JP2008270719A - 実装機およびその部品撮像方法 - Google Patents

実装機およびその部品撮像方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008270719A
JP2008270719A JP2007338462A JP2007338462A JP2008270719A JP 2008270719 A JP2008270719 A JP 2008270719A JP 2007338462 A JP2007338462 A JP 2007338462A JP 2007338462 A JP2007338462 A JP 2007338462A JP 2008270719 A JP2008270719 A JP 2008270719A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
imaging
component
head
mounting machine
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007338462A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4939391B2 (ja
Inventor
Mamoru Suzuki
守 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP2007338462A priority Critical patent/JP4939391B2/ja
Publication of JP2008270719A publication Critical patent/JP2008270719A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4939391B2 publication Critical patent/JP4939391B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Image Input (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)

Abstract

【課題】生産性の向上を図りつつ、高精度で撮像できる実装機を提供する。
【解決手段】本発明は、部品Eを基板W上に実装する実装機を対象とする。本実装機は、部品Eをピックアップするヘッド41と、ヘッド41を移動させるヘッド移動手段と、ヘッド41にピックアップされた部品Eに対し相対移動させつつ、部品Eを撮像する撮像手段と、を備える。撮像手段が、複数段のラインセンサ72によって電荷を蓄積する蓄積型ラインセンサによって構成される。
【選択図】図4

Description

この発明は、基板に部品を実装する実装機およびその部品撮像方法に関する。
従来、基板上に電子部品を実装する実装機として、部品供給部から供給される電子部品を、ヘッドにより吸着して、基板上の所定位置に移送して実装するものが周知である。
このような実装機では、ヘッドにより吸着した部品を、ラインセンサ等の部品撮像カメラ上に通過させて撮像し、部品の形状や位置を認識するようにしていた。
例えば特許文献1に示す実装機は、X軸方向に沿って複数のヘッドが設けられたヘッドユニットを備え、各ヘッドによって複数の部品を吸着した状態でヘッドユニットをラインセンサカメラ上においてX軸方向に沿って移動させることにより、各部品を順次連続して撮像している。
このような実装機では、ラインセンサカメラに対し部品の移動速度を速めて、スキャニングスピードの高速化を図ることによって、生産性を向上させることができる。
特開2001−77598号(特許請求の範囲、図1)
しかしながら、生産性を向上させるためにスキャニングスピードの高速化を図ると、部品に対するカメラの露光時間が短くなるため、カメラから出力される撮像データとしての光電荷量が少なくなり、出力画像が暗く不鮮明になり、撮像精度が低下してしまうという問題が発生する。
また撮像時に部品を照明する照明装置の光量を増加させれば、露光時間が短くとも、電荷量を多く確保できるが、そうすると、高輝度用の大型の照明装置が必要となるばかりか、高輝度用に大電力を供給するための大型の電源装置も必要となり、装置の大型化を来すという問題が発生する。
この発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、装置の小型化および生産性の向上を図りつつ、高精度で撮像できる実装機およびその部品撮像方法を提供することを目的とする。
本発明は下記の手段を提供する。
[1] 部品を基板上に実装する実装機であって、
部品をピックアップするヘッドと、
ヘッドを移動させるヘッド移動手段と、
ヘッドにピックアップされた部品に対し相対移動させつつ、部品を撮像する撮像手段と、を備え、
撮像手段が、複数段のラインセンサによって電荷を蓄積する蓄積型ラインセンサによって構成されたことを特徴とする実装機。
[2] 設定されたゲインに基づいて、撮像手段によって得られる部品の撮像データの出力値を調整する可変ゲインアンプと、
可変ゲインアンプに設定されるゲインを、撮像される部品の種類毎に変更するゲイン変更手段と、を備えた前項1に記載の実装機。
[3] 複数のヘッドが設けられたヘッドユニットを備え、
ヘッドユニットを撮像手段に対し相対移動させて、各ヘッドにピックアップされた部品を順次連続的に撮像するようにした前項1または2に記載の実装機。
[4] 複数段のラインセンサの並列方向に沿って部品を一方向に相対移動させつつ撮像する一方向撮像処理と、他方向に相対移動させつつ撮像する他方向撮像処理とを行う撮像制御手段と、
撮像手段からの撮像データを加工してデジタルデータに変換するデータ処理手段と、を備え、
一方向撮像処理によって得られる撮像データと、他方向撮像処理によって得られる撮像データとを、同一のデータ処理手段によって処理するようにした前項1〜3のいずれかに記載の実装機。
[5] ヘッドが設けられたヘッドユニットを備え、
撮像手段がヘッドユニットに移動自在に設けられ、
撮像手段をヘッドユニットに対し移動させつつ、その撮像手段により部品を撮像するようにした前項1〜4のいずれかに記載の実装機。
[6] 撮像手段が、部品の下面を撮像する部品下面撮像手段と、部品の側面を撮像する部品側面撮像手段とを備える前項1〜5のいずれかに記載の実装機。
[7] ヘッドにより部品をピックアップして基板上に実装するに際して、撮像手段によってヘッドにピックアップされた部品を撮像する実装機の部品撮像方法であって、
撮像手段として、並列に配置された複数段のラインセンサによって電荷を蓄積する蓄積型ラインセンサを準備しておき、
ヘッドにピックアップされた部品を撮像手段に対し相対移動させつつ、撮像することを特徴とする実装機の部品撮像方法。
[8] 実装機は、ヘッドが設けられ、かつ撮像手段が移動自在に設けられたヘッドユニットを備え、
部品をピックアップした後、ヘッドを基板位置に移動させる際に、撮像手段をヘッドユニットに対し移動させつつ、その撮像手段により部品を撮像するようにした前項7に記載の実装機の部品撮像方法。
上記発明[1]にかかる実装機によると、蓄積型ラインセンサからの検出データとしての電荷量を十分に確保できるため、高い撮像精度を維持しつつ、スキャニングスピードを高速に設定することができて、撮像処理の高速化、ひいては生産性の向上を図ることができる。さらに検出データの電荷量を十分に確保できるため、照明装置の光量も減少させることができ、照明装置の小型化を図ることができて、装置の小型化を図ることができる。
上記発明[2]にかかる実装機によると、ゲインの変更により撮像データの出力調整を行っているため、照明装置の光量を調整せずに、もしくは光量を少し調整するだけで、撮像することができる。このため照明装置として、簡素なものを使用でき、装置の小型化を確実に図ることができる。
上記発明[3]にかかる実装機によると、照明装置の光量を一定にして撮像できるため、隣合う部品が撮像エリア内に同時に配置されたとしても、光量変化による撮影不可範囲が発生するのを確実に防止でき、高い撮像精度を維持することができる。
上記発明[4]にかかる実装機によると、撮像方向の異なる各撮像データを、同一のデータ処理手段によって処理できるため、部品点数を削減できて、より確実に装置の小型化を図ることができる。
上記発明[5]にかかる実装機によると、ヘッドユニットの位置にかかわらず、部品を撮像することができる。
上記発明[6]にかかる実装機によると、部品の下面および側面の双方を撮像することができる。
上記発明[7]にかかる実装機の部品撮像方法によると、上記と同様に、同様の効果を得ることができる。
上記発明[8]にかかる実装機の部品撮像方法によると、ヘッドユニットの基板に向けての移動と並行させて、部品を撮像することができるため、より一層効率良く生産することができる。
<第1実施形態>
図1,2は本発明の第1実施形態である表面実装機M1の一例を示す図である。両図に示すように、実装機M1は、基台11上に配置されて基板Wを搬送するコンベア12と、このコンベア12の両側に配置された部品供給部13と、基台11の上方に設けられた電子部品実装用のヘッドユニット14とを備えている。
部品供給部13は、コンベア12に対してフロント側とリア側のそれぞれ上流部と下流部に設けられている。この実施形態では、部品供給部13のうち、フロント側とリア側下流部には、テープフィーダ15が複数並べて取り付けられるとともに、リア側上流部には、パレット等の部品供給容器を積層したトレイフィーダ16が取り付けられている。この部品供給部13から供給される部品は、ヘッドユニット14によってピックアップ(吸着)できるようになっている。
ヘッドユニット14は、部品供給部13から部品をピックアップして基板W上に装着できるように、部品供給部13と基板W上の実装位置とにわたる領域を移動可能となっている。具体的には、ヘッドユニット14は、X軸方向(コンベア12の基板搬送方向)に延びるヘッドユニット支持部材142にX軸方向に移動可能に支持されている。ヘッドユニット支持部材142はその両端部においてY軸方向(水平面内でX軸方向と直交する方向)に延びるガイドレール143,143にY軸方向に移動可能に支持されている。そしてヘッドユニット14は、X軸モータ144によりボールねじ軸145を介してX軸方向の駆動が行われ、ヘッドユニット支持部材142は、Y軸モータ146によりボールねじ軸147を介してY軸方向の移動が行われるようになっている。
また、ヘッドユニット14には、複数のヘッド41がX軸方向に並んで搭載されている。各ヘッド41は、Z軸モータを駆動源とする上下移動(昇降)機構により上下方向(Z軸方向)に駆動されるとともに、R軸モータを駆動源とする回転駆動機構によりZ軸回りの回転方向(R軸方向)に駆動されるようになっている。なおヘッド41のZR各軸方向の移動は、各ヘッド毎に個別に行えるようになっている。
ここで本実施形態においては、ヘッドユニット14を、XY各軸方向に移動させる機構およびヘッド41をZR各軸方向に移動させる機構によって、ヘッド移動手段が構成される。
各ヘッド41には、電子部品をピックアップ(吸着)して基板に装着するための吸着ノズル42がそれぞれ搭載されている(図8等参照)。各吸着ノズル42は、部品吸着時に図外の負圧手段から負圧が供給されて、その負圧による吸引力で電子部品を吸着できるようになっている。そして、この負圧の供給は、基板Wの所定位置に部品を載置する瞬間には、正圧の供給に切り替えられる。
また図1に示すようにヘッドユニット14には、例えば照明を備えたCCDカメラ等からなる基板撮像カメラ18が設けられている。この基板撮像カメラ18は、この実装機M1に搬入された基板Wに設けられた位置基準マークや基板IDマークを撮像できるとともに、部品供給部13で部品を吸着する際に、その部品の供給位置を撮像できるようになっている。
また実装機M1の上流側と下流側に分かれた部品供給部13の間には、部品撮像装置7の撮像手段として、蓄積型ラインセンサが設けられている。この蓄積型ラインセンサは、TDIセンサ(Time Delay Integration Sensor)71によって構成されている。
図4(a)に示すように、TDIセンサ71は、複数段の一次元型のイメージセンサカメラ(ラインセンサ72…)によって構成されている。このTDIセンサ71における複数のラインセンサ72…は、それぞれY軸方向に沿うように配置された状態で、X軸方向に並列に配置されている。
TDIセンサ71によって電子部品E等の被写体(対象物)を撮像する場合、電子部品Eを、TDIセンサ71上においてラインセンサ72…の並列方向(Y軸方向)に沿って一方向に移動させて撮像する。この時、電子部品Eの移動速度に対応して、各ラインセンサ72は所定の時間ピッチで一斉に撮像するように設定される。すなわち、この時間ピッチの間に電子部品Eが移動する距離は、各ラインセンサ72の配置距離ピッチとなる。これにより、1段目のラインセンサ72で撮像された電子部品Eの部分は、所定の時間ピッチ後には2段目のラインセンサ72の上方に位置した状態で撮像され、図4(b)に示すように、この検出信号(光電荷e)が1段目のラインセンサ72によって得られた光電荷eに加算される。この動作が複数段のラインセンサ72…において順次繰り返し行われることにより、電子部品Eの同一領域の検出信号が蓄積されて、その蓄積された検出信号が、同図の左端に配置される最終段のラインセンサ72から電子部品EのX軸方向所定位置のY方向1ライン分の検出信号(検出データ)として出力されるようになっている。この1ライン分の検出信号は、所定の時間ピッチ毎に出力され、電子部品Eの画像は、X軸方向、各ラインセンサ72の配置距離ピッチごとの線素画像の集合として構成される。
図4の例では、最終段のラインセンサ72から、6つのラインセンサ72…による6回分の光電荷eが蓄積されて、1ライン分の検出信号として出力されるようになっている。
またこのTDIセンサ71は、電荷蓄積方向(スキャニング方向、撮像方向)を反対方向に切り替えられるようになっている。例えば電子部品Eを、TDIセンサ71における最終段のラインセンサ72から1段目のラインセンサ72に向けてY軸方向に沿って他方向に移動させて撮像する。この場合においても、電荷蓄積方向が異なるのみで、上記と同様に、複数のラインセンサ72…によって蓄積された検出信号が、1段目のラインセンサ72から1ライン分の検出信号(撮像データ)として出力されるようになっている。
図5に示すように、部品撮像装置7には、照明装置75が設けられている。この照明装置75は、その発光部751がTDIセンサ71の外周四辺に沿って配置され、部品EがTDIセンサ71上を通過する際に、部品Eの下側全周を照明できるようになっている。
図3に示すように、実装機M1には、パーソナルコンピュータ等からなるシステムコントローラ6が設けられており、このコントローラ6には、画像取込装置61を介して部品撮像装置7が接続されている。そして後に詳述するように、システムコントローラ6から制御信号や部品データ等に関する信号が、画像取込装置61を介して部品撮像装置7に送り込まれる一方、その信号に応答して、部品撮像装置7によって部品Eが撮像されるようになっている。さらに撮像によって得られた撮像データが、画像取込装置61に一旦蓄積されて、コントローラ6に送り込まれるようになっている。
なおシステムコントローラ6は、撮像動作のみならず、実装機全体の各種動作を制御して、後述する実装動作が自動的に行われるようになっている。
図6は部品撮像装置7の回路構成を示す図である。同図に示すように、部品撮像装置7には、TDIセンサ71の他に、コントローラ80、アナログデータマルチプレクサ(MUX)81、アナログフロントエンド(AFE)82、データトランスミッタ83、クロックドライバ84が設けられている。
コントローラ80は、実装機M1のシステムコントローラ6から画像取込装置61を介して受信する上記制御信号等に基づいて、部品撮像装置7の各所要部に、後述の各種データ(各種信号)を出力し、部品撮像装置7の動作を制御する。
TDIセンサ71は、検出データの出力口711,711が2つ設けられており、一方向撮像処理(一方向スキャニング)によって得られる検出データと、他方向撮像処理(他方向スキャニング)によって得られる検出データとが、別々の出力口711,711から出力されるようになっている。
マルチプレクサ81は、コントローラ80から出力されるスキャニング方向切替信号(認識方向切替信号)に基づいて、TDIセンサ71からの検出データの出力経路に合わせて、入力口を切り替えることにより、対応するスキャニング方向の検出データを取得してアナログフロントエンド82へと出力する。
アナログフロントエンド82は、相関2乗サンプラ(Correlated Double Sampler:CDS)821、可変ゲインアンプ(Variable Gain Amp:VGA)822、ADコンバータ(Analog to Digital Converter:ADC)823を有している。
図7に示すように、相関2乗サンプラ821は、検出データの中から画像データ(画像信号)のみを抽出する。
可変ゲインアンプ822は、コントローラ80から送信されるゲイン調整信号に応答して、部品種類に応じたカメラゲインが設定され、その設定されたカメラゲインに基づいて、各部品毎の画像データの出力値を、ADコンバータ823に対する入力規定範囲に適合するように調整する。
ADコンバータ823は、可変ゲインアンプ822によって出力調整された画像データ(アナログデータ)を量子化して、デジタルの画像データに変換する。
なお、本実施形態において、アナログフロントエンド82によって、データ処理手段が構成されている。また本実施形態においては、検出データおよび画像データの双方を含むデータを撮像データと称している。
データトランスミッタ83は、外部機器との間で信号の送受信を行う。例えばデータトランスミッタ83は、アナログフロントエンド82から受信した画像データを、画像取込装置61を介して、実装機M1のシステムコントローラ6に送信する。さらにデータトランスミッタ83は、実装機M1のシステムコントローラ6からの信号を、画像読取装置61を介して受信して、部品撮像装置7のコントローラ80に送信する。
クロックドライバ84は、コントローラ80からの同期信号に応答して、TDIセンサ71にクロック信号を出力し、TDIセンサ71の動作タイミングを制御する。なおクロック信号には、スキャニング方向が一方向であるか他方向であるかを判別できる情報が含まれている。
本実施形態において、実装機M1は、実装処理を開始する前に、システムコントローラ6に生産プログラムが読み込まれる。この生産プログラムには、基板Wの回路パターンに基づく各電子部品の実装位置(座標)や向きを示す情報や、各電子部品の認識部を認識するための形状情報、各電子部品が供給されるフィーダ等の位置(座標)に関する情報のほか、実装手順に関する情報例えば、実装する部品をどのヘッドによってどの順序で実装するか、TDIセンサ71による部品撮像時のスキャニング方向をどの方向で行うか等の情報等も含まれている。
そしてこの実装機M1は、動作開始指令に応答してコントローラ6が作動し、コントローラ6が各駆動部の駆動を制御して、以下の動作が自動的に行われる。
まず実装機M1に基板Wが搬入されると、上記生産プログラム情報に基づいて、ヘッドユニット14が部品供給部13に移動して、各ヘッド41…が、対応する部品をそれぞれ吸着する。例えば図8に示すように、ヘッドユニット14における各ヘッド41に所定の部品Eがそれぞれ吸着される。
一方図9に示すように、実装機M1のコントローラ6は、生産プログラムのうち、部品撮像処理に関する情報が、画像読取装置61に送り込まれる(ステップS1)。部品撮像処理に関する情報としては、吸着される部品の種類、形状、大きさ、各部品毎に設定されるカメラゲイン、スキャニング方向、TDIセンサ71による撮像タイミングに関する情報が含まれている。なお本実施形態において、部品種類毎のカメラゲインの具体的な数値は、過去の生産データや実験データ等に基づいて予め求められる。
続いて部品撮像処理に関する情報が、画像読取装置61から部品撮像装置7のコントローラ80に送り込まれる(ステップS2)。
続いてコントローラ80は、画像読取装置61からの情報に基づいて、スキャニング方向およびカメラゲインが設定される(ステップS3)。すなわちコントローラ80からスキャニング方向切替信号がマルチプレクサ81に送信されて、マルチプレクサ81のスキャニング方向が切り替えられるとともに、コントローラ80からゲイン調整信号がアナログフロントエンド82の可変ゲインアンプ822に送信されて、1番目に撮像する部品に対応するカメラゲインが設定される。なお設定されるカメラゲインには、スキャニング方向による補正値も含まれている。
その後、TDIセンサ71によって部品Eが撮像される(ステップS4)。すなわち照明装置75が点灯する一方、ヘッドユニット14が、部品撮像装置7のTDIセンサ71上を通過して、1番目のヘッド41に吸着された部品EがTDIセンサ71により撮像される。このとき画像取込装置61からの同期信号に基づき、コントローラ80がTDIセンサ71にクロック信号を発信することによって、ヘッドユニット14による移動動作と、TDIセンサ71による撮像動作とのタイミングが図られる。なお後に詳述するように照明装置75の光量は、部品種類にかかわらず一定に設定される。
この撮像によって、TDIセンサ71から1ライン毎に検出データが順次出力され、その検出データがマルチプレクサ81を介して、アナログフロントエンド82に送信される。
そして図7に示すように、アナログフロントエンド82においては、相関2乗サンプラ821により検出データの中から、画像データのみが抽出される。続いて画像データは、可変ゲインアンプ822により、上記ゲイン調整信号に基づいて設定されたカメラゲインに基づいて、出力値が調整される。こうして出力調整された画像データが、ADコンバータ823により、デジタルデータに変換される。
なお参考までに、可変ゲインアンプ822に設定するゲインが必要以上に大きく設定されていると、照明装置75による照明の明暗にかかわらず、信号の飽和が発生してしまう。例えば図11(a)に示すように照明が明るくて、センサ検出信号の出力値が大きくとも、同図(b)に示すように照明が暗くて、センサ検出信号の出力値が小さくとも、可変ゲインアンプ822により画像データの出力値が異常に増幅されて、ADコンバータ823の入力規定範囲よりも大きくなり、デジタル変換する際にデータが飽和してしまう。
また言うまでもなく、設定ゲインが小さ過ぎる場合には、ADコンバータ823への画像データの入力値が異常に小さくなり、十分な撮像精度を得ることが困難になってしまう。
続いてADコンバータ823から出力された画像データ(デジタルデータ)は、データトランスミッタ83から画像取込装置61に送信されて、そこで一時的に蓄積される。
こうして1番目の部品Eの撮像が完了すると、つまり、TDIセンサ71による撮像位置に、1番目に撮像した部品Eと2番目に撮像する部品Eとの変わり目が到達すると(図9のステップS5でYES)、画像取込装置61から2番目に撮像する部品の画像処理に関する情報がコントローラ80に送り込まれて(ステップS2)、その部品に応じたカメラゲインに設定される(ステップS3)。
なお本実施形態において、システムコントローラ6からの指令に基づいて、可変ゲインアンプ822に、所定のゲインを設定変更するものであり、このシステムコントローラ6のゲインを設定変更するための機能(プログラム)によって、ゲイン変更手段が構成されている。
可変ゲインアンプ822にゲインが設定されると、続いて2番目の部品EがTDIセンサ71により撮像されて、その検出データが上記と同様な手順で、デジタルデータに変換されて、画像取込装置61に蓄積される。なお既述したように、部品Eの種類にかかわらず、撮像時の照明装置75による光量は一定に設定されている。
以下同様にして、ヘッドユニット14における複数のヘッド41に吸着された全ての部品Eの撮像が行われて、各部品Eの画像データが画像取込装置61に蓄積される。
一方、画像取込装置61に蓄積された部品Eの画像データは順次、実装機M1のシステムコントローラ6に送り込まれて、画像データが処理されて、部品Eの吸着状態等が確認される。例えばその画像データに基づいて、部品の形状や位置が、予め設定された基準データの部品の形状や位置と比較照合されて、形状等に異常があるか、部品の吸着位置にずれがあるか等がチェックされ、さらに位置ずれがある場合にはその補正値が算出される。
部品Eに異常がない場合には、その部品Eが必要に応じて位置が補正されて、基板Wに実装される一方、異常がある場合には、その部品Eが廃棄される。
こうして基板W上に、予定していた全ての部品Eが搭載されると、1つの基板に対する実装処理が完了して、その基板が以降の設備に搬出される一方、新たな基板が実装機M1に搬入される。
なお本実施形態では、システムコントローラ6の生産プログラムに、各撮像処理時のスキャニング方向が設定されており、生産プログラムに従って、一方向撮像処理(一方向スキャニング処理)と、他方向撮像処理(他方向スキャニング処理)とが適宜実行される。従って本実施形態では、一方向撮像処理および他方向撮像処理を行うためのシステムコントローラ6の機能(プログラム)によって撮像制御手段が構成されている。
次に本第1実施形態における可変ゲインアンプ822に対するゲインの設定に関して説明する。
まず実装機M1により実装される部品は、多くの種類があり、種類によって色彩、明るさ、反射率が異なるため仮に、照明装置75の明るさ(光量)を一定にして、各部品の撮像を行うと、反射率の低い部品では暗くなり過ぎて不鮮明になってしまったり、反射率の高い部品では明るくなり過ぎて飽和してしまったりする。そこで通常の実装機においては、部品種類毎に照明装置75による光量を切り替えて、各部品毎に適切な明るさで撮像するのが一般的である。
ところが本実施形態においては、撮像手段としてTDIセンサ71を用いているため、各部品毎に照明装置75による光量を切り替えて撮像することは実質的に不可能である。すなわちTDIセンサ71は、既述したように複数のラインセンサ72がX軸方向に並列に配置されており、撮影エリアは、1段目のラインセンサ72から最終段目のラインセンサ72までの広い範囲に設定される。これに対し、撮像される部品はX軸方向に沿って配置された複数のヘッド41に吸着されており、全てのヘッド41に部品Eが吸着された状態では、隣合う部品間の間隔が小さく設定されている。例えば図8に示すように、同図の紙面に向かって左から1番目のヘッド41に保持された1番目の部品Eと2番目のヘッド41に保持された2番目の部品Eとの間隔、2番目と3番目の部品E,Eの間隔、3番目と4番目の部品E,Eの間隔はそれぞれ狭く設定されている。このように間隔が狭く、TDIセンサ71の撮影エリアよりも小さいときには、TDIセンサ71により1番目の部品Eの撮像が終了していない時点で、2番目の部品Eの撮像が開始されることになり、隣合う2つの部品E,Eが同時に撮像される場合がある。ここで仮に、1番目の部品Eが、光量を多くして撮像する高輝度撮影型の部品で、2番目の部品Eが、光量を少なくして撮像する低輝度撮影型の部品である場合、2番目の低輝度撮影型の部品Eに合わせて、光量を調整すると、1番目の高輝度撮影型の部品Eを確実に撮像することが困難となる。つまり図12に示すように、1番目の高輝度撮影型の部品Eを光量を多くして撮像している際に、2番目の低輝度撮影型の部品EがTDIセンサ71の撮影エリア内に進入するため、その進入時に光量が少なくなるように切り替えると、1番目の高輝度撮影型の部品Eの一部(後端部)が、光量が少ない状態で撮像されてしまう。このように後段のラインセンサ72によって撮像できる範囲(撮像可能範囲)が制限されて、1番目の高輝度撮影型の部品Eの後端部が撮像できない範囲(撮像不可範囲)が発生するため、所定の電荷量の検出データを取得できず、撮像精度の低下を来してしまう。
さらに3番目の部品Eが超高輝度撮影型の部品である場合、2番目の低輝度撮影型の部品Eの撮像が終了していない時点で、3番目の部品Eの撮像が撮像エリア内に進入して、光量が多くなるため、2番目の低輝度撮影型の部品Eの一部(後端部)が、光量が多い状態で撮像されてしまい、その分が飽和してしまい、撮像精度が低下してしまう。
このように隣合う部品の間隔が狭い場合、先行する部品の後端部が、光量変化によって撮像できないことがあり、撮像精度が低下してしまう。
なお先行の部品Eに光量を合わせて、撮像する場合には、後続の部品Eの先端部を確実に撮像できなくなってしまう。すなわち先行の、例えば高輝度撮影型の部品Eの撮像が完了していない時点で、後続の、例えば低輝度撮影型の部品EがTDIセンサ71の撮影エリア内に進入するため、後続の低輝度撮影型の部品Eの先端部が、前段のラインセンサ72によって光量が多い状態で撮像されて飽和してしまう。従って所定の電荷量の検出データを取得できず、撮像精度の低下を来してしまう。
このように部品撮像手段としてTDIセンサ71を採用した場合、部品種毎に照明の光量を切り替えて撮像しようとすると、光量の切替前後において、前段または後段のラインセンサ72により部品を撮像できない範囲が生じて、撮像精度が低下してしまう。
そこで本実施形態においては、図10に示すように部品毎(部品種類毎)にカメラゲインを変更して画像データの出力値を調整して、照明装置75の光量を一定に設定しているため、高い撮像精度を得ることができる。すなわち本実施形態において、先行の高輝度撮影型の部品Eの撮像が完了していない時点で、後続の低輝度撮影型の部品EがTDIセンサ71の撮影エリア内に進入したとしても、照明装置75の光量は一定であるため、先行および後続のいずれの部品E,Eも、TDIセンサ71を構成する全てのラインセンサ72により確実に撮像することができ、全てのラインセンサ72から正確な検出データを取得することができる。しかも設定ゲインを変更して、画像データにおけるADコンバータ823への入力値を調整しているため、高い撮像精度を維持することができる。
ここで本実施形態においては、TDIセンサ71による撮像時に飽和しない程度で可能な限り光量を多くして撮像処理を行うようにしている。すなわち仮に、光量を低くしてTDIセンサ71により撮像すると、TDIセンサ71からの検出データの出力値が小さくなってしまう。このため、認識精度を高めるためには、可変ゲインアンプ822によるカメラゲインを大きく設定する必要があるが、そうするとノイズも増幅されてしまい、ノイズに対する画像信号の比(S/N)が悪くなり、撮像精度が低下してしまう。
そこで本実施形態においては、光量を可能な限り多くなるように設定する場合には、TDIセンサ71からの検出データの出力値も大きくなるため、可変ゲインアンプ822によるカメラゲインを多少小さくしても、画像データの出力値を十分に確保できるとともに、ノイズも小さく抑えることができ、S/Nが良好となり、高い撮像精度を得ることができる。
以上のように第1実施形態の実装機M1によれば、部品認識用の撮像手段(カメラ)として、複数のラインセンサ72による検出データを蓄積して出力するTDIセンサ71を使用しているため、検出データとしての電荷量を十分に確保することができる。このため、スキャニングスピードを高速に設定することができて、撮像処理の高速化、ひいては生産性の向上を図ることができる。
さらに検出データの電荷量を十分に確保できるため、照明装置75の光量も必要以上に増加させる必要がなく、その分、照明装置75の小型化を図ることができるとともに、光量増加用に大型の電源装置も必要なく、実装機全体の小型化を図ることができ、コストも削減することができる。
その上さらに、照明装置75の光量も少なくできるため、発熱量も少なくなり、高精度なTDIセンサ71に対し熱による悪影響が及ぶのを防止でき、高い撮像精度を維持することができる。
また第1実施形態においては、複数のラインセンサ72が並列配置されたTDIセンサ71を用いて撮像するとともに、照明装置75による照明エリアを固定しているため、各ラインセンサ72毎に照明装置75による照明角度がそれぞれ異なり、一つの部品に対し、照明角度を多段に変化させて撮像するのと同様の効果を得ることができる。このため、照明角度が一定の場合に、十分に認識できない部分が存在する部品Eであっても、その認識し難い部分を、ラインセンサ72のいずれかのセンサで認識できるようになり、解像度を向上させることができる。
また本第1実施形態においては、可変ゲインアンプ822の設定ゲインを変更することにより、画像データの出力調整を行っているため、部品種類にかかわらず、照明装置75による光量を一定にすることができる。このため光量を変更するための装置やプログラムが必要なく、装置の小型軽量化を図ることができる。
さらに光量を一定できるため、複数のヘッド41に吸着された複数の部品Eを連続撮像する際に、隣合う部品E,EがTDIセンサ71の撮像エリア内に同時に配置されたとしても、光量変化による撮影不可範囲が発生するのを確実に防止でき、高い撮像精度を維持することができる。
また本第1実施形態においては部品撮像装置7における回路構成の簡素化を図ることができる。すなわち図13に示すように、TDIセンサ71の2つの出力口711,711から出力される2種類の検出データを、2つのアナログフロントエンド82,82によって処理する場合には、アナログフロントエンド82が2つ必要になり、装置の高重量大型化を来たすおそれがある。これに対し、本実施形態においては、図6に示すように、TDIセンサ71から2つの出力口711,711から出力される2種類の検出データを、同一(単一)のアナログフロントエンド82によって、デジタルデータに変換するようにしているため、回路構成の簡素化を図ることができ、装置の小型軽量化を図ることができる。
なお本実施形態において、設定ゲインを部品種毎に、必ずしも変更する必要はない。例えば撮像エリア内に複数の部品が同時に配置されないような場合には、照明装置の光量を部品に合わせて変化させて、撮像するようにしても良い。さらに設定ゲインの変更と、照明光量の変化とを併用するようにしても良いし、部品種類毎に、設定ゲインのみを変更したり、あるいは照明光量のみを変化させるようにしても良い。
また本実施形態においては、部品撮像時に、ヘッドユニット(部品側)を撮像手段に対し水平方向に移動させるようにしているが、それだけに限られず、後述の第2実施形態のように撮像手段をヘッドユニット(部品側)に対し水平方向に移動させるようにしても良い。要はヘッドユニットに対し撮像手段を水平方向に相対移動可能に構成されていれば良い。
<第2実施形態>
図14〜16はこの発明の第2実施形態である表面実装機M2の一例を示す図である。これらの図に示すように、この第2実施形態の実装機M2においては、ヘッドユニット14に吸着された電子部品Eの状態等を撮像(スキャン)するための部品撮像装置7a,7bがヘッドユニット14に設けられている点が、上記第1実施形態の実装機M1と大きく相違している。
すなわち本実施形態の実装機M2におけるヘッドユニット14には、スキャンユニット2が設けられている。
スキャンユニット2は、部品下面撮像装置7aと、部品背面撮像装置7bと、両撮像装置7a,7bをヘッドユニット14に移動自在に支持する撮像装置移動手段25とを備えている。
撮像装置移動手段25は、ヘッドユニット14のY軸方向リア側(図14において上側)に設けられ、かつX軸方向に連続して延びるリニアガイド26を有している。このリニアガイド26は、ヘッドユニット40におけるX軸方向の一端(上流端)から他端(下流端)までのほぼ全域にわたって配置されている。
また撮像装置移動手段25には、両撮像装置7a,7bを支持する撮像装置支持部材27を備えている。
撮像装置支持部材27は、垂直(Z軸方向)に配置されるリア側垂直片271を備え、そのリア側垂直片271の上部が、上記リニアガイド26に長さ方向(X軸方向)に沿ってスライド自在に支持されている。さらに撮像装置支持部材27は、リア側垂直片271の下端に設けられ、かつY軸方向フロント側(図14において下側)に延びるように配置される水平片272と、その水平片272の先端(フロント側の端部)に設けられ、かつ上方へ突出するように配置されるフロント側垂直片273とを有している。なお撮像装置支持部材27のリア側垂直片271は、ヘッド41の吸着ノズル42の後方(リア側)に対応して配置され、水平片272は、吸着ノズル42の下方側に対応して配置され、フロント側垂直片273は、吸着ノズル42の前方(フロント側)に対応して配置されている。
水平片272には、吸着ノズル42の下方に対応して、部品下面撮像装置7aが設けられている。部品下面撮像装置7aは、部品下面撮像手段として、上記第1実施形態のTDIセンサ71と同じ構成のTDIセンサ71aを有し、このTDIセンサ71aが撮像方向を上向きにして配置されている。さらに部品下面撮像装置7aにおけるTDIセンサ71aの外周には、複数の発光ダイオード(LED)によって構成される照明装置75aが設けられている。この照明装置75aは、照明光を上方に向けて照射して、吸着ノズル42に吸着された部品Eの下面側を照射できるようになっている。
そして照明装置75aから照射されて、部品Eの下面側で反射された反射光(光画像)がTDIセンサ71aによって撮像されて、その撮像された画像信号(画像情報)が出力されるようになっている。
フロント側垂直片273には、吸着ノズル42の先端および反射プリズム76に対応して、複数の発光ダイオード(LED)によって構成される照明装置75bが設けられいる。この照明装置75bは、照明光を後方(リア側)に向けて照射して、吸着ノズル42に吸着された部品Eの前面側を照射できるようになっている。
リア側垂直片271には、部品背面撮像装置7bが設けられている。部品背面撮像装置7bは、吸着ノズル42の先端に対応して配置され、かつ前方からの光を上方に反射する反射プリズム76と、その反射プリズム76の上方に配置され、かつ上記第1実施形態のTDIセンサ71と同じ構成のTDIセンサ(部品側面撮像手段)71bと、を一体に有している。
そして上記照明装置75bから照射された照明光のうちの透過光、つまり吸着ノズル41に吸着された部品Eによって遮られた光を除いた光(光画像)が、反射プリズム76によって上方に反射され、その反射された光画像がTDIセンサ71bによって撮像されて、その撮像された画像信号(画像情報)が出力されるようになっている。
またヘッドユニット14のリア側にはボールねじ28が軸心回りに回転自在に設けられている。このポールねじ28は、リニアガイド26と平行にX軸方向に沿って配置されるとともに、ヘッドユニット14におけるX軸方向の一端から他端までのほぼ全域にわたって配置されている。
さらにヘッドユニット14には、ボールねじ28を回転駆動するためのサーボモータ等の撮像装置移動モータ(図示省略)が設けられている。そしてこのモータが回転駆動することにより、ボールねじ28が回転して、撮像装置支持部材27が両撮像装置7a,7bと共にX軸方向に沿って移動するようになっている。
両撮像装置7a,7bの移動範囲は、ヘッドユニット14におけるX軸方向の一端から他端までのほぼ全域に設定されて、両端のヘッド41,41よりもさらにX軸方向の外側まで移動できるようになっている。
なお言うまでもなく、TDIセンサ71a、71b、照明装置75a,75b、反射プリズム75等を含めて撮像装置7a,7bは、ヘッドユニット14に対し移動している際に、吸着ノズル42に大型の部品Eが吸着されていようとも、吸着ノズル42に吸着された部品Eに干渉するのを回避できる状態に配置されている。
また図14に示すようにヘッドユニット14のX軸方向の両端面には例えば、照明を備えたCCDカメラ等からなる基板撮像カメラ18,18が設けられている。この基板撮像カメラ18,18は、この実装機M2に搬入された基板Wに設けられた位置基準マークや基板IDマークを撮像できるとともに、部品供給部13で部品を吸着する際に、その部品の供給位置を撮像できるようになっている。
本第2実施形態の実装機M2において、他の構成は、上記第1実施形態の実装機M1と実質的に同様であるため、同一または相当部分に同一符号を付して、重複説明は省略する。
なお本第2実施形態の実装機M2において、基台側には部品撮像装置が設けられていない。さらに部品供給部13には、トレイフィーダ16が配置されておらず、フロント側およびリア側の全ての領域において、テープフィーダ15が配置されている。
以上のように構成された実装機M2では、部品供給部13において、ヘッドユニット14の各吸着ノズル42によって部品Eを吸着した後、ヘッドユニット14が直接、基板Wの部品搭載位置に向かって移動する。そしてその部品搭載位置への移動中に、各吸着ノズル42によって吸着された部品Eを撮像して、部品Eの吸着状態等を確認する。
すなわちスキャンユニット2における撮像装置支持部材27(撮像装置7a,7b)を、ヘッドユニット14の一端または他端、例えば一端に配置させておき、ヘッドユニット14が基板Wに向けて移動を開始した後、ボールねじ28を回転駆動させて、撮像装置7a,7bをヘッドユニット14に対し一端から他端まで移動させる。そしてその移動中に、照明装置75a,75bを点灯させて、全ての吸着ノズル42…に保持された各部品E…の下面および上面を、部品下面撮像装置7aおよび部品背面撮像装置7bによって順次撮像(スキャニング)していく。
これによりヘッドユニット14に吸着された全ての部品E…が撮像装置7a,7bのTDIセンサ71a,71bに撮像されて、各画像データ(検出データ)が、上記第1実施形態と同様に、デジタルデータにそれぞれ変換される。
こうして取得したデジタル画像データに基づいて、上記第1実施形態と同様に、各部品Eの吸着状態等が検査される。
そしてヘッドユニット14が部品搭載位置に到着した後、各部品Eが、必要に応じて位置が補正されて、基板W上の所定位置に搭載される。なお言うまでもなく、検査不良の部品Eは廃棄される。
このような動作が繰り返し行われて、基板W上に、予定していた全ての部品Eが搭載される。
以上のように、本第2実施形態の実装機M2によれば、部品認識用のカメラ(撮像手段)として、TDIセンサ71a,71bを使用しているため、上記第1実施形態と同様、照明装置75a,75bの光量を必要以上に増加させる必要はなく、照明装置75a,75b自体の小型軽量化、ひいては装置全体の小型軽量化を図ることができるとともに、スキャニングスピードを高速に設定することができて、撮像処理の高速化、ひいては生産性の向上を図ることができる。
さらに本第2実施形態では、部品認識用の部品撮像装置7a,7bをヘッドユニット14にヘッド41の配列方向(X軸方向)に沿って移動自在に取り付けて、ヘッド41に吸着された部品Eの認識を行う際には、部品撮像装置7a,7bをヘッドユニット14に対し移動させつつ、各ヘッド41…の部品E…を撮像するようにしているため、ヘッドユニット14がいずれの位置にあろうとも、部品Eを認識することができる。このため、部品吸着後に部品Eを認識する際に、ヘッドユニット14を部品吸着位置から直接、部品搭載位置に向けて移動させ、その移動中に部品Eを認識することができる。つまり、部品認識用の撮像装置を基台11側に固定する場合と異なり、ヘッドユニット14を部品撮像装置の位置を経由させる必要がなく直接、部品搭載位置に移動させることができ、ヘッドユニット14の移動量を少なくでき、生産効率をより一層向上させることができる。
また本第2実施形態においては、部品下面を認識する部品下面撮像装置7aに加えて、部品側面(背面)を認識する部品背面撮像装置7bを設けているため、部品Eの下面および側面の双方から部品Eの吸着状態を検査することができ、より一層検査精度を向上させることができ、生産基板の品質を一段と向上させることができる。
なお上記第2実施形態においては、部品下面撮像装置7aおよび部品背面(側面)撮像装置7bの2台の撮像装置によって、部品Eの下面および側面(背面)を認識するようにしているが、それだけに限られず、本発明においては、部品下面撮像装置および部品側面撮像装置の少なくともいずれか一方を設けて、部品の下面および側面の少なくともいずれか一方を認識するようにしても良い。
さらに第2実施形態においては、部品下面撮像装置および部品側面撮像装置の撮像手段を共に、TDIセンサによって構成しているが、それだけに限られず、本発明においては、いずれか一方の撮像手段をTDIセンサ等の蓄積型ラインセンサによって構成し、他方の撮像手段を例えば、ラインセンサ等の他のカメラ(撮像手段)によって構成するようにしても良い。
この発明の第1実施形態にかかる実装機を示す平面図である。 第1実施形態に適用された実装機本体を示す斜視図である。 第1実施形態の実装機における部品撮像装置の制御系を示すブロック図である。 第1実施形態の実装機に適用されたTDIセンサの読取動作を説明するためのブロック図である。 第1実施形態に適用された部品撮像装置を概略的に示す斜視図である。 第1実施形態の部品撮像装置における回路構成図である。 第1実施形態の部品撮像処理におけるデータ処理動作を説明するためのブロック図である。 第1実施形態に実装機におけるヘッドユニットを概略的に示す斜視図である。 第1実施形態に実装機における部品撮像動作を説明するためのフローチャートである。 第1実施形態の実装機における部品撮像動作のカメラゲインと画像データとの関係を示すグラフである。 第1実施形態の部品撮像処理において処理される各種のデータを模式化して示す図であって、同図(a)は照明が明るい場合の図、同図(b)は照明が暗い場合の図である。 第1実施形態の実装機において部品種毎に照明の明るさを変更する場合における部品の撮像エリア通過期間と照明の明るさをとの関係を示すグラフである。 この発明の変形例である実装機の部品撮像装置における回路構成図である。 この発明の第2実施形態にかかる実装機を示す平面図である。 第2実施形態の実装機におけるヘッドユニット周辺を示す正面図である。 第2実施形態の実装機におけるヘッドユニットの側面断面図である。
符号の説明
14 ヘッドユニット
41 ヘッド
7,7a,7b 部品撮像装置
71,71a,72b TDIセンサ(蓄積型ラインセンサ)
72 ラインセンサ
822 可変ゲインアンプ
E 部品
M1,M2 実装機
W 基板

Claims (8)

  1. 部品を基板上に実装する実装機であって、
    部品をピックアップするヘッドと、
    ヘッドを移動させるヘッド移動手段と、
    ヘッドにピックアップされた部品に対し相対移動させつつ、部品を撮像する撮像手段と、を備え、
    撮像手段が、複数段のラインセンサによって電荷を蓄積する蓄積型ラインセンサによって構成されたことを特徴とする実装機。
  2. 設定されたゲインに基づいて、撮像手段によって得られる部品の撮像データの出力値を調整する可変ゲインアンプと、
    可変ゲインアンプに設定されるゲインを、撮像される部品の種類毎に変更するゲイン変更手段と、を備えた請求項1に記載の実装機。
  3. 複数のヘッドが設けられたヘッドユニットを備え、
    ヘッドユニットを撮像手段に対し相対移動させて、各ヘッドにピックアップされた部品を順次連続的に撮像するようにした請求項1または2に記載の実装機。
  4. 複数段のラインセンサの並列方向に沿って部品を一方向に相対移動させつつ撮像する一方向撮像処理と、他方向に相対移動させつつ撮像する他方向撮像処理とを行う撮像制御手段と、
    撮像手段からの撮像データを処理してデジタルデータに変換するデータ処理手段と、を備え、
    一方向撮像処理によって得られる撮像データと、他方向撮像処理によって得られる撮像データとを、同一のデータ処理手段によって処理するようにした請求項1〜3のいずれかに記載の実装機。
  5. ヘッドが設けられたヘッドユニットを備え、
    撮像手段がヘッドユニットに移動自在に設けられ、
    撮像手段をヘッドユニットに対し移動させつつ、その撮像手段により部品を撮像するようにした請求項1〜4のいずれかに記載の実装機。
  6. 撮像手段が、部品の下面を撮像する部品下面撮像手段と、部品の側面を撮像する部品側面撮像手段とを備える請求項1〜5のいずれかに記載の実装機。
  7. ヘッドにより部品をピックアップして基板上に実装するに際して、撮像手段によってヘッドにピックアップされた部品を撮像する実装機の部品撮像方法であって、
    撮像手段として、並列に配置された複数段のラインセンサによって電荷を蓄積する蓄積型ラインセンサを準備しておき、
    ヘッドにピックアップされた部品を撮像手段に対し相対移動させつつ、撮像することを特徴とする実装機の部品撮像方法。
  8. 実装機は、ヘッドが設けられ、かつ撮像手段が移動自在に設けられたヘッドユニットを備え、
    部品をピックアップした後、ヘッドを基板位置に移動させる際に、撮像手段をヘッドユニットに対し移動させつつ、その撮像手段により部品を撮像するようにした請求項7に記載の実装機の部品撮像方法。
JP2007338462A 2007-03-28 2007-12-28 実装機 Active JP4939391B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007338462A JP4939391B2 (ja) 2007-03-28 2007-12-28 実装機

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007083462 2007-03-28
JP2007083462 2007-03-28
JP2007338462A JP4939391B2 (ja) 2007-03-28 2007-12-28 実装機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008270719A true JP2008270719A (ja) 2008-11-06
JP4939391B2 JP4939391B2 (ja) 2012-05-23

Family

ID=40049785

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007338462A Active JP4939391B2 (ja) 2007-03-28 2007-12-28 実装機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4939391B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010177627A (ja) * 2009-02-02 2010-08-12 Yamaha Motor Co Ltd 部品認識装置、表面実装機
JPWO2016143059A1 (ja) * 2015-03-10 2017-12-21 富士機械製造株式会社 実装装置、撮像処理方法及び撮像ユニット

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10200297A (ja) * 1997-01-16 1998-07-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子部品実装装置
JPH11238113A (ja) * 1998-02-20 1999-08-31 Toshiba Corp 画像入力装置
JP2001077598A (ja) * 1999-09-02 2001-03-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 部品認識方法
JP2002529907A (ja) * 1998-11-05 2002-09-10 サイバーオプティクス コーポレーション 改良された画像形成システムを備えた電子回路組立装置
JP2003218592A (ja) * 2002-01-28 2003-07-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子部品実装装置および電子部品実装方法
JP2004158819A (ja) * 2002-09-12 2004-06-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 部品装着ヘッド及び部品装着方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10200297A (ja) * 1997-01-16 1998-07-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子部品実装装置
JPH11238113A (ja) * 1998-02-20 1999-08-31 Toshiba Corp 画像入力装置
JP2002529907A (ja) * 1998-11-05 2002-09-10 サイバーオプティクス コーポレーション 改良された画像形成システムを備えた電子回路組立装置
JP2001077598A (ja) * 1999-09-02 2001-03-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 部品認識方法
JP2003218592A (ja) * 2002-01-28 2003-07-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子部品実装装置および電子部品実装方法
JP2004158819A (ja) * 2002-09-12 2004-06-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 部品装着ヘッド及び部品装着方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010177627A (ja) * 2009-02-02 2010-08-12 Yamaha Motor Co Ltd 部品認識装置、表面実装機
JPWO2016143059A1 (ja) * 2015-03-10 2017-12-21 富士機械製造株式会社 実装装置、撮像処理方法及び撮像ユニット

Also Published As

Publication number Publication date
JP4939391B2 (ja) 2012-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5753020B2 (ja) 部品実装装置
US8438725B2 (en) Method of moving a board imaging device and a mounting apparatus
JP4381764B2 (ja) 撮像装置及び同装置を搭載した被撮像物移動装置
JP4939391B2 (ja) 実装機
JP2006140391A (ja) 部品認識装置及び部品実装装置
JP6836938B2 (ja) ダイボンディング装置および半導体装置の製造方法
JP2005140597A (ja) 物品認識方法及び同装置、並びに同装置を備えた表面実装機、同部品試験装置、同ディスペンサ、同実装基板検査装置及び同印刷基板検査装置
JP4704218B2 (ja) 部品認識方法、同装置および表面実装機
JP4260280B2 (ja) 表面実装機の部品認識装置
JP2003008294A (ja) 電子部品実装装置および電子部品実装方法
JP2006140519A (ja) 実装機の部品認識装置
JP2009170517A (ja) 部品認識装置、表面実装機
JP4386425B2 (ja) 表面実装機
JP4358015B2 (ja) 表面実装機
JP2010010352A (ja) 表面実装機
JP4216114B2 (ja) 表面実装機の部品認識装置
JP4364678B2 (ja) 部品搬送装置、表面実装機および部品試験装置
JP4368709B2 (ja) 表面実装機
JP4550644B2 (ja) 照明装置、部品認識装置、表面実装機および部品試験装置
JP2007103436A (ja) 部品実装方法及び部品実装機
JP2008112931A (ja) 電子部品装着装置
JP4214835B2 (ja) 画像読取り装置および画像読取り方法
JP2005116874A (ja) 部品認識装置、部品認識方法、表面実装機および部品試験装置
JP2005101211A (ja) 部品認識装置及び同装置を搭載した表面実装機並びに部品試験装置
JP2006294977A (ja) 照明装置、部品認識装置、表面実装機および部品試験装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100427

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111101

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120215

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120224

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150302

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4939391

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250