JP2008265395A - ルーフ付き車両 - Google Patents

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Yoshihiro Funayama
芳浩 舩山
Eiji Ozawa
英治 小澤
Kosuke Kuroda
耕介 黒田
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Abstract

【課題】ウインドスクリーンへのメータの映り込みを防止することができるルーフ付き車両を提供する。
【解決手段】運転者の前方に設けられたウインドスクリーン54と、このウインドスクリーン54の左右両側を支持する一対のフロントピラー52と、ウインドスクリーン54の下側を支持するガーニッシュ55とを有するスクリーン部50を備えると共に、車体側に取り付けられたインストルメントパネル70に日よけ用メータバイザ部71が形成されたルーフ付き車両において、スクリーン部50が車体フレーム11に着脱可能であり、車体フレーム11にスクリーン部50を取付けた際にインストルメントパネル70のメータの上に配置され、日よけ用メータバイザ部71よりもキャビン側に突出するメータバイザ56を、スクリーン部50のガーニッシュ55の裏側に設けた。
【選択図】図7

Description

本発明は、運転者の前方に位置するウインドスクリーン等を取り付けたルーフ付き車両に関する。
従来、前部座席に1人の運転者が着座し、後部座席に2人の同乗者が着座することのできる車両が知られている。この車両は、キャビンの前後、左右及び上方が覆われておらず、正面視において、運転者が車両幅方向の中央に着座し、後部座席の同乗者が運転者を挟む態様で両側に着座するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
また、この車両には、オプションとして、ルーフ部(運転者上方を覆う天井を含む部分)及びスクリーン部(運転者前方を覆うウインドスクリーンを含む部分)の両方を取り付けたものがある(以下、「ルーフ付き車両」という)。すなわち、このルーフ付き車両は、キャビンの左右と後方に覆いが設けられていないものである。このルーフ部及びスクリーン部は、上記車両(ルーフ部及びスクリーン部が取り付けられていないもの。以下、単に「車両」という)にボルト等で着脱可能に取り付けられている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、運転者の前方にウインドスクリーンを設けた場合において、運転者側に走行風を取り込むための空気導風口を設けた自動二輪車が知られている。この自動二輪車では、この空気導風口から導かれる走行風によってウインドスクリーン内側での負圧の発生を抑え風防効果を高めている(例えば、特許文献3参照)。
特開2006−8104号公報 特許第3476020号公報 特開2004−98858号公報
上述した車両には、運転者の前方にインストルメントパネル(以下、インパネという)が取り付けられており、このインパネには、メータ類(例えば、速度メータ、燃料メータなど)が配設されている。また、このインパネには、メータ類の上部を覆うように、メータ類への日光の差し込みを遮るための日よけ用メータバイザ部を設けたものがある。
しかしながら、ルーフ付き車両の場合には、インパネに日よけ用メータバイザを設けていても、オプションで取り付けたウインドスクリーン(特に、曲率の小さなガラス製のウインドスクリーン)の内面側に、メータ類が映り込んでしまうことがある。この場合、日よけ用メータバイザを、ウインドスクリーンへの映り込みが防止できる程度に大きく構成することも考えられるが、スクリーン部をオプションで取り付けない車両にまで大きな日よけ用メータバイザを設けるのは、コスト的に得策ではない。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、ウインドスクリーンへのメータの映り込みを防止することができるルーフ付き車両を提供することを目的とする。
本発明では、運転者の前方に設けられたウインドスクリーンと、このウインドスクリーンの左右両側を支持する一対のフロントピラーと、ウインドスクリーンの下側を支持するガーニッシュとを有するスクリーン部を備えると共に、車体側に取り付けられたインストルメントパネルに日よけ用メータバイザ部が形成されたルーフ付き車両において、前記スクリーン部が車体フレームに着脱可能であり、前記車体フレームに前記スクリーン部を取付けた際に前記インストルメントパネルのメータの上に配置され、前記日よけ用メータバイザ部よりもキャビン側に突出するメータバイザを、前記スクリーン部の前記ガーニッシュの裏側に設けたことを特徴とする。
この構成によれば、ウインドスクリーンへのメータの映り込みを、メータバイザで防止することができる。
また、前記スクリーン部の両端部の下側に空気導入口を設け、この空気導入口よりも車両幅方向の内側であって運転者側の両側に空気導入出口を設けていてもよい。さらに、前記空気導入出口を前記メータバイザに一体に設けていてもよい。
この構成によれば、ウインドスクリーン周辺での負圧の発生による風の巻き込みがあったとしても、走行風の一部を車内に取り込むことで風の巻き込みを押さえることができる。
さらに、前記メータバイザを用いてワイパー駆動ユニットを覆うこともできる。
この構成によれば、ワイパー駆動ユニットをメータバイザで覆われる部分のスペース内で自由に配置することができる。また、ワイパー駆動ユニットをキャビン側からメータバイザで覆うことによって、ワイパー駆動ユニットを運転者側から見えないように配置することができる。
さらにまた、前記スクリーン部と、このスクリーン部の上部から後方に延びるルーフ部とでキャビンを覆い、該キャビンの左右および後方が開放された態様で構成され、前記ウインドスクリーンは、上下に縦長で、かつ幅が車体幅の略1/2で、運転者の幅程度か僅かに広く形成され、該ウインドスクリーンの両端が、後部シートの乗員の2名に対し左右とも一部前面視でラップして形成され、キャビンの上方を覆うルーフは、前方が運転者幅で後方が左右2名乗車時の略乗員幅の台形で、該後方が車幅より狭い形状とし、前記メータバイザの両側の導入空気出口は、上方内側向きとし、前記メータバイザ両脇外壁面からフロントピラー近傍まで横長に延びた開口形状としてもい。
この構成によれば、後方幅広のルーフ中央に向かって導入空気出口からの空気の流れが生じることになる。
本発明によれば、前記スクリーン部が車体フレームに着脱可能であり、前記車体フレームに前記スクリーン部を取付けた際に前記インストルメントパネルのメータの上に配置され、前記日よけ用メータバイザ部よりもキャビン側に突出するメータバイザを、前記スクリーン部の前記ガーニッシュの裏側に設けているので、ウインドスクリーンへのメータの映り込みを、メータバイザで防止することができる。また、このメータバイザを導入空気出口を含めて一体的に構成することで、車両全体の剛性が高くなるとともに、組み立て性がさらに良くなる。さらに、スクリーン部をオプションで取り付けない車両にこのメータバイザを取り付けないようにすることで、車両コストを抑えることができる。さらに、ウインドスクリーンの取付構造を運転者から見えないようにすることができるので、キャビン(室内)側から見た意匠性を向上させることができる。
また、前記スクリーン部の両端部の下側に空気導入口を設け、この空気導入口よりも車両幅方向の内側であって運転者側の両側に空気導入出口を設けているので、走行風の一部が車内に取り込まれるようになり、ウインドスクリーン周辺での負圧の発生による風の巻き込みを押さえることができる。これにより、風圧による車両の走行抵抗を減らすことができる。また、運転者に適度に風を当てるようにすることができる。
さらに、前記空気導入出口を前記メータバイザに一体に設けているので、部品点数を削減することができる。その結果、製造コストの低減を図ることができる。
さらにまた、前記メータバイザを用いてワイパー駆動ユニットを覆うようにしているので、ウインドスクリーンに取り付けられるワイパーを動かすためのワイパー駆動ユニットを、メータバイザで覆われる部分のスペース内で自由に配置することができる。そのため、設計の自由度が増すようになる。また、ワイパー駆動ユニットをキャビン側からメータバイザで覆うことによって、ワイパー駆動ユニットを運転者側から見えないように配置することができる。これにより、車両の外観性を向上させることができる。
また、前記スクリーン部と、このスクリーン部の上部から後方に延びるルーフ部とでキャビンを覆い、該キャビンの左右および後方が開放された態様で構成され、前記ウインドスクリーンは、上下に縦長で、かつ幅が車体幅の略1/2で、運転者の幅程度か僅かに広く形成され、該ウインドスクリーンの両端が、後部シートの乗員の2名に対し左右とも一部前面視でラップして形成され、キャビンの上方を覆うルーフは、前方が運転者幅で後方が左右2名乗車時の略乗員幅の台形で、該後方が車幅より狭い形状とし、前記メータバイザの両側の導入空気出口は、上方内側向きとし、前記メータバイザ両脇外壁面からフロントピラー近傍まで横長に延びた開口形状としているので、後方幅広のルーフ中央に向かって導入空気出口からの空気の流れが生じることになる。そのため、キャビン内の内圧低下に対して左右と後方からの空気の流れを抑制できるとともに、ルーフ中央後部の内面に付着する汚れ(埃や雨水の付着)を防止することができる。
以下、本発明の一実施の形態を添付図面に基づいて説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向に従い、Frは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは右側、CLは車幅中心(車体中心)を示す。
図1は、本実施の形態に係るルーフ付き車両(4輪モータサイクル)10の左側面図である。このルーフ付き車両10は、車体(車体フレーム)11に左右2つの前輪12,12並びに左右2つの後輪13,13を備えたものである。
この車体11の前部には、バーハンドル14式の操舵機構(図示せず)が設けられており、このバーハンドル14が左右に回動可能に構成されている。これらのバーハンドル14等は、車体前側部分の強度メンバーである前側フレーム15によって支持されている。この前側フレーム15には、その周囲を外側から覆うように、フロントカバー42、フロントフェンダ45が取り付けられ、フロントカバー42の上側には、サイドミラー44が取り付けられている。
車体11の中央部には、シートクッション21及びバックレスト22で構成された前部シート20が設けられており、この前部シート20に運転者M1が着座するようになっている。また、運転者M1が着座したときの足下であって、バーハンドル14の下側部分には、アクセルペダル23、ブレーキペダル24、変速ペダル25がそれぞれ設けられている。これらの前部シート20等は、前側フレーム15の下側から車体底部を車体後方に向かって延びるサイドフレーム16によって支持されている。なお、この前部シート20の下方には、図示しない収納ボックス、及び燃料タンクが設けられている。
車体11の後部には、シートクッション31及びバックレスト33で構成された幅広の後部シート30が設けられている。この後部シート30には、2人の同乗者M2が着座できるようになっており、着座した同乗者M2は、運転者M1を挟んで左側及び右側の部分にそれぞれの足を置くようになる。また、後部シート30の後側には、荷台34が設けられている。これらの後部シート30等は、サイドフレーム16の後部上側に構成された後側フレーム17によって支持されており、この後側フレーム17を外側から覆うように、リヤカバー43、リヤフェンダ46が取り付けられている。
また、車体11の後下部には、シリンダ及びシリンダヘッドを車体前方に向けたパワーユニット41が組み付けられている。このパワーユニット41の出力軸は、後側フレーム17に取り付けられたリアクッション47によって揺動自在に懸架されている。また、このパワーユニット41には、後部シート30の下側に配設されたエアクリーナ48が接続されており、浄化した空気がパワーユニット41に供給されるようになっている。また、パワーユニット41の後部には、マフラー49が設けられている。
このルーフ付き車両10は、オプションによってスクリーン部50及びルーフ部250が車体11に後付けで取り付けられたものである。
図2は、図1のルーフ付き車両10の前部を上側から見た図、図3は、図1のルーフ付き車両10を前側から見た図、図4は、ルーフ部250およびスクリーン部50の分解斜視図を示す。
ここで、ルーフ部250とは、本実施の形態において図1から図4に示すように、キャビンの上方を覆うルーフ51と、ルーフ51の後部を左右で支持するリアピラー53,53とを含んで構成されたものである。
また、スクリーン部50とは、本実施の形態において図1から図4に示すように、このルーフ51の前部を左右で支持するフロントピラー52,52と、運転者M1の前方を覆い、フロントピラー52,52によって左右が支持されるウインドスクリーン54と、このウインドスクリーン54の下側を支持するガーニッシュ55と、このウインドスクリーン54の下側であって、車体側に設けられたインストルメントパネル70(詳細は、図7参照。以下、インパネ70という)の上部に位置し、ウインドスクリーン54へのメータの映り込みを防ぐ映り込み防止用メータバイザ56(以下、メータバイザ56という)と、ウインドスクリーン54を固定するためのスクリーン押さえ板57(詳細は図13参照)とを含んで構成されたものである。このスクリーン部50は、上部がルーフ51に、下部がサイドミラーを支えるガーニッシュブラケット90にねじ等の締結部材によって連結されている(なお、詳細な取付構造は後述する)。
このスクリーン部50の前側部分は、前側フレーム15とフロントピラー52,52の下側部分とが図示しないボルト等で着脱可能に取り付けられている。なお、ここで着脱可能とは、ボルト等の締結部材を工具を用いて取り付けられていることを示しているが、例えば、溶接等で取り付けられているように、前側フレーム15またはフロントピラー52,52のいずれかを破壊しなければ外せないものを除くという程度の意味である。
また、ルーフ部250の後側部分は、後側フレーム17とリアピラー53,53とが図示しないボルト等で着脱可能に取り付けられている。詳細には、このリアピラー53は、リアピラー53下部の前側部分53aが後部シート30の後側の部分に位置する後側フレーム17に取り付けられ、リアピラー53の後側部分53bが荷台34の内側に位置する後側フレーム17に取り付けられている。
また、スクリーン部50は、その上端部がルーフ51の前側で取り付けられ、左右端部がフロントピラー52,52に取り付けられ、下端部が、詳細は後述するガーニッシュブラケット90に連結されるようになっている。
このウインドスクリーン54は、図1から図3に示すように、上下に縦長の形状であり、かつ幅寸法が車体幅の略1/2で、運転者の幅程度か僅かに広く形成されており、このウインドスクリーン54の両端は、後部シート30に着座する2名の乗員に対し左右とも一部前面視でラップするように配置されている。また、このウインドスクリーン54は、ガラス製であるが、樹脂製のウインドスクリーンであってもかまわない。
また、ルーフ51は、図1及び図2に示すように、平面視において、後側の辺に比べて前側の辺が短い台形形状をなしている。詳細には、前側の辺が運転者幅(ウインドスクリーン54の幅寸法とほぼ同じ)であり、後側の辺が後部シート30に着座する2名の乗員の幅とほぼ同じ長さであって、ルーフ付き車両10の車幅よりも狭く形成されている。また、ルーフ51の前側部は、図1から図4に示すように、ウインドスクリーン54を車両に取り付けたときの傾斜角に合わせて前方斜め下側に向かって屈曲しており、ウインドスクリーン54の上縁部を外側から覆う形状になっている。
なお、図4において、符号200は、ウインドスクリーン54の周縁部に取り付けられる弾性部材、符号201は、ウインドスクリーン54を押さえつけるロッド、符号202は、ウインドスクリーン54の上縁部をキャビン側から覆う前部インナーパネル、符号203は、ルーフ51の後端部をキャビン側から覆う後部インナーパネルを示す。
図5は、運転席の前側部分を見た概要図である。また、図6は、メータバイザ56を単体で示す正面図、図7は、インパネ70を単体で示す正面図であって、インパネ70の上部に取り付けられるメータバイザ56の概略の外形を二点差線で示したものである。
メータバイザ56は、樹脂で一体成形されたものであり、スクリーン部50と、インパネ70に取り付けられている。このメータバイザ56は、図6に示すように、幅方向の中央部に位置する庇部60と、この庇部60の両側に配設された導入空気出口61,61と、この導入空気出口61,61の上部にそれぞれ位置するカバー部62a,62b(左側を62aとする)と、このメータバイザ56の裏面側(車両の前側に向いている面側)であって、導入空気出口61の上側から車体前方に向かって突出する2つの取付部63,63(詳細は図10参照)と、カバー部62a,62bよりも内側に位置し、上端部から車体前方に向かって突出する2つの支持部64,64(詳細は図13参照)とを備えている。
庇部60は、図6に示すように、車体前側から車室側に向けて庇状に鍔部60aが突出しており、正面から見て全体的に円弧状に形成されている。鍔部60aの下側には、この円弧に合わせた曲面部60bが形成されている。また、庇部60の下端部には、インパネ70のメータ類取付部72(図7参照。詳細は後述する)の形状に合わせた円弧状の切り欠き部60cが形成されている。さらに、曲面部60bの両側には、2つの取付穴60d,60dが形成されている。
導入空気出口61,61は、庇部60を挟んで左右対称に形成されており、この導入空気出口61から送風される走行風Wの流れを誘導する導風フィン61a,61aが設けられている。
カバー部62a、62bは、図6に示すように、導入空気出口61,61の上方に、上側に向けて突出しており、略同じ高さにそれぞれ形成されている。このカバー部62aは、カバー部62bよりも幅寸法が若干大きく形成されており、この幅広のカバー部62aによって、詳細は後述するワイパー駆動ユニット140を室内側から覆うようになっている。さらに、カバー部62a、62bの正面には、取付穴65がそれぞれ形成されている。なお、取付部63,63、及び支持部64,64の詳細は後述する。
一方、図7に示すインパネ70は、メータバイザ56と同様に、樹脂で一体成型されたものであり、上方に向けて突出する略半円形状をなしている。このインパネ70は、車体側に取り付けられたものであり、スクリーン部50およびルーフ部250には含まれない。
このインパネ70は、上部に位置する日よけ用メータバイザ部71と、この日よけ用メータバイザ部71の下側に位置するメータ類取付部72と、このメータ類取付部72の下側に位置し、運転者側に向かって突出するトレー部73と、このトレー部73の下側に位置し、バーハンドル14を運転者M1側に突出させるためのスリット部74と、このスリット部74の両側に位置する2つの収納ポケット部75,75とを備えている。
インパネ70の日よけ用メータバイザ部71は、映り込みを防止するメータバイザ56と同様に、車体前側から車室側に向けて庇状に鍔部71aが突出しており、正面から見て全体的に円弧状に形成されている。この鍔部71aは、スクリーン部50をオプションで取り付けない場合に、前方から室内に向けて差し込む日差しが、メータ類に当たらない程度に突出させたものである。この鍔部71aの下側には、この円弧に合わせた曲面部71bが形成されており、鍔部71aの下側に空間Sが形成されている。また、曲面部71bの両側には、2つの取付穴71d,71dが形成されている。
このインパネ70には、図7及び図8に示すように、日よけ用メータバイザ部71の前側(空間S側)にメータバイザ56が取り付けられるようになっている。インパネ70の曲面部71bの曲面と、メータバイザ56の曲面部60bの曲面とは、同一の曲率を有しており、メータバイザ56が取り付けられた状態で、2つの曲面が全面で接触するようになっている。また、メータバイザ56は、図7に示すように、メータバイザ56の切り欠き部60cが、インパネ70のメータ類取付部72の上側形状に略沿うように配置され、曲面部60bの取付穴60d,60dと、曲面部71bの取付穴71d,71dとの位置を合わせて、車室側からスクリュー80,80を挿入しタッピングすることにより、固定されるようになっている。
このスクリュー80,80は、図8及び図9に示すように、車体側のフロントカバー42に設けられたインパネ取付部81,81に締結されるようになっている。また、このスクリュー80,80は、オプションでスクリーン部50を取り付けない場合には、インパネ70を単体で固定するものであるが、スクリーン部50を取り付ける場合には、インパネ70及びメータバイザ56を一緒に重ねて取り付けることになる。この場合、スクリュー80,80は、図9に示すように、インパネ取付部81,81に配置されたスプリングナット82,82にタッピングして固定するようになっている。
このようにインパネ70にメータバイザ56が取り付けられた状態では、このメータバイザ56の鍔部60aは、日よけ用メータバイザ部71の鍔部71aよりもキャビン側(運転者M1側)に突出している。詳細には、鍔部60aは、図2に示すように、車両上側から見たときに、インパネ70のメータ類が見えない程度に運転者M1側に突出しており、インパネ70のメータ類の上側の領域を覆う態様となっている。この鍔部60aにより、インパネ70のメータ類がウインドスクリーン54に映り込むのを防止している。
図10は、ガーニッシュ55とメータバイザ56との取付けを示す分解図であって車体前方左斜め上側から見たものである。また、図11は、図10のB−B線における取付部の断面図である。さらに、図12(a)は、ガーニッシュ55の正面図、図12(b)は図12(a)の側面図、図12(c)は、図12(a)の裏面図を示す。
ガーニッシュ55は、樹脂で一体成形されたものであり、前面部55a(図12(a)参照)と、この前面部55aの両側部を構成する側面部55b,55b(図12(b)参照)とを備えている。
この前面部55aの外表面101aは、図12(b)に示すように、下方向に若干窪んだ形状であって、車体前側部102aから車体後側部102bに向かうに従い、緩やかな曲線をなす登り傾斜に形成されている。また、前面部55aの外表面101aは、図1に示すように、ウインドスクリーン54を取り付けた状態で、車体後側部102bでウインドスクリーン54の外表面となだらかに繋がることになる。
ガーニッシュ55の幅方向の中央部103は、図2及び図10に示すように、車体前方に緩やかな曲線を描いて突出しており、さらに前面部55aの両側端部で側面部55b,55bとR形状をなして繋がっている。
ガーニッシュ55の側面部55b,55bは、図12(b)に示すように、車両前後方向に外表面101aの形状に略沿って形成されており、この側面部55b,55bの下側には、下側斜め後方に向けて延びるガーニッシュ取付部104が設けられている。このガーニッシュ取付部104の下側には、前側に位置する取付穴104aと、後側に位置する切り欠き部104bとが設けられている。また、ガーニッシュ取付部104には、取付穴104aおよび切り欠き部104bの上方の位置に取付穴105aと、この取付穴105aの前側に位置する角穴105bが形成されている。
このガーニッシュ55の左右の取付穴105a,105aには、図10に示すように、メータバイザ56の取付部63,63が取り付けられる。より詳細には、メータバイザ56の取付部63の先端部に形成されたU字溝63aにスプリングナット107が装着され、この取付部63がガーニッシュ取付部104の内側にあてがわれ、ガーニッシュ取付部104の外側から取付穴105aにスクリュー108を挿入することにより取り付けられる。このとき、スクリュー108は、図11に示すように、スプリングナット107にタッピングして固定するようになる。
また、ガーニッシュの裏側101bには、図12(c)に示すように、中空内部に複数の補強用リブ109a,…が交差する態様で設けられており、ガーニッシュ55の曲げ強度を確保している。また、補強用リブ109a,…が交差する部分には、車体幅方向に間隔をあけて複数の取付けボス109b,…が設けられており、この取付けボス109bにねじ穴109cが形成されている。このねじ穴109c,…のピッチは、後述するスクリーン押さえ板57の取付穴125(図13及び図15参照)のピッチと一致している。さらに、このガーニッシュ55の左右には、ガーニッシュの裏側101bから下側に向かって突出する取付部151が突出している。
図13は、メータバイザ56とスクリーン押さえ板57との取付けを示す分解斜視図である。
スクリーン押さえ板57は、樹脂性の一体成形部品であり、ウインドスクリーン54をガーニッシュ55と共に挟み込んで、ウインドスクリーン54の下縁部を固定するものである(詳細は図14(a)参照)。このスクリーン押さえ板57は、ウインドスクリーン54の下側の形状に沿った略U字形状をなしており、図13に示すように、このU字形状の開口が車体後方に向くようにして取り付けられる。このスクリーン押さえ板57は、ウインドスクリーン54と接触する接触面123と、この接触面123の前側に位置し、幅方向に間隔をあけて設けられた8つの取付穴125と、2つの取付部121,121とを備えている。
接触面123には、ウインドスクリーン54の下縁部がモールド142を介して接触することになる(詳細は後述する図14及び図15参照)。また、取付部121,121には、図13に示すように、車体前方に突出した後に、その先端部を下側に屈曲させた態様の取付面121a,121aが形成されている。この取付面121a,121aには、それぞれ角穴122,122が形成されている。
一方、メータバイザ56の上端部に一体で成形された支持部64,64には、図13に示すように、三角形に形成された側部64a,64aと、この側部64a,64aを繋ぐ平面部64bとがそれぞれ形成されている。この支持部64,64は、平面部64bにガーニッシュクリップ124を取り付けた後に、角穴122に挿入される。これにより、メータバイザ56が、ガーニッシュクリップ124の弾性によってスクリーン押さえ板57に取り付けられるようになる。
図14(a)は、ウインドスクリーン54の左下の角部の構造を示す概要図、図14(b)は、図14(a)のD−D線で切断した状態の断面図、図14(c)は、図14(a)のC−C線で切断した状態の断面図である。
ウインドスクリーン54の両側縁部は、図14(a)及び図14(b)に示すように、樹脂製のモールド142を介してフロントピラー52の溝条部52aに挿入されることにより取り付けられている。
また、ウインドスクリーン54の下側縁部は、図14(a)及び図14(c)に示すように、この下側縁部に取り付けられたモールド142を上側に位置するガーニッシュ55と、ウインドスクリーン54の下側から取り付けられるスクリーン押さえ板57とによって挟み込まれる態様で固定されている。このスクリーン押さえ板57は、ガーニッシュ55に形成されたねじ穴109c,…に、スクリーン押さえ板57に形成された取付穴125の下側からボルト126,…(詳細は図15参照)を締め付けることにより取り付けられている。
このスクリーン押さえ板57をボルト126,…で締め付けている締付部は、図14(c)に示すように、車両後方側(運転者M1側)から取り付けられるメータバイザ56によって覆われることになる。これにより、運転席側からスクリーン押さえ板57の締付部が見えないようにしている。
なお、ウインドスクリーン54の上側縁部についても、これらの構造と同様な構成によって取り付けられている。
図15は、車体前側部分の取付構造であって、インパネ70及びメータバイザ56を省略して車体後方斜め下側から見た斜視図である。また、図16は、この取付構造を車体前方斜め左側から見た斜視図であって、ブラケットカバー110を分解して示す図である。さらに、図17は、ガーニッシュブラケット90を単体で示す斜視図であり、図18(a)及び図18(b)は、ブラケットカバーの側面図及び正面図である。
ガーニッシュの裏側101bには、図15に示すように、左側のフロントピラー52の下部であって、ウインドスクリーン54の内側の部分にワイパー130を駆動するためのワイパー駆動ユニット140が取り付けられている。このワイパー駆動ユニット140は、詳細は図22に2点鎖線で示すように、ワイパーモータ144と、駆動機構145とを備え、この駆動機構145から延びる駆動軸146が、ワイパー130の下側の基端部130aに接続されている。このワイパー130は、停止時(図2に示す状態)には、ウインドスクリーン54の左端部でフロントピラー52と略平行となる位置(保持位置)に配置され、運転者M1(図1及び図2参照)の視界を遮ぎらないようになっている。このワイパー130は、図5に示すように、停止時にキャビン側から見て、メータバイザ56のカバー部62aと一部がラップする態様になる。
また、ワイパー駆動ユニット140は、ワイパーモータ用ブラケット141を介してボルト143で取り付けられている。このワイパー駆動ユニット140は、図5及び図22に示すように、メータバイザ56の前側に配設されている。より詳細には、ガーニッシュ55とメータバイザ56との間に配設されることになり、メータバイザ56が取り付けられた状態では、ワイパー駆動ユニット140がメータバイザ56のカバー部62aによって運転者M1側から見えないようになっている。
図1に示した左右のサイドミラー44,44の下側には、前側フレーム15の上側に取り付けられるガーニッシュブラケット90,90が設けられている。また、ガーニッシュブラケット90,90の両方の外側には、図15及び図16に示すように、ガーニッシュブラケット90とガーニッシュ55との取付け部分を外側から覆うブラケットカバー110,110が設けられている。
ガーニッシュブラケット90、90は、左右で勝手違いの形状を有している。また、ガーニッシュブラケット90,90は、図17(左側に取り付けられるガーニッシュブラケット90であって、車体前方の上方斜め右側から見たもの)に示すように、鋼板を加工して形成したものであり、底面部90a、側面部90b、前面部90cとを有している。
底面部90aには、取付穴91,91が形成されている。また、底面部90aには、車体外側から内側に向けて円弧状に切り欠かれた切り欠き部94が形成されている。この切り欠き部94は、図15及び図16に示すように、サイドミラー44を取り付けるためのサイドミラー固定部材147を避けるために形成されている。このガーニッシュブラケット90,90は、切り欠き部94が車体幅方向の外側を向くように車体側の前側フレーム15に載置され、取付穴91,91にボルト95,95を挿通させることにより取り付けられている。また、図16に示すように、ボルト95,95でサイドミラー固定部材147を一緒に固定することもできる。
側面部90bは、図17に示すように、その上側部分の形状が、上側前部92aから上側後部92bに向かって登り傾斜に形成されており、上側前部92a及び上側後部92bの近傍に取付穴93a,93aがそれぞれ形成されている。また、取付穴93a,93aの間には、後述するブラケットカバー110を取り付けるための取付穴93bが形成されている。
このガーニッシュブラケット90には、図16に示すように、ガーニッシュ55が取り付けられる。詳細には、ガーニッシュ取付部104をガーニッシュブラケット90の側面部90bに外側からあてがい、側面部90bの取付穴93a,93aとガーニッシュ取付部104の取付穴104aおよび切り欠き部104bとをボルト106等の締結部材で締結することにより行われる。
ブラケットカバー110,110は、左右で勝手違いの形状を有しており、ガーニッシュ55とメータバイザ56にねじ等の締結部材で連結され、ガーニッシュブラケット90の一部を覆っている。また、ブラケットカバー110,110は、図18(a)及び図18(b)に示すように、樹脂で一体成型されたものであり、側面部110a、前面部110b、サイドカバー部110c、及び後面部110dとを備えている。
側面部110aは、図18(a)に示すように、後方に向かうに従い高さ寸法が大きくなっており、その上側部分110Xが車体幅方向の内側に向けて曲げられている。この側面部110aの前側の部分には、走行中の空気を取り込む空気導入口112が形成されている。この空気導入口112には、この空気導入口112を上下に2分割する態様で導風フィン113が設けられている。また、側面部110aの後部下側には、サイドミラー固定部材147(図16参照)を避けるように切り欠き部114が形成されている。また、側面部110aには、この側面部110aの内側の面から車体幅方向の内側に向かって突出する支持部117が形成されている(図16参照)。この支持部117は、図16に示すように、メータバイザ56の支持部64と同じ形状を有しており、ガーニッシュクリップ124が取り付けられるようになっている。さらに、切り欠き部114の上側には、切り欠き部114の下側に向かって突出する取付部118が形成されている。この取付部118の下側には、取付穴119が形成されている。
サイドカバー部110cは、図18(a)に示すように、側面部110aの上側からさらに上方に向かって延びており、車体前後方向の中央部から後部に亘って設けられ、後部に向かうに従い高さ寸法が大きくなる三角形状をなしている。このサイドカバー部110cは、ブラケットカバー110,110を車体側に取り付けた状態で、メータバイザ56のカバー部62a,62bの側部を覆うようになっている(詳細は図19参照)。また、サイドカバー部110cの内側面には、車体幅方向の内側に向かって突出する取付部127が設けられている。
前面部110bは、図18(b)に示すように、側面部110aの前部から車体幅方向の内側に向かって略直角に延びており、角部が緩やかな曲面によって繋げられている。また、前面部110bは、側面部110a側から車体内側に向かうに従い高さ寸法が小さくなっており、その上側部分110Yが車体前後方向の内側に向けて曲げられている。この上側部分110Yは、ブラケットカバー110,110を車体側に取り付けた状態で、ブラケットカバー110,110の上側に位置するガーニッシュ55の前側端部の下側に位置するようになる。また、前面部110bには、走行中の空気を取り込む前部側の空気導入口112が形成されており、この前部側の空気導入口112には、この空気導入口112を上下に2分割する態様で導風フィン113が設けられている。さらに、この空気導入口112の導風フィン113の上側には、このブラケットカバー110をガーニッシュ55に取り付ける(詳細は図20参照)ための取付部150と、この取付部150に形成された取付穴150aとが設けられている。
後面部110dは、図18(a)に示すように、側面部110a及びサイドカバー部110cの後端部から車体幅方向の内側に向かって延びており、その先端部は、ブラケットカバー110を車体側に取り付けた状態(詳細は後述する図21参照)で、メータバイザ56の左右の側端部の形状と略一致するようになっている。
このブラケットカバー110,110は、図16に示すように、ガーニッシュ55のガーニッシュ取付部104及びガーニッシュブラケット90の側面部90bに固定されるようになっている。詳細には、ブラケットカバー110の側面部110aに形成した支持部117を、ガーニッシュクリップ124を介してガーニッシュ取付部104の角穴105bに挿入することにより、ボルト等を使用せずに取り付けられるようになっている。また、ブラケットカバー110の切り欠き部114に設けた取付部118の取付穴119と、ガーニッシュブラケット90の側面部90bの取付穴93bとにプッシュリベット120を挿入することにより、ボルト等を使用せずに取り付けられるようになっている。
また、ブラケットカバー110,110は、図19に示すように、メータバイザ56にも固定されるようになっている。詳細には、ブラケットカバー110の取付部127の先端部に形成されたU字溝127aにスプリングナット107が装着され、この取付部127がメータバイザ56のカバー部62a,62bの裏側にあてがわれ、カバー部62a,62bの表面側から取付穴65,65にスクリュー108,108を挿入することにより取り付けられる。このとき、スクリュー108は、図11に示す構造と同様に、スプリングナット107にタッピングして固定するようになる。なお、図19に示すように、メータバイザ56の両側部には、車体前方に向けて延びるフランジ部66,66が形成されているが、このブラケットカバー110の取付部127が取り付けられる部分には切り欠き67が形成されており、取付部127とフランジ部66との干渉を避けている。
なお、上述したスクリュー108の代わりに、プッシュリベット120を用いて固定することもできる。この場合、取付部127のU字溝127aの代わりに丸穴を形成しておけばよい。
さらに、ブラケットカバー110,110は、図20に示すように、ガーニッシュ55にも固定され、このガーニッシュ55の一部を覆うようになっている。
ブラケットカバー110には、その前部側の空気導入口112に取付穴150aを有する取付部150が形成されており、ガーニッシュ55には、そのガーニッシュの裏側101bから下側に突出する取付部151が形成されている。この取付部150、151の取付構造は、図11に示す構造と同じであり、先端に切り欠きを有する取付部151にスプリングナット107が取り付けられ、この取付部151が取付部150に前側からあてがわれ、車両内側からスクリュー108を取付穴150aに挿通させることによって螺設されるようになっている。
図21は、各部品を取り付けた状態の概要を示したものである。
上述のように各部品を車体側に取り付けた状態では、フロントカバー42の上部にブラケットカバー110が位置すると共に、ブラケットカバー110の後面部110dの面と、メータバイザ56の前面とがほぼ面一になるように取り付けられる。また、後面部110dの下側部分は、フロントカバー42の形状に合わせて斜めに切り欠かれている。
次に、走行中にルーフ付き車両10が受ける走行風Wについて説明する。図22は、メータバイザ56の導入空気出口61の部分を車体前後方向に切断した断面図である。
ルーフ付き車両10の側部を流れる走行風Wは、図1、図2及び図22に示すように、車両側部及び車両上部を通って車両後方に向かって流れる気流Wと、ブラケットカバー110の側部及び前部の空気導入口112から取り込まれ、メータバイザ56の導入空気出口61からキャビン内へ流れる気流Dとに分けられる。
また、フロントカバー42とガーニッシュ55との間には、図1に示すように、車両前面部において下側に僅かに開口する隙間181が設けられており、この隙間181からも走行風Wを取り込むことができるようになっている。この隙間181から取り込まれた走行風Wは、同様に、メータバイザ56の導入空気出口61からキャビン内へ流れることになる。
ブラケットカバー110の空気導入口112は、図22に示すように、ブラケットカバー110およびメータバイザ56を車両に取り付けた状態で、メータバイザ56よりも高さ方向において低い位置に配置されている。より詳細には、空気導入口112は、メータバイザ56に形成された導入空気出口61よりも低い位置になるように設けられている。そのため、キャビン内の気流Dは、図1及び図22に示すように、空気導入口112から導入空気出口61へと導かれることにより、ルーフ付き車両10の後方斜め上側に向けて流れることになる。
一方、メータバイザ56に形成された導入空気出口61は、ブラケットカバー110の空気導入口112よりも、車体幅方向の内側になるように設けられている。また、このメータバイザ56の導入空気出口61は、メータバイザ56の両脇外壁面からフロントピラー52の近傍まで横長に延びた開口形状をなしている。そのため、キャビン内の気流は、図2に示すように、空気導入口112から導入空気出口61へと導かれることにより、車体幅方向の中央部分に向けて流れることになる。
すなわち、空気導入口112及び導入空気出口61は、キャビン内を流れる気流Dが、図1に示すように、ルーフ51の後端部の中央に向けて流れるような位置関係に配置されている。
また、図22に示すように、上述したワイパー駆動ユニット140の取り付け高さは、空気導入口112及び導入空気出口61よりも高い位置に取り付けられており、走行風Wの流れ(気流)をワイパー駆動ユニット140が妨げることがないようになっている。
本発明の実施の形態に係るルーフ付き車両によれば、インパネ70に配設したメータ類がウインドスクリーン54に映り込むのを防止するためのメータバイザ56を設け、このメータバイザ56をオプションとして取付可能なスクリーン部50の構成部品として設けたことにより、オプションでウインドスクリーン54を取り付けたときに、メータ類がこのウインドスクリーン54に映り込むのを防止することができる。
また、このメータバイザ56を導入空気出口112を含めて一体的に構成することで、車両全体の剛性が高くなるとともに、組み立て性がさらに良くなる。
さらに、ウインドスクリーン54を取り付けない場合には、メータバイザ56を車両側に取り付けないようにすることができるので、スクリーン部50をオプションで取り付けない場合の車両(ルーフなし車両)と比べてコストを抑えることができる。
また、スクリーン押さえ板57の締付部が車両後方側から覆われるようにメータバイザ56を配置したことにより、ウインドスクリーン54の取付け構造が運転者M1から見えず、インパネ70回りの内観を向上させることができる。
さらに、メータバイザ56を用いてワイパー駆動ユニット140を覆うように取り付けているので、ガーニッシュ55とメータバイザ56との間の空間であって、メータバイザ56で覆われる部分のスペース内で自由にワイパー駆動ユニット140を配置することができる。そのため、設計の自由度が増すようになる。また、ワイパー駆動ユニット140を運転者側から見えないように配置することができるので、ルーフ付き車両10の内観を向上させることができる。
また、ブラケットカバー110,110の前面部110bに走行風Wを取り込むための空気導入口112を設けるとともに、側面部110aにも空気導入口112を設け、さらにメータバイザ56の両側に導入空気出口61を設けたことにより、ルーフ付き車両10の側部に当たる走行風Wの一部が車内に取り込まれるようになり、ウインドスクリーン54周辺での負圧の発生による風の巻き込みを抑えることができる。また、運転者M1に適度に風を当てるようにすることができる。
さらには、スクリーン部50の両端部の下側に空気導入口112を設け、この空気導入口112よりも車両幅方向の内側であって運転者側の両側に空気導入出口を設け、メータバイザ56の両側の導入空気出口61を上方内側向きとし、メータバイザ56の両脇外壁面からフロントピラー52近傍まで横長に延びた開口形状にしているので、キャビン内を流れる気流Dが、ルーフ51の後端部の中央に向けて流れるようになる。そのため、ルーフ51の上方を流れる走行風W(図1参照)が負圧によってルーフ51の後端部から車体内側に向かって流れ込むのを、この気流Dによって抑えることができる。ルーフ51の上方から入り込む走行風Wは、特に埃や雨水等を含んでいるため、ルーフ51の後端部に取り付けられた後部インナーパネル203の内面部180(図1参照)を汚してしまうことがある。この構成によれば、ルーフ51の上方を流れる走行風Wの流れを抑えることができるので、後部インナーパネル203の内面部180が汚れることを防止することができる。
以上、本発明を実施するための最良の形態について述べたが、本発明は既述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想に基づいて各種の変形および変更が可能である。
図23は、ガーニッシュ55とブラケットカバー110との取付け構造の第1の変形例を示す分解斜視図である。この第1変形例では、ガーニッシュ55の取付部151の代わりに、係止孔160aを有する係止部160が形成され、ブラケットカバー110の取付部150の代わりに、係合突起161aを有する係合部161が形成されている。この係合突起161a及び係止孔160aは、係合突起161aを係止孔160aに挿入後、スライドさせることにより、ねじ等の締結部材を使用せずに、係合させることができるようになっている。
図24は、ガーニッシュ55とブラケットカバー110との取付け構造の第2の変形例を示す分解斜視図である。この第2変形例では、ガーニッシュ55の取付部151の代わりに、角穴170aを有する取付部170が形成され、ブラケットカバー110の取付部150の代わりに、支持部171が形成されている。この取付部170と支持部171の取付構造は、図13に示す構造と同じであり、支持部171にガーニッシュクリップ124を取り付けた後に、角穴170aに挿入される。これにより、ブラケットカバー110が、ガーニッシュクリップ124の弾性によってガーニッシュ55に取り付けられるようになる。
本発明の実施の形態に係るルーフ付き車両の左側面図である。 図1に示すルーフ付き車両の前側部分を上側から見た平面図である。 図1に示すスクリーン部およびルーフ部を前側から見た正面図である。 図1に示すスクリーン部およびルーフ部の分解斜視図である。 図1に示すルーフ付き車両の運転席の前側部分を簡略して示す概要図である。 メータバイザを単体で示す正面図である。 インパネを単体で示す正面図である。 インパネにメータバイザを取り付ける手順を示す分解斜視図である。 インパネ取付部にメータバイザをスクリューで取り付ける部分であって、図8のA−A線における断面図である。 ガーニッシュとメータバイザとの取付けを示す分解斜視図である。 ガーニッシュの側面部にメータバイザをスクリューで取り付ける部分であって、図10のB−B線における断面図である。 (a)はガーニッシュの正面図であり、(b)は(a)の側面図である。 メータバイザとスクリーン押さえ板との取付けを示す分解斜視図である。 (a)はウインドスクリーンの左下部の取付部、(b)は(a)のD−D線における断面図、(c)は(a)のC−C線における断面図である。 車体前側部分の取付構造であって、インパネ及びメータバイザを省略して車体後方斜め下側から見た斜視図である。 図15に示す取付構造を車体前方斜め左側から見た斜視図である。 ガーニッシュブラケットを単体で示す斜視図である。 (a)はブラケットカバーの側面図であり、(b)は(a)の正面図である。 メータバイザとブラケットカバーとの取付けを示す分解斜視図である。 ガーニッシュとブラケットカバーとの取付けを示す分解斜視図である。 各部品を取り付けた状態の概要を示す外観斜視図である。 メータバイザの導入空気出口の部分を車体前後方向に切断した断面図である。 本発明の第1の変形例であって、ガーニッシュとブラケットカバーとの取付け構造を示す分解斜視図である。 本発明の第2の変形例であって、ガーニッシュとブラケットカバーとの取付け構造を示す分解斜視図である。
符号の説明
10 ルーフ付き車両
11 車体
12 前輪
13 後輪
14 バーハンドル
15 前側フレーム
16 サイドフレーム
17 後側フレーム
34 荷台
42 フロントカバー
50 スクリーン部
51 ルーフ
52 フロントピラー
53 リアピラー
54 ウインドスクリーン
55 ガーニッシュ
55a 前側部
55b 側面部
56 映り込み防止用メータバイザ(メータバイザ)
57 スクリーン押さえ板(押さえ用部材)
60 庇部
60a 鍔部
60b 曲面
60c 切り欠き部
61 導入空気出口
61a 導風フィン
62a,62b カバー部
67 切り欠き
70 インストルメントパネル(インパネ)
71 日よけ用メータバイザ部
71a 鍔部
71b 曲面部
71d 取付穴
72 メータ類取付部
73 トレー部
74 スリット部
75 収納ポケット部
80 スクリュー
81 インパネ取付部
82 スプリングナット
90 ガーニッシュブラケット
90a 底面部
90b 側面部
90c 前面部
91 取付穴
92a 上側前部
92b 上側後部
93a、93b 取付穴
94 切り欠き部
95 ボルト
101a ガーニッシュの外表面
101b ガーニッシュの裏側
102a 車体前側部
102b 車体後側部
103 ガーニッシュの中央部
104 ガーニッシュ取付部
110 ブラケットカバー
110a 側面部
110b 前面部
110c サイドカバー部
110d 後面部
110X、110Y 上側部分
112 側部空気導入口
115 前部空気導入口
117 支持部
130 ワイパー
140 ワイパー駆動ユニット
141 ワイパーモータ用ブラケット
142 モールド
180 内面部
181 隙間
203 後部インナーパネル
250 ルーフ部
S 空間
M1 運転者
M2 同乗者
W 走行風

Claims (5)

  1. 運転者の前方に設けられたウインドスクリーンと、このウインドスクリーンの左右両側を支持する一対のフロントピラーと、ウインドスクリーンの下側を支持するガーニッシュとを有するスクリーン部を備えると共に、車体側に取り付けられたインストルメントパネルに日よけ用メータバイザ部が形成されたルーフ付き車両において、
    前記スクリーン部が車体フレームに着脱可能であり、
    前記車体フレームに前記スクリーン部を取付けた際に前記インストルメントパネルのメータの上に配置され、前記日よけ用メータバイザ部よりもキャビン側に突出するメータバイザを、前記スクリーン部の前記ガーニッシュの裏側に設けたことを特徴とするルーフ付き車両。
  2. 前記スクリーン部の両端部の下側に空気導入口を設け、この空気導入口よりも車両幅方向の内側であって運転者側の両側に空気導入出口を設けたことを特徴とする請求項1に記載のルーフ付き車両。
  3. 前記空気導入出口を前記メータバイザに一体に設けたことを特徴とする請求項2に記載のルーフ付き車両。
  4. 前記メータバイザを用いてワイパー駆動ユニットを覆うことを特徴とする請求項1に記載のルーフ付き車両。
  5. 前記スクリーン部と、このスクリーン部の上部から後方に延びるルーフ部とでキャビンを覆い、該キャビンの左右および後方が開放された態様で構成され、
    前記ウインドスクリーンは、上下に縦長で、かつ幅が車体幅の略1/2で、運転者の幅程度か僅かに広く形成され、該ウインドスクリーンの両端が、後部シートの乗員の2名に対し左右とも一部前面視でラップして形成され、
    キャビンの上方を覆うルーフは、前方が運転者幅で後方が左右2名乗車時の略乗員幅の台形で、該後方が車幅より狭い形状とし、
    前記メータバイザの両側の導入空気出口は、上方内側向きとし、前記メータバイザ両脇外壁面からフロントピラー近傍まで横長に延びた開口形状としたことを特徴とする請求項1に記載のルーフ付き車両。
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