JPWO2008072403A1 - 非接触液シール装置及び方法 - Google Patents

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一夫 大原
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Abstract

幅方向を略鉛直にした状態で枚葉又は帯状のワーク12が通過するスリット20が側壁18に設けられ、処理液が満たされる浸漬槽10に対して、スリット20の両側に配置され、スリット20を通過するワーク12へ向けてワーク12の両側から処理液の噴流を噴出する一対の噴流噴出部24を有する非接触液シール装置22が設けられている。

Description

本発明は、プリント基板の基材等の対象物にめっき等の湿式処理を施す湿式処理装置の液シール装置及び方法に関する。
ICカード等に用いられるプリント基板には、搭載される素子の電気的な接続をとるためにめっきが施される。プリント基板にめっきを施す方法としては、プリント基板の基材を切断した状態でめっき液に浸漬する枚葉式の方法、或いは帯状のフレキシブルプリント基板自体を連続的にめっき液に浸漬する連続式の方法が用いられている。
このように、被処理物(ワークともいう)にめっき等の処理を施す湿式処理には、ワークの態様に応じて、枚葉式や連続式の方法が用いられている。
枚葉式の方法の場合、ワークは搬送手段により処理液が満たされた浸漬槽の上方に搬送され、次いで浸漬槽内に下降され、処理液に浸漬される。処理が終了したワークは、浸漬槽から上昇され次の工程に搬送される。この方法は、枚葉のワークに使用されるが、帯状の連続したワークに適用することはできない。
これに対し、連続式の方法の場合、浸漬槽の対向する側壁にスリット形状の出入口を設け、このスリットを通過させてワークを浸漬槽に搬入出する。この方法は、枚葉のワークのみならず、帯状のワークにも利用することができる。しかしながら、この方法では、浸漬槽内の処理液がスリットから流出する量が多く、浸漬槽内の処理液の液面を高くすることができない。スリットの幅を狭くすれば処理液の流出量を低減することができるが、単にスリットの幅を狭くするだけではワークがスリット内面に接触してしまう。このため、スリットには、10mm前後のある程度の幅が必要である。このように、浸漬槽内の液面を高くすることができないため、幅広のワークを処理することが困難であり、処理可能なワークの幅は最大でも200mm程度である。加えて、浸漬槽内の処理液の液面高さを維持するために流出液の戻しポンプに能力の大きいものが必要となるなど流体機器に要するエネルギーも大きい。
さらに、この方法では、スリットを通過するワークの位置が不安定になりやすい。ワークがスリット間隙の中央位置から一方のスリット内面に偏ると、スリットより流出する処理液の慣性力によりワークは更に中心から隔たる方向に動く。この結果、ワークは、最終的に一方のスリット内面に接触した状態で安定するようになる。このような状態になると、スリット内面との接触によりワーク面に擦り傷が発生し、品質の劣化等の原因となる。ワークをスリット内面に接触し難くするためには、スリット間隙の幅を広くする必要があるが、処理液の流出量を減少させることが困難となる。スリットの厚さを厚くしたり、スリット内面を波形など流体摩擦の大きい形状とすることで、スリットからの処理液の流出量をある程度低減することはできる。しかしながら、ワークとスリット内面との接触を完全に防止することは困難である。
また、スリットからの処理液の流出を抑制ないしは低減する方法として、スリット部分に樹脂製やゴム製等のシート状、スポンジ状或いはヘラ状の液切り手段をワークを挟み込むように設ける方法も知られている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、ワークとこれら液切り手段との摩擦によるワーク面の傷付きという問題は依然として残る。
さらに、浸漬槽の対向する側壁に設けたスリットの近傍に、スリットに対応した部分を挟んで対向する2本の回転可能なロール(シールロール)を設け、ワークを2本のシールロールの間を走行させて処理槽に搬入出させる方法が知られている(例えば、特許文献2〜4参照)。この方法も帯状のワークに利用できる方法である。2本のシールロールの間にワークを走行させると、シールロールの回転によりワークとシールロールとの密着性が増し、処理槽から処理液の流出を効果的に抑制ないしは低減することができる。このため、浸漬槽内の処理液の液面を高くすることができ、幅広のワークの処理が可能となる。この方法では、最大600mm程度までの幅を有するワークを処理することができる。加えて、ポンプ等の流体機器に要するエネルギーも少ないというメリットがある。また、この方法においては、ワークとシールロールはスリップしないのでシールロールによるワークの擦り傷の発生を抑制でき、ワークがロールにより位置決めされているのでワークを安定して走行させることができる。しかしながら、ワークと接触するシールロールの表面は時間とともに劣化するので、ロールの保守管理を行うことが必要となる。
実開昭59−17765号公報 特開平2−182895号公報 特開2002−275681号公報 特開2003−147582号公報 実開昭61−155371号公報
上述のように、プリント配線基板及びそれらに用いられる基材等の枚葉又は帯状のワークを、処理液が満たされた浸漬槽に側壁に設けられたスリットを介して搬入出する場合においては、浸漬槽からの処理液の流出を抑制ないしは低減するためにシールが行われている。
この際、ワークとは非接触で浸漬槽からの処理液の流出を抑制ないしは低減することができれば、ワークの不良の発生を確実に防止することができる。
また、浸漬槽からの処理液の流出を十分に抑制ないしは低減することができれば、浸漬槽に満たされた処理液の液面を高くすることができるため、幅広のワークに対しても処理液による処理を行うことが可能となる。
本発明の目的は、処理液が満たされた浸漬槽の側壁のスリットを介して、幅方向を略鉛直にした状態で枚葉又は帯状のワークを浸漬槽に搬入出する際における浸漬槽からの処理液の流出を、ワークとは非接触で十分に抑制ないしは低減することができる非接触液シール装置及び方法を提供することにある。
本願発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討した結果、液体が満たされた浸漬槽の開口部を、幅方向を略鉛直にした状態で枚葉又は帯状のワークが通過する際に、浸漬槽の開口部に対応する範囲において、開口部を通過するワークへ向けてワークの両側から流体の噴流を噴出することにより、ワークの位置を安定化し、非接触で浸漬槽にワークを搬入出することができ、且つ、浸漬槽からの液体の流出を十分に抑制ないしは低減することができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
なお、例えばワークの両面に処理を施すのではなくワークの片方の面にのみ処理を施す場合等においては、必ずしもワークの両側から流体の噴流を噴出する必要はなく、開口部を通過するワークへ向けてワークの処理面側から流体の噴流を噴出する一方、ワークの非処理面側には、ワークの非処理面に接触して液シールを行う液シール手段を配置すればよい。
上記目的は、幅方向を略鉛直にした状態で枚葉又は帯状のワークが通過する開口部が側壁に設けられ、液体が満たされる浸漬槽の非接触液シール装置であって、前記開口部の一方の側に配置され、前記開口部を通過する前記ワークへ向けて前記一方の側から流体の噴流を噴出する噴流噴出部と、前記開口部の他方の側に配置され、前記開口部の前記他方の側からの前記液体の流出をシールする液シール部とを有することを特徴とする非接触液シール装置により達成される。
また、上記の非接触液シール装置において、前記液シール部は、前記開口部の前記他方の側に配置され、前記開口部を通過する前記ワークへ向けて前記他方の側から流体の噴流を噴出する噴流噴出部であってもよい。
また、上記の非接触液シール装置において、前記開口部の一方の側に配置された前記噴流噴出部と前記開口部の前記他方の側に配置された前記噴流噴出部との間の間隙は、下方ほど幅が狭くなっていてもよい。
また、上記の非接触液シール装置において、前記液シール部は、前記開口部の前記他方の側に配置され、前記ワークの前記他方の側の面に接触する円柱状部材であってもよい。
また、上記の非接触液シール装置において、前記噴流噴出部は、前記流体が供給される噴流体管路と、前記噴流体管路の前記ワーク側に設けられ、前記噴流を噴出する噴流ノズルとを有するようにしてもよい。
また、上記の非接触液シール装置において、前記噴流ノズルは、前記ワークの移動方向に垂直な方向に対して前記浸漬槽側に傾斜した方向を向いているようにしてもよい。
また、上記の非接触液シール装置において、前記噴流ノズルは、前記ワークの移動方向に垂直な方向を向いているようにしてもよい。
また、上記の非接触液シール装置において、
前記噴流噴出部は、上下方向に配列された複数の前記噴流ノズルを有するようにしてもよい。
また、上記の非接触液シール装置において、前記複数の噴流ノズルの穴は、それぞれ円形であってもよい。
また、上記の非接触液シール装置において、前記複数の噴流ノズルの穴は、下方の前記噴流ノズルの穴ほど穴径が大きくてもよい。
また、上記の非接触液シール装置おいて、上下方向に配列された前記複数の噴流ノズルの穴のピッチは、下方ほど密であってもよい。
また、上記の非接触液シール装置において、前記開口部は、下方ほど幅が狭くなっていてもよい。
また、上記目的は、幅方向を略鉛直にした状態で枚葉又は帯状のワークが通過する開口部が側壁に設けられ、液体が満たされる浸漬槽の非接触液シール方法であって、前記液体が満たされた前記浸漬槽の前記開口部を前記ワークが通過する際に、前記開口部を通過する前記ワークへ向けて前記ワークの両側から流体の噴流を噴出し、前記噴流により前記開口部を非接触でシールすることを特徴とする非接触液シール方法により達成される。
また、上記目的は、幅方向を略鉛直にした状態で枚葉又は帯状のワークが通過する開口部が側壁に設けられ、液体が満たされる浸漬槽の非接触液シール方法であって、前記開口部の一方の側に、前記ワークの前記一方の側の面に接触し、前記開口部の前記一方の側からの前記液体の流出をシールする液シール部を配置し、前記液体が満たされた前記浸漬槽の前記開口部を前記ワークが通過する際に、前記開口部を通過する前記ワークへ向けて前記開口部の他方の側から流体の噴流を噴出し、前記噴流により、前記開口部の前記他方の側からの前記液体の流出を非接触でシールすることを特徴とする非接触液シール方法により達成される。
本発明によれば、液体が満たされた浸漬槽の開口部を、幅方向を略鉛直にした状態で枚葉又は帯状のワークが通過する際に、開口部を通過するワークへ向けてワークの両側から流体の噴流を噴出するので、浸漬槽からの液体の流出を、ワークとは非接触で十分に抑制ないしは低減することができる。したがって、本発明によれば、周辺部材、部品とワークとの接触を防止し、損傷、変形、変色等のワークの不良の発生を確実に防止することができる。また、本発明によれば、浸漬槽に満たされた液体の液面を高くすることができ、幅広のワークをも浸漬槽に満たされた液体により処理することができる。
また、本発明によれば、流体の噴流を噴出するために可動部品を用いる必要がないため、容易に保守管理を行うことができる。
また、本発明によれば、液体が満たされた浸漬槽の開口部の一方の側に、ワークの一方の側の面に接触し、開口部の一方の側からの液体の流出をシールする液シール部を配置し、幅方向を略鉛直にした状態で枚葉又は帯状のワークが開口部を通過する際に、開口部を通過するワークへ向けて開口部の他方の側から流体の噴流を噴出するので、ワークの他方の側の面の傷付き、変色等のワークの不良の発生を確実に防止しつつ、浸漬槽からの液体の流出を、更に十分に抑制ないしは低減することができる。
図1は、本発明の第1実施形態による非接触液シール装置を備えた湿式処理装置の構造を示す概略図(その1)である。 図2は、本発明の第1実施形態による非接触液シール装置を備えた湿式処理装置の構造を示す概略図(その2)である。 図3は、本発明の第1実施形態による非接触液シール装置を備えた湿式処理装置の構造を示す概略図(その3)である。 図4は、本発明の第1実施形態による非接触液シール装置の構造を示す概略図(その1)である。 図5は、本発明の第1実施形態による非接触液シール装置の構造を示す概略図(その2)である。 図6は、本発明の第2実施形態による非接触液シール装置の構造を示す概略図である。 図7は、本発明の第3実施形態による非接触液シール装置の構造を示す概略図である。 図8は、本発明の第4実施形態による非接触液シール装置の構造を示す断面図である。 図9は、本発明の第5実施形態による非接触液シール装置の構造を示す断面図である。 図10は、本実施形態の第6実施形態による非接触液シール装置の構造を示す断面図である。 図11は、本実施形態の第6実施形態による非接触液シール装置におけるシールロールの他の例を示す概略図である。 図12は、本発明の第7実施形態による連続湿式処理装置の構造を示す平面図である。 図13は、本発明の第8実施形態による連続湿式処理装置の構造を示す平面図である。 図14は、本発明による非接触液シール装置の構造の他の例を示す断面図である。
符号の説明
10…浸漬槽
12…ワーク
12a…処理面
12b…非処理面
14…処理液貯留槽
16…ポンプ
18…側壁
20…スリット
22…非接触液シール装置
24…噴流噴出部
26…流量調整バルブ
28…FIC
30…受け皿
32…噴流体管路
34…噴流ノズル板
36…噴流ノズル
38…突出部
40…噴流スリット
42…スロート部
44…スロート部
46…噴流ノズル
48…噴流ノズル
50…平坦部
52…めっき処理部
54…ワーク巻き出し部
56…ワーク巻き取り部
58…アンコイラー
60…アキューム装置
60a、60b、60b、60c…ローラー
62a、62b、62c、62d…めっき槽
64…Uターン部
66…給電ロール部
66a、66b、66c…給電ロール
68…前処理槽
70…洗浄室
72…乾燥室
74…リコイラー
76…駆動装置
76a、76b、76c…ローラー
78…非接触液シール装置
80…シール槽
82…シールロール
84…ギヤドモーター
86a、86b…ベアリング
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態による非接触液シール装置及び方法について図1乃至図5を用いて説明する。図1乃至図3は本実施形態による非接触液シール装置を備えた湿式処理装置の構造を示す概略図、図4及び図5は本実施形態による非接触液シール装置の構造を示す概略図である。
まず、本実施形態による非接触液シール装置を備えた湿式処理装置について図1乃至図3を用いて説明する。図1は本実施形態による非接触液シール装置を備えた湿式処理装置の構造を示す平面図、図2は図1のA−A′断面図、図3は図1のB−B′矢視図である。
浸漬槽10には、枚葉のワーク12に対して所定の処理を行うため処理液が満たされている。浸漬槽10には、処理液が貯留された処理液貯留槽14からポンプ16を介して処理液が供給されるようになっている。
処理液で満たされた浸漬槽10の対向する側壁18には、枚葉のワーク12を搬入出するためのスリット20が略鉛直方向に設けられている。ワーク12は、一方の側壁18のスリット20から幅方向を略鉛直にして浸漬槽10内に搬入されるようになっている。浸漬槽10内に搬入されたワーク12は、そのまま幅方向を略鉛直にして他方の側壁18のスリット20から浸漬槽10外に搬出されるようになっている。
スリット20が設けられた浸漬槽10の対向する側壁18には、本実施形態による非接触液シール装置22が設けられている。非接触液シール装置22は、ワーク12に向けてワーク12の両側から均等に処理液の噴流を噴出する一対の噴流噴出部24を有している。
一対の噴流噴出部24は、スリット20両側の側壁18の端部の外面に、スリット20を通過するワーク12を介して対向するように配置されている。一対の噴流噴出部24から噴出される処理液は、処理液貯留槽14から、ポンプ16、流量調整バルブ26、流量指示調節計(FIC:Flow Indicator and Controller)28を介して供給されるように
なっている。
浸漬槽10の搬入側及び搬出側の側壁18の下方には、スリット20から流出した処理液、及び非接触液シール装置22から噴出された処理液を回収するための受け皿30が設けられている。受け皿30に溜まった処理液は、処理液貯留槽14に回収されるようになっている。
こうして、非接触液シール装置22を備えた湿式処理装置が構成されている。
ワーク12は、例えば、プリント配線基板、プリント配線基板に用いられる基材等である。ワーク12の厚さは、例えば、3〜200μmの範囲であり、具体的には、主流の38μm、次いで多い25μm、特殊用途向けの50μm、100μm等である。なお、ワーク12の形状は、枚葉に限定されるものではなく、ロールから巻き出される連続条材のような帯状であってもよい。
浸漬槽10は、例えば、処理液としてめっき液が満たされためっき槽である。なお、浸漬槽10は、めっき槽に限定されるものではなく、前処理槽、後処理槽、洗浄槽等であってもよい。浸漬槽10で行われる処理は、めっき処理のほか、エッチング処理、脱脂処理、防錆処理、洗浄処理等であってもよく、処理に応じた処理液を選択することができる。
浸漬槽10において、ワーク12の搬入側及び搬出側の側壁18に設けられたスリット20の幅は、例えば、上下方向に略一定になっている。
浸漬槽10には、ワーク12に対して処理液による処理を行う間、処理液貯留槽14からポンプ16を介して処理液が適宜供給され、浸漬槽10における反応液の液面の高さが略一定に保たれる。
本実施形態による非接触液シール装置22は、ワーク12に向けてワーク12の両側から均等に処理液の噴流を噴出する一対の噴流噴出部24を有することに主たる特徴がある。ここで、本実施形態による非接触液シール装置22について図1乃至図5を用いて詳述する。図4は図2及び図3のC−C′断面図、図5(a)は噴流噴出部24の平面図、図5(b)は噴流噴出部24のワーク側側面図である。なお、図4では、浸漬槽10のワーク12の搬出側の側壁18に設けられた非接触液シール装置22の構造を示しているが、浸漬槽10のワーク12の搬入側の側壁18に設けられた非接触液シール装置22も同様の構造を有している。
図4に示すように、スリット20両側の側壁18端部の外面に、スリット20を通過するワーク12を介して対向するように一対の噴流噴出部24が配置されている。一対の噴流噴出部24は、それぞれ、噴流として噴出される処理液の流路である噴流体管路32と、噴流体管路32内の処理液が噴流として噴出する複数の噴流ノズル36が設けられた噴流ノズル板34とにより構成されている。
噴流体管路32は、例えば角管状のものである。噴流体管路32には、処理液貯留槽14から、浸漬槽10に満たされた処理液と同じ処理液が配管を介して供給される。噴流体管路32には、1箇所から処理液を供給してもよいし(図5(b)参照)、複数箇所から処理液を供給してもよい。複数箇所から処理液を供給する場合においては、噴流体管路32を例えば上下2段、上中下3段等の複数の室に区分し、区分した室ごとに処理液を供給するようにしてもよい。
噴流体管路32に供給される処理液の流量は、FIC28により検知される。FIC28は、流量の検知結果に基づき、ワーク12を介して対向する一対の噴流噴出部24から噴出される処理液の流量が均等になるように、流量調整バルブ26を制御する。
噴流ノズル板34は、噴流体管路32のワーク12側に設けられている。噴流ノズル板34には、噴流体管路32の上下方向に沿ってワーク12側に突出した突出部38を有している。突出部38のワーク12に対向する面は、ワーク12の移動方向に略平行な平坦面となっている。突出部38の浸漬槽10側の側面は、浸漬槽10の側壁18に略平行な面となっている。突出部38の浸漬槽10と反対側の側面は、傾斜面となっている。噴流ノズル板34の突出部38の両側の面は、ワーク12の移動方向に略平行な面となっている。
複数の噴流ノズル36は、浸漬槽10のスリット20に対応する範囲に、噴流ノズル板34の突出部38に上下方向に配列して設けられ、噴流体管路32に接続されている。
複数の噴流ノズル36の穴は、図5(b)に示すように、例えば上下方向に略一定のピッチで突出部38のワーク12に対向する平面に一列に配列されている。また、複数の噴流ノズル36の穴は、例えば、同一径の円形状となっている。噴流ノズル36の穴の直径は、例えば0.5〜3mm程度、具体的には、例えば2mm程度である。
各噴流ノズル36は、図4に示すように、ワーク12の移動方向に垂直な方向に対して浸漬槽10側に傾斜した方向を向いている。このように傾斜した方向を向いた各噴流ノズル36は、ワーク12に向けて、ワーク12の移動方向に垂直な方向に対して浸漬槽10側に傾斜した方向に略水平に、噴流体管路32から供給される処理液を噴流として噴出する。
ワーク12を介して対向して配置された一対の噴流噴出部24の噴流ノズル板34間には、突出部38のワーク12に対向する面に挟まれた噴流スリット40が構成されている。噴流スリット40の幅は、浸漬槽10のスリット20の幅よりも狭く、上下方向に略一定になっており、例えば1〜3mm程度である。噴流スリット40の厚さ、すなわち突出部38のワーク12に対向する面のワーク12の移動方向における長さは、例えば3mm程度である。
さらに、一対の噴流噴出部24の噴流ノズル板34間には、噴流スリット40の浸漬槽10側に、噴流スリット40よりも幅広のスロート部42が構成されている。また、噴流スリット40の浸漬槽10と反対側に、噴流スリット40よりも幅広のスロート部44が構成されている。
浸漬槽10側のスロート部42は、浸漬槽10のスリット20の幅よりも狭い略一定の幅を有している。浸漬槽10と反対側のスロート部44は、噴流スリット40側から離れるに従って幅が拡大していき、途中から浸漬槽10側のスロート部42とほぼ同じ幅になっている。ワーク12の移動方向における長さは、浸漬槽10側のスロート部42よりも浸漬槽10と反対側のスロート部44の方が長くなっている。
こうして、ワーク12が通過する一対の噴流ノズル板34の間に、浸漬槽10のスリット20に沿ってスリット20に対応する範囲に、スロート部42と、噴流スリット40と、スロート部44とが構成されている。噴流スリット40においては、ワーク12の両側の複数の噴流ノズル36から、ワーク12に向けてワーク12の両側から均等に処理液の噴流が噴出される。
次に、本実施形態による非接触液シール装置22を用いた液シール方法について図1乃至図5を用いて説明する。
処理液が満たされた浸漬槽10には、ワーク12が、搬入側の側壁18のスリット20から幅方向を略鉛直にして搬入され、そのまま幅方向を略鉛直にして搬出側の側壁18のスリット20から搬出される。ワーク12の移動速度は、例えば、0.1m〜30m/分程度の範囲の比較的遅い速度であり、通常、0.1〜2m/分である。
ワーク12が搬入出される間、噴流体管路32には処理液が供給され、噴流ノズル板34の複数の噴流ノズル36から処理液の噴流が噴出する。噴流体管路32に供給される処理液の流量は、ワーク12を介して対向する一対の噴流ノズル板34の噴流ノズル36から噴出する処理液の流量が均等になるように、FIC28により制御される。こうして、ワーク12を介して対向する一対の噴流ノズル板34の噴流ノズル36から、ワーク12に向けてワーク12の両側から均等に処理液の噴流が噴出される。
ワーク12に対して略垂直な方向の噴流の速度成分は、噴流の慣性力としてワーク12の表面に働き、一対の噴流ノズル板34の間隙の中央にワーク12を押し返す。この噴流によるワーク12を押し返す力は、噴流ノズル36とワーク12との隙間が狭いほど大きくなる。このため、ワーク12は噴流スリット40の中央の位置で安定し、噴流ノズル板34との非接触状態が維持される。
こうして、一対の噴流ノズル板34の噴流ノズル36からワーク12に向けてワーク12の両側から均等に噴出する処理液の噴流により、ワーク12は、浸漬槽10のスリット20内面及び噴流ノズル板34に接触することなく、安定して浸漬槽10へ搬入出される。
したがって、本実施形態による非接触液シール装置22によれば、浸漬槽10のスリット20内面や噴流ノズル板34等の周辺部材、部品とワーク12との接触を防止し、損傷、変形、変色等のワーク12の不良の発生を確実に防止することができる。
このようにワーク12が非接触で浸漬槽10に搬入出される間、浸漬槽10側のスロート部42には、浸漬槽10のスリット20を介して浸漬槽10内の処理液が流入している。しかしながら、噴流スリット40内においては、噴流ノズル板34の表面に流体摩擦が存在する。このため、噴流ノズル36から噴出される噴流により、噴流スリット40内の圧力が高くなる。このような噴流スリット40内の高い圧力が、浸漬槽10側の方向に向かう速度成分を有する噴流の慣性力と相俟って、浸漬槽10側のスロート部42から浸漬槽10と反対側のスロート部44への処理液の流出が十分に抑制ないしは低減される。
こうして、本実施形態による非接触液シール装置22によれば、噴流スリット40においてワーク12に向けてワーク12の両側から均等に噴出する処理液の噴流により噴流スリット40を非接触でシールし、浸漬槽10からの処理液の流出を十分に抑制ないしは低減することができる。したがって、浸漬槽10に満たされる処理液の液面を高くすることができ、幅広のワーク12に対しても処理液による処理を行うことができる。本実施形態によれば、例えば1000mm程度の幅を有する幅広のワーク12に対しても浸漬槽10において処理液による処理を行うことができる。
また、本実施形態による非接触液シール装置22は、処理液の噴流を噴出する噴流噴出部24にローラー、ベアリング等の可動部品を用いる必要がないため、保守管理を容易に行うことができる。
さらに、本実施形態による非接触液シール装置22によれば、浸漬槽10からの処理液の流出を十分に抑制ないしは低減することができるので、省エネルギー、省資源、省スペースを図ることができる。
なお、上述した湿式処理装置のように、プリント基板、フレキシブルプリント基板等の枚葉又は帯状のワークを、その断面を略鉛直にしてめっき槽等の浸漬槽へ水平方向に搬入出する処理方法においては、ワークの移動速度は比較的に遅い。上述のように、ワークの移動速度は、例えば、0.1m〜30m/分程度の範囲であり、通常、0.1〜2m/分である。このようにワークの移動速度が遅い場合には、ワークを例えば300m/分などの高速で移動する場合と異なり、ワークの移動速度による流体潤滑をあまり期待することができない。このため、本発明においては、ワークに対して処理液の噴流を噴出することにより、この流体作用によりワークの位置を安定化し、非接触でのワークの搬入出を実現している。
また、本発明においては、浸漬槽のスリットが設けられた側壁に非接触液シール装置を設け、噴流を噴出することにより、ワークの位置の安定化による非接触でのワークの搬入出を実現するとともに、浸漬槽からの処理液の流出を抑制ないしは低減している。これに対して、流出液の飛散防止、或いはワークに付着した処理液が次の浸漬槽に持ち越されることを防止することを目的として、浸漬槽のスリットから離れた位置から、スリットからの流出液、ワークに対して流体を吹き付ける構成が知られている。しかし、このような構成では、ワークの位置を安定化したり、浸漬槽からの処理液の流出を抑制したりすることは不可能であり、本発明の構成とは全く異なるものである。
なお、非接触液シール装置22の形状及び寸法は、流体工学に基づく噴流スリット40周りの流体の慣性力及び粘性力の解析、有限要素法による液圧分布解析、流線シミュレーション等により適宜設定することが望ましい。非接触液シール装置22の形状及び寸法の具体例としては、ワーク12を介して対向する一対の噴流ノズル板34間の間隔、噴流スリット40の厚さ、スロート部42、44の長さ及び形状、噴流ノズル36の形状、穴径、個数等である。これは、ワーク12の材質等に基づく機械的物性、ワーク12の寸法、浸漬槽10内の処理液の密度や粘度等の物性、浸漬槽10内の処理液の液面の高さ、噴流ノズル36から噴出される噴流体の密度や粘度等の物性、並びに噴流ノズル36から噴出される噴流体の流速や液圧等の条件が相互に影響しあうためである。流体工学を用いた解析等の手法により、噴流スリット40近傍の全域において噴流スリット40の間隙の中央にワーク12の位置が安定化され、且つ、噴流スリット40を通して浸漬槽10から流出する液量を最小にするための噴流条件の最適解を見出すことにより、非接触液シール装置22の形状及び寸法を実用的に設定することができる。
このように、本実施形態によれば、処理液が満たされた浸漬槽10のスリット20を介して、幅方向を略鉛直にした状態で枚葉又は帯状のワーク12を浸漬槽10に搬入出する際に、噴流スリット40において、ワーク12の両側の複数の噴流ノズル36から、ワーク12に向けてワーク12の両側から均等に処理液の噴流を噴出するので、浸漬槽10からの処理液の流出を、ワーク12とは非接触で十分に抑制ないしは低減することができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態による非接触液シール装置について図6を用いて説明する。図6(a)は本実施形態による非接触液シール装置における噴流噴出部の平面図、図6(b)は噴流噴出部のワーク側側面図である。なお、第1実施形態による非接触液シール装置と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し或いは簡略にする。
本実施形態による非接触液シール装置の基本的構成は、第1実施形態による非接触液シール装置と同様である。本実施形態による非接触液シール装置は、噴流ノズル板34の突出部38に上下方向に配列して設けられた複数の噴流ノズル36において、下方に配置された噴流ノズル36の穴ほど、上下方向に長い長円形になっていることに主たる特徴がある。
浸漬槽10内に満たされた処理液の液圧は、液面から下方ほど高くなる。このため、浸漬槽10から流出しようとする処理液の液圧は、浸漬槽10の下方ほど高くなる。したがって、浸漬槽10からの処理液の流出を抑制する作用は、浸漬槽10の下方ほど強くすることが好ましい。
そこで、本実施形態では、図6(b)に示すように、噴流ノズル板34の突出部38に上下方向に配列して設けられた複数の噴流ノズルにおいて、下方に配置された噴流ノズル36の穴ほど、上下方向に長い長円形になっている。
このように、複数の噴流ノズル36の穴の形状が上下方向で変化しているので、下方に配置された噴流ノズル36ほど、噴流として噴出される処理液の流量を多くすることができる。したがって、本実施形態によれば、浸漬槽10からの処理液の流出を抑制する作用を浸漬槽10の下方ほど強くすることができ、浸漬槽10からの処理液の流出を更に十分に抑制ないしは低減することができる。
なお、下方に配置された噴流ノズル36ほど、噴流として噴出される処理液の流量を多くする構成は、上記の構成に限定されるものではない。例えば、下方に配置された噴流ノズル36ほど穴径を大きくしてもよい。また、上下方向に配列された複数の噴流ノズル36の穴のピッチを下方ほど密にしてもよい。また、上下方向に配列する噴流ノズル36の穴の列数を高さに応じて変更し、下方ほど噴流ノズル36の穴の列数を多くしてもよい。また、噴流体管路32を上下方向に複数の室に区分し、複数の室ごとに噴流ノズル36から噴出される処理液を供給し、下方の室ほど供給する処理液の流量を多くしてもよい。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態による非接触液シール装置について図7を用いて説明する。図7(a)は本実施形態による非接触液シール装置における噴流噴出部の平面図、図7(b)は噴流噴出部のワーク側側面図である。なお、第1及び第2実施形態による非接触液シール装置と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し或いは簡略にする。
本実施形態による非接触液シール装置の基本的構成は、第1実施形態による非接触液シール装置と同様である。本実施形態による非接触液シール装置は、穴が円形状の複数の噴流ノズル36に代えて、スリット状の噴流ノズル46が噴流ノズル板34に設けられていることに主たる特徴がある。
図7(a)及び図7(b)に示すように、噴流ノズル板34には、上下方向にスリット状の噴流ノズル46が設けられている。スリット状の噴流ノズル46の幅は、例えば下方ほど広くなっている。なお、スリット状の噴流ノズル46の幅は、上下方向に略一定であってもよい。スリット状の噴流ノズル46の幅は、例えば0.1〜1mm程度である。スリット状の噴流ノズル46は、噴流体管路32に接続されている。
ワーク12を介して対向する一対の噴流ノズル板34のスリット状の噴流ノズル46は、複数の噴流ノズル36と同様に、ワーク12に向けてワーク12の両側から均等に処理液の噴流を噴出する。
このように、穴が円形状の複数の噴流ノズル36に代えて、スリット状の噴流ノズル46を設けてもよい。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態による非接触液シール装置について図8を用いて説明する。図8は本実施形態による非接触液シール装置の構造を示す断面図である。なお、第1乃至第3実施形態による非接触液シール装置と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し或いは簡略にする。
本実施形態による非接触液シール装置の基本的構成は、第1実施形態による非接触液シール装置と同様である。本実施形態による非接触液シール装置は、ワーク12の移動方向に垂直な方向に対して浸漬槽10側に傾斜した方向を向いた複数の噴流ノズル36に代えて、ワーク12の移動方向に略垂直な方向を向いた複数の噴流ノズル48が噴流ノズル板34に設けられていることに主たる特徴がある。
図8に示すように、非接触液シール装置22において、噴流体管路32のワーク12側に設けられた噴流ノズル板34は、ワーク12に対向する面がワーク12の移動方向に略平行な平坦部50を有している。噴流ノズル板34の平坦部50の両側の面は、傾斜面となっている。
複数の噴流ノズル48は、浸漬槽10のスリット20に対応する範囲に、平坦部50の浸漬槽10側に上下方向に配列して設けられ、噴流体管路32に接続されている。
複数の噴流ノズル48の穴は、例えば上下方向に略一定のピッチで平坦部50のワーク12に対向する平面に一列に配列されている。複数の噴流ノズル48の穴は、例えば、同一径の円形状となっている。
各噴流ノズル48は、ワーク12の移動方向に略垂直な方向を向いている。各噴流ノズル48は、ワーク12に向けて、ワーク12の移動方向に略垂直な方向に略水平に、噴流体管路32から供給される処理液を噴流として噴出する。
ワーク12を介して対向して配置された一対の噴流噴出部24の噴流ノズル板34間には、平坦部50のワーク12に対向する面に挟まれた噴流スリット40が構成されている。
さらに、一対の噴流噴出部24の噴流ノズル板34間には、噴流スリット40の浸漬槽10側に、浸漬槽10側に向かって幅が拡大するスロート部42が構成されている。また、噴流スリット40の浸漬槽10と反対側に、浸漬槽10と反対側に向かって幅が拡大するスロート部44が構成されている。ワーク12の移動方向における長さは、浸漬槽10と反対側のスロート部44よりも浸漬槽10側のスロート部44の方が長くなっている。
こうして、ワーク12が通過する一対の噴流ノズル板34の間に、浸漬槽10のスリット20に沿ってスリット20に対応する範囲に、スロート部42と、噴流スリット40と、スロート部44とが構成されている。噴流スリット40においては、ワーク12の両側の複数の噴流ノズル48から、ワークに向けてワーク12の両側から均等に処理液の噴流が噴出される。
このように、ワーク12の移動方向に垂直な方向に対して浸漬槽10側に傾斜した方向を向いた複数の噴流ノズル36に代えて、ワーク12の移動方向に略垂直な方向を向いた複数の噴流ノズル48が噴流ノズル板34に設けられていてもよい。
なお、噴流ノズル48について、第2実施形態よる場合と同様に、穴の形状、ピッチ、列数を変更したり、噴流体管路32を複数の室に区分して複数の室ごとに噴流ノズル48から噴出される処理液を供給してもよい。
[第5実施形態]
本発明の第5実施形態による非接触液シール装置について図9を用いて説明する。図9は本実施形態による非接触液シール装置の構造を示す断面図である。なお、第1乃至第4実施形態による非接触液シール装置と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し或いは簡略にする。
本実施形態による非接触液シール装置の基本的構成は、第1実施形態による非接触液シール装置と同様である。本実施形態による非接触液シール装置は、ワーク12の移動方向に垂直な方向に対して浸漬槽10側に傾斜した方向を向いた複数の噴流ノズル36に加えて、第4実施形態による非接触液シール装置と同様に、ワーク12の移動方向に略垂直な方向を向いた複数の噴流ノズル48が噴流ノズル板34に設けられていることに主たる特徴がある。
図9に示すように、非接触液シール装置22において、噴流体管路32のワーク12側に設けられた噴流ノズル板34は、ワーク12に対向する面がワーク12の移動方向に略平行な平坦部50を有している。平坦部50の浸漬槽10側の噴流ノズル板34の面は、平坦部50のワーク12に対向する面よりもワーク12の位置から離間し、ワーク12の移動方向と略平行な面となっている。平坦部50の浸漬槽10と反対側の噴流ノズル板34の面は、傾斜面となっている。
噴流ノズル板34は、平坦部50の浸漬槽10側に設けられた複数の噴流ノズル36と、平坦部50の噴流ノズル36よりも浸漬槽10から離間した位置に設けられた複数の噴流ノズル48とを有している。
複数の噴流ノズル36は、浸漬槽10のスリット20に対応する範囲に、噴流ノズル板34の平坦部50の浸漬槽10側に上下方向に配列して設けられ、噴流体管路32に接続されている。
複数の噴流ノズル36の穴は、例えば上下方向に略一定のピッチで平坦部50のワーク12に対向する角部に一列に配列されている。複数の噴流ノズル36の穴は、例えば、同一径の円形状となっている。
各噴流ノズル36は、ワーク12の移動方向に垂直な方向に対して浸漬槽10側に傾斜した方向を向いている。各噴流ノズル36は、ワーク12に向けて、ワーク12の移動方向に垂直な方向に対して浸漬槽10側に傾斜した方向に略水平に、噴流体管路32から供給される処理液を噴流として噴出する。
他方、複数の噴流ノズル48は、浸漬槽10のスリット20に対応する範囲に、平坦部50の噴流ノズル26よりも浸漬槽10から離間した位置に上下方向に配列して設けられ、噴流体管路32に接続されている。
複数の噴流ノズル48の穴は、例えば上下方向に略一定のピッチで平坦部50のワーク12に対向する平面に一列に配列されている。複数の噴流ノズル48の穴は、例えば、同一径の円形状となっている。
各噴流ノズル48は、ワーク12の移動方向に略垂直な方向を向いている。各噴流ノズル48は、ワーク12に向けて、ワーク12の移動方向に略垂直な方向に略水平に、噴流体管路32から供給される処理液を噴流として噴出する。
ワーク12を介して対向して配置された一対の噴流噴出部24の噴流ノズル板34間には、平坦部50のワーク12に対向する面に挟まれた噴流スリット40が構成されている。
さらに、一対の噴流噴出部24の噴流ノズル板34間には、噴流スリット40の浸漬槽10側に、幅が略一定のスロート部42が構成されている。また、噴流スリット40の浸漬槽10と反対側に、浸漬槽10と反対側に向かって幅が拡大するスロート部44が構成されている。
こうして、ワーク12が通過する一対の噴流ノズル板34の間に、浸漬槽10のスリット20に沿ってスリット20に対応する範囲に、スロート部42と、噴流スリット40と、スロート部44とが構成されている。
噴流スリット40においては、ワーク12の両側の傾斜方向を向いた複数の噴流ノズル36からワーク12に向けてワーク12の両側から均等に処理液の噴流が噴出されるとともに、ワーク12の両側の略垂直方向を向いた複数の噴流ノズル48からワーク12に向けてワーク12の両側から均等に処理液の噴流が噴出される。
このように、ワーク12の移動方向に垂直な方向に対して浸漬槽10側に傾斜した方向を向いた複数の噴流ノズル36とともに、ワーク12の移動方向に略垂直な方向を向いた複数の噴流ノズル48が噴流ノズル板34に設けられていてもよい。
なお、噴流ノズル36、48について、第2実施形態よる場合と同様に、穴の形状、ピッチ、列数を変更したり、噴流体管路32を複数の室に区分して複数の室ごとに噴流ノズル36、48から噴出される処理液を供給してもよい。
[第6実施形態]
本発明の第6実施形態による非接触液シール装置及び方法について図10及び図11を用いて説明する。図10は本実施形態による非接触液シール装置の構造を示す断面図、図11は本実施形態による非接触液シール装置におけるシールロールの他の例を示す概略図である。なお、第1乃至第5実施形態による非接触液シール装置と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し或いは簡略にする。
上記第1乃至第5実施形態による非接触液シール装置では、スリット20両側の側壁18端部の外面に、スリット20を通過するワーク12を介して対向するように一対の噴流噴出部24が配置されていた。一対の噴流噴出部24からワーク12に向けてワーク12の両側から均等に噴出される処理液の噴流により、ワーク12は、その両面が浸漬槽10のスリット20内面及び噴流ノズル板34に接触することなく、安定して浸漬槽10へ搬入出される。
このようにワーク12の両面と周辺部材、部品との接触を防止することができる上記第1乃至第5実施形態による非接触液シール装置によれば、ワーク12の両面がメッキ処理等の処理を施すべき処理面である場合において、両処理面のいずれについても傷付き、変色等の不良の発生を確実に防止することができる。
これに対して、例えば、ワーク12の一方の面がメッキ処理等の処理を施すべき処理面であり、他方の面が処理を施す必要のない又は処理を行わない非処理面である場合には、スリット20両側に必ずしも一対の噴流噴出部24を配置する必要はない。すなわち、スリット20のワーク12の処理面側に噴流噴出部24を配置する一方、スリット20のワーク12の非処理面側にはワーク12の非処理面に接触する液シール手段を配置すればよい。
上記第1乃至第5実施形態による非接触液シール装置が、ワーク12に両面について非接触状態を実現しつつ液シールを行う両面非接触型であるのに対して、本実施形態による非接触液シール装置は、ワーク12の片面について非接触状態を実現しつつ液シールを行う片面非接触型のものである。具体的には、本実施形態による非接触液シール装置は、ワーク12の一方の面が処理面12aであり、他方の面が非処理面12bである場合において、スリット20のワーク12の処理面12a側に噴流噴出部24を配置して処理面12aとの非接触を実現する一方、スリット20のワーク12の非処理面12b側には、ワーク12の非処理面に接触する液シール手段としてシールロール82を配置したものである。
図10は、浸漬槽10のワーク12の搬入側の側壁18に設けられた本実施形態による非接触液シール装置78の構造を示している。なお、浸漬槽10のワーク12の搬出側の側壁18に設けられた非接触液シール装置78も同様の構造を有している。
図示するように、スリット20のワーク12の処理面12a側には、第1実施形態による非接触液シール装置と同様の噴流噴出部24が配置されている。噴流噴出部24は、噴流として噴出される処理液の流路である噴流体管路32と、噴流体管路32内の処理液が噴流としてワーク12に向けて噴出する複数の噴流ノズル36が設けられた噴流ノズル板34とにより構成されている。なお、噴流噴出部24は、第2乃至第5実施形態による非接触液シール装置と同様のものであってもよい。また、図10では、噴流噴出部24の浸漬槽10側の側壁が浸漬槽10の側壁を兼ねている場合について示しているが、例えば図4に示す場合と同様に、噴流噴出部24の側壁と浸漬槽10の側壁とを別個のものとしてもよい。
一方、スリット20のワーク12の非処理面12b側の側壁18外面には、ワーク12側が開口したシール槽80が設けられている。シール槽80内には、円柱状又は円筒状のシールロール82がその中心軸を回転軸として回転自在に収容されている。
シールロール82は、例えば、ポリ塩化ビニルやテフロン(登録商標)等の樹脂製の中空のパイプ状の剛性体である。シールロール82の外周面は、平滑面であってもよいし、外周面の全面にわたって、シールロール82の軸方向に沿った複数の溝を設けてもよい。また、シールロール82は、その上端及び下端近傍が径の太くなった大径部を有する段付きのものであってもよい。シールロール82内部の底には、シールロール82の姿勢を安定にするため、錘(図示せず)が設けられている。
シートロール82の下端及び上端の中央部分には凹部が設けられている。下端の凹部には、シール槽80底部に設けられた凸部が嵌合している。また、上端の凹部には、シール槽80の上部に設けられた凸部が嵌合している。これら凹みと凸部との嵌合にはあそびとして適度な間隙が設けられている。こうして、シール槽80内でのシールロール82の転倒が防止され、回転中心軸は水平方向に移動できる。なお、このような凹部及び凸部を設けずに、あそびとして適度な間隙があるようにシール槽80内にシールロール82を収容し、シールロール82の転倒を防止しつつ、シールロール82が回転自在となるようにしてもよい。
このように、本実施形態による非接触液シール装置78は、スリット20のワーク12の処理面12a側に配置された噴流噴出部24と、スリット20のワーク12の非処理面12b側に配置されたシールロール82とを有することに主たる特徴がある。
ワーク12が浸漬槽10に搬入出される間、スリット20のワーク12の処理面12a側に配置された噴流噴出部24においては、第1実施形態による場合と同様に、噴流体管路32に処理液が供給され、噴流ノズル板34の複数の噴流ノズル36から処理液の噴流が噴出する。こうして、噴流噴出部24において、噴流ノズル板34の噴流ノズル36から、ワーク12の処理面12aに向けて処理液の噴流が噴出される。
このように、スリット20のワーク12の処理面12a側では、噴流噴出部24から噴流が噴出されることにより、スリット20からの処理液の流出が抑制ないし低減される。
一方、スリット20のワーク12の非処理面12b側に配置されたシールロール82を収容するシール槽80には、スリット20を介して浸漬槽10内の処理液が満たされている。シールロール82は、処理液の液圧により自動的にワーク12の非処理面12bに押し付けられるとともに、浸漬槽10の側壁18に対向するシール槽80の側壁に押し付けられる。
こうして、シールロール82が、ワーク12の非処理面12bと密着するとともに、シール槽80の側壁と密着する。ワーク12の非処理面12bに密着したシールロール82は、ワーク12の移動に伴って回転する。
このように、スリット20のワーク12の非処理面12b側においては、ワーク12の非処理面12bに密着するシールロール82により、スリット20からの処理液の流出が低減ないし抑制される。
ここで、シールロール82がワーク12に押し付けられる力と、噴流噴出部24から噴出される処理液によりワーク12が押される力とが均衡するように、噴流噴出部24から噴出される処理液の流量を制御し、ワーク12の処理面12aが噴流ノズル板34等の周辺部材、部品と接触しないようにする。
また、噴流噴出部24の各噴流ノズル36は、処理液がシールロール82のワーク12との接触部に向けて噴出するように、その向きを適宜設定することが望ましい。例えば、第1実施形態による場合と同様に、ワーク12の移動方向に垂直な方向に対して浸漬槽10側に傾斜した方向を各噴流ノズル36が向いている場合において、各噴流ノズル36から処理液がシールロール82のワーク12との接触部に向けて噴出するように、各噴流ノズル36が浸漬槽10側に傾斜する方向を設定する。処理液がシールロール82のワーク12との接触部に向けて噴出することにより、噴流噴出部24とシールロール82との間を移動するワーク12の位置を更に安定させることができる。
このように、本実施形態による非接触液シール装置78では、スリット20のワーク12の処理面12a側において、噴流噴出部24から噴流を噴出することにより、ワーク12の処理面12aと噴流ノズル板34等の周辺部材、部品との非接触状態を維持しつつスリット20からの処理液の流出を抑制ないし低減する。一方、スリット20のワーク12の非処理面12b側においては、ワーク12の非処理面12bに接触するシールロール82によりスリット20からの処理液の流出を低減ないし抑制する。
ワーク12の非処理面12b側においてはワーク12の非処理面12bに接触するシールロール82を用いて液シールを行うので、一対の噴流噴出部24を用いた第1乃至第5実施形態による非接触液シール装置と比較して、浸漬槽10のスリット20からの処理液の流出を更に抑制ないし低減することができる。その一方で、ワーク12の処理面12a側においては噴流噴出部24を用いて液シールを行うので、ワーク12の処理面12aについては傷付き、変色等の不良の発生を確実に防止することができる。
このように、本実施形態によれば、一方の面が処理面12aであり、他方の面が非処理面12bであるワーク12を処理する場合において、ワーク12の処理面12aについて傷付き、変色等の不良の発生を確実に防止するとともに、浸漬槽10のスリット20からの処理液の流出を更に抑制ないし低減することができる。
なお、上記では、ワーク12の移動に伴って、ワーク12の非処理面12bに密着するシールロール82が回転する場合について説明したが、シールロール82をギヤドモーター等のモーターにより回転し、液シール手段としてのみならずワーク12を搬送する搬送手段としてもシールロール82が機能するようにしてもよい。
図11は、シールロール82をギヤドモーター84により回転するようにした構成を示している。
図示するように、シールロール82は、その上側及び下側にそれぞれ設けられたベアリング86a、86bにより回転自在に軸支されている。
シールロール82には、カップリング88を介してギヤドモーター84の出力軸の回転が伝達されるようになっている。こうして、ギヤドモーター84により、シールロール82が、ワーク12を搬送するように回転するようになっている。
このように、シールロール82をギヤドモーター84により回転するように構成し、液シール手段としてのみならず、搬送手段としてもシールロール82が機能するようにしてもよい。
また、上記では、ワーク12の一方の面が処理面12aであり、他方の面が非処理面12bである場合について説明したが、両面が処理面であるワークについても本実施形態による非接触液シール装置を用いることができる。
[第7実施形態]
本発明の第7実施形態による連続湿式処理装置について図12を用いて説明する。図12は本実施形態による連続湿式処理装置の構造を示す平面図である。なお、第1乃至第6実施形態による非接触液シール装置と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し或いは簡略にする。
上記第1乃至第6実施形態では、1つの浸漬槽10を備えた湿式処理装置に非接触液シール装置22、78を用いる場合について説明したが、本発明による非接触液シール装置の適用範囲はこれに限定されるものではない。本発明による非接触液シール装置は、例えば、本出願人による特許文献4に記載された連続湿式処理装置等のように、複数の浸漬槽を用いて帯状のワークに連続的に湿式処理を施す連続湿式処理装置における液シール装置として用いることもできる。
本実施形態による連続湿式処理装置は、本発明による非接触液シール装置、例えば第1実施形態による非接触液シール装置を液シール装置として用いたものである。
図12に示すように、連続湿式処理装置は、めっき処理が行われるめっき処理部52と、めっきを施すべき帯状のワーク12をめっき処理部52に連続的に送り出すワーク巻き出し部54と、めっき処理部52においてめっきが施されたワーク12を連続的に回収するワーク巻き取り部56とから構成されている。
ワーク巻き出し部54には、コイル状に巻かれた帯状のワーク12を、その幅方向を略鉛直にして長手方向に送り出し、めっき処理部52へ導入するアンコイラー58が設けられている。アンコイラー58とめっき処理部52との間には、アンコイラー58から送り出されたワーク12の張力を一定に保つアキューム装置60が設けられている。アキューム装置60は、ワーク12の側方からワーク12の位置を規制したり、また、ワーク12を折り返したりするためのローラー60a、60b、60c、60dを備えている。
めっき処理部52は、めっき液で満たされた複数のめっき槽62a、62b、62c、62dを有している。各めっき槽62a、62b、62c、62dには、対向する側壁にそれぞれ例えば第1実施形態による非接触液シール装置22が設けられており、一方の側壁の非接触液シール装置22を介してワーク12が幅方向を略鉛直にしてめっき槽62a、62b、62c、62d内に搬入されるようになっている。めっき槽62a、62b、62c、62dに搬入されたワーク12は、そのまま他方の側壁の非接触液シール装置22を介してめっき槽62a、62b、62c、62d外に搬出されるようになっている。めっき槽62bのワーク搬出側とめっき槽62cのワーク搬入側の近傍には、めっき槽62bの非接触液シール装置22から搬出されたワーク12を方向転換し、めっき槽62cに非接触液シール装置22を介して搬入するためのUターン部64が設けられている。Uターン部64は、ワーク12を方向転換するためのローラー64a、64bを備えている。
各めっき槽62a、62b、62c、62dのワーク搬入側とワーク搬出側の非接触液シール装置22近傍には、ワーク12に給電するための給電ロール部66が設けられている。給電ロール部66は、ワーク12を挟むように配置され、ワーク12に接触して給電する給電ロール66a、66b、66cを備えている。
めっき槽62aのワーク搬入側とワーク巻き出し部54との間には、ワーク巻き出し部54から送り出されたワーク12の汚れの除去等を行う前処理槽68が設けられている。処理液で満たされた前処理槽68についても、めっき槽62a、62b、62c、62dと同様に、例えば第1実施形態による非接触液シール装置22を設けてもよい。
めっき槽62dのワーク搬出側の非接触液シール装置22近傍には、めっきが施されたワーク12をシャワー洗浄する洗浄室70が設けられている。洗浄室70近傍には、洗浄室内で洗浄されたワーク12を熱風乾燥する乾燥室72が設けられている。
乾燥室72近傍には、乾燥室72内で乾燥されたワーク12を巻き取り回収するワーク巻き取り部56が配置されている。
ワーク巻き取り部56には、めっき処理部52によりめっきが施され、幅方向を略鉛直にして送り出されたワーク12を巻き取って回収するリコイラー74が設けられている。リコイラー74とめっき処理部52の乾燥室72との間には、ワーク12を所定の速度でリコイラー74に送るための駆動装置76が設けられている。駆動装置76は、ワーク12を折り返したり、ワーク12の移動方向を変えたりするためのローラー76a、76b、76cを備えている。
こうして、ワーク巻き出し部54からその幅方向を略鉛直にして長手方向に送り出されたワーク12が、めっき処理部52の前処理槽68、めっき槽62a、62b、62c、62d、洗浄室70、乾燥室72を順次通過し、ワーク巻き取り部56により回収される構成となっている。
本実施形態のように、連続湿式処理装置におけるめっき槽62a、62b、62c、62d、前処理槽68に対して例えば第1実施形態による非接触液シール装置22を設けてもよい。
なお、上記では、連続湿式処理装置における液シール装置として第1実施形態による非接触液シール装置22を設ける場合について説明したが、第1実施形態による非接触液シール装置22に代えて、第2乃至第6実施形態による非接触液シール装置22、78のいずれかを設けてもよい。
[第8実施形態]
本発明の第8実施形態による連続湿式処理装置について図13を用いて説明する。図13は本実施形態による連続湿式処理装置の構造を示す平面図である。なお、第1乃至第6実施形態による非接触液シール装置及び第7実施形態による連続湿式処理装置と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し或いは簡略にする。
本実施形態による連続湿式処理装置は、一方の面が処理面12aであり、他方の面が非処理面12bであるワーク12をその処理対象とするものである。本実施形態による連続湿式処理装置の基本的構成は、第7実施形態による連続湿式処理装置の構成とほぼ同様であるが、液シール装置として第6実施形態による非接触液シール装置78が用いられている点、及びワーク12の処理面12aとの接触を極力回避するように各部材が配置されている点で、第7実施形態による連続湿式処理装置とは異なっている。
図13に示すように、アンコイラー58には、処理面12aを内側にしてワーク12がコイル状に巻かれている。
アキューム装置60においては、ワーク12の側方からワーク12の位置を規制するためのローラー60a、60d、及びワーク12を折り返すためのローラー60b、60cのうち、ローラー60bのみがワーク12の処理面12aに接触し、他のローラー60a、60c、60dは、ワーク12の非処理面12bに接触している。
各給電ロール部66においては、ワーク12の処理面12a側に配置された1つの給電ロール66aと、ワーク12の非処理面12b側に配置された2つの給電ロール66b、66cとによりワーク12が挟まれている。各給電ロール部66において、ワーク12の処理面12aには1つの給電ロール66aが接触するのに対して、ワーク12の非処理面12bには2つの給電ロール66b、66cが接触している。
各めっき槽62a、62b、62c、62dには、対向する側壁にそれぞれ第6実施形態による非接触液シール装置78が設けられており、一方の側壁の非接触液シール装置78を介してワーク12が幅方向を略鉛直にしてめっき槽62a、62b、62c、62d内に搬入されるようになっている。めっき槽62a、62b、62c、62dに搬入されたワーク12は、そのまま他方の側壁の非接触液シール装置78を介してめっき槽62a、62b、62c、62d外に搬出されるようになっている。
各非接触液シール装置78では、図10に示す場合と同様に、ワーク12の処理面12a側に噴流噴出部24が配置され、ワーク12の非処理面12b側にシールロール82が配置されている。
なお、前処理槽68についても、めっき槽62a、62b、62c、62dと同様に、第6実施形態による非接触液シール装置78を設けてもよい。
Uターン部64においては、ワーク12を方向転換するためのローラー64a、64bのいずれもワーク12の非処理面12bに接触している。
駆動装置76においては、ワーク12を折り返すためのローラー76a、76b及びワーク12の移動方向を変えるためのローラー76cのうち、ローラー76aのみがワーク12の処理面12aに接触し、他のローラー76b、76cは、ワーク12の非処理面12bに接触している。
リコイラー74には、処理面12aを内側にしてワーク12が巻取られて回収されるようになっている。
このように、本実施形態による連続湿式処理装置では、一方の面が処理面12aであり、他方の面が非処理面12bであるワーク12に対して、第6実施形態による非接触液シール装置78を液シール装置として用い、更に、ワーク12の処理面12aとの接触を極力回避するように各部材が配置されている。
すなわち、アキューム装置60においては、ワーク12の処理面12aに接触するローラーの数よりもワーク12の非処理面12bに接触するローラーの数が多くなっている。また、各給電ロール部66においては、ワーク12の処理面12aに接触する給電ロール66aの数よりもワーク12の非処理面12bに接触する給電ロールの数が多くなっている。Uターン部64においては、ワーク12の処理面12aにローラーが接触しないようになっている。駆動装置76においても、ワーク12の処理面12aに接触するローラーの数よりもワーク12の非処理面12bに接触するローラーの数が多くなっている。
したがって、本実施形態によれば、一方の面が処理面12aであり、他方の面が非処理面12bであるワーク12を処理する場合において、ワーク12の処理面12aについて連続湿式処理装置における部材との接触による傷付き、変色等の不良の発生を確実に防止するとともに、浸漬槽10のスリット20からの処理液の流出を更に抑制ないし低減することができる。
[変形実施形態]
本発明は上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、浸漬槽10に満たされた処理液と同じ処理液の噴流を噴流ノズル36、46、48から噴出する場合について説明したが、噴流ノズル36、46、48から噴流として噴出する流体は、浸漬槽10に満たされた処理液と同じ処理液に限定されるものではない。噴流ノズル36、46、48からは、浸漬槽10に満たされた処理液とは異なる処理液、水等の液体を噴出してもよい。また、噴流ノズル36、46、48から噴出する流体は、液体に限定されるものではなく、空気等の気体を噴流ノズル36、46、48から噴出してもよい。また、ワークやワークに施されためっきを変質させない窒素ガス等の気体を噴出してもよい。また、気体と液体とが混合された気液混合流体を噴流ノズル36、46、48から噴出してもよい。噴流ノズル36、46、48から気体を噴出する場合は、液体を噴出する場合と比較して液の流出量を低減することができる。
また、上記実施形態では、噴流スリット40の幅が上下方向に略一定になっている場合について説明したが、噴流スリット40の幅は略一定でなくてもよい。例えば、噴流スリット40の幅を下方ほど狭くしてもよい。処理液の液圧が高くなる下方ほど噴流スリット40の幅を狭くすることにより、浸漬槽10からの処理液の流出を更に十分に抑制ないしは低減することができる。
また、上記実施形態では、噴流体管路32が角管状である場合について説明したが、噴流体管路32は、角管状のものに限定されるものではない。例えば、噴流体管路32は、丸管状のものであってもよい。この場合において、図14に示すように、複数の噴流ノズル36を丸管状の噴流体管路32に直接設けてもよい。
また、上記実施形態では、ワーク12の移動方向に垂直な方向に対して浸漬槽10側に傾斜した方向を向いた噴流ノズル36、及びワーク12の移動方向に略垂直な方向を向いた噴流ノズル48のいずれか一方又は両方が噴流ノズル板34に設けられている場合について説明したが、噴流ノズルが向く方向はこれらに限定されるものではない。例えば、ワーク12の移動方向に垂直な方向に対して浸漬槽10と反対側に傾斜した方向を向いた噴流ノズルを噴流ノズル板34に設けてもよい。また、これら向く方向の異なる噴流ノズルを適宜組み合わせて噴流ノズル板34に設けてもよい。
また、上記実施形態では、浸漬槽10のスリット20の幅が上下方向に略一定になっている場合について説明したが、スリット20の幅は略一定でなくてもよい。例えば、スリット20の幅を下方ほど狭くしてもよい。処理液の液圧が高くなる下方ほどスリット20の幅を狭くすることにより、浸漬槽10からの処理液の流出を更に十分に抑制ないしは低減することができる。
また、上記実施形態では、浸漬槽10のワーク搬入側とワーク搬出側とにそれぞれ1つずつ非接触液シール装置22、78が設けられている場合について説明したが、非接触液シール装置22、78を複数段連ねて設けてもよい。非接触液シール装置22、78を複数段連ねて設けることにより、浸漬槽10からの処理液の流出を更に十分に抑制ないしは低減することができる。
また、上記実施形態では、ワーク12の非処理面12b側にシールロール82を配置する場合について説明したが、スリット20のワーク12の非処理面12b側からの処理液の流出をシールする液シール手段は、これに限定されるものではない。液シール手段としては、シールロール82に代えて、例えば、スリット20の側方にスリット20に沿って、スポンジやゴム等よりなる例えば板状、棒状等の部材をワーク12の非処理面12bに接触するように設けてもよい。また、回転しないように固定されたシールロールを設けてもよい。
本発明による非接触液シール装置及び方法は、処理液が満たされた浸漬槽の側壁のスリットを介して、幅方向を略鉛直にした状態で枚葉又は帯状のワークを浸漬槽に搬入出する際に、ワークの不良の発生を防止しつつ浸漬槽からの処理液の流出を低減するのにきわめて有用である。

Claims (14)

  1. 幅方向を略鉛直にした状態で枚葉又は帯状のワークが通過する開口部が側壁に設けられ、液体が満たされる浸漬槽の非接触液シール装置であって、
    前記開口部の一方の側に配置され、前記開口部を通過する前記ワークへ向けて前記一方の側から流体の噴流を噴出する噴流噴出部と、
    前記開口部の他方の側に配置され、前記開口部の前記他方の側からの前記液体の流出をシールする液シール部とを有する
    ことを特徴とする非接触液シール装置。
  2. 請求の範囲第1項記載の非接触液シール装置において、
    前記液シール部は、前記開口部の前記他方の側に配置され、前記開口部を通過する前記ワークへ向けて前記他方の側から流体の噴流を噴出する噴流噴出部である
    ことを特徴とする非接触液シール装置。
  3. 請求の範囲第2項記載の非接触液シール装置において、
    前記開口部の一方の側に配置された前記噴流噴出部と前記開口部の前記他方の側に配置された前記噴流噴出部との間の間隙は、下方ほど幅が狭くなっている
    ことを特徴とする非接触液シール装置。
  4. 請求の範囲第1項記載の非接触液シール装置において、
    前記液シール部は、前記開口部の前記他方の側に配置され、前記ワークの前記他方の側の面に接触する円柱状部材である
    ことを特徴とする非接触液シール装置。
  5. 請求の範囲第1項乃至第4項のいずれか1項に記載の非接触液シール装置において、
    前記噴流噴出部は、前記流体が供給される噴流体管路と、前記噴流体管路の前記ワーク側に設けられ、前記噴流を噴出する噴流ノズルとを有する
    を有することを特徴とする非接触液シール装置。
  6. 請求の範囲第5項記載の非接触液シール装置において、
    前記噴流ノズルは、前記ワークの移動方向に垂直な方向に対して前記浸漬槽側に傾斜した方向を向いている
    ことを特徴とする非接触液シール装置。
  7. 請求の範囲第5項記載の非接触液シール装置において、
    前記噴流ノズルは、前記ワークの移動方向に垂直な方向を向いている
    ことを特徴とする非接触液シール装置。
  8. 請求の範囲第5項乃至第7項のいずれか1項に記載の非接触液シール装置において、
    前記噴流噴出部は、上下方向に配列された複数の前記噴流ノズルを有する
    ことを特徴とする非接触液シール装置。
  9. 請求の範囲第8項記載の非接触液シール装置において、
    前記複数の噴流ノズルの穴は、それぞれ円形である
    ことを特徴とする非接触液シール装置。
  10. 請求の範囲第9項記載の非接触液シール装置において、
    前記複数の噴流ノズルの穴は、下方の前記噴流ノズルの穴ほど穴径が大きい
    ことを特徴とする非接触液シール装置。
  11. 請求の範囲第8項乃至第10項のいずれか1項に記載の非接触液シール装置おいて、
    上下方向に配列された前記複数の噴流ノズルの穴のピッチは、下方ほど密である
    ことを特徴とする非接触液シール装置。
  12. 請求の範囲第1項乃至第11項のいずれか1項に記載の非接触液シール装置において、
    前記開口部は、下方ほど幅が狭くなっている
    ことを特徴とする非接触液シール装置。
  13. 幅方向を略鉛直にした状態で枚葉又は帯状のワークが通過する開口部が側壁に設けられ、液体が満たされる浸漬槽の非接触液シール方法であって、
    前記液体が満たされた前記浸漬槽の前記開口部を前記ワークが通過する際に、前記開口部を通過する前記ワークへ向けて前記ワークの両側から流体の噴流を噴出し、前記噴流により前記開口部を非接触でシールする
    ことを特徴とする非接触液シール方法。
  14. 幅方向を略鉛直にした状態で枚葉又は帯状のワークが通過する開口部が側壁に設けられ、液体が満たされる浸漬槽の非接触液シール方法であって、
    前記開口部の一方の側に、前記ワークの前記一方の側の面に接触し、前記開口部の前記一方の側からの前記液体の流出をシールする液シール部を配置し、
    前記液体が満たされた前記浸漬槽の前記開口部を前記ワークが通過する際に、前記開口部を通過する前記ワークへ向けて前記開口部の他方の側から流体の噴流を噴出し、前記噴流により、前記開口部の前記他方の側からの前記液体の流出を非接触でシールする
    ことを特徴とする非接触液シール方法。
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