JP2008266784A5 - 給電方法、給電装置、ウェブ用電解めっき装置およびめっき膜付きウェブ - Google Patents

給電方法、給電装置、ウェブ用電解めっき装置およびめっき膜付きウェブ Download PDF

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上記目的を達成するため、本発明によれば、走行しているウェブに少なくとも1つの前記ウェブの走行にあわせて接触面が回転する磁性材料または磁性材料を含むものを用いて構成された第1の帯状環状体である給電電極を圧接することにより密着させて給電する給電方法であって、前記給電電極の前記接触面に対して、前記ウェブの側に圧接する面状の圧力を磁力によって付与し、前記ウェブの幅方向における前記接触面の接触幅が前記ウェブの幅よりも小さいことを特徴とする給電方法が提供される。
また、本発明の好ましい形態によれば、前記ウェブの前記面状の圧力の方向の反対側に設けた反力付与手段により前記磁力に対する反力を付与する給電方法が提供される。
また、本発明の好ましい形態によれば、前記反力は、前記ウェブを前記給電電極の接触面との間で挟むよう配設され張設された第2の帯状環状体を備えた反力付与手段により行う給電方法が提供される。
また、本発明の好ましい形態によれば、前記反力は、少なくとも1つの反力付与回転体を用いて付与する給電方法が提供される。
また、本発明の別の形態によれば、表面に導電性薄膜を付与したウェブを連続的に走行させながらめっき処理槽内で電解めっきを施してめっき膜付きウェブを製造する連続電解めっき装置に用いられる給電方法であって、上記のいずれかに記載の給電方法によって前記第1の帯状環状体である給電電極を前記ウェブに圧接し、前記給電電極の前記ウェブとの接触面が導電性を有し、かつ、めっき用電源と電気的に接続されたものを用い、前記給電電極を経由して前記ウェブの導電面に給電することを特徴とする給電方法が提供される。
また、本発明の好ましい形態によれば、前記給電電極のウェブ導電面との接触面積を、次式を満足する範囲内とする給電方法が提供される。
A:前記接触面の導電性薄膜の面への接触面積[mm
I:投入する電流値[A]
R:接触部の接触抵抗値[Ω]
t:前記接触面が接触する導電膜の膜厚[mm]
:限界熱量係数[W/mm]=8.5×10W/mm
また、本発明の別の形態によれば、走行するウェブに対し、第1の帯状環状体である給電電極に圧接力を付与して前記ウェブに密着させて給電する給電装置であって、少なくとも1つの前記給電電極と、前記給電電極の内側または外側または内外両側に配設され前記給電電極に張力を与える少なくとも2つのプーリーと、前記給電電極の前記ウェブの走行経路に接する部位であって、前記プーリーのうち隣接する少なくとも2つの前記プーリーの間における前記給電電極の接触面に対し、前記ウェブの走行経路の側に圧接する面状の圧力を磁力によって付与する手段とを有する給電装置が提供される。
また、本発明の好ましい形態によれば、前記給電電極は磁性材料の表面に耐食性導電性薄膜を付与したものである給電装置が提供される。
また、本発明の好ましい形態によれば、前記給電電極は磁性材料の表面に耐食性導電性薄膜を付与したものであって、前記磁性材料の幅方向両端エッジ部にR面取りを施してなる給電装置が提供される。
また、本発明の好ましい形態によれば、前記面状圧力付与手段と前記ウェブの走行経路との間に前記磁力による引力に対する反力を付与する反力付与手段を配設する給電装置が提供される。
また、本発明の好ましい形態によれば、前記反力付与手段は、少なくとも1つの第2の帯状環状体と、前記第2の帯状環状体の内側および/または外側に配設され前記第2の帯状環状体に張力を与える少なくとも2つのプーリーとを有するものであって、前記第2の帯状環状体の前記ウェブの走行経路に接する接触面は、前記給電電極の前記ウェブの走行経路に接する部位と前記ウェブの走行経路を挟んで対向して配設されている給電装置が提供される。
また、本発明の好ましい形態によれば、前記反力付与手段は、少なくとも1つの反力付与回転体である給電装置が提供される。
また、本発明の別の形態によれば、上記のいずれかに記載の給電装置であって、前記給電電極は前記ウェブの走行経路に接する面が導電性を有するものであり、かつ、めっき用電源と電気的に接続された電極として構成されたものであることを特徴とするめっき装置用の給電装置が提供される。
また、本発明の好ましい形態によれば、前記給電電極を、前記ウェブの幅方向に移動させるための移動手段を有するウェブ用電解めっき装置が提供される。
また、本発明の好ましい形態によれば、前記給電装置を、めっき槽の前または後または前後のめっき浴外に1箇所以上配設してなるウェブ用電解めっき装置が提供される。

Claims (20)

  1. 走行しているウェブに少なくとも1つの前記ウェブの走行にあわせて接触面が回転する磁性材料または磁性材料を含むものを用いて構成された第1の帯状環状体である給電電極を圧接することにより密着させて給電する給電方法であって、前記給電電極の前記接触面に対して、前記ウェブの側に圧接する面状の圧力を磁力によって付与し、前記ウェブの幅方向における前記接触面の接触幅が前記ウェブの幅よりも小さいことを特徴とする給電方法。
  2. 前記ウェブの前記面状の圧力の方向の反対側に設けた反力付与手段により前記磁力に対する反力を付与することを特徴とする請求項に記載の給電方法。
  3. 前記反力は、前記ウェブを前記給電電極の接触面との間で挟むよう配設され張設された第2の帯状環状体を備えた反力付与手段により行うことを特徴とする請求項2に記載の給電方法。
  4. 前記反力は、少なくとも1つの反力付与回転体を用いて付与することを特徴とする請求項に記載の給電方法。
  5. 表面に導電性薄膜を付与したウェブを連続的に走行させながらめっき処理槽内で電解めっきを施してめっき膜付きウェブを製造する連続電解めっき装置に用いられる給電方法であって、請求項1〜のいずれかに記載の給電方法によって前記第1の帯状環状体である給電電極を前記ウェブに圧接し、前記給電電極の前記ウェブとの接触面が導電性を有し、かつ、めっき用電源と電気的に接続されたものを用い、前記給電電極を経由して前記ウェブの導電面に給電することを特徴とする給電方法。
  6. 前記給電電極のウェブ導電面との接触面積を、次式を満足する範囲内とすることを特徴とする請求項に記載の給電方法。
    Figure 2008266784
    A:前記接触面の導電性薄膜の面への接触面積[mm
    I:投入する電流値[A]
    R:接触部の接触抵抗値[Ω]
    t:前記接触面が接触する導電膜の膜厚[mm]
    :限界熱量係数[W/mm]=8.5×10W/mm
  7. 走行するウェブに対し、第1の帯状環状体である給電電極に圧接力を付与して前記ウェブに密着させて給電する給電装置であって、少なくとも1つの前記給電電極と、前記給電電極の内側または外側または内外両側に配設され前記給電電極に張力を与える少なくとも2つのプーリーと、前記給電電極の前記ウェブの走行経路に接する部位であって、前記プーリーのうち隣接する少なくとも2つの前記プーリーの間における前記給電電極の接触面に対し、前記ウェブの走行経路の側に圧接する面状の圧力を磁力によって付与する手段とを有することを特徴とする給電装置。
  8. 前記給電電極は磁性材料の表面に耐食性導電性薄膜を付与したものであることを特徴とする請求項に記載の給電装置。
  9. 前記給電電極は磁性材料の表面に耐食性導電性薄膜を付与したものであって、前記磁性材料の幅方向両端エッジ部にR面取りを施してなることを特徴とする請求項またはに記載の給電装置。
  10. 前記面状圧力付与手段と前記ウェブの走行経路との間に前記磁力による引力に対する反力を付与する反力付与手段を配設することを特徴とする請求項のいずれかに記載の給電装置。
  11. 前記反力付与手段は、少なくとも1つの第2の帯状環状体と、前記第2の帯状環状体の内側および/または外側に配設され前記第2の帯状環状体に張力を与える少なくとも2つのプーリーとを有するものであって、前記第2の帯状環状体の前記ウェブの走行経路に接する接触面は、前記給電電極の前記ウェブの走行経路に接する部位と前記ウェブの走行経路を挟んで対向して配設されていることを特徴とする請求項10に記載の給電装置。
  12. 前記反力付与手段は、少なくとも1つの反力付与回転体であることを特徴とする請求項10に記載の給電装置。
  13. 請求項12のいずれかに記載の給電装置であって、前記給電電極は前記ウェブの走行経路に接する面が導電性を有するものであり、かつ、めっき用電源と電気的に接続された電極として構成されたものであることを特徴とするめっき装置用の給電装置。
  14. 表面に導電性薄膜を付与したウェブを連続的に走行させながらめっき処理槽内で電解めっきを施してめっき膜付きウェブを製造する連続電解めっき装置であって、請求項13に記載の給電装置を前記ウェブの走行経路に沿って少なくとも1箇所に配設してなることを特徴とするウェブ用電解めっき装置。
  15. 前記給電電極を、前記ウェブの幅方向に移動させるための移動手段を有することを特徴とする請求項14に記載のウェブ用電解めっき装置。
  16. 前記給電装置を、めっき槽の前または後または前後のめっき浴外に1箇所以上配設してなることを特徴とする請求項14または15に記載のウェブ用電解めっき装置。
  17. 前記給電装置を、めっき槽内のめっき浴上に少なくとも1箇所以上配設してなることを特徴とする請求項14または15に記載のウェブ用電解めっき装置。
  18. 前記ウェブの幅方向が、重力方向に対して略平行となるように走行させることを特徴とする請求項1417のいずれかに記載のウェブ用電解めっき装置。
  19. 少なくとも2つの請求項1418のいずれかに記載のウェブ用電解めっき装置を有する多段式電解めっき装置であって、前記給電装置の前記電極の前記導電性薄膜の面への接触面積が、上流側よりも下流側に配置された前記給電装置のほうが小さく、かつ、次式を満足するように構成されたことを特徴とするウェブ用電解めっき装置。
    Figure 2008266784
    A:前記電極の導電性薄膜の面への接触面積[mm
    I:投入する電流値[A]
    R:接触部の接触抵抗値[Ω]
    t:前記電極が接触する導電膜の膜厚[mm]
    :限界熱量係数[W/mm]=8.5×10W/mm
  20. 請求項1419のいずれかに記載のウェブ用電解めっき装置を用いて製造されためっき膜付きウェブ。
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