JP2010177627A - 部品認識装置、表面実装機 - Google Patents

部品認識装置、表面実装機 Download PDF

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Abstract

【課題】各受光素子上に結像される電子部品の像の移動と信号電荷の転送とを同期させること可能な部品認識装置を提供する。
【解決手段】集光レンズ66と、TDIセンサ70を備えた受光カメラ65と、電子部品5と受光カメラ65とを相対移動させるリニアモータ51と、パルス信号Spを出力するリニアエンコーダ55と、を備えてなると共に、電子部品5と受光カメラ65とを相対移動させつつ受光カメラ65にて電子部品5の撮像を行い、電子部品5の吸着姿勢を認識する部品認識装置Uであって、、クロック信号CLを出力する発振回路B6と、分解能比Srとカウント値Epとに基づいて目標カウント値Epmを設定する設定手段と、クロックカウンタB5がクロック信号CLを目標カウント値Epmカウントすることを条件に、次の撮像指令TSをTDIセンサ70に出力する比較器B12と、を備える。
【選択図】図9

Description

本発明は、吸着ノズルに吸着保持され基台上を移動する電子部品の吸着姿勢を画像に基づいて認識する部品認識装置、及びその部品認識装置を備えた表面実装機に関する。
従来、部品供給装置を通じて供給される電子部品を吸着ノズルにより吸着して、基板上に実装する表面実装機が広く知られている。係る表面実装機は、カメラを備えた部品認識装置を搭載しており、電子部品をカメラにて撮影することで部品の画像データを取得している。そして、取得された部品の画像データに基づいて、吸着ノズルに吸着保持された電子部品の姿勢を認識し、姿勢のずれを補正する処理を行っている。下記特許文献1には、そのカメラにTDIセンサを用いたものが提案されている。
TDIセンサは、各受光素子上に結像される電子部品の像の移動と信号電荷の転送とを同期させることで、各受光素子に、電子部品5の同じ部位に対応した信号電荷を蓄積させ、これら蓄積された信号電荷を積分して出力する方式のセンサである(時間遅延積分方式)。これによって、受光素子に電荷を蓄積する露光時間の合計を長くできることから、吸着ノズルにより吸着した電子部品を移動させて撮像する場合において、高速移動での撮影や少ない光量での撮影であっても信号電荷の電荷量を確保でき、画像データの精度を高くできる。
特開2008−270719公報
上記したように、TDIセンサにおいては、各受光素子上に結像される電子部品の像の移動と信号電荷の転送とを同期させる必要がある。仮に両者の同期がずれてしまうと、積分した信号電荷の重なりに同期がずれた分のずれが生じ、画像データとして出力したときに画像がぶれてしまい、高精度の画像が得られなくなってしまう。このため、TDIセンサを用いる場合、TDIセンサと電子部品の相対的な移動は完全に一定にすることが望まれるが、回転モータやリニアモータなど用いて電子部品の相対移動を行う場合、モータのコギングの影響で、完全に一定の相対速度で移動させることは困難である。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、各受光素子上に結像される電子部品の像の移動と信号電荷の転送とを高精度に同期させることが可能な部品認識装置、及びその部品認識装置を備えた表面実装機を提供することを目的とする。
本発明は、集光レンズと、イメージセンサとを具備してなるカメラと、吸着ノズルに吸着保持された電子部品と前記カメラとを相対移動させる移動装置と、前記相対移動の移動量に対応したパルス信号を出力するエンコーダと、を備えてなると共に、前記電子部品と前記カメラとを前記移動装置により相対移動させつつ前記カメラにて前記電子部品の撮影し、得た画像に基づいて前記電子部品の吸着姿勢を認識する部品認識装置であって、受光素子を一列状に配置した画素列を複数列配置してなる2次元の受光部と前記各画素列の受光素子に蓄積された信号電荷を列単位で次の列に順次転送させる2次元の転送部とを具備してなる前記イメージセンサであるTDIセンサと、クロック信号を出力する発振回路と、前記TDIセンサ側の分解能と前記エンコーダ側の分解能の比率を分解能比と定義したときに、前記分解能比と、前記エンコーダから出力される前記パルス信号の出力周期間に出力される前記クロック信号の信号数と、に基づいて目標カウント値を設定する設定手段と、前記クロック信号をカウントするカウント動作を実行するクロックカウンタと、前記クロックカウンタが前記クロック信号を前記目標カウント値カウントすることを条件に、前記TDIセンサに次の転送指令を出力する転送指令手段と、を備えることに特徴を有する。
本発明は、基台と、実装対象の基板を前記基台上に搬入する基板搬送装置と、前記基台上に設けられ、電子部品の供給を行う部品供給装置と、前記電子部品の吸着保持機能を有し、前記部品供給装置を通じて供給される前記電子部品を前記基板上に実装する実装動作を行う吸着ノズルと、前記吸着ノズルが設けられるヘッドユニットと、前記ヘッドユニットを前記基台上において水平移動させるヘッド駆動装置と、部品認識装置とを備え、前記部品認識装置の一部を構成する前記カメラは、前記ヘッドユニットに対して前記移動装置を介して相対移動可能に設置されることを特徴とする。このような構成であれば、部品認識装置によって、吸着姿勢をより確実に認識することができ、より緻密な電子部品の実装動作が可能となる。
本発明は、基台と、実装対象の基板を前記基台上に搬入する基板搬送装置と、前記基台上に設けられ、電子部品の供給を行う部品供給装置と、前記電子部品の吸着保持機能を有し、前記部品供給装置を通じて供給される前記電子部品を前記基板上に実装する実装動作を行う吸着ノズルと、前記吸着ノズルが設けられるヘッドユニットと、前記ヘッドユニットを前記基台上において水平移動させるヘッド駆動装置と、部品認識装置とを備え、前記部品認識装置の一部を構成する前記カメラは前記基台に対して固定的に設置され、前記移動装置は前記ヘッド駆動装置であることを特徴とする。
本発明の実施態様として、以下の構成とすることが好ましい。
前記クロックカウンタは前記撮影のために行う相対移動中に、前記カウント動作を前記エンコーダから出力されるパルス信号の出力周期単位で行い、前記設定手段は、前記分解能比と、前記信号電荷の転送回数とに基づいて、カウント補正値を決定する補正値決定部と、前記クロックカウンタが前記出力周期にカウントした信号数に、前記カウント補正値を乗算することで、前記目標カウント値を決定する乗算部とを備える。
前記カウント補正値の乗算対象となる信号数は、前記パルス信号の直前の出力周期にてカウントした信号数であることを特徴とする。このような構成であれば、直前の出力周期の信号数(電子部品とカメラとの相対移動速度に対応)に基づいて、目標カウント値を決定できる。このため、電子部品とカメラとの相対移動速度が変化する場合であっても、その速度変化に対応して、信号電荷を転送できる。
本発明によれば、分解能比に基づいてTDIセンサに対する転送指令の出力タイミングを調整しているので、受光部側の分解能及びエンコーダ側の分解能に関わらず、相対移動方向において、電子部品が受光部側の分解能と等しい距離だけ移動した時点で信号電荷を転送でき、各受光素子上に結像される電子部品の像の移動と信号電荷の転送とを高精度に同期させることができる。その結果、TDIセンサからは、電子部品の同じ部位に対応した信号電荷を積分した信号を得ることができ、より鮮明な電子部品の画像を得ることができる。このため、TDIセンサと電子部品を完全に一定の速度で相対移動させることができない場合であっても、電子部品の吸着姿勢を確実に認識することができる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図11によって説明する。図1にて示すように本実施形態における表面実装機100のヘッドユニット20には、電子部品5の実装動作を行う実装ヘッド25が列状をなして複数個搭載されている。各実装ヘッド25はヘッドユニット20の下面から下向きに突出しており、先端には吸着ノズル26がそれぞれ設けられている。また、各吸着ノズル26には図外の負圧手段から負圧が供給されるように構成されており、吸着ノズル26先端に吸引力を生じさせ、電子部品5を吸着保持可能となっている。
本実施形態の部品認識装置Uは、ヘッドユニット20に設けられ、吸着ノズル26に吸着された電子部品5の吸着姿勢を認識するものである。以下の説明では、まず部品認識装置Uについて説明を行い、その後、表面実装機100の構成について説明を行うものとする。尚、以下の説明において、X方向、Y方向及びZ方向をそれぞれ図1〜図2の向きに定めるものとする。
(1)部品認識装置の構成
図2及び図3にて示すように、部品認識装置Uは、カメラユニット60、リニアモータ51、リニアエンコーダ55、制御装置30、画像取込装置50を主体に構成されている。カメラユニット60は受光カメラ65、LED63、反射ミラー54をケーシング61内に収容して一つのユニットとしたものである。
図2にて示すように受光カメラ65は、集光レンズ66と、イメージセンサとしてのTDI(Time Delay Integration)センサ70(詳しくは後述)とを備えている。集光レンズ66はカメラに入光する光を、TDIセンサ70の受光部71(図4参照)上に結像させるものである。
反射ミラー54は吸着ノズル26の下方に設けられており、電子部品5から下方に向かう光の方向を略水平方向に変更することで、その光を受光カメラ65に入射させる。反射ミラー54の両側には、複数個のLED63が設けられており、電子部品5を、下側から照らすようになっている。
ヘッドユニット20の下面には、X方向に長い形状をなすボトムフレーム22が取り付けられている。ボトムフレーム22の下面両側には、X方向に長い形状をなすサイドフレーム23がそれぞれ固定されている。各サイドフレーム23の下端には、X方向に長い形状をなす一対の案内レール24が、それぞれ固定されている。
カメラユニット60の上面には、ベースプレート56を介して一対のスライダ57が固定されている。各案内レール24に対して各スライダ57はX方向に移動可能に取り付けられており、スライダ57と案内レール24によって、リニアガイド58が構成されている。上記の構成により、カメラユニット60は、リニアガイド58を介して、ヘッドユニット20に対してX方向に移動可能となっている。
リニアモータ51は永久磁石27とコイル部52とを主体に構成されている。永久磁石27はボトムフレーム22の下面にX方向に沿って複数配置されている。具体的には、下面がN極、上面がS極となった状態の永久磁石27と、下面がS極、上面がN極となった状態の永久磁石27とがX方向に交互に配置されている。コイル部52はカメラユニット60の上面に、永久磁石27と近接対向して設けられている。
上記の構成により、コイル部52に電流が与えられると、コイル部52がX方向に移動する。これによって、カメラユニット60をリニアガイド58に沿って移動させつつ、ヘッドユニット20ひいては電子部品5に対してX方向に相対移動可能な構成となっている。なお、本実施形態では、リニアモータ51は特許請求の範囲に記載の「移動装置」の一例である。
リニアエンコーダ55は、磁気スケール28、磁気センサ62、信号変換回路40とを備えている。磁気スケール28は、図2における右側のサイドフレーム23の外側面に固定されている。磁気スケール28はX方向に沿って形成されている。磁気スケール28には、X方向にN極及びS極が一定のピッチで交互に形成されている。ベースプレート56の側面には、L字型をなすセンサ支持部材59が固定されており、センサ支持部材59には磁気スケール28と対向するように磁気センサ62が取り付けられている。
磁気センサ62は、磁界の強弱によって抵抗値が増減する磁気抵抗素子(図示せず)を備えている。磁気センサ62に電圧が印加されると、磁気抵抗素子の抵抗値に対応した大きさの電圧が磁気センサ62から出力される構成となっている。上記の構成により、磁気センサ62が磁気スケール28に沿って移動していくと、磁気センサ62の周囲の磁極はN極及びS極が交互に変化する結果、磁界の強弱が変化する。このため、磁気抵抗素子の抵抗値が増減し、磁気センサ62からはN極及びS極のピッチに対応する周期を有する正弦波状の電圧信号が出力される。
磁気センサ62から出力された電圧信号は信号変換回路40によって、電圧信号の周期に対応したパルス信号Spに変換処理される。これによって、パルス信号Spをカウントすることで、磁気スケール28に対する磁気センサ62の位置、ひいてはX方向における電子部品5(ヘッドユニット20側)に対するカメラユニット60の相対移動量を検出可能な構成となっている。
具体的には、電子部品5がエンコーダ側の分解能(以下、エンコーダ分解能WR)と同じ距離だけ移動すると、リニアエンコーダ55からパルス信号Spが一回出力される。また、エンコーダ分解能WRは、例えば、磁気スケール28に形成されたN極及びS極のピッチによって決定される。なお、本実施形態では、リニアエンコーダ55は、特許請求の範囲に記載の「エンコーダ」の一例である。
図3に示すように制御装置30は、MPU35と、転送指令回路160と、を備えている。このMPU35及び転送指令回路160には信号変換回路40を介して磁気センサ62から出力されたパルス信号Spがそれぞれ入力される構成となっている。
MPU35はリニア駆動制御部37を介してリニアモータ51に接続されており、係るリニア駆動制御部37に対して駆動指令を与えてリニアモータ51のコイル部52を通電制御する機能を担う。これにより、MPU35、リニアモータ51、リニアエンコーダ55とから、リニアモータ51を位置制御するフィードバック制御系を構築している。
転送指令回路160は、信号変換回路40、MPU35及び次に説明する画像取込装置50に接続されており、次に説明する画像取込装置50に対して撮像指令を出力することにより、信号電荷の転送タイミングを決定するものである。転送指令回路160の構成については、後で詳しく説明する。
画像取込装置50は例えば、DSP(Digital Signal Processor)などから構成されている。係る画像取込装置50は制御装置30の転送指令回路160、受光カメラ65と電気的に接続されており、カメラユニット60を構成する受光カメラ65の撮影タイミング、受光カメラ65との間における画像データの受け渡しなどを、制御装置30と共に制御する機能を担っている。
以上の構成により、部品認識装置Uは、制御装置30、画像取込装置50の制御下のもと、電子部品5に対して、カメラユニット60を相対移動させつつ、電子部品5をカメラユニット60により撮影することで、吸着ノズル26に吸着保持された電子部品5の吸着姿勢を認識する構成となっている。
(2)TDIセンサの構成
TDIセンサ70は、図4に示すように、受光素子PDを一列状に配置した画素列を複数列配置してなる2次元状の受光部71と、転送部75と、を主体に構成されている。
転送部75は受光部71から読み出した信号電荷を順次転送するものであり、垂直レジスタ76と、水平レジスタ78A、78Eとから構成されている。
垂直レジスタ76は2次元状に配置されており、具体的には水平方向(H方向)に一列状に並ぶレジスタ列76a〜76eを、垂直方向に複数段(図中では5段)配置したものである。そして、垂直レジスタ76を構成する各レジスタ(セル)RTは受光部71を構成する各受光素子(セル)PDと1対1の関係で対応しており、各受光素子PDの信号電荷を、それに対応する各レジスタRTに読み出し、更に読み出した信号電荷を垂直方向に転送できる(垂直転送動作)。
水平レジスタ78A、78Eは垂直方向の最終段まで送られた信号電荷を水平方向に送るものであり、垂直レジスタ76の垂直方向両側にそれぞれ配置されている。
次に、TDIセンサ70の電気的構成を図5を参照して説明する。図5に示す符号81はコントローラ、符号83はタイミングジェネレータ、符号85はクロックドライバ、符号87はマルチプレクサ、符号91はアナログフロントエンド、符号93はデータトランスミッタ/コントロールレシーバである。
コントローラ81は受光カメラ65の全体を制御統括するものであり、マルチプレクサ87に切り替え信号を与えて出力信号の切り替えを行う信号切替機能、アナログフロントエンド91にゲイン切り替え信号を与えてゲインの切り替えを行うゲイン切り替え機能、タイミングジェネレータ83に制御信号を与えてTDIセンサ70の動作タイミングを決定する動作タイミング制御機能を主に担っている。
タイミングジェネレータ83はコントローラ81から出力される制御信号に基づいて、各種信号を生成し、生成した信号をクロックドライバ85を経由して転送部75に与える。
生成される信号には、読み出し信号T、各レジスタ列76a〜76eの信号電荷を垂直方向に一段シフトさせる垂直転送動作を実行する3相の駆動信号V1〜V3、信号電荷を水平方向にシフトさせる水平転送動作を実行する2相の駆動信号H1、H2、及び信号電荷を電圧信号に変換するフローティングゲート79をリセットするリセット信号Rの大まか4種がある。
各信号の出力タイミングは、図6に示す通りであり、画像取込装置50側から入力される撮像トリガを基準として出力される。具体的には撮像トリガの立ち下がりのエッジに合わせて、クロックドライバ85から読み出し信号Tが転送部75に与えられる。これにより、各レジスタRTのゲートが開放して、受光部71を構成する各受光素子PDからそれに対応する各レジスタRTに信号電荷が読み出される。
また、撮像トリガの立ち下がりのエッジに合わせて、クロックドライバ85から3相の駆動信号V1〜V3が転送部75に与えられる。これにより、読み出された信号電荷は、図6中の(1)の期間に、レジスタ列76a〜76e単位で垂直方向に一段シフトされる(垂直転送動作、特許請求の範囲に記載の「列単位で次の列に転送」の一例)。
尚、信号電荷は駆動信号V1〜V3の位相を調整することで、垂直方向A側、垂直方向E側のいずれの側へもシフト可能であり、また、3相の駆動信号V1〜V3を除く他の制御信号、すなわち読み出し信号T、駆動信号H1、H2、リセット信号Rについては、転送方向(A側、E側)の別に応じて専用の制御信号、すなわち読み出し信号TにあってはTa或いはTe、駆動信号H1、H2にあってはH1a、H2a或いは、H1e、H2e、リセット信号RにあってはRa、或いはReがクロックドライバ85から転送部75に与えられる構成となっている。
また、このとき、垂直方向において最後段のレジスタ列76eに位置する信号電荷は、水平レジスタ78Eに転送されることとなる。
そして、3相の駆動信号V1〜V3の出力に続いて、クロックドライバ85から2相の駆動信号H1、H2が転送部75に与えられる。これにより、水平レジスタ78E上に転送された信号電荷は、図6中の(2)の期間に水平方向にシフトされ、フローティングゲート79に入力される。
フローティングゲート79では、入力された信号電荷を電圧に変換する処理が行われる。そして、フローティングゲート79にて電圧値に入力された信号はアナログフロントエンド91に入力される。
アナログフロントエンド91はCDS(相関二重サンプリング)、VGA(可変ゲインアンプ)、ADC(ADコンバータ)より構成され、入力された電圧信号のノイズを除去した後、これを増幅する。そして、増幅された電圧信号はディジタル信号に変換された後、データトランスミッタ/コントロールレシーバ93に送られる構成となっている。
以上説明したように、画像取込装置50から受光カメラ65に撮像トリガが入力されると、TDIセンサ70の内部では、図6中の(1)の期間にレジスタ列76a〜76e単位で信号電荷を垂直方向E側に一段シフトさせる処理を実行し、その後、図6中の(2)の期間に転送により水平レジスタ78Eに到達した一ライン分の信号電荷をフローティングゲート79に水平転送し、転送した信号電荷を電圧信号に変換して取り出している。
本実施形態のTDIセンサ70においては、上記の信号電荷転送に際し、転送した信号電荷を転送先の信号電荷に順次加算してゆくことで、信号電荷の出力側への転送と同時並行的に信号電荷の積分動作を行うものである(時間遅延積分動作)。
そして、受光素子PD上に結像される電子部品5の像が受光素子PDの垂直方向(X方向)のセル幅Wと同じ距離だけ移動した時点で信号電荷を転送してゆくことで、電子部品5の像の移動と信号電荷の転送とを同期させ、これによって、受光カメラ65の上方を移動する電子部品5の同じ部位を連続的に撮影しつつ、これを画像化することが出来る。
ここで、受光素子PD上に結像される電子部品5の像が受光素子PDの垂直方向(X方向)のセル幅Wと同じ距離だけ移動した時点で信号電荷を転送するためには、受光カメラ65に対して、電子部品5が画素スケールWGと同じ距離だけ相対移動した時点で信号電荷を転送すればよい。
画素スケールWG(TDIセンサ側の分解能)は、図7に示すように、1つの受光素子PDに対応した電子部品5側の撮像箇所SPにおける垂直方向(図7の左右方向)の長さであり、以下の(1)式にて決定される。
WG=W/M・・・・・・・・・(1)式
W:受光素子PDの垂直方向V(X方向)のセル幅
M:集光レンズ66の横倍率
ここで仮に、図8に示すように、画素スケールWGと前述したエンコーダ分解能WRとが等しければ、パルス信号Spの出力タイミングに合わせてTDIセンサ70に信号電荷の転送指令を出力すればよい。これを行うと、電子部品5がエンコーダ分解能WR(=画素スケールWG)と同じ距離だけ移動した時点で信号電荷を転送できる。
仮に、画素スケールWGとエンコーダ分解能WRが一致していない場合、パルス信号Spの出力タイミングに合わせてTDIセンサ70に信号電荷の転送指示を与えると、画素スケールWGとエンコーダ分解能WRとの差分だけ、電子部品5に対する受光カメラ65の移動量がエンコーダ分解能WRより少ない(又は、多い)時点で信号電荷が転送されてしまう。
そこで、本実施形態では、パルス信号Spの出力タイミングと同時に転送指示を出力するのではなく、パルス信号Spの出力時点から、分解能比Sr(後述)によって決定される目標カウント値Epm(後述)だけカウントした時点で信号電荷の転送指令を出力することで、電子部品5がエンコーダ分解能WR(=画素スケールWG)と同じ距離だけ移動した時点で信号電荷を転送できるようにした。
なお、電子部品5の像は集光レンズ66を介して受光素子PD側に結像されているため電子部品5の像の移動と信号電荷の転送を同期させるには、信号電荷を電子部品5の移動方向(垂直方向A側)の逆側(垂直方向E側)に転送させる必要がある。また、図8においては、説明を分かりやすくするため、電子部品5の大きさをWRより小さく図示し、信号電荷の転送方向と電子部品の移動方向を同じ方向で図示している。
(3)分解能比Sr
本実施形態では、画素スケールWGとエンコーダ分解能WRの比率(以下、分解能比Sr)を、以下の(2)式にて予め計算し、次に説明する転送指令回路160のレジスタB1に記憶させている。
Sr=WG/WR・・・・・・・・・(2)式
なお、以下の説明においては、例えば、エンコーダ分解能WR=1μm、画素スケールWG=0.8μmであり、分解能比Sr=0.8であるものとして説明を行う。
(4)転送指令回路の構成
図9に示す転送指令回路160には、3つのレジスタB1、B3、B7、補正値決定部B2、エンコーダカウンタB4、クロックカウンタB5、発振回路B6、乗算器B8、4つの比較器B9〜B12が、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)により構成されている。
転送指令回路160は、入力されるリニアエンコーダ55からのパルス信号Spと、発振回路B6から出力される一定の周波数のクロック信号CLを処理し、撮像指令TSを出力する機能を担っている。
レジスタB1には前述した分解能比Srが格納される。補正値決定部B2は、以下の(3)式よりパラメータSraを決定する。
Sra=Srd+Sr・・・・・・・・・(3)式
Srd:カウント補正値
Sr:分解能比
そして、パラメータSraの整数部分は整数部パラメータSriとして、レジスタB3に出力され格納される。また、パラメータSraの小数部分はカウント補正値Srdとして、レジスタB7に出力され格納される。
エンコーダカウンタB4は、リニアエンコーダ55から出力されたパルス信号Spをカウントし、そのカウント結果をエンコーダカウント値Ecとして比較器B10、B11にそれぞれ出力する機能を担っている。
クロックカウンタB5は発振回路B6から出力されたクロック信号CLのカウント動作を行い、そのカウント結果をカウント値Epとして乗算器B8に、カウント値Pcとして比較器B9にそれぞれ出力する機能を担っている。なお、カウント値Epはリニアエンコーダ55から出力されたパルス信号Spの1周期間でカウントされたカウント数を示し、カウント値PcはクロックカウンタB5のカウント数を示す。
乗算器B8は、カウント値EpにレジスタB7のカウント補正値Srdを乗算し、その計算結果を目標カウント値Epmとして比較器B9に出力する。なお、本実施形態では、乗算器B8は特許請求の範囲に記載の「乗算部」の一例であって、補正値決定部B2とともに特許請求の範囲に記載の「設定手段」を構成している。
比較器B9は目標カウント値Epmとカウント数Pcとの比較を行い、Pc>=Epmの条件を満たすと、信号P9を比較器B12に出力する。比較器B10は整数部パラメータSriとエンコーダカウント値Ecとの比較を行い、Ec=Sriの条件を満たすと、信号P10を比較器B12に出力する。比較器B11は整数部パラメータSriとエンコーダカウント値Ecとの比較を行い、Ec>Sriの条件を満たすと、信号P11を比較器B12に出力する。
比較器B12は、入力された信号P10、P11、P12を比較し、以下の条件(1)又は条件(2)のいずれか一方を満たした場合に、撮像指令TS(転送指令)を画像取込装置50に出力する機能を担っている(転送指令手段の一例)。
条件(1)信号P9及び信号P10が共に"H"
条件(2)信号P11が"H"
MPU35は、予め計算された分解能比Srの値をレジスタB1に出力する構成となっている。また、MPU35は補正値決定部B2を介して、整数部パラメータSriの初期値をレジスタB3へ出力し、カウント補正値Srdの初期値をレジスタB7へ出力する機能を担っている。MPU35はエンコーダカウンタB4及びクロックカウンタB5のカウント数をリセットする機能を担っている。
(5)転送指令回路の動作
図9、10を参照して、転送指令回路160からの撮像指令の出力について説明する。尚、レジスタB1には前述した分解能比Srとして「0.8」の数値が予め格納されており、また、レジスタB3に格納される整数部パラメータSriの初期値は「1」、レジスタB7に格納されるカウント補正値Srdの初期値は「0」、エンコーダカウンタB4及びクロックカウンタB5のカウント値はそれぞれ、初期の状態ではクリアされている(Ec=0、Pc=0)。また、乗算器B8から出力される目標カウント値Epmの初期値は「0」に設定されているものとする。
(5−1)1回目の撮像指令
さて、MPU35がリニア駆動制御部37に駆動指令を与えると、リニアモータ51が駆動され、電子部品5に対して受光カメラ65が移動を開始する(図10の時刻t0)。そして、MPU35はリニア駆動制御部37に駆動指令を与えるのと同時に、転送指令回路160を構成するレジスタB1、B3、B7、補正値決定部B2、エンコーダカウンタB4、クロックカウンタB5に起動指令を与える。
起動指令を受けたレジスタB1、B3、B7、補正値決定部B2、エンコーダカウンタB4、クロックカウンタB5は起動する。これにより、受光カメラ65の移動が開始されるのと同時に、発振回路B6のクロック信号CLをクロックカウンタB5がカウントし始める。そして、クロックカウンタB5にてカウントされたカウント値は、1つカウントされるたびに、比較器B9に入力される(カウント値Pc)。
そして、比較器B9は、乗算器B8にて設定される目標カウント値Epmと、クロックカウンタB5にてカウントされたカウント値Pcが等しくなると、条件成立となり、出力信号P9のレベルがHレベルになる。初回については目標カウント値Epmは「0」に設定されているため、比較器B9は、受光カメラ65の移動開始直後からHレベルの出力となる。
一方、比較器B10では、レジスタB3に格納された整数部パラメータSriと、エンコ−ダカウンタB4のカウント値Ecを比較する処理が行われる。Sriの初期値は「1」であるのに対して、エンコーダカウンタB4のカウント値は、リニアエンコーダからパルス信号Spが出力されるまでは、「0」であるから、比較器B10の出力はLレベルになる。以上のことから、受光カメラ65の移動直後、比較器B12は上記した条件(1)が成立しない状態となる。
そして、受光カメラ65が1μm(エンコーダ分解能WRと同じ距離)だけ移動すると、リニアエンコーダ55から1回目のパルス信号Sp1が出力される(時刻t1)。出力されたパルス信号Spは、MPU35、エンコーダカウンタB4、クロックカウンタB5にそれぞれ入力される。
そして、エンコーダカウンタB4では、入力されたパルス信号Spがカウントされる(Ec=0+1=1)。すると、比較器B10にEc=1の入力があり、比較器B10の出力P10がHになる。
これにより、上記した比較器B12の条件(1)が成立することとなり、1回目の撮像指令TS1が比較器B12より出力される。これにて、画像取込装置50から受光カメラ65に撮像トリガが出力される。撮像トリガが出力されると、既に説明してあるように、信号電荷が転送される(垂直転送動作)。
比較器B12は、1回目の撮像指令TS1の出力と同時に、補正値決定部B2とエンコーダカウンタB4に信号をそれぞれ出力する。これにより、エンコーダカウンタB4がリセットされる(Ec=0)。
一方、補正値決定部B2では、上記した(3)式の演算が実行される。ここでは、Srdは「0」であるから、演算の結果、Sraは「0.8」となる。そして演算が実行されると、次に、演算されたSrdから決定される整数部パラメータSri=0がレジスタB3に格納され、カウント補正値Srd=0.8がレジスタB7に格納される。
そして、乗算器B8では、レジスタB7に格納されたカウント補正値Srdである「0.8」に、クロックカウンタB5を通じて入力されたカウント値Epを乗算して、次の目標カウント値Epmを算出する。図11の例では、S0からSp1間(相対移動中にエンコーダから出力されるパルス信号Spの出力周期単位に対応)のクロックカウンタB5のカウント値Epは500カウントであるから、次の目標カウント値Epmは400(0.8×500)となる。
そして、目標カウントEpmを算出後、MPU35からクロックカウンタB5にカウンタリセットの信号が出力され、カウント値はリセットされる(Ep=Pc=0)。
(5−2)2回目の撮影
1回目の撮影が行われた後も、受光カメラ65は電子部品5に対して移動を続け、また、リセットされたクロックカウンタB5はゼロから再びカウントを始める。そして、クロックカウンタB5にてカウントされたカウント値Pcは、1つカウントされるたびに、比較器B9に入力される。
1回目の撮影直後では、カウント値Pcは400以下であり、Pc>=Epmの条件が成立しない。このため、比較器B9の出力信号P9のレベルはLレベルになる。
一方、比較器B10では、1回目の撮影終了直後、Sriは「0」に対して、エンコーダカウンタB4のカウント値Ecは、「0」であるから、比較器B10の出力はHレベルになる。
そして、カウント値Pcがカウントされてゆき、目標カウント値Epm(=400)と等しくなると、比較器B9の条件が成立し、出力信号P9のレベルがHレベルになる。
以上のことから、1回目の撮像指令TS1が出力されてから、400カウント後(時刻t2)に、上記した比較器B12の条件(1)が成立することとなり、2回目の撮像指令TS2が比較器B12より出力され、信号電荷が転送される。
ここでは、受光カメラ65が1μm移動する(すなわち受光カメラ65に対する電子部品5の相対移動量が1μm)間に計数された500カウントに、カウント補正値Srd(0.8)を乗算した400カウントだけカウントした時点で、撮像指令を出力している。
このようにすることで、受光カメラ65に対して電子部品5が画素スケールWGに等しい0.8μmだけ相対移動した時点で撮像指令を出力できる。言い換えれば、受光素子PD上に結像される電子部品5の像が受光素子PDのセル幅Wと同じ距離だけ移動した時点で信号電荷を転送でき、電子部品5の像の移動と信号電荷の転送とを同期できる。尚、この時点(時刻t2)では、2回目のパルス信号Sp2はまだ出力されていない。
(5−3)2回目の撮像後〜2回目のパルス信号Sp2の出力までの処理
2回目の撮像指令TS2の出力と同時に、比較器B12は、1回目の撮像指令TS1の出力時と同様、補正値決定部B2とエンコーダカウンタB4に信号をそれぞれ出力する。これにより、エンコーダカウンタB4がリセットされる(Ec=0)。
一方、補正値決定部B2では、上記した(3)式の演算が実行される。ここでは、Srdは0.8であるから、演算の結果、Sraは1.6(=0.8+0.8)となる。そして演算が実行されると、次に、演算したSraから決定される整数部パラメータSri=1がレジスタB3に格納され、カウント補正値Srd=0.6がレジスタB7に格納される。
2回目の撮像指令TS2の出力後も、クロックカウンタB5はカウントを続け、カウンタ値Pcは400から、さらに増加していく。このため、比較器B9の条件が成立し、出力信号P9はHレベルが維持される。
出力信号P9はHレベルが維持される一方で、比較器B10においては、Sriが「1」に対して、エンコーダカウンタB4のカウント値Ecは、「0」であり、比較器B10の出力はLレベルになる。
以上のことから、2回目の撮影後〜2回目のパルス信号Sp2の出力の間(時刻t2〜t3間)は、比較器B12は、上記した条件(1)が成立しない状態となる。
(5−4)2回目のパルス信号Sp2の出力〜3回目の撮像指令
受光カメラ65は電子部品5に対して移動を続け、一回目のパルス信号Sp1出力時の位置から、1μm(エンコーダ分解能WRと同じ距離)だけ移動すると、リニアエンコーダ55からは、2回目のパルス信号Sp2が出力される。すると、乗算器B8では、レジスタB7に格納されたカウント補正値Srdである「0.6」に、クロックカウンタB5を通じて入力されたカウント値Epを乗算して、次の目標カウント値Epmを算出する。
図10の例では、Sp1からSp2間のクロックカウンタB5のカウント値Epは550カウントであるから、次の目標カウントEpmは330(0.6×550)となる。
目標カウントEpmの算出がされると、MPU35は、クロックカウンタB5にカウンタリセットの信号を出力し、カウント値はリセットされる(Ep=Pc=0)。
リセットされたクロックカウンタB5はゼロから再びカウントを始める。そして、クロックカウンタB5にてカウントされたカウント値Pcは、1つカウントされるたびに、比較器B9に入力される。
2回目のパルス信号Sp2出力直後では、カウント値Pcは330以下であり、Pc>=Epmの条件が成立しない。このため、比較器B9の出力信号P9のレベルはLレベルになる。
一方、エンコーダカウンタB4では、入力されたパルス信号Spがカウントされる(Ec=0+1=1)。そして、比較器B10にEc=1が入力される。このため、Sriが「1」に対して、エンコーダカウンタB4のカウント値Ecは、「1」となるから、比較器B10の出力はHレベルになる。
そして、カウント値Pcがカウントされていき、目標カウント値Epm(=330)と等しくなると、比較器B9の条件が成立し、出力信号P9がHレベルになる。
以上のことから、2回目のパルス信号Sp2が出力されてから、330カウント後(時刻t4)に、上記した比較器B12の条件(1)が成立することとなり、3回目の撮像指令TS3が比較器B12より出力され、信号電荷が転送される。
ここでは、受光カメラ65が1μm移動(すなわち受光カメラ65に対する電子部品5の相対移動量が1μm)するのに要した550カウントに、カウント補正値Srdを乗算した330カウントだけカウントした時点で、撮像指令TS3を出力している。
このときの、カウント補正値Srdは、0.8から0.2(エンコーダ分解能WRと画素スケールWGの差分)だけ小さくした0.6と設定している。このようにすることで、時刻t3〜t4間における電子部品と受光カメラとの相対移動量は0.6μmとなる。また、時刻t2〜t3間における電子部品と受光カメラとの相対移動量は1μm−0.8μmであるため0.2μmである。
以上のことから、2回目の撮像指令TS2出力時(時刻t2)の電子部品5及び受光カメラ65との位置を基準として、受光カメラ65に対して電子部品5が、画素スケールWGに等しい0.8μm(0.2+0.6)だけ相対移動した時点で撮像指令TS3を出力できる。言い換えれば、受光素子PD上に結像される電子部品5の像が受光素子PDのセル幅Wと同じ距離だけ移動した時点で信号電荷を転送でき、電子部品5の像の移動と信号電荷の転送とを同期できる。
(5−5)4回目以降の撮像
上記と同様に、パルス信号Spの出力から、目標カウント値Epmだけカウントすることを条件に4回目以降の撮像指令TSも出力される。例えば、4回目の撮像指令TS4においては、時刻t3〜t5間でカウント値Epが480とすると、カウント補正値Srd=0.4(前回のカウント補正値0.6よりさらに0.2だけ引いた値)、目標カウントEpm=480×0.4=192となる。このため、パルス信号Sp3出力後(時刻t5)、192カウントされた時点(時刻t6)で、撮像指令TS4が出力され、信号電荷が転送される。
以上のように、電子部品5に対して受光カメラ65を移動させ、撮像及び信号電荷の転送を行っていき、受光素子PDの垂直方向の段数に対応した回数だけ撮像指令が出力されると、転送指令回路160の処理が終了する。
なお、上記の例においては、比較器B11の条件(Ec>Sri)は成立せず、P11は常にLレベルとなっている。比較器B11の条件が成立するのは、例えば、受光カメラ65の移動速度が急に上昇し、目標カウント値Epmだけカウントする前に、次のパルス信号(例えば、図10のSpe)が出力された場合である。
この場合、パルス信号Speが出力された時点で、撮像指令TSが出力される(Ec=2、Sri=1となり、比較器B11の条件成立、ひいては比較器B12の条件(2)が成立)。このように、受光カメラ65の移動速度が急に上昇した場合は、目標カウント値Epmをカウントするよりも早いタイミングで、撮像指令を出力し、電子部品5の像の移動と信号電荷の転送との同期のずれが少なくなるようにしている。
(6)まとめ及び効果
本実施形態では、パルス信号Spが出力されてから、目標カウント値Epmだけカウントしたタイミングで撮像指令を出力するようにしている。また、本実施形態では、2回目以降の目標カウント値Epmを設定するにあたり、Srdの値を、撮像回数(転送回数)を重ねるごとに、0.2(エンコーダ分解能WRと画素スケールWGの差分)刻みで小さくしている(特許請求の範囲に記載の「前記分解能比と前記信号電荷の転送回数とに基づいて」に相当)。
このため、本実施形態では、エンコーダ分解能WRと画素スケールWGとの差分に関わらず、電子部品5が画素スケールWGと同じ距離だけ移動した時点で信号電荷の転送を行うことができる。言い換えれば、受光素子PDに結像される電子部品5の像が受光素子PDのセル幅Wだけ移動した時点で信号電荷を転送できる。これにより、各受光素子PDには、電子部品5の同じ部位に対応した信号電荷が蓄積される。
以上のことから、TDIセンサ70からは、電子部品5の同じ部位に対応した信号電荷を積分した信号(画像データ)が画像取込装置50に出力される。これにより、電子部品5の輪郭などが鮮明に(ぶれることなく)撮影された画像を得ることができ、電子部品5の吸着姿勢をより確実に認識することが可能となる。
また、エンコーダ分解能WRはリニアエンコーダ55固有の値であり、画素スケールWGは受光カメラ65固有の値である。このため、通常、エンコーダ分解能WRと画素スケールWGとの差分が生じない(WR=WGとなる)ようにするには、エンコーダ分解能WRと一致する画素スケールWGの受光カメラ65を選択するか、画素スケールWGと一致するエンコーダ分解能WRのリニアエンコーダ55を選択するかのいずれかが必要であった。
この点、本実施形態では、エンコーダ分解能WRと画素スケールWGとを一致させる必要がない。このため、受光カメラ65の画素スケールWGに合わせて高分解能の高価なリニアエンコーダ55を使用する必要がなく経済的である。
また、本実施形態では、目標カウント値Epmを算出するにあたり、カウント補正値Srdの乗算対象を、直前の出力周期のカウント数とした。このため、目標カウント値Epmは、直前の出力周期のカウント数、すなわち直前の出力周期の受光カメラの移動速度に対応して決定される。このため、例えばリニアモータ51のコギングによって受光カメラ65の移動速度が変化しても、その速度変化に対応して、撮像指令TSの出力を行うことが可能となる。
また、本実施形態では受光カメラ65の速度変化に対応して、撮像指令TSの出力を行うため、速度が一定にならない状態でも撮像が可能である。このため、受光カメラ65が一定速度に達する前に撮像を開始できる。これにより、受光カメラ65を加速させるための加速区間を短くできる。また撮像終了後に受光カメラ65を停止させる場合も、撮像中に受光カメラ65を減速させておけば、停止のための減速区間を短くできる。このため、ヘッドユニット20上での受光カメラ65の移動範囲を小さく設定できる結果、ヘッドユニット20のコンパクト化が達成できる。また、電子部品5の下方に受光カメラ65が到達する前に、受光カメラ65を一定速度まで急加速させる必要がないから、比較的出力の小さい軽量なリニアモータ51を使用でき、ヘッドユニット20の軽量化が達成できる。以上のことからヘッドユニット20のコンパクト化と軽量化を達成することができ、高速動作に適した構成とできる。
(7)表面実装機の構成
図11に示すように、表面実装機100は上面が平らな基台110上に各種装置を配置している。基台110の中央には、プリント配線基板搬送用の搬送コンベア120が配置されている。搬送コンベア120はX方向に循環駆動する一対の搬送ベルト121を備えており、両ベルト121を架設するように基板PKをセットすると、ベルト上面の基板PKは搬送ベルト121との摩擦により搬送ベルト121の駆動方向に送られるようになっている。
本実施形態のものは、図11に示す右側が入り口となっており、基板PKは右側より搬送コンベア120を通じて機内へと搬入される。搬入された基板PKは、搬送コンベア120により基台中央の搭載位置G(図11中の二点鎖線で示す位置)まで運ばれ、そこで停止される。
また、搭載位置Gの図11における上下2箇所には部品供給部125が設けられ、そこには部品供給装置としてのテープフィーダ128がX方向に整列状に設置されている。各テープフィーダ128は、部品供給テープが巻回されたリール(不図示)、リールから部品供給テープを引き出す電動式の送出装置(不図示)などから構成されている。
各テープフィーダ128は、集積回路(IC)、トランジスタ、抵抗、コンデンサ等の小片状のチップ電子部品を収納した部品供給テープ(不図示)を巻回したリール(不図示)を保持しており、リールから電動式の送出装置(不図示)などで部品供給テープを引き出しつつ、搬送コンベア120近傍の部品取出位置6に部品を供給するように構成されている。そして、供給された電子部品5は、部品搭載装置130の吸着ノズル26により吸着保持されて、搭載位置G上にて停止する基板PK上に実装される構成となっている。
部品搭載装置130は大まかにはX軸サーボ機構、Y軸サーボ機構、Z軸サーボ機構及びこれらサーボ機構の駆動によりX軸、Y軸、Z軸方向に移動操作される実装ヘッド25などから構成される。
具体的に説明してゆくと、図1、図11に示すように基台110上には一対の支持脚141が設置されている。両支持脚141は搭載位置Gの両側に位置しており、共にY方向(図11では上下方向)にまっすぐに延びている。
両支持脚141にはY方向に延びるガイドレール142が支持脚141上面に設置されると共に、これら左右のガイドレール142に長手方向の両端部を嵌合させつつヘッド支持体151が取り付けられている。
また、図11において右側の支持脚141にはY方向に延びるY軸ボールねじ軸145が装着され、更にY軸ボールねじ軸145にはボールナット148が螺合されている。そして、Y軸ボールねじ軸145の軸端部に出力軸(図示せず)がスプライン結合されたY軸モータ147(回転サーボモータ)が設けられている。
Y軸モータ147を通電操作すると、Y軸ボールねじ軸145に沿ってボールナット148が進退する結果、ボールナット148に固定されたヘッド支持体151、ひいては次述するヘッドユニット20がガイドレール142に沿ってY方向に水平移動する(Y軸サーボ機構)。
図11に示すように、ヘッド支持体151にはX方向に延びるガイド部材153が設置され、更に、ガイド部材153に対してヘッドユニット20が、ガイド部材153の軸に沿って移動自在に取り付けられている。このヘッド支持体151には、X方向に延びるX軸ボールねじ軸10が装着されており、更にX軸ボールねじ軸10にはボールナット14が螺合されている(図1)。
そして、X軸ボールねじ軸10の軸端部に出力軸(図示せず)がスプライン結合されたX軸モータ12(回転サーボモータ)が設けられており、X軸モータ12を通電操作し、回転駆動させると、X軸ボールねじ軸10に沿ってボールナット14が進退する結果、ボールナット14に固定されたヘッドユニット20がガイド部材153に沿ってX方向に移動する(X軸サーボ機構)。そして、X軸モータ12には、X軸モータの回転量に対応したパルス信号を出力するX軸エンコーダ15が付設されている。X軸エンコーダ15からのパルス信号をカウントすることによって、X方向におけるヘッドユニット20の位置を検出可能な構成となっている。
従って、X軸サーボ機構、Y軸サーボ機構を複合的に制御することで、基台110上においてヘッドユニット20を水平方向(XY方向)に移動操作出来る構成となっている。尚、X軸サーボ機構、Y軸サーボ機構は、特許請求の範囲に記載の「ヘッド駆動装置」の一例である。
前述した各吸着ノズル26はR軸モータ(不図示)の駆動により軸周りの回転動作が可能とされ、又Z軸モータの駆動により、ヘッドユニット20のフレーム21に対して昇降可能な構成となっている(Z軸サーボ機構)。
また、上記フレーム21においてX方向の側面(図11の左側)には、撮像面を下に向けた状態で照明を備えたCCDエリアセンサカメラ等からなる基板認識カメラ73が固定されている。これら基板認識カメラ73は、基板PKの位置基準マークや基板IDマークを撮影できるとともに、部品供給部125の各部品取出位置6などを撮像できるようになっている。
(8)表面実装機の動作
次に、上記表面実装機100による一連の部品実装動作について説明を行う。まず、搬送コンベア120を駆動させ、実装対象となる基板PKを搭載位置Gに搬送し、その位置で停止させ位置決めする。次に先に説明したX軸サーボ機構、Y軸サーボ機構を作動させてヘッドユニット20の実装ヘッド25(吸着ノズル26)をテープフィーダ128の上方にまで水平移動させ、更にZ軸サーボ機構を駆動させて吸着ノズル26を下降させる。
そして、吸着ノズル26先端が電子部品5上面に達するタイミングに合わせて図外の負圧手段から負圧を供給することで、テープフィーダ128によって供給される電子部品5を吸着ノズル26により吸着保持出来る。
そして、吸着動作に続いて、今度はZ軸サーボ機構を駆動させ、吸着ノズル26を上昇させることで、電子部品5をテープフィーダ128から取り出すことが出来る。
かくして、電子部品5が取り出されると、次にX軸サーボ機構、Y軸サーボ機構が再び駆動される。これにより、テープフィーダ128上方のヘッドユニット20が、基台中央の搭載位置Gに向けて移動開始する。
このヘッドユニット20の移動中に、リニアモータ51を駆動させることにより、カメラユニット60は図1におけるヘッドユニット20の左側の待機位置より加速を開始し、吸着ノズル26に吸着保持された電子部品5の真下をX方向にほぼ一定速度で横切り、その通過タイミングに合わせて受光カメラ65により各電子部品5の撮像が行われる。そして、受光カメラ65より出力される各画像データは画像取込装置50に送られ、そこで画像処理が行われ各電子部品5の下面画像が生成される。なお、カメラユニット60の待機位置はヘッドユニット20の図1における左右どちら側でも良く、ヘッドユニット20の両側に設けてもよい。
その後、各電子部品5の吸着位置ずれを検査する処理が、電子部品5を搭載位置Gに移動させる動作と並行して進められる。すなわち、下面画像のデータは制御装置30に出力され、出力された下面画像データに基づいて各電子部品5の吸着位置ずれの有無が検査される。そして、制御装置30は吸着位置のずれがある場合には、実装ヘッド25ごとに電子部品5の吸着位置ずれを補正する処理(R軸モータを駆動させ吸着ノズル26を回転させるなど)を行う。
そして、電子部品5が目標となる部品実装位置(搭載位置Gに停止した基板PK上の位置)に達したところで、Z軸サーボ機構が駆動し、その位置で吸着ノズル26を下降させる。この下降に伴い、姿勢補正後の各電子部品5が、搭載位置G上にて停止する基板PK上の、部品実装位置に実装される。
上記の処理が繰り返し行われることで、基板PKに対する電子部品5の実装動作が進められる。そして、全ての電子部品5について実装動作が完了すると、搬送コンベア120が再駆動する。これにより、電子部品5を実装済みの基板PKは図11における左方向に送られ、機外に搬出される。
以上のことから、表面実装機100においては、部品認識装置Uによって、より鮮明な電子部品5の下面画像データを得ることができ、各電子部品5の吸着位置ずれの検査をより確実に行うことができる。その結果、より緻密な電子部品の実装動作が可能となる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図12ないし図14によって説明する。なお、本実施形態においては、実施形態1と同一の構成については、同一符号を付して重複する説明を省略し、異なるところについてのみ説明する。
実施形態1においては、カメラユニット60が、ヘッドユニット20に対してリニアモータ51を介して相対移動可能に設置された構成を例示した。これに対して、本実施形態の表面実装機200における部品認識装置U1では、カメラユニット210が基台110に固定的に設置され、ヘッドユニット20を駆動させるためのX軸モータ12を駆動させることで、カメラユニット210に対して、電子部品5を移動させる構成としてある。
図12に示すように基台110上のX方向の中央であって、搬送コンべア120のY方向の両側には、カメラユニット210が一対設置されている。図13に示すように、カメラユニット210は受光カメラ65と複数個のLED212A、212Bとを単一のケーシング211に収容して一ユニットとしたものである。
各LED212Aは照明光を出射する出射光軸を斜めに傾けた状態でケーシング211の上部に設置してあり、電子部品5を斜め下側から照らすようになっている。各LED212Bは照明光を出射する出射光軸が水平方向となるようにケーシング211の上部に設置してあり、電子部品5を側方から照らすようになっている。
図14に示すように、X軸エンコーダ15と制御装置30のMPU35及び転送指令回路160とは、電気的に接続されており、X軸エンコーダ15からのパルス信号Spは制御装置30のMPU35及び転送指令回路160にそれぞれ入力される構成となっている。
また、MPU35はモータ駆動制御部213を介して、X軸モータ12と電気的に接続されており、MPU35からのモータ駆動指令がモータ駆動制御部213に出力されることによって、X軸モータ12が回転駆動する構成となっている。
本実施形態においては、X軸モータ12を回転駆動させることで、吸着ノズル26に吸着保持された電子部品5をX方向に移動させる。そして、移動中の電子部品5が、カメラユニット210の上方の撮像領域を通過したタイミングにて、受光カメラ65により電子部品5を下方から撮像する。なお、本実施形態では、X軸モータ12は特許請求の範囲に記載の「移動装置」の一例である。
撮像時には、転送指令回路160は、X軸エンコーダ15(上述したヘッドユニット20の移動量、ひいては、受光カメラ65に対する電子部品5の移動量を検出可能)から入力されるパルス信号Spによって、実施形態1と同様の処理を行い、画像取込装置50へ撮像指令TSを出力する。そして、受光カメラ65より出力される各画像データは画像取込装置50に送られ、そこで画像処理が行われ電子部品5の下面画像が生成される。これによって、電子部品5の保持姿勢を画像認識することができる。
また、本実施形態では速度変化に対応して、撮像指令TSの出力を行うため、ヘッドユニット20の速度が完全に一定にならない状態でも電子部品5の撮像が可能である。このため、ヘッドユニット20が所定の速度に達する前に、電子部品5の撮像を行うことが可能となり、ヘッドユニット20が加速するための加速区間を短くできる。また、電子部品5の撮像が完了する前にヘッドユニット20を減速させることができるので、撮像終了後のヘッドユニットの減速区間を短く設定できる。このため、電子部品5を吸着保持してから電子部品5を撮像し所定の位置に実装される間のヘッドユニット20の移動距離を短くすることができ、実装効率を上げることができる。
<他の実施形態>
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば、次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態においては、カウント補正値Srdの乗算対象となる信号数として、パルス信号Spの直前の出力周期にてカウントされたカウント値Epを例示したが、これに限定されない。カウント補正値Srdの乗算対象となる信号数としては、例えば、パルス信号Spの2周期以前の出力周期間にてカウントされたカウント値Epであってもよい。図10の例では、時刻t3〜t4の目標カウント値Epmを計算するために、時刻t3〜t4の2周期前となる時刻t0〜t1間のカウント値Ep(500)を用いてもよい。また、カウント値Epは予め設定された定数であってもよい。
(2)上記実施形態においては、パルス信号Spが出力されてから、目標カウント値Epmだけカウントした時点で、撮像指令TSを出力する処理を例示したが、これに限定されない。例えば、パルス信号Spの2周期以前の出力周期間にてカウントした信号数を用いて、目標カウント値Epmを決定した場合は、撮像指令TSが出力されてから、目標カウント値Epmだけカウントした時点で、撮像指令TSを出力してもよい。なお、この場合のカウント補正値Srdは、信号電荷の転送回数に関わらず、常に分解能比と同じ値とすればよい。
(3)上記実施形態2では、カメラユニット210を基台110に設置した例を示したが、カメラユニット210の設置場所は基台110に限定されるものではなく、電子部品5を撮像可能であれば、基台110以外の場所でもよい。
(4)上記実施形態においては、エンコーダ側の分解能をリニアエンコーダ55のエンコーダ分解能WR、TDIセンサ側の分解能を画素スケールWGとして例示したが、これに限定されない。例えば、エンコーダ側の分解能をエンコーダ分解能WRに集光レンズ66の横倍率Mを乗算した値とし、TDIセンサ側の分解能を受光素子PDの垂直方向Vのセル幅Wとしてもよい。
(5)表面実装機には上記実施形態1のヘッドユニット20に設けられた部品認識装置Uと、上記実施形態2の基台110に設けられたカメラユニット210の双方を設けてもよい。この場合、固定側である基台110に設けられたカメラユニット210の受光カメラは撮像エリアが大きいカメラを用い、移動側であるヘッドユニット20に設けられた部品認識装置Uの受光カメラは、カメラユニット210の受光カメラよりも、撮像エリアが小さく小型、軽量のカメラを用いるとよい。そして、両カメラの撮像エリアの大小に対応させて、カメラユニット210では実装される数が比較的少なく、サイズの大きい電子部品5を撮像し、部品認識装置Uでは実装される数が比較的多く、小さいサイズの電子部品5を撮像すればよい。このようにすれば、ヘッドユニット側のカメラを小型化できるので、ヘッドユニット20の高速動作を容易に達成できる。
また、カメラユニット210は電子部品5のリード浮きやバンプ高さを測定するためのコプラナリティ検査機能を備えていてもよい。
部品認識装置とヘッドユニットとの関係を示す図 部品認識装置を示す図 部品認識装置の電気的構成を示すブロック図 TDIセンサの構成を模式的に示した図 TDIセンサの電気的構成を示すブロック図 各信号の出力タイミングを示すタイミングチャート図 画素スケールWGと受光素子のセル幅Wとの関係を示す図 電子部品の移動と、信号電荷の転送との関係を示す図 転送指令回路の構成を示す図 転送指令回路の処理を示すタイミングチャート図 表面実装機の平面図 実施形態2における表面実装機の平面図 実施形態2におけるカメラユニットの構成を示す図 実施形態2における部品認識装置の電気的構成を示すブロック図
5…電子部品
10…X軸ボールねじ軸(本実施形態では、特許請求の範囲に記載の「ヘッド駆動装置」の一例)
12…X軸モータ(本実施形態では、特許請求の範囲に記載の「ヘッド駆動装置」の一例)
14、148…ボールナット(本実施形態では、特許請求の範囲に記載の「ヘッド駆動装置」の一例)
15…X軸エンコーダ(本実施形態では、特許請求の範囲に記載の「エンコーダ」の一例)
20…ヘッドユニット
26…吸着ノズル
51…リニアモータ(本実施形態では、特許請求の範囲に記載の「移動装置」の一例)
55…リニアエンコーダ(本実施形態では、特許請求の範囲に記載の「エンコーダ」の一例)
65…受光カメラ(本実施形態では、特許請求の範囲に記載の「カメラ」の一例)
66…集光レンズ
70…TDIセンサ
71…受光部
75…転送部
100、200…表面実装機
110…基台
120…搬送コンベア(本発明の「基板搬送装置」に相当)
128…テープフィーダ(本発明の「部品供給装置」に相当)
145…Y軸ボールねじ軸(本実施形態では、特許請求の範囲に記載の「ヘッド駆動装置」の一例)
147…Y軸モータ(本実施形態では、特許請求の範囲に記載の「ヘッド駆動装置」の一例)
B2…補正値決定部(本実施形態では、特許請求の範囲に記載の「設定手段」の一例)
B5…クロックカウンタ
B6…発振回路
B8…乗算器(本実施形態では、特許請求の範囲に記載の「乗算部及び設定手段」の一例)
B12…比較器(本実施形態では、特許請求の範囲に記載の「転送指令手段」の一例)
CL…クロック信号
Ep…カウント値(本実施形態では、特許請求の範囲に記載の「クロック信号の信号数」の一例)
Epm…目標カウント値
PD…受光素子
PK…基板
Sp…パルス信号
Sr…分解能比
Srd…カウント補正値
WG…画素スケール(本実施形態では、特許請求の範囲に記載の「TDIセンサ側の分解能」の一例)
WR…エンコーダ分解能(本実施形態では、特許請求の範囲に記載の「エンコーダ側の分解能」の一例)
U、U1…部品認識装置

Claims (5)

  1. 集光レンズと、イメージセンサとを具備してなるカメラと、
    吸着ノズルに吸着保持された電子部品と前記カメラとを相対移動させる移動装置と、
    前記相対移動の移動量に対応したパルス信号を出力するエンコーダと、を備えてなると共に、前記電子部品と前記カメラとを前記移動装置により相対移動させつつ前記カメラにて前記電子部品を撮影し、得た画像に基づいて前記電子部品の吸着姿勢を認識する部品認識装置であって、
    受光素子を一列状に配置した画素列を複数列配置してなる2次元の受光部と前記各画素列の受光素子に蓄積された信号電荷を列単位で次の列に順次転送させる2次元の転送部とを具備してなる前記イメージセンサであるTDIセンサと、
    クロック信号を出力する発振回路と、
    前記TDIセンサ側の分解能と前記エンコーダ側の分解能の比率を分解能比と定義したときに、
    前記分解能比と前記エンコーダから出力される前記パルス信号の出力周期間に出力される前記クロック信号の信号数とに基づいて目標カウント値を設定する設定手段と、
    前記クロック信号をカウントするカウント動作を実行するクロックカウンタと、
    前記クロックカウンタが前記クロック信号を前記目標カウント値カウントすることを条件に、前記TDIセンサに次の転送指令を出力する転送指令手段と、を備えることを特徴とする部品認識装置。
  2. 請求項1に記載の部品認識装置であって、
    前記クロックカウンタは前記撮影のため行う相対移動中に、前記カウント動作を前記エンコーダから出力されるパルス信号の出力周期単位で行い、
    前記設定手段は、前記分解能比と前記信号電荷の転送回数とに基づいてカウント補正値を決定する補正値決定部と、
    前記クロックカウンタが前記出力周期にカウントした信号数に前記カウント補正値を乗算することで前記目標カウント値を決定する乗算部と、を備えることを特徴とする部品認識装置。
  3. 請求項2に記載の部品認識装置であって、
    前記カウント補正値の乗算対象となる信号数は、前記パルス信号の直前の出力周期にてカウントした信号数であることを特徴とする部品認識装置。
  4. 基台と、
    実装対象の基板を前記基台上に搬入する基板搬送装置と、
    前記基台上に設けられ、電子部品の供給を行う部品供給装置と、
    前記電子部品の吸着保持機能を有し、前記部品供給装置を通じて供給される前記電子部品を前記基板上に実装する実装動作を行う吸着ノズルと、
    前記吸着ノズルが設けられるヘッドユニットと、
    前記ヘッドユニットを前記基台上において水平移動させるヘッド駆動装置と、
    請求項1ないし3のいずれか一項に記載の部品認識装置とを備え、
    前記部品認識装置の一部を構成する前記カメラは、前記ヘッドユニットに対して前記移動装置を介して相対移動可能に設置されることを特徴とする表面実装機。
  5. 基台と、
    実装対象の基板を前記基台上に搬入する基板搬送装置と、
    前記基台上に設けられ、電子部品の供給を行う部品供給装置と、
    前記電子部品の吸着保持機能を有し、前記部品供給装置を通じて供給される前記電子部品を前記基板上に実装する実装動作を行う吸着ノズルと、
    前記吸着ノズルが設けられるヘッドユニットと、
    前記ヘッドユニットを前記基台上において水平移動させるヘッド駆動装置と、
    請求項1ないし3のいずれか一項に記載の部品認識装置とを備え、
    前記部品認識装置の一部を構成する前記カメラは前記基台に対して固定的に設置され、
    前記移動装置は前記ヘッド駆動装置であることを特徴とする表面実装機。
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