜反射鏡。
  27. 前記吸収層の表面に接触するように形成された保護層を備える請求項22〜26のいずれか一項記載の多層膜反射鏡。
  28. 前記保護層は、Ru、Ruを含む化合物、Ruを含む酸化物、Si、及びTiの少なくとも1つを含む請求項27記載の多層膜反射鏡。
  29. 基材と、
    前記基材上に交互に積層された第1層及び第2層を含み、極端紫外域の電磁波を反射可能な多層膜と、
    前記多層膜の表面に接触するように形成された、前記極端紫外域以外の波長域の少なくとも一部の電磁波を吸収する吸収層と、
    前記吸収層の表面に接触するように形成された第2多層膜と、を備えた多層膜反射鏡。
  30. 前記第2多層膜は、交互に積層された前記第1層及び前記第2層から成る層対を少なくとも1組含む薄膜である請求項29記載の多層膜反射鏡。
  31. 前記多層膜反射鏡は、前記第2多層膜の表面に接触するように形成された保護層を備える請求項29又は30記載の多層膜反射鏡。
  32. 前記保護層は、Ru、Ruを含む化合物、Ruを含む酸化物、Si、及びTiの少なくとも1つを含む請求項31記載の多層膜反射鏡。
  33. 露光光で基板を露光する露光装置であって、
    請求項1〜請求項21のいずれか一項記載の光学装置を備えた露光装置。
  34. マスクを露光光で照明する照明光学系と、
    前記露光光で照明されたマスクのパターンの像を前記基板に投影する投影光学系とを備え、
    前記照明光学系及び投影光学系の少なくとも一方は、前記光学装置を含む請求項33記載の露光装置。
  35. 少なくとも2つの多層膜反射鏡を含み、マスクを露光光で照明する照明光学系と、
    前記露光光で照明されたマスクのパターンの像を基板に投影する投影光学系と、を備え、
    前記少なくとも2つの多層膜反射鏡の一方は、請求項22〜28のいずれか一項記載の多層膜反射鏡であって、前記少なくとも2つの多層膜反射鏡の他方は、請求項29〜32のいずれか一項記載の多層膜反射鏡である露光装置。
  36. マスクを露光光で照明する照明光学系と、
    少なくとも2つの多層膜反射鏡を含み、前記露光光で照明されたマスクのパターンの像を基板に投影する投影光学系と、を備え、
    前記少なくとも2つの多層膜反射鏡の一方は、請求項22〜28のいずれか一項記載の多層膜反射鏡であって、前記少なくとも2つの多層膜反射鏡の他方は、請求項29〜32のいずれか一項記載の多層膜反射鏡である露光装置。
  37. 請求項33〜36のいずれか一項記載の露光装置を用いて基板を露光することと、
    前記露光された基板を現像することと、を含むデバイス製造方法。
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