JP2003243899A - 実装機、実装方法 - Google Patents

実装機、実装方法

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JP2003243899A
JP2003243899A JP2002035952A JP2002035952A JP2003243899A JP 2003243899 A JP2003243899 A JP 2003243899A JP 2002035952 A JP2002035952 A JP 2002035952A JP 2002035952 A JP2002035952 A JP 2002035952A JP 2003243899 A JP2003243899 A JP 2003243899A
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mounting
suction
interference
suction nozzle
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Tomoyuki Nozue
智之 野末
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Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板上に電子部品を実装する際の部品装着効
率を向上する。 【解決手段】 この表面実装機は、吸着ノズル14によ
りテープフィーダ4から吸着された部品の吸着状況を撮
像する固定カメラ15と、この固定カメラ15により撮
像された吸着状況の画像より吸着ノズル14の部品装着
方向を補正し、補正した吸着ノズル14の部品装着方向
において、吸着ノズル14とプリント基板P上の先行装
着部品Eとの干渉をチェックし、この干渉チェックの結
果、干渉なしの場合、吸着部品を装着し、干渉ありの場
合、吸着部品の装着を中止しプリント基板Pの他の箇所
への再配置を行うX軸,Y軸,Z軸,R軸の各サーボ機
構41,42,43,44および統括制御部35とを備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板上に部品を実
装する実装機、実装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化に伴ない、その
内部に利用される基板や電子部品が小型化され、基板の
表面の狭い領域に小さな電子部品を効率良く配置および
実装する技術の構築が急務になっている。
【0003】一般に、基板面における部品実装密度を上
げるためには、小型な電子部品を使用しかつ部品の実装
間隔を狭くする必要がある。部品の実装間隔を狭くする
めには電子部品をテープフィーダやトレイから取り出し
搬送し基板上の所定位置に順に配置する表面実装機の精
度向上が必要である。
【0004】一方、近年では、例えば抵抗素子、コンデ
ンサなどの電子部品は、2125タイプから0603タ
イプ、さらには1005タイプへと小型化が進みつつあ
る。これに対して表面実装機側の精度が追従していない
のが現状である。
【0005】例えば抵抗素子、コンデンサなどの角型電
子部品をテープフィーダから取り出すのに、表面実装機
では吸着ノズルが利用されるが、この吸着ノズルは、テ
ープフィーダから吸引力で電子部品を引き付けるため、
吸着ノズルの吸着面の中心位置と電子部品の中心位置と
が一致しなくなることがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】吸着ノズルの中心位置
に対して電子部品が、例えば外方へ偏位した場合、その
ままの状態で電子部品を搬送し基板の所定位置に一致さ
せるように吸着ノズルの位置決めを行った後、吸着ノズ
ルを基板面の方向へ下げたときに、既に基板に装着済み
の電子部品(既装着部品)と、これから装着する電子部
品や電子部品の外形からはみ出している吸着ノズルの先
端部が衝突(あるいは干渉)して部品が破損したり、あ
るいは既装着部品が装着位置からずれたり飛散する部品
装着ミスが発生する可能性がある。
【0007】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、基板に対する部品の装着効率を向上す
ることのできる実装機、実装方法を提供することを目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために本発明は、フィーダあるいトレイに収容された部
品を基板上に実装する実装機において、前記フィーダあ
るいトレイより前記部品を吸着する部品吸着手段と、前
記部品吸着手段により吸着された部品の吸着状況を撮像
する撮像手段と、前記撮像手段により撮像された吸着状
況の画像より基板上の装着位置へ部品を装着するための
前記部品吸着手段の部品装着方向を補正する補正手段
と、部品装着前に前記補正手段により補正された前記部
品吸着手段の部品装着方向において、前記部品吸着手段
と基板上の装着位置近傍の先行装着部品との干渉をチェ
ックする干渉チェック手段と、前記干渉チェック手段に
よる干渉チェックの結果、干渉なしの場合、前記補正手
段により補正された部品装着方向へ前記部品吸着手段を
変移して吸着部品を前記基板上に装着し、干渉ありの場
合、前記吸着部品の装着を中止する装着手段と、前記装
着手段により装着が中止された吸着部品について前記基
板上への再配置を行う再配置手段とを具備したことを特
徴としている。
【0009】本発明は、再配置手段により再配置された
箇所について干渉チェック手段による干渉チェックを行
った結果、部品吸着手段と先行装着部品との干渉がある
場合、吸着部品を廃棄する手段を備える。
【0010】本発明は、フィーダあるいトレイに収容さ
れた部品を基板上に実装する実装方法において、前記フ
ィーダあるいトレイより前記部品を部品吸着手段にて吸
着するステップと、前記部品吸着手段により吸着された
部品の吸着状況を撮像するステップと、撮像された吸着
状況の画像より基板上の装着位置へ部品を装着するため
の前記部品吸着手段の部品装着方向を補正するステップ
と、部品装着前に補正された前記部品吸着手段の部品装
着方向において、前記部品吸着手段と基板上の装着位置
近傍の先行装着部品との干渉をチェックするステップ
と、前記干渉チェックの結果、干渉なしの場合、補正し
た部品装着方向へ前記部品吸着手段を変移して吸着部品
を前記基板上に装着し、干渉ありの場合、前記吸着部品
の装着を中止するステップと、装着が中止された吸着部
品について前記基板上への再配置を行うステップとを有
することを特徴している。
【0011】本発明は、再配置された箇所について干渉
チェックを実行した結果、部品吸着手段と先行装着部品
との干渉がある場合、吸着部品を廃棄するステップを有
する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しながら説明する。図1および図2は、本発明の実
装機を適用し得る表面実装機の構成を示す図であり、図
1は表面実装機の平面図、図2は表面実装機の正面図で
ある。
【0013】図1および図2に示すように、この表面実
装機は、基台1、コンベア2、部品供給部3、フィーダ
の一つの形態であるテープフィーダ4、ヘッドユニット
5、ヘッドユニット支持部材6、Y軸固定レール7、X
軸ガイド部材8、Y軸サーボモータ9、Y軸ボールネジ
10、X軸サーボモータ11、X軸ボールネジ12、固
定カメラ15、移動カメラ16を具備する。ヘッドユニ
ット5は、複数の吸着ヘッド13、複数の吸着ノズル1
4、基準反射体17を有する。各吸着ヘッド13の先端
部分に上下方向(Z軸方向)および回転方向(R軸方
向)に動作可能に設けられているのが吸着ノズル14で
ある。
【0014】基台1上には、プリント基板P搬送用のコ
ンベア2が配設され、プリント基板Pがコンベア2上を
搬送され、所定の装着作業位置で停止後、図示省略のク
ランプ機構により固定保持されるようになっている。コ
ンベア2のY方向外側にはそれぞれ部品供給部3が配置
される。部品供給部3には各種部品を供給するための多
数のテープフィーダ4やトレイ(図示せず)などが配置
されている。テープフィーダ4は、隣接してかつおのお
の位置決めされた状態で固定されている。
【0015】各テープフィーダ4は、それぞれ、IC、
トランジスタ、コンデンサなどの小片状電子部品を所定
間隔おきに収納・保持したテープがリール(図示省略)
から導出されるように構成され、吸着ヘッド13により
部品がピックアップされるにつれてテープが間欠的に送
り出されるようになっている。
【0016】基台1の上方にはヘッドユニット5が装備
され、ヘッドユニット5は、以下のように、X軸方向お
よびY軸方向に移動可能に構成されている。
【0017】すなわち、基台1には、ヘッドユニット5
の支持部材6がY軸方向の固定レール7に移動可能に配
置され、支持部材6に設けられるガイド部材8にヘッド
ユニット6が移動可能に支持されている。そして、Y軸
サーボモータ9によりボールネジ10を介して支持部材
6のY軸方向の移動が行われるとともに、X軸サーボモ
ータ11によりボールネジ12を介してヘッドユニット
5のX軸方向の移動が行なわれるようになっている。
【0018】ヘッドユニット5には、部品吸着手段を構
成する部品装着用の複数の吸着ヘッド13が具備されて
おり、この例では6本の吸着ヘッド13がX軸方向に一
列に並べて配設されている。吸着ヘッド13は、それぞ
れヘッドユニット5のフレームに対してZ軸方向の移動
およびR軸(吸着ノズル14の中心軸)回りの回転が可
能とされ、サーボモータ(図示省略)によりこの昇降お
よび回転がなされる。各吸着ヘッド13のZ軸下端には
吸着ノズル14が設けられ、部品吸着時に図示省略の負
圧供給手段から各吸着ノズル14に負圧が供給される。
これにより、吸引力で部品が順々にあるいは同時に各吸
着ノズル14に吸着される。
【0019】ヘッドユニット5には、さらにCCDエリ
アセンサを撮像素子とする移動カメラ16が設けられて
いる。この移動カメラ16は、プリント基板Pの作業位
置での停止後に、プリント基板Pに離間して印された2
つのマーク(フィデューシャルマーク)を撮像し、これ
により、基板Pの存在確認や正規の位置からのずれの検
出などを行なうものである。検出された正規の位置から
のずれ(X軸方向,Y軸方向のずれあるいはX軸に対す
る傾き)については、吸着ヘッド13により部品をプリ
ント基板P上に搭載するときに吸着ヘッド13の位置を
補正するために利用される(この補正値は後述するがδ
1と表記する)。
【0020】また、ヘッドユニット5には、吸着ヘッド
13の並びの外側に基準反射体17が配置される。基準
反射体17は、基台1に対向する反射面を有し、反対面
には基準マークを有するものである。この基準反射体1
7は、後述の固定カメラ15によって吸着ヘッド13が
部品を吸着した状態を撮像する場合における基準位置デ
ータを取得するためのものである。
【0021】ヘッドユニット5の可動エリア内であって
基台1上の部品供給部3近傍かつコンベア2に対して線
対称となる2箇所には、それぞれ、CCDエリアセンサ
を撮像素子とする固定カメラ15が設けられる。固定カ
メラ15は、部品吸着後における吸着ヘッド13を下方
から撮像し、その撮像データから、部品が各吸着ノズル
14に正確に吸着されたかを検出しさらに吸着位置ずれ
の検出を行なうためのものである。検出された吸着位置
ずれは、吸着ヘッド13により部品を基板P上に搭載す
るときの吸着ヘッド13の位置を補正するため利用され
る(この補正値は後述するがδ2と表記する)。
【0022】なお、移動カメラ16または固定カメラ1
5のため、撮像対象物を照明する専用の照明部をこれら
のカメラ16、15の近傍に設けるようにしてもよい。
【0023】この表面実装機は、ハードウェア的には、
論理演算を実行する周知のCPU、そのCPUを制御す
るさまざまなプログラム、例えば部品実装手順をプログ
ラムした部品実装プログラム、干渉管理装着位置補正処
理プログラムなどを予め記憶するリードオンリーメモリ
(ROM)および装置動作中にさまざまなデータを一時
的に記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)等から
構成される制御装置30を有している。
【0024】次に、図3を参照して上記表面実装機の制
御系について説明する。図3は本発明の一実施形態たる
表面実装機の制御系の構成を示すブロック図である。な
お同図において、既に説明した構成要素と同一のものに
は同一の番号を付しその説明省略する。また、図示した
制御系は、この表面実装機の主要部分を示すものであ
り、一部省略している部分(例えばコンベア2の制御系
など)がある。
【0025】図3に示すように、制御装置30は、統括
制御部35、そのための記憶部37、画像処理部33、
そのための記憶部34、移動カメラ16のアクチュエー
タへのインターフェース31、固定カメラ15のアクチ
ュエータへのインターフェース36、X軸サーボ機構な
どサーボ装置とのインターフェース32を有する。統括
制御部35は上記CPUが該当する。記憶部37、記憶
部34は上記RAMなどの随時書換え可能なメモリが該
当する。
【0026】移動カメラ16には、撮像を行なう撮像部
16a、絞りアクチュエータ16b、シャッター速度ア
クチュエータ16cが存在し、これらは、図示のように
制御装置30の各部に接続されている。また、固定カメ
ラ15には、撮像を行なう撮像部15a、絞りアクチュ
エータ15b、シャッター速度アクチュエータ16cが
存在し、これらは、図示のように制御装置30の各部に
接続されている。固定カメラ15は、上記の例では表面
実装機の2箇所に設けられているが、他方のものも同様
に制御装置30に接続されている。なお、固定カメラ1
5をCCDラインセンサを撮像素子とするものとしても
良い。この場合は、固定カメラ15に、シャッター速度
アクチュエータ16cは内蔵させないようにする。
【0027】インターフェース32は、図示のように、
X軸サーボ機構43、Y軸サーボ機構44、吸着ヘッド
13に設けられるヘッドユニット部サーボ装置40(Z
軸サーボ機構41、…、R軸サーボ機構42、…)との
接続を有する。X軸サーボ装置43は、図1、図2にお
けるX軸サーボモータ11を含む構成であり、Y軸サー
ボ装置44は、同図のY軸サーボモータ9を含む構成で
ある。
【0028】統括制御部35は、X軸サーボ機構43、
Y軸サーボ機構44、ヘッドユニット部サーボ装置4
0、移動カメラ16の絞りアクチュエータ16b、シャ
ッター速度アクチュエータ16c、固定カメラ15の絞
りアクチュエータ15b、シャッター速度アクチュエー
タ16cの動作を統括的に制御するため処理を行なうも
のである。実体的には、マイクロプロセッサなどのハー
ドウエアと制御プログラムなどのソフトウエアとにより
構成され得る。
【0029】記憶部37は、統括制御部35が行なう処
理に必要な情報を記憶するものである。必要に応じて、
統括制御部35により情報が出し入れされる。
【0030】画像処理部33は、移動カメラ16、固定
カメラ15で得られた撮像データを処理し、この処理に
より撮像データより必要な情報を抽出および認識して統
括制御部35に供給するものである。抽出および認識す
る情報については、後述する。なお、画像処理部33
も、実体的には、マイクロプロセッサなどのハードウエ
アと制御プログラムなどのソフトウエアとにより構成さ
れ得る。
【0031】記憶部34は、画像処理部33が行なう処
理に必要な情報を記憶するものである。必要に応じて、
画像処理部33により情報が出し入れされる。
【0032】インターフェース31は、統括制御部35
が処理することにより生成された制御信号を移動カメラ
16の絞りアクチュエータ16bまたはシャッター速度
アクチュエータ16cに出力するためのインターフェー
スである。なお、図では、絞りアクチュエータ16bま
たはシャッター速度アクチュエータ16cへの制御信号
のみ描かれているが、絞りアクチュエータ16bまたは
シャッター速度アクチュエータ16c側から、アクチュ
エート位置などの検出信号を制御装置30側へ戻すよう
に、すなわち、上記アクチュエートをサーボ機構として
構成することもできる。その場合には、インターフェー
ス31は、入出力双方向のインターフェースとなる。こ
れは、以下のインターフェース36について同様であ
る。
【0033】インターフェース36は、統括制御部35
が処理することにより生成された制御信号を固定カメラ
15の絞りアクチュエータ15bまたはシャッター速度
アクチュエータ15cに出力するためのインターフェー
スである。
【0034】インターフェース32は、統括制御部35
が処理することにより生成されたサーボ制御信号を、X
軸サーボ機構43、Y軸サーボ機構44、ヘッドユニッ
ト部サーボ機構40に出力し、また、これらのサーボ機
構43、44、40からのセンサ出力を入力するための
インターフェースである。
【0035】移動カメラ16の絞りアクチュエータ16
bは、制御信号により移動カメラ16の絞りの調整を行
うものである。絞りを開くと撮像部16aに入射される
光量が増し、絞りを閉じるとその光量は減少する。シャ
ッター速度アクチュエータ16cは、制御信号により移
動カメラ16のシャッター速度の調整を行なうものであ
る。シャッター速度を速くすると時間積分的に累積光量
が減少し、シャッター速度を遅くすると時間積分的に累
積光量が増大する。
【0036】なお、シャッター速度の調整方法には、一
般的に、メカ的(機械的)な方法と光電変換素子の光蓄
積時間を加減することによる電子的な方法とがある。こ
の実施形態では、メカ的な方法の場合を説明するが、電
子的な方法を採用してもよい。これは、以下の固定カメ
ラ15におけるシャッター速度の調整について同様であ
る。
【0037】固定カメラ15の絞りアクチュエータ15
bは、制御信号により固定カメラ15の絞りの調整を行
うものである。絞りを開くと撮像部15aに入射される
光量が増し、絞りを閉じるとその光量は減少する。シャ
ッター速度アクチュエータ15cは、制御信号により固
定カメラ15のシャッター速度の調整を行なうものであ
る。シャッター速度を速くすると時間積分的に累積光量
が減少し、シャッター速度を遅くすると時間積分的に累
積光量が増大する。
【0038】図4に示すように、上記記憶部37には、
プリント基板P上の装着位置番号に対応させて個々の部
品種別と、各部品種別毎の部品の形状情報(部品中心位
置座標、部品四隅第1位置座標、部品四隅第2位置座
標、部品四隅第3位置座標、部品四隅第4位置座標、部
品高さ、部品の装着方向などのデータ)が記憶される。
部品の装着方向としては、X軸の図1右手方向に対し
て、例えば反時計方向の角度として0度、90度、18
0度、270度などがある。
【0039】また、記憶部37には、図5に示すよう
に、プリント基板P上の装着位置番号に対応させて個々
の部品種別と各部品種別毎に周囲の許容情報(部品中心
位置座標、周囲の許容範囲、部品の装着方向などのデー
タ)が記憶される。
【0040】以下、図6を参照してこの実施の形態の表
面実装機の動作について説明する。図6はこの表面実装
機の動作を示すフローチャートである。
【0041】この表面実装機の場合、既に部品が搭載さ
れたプリント基板Pがコンベア2により搬出され、部品
未搭載のプリント基板Pが新たにコンベア2により搬入
され所定位置にクランプされる(ステップ51)。そし
て、搭載済みリストが初期化される(ステップ52)。
搭載済みリストは、記憶部37に記憶・保持されてい
る。
【0042】部品未搭載の新たなプリント基板Pがクラ
ンプされると、統括制御部35は、X軸サーボ機構4
3、Y軸サーボ機構44を制御して、移動カメラ16を
プリント基板P上に移動させる(ステップ53)。
【0043】そして、移動カメラ16にてプリント基板
Pのマークが撮像される(ステップ54)。必要であれ
ば、撮像前に移動カメラ16の各アクチュエータ16
b、16cを調整する。
【0044】この移動カメラ16により撮像された画像
を撮像データ1とすると、記憶部34にて記憶されるプ
ログラムに基づき撮像データ1は画像処理部33により
処理されて基板マークの位置が認識されて基板マークの
位置データとして記憶部34に記憶されると共に統括制
御部35へ送られる。
【0045】統括制御部35は、画像処理部33より送
られてきた基板マークの位置データと予め記憶部37の
リードオンリーメモリ(ROM)に保持されている論理
上のマーク位置のデータとを基に、プリント基板Pの位
置ずれ(X方向、Y方向、XY平面に垂直な軸回りのθ
方向)を検出し、検出したプリント基板Pの位置ずれか
ら各部品の搭載位置補正値δ1を求める。求められた補
正値δ1は、記憶部37のランダムアクセスメモリ(R
AM)に記憶される(ステップ55)。
【0046】次に、統括制御部35は、搭載済リストを
調べ、未搭載データの有無を判定する(ステップ5
6)。
【0047】未搭載データがなければ(ステップ56の
N)、すべての部品の搭載が完了しているので、このプ
リント基板Pについて処理終了となる。
【0048】一方、未搭載データが有る場合には(ステ
ップ56のY)、統括制御部35は、すべての搭載部品
のデータから未搭載部品のデータを検索し実装順序など
の作業手順を決定し(ステップ57)、記憶部37に記
憶する。
【0049】続いて、統括制御部35は、決定した作業
手順に従って、X軸サーボ機構43、Y軸サーボ機構4
4を制御して、吸着ヘッド13を部品吸着位置に移動さ
せて部品を吸着する(ステップ58)。
【0050】この部品吸着は、複数の吸着ヘッド13の
各吸着ノズル14すべてに部品が吸着されるよう繰り返
される(ステップ59)。
【0051】実装順序を決定する際に、複数の吸着ノズ
ル14に吸着させる部品を選定するにあたり、吸着ずれ
が比較的起こり得る極小部品を吸着する吸着ノズル14
については、同じ種類の部品を複数の吸着ノズル14で
吸着し、吸着後、ある吸着ノズル14について先行装着
部品との干渉のため吸着ヘッド13の位置補正しても部
品が装着不可能な場合に、その吸着ノズル14の部品装
着を中止し、他の吸着ノズル14の同じ種類の部品を装
着することで、吸着ヘッド13(ヘッドユニット5)の
移動量を少なくできる。
【0052】なお、この吸着動作における吸着ヘッド1
3の吸着位置制御は、後述する固定カメラ15の撮像に
よって検出される吸着ノズル14に対する部品の位置ず
れ、すなわち相対的に言えば部品に対する吸着のズル1
4の位置ずれを考慮に入れて、部品に対しての吸着ノズ
ル14の位置ずれが小さくなるように制御して行なって
もよい。
【0053】次に、統括制御部35は、X軸サーボ機構
43、Y軸サーボ機構44を制御して、ヘッドユニット
5を固定カメラ15上に移動する。この例では、固定カ
メラ15はラインカメラであり、そのライン方向と直交
する方向(X方向)に走査するようにヘッドユニット5
を移動する(ステップ60)。
【0054】そして、必要なら固定カメラ15の各アク
チュエータ15b、15cを調整し、またはアクチュエ
ータ15b、15cを調整せずに、部品が吸着された吸
着ヘッド13を固定カメラ15にて撮像する。
【0055】固定カメラ15によって撮像された画像
は、基準反射体17の撮像データを基に画像処理部33
によって補正され(ステップ61)、記憶部34に記憶
される。この補正された画像を撮像データ2とする。
【0056】次に、撮像データ2は、画像処理部33に
より処理されて、各吸着ノズル14によって吸着された
部品の位置が認識され、ノズル吸着状況での部品の位置
データとして記憶部34に記憶されると共に統括制御部
35に送られる。すなわち、基準反射体17上の基準マ
ークに対する各吸着ノズル14の位置関係は予め分って
おり、各吸着ノズル14の中心位置に対する吸着された
部品中心の位置ずれ(X軸方向、Y軸方向)、さらに傾
き方向が、撮像データ2における基準反射体17上の基
準マークに対する部品の位置関係から求めることができ
る。
【0057】統括制御部35は、画像処理部33より送
られてきたノズル吸着状況の部品の位置データと予め自
身に保持されている吸着ノズル14の中心位置のデータ
とを基にノズル吸着状況での部品の位置ずれを検出し、
検出した吸着部品の位置ずれから各吸着部品の搭載位置
補正値δ2(Δx,Δy,Δθ)を演算により求め(位
置ずれをdx,dy,dθとすれば、△x=−dx、△
y=−dy、△θ=−dθとなる)、記憶部37に格納
・記憶する(ステップ62)。
【0058】そして、統括制御部35は、干渉管理装着
位置補正処理を行い(ステップ63)、これらから装着
する部品及び吸着ノズル14の先端部と先行装着部品と
の干渉の有無をチェックする。なお、この干渉管理装着
位置補正処理の詳細については後述する。
【0059】干渉管理装着位置補正処理が済み、装着対
象位置およびその位置近傍の全ての先行装着部品との干
渉チェックが済み、先行装着部品とのエリアの重なりが
なく統括制御部35が干渉なしと判定した場合(S64
のY)、その吸着ノズル14に吸着済みの装着可能部品
については、吸着ノズル14を、補正された装着位置へ
移動させてプリント基板Pへ装着する(ステップ6
5)。
【0060】この処理では、統括制御部35は、X軸サ
ーボ機構43、Y軸サーボ機構44を制御して、ヘッド
ユニット5を駆動することにより、該当する吸着ヘッド
13を移動するとともに,この吸着ヘッド13に取り付
けられている吸着ノズル14のR軸サーボ機構を制御し
て、補正された装着位置に吸着ノズル14の先端を移動
させ、装着可能部品を正規の位置に正親の向きに位置さ
せた状態で吸着ノズル14のZ軸サーボ機構を制御し
て、吸着ノズル14を下降させた後、吸着ノズル14に
正圧を作用させて、装着可能部品をプリント基板P上に
装着する。この装着可能部品の装着は、ヘッドユニット
5の部品が装着されているすべての吸着ノズル14につ
いて繰り返される(ステップ65)。
【0061】実際に吸着ノズル14の部品をプリント基
板Pへ装着する上では、統括制御部35は、X軸サーボ
機構43、Y軸サーボ機構44と、ヘッドユニット部サ
ーボ装置40(Z軸サーボ機構41およびR軸サーボ機
構42)とを制御し装着対象のベースであるプリント基
板Pの位置補正も行う。
【0062】そして、ヘッドユニット5の複数の吸着ノ
ズル14について装着可能部品すべての部品装着動作が
完了すると(ステップ65のY)、統括制御部35は、
再配置処理後の干渉チェックでも先行装着部品と干渉あ
りと判定した吸着ノズル14に吸着状態のままで残され
ている装着不可能な部品について、ヘッドユニット5を
部品廃棄用のエリアへ移動させてそのエリアのトレイへ
部品を落とす廃棄処理を行う(ステップ67)。その
後、ステップ56の処理に戻り未搭載データについて同
様に動作・処理が行なわれる。
【0063】ここで、図7、図8を参照して干渉管理装
着位置補正処理(ステップ63)の詳細について説明す
る。図7は図4おけるステップ63の詳細な処理を示す
フローチャート、図8は先行装着部品Eとの干渉チェッ
クを説明するための図である。
【0064】この処理において、統括制御部35は、ま
ず、装着対象の部品Fの配置データ上の所定位置の周囲
の先行装着部品E(既装着部品および先行装着予定部
品)全てについて干渉チェックを実施する。
【0065】この場合、統括制御部35は、撮像データ
から部品中心に対する吸着ノズル14のエリア(吸着ノ
ズルエリア)を算出する(S631)。
【0066】続いて、統括制御部35は、装着対象部品
の未装着位置データより装着対象候補を抽出する(ステ
ップ632)。
【0067】少なくとも一つの装着対象候補を抽出する
と、統括制御部35は、装着対象候補の中から一つを選
定してその装着対象候補位置における吸着ノズル14と
干渉可能性のある先行装着部品Eのデータを抽出する
(ステップ633)。なお、このステップ633におけ
る先行装着部品Eには、実際にプリント基板P上に装着
されているものばかりでなく、先行して装着予定の部品
も含まれる。すなわち、吸着ノズル14が複数で複数の
部品を吸着している場合には、部品装着開始前に部品が
吸着されている吸着ノズル14全てについて干渉をチェ
ックし、その後、部品を装着する場合には、ステップ6
33が後述するステップ636,639を経た後に実施
される。このときに、ステップ636が先行して実施さ
れ、実際の装着において先行装着される部品で干渉判断
の対象の吸着ノズル14と干渉可能性のあるものは、ス
テップ633における先行装着部品Eとされる。
【0068】そして、統括制御部35は、算出した吸着
ノズルエリアと干渉可能性のある先行装着部品Eのデー
タエリア(以下部品エリアと称す)との干渉の有無を判
定する(ステップ634)。
【0069】干渉の有無は、図8に示すように、撮像デ
ータを装着対象部品Fを配置データ上の所定位置に向き
も含めて正しく一致させるように先行装着部品Eのデー
タに重ね、この状態で吸着ノズル14の外形データと先
行装着部品Eの外形データ(部品エリアの外郭線デー
タ、面データ)との干渉の有無をチェックする。
【0070】また、干渉チェックには、平面的な領域の
チェックだけでなく部品の高さについても考慮にいれる
ため、部品の幅データ以外に高さデータも加えた形で3
次元的な干渉のチェックを行う。
【0071】具体的には、統括制御部35は、平面的な
チェックで装着対象位置の周囲のうち干渉可能性のある
先行装着部品Eについての部品高さデータを取り込み、
先行装着部品Eの高さが装着対象部品Fの高さ以上(一
致を含む)の場合は、吸着ノズル14の先端部と先行装
着部品Eとの干渉の可能性があるため、吸着ノズル14
と部品それぞれの外形データを含めた位置座標比較を行
う詳細な干渉チェックを行う。
【0072】一方、先行装着部品Eの高さが装着対象部
品Fの高さよりも低い場合は、吸着ノズル14の先端部
と先行装着部品Eとの干渉はないものとし、詳細な干渉
チェックを実施しない。
【0073】各装着位置毎に、全周について許容ずれ量
データを予め持たせ、(全ての部品をx方向y方向に姿
を合わせる場合、x方向に2,y方向に2の許容ずれ量
データとなる)。なお、この実施形態のように吸着ノズ
ル14が複数設けられている場合、ノズル形状毎のデー
タを用いる。
【0074】統括制御部35は、撮像データによる実際
のずれ量を算出し、装着済み部品側の許容ずれ量と比較
して干渉有無を判定する。なお、各吸着ノズル14のノ
ズル径・形状が異なる場合は、どの吸着ノズル14で吸
着しているかに合わせて、許容ずれ量データを選定す
る。
【0075】上記干渉チェックの結果、先行装着部品E
との干渉の可能性が無い場合(S635のN)、続い
て、統括制御部35は、実際の部品装着に備え、ノズル
吸着状態での部品の位置補正処理を実行し、個々の吸着
ノズル14をR軸方向にどれくらい回転させれば良い
か、吸着ノズル14をプリント基板P上の搭載位置中心
からどれくらい偏位させればよいかなどを算出する。
【0076】すなわち、統括制御部35は、ステップS
55とステップS62により、既に記憶部37に記憶さ
れている搭載位置補正値δ1と搭載位置補正値δ2とを
基に演算を行い、最終的な搭載位置補正値となるδ(=
δ1+δ2)を求め、これを記憶部37に格納・記憶す
る(ステップ636)。このようにデータ上の位置的な
変更と回転および移動の制御を合わせて変移と称す。
【0077】そして、記憶後、統括制御部35は、次の
装着対象位置候補について抽出処理を行い(ステップ6
32)、全ての候補位置の演算が終了すると(ステップ
637のY)、廃棄対象部品を吸着している吸着ノズル
14のデータを保管する(ステップ638)。
【0078】その後、統括制御部35は、所定の吸着ノ
ズル14の装着データか廃棄データかのいずれかのデー
タが得られたかどうかを判定し(ステップ639)、い
ずれかのデータが得られた場合は(ステップ639の
Y)、図6に示した処理ルーチン64に戻る。
【0079】図7に示す干渉管理装着位置補正処理は、
以下に説明するように再配置処理の一部を兼ねるもので
ある。すなわち、ステップ635で対象となる吸着ノズ
ル14についての干渉判断で干渉がある場合で、さらに
ステップ637の判断で候補位置が残っている場合に
は、ステップ632に処理が移り、干渉ありとされた部
品についての再配置の候補位置となる未装着対象位置候
補を抽出し、ステップ633〜635を経て干渉がない
と判断されれば、再配置となる装着準備のための装着位
置補正データであるδの演算、記憶がなされ、図6のメ
インルーチンに戻った後、ステップ65で再配置となる
装着が実施される。以上より分るように、図7に示す干
渉管理装着位置補正処理と図6に示すステップ65とで
再配置処理を構成し、図3に示す装着に関わる構成品が
再配置手段を兼ねるものと言える。制御装置30がこれ
に相当する。
【0080】統括制御部35は、位置補正だけでなく、
装着位置についての優先順序を決定し、その順序に従っ
て部品を装着する。
【0081】すなわち、部品を廃棄することをできるだ
け少なくするために、統括制御部35は、許容ずれ量が
小さい位置から優先してその位置へ部品を装着し、それ
から外れるものは、それよりも大きい許容ずれ量の装着
位置のうち小さいものを選択して装着する。
【0082】この際に、許容ずれ量順に装着対象位置デ
ータを並べてメモリに記憶し、装着毎にメモリから削除
することで装着対象位置データを減らし演算時間を短縮
する。
【0083】また、本実施形態ではタクトタイムを短く
することを優先するために、テープフィーダ4やトレイ
が設置されている部品供給部とプリント基板Pとの間に
おいて撮像手段としてラインセンサ(実施例ではライン
カメラなどと称している固定カメラ15)を設置し、ヘ
ッドユニット5の移動と共にこのラインセンサにて全て
の吸着ノズル14を一度に撮像しながら複数の部品をプ
リント基板P側へ移動させる。統括制御部35は、この
部品移動中に複数の部品の装着順序を演算する。
【0084】また、統括制御部35は、ヘッドユニット
5(吸着ノズル14)の動線の長さが最短となるように
部品を移動する。
【0085】具体的には、ずれ量と許容ずれ量との位置
から求める第1の吸着ノズル14を装着位置とするとき
のヘッド位置から、次の吸着ノズル14の装着位置を求
めるにあたって、複数のずれ量と許容ずれ量位置から求
める装着位置候補のうち、それぞれのヘッド位置までの
距離が短い装着位置候補を選定することで、ヘッドユニ
ット5(吸着ノズル14)の移動量を少なくする。
【0086】あるいは、統括制御部35は、複数の吸着
ノズル14のうち、いくつかに同一部品を吸着する場
合、吸着ずれ量が小さい部品を吸着する吸着ノズル14
を優先して、干渉がない範囲で許容ずれ量ができるだけ
小さい装着対象位置に部品を装着し、該当装着対象位置
データをメモリから削除する。次に、吸着ずれ量が小さ
い部品を吸着する吸着ノズル14について同様に、干渉
がない範囲でメモリ中に残った装着対象位置データのう
ち、許容ずれ量ができるだけ小さい装着対象位置に部品
を装着し、該当装着対象位置データをメモリから削除す
る。この手順は同一部品毎に実施しても良い。これによ
り、最終的に吸着ずれのためどこにも装着できず廃棄す
ることになる部品を少なくできる。
【0087】以上説明したようにこの実施の形態の表面
実装機によれば、複数の装着対象部品Fをヘッドユニッ
ト5の複数の吸着ノズル14で吸着してヘッドユニット
5を移動させることで各部品を基板Pへ一度に移送し装
着対象位置へ順次装着する際に、装着位置近傍の先行装
着部品Eと吸着ノズル14との干渉チェックを行い、干
渉の可能性がある場合は他の装着位置候補を選定し装着
可能であれば吸着ノズル14の吸着済み部品を装着する
ので、一度吸着しプリント基板Pの側まで移送した部品
が装着できないことが少なくなり、部品を無駄なく装着
できるようになり部品装着効率を向上することができ
る。
【0088】すなわち、部品を吸着した部品吸着手段と
しての吸着ノズル14を撮像して撮像データを取り込
み、その部品をプリント基板P上の所定位置に装着する
際に、所定位置の周囲の装着済み部品(先行装着部品)
の配置データと、該当部品を吸着した吸着ノズル14の
撮像データとを比較、例えば撮像データ上の該当所定部
品を配置データの所定位置に一致させる形で両データを
重ね合せる画像処理などを実行し、データ上で所定位置
の周囲の装着済み部品と吸着ノズル14および部品との
干渉の有無をチェックする。
【0089】干渉チェックには、平面的なチェック(2
次元的なチェック)の他、高さを考慮した3次元な(立
体的な)チェックを行うので、高さ方向に余裕があるに
もかかわらず部品の装着を中止することがなくなり、部
品装着効率を向上することができる。
【0090】つまり、干渉チェック結果として、平面上
のエリア比較で干渉が無い場合および平面上のエリア比
較で干渉があっても先行装着部品の高さよりも装着対象
の吸着済み部品の高さが高い場合には、吸着ノズル14
の先端部と先行装着部品との干渉はないものとし、位置
補正処理により吸着ノズルを少なくとも吸着ずれに対す
る位置補正した後、プリント基板Pの方向(Z軸方向)
に吸着ノズル14を下降させて吸着ノズル14の部品を
所定位置に装着する。
【0091】また、上記干渉チェック結果として、平面
上のエリア比較で干渉が有りかつ先行装着部品の高さよ
りも装着対象の吸着済み部品の高さが低い場合には、装
着を中止する。なお、先行装着部品の高さと装着対象の
吸着済み部品の高さが一致、つまり同じ高さの場合につ
いては、個々の部品の製造許容範囲、つまり公差の絶対
値に基づいて干渉か否かを詳細に判定する。
【0092】そして、公差の絶対値が所定値以下の場合
には、吸着ノズル14の位置を微小量上位となるよう吸
着ノズル14のZ軸方向への移動を制御し吸着ノズル1
4を降下させ、この高さで吸着ノズルの部品を所定位置
に装着する。
【0093】先行装着部品との干渉が微妙な場合には、
吸着ノズル14および部品E,Fそれぞれの外形許容範
囲を考慮して先行装着部品Eとの干渉をチェックするの
で、実際に部品を装着して干渉してしまうことがなくな
る。
【0094】干渉チェックの結果、先行装着部品と干渉
の可能性がある場合は他の吸着ノズル14の同じ種類の
部品について同じ位置での干渉チェックを実行し、干渉
が無いことが確認されると、代りにその吸着ノズル14
の同じ種類の部品を装着するので、部品再装着のためだ
けに部品供給部と基板間をヘッドユニット5を移動させ
ることがなくりタクトタイムを短縮でき、部品装着率を
向上することができる。
【0095】また、干渉チェックの結果で干渉があった
場合は、プリント基板P上の別の再配置の候補位置とな
る未装着対象位置を抽出し、干渉が再びチェックされた
後、干渉がないとされる場合に再配置され、全ての再配
置候補が干渉ありとされる場合に廃棄するので、実際に
廃棄される部品を減らすことができる。また、装着可能
な部品を全て装着した後、次の部品の装着を開始する間
に廃棄エリアに移動して廃棄するので、一々部品を廃棄
するのに比べてタクトタイムを短縮することができる。
【0096】また、ヘッドユニット5に複数の部品吸着
手段(吸着ノズル14)が備えられている場合、干渉チ
ェックした全ての吸着ノズル14の装着可能部品を装着
(廃棄対象の部品が吸着されている吸着ノズル14を除
き)した後、次の新たな部品をテープフィーダ4あるい
はトレイより吸着開始するまでの間にヘッドユニット5
を廃棄エリアへ移動させて、プリント基板Pへの装着を
中止した部品をその廃棄エリアのトレイに廃棄する。
【0097】さらに、プリント基板Pの位置補正と吸着
ノズル14を移動するヘッドユニット5の位置補正との
少なくとも一方を行うので、部品装着精度を向上するこ
とができる。
【0098】なお、部品装着時の装着位置補正が部品装
着毎に正しく行われることを前提にして、予め記憶部3
7に記憶されている先行装着部品Eのデータの代りに、
部品装着毎にステップ64からステップ58の間のいず
れかのタイミングで、移動カメラ16で部品装着に先行
してプリント基板P上を撮像した撮像データにおける先
行装着部品Eの撮像データと、固定カメラ15で撮像し
た複数の吸着ノズル14の部品吸着状況を撮像した撮像
データとの比較により干渉の有無チェックを行っても良
い。こうすることで、より確実に部品装着不良を防止す
ることができる。さらに、移動カメラ16で部品装着毎
に実施することによる上記撮像データにおいて、部品装
着位置の2つのマークA1やマークA2等を使って実際
の部品装着位置を認識しても良い。すなわち、プリント
基板Pのクランプ時の歪等により実際の部品装着位置
が、部品装着位置毎にずれたとしても、ステップ55に
おける補正値δ1の代わりに、マークA1等に基づき補
正値δ1を用いるようにすれば、より正しい干渉チェッ
クを実施でき、より確実に部品装着不良を防止すること
ができる。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、フ
ィーダあるいトレイより部品を部品吸着手段にて吸着し
た後、その部品の吸着状況を撮像手段で撮像し、撮像し
た部品の吸着状況の画像より部品吸着手段の部品装着方
向を補正し、補正した部品吸着手段の部品装着方向にお
いて、部品吸着手段と基板上の先行装着部品との干渉を
チェックし、この干渉チェックの結果、干渉なしの場
合、吸着部品を基板上に装着し、干渉ありの場合、その
箇所への装着を中止して他の箇所への再配置を行うの
で、吸着済みで基板への装着が不可能な部品を減らすこ
とができ、基板上に部品を実装する際の部品装着効率を
向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用し得る表面実装機の構成を示す概
略的な平面図。
【図2】本発明を適用し得る表面実装機の構成を示す概
略的な正面図。
【図3】本発明の一実施形態たる表面実装機の制御系の
構成を示すブロック図。
【図4】記憶部に記憶されるデータの一例を示す図。
【図5】記憶部に記憶されるデータの一例を示す図。
【図6】この表面実装機の動作を示すフローチャート。
【図7】図6おけるステップ63の干渉管理装着位置補
正処理を示すフローチャート。
【図8】先行装着部品との干渉チェックを説明するため
の図。
【符号の説明】
1…基台 2…コンベア 3…部品供給部 4…テープ
フィーダ 5…ヘッドユニット 6…ヘッドユニット支
持部材 7…Y軸固定レール 8…X軸ガイド部材 9
…Y軸サーボモータ 10…Y軸ボールネジ 11…X
軸サーボモータ 12…X軸ボールネジ 13…吸着ヘッド 14…吸着
ノズル 15…固定カメラ 15a…撮像部 15b…
絞りアクチュエータ 15c…シャッター速度アクチュ
エータ 16…移動カメラ 16a…撮像部 16b…
絞りアクチュエータ 16c…シャッター速度アクチュ
エータ 17…基準反射体 31…インターフェース
32…インターフェース 33…画像処理部 34…記
憶部 35…統括制御部 36…インターフェース 3
7…記憶部 40…ヘッドユニット部サーボ装置 41
…Z軸サーボ機構 42…R軸サーボ機構 43…X軸
サーボ機構 44…Y軸サーボ機構

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィーダあるいトレイに収容された部品
    を基板上に実装する実装機において、 前記フィーダあるいトレイより前記部品を吸着する部品
    吸着手段と、 前記部品吸着手段により吸着された部品の吸着状況を撮
    像する撮像手段と、 前記撮像手段により撮像された吸着状況の画像より基板
    上の装着位置へ部品を装着するための前記部品吸着手段
    の部品装着方向を補正する補正手段と、 部品装着前に前記補正手段により補正された前記部品吸
    着手段の部品装着方向において、前記部品吸着手段と基
    板上の装着位置近傍の先行装着部品との干渉をチェック
    する干渉チェック手段と、 前記干渉チェック手段による干渉チェックの結果、干渉
    なしの場合、前記補正手段により補正された部品装着方
    向へ前記部品吸着手段を変移して吸着部品を前記基板上
    に装着し、干渉ありの場合、前記吸着部品の装着を中止
    する装着手段と、 前記装着手段により装着が中止された吸着部品について
    前記基板上への再配置を行う再配置手段とを具備したこ
    とを特徴とする実装機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の実装機において、 前記再配置手段により再配置された箇所について前記干
    渉チェック手段による干渉チェックを行った結果、前記
    部品吸着手段と先行装着部品との干渉がある場合、前記
    吸着部品を廃棄する手段を具備したことを特徴とする実
    装機。
  3. 【請求項3】 フィーダあるいトレイに収容された部品
    を基板上に実装する実装方法において、 前記フィーダあるいトレイより前記部品を部品吸着手段
    にて吸着するステップと、 前記部品吸着手段により吸着された部品の吸着状況を撮
    像するステップと、 撮像された吸着状況の画像より基板上の装着位置へ部品
    を装着するための前記部品吸着手段の部品装着方向を補
    正するステップと、 部品装着前に補正された前記部品吸着手段の部品装着方
    向において、前記部品吸着手段と基板上の装着位置近傍
    の先行装着部品との干渉をチェックするステップと、 前記干渉チェックの結果、干渉なしの場合、補正した部
    品装着方向へ前記部品吸着手段を変移して吸着部品を前
    記基板上に装着し、干渉ありの場合、前記吸着部品の装
    着を中止するステップと、 装着が中止された吸着部品について前記基板上への再配
    置を行うステップとを有することを特徴とする実装方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の実装方法において、 再配置された箇所について干渉チェックを実行した結
    果、前記部品吸着手段と先行装着部品との干渉がある場
    合、吸着部品を廃棄するステップを有することを特徴と
    する実装方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100552884B1 (ko) * 2003-11-04 2006-02-20 티디케이가부시기가이샤 전자 부품을 장착하기 위한 장치 및 방법
JP2009218462A (ja) * 2008-03-12 2009-09-24 Panasonic Corp 部品実装方法
US7706595B2 (en) 2003-11-07 2010-04-27 Cyberoptics Corporation Pick and place machine with workpiece motion inspection
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CN105149924A (zh) * 2015-09-09 2015-12-16 舒建文 一种贴件机

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