JP2008260325A - シート - Google Patents

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Abstract

【課題】高い部品精度、取り付け精度が不要で、キャンセル機構の小型化が可能なシートを提供することを課題とする。
【解決手段】キャンセル機構は、ロアレール31側のピン(移動体)77と、ピンに設けられ、ポール69に係脱可能で、係合時ポールと一体となって回転するキャンセルフック79と、ポールに係合する方向にキャンセルフックを付勢する第1の付勢手段と、キャンセルフックがポールに係合可能な位置に向かってピン81を付勢する第2の付勢手段と、アッパレール33側に設けられた当接部材70、ロアレール側に設けられ、当接部材に押され、キャンセルフックを駆動するキャンセルリンク(被当接手段)を有し、アッパレールが最後位置に位置すると、キャンセルフックをポールに係合させ、アッパレールが最後位置以外の位置に位置すると、キャンセルフックをポールより離脱させるキャンセルフック駆動手段と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、フロア側に設けられるロアレール、シート側に設けられ、前記ロアレールに移動可能に設けられたアッパレールからなるシートスライド機構と、該シートスライド機構の前記ロアレールの前部を前記フロアに対して回転可能に支持する支持手段と、前記シートスライド機構の前記ロアレールの後部を前記フロアに係止するロック機構と、前記ロック機構のロック解除操作を行う操作手段と、前記シートスライド機構のアッパレールが最後位置に位置しないかぎり、前記操作手段から前記ロック機構への操作力の伝達をキャンセルするキャンセル機構とを備えたシートに関する。
図32に示すように、低位フロア1と高位フロア3とを有する段差フロアには、シート5が設けられる。シート5の下部には、フロア側に設けられるロアレール、シート5のシートクッション6側に設けられ、ロアレールに移動可能に設けられたアッパレールからなるシートスライド機構7が設けられている。
シートスライド機構7の前部は、一端部が低位フロア1に回転可能に取り付けられたリンク(支持手段)9の他端部が回転可能に取り付けられている。一方、シートスライド機構7の後部は、ロック機構11により、高位フロア3に係止されている。
そして、二点鎖線で示すように、ロック機構11をロック解除し、シート5のシートバック8を前傾させた状態で、シート5は低位フロア1に格納されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
このようなシート5において、シート5がフロントモスト状態(シート5が最前位置にある状態)の場合、シート5が前方のシート5’と干渉し、格納ができない場合がある。
このような事態を回避するために、シートがリアモスト状態(シート5が最後位置にある状態)にしないかぎり、ロック機構11のロック解除ができないようにするキャンセル機構を設けたシートが提案されている。
このキャンセル機構の一例としては、シートスライド機構のアッパレール側に、ロアレール側に設けられたロック機構のロック解除部材に係脱可能なレバーを設けたものがある。
レバーは、アッパレールがリアモスト以外の状態ではロック機構のロック解除部材に係合できず、アッパレールがリアモストとなると、レバーでロック機構のロック解除ができるように設けられている(特許文献2参照)。
特開2005−239050号公報(図2参照) 特開2002−067748号公報(図3参照)
しかし、特許文献2に記載されたキャンセル機構では、アッパレールをリアモストに止める精度と、レバーがロック解除部材に係合する精度とが要求される。すなわち、シートスライド機構にあっては、アッパレールをリアモストに止めるストッパの部品精度、および取り付け精度が必要であり、また、レバー、ロック機構の部品精度および取り付け精度が必要である問題点がある。
さらに、これらの部品精度および取り付け精度の誤差を吸収するためには、レバーや、ロック機構のロック解除部材を大型化する必要があり、キャンセル機構が大型化する問題点がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、高い部品精度、取り付け精度が不要で、キャンセル機構の小型化が可能なシートを提供することにある。
請求項1に係る発明は、フロア側に設けられるロアレール、シート側に設けられ、前記ロアレールに移動可能に設けられたアッパレールからなるシートスライド機構と、該シートスライド機構の前記ロアレールの前部を前記フロアに対して回転可能に支持する支持手段と、前記シートスライド機構の前記ロアレールの後部を前記フロアに係止するロック機構と、前記ロック機構のロック解除操作を行う操作手段と、前記シートスライド機構のアッパレールが最後位置に位置しないかぎり、前記操作手段から前記ロック機構への操作力の伝達をキャンセルするキャンセル機構と、を備えたシートにおいて、前記ロック機構は、前記フロア側、前記シートスライド機構のロアレール側のうちの一方の側に設けられたストライカと、前記フロア側、前記シートスライド機構のロアレール側のうちの他方の側に回転可能に設けられ、前記ストライカが係合可能なロック溝が設けられ、前記ストライカが前記ロック溝に係脱可能な位置に向かって付勢されたフック、前記フロア側、前記シートスライド機構のロアレール側のうちの他方の側に回転可能に設けられ、前記フックに係脱可能で、前記フックに係合する方向に付勢され、係合すると前記フックの回転を禁止するポールを有したポール手段からなるロック機構本体とからなり、前記キャンセル機構は、前記フロア側、前記シートスライド機構のロアレール側のうちの前記ロック機構本体が設けられた側に回転可能に設けられた移動体と、該移動体上に回転可能に設けられ、前記ポール手段に係脱可能で、係合すると前記ポール手段と一体となって回転するキャンセルフックと、前記ポール手段に係合する方向に前記キャンセルフックを付勢する第1の付勢手段と、前記キャンセルフックが前記ポール手段に係合可能な位置に向かうように、前記移動体を付勢する第2の付勢手段と、前記シートスライド機構のアッパレール側に設けられた当接部、前記シートスライド機構のロアレール側に設けられ、前記当接部に押され、前記キャンセルフックを駆動する被当接手段を有し、前記シートスライド機構のアッパレールが最後位置に位置すると、前記当接部が前記被当接手段を押すことにより、前記キャンセルフックを前記ポール手段に係合させ、前記シートスライド機構のアッパレールが最後位置以外の位置に位置すると、前記キャンセルフックを前記ポール手段より離脱させるキャンセルフック駆動手段と、からなることを特徴とするシートである。
ロック機構において、ストライカがロック機構本体のフックのロック溝に係合し、フックのロック溝よりストライカが離脱できない位置で、ポール手段のポールがフックに係合した状態が、ロック状態である。ここで、ポールを付勢力に抗して回転させ、ポール手段のポールとフックとの係合を解除すると、フックは付勢力により回転し、ストライカがフックのロック溝から係脱可能となるアンロック状態となる。
シートスライド機構のアッパレールが最後位置以外の位置に位置している場合は、ロック機構は、ロック状態にある。この時、キャンセルフック駆動手段により、キャンセルフックはポール手段のポールより離脱している。よって、キャンセルフックを回転させてもポールは回転せず、ロック機構をロック解除してアンロック状態にできない。
ここで、シートスライド機構のアッパレールが最後位置に位置すると、キャンセルフック駆動手段の当接部が被当接手段を押し、キャンセルフックは第2の付勢手段の付勢力によりポールに係合する。そして、キャンセルフックを回転させると、ポール手段のポールが回転し、ロック機構をロック解除してアンロック状態となる。
請求項2に係る発明は、前記ロック機構のストライカは、フロア側に設けられ、前記ロック機構のロック機構本体は、前記シートスライド機構のロアレール側に設けられ、前記ポール手段は、ポールからなり、前記移動体は、前記ポールの回転中心軸を中心とした円周上を移動可能に設けられ、前記操作手段の操作力は、前記移動体に作用することを特徴とする請求項1記載のシートである。
シートスライド機構のアッパレールが最後位置以外の位置に位置している場合は、ロック機構は、ロック状態にある。この時、キャンセルフック駆動手段により、キャンセルフックはポール手段のポールより離脱している。よって、キャンセルフックを回転させてもポールは回転せず、ロック機構をロック解除してアンロック状態にできない。
ここで、シートスライド機構のアッパレールが最後位置に位置すると、キャンセルフック駆動手段の当接部が被当接手段を押し、キャンセルフックは第2の付勢手段の付勢力によりポール手段のポールに係合する。そして、操作手段を操作すると、移動体がポールの回転中心軸を中心に回転する。すると、移動体上のキャンセルフックも回転し、キャンセルフックが係合したポール手段のポールが回転し、ロック機構をロック解除してアンロック状態となる。
請求項3に係る発明は、前記ロック機構のストライカは、前記シートスライド機構のロアレール側に設けられ、前記ロック機構のロック機構本体は、フロア側に設けられ、前記ポール手段は、前記ポール本体と、前記キャンセルフックが係合可能で、前記ポール本体を伝達手段を介して駆動するポール駆動レバーとを有し、前記移動体は、前記ポール駆動レバーの回転中心軸を中心とした円周上を移動可能に設けられ、前記操作手段の操作力は、前記移動体に作用することを特徴とする請求項1記載のシートである。
シートスライド機構のアッパレールが最後位置以外の位置に位置している場合は、ロック機構は、ロック状態にある。この時、キャンセルフック駆動手段により、キャンセルフックはポール手段のポールより離脱している。よって、キャンセルフックを回転させてもポールは回転せず、ロック機構をロック解除してアンロック状態にできない。
ここで、シートスライド機構のアッパレールが最後位置に位置すると、キャンセルフック駆動手段の当接部が被当接手段を押し、キャンセルフックは第2の付勢手段の付勢力によりポール手段のポール駆動レバーに係合する。
そして、操作手段を操作すると、移動体がポール駆動レバーの回転中心軸を中心に回転する。すると、移動体上のキャンセルフックも回転し、キャンセルフックが係合したポール手段のポール駆動レバーが回転する。このポール駆動レバーの回転は、伝達機構を介してロック機構のポールに伝達され、ロック機構内のポールが回転し、ロック機構は、アンロック状態となる。
請求項4に係る発明は、前記キャンセルフック駆動手段の被当接手段は、前記シートスライド機構のロアレール側に回転可能に設けられ、前記当接部材に押されて回転することにより、前記キャンセルフックから離れて、前記キャンセルフックと前記ポールとを係合させるキャンセルリンクであり、さらに、前記キャンセルフックを押す方向に前記キャンセルリンクを付勢する第3の付勢手段を設けたことを特徴とする請求項2又は3記載のシートである。
キャンセルフック駆動手段のキャンセルリンクは、当接部材によって押されると、第3の付勢手段の付勢力に抗して回転しキャンセルフックから離れる。すると、第1の付勢手段の付勢力により、キャンセルフックがポール手段に係合する。
そして、操作手段を操作すると、移動体がポール駆動レバーの回転中心軸を中心に回転する。すると、移動体上のキャンセルフックも回転し、キャンセルフックが係合したポール手段のポールが回転し、ロック機構は、アンロック状態となる。
請求項5に係る発明は、キャンセルフック駆動手段の被当接手段は、前記シートスライド機構のロアレール側に回転可能に設けられ、前記当接部材に押されて回転する第1キャンセルリンクであり、前記キャンセルフック駆動手段は、フロア側に設けられ、前記ポールと離脱する方向に前記キャンセルフックを押接可能で、前記第1のキャンセルリンクによって押されると、前記キャンセルフックから離れる方向に回転する第2キャンセルリンクを有し、第2キャンセルリンクに当接する方向に前記第1キャンセルリンクを付勢する第4の付勢手段と、前記キャンセルフックから離れる方向に前記第2キャンセルリンクを付勢する第5の付勢手段と、を備え、前記第2キャンセルリンクは、前記キャンセルフックの後方から前記キャンセルフックに押接することを特徴とする請求項3記載のシートである。
シートスライド機構のアッパレールが最後位置以外の位置に位置している場合は、ロック機構は、ロック状態にある。この時、キャンセルフック駆動手段により、キャンセルフックはポール手段のポールより離脱している。よって、キャンセルフックを回転させてもポールは回転せず、ロック機構をロック解除してアンロック状態にできない。
ここで、シートスライド機構のアッパレールが最後位置に位置すると、キャンセルフック駆動手段の当接部が被当接手段の第1キャンセルリンクを押し、第1キャンセルリンクが第4の付勢手段の付勢力に抗して回転する。第1キャンセルリンクが回転することにより、第2キャンセルリンクが第5の付勢手段の付勢力によって回転し、キャンセルフックより離れ、キャンセルフックとポール手段のポール駆動手段とが係合する。
請求項6に係る発明は、前記シートスライド機構のロアレールの下部には、貫通穴が形成され、前記ロック機構のフック、ポールと、前記キャンセル機構の移動体、キャンセルフックとは、前記シートスライド機構のロアレールの外部であって、前記ロアレールの下方に設けられ、前記キャンセル機構のキャンセルリンクは、前記シートスライド機構のロアレールの内部に設けられ、前記貫通穴を介して前記キャンセルリンクと前記キャンセルフックとの当接が行われることを特徴とする請求項4記載のシートである。
請求項7に係る発明は、前記ロック機構のフック、ポールと、前記キャンセル機構の移動体、キャンセルフックとは、前記シートスライド機構のロアレールの外部であって、前記ロアレールの下方に設けられ、前記キャンセル機構のキャンセルリンクは、前記シートスライド機構のロアレールの外部に設けられ、前記キャンセル機構のキャンセルフックと一体に回転するサブキャンセルフックは前記シートスライド機構のロアレールの外部に設けられ、前記シートスライド機構のロアレールの外部で、前記キャンセルリンクと前記サブキャンセルフックとの当接が行われることを特徴とする請求項4記載のシートである。
請求項8に係る発明は、前記キャンセルフック駆動手段は、前記シートスライド機構のロアレール側に回転可能に設けられ、回転することにより前記キャンセルフックを押して、前記キャンセルフックと前記ポールとの係合を解除させるキャンセルリンクと、前記シートスライド機構のロアレール側に、前記アッパレールの移動方向に沿って移動可能に設けられたスライドプレートと、前記キャンセルリンク、前記スライドプレートのうちの一方の部材に設けられたスライダ部と、前記キャンセルリンク、前記スライドプレートのうちの他方の部材に設けられ、前記スライダ部が移動可能に係合し、前記スライドプレートが後方に向かって移動すると、前記キャンセルリンクを前記キャンセルフックから離れる方向に回転させるガイドと、前記キャンセルリンクが前記キャンセルフックを押す方向に前記スライドプレートを付勢する第6の付勢手段と、前記シートスライド装置のアッパレールに設けられ、前記シートスライド機構のアッパレールが最後位置に位置すると、前記スライドプレートを押して、前記キャンセルリンクを前記キャンセルフックより離反させ、前記キャンセルリンクの前記キャンセルフック方向への回転を禁止する当接部と、からなることを特徴とする請求項2記載のシートである。
請求項9に係る発明は、前記シートスライド機構は、前記アッパレール、前記ロアレールのうちの一方のレール側に設けられ、他方のレール側に係脱可能なロック部材を有するシートスライドロック機構と、該シートスライドロック機構と離れた箇所に設けられた操作レバーと、該操作レバーの動きを前記ロック機構に伝達するケーブルと、を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のシートである。
請求項1−請求項9に係る発明によれば、キャンセル機構は、前記シートスライド機構のアッパレール側に設けられた当接部、前記シートスライド機構のロアレール側に設けられ、前記当接部に押され、前記キャンセルフックを駆動する被当接手段を有し、前記シートスライド機構のアッパレールが最後位置に位置すると、前記当接部が前記被当接手段を押すことにより、前記キャンセルフックを前記ポール手段に係合させ、前記シートスライド機構のアッパレールが最後位置以外の位置に位置すると、前記キャンセルフックを前記ポールより離脱させるキャンセルフック駆動手段を有することにより、シートスライド機構のアッパレールをリアモスト方向(最後位置方向)に移動させるだけで、当接部と被当接手段との当接が行われ、キャンセル機構が動作するので、高い部品精度、取り付け精度が不要で、キャンセル機構の小型化が可能となる。
請求項2に係る発明によれば、前記ロック機構のストライカは、フロア側に設けられ、前記ロック機構のロック機構本体は、前記シートスライド機構のロアレール側に設けられてている。即ち、フロア側には構造の簡単なストライカのみが設けられることにより、フロア側の組み付けが容易となる。
請求項3に係る発明によれば、前記ロック機構のストライカは、前記シートスライド機構のロアレール側に設けられ、前記ロック機構のロック機構本体は、フロア側に設けられいる。即ち、回転するシートスライド機構側に、重量の軽いストライカを設けたことにより、シートスライド機構側の回転操作力が小さくて済む。
請求項4に係る発明によれば、キャンセルフック駆動手段は、キャンセルリンクと第3の付勢手段とからなることにより、構成が簡単である。
請求項5に係る発明によれば、キャンセルフック駆動手段の被当接手段は、前記シートスライド機構のロアレール側に回転可能に設けられ、前記当接部材に押されて回転する第1キャンセルリンクであり、前記キャンセルフック駆動手段は、フロア側に設けられ、前記ポールと離脱する方向に前記キャンセルフックを押接可能で、前記第1のキャンセルリンクによって押されると、前記キャンセルフックから離れる方向に回転する第2キャンセルリンクを有し、第2キャンセルリンクに当接する方向に前記第1キャンセルリンクを付勢する第4の付勢手段と、前記キャンセルフックから離れる方向に前記第2キャンセルリンクを付勢する第5の付勢手段と、を備え、前記第2キャンセルリンクは、前記キャンセルフックの後方から前記キャンセルフックに押接することにより、アッパレールをリアモスト(最後位置)に位置させ、ロック機構をアンロック状態にした状態で、一旦、アッパレールを前方へ移動させ、再びアッパレールをリアモストに戻しても、第2キャンセルリンク上にキャンセルフックが乗り上げることがない。
請求項6に係る発明によれば、前記シートスライド機構のロアレールの下部には、貫通穴が形成され、前記ロック機構のフック、ポールと、前記キャンセル機構の移動体、キャンセルフックとは、前記シートスライド機構のロアレールの外部であって、前記ロアレールの下方に設けられ、前記キャンセル機構のキャンセルリンクは、前記シートスライド機構のロアレールの内部に設けられ、前記貫通穴を介して前記キャンセルリンクと前記キャンセルフックとの当接が行われることにより、ストライカを除いたロック機構と、当接部を除いたキャンセル機構とを1つのユニットにすることができるので、組付が容易となる。
請求項7に係る発明によれば、前記ロック機構のフック、ポールと、前記キャンセル機構の移動体、キャンセルフックとは、前記シートスライド機構のロアレールの外部であって、前記ロアレールの下方に設けられ、前記キャンセル機構のキャンセルリンクは、前記シートスライド機構のロアレールの外部に設けられ、前記キャンセル機構のキャンセルフックと一体に回転するサブキャンセルフックは前記シートスライド機構のロアレールの外部に設けられ、前記シートスライド機構のロアレールの外部で、前記キャンセルリンクと前記サブキャンセルフックとの当接が行われることにより、キャンセルリンクとキャンセルフックとの当接のためにロアレールに貫通穴を設ける必要がなくなり、貫通穴を設けることによるロアレールの強度低下を防止できる。
請求項8に係る発明によれば、前記キャンセルフック駆動手段は、前記シートスライド機構のロアレール側に回転可能に設けられ、回転することにより前記キャンセルフックを押して、前記キャンセルフックと前記ポールとの係合を解除させるキャンセルリンクと、前記シートスライド機構のロアレール側に、前記アッパレールの移動方向に沿って移動可能に設けられたスライドプレートと、前記キャンセルリンク、前記スライドプレートのうちの一方の部材に設けられたスライダ部と、前記キャンセルリンク、前記スライドプレートのうちの他方の部材に設けられ、前記スライダ部が移動可能に係合し、前記スライドプレートが後方に向かって移動すると、前記キャンセルリンクを前記キャンセルフックから離れる方向に回転させるガイドと、前記キャンセルリンクが前記キャンセルフックを押す方向に前記スライドプレートを付勢する第6の付勢手段と、前記シートスライド装置のアッパレールに設けられ、前記シートスライド機構のアッパレールが最後位置に位置すると、前記スライドプレートを押して、前記キャンセルリンクを前記キャンセルフックより離反させ、前記キャンセルリンクの前記キャンセルフック方向への回転を禁止する当接部とからなることにより、ガイドの形状を適宜設定することにより、スライドプレートを付勢する第5の付勢手段の付勢力を小さくすることが可能となり、シートスライド機構のスライド抵抗を小さくできる。
[第1の実施の形態例]
最初に、図7を用いて、本形態例のシートの全体構成を説明する。
低位フロア21と高位フロア22とを有する段差フロアには、シート25が設けられている。シート25の下部には、フロア側に設けられるロアレール31と、シート25のシートクッション26側に設けられ、ロアレール31に移動可能に設けられたアッパレール33からなるシートスライド機構27が設けられている。
シートスライド機構27には、アッパレール33の移動を禁止するシートスライドロック機構37が設けられている。
シートスライド機構27のロアレール31の前部は、一端部が低位フロア21に回転可能に取り付けられたリンク(支持手段)29の他端部が回転可能に取り付けられている。一方、シートスライド機構27のロアレール31の後部は、高位フロア22に設けられたストライカ24に係合するロック機構35により、高位フロア22に係止されている。又、本形態例では、ロック機構35の近傍には、シートスライド機構27のアッパレール33がリアモスト(最後位置)に位置しないかぎり、ロック機構35のロック解除ができないようにするキャンセル機構38が設けられている。
そして、二点鎖線で示すように、ロック機構35をロック解除し、シート25のシートバック28を前傾させた状態で、シート25は低位フロア21に格納されるようになっている。
<シートスライドロック機構37>
ここで、図7〜図10を用いて、シートスライドロック機構37の説明を行う。図7に示すように、シートスライドロック機構37と離れた箇所、本形態例では、シートクッション26の前部には、操作レバー41が設けられている。
図9、図10に示すように、ロアレール31の断面は、底部31aと、底部31aの両側から折曲し、フロアから離れる方向に延びる側部31b、31cと、側部31b、31cの上端部から折曲しフロア側に向かう折り返し部31d、31eとからなっている。
アッパレール33の断面は、天部33aと、天部33aの両側から折曲しフロア方向に延びる側部33b、33cと、側部33b、33cの下端部から折曲し、ロアレール31の側部31b、折り返し部31dによって形成される空間に向かって延びる折り返し部33d、ロアレール31の側部31c、折り返し部31eによって形成される空間に向かって延びる折り返し部33eとからなっている。
アッパレール33の天部33a及び側部33eには、アッパレール33bの長手方向に沿ってブラケット43が設けられている。このブラケット43の両端部は立壁43aが形成され、立壁部43a間には、シャフト45が回転可能に設けられている。
ロアレール31には、長手方向に沿って複数のロック穴31fが設けられている。アッパレール33には、ロアレール31のロック穴31fに対向する3つのロック穴33fが形成されている。又、ブラケット43には、アッパレール33のロック穴33fに対向する3つの穴(図示せず)が形成されている。
シャフト45には、ロック部材としてのロックレバー47が取り付けられている。このロックレバー47には、ブラケット43の図示しない穴、アッパレール33のロック穴33fを介して、ロアレール31のロック穴31fに係脱可能なロック爪部47aが形成されている。ロックレバー47がシャフト45を中心軸として回転することにより、ロック爪部47aはロアレール31のロック穴31fに係脱し、係合時には、アッパレール33のロアレール31に対する移動が禁止されることとなる。更に、ロックレバー47は図示しない付勢手段により、ロック爪部47aがロアレール31のロック穴31fに係合する方向に付勢されている。
又、ロックレバー47に隣接して、ロック解除レバー49がピン50を用いて回転可能に設けられている。ロック解除レバー49の回転端部には、ロックレバー47に形成された被押接部47bに押接可能で、押接することにより、ロック爪部47aがロアレール31のロック穴31fから離脱する方向にロックレバー47を回転させるピン51が設けられている。更に、図10に示すように、ロック解除レバー49は、スプリング53によりピン51がロックレバー47の被押接部47bに押接する方向に軽く付勢されている。
そして、ロック解除レバー49には、一端部が前述した操作レバー41に接続されたケーブル52の他端部が接続され、操作レバー41の動きは、ケーブル52を介してロック解除レバー49に伝達されるようになっている。
ここで、シートスライドロック機構37の作動を説明する。通常は、図示しない付勢手段の付勢力により、ロックレバー47のロック爪部47aは、ロアレール31のロック穴31fに係合し、アッパレール33の移動は禁止されている。ここで、操作レバー41を操作すると、操作レバー41の操作力はケーブル52を介してロック解除レバー49に伝達され、ロック解除レバー49はスプリング53の付勢力に抗して回転し、ピン51がロックレバー47の被押接部47bを押接し、ロックレバー47は図示しない付勢手段の付勢力に抗して回転し、ロックレバー47のロック爪部47aが、ロアレール31のロック穴31fより離脱し、アッパレール33の移動は可能となる。アッパレール33が所望の位置まで移動させた後、操作レバー41の操作力を解除すると、図示しない付勢手段の付勢力により、ロックレバー47のロック爪部47aは、ロアレール31のロック穴31fに係合し、アッパレール33の移動は再び禁止される。
<ロック機構35、キャンセル機構38>
図1〜図6を用いて説明する。最初にロック機構35を説明する。本形態例のロック機構は、フロア上に設けられるストライカ24と、ロアレール31の底部31aに設けられるロック機構本体35aとからなっている。
最初にロック機構本体35aを説明する、図3に示すように、ロアレール31の底部31aには、2枚のプレート61、63が設けられている。図1、図2に示すように、これらのプレート61、63に挟まれるように、フック65がピン67を用いて回転可能に設けられている。このフック65には、ストライカ24が係合可能なロック溝65aが形成されている。
又、プレート61、63に挟まれるように、ポール手段のポール69がピン72を用いて回転可能に設けられている。ポール69には、ストライカ24がフック65のロック溝65aに係合し、フック65のロック溝65aよりストライカ24が離脱できない位置(図1に示す位置)で、フック65の係合部65bに係合可能な係合部69aが形成されている。
そして、図1に示すように、一端部がフック65に、他端部がポール69に係止されたスプリング71により、フック65はストライカ24がロック溝65aに係脱可能な位置に向かって付勢されている(図1の矢印D方向)。又、ポール69は、その係合部69aがフック65の係合部65bに係合する方向(図1の矢印E方向)に付勢されている。
そして、フロア上のストライカ24がフック65のロック溝65aに係合し、フック65のロック溝65aよりストライカ24が離脱できない状態(図1の状態:ロック状態)で、ポール69をスプリング71の付勢力に抗して回転させ、ポール69の係合部69aとフック65の係合部65bとの係合を解除すると、フック65はスプリング71の付勢力により略90°回転し、ストライカ24がフック65のロック溝65aから係脱可能となるアンロック状態となる。
次に、キャンセル機構38を説明する。図2に示すように、プレート63には、ポール69の回転中心であるピン72を中心とする円弧状の長穴63aが形成されている。そして、図1〜図3に示すように、ポール69には、プレート63の長穴63aを挿通し、外部に突出するピン81が設けられている。
一方、図1、図3に示すようにアッパレール33の内部、即ち、天部33aの内面には、当接部材70が設けられている。
図2に示すように、プレート63の外部に対向する面上には、ピン72を中心として、操作プレート73が回転可能に設けられている。この操作プレート73の回転端部には一端部がプレート63に係止されたスプリング75の他端部が係止され、操作プレート73は図2において、矢印F方向に付勢されている。
操作プレート73には、ピン77を用いてキャンセルフック79が回転可能に設けられている。即ち、操作プレート73は、シートスライド機構27のロアレール31側に設けられ、ポール69の回転中心軸を中心とした円周上を移動可能な移動体として機能している。
キャンセルフック79の一方の回転端部側には、ポール69のピン81に係合可能なピン係合部79aが形成されている。このキャンセルフック79のピン係合部79aがポール69のピン81に係合すると、ポール69とキャンセルフック79とは一体となって回転するようになっている。キャンセルフック79は図示しない第1の付勢手段により、ピン係合部79aがピン81に係合する方向(図1において、矢印G方向)に付勢されている。更に、本形態例では、操作プレート73には、ケーブル111が接続され、シートバック28が前傾れすると、ケーブル111が引かれ、操作プレート73とキャンセルフック79とは、ピン72を中心に反時計方向に回転するようになっている。
そして、スプリング75は、キャンセルフック79がポール69に係合可能な位置に向かうように、操作プレート73を付勢する第2の付勢手段として機能する。
2枚のプレート61、63が設けられるロアレール31の底部31aには、貫通穴31gが形成され、この貫通穴31gを介してロアレール31内に延出するキャンセルベース101が設けられている。このキャンセルベース101には、ピン103を用いてキャンセルリンク105が回転可能に設けられている。キャンセルリンク105の一方の回転端部側には、キャンセルフック79とポール69のピン81との係合を解除させる方向にキャンセルフック79の他方の回転端部の被押接部79bを押す押接部105aが形成されている。キャンセルリンク105は第3の付勢手段としてのスプリング107(図3参照)により押接部105aがキャンセルフック79の被押接部79bを押す方向(図1において矢印H方向)に付勢されている。キャンセルリンク105の他方の回転端部には、アッパレール33に設けられた当接部材70が当接可能な被当接部105bが形成されている。
更に、キャンセルリンク105には、ピン103を中心とする円弧状の長穴105cが形成されている。一方、キャンセルベース101には、長穴105cに係合するピン106が設けられ、キャンセルリンク105は長穴105cの端部がピン106に当接する範囲で回転可能となっている。
そして、当接部材70とキャンセルリンク105とで、キャンセルフック駆動手段が構成されている。
次に、上記キャンセル機構38の作動を図4〜図5を用いて説明する。
図4に示すように、シートスライド機構27のアッパレール33がリアモスト(最後位置)以外の位置に位置している場合は、ロック機構35は、ロック状態にある。この時、キャンセルリンク105は、スプリング107により付勢され、押接部105aがキャンセルフック79の被押接部79bを押している。このため、キャンセルフック79のピン係合部79aはポール69のピン81に係合せず、キャンセルフック79とポール69とは一体となって回転しない。従って、シートバック28が前傾れし、ケーブル111が引かれると、キャンセルフック79は操作プレート73と共に回転し、ロック機構35のロック解除は行われない。
次に、シートスライド機構27のアッパレール33がリアモスト(最後位置)に位置すると、図5に示すように、当接部材119が被当接手段であるキャンセルリンク105の被当接部105bを押し、キャンセルリンク105は第3の付勢手段の付勢力に抗して回転し、その押接部105aがキャンセルフック79の被押接部79bから離れる。キャンセルフック79は第1の付勢手段の付勢力により、そのピン係合部79aがポール69のピン81に係合する方向に回転し、キャンセルフック79のピン係合部79aがポール69のピン81に係合する。
従って、シートバック28が前傾れし、ケーブル111が引かれると、キャンセルフック79はポール69と共に回転し、ロック機構35のロック解除がなされる。
アッパレール33がリアモスト以上に後退しても、図6に示すように、キャンセルリンク105は、その押接部105aがキャンセルフック79の被押接部79bから離れる方向に回転するだけなので、シートバック28が前傾れし、ケーブル111が引かれると、キャンセルフック79はポール69と共に回転し、ロック機構35のロック解除がなされる。
このような構成によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)キャンセル機構38は、シートスライド機構27のアッパレール33がリアモスト(最後位置)に位置すると、当接部材70が被当接手段としてのキャンセルリンク105を押すことにより、キャンセルフック79をポール69に係合させ、シートスライド機構27のアッパレール33がリアモスト(最後位置)以外の位置に位置すると、キャンセルフック79をポール69より離脱させるキャンセルフック駆動手段を有することにより、シートスライド機構27のアッパレール33をリアモスト方向(最後位置方向)に移動させるだけで、当接部材70とキャンセルリンク105との当接が行われ、キャンセル機構38が動作するので、高い部品精度、取り付け精度が不要で、キャンセル機構38の小型化が可能となる。
(2)キャンセルフック駆動手段の被当接手段は、シートスライド機構27のロアレール31側に回転可能に設けられ、回転することによりキャンセルフック79を押して、キャンセルフックとポールとの係合を解除させるキャンセルリンク105であり、さらに、キャンセルフック79を押す方向にキャンセルリンクを付勢する第3の付勢手段を設けたことにより、機構が簡単である。
(3)シートスライド機構27のロアレール31の底部31aには、貫通穴31gが形成され、ロック機構35のフック65、ポール69と、キャンセル機構38の移動体としてのピン77、キャンセルフック79とは、シートスライド機構27のロアレール31の外部であって、ロアレール31の下方に設けられ、キャンセル機構38のキャンセルリンク105は、シートスライド機構27のロアレール31の内部に設けられ、貫通穴31gを介してキャンセルリンク105とキャンセルフック79との当接が行われることにより、ストライカ24を除いたロック機構35と、当接部材70を除いたキャンセル機構38とを1つのユニットにすることができるので、組付が容易となる。
[第2の実施の形態例]
図11〜図15を用いて説明する。尚、本形態例と第1の実施の形態例との相違点は、キャンセル機構であり、他の部分は第1の実施の形態例と同一である。よって、第1の実施の形態例と同一部分には、同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図11、図12に示すように本形態例のキャンセル機構の当接部材170はアッパレール33の天部33aの外面側に取り付けられ、側方に張り出している。
図12に示すように、ロアレール31の底部31aには、断面形状がL字形のブラケット121が設けられている。このブラケット121のアッパレール33の側部と対向する部分には、ピン123を用いてキャンセルリンク125が回転可能に設けられている。
図11に示すように、プレート63の外部に対向する面上には、ピン71を中心として、操作プレート133が回転可能に設けられている。この操作プレート133の回転端部には一端部がプレート63に係止されたスプリング135の他端部が係止され、操作プレート133は図11において、矢印F方向に付勢されている。
操作プレート133には、ピン137が回転可能に設けられている。そして、ピン137には、ポール69側からキャンセルフック139、サブキャンセルフック141が取り付けられ、キャンセルフック139とサブキャンセルフック141とは一体となって回転するようになっている。ピン137は、シートスライド機構27のロアレール31側に設けられ、ポール69の回転中心軸を中心とした円周上を移動可能な移動体として機能している。
キャンセルフック139の一方の回転端部側には、ポール69のピン81に係合可能なピン係合部139aが形成されている。このキャンセルフック139のピン係合部139aがポール69のピン81に係合すると、ポール69とキャンセルフック139とは一体となって回転するようになっている。キャンセルフック139は図示しない第1の付勢手段により、ピン係合部139aがピン81に係合する方向(図11において、矢印G方向)に付勢されている。更に、本形態例では、キャンセルフック139には、ケーブル111が接続され、シートバック28が前傾れすると、ケーブル111が引かれ、キャンセルフック139は、第1の付勢手段に抗して、矢印G方向と反対方向に回転するようになっている。
そして、スプリング135は、キャンセルフック139がポール69に係合可能な位置に向かって移動体としてのピン137を付勢する第2の付勢手段として機能する。
キャンセルリンク125の一方の回転端部側には、キャンセルフック139とポール69のピン81との係合を解除させる方向にサブキャンセルフック141の回転端部に設けられた被押接部であるピン147を押す押接部125aが形成されている。キャンセルリンク125は第3の付勢手段としてのスプリング143(図12参照)により押接部125aがサブキャンセルフック141に設けられた被押接部であるピン147を押す方向(図11において矢印H方向)に付勢されている。キャンセルリンク125の他方の回転端部には、アッパレール33に設けられた当接部材170が当接可能な被当接部125bが形成されている。
次に、上記キャンセル機構の作動を図13〜図15を用いて説明する。
図13に示すように、シートスライド機構27のアッパレール33がリアモスト(最後位置)以外の位置に位置している場合は、ロック機構35は、ロック状態にある。この時、キャンセルリンク125は、スプリング143により付勢され、押接部125aがサブキャンセルフック141の被押接部であるピン147を押している。このため、キャンセルフック139のピン係合部139aはポール69のピン81に係合せず、キャンセルフック139とポール69とは一体となって回転しない。従って、シートバック28が前傾れし、ケーブル111が引かれると、キャンセルフック79は操作プレート73と共に回転し、ロック機構35のロック解除は行われない。
次に、シートスライド機構27のアッパレール33がリアモスト(最後位置)に位置すると、図14に示すように、当接部材170が被当接手段であるキャンセルリンク125の被当接部125bを押し、キャンセルリンク125は第3の付勢手段の付勢力に抗して回転し、その押接部125aがサブキャンセルフック141の被押接部であるピン147から離れる。サブキャンセルフック141、キャンセルフック139は第2の付勢手段の付勢力により、そのピン係合部139aがポール69のピン81に係合する方向に回転し、キャンセルフック139のピン係合部139aがポール69のピン81に係合する。
従って、シートバック28が前傾れし、ケーブル111が引かれると、キャンセルフック139はポール69と共に回転し、ロック機構35のロック解除がなされる。
アッパレール33がリアモスト以上に後退しても、図15に示すように、キャンセルリンク125は、その押接部125aがサブキャンセルフック141の被押接部であるピン147から離れる方向に回転するだけなので、シートバック28が前傾れし、ケーブル111が引かれると、キャンセルフック139はポール69と共に回転し、ロック機構35のロック解除がなされる。
このような構成によれば、第1の形態例の効果(1)(2)に加え、以下のような効果を得ることができる。
ロック機構のフック65、ポール69と、キャンセル機構の移動体としてのピン137、キャンセルフック139とは、シートスライド機構27のロアレール31の外部であって、ロアレール31の下方に設けられ、キャンセル機構のキャンセルリンク125は、シートスライド機構27のロアレール31の外部に設けられ、キャンセル機構のキャンセルフック139と一体に回転するサブキャンセルフック141はシートスライド機構27のロアレール31の外部に設けられ、シートスライド機構27のロアレール31の外部で、キャンセルリンク125とサブキャンセルフック141との当接が行われることにより、キャンセルリンク125とキャンセルフック139との当接のためにロアレール31に貫通穴を設ける必要がなくなり、貫通穴を設けることによるロアレール31の強度低下を防止できる。
[第3の実施の形態例]
図16〜図19を用いて説明する。尚、本形態例と第1の実施の形態例との相違点は、キャンセル機構のキャンセルリンクであり、他の部分は第1の実施の形態例と同一である。よって、第1の実施の形態例と同一部分には、同一符号を付し、重複する説明は省略する。
第1の実施の形態例の当接部材は、キャンセルリンクを直接押して、キャンセルリンクを回転させるものであった。本形態例では、当接部材が確動カムを駆動し、確動カムに係合するキャンセルリンクを回転させるものである。
図16に示すように、キャンセルベース101にアッパレール33の移動方向に沿った長穴101bが形成されている。長穴101bには、スライドプレート203に設けられた2つのピン201が移動可能に係合している。従って、スライドプレート203は、アッパレール33の移動方向に沿って移動可能となっている。
アッパレール33には、当接部材199が設けられている。スライドプレート203には、当接部材199が当接可能な被当接部203bが形成されている。
キャンセルベース101には、キャンセルリンク205がピン207を用いて回転可能に取り付けられている。キャンセルリンク205の一方の回転端部側は、キャンセルリンク205が回転することにより、キャンセルフック79の被押接部79bを押して、キャンセルフック79のピン係合部79aと、ポール69のピン81との係合を解除させる押接部205aが形成されている。
スライドプレート203には、ガイドとしてのカム溝203aが形成されている。一方、キャンセルリンク205には、カム溝205aに移動可能に係合するスライダ部としてのピン209が設けられている。カム溝203aは、スライドプレート203が後方に向かって移動すると、キャンセルリンク205をキャンセルフック79から離れる方向に回転させるような形状に設定されている。尚、本形態例とは逆に、カム溝をキャンセルリンクに、ピンをスライドプレートに設けても良い。
そして、図示しない第5の付勢手段により、スライドプレート203は、キャンセルリンク205がキャンセルフック79を押す方向に付勢されている。
次に、上記キャンセル機構38の作動を図17〜図19を用いて説明する。
図17に示すように、シートスライド機構27のアッパレール33がリアモスト(最後位置)以外の位置に位置している場合は、ロック機構35は、ロック状態にある。この時、キャンセルリンク205は、図示しない第5の付勢手段により付勢され、押接部205aがキャンセルフック79の被押接部79bを押している。このため、キャンセルフック79のピン係合部79aはポール69のピン81に係合せず、キャンセルフック79とポール69とは一体となって回転しない。従って、シートバック28が前傾れし、ケーブル111が引かれると、キャンセルフック79は操作プレート73と共に回転し、ロック機構35のロック解除は行われない。
次に、シートスライド機構27のアッパレール33がリアモスト(最後位置)に位置すると、図18に示すように、当接部材119が被当接手段であるスライドプレート203の被当接部203bを押し、キャンセルリンク205は第5の付勢手段の付勢力に抗して回転し、その押接部205aがキャンセルフック79の被押接部79bから離れる。キャンセルフック79は第2の付勢手段の付勢力により、そのピン係合部79aがポール69のピン81に係合する方向に回転し、キャンセルフック79のピン係合部79aがポール69のピン81に係合する。
従って、シートバック28が前傾れし、ケーブル111が引かれると、キャンセルフック79はポール69と共に回転し、ロック機構35のロック解除がなされる。
アッパレール33がリアモスト以上に後退しても、図19に示すように、キャンセルリンク205は、その押接部205aがキャンセルフック79の被押接部79bから離れる方向に回転するだけなので、シートバック28が前傾れし、ケーブル111が引かれると、キャンセルフック79はポール69と共に回転し、ロック機構35のロック解除がなされる。
このような構成によれば、第1の形態例の効果(1)に加え、以下のような効果を得ることができる。
ガイドとしてのスライドプレート203のカム溝203aの形状を適宜設定することにより、スライドプレート203を付勢する第5の付勢手段の付勢力を小さくすることが可能となり、シートスライド機構のスライド抵抗を小さくできる。
[第4の実施の形態例]
図20〜図25を用いて説明する。本実施の形態例のシートスライド機構は、第1〜第3の形態例のシートスライド機構27と同じであるので本形態例のシートスライド機構の説明は省略する。
<ロック機構300>
本形態例のロック機構300は、シートスライド機構のロアレール31側にストライカ301が設けられ、フロア上にロック機構本体303が設けられている。
ロック機構本体303を説明する。図20、図22、図23に示すように、フロアには、ベースプレート305が設けられている。ベースプレート305には、間隔を介してプレート307が設けられている。図22、図23に示すように、これらのプレート305、307に挟まれるように、フック309がピン311を用いて回転可能に設けられている。このフック309には、ストライカ301が係合可能なロック溝309aが形成されている。
又、プレート305、307に挟まれるように、ポール手段のポール313がピン315を用いて回転可能に設けられている。ポール313には、ストライカ301がフック309のロック溝309aに係合し、フック309のロック溝309aよりストライカ301が離脱できない位置(図1に示す位置)で、フック309の係合部309bに係合可能な係合部313aが形成されている。
そして、一端部がフック309に、他端部がポール313に係止されたスプリング316により、フック309はストライカ301がロック溝309aに係脱可能な位置に向かって付勢されている(図20の矢印D方向)。又、ポール313は、その係合部313aがフック309の係合部309bに係合する方向(図20の矢印E方向)に付勢されている。
又、プレート303上には、ピン321を用いてポール連動レバー323が回転可能に取り付けられている。ポールレバー323の一方の回転端部側には、ポール313方向に向かうピン325が設けられている。プレート307には、ピン321を中心とする円弧状で、ピン325が挿通する長穴307aが形成されている。また、ポール313には、ポール313の回転の半径方向に延び、ピン325が係合する長穴313aが形成されている。
従って、ポール連動レバー323が回転すると、ポール313も回転するようになっている。
更に、中間部がピン321に巻回され、一方の端部がポール連動レバー323に係止され、他端部がプレート307に係止されたスプリング327により、ポール連動レバー323は、ピン321を介してポール313の係合部313aがフック309の係合部309bに係合する方向(図20の矢印M方向)に付勢されている。
ポール連動レバー323の他方の回転端部には、伝達手段としてのケーブル331が接続されている。
そして、ロアレール31のストライカ301がフック309のロック溝309aに係合し、フック309のロック溝309aよりストライカ301が離脱できない状態(図20の状態:ロック状態)で、ポール313をスプリング315の付勢力に抗して回転させ、ポール313の係合部313aとフック309の係合部309bとの係合を解除すると、フック309はスプリング315の付勢力により略90°回転し、ストライカ301がフック309のロック溝309aから係脱可能となるアンロック状態となる。
<キャンセル機構350>
図20、図21に示すように、アッパレール33の天部33aには、アッパレール33の側方に張り出している当接部材353が設けられている。
ロアレール31には、ブラケット352が設けられ、このブラケット352には、ピン355を用いてキャンセルリンク357が回転可能に取り付けられている。このキャンセルリンク357は、当接部材353に押されて回転するようになっている。また、キャンセルリンク357は、図示しない第3の付勢手段により、矢印J方向に付勢されている(図20参照)。
フロア側には、キャンセルベース361が設けられている。このキャンセルベース361上には、ピン363を用いて、ポール駆動レバー365が回転可能に設けられている。ポール駆動レバー365には、ケーブル331の他方の端部が接続され、ポール駆動レバー365の回転移動は、伝達手段としてのケーブル331を介してポール連動レバー323、ポール313に伝達されるようになっている。従って、ポール駆動レバー365、ケーブル331、ポール連動レバー323、ポール313はポール手段を形成している。
又、キャンセルベース361上には、ピン363を用いて操作プレート371が回転可能に取り付けられている。この操作プレート371は、図示しない第2の付勢手段により、矢印K方向に付勢されている(図20参照)。更に、この操作プレート371の回転端部には、操作部としてのストラップ372が取り付けられている。
操作プレート371には、ピン373を用いてキャンセルフック375が回転可能に取り付けられている。キャンセルフック375の一方の回転端部側には、ポール駆動レバー365のピン366に係合可能なピン係合部375aが形成されている。このキャンセルフック375のピン係合部375aがポール駆動レバー365のピン366に係合すると、ポール駆動レバー365とキャンセルフック375とは一体となって回転するようになっている。このキャンセルフック375は、図示しない第1の付勢手段により、矢印L方向に付勢されている(図20参照)。
そして、当接部材353とキャンセルリンク357とで、キャンセルフック駆動手段が構成されている。
次に、図24、図25を用いて上記構成の作動を説明する。
図24に示すように、シートスライド機構27のアッパレール33がリアモスト(最後位置)以外の位置に位置している場合は、ロック機構300は、ロック状態にある。この時、キャンセルリンク357は、図示しない第3の付勢手段により付勢され、押接部357aがキャンセルフック375の被押接部375bを押している。このため、キャンセルフック375のピン係合部375aはポール駆動レバーのピン366に係合せず、キャンセルフック375とポール駆動レバー365とは一体となって回転しない。従って、ストラップ372を引いて、操作プレート371を第2の付勢手段の付勢力に抗して回転させても、ポール駆動レバー365は回転せず、ロック機構300のロック解除は行われない(図24において、2点鎖線の状態から実線の状態)。
次に、シートスライド機構27のアッパレール33がリアモスト(最後位置)に位置すると、図25に示すように、当接部材353が被当接手段であるキャンセルリンク357の被当接部357bを押し、キャンセルリンク357は第3の付勢手段の付勢力に抗して回転し、その押接部357aがキャンセルフック375の被押接部375bから離れる。キャンセルフック375は第1の付勢手段の付勢力により、そのピン係合部375aがポール駆動レバー365のピン366に係合する方向に回転し、キャンセルフック375のピン係合部375aがポール駆動レバー365のピン366に係合する。
ここで、ストラップ372を引いて、操作プレート371を第2の付勢手段の付勢力に抗して回転させると、キャンセルフック375はポール駆動レバー365と共に回転し、ロック機構300のロック解除がなされる(図25において、2点鎖線の状態から実線の状態)。
このような構成によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)キャンセル機構350は、シートスライド機構27のアッパレール33がリアモスト(最後位置)に位置すると、当接部材353が被当接手段としてのキャンセルリンク357を押すことにより、キャンセルフック375をポール手段であるポール駆動レバー365に係合させ、シートスライド機構27のアッパレール33がリアモスト(最後位置)以外の位置に位置すると、キャンセルフック375をポール手段のポール駆動レバー365より離脱させるキャンセルフック駆動手段を有することにより、シートスライド機構27のアッパレール33をリアモスト方向(最後位置方向)に移動させるだけで、当接部材353とキャンセルリンク357との当接が行われ、キャンセル機構350が動作するので、高い部品精度、取り付け精度が不要で、キャンセル機構350の小型化が可能となる。
(2)キャンセルフック駆動手段の被当接手段は、シートスライド機構27のロアレール31側に回転可能に設けられ、回転することによりキャンセルフック375を押して、キャンセルフック375とポール手段との係合を解除させるキャンセルリンク357であり、さらに、キャンセルフック375を押す方向にキャンセルリンクを付勢する第3の付勢手段を設けたことにより、機構が簡単である。
(3)ロック機構300のストライカ301は、シートスライド機構27のロアレール31側に設けられ、ロック機構300のロック機構本体303は、フロア側に設けられいる。即ち、回転するシートスライド機構側に、重量の軽いストライカ301を設けたことにより、シートスライド機構側の回転操作力が小さくて済む。
[第5の実施の形態例]
図26〜図31を用いて説明する。本実施の形態例のシートスライド機構、ロック機構は、第4の形態例のシートスライド機構27、ロック機構300と同じであるので本形態例のシートスライド機構、ロック機構の説明は省略する。
<キャンセル機構400>
図26、図27に示すように、アッパレール33の天部33aには、アッパレール33の側方に張り出している当接部材401が設けられている。
ロアレール31には、ブラケット403が設けられ、このブラケット403には、ピン405を用いてキャンセルリンク407が回転可能に取り付けられている。このキャンセルリンク407は、当接部材401に押されて回転するようになっている。又、キャンセルリンク407は、図示しない第4の付勢手段により、矢印S方向に付勢されている(図26参照)。
フロア側には、キャンセルベース451が設けられている。このキャンセルベース451の一方の面(図26では裏面に相当する)には、ピン453を用いて、第2キャンセルリンク455が回転可能に設けられている。この第2キャンセルリンク455は、中間部がピン453に巻回され、一方の端部がキャンセルベース451に係止され、他方の端部が第2キャンセルリンク455に係止されたスプリング(第5の付勢手段)456により、矢印T方向に付勢されている(図26、図29参照)。第2キャンセルリンク455の一方の端部側は、第1キャンセルリンク407の押接部407aが押接する被押接部455aが形成されている。キャンセルベース451には、ピン453を中心とした円弧状の長穴451aが形成されている。第2キャンセルリンク455の他方の端部側には、この長穴451aを挿通し、キャンセルベース451の他方の面(図26では表面)に突出するピン457が設けられている。
キャンセルベース451の他方の面には、ピン461を用いて、ポール駆動レバー463が回転可能に設けられている。又、キャンセルベース451の一方の面には、ピン461を用いて操作プレート465が回転可能に設けられている。この操作プレート465は、図示しない付勢手段により。図において、矢印V方向に付勢されている。
キャンセルベース451には、ピン461を中心とした円弧状の長穴451bが形成されている。操作プレート465には、この長穴451bを挿通し、キャンセルベース451の他方の面(図26では表面)に突出するピン467が設けられている。
ポール駆動レバー463には、ケーブル331の他方の端部が接続され、ポール駆動レバー463の回転移動は、伝達手段としてのケーブル331を介してポール連動レバー323、ポール313に伝達されるようになっている。従って、ポール駆動レバー365、ケーブル331、ポール連動レバー323、ポール313はポール手段を形成している。
更に、この操作プレート465の回転端部には、操作部としてのストラップ469が取り付けられている。
ポール駆動レバー463には、ピン471を用いてキャンセルフック473が回転可能に取り付けられている。キャンセルフック473の一方の回転端部側には、操作プレート465のピン467に係合可能なピン係合部473aが形成されている。このキャンセルフック473のピン係合部473aが操作プレート465のピン467に係合すると、操作プレート465とキャンセルフック473とは一体となって回転するようになっている。キャンセルフック473の他方の回転端部は、ピン457が当接可能なピン当接部473bが形成されている。
尚、本実施の形態例では、第2キャンセルリンク455のピン457は、キャンセルフック473の後方からキャンセルフック473のピン当接部473bに当接するように、第2キャンセルリンク455は配置した。
キャンセルフック473は、中間部がピン471に巻回され、一方の端部がキャンセルベース451に係止され、他方の端部がキャンセルフック473に係止されたスプリング(第1の付勢手段)475により、矢印U方向、即ち、ピン係合部473aが操作プレート465のピン467に係合する方向、又、ピン当接部473bがピン457へ当接する方向に付勢されている(図26、図29参照)。
そして、当接部材401、キャンセルリンク407とで、キャンセルフック駆動手段が構成されている。
次に、図30、図31を用いて上記構成の作動を説明する。
図30に示すように、シートスライド機構27のアッパレール33がリアモスト(最後位置)以外の位置に位置している場合は、ロック機構300は、ロック状態にある。この時、第1キャンセルリンク407は、図示しない第3の付勢手段により付勢され、押接部407aが第2キャンセルリンク455の被押接部455aを押している。このため、キャンセルフック473のピン係合部473aは操作プレート465のピン467に係合せず、キャンセルフック473と操作プレート465とは一体となって回転しない。従って、ストラップ469を引いて、操作プレート465を第2の付勢手段の付勢力に抗して回転させても、ポール駆動レバー463は回転せず、ロック機構300のロック解除は行われない(図30において、2点鎖線の状態から実線の状態)。
次に、シートスライド機構27のアッパレール33がリアモスト(最後位置)に位置すると、図31に示すように、当接部材353が被当接手段である第1キャンセルリンク407の被当接部407bを押し、第1キャンセルリンク407は、第5の付勢手段の付勢力により矢印T方向に回転し、それにより、キャンセルフック473は矢印U方向に回転する。そして、キャンセルフック473のピン係合部473aが操作プレート465のピン467に係合する。
ここで、ストラップ372を引いて、操作プレート467を第2の付勢手段の付勢力に抗して回転させると、キャンセルフック473はポール駆動レバー463と共に回転し、ロック機構300のロック解除がなされる(図31において、2点鎖線の状態から実線の状態)。
このような構成によれば、第4の実施の形態例の効果に加え、下記のような効果を得ることができる。
第4の実施の形態例の場合、キャンセルリンク357はキャンセルフック375の前方からキャンセルフック375に押接することにより、アッパレール33をリアモスト(最後位置)に位置させ、ストラップを引いてロック機構300をアンロック状態とし、アッパレール33を前方へ移動させ、再びアッパレール33をリアモストに戻すと、キャンセルリンク357上にキャンセルフック375が乗り上げてしまう場合がある。
一方、本実施の形態例の場合、第2キャンセルリンク455はキャンセルフック473の後方からキャンセルフック473に押接することにより、アッパレール33をリアモスト(最後位置)に位置させ、ストラップを引いてロック機構300をアンロック状態とし、一旦、アッパレール33を前方へ移動させ、再びアッパレール33をリアモストに戻しても、第2キャンセルリンク455上にキャンセルフック473が乗り上げることがない。
第1の実施の形態例のロック機構、キャンセル機構を説明する図であり、一方のプレート、操作プレートを取り除いた図である。 第1の実施の形態例のロック機構、キャンセル機構が設けられた部分を説明する図である。 図1の切断線C−Cでの断面図である。 図1のキャンセル機構の作動を説明する図である。 図1のキャンセル機構の作動を説明する図である。 図1のキャンセル機構の作動を説明する図である。 シートの全体構成を説明する図である。 図7のシートスライドロック機構を説明する図である。 図8の切断線A−Aでの断面図である。 図8の切断線B−Bでの断面図である。 第2の形態例のロック機構、キャンセル機構を説明する図であり、一方のプレート、操作プレートを取り除いた図である。 図11の切断線I−Iでの断面図である。 図11のキャンセル機構の作動を説明する図である。 図11のキャンセル機構の作動を説明する図である。 図11のキャンセル機構の作動を説明する図である。 第3の形態例のロック機構、キャンセル機構を説明する図である。 図16のキャンセル機構の作動を説明する図である。 図16のキャンセル機構の作動を説明する図である。 図16のキャンセル機構の作動を説明する図である。 第4の実施の形態例のロック機構、キャンセル機構が設けられた部分を説明する図である。 図20の切断線X−Xでの断面図である。 図20の切断線O−Oでの断面図である。 図20の切断線P−Pでの断面図である。 図20のキャンセル機構の作動を説明する図である。 図20のキャンセル機構の作動を説明する図である。 第5の実施の形態例のロック機構、キャンセル機構が設けられた部分を説明する図である。 図26のY方向矢視図である。 図26の切断線Q−Qでの断面図である。 図26の切断線R−Rでの断面図である。 図26のキャンセル機構の作動を説明する図である。 図26のキャンセル機構の作動を説明する図である。 従来例を説明する図である。
符号の説明
31 ロアレール
33 アッパレール
69 ポール
77 ピン(移動体)
79 キャンセルフック
105 キャンセルリンク

Claims (9)

  1. フロア側に設けられるロアレール、シート側に設けられ、前記ロアレールに移動可能に設けられたアッパレールからなるシートスライド機構と、
    該シートスライド機構の前記ロアレールの前部を前記フロアに対して回転可能に支持する支持手段と、
    前記シートスライド機構の前記ロアレールの後部を前記フロアに係止するロック機構と、
    前記ロック機構のロック解除操作を行う操作手段と、
    前記シートスライド機構のアッパレールが最後位置に位置しないかぎり、前記操作手段から前記ロック機構への操作力の伝達をキャンセルするキャンセル機構と、
    を備えたシートにおいて、
    前記ロック機構は、
    前記フロア側、前記シートスライド機構のロアレール側のうちの一方の側に設けられたストライカと、
    前記フロア側、前記シートスライド機構のロアレール側のうちの他方の側に回転可能に設けられ、前記ストライカが係合可能なロック溝が設けられ、前記ストライカが前記ロック溝に係脱可能な位置に向かって付勢されたフック、前記フロア側、前記シートスライド機構のロアレール側のうちの他方の側に回転可能に設けられ、前記フックに係脱可能で、前記フックに係合する方向に付勢され、係合すると前記フックの回転を禁止するポールを有したポール手段からなるロック機構本体とからなり、
    前記キャンセル機構は、
    前記フロア側、前記シートスライド機構のロアレール側のうちの前記ロック機構本体が設けられた側に回転可能に設けられた移動体と、
    該移動体上に回転可能に設けられ、前記ポール手段に係脱可能で、係合すると前記ポール手段と一体となって回転するキャンセルフックと、
    前記ポール手段に係合する方向に前記キャンセルフックを付勢する第1の付勢手段と、
    前記キャンセルフックが前記ポール手段に係合可能な位置に向かうように、前記移動体を付勢する第2の付勢手段と、
    前記シートスライド機構のアッパレール側に設けられた当接部、前記シートスライド機構のロアレール側に設けられ、前記当接部に押され、前記キャンセルフックを駆動する被当接手段を有し、前記シートスライド機構のアッパレールが最後位置に位置すると、前記当接部が前記被当接手段を押すことにより、前記キャンセルフックを前記ポール手段に係合させ、前記シートスライド機構のアッパレールが最後位置以外の位置に位置すると、前記キャンセルフックを前記ポール手段より離脱させるキャンセルフック駆動手段と、
    からなることを特徴とするシート。
  2. 前記ロック機構のストライカは、フロア側に設けられ、
    前記ロック機構のロック機構本体は、前記シートスライド機構のロアレール側に設けられ、
    前記ポール手段は、ポールからなり、
    前記移動体は、前記ポールの回転中心軸を中心として回転可能に設けられ、
    前記操作手段の操作力は、前記移動体に作用することを特徴とする請求項1記載のシート。
  3. 前記ロック機構のストライカは、前記シートスライド機構のロアレール側に設けられ、
    前記ロック機構のロック機構本体は、フロア側に設けられ、
    前記ポール手段は、前記ポール本体と、前記キャンセルフックが係合可能で、前記ポール本体を伝達手段を介して駆動するポール駆動レバーとを有し、
    前記移動体は、前記ポール駆動レバーの回転中心軸を中心として回転可能に設けられ、
    前記操作手段の操作力は、前記移動体に作用することを特徴とする請求項1記載のシート。
  4. 前記キャンセルフック駆動手段の被当接手段は、
    前記シートスライド機構のロアレール側に回転可能に設けられ、前記当接部材に押されて回転することにより、前記キャンセルフックから離れて、前記キャンセルフックと前記ポールとを係合させるキャンセルリンクであり、
    さらに、前記キャンセルフックを押す方向に前記キャンセルリンクを付勢する第3の付勢手段を設けたことを特徴とする請求項2又は3記載のシート。
  5. キャンセルフック駆動手段の被当接手段は、
    前記シートスライド機構のロアレール側に回転可能に設けられ、前記当接部材に押されて回転する第1キャンセルリンクであり、
    前記キャンセルフック駆動手段は、
    フロア側に設けられ、前記ポールと離脱する方向に前記キャンセルフックを押接可能で、前記第1のキャンセルリンクによって押されると、前記キャンセルフックから離れる方向に回転する第2キャンセルリンクを有し、
    第2キャンセルリンクに当接する方向に前記第1キャンセルリンクを付勢する第4の付勢手段と、
    前記キャンセルフックから離れる方向に前記第2キャンセルリンクを付勢する第5の付勢手段と、
    を備え、
    前記第2キャンセルリンクは、前記キャンセルフックの後方から前記キャンセルフックに押接することを特徴とする請求項3記載のシート。
  6. 前記シートスライド機構のロアレールの下部には、貫通穴が形成され、
    前記ロック機構のフック、ポールと、前記キャンセル機構の移動体、キャンセルフックとは、前記シートスライド機構のロアレールの外部であって、前記ロアレールの下方に設けられ、
    前記キャンセル機構のキャンセルリンクは、前記シートスライド機構のロアレールの内部に設けられ、
    前記貫通穴を介して前記キャンセルリンクと前記キャンセルフックとの当接が行われることを特徴とする請求項4記載のシート。
  7. 前記ロック機構のフック、ポールと、前記キャンセル機構の移動体、キャンセルフックとは、前記シートスライド機構のロアレールの外部であって、前記ロアレールの下方に設けられ、
    前記キャンセル機構のキャンセルリンクは、前記シートスライド機構のロアレールの外部に設けられ、
    前記キャンセル機構のキャンセルフックと一体に回転するサブキャンセルフックは前記シートスライド機構のロアレールの外部に設けられ、
    前記シートスライド機構のロアレールの外部で、前記キャンセルリンクと前記サブキャンセルフックとの当接が行われることを特徴とする請求項4記載のシート。
  8. 前記キャンセルフック駆動手段は、
    前記シートスライド機構のロアレール側に回転可能に設けられ、回転することにより前記キャンセルフックを押して、前記キャンセルフックと前記ポールとの係合を解除させるキャンセルリンクと、
    前記シートスライド機構のロアレール側に、前記アッパレールの移動方向に沿って移動可能に設けられたスライドプレートと、
    前記キャンセルリンク、前記スライドプレートのうちの一方の部材に設けられたスライダ部と、
    前記キャンセルリンク、前記スライドプレートのうちの他方の部材に設けられ、前記スライダ部が移動可能に係合し、前記スライドプレートが後方に向かって移動すると、前記キャンセルリンクを前記キャンセルフックから離れる方向に回転させるガイドと、
    前記キャンセルリンクが前記キャンセルフックを押す方向に前記スライドプレートを付勢する第6の付勢手段と、
    前記シートスライド装置のアッパレールに設けられ、前記シートスライド機構のアッパレールが最後位置に位置すると、前記スライドプレートを押して、前記キャンセルリンクを前記キャンセルフックより離反させ、前記キャンセルリンクの前記キャンセルフック方向への回転を禁止する当接部と、
    からなることを特徴とする請求項2記載のシート。
  9. 前記シートスライド機構は、
    前記アッパレール、前記ロアレールのうちの一方のレール側に設けられ、他方のレール側に係脱可能なロック部材を有するシートスライドロック機構と、
    該シートスライドロック機構と離れた箇所に設けられた操作レバーと、
    該操作レバーの動きを前記ロック機構に伝達するケーブルと、
    を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のシート。
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