JP4212081B2 - 連続湿式処理方法及び装置並びに液シール方法及び装置 - Google Patents

連続湿式処理方法及び装置並びに液シール方法及び装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フレキシブルプリント基板の基材等の帯状の対象物にめっき等の湿式処理を施す連続湿式処理方法及び装置、並びに湿式処理の際の液シール方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ICカード等に用いられるフレキシブルプリント基板には、搭載される素子の電気的な接続をとるためにめっきが施される。フレキシブルプリント基板にめっきを施す方法としては、帯状のフレキシブルプリント基板の基材を切断した状態でめっき液に浸漬する枚葉式の方法が用いられていた。また、帯状の基材自体を連続的にめっき液に浸漬する連続式の方法も用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の連続式めっき方法では、フレキシブルプリント基板の基板面を水平にした状態でめっきを施していたため、次のような不都合があった。すなわち、形成されためっきの厚さが、基板の同一面内或いは表裏面で不均一となり、基板毎にめっき特性のばらつきが生じていた。また、帯状の基材を、めっき液に送り込むための装置構成のために、基板表面に傷が発生してしまうことがあった。さらには、装置構成上、めっき槽へのアノードとなる金属の補給が困難であったり、めっき槽の掃除が困難であったりと、めっき装置のメンテナンス性が良好とはいえなかった。
【0004】
本発明の目的は、フレキシブルプリント基板の基材等の帯状の対象物に対して連続的に安定して湿式処理を施し、かつ、対象物の表面での傷の発生を抑制しうる連続湿式処理方法及び装置、並びに湿式処理の際の液シール方法及び装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、幅方向を略鉛直にした状態で条材が貫通する開口部が形成された側壁と、前記側壁の前記開口部近傍に略鉛直に配置され、前記条材を挟み込むための一対の円柱状部材とを有することを特徴とする液シール装置により達成される。
【0006】
また、上記の液シール装置において、前記側壁の前記開口部近傍で前記一対の円柱状部材と前記側壁とが接するようにしてもよい。なお、本明細書において「接する」とは、液漏れが抑制されるように近接している状態をも含むものである。
【0007】
また、上記の液シール装置において、前記側壁の前記開口部近傍で前記一対の円柱状部材を囲む周壁を有し、前記周壁には、幅方向を略鉛直にした状態で前記条材が貫通する開口部が形成されているようにしてもよい。
【0008】
また、上記の液シール装置において、前記一対の円柱状部材は、上端及び下端に大径部を有する段付の形状であり、前記大径部により前記条材の上端及び下端を挟み込むようにしてもよい。
【0009】
また、上記の液シール装置において、前記円柱状部材を、その中心軸を回転軸として回転することができ、かつ、その回転軸を水平方向に移動できるように保持する円柱部材保持手段を更に有するようにしてもよい。
【0010】
また、上記の液シール装置において、前記側壁は、液体が満たされる液槽の側壁であり、前記一対の円柱状部材は、前記液槽の内側に配置され、前記液槽内に満たされる液体の液圧によって前記一対の円柱状部材が前記側壁及び前記条材に接することにより、前記開口部からの液漏れを抑制するようにしてもよい。
【0011】
また、上記目的は、幅方向を略鉛直にした状態で条材が貫通する開口部が形成された第1の側壁と、前記第1の側壁の前記開口部近傍に略鉛直に配置され、前記条材を挟み込むための一対の第1の円柱状部材と、前記第1の側壁に対向するように配置され、幅方向を略鉛直にした状態で条材が貫通する開口部が形成された第2の側壁と、前記第2の側壁の前記開口部近傍に略鉛直に配置され、前記条材を挟み込むための一対の第2の円柱状部材とを有することを特徴とする液シール装置により達成される。
【0012】
また、上記目的は、幅方向を略鉛直にした状態で条材が貫通する第1の開口部が形成された第1の側壁と、前記第1の側壁に対向し、幅方向を略鉛直にした状態で前記条材が貫通する第2の開口部が形成された第2の側壁とを有し、前記条材に対し所定の処理を行うための液体が満たされる液槽と、前記液槽内の前記第1の側壁の前記第1の開口部近傍に略鉛直に配置され、前記条材を挟み込むための一対の第1の円柱状部材と、前記液槽内の前記第2の側壁の前記第2の開口部近傍に略鉛直に配置され、前記条材を挟み込むための一対の第2の円柱状部材と、対向する前記第1の開口部から前記第2の開口部に前記条材を長手方向に連続的に移動する条材移動手段とを有することを特徴とする連続湿式処理装置により達成される。
【0013】
また、上記の連続湿式処理装置において、前記第1の側壁の前記第1の開口部近傍で前記第1の円柱状部材が前記第1の側壁と接し、かつ、前記第2の側壁の前記第2の開口部近傍で前記第2の円柱状部材が前記第2の側壁と接するようにしてもよい。
【0014】
また、上記の連続湿式処理装置において、前記第1の側壁の前記第1の開口部近傍で前記第1の円柱状部材を囲む第1の周壁と、前記第2の側壁の前記第2の開口部近傍で前記第2の円柱状部材を囲む第2の周壁とを有し、前記第1の周壁には、幅方向を略鉛直にした状態で前記条材が貫通する第3の開口部が形成され、前記第2の周壁には、幅方向を略鉛直にした状態で前記条材が貫通する第4の開口部が形成されているようにしてもよい。
【0015】
また、上記の連続湿式処理装置において、前記第1の円柱状部材及び/又は前記第2の円柱状部材は、上端及び下端に大径部を有する段付の形状であり、前記大径部により前記条材の上端及び下端を挟み込むようにしてもよい。
【0016】
また、上記の連続湿式処理装置において、前記条材は、フレキシブルプリント基板の基材であってもよい。上記連続湿式処理装置により、フレキシブルプリント基板を製造してもよい。
【0017】
また、上記目的は、液体が満たされる液槽の側壁に形成され、幅方向を略鉛直にした状態で条材が貫通する開口部からの液漏れを抑制する液シール方法であって、前記液槽内の前記側壁の前記開口部近傍に、一対の円柱状部材を略垂直に配置して前記条材を挟み込み、前記液槽に液体を満たしたときに、液圧によって前記一対の円柱状部材が前記側壁及び前記条材に接することにより、前記開口部からの液漏れを抑制することを特徴とする液シール方法により達成される。
【0018】
また、上記目的は、幅方向を略鉛直にした状態で条材が貫通する第1の開口部が形成された第1の側壁と、前記第1の側壁に対向し、幅方向を略鉛直にした状態で前記条材が貫通する第2の開口部が形成された第2の側壁とを有し、前記条材に対し所定の処理を行うための液体が満たされる液槽において、対向する前記第1の開口部から前記第2の開口部に前記条材を長手方向に連続的に移動することにより、前記条材に対して前記所定の処理を行う連続湿式処理方法において、前記液槽内の前記第1の側壁の前記第1の開口部近傍に、一対の第1の円柱状部材を略垂直に配置して前記条材を挟み込み、前記液槽内の前記第2の側壁の前記第2の開口部近傍に、一対の第2の円柱状部材を略垂直に配置して前記条材を挟み込み、前記液槽に液体を満たしたときに、液圧によって前記第1の円柱状部材が前記第1の側壁及び前記条材に接し、前記第2の円柱状部材が前記第2の側壁及び前記条材に接することにより、前記液槽からの液漏れを抑制することを特徴とする連続湿式処理方法により達成される。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態による連続湿式処理方法及び装置について図1乃至図8を用いて説明する。図1は本実施形態による連続湿式処理装置の構造を示す上面図であり、図2は本実施形態による連続湿式処理装置における給電ロール部の構造を示す概略図であり、図3はめっき槽の構造を示す概略図であり、図4は液シール装置のシールロールの構造を示す概略図であり、図5は液シール装置の液漏れ防止機構を説明する図であり、図6及び図7は液シール装置のシールロールの構造の他の例を示す概略図であり、図8はめっき槽の構造を示す断面図である。
【0020】
本実施形態による連続湿式処理方法及び装置は、帯状のめっき対象物に電気銅めっきを施すものである。
【0021】
〔1〕連続湿式処理装置
まず、本実施形態による連続湿式処理装置について図1乃至図8を用いて説明する。
【0022】
本実施形態による連続湿式処理装置は、図1に示すように、めっき処理が行われるめっき処理部10と、めっきを施すべき帯状の基材12をめっき処理部10に連続的に送り出す基材巻き出し部14と、めっき処理部10においてめっきが施された基材12を連続的に回収する基材巻き取り部16とから構成されている。
【0023】
基材巻き出し部14には、コイル状に巻かれた帯状の基材12を、その幅方向を略鉛直にして長手方向に送り出し、めっき処理部10へ導入するアンコイラー18が設けらている。アンコイラー18とめっき処理部10との間には、アンコイラー18から送り出された基材12の張力を一定に保つアキューム装置20が設けられている。
【0024】
めっき処理部10は、めっき液で満たされた複数のめっき槽22a、22b、22c、22dを有している。各めっき槽22a、22b、22c、22dには、対向する側壁にそれぞれ液シール装置24が設けられており、一方の側壁の液シール装置24から基材12が幅方向を略鉛直にしてめっき槽22a、22b、22c、22d内に導入されるようになっている。めっき槽22a、22b、22c、22dに導入された基材12は、そのまま他方の側壁の液シール装置24を介してめっき槽22a、22b、22c、22d外に導出されるようになっている。
【0025】
めっき槽22bの基材導出側とめっき槽22cの基材導入側の近傍には、めっき槽22bの液シール装置24から導出された基材12を方向転換し、めっき槽22cに液シール装置24を介して導入するためのUターン部26が設けられている。
【0026】
各めっき槽22a、22b、22c、22dの基材導入側と基材導出側の液シール装置24近傍には、基材12に給電するための給電ロール部28が設けられている。
【0027】
めっき槽22aの基材導入側と基材巻き出し部14との間には、基板巻き出し部14から送り出された基材12の汚れの除去等を行う前処理槽30が設けられている。前処理槽30についても、めっき槽22a、22b、22c、22dと同様の液シール装置(図示せず)が設けられている。
【0028】
めっき槽22dの基材導出側の液シール装置24近傍には、めっきが施された基材12をシャワー洗浄する洗浄室32が設けられている。洗浄室32近傍には、洗浄室内で洗浄された基材12を熱風乾燥する乾燥室34が設けられている。
【0029】
乾燥室34近傍には、乾燥室34内で乾燥された基材12を巻き取り回収する基材巻き取り部16が配置されている。
【0030】
基材巻き取り部16には、めっき処理部10によりめっきが施され、幅方向を略鉛直にして送り出された基材12を巻き取って回収するリコイラー36が設けられている。リコイラー36とめっき処理部10の乾燥室34との間には、基材12を所定の速度でリコイラー36に送るための駆動装置38が設けられている。
【0031】
こうして、基材巻き出し部14からその幅方向を略鉛直にして長手方向に送り出された基材12が、めっき処理部10の前処理槽30、めっき槽22a、22b、22c、22d、洗浄室32、乾燥室34を順次通過し、基材巻き取り部16により回収される構成となっている。
【0032】
このように、本実施形態による連続湿式処理装置は、めっき処理の対象物である帯状の基材12が、液シール装置24を介してその幅方向を略垂直にして長手方向にめっき槽22a、22b、22c、22d内を通過するものである。そして、液シール装置24が、めっき槽22a、22b、22c、22dからのめっき液の液漏れを効果的に低減することに主たる特徴を有する。液シール装置24の機構の詳細については後述する。
【0033】
次に、本実施形態による連続湿式処理装置によるめっき処理の対象物及び本実施形態による連続湿式処理装置の各構成要素について詳述する。
【0034】
(1)基材12
基材12は、例えば幅250mm、厚さ25μmのフレキシブルプリント基板の基材のような薄板幅広の条材で、その長さが例えば50メートル程度の帯状のものである。このような基材12が、コイル状に巻かれた状態で基材巻き出し部14のアンコイラー18にセットされる。
【0035】
(2)基材巻き出し部14
アンコイラー18は、コイル状に巻かれた帯状の基材12を、その幅方向を略鉛直にして長手方向に送り出し、めっき処理部10へ導入するものである。
【0036】
アキューム装置20は、アンコイラー18から送り出された基材12の張力を一定に保ち、送り出された基材12が折れ曲がって破損したり表面に傷がつくのを防止するものである。また、アキューム装置20により、アンコイラー18によって送り出すコイル状の基材12を交換する際の時間をかせぐことができ、基材12の交換が容易なものとなっている。
【0037】
(3)めっき処理部10
(a)前処理槽30
前処理槽30は、めっき処理を施す前に、エッチング等により基材12表面を清浄化するためのものであり、槽内には、かかる表面処理用の薬液が満たされている。また、前処理槽30には、後述するめっき槽22a、22b、22c、22dの液シール装置24と同様の液シール装置を有している。この液シール装置を介して基材12が幅方向を略鉛直方向にした状態で前処理槽30内を通過することにより、めっき処理前に所定の前処理が施される。
【0038】
(b)給電ロール部28
給電ロール部28について図2を用いて説明する。図2(a)は給電ロール部の構造を示す上面図であり、図2(b)は図2(a)のA−A′線断面図である。
【0039】
給電ロール部28は、無駆動で自由に回転可能な3本のロール42で幅方向を略鉛直方向にして送り出される基材12を挟むように構成されている。各ロール42の上端には、ロータリーコネクター44が接続されており、ロール42が回転した状態でも電気的に接続され、基材12に給電できるようになっている。各ロール42は、スパーク防止のため給電時には常時水洗により濡らしている。
【0040】
各ロール42は回転するため、これらに挟まれた基材12は、給電されながら送り出される。ここで、各ロール42自体は駆動しないが、基材12の通過速度に応じて自由に回転するので、送られる基材12に速度誤差が生じることがなくロール42による擦り傷の発生を抑制することができる。
【0041】
また、給電ロール部28には、送り出される基材12の蛇行を修正する蛇行修正装置(EPC、Edge Position Controller)(図示せず)が備えられている。EPCは基材12の端を検出するセンサーを有しており、基材12が上下方向に蛇行すると、センサーがズレ量を検出する。このズレ量に基づき、EPCは、蛇行を修正するようにロール42を傾ける。
【0042】
上記の給電ロール部28が、各めっき槽22a、22b、22c、22dの基材導入側と基材導出側の両側の液シール装置24近傍にそれぞれ設けられている。給電ロール部28が各めっき槽22a、22b、22c、22dの外に設けられているので、給電ロール部28による影響が、基材12に形成されるめっきの品質に及ぶこともない。すなわち、めっき槽22a、22b、22c、22d内に給電ロール部28を設けた場合、ロール42表面にもめっきが施されることとなる。このため、ロール42の径が厚くなっってしまったり、表面状態が荒れるため基材12に悪影響を与えてしまう。給電ロール部28を各めっき槽22a、22b、22c、22dの外に設けることにより、このような弊害を回避することができる。
【0043】
(c)めっき槽22a、22b、22c、22d
めっき槽22a、22b、22c、22dについて図3乃至図8を用いて説明する。図3(a)はめっき槽の構造を示す上面図であり、図3(b)は図3(a)のA−A′線断面図である。図4は液シール装置のシールロールの構造を示す概略図であり、図5は液シール装置の液漏れ防止機構を説明する図であり、図6及び図7は液シール装置のシールロールの構造の他の例を示す概略図である。なお、ここでは、めっき槽22aを例に説明するが、他のめっき槽22b、22c、22dも図3に示すめっき槽22aと同様の構造及び機能を有している。
【0044】
めっき槽22aの液シール装置24が設けられている対向する側壁46には、図3(a)に示すように、基材12が通過できる幅を有するスリット48が略鉛直方向に設けられている。
【0045】
液シール装置24は、スリット48を囲むように設けられたシール槽50と、シール槽50内に収容された2本のシールロール52から構成されている。シール槽50のめっき槽22aのスリット48に対向する側壁には、スリット48と同様に、基材12が通過できる幅を有するスリット54が設けられている。また、液シール装置24の近傍は、液シール装置24から漏れためっき液を回収するための区画となっており、底部に排液口58が設けられている。排液口58から回収されためっき液は、ポンプ(図示せず)により再びめっき槽22aに戻され循環している。
【0046】
シール槽50内のシールロール52は、例えば、ポリ塩化ビニルやテフロン(登録商標)等の樹脂製の中空のパイプ状の剛性体である。図4は、シール槽50に収容されたシールロールの構造を示す断面図である。図示するように、シールロール52内部の底には、シールロール52の姿勢を安定にするため、錘60が設けられている。
【0047】
シートロール52の下端及び上端の中央部分には凹み62a、62bが設けられている。下端の凹み62aには、シール槽50底部に設けられた凸部64aが嵌合している。また、上端の凹み62bには、シール槽50の上部に固定されている凸部64bが嵌合している。これら凹み62a、62bと凸部64a、64bとの嵌合にはあそびとして適度な間隙が設けられている。こうして、シール槽50内でのシールロール52の転倒が防止され、回転中心軸は水平方向に移動できる。
【0048】
めっきをする際には、図3(a)に示すように、一方のスリット54、上述した2本のシールロール52の間、及びスリット48を順次通して基材12が幅方向を略鉛直にした状態でめっき槽22a内に導入される。そして、他方のスリット48、上述した2本のシールロール52の間、及びスリット54を順次通して基材12が幅方向を鉛直にした状態でめっき槽22a外に導出される。
【0049】
ここで、液シール装置24によるめっき槽22aからのめっき液の液漏れ防止の機構を図5を用いて説明する。図5は、図3(a)の基材導入側の液シール装置近傍の上面図である。
【0050】
基材12のめっきを開始する際には、まず、めっき液をめっき槽22aに満たす前に、基材12を2本のシールロール52に挟み込むように設置する。
【0051】
次いで、めっき槽22aにめっき液を満たしていくとスリット48を介してシール槽50内にもめっき液が満たされる。すると、図5に示すように、めっき液の液圧により自動的にシールロール52が基材12に押し付けられ、さらに、シールロール52がシール槽50のスリット54が設けられている側壁に押し付けられる。
【0052】
上述のようにして、基材12とシールロール52とが密着し、シールロール52とシール槽50のスリット54が設けられている側壁とが密着する。これにより、シール槽50のスリット54がシールされ、スリット54からのめっき槽22aのめっき液の漏れを十分に抑えることができる。また、2本のシールロール52には均等にめっき液の液圧が加わるので、2本のシールロール52に挟まれた基材12の中心の位置を維持することができ、基材12が折れ曲がったりすることもない。
【0053】
また、基材12は、液圧によってシールロール52に挟まれているだけなので、基材12にかかる負荷が小さい。このように液シール装置24での負荷が小さいので、基材12は連続的に安定してめっき槽22a内を通過することができ、その際に、基材12表面における傷の発生や基材12の変形を抑制することができる。
【0054】
上述のようにして、めっき液を満たした際に、めっき槽22aの基材導入側と基材導出側が、液シール装置24により効果的にシールされることとなる。
【0055】
また、液シール装置24に用いるシールロール52の構造は、他の構造とすることもできる。
【0056】
例えば、図6に示すように、シールロール52の上端及び下端近傍が径が太くなった大径部66を有する段付きのシールロール52とする。このような2本のシールロール52の大径部66により基材12の上端及び下端を押さえるようにしてもよい。これにより、基材12の下端及び上端以外には、シールロール52が接触することがないので、基材12表面の傷の発生を防止することができる。なお、この場合には、スリット54からめっき液が漏れることとなるが、大径部66の径の大きさを調整することにより、スリット54からのめっき液の液漏れ量を調整することができる。
【0057】
また、シールロール52が回転できる構造としてもよい。例えば、図7に示すように、転倒防止のための凸部64a、64bに代えて、円錐コマ68a、68bによりシールロール52を上下から挟み込んで保持する。こうすることで、基材12がシールロール52間を通過するとともにシールロール52が回転するので、基材12とシールロール52との間の摩擦抵抗が低減される。これにより、基材12表面での傷の発生を抑制することができる。
【0058】
次に、めっき槽22aの他の構成要素について図3及び図8を用いて説明する。図8は、図3(a)のB−B′線断面図である。
【0059】
めっき槽22aの液シール装置24が設けられていない側壁の近傍には、図3(a)及び図8に示すように、アノードバスケット70が設けられている。アノードバスケット70内には、電気めっきのアノードとして、例えば銅ボールが収容されている。アノードの補給は、めっき槽22aの直上から行うことができる。この際、めっき槽22a内では、図3(a)に示すように、基材12が幅方向を略鉛直にした状態となっている。したがって、基材12が邪魔になることなく、めっき槽22a内へのアノードの補給を容易に行うことができる。なお、アノードバスケットに収容するアノード金属は、めっきの種類に応じて適宜選択することができる。
【0060】
また、めっき槽22a内には、基材12が幅方向を略鉛直にした状態で送られる基材12の揺れを防止するため、図3(a)及び図3(b)に示すように、基材12の両側に幅方向に沿って略鉛直方向に配された複数本のガラス棒72が設けられている。これにより、めっき槽22a内を、安定して基材12が幅方向を略鉛直にした状態で通過することができる。
【0061】
また、めっき槽22a内には、図8に示すように、幅方向を略鉛直にした状態で通過する基材12の上端及び下端を両側から遮蔽するエッジカバー74が設けられている。エッジカバー74は、基材12との距離を調整するための保持用板75に取り付けられている。これにより、基材12の上端及び下端表面に、めっきが厚く形成されるのを防止することができ、基材12の全面にめっきを均一に施すことができる。なお、エッジカバー74により基材12の上端及び下端を遮蔽する幅は、めっきの状態に応じて適宜調整することができる。
【0062】
また、めっき槽22a底部には、図8に示すように、エアー導入口76が設けられている。このエアー導入口76からエアーを導入することにより、めっき槽22a内のめっき液を攪拌することができる。これにより、より均一に基材12表面にめっきを施すことができる。
【0063】
また、メンテナンス時には、めっき槽22aからめっき液を完全に排液することができ、槽内を容易に清掃することができる。
【0064】
(d)Uターン部26
Uターン部26は、回転駆動する2本のロールを有している。これらが回転して基材12を送ることにより、めっき槽22bの液シール装置24から導出された基材12をU字状に方向転換し、めっき槽22cに液シール装置24を介して導入することができる。このように、Uターン部26を介してめっき槽22bからめっき槽22cに基材12を送ることにより、装置の設置に要する場所の面積を小さくすることができる。また、Uターン部26には、基材12の乾燥を防止するために、基材12に対して水或いは所定の溶液を噴射するシャワー(図示せず)が設けられている。
【0065】
(e)洗浄室32、乾燥室34
洗浄室32には、純水等を噴射するシャワー(図示せず)が設けられている。シャワーにより基材12に対して純水等を噴射することにより、めっき槽22a、22b、22c、22dを順次通過して表面にめっきが施された基材12を洗浄することができる。
【0066】
乾燥室34には、熱風を発生するドライヤー(図示せず)が設けられており、洗浄室32で洗浄された基材12を熱風乾燥することができる。
【0067】
(3)基材巻き取り部16
駆動装置38は、乾燥室34により乾燥されためっき処理後の基材12をリコイラー36に一定の速度で送るものである。例えば、駆動装置38は、回転するゴムロールにより基材12を牽引することにより、基材12を一定速度で送るものである。
【0068】
リコイラー36は、駆動装置38から幅方向を略鉛直にして送り出された基材12を巻き取って回収するものである。
【0069】
なお、基材巻き取り部16に、回収されためっき処理後の基材12を、その後の工程等に応じて所定の長さに切断するスリッター(切断装置)を設けてもよい。
【0070】
〔2〕連続湿式処理方法
次に、本実施形態による連続湿式処理方法について図1乃至図3を用いて説明する。
【0071】
まず、めっき槽22a、22b、22c、22d内をめっき液で満たす前に、めっきすべき帯状の基材12を、連続湿式処理装置にセットする。すなわち、コイル状に巻かれた基材12をアンコイラー18にセットする。次いで、アンコイラー18から基材12を幅方向を略鉛直にした状態で長手方向に送り出して、アキューム装置20を介してめっき処理部10に導入する。
【0072】
めっき処理部10では、基材12を、前処理槽30、めっき槽22a、22b、22c、22d、洗浄室32、乾燥室34を順次通過するようにセットする。
【0073】
めっき槽22aでは、基材導入側の液シール装置24のスリット54、2本のシールロール52の間、側壁46のスリット48を通して基材12をめっき槽22a内に導入する。そして、対向する基板導出側の側壁46のスリット48、液シール装置24の2本のシールロール52の間、スリット54を通してめっき槽22a外に導出する。めっき槽22a外に導出した基材12を、同様にめっき槽22b内に通過させた後、Uターン部26を介してめっき槽22c、22d内に基材12を通過させる。このとき、給電ロール部28において、ロール42により図2に示すように基材12を挟み、ロール42が基材12に接触した状態にする。
【0074】
また、めっき槽22a、22b、22c、22dのアノードバスケット70には、アノードとして例えば銅ボールを収容しておく。なお、めっき処理開始後は、銅ボールの減少等に応じて、めっき槽の直上から適宜アノードバスケット70に銅ボールを補充することが望ましい。
【0075】
めっき槽22dを通過した基材12を、洗浄室32と乾燥室34とに順次通過させた後、基材巻き取り部16の駆動装置38を介してリコイラー36に基材12の端部を取り付ける。こうして、基材12をリコイラー36により巻き取れるようにする。
【0076】
以上のようにして、基材12の連続湿式処理装置への導入を終了する。
【0077】
次いで、各めっき槽22a、22b、22c、22dにめっき液を満たしていく。このとき、各液シール装置24のシールロール52により、効果的に液漏れが抑制される。
【0078】
各めっき槽22a、22b、22c、22dが所定の液量のめっき液で満たされた後、基材12の電気めっきを開始する。
【0079】
まず、各給電ロール部28により基材12への給電を開始する。
【0080】
次いで、アンコイラー18による基材12の送り出しと、リコイラー36による基材12の巻き取りを開始する。このとき、必要に応じて、アキューム装置20により基材12の張力を調整し、駆動装置38により基材12の送り速度を調整する。
【0081】
こうして、基材12は、幅方向を略鉛直にした状態で長手方向に送られながら、めっき処理部10において、前処理槽30で清浄化された後、各めっき槽22a、22b、22c、22dでめっきが施されていく。めっきが施された基材12は、洗浄室32で洗浄され、乾燥室34で乾燥される。
【0082】
めっき処理部10においてめっきが施された基材12は、基材巻き取り部16のリコイラー36により順次コイル状に巻き取られていく。
【0083】
こうして、帯状の基材12を幅方向を略鉛直にした状態で長手方向に送りながら、基材12にめっきを連続的に施していく。
【0084】
このように、本実施形態によれば、スリット54近傍で基材12を液圧により挟み込む2本のシールロール52を有する液シール装置24を介して、帯状の基材12を、その幅方向を略鉛直にした状態で連続的に長手方向に送りながらめっき槽22a、22b、22c、22d内を通過させてめっきを施すので、基材12に均一にめっきを施すことができ、基材12表面での傷の発生を抑制することができる。また、めっき槽22a、22b、22c、22d内を基材12が幅方向を略鉛直にした状態で長手方向に通過するので、アノードとなる金属を槽の直上から容易に補給することができるなど、装置のメンテナンス性を向上することができる。
【0085】
[変形実施形態]
本発明の上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
【0086】
例えば、上記実施形態では、液シール装置24をめっき槽の基材導入側と基材導出側にそれぞれ一つずつ設けていたが、液シール装置24を複数段設けてもよい。図9(a)は、液シール装置24を2段とした場合の構造を示す上面図、図9(b)は、図9(a)のA−A′線断面図である。
【0087】
図9に示すように、めっき槽22aに設けられた液シール装置24のスリット54側に、さらに液シール装置24を設ける。これにより、めっき槽22aに設けられた液シール装置24からのめっき液の漏れを、さらに液シール装置24により抑制するので、効果的にめっき槽22aをシールすることができる。
【0088】
また、上記実施形態では、基材12に対してめっき処理を行っていたが、液シール装置24は、他の湿式処理を行う処理槽に適用することができる。
【0089】
また、上記実施形態では、シール槽50内に、シールロール52を収容していたが、シール槽50を設けずに、2本のシールロール52をめっき槽内のスリット48の近傍に直接配置してスリット48を通過する基材12を挟み込むようにしてもよい。
【0090】
また、上記実施形態では、シールロール52をポリ塩化ビニルやテフロン等の樹脂製の中空のパイプ状のものとしていたが、これに限定されるものではない。例えば、シールロール52は金属製のものであってもよいし、中空のパイプ状でなくても円柱状のものであればよい。
【0091】
また、上記実施形態では、Uターン部26により基材12の送る方向を転換していたが、連続湿式処理装置の設置場所のスペース等に応じて、転換する方向の角度を変えてもよい。また、Uターン部26を設けずに、メッキ槽22a、22b、22c、22dを一直線上に配置してもよい。
【0092】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によれば、液体が満たされる液槽の側壁に形成され、幅方向を略鉛直にした状態で条材が貫通する開口部からの液漏れを抑制する液シール方法において、液槽内の側壁の開口部近傍に、一対の円柱状部材を略垂直に配置して条材を挟み込み、液槽に液体を満たしたときに、液圧によって一対の円柱状部材が側壁及び条材に接するので、液槽の側壁の開口部からの液漏れを抑制することができる。
【0093】
また、本発明によれば、幅方向を略鉛直にした状態で条材が貫通する第1の開口部が形成された第1の側壁と、第1の側壁に対向し、幅方向を略鉛直にした状態で条材が貫通する第2の開口部が形成された第2の側壁とを有し、条材に対し所定の処理を行うための液体が満たされる液槽において、対向する第1の開口部から第2の開口部に条材を長手方向に連続的に移動することにより、条材に対して所定の処理を行う連続湿式処理方法において、液槽内の第1の側壁の第1の開口部近傍に、一対の第1の円柱状部材を略垂直に配置して条材を挟み込み、液槽内の第2の側壁の第2の開口部近傍に、一対の第2の円柱状部材を略垂直に配置して条材を挟み込み、液槽に液体を満たしたときに、液圧によって第1の円柱状部材が第1の側壁及び条材に接し、第2の円柱状部材が第2の側壁及び条材に接するので、液槽からの液漏れを抑制することができ、連続的に安定して所定の処理を条材に施し、かつ、条材の表面での傷の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による連続湿式処理装置の構造を示す上面図である。
【図2】本発明の一実施形態による連続湿式処理装置における給電ロール部の構造を示す概略図である。
【図3】本発明の一実施形態による連続湿式処理装置におけるめっき槽の構造を示す概略図である。
【図4】本発明の一実施形態による連続湿式処理装置における液シール装置のシールロールの構造を示す概略図である。
【図5】本発明の一実施形態による連続湿式処理装置における液シール装置の液漏れ防止機構を説明する図である。
【図6】本発明の一実施形態による連続湿式処理装置における液シール装置のシールロールの構造の他の例(その1)を示す概略図である。
【図7】本発明の一実施形態による連続湿式処理装置における液シール装置のシールロールの構造の他の例(その2)を示す概略図である。
【図8】本発明の一実施形態による連続湿式処理装置におけるめっき槽の構造を示す断面図である。
【図9】本発明の一実施形態の変形例による連続湿式処理装置における液シール装置の構造を示す概略図である。
【符号の説明】
10…めっき処理部
12…基材
14…基材巻き出し部
16…基材巻き取り部
18…アンコイラー
20…アキューム装置
22a、22b、22c、22d…めっき槽
24…液シール装置
26…Uターン部
28…給電ロール部
30…前処理槽
32…洗浄室
34…乾燥室
36…リコイラー
38…駆動装置
42…ロール
44…ロータリーコネクター
46…側壁
48…スリット
50…シール槽
52…シールロール
54…スリット
58…排液口
60…錘
62a、62b…凹み
64a、62b…凸部
66…大径部
68a、68b…円錐コマ
70…アノードバスケット
72…ガラス棒
74…エッジカバー
75…保持用板

Claims (9)

  1. 幅方向を略鉛直にした状態で条材が貫通する開口部が形成された側壁と、
    前記側壁の前記開口部近傍に略鉛直に配置され、前記条材を挟み込むための一対の円柱状部材とを有し、
    前記一対の円柱状部材は、上端及び下端に大径部を有する段付の形状であり、前記大径部により前記条材の上端及び下端を挟み込む
    とを特徴とする液シール装置。
  2. 請求項1記載の液シール装置において、
    前記側壁の前記開口部近傍で前記一対の円柱状部材と前記側壁とが接している
    ことを特徴とする液シール装置。
  3. 請求項1又は2記載の液シール装置において、
    前記円柱状部材を、その中心軸を回転軸として回転することができ、かつ、その回転軸を水平方向に移動できるように保持する円柱部材保持手段を更に有する
    ことを特徴とする液シール装置。
  4. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の液シール装置において、
    前記側壁は、液体が満たされる液槽の側壁であり、
    前記一対の円柱状部材は、前記液槽の内側に配置され、
    前記液槽内に満たされる液体の液圧によって前記一対の円柱状部材が前記側壁及び前記条材に接することにより、前記開口部からの液漏れを抑制する
    ことを特徴とする液シール装置。
  5. 幅方向を略鉛直にした状態で条材が貫通する第1の開口部が形成された第1の側壁と、前記第1の側壁に対向し、幅方向を略鉛直にした状態で前記条材が貫通する第2の開口部が形成された第2の側壁とを有し、前記条材に対し所定の処理を行うための液体が満たされる液槽と、
    前記液槽内の前記第1の側壁の前記第1の開口部近傍に略鉛直に配置され、前記条材を挟み込むための一対の第1の円柱状部材と、
    前記液槽内の前記第2の側壁の前記第2の開口部近傍に略鉛直に配置され、前記条材を挟み込むための一対の第2の円柱状部材と、
    対向する前記第1の開口部から前記第2の開口部に前記条材を長手方向に連続的に移動する条材移動手段とを有し、
    前記第1の円柱状部材及び/又は前記第2の円柱状部材は、上端及び下端に大径部を有する段付の形状であり、前記大径部により前記条材の上端及び下端を挟み込む
    とを特徴とする連続湿式処理装置。
  6. 請求項記載の連続湿式処理装置において、
    前記第1の側壁の前記第1の開口部近傍で前記第1の円柱状部材が前記第1の側壁と接し、かつ、前記第2の側壁の前記第2の開口部近傍で前記第2の円柱状部材が前記第2の側壁と接する
    ことを特徴とする連続湿式処理装置。
  7. 請求項5又は6記載の連続湿式処理装置において、
    前記条材は、フレキシブルプリント基板の基材である
    ことを特徴とする連続湿式処理装置。
  8. 液体が満たされる液槽の側壁に形成され、幅方向を略鉛直にした状態で条材が貫通する開口部からの液漏れを抑制する液シール方法であって、
    前記液槽内の前記側壁の前記開口部近傍に、上端及び下端に大径部を有する段付の形状の一対の円柱状部材を略垂直に配置して、前記大径部により前記条材の上端及び下端を挟み込み、
    前記液槽に液体を満たしたときに、液圧によって前記一対の円柱状部材が前記側壁及び前記条材に接することにより、前記開口部からの液漏れを抑制する
    ことを特徴とする液シール方法。
  9. 幅方向を略鉛直にした状態で条材が貫通する第1の開口部が形成された第1の側壁と、前記第1の側壁に対向し、幅方向を略鉛直にした状態で前記条材が貫通する第2の開口部が形成された第2の側壁とを有し、前記条材に対し所定の処理を行うための液体が満たされる液槽において、対向する前記第1の開口部から前記第2の開口部に前記条材を長手方向に連続的に移動することにより、前記条材に対して前記所定の処理を行う連続湿式処理方法において、
    前記液槽内の前記第1の側壁の前記第1の開口部近傍に、上端及び下端に大径部を有する段付の形状の一対の第1の円柱状部材を略垂直に配置して、前記大径部により前記条材の上端及び下端を挟み込み、
    前記液槽内の前記第2の側壁の前記第2の開口部近傍に、上端及び下端に大径部を有する段付の形状の一対の第2の円柱状部材を略垂直に配置して、前記大径部により前記条材の上端及び下端を挟み込み、
    前記液槽に液体を満たしたときに、液圧によって前記第1の円柱状部材が前記第1の側壁及び前記条材に接し、前記第2の円柱状部材が前記第2の側壁及び前記条材に接することにより、前記液槽からの液漏れを抑制する
    ことを特徴とする連続湿式処理方法。
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