JP4704218B2 - 部品認識方法、同装置および表面実装機 - Google Patents

部品認識方法、同装置および表面実装機 Download PDF

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Description

本発明は、ヘッドユニットに吸着された部品を実装に先立って認識するための部品認識方法及び同装置、並びに同装置を組み込んだ表面実装機に関するものである。
従来から移動可能なヘッドユニットによりIC等の電子部品(以下、部品と称す)を部品供給部から取り出してプリント基板上の所定位置に実装する表面実装機(以下、実装機と称す)が一般的に知られている。
この種の実装機では、不良部品の選別や実装位置の補正等を行うため、部品の実装に先立って搬送途中の吸着部品についてカメラ等の撮像手段により撮像し画像認識を行っている。具体的には、撮像手段としてラインセンサを用いる場合、ラインセンサの画像素子が並ぶ方向を主走査方向、これと交差する方向を副走査方向とし、部品供給部から供給された部品をヘッドユニットに吸着させ、この吸着部品がラインセンサを横切るように前記ヘッドユニットを副走査方向に移動(認識走査)させて吸着部品の撮像を行っている(例えば特許文献1参照)。
供給された部品を吸着ヘッドによって吸着する部品吸着位置と、ラインセンサの画像中心とが主走査方向に位置ずれしている場合、主走査方向に移動させて吸着部品とラインセンサとの間の主走査方向の位置合わせをしてから副走査方向に移動させると、部品吸着してから部品を吸着したヘッドユニットがラインセンサを通過するまでに時間がかかってしまう。あるいは移動の初期において、主走査方向に移動させつつ同時に副走査方向にも移動させ、移動の中期においては主走査方向の移動を停止して主走査方向の位置合わせをするとともに、副走査方向には継続して移動させることも考えられるが、主走査方向の移動において加速減速を経て吸着部品をラインセンサの画像中心に位置合わせするには、加速度や減速度を小さくする必要があり、部品吸着位置とラインセンサとの間の副走査方向の距離が短いときには、副走査方向の移動速度を高められず、部品吸着してから部品を吸着したヘッドユニットがラインセンサを通過するまでに時間がかかってしまう。
そこで部品吸着位置と、ラインセンサの撮像中心とを主走査方向の位置を一致させ、副走査方向に一直線上に配置することが考えられる。これにより、ヘッドユニットが部品吸着後、部品吸着位置からそのまま副走査方向のみに加速し所定速度で移動させるだけで吸着部品の撮像ができるので、部品吸着してから部品を吸着したヘッドユニットがラインセンサを通過できるまでに時間を短縮させることができ、実装機の稼働効率を向上させることができる。
特開2003−218592号公報
しかしながら、部品吸着位置とラインセンサの撮像中心とが副走査方向に一直線上になるように装置設備を設置した場合であっても、部品を吸着したヘッドユニットをそのまま副走査方向に移動させて部品認識することができない場合がある。すなわち、部品供給装置の設計誤差などによる部品供給位置のずれに応じて部品吸着位置を補正した場合等、部品吸着位置とラインセンサの撮像中心との位置関係がずれてしまう場合があり、このような場合には、ヘッドユニットの吸着ヘッドの軸中心が、ラインセンサの撮像中心を通る認識走査線上に位置するようにヘッドユニットを主走査方向に移動させる必要があり、上述したように、部品吸着してから部品を吸着したヘッドユニットがラインセンサを通過するまでに時間がかかってしまうため、結果として稼働効率の低下を招く要因となっていた。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、部品吸着位置とラインセンサの撮像中心との位置関係がずれてしまう場合であっても、部品認識動作の高速化を図り実装機の稼働効率を向上させることのできる部品認識方法、同装置および表面実装機を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の部品認識方法は、部品吸着用のヘッドを有するヘッドユニットに部品を吸着させ、ラインセンサを有する撮像装置に対し副走査方向に前記ヘッドユニットを移動させることにより、吸着部品を撮像し部品認識処理を行う部品認識方法において、部品供給部から供給された部品を前記ヘッドにより吸着し、この部品吸着位置から前記ヘッドユニットをラインセンサに対して副走査方向に移動させた場合に、前記吸着部品全体が前記撮像装置によって撮像可能な主走査方向部品認識領域内を通過できるか否かを判断する判断処理を行い、前記判断処理により前記吸着部品全体が前記主走査方向部品認識領域内を通過できると判断した場合には、主走査方向部品認識領域の中心位置に対して前記部品吸着位置が主走査方向にオフセットしている状態であっても、その状態を保ったまま前記ヘッドユニットを副走査方向に移動させることにより前記吸着部品を撮像して部品を認識するオフセット認識処理を行うことを特徴としている。
また、上記課題を解決するために、本発明の部品認識装置は、部品吸着用のヘッドを有するヘッドユニットと、部品を供給する部品供給部と、前記ヘッドユニットに吸着された吸着部品を撮像するラインセンサを有する撮像装置と、前記ラインセンサに対して前記ヘッドユニットを副走査方向に移動させる駆動手段と、これらを統括制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記部品供給部から供給された部品を前記ヘッドにより吸着させるとともに、この部品吸着位置から前記ヘッドユニットをラインセンサに対して副走査方向に移動させた場合に、前記吸着部品全体が前記撮像装置によって撮像可能な主走査方向部品認識領域内を通過できるか否かを判断する判断処理を行い、前記判断処理により前記吸着部品全体が前記主走査方向部品認識領域内を通過できると判断した場合には、主走査方向部品認識領域の中心位置に対して前記部品吸着位置が主走査方向にオフセットしている状態であっても、その状態を保ったまま前記ヘッドユニットを副走査方向に移動させることにより前記吸着部品を撮像して部品を認識するオフセット認識処理を行うことを特徴としている。
また、上記課題を解決するために、本発明の表面実装機は、部品吸着用のヘッドを有する移動可能なヘッドユニットにより部品を吸着して基板上の所定位置に実装する表面実装機において、上記部品認識装置を備えたことを特徴としている。
この部品認識方法、同装置および表面実装機によれば、前記部品供給部から供給された部品を吸着する吸着位置からヘッドユニットを撮像装置(ラインセンサ)に対して副走査方向に移動させた場合に、吸着部品が主走査方向部品認識領域内を通過できる場合には、主走査方向部品認識領域の中心位置に対して前記部品吸着位置が主走査方向にオフセットしている状態であっても、その状態を保ったままヘッドユニットを副走査方向に移動させるため、従来のように、部品吸着位置がラインセンサの撮像中心を通る認識走査線上に位置するように、主走査方向にヘッドユニットを移動させる必要がない。したがって、部品吸着位置を認識走査線上に位置するように移動させる時間を短縮できるため、部品認識動作の高速化を図ることができる。
また、前記オフセット認識処理は、前記判断処理において副走査方向にヘッドユニットを移動させることにより前記吸着部品の全体又はその一部が前記主走査方向部品認識領域内を通過できないと判断した場合には、前記吸着部品全体が前記主走査方向部品認識領域内を通過できるオフセット認識可能位置に前記吸着部品が位置するように前記ヘッドユニットを移動させ、そのオフセット認識可能位置から副走査方向にヘッドユニットを移動させることにより吸着部品を撮像して認識することが好ましい。
この構成によれば、ヘッドユニットを副走査方向に移動させると吸着部品が主走査方向部品認識領域内を通過できない場合には、前記吸着部品全体が前記主走査方向部品認識領域内を通過できるオフセット認識可能位置までヘッドユニットを移動させてから副走査方向に認識走査させることによって吸着部品の認識が行われる。したがって、従来のように、ラインセンサの撮像中心位置(主走査方向部品認識領域の中心位置)を通る認識走査線上までヘッドユニットを移動させて部品認識を行う必要がなく、ヘッドユニットを認識走査線上に位置するように移動させる時間を短縮でき、部品認識動作の高速化を図ることができる。
また、前記判断処理の具体的な態様としては、前記判断処理は、前記部品吸着位置と、前記主走査方向部品認識領域の中心位置との位置関係から主走査方向のオフセット量を算出し、このオフセット量に基づいて吸着部品全体が前記主走査方向部品認識領域内を通過できるか否かを判断する構成としてもよい。
また、前記部品認識処理は、前記判断処理により、前記主走査方向部品認識領域の中心位置と吸着部品の中心位置とを一致させた状態から、前記吸着部品を主走査方向に移動させた場合に前記吸着部品が前記主走査方向部品認識領域内に含まれる移動量の限界値であるオフセット限界値を算出し、このオフセット限界値に基づいて吸着部品全体が前記主走査方向部品認識領域内を通過できるか否かを判断するとともに、前記オフセット認識可能位置は、主走査方向部品認識領域の中心位置から主走査方向にオフセット限界値分移動した位置に設定されるように構成してもよい。
この構成によれば、吸着部品が部品領域内を通過できるか否かを判断できるとともに、主走査方向におけるオフセット認識可能位置までの移動距離が最小となるため、より効果的に部品認識動作の高速化を図ることができる。
本発明の部品認識方法、同装置および表面実装機によれば、部品吸着位置と撮像装置の撮像中心位置との位置関係がずれてしまう場合であっても、ヘッドユニットの移動量を減らすことにより、部品認識動作の高速化を図り実装機の稼働効率を向上させることができる。
本発明の第1の実施の形態について図面に基づいて説明する。
図1及び図2は、本発明に係る部品認識装置が適用される表面実装機を概略的に示している。なお、これらの図中には、方向を明確にするためにX軸、Y軸及びZ軸を示しており、X軸方向が本発明の副走査方向であり、Y軸方向が本発明の主走査方向である。
同図に示すように、実装機の基台1上には、プリント基板搬送用のコンベア2がX軸方向に配置され、プリント基板3(単に基板3という)がこのコンベア2上を搬送されて所定の装着作業位置で停止されるようになっている。上記コンベア2の側方には部品供給部4A,4Bがそれぞれ配置されている。部品供給部4A,4Bはそれぞれ多数列のテープフィーダーを備えている。各テープフィーダーは、それぞれIC、トランジスタ、コンデンサ等の小片状のチップ部品w(図4、5参照)を所定間隔おきに収納、保持したテープがリールから導出されるように構成されており、後述するヘッドユニット5により部品wが取り出されるに伴い間欠的に部品wを繰り出すように構成されている。なお、各部品供給部4A,4Bは、X軸方向に分割された単位供給部4A−1,4A−2及び4B−1,4B−2から構成され、各単位供給部4A−1,4A−2,4B−1,4B−2にそれぞれテープフィーダーが配設されている。
上記基台1の上方には、部品装着用のヘッドユニット5が装備されている。このヘッドユニット5は、部品供給部4A,4Bと基板3が位置する部品装着部とにわたって移動可能とされ、当実施形態ではX軸方向およびY軸方向(水平面上でX軸と直交する方向)に移動することができるようになっている。
すなわち、上記基台1上には、Y軸方向の固定レール7と、Y軸サーボモータ9により回転駆動されるボールねじ軸8とが配設され、上記固定レール7上にヘッドユニット支持部材11が配置され、この支持部材11に設けられたナット部分12が上記ボールねじ軸8に螺合している。また、上記支持部材11には、X軸方向のガイド部材13と、X軸サーボモータ15により駆動されるボールねじ軸14とが配設され、上記ガイド部材13にヘッドユニット5が移動可能に保持され、このヘッドユニット5に設けられたナット部分(図示せず)がボールねじ軸14に螺合している。そして、Y軸サーボモータ9の作動により上記支持部材11がY軸方向に移動するとともに、X軸サーボモータ15の作動によりヘッドユニット5が支持部材11に対してX軸方向に移動するようになっている。
また、Y軸サーボモータ9及びX軸サーボモータ15には、それぞれロータリエンコーダ10,16が設けられており、これらによって上記ヘッドユニット5の移動位置検出がなされるようになっている。
上記ヘッドユニット5には、図2に示すように、部品吸着用のノズル部材20aを先端に備えたヘッド20が設けられ、当実施形態ではX軸方向に8つのヘッド20が並べて設けられている。各ヘッド20は、それぞれ、ヘッドユニット5のフレームに対して昇降及びノズル中心軸回りの回転が可能とされ、昇降駆動機構や回転駆動機構により駆動されるようになっている。上記昇降駆動機構は、例えば、各ヘッド20を同時に上下動させる全体昇降用のZ軸サーボモータ17と、各ヘッド20を個別に一定ストロークだけ昇降させる所定数(8個)のエアシリンダ(図示せず)とを備え、それらを併用することにより、各ヘッド20を所定の上昇位置と下降位置とにわたって昇降させるように構成されている。また、回転駆動機構は、1個の回転用のR軸サーボモータ19aとこのサーボモータ19aの回転を各ヘッドに伝える伝動機構とから構成されている。Z軸サーボモータ17およびR軸サーボモータ19aには、それぞれロータリエンコーダ18,19bが設けられている。
また、コンベア2の両側には、それぞれ、ヘッドユニット5の各ヘッド20に吸着された部品wを基板3への実装に先だって認識するための撮像ユニット21が配設されている。
撮像ユニット21(撮像装置)は、図1に示すように、部品供給部4A(又は4B)を構成する単位供給部4A−1,4A−2(又は4B−1,4B−2)の間に配置されており、ヘッド20に吸着された部品w(吸着部品w)を撮像するカメラ23と、部品撮像用の照明を提供する照明装置24とを備えている。
各カメラ23は、それぞれY軸方向(主走査方向)に複数の撮像素子が並ぶリニアセンサ(ラインセンサ)を備えたカメラで、各ラインセンサの素子の配列方向と直交するX軸方向(副走査方向)にヘッドユニット5が移動することにより、各カメラ23によりヘッド20に吸着された部品wの画像を副走査方向に順次取込むようになっている。そして撮像ユニット21のカメラ23は、吸着部品wをその真下から撮像するようにZ軸方向上向きに配置されている。また、このカメラのレンズには、レンズ歪み(ディストーション)の少ないレンズ(例えばテレセントリックレンズ等)が使用されており、Y軸方向に亘って歪みの影響を極力少なくして撮像できるようになっている。本発明では、このカメラ23が吸着部品wを撮像できる主走査方向における視野領域を主走査方向部品認識領域25としている。
また、上記照明装置24は、光源としてLEDランプを備えており、詳しく図示していないが、像入射用の空間を有したドーム型フレームの内面に多数のLEDランプを備えた構成となっている。
図3は上記実装機の制御系をブロック図で示している。
この実装機は、論理演算を実行する周知のCPU、そのCPUを制御する種々のプログラムなどを予め記憶するROMおよび装置動作中に種々のデータを一時的に記憶するRAM等から構成される制御装置30(本発明の制御手段)を有している。
この制御装置30は、その機能構成として主制御部31、記憶部32、照明制御部33、カメラ制御部34(撮像制御手段)、画像処理部35、軸制御部36および入力部37を含んでいる。
主制御部31は、実装機の動作を統括的に制御するもので、予め記憶されたプログラムに従ってヘッドユニット5等を作動させるべく軸制御部36を介してサーボモータ9,15等の駆動を制御する。また、撮像ユニット21による部品wの撮像に際しては、ヘッドユニット5に部品wの種類に応じて最適となるように部品認識を実行すべく照明制御部33およびカメラ制御部34に向けて制御信号を出力する。そして、主制御部31は部品wの種類に応じてカメラ23の焦点を合わせるべく、軸制御部36を介して全体昇降用のZ軸サーボモータ17の駆動を制御する。
また、主制御部31は、演算部31a、判定部31b、認識処理部31cを備えており、ヘッドユニット5と撮像ユニット21との位置関係から、吸着部品wを撮像するためのヘッドユニット5の移動経路を決定するとともに、吸着部品wの認識処理を行うものである。
演算部31aは、ヘッドユニット5(ヘッド20)の位置情報、後述の記憶部32におけるデータあるいは入力部37から入力された入力データ等に基づいて所定の演算処理を行うものである。
判定部31bは、演算部31aにより得られた演算結果に基づいて、判定処理を行うものである。具体的には、部品吸着位置から吸着部品wを副走査方向に移動させた場合に、吸着部品w全体が主走査方向部品認識領域25に含まれるか否かの判断を行い、認識処理方法(後述するオフセット認識処理及び通常認識処理)の決定を行うものである。ここで、部品吸着位置とは、部品供給部4A,4Bから供給される部品wをヘッドユニット5のヘッド20により吸着される位置であり、部品wを吸着する最終ヘッド20におけるノズル部材20aの軸中心位置で決定される。この部品吸着位置は、初期的には装置の設備調整データとして決定されるものであり、実装中に実装する部品毎に手動で位置情報(位置座標)を入力したり、カメラ23等により吸着ポイントを撮像・ティーチングを行い予備的に位置情報を設定してもよい。また、実装中に得られる画像認識結果からノズル部材20a中心位置からの部品wのずれの統計結果(平均、加重平均等)を次の部品吸着位置の決定に使用する吸着位置補正手段により求められる位置情報であってもよい。
認識処理部31cは、前記判定部31bの判断に基づいて、吸着部品wの認識処理を実行するものである。具体的には、判定部31bにより選択された認識処理方法に基づいて、軸制御部36を介して各サーボモータを駆動制御してヘッドユニット5を移動させ、照明制御部33及びカメラ制御部34を制御してノズル部材20aに吸着した吸着部品wを撮像する。そして、得られた画像データから前記演算部31aによって補正量を算出し、その結果に基づいて軸制御部36に制御信号を出力し各サーボモータを駆動制御する。
記憶部32は、部品wの種類とその種類に対応する部品認識に必要な画像認識データ、正規の部品吸着位置からのずれ量(吸着誤差)を記憶するものである。ここで、吸着誤差は、初期的にはユーザー入力による固定値、または供給規格から求められた固定値を使用する。また、実装中に得られる画像認識結果の統計結果(標準偏差σ、最大値等)を使用するものであってもよい。
入力部37はタッチパネル、キーボード等からなる入力手段であって、各種部品データ、吸着位置情報、吸着誤差情報等がこの入力部37を操作することにより制御装置(主制御部31)に入力できるようになっている。
照明制御部33およびカメラ制御部34は、それぞれ前記撮像ユニット21の照明装置24およびカメラ23の駆動を制御するものである。
画像処理部35は、撮像ユニット21の各カメラ23から出力される画像信号に所定の処理を施すことにより部品認識に適した画像データを生成して主制御部31に出力するものである。
なお、この制御装置30の構成については、各軸サーボモータ15,9,17,19a及びエンコーダ16,10,18,19b等により本発明の駆動手段が構成され、主制御部31及び軸制御部36により駆動制御手段が構成されている。
ここで、図4、図5は、部品wと撮像ユニット21とのXY座標上における位置関係を模式的に表した模式図である。図4は、部品wと主走査方向部品認識領域25との位置関係が、部品吸着位置Pからヘッドユニット5を副走査方向に移動させると部品w全体が主走査方向部品認識領域25に入る場合を示しており、図5は、部品吸着位置Pからヘッドユニット5を副走査方向に移動させると、部品wの一部又は全てが主走査方向部品認識領域25に入らない場合を示している。
図4、図5では、部品供給部4A,4Bにより供給された部品wに対する部品吸着位置をPとしており、その部品wのサイズ(寸法)をC、その部品吸着位置のずれ量(吸着誤差)をTとしている。また、カメラ23による主走査方向部品認識領域25の中心位置をM、主走査方向部品認識領域25のサイズ(寸法)をAとしている。そして、主走査方向部品認識領域25をX軸方向に横切るようにヘッドユニット5(部品w)を移動させることにより部品wの撮像が行われるが、この方向を副走査方向(副走査方向)とし、主走査方向部品認識領域25の中心位置Mを通って副走査方向に延びる仮想線(一点鎖線)を認識走査線αとしている。
この図4、図5を参照しつつ上記制御装置30の制御に基づく部品wの実装動作について図6、図7のフローチャートに基づいて説明する。ここで図6は、実装動作を示すメインルーチンであり、図7は、部品認識補正を示すサブルーチンである。
図6において、実装動作が開始されると、部品wを実装する対象となる基板3が搬入され(ステップS1)、所定の固定手段によって基板3が固定される(ステップS2)。次に、この基板3に対する実装作業が終了したか否かが判断され(ステップS3)、終了していないと判断された場合には実装作業を行うべく、部品wを基板3に実装する際の位置基準となるプリント基板補正マーク(フィデューシャルマーク)の認識が行われる(ステップS4)。そして、実装すべき部品wが収納された部品供給部4A,4B(テープフィーダー)の部品取出部にヘッドユニット5を移動させて各ヘッド20に部品wを吸着させる(ステップS5)。このとき、部品wを最後に吸着するヘッド20(最終ヘッド20と称す)の吸着位置が本発明の部品吸着位置となる。なお、本実施形態では、ヘッドユニット5に複数の部品wが吸着する場合について説明するが、単一の部品wを吸着するヘッドユニット5であってもよい。
次に、ステップS6において、ヘッドユニット5に吸着した吸着部品wの認識及び補正が行われる。具体的には、後述する図7のサブルーチンの処理が行われる。そして図6におけるステップS6の部品認識補正が行われた後、ステップS7において基板3に対し部品wの実装が行われる。そして、ステップS8において、部品wの実装についてエラーの有無が判断され、エラーがあった場合にはステップS8でYESと判断され実装した部品wの廃棄が行われる(ステップS9)。
また、ステップS8においてNOと判断された場合、あるいはステップS9で実装部品wの廃棄が行われた後は、ステップS3に戻って部品実装中の基板3において部品wの実装がすべて終了したか否かの判断が行われ、実装すべき部品wが残っている場合にはステップS3でNOに進み、ステップS4〜S9が繰り返される。そして、当該基板3について実装作業がすべて終了した場合には、ステップS3においてYESと判断され、当該基板3の固定が解除されるとともに(ステップS10)、基板3が搬出されて(ステップS11)、実装動作は終了する。
上記ステップS6の部品認識処理としては、各吸着対象部品w、単位供給部4A−1、4A−2、4B−1、4B−2のテープフィーダー位置、さらには吸着に使用されるいずれかのヘッド20とのこれらの組み合わせ(吸着組み合わせ)ごとに、過去のデータから求められて、あるいは初期値として記憶部32に格納された各吸着誤差t1、・・、tn、tn+1、・・のデータから、これから部品認識される各吸着部品wについての該当吸着組み合わせに対応する吸着誤差を読み出し、各吸着部品wの吸着誤差T1、・・Tm(ここで、mは各ヘッドに吸着された部品wの数)として取得する(ステップS21)。ここで本実施形態では、さらに、各吸着部品w1について部品サイズの1/2に対応する吸着誤差T1を加えた値L1を求め、同様にm番目までのそれぞれの値L2、・・Lmを求める。この値L1・・Lmはそれぞれのヘッド20の中心から吸着ずれを起こした場合としての部品のY軸方向最外部までの距離を示すので、各ヘッド20がカメラ23(ラインセンサ)のY軸方向の撮像中心(=主走査方向部品認識領域25の中心位置M)を通過したとしてY軸方向正の方向及び負の方向にそれぞれこの値L1・・Lmだけオフセットした位置を各吸着部品wのY軸方向両側の最外部が通過する可能性を示している。このステップS21では、この値L1・・Lmの内最大値を最大通過オフセット値Lmaxとして求め、この最大通過オフセット値Lmaxから、該当部品のサイズの1/2を引いたものを吸着誤差Tとして求める。
また、ステップS22,S23において、最終ヘッド20の前記部品吸着位置P及び主走査方向部品認識領域25の中心位置Mを取得し、これらのデータに基づいてオフセット量Dを算出する(ステップS24)。ここで、オフセット量とは、部品吸着位置Pと主走査方向部品認識領域25の中心位置MとのY軸方向における差分であり、算出式D=P−Mによって算出される。具体的には、部品吸着位置P及び主走査方向部品認識領域25の中心位置MにおけるそれぞれのY軸方向位置によって演算される(ステップS24)。
次に、記憶部32、入力部37から取得したデータ及びオフセット量Dにより、最終ヘッド20が部品wを吸着する部品吸着位置における部品w全体が、その位置からそのまま副走査方向にヘッドユニット5を移動させた場合に主走査方向部品認識領域25に含まれるか否かを判断する(ステップS25)。具体的には、図4,5を参照して、認識走査線αから部品wのY軸方向端部までの距離と、認識走査線αから主走査方向部品認識領域25のY軸方向端部までの距離とを比較することによって判断する。すなわち、算出式C/2+T+|D|<A/2が成立するか否かによって判断する。ここで、Cには最大通過オフセット値Lmaxとなる部品wの部品サイズのY軸方向寸法Cy、Tには吸着誤差のY軸方向成分Ty、Aには主走査方向部品認識領域25のY軸方向寸法Ayが入力される。すなわち、C/2+Tは最大通過オフセット値Lmaxそのものとなる。そして、その認識走査線αから部品wのY軸方向端部までの距離が、認識走査線αから主走査方向部品認識領域25のY軸方向端部までの距離(Ay/2)よりも小さい場合には、副走査方向にヘッドユニット5を移動させると、吸着部品wの全体が主走査方向部品認識領域25内に含まれると判断される。
このようにステップS25において、吸着部品w全体が主走査方向部品認識領域25内に含まれると判断される場合(図4の場合)には、YESの方向に進み、オフセット認識処理が行われる(ステップS26)。また、吸着部品w全体又は一部が主走査方向部品認識領域25から外れると判断される場合(図5の場合)には、NOの方向に進み通常認識処理が行われる(ステップS27)。
ここで、例えば、図4の位置関係である場合、すなわち、オフセット認識処理される場合について、図8に示すフローチャートに従って説明する。
前記オフセット認識処理(ステップS26)とは、部品吸着位置Pが主走査方向部品認識領域25の中心位置Mに対してオフセットしている場合でも、部品供給部4A,4Bから供給された部品wがヘッドユニット5のヘッド20により吸着される部品吸着位置から、そのままヘッドユニット5を副走査方向に移動させることによって、吸着部品wを撮像して部品認識を行うものである。
具体的には、ステップS31において、ノズル部材20aの軸中心位置が、主走査方向部品認識領域25の中心位置Mからオフセット量を加味した位置になるようにヘッドユニット5を移動させる。すなわち、主走査方向部品認識領域25の中心位置MのY軸方向位置(My)にオフセット量Dを加算した位置(オフセット認識可能位置P’)まで移動させる。図4の場合、オフセット量D=P−Mであるため、オフセット認識可能位置P’=Pとなり、実質的に主走査方向の移動は伴わず、ステップS32に進む。ここで、オフセット認識可能位置とは、主走査方向部品認識領域25の中心位置に対して前記部品吸着位置Pが主走査方向にオフセットしている状態であっても、その状態を保ったままヘッドユニット5を副走査方向に移動させた場合に、吸着部品wの全体が主走査方向部品認識領域25を通過できる位置である。
なお、図8のルーチンは後述の実施形態2でも用いられ、特にステップS31は実施形態2で必要なものであるが、当実施形態では上述のようにオフセット認識可能位置P’までの主走査方向の移動は実質的に行われないため、ステップS31は省略してもよい。
次にステップS32〜S34において、オフセット認識位置P’から副走査方向にヘッドユニット5を一定速度で移動させて、吸着部品wの画像の取り込みが行われる。すなわち、図4の移動経路(1)に従って移動することによって、ヘッドユニット5に吸着された全ての部品wがカメラ23で撮像され、得られた画像データを基に各吸着部品wの認識結果が取得される。
次に、ステップS35において、認識位置補正機構の有無の判断が行われる。すなわち、部品認識後においては、ノズル部材20aの軸中心と吸着部品wの中心との位置補正演算処理が行われるが、オフセット認識処理では、ノズル部材20aが主走査方向部品認識領域25の中心からオフセットした位置を通過するため、オフセット量Dを加味した補正を行う必要がある。一方、ノズル部材20aの位置を確認できるマーカーがヘッドユニット5に付されており、吸着部品wとマーカーとが同時に撮像される場合(認識位置補正機構ありの場合)には、補正処理においてオフセット量Dを加味する必要はなく、マーカーを基準とした座標系によって補正が行われる。したがって、ステップS35ではこのような認識位置補正機構の有無を判断し、認識位置補正機構がある場合には、オフセット量Dを加味せずマーカーを基準とした補正量が位置補正演算処理に加味されることとなる(ステップS36)。また、認識位置補正機構がない場合には、補正量にオフセット量Dが加味されて補正演算処理が行われる(ステップS37)。このようにしてオフセット認識処理は終了する。
一方、図5の位置関係である場合には、ステップS27において、図9に示されるフローチャートに従って通常認識処理が行われる。通常認識処理は、ノズル部材20aによって供給された部品wを吸着した後、ノズル部材20aの軸中心位置が主走査方向部品認識領域25の中心位置を通る認識走査線α上に位置するようにヘッドユニット5を移動させ、さらにこの位置から副走査方向に移動させることによって吸着部品wを撮像して部品認識を行うものである。
具体的には、ステップS41において、部品wを吸着するノズル部材20aの軸中心位置が認識走査線α上となるようにヘッドユニット5を移動させる。すなわち、ノズル部材20aの軸中心のY軸方向位置がMyになるように移動させる(通常認識位置)。
次にステップS42〜S44において、通常認識位置から副走査方向にヘッドユニット5を一定速度で移動させて、すなわち、図5の移動経路(2)に従ってヘッドユニット5(ヘッド20)は移動させて、吸着部品wの画像の取り込みを行うことにより吸着部品wの認識結果が取得される。
次にステップS45において、認識位置補正機構の有無の判断が行われる。通常認識の場合、ノズル部材20aの軸中心位置を主走査方向部品認識領域25の中心位置Myに一致させているため、得られた画像の座標系を基準としてノズル部材20aの中心と吸着部品wの中心との位置補正演算処理が行われる。一方、ノズル部材20aの位置を確認できるマーカーがヘッドユニット5に付されており、吸着部品wとマーカーとが同時に撮像される場合(認識位置補正機構ありの場合)には、位置補正演算処理においてマーカーを基準とした座標系によって補正が行われる。したがって、認識位置補正機構がある場合には、マーカーを基準とした追加補正量が位置補正演算処理に加味されることとなり(ステップS46)、認識位置補正機構がない場合には、追加補正量の演算はなく、そのまま補正演算処理がなされ通常認識は終了する。
このように、上記実施形態において、部品供給部4A,4Bにおいてヘッド20により吸着した部品吸着位置Pからヘッドユニット5により吸着部品wを副走査方向に移動させた場合に、吸着部品wの全体が主走査方向部品認識領域25に含まれる吸着部品w(オフセット認識可能部品)に対して、部品吸着位置Pが主走査方向部品認識領域の中心位置Mからオフセットした状態であっても、その状態を保って吸着部品wを副走査方向に移動させて部品認識(オフセット認識処理)を行うことにより、部品認識動作の高速化を図ることができる。すなわち、従来のようにオフセット認識可能部品に対して、認識走査線α上に移動させた後、副走査方向に移動させて部品認識を行う通常認識処理を行う場合に比べて、吸着位置を前記認識走査線α上に移動させる時間を短縮することができる。
以上のようにして、部品認識がされる毎に、吸着誤差データが取得できるので、この吸着誤差データを吸着組み合わせ毎に所定数蓄積された時点で統計処理し、そのデータ中の最大値を求め、あるいは平均値μと標準偏差σ及び標準偏差σの所定数倍、例えば3σ、4.5σを求め、この最大値、μ+3σあるいはμ+4.5σの何れかの値を、上記ステップS21で使用する各吸着誤差t1、・・、tn、tn+1、・・のデータとして置き換えて記憶部32に格納するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、図5に示す位置関係の場合、通常認識処理を行うものについて説明したが、部品吸着位置にかかわらず、常にオフセット認識処理を行うものであってもよい。
すなわち、上記実施形態(実施形態1と称す)における図6のステップS6において、実施形態2では、図10に示すフローチャートに従って部品認識処理を行う。なお、実施形態1と構成が同じであるものについては説明を省略するものとする。
まず、ステップS51において、上記で説明したようにステップS21と同様に吸着誤差Tを取得する。
次にステップS52において、オフセット限界値Sを演算する。ここで、オフセット限界値Sとは、主走査方向部品認識領域25の中心位置Mと吸着部品wの中心位置とを一致させた状態から吸着部品wをY軸方向に移動(オフセット)させた場合に、この吸着部品wが前記主走査方向部品認識領域25内に含まれる移動量の限界値である。具体的には、算出式S=(A−C)/2−Tによって求められる。ここで、Aには主走査方向部品認識領域25のY軸方向寸法Ay、Cには吸着部品wのY軸方向寸法Cy、Tには吸着誤差のY軸方向成分Tyを入力することによって算出される。
次に、ステップS53〜S55において、上記実施形態と同様にオフセット量Dが算出される。
そして、ステップS56において、前記オフセット限界値の絶対値|S|とオフセット量の絶対値|D|との大小を比較される。これにより、実際のオフセット量Dがオフセット限界値Sよりも大きい場合には、吸着部品wを副走査方向に移動させると吸着部品wの全体あるいはその一部が主走査方向部品認識領域25に含まれない場合、すなわち図5の位置関係であることが判断できる。
そして、実際のオフセット量Dがオフセット限界値Sよりも大きい場合(図5の位置関係である場合)には、ステップS56においてYESの方向に進み、部品吸着位置Pと主走査方向部品認識領域25の中心位置Mとの位置関係(Y軸方向における位置関係)が判断される(ステップS57)。そして、主走査方向部品認識領域25の中心位置M(My)よりも部品吸着位置P(Py)がY軸正方向側に位置する場合には、オフセット量Dは、オフセット限界値(S)とされる(ステップS58)。一方、主走査方向部品認識領域25の中心位置M(My)よりも部品吸着位置P(Py)がY軸負方向に位置する場合には、オフセット量Dは、オフセット限界値(−S)とされ(ステップS60)、図8におけるオフセット認識処理が行われる(ステップS59)。そして、この場合のオフセット認識処理は、図8におけるステップS31において、オフセット認識可能位置P’がM−S(My−S)となり(図5参照)、この位置から認識走査されることにより吸着部品wは認識される。
具体的には、図5に示すように、ノズル部材20aの軸中心位置のY軸方向位置が、My−S(オフセット認識可能位置P’)となるように移動させる。そして、オフセット認識可能位置P’から副走査方向にヘッドユニット5を移動させることにより、吸着部品wにおける部品吸着部側端部(図5の下方側)が主走査方向部品認識領域25の端部(図5の下方側)とほぼ一致した状態、あるいは近接した状態で主走査方向部品認識領域25を通過する。すなわち、部品吸着位置Pにおける部品wは、主走査方向における必要最小限の移動量によって部品wの認識が行うことができる。そして、上記実施形態1と同様にして図8に示すオフセット処理が行われ部品認識は終了する。
一方、実際のオフセット量Dがオフセット限界値Sよりも小さい場合(図4の位置関係である場合)には、ステップS57においてNOと判断され、オフセット量Dは、実際のオフセット量Dとされる。そして、上記実施形態1と同様にして図8に示すオフセット処理が行われ(ステップS59)本実施形態2の部品認識は終了する。
このように、部品吸着位置にかかわらずオフセット認識処理を行う実施形態2では、部品吸着位置Pと主走査方向部品認識領域25との位置関係に関わらずオフセット認識処理を行うため、部品吸着位置Pと主走査方向部品認識領域25とが図5の位置関係になる場合には、通常認識を行う実施形態1に比べて、ヘッドユニット5の主走査方向への移動量を軽減させることができる。したがって、ヘッドユニット5の移動量を極力減らして部品認識動作の高速化を図ることができる。
また、上記実施形態によれば、部品吸着装置の設計誤差等による部品供給位置のずれに応じて部品供給位置を補正した場合、特殊な形状の部品wを吸着する場合、あるいは、部品wに対し安定した吸着を行うために、正規の吸着位置からずらして(オフセットさせて)吸着する必要がある場合であっても、オフセット認識処理を行うことにより、稼働効率を低下させずに部品wを基板3に実装させることができる。
また、上記実施形態によれば、小さな部品wを認識する場合にはオフセット認識処理することにより、より効果的にヘッドユニット5の移動量を低減させて実装の高速化を図ることができる。
また、上記実施形態によれば、部品吸着位置Pと主走査方向部品認識領域25の中心位置Mとを副走査方向において一直線上に配置されない場合であっても、部品wを認識することができるため、装置設備の調整や組み付け作業が容易となる。
また、上記実施形態2では、部品吸着位置Pと主走査方向部品認識領域25とが図5の位置関係において、オフセット限界値Sを用いてオフセット可能な限界位置においてオフセット認識処理を行う場合について説明したが、オフセット認識できる位置、すなわち、認識走査線αよりも部品認識位置P側におけるオフセット認識可能位置に吸着部品wを位置させるものであればよい。この場合であっても、認識走査線α上まで移動させる通常認識処理に比べて移動量を低減させて実装の高速化を図ることができる。
本発明に係る部品実装方法が適用される表面実装機の一例を示す平面図である。 上記表面実装機のヘッドユニット部分を示す概略的な正面図である。 表面実装機の制御系を示す概略的なブロック構成図である。 部品と主走査方向部品認識領域25との位置関係を模式的に表した模式図である。 部品と主走査方向部品認識領域25との別の位置関係を模式的に表した模式図である。 実装動作を示すフローチャートである。 部品認識補正処理を示すフローチャートである。 オフセット認識処理を示すフローチャートである。 通常認識処理を示すフローチャートである。 他の実施形態における部品認識補正処理を示すフローチャートである。
符号の説明
5 ヘッドユニット
20 ヘッド
20a ノズル部材
23 カメラ
25 主走査方向部品認識領域
30 制御装置
31a 演算部
31b 判定部
31c 認識処理部

Claims (7)

  1. 部品吸着用のヘッドを有するヘッドユニットに部品を吸着させ、ラインセンサを有する撮像装置に対し副走査方向に前記ヘッドユニットを移動させることにより、吸着部品を撮像し部品認識処理を行う部品認識方法において、
    部品供給部から供給された部品を前記ヘッドにより吸着し、この部品吸着位置から前記ヘッドユニットをラインセンサに対して副走査方向に移動させた場合に、前記吸着部品全体が前記撮像装置によって撮像可能な主走査方向部品認識領域内を通過できるか否かを判断する判断処理を行い、
    前記判断処理により前記吸着部品全体が前記主走査方向部品認識領域内を通過できると判断した場合には、主走査方向部品認識領域の中心位置に対して前記部品吸着位置が主走査方向にオフセットしている状態であっても、その状態を保ったまま前記ヘッドユニットを副走査方向に移動させることにより前記吸着部品を撮像して部品を認識するオフセット認識処理を行うことを特徴とする部品認識方法。
  2. 前記オフセット認識処理は、前記判断処理において副走査方向にヘッドユニットを移動させることにより前記吸着部品の全体又はその一部が前記主走査方向部品認識領域内を通過できないと判断した場合には、前記吸着部品全体が前記主走査方向部品認識領域内を通過できるオフセット認識可能位置に前記吸着部品が位置するように前記ヘッドユニットを移動させ、そのオフセット認識可能位置から副走査方向にヘッドユニットを移動させることにより吸着部品を撮像して認識することを特徴とする請求項1に記載の部品認識方法。
  3. 前記判断処理は、前記部品吸着位置と、前記主走査方向部品認識領域の中心位置との位置関係から主走査方向のオフセット量を算出し、このオフセット量に基づいて吸着部品全体が前記主走査方向部品認識領域内を通過できるか否かを判断することを特徴とする請求項1又は2に記載の部品認識方法。
  4. 前記部品認識処理は、前記判断処理により、前記主走査方向部品認識領域の中心位置と吸着部品の中心位置とを一致させた状態から、前記吸着部品を主走査方向に移動させた場合に前記吸着部品が前記主走査方向部品認識領域内に含まれる移動量の限界値であるオフセット限界値を算出し、このオフセット限界値に基づいて吸着部品全体が前記主走査方向部品認識領域内を通過できるか否かを判断するとともに、前記オフセット認識可能位置は、主走査方向部品認識領域の中心位置から主走査方向にオフセット限界値分移動した位置に設定されることを特徴とする請求項2に記載の部品認識方法。
  5. 部品吸着用のヘッドを有するヘッドユニットと、
    部品を供給する部品供給部と、
    前記ヘッドユニットに吸着された吸着部品を撮像するラインセンサを有する撮像装置と、
    前記ラインセンサに対して前記ヘッドユニットを副走査方向に移動させる駆動手段と、
    これらを統括制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記部品供給部から供給された部品を前記ヘッドにより吸着させるとともに、この部品吸着位置から前記ヘッドユニットをラインセンサに対して副走査方向に移動させた場合に、前記吸着部品全体が前記撮像装置によって撮像可能な主走査方向部品認識領域内を通過できるか否かを判断する判断処理を行い、
    前記判断処理により前記吸着部品全体が前記主走査方向部品認識領域内を通過できると判断した場合には、主走査方向部品認識領域の中心位置に対して前記部品吸着位置が主走査方向にオフセットしている状態であっても、その状態を保ったまま前記ヘッドユニットを副走査方向に移動させることにより前記吸着部品を撮像して部品を認識するオフセット認識処理を行うことを特徴とする部品認識装置。
  6. 前記制御手段は、前記判断処理において副走査方向にヘッドユニットを移動させることにより前記吸着部品の全体又はその一部が前記主走査方向部品認識領域内を通過できないと判断した場合には、前記吸着部品全体が前記主走査方向部品認識領域内を通過できるオフセット認識可能位置に前記ヘッドが位置するように前記ヘッドユニットを移動させ、そのオフセット認識可能位置から副走査方向にヘッドユニットを移動させることにより吸着部品を撮像して認識することを特徴とする請求項5に記載の部品認識装置。
  7. 部品吸着用のヘッドを有する移動可能なヘッドユニットにより部品を吸着して基板上の所定位置に実装する表面実装機において、請求項5又は請求項6に記載の部品認識装置を備えたことを特徴とする表面実装機。
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